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ISの世界に迷い込んだ運命(ガンダムDestiny × IS)

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  1. 1 : : 2014/10/11(土) 16:37:05
    とても暇なので(受験生)
    ガンダムと何かクロスしようと思ったので書きます
    主人公は種死のシンアスカ君です
    機体はデスティニーを改造したオリ機体で行こうと思います
    ヒロインは箒で行こうかと
    なるべく小説風に書こうと思います
    ちなみに種死は得意分野でもISはズブの素人です
  2. 2 : : 2014/10/11(土) 16:51:32
    シンの機体説明

    markデスティニーゼロ

    機体の色は青の部分が黒
    白の部分が灰色に
    それ以外変更なし

    武装
    17.5mmCIWS×2
    高エネルギービームライフル
    アンチビームシールド[5]
    ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置×2
    パルマフィオキーナ掌部ビーム砲×2
    フラッシュエッジ2 ビームブーメラン×2
    アロンダイト ビームソード
    高エネルギー長射程ビーム砲
    に加え
    ビームサーベルx2
    実体盾x1
    エクスカリバー
    ドラグーンx6(その分翼は分厚く)一次移行後使用可能に
    ハイパーデュートリオンエンジンは使用不可(というかIS化に伴って外されてる)

    単一仕様は次で説明しますよっと
  3. 3 : : 2014/10/11(土) 16:59:22
    性能としては第4世代

    単一仕様


    『運命を切り拓く力』

    シールドエネルギーを1500に
    代わりに絶対防御消失
  4. 4 : : 2014/10/11(土) 17:03:25
    さて書こう
  5. 5 : : 2014/10/11(土) 17:03:46
    期待だよー!
  6. 6 : : 2014/10/11(土) 17:21:39
    時はC.E
    メサイア攻防戦

    ザフト軍と
    アークエンジェル率いる地球軍との戦い

    そこで1人の物語が終わり、そして始まろうとしていた

    月面に手足が無い赤、青、白のMSがあるデスティニーだ

    デスティニーが見つめている先は
    移動要塞メサイア

    そのメサイアの前には死の天使
    フリーダムが静止している

    ここからでは見えないがなにか会話してるようにも見える
    そして会話が終わったのかフリーダムがドラグーンを射出し、あの構えを取る

    【ハイマットフルバーストモード】

    そう呼ばれる構えだ
    シンはすぐにフリーダムが何をするかわかった

    「やめろ....やめろぉぉぉ!」

    シンの懇願はもちろん聞こえていない
    そして
    色取り取りのビームがメサイアに向け発射されメサイアは爆発し、堕ちていった

    「ぁぁぁ...議長...艦長...レイ....」

    メサイアが堕ちた瞬間理解した、いやしてしまった
    あそこにいた人全員が死んだのだと...

    「嘘だ!みんな生きている!議長!艦長!レイ!こちらFAITHのシンです!応答して下さい!議長!」

    しかしいくら大声で叫んでも返事は返ってこない

    「シンです.....誰でもいいから応答して下さい....」

    この通信を繰り返してる状態のシンは何も気付かない、自分の周りの異変を
    そしてメインカメラ、センサーともにイカれた時にやっと気付いた
    「え...?なんだよこの状態は!?」
    デスティニーの周りの空間が歪んで行く
    そして....一際激しく光った瞬間
    C.Eからシンアスカ及びにデスティニーガンダムは行方不明になった


  7. 7 : : 2014/10/11(土) 17:21:56
    ほいプロローグ的なの終了
  8. 8 : : 2014/10/11(土) 17:41:35
    時も場所も変わり『IS学園』
    春休み真っ盛りなので生徒も居ない
    いるのは教職員位だろう

    忙しく新学期の準備をしているなか
    凄まじい轟音と共にけたましいアラームが鳴る

    「なんなんですかぁぁぁ!このアラームって第1級緊急警報じゃないですかぁぁ!?織斑先生!織斑先生!何があったんですかぁぁぁ!?」

    「落ち着いてください山田先生、この音は恐らく校庭からですねなにがあるか分からないのでISを装備していきましょう」

    戸惑う教師?これは教師と呼べるのだろうか?まぁいい、それは置いておこう
    と教師らしい台詞を言う女性
    実際教師なのだが授業の仕方が教師とは思えないくらい雑なのであるが、それも置いておこう
    先ほどの教師2人に先導されIS装備の教師5人が校庭に着いて目にしたのは

    全長17mはあると思われる
    正真正銘のロボットだった
  9. 9 : : 2014/10/11(土) 19:01:51
    シンside

    「うぅ...ここは何処だ?」

    目を開けると見慣れたコックピットに俺はいた
    とりあえず外に出ようと思ったが頭痛がするし、体は持ち上がらない
    無理矢理コックピットを開けて外に出ようとして言葉を失った
    学校が目に入ったのである

    「あれ...?俺は宇宙に居たはずじゃ...ぐっ!」

    頭痛が更に酷くなってきた
    無理をして辺りを見回すと更に驚くべきものが目に入った
    そりゃ誰だって驚く、人間がパワードスーツらしきものを着て宙に浮いているんだから
    俺の頭の中は?で埋まっていた
    俺がポカーンとしてると上空の人から声が聞こえてきた

    『こちらはIS学園教論、織斑千冬だ
    ただちに武装解除しこちらの指示に従ってもらおう』

    その言葉を聞いて更に驚いた
    なんたってプラントのスクールにはIS学園なんて学校は無いのだから
    それに仮に新設校としてIS学園があってもザフト軍の赤服を着た俺に命令できる筈が無いのだ
    少し考えすぎたのか頭痛が酷くなった
    正直意識を保つので精一杯だ
    とりあえず指示に従って下に降りた所で強烈に光を発する太陽を浴び、意識を失った
  10. 10 : : 2014/10/11(土) 19:20:46
    千冬•真那side

    私と織斑先生が警戒して武器を構えてから10分
    校庭はピリピリした空気が漂っている
    それはそうだ、目の前のロボットが急に動き出し暴れだしたら私達は逃げれても校舎は壊滅する事は目に見えている
    しかし既に10分が経っている私達も正直この空気は疲れてきた

    「織斑先生、何も起こりませんしそろそろアレが何か調べに行きません?」

    「そうだな、そろそろいいだろ...んっ?」

    織斑先生が途中で言葉を止め、あのロボットの方を見る
    するとロボットの中央部が開き中が見れた
    そこで見たものは私達を驚かすのには充分なものだった
    なんと中に人がいる事が判明したのだ
    すかさず織斑先生が話しかける

    「こちらはIS学園教論、織斑千冬だ
    ただちに武装解除しこちらに従ってもらおう」

    すると1分後
    中にいた人が出てきた
    なにやらパイロットスーツらしきものを着ていて頭にはヘルメットを被っている
    そのパイロットは出てくると直ぐ倒れて意識を失ったのであった

    「お、織斑先生...あの人はどうします?
    倒れちゃいましたよ?」

    「保護するしか無いですね、あれがなんなのかはパイロットに聞くしかないですからね、すぐに保健室に運んでください
    恐らく軽い熱中症でしょう」

    「了解しました、それでは保健室に運んできます」

    私は倒れてしまったパイロットの前に行って抱き抱えようとして更に驚いた
    何故なら『男』だったからだ

    (お、男の人!?でもこれはISではないですし、コックピットもありますからね
    男の人でも扱える物なのかも知れませんね、とりあえず早く連れて行かないと!)

    内心驚きながら彼を抱き抱え保健室へと急いで連れて行った

    sideout
  11. 11 : : 2014/10/11(土) 19:29:28
    千冬並びに校庭に残った教師side

    「まったくあれはなんなのだ?新学期の準備をしていたらそれどころじゃない事が起こってくれたものだ」

    調べに向かおうとした所で目の前のロボットが光りだした

    「くっ!?なんなのだ!この光は!」

    そして一際光りが激しくなって2秒後
    光りが消え、目を開けて私達は驚愕した

    (さっきのロボットが消えているだと!?ありえん!あれが動いたのなら音がする筈だが、それにあの光りはなんだったのだ?まぁいいあのパイロットが目を覚ませば全て分かるだろう)

    そう考えながら千冬は保健室へと向かっていった

    sideout
  12. 12 : : 2014/10/11(土) 20:08:57
    「うっ....ここは...何処なんだ...?」

    俺は目が覚めると辺りを見回してみた
    隣には恐らくだが医療用具だと思われる物が見える

    「ここは...病院なのか...死に損ねたのか俺は....」

    暫く天井を見ていると扉が開く音がした
    そこを見ると緑の髪と綺麗な黒髪の女性が立っていた

    「目が覚めたか」

    「あっあの大丈夫ですか?あっ起きちゃダメですよ!怪我が酷くて全治2週間なんですよ!」

    そう言われ自分の体を見回すと確かにあの女性が言ってることが正しいことがわかった
    体の至る所に包帯、右腕、左足にはギプス
    たしかに大怪我だろう、普通の人間なら2週間はかかるくらいの怪我だ
    普通の人間ならの話だが、まぁそれは置いておこう

    部屋に入ってきた2人の女性を見ると今度は黒髪の女性が話しかけてきた

    「私はIS学園で教師をしている織斑千冬だ、お前の名前を聞かせてもらおう」

    (IS?なんかの略称か?)

    ISなんて聞いたことが無い、恐らく何かの略称だろうと思いながら質問に答える事にした

    「俺はシン・アスカだ、それよりISってなんだ?何かの略称か?
    ていうかプラントは!?月は!?レクイエムは!?戦争は!?一体どうなったんだ!?」

    「落ち着け馬鹿者が、プラント?月?レクイエム?お前は何をいっているんだ?それに戦争などここ数年起こっていないぞ?」

    その言葉を聞いて俺は愕然とした
    ある程度察しはついていたが聞いてみることにした

    「なぁアンタ、MS(モビルスーツ)って分かるか?」

    俺に帰って来た返事は更に俺を愕然とされるには充分なものだった

    「MSだと?なんだそれは?」

    やはりMSを知らないか
    俺は諦めずに質問をしてみる

    「なぁ、今の年号ってなんだ?C.E73年か?74年か?」

    「C.E73年?今は西暦2015年だが?」

    はぁ、やはりか理解しているつもりだが
    更に質問をせずにはいられなかった

    お互いに質疑応答を繰り返すこと30分
    俺はやっと諦めがついた

    「はぁ...死んだかと思ったら異世界に来たとか...どんなゲームだよそれって....」

    「あり得んがまさか異世界なんて物があるとはな、信じるしか在るまい」

    お互いに納得したようだが俺はふと昇ってきた考えに関して質問してみた

    「なぁ、俺はどうなるんだ?千冬」

    そう、俺の戸籍や住家に関してだ
    なにせ金も無く戸籍も無い
    在るものはハンドガンにナイフ
    そして首に下げている貝殻のネックレスだ
    そこで少し違和感が生じた

    (あれ?こんなネックレスしてたか?というかこのネックレスってステラから貰った物だよな?確かにミネルバの俺の部屋に置いていたはずなんだけど...)

    と考えていると千冬からさっきの質問の答えが帰って来た

    「それに関してだが私にも分からないな
    これに関しては少し時間がかからないとわからん」

    そりゃそうだ、戸籍を取るのにも時間が掛かるからな
    と考えていたがすぐにネックレスの事を思い出し千冬に質問する事にした

    「なぁ千冬、このネックレスってなんだ?」

    すると千冬は少し驚き、考えるような表情をする

    「なに?お前自身も分からないだと?もしかしたらな....アスカ!動けるか?」

    「え?松葉杖さえあれば動けるがどうしたんだ?」

    いきなり動けるかと聞いてくる千冬に困惑しながら質問に答える

    「そうか、なら山田先生、彼に松葉杖を貸してあげてください、それとアスカ、山田先生から松葉杖を受け取ったら私にも付いて来い、いいな」

    最後の方の台詞はさながら軍人のようで
    俺は軍仕込みの敬礼で2つ返事をしてしまった

    「あ、アスカ君、はいこれ松葉杖だよ
    怪我してるんだから無茶したらダメだからね?」

    山田先生が俺を心配そうに松葉杖杖を渡してくる
    実はその姿を見て本当にこの人って教師なのか?と思ったのは秘密だ

    俺が松葉杖を受け取ったのを確認すると千冬は

    「準備はいいなアスカ、私に付いて来い」

    と言って部屋から出て行ってしまった
    俺は慌てて部屋から飛び出し千冬の後を追う

    「え?お、織斑先生待ってくださ〜い」

    背後から間延びした山田先生の声が聞こえてきて不覚にも少し笑ってしまったのだった
  13. 13 : : 2014/10/11(土) 21:14:52
    第一アリーナ
    カタパルト

    さてなんで俺はこんな所に入るんだろうか少し状況を整理しよう

    二日前
    アリーナ管制室

    「さてアスカ、アリーナに付いたわけだが...そのネックレスを握って展開と言ってみろ」

    「え?なんでだ?」

    純粋に質問すると帰ってきたのは凄まじい気迫だった
    いやこれは気迫いって正しいのだろうか
    まぁ、閑話休題
    急かされるように急いでネックレスを握って展開と言ってみる
    すると

    《Aceess》

    《markデスティニーゼロ起動開始》

    俺の体が一際輝くとそこには
    悪魔を彷彿とさせる《IS》が鎮座していた

    「はぁ、あの馬鹿弟に続き【2人目】か...全く新学期が始まると言うのになぜこうも厄介事が起こるのだ...」

    「ふわぁぁ、なんか凄いですねぇ、悪魔みたいです」

    と1人は頭を抱えそうに呟き
    もう一人は純粋に見た感想を漏らす

    そしてISを起動したシンアスカはと言うと....

    (はぁ!?あのネックレスがISだと!?どうしてネックレスがISになったんだ!?)

    まぁ、見ての通り凄い困惑していた

    「なぁ、千冬なんでネックレスがISになったんだ?」

    「ん、あぁ、それはお前の機体が専用機だからだな」

    「専用機?」

    「専用機は待機状態と言う状態になる事ができ、お前のネックレスの様にアクセサリーのような状態にする事が出来るんだ」

    話には聞いたが相変わらずISと言う兵器のデタラメさにはそろそろ飽きれてきた

    「さて、アスカこれより模擬戦を行う、武装の確認をしておけ」

    「はぁ!?なんでいきなり模擬戦なんかするんだよ!これの操縦方法なんて分からないぞ!」

    「ん、それもそうだなでは模擬戦は2日後に行う、ISの起動方法、操縦方法が書いてある冊子を渡すから読んでおけ」

    「二日後か、なら大丈夫だな」

    そして千冬から渡された冊子を見て俺はかなり驚いた、なぜなら渡された冊子はどう見てもタ○ンページよりも分厚い物だったのだから

    (おいおい、こんなの二日で覚えれんのかよ)

    「覚えれるかどうかじゃない、覚えろ、これは命令だ、ではISを解除して指定された部屋に戻って読んでいろ、以上だ」

    まるで心を読まれたような言い方をされてかなり驚くシン

    驚いているシンを置いて千冬は管制室から出て行ってしまった

    そして二日後


    その間シンはコーディネーターの記憶力に物を言わせて必死こいてやっと全て憶えた
    タウン○ージより分厚い冊子を二日で憶えれたのだからコーディネーターの記憶力は凄まじい物である

    (父さん、母さん、記憶力を高くしてくれてありがとう)

    シンも親にいつにも増して感謝したのであった

    そして現在にいたる
  14. 14 : : 2014/10/12(日) 00:41:46
    アリーナ管制室

    「さてアスカ、二日前に渡した参考書は憶えたな?」

    「ええ、なんとか兵器ってことはわかってたから操縦方法や搭乗方法だけ覚えれば良かったからな」

    「そうかそうか、なら話は早いな
    それと気になっていたが...」

    千冬はそう言いながら出席簿らしき物を振り上げる

    「なにやってんだ?出席簿なんか振り上げて」

    すると頭上に出席簿が降ってきた
    文字通り降ってきたのである

    「〜〜っ!?なにすんだ!」

    俺の抗議に対しての反応がこれだ

    バァァァン!

    「ぐぁぁ!!」

    「目上の者には敬語を使え馬鹿者」

    「ぐぅぅぅ....申し訳御座いませんでした...」

    俺が頭を抑えながら言うと千冬は振り上げていた出席簿を降ろした

    (あ、危ねえ....なんだあの威力は)

    「さてアスカ、話を戻すがこれから模擬戦を行ってもらう」

    「模擬戦ですか?相手は誰です?」

    すると千冬は獰猛そうに笑い

    「私だ」

    と言ったのであった

    こんなことがあり
    今シンはカタパルトに立っている

    そこへ真那から通信が入る

    『え、えぇと、シン君?準備はいいですか?相手はあの織斑先生です、む、無理はしないでね?
    それじゃ、リニアボルテージ上昇
    進路クリア
    射出タイミングをアスカ君に譲渡しますよ』

    そう言って通信は切れた

    さて行くかデスティニー

    「シンアスカ!デスティニー!行きます!」

    いつもの台詞を言いながら宙へ飛び立つ

    カタパルトから出たところですかさずVPS走行をONにし、機体に色が灯る
    そして目の前にはサムライを彷彿とさせるIS

    【打鉄】に乗り込んでいる千冬が居た

    シンは打鉄の前に立って改めて千冬の凄さを実感した
    出席簿であの威力を出せることからISの技術もかなり高いだろうと考えていたのだがその判断は間違っていた

    千冬の体から発せられる闘気は一流どころでは無く超一流の物だ
    改めてシンは気を引き締める

    「さて、アスカ模擬戦を始めるわけだが現在その機体の性能を確かめようと各国の偉い方々が来ている、無様なざまは晒せんぞ?」

    これは後から知ったことだが俺が参考書を必死になって覚えている間、デスティニーを解析し、データを各国に提供していたのだった
    そのスペックの高さから各国は興味を示しブリュンヒルデである千冬との模擬戦を要求してきたのであった
    まぁ、千冬も模擬戦を行う為に条件を付けていたのだがそれは後から分かるであろう
    閑話休題

    『それでは2人とも準備はいいですか?
    それでは....』

    アリーナに緊張感が漂う

    『始め!』

    こうして始まった
    ブリュンヒルデvsザフト軍のスーパーエースの一戦
    激戦になるのは誰しも予想していた
    現時点では
  15. 15 : : 2014/10/12(日) 13:57:11
    試合は前半、千冬が圧倒的な優位に立っていた、何故なら

    「くそ!デスティニーの反応速度が遅い!」

    そう、シンの反応速度にデスティニーがついていかないのだ
    一次移行が終わってないから当然といえば当然なのだ
    そして千冬がデスティニーの頭を目掛けてブレードを振るった瞬間
    デスティニーの一次移行が終了した

    ガキィィィン

    一次移行が終了し、シンの反応速度に追いつくようになったのだがすぐ目の前にはブレードを振り上げている千冬が居た
    そこでシンが思いついた策が

    真剣白刃取り

    である、元々これはオーブ殲滅戦で、フリーダムが行ったことなのだがなんとシンは見よう見まねで成功させたのである

    (あ...あっぶねえ!フリーダムのやつを即興でやったけど見事に上手く行ったな...)

    シンが安堵している最中千冬はかなり驚いていた

    (一次移行もせずにあれほど戦えるだと!?しかもあの真剣白刃取り...恐らく国家代表でも出来まい...異世界の戦闘ではこれが普通なのか?)

    いや普通では無い、いくら広いC.EだとしてもMSで真剣白刃取りを行えるのはキラ•ヤマトを含め5本の指にも満たないだろう

    一方、シンは一次移行後のデスティニーのスペック、及びに武装を確認していたのだが、こちらもかなり驚いていた

    (スペックは反応速度の上昇くらいか、にしても追加された武装がこれなんてな...)

    シンは追加された武装の名前を凝視していた
    そこに書かれてたのは

    《追加武装》

    『ドラグーンx6』

    (まさかドラグーンが追加されているなんてな、フリーダムやレイほど上手く扱えるか分からないけどやるしかないな)

    そう考えるやいなや
    シンは千冬に向かって獰猛な笑みを浮かべながら再度宣戦布告をした

    「勝負はここからだ!千冬!」

    「面白い!全力でかかってこい!アスカ!!」

    対する千冬も獰猛な笑みを浮かべていた

  16. 16 : : 2014/10/14(火) 00:37:46
    シンは第二世代ドラグーン(分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システムのことであり第一世代とは違い空間認識能力は大して必要にならなくなっているが代わりに機体の操縦とドラグーンの制御を同時に行う必要があるのでかなりの操縦能力が必要になる)を全機展開し、砲門を全て千冬に向けた

    (ふむ、イギリスで開発されたBT兵器と似たようなものか)

    「新しいデスティニーならこういう戦い方も出来る!」

    そういうやいなやシンは光の翼を展開
    千冬より上空へ高速移動し、右手にビームライフル、左手には腰だめに構えた高エネルギー長射程ビーム砲を構え、ドラグーンとビームライフルを一斉に乱射した、千冬はこれを難なく避けるがシンの攻撃はまだ終わらない

    「まだだ!次はこいつでどうだ!」

    シンはビームライフルを放り捨て長射程ビーム砲を両手で構え、薙ぎはらうように千冬に向け発射するが

    「この程度っ!」

    対する千冬はこれをなんとか避ける
    しかし、シンはまたしてもビーム砲を放り捨て今度はフラッシュエッジ2を展開、即時に投擲する

    (くっ!しかし捌けない事は無い!)

    フラッシュエッジ2の1本を避けもう一本は弾き飛ばす
    千冬がフラッシュエッジを避けている隙を突き、今度はエクスカリバーとアロンダイトを二刀流で構え突貫すると思いきやエクスカリバーをぶん投げた

    (あれも投げてきただと!ぐっ!)

    フラッシュエッジを弾いたばかりで態勢を立て直す時間がない千冬はこれを迎撃するしか選択肢が無く、ブレードで弾き飛ばそうとしたがなにせ相手が悪い
    エクスカリバーは対艦刀であり、重量もかなりある態勢が整っていない状態では
    受け止めきれずによろけてしまう
    幾ら千冬とはいえ例外では無くかなりよろけてしまった
    歴戦のパイロットであるシンがその隙を逃す訳が無い
    素早くアロンダイトを両手に握り光の翼の推進力で突撃、そしてガラ空きの胴体に袈裟斬り切り返し、そして切り抜ける

    「ぐっ!だがまだ終わらん!」

    対する千冬も流石の反応速度でブレードを切り抜けたばかりのシンの背中に切りつける
    この一撃で絶対防御が発動し、S•Eがかなり減るがシンの攻撃は止まらない
    右手のアロンダイトを捨て、パルマフィオキーナを起動させ千冬を掴む

    「まだだ!せぇぇぇぇい!!」

    掴んだままアリーナの壁に向け突進する
    そして、壁が近くに迫ったところで

    「これで!終わりだぁぁぁぁ!!!」

    千冬を壁にぶん投げた

    「ぐっ!」

    デスティニーの膂力で投げられた千冬は抵抗する術も無く壁にぶつけられた

    そして....千冬がぶつかった瞬間ブザーが鳴り、アナウンスが流れる

    『お、織斑先生のシールドエネルギー0!
    シンアスカのシールドエネルギー37!
    よ、よってこの勝負はシンアスカの勝利です!』

    そう、シンの勝利である

    しかしドラグーンやビームライフル、長射程ビーム砲、そしてパルマフィオキーナでかなりエネルギーを食っておりシンもSEが50を切っていた
    恐らく後一撃でも与えられればシンは負けていただろう、既に結果が出ているのでifの話をしても意味は無いのだが
    この結果は性能の差がかなりあるとはいえブリュンヒルデ《織斑千冬》の敗北であり、各国の首脳陣をおおいに驚愕させた
    そして千冬の勝負する際の各国との条件により、シンアスカはIS学園への入学が決まったのであった

  17. 17 : : 2014/10/14(火) 00:55:57
    ちなみにシンのあの攻撃はスパロボでよく見かかるフル•ウェポン•コンビネーションを弄ったものだと思って下さい

    名前もパク...ゲフンゲフン
    リスペクトさせていただいて
    フルウェポンコンビネーションにします

    パ...パクリじゃないんだからねっ!
    リスペクトなんだからねっ!
    (男のツンデレとか誰得だよ)
  18. 18 : : 2014/10/14(火) 01:09:37
    期待
  19. 19 : : 2014/10/14(火) 01:28:22
    さて、季節は移り春

    穏やかで気持ちのいい風が吹き
    学校では新学期や入学直後で爽やかな気持ちで心機一転頑張ろうとする者や
    会社では入社式等があり気を引き締め
    気持ちよく過ごせる時期なのだが....

    ここIS学園1年1組では春のはの字すら想像できないような異様な緊張感とある二人の生徒に注がれる好奇の眼差しが漂っていた

    「えっとぉ....み、皆さんこれから一年間よろしくお願いしますね....」

    1年一組の副担任である山田真那が声を掛けるものほとんど無反応であり、一部の生徒が反応するも、僅かに首を向ける程度であった
    新学期早々教師いじめが起こっているわけでもなく
    ただ単に普通ならいる筈のない二人の男子生徒への意識と視線が注目してるだけである

    その2人の内の一人、織斑一夏は幼馴染みともう一人の男子生徒以外から向けられている視線になにより99%が女子生徒という現実的にあり得ない状況に既にもう精神的に参っていた
    (これはキツイ!キツすぎる!)
    一夏は窓際の席にいる幼馴染みの篠ノ之箒に視線を向けると箒はそっぽを向いてしまう
    相変わらず四方八方な状況に思わず頭を抱えてしまう
    (はぁ....どうしてこうなった...)
    ちなみに一夏がここにいる理由とは
    単純に道に迷いIS学園の試験会場に迷い込んでしまい、そこにあったISに触れてしまったことが原因である
    (ま、まぁもう一人男がいてくれて助かったけどな)
    もう一人の男、シンアスカも精神的に似たような状況であることを理解するには一夏自身考えることが出来なくなっていた
    一夏がこのように悩んでいるとやっと真那が口を開いた

    「えっ...えっとぉそれでは自己紹介をお願いします。出席番号順に一番の人からね
  20. 20 : : 2014/10/14(火) 01:28:31
    あ、みすった
  21. 21 : : 2014/10/14(火) 01:28:41
    続きから書きます
  22. 22 : : 2014/10/14(火) 01:44:23
    ようやく自己紹介になったことでやっと一夏やシンに向けられていた視線もほんの少し弱くなった

    (ま、まぁもう一人男がいてくれて助かったな...正直俺一人だったらうまく出来る自信なかったなぁ...)

    一夏は今度は壁際に目を向けるとそこには
    C.Eから来た男、シンアスカが座っていた
    シンが異世界出身という事はデスティニーのデータやビーム武装の多さ、それとデスティニーのデータ内にあったC.Eの映像により、各国の首脳陣に知れ渡っていた
    無駄な混乱を防ぐ為にデスティニーは国際IS委員会が新たに開発したビーム兵器多数搭載型の試作機と言う扱いになっていた
    そのシンだがこちらも一夏同様に周りから向けられる好奇心から成る視線に居心地が悪そうにしていた
    (.....頼むから誰かこの状況をどうにかしてくれよ...)
    一夏同様にやはり既にもう参っていた
    そこで更にシンに追い打ちをかけるように自分に自己紹介の番が回ってきた

    「えーっと、次はアスカ君お願いします」

    「っ!わかりました」

    真那に呼ばれシンが席を立った瞬間、クラス中のありとあらゆる視線がシンを突き刺した
    思わず頭痛がするが
  23. 23 : : 2014/10/14(火) 01:44:31
    あれまたかよ
  24. 24 : : 2014/10/14(火) 01:44:42
    まあいいや
    また続きから
  25. 25 : : 2014/10/14(火) 01:55:07
    これをこらえ

    (ま、まずは自己紹介からだ...)

    意を決し、軽く咳払いしてから話し始める

    「えーとっシン・アスカです、これから一年間宜しくお願いします」

    まずは名前を言うも無反応、なにかまずいこと言ったかな?と思ったがすぐに気づいた
    だってほぼみんなが
    (え?他にも沢山あるよね?)
    と目で語っていたからだ

    「あ、えーと歳は16歳で、みんなより1つ上だけど、気にしないで下さい、それとアスカって呼ばれるのは慣れていないのでシンって呼んでください」

    シンが所属していたザフト軍は基本実力主義で年齢による上下関係があまりなかった為に同世代からの敬語はほとんどと言っていいくらいに慣れていない
    シンは座ろうとしたが周りからの
    『まだ他にもあるよね?ね?』
    という視線に座れずにいた

    「え...えっと、なにか質問とかある?
    二つか三つ程度なら答えれるけど....」

    と、シンが言った瞬間

    『ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!』

    静かだった教室がいきなり騒がしくなり、質問の嵐がシンを襲った

    「好きな女子は!?」
    「好きなタイプは!?」
    「趣味は!?」
    「受けですか!?攻めですか!?」

    思わず一夏とシンは耳を塞いでしまう

    「ちょ、頼むから一人ずつしゃべってくれ!てかなんだ!最後の質問!受けとか攻めってなんだよ!?」
    「み、皆さん落ち着いて喋って下さ〜い」

    シンと真那の呼び掛けによって静まった所でシンは丁寧に返答していった

    「えーと


  26. 26 : : 2014/10/14(火) 01:55:36
    くそ、どんだけミスってんだ俺

    寝ぼけてんのかな

    とりま続きから書きます
  27. 27 : : 2014/10/14(火) 01:59:06
    「えーと、趣味は...読書?と後は....うん読書位です、彼女や好きな女の子はいません、タイプも特に無いです
    あと、受けとか攻めとかなんですか?
    ISで戦う時は主に自分から攻めていってます」

    シンは最後に以上です!と言って無理やり締めくくった。
    流石にこれ以上この雰囲気には耐えきれない
    その後はスムーズに進みもう一人の男である
    織斑一夏の順になった
  28. 28 : : 2014/10/14(火) 02:31:06
    「次は織斑君ですね、織斑君お願いします」

    「......」

    しかし一夏は考え事をしているのか無反応である
    まぁ、ただ単に脳内で『どうしてこうなった』がリピートしているだけなのだが
    何度呼んでも無反応な一夏に対しついに真那は体を乗り出して語り出した

    「お、織斑君!織斑一夏君!」

    「え?あ?は、はい!?」

    今更気づいたが時すでに遅し、周りからはクスクスと笑い声まで聞こえてくる始末

    「あ、あの、お、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる? 怒ってるのならゴメンね、ゴメンね! でも、自己紹介、『あ』から始まって今『お』の織斑君なんです。だからね、その、自己紹介してもらますか? だ、ダメですか?」

    「え?い、いやそんなに謝らなくてもちゃんと自己紹介しますので、ともかく先生は落ち着いて下さい」

    「ほ、本当?本当ですよ?や、約束ですよ?絶対ですよ!?」

    何度呼び掛けても反応を起こさなかった一夏に対し何故かは知らないが落ち度を感じたらしくペコペコ謝り始める真那に対してついにいたたまれなくなったのか
    一夏が止めると今度は熱心に手を取って
    詰め寄り始めた
    その姿はとても教師には見えなかった

    まぁ、このような間抜けとも言えるやりとりの後、一夏は自己紹介を始めようとするのだが....

    (うっ....さっきより更に視線が....)

    シンの自己紹介が落第点であったことと真那とのやりとりがあり、更に視線を感じてしまう
    とにかくなにか喋らないと耐えきれない一夏は自己紹介を始めた

    「えっと....織斑一夏です
  29. 29 : : 2014/10/14(火) 02:31:26
    あ、またかよ
  30. 30 : : 2014/10/14(火) 02:39:40
    「えっと...織斑一夏です。よろしくお願いします!」

    これだけ言って既に何も思いつかなくなっていた
    しかし周りからは
    『他にもあるよね?』こんな感じの視線がこれでもかとばかりに降り注ぐ
    なにか喋らないと、と一夏は考えるがいかんせん、さっきまで『どうしてこうなった』としか考えて無いので喋ることが分からないのである

    そして長い沈黙の後...一夏が取った選択は....

    「以上です!」

    名前だけ名乗って強制的に終わらすと言う荒技に乗り出した
    思わず教室中の女子がずっこけた一瞬でもある

    「え?なにかまずかったのか?」

    むしろまずい以外なにかあるのか
    と恐らくだが全員心の中でツッコんだであろう

    そんな中、一夏の後ろに迫る人影が一つ
    直後

    バァァァァァァァァン

    「いっ!!」
    (まさか...今の音って...)

    突然後頭部に襲ってきた痛みに思わずうぐすまる一夏と、今の音に聞き覚えのあるシン、シンが一夏の後ろに視線を向けると.....

    「全く...まともな自己紹介の一つも出来んのか?お前は...」

  31. 31 : : 2014/10/14(火) 02:50:26
    「げぇぇ!関羽!?」

    そこには阿修r....一夏の姉であり、ここ1年1組の担任である織斑千冬がいた。

    ちなみに某ハム仮面のように変態発言はしないのでご安心を

    そして一夏の反応に対しこれも恐らくだが口に出さずに心の中でツッコンだであろうセリフが
    (何故に関羽?)
    である
    閑話休題

    「誰が三国志の英雄だ、馬鹿者」

    「あ、織斑先生、会議は終わったのですか?」

    「ん?ああ、すまない山田先生、いきなりクラスの挨拶を任せてしまって」

    「い、いえ。副担任ですからこのくらいは...」

    痛みが一向に収まらないのか再び蹲る一夏を他所に真那と話を進めると生徒の方を向き

    「諸君。私がこのクラスと担任を勤めることになった織斑千冬だ。貴様ら新人を一人前のIS操縦者にするのが私の仕事だ。いいか、私の話はよく聞き、そして理解しろ、出来ない者は出来るまで指導してやる。逆らってもいいが、私の言うことは聞け、返事をしろ、いいな?」

    これより上はあるのかと思うくらいの暴言発言
    ザフトのアカデミーの教官と同じくらいだなと思うシン
    しかしこれを聞いた反応はアカデミーとは少し、いや途轍もなく違っていた
    なぜなら....

    「キャァァ!本物の千冬様よ!」
  32. 32 : : 2014/10/14(火) 02:55:44
    とか、「ずっとファンでした!!!」
    とか、「お姉様に憧れて北九州からやって来まし!」
    と言った黄色い声援で埋め尽くされていたからであった

    「はぁ、よく毎年これほどの馬鹿者が集まるものだ...いや、私の所に集中させているのか?迷惑な話だ」

    こんなクラスの状況をみて千冬は鬱陶しそうな顔をする
    教師がそんなに大っぴらな態度でいいのか?
    心の中でツッコむシンだがこのクラスに限っては何も問題が無いようだ
    何故なら

    「キャーーーーーー!!!お姉様!!もっと罵って!!」
    「そして時には優しくして!!」
    「でも付け上がらないように躾して〜!」

    いや少し待て、さっきの質問とかいい、このクラス本当に大丈夫なのか?
  33. 33 : : 2014/10/14(火) 02:59:23
    そんなシンを他所に千冬は一夏と目を合わせる

    「で、もう一度聞くがまともな挨拶の一つも出来ないのか?お前は」

    「いや千冬姉、俺は...」

    バァァァァァァァァン

  34. 34 : : 2014/10/14(火) 02:59:32
    くそ、またミスった
  35. 35 : : 2014/10/14(火) 03:15:23
    「織斑先生と呼べ、馬鹿者が」

    「はい...織斑先生」

    一夏の反論も出席簿attackによりあっさり黙殺されてしまった
    PTAから苦情とか来ないのかよ...と思ったシンは思った
    しかしこのやり取りでクラスの殆どが姉弟である事に気付いた

    「え?もしかして織斑君って千冬様の弟....?」
    「なら確かにISを使えるのも納得するわね...?」
    「でもシン君は?アスカなんて名前のIS操縦者聞いたことないよ?」

    一夏ならともかく異世界出身のシンの話となるとかなりこじれた内容になってくる
    現在、MSデスティニーの証拠映像と、ISのデスティニーの技術系統のレベルの違いさからシンは異世界出身と言うことはIS委員会も承知して情報隠蔽や国籍取得等をしていて一介の生徒が探りを入れてもバレることは無いがこういう内容は早めに切り上げるのが得策である
    するとちょうどよくチャイムが鳴り千冬の言葉で締めくくる

    「静かに!さてSHRは終了だ。これから諸君には半月でISの基本知識を覚えてもらう。その後実習だが基本動作は半月で叩き込め、分ったなら返事をしろ、分からなくても返事ををしろ、いいな」

    大変理不尽極まりない言葉でSHRを締めくくった
    世の中には鬼教官と言う言葉があるが千冬はこれに該当するので無いかと考えていると

    『はい!!』
    女子と一夏の元気な返事が聞こえて...

    「うむ、宜しい。それとアスカ」

    何事かと目を向けると

    バァァァァァァァァン

    出席簿で叩かれた....

    「お前はいつまで失礼なことを考えているつもりか」

    「.....すいませんでした、以後気をつけます」

    なんでかは分からないが俺の考えが筒抜けのようだ
    これからの生活に不安が残ったシンであった
  36. 36 : : 2014/10/14(火) 03:32:21
    さて、SHRの終了後、一夏の幼馴染みと言う篠ノ之箒が一夏を連れて何処かへ行ってしまって暫く好奇の視線に晒されたことや
    イギリスの国家代表候補生だと言うセシリアオルコットとシンが一悶着あったり
    一夏が授業についていけずに質問した内容がくだらなすぎて教室中をズッコケさせたり
    更に入学前に渡された参考書をタウン○ージと一緒に捨てたりしてまたもや出席簿アタックの餌食になったりして
    現在

    千冬が壇上に立ち、授業を始めようとしたところで

    「あぁ、そういえばクラス対抗戦の代表者を決めなければならなかったな」

    千冬は心底どうでも良さそうに喋る
    またしても本当にこれでいいのかと思うが口には出さないシン

    「クラス代表者とは、クラス対抗戦だけでは無く生徒会の会議や委員会の会議にも出席しなければならない。簡単に言えばクラス長と言うところだな
    自選推薦問わん、誰かいないか?なお推薦されて者は拒否権は無いぞ」

    おいおい、さすがにそれは無いんじゃないか?と心の中でツッコンでると

    「はいはい!私は織斑君を推薦します!」

    「私も織斑君がいいと思います!」

    「私はシン君を推薦します!」

    「私もシンがいいと思います!」

    「はぁっ!?何言ってんだよアンタは!?」

    推薦されツッコむ俺と推薦された事に未だに気付いて無い一夏

    「ふむ、織斑一夏とシンアスカか」

    「えっ?ちょっと待ってくれ!」

    黒板に名前を書かれてやっと気付いた一夏
    だがもう遅い

    「他に立候補する者はいないか?いないならこの2人から選ぶが....」

    千冬がそういった直後

    俺の隣の女子が机を叩いて立ち上がったと思ったらいきなり

    納得いきませんわ!!

    と喋り出した
  37. 37 : : 2014/10/14(火) 04:07:14
    「このような選出など認められません! 大体、男がクラス代表者だなんていい恥曝しですわ! わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

     セシリアの台詞はまだ続く。それはシンと一夏の怒りのボルテージを上げていく。

    「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります。わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」

    「だいたい文化としても後進的な国で暮らさなければならないこと自体耐え難い屈辱で...」

    「イギリスだって大したお国自慢ないだろ、何年世界一不味い飯ナンバーワンだよ」

    シン自体かなりキレそうだったが
    最初に切れたのは一夏であった

    (そうか、こいつこの国の出身だもんなそりゃキレるな
    俺だってプラントの事を馬鹿にされたら怒らずにはいられないだろうし)

    そんな事を考えてるシンを他所に
    セシリアと一夏の言い争いはまだ続いてる

    「な!?あ.....あなたねぇ、わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

    「先に侮辱したのはどっちだよ!」

    するとセシリアはぷるぷる震えだし

    「決闘ですわ!」

    と叫んだ
    対する一夏も売り言葉に買い言葉で

    「そっちがその気ならやってやるよ!」

    と言ってしまった

    その言葉が霞むくらい女子にとっては不思議なそして愚かなセリフが一夏の口から放たれた

    「それで?ハンデはどのくらいつければいいんだ?」

    この言葉を聞いたセシリアは嘲りを表情を隠そうとせず

    「あら、始める前から手心を加えて貰おうと?これだから男性は...しかしまぁ、私は優しいのでハンデはどのくらい付けましょうか?」

    「いや、お前じゃなくて俺がどのくらいハンデを付ければいいのかって話なんだけど....」

    一夏の台詞は最後まで聞こえなかった
    何故ならセシリアを主にした篠ノ之を除く女子生徒から爆笑の渦が生まれたからだ
    これにシンや一夏は理解できる困惑してしまいシンは隣の女子に話しかけた

    「なぁアンタ、なんでみんな笑っているんだ?」

    それを聞いた女子生徒は驚きながら

    「え?なんでって男が女より強いのって昔の話だよ?笑わない方が可笑しいと思うんだけど....」

    これを聞いてシンは何処か納得がいった
    実はシンは入学前にブラブラ散歩をしてた際、男を顎で使う女をよく見かけたからである

    一夏の言葉に気分をよくしたのかセシリアは気分よさそうに笑いながら

    「男が女より強いだなんて日本の男子はジョークが上手いのね」

    これを更に聞いてシンは確信した

    あぁ、こいつらは『力』を使うことの意味を理解していないのか、と

    確かにISの登場に伴い女性の社会的な地位は上昇したのだろう
    それにここに来ている大部分の生徒はISの力を何かに役に立てたいと思っているはずだし、それはきっととても素晴らしいことなんじゃないだろうか
    しかしそれと同時にISを使えることが
    《エリートの象徴》そしてなにより《男より優位である事の証》として見ている節が強いと気付いた

    力とは力を使えない弱い者を守る為に振るう物だとシンは考えている

    しかしこいつらは女のみが扱える力と言うだけで男を従わせている
    そこには≪守る≫と言うことは何一つ含まれていない

    それにISという兵器を使用することに対しての責任感や覚悟が全然なかった

    それに気づいたからなのかは分からないが俺は反論せずに居られなかった

    「くだらない........」

    「はっ....?なんですって?」

    オルコットが俺のつぶやきに素早く反応した
    まぁ、隣だからな
    それと同時に教室中の全ての視線が俺とオルコットに向けられた
    その中には当然非難めいた視線も含まれていた

    「さっきまでずっと黙っていと思ったら?『くだらない』ですって?
  38. 38 : : 2014/10/14(火) 04:07:25
    あぁ...またか
  39. 39 : : 2014/10/14(火) 04:12:28
    「さっきまでずっと黙っていると思ったら『くだらない』ですって?聞き捨てなりませんね。くだらない事を言っているのはそこの織斑一夏ですわよ?まぁ貴方も同じ男性IS操縦者ですし?言い返したい気持ちも理解できますがそれはあまりにも滑稽でしてよ?」

    オルコットは俺の発言を男のプライドを守る為の苦し紛れの言葉だと勘違いしているようだ
    丁度いい、ならこれを機に『力』を扱うはどういうことか教えてやろうか

    「俺が言ったのはISが扱えるだけで高笑いしてるお前が滑稽だと言ったんだオルコット」

    「は?.....なんですって?....」
  40. 40 : : 2014/10/14(火) 04:12:42
    少し休憩
  41. 41 : : 2014/10/14(火) 13:41:18
    セシリアはようやく嘲笑の表情を崩し、浴びた者を怯ませるような怒気を発してきたが
    対するシンはどこ吹かぬ表情である
    C.Eで剥き出しの殺意を浴びて生き抜いて来たシンにとっては学生如きの発する怒気なんかに怯む訳が無い

    「そもそもなんでお前はISを扱うことが出来るだけでそんなに優越感に浸って居られるんだ?これは戦闘機や戦車のような兵器と同じく類なんだぞ....」

    「.....あなた本気で言っていますの?ISは今までの歴史を見ても性質が全くもって違う物なのですわよ?
    ISの戦闘能力は言うまでも無く、『絶対防御』によって操縦者の命の危険も無く、ハイパーセンサーやシールドエネルギーの事を考えるとまさに次世代!いや更にその一歩先を進んでいますわ!!
    現在は各国の思惑によって『スポーツ』という形式になっておりますが、これは人類が新たなステップへと進んだ証であり、それを扱えるこのに
  42. 42 : : 2014/10/14(火) 13:41:28
    あ、クッソなんか重いな
  43. 43 : : 2014/10/14(火) 13:52:02

    「.....あなた本気で言っていますの?ISは今までの歴史を見ても性質が全くもって違う物なのですわよ?
    ISの戦闘能力は言うまでも無く、『絶対防御』によって操縦者の命の危険も無く、ハイパーセンサーやシールドエネルギーの事を考えるとまさに次世代!いや更にその一歩先を進んでいますわ!!
    現在は各国の思惑によって『スポーツ』という形式になっておりますが、これは人類が新たなステップへと進んだ証であり、それを扱えることが出来るエリートということを誇ることに何の問題が..」
  44. 44 : : 2014/10/14(火) 13:52:28
    よし今度は上手くいったな

    次から続き
  45. 45 : : 2014/10/14(火) 14:14:05
    「でも、人を傷つける、最悪の場合人を殺してしまう兵器だ」

    オルコットのご高説がピタリと止んだ

    それと同時に俺に懐疑の視線を向けていた女子達の視線が驚愕の視線に変わる
    その中で一夏と織斑先生が真剣な視線を俺に向けていた

    「え......は..........?」

    「ISのブレードを薙げば簡単に人を両断出来る、アサルトライフルや、ビームライフルを人に向けて発砲したら何人もの人が死ぬ、それを考えると今までの兵器と何が違うんだ?答えてみろよ」

    これは俺自身にも向けて発した

    議長がレクイエムを修復し、アッザヘルに向けて発射した際、レイを除く全員が議長を非難したけど俺はこれを非難することが出来なかった
    そもそもレクイエムで基地を撃つのとデスティニーに乗って基地を破壊することに何の違いがあるのだろうか

    これに関しては未だに結論が出ていない

    「あ....あなたの考えは一方的過ぎます!元々ISは宇宙用のマルチフォームスーツとして開発されたものであり、現在は宇宙開発は止まっていますがISは兵器として以外にも扱うことが出来、その利用価値は計り知れませんわ!」

    確かにそうなんだろう
    宇宙用マルチフォームスーツとして発明されたISだがその利用価値はまたまだあるだろう
    でもブレードやライフル、グレネードランチャーという物々しい一種の兵器が搭載されている以上、俺はISを兵器としてみること以外出来ない

    「第一!ISが人を傷つける側面が例え強くても私達はISを使って人を傷つけることは絶対しませんわ!
    私達はそんな過ちは絶対にしない!『力』を扱うのはそれを扱う者次第なのですわよ!」

    確かに力は扱う者次第だ

    幾ら強力な兵器だからと言っても正しく扱えば人を救うことだって出来る
    だけども....

    「結局『力』を扱うのは人間なんだよオルコット、人間に100%はあり得ないんだ、故意にしろ事故にしろ人を傷つけることだって絶対にあるんだ
    だからこそ俺たちは理解しないと行けない、『力』を扱うことに対しての責任とその覚悟を...」

    「なっ....ならあなたは『力』を扱うことに対しての責任と覚悟があるということですの!?」

    俺に『力』を語る資格はまだ無いのかも知れない....
    けれども

    「少なくとも今のお前よりは知っているぞ、オルコット」


  46. 46 : : 2014/10/14(火) 14:28:10
    「...言い切りました!!」

    瞬間凄まじいプレッシャーを俺に向けてくるが今更この程度怯む訳が無い

    プレッシャーを発したまま一夏に視線をむけると

    「織斑一夏!あなたとの勝負は無期限の延期ですわ、先に片付けなければならないことがあるので」

    一夏は若干怯みながらもセシリアの視線を受け止めた

    オルコットはさっきのプレッシャー5割増しで俺を睨むと

    「シン•アスカ!!決闘ですわ!!」

    といって座ってしまった

    「ふむ、話は纏まったようだな、それでは勝負は一週間後、第三アリーナで行う、各自準備をしておけ、それでは授業を始める」

    千冬がそう締めくくると全員黒板を向いてノートを取り始めた
  47. 47 : : 2014/10/14(火) 15:32:00
    授業も終わり麻那から《1025》の部屋の鍵を受け取り部屋に向かった俺を待っていたのは

    生命の危機

    だった
    なんでかって?そりゃ部屋に入ったら
    箒が下着姿で立っていたからだ
    数瞬遅れ反応した箒は素早く木刀を取り、俺に向けてぶん回してきた

    「お、おい!箒!なんでいきなり木刀を振り回すんだ!危ねえよ!」

    「煩い!煩い!問答無用!!我が剣の錆になれ!」

    なんだか、某灼眼のセリフやどこぞのガンダムパイロットのセリフや終いにはハム仮面のセリフまでしゃべっている始末

    傍目に見ても混乱してるのがよく分かる

    .....木刀を振り回されている方から見たらたまったものでは無いのだが.....

    「せぇぇぇぇい!」

    気合一閃、箒が双竜のガンダムもびっくりする程の速度で木刀を突き出してくるが、俺は集中しているのか、それとも生命の危険を本能で回避しているのかはわからないが素早く回避する

    「ほぇ?くっ!この馬鹿アスカァァァ!」

    突きが外れたのが余程驚いたのか素っ頓狂な声を発して直後
    某エ○ァのア○カの様なセリフを発し、今度は木刀を大上段に構え振り下ろしてきた
    それを俺は真剣白刃取りで防ぐ

    と、まぁこのようなやり取りがあって箒は大層ご機嫌が悪い

    俺は諦めて寝ようとしたところ

    「そ、そのなんだ...さっきのは悪かったな...」

    箒がしおらしく俺に謝罪して来た

    「別にいいって、それにあれは俺が悪かったからな、そうだまたさっきの様な事が起きても困るし少しこの部屋に関して一週間だけど決め事をしないか?」

    そう俺が提案すると帰ってきた答えは肯定だった

    それから1時間半後

    やっと部屋の決まりを決め終わった
    時間は既に6時半、大抵の生徒は食堂に向かっている時間である

    「ふぅ、やっと決まったか
    それではアスカ、私は食堂に行ってくるがお前はどうするんだ?」

    「俺は別にいいよ、なんか色々あって疲れたからな、少し寝るよ」

    「む、了解した」

    そう言って箒は部屋から出て行った

    「...さて、少し寝るか」

    俺は今日のことを少し反省しながら眠りについたのであった
  48. 48 : : 2014/10/14(火) 17:07:20
    シンは悪夢を見ていた

    マユや両親がフリーダムに撃ち抜かれる夢
    ハイネがフリーダムに堕とされる夢
    ステラがフリーダムのビームサーベルに貫かれる夢
    メサイアがミーティアを装備したフリーダムに滅多斬りにされ堕ちて行く夢

    これらの夢を無限ループして見ていた

    しかし、どこからか自分を呼ぶ声が聞こえ、目が覚めた
  49. 49 : : 2015/12/02(水) 15:53:43
    ハイネってフリーダムではなくガイアに乗ったステラに真っ二つにされて死にませんでしたっけ?

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Shin

刹那@浮上率低下

@Shin

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