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ライナー「兵士×戦士×乙女」

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  1. 1 : : 2014/09/21(日) 22:12:29

    ~ストヘス区・地下道~



    エレン「オイ…お前が間の悪いバカで…」


    「…」






    エレン「クソつまんない冗談で適当に話を合わせてる可能性がまだあるから…」


    「…」






    エレン「とにかくこっちに来い!!この地下に入るだけで証明出来る事があるんだ!!!」


    「そっちには…行けない」


    エレン「だからつまんねぇって言ってるだろうが!!」


    アルミン「嘘だ…」


    「…」


    ミカサ「もういい…これ以上聞いてられない」


    ミカサ「もう一度ズタズタに削いでやる…女型の巨人っ!!!」


    「ひとまず、お前達は賭けに勝った。だが…」











    ライナー「…俺が賭けたのは、ここからだっ!!!!!」











    ガリッッッッッッ!!!!!











    カッッッッッッッッ!!!!!!!!











    ドオォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!


    エレン「…そんな」





















    女型の巨人「グ…グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!」

  2. 2 : : 2014/09/23(火) 18:34:21
















































































  3. 3 : : 2014/09/23(火) 18:34:37


    ~前日・調査兵団本部~


    エルヴィン「…以上の理由により、女型の正体はアニ・レオンハートだと推測される」


    エレン「なっ…本当かよ!?」


    アルミン「確証は無いけどね。でも、今はこう考える他に無いんだよ」


    ミカサ「どうだっていい。アニが本当に女型の正体だと言うのなら、削ぐだけ」





    エルヴィン「そして今回の女型捕獲作戦には、君達も参加してもらう。いいね?」


    ジャン「はい…」


    エルヴィン「そして…」


    ライナー「…」





    エルヴィン「アルミンの話によると、君達は先日の壁外調査の最中、女型と交戦したと聞く」


    エルヴィン「つまり、自動的に“女型の正体”であるという疑いが晴れる」

  4. 4 : : 2014/09/23(火) 18:50:07


    エレン「女型の中身がこいつらみたいな男だったら鳥肌もんだぜ…」


    ジャン「変な事言わないでくれ。マジで…」






    ライナー「…」


    エレン「わ、悪いライナー、そんなに落ち込まないでくれ。冗談だからよ」


    ライナー「あ、あぁ、大丈夫だ。その程度の冗談、軽く流せるさ…」


    ミカサ「その割には、随分と顔色が優れないようだけど?」


    ライナー「あぁ…。お前らは何故、アニが女型だと言い切れるんだ?」


    アルミン「言い切れるワケじゃない。さっきも言ったけど、確証は無いんだ」


    ライナー「だったらこんな作戦、実行するべきじゃない。アニが女型なワケがない」


    エレン「オレだって信じられねぇけど、この作戦は、逆にアニの疑いを晴らす事もできる」


    アルミン「君がそこまでアニの事を信じてるなら、尚更協力してほしい」


    ライナー「だが、しかし…」

  5. 5 : : 2014/09/23(火) 19:05:44


    ミカサ「どうしてそこまで作戦の協力を渋るの?何か、手を貸す事が出来ない事情でもあるの?」


    ライナー「そう言うワケではないが…」


    ミカサ「ここまで歯切れの悪いライナーは初めて見た。一体どうしたと言うの?」


    ライナー「お前達も想像してみろ。仮に、自分が今回のアニの立場だったとしたら」


    ライナー「ただの濡れ衣で黒幕の大量殺人鬼扱い、いい気はしないだろう?」


    アルミン「そうだけど…。本当に自分がシロなら、徹底的に調べ上げて証明してほしいかもね」


    ミカサ「心行くまで調べ上げて、身の潔白を証明したいと思う」


    エレン「そう言う事だよ。オレもアルミンに言われてようやく納得した」


    エレン「お前がそう思うのも無理はねぇ。でも、こればっかりは仕方ねぇよ」

  6. 6 : : 2014/09/23(火) 19:16:10

    ライナー「…仮に、仮にだぞ?アニが女型の正体だったら、どうするんだ?」


    エルヴィン「その時は、当然然るべき措置を取らせてもらう」


    アルミン「考えたくはないけど、この作戦を行う以上その可能性はゼロじゃないからね」





    ライナー「…やはり俺はこの作戦には賛成できんな」


    ミカサ「やはり今日のあなたはおかしい。何故そこまで非協力的なの?」


    ライナー「…」





    ミカサ「考えられる理由は二つ。アニが“女型ではない”との燦然たる確証を持っているか…」


    ミカサ「アニが“女型の正体”だと知っていて、それが露見するのを恐れているか…」


    ライナー「当然、前者だ。これ以上俺を問い詰めても何も出ないぞ!」


    エルヴィン「作戦は予定通り決行する。その上で、参加不参加は君の自由だ」


    ライナー「…」

  7. 7 : : 2014/09/23(火) 19:35:27


    エルヴィン「アニの潔白を信じているのなら、君も全力を挙げて参加するべきではないか?」


    ライナー「…分かりました」


    アルミン「決まりだね」






    エルヴィン「作戦は明日。ストヘス区におけるエレン護送のタイミングを利用して行う」


    エルヴィン「内容は先に伝えた通りだ。各自、心してかかってくれ」


    一同「はっ!!」





    エルヴィン「この捕獲作戦の成否が調査兵団の…」


    エルヴィン「…いや、人類存続の運命を左右すると言っても過言ではない」


    アルミン「何としても…必ず!」


    ライナー「…あぁ、何としてもだ」

  8. 8 : : 2014/09/23(火) 19:50:07


    ミカサ「」チラッ…






    アルミン「団長」ボソッ


    エルヴィン「奇遇だな。私も君に声を掛けようと思っていた」


    アルミン「この後、少々お時間よろしいでしょうか?できれば二人きりで」


    エルヴィン「…勿論だ」


    アルミン「ありがとうございます」

  9. 9 : : 2014/09/23(火) 20:05:15


    ~翌日・ストヘス区~


    エレン「…待たせたな」


    アルミン「うまく荷馬車から抜け出せたみたいだね」


    エレン「思ってた以上に簡単だったぜ。今は、オレに成りすましたジャンが馬車に乗ってる」


    エレン「全く、憲兵様の日頃の仕事ぶりが伺えるぜ」


    ミカサ「静かにして。いくら人気の少ない路地裏とは言え、見つからない保証はない」





    アルミン「それにしても、本当に人がいないね」


    エレン「そう言えばよ、さっき向こうで何か騒ぎがあったみたいだったぞ」


    ミカサ「その騒ぎの野次馬として人が出払っていると言う事…?」


    エレン「分かんねぇけどよ。とにかく、今のオレ達には好都合だろ」

  10. 10 : : 2014/09/23(火) 20:20:06


    ミカサ「ライナーの方はどうなってる?」


    アルミン「今、ライナーがアニに接触している筈だ。うまくいけば、そろそろ…」





    ザッ





    アルミン「!!」


    ライナー「…待たせたな」


    アルミン「ライナー!お帰り、アニは?」


    ライナー「…どうやら、向こうには居ないようだ」


    アルミン「え、そうなの…?おかしいな、秘密裏に入手した配置図には確かにあそこだった筈」


    ライナー「何か内部事情が変わったのかもしれん。周囲をもう少し見てみよう」


    アルミン「そう…だね。一にも二にも、アニと接触しない事には作戦は成功しないからね」

  11. 11 : : 2014/09/23(火) 20:35:09


    ライナー「急ごう。ジャンの変装がばれてもイカンしな」


    アルミン「ライナー…一つ、いいかな?」


    ライナー「…何だ?」


    アルミン「ライナーは、アニがシロだって信じてるんだよね?」


    ライナー「今更何を言ってる。俺は最初からそう言ってるだろう。何も揺らがんさ」


    アルミン「…ありがとう。そうだよね、変なこと聞いてごめんね」


    ライナー「向こうの通りにも憲兵が居た。そっちにアニが居るかもしれん。行くぞ」


    アルミン「うん…」

  12. 12 : : 2014/09/23(火) 20:51:00


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    エレン「…はぁ」


    ミカサ「これだけ探してもアニがどこにもいないなんて」


    アルミン「身を隠しながらだから、僕達が表立って探せる場所は限られてるけど…」


    ミカサ「だとしても変。エレンの護送に、アニは関わっていないと言う事?」


    アルミン「エルヴィン団長が、ニセの情報を掴まされたって事なのかな…?」


    ライナー「…」





    エレン「おいライナー、お前随分と落ち着いてるじゃねぇか。こっちは気分最悪だってのに」


    ライナー「別に、冷静というワケではない。ただ、そんな感情を表に出しても仕方ないだろう」


    エレン「だけどよ…」

  13. 13 : : 2014/09/23(火) 21:04:54


    アルミン「そりゃそうだよね。このままアニと会えなければ、この作戦は始められない」


    アルミン「即ち、アニが危険な目に遭う事もない。ライナーにとっちゃ、願ったり叶ったりだ」


    ライナー「その話ばかりを随分と引っ張るじゃないか。一体何が言いたい?」


    ライナー「俺が同期のアニの身を案じるのがそんなにおかしいか?」


    ライナー「お前らは、アニが女型であってほしいと思ってるのか?」


    アルミン「いや、僕らは別に…」





    ライナー「…なぁ、この作戦は中止しないか?アニが居ないんだから仕方ないだろう」


    ミカサ「あなた、何言ってるの!このままじゃ団長とエレンが王都へ連れて行かれる!!」


    ライナー「だがなミカサ、ここに居ない奴をどうやって捕まえると言うんだ?」


    アルミン「…何故、アニが居ないと言い切れるの?」


    ライナー「それは…」

  14. 14 : : 2014/09/23(火) 21:20:26

    アルミン「今だけじゃない。ライナーは昨日からずっとそうだ」


    アルミン「アニが女型じゃないって言い切ったり、アニはここに居ないと言い切ったり…」


    アルミン「一体、どうしてそんな事が言えるの?何か確証はあるの?」


    ライナー「…一つ、質問をしてもいいか?」


    アルミン「…何だい?」








    ライナー「何故俺達は今、この場所に居るんだ?」


    アルミン「この場所?」


    ライナー「ここは本来、アニを連れてくるための場所…地下道の入り口だろう?」


    ライナー「だがアニはここに居ない。この場所に来る必要はないだろう」


    アルミン「…ここはアニを捕えると同時に、エレンを外まで逃がすための地下道だからね」

  15. 15 : : 2014/09/23(火) 21:35:26


    ライナー「…もう、ここを通って外に行くのか?」


    アルミン「そう…だね。ジャンの変装はきっと長くはもたない」


    アルミン「ならばせめてエレンだけでも逃がさないと。その後の事はどうとでもなるよ」


    ライナー「…俺も行かなければならないか?」


    アルミン「勿論だよ。ライナーだって作戦の参加者だ。僕達と行動を共にしてもらう」


    エレン「さっさと行こうぜ。いつ追手が来るかも分かんねぇし」


    ミカサ「急ごう。ストヘス区の外に出てしまえばこちらの物」







    スタスタ…







    ライナー「…」


    エレン「おいライナー、何突っ立ってんだよ。さっさとこっちに来い」

















    ライナー「…いや、俺は行かない」


    アルミン「!!」

  16. 16 : : 2014/09/23(火) 21:51:06


    エレン「おい!馬鹿なこと言ってんな!!ふざけてないでさっさと降りてこい!!」


    ライナー「もし追手が来たら、誰かが足止めをしなければならんだろう。俺が残る」


    アルミン「その必要はないよ」







    ゾロゾロ…


    ライナー「!?」







    調査兵達「」ゾロゾロ


    アルミン「皆、ここに潜んでもらっていたんだ。追手が来てもこの人達が足止めしてくれる」


    アルミン「君は心置きなく地下道を降りて来られる。さぁ、早く」


    ライナー「…っ!」

  17. 17 : : 2014/09/23(火) 22:05:19

    エレン「何だよ!まだ何かあるのか!?」


    ライナー「言ったことが無かったか、エレン?俺は暗所恐怖症なんだ」


    ライナー「地下道みたいな薄暗い場所は怖くて仕方がないんだ。お前らだけで行ってくれ」


    エレン「真夜中にオレ達を連れ出すような奴が、暗所恐怖症とか笑わせんなよ!」





    ライナー「あの時は…大丈夫だったんだ」


    エレン「ワケの分かんねぇこと言ってんな!さっさと来いって言ってんだろ!!」


    アルミン「このまま君が降りてきてくれないと、僕達は君を疑わざるを得ない」


    アルミン「君が、女型の仲間であると言う事を。何か、重大な秘密を握っていると言う事をね」


    ライナー「…潮時か」


    エレン「何で…何でそんな事言うんだよ!!馬鹿言ってんなって言ってんだろうが!!」

  18. 18 : : 2014/09/23(火) 22:20:39


    ライナー「…いつからだ?」


    アルミン「昨日の作戦会議中の君の反応を見て。もっと言えば、僕達が女型と交戦した時」


    アルミン「君が女型に捕まった時、刃を振るって自力で脱出して見せた」


    アルミン「あの時は心底感動したよ。これがライナー・ブラウンたるものの実力なんだと」




    アルミン「だけど、疑問に思ったのはその後の女型の不可解な動きだ」




    アルミン「掌を見つめて止まったかと思えば、突如方向を変えて走り去った」


    アルミン「さっきまで向かっていた方向とは明らかに違う方向へ」


    アルミン「直前に僕とライナーが話していた、エレンがいると思われる隊列の方向にね」


    アルミン「その後、君は負傷した僕を抱えて『もう追うな』と言ったね」


    アルミン「あの状況でそのセリフは何の不自然さもない。当然の判断だ」


    アルミン「だけど、僕が女型に対して感じた違和感は拭い去れなかったよ」


    アルミン「案の定女型は、森の中でエレンの班を見つけ、後は周知のとおりだ」


    ライナー「…」

  19. 19 : : 2014/09/23(火) 22:36:23


    アルミン「ねぇ、ライナー。あの時女型がエレンの方へ行くように仕向けたのは…」


    アルミン「…君なんでしょ?」


    エレン「!?」


    ミカサ「…」







    ライナー「…いろいろとお見通しだったというワケか」


    アルミン「昨日の打ち合わせの後、僕は今の話を団長にしたんだ」


    アルミン「今回の作戦はアニ捕獲に加え、ライナー、君も対象だったんだよ」


    ライナー「解せんな。こんな回りくどいマネをせず、直接本部で捕まえればよかっただろう」


    アルミン「今回の作戦で君を泳がせて、アニとライナーを同時に捕えられればベスト」


    アルミン「そうでなくても、君かアニの一方をクロ認定できれば御の字。そう言う作戦さ」

  20. 20 : : 2014/09/23(火) 22:50:34


    アルミン「アニの方はまだ断定はできないけど、君が逃がしたと言うのならクロなんだろうね」


    エレン「逃がした!?一体どういうことだよ!!」


    アルミン「君が単独でアニに接触しに行ったタイミングがあったよね?」


    アルミン「アニを逃がしたのは、あの時なんでしょう?」


    ライナー「…」





    エレン「おい!そこまで分かってたんなら、何でライナーを一人で行かせたんだよ!!」


    アルミン「逃がすとは言っても所詮は壁の中。結果的に逃げ場なんてどこにもない」


    アルミン「アニを逃がした時点でライナーをクロ認定し、隠れたアニもいずれ捕まえる」


    アルミン「当初はそう言う手筈だったんだけど…」


    ライナー「…」









    アルミン「アニをどこに逃がしたの?」

  21. 21 : : 2014/09/23(火) 23:06:49


    ミカサ「つまり、アニは見つかっていない。まんまと逃げられたと言う事?」


    アルミン「調査兵が数名、ライナーを追っていた筈なんだけど突如連絡が途絶えたらしい」


    アルミン「おまけにライナーは涼しい顔で僕らに合流し、アニは行方不明」


    アルミン「どんな手を使ったのかは知らないけど、ライナーの仕業であることは間違いない」


    アルミン「さぁライナー、何か言いたい事はあるかい?」


    ライナー「アニを隠した方法については言えん。だが…」









    ライナー「…その通りだ、アルミン。追手の調査兵を消したのも俺自身だ」


    アルミン「…っ!!」

  22. 22 : : 2014/09/25(木) 20:34:04


    ライナー「正直、ここまで追いつめられるとは思っていなかった」


    ライナー「俺を作戦に参加させた時点で、もしやとは思っていたがな」


    アルミン「僕は…本当は…君を追いつめるためにこの作戦を実行したワケじゃない…」


    アルミン「君がそんな事をする筈がないと信じて…この作戦を…」


    ライナー「そんな事を言っていいのか?弱みを見せれば、それがお前の隙となるぞ」


    アルミン「表向きは調査兵団の…人類のためにやるしかないだろ!!」





    アルミン「でも僕は…君の事を信じていたから…内心はこうして…」


    ライナー「見事な推理だった、アルミン。現にこうして俺は今、窮地に立たされている」


    ライナー「周囲の調査兵によって捕まるのも時間の問題だろう」


    調査兵達「」ジリッ…

  23. 23 : : 2014/09/25(木) 20:51:32


    ライナー「だがアルミン、お前は一つだけ間違っているぞ」


    アルミン「え…?」


    ライナー「お前達はアニが女型だと疑ってやまないようだが、違う」


    エレン「何を言って…」


    ライナー「調査兵団を窮地に追いやった、憎むべき女型の巨人の正体は…」
















    ライナー「…俺だ」


    一同「!?」

  24. 24 : : 2014/09/25(木) 21:04:42

    エレン「は!?今更何そんなワケの分かんねぇ事言ってんだよ!!」


    アルミン「それはあり得ない!!だって君は、僕とジャンと一緒に戦ったじゃないか!!」


    ライナー「世の中には、言葉では説明が付かんような非常識な事柄もあるって事だ」


    アルミン「一言で誤魔化せるような事じゃないだろ!!そんなのは絶対あり得ない!!」


    ライナー「あり得ない事があり得ない。この世界に置いてはな」


    ライナー「この人類だって、あり得ない巨人共によってここまで追いつめられてるだろう」


    アルミン「それは…だけどっ!!」






    ライナー「何ならエレン、俺がお前達精鋭班をどうやって追いつめ、殺したか話してやろうか?」


    エレン「は…?」

  25. 25 : : 2014/09/25(木) 21:15:20


    ライナー「俺はグンタさんの首を削ぎ、エルドさんを噛み千切り…」


    エレン「何でお前が…それを知って…やめろ…」







    ライナー「ペトラさんを踏みつぶし…」


    エレン「やめろ…」







    ライナー「オルオさんを蹴り飛ばし…」


    エレン「やめろよ…それ以上は…」







    ライナー「お前を倒し、口に含み…」


    エレン「やめろって言ってんだろ!!その口を閉じろ馬鹿野郎っ!!」







    ライナー「ミカサとリヴァイ兵長と戦い、敗北し、お前を逃がした。どこか間違ってるか?」

  26. 26 : : 2014/09/25(木) 21:25:22


    ミカサ「確かにそれらの情報は、女型しか知り得ない。精鋭班の最期は私も知らなかった」


    アルミン「嘘だ!そんな情報、アニに聞けばいくらでも知り得る!!」


    ライナー「アニが女型だったら、な。だが残念ながら、女型は俺だ。アニじゃない」


    ライナー「樹上で待機していた時、誰か俺の姿を見た奴がいるか?」


    アルミン「それは…」


    ライナー「居るはずがない。俺は女型として森の奥に居たんだからな」


    アルミン「けど…!!」







    ライナー「…仕方ない。そこまで言うなら決定的な証拠を見せてやろう」


    ライナー「俺が女型の正体であると言う、決定的な証拠をな」スッ


    アルミン「まさか…!?」

  27. 27 : : 2014/09/25(木) 21:40:09


    エレン「オイ…お前が間の悪いバカで…」


    ライナー「…」






    エレン「クソつまんない冗談で適当に話を合わせてる可能性がまだあるから…」


    ライナー「…」






    エレン「とにかくこっちに来い!!この地下に入るだけで証明出来る事があるんだ!!!」


    ライナー「そっちには…行けない」


    エレン「だからつまんねぇって言ってるだろうが!!」


    アルミン「嘘だ…」


    ライナー「…」


    ミカサ「もういい…これ以上聞いてられない」


    ミカサ「もう一度ズタズタに削いでやる…女型の巨人っ!!!」


    ライナー「ひとまず、お前達は賭けに勝った。だが…」











    ライナー「…俺が賭けたのは、ここからだっ!!!!!」











    ガリッッッッッッ!!!!!











    カッッッッッッッッ!!!!!!!!






    ミカサ「エレンっ!!アルミンっ!!奥へっ!!」ダッ!!


    エレン&アルミン「っ!?」ダッ!!








    ドオォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!


    エレン「…そんな」





















    女型の巨人「グ…グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!」
  28. 28 : : 2014/09/25(木) 21:55:46

    調査兵達「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」







    エレン「皆っ!!クソっ!!」


    ミカサ「今、上に行ってはダメ!!もっと奥へ!!」


    アルミン「嘘だ…嘘だ…嘘だ…」ブツブツ…


    ミカサ「アルミン、気を確かに持って!!」


    ミカサ「信じられないかもしれないけど、今ここで起きてる事は紛れもない現実!!」






    エレン「」スッ


    ミカサ「エレン、何をする気!?今上に行ってはダメだと…」


    エレン「なぁミカサ、オレはあいつに聞きたい事が山ほどあるんだ。お前達はどうだ?」


    ミカサ「…」


    アルミン「え…?」

  29. 29 : : 2014/09/25(木) 22:15:25


    エレン「あいつが今ここで何をおっ始める気かは知らねぇけど…」


    エレン「…何にせよ、あいつをとっ捕まえて聞き出さねぇとな。だからオレは戦う」


    ミカサ「しかし、エレン…」


    エレン「今度は負けねぇよ。相手がアニならともかく、ライナーなら遠慮なくブン殴れるしな」


    ミカサ「エレン…」


    アルミン「…やるんだね?」


    エレン「あいつの口から直接真意を聞き出そう。話はそれからだ」


    エレン「もしもの時は、援護頼むぜ!!」


    ミカサ&アルミン「うんっ!!」







    エレン「行くぞ…ライナァァァァァァァァァァッ!!!!!」








    ガリッッッッッッ!!!!!








    カッッッッッッッッ!!!!!!!!


    女型の巨人「!?」









    ドオォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!











    エレン巨人「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!」

  30. 30 : : 2014/09/25(木) 22:30:30

    エレン(覚悟しろライナー!!もうお前に逃げ場はないっ!!)






    女型の巨人「」スッ…


    エレン(あの構え…確かに森で戦った奴と一緒だ。だが…)







    女型の巨人「」ビュッ!!


    エレン巨人「!!」ヒョイッ!


    エレン(危ねぇ、相変わらず鋭い蹴りだ。まともに喰らったら、また頭が吹っ飛ばされる!)






    女型の巨人「」ダッ!!


    エレン巨人「!?」ガッ!!







    ドオォォォォォォォォォン!!!!!!!







    アルミン「エレンが倒された!!なって強烈なタックルだ!!」


    エレン(クソ…なりふり構わずだな、ライナー!!)

  31. 31 : : 2014/09/25(木) 22:38:37


    エレン巨人「」ジタバタ


    女型の巨人「」グググ…






    ミカサ「エレンっ!!」


    ハンジ「いやぁ、端から見たらエラい構図だねこれ。年頃の男女が…いや、男×男か」


    アルミン「ハンジさんっ!!」


    ミカサ「ふざけた事言ってないでください!!早くエレンを助けないと!!」


    ハンジ「そうしたいのはやまやまなんだけど…増援はまだか!?」


    モブリット「向こうでちょっとした騒ぎがあったようです。兵力をそちらに割いているので」


    ハンジ「あぁもうっ!こんな時に何やってんだよっ!!」


    ミカサ「仕方ない、私達で!!」







    ビュッ!!








    ドオォォォォォォォォォン!!!!!!!!

  32. 32 : : 2014/09/25(木) 23:24:55


    一同「!?」






    女型の巨人「」フラッ…


    アルミン「エレンが女型を退けた!!いいぞっ!!」







    エレン巨人「…」


    エレン(危ねぇ、あのまま組み伏せられればやられちまうところだった…)


    エレン(流石ライナー、格闘術の腕前は巨人化しても顕在か。だけど…)







    女型の巨人「」スッ






    エレン(…何だ、この違和感は?ライナーと戦ってる筈なのに、なんかしっくり来ねぇ)


    エレン(確かに一緒に格闘訓練してきたからな、あいつの癖は巨人化しても変わってねぇ)


    エレン(だけどそれとは別の…何て言ったらいいか分かんねぇけど…)







    ミカサ「エレン、ボケっとしないで!!前っ!!!」


    エレン巨人「!?」


    女型の巨人「」ビュッ!!!


    エレン(しまっ…)











    ドッゴォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!

  33. 33 : : 2014/09/26(金) 20:27:25
















































































  34. 34 : : 2014/09/26(金) 20:31:10


    ~翌日・調査兵団本部~


    ナイル「…以上が、昨日のストヘス区における被害の全容だ」


    エルヴィン「すまないナイル。報告感謝する」


    ナイル「お前、いくら何でもやり過ぎだ。今の報告でさえ、現時点で分かっているものだけだ」


    ナイル「死者、行方不明者、共にこれからも増えるだろう。この責任の所在をどうする?」


    エルヴィン「俺だって生半可な覚悟でこの作戦を実行したワケではないさ」


    エルヴィン「尤も、結果的にお咎めなしと言うのは俺も驚いたがな」




    ナイル「エレン・イェーガーは引き続きお前達調査兵団の管理下に置かれる」


    ナイル「だが、奴の行動に関する全権は師団長である俺に託された」


    エルヴィン「つまり、お前の許可なくエレンは本部から出られないと言う事か」


    ナイル「そうなるな。当然、巨人化も禁止だ。ハンジにも言っておけ、実験も駄目だと」


    エルヴィン「了解した。だが、非常事態の際には一兵士として戦場に赴くための許可はほしい」


    ナイル「まぁ…それくらいなら構わんが、巨人化は許可できない。ヘタすれば俺の首も危うい」


    エルヴィン「感謝する」






    ナイル「…本当に地下のあの男が、人類の敵の正体に直結するんだろうな?」


    エルヴィン「今の時点では、その可能性であるとしか言えん」


    ナイル「今はここの地下牢に幽閉されているんだったか?」


    エルヴィン「未だに昏睡状態だがな。目が醒め次第、いろいろと聞かせてもらう事にするよ」

  35. 35 : : 2014/09/26(金) 20:50:56


    ナイル「あいつは何してる?」


    エルヴィン「あいつ?」


    ナイル「エレン・イェーガーの事だ」


    エルヴィン「居る。今頃上の部屋で休んでいるだろう」


    ナイル「今回は…いや、今回も結局奴のおかげで作戦が成功したようなもんだが…」


    ナイル「トロスト区の件と言い、博打が過ぎるぞ。ピクシス司令も何を考えているのやら…」


    エルヴィン「トロスト区は司令、今回は俺。次はお前の番かもしれないぞ、ナイル」


    ナイル「ふざけるな!俺はそんな大博打、頼まれてもやらんぞ!!」

  36. 36 : : 2014/09/26(金) 21:10:48


    エルヴィン「…」


    ナイル「…だがな、俺だってあいつの力は評価している。むしろ、賞賛しているくらいだ」


    ナイル「あいつの力を持って確実に人類の窮地を救う事が出来るのだと言うなら…」


    ナイル「…俺だって、いくらでも手を貸すさ」


    エルヴィン「各兵団のトップが俺や司令みたいな人間では、後々困るだろう」


    エルヴィン「お前みたいな、人間臭い奴が残っていてくれれば安泰と言うものだ」


    ナイル「…勝手にしろ。俺は帰るぞ」


    エルヴィン「あぁ、ありがとう」


    ナイル「…」







    スタスタ…









    ガチャン


  37. 37 : : 2014/09/26(金) 21:30:43

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    アルミン「やぁ、ライナー。昨日はいろいろあって大変だったね」


    ライナー「」






    アルミン「正直、あのままエレンが君に負けちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしてたけど」


    アルミン「結果的に君を逃がすことなく、こうして捕える事に成功した」


    アルミン「今君は、一体何を思っているのかな?」


    アルミン「君は一体どんなものを背負って、人類を滅ぼそうとしたのかな?」


    アルミン「こればっかりは、僕達がいくら頭を捻っても分かる事じゃない」


    アルミン「直接君の口から聞きたいんだけど、どうかな?」


    ライナー「」

  38. 38 : : 2014/09/26(金) 21:50:23

    アルミン「…それから、アニが未だに見つからないんだ。一体どこに隠したのかな?」


    アルミン「ストヘス区の全ての出入り口は封鎖していたから、外には出ていない」


    アルミン「だけど、どれだけ区内を探してもアニは居ない。どうしてだろうね?」


    アルミン「君達の戦いに巻き込まれて、今頃ガレキの下敷きとか?」







    アルミン「…いや、無いね。あれだけアニを案じていた君が、そんなヘマをするとは思えない」


    アルミン「きっとアニに危険が及ばない場所へ逃がしたんだろ。僕らじゃ想像つかない場所へ」


    アルミン「…」


    ライナー「」









    アルミン「ライナー…」

  39. 39 : : 2014/09/26(金) 22:10:38

    ガチャ







    ハンジ「邪魔するよ。相変わらず目を醒まさないんだね」


    アルミン「ハンジさん…」


    ハンジ「君の心中は察するよ。ライナーと言う男は、同期からも信頼が厚かったと聞くからね」


    アルミン「えぇ、とても。少なくとも、こんな事実を隠しているとは到底思えなかった…」


    ハンジ「他の皆もさぞかしショックだろうね。寝込んでいる子もいると聞いたよ」






    アルミン「僕は、どうしたらいいんでしょうか…」


    ハンジ「酷な事を言うようだけど、ここまで来た以上、君に引き下がると言う選択肢は無い」


    ハンジ「最後まで見届け、事実を受け入れ、その上で前に進むしかないんだよ」


    アルミン「そう…ですよね。すみません、変な事を言って」


    ハンジ「無理もないさ。この状況下で、まともな精神状態を保ってられるほうが異常だ」

  40. 40 : : 2014/09/26(金) 22:33:45


    ハンジ「それと…」


    アルミン「?」


    ハンジ「そろそろ彼もここへ連れて来られると思うけど」


    アルミン「彼?」






    ガチャ






    モブリット「連れてきました」


    ベルトルト「…」


    アルミン「ベルトルト…」


    ハンジ「ご苦労モブリット。ライナーと同じように、拘束して牢の中へ」


    モブリット「はい」

  41. 41 : : 2014/09/26(金) 22:53:03


    ベルトルト「アルミン…これは君の差し金なのかい?」


    アルミン「ごめんよベルトルト。ライナーがこうなった以上、君も疑わざるを得ない」


    アルミン「君も…何かを知っているんじゃないの?」


    ベルトルト「…悪いけど、君達に話す事は何もない。僕は何も知らない」


    ハンジ「まぁいいさ。しばらくここに居れば、きっと話したくなるだろう」


    モブリット「」カチャカチャ


    ベルトルト「…」






    ハンジ「気が変わるまで、二人仲良く過ごすといい」


    ハンジ「方法さえ問わなければ、君達から情報を引き出す手段はいくらでもある。忘れないで」


    ベルトルト「…」


    ハンジ「アルミン、モブリット、私達は上に戻ろう。二人の時間を楽しませてあげなくちゃ」


    アルミン「はい…」


    モブリット「行きましょう」








    スタスタ…








    ガチャン…
















    ライナー「」


    ベルトルト「…馬鹿野郎」

  42. 42 : : 2014/09/27(土) 19:47:19

    ~3日後~


    エレン「…」


    ミカサ「…」


    アルミン「…」





    ガチャ





    ハンジ「やぁみんな、ごきげんよう」


    エレン「おはようございます、ハンジさん」


    ハンジ「どうしたの?3人共シケた顔しちゃって」


    アルミン「逆に、どうしてそんなに陽気で居られるんですか?」


    ハンジ「んー、まぁ、色々とね。そして…」






    リヴァイ「…」


    ハンジ「やぁリヴァイ。怪我の具合はどう?」


    リヴァイ「申し分ない。この分ならもうじき戦線に復帰できる」


    ハンジ「ならよかった。リヴァイが戻ってくれば百人力だよ」

  43. 43 : : 2014/09/27(土) 20:00:48

    リヴァイ「それより、下の奴らはどうなった?」


    ハンジ「下の…?あぁ、ライナーとベルトルトね」


    ハンジ「二人っきりにして泳がせておけば、何かポロっとこぼしてくれるかと期待したけど…」


    ハンジ「やっぱ警戒してるせいか、何も話そうとしないね」


    ハンジ「まぁ、片方は未だに意識不明だし。ベルトルトがたまに話しかけるっていう程度かな」


    ハンジ「まだ今は相棒を心配する程度だけど、その内うっかり何か話してくれれば…」





    リヴァイ「さほど時間もない。頃合いを見計らってさっさと拷問を掛けるべきだと思うが?」


    ハンジ「それもそうだけど、向こうは逃げたくても逃げられないんだ」


    ハンジ「じっくりじわじわと追いつめて、自分から白状してくれればベストなんだよねぇ」


    リヴァイ「相変わらず悪趣味な野郎だ。反吐が出る」


    ハンジ「お互い様でしょ」

  44. 44 : : 2014/09/27(土) 20:15:20

    アルミン「僕は正直、手荒な真似はしたくないと思っています。二人共、大切な仲間ですし…」


    リヴァイ「ノッポのほうはともかく、ライナーは人類の敵だと確定している」


    リヴァイ「その事実を踏まえた上で尚、そんな甘ったれた事を言っているのか?」


    アルミン「それは…」





    リヴァイ「お前らは…と言ってもミカサはともかく、エレン、お前はどうだ?」


    エレン「オレは…」


    ミカサ「私は問題ありません。許可が下りれば、いつでもライナーを削げます」


    リヴァイ「だ、そうだ。お前の保護者は頼もしいな、エレン」


    エレン「ミカサはオレの保護者じゃありませんよ!オレだってその時になればちゃんと…」


    リヴァイ「だといいがな」

  45. 45 : : 2014/09/27(土) 20:28:08

    ハンジ「それよりさ、この間のストヘス区の件について、一つ新たな情報を入手したんだ」


    リヴァイ「新たな情報?」


    ハンジ「うん。エレン達は、例の作戦実行中に謎の騒ぎがあった事を知っているかな?」


    アルミン「騒ぎ…?」


    エレン「そう言えば、オレがアルミン達に合流する時にそんなのがあったな」


    エレン「荷馬車から抜け出して急いでたから、あんま気にしなかったけど」


    ミカサ「その騒ぎが、何か問題でも?」


    ハンジ「実はその件について、今朝ベルク新聞社の記事に驚くべき事実が掲載されていた」






    ハンジ「『鎧の巨人、ストヘス区に現る』っていう見出しでね」


    一同「!?」

  46. 46 : : 2014/09/27(土) 20:40:19

    エレン「ストヘス区に鎧の巨人!?」


    アルミン「女型の巨人ではなくて!?」


    ハンジ「うん。記事によると、女型が出現する少し前、ストヘス区の郊外で現れたらしいんだ」


    ハンジ「何の前触れもなく、突如として鎧の巨人がね」


    リヴァイ「そいつはどこまで信用できるんだ?少なくともそんな報告はこっちで受けてない」


    ハンジ「目撃したのは住民、しかも極めて少数だ」





    ハンジ「そのうちの一人が新聞社に押しかけて、初めてこの事実が発覚したらしい」


    ハンジ「寝ぼけていたワケでも、酒に酔っていたワケでもない」


    ハンジ「その人達は確かに己の眼で、鎧の巨人を目撃したそうなんだよ」


    エレン「それで、その鎧は一体どこへ!?」


    ハンジ「出現してから数秒で消えてしまったそうなんだ。例の超大型と同じく、跡形もなくね」

  47. 47 : : 2014/09/27(土) 20:52:13

    アルミン「突如出現し、唐突に消滅する。やはり鎧と超大型は仲間…?」


    ミカサ「となると、女型…ライナーとも何かしら繋がりが?」


    エレン「他にも居たりしねぇよな?そいつらの仲間は…」


    リヴァイ「まぁ、現時点でその可能性が一番高いのはエレン、お前だがな」


    エレン「やめてくださいよ兵長、冗談じゃないです…」





    ハンジ「今、ナイルを中心とした憲兵団が現地調査を行っている。今は結果待ちだね」


    リヴァイ「仮に女型と鎧が仲間なら、あの時点で共闘して逃走を図ってもおかしくなかった」


    リヴァイ「だが奴らはそうしなかった。何か理由でもあるのか?」


    エレン「女型と鎧は仲間じゃない。もしくは…」







    ガチャンッ!







    モブリット「兵長!分隊長!」


    リヴァイ「何だ、騒がしいな」


    ハンジ「どうしたの、モブリット?」


    モブリット「ライナー・ブラウンが…!!」

  48. 48 : : 2014/09/27(土) 21:04:14


    ~地下牢~


    ライナー「う…」


    ベルトルト「ライナー!?ライナー、しっかりしろっ!!」


    ライナー「ベルトルト…ここは?」


    ベルトルト「調査兵団本部の地下牢だ。君はエレンに負けてここに幽閉されているんだ」


    ライナー「そうか…俺はあの時負けて…」





    ライナー「だが何故お前もここに居る?まさか…」


    ベルトルト「君のおかげでとばっちりさ。同郷って言うだけで疑われてるんだからね」


    ライナー「そうか…すまない…」

  49. 49 : : 2014/09/27(土) 21:16:58


    ベルトルト「まさか君があんなにあっさり自分の正体を暴露するなんて思いもしなかった」


    ライナー「あの場において、正直誤魔化しきれる気がしなかったからな」


    ベルトルト「ヤケクソになって巨人化したとでも?」


    ライナー「まぁ、な。エレンを連れて強引に壁を突破すれば、何とかなると思ったんだが…」


    ベルトルト「君の鈍重な巨人で壁は登れないだろ。ましてや逃げ切るなんて不可能だ」


    ライナー「…」







    ベルトルト「…ライナー?」


    ライナー「ベルトルト、よく聞いてくれ。お前に一つ謝らなければならない事がある」


    ベルトルト「何だよ、唐突に。謝るとしたら、僕達の置かれているこの状況についてだろ」


    ライナー「それもあるが…もう一つ、重大な事だ」


    ベルトルト「…何だい?」











    ライナー「アニの事だ」

  50. 50 : : 2014/09/27(土) 21:28:27


    ベルトルト「…アニが一体どうしたって言うんだよ」


    ライナー「エレン達が決行した作戦、あれは本来アニを捕えるための作戦だった」


    ベルトルト「ハンジ分隊長からすべて聞かされたよ。そのせいで君がまんまと捕まった事も」


    ライナー「そうだ。おまけに捕えるはずだったアニの姿はどこにもない」


    ベルトルト「君がうまく逃がしたんだろ?そうでなければ、アニが無事なはずがない」


    ライナー「…」









    ベルトルト「何で突然黙るんだよ。さっきから君はおかしいよ」


    ライナー「…」

  51. 51 : : 2014/09/27(土) 21:40:17

    ベルトルト「まさか、謝らなければいけない事って…」


    ベルトルト「君が壁を登って逃げようとしたって、もしかして…」







    ライナー「…そのもしかしてだ。すまん、ベルトルト」


    ベルトルト「ふざけるなっ!!つまらない冗談を言ってる場合じゃないんだぞ!!」


    ライナー「本当なんだ!!俺はアニを助けたかった!!でもあのままじゃ捕まっていた!!」


    ベルトルト「だからってアニにそんな事を!!アニがやれって言ったのか!?」


    ライナー「いや…俺の独断だ」


    ベルトルト「アニは…了承したのか?」


    ライナー「仮にお前がアニの立場だったらどうする?」


    ベルトルト「するわけ…無いだろ…」











    ライナー「…アニもそう言った」


    ベルトルト「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」


    ハンジ「おっとそこまでだ。仲良くしなきゃダメじゃないか」


    ライナー&ベルトルト「!?」

  52. 52 : : 2014/09/27(土) 22:21:18

    ハンジ「一体何を騒いでいたんだい?アニがどうとか聞こえたけど」


    ライナー「いや…」


    アルミン「やっぱりアニも君達の仲間なの?」


    ライナー「…」






    エレン「オイ、黙り込んでないで何とか言えよクソ野郎…」


    エレン「お前が特別作戦班人達を殺した救いようのないクズ野郎ってのはもう分かってんだ!」


    エレン「その上で…まだ何か隠そうとしてるって言うなら、オレが黙ってないぞ!!」


    エレン「このまま怒鳴り散らされるだけで済むと思ってんなら大間違いだ!!」


    エレン「今のオレは、お前達に対してなら何だってできるんだ!!」


    エレン「腕を千切ったり、脚を斬り落としたり、目玉を抉ってもいいんだぞ…」


    エレン「何ならオレの母さんがやられたみたいに、巨人に食わせてやってもいいんだぞ!!」


    ライナー「残念ながら食われるのはお断りだ。食う方ならともかく、な」

  53. 53 : : 2014/09/27(土) 22:38:50


    ベルトルト「許さない…許さないぞライナーっ!!」


    ミカサ「一体これはどうなってるの…?」






    カランッ


    一同「!?」






    モブリット「ライナーの拘束具が…外れた!?」


    ハンジ「馬鹿な!!あれだけ強固に繋ぎ止めておいたのに!!」


    ライナー「何で外れたのかは後で検証してくれ。俺には今、時間が無いんだ」


    エレン「逃がすかよ!!ここは地下だ!!巨人化しても身動きができなくなるだけだぞ!!」





    ライナー「」スッ





    アルミン「馬鹿な…正気かライナーっ!!」


    ライナー「確かに、俺の巨人じゃ地面にハマって動けなくなっちまうだろうが…」


    ライナー「ここから脱するための鍵はこいつが握ってる。連れて来てくれて感謝する」


    ベルトルト「は!?」

  54. 54 : : 2014/09/27(土) 23:00:32


    ライナー「安心しろベルトルト。お前をこんな奴らの好きにはさせない」


    ベルトルト「やめろ…やめてくれぇぇぇぇっ!!!助けてくれぇぇぇぇっ!!!!!!」


    エレン「何だ!?」


    ミカサ「ベルトルトの様子が普通じゃない!ライナーは一体何を始める気!?」





    ライナー「お前らの命を預かって来た兄貴分の責務を果たすためだ。悪く思うな…」


    ライナー「アニが待っている。俺と共に、ずっと一緒に幸せに…」


    ライナー「お前もアニも、俺の中で永遠に生き続ける。誰にも殺させはしないっ!!」


    ベルトルト「やめろ…この頭のイカれてしまった男を誰か止めてくれぇぇぇぇっ!!!!」

  55. 55 : : 2014/09/27(土) 23:19:47


    ガリッ!!


    アルミン「あぁっ!!」








    カッッッッッッッッ!!!!!


    ハンジ「皆伏せろっ!!」











    ドオォォォォォォォォォン!!!!!!!!


    一同「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」














    ガラガラガラ…














    ハンジ「う…みんな大丈夫か?」


    アルミン「何とか…」


    モブリット「地下で巨人化とは、何て無茶苦茶な…」


    ベルトルト「あ…あぁ…」ガタガタ


    エレン「おい…あれは!?」
















    鎧の巨人「」ズゥゥゥゥン…


    アルミン「鎧…!?何故だ!?ライナーは女型じゃなかったのか!!」

  56. 56 : : 2014/09/28(日) 13:10:21

    ガシッ!!





    ベルトルト「うわあぁぁっ!!!離せっ!!うわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」


    鎧の巨人「」アーン…






    ハンジ「まさか…ベルトルトを食う気か!?」


    モブリット「させるかっ!!」ダッ!


    ベルトルト「やめろライナー…アニにも同じ思いを味わわせたって言うのか!?」


    鎧の巨人「…」







    ベルトルト「これが正しいとでも思っているのか!?一体どんな思考回路をしているんだ!」


    ベルトルト「目を醒ませ馬鹿野郎!!こんな事をしても何も成し遂げられない!!」

  57. 57 : : 2014/09/28(日) 13:31:33



    鎧の巨人「」スッ…


    ベルトルト「おい…本当にやめてくれ…やめて…あぁ…」







    ベルトルト「やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」


    アルミン「ベルトルトォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!」





















    パキッ…





















    グシャッ…





















    メキメキッ…

  58. 58 : : 2014/09/28(日) 13:50:25

    アルミン「あ…」


    鎧の巨人「」メキメキ…


    エレン「あいつ…本当にベルトルトを食いやがった…」






    鎧の巨人「」ピタッ…


    ミカサ「動きが止まった…?」







    鎧の巨人「グ…グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!」








    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…








    ハンジ「何だ!?」








    鎧の巨人「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…








    アルミン「心なしか…鎧のサイズが大きくなっている気が…」


    エレン「気のせいじゃねぇ!!間違いなくデカくなっていってやがる!!」








    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!
















    ドオォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!


    一同「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」

  59. 59 : : 2014/09/28(日) 14:11:06

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ドオォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!







    エルヴィン「何事だ!?」


    リヴァイ「地下牢の方からだ。眼鏡共は一体何をしてやがる?」


    ミケ「…あれを見ろ!!」






    鎧の巨人「」ズゥゥゥゥン…






    リヴァイ「何だあいつは?」


    エルヴィン「重厚な肉体…あれが鎧の巨人と言う奴か?」


    ミケ「この間ストヘス区で目撃されたと言うアレか?」


    リヴァイ「何故そいつがここに?しかも、地下から出てきやがるんだ?」


    エルヴィン「考えるのは後だ!総員、鎧の討伐に当たれっ!!」

  60. 60 : : 2014/09/28(日) 14:30:35

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    鎧の巨人「」ズゥゥゥゥン…







    ハンジ「う…ぐ…何だあのサイズは…」


    エレン「強引に地下をブッ壊して地上に出やがった!」


    アルミン「あのサイズ…まさか…」


    ミカサ「超大型巨人…」


    モブリット「鎧には巨大化能力があったと言う事か!?」


    ハンジ「イヤ、私の見立てが正しければおそらくは…」

  61. 61 : : 2014/09/28(日) 16:19:34

    鎧の巨人「」スススス…


    ミカサ「今度は小さくなっていく!?」







    鎧の巨人「」シュウゥゥゥ…







    鎧の巨人「」ダッ!!


    アルミン「走った!?速すぎるっ!!」


    エレン「クソ!ならオレが巨人化して奴を…」


    ハンジ「追うなエレン」


    エレン「だけどっ!!」






    ハンジ「君一人が追って行ったところで勝算は無い。今は見逃す他ない」


    エレン「…くっ!!」


    アルミン「それにしても、見た目からは想像もつかない機敏さだった。あれはまるで…」


    ミカサ「女型の様な俊敏さ…」


    ハンジ「…やはり」

  62. 62 : : 2014/09/28(日) 19:08:17

    エルヴィン「ハンジ!」


    ハンジ「エルヴィン!リヴァイ!ミケ!」


    リヴァイ「こいつは一体どういう状況だ?」


    ミケ「奴は…逃げられたのか?」


    ハンジ「やむを得ず逃がしたって感じかな。ごめんね」


    エルヴィン「お前がそう言う判断を下したのなら致し方ないだろう」





    リヴァイ「あの巨人は何だ?もう一匹のノッポの正体か?」


    ハンジ「いや、あれはライナーだよ。あいつが巨人化して逃げたんだ」

  63. 63 : : 2014/09/28(日) 19:28:43

    エルヴィン「しかし、あいつは女型の巨人ではなかったのか?」


    ハンジ「そう、あいつは女型の巨人であり、鎧の巨人だったんだ」


    エレン「女型で、鎧!?」


    ミカサ「どういう事ですか!?」


    アルミン「もしかして…」


    ハンジ「アルミンは察しがついているようだね」


    エルヴィン「我々はイマイチ理解を得ない。分かるように話してもらえるか?」


    ハンジ「ライナーの行動とベルトルトの言動で全てがハッキリした。恐ろしい事実が」


    ハンジ「まず、先日の壁外調査で我々を襲った女型の正体は…アニだ」

  64. 64 : : 2014/09/28(日) 19:48:42

    エレン「え!?でも、女型はライナーで…」


    ハンジ「今の女型はライナーだけど、この間の女型はアニだったんだよ」


    エレン「言ってる意味が分かりません」


    ハンジ「君も見ただろう?ベルトルトを捕食したライナーが、突如巨大化した姿を」


    ハンジ「あの巨体を誇る巨人なんてそうは居ない。君も1体だけ、そいつを知ってる筈だけど」


    エレン「…超大型巨人!?」


    ミカサ「まさか…」


    アルミン「何て事だ…」

  65. 65 : : 2014/09/28(日) 20:03:44


    ハンジ「そう、もう分かったよね。先程ベルトルトを、そしておそらくストヘス区でアニを」


    ハンジ「そして手に入れた超大型と女型の力。巨人化したライナーは間違いなく…」


    ハンジ「…食ったんだ。ベルトルトとアニを食って、その2体の力を手に入れた」


    エレン「じゃあ…超大型の正体は、ベルトルトだったってのか…!?」


    ミカサ「私達の住んでいたシガンシナ区を一瞬で地獄に変えた仇敵は、あんなに近くに…?」





    ハンジ「加えてライナーのあの不可解な態度。その理由にようやく合点が言ったよ」


    ハンジ「“アニが絶対に女型ではない”からではなく、“アニが絶対に女型”だと知ってるから」


    ハンジ「あそこまで頑なに作戦に反対し、挙句アニが我々に捕まらないように食った」


    ハンジ「何て言うかもう…ここまで来ると感嘆すら覚えるよね」


    リヴァイ「少なくとも、精神が普通じゃねぇ事は分かった」

  66. 66 : : 2014/09/28(日) 20:24:00


    リヴァイ「仲間を守るために仲間を食うなんてマネ、お前だったらするか?」


    エレン「イヤ、間違ってもミカサやアルミンに対してそんな事はしませんよ。絶対に…」


    リヴァイ「お前がやらねぇ事をやるって事は、あいつはお前以上の異常者って事だな」


    エレン「はぁ…」






    エルヴィン「とにかく、本部がこのザマでは作戦会議もままならない。場所を変えよう」


    リヴァイ「この間使った旧本部がある。そっちに行くぞ」


    ハンジ「掴みかけた敵の尻尾を手放す事になるなんて…屈辱だね」

  67. 67 : : 2014/09/28(日) 20:43:05


    ~翌日・調査兵団旧本部~


    ハンジ「…集まったようだね、皆」


    リヴァイ「人数は絞った。104期のガキ共もこいつら3人だけを呼んだ」


    ハンジ「構わないよ。同期が巨人だった上に、それらを食ったなんてとても言えないよ」


    エルヴィン「当然、この件は誰にも話してないだろうね?」


    エレン「えぇ、そう言う指示でしたから…」


    アルミン「でも皆、ライナーが逃げ出したことは知っています。あれだけの騒ぎになれば…」


    ミカサ「無理もないです」


    エルヴィン「それは仕方がない事だろう。ベルトルトの件は適当に誤魔化しておいてくれ」


    エレン「はい…」

  68. 68 : : 2014/09/28(日) 21:04:48

    ハンジ「それじゃそろそろ始めるよ。まず、ライナーが逃走できた原因について。ミケ」


    ミケ「あぁ。俺の班で地下牢を調査した結果、どうやらあそこには地下水が湧いていたらしい」


    エルヴィン「地下水?」


    ミケ「地面に浸み込んだ雨水が、僅かながら地下牢の壁の隙間から湧き出していたようだ」


    エルヴィン「その水が一体何だと言うんだ?」





    ミケ「水の話は一旦置いておいて、ライナーの拘束具を調べてみた」


    ミケ「すると、かなりの数の傷が付いていた」


    ハンジ「傷?どこかにぶつけたり擦ったりしたのかな?」


    ミケ「それもあるだろうが、同時にライナーの物と思われる血痕も付着していた」


    ミケ「これらの要素が何を意味するか」


    アルミン「金属の『焼入れ』処理に似た方法を用いたと言う事ですかね…?」


    ミケ「おそらくな」

  69. 69 : : 2014/09/28(日) 21:23:04

    ハンジ「『焼入れ』…鋼をより強く、硬く加工するために用いられる手法だね」


    ハンジ「高温に熱した鋼をある一定条件の下、急速に冷却する」


    ミケ「だが、それを行う際に誤った温度管理を行うと、逆に鋼はもろくなってしまう」


    ミケ「奴は拘束具に繋がれている自分の手をわざと傷つけ、巨人の力で傷を塞いだ」


    ミケ「巨人化能力者も通常の巨人と同様、傷口の再生には蒸気の発生を伴う。そうだろう?」


    エレン「はい、その辺は巨人と一緒ですね」


    ミケ「その蒸気によって拘束具を熱し、地下水を使って冷却した」


    ミケ「監視の目を盗んでその作業を繰り返し、自力で破壊できるまでに至ったと言うワケだ」

  70. 70 : : 2014/09/28(日) 21:43:10

    アルミン「まさかそんな方法で脱出を企てていたとは…」


    ハンジ「迂闊だった。と言っても、そんな可能性に気付けっていう方が無理かもしれないけど」


    リヴァイ「一体何のための監視だったんだ?あいつらに目玉はついてるのか?」


    ハンジ「まぁまぁ。結果的に逃がしてしまったのは私達だ、そこを争っても仕方ない」


    ハンジ「ライナー逃走の理由はおそらくそれで間違いない」





    エルヴィン「後は、ライナーが何故女型の力を持っていたかについてだが…」


    ハンジ「それもおそらく、昨日のベルトルトの件と同じだと思われる」


    ハンジ「エレン、ライナーはストヘス区で、確かに女型の巨人に変化したんだよね?」


    エレン「はい、オレ達の目の前で確かに。間違いありません」

  71. 71 : : 2014/09/28(日) 22:03:12


    ハンジ「ライナーが持っていたのは女型の力だけではなかったんだよね?」


    エレン「女型の正体しか知り得ない筈の記憶も持っていました」


    エレン「リヴァイ班の皆さんを殺した手口、オレとの戦いの状況」


    エレン「そしてミカサと兵長と戦った事、最終的にオレを逃がした事、全部です」





    ハンジ「そう、力に加えて記憶まで持っていた。そしてどこにも居ないアニ」


    ハンジ「これらの事から、当初の見立て通り女型の本来の正体はアニ・レオンハート」


    ハンジ「そして何らかの理由でライナーがアニを捕食し、アニの力と記憶を引き継いだ」


    ハンジ「その状態でエレン達とストヘス区で交戦」


    ハンジ「そして最終的に地下牢に置いてベルトルトを捕食、超大型の力も手に入れた」


    ハンジ「あくまで推測だけど、大まかな流れはこうだ。おそらく、ほぼ正解と言っていい」

  72. 72 : : 2014/09/28(日) 22:23:34

    エレン「改めて聞くと…とんでもない奴だな、ライナーは…」


    アルミン「アニも、ベルトルトも、もうこの世に居ない…」


    エルヴィン「ストヘス区で鎧の目撃情報があったな。アニが食われたのはその時か?」


    ハンジ「おそらくね。恐怖に怯えるアニを、有無を言わさずバクリ。ベルトルトと一緒だ」


    ハンジ「ライナーは、調査兵団に捕まるくらいなら自分が食った方がマシだと言っていた」


    ハンジ「自分の中で共に生き続ける事が、2人にとって幸せだと言っていたよね」


    アルミン「えぇ、そんなニュアンスの言葉を発していました」


    リヴァイ「本気でそんなイカれた事を言ってたんだとしたら、とんでもねぇ勘違い野郎だな」


    ハンジ「仲間同士で寄り添い続ける事こそが、幸せな事だと信じて疑わないんだろうね」

  73. 73 : : 2014/09/28(日) 22:43:21

    エレン「確かに、昔から一緒に居る奴とはずっと一緒に居たいって思いますけど…」


    ミカサ「…」


    アルミン「…」






    エレン「…いくら何でも、ミカサやアルミンを食おうなんて、オレは絶対に思いませんよ」


    ハンジ「誰だってそうだよ。だからライナーが異常だと言えるんだ」


    ハンジ「彼が、いや、彼らが壁を壊して巨人を招き入れた理由は一体何なのか?」


    ハンジ「エレンを執拗に狙う理由は何か?」


    ハンジ「そこまでして目的を果たした後に、一体何が残るのか?」


    ハンジ「私達には想像もつかないね。直接彼の口から聞き出さない事には…」


    リヴァイ「そんなのは知らん。奴がまだ壁を壊し、巨人共を招待するって言うのなら…」


    リヴァイ「…俺は容赦なく削ぐだけだ。何の言い訳も聞かねぇ。理由なんざ知った事か」

  74. 74 : : 2014/09/28(日) 23:02:30

    エルヴィン「どんな理由であれ、人類最大の敵であることには間違いない」


    ミケ「野放しにしておく理由は無いな。生け捕りですら温情に満ちている」


    ミカサ「次に会った時は、必ず…!」


    エレン「あいつと真正面からやり合えるのはオレだけだ。だからオレが…!!」


    アルミン「やるしかないっ…!」


    ハンジ「皆、決意は固まったようだね。後は奴の居場所だけど…」






    バタンッ!






    モブリット「失礼しますっ!!」


    ハンジ「やぁモブリット、その顔はもしかして」


    モブリット「はい、見つけました!!」


    リヴァイ「ほう、奴が見つかったか。どこだ?」


    モブリット「ライナー・ブラウンは現在…」

  75. 75 : : 2014/09/30(火) 21:11:50

    ~カラネス区~


    巨人「」ドシーン…






    住民「巨人だ…巨人が入って来たぁぁぁぁぁっ!!!!!!」


    住民「扉が破壊された!!畜生っ!!!!」


    住民「終わりだ…シガンシナのように、ここもきっと巨人の領土になっちまうんだ…」






    ナイル「何て事だ!内地への帰路に立ち寄ったカラネス区で、こんな事態になるとは!」


    憲兵「師団長!!住民がパニック状態で、避難が進みません!!」


    憲兵「一つしかないローゼ内への扉を巡って、あちこちで争いが!!」


    ナイル「そんなもの見れば分かる!!それをどうにかするのがお前達の仕事だろう!!」


    憲兵達「は、はっ!!」

  76. 76 : : 2014/09/30(火) 21:31:07


    ナイル「巨人共が奥に侵攻する前に、何としても避難を完了させろ!!」


    ナイル「もうじき調査兵と駐屯兵の精鋭が来るはずだ!それまでは何とか持ちこたえろ!」


    憲兵達「はっ!!」ダッ!!







    巨人達「」ドシーン…







    ナイル「扉を壊せるのは超大型だけの筈。今このタイミングで侵攻をかけて来たと言うのか…」


    ナイル「一体どうすればいいんだ…どうすればこの窮地を脱する事が…」






    「」サッ


    ナイル「今、建物の陰に…。しかもあいつは確か…」









    ライナー「」サッ


    ナイル「待て!!何故貴様がここに居る!?」

  77. 77 : : 2014/09/30(火) 21:51:35


    ライナー「」ダダダダダッ!!!!





    ナイル「待てと言ってるだろう!エルヴィンめ、奴は地下牢に居るのではなかったのか!!」


    ナイル「まさか、今回のこの騒ぎを引き起こしたのは奴の仕業…?」


    ナイル「ならば黙って見過ごすワケにはいかん!ここで引導を渡してやるっ!!」






    ライナー「」サッ


    ナイル「馬鹿め、そこは行き止まりだ…」ザッ


    ナイル「…なっ!?」







    巨人「」ズゥゥゥゥン…







    ナイル「巨人…こんな場所に…」


    ライナー「悪いな、あんたをここまでおびき寄せたんだ。ここで散ってもらおう」

  78. 78 : : 2014/09/30(火) 22:37:58


    ナイル「き…貴様…」ガクガク


    ナイル(巨人とこうして対峙したのは初めてだが…何と言う威圧感…!)


    ナイル(足が…全身が…言う事を聞かん…早く逃げねばならんと言うのに…)


    ライナー「俺にはやらなきゃならない事がある。ここでお別れだ、師団長さん」サッ


    ナイル(逃がすワケには…)


    巨人「」ヌッ


    ナイル「!?」







    ガシッ!!







    ナイル「ぐっ…!」







    巨人「」メキメキッ!







    ナイル「があぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」


    ナイル(マズい…意識が…!俺はここで終わるのか…)

  79. 79 : : 2014/09/30(火) 22:57:19

    巨人「」アーン…







    ナイル「う…あぁ…ここまでか…」


    ナイル「すまない、マリー…先立つ不幸を許してくれ…」





















    「馬鹿な事を言うな」


    ナイル「!?」











    ズッバァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!
















    巨人「」バターンッ!!

  80. 80 : : 2014/09/30(火) 23:17:13

    ナイル「っ!!」ドサッ!







    エルヴィン「お前にはまだまだやってもらわなくてはならない事が山ほどある」


    エルヴィン「お前の墓は、こんな路地裏の薄暗い場所なんかではない筈だ」


    ナイル「言わせておけば…エルヴィン!」


    エルヴィン「無事で何よりだ」


    ナイル「この姿が無事だと言えるのなら、お前の目は相当な節穴だ…」


    ナイル「…助かった、礼を言う」

  81. 81 : : 2014/10/02(木) 20:02:13

    憲兵「師団長っ!!ご無事ですか!?」


    ナイル「あぁ、何とかな。しばらくは動けそうにないが」


    エルヴィン「状況は大体把握した。前門が破壊され、巨人が侵入して来ているな」


    ナイル「トロスト区の時程ではないようだが、それでもかなりの数だ」


    エルヴィン「現在、調査兵が総出で巨人の討伐と避難支援を行っている」





    エルヴィン「今回の件、首謀者はやはり…」


    ナイル「ライナー・ブラウンを先程見た。何故あいつがカラネス区に居るんだ?」


    エルヴィン「すまない、まんまと逃げられた。おまけに超大型の能力も手に入れた」


    ナイル「超大型の…!?どういう意味だ!?」


    エルヴィン「今は詳しく説明している暇はない。ライナーがここに居るのが分かれば十分だ」

  82. 82 : : 2014/10/02(木) 20:16:45

    エルヴィン「エレン」


    エレン「はい」ザッ


    憲兵「お前はっ!!」


    ナイル「エレン・イェーガーか!何故ここに連れて来た、エルヴィン!!」


    エルヴィン「決まっているだろう、人類の危機を救う切り札になりうるからだ」


    エルヴィン「それに、有事の際には一兵士として戦線へ赴く許可ももらっていたはずだが」


    憲兵「そうなのですか師団長!?」


    ナイル「むぅ…だが同時に、人類を滅ぼすだけの力も持っているだろうが!」


    エレン「それは…否定できません」
  83. 83 : : 2014/10/02(木) 20:31:16


    ナイル「第一こいつはトロスト区で暴走し、仲間を襲撃したらしいではないか!」


    エルヴィン「だが、結果的にトロスト区を巨人から奪還した」


    ナイル「そんなものは結果論でしかないだろう!」


    エルヴィン「過程を重視していたら結果は何も得られない。ストヘス区がいい例だ」


    ナイル「冗談じゃないぞ!どれだけ被害を出したと思ってるんだ!?」


    ナイル「巨人2体が街中で大暴れして、それに伴い多数の犠牲や損害を出して!!」


    ナイル「結果さえ得られれば、それらの事はどうでもいいとでも!?」


    エルヴィン「最善策に甘んじていては、我々は絶対に巨人には勝てない」


    憲兵「そんなっ…!!」

  84. 84 : : 2014/10/02(木) 20:45:46

    ナイル「…駄目だ。俺は憲兵団の長である以上、人命をないがしろにするお前には賛同できん」


    エルヴィン「ないがしろにしているワケではない。人命を優先するが故の犠牲だ」


    ナイル「そんなのは矛盾でしかない!!守る物を失って本末転倒だ!!」


    ナイル「巨人達から人間を守り通す事こそが最優先だ!お前の考えはイカれている!!」


    エルヴィン「それは、憲兵団師団長としてのお前の言葉か?」


    ナイル「は…?当たり前だろう」






    エルヴィン「ならば、一人の人間として…ナイル・ドークとしてはどうだ?」


    ナイル「…何が言いたい?」






    エルヴィン「お前も気付いているはずだ。今この場において、一体何が必要なのか」


    エルヴィン「この状況を覆せるだけの、圧倒的な力が存在していると言う事を…」


    ナイル「圧倒的な力…」チラッ


    エレン「…」

  85. 85 : : 2014/10/02(木) 21:01:21

    ナイル「…いや、これは流石に」


    憲兵「そうですよ師団長!馬鹿な考えはよしてください!!」


    エルヴィン「状況は明らかな劣勢だ。この状態が続けば、いずれ巨人共は内地へ侵攻する」


    エルヴィン「そしてその牙は、やがてマリーにも」


    ナイル「!!!!」







    エルヴィン「言った筈だ、次はお前の番だと」


    エルヴィン「このまま“師団長”として、兵団の籠の中で兵士として任務を全うするのか」


    エルヴィン「“ナイル・ドーク”として、自らの首をベットに未来へ大博打を打つのか」


    エルヴィン「…選んでくれ」


    ナイル「俺は…」

  86. 86 : : 2014/10/02(木) 21:16:03


    憲兵「惑わされてはいけません!そいつはエレンの巨人化を許可しろと言ってるんです!!」


    憲兵「そんな事をしたら、ストヘス区の二の舞!いや、それ以上の大惨事です!!」


    憲兵「まだ住民の避難も完了していません!その中でこいつが暴走でもしてしまったら…」


    エレン「…」





    憲兵「…師団長、あなたの首一つで責任は取り切れないでしょう?」


    ナイル「…」

  87. 87 : : 2014/10/02(木) 21:31:12


    憲兵「そうだ、いっそのことこの場でエレンを殺してしまえばいいんですよ!」


    憲兵「私はこいつのイケ好かない態度が気に食わない!審議所での振る舞いを見たでしょう!」


    憲兵「遅かれ早かれ人類の敵になってしまう可能性のある奴なんです!」


    憲兵「悪の芽は早めに摘み取ってしまいましょう!大丈夫、私なら一瞬で…」


    ナイル「おい、エレン」


    エレン「はい」











    ナイル「…ライナー・ブラウンは壁の方へ向かった。お前が止めるんだろう?」


    エレン「…はい!」


    憲兵「師団長…嘘ですよね…」


    ナイル「…お前の行動の全てに対して許可を出そう。仮に失敗したとしても、俺が責任を取る」


    ナイル「思う存分やって来い。巨人化でも何でも好きにしろ」

  88. 88 : : 2014/10/02(木) 22:00:59


    憲兵「馬鹿な!何を言ってるんですか師団長!!そんな事をすれば…」


    ナイル「黙れっ!!!!!!」


    憲兵「…っ!!」







    ナイル「…この場における最高指揮官は私だ。一介の憲兵如きが逆らうつもりか?」


    憲兵「いえ…ですが!!」


    ナイル「私は今、“ナイル・ドーク”としてこの判断を下した」


    ナイル「心配しなくとも、お前達の身が危うくなるような事にはさせない。絶対にな」


    憲兵「…知りませんよ、どうなっても」


    ナイル「私の心配をしている暇があったら、お前も避難誘導に当たって来い!!」


    憲兵「…ご武運を。それと、イェーガー」


    エレン「…」








    憲兵「今回の件で師団長の顔に泥を塗るような結果になったら、お前を一生恨むぞ」


    エレン「…任せてください!」

  89. 89 : : 2014/10/02(木) 22:42:50


    憲兵「…では、師団長」ペコッ





    憲兵「」タタタタッ






    エレン「では団長、オレも行って来ます!!」ダッ!











    エルヴィン「頼んだぞ、エレン」


    ナイル「…」


    エルヴィン「良く決断してくれた」


    ナイル「博打は俺の得意分野ではないんだ。今になって後悔している」


    エルヴィン「後悔はさせないさ。エレンと言う男なら、な」


    ナイル「どうやら俺も相当バカになっているようだ。お前や司令と一緒だな」







    ナイル「…ただのバカか、信じるバカか。決めるのはお前だ、エレン。頼んだぞ」

  90. 90 : : 2014/10/02(木) 23:02:22

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    ミカサ「…はあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」ビュッ!!







    ズバアァァァァァァァッ!!!!!!!!!







    巨人「」バターンッ!







    ミカサ「…ふぅ」スタッ


    ハンジ「ご苦労ミカサ、次は向こうだ!」


    ミカサ「はい…!」


    ミケ「何と言う数だ…。前門が開け放たれているとは言え、数の増え方が異常ではないか?」


    アルミン「もしこの事態を引き起こしたのがライナーなら、説明はつきますね」

  91. 91 : : 2014/10/02(木) 23:21:09


    アルミン「超大型の力を使って前門を破壊」


    アルミン「巨大樹の森で見せた女型の力を使って巨人共をおびき寄せ、ここへ招き入れた」


    ミケ「成程な。かつては3人で手分けして行っていた作業を、今や奴一人で事足りるのか」


    アルミン「きっとどこかにライナーが潜んでいる筈なんですが…」








    ミカサ「…待って、あれ!壁の上!!」


    ハンジ「あれは…!」


    アルミン「…間違いない!!」

  92. 92 : : 2014/10/02(木) 23:41:16

    ミケ「待て、奴の近くにもう一人いるぞ!!」


    ミカサ「…エレンっ!!」


    ハンジ「これはこれは、一騎打ちによる仇敵との最終決戦って感じだね」


    アルミン「大丈夫、エレンなら絶対に負けませんよ」











    ミカサ「エレン…あなたならできる…必ず!!」

  93. 93 : : 2014/10/03(金) 22:25:22

    ~カラネス区・壁上~


    ライナー「…」








    ガラガラ…











    ウワアァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!











    イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!











    ライナー「…見てるか、アニ、ベルトルト?俺は一人でも成し遂げるぞ」

  94. 94 : : 2014/10/03(金) 22:40:24

    ライナー「3人でやる時よりは時間がかかるだろうが、大丈夫、不思議と無理だとは思わない」


    ライナー「今までは心の迷いが拭えなかった」


    ライナー「任務の成功が近付くにつれ、俺の心はぶっ壊れそうだったよ」


    ライナー「だけど今はもう大丈夫。お前達が支えてくれているからな」


    ライナー「もう、誰にも負ける気はしない。そう、お前にもな…」







    エレン「」ザッ


    ライナー「早かったな。お前が来るまでもう少し時間がかかると思っていたが」


    エレン「冗談じゃねぇ、カラネス区がこんな状態だってのに呑気にしてられるかよ」

  95. 95 : : 2014/10/03(金) 23:00:29


    ライナー「…なぁ、エレン。お前はこの壁の中に、未来があると思うか?」


    ライナー「こんな場所で夢を追うよりも、大事な事があるんじゃないのか?」


    エレン「…」








    ライナー「俺と一緒に来てくれれば、全てうまくいく。お前の望みも叶う」


    ライナー「俺と一緒に来てくれないか、エレン?」


    エレン「お前が一体何をしたいのかは知らねぇけど、それはお断りだ」


    エレン「お前達がやったように、故郷とやらの人達を巨人の脅威に晒してもいいってんなら…」








    エレン「…オレは喜んでお前について行く。どうだ?」


    ライナー「俺が言えた事ではないが、そいつは勘弁してほしいな」

  96. 96 : : 2014/10/03(金) 23:24:12

    ライナー「そんな事をされれば、俺はお前を殺してしまうだろう」


    エレン「現にお前達は殺されてもおかしくない事をやってるんだぞ!!」


    エレン「何他人事みたいに言ってやがる!!オレはお前をここで殺すために来たんだ!!」


    ライナー「…交渉決裂か」


    エレン「安心しろ、決裂なんかしてねぇよ。ハナから交渉なんてしてないからな」


    ライナー「…何でお前だったんだろうな。もっと話の分かる奴だったらよかったのに」


    エレン「同感だ。お前じゃなければ、迷うことなく最初から全力で殺しにかかってたのに」







    エレン&ライナー「残念だ…」

  97. 97 : : 2014/10/03(金) 23:42:40


    エレン&ライナー「…」







    ライナー「最期の戦いと行こうか、エレン。互いの大事なものを守るために」


    エレン「カッコつけてんなよ、偽善者。楽に死ねると思うな」


    エレン&ライナー「…うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!!」









    ガリッッッッッッ!!!!









    カッッッッッッ!!!!!!!









    ドオォォォォォォォォォン!!!!!!!!
















    鎧の巨人「グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!」


    エレン巨人「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!」

  98. 98 : : 2014/10/04(土) 20:02:51

    ガシッ!!







    鎧の巨人「」グググ…


    エレン巨人「」グググ…


    エレン(力勝負なら…負けねぇぞっ!!)







    エレン巨人「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」ブンッ!


    鎧の巨人「!?」グラッ…








    鎧の巨人「」バターンッ!!


    エレン(どうしたライナー!その程度か!?)

  99. 99 : : 2014/10/04(土) 20:16:16

    鎧の巨人「」ユラァ…







    鎧の巨人「グ…オォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!」


    エレン(…何だ?)


    鎧の巨人「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


    エレン(奴の体が…!!)







    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…









    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ











    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!













    エレン(なっ!?)


    鎧の巨人「グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!」


    エレン(あの時みたいにデカく…!クソッ、何てサイズだ!!)

  100. 100 : : 2014/10/04(土) 20:30:07


    鎧の巨人「」ビュッ!!


    エレン(なっ…速っ…)








    ドッゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!








    エレン巨人「ウオォッ…」











    ドオォォォォォォォォォン!!!!!!!!











    パラパラ…











    エレン巨人「…」


    エレン(何だ今…オレは蹴られたのか…速すぎて見えなかった…)


    エレン(それに…なんて威力だ…。意識が飛ぶかと思った…)

  101. 101 : : 2014/10/04(土) 20:30:41


    鎧の巨人「」フラッ…






    鎧の巨人「」ダーンッ!!







    鎧の巨人「グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」ピキピキッ


    エレン(あれは…腕を硬化した!?女型がやってたのと同じ奴じゃねぇか!!)


    エレン(元々の硬さに加えてあんな技までやられたら、こっちはタダじゃ済まねぇぞ!!)







    鎧の巨人「」ブンッ!!


    エレン巨人「」ダッ!!


    エレン(くっ…そのサイズでなんでそんなに速ぇんだよ!!)

  102. 102 : : 2014/10/04(土) 20:45:25

    鎧の巨人「」ヒュッ…






    スパァァァァンッ!!!






    エレン巨人「!?」グラァッ…


    エレン(足払い…しまった!!)


    鎧の巨人「」ビュオッ!!









    ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!









    パラパラ…









    鎧の巨人「…」フラッ…


    エレン巨人「…」


    エレン(危ねぇ…間一髪でかわせた…だが!)






    壁「」ボロッ






    エレン(壁をブッ壊しやがった…!このままじゃ巨人共が中に…)


    エレン(…え!?)


    壁巨人「…」


    エレン(何だよコイツ!?壁の中に居たのか…!?しかもでかい!!)

  103. 103 : : 2014/10/04(土) 20:59:42

    エレン(もしここでこんな奴が暴れ出したら、とんでもない事になる!!)






    壁巨人「…」シーン…


    エレン(…何だこいつ?生きてるのか?)











    ミカサ「…あれは!?」


    アルミン「何だよあれ…どこからあんな巨人が!?」


    ハンジ「さっき、突然壁が崩れたと思ったら中から出現した…」


    モブリット「つまり、壁の中に居たって事ですか…!?」


    ハンジ「分からない。けど、あの巨人が居る居ないに関わらずここは大ピンチだ!」


    アルミン「壁が…破壊された…扉じゃなく…壁がっ!!」


    ミカサ「あれ程の大きさの損傷を修復するのは不可能では…!?」


    ハンジ「それこそ、あの変な巨人位に大きな資材で埋め立てるくらいしなければ…」






    ハンジ「…待てよ!?」


    モブリット「分隊長…?」


    ハンジ「そんな…まさか…いや、そんなことはあり得ない…いや、あり得なくはないのか…?」


    アルミン「ハンジさん!考え事は後です!今は巨人達をどうにかしないと!!」


    ミカサ「エレン一人であれらを止めるのは不可能です!調査兵団がやらなければ!!」


    ハンジ「そう…だね!総員、前進せよ!流れ込んでくる巨人の群れを食い止めるんだ!!」


    一同「はっ!!」

  104. 104 : : 2014/10/04(土) 21:14:45

    壁巨人「…」ユラァ…


    エレン(一応、生きてはいるみたいだが…。何で壁の中に巨人が…?)






    鎧の巨人「」ビュッ!!


    エレン(危ねぇっ!!)






    ドゴッ!!






    エレン(危ねぇ、油断してた…変なのに見とれてる場合じゃなかった…)


    エレン(…あぁっ!!)






    壁巨人「」グラァ…






    エレン(しまった、鎧の攻撃がそっちに当たっちまった!!)


    エレン(このままじゃカラネス区にブッ倒れて大惨事だ!!そうはさせねぇっ!!)

  105. 105 : : 2014/10/04(土) 21:30:08

    エレン巨人「」ガシッ!!


    壁巨人「」ピタッ


    エレン(くっ…デカいから抑えるのも一苦労だ…)






    鎧の巨人「」ダダダダダッ!!


    エレン(…えっ!?)






    鎧の巨人「」ガブッ!!


    壁巨人「!?」


    エレン(うなじに噛み付いた!?)

  106. 106 : : 2014/10/04(土) 22:13:24

    鎧の巨人「」ガジガジ


    壁巨人「」ジタバタ


    エレン(まさか…)







    鎧の巨人「」ガジガジ…









    鎧の巨人「」ブチィィィィッ!!!!


    壁巨人「!!!!!!!!!!!!」







    壁巨人「」グラァ…


    エレン(うなじを噛み千切った!?倒れるっ!!)









    ドオォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!









    壁巨人「」シュウゥゥゥゥゥゥ…









    エレン(カラネス区に倒れなくてよかったぜ…だが、何故ライナーはこいつを…)


    エレン(…いや、あいつにとっても巨人は敵なんだよな。なら今の行動に不思議はねぇか)

  107. 107 : : 2014/10/04(土) 22:46:34

    鎧の巨人「」グラッ…








    ハンジ「あのデカブツ、謎の巨人を倒しちゃった…」


    アルミン「何か今後の手がかりになると思ったのに…!」


    ミカサ「あんな巨人、捕獲できるとは到底思えない。倒して正解だと思う」


    ハンジ「壁の方もそうだけど、ライナーをどうにかしない事には何も始まらないね」


    モブリット「しかし、あの体格差ではエレンに勝ち目は…」


    ミカサ「エレン…」


    ハンジ「奴の弱点…先程から見せるあの動き…きっとそうだ!!」


    ハンジ「みんな、奴の弱点を突く方法を思いついた!協力してくれっ!!」

  108. 108 : : 2014/10/05(日) 18:43:45

    エレン巨人「…」


    鎧の巨人「…」


    エレン(さて…ここからどうする?この状態じゃ、どう転んでもオレに勝ち目はねぇ)


    エレン(何か、あいつの弱点でも見つけられれば…)


    兵士「撃てぇぇぇぇぇっ!!!!」


    エレン巨人&鎧の巨人「!?」







    ドオォォォォォォォォォン!!!!!!!!







    鎧の巨人「」グラッ…







    エレン(砲撃!?壁上固定砲からか!?)

  109. 109 : : 2014/10/05(日) 18:57:54


    ハンジ「そのまま砲撃を続けて!!鎧の足元を徹底して狙うんだ!!」


    兵士「はっ!!手を休めるな!!撃ち続けろっ!!」







    ドオォォォォォォォォォン!!!!!!!!







    鎧の巨人「」フラッ…


    エレン(駄目だ…!多少バランスを崩す程度で、この程度の砲撃じゃ奴を倒すのは…)


    ハンジ「エレン!聞こえるか!?」


    エレン(ハンジさんっ!?)


    ハンジ「いいか、奴がフラついてる今がチャンスだ!!君は奴に飛び乗って引っ掻き回せ!!」


    ハンジ「砲撃で足元がグラついている今なら、少し手を加えてやれば簡単に倒れる筈だ!!」


    エレン(倒れる…成程、そう言う事か!!)

  110. 110 : : 2014/10/05(日) 19:13:08


    ドオォォォォォォォォォン!!!!!!!!







    鎧の巨人「!!!」グラァ…


    アルミン「今のはいい所に当たったぞ!!」


    ハンジ「今だエレン!!」


    エレン巨人「」バッ!!


    鎧の巨人「!!」






    ガシッ!!






    エレン(よし…後ろにブッ倒れろ!!)


    エレン巨人「」ジタバタ


    鎧の巨人「」フラァ…


    ミカサ「倒れるっ!!」








    バタァァァァァァァァァンッ!!!!!!!!!!!








    兵士「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」


    ハンジ「うひゃあぁぁっ!!すごい衝撃だ!!!」

  111. 111 : : 2014/10/05(日) 19:28:40

    シュウゥゥゥゥゥゥ…






    エレン巨人「」スタッ…


    鎧の巨人「…」


    エレン(このサイズで一度倒れちまえば、簡単には起き上がれねぇだろ)







    ハンジ「元々重量級であるはずの鎧の肉体に加え、あの超大型サイズ」


    ハンジ「二本足で立てるのが不思議なくらいだと言うのに、さらにあの俊敏さ」


    ハンジ「それらの組み合わせは脅威以外の何物でもないけど、やはり弱点はバランスだったね」


    アルミン「何かの動作を行う際、ほぼ必ずバランスを崩していましたからね」


    ハンジ「あの俊敏さがあるのに、エレンに対して畳みかけるような攻撃を行わなかった」


    ハンジ「そりゃそうだよね、ただでさえギリギリでバランスを保っている状態なんだから」


    ハンジ「そんな状態で攻撃を続けたら、間違いなく立ち続ける事は不可能」


    ハンジ「圧倒的な武器であるその体格こそが、致命的な弱点だったと言うワケだね」

  112. 112 : : 2014/10/05(日) 19:42:50


    エレン巨人「…」


    エレン(お前の負けだ、ライナー。観念してさっさと出て来い)


    鎧の巨人「…」


    エレン(別に、今すぐお前をうなじから引きずり出してやってもいいんだけどな)


    エレン(お前の硬い皮膚を壊すのはかなり骨だ。自分から出てきてくれると助かる)






    鎧の巨人「」ピクッ


    エレン巨人「?」







    鎧の巨人「」ガバッ!!


    エレン巨人「!?」


    ハンジ「起き上がった!?馬鹿な!!」

  113. 113 : : 2014/10/05(日) 19:58:48

    鎧の巨人「」ダダダダダッ!!


    エレン(待ちやがれっ!!壁に何をする気だ!?)






    鎧の巨人「」ガッ!


    アルミン「壁の亀裂に覆いかぶさった!?」


    ミカサ「何を始める気…!?」






    鎧の巨人「」ピキピキ…






    モブリット「硬化…?奴の全身が、黒く硬化してゆく…?」


    ハンジ「まさか…自らが壁の代わりとなって亀裂を埋める気か!?」


    アルミン「何でそんな事を!?ライナーの目的は壁の破壊ではないのか!?」


    ハンジ「何にせよ、このままではライナー諸共壁になってしまう!!」


    ハンジ「エレン!!ライナーをうなじから取り出すんだ!!」


    エレン(分かりました!!)

  114. 114 : : 2014/10/05(日) 21:42:52


    エレン巨人「」ダッ!






    エレン巨人「」ガシッ!!


    エレン(よし…うなじはそこまで硬くなさそうだ。これならいける)







    エレン巨人「」ガシッ!!







    ブチブチブチッ!!!







    鎧の巨人「!?」


    ブチ…ブチブチッ!!








    ブッチィィィィィッ!!!!








    ライナー「…ぐっ!!」


    ハンジ「取り出せた!!」


    エレン(久々にツラを拝めたな、ライナー!)

  115. 115 : : 2014/10/06(月) 19:32:46

    ライナー「くっ…まさかこんな事態になるなんてな…俺も想定外だ」






    パシュッ…






    スタッ…






    ハンジ「何が想定外なんだよ。自分で壁壊しておいて、また直すってどういうことだい?」


    ライナー「さぁな。これは俺の意思じゃない。中のあいつらに聞いてくれ」


    ハンジ「アニとベルトルトかい?」


    ライナー「あいつら、どうやら俺のやり方がとことん気に食わなかったらしくてな」


    ライナー「普通にやればエレンにも勝てたと言うのに、中から妨害をしてくるもんだから困った」


    ライナー「さっきだって、あいつらが壁を塞ぐように動いたんだ。俺の意思ではない」

  116. 116 : : 2014/10/06(月) 19:52:06


    鎧の巨人(抜け殻)「」







    アルミン「この硬化した巨人態は、蒸発する事はないの?」


    ライナー「こうなった以上、石像と一緒だ。壊されない限りこの場に残り続ける」


    エレン(つまり…壁は塞がれたって事か)






    ハンジ「壁を塞いでくれてありがとう。とは言っても、元々君が破壊した壁だけど」


    ハンジ「この技は君特有の技なの?それとも、今のはたまたま?」


    ライナー「硬化した巨人態を抜け殻として残す術は、俺の巨人とアニの硬化能力の合わせ技だ」


    ハンジ「つまり、君単独ではできなかったが、アニを食ったことによりそれが可能になったと」


    ライナー「そう言う事になる」

  117. 117 : : 2014/10/06(月) 20:12:13

    ハンジ「ならば話は早いね。単刀直入に言わせてもらう」


    ハンジ「シガンシナ区の穴を塞げ。君に拒否権は無い」


    ライナー「断ったら?」


    ハンジ「言ってるじゃないか、君に拒否権はない」


    ライナー「…俺があんたらの言う事を素直に聞くとでも?」


    ハンジ「思ってないよ。そんな事するくらいなら、最初から壁を壊すようなマネはしないだろう」






    ライナー「ならば話は早い。拘束するなり、この場で処刑するなり、好きにしろ」


    ハンジ「君そのものは今すぐにでも消し去ってしまいたいけれど、残念ながらそうもいかない」


    ハンジ「君のその力は、我々が喉から手が出るほど欲しい能力だからね」


    ハンジ「だけど君は我々に従う気はないと言う。さて、どうしたもんか」


    ライナー「…」

  118. 118 : : 2014/10/06(月) 20:37:10

    ハンジ「だけどもまぁ、一つだけ方法があるっちゃあるね」


    ハンジ「君をこの世から葬り去り、且つ、その力も手に入れる方法が」


    ミカサ「ハンジさん、もしかして…」


    アルミン「正気なんですか…?」


    エレン(おい…まさかオレにもアレをやれってのか…?)





















    ハンジ「…食え、エレン。人の道を外れた、このイカれた殺人鬼を」

  119. 119 : : 2014/10/06(月) 20:59:06


    ライナー「…やはりか」


    ハンジ「君に出来たなら、当然エレンにもできるっていう解釈でいいんだよね?」


    ハンジ「あぁ、答えなくていいよ。どうせこれからやるんだ、答えはすぐに分かる」


    ハンジ「さぁエレン、極上のディナーがあるよ。一思いにパクついちゃって」


    エレン(いや…本当にそんな事をオレに…)






    ミカサ「無茶言わないでください、それではエレンもこいつらと同じ最低の人間に…」


    アルミン「それに人を殺せと?いくら何でもそれは…」


    ハンジ「これは殺人ではない。我々が生きるために行う食事と一緒さ」


    ハンジ「彼を食う事によって、人類は未来を生きるための糧を手に入れる」


    ハンジ「エレンが硬化能力を得れば、シガンシナの奪還も可能になる」


    ハンジ「さらには人類の仇敵をまとめて葬れる。これは我々の至上命題だったはずだよ」


    アルミン「そうですけど…」

  120. 120 : : 2014/10/06(月) 21:20:13

    ライナー「あんたらは…人類の敵が俺達だと思っているのか?」


    ハンジ「…どういう意味だい?」


    ライナー「俺を食えば、俺の記憶も継承される。俺の口から語る必要はないだろう」


    ハンジ「それもそうだね。必要な情報はすべて君から得られるんだったね」






    ライナー「さぁ、食うなら食えエレン。お前に全てを受け止める覚悟があるならな」


    ライナー「だが最初にこれだけは言っておく」


    ライナー「この世界の真実は、お前達が思っているほど生易しく、単純ではない」


    ライナー「それらの事実を知った時、お前達が今までのように志を一つにしていられるか」


    ライナー「敵に向けるはずの刃を、味方に向ける事になるかもしれない」


    ライナー「…その覚悟だけは持っておくんだな。俺が言える事はこれだけだ」

  121. 121 : : 2014/10/06(月) 21:41:42


    ハンジ「君のその忠告の真偽のほどは、君が居なくなった後に判断するさ」


    ハンジ「さぁエレン、そろそろ時間だ」


    エレン巨人「…」








    ハンジ「…はぁ、君もなかなかの甘ちゃんだね。反抗期の化身もこういう時はいい子ちゃんか」


    ハンジ「仕方ない、最終手段だ。エレン、じっとしててね」


    エレン(え?)







    ハンジ「後頭部からうなじにかけて、縦1m、横10cm…」ジャキッ


    ミカサ「ハンジさん!?」


    ハンジ「殺しはしない。この部分を大きく損傷することで、巨人化能力者にある変化が起きる」

  122. 122 : : 2014/10/06(月) 22:27:37


    アルミン「まさか…しばらく前に実験で行っていた事ですか!?」






    パシュッ






    サクッ


    エレン巨人「!?」






    ハンジ「悪く思わないでくれよ。これも人類のためだ。大丈夫、痛くはしないから」スッ


    エレン(や…やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!!!!)








    ザシュッ








    エレン(あ…)









    フッ…









    エレン巨人「…」


    ミカサ「エレ…ン?」





















    エレン巨人「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!」


    一同「!?」

  123. 123 : : 2014/10/06(月) 22:47:11


    ミカサ「エレン!?」


    アルミン「ここは危険だ!!みんな逃げろっ!!」


    モブリット「一体何が起きたと言うんだ!?」


    ハンジ「おっと、私も退避させてもらうよ」スタッ


    ミカサ「ハンジさん!!エレンに一体何をしたんですか!?」


    ハンジ「簡単だよ、うなじの中に居るエレンを傷つけて、意識を奪った」


    ハンジ「そうする事によって、巨人態は理性を失う。つまり、本能のままに行動するようになる」


    ハンジ「そうなれば巨人化能力者と言えど、通常の巨人とほぼ変わらない」







    ハンジ「それが何を意味するか、もう分かるよね?」


    ミカサ「何て事を…!」

  124. 124 : : 2014/10/06(月) 23:07:20


    アルミン「兵団本部で密かに行っていたエレンの実験で、今の事実が判明した」


    アルミン「エレンが意識を失う事が、必ずしも理性を失う事に繋がるワケではなかったけど」


    アルミン「その状態になれば、確実に“人間の捕食”を行う。つまり…」


    ライナー「チッ、お人よしのエレンなら俺を食う事を躊躇うと思ってたんだがな…」


    ハンジ「甘かったね。これで君の命運も尽きた、後は地獄を楽しみな」







    エレン巨人「」アーン…







    ライナー「これで終わったと思うな。中から俺"達"に支配されないように精々気を付けろよ」





















    ライナー「…ふはははははははははははははははははははっ!!!!!!!!!!!!!」































    パキッ…

  125. 125 : : 2014/10/07(火) 18:47:59















































































  126. 126 : : 2014/10/07(火) 18:54:25

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    エレン「」パチッ


    ミカサ「エレンっ!!」


    エレン「オレは…?」






    エレン「…そうだ、オレはハンジさんに斬られて!」


    ハンジ「やぁエレン、調子はどうだい?」





















    エレン「…うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!!」

  127. 127 : : 2014/10/07(火) 19:14:19

    アルミン「エレン!?落ち着けっ!!」


    エレン「おぉぉぉぉぉ…」











    エレン「…ふぅ、一瞬にして頭の中にいろんな情報が叩き込まれた感覚だ」


    ハンジ「その様子だと、成功したようだね」


    エレン「はい。やりたくもない事を無理やりやらせてくれて感謝してますよ、ハンジさん」


    ハンジ「ははは、これは酷い言われ様だ」


    エレン「当然でしょ。全く、おかげで胸クソ悪いですよ」

  128. 128 : : 2014/10/07(火) 19:36:00


    エレン「ライナーを食った事もそうだけど、こんな事実を知っちまったら尚更…」


    ハンジ「一体君は何を知った?ライナーの記憶から、この世界の何を得た?」


    エレン「オレ達の敵。ずっと壁の外を見て、壁外に足を向けてずっと戦ってきましたけど…」







    エレン「…本当の敵は、“背中”に居たんです」


    ハンジ「背中…?壁の中って事かい?」


    エレン「背中から刺される前に、オレ達の方から出向きましょう。今すぐにでも」


    エレン「オレの得た情報は行きがてら話します。今は一刻も早く内地へ…」ザッ


    ミカサ「ちょっと、エレン!」


    アルミン「待ってよ!カラネス区のほうがまだ片付いていないのに!!」


    ハンジ「カラネス区のほうは憲兵や駐屯兵に任せよう。今はエレンの方が先決だ」


    アルミン「しかし…!」

  129. 129 : : 2014/10/07(火) 20:00:19


    ハンジ「今、全ての真相を知っているのはエレンのみ。ならば私はエレンについて行くだけ」


    モブリット「ハンジさん…」


    エレン「行きましょう、みんな。真の敵を撃ち滅ぼすために」
















    エレン「…オレ達の反撃は、これからだ」






















  130. 130 : : 2014/10/07(火) 20:00:35
    以上で終わりです。


    最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。
  131. 131 : : 2014/10/07(火) 20:06:12
    お疲れ様です(⌒‐⌒)はじめて書き込ませて貰いますが神宮さんの作品毎回楽しみにしてます♪原作そっちのけで気になるくらいですwwwこれの続編も勝手に期待してますね♪
  132. 132 : : 2014/11/19(水) 23:47:22
    おおおおおすごいな、発想力
  133. 133 : : 2015/02/21(土) 11:27:51
    エレンの中の三人は妨害しないのかい?
    というかこれで終わってしまうと変な気がする

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