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もし、リヴァイが死んだなら

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  1. 1 : : 2013/11/09(土) 22:23:36
    【注意】
    ・このSSの兵長は少し弱いです(重要)。
    ・一日クオリティで書いた推敲していないSSです。
    ・シリアス
    ・ハンジさんは女性
    --------------------------
    二度目の投稿になります。
    SSを書いたのは久方ぶりですので、誤字脱字や他の方と書き方が異なるなど諸々ありますが、ご了承くださいますようお願いします。

    それでは無事立っていたら始めます。

    前作:

    『最愛の殺人鬼』 http://www.ssnote.net/archives/2283#thread-bottom-navigation
  2. 2 : : 2013/11/09(土) 22:24:09

     もし、もしだよ?


     巨人がいなくなって、人類が真の自由を取り戻したら……。


     そうしたら、私たちはどうなるんだろうね。


  3. 3 : : 2013/11/09(土) 22:25:43
    「……は?」


     真夜中。酒を酌み交しながらハンジと久々に話をした。すっかり酔いも回り身体が温まった頃、紅い顔をした奴はそうポツリ呟く。


    「どうにもならんだろう」

    「そうかなぁ」

    「……いい加減酒を飲むのも止した方がいいかもな」


     二週間後に壁外調査を控えた今、コイツはただでさえ忙しい仕事を一気に片付けようとしている。それは2週間後にまた誰かが死ぬ。その事を一時でも忘れたいが為の逃避であることを俺は理解していた。だから俺はこうして定期的に部屋に招き、頭が吹き飛びそうな程強い酒を注いでやる。それを何時間も掛けて少しずつ飲み下しながら、俺たちは過去を忘却の闇に置き去るのだ。

     しかし、酒を飲めば飲むほどに身体は壊れる。実際ハンジの目の下にははっきりと隈が出来ていたし、俺自身も最近は眠りが浅いように感じていた。このままではいけない。それは誰にだってわかっていることだった。


    「……今回もまた、誰か死ぬのかな」

    「そうだな」

    「巨人。あとどれくらいいるんだろう」

    「さぁな」

    「いつまで戦えば終わるんだろう」

    「……俺にはわからない」


  4. 4 : : 2013/11/09(土) 22:26:58
     俺は立ち上がり、重い頭を抑えながら窓辺に立つ。そして窓を開け放ち、夜風を部屋に通した。

    「リヴァイはさ、必ず巨人を絶滅させるってよく言うけど……実際巨人を絶滅させることなんて、私たちが生きている間に出来ると思う?」

    「……今夜のお前は面倒だな。これなら巨人について語られる方がまだマシに思える」

    「だって、頭痛いんだもん」


     ハンジはそう言って椅子から崩れ落ちる。泥酔している。誰が見てもそう判断する状況だが、俺はそれがコイツなりの抗議だと知っている。


    「身体を冷やすぞ」

    「へーき」

    「お前の部下に俺が殺されるだろう。もっと大切にしろ」
    「……リヴァイには言われたくない」

    「だろうな」


     こんな軽口を言い合える時間も、もうどれだけ残っていることか。……人一人の命。それも調査兵団という環境に置かれた人間の生など、蝋燭の灯りよりも儚く消え、名も知らぬ花よりもあっけなく枯れ果てるものだ。この世に生きた証を遺すこともなく、誰の目にもその死に様を映すこと無きまま死ぬことだってある。それを許してしまうのが、俺たちの生きるこの残酷極まりない世界だった。

     だからコイツも知っている。俺たちが今生きているのは、実力でもなく単なる奇跡であることを。……だからその奇跡が降りかからない人間が自分や自分の知る者でないことを祈るのだ。そして、それを祈る自分を許せずにいる。


  5. 5 : : 2013/11/09(土) 22:28:16
    「もうさ、何年もこうしてリヴァイと夜を過ごしたよ?けど、全然終わりやしない。それどころかどんどん新しい謎が生まれて……人が死んで。この次は誰が死ぬか、もしかしたら自分が死ぬんじゃないのかって考えて。仕事をして、みんなで笑って。リヴァイと酒を飲んで、朝になってまた目が覚める」

    「……昔はさ、私の周りにも同い年の仲間がいたよ。いつかみんなで外に出て、こんな馬鹿みたいなのは終わりにしようって誓った。けどさ、実際今生きてるのは私たった一人で、後は全員喰われて死んだ。正直言ってさ、私は今でも自分が何で生きていられるかなんてわからない。別に私はリヴァイみたいに規格外の強さなんて持ってないしさ。……きっと次もまた、私たちの身近な人が死ぬ。新しく入った子達かもしれないし、ベテランの兵士かもしれない。もしかしたら、今日一緒に過ごしたあのリヴァイ班の誰かかもしれない。でも私たちは立ち止まれないし、振り返れない。それが生き残ってる者の使命だって、そう思ってきた」


     床に崩れ落ちたお世辞にも上品とは言えない姿勢のまま、ハンジはぼんやりとした目を虚空に向ける。
     

    「もし、さ。巨人がいなくなって、私たちが壁から出る日を迎えられたら、私はどうすればいいんだろう」


     俺は押し黙る。……コイツはきっと言葉通りの意味を話していない。だから今俺が何かを言ったとして、それはきっとコイツの望む答えではないのだろう。だから黙ったまま夜空を見上げた。

     
    「目標なんてさ、ないんだよ、もう。きっと私はその時が来たら消えてしまうと思う」

    「……消える、か」

    「そう。だってリヴァイもないでしょ?何かやりたいこと」


     目を閉じ、自分の奥底にあるものを捕らえようとした。酒で追いやってしまったもの。――怒りや悲しみ。憎しみ、やるせなさ。そういった思い出したくもない感情を両手で掬い上げ、問いかける。
     

    「わからない」


     それが答えだった。これまで数え切れない程の人間を看取ってきた。そしてそいつ等の意志を受け継ぎ、今の俺はここに立っている。誰かはそれを重いものを背負っているというが、俺にとってそれは原動力であり、あいつ等が生きた証そのものだった。それを背負っている限り俺は立っていられる。だから目的を果たし、背中に圧し掛かったそれらが消え去った時、果たして俺には何が残るのか。


  6. 6 : : 2013/11/09(土) 22:29:26
    「……死なないでよ」

    「何故それを言う」


     ハンジはようやく体勢を整えると、グラスに残った酒をあおる。俺もそれに倣い、自分のグラスを手に取った。
     

    「なんかリヴァイ。全部終わったら死にそうだから」
    「なんだそれは」


     馬鹿馬鹿しい。そう言って残りを全て飲み干した。途端に頭を殴られたような鈍い感覚が駆け巡り、俺は思わず身体を折った。
     

    「馬鹿チビ」

    「……うるせぇ」


     殴ろうと思いハンジの顔を見る。眼鏡を掛けた馬鹿みたいな顔が歪んで見えて、両手で顔を覆った。
     

    「酔ってる?」

    「うるせぇ」

    「昔はもっと酒に強かったよね。お互い」


     昔、と言ってもまだ数年前だ。しかしもう随分と前のように感じる。
     

    「お互い少し老けたよね」

    「……まあな」


     後何十年かすればこの身体にも限界がきて、戦うどころか走ることすら辛くなるのだろう。そうなれば、俺はもうこの場所から去らなくてはいけない。その日が来るまでどれだけの巨人を殺すことが出来るのか。どれだけ人類を壁の外へ近づかせることが出来るのか。それは勝負だった。そしてその勝負とはつまり、



    「――後どれだけの知り合いが死ぬか。それに耐えうることが出来るのか。もし今いる貴方が死んだらどうするか。私たちが超えていくのは、そんな感情との戦い」







    【もし、リヴァイが死んだなら】



  7. 7 : : 2013/11/09(土) 22:30:54

    「ああ、でさーモブリット。このペン少し使い辛いんだよ。悪いけど、違うの持ってきてくれるかな?」

    「ぶ、分隊長。これ以上はお身体にさわります!」

    「いいのいいの。どうせこれくらいしかやることないんだから」

    「昨夜はきちんと睡眠を?」

    「んー、二時間くらい?」

    「い、今すぐ寝てください!一体何を考えているんですか!?」


     そこにはいつもの光景が広がっていた。これ以上ないほどの平和な日常が、まるで当たり前であるようにそこにあった。


    「うーん。だってさぁ、これ明日までだし?」

    「エルヴィン団長は何をお考えなんだ……これでは分隊長が倒れてしまうっ!」

    「大袈裟だよモブリット。私はいつもこんなだし。エルヴィンだってそれがわかってるからこうして仕事を増やしてる」

    「しかし……実際字がぶれています!」


     私は本当にいい部下を持った。彼は常に私と共にあり、恐らくは扱いづらいであろう私を支えてくれている。だから私もその気持ちを汲んでしまいそうになるけれど、それは到底出来ない相談だった。


    「だーかーら。それはペンがいけないんだって!」

    「これは分隊長が長年愛用されてきたペンではありませんか!やはりお疲れなんです。自分の目の下の隈が見えてないんですか!?」


     自分の顔なんて見えるわけないじゃん、と突っ込む前に、私はふと窓の外を覗いた。

  8. 8 : : 2013/11/09(土) 22:32:18
    「あー、リヴァイだ。なんでいるんだろう」

    「――え?リヴァイ兵長ですか?」


     モブリットと一緒に窓を覗く。遠くで点のようにしか見えないけれど、あれは絶対リヴァイだ。


    「相変わらずリヴァイはチビだなぁ」

    「……分隊長。殺されます」


     そういつものように窘められ、私は笑った。本当に楽しいと思える日常。それがもうすぐ一つの終わりを迎えると思うと、しっかり隠したはずの心が僅かに翳る。


    「何の用なんだか。あいつだって忙しいだろうにさ」


     紅茶でも用意した方がいいのか考える。しかし、リヴァイなら絶対に私が淹れた紅茶なんて口にしないだろうという結論が出た。


    「――ってことでモブリット。悪いけど、あいつに紅茶出してやってよ」

    「え、あ、はい。……仕事は禁止ですよ?」


     しっかり釘を刺すのも忘れない。よく出来た部下だ。


    「じゃあリヴァイが帰るまでね」


     彼を立ててやらねばと思い、私は書類を机に置いた。上官思いの部下はようやく落ち着いたように息を吐き、私の部屋から出て行った。



    『……だからさ、私のことなんてどうだっていいんだって』



     本当はそう言えたらよかった。けれどそんなことを私を慕ってくれる心優しい部下に言えるわけがない。ただでさえ彼は私の問題行動で胃を痛めてばかりなのだ。これ以上迷惑を掛けられるものか。


    (それでも、実際のところ私は自分なんてどうでもいいって思ってる。悪いけどね)


     みんなが私を生かそうとしている。一日でもこの場所に長く立っていることを望んでいる。その重圧に耐えていられる人間なんて、きっとエルヴィンとかリヴァイとか。そんな半端なく心の強い連中しかいないだろう。私は無理だ。そんな強靭な精神なんて持ち合わせてもいない。せいぜい並かそれより少し上って程度だ。……ミケならもしかしたらわかってくれるかもしれないけれど、彼は彼なりに色々なものを抱えているに違いない。

  9. 9 : : 2013/11/09(土) 22:33:09

    (分隊長の責任。やっぱり私には重いなぁ)


     ははは、と一人で笑ってみた。声がすっかり乾いている。こんな時に誰かが傍にいれば、また巨人の話でもして気を紛らわせたのに。


    (でもそれも、結局は単なる逃げ、か)


    「……おい、聞いてるのか」


     その時、私のすぐ後ろから声が投げかけられた。ハッとして振り返ると、そこにはリヴァイの姿。


    「なんだ、いたんだ」

    「何度ノックしたと思ってるんだ。糞が」

    「ごめんごめん。ちょっと考え事してたんだ」

    「……眼鏡、ずれてるぞ」

    「えっ?」


     慌てて自分の眼鏡を押さえるが、別に何もおかしいことはない。そんな呆けている私を見たリヴァイは、傍にある椅子に腰を下ろし、こちらを見上げた。


    「……やっぱりな。お前さっきからずっと焦点が合ってない。だいぶ疲労を溜めただろう」

    「そ、そんなことないよ!リヴァイの顔、最近よく見てなかったし?色んなところを観察する必要があったんだよ」

    「一昨日会ったばかりだろうが」


     やっぱりリヴァイには敵わないと思った。どんなに誤魔化そうとしても的確に私を攻めてくる。まるでどうすれば私が黙るのかを知っているようだった。いや、実際彼は知っているのだろう。私の心の奥に何があるのかを。


    「……もっと自分の身体に素直になれ。部下に無駄な心配を掛けているぞ」

    「そう、かなぁ」

    「ああ」


     悪いことをしている自覚はある。いつだってそうだ。戦う時も、実験をしている時も、こうして普段の仕事をしている時だって。私が誰かに迷惑を掛けずにいたことがあるだろうか。いや、ない。

  10. 10 : : 2013/11/09(土) 22:34:20
    「でもさぁリヴァイ。私、仕事しないと駄目なんだよ?」

    「知っている。だから俺が来た」


     え、と思う。するとリヴァイはいつもの仏頂面から怒った顔になって言う。


    「ぶっ倒れるのは勝手だが、部下に心配を掛けるな」

    「珍しいよね、リヴァイがこうやって私のところにきて、お説教だなんて」


     窓から姿が見えた時からずっと訊きたかったことを尋ねる。すると、ひどく面倒くさそうな緩慢な動作でこちらに椅子を勧め、リヴァイは私に問うた。


    「……一昨日の夜。覚えてないのか?」

    「何を?」


     一昨日、というと私がリヴァイのところに行った日のことだ。私は昨日の明け方に帰ったはずだから、丸一日向こうに滞在していたことになる。しかし、私の頭には一昨日の夜の記憶などまるで残っていなかった。


    「ッチ……糞眼鏡が」

    「そんなこと言われても困るよ。……で、どうかした?もしかして私、リヴァイを怒らせるようなことしちゃったかな?」


     あまり覚えていないが、私がリヴァイのところへ行ってやることなんてたかが知れている。きっと夜は二人で晩酌をしたはずだ。私が酔って何かしでかし、それを彼が咎めに来たと考えれば、今日ここにリヴァイが来るのも理解できる。


    「それならもうてめぇは息をしていないだろうな」


     それもそうだ。リヴァイが私に一日も猶予を与えるわけがない。今までだってそうだったじゃないか。


    「……あー、こう言うのはどうかと思うけど、もしかしてしちゃった?」

    「あ?」

    「いや、男女が二人でしょ?やることってあんまないじゃん?その、さ。あんまり言うと恥ずかしいこと」

    「……お前の血の色を調べたくなった。少し削いでも問題ないだろう」

    「い、いや!問題大アリだよ!はい、すみません……」


     大人のジョークを挟みつつ、私は疲れた頭で考える。

  11. 11 : : 2013/11/09(土) 22:35:17

    (なんでリヴァイはここにいるんだろう)


     こんな風に考えて、実は渡すものがあったなんて言われて書類を増やされたら拍子抜けだなぁなんて小さく笑った。リヴァイは怪訝そうに眉を顰めると、謎の答えを明かした。


    「てめぇが来いと言ったんだ。糞眼鏡」

    「はぁ?いつ?一昨日?何で?」

    「本当だ。一昨日の夜はお互い相当に酔っていたからな。記憶がまるでないのも頷ける」


     矢継ぎ早に言葉をぶつけると、これまた面倒くさそうに一つずつ説明してくれる。


    「私が、リヴァイを呼んだ?」

     自分ながら意味のわからないことをしでかしたなぁと思った。酒に酔っていたといえ、何故そんなことをしたのかという理由に心当たりがない。


    「……てめぇには教えたくなかったが、俺もあの夜の記憶があやしい。だが確かにそう言ったはずだ」


     リヴァイが酔う……それは意外とそう珍しいことでもない。人類最強で、しかもゴロツキなんて過去を持っている人間だから、初めは誰もが“リヴァイは酒が強い”という固定観念を持っているものなのだけど。一度でも共に飲んだことがある人間ならば、リヴァイという人間が自分の限界を超える量をガバガバ飲んでしまう、そんな無茶苦茶な奴であるということを知っていた。


    「そんなに酔うほどすごい話していたんだね。覚えてないけど」

    「そうだな」


     リヴァイは押し黙る。こういう時は大抵、私の言葉を待っている時だった。だから私は閉じかけた口をまた開く。


    「馬鹿みたいだよね、私たち。……少しは酒も控えないと、仕事に支障がでる」

    「だが、それに代わるものがねぇ限り、お前は駄目だろう」


     だから結局酒に逃げる。これまでの何年間がずっとそうだったのだから、これからもそうであるという風に。

  12. 12 : : 2013/11/09(土) 22:36:26


    「……じゃあさ、リヴァイ。恋人として私と付き合ってよ」

    「あぁ?」


     眉間の皺をいっそう増やし、リヴァイは理解できないという表情を作ってみせた。全く、もっと可愛らしい反応を期待していたのに拍子抜けだ。


    「だからさ、恋人なんか作ったらいくらか紛れるでしょ?リヴァイならなかなかいなくならないし、ちょうどいいじゃん。私も多分、まだ死なないと思う」

    「……意味がわからねぇ」

    「今まで恋人作ってる時間なんてなかったじゃん?そういうさ、出来なかったことを今したら、なんか少しはマシな気分になる気がしたんだ」


     話しながら思う。私は、後悔しているのだろうか。今こうしてここにいることを。いや、そんなはずはない。初めは自由になる為に、それからは喰われた仲間の仇討ちに。そして今は兵団の為、自分の為にここにいる。……後悔なんて、あるわけない。


    「てめぇに恋人呼ばわりされるくらいなら死んだほうがマシだ」

    「だよね。ま、冗談だけどさ」


     そういえば、この会話も二度目だった。もう何年前になるか忘れたけれど、以前にもこんなことを言って、リヴァイに同じように断られたんだ。
     


    「前にも同じ会話をしたな」


     全く同じことを考えていたのか、リヴァイはそう言って溜息をつく。


    「寂しいのか」

    「まあね」

    「辛いか」

    「少し」

    「じゃあ、立ち止まるか」

    「――それは絶対駄目っ!」



     私は勢いよく立ち上がる。目の前が一瞬チラつき、足元がふらついた。


    「立ち止まってなんて……いられない」


    「……それがお前なりの贖罪か。


     死んだ者に対する、罪滅ぼし。そうかもしれない。


  13. 13 : : 2013/11/09(土) 22:37:24
    「お前は自分が生き残っていることを、死んだ奴に悪いと思っているのか?」

    「そんなわけ――」


     あるかもしれない。……わからない。自分の気持ちなんて、自分に与えられた使命よりも軽んじてきたから、考えられない。考えたら、立ち止まってしまうから。それは絶対してはいけないことだから。


    「そう言うリヴァイはさ、後悔してないの?みんなが死んだこと、自分が生きていること」

    「もう慣れた」

    「嘘でしょ」

    「……まあな」


     わからない。きっとそうなのだろう。誰にだってわかるわけがないのだ。この世界に生まれてしまった以上、そして調査兵団にいる以上犠牲は必ず出る。それを気にしていたら戦えない。前に進めない。だから目を瞑って耳を塞ぎ、心を、感情をどこかへ隠して生きるのが最善なのだ。……最善なのだ。


    「俺は自分が恨まれることも、憎まれることも別段気にしない。だから生き残ることを後悔せずとも立っていられる。だがお前は違う。そうやって何度も後悔し、それだけ心にどす黒いものを溜め込んでいる。……お前の部下が言っていたぞ。「何故分隊長はいつでも笑っているのでしょう」とな」

    「モブリットが?」


     何故笑うか、そんなの決まってる。そうすれば紛れるからだ。


    「だが俺はそれでいいと思っている。昔のお前より、ずっと安全だからな」


     昔、悲しみややるせなさをただ巨人を殺して殺して、殺すことで癒していた時期。確かに、それよりは今の方がずっといいのかもしれない。けど、


  14. 14 : : 2013/11/09(土) 22:38:26
    「笑ってるのも大変なんだよ?」


     そう言って笑ってみせる。リヴァイは脚を組みなおし、私の顔を真っ直ぐ見つめた。


    「それでいい」


     何がそれでいいのか。本当にこれでいいのか。そんなことはわからないけれど、彼にそう言われると何故だかそれでもいい気がしてしまった。


    「……反則だよリヴァイ」

    「汚ねぇな。何泣いてやがる」


     後から後から流れ出す涙を拭うために、私は眼鏡を外しテーブルに置いた。するとリヴァイは自分の懐を弄り、ハンカチを取り出してこちらに放る。


    「使え」

    「いいの?」


     いつもだったら頼んだって貸してくれないハンカチ。そのまるで新品のような、けれど数年は代わっていないハンカチで涙を拭う。


    「……なんだかリヴァイの匂いがする」

    「なんだそれは……気持ち悪い」


     酒に酔って倒れた時、それ以外にも何度か抱えられたことがある。これはその時にふと漂う匂いだ。本当は優しいくせに、怒ることでしか感情を表せない不器用な男の匂いだ。


    「もうさ、私人が死ぬのは嫌だよ……。みんなで生きていたい。こんな楽しい毎日が続くなら、それでいい」

    「……それは無理だな」


     ハンカチを握り締めてさめざめと言葉を漏らす私に、リヴァイは静かにそう言った。

  15. 15 : : 2013/11/09(土) 22:39:29
    「俺たちは、進まなければならない。この環境を壊したくないからこそ、戦うんだ」


     ……ああ、なんてこの世界は残酷なんだろう。私たちに絶望を与え、しかし絶妙に希望を残す。抗う私たちが諦めてしまわぬように、どんなに辛い事があっても立たせ続けるんだ。


    「てめぇが無理なら、俺が背負う。……だからお前を信じて戦う連中の為にも、一刻も早く巨人の謎を解き明かせ」
    「背負わせたら。これ以上リヴァイが背負ったら、潰されてしまうかもしれないのに?」


     黙るリヴァイ。だから私は頑張らなくてはいけないと思うのだ。不器用なくせに私を励ますためにここまで来てくれた同僚の為に。


    「大丈夫だよリヴァイ。……多分、私はまだやっていける。だから背負わなくてもいいんだよ」

    「……そうか」


     そう呟くリヴァイの顔が、どこか寂しげに見えた。ああそうか、そういえばコイツは何かを背負っていないと駄目なんだっけ。


    「重すぎるでしょ、それ」


     そう言ってリヴァイの胸を指した。


    「死んだ奴らの意志か」


     息を吐き、また脚を組みなおすリヴァイ。チビで足が床に届いてないのに、格好つけてそんなポーズをしている。だいぶ前、届いていないから疲れるだけだろう、と言ったら物凄く怒られた。それを思い出す。


    「どうせ、これがなければ自分が何をすればいいのかわからない、とでも言いたいんでしょ?」

    「……よくわかるな」

    「まーね。何年一緒だと思ってる?」

    「……俺自身にはおそらく目的なんてものはねぇ。初めは巨人なんてどうでも良かったし、調査兵団なんてものに居ついてからもしばらくは変わらなかった。だが、それでも仲間となった奴が死んでいく。……何度も何度も、俺の名前を呼ぶ。俺がしてやれることと言えば、巨人を絶滅させることくらいしかない」

  16. 16 : : 2013/11/09(土) 22:40:30
     ――ああ思い出した。そういえば一昨日はこんな会話をしていたんだっけ。なんだ、私たち、また同じ会話繰り返してるんじゃん。……いや、何年も前からそうだった。そしてその度に答えが出ないんだ。


    「もし、……死んだらさ」

    「あ?」


     だから今日は少し、いつもとは違う言葉で。


    「もし、リヴァイが死んだならさ、私どうすればいいんだろう」

    「知るか」


     しかし、それは思った以上に馬鹿馬鹿しいことだった。だって、リヴァイが死んだらなんて、リヴァイ本人に訊いてどうするんだって話。


    「……まぁ、まず泣くよね」

    「そうか」

    「うん。多分泣く。大泣きする」

    「……汚ねぇな」


     でも、泣いてもハンカチは貸してもらえないんだなと思うと、尚更今持っているハンカチの有り難味が増す気がした。


    「でもさ、いつまでも泣いてるわけにもいかないじゃん?」

    「まあな」

    「そしたらさ、リヴァイならどうしてもらいたい?」

    「俺なら、か」


     もしかしたら、リヴァイにとって結構難しい質問なのではないのだろうか。だって、彼は今まで自分の希望なんてまるで語ったことなどないのだから。

  17. 17 : : 2013/11/09(土) 22:41:39
    「……よくわからねぇが、泣くな」

    「泣くなって言われてもねぇ」


     私は笑う。すると少し怒ったような顔になり、リヴァイはゆっくりと言葉を紡いでいく。


    「俺が死んでも泣くな。てめぇの涙なんて少しも色気がねぇし、可愛げもない。だから無理にでも笑え。そして可能なら、俺の事は忘れてしまえ」

    「……そっか」


     そうは言われても、きっとそれは無理だなと思う。だってリヴァイだから。


    「お前が死んだら、どうしてほしい」

    「え?」


     だからそう問われた時、私はすぐには答えることが出来なかった。


    「俺に訊いておいて、自分は答えない気か?」

    「い、いや……そういうわけじゃないけど」

    「じゃあ答えろ。……暇つぶしだ」


     考えてみる。言い出した私が悪いのだが、本当に難しい質問だった。


    「うーん」


     それでも何とか答えをまとめ、苛立っている様子のリヴァイに聞かせる為に口を開く。


    「私が死んでもさ、何もしなくていいよ。そのままで」

    「……ほう」

    「だからさ、私の分は背負わせてあげない。ただせめて、私のことは忘れないでほしいかな」

    「我が侭な奴だ。だが、お前らしい」

    「でしょ?」


     私は笑う。リヴァイは立ち上がって机の前に行くと、先ほどまで取り掛かっていた書類を手に取って眺めながら話を続けた。

  18. 18 : : 2013/11/09(土) 22:42:55
    「……だがハンジ。死ぬのは勝手だが、お前の代わりはいねぇことを理解しとけ」

    「そっくりそのまま返すよ」

    「ふん」

    「だからさ、リヴァイ。……みんなには悪いけど、私たちは生きよう。生き残って、人類の勝利を祝うその日まで、戦おう」

    「……ああ」


     結局。それが私たちの使命だった。生き延びた勝者のみが踏みしめることが出来る自由という大地。そこになんとしてでも到達しなければならない。……やはり、立ち止まってなどいられない。


    「今日はさ、励ましてくれてありがとう」

    「礼はいい。それより、俺がこいつをどうにかする間くらい寝てろ」

    「……自分だってまだ、疲れてるくせに」

    「うるせぇ。早く寝室に行かないとお前の部下が攫いにくるぞ。あれは本気だ」

    「うわー、モブリットこえぇ」


     と言いながら立ち上がる。そして外した眼鏡を掛け、手にしたハンカチを握り締めた。


    「ねぇリヴァイ。これ、貰っていい?」

    「あ?」

     不機嫌そうな顔。まぁ、おそらくこのハンカチはリヴァイが大切にしている内の一枚なのだから、仕方ないと言えば仕方ない。

  19. 19 : : 2013/11/09(土) 22:43:36
    「お守り……かな。次の壁外遠征でちゃんと帰ってこれるように」

    「俺のハンカチがそんなものになるとは思えん。返せ」


     そうは言うけれど、人類最強が愛用するハンカチならそれだけで結構すごいものだと思う。


    「なんかさ、コレ持ってると元気になる気がして」

    「……なら、暫くは貸してやる。だが必ず返せ。そいつは俺が丁寧に洗ってるものだからな」

    「しょうがないなぁ。くれたっていいのに。ケチ」

    「今すぐてめぇを削いで、その汚ねぇ手からもぎ取ってもいいんだが?」

    「わかりました返します」


     そして私はドアの前に立ち、書類に向き合うリヴァイの背中に向けて声を掛けた。


    「本当にありがとう。それ、書き方わかる?」

    「ああ、なんとかな」

    「じゃあお願いね。モブリットを送るから、わからなかったら訊いて」

    「……早く行け」


     促され、私はドアノブを回した。開け放たれたドアから流れ込む空気がなんだかとても切ないように感じた。


     ――ありがとうリヴァイ。本当はただ私を心配して来てくれたんだよね。私が呼んだなんて、嘘ついて。でも、嬉しかったよ。


     そう言おうとしたが、喉から出掛かった言葉を飲み込んだ。……次に会った時に言おう。ありがとうという言葉。それがきっと、私たちの架け橋となるのだから。


  20. 20 : : 2013/11/09(土) 22:44:48



    「悪かったな、ハンジ」


     あいつがいなくなり広く感じるようになった部屋で、俺は一人呟く。


     本当は今日ここに来たのは、一昨日の記憶があったからだった。俺は嘘をついたのだ。
     

    (お前が俺を呼んだわけではなく、俺が勝手に来ただけだ)


     だからハンジが泣き言を言っていたわけではない。ただ弱ったあいつを見ているのもそろそろ限界だった、それだけの理由でここに来ていた。



     ――もし、俺が死んだら。


     先ほどあいつと話したことを思い出す。――俺が死ぬ。そうなるとしたら多分、俺が俺でなくなった時だろう。

     人間である以上、死は絶対に避けられない。今までこの絶対の運命を回避した奴はいないし、これからだってそうだ。人類最強と謳われても何かの拍子でポックリ逝っちまう。それは有り得てもおかしくない。

     普通の人間であれば、せめて自分が生きた証を残すためと躍起になるのだろう。遺書を書いたり、万一に備えて家族と話したり、結婚し、ガキでも作って幸せになっておくのも手かもしれん。だが、まだ何も成し遂げてもいないくせに英雄と呼ばれてしまった人間に、そんなことは許されない。――英雄になるということは人間ではなくなるということだ。……そして俺は、人類が望む英雄とやらには成りきれない、ただの英雄もどきだった。

     だからこそ何かを背負い、自分を奮い立たせなければ立っていられない。弱いのはハンジだけではない。他人に見せないだけで、俺だってそうだった。だからこそハンジを理解できるし、こうしてあいつに代わって仕事をする気にもなる。
     弱さとは、けして無くさなければいけないものではない。己の弱さを理解し、それを超える強さを身に付けることこそが必要なのだ。

     大多数の人間がエルヴィンの様に、何でもかんでも切り捨てられるようになるとは限らない。誰しもが持つ心の翳りこそが弱さだとすれば、エルヴィンは心が翳ることを完全に無視することが出来る人間ということになる。そんなことが並みの人間に出来てたまるものか。

  21. 21 : : 2013/11/09(土) 22:45:26
    (いつだって悔いが残らぬような選択をしていた。しているはずだった)


     それでも付いてくる結果を省みれば、過去に戻りたくなるばかりだった。人類最強と言われ、英雄だと謳われ、兵士長になった。だが結局のところ、弱さを捨てることは叶わなかった。それが人間、それが自分だと思うことでここまで来た。それが終わる日、即ち自分が死ぬ日。一体どんな思いで死ぬのか、――巨人に喰われるか、怪我で死ぬか、病に倒れるか、事故で死ぬ可能性だってある。その時、その瞬間を前にして、俺はどう思うか。


    (おそらくどうとも思わないのだろう)



     淡々と生き、淡々と死ぬ。俺はそれでいい。だが、


    (遺す奴らは……それで納得しねぇだろうな)


     思い浮かぶのは今も俺の帰りを待ち受けている班の連中。エルド、グンタ、オルオ、ぺトラ。そしてエレン。その姿だった。


    (あの馬鹿共がいたのでは、寿命で死ぬ以外の選択肢などなさそうだ)


     だが、それも悪くないと思った。思ってしまった。



  22. 22 : : 2013/11/09(土) 22:46:43



     ――いつか、俺が死んだら。




     別にどんな死に方でも構わない。ただ、どうかそれを引きずる奴らが多くないように。そして願わくは、また笑えるように。それだけを祈る。


    「……勿論、早死にする気はねぇがな」


     手にした書類に踊る文字。疲れきったハンジが書いたぶれた文字が霞む。瞼が酷く重かった。


    (そう、誰だって早死にはしたくない。だから戦う)




     ――なぁ糞眼鏡。

     巨人がいなくなり、人類が真の自由を取り戻す。その日に俺たちが二人共生きていたら。

     きっとその時、俺の背中にあるものは天へ還るだろう。そうなったら、消えてしまうと言ったハンジ。お前を俺に背負わせろ。

     そうすればきっと、物語はハッピーエンド。大衆向けの三文小説へと早変わりするだろうからな。

     そこに立つのは俺たちだけでは足らんから、今生きている人間全てと一緒だ。それならお前ももう、後悔する必要なんてなくなるだろう。

     酒を飲み、我を忘れ、感情を置き去りにしてまで戦わない世界。そんなものが存在するなら、俺がそれを早く取り戻す。だからもう、無理はするな。


     二週間後に控えた壁外調査。また誰か死ぬ。蝋燭の灯りのように、名も知らぬ花のように。この世に自分の生きた証を遺すこともなく、誰の目にもその死に様を映すこと無きまま死ぬ。俺とてそれは変わらない。どんな奴だって変わらない。



    「だが、けして立ち止まることなく歩き続ける。そう誓おう」



     だからまた、必ず生きて帰ろう。酒を飲み、我を忘れ、感情を置き去りにしてでも帰ってやる。人類が真の自由を取り戻す日まで、……必ず。





    《END.》
  23. 23 : : 2013/11/09(土) 22:49:44
    これにて終了です。今回は短かったので一気に投稿してしまいました。ここまで読んでいただきありがとうございました。

    また、前回のSSにコメントして下さった方、これからコメントしようと思ってくださっている方に心からの感謝の言葉を言わせていただきまして、締めの挨拶とさせていただきます。



    私はこれから所用がありますので少し抜けますが、定期的にスレは読んでいますのでご了承下さいますようお願いします。本当にありがとうございました。


  24. 24 : : 2013/11/10(日) 10:36:44
    とても感動しました!
    書いてくれてありがとうございます‼︎
  25. 25 : : 2013/11/10(日) 13:19:16
    涙が止まらない...。
    とってもいい話でした!
    本当に書いてくださって
    『ありがとうございました!』
  26. 26 : : 2013/11/10(日) 15:06:38
    あれ... 目から汗が... ( ;∀;)
  27. 27 : : 2013/11/10(日) 17:48:46
    よかったです!
  28. 28 : : 2013/11/10(日) 22:03:25
    きっと、この二人はそう思ってるんだろうって、、、すごい泣けました。
    読めて良かったです
  29. 29 : : 2013/11/10(日) 22:57:14
    感動をありがとう。
  30. 30 : : 2013/11/10(日) 23:30:07
    どうも作者のわたせんです。
    温かいコメントを本当にありがとうございました!

    コメントが一つ増える度ビクビクしながら読んでいたので、ここまで喜んで、特に感動していただけるとは思わず大変嬉しく思っています。
    兵長やハンジさんは本当に好きなキャラなので書くのは大好きなのですが、今回は少しやりすぎてしまった感がありましたので批判も覚悟していたところです^^;

    次書くときはもう少し明るい話を書きたいなと思いつつ、現在書いているのもシリアスな感じ。
    とりあえずネタが尽きるまでは書き続けたいと思いますので、また読んで下されば嬉しいです。


  31. 31 : : 2013/11/13(水) 18:11:12
    \(^o^)/

    涙線崩壊しました

    リヴァイ「汚ねぇな…」
    アリス「ぐふっ///もっと罵ってくださいお願いします」
    リヴァイ「…」シャキン
    アリス「兵長に削がれて死ぬなら本望!!」
    リヴァイ「帰れ!!出てけ!!この変態が!!」ゲシッ
    アリス「//////」バターン
  32. 32 : : 2013/11/22(金) 23:43:34
    地の文すご!!
  33. 33 : : 2014/01/29(水) 17:13:54
    感動…!!
    うわああああああんびええええええん!!
  34. 34 : : 2014/08/17(日) 12:16:20
    あぅぅぅぅ~~~泣ける……
    こんな素晴らしいSS書いてくれてありがとう!!
    1ついい?このSS……神レベル!!!
  35. 35 : : 2014/12/15(月) 22:28:50
    か〜み〜さ〜ま〜ପ(⑅ˊᵕˋ⑅)ଓ
  36. 36 : : 2015/08/28(金) 23:02:56
    ス バ ラ シ イ

    何故こんなにも体内から水分をしぼりとるのだ〜〜〜!

  37. 37 : : 2016/01/07(木) 03:43:44
    ヤバイ...目から透明な水が...
  38. 38 : : 2016/03/17(木) 16:30:02
    あれ…目から汗が出て、画面が見えない…
  39. 39 : : 2017/07/23(日) 09:21:19
    凄い…(o_o)
    書いてくれてありがとうございました。
  40. 40 : : 2019/09/28(土) 16:11:17
    あっ…あれれ?

    目から何かが、落ちてきて…

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sun1722

渡瀬なつ

@sun1722

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