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リヴァイ「行こうか」

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  1. 1 : : 2014/09/21(日) 22:34:38
    初めまして!!
    「ありゅう」と申します!
    亀更新になるし文も変だけど
    最後まで見ていただけると幸いです
  2. 2 : : 2014/09/21(日) 22:39:06


    第57回壁外調査


    あの時もっとはやく助けに行っていれば


    エルドは…


    グンタは…


    オルオは…


    助かったかもしれないのに


    俺はペトラしか助けられなかった…


    自分の無力さが


    ひしひしとこみ上げてくる…
  3. 3 : : 2014/09/22(月) 07:19:22

    エレン視点


    オルオさん・グンタさん・エルドさんが
    死んでしまってから、もう三日


    兵長もペトラさんも話しかけても反応してくれなくなった


    明るかったペトラさんまで笑顔を見せなくなった


    三人の距離間がだんだんと空いていく…
  4. 4 : : 2014/09/22(月) 07:30:55

    その日の午後、俺はボーッと外を眺めていた


    外にはペトラさんが木をずっと見ていた


    エレン(ペトラさん?どうしたんだ?)


    するとペトラさんは地面を少し見た後、空を見た


    なんだか泣いているような…


    すると懐から何かを取りだした


    その何かは太陽にあたりキラリと輝いた


    エレン「!?ペトラさん!」


    俺は外へ飛び出した


    エレン(何をしているんだペトラさん!)


    走ってペトラさんの所へ駆け出し、ペトラさんが持っていた何かを取った


    ペトラ「!?」


    そう、ペトラさんが持っていた物はナイフだった


    ペトラ「エレン…」


    ペトラさんは自殺しようとしていたんだ
  5. 5 : : 2014/09/23(火) 22:02:10


    エレン「ペトラさん!なんで!?」


    問い詰める


    ペトラさんは目を閉じていた


    エレン「ペトラさん!!!」


    もう一度問い詰めるとようやく目を開いた


    ペトラ「…エレン」


    ペトラ「あなたはこのセカイをどう思う?」


    エレン「…え?」


    突然の問いかけ。なんて言ったらいいかわからない


    ペトラ「残酷だと思わない?こんなセカイはもう手遅れだと思わない?」


    手を握りしめる。うっすらと汗をかいていた


    エレン「ペトラさん、いきなりどうしたんですか?」


    ペトラさんはまっすぐ俺を見つめている


    その瞳には光がなかった


    ペトラ「エレン、どう思う?」


    エレン「どうって…」


    しばらく考えた。確かにこのセカイは…


    エレン「…このセカイは…確かに残酷です。手遅れかもしれない、だけど…」


    エレン「必死に足掻いて俺たちは生きています。調査兵団は生き抜くためにわざわざ死地へ踏み出してるんです!」


    エレン「ペトラさん!本当にいきなりどうしたんですか!?俺は、俺は…」


    ペトラ「…」


    エレン「前の…明るいペトラさんに戻ってほしい…確かに…俺たちは大切な存在を失いました…でも…」


    エレン「今まで通り…頑張って…生きるんです…」


    目の奥が熱い。唇を噛み締め拳を握る


    泣きそうな自分が恥ずかしくなって下をむいた


  6. 6 : : 2014/09/23(火) 22:25:39



    一分位経っただろうか


    ペトラさんが口を開いた


    ペトラ「そうね…それがあなたの感じるこのセカイの意見なのね…」


    俺の右手に持っていたナイフがスルリと落ちた


    カンカラカンと音をたてる


    ペトラさんは落ちたナイフをとった


    放心状態だった俺はそのことに気づかなかった


    数秒後、ようやく気づいた


    エレン「ぺ、ペトラさん!?」


    ペトラ「私はこのセカイはもう絶対救われないと思うの、だから…」


    ペトラ「私は新しいセカイへ行く。そのセカイは平和なの。巨人もいない平和なセカイ」


    ナイフを首もとにつき当てる


    ペトラさんは泣いていた


    ペトラ「じゃあね、ありがとうエレン」


    エレン「ペトラさ…!!!」


    止めようとしても遅かった


    血が流れ出る。俺の顔に、服に飛び散った


    スローモーションのようにペトラさんが崩れ落ちる


    一瞬のことだったがとても長く感じた


    ツンとする血の匂い


    これは夢だと思わせていた俺の脳がこの匂いに反応し、俺を現実のセカイへ引き戻した


    エレン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


    俺の声が外へこだました



  7. 7 : : 2014/09/25(木) 21:17:58





    リヴァイ視点





    エレンがいきなり外に飛び出しビックリした


    エレンの後をついて行くとペトラがいた


    ただの会話だと思い、近くの木陰で見ていた


    だが…











    もう手遅れだった



    ペトラが崩れるのが見えた



    エレンの叫び声が聞こえる



    近くにいるのに遠く、遠く感じる



    ショック性の貧血が起こる



    静かに俺は倒れたーーー









  8. 8 : : 2014/09/28(日) 19:59:14



    「リヴァイ!!」



    リヴァイ「!!」



    目が覚めると頭痛がした



    ここは…



    ハンジ「良かった…リヴァイ…」



    ハンジが俺の横に座っていた



    リヴァイ「おい…クソメガネ…」



    リヴァイ「これは一体どういう状況だ?」



    この部屋は暗い。地下室か。変な匂いがする



    ハンジ「…話すと長くなるよ、それにあんたは後悔する。それでもいい?」



    『後悔』。嫌な予感しかしない。だが…



    「…聞かせろ、現状を把握しなければな」








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