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アルミン「誰か…足りない?」
- 
                  - 1 : : 2014/09/04(木) 20:26:06
- 医務室
 
 
 エレン「アルミン大丈夫か!?」
 
 アルミン「立体起動中に落ちるとかほんとどんくさいよね…」
 
 アルミン「もう大丈夫だよ」
 
 エレン「よかった…!」
 
 
 アルミン「あれ?エレンちょっと筋肉ついた?」
 
 エレン「あ?そんないきなり変わってねえと思うが…」
 
 エレン「本当に大丈夫か?」
 
 アルミン「いや、気のせいか…あはは」
 
 
 
 アルミン「じゃあ戻ろっか」
 
 エレン「みんなもう昼飯たべてるぜ」
 
 
 
 
 
 食堂
 
 
 サシャ「大丈夫ですか?アルミン!」
 
 アルミン「うん」
 
 
 アルミン「…………?」
 
 ジャン「どうした?」
 
 
 
 アルミン「なんか…少なくない?」
 
 エレン「は?」
 
 アルミン「ここには全員いる?」
 
 エレン「ああ、アルミンが来て全員だ」
 
 
 
 アルミン「誰か…足りない?」
 
 エレン「?」
 
 
 
 いつもと変わらない風景
 
 …と思ったけど
 
 
 30人ほどしかいないこの風景に
 
 
 僕は違和感を感じた
 
 
 
 
 ※亀更新になります
 
 
 
 
- 
                  - 2 : : 2014/09/04(木) 20:44:25
- エレン「なあ…やっぱ頭うってどっか悪くなったんじゃないか?」
 アルミン「いや…でも」
 アルミン「30人で全員だっけ?」
 ジャン「今年は例年と比べて少ないって教官がいってたじゃねーか」
 エレン「マリアが破られたりしたからな…」
 アルミン「………」
 コニー「あ!アルミン大丈夫なのか?」
 アルミン「コ、ニー………?」
 コニー「どうした?何の間だ?」
 アルミン「コニーなんかでかくなってない!?」
 コニー「は?俺は訓練兵になってから身長変わってないぞ?」
 コニー「いつでも168㎝だぜ!」
 アルミン「!?」
 アルミン(あと10㎝くらい小さくなかったっけ…)
 アルミン(僕は…どうしてしまったんだ?)
 サシャ「あ、ユミルー!」
 ユミル「何だ?飯くらい静かに食わせろ」
 サシャ「アルミンがおかしくなってしまったんですが…どうしましょ?」
 ユミル「座学一位がおかしくなったとなっちゃ話にならねーわ」
 サシャ「そんな~投げないでくださいよ!」
 サシャ「ユミルは総合一位なんですから!」
 ユミル「けっ……」
 アルミン「!?」
 アルミン(え…?)
 アルミン(ユミルが…一位?)
 
- 
                  - 3 : : 2014/09/04(木) 20:58:25
 アルミン「ねえ、今の段階のさ」
 アルミン「総合順位教えてくれない?」
 サシャ「えーっとですね」
 サシャ「一位:ユミル
 二位:エレン
 三位:ジャン
 四位:コニー
 五位:サシャ
 六位:◯◯◯
 七位:◯◯◯
 八位:◯◯◯
 九位:◯◯◯
 十位:◯◯◯」
 サシャ「ですね」
 アルミン「……」
 コニー「どうした?ボーッとして」
 ジャン「アルミンも頑張れば10位以内に入れると思うぜ?」
 アルミン「やっぱり…誰か足りない」
 ユミル「!!」
 エレン「まだいってんのか?」
 アルミン「だ…だって!エレンが二位…?」
 アルミン「もっと強い人がたくさん……う!!」
 エレン「大丈夫か!?」
 突如激しい頭痛に襲われる
 アルミン(なんだ…?)
 アルミン(頭に何か…)
 ???『エレン、よく噛んで食べなさい』
 エレン『うるせーな!お前は母さんか何かか!?』
 ジャン『くそ…うらやましーんだよ!』
 ???『静かに食べようよ…』
 ジャン『マ●×は本当真面目だな!』
 ???『これは一般的n●…〈~:…◯”』
 エレン「おい!大丈夫か!?」
 アルミン「やっぱり……」
 アルミン「やっぱり足りない」
 
- 
                  - 4 : : 2014/09/04(木) 21:06:39
- ジャン「足りないってよ…もともとこの人数だろ?」
 アルミン「名前は忘れたけど…いたじゃないか!」
 アルミン「君に親友が…」
 ジャン「?」
 ジャン「いいにくいけどよ…」
 ジャン「俺は、こいつと親友だと思ってるぜ?」
 ジャンがエレンの肩に手を乗せる
 エレン「ああ」
 エレン「もちろんアルミンの次にだけどな!」
 アルミン「そんな…」
 アルミン「2人はいつも喧嘩ばっかりしてただろ!?」
 ジャン「確かに最初は仲悪かったけどよ」
 ジャン「あの時の握手で全部水に流したよな?」
 エレン「ああ」
 エレン「懐かしいな~」
 エレン「俺が調査兵団に行く!っていったらお前がバカにしてきたんだよな!」
 ジャン「いや~俺は正直だからな」
 ユミル「にしてもジャンにエレン以外の親友か…」
 ユミル「どんなやつだよ、そんな物好き」
 アルミン「黒い髪で…えーっと……そばかすがあって……??」
 サシャ「ユミルと混ざってるんじゃないですか?」
 アルミン「いや…でも…」
 
- 
                  - 5 : : 2014/09/04(木) 21:08:26
- 期待です!
 
- 
                  - 6 : : 2014/09/04(木) 21:14:59
- >>5
 ありがとうございます!
 
- 
                  - 7 : : 2014/09/04(木) 21:28:29
- アルミン「あ……」
 アルミン「ユミルにもいたじゃないか!」
 ユミル「…何がだ?」
 アルミン「なんか…とってもかわいくて、優しい友達が…」
 サシャ「もしかして私のことですか?」
 アルミン「いやこんな大食いじゃない天使みたいな…」
 サシャ「し、失礼な!」
 ユミル「…悪いがお前が何をいってるのかわからねえな」
 アルミン「そっか…」
 アルミン(何なんだ?)
 アルミン(僕だけ皆と違う記憶があるのか?)
 アルミン(いや、でも…)
 アルミン「そうだ!!」
 アルミン「エレン、僕たちここにくる前ずっと三人でいたよね?」
 エレン「?」
 エレン「!」
 エレン「あ、ああ!」
 アルミン「!!」
 アルミン(やっぱり…誰かいるんだよね!)
 エレン「いや~ハンネスさんも入れてやるとはお前優しいな!」
 アルミン「え?」
 エレン「そういや何気一緒にいたからな~」
 違う…
 違う、ハンネスさんじゃない…
 アルミン「そう、綺麗な黒髪で…」
 アルミン「無表情だけど…優しくて…」
 アルミン「エレンのことが大好きで…」
 エレン「?」
 コニー「誰だそいつ」
 アルミン「とても強くて…いつも僕をエレンと一緒に助けてくれて」
 アルミン「そ、そうだ!」
 アルミン「ジャンもその子に惚れてただろう!?」
 ジャン「は、はあ!?」
 ユミル「………」
 サシャ「なんか…やっぱり大丈夫じゃなさそうですね…」
 アルミン「名前…名前は…」
 ユミル「なあ、アルミン」
 ユミル「お前疲れてるんだろうし今日はもう寝ようぜ?」
 アルミン「!?」
 アルミン「いや、僕は…」
 エレン「賛成だ」
 エレン「戻ろうぜ?」
 アルミン「…………」
 アルミン「そう、だね」
 アルミン(僕がおかしい)
 アルミン(今は、そう思うことにした)
 
- 
                  - 8 : : 2014/09/04(木) 21:39:46
 次の日
 アルミン(僕は違和感をもったまま訓練に励んだ)
 アルミン「はぁ……はぁ……」
 キース「アルレルト!このくらいの訓練でついていけないのか!?」
 アルミン(重たい…)
 アルミン(もちろん、この荷物を持ってくれようとする人なんていない…)
 アルミン(そしてもう一つ違和感)
 アルミン(教官、こんなにしわ多かったっけ…?)
 キース「こら!何をぼーっとみているんだ!?」
 アルミン「す、すみません!」
 アルミン(体も…心なしか重い)
 アルミン(道も大分荒れている)
 アルミン(今までこんな道使ってたっけ?)
 アルミン(これはみんなとはぐれたら道に迷ってしまう!)
 アルミン(急がないと!!)
 
- 
                  - 9 : : 2014/09/04(木) 22:17:21
- 期待です!! 
 吹いた!!
 エレンとジャンナカイイの!!
 教官シワが多いとか、アルミン!!
 
- 
                  - 10 : : 2014/09/04(木) 22:18:17
- 期待です!!
 吹いた!!
 
- 
                  - 11 : : 2014/09/04(木) 22:25:41
- 期待です!ドキドキ
 
- 
                  - 12 : : 2014/09/04(木) 22:37:20
- 座学
 教官「えー今日は、歴史をする」
 コニー「えー今更かよー」
 教官「聞こえてるぞ?」
 コニー「し、失礼しましたぁ!」
 教官「100年前人類はこの壁の中に入った」
 教官「しかし4年前、悲劇がおきた…」
 教官「当時その場にいたものもいるであろう」
 エレン「………」
 教官「超大型巨人の襲撃…」
 教官「それにより人類の平穏は消え去った…」
 アルミン(あの事件は忘れない…)
 教官「そして悲劇は続く」
 教官「翌年超大型巨人はローゼも破った」
 アルミン(え……?)
 教官「ローゼ内に巨人が入り土地は荒れ、数え切れない程の人が巨人の餌食となった」
 教官「もう、希望などないと思った矢先、奇跡がおきた」
 教官「一体の巨人が岩となった」
 アルミン(なんだ…?)
 アルミン(こんなこと、あったっけ?)
 教官「その巨人のお陰で破れた扉は閉まり、巨人の出入りはなくなった」
 教官「そして調査兵団により壁内の巨人は一掃されて」
 教官「君らが入学するに至った」
 教官「我々はその岩となった巨人について調べているが、何もわからない」
 アルミン(巨人が…岩になる?)
 教官「まだ外は荒れているが時期に以前のように戻るであろう」
 教官「このローゼ内もいくつかは不毛の土地となった…」
 教官「この壁内を住みやすい土地に変えることができるのは君らだ」
 教官「期待しているぞ」
 アルミン(ローゼに…不毛の土地?)
 アルミン(ローゼにいつ巨人が入ったんだっけ?)
 アルミン(だめだ…記憶がない)
 アルミン「ねえエレン、ローゼに巨人が入ったとき、僕ら何してたんだっけ?」コソッ
 エレン「?」
 エレン「開拓地にいただろ?」
 エレン「割と遠いところにいたから被害はなかったが…」
 エレン「俺すっごくそこ行こうとしてたけどお前必死に止めてたよな?」
 アルミン「そうだっけ…」
 エレン「ああ、今行っても死ぬだけだぞって」
 エレン「あの時止めてくれてありがとな」
 アルミン「うん…」
 エレン「俺にはお前しかいなかったからな」
 アルミン「そっか…」
 
- 
                  - 14 : : 2014/09/05(金) 19:24:23
- 格闘訓練
 エレン「ほい!っと…」
 ジャン「いてて…」
 アルミン「あれ?エレンそんな技どこで習ったの?」
 エレン「これか?」
 アルミン「うん」
 アルミン「僕らがいつも習っているのとは違うように見えたから…」
 エレン「そりゃそうだろ」
 エレン「俺のお父さんが教えてくれたんだからな!」
 アルミン「え……?」
 エレン「どうした?まだ混乱してるのか?」
 エレン「俺のお父さんは格闘技のエキスパートだったからな」
 エレン「暇さえあったらいつも教えてくれてたじゃないか」
 エレン「いや~アルミンも見てるだけじゃなくて習っとけばよかったのにな!」
 アルミン(ああ…)
 アルミン(またか…)
 エレン「ほんとは自分より体格のいいやつを相手にする技なんだが…」
 エレン「今期はそこまででかいやついないからな…」
 アルミン(また僕だけ…知らない記憶か)
 
- 
                  - 15 : : 2014/09/05(金) 19:36:41
- 夜 食堂
 アルミン「………」
 サシャ「アルミン元気ないですね?」
 サシャ「お腹が減ってないのならもらいますよ」
 ユミル「やめとけ」
 エレン「大丈夫か?」
 アルミン「うん…」
 ジャン「まだ人数が足りないとか思ってんのか?」
 アルミン「いや、他にもおかしいところが多すぎて…」
 コニー「どんなところだ?」
 ユミル「まあまあ」
 ユミル「こういうのはいいにくいところもあるだろうし」
 ユミル「私が明日にでも聞いてやるよ」
 サシャ「ちょうど明日は休暇ですね」
 ユミル「ああ」
 ユミル「午後からなら暇だしよ」
 アルミン「ありがとう…」
 ジャン「それじゃあ午前は俺らと買い物いこうぜ!」
 コニー「おお!ナイスアイディア!」
 エレン「気分転換したらよくなるかもしれねえしな!」
 アルミン「ありがとう!」
 アルミン(このメンツで買い物…)
 アルミン(なんか新鮮だな…)
 サシャ「男の子はいいですねー」
 サシャ「ユミルはいつも午前中どっかいってますし…」
 ユミル「なんだ?遊びたいのか?」
 ユミル「だけど私は無理だな」
 サシャ「えー」
 サシャ「もっと女子が多ければいいのに…」
 
- 
                  - 16 : : 2014/09/05(金) 19:51:11
 僕がおかしいのか?
 『アルミンは正解を導く力がある…』
 これはいつの記憶?
 『エレン、けんかはやめなさい』
 君は誰?
 『私達は家族』
 『アルミンは大切な友達』
 『ずっと一緒』
 そうだ
 僕らはずっと一緒だった…
 君の名前は…
 ミ──────
 「アルミン」
 「おーい、朝だぞ」
 「さっさと準備して町にいくぞ」
 アルミン「ん……」
 エレン「おはよう」
 アルミン「あ…おはよう」
 アルミン(なんだったっけ?)
 アルミン(まあ、準備しよう)
 
- 
                  - 17 : : 2014/09/05(金) 20:01:52
- 街
 エレン「久し振りだなー!」
 ジャン「前行ったときは全員で下着買ったんだっけ?」
 コニー「ああ!全員色違いのパンツだ!」
 ジャン「確かアルミンだけひよこ柄だったよな!」
 エレン「そうそう!黄色を買ったと思って寮に戻ったら顔がついてたんだよな!」
 エレン「あのパンツどうした?」
 アルミン「え、えーっと…」
 アルミン(だめだ!!全然記憶にないぞ!?)
 アルミン(何!?おそろいのパンツって!)
 アルミン(どんだけ仲いいの僕ら!?)
 アルミン(そして他にも違和感)
 アルミン(街って…こんなに廃れてたっけ?)
 コニー「大丈夫かー?」
 アルミン「街って…こんなんだっけ?」
 ジャン「まあ、ローゼが破られたときの傷がまだ癒えてないからな…」
 ジャン「早く前みたいに戻ればいいんだが」
 エレン「お?」
 エレン「ユミルじゃねーか!」
 ユミル「あ?」
 そこには大きな花束を抱えたユミルが立っていた
 
- 
                  - 18 : : 2014/09/05(金) 20:11:22
- コニー「お前休暇いつもいないと思ったら街にいたのかよ」
 
 ユミル「まあな」
 
 ジャン「なんだその花束?」
 
 ユミル「ガキにはわからねえよ」
 
 アルミン「………」
 
 ユミル「どうした?ボーッとして」
 
 
 アルミン「あ、いや!!」
 
 
 アルミン(あれ)
 
 アルミン(ユミルってこんな色っぽかったっけ!?)
 
 ユミル「?」
 
 
 アルミン(いや、前から大人っぽかったけど…)
 
 アルミン(私服のせいかな?)
 
 アルミン(すごくかっこいいし…)
 
 
 
 ユミル「なんだ?見とれたか?」
 
 コニー「バカいうなよ」
 
 ユミル「お前がバカっていうな」
 
 
 コニー「うるせー!ブース!」
 
 ユミル「だまってろよチービ」
 
 コニー「そこまで小さくありませーん」
 
 ユミル「おっとそうだったな…」
 
 
 ジャン「いや、でも男で170いってねえのはチビなんじゃないか?」
 
 アルミン「………」
 
 ジャン「あ……」
 
 
 ジャン「いや、アルミン!深い意味はねえからな!」
 
 アルミン「はは…いいんだよ」
 
 
 アルミン(ちくしょー…)
 
 アルミン(チビは僕だけかよ…)
 
 
 
 ユミル「それじゃあ私はいくな」
 
 ユミル「アルミン、また後でな」
 
 アルミン「うん、ありがと」
 
 
 
- 
                  - 19 : : 2014/09/05(金) 20:23:46
 アルミン(その後僕らは街を回り続け)
 アルミン(充実した時を過ごした)
 アルミン(違和感はいくつもあったけど)
 アルミン(この空気を壊したくなかった僕は知らないフリをして過ごした)
 アルミン「………」
 アルミン「ねえ、僕ちょっと行きたいところあるから先帰ってもらってもいい?」
 エレン「おお、大丈夫か?」
 アルミン「うん、平気」
 みんなが心配そうな顔をしながらも帰って行った
 エレン『おい、◯×●、お前休日くらい女子と買い物いけよ…』
 ◯●×『私は三人でいるときが一番楽しいから』
 アルミン(何かをみる度、思い出す)
 アルミン(やっぱり一回一人になって落ち着いて考えるのも大事だよね…)
 僕は人の少ない木陰に腰をおろした
 
- 
                  - 20 : : 2014/09/05(金) 20:32:16
 アルミン(まず、僕は頭をうってから皆と記憶が食い違ってきている)
 アルミン(まず、最初に感じた違和感はエレンががっちりしてる様に感じた…)
 アルミン(そして、104期生の人数が明らかに少ない)
 アルミン(総合順位も僕の記憶とは違う…気がする)
 アルミン(あと、コニーはあんなに大きくなかった)
 アルミン(ジャンとエレンはけんかばかりしてた)
 アルミン(ユミルもあんなに大人っぽくなかった)
 アルミン(教官もあんなにしわが多くなかったはずだ!!)
 アルミン(風景もところどころ違う)
 アルミン(記憶が混乱?)
 アルミン(でもありもしないことをこんなにもクッキリ思えるのか?)
 アルミン「わからない…」
 アルミン「少し散歩してみよう…」
 
- 
                  - 21 : : 2014/09/05(金) 20:38:36
 僕はあてもなく歩き続ける
 見慣れない場所を
 ───────────
 アルミン(大分歩いたな…)
 アルミン(戻れなくなったらどうしよ…)
 そこはもう道とは言えないような場所だった
 それでも歩き続けた
 何かに引き寄せられるかのように
 アルミン「ん…?」
 開けた場所にでる
 アルミン「…?」
 アルミン「お墓…?」
 その開けた場所には
 一つの大きな墓があった
 
- 
                  - 22 : : 2014/09/05(金) 20:43:49
 アルミン(こんなところに…誰のだろう?)
 僕はその墓に近づく
 アルミン(お花が添えてある)
 アルミン(すっかり枯れてるけど)
 アルミン(周りには人形、髪飾り、マフラーなどが置いてある)
 アルミン「一体誰のお墓だろう?」
 石に彫ってある文字をのぞく
 アルミン「……?」
 そこには沢山の名前が彫ってあった
 
- 
                  - 23 : : 2014/09/05(金) 20:47:31
 アルミン(彫ってある名前によって年期が違うみたいだ…)
 アルミン(これなんかは古そうだ)
 アルミン「えーっと…なんて書いてあるのかな?」
 アルミン「ミーナ…」
 アルミン「……ミーナ?」
 
- 
                  - 24 : : 2014/09/05(金) 20:53:30
 アルミン(な、なんだこの感じ)
 アルミン(どこかで聞いたことがある?)
 アルミン(とりあえずもっと見てみよう)
 アルミン「フランツ……ハンナ……」
 アルミン(やっぱり…聞いたことがある)
 徐々に鼓動が速くなる
 アルミン「ミリウス……マルコ……」
 アルミン(知ってる…知ってる…知ってる!!)
 徐々に息が荒くなる
 そして、その名前を見る
 アルミン「ミ……カサ」
 
- 
                  - 25 : : 2014/09/05(金) 21:30:18
- ミカサ~!!
 
- 
                  - 26 : : 2014/09/05(金) 21:36:38
 アルミン「!!!」
 エレン『なんだとてめぇ!?』
 ジャン『なんだ、やるか?』
 ライナー『おいおい確か今期の格闘訓練の成績一位はエレンだったよな?』
 ミカサ『ふん!!』
 エレン『うわ!!』
 ライナー『あれ…ミカサの次だったか』
 サシャ『お肉もってきちゃいました…』
 ミリウス『おい上官に怒られるぞ!?』
 ミーナ『今期の調査兵団志願者は多いんだからね!』
 エレン『目標目の前、超大型巨人!!』
 ミリウス『うわぁぁああああ!!』
 フランツ『くそぉ!!』
 エレン『アルミン…』
 エレン『俺は、お前がいたから…外の世界に…』
 『お前は人間なのか!?巨人なのか!?』
 エレン『人間です!』
 ピクシス『ちゅうもぉぉおおおおおく!!』
 ───────────
 ──────
 ──
 
- 
                  - 27 : : 2014/09/05(金) 21:47:53
- アルミン「そうだ…」
 
 
 アルミン「やっぱり僕の記憶違いなんかじゃ…」
 
 
 
 アルミン(850年の解散式の後…)
 
 アルミン(また超大型巨人が攻めてきたんだ)
 
 
 アルミン(そして僕のいた班は全滅)
 
 
 アルミン(ガスもきれそうで、もうだめだと思ったとき)
 
 アルミン(巨人を倒す巨人に遭遇した)
 
 
 
 アルミン(それで後からそいつがエレンだということが分かって…)
 
 
 アルミン(大きな岩を使って壁をふさぐ事になって…)
 
 
 アルミン(エレンの元に精鋭の方々とミカサが送られて)
 
 
 アルミン(中々作戦が進んでないことに気づいて様子を見に行ってみたら…)
 
 
 
 
 
 
 
 
 アルミン「我をすっかり失ったエレンと…」
 
 
 アルミン「壁に思いっきり打ち付けられて意識不明に陥ったミカサがいたんだ…」
 
 
 
 
 「思い出したのか?」
 
 
 
 アルミン「!!」
 
 
 
 振り返ると
 
 
 そこには大きな花束をもったユミルが立っていた
 
 
 
- 
                  - 28 : : 2014/09/06(土) 18:48:12
- アルミン「ユミル…どうしてここに?」
 ユミルは僕の質問には返さず手に持っている花束を墓に添えた
 ユミル「思い出したんだな?」
 アルミン「うん…」
 ユミル「どこまで?」
 アルミン「えっと…」
 アルミン「我を忘れたエレンの自我を何とか取り戻して」
 アルミン「なんとか岩で穴を塞いで…」
 アルミン「それでその日は解散になったんだけど…」
 アルミン「エレンがミカサをあんな状態にしてしまったことで我を忘れて…」
 アルミン「それから…」
 アルミン「それから?」
 ユミル「そこまでか…」
 アルミン「ねえ、何があったの?」
 アルミン「どうして僕はまだ訓練兵をやっているの?」
 アルミン「どうしてみんなミカサ達のことを覚えていないの?」
 ユミル「わかったわかった」
 ユミル「順番に話すから」
 ユミル「とりあえず、岩を塞いだ次の日からの出来事な」
 ユミル「私は意識不明のミカサの元へお見舞いへ行った」
 ───────────
 ─────
 ──
 
- 
                  - 29 : : 2014/09/06(土) 19:06:56
 ユミル「元気かー?」
 ミカサ「……………」
 ユミル(やっぱり目を覚まさねえか)
 ユミル(外傷がひどい…)
 ユミル(これは内蔵の方もやられてるだろうな)
 ユミル「こっちも大変なんだぜ?」
 ユミル「死体処理をずーっとしていてよ」
 ユミル「それにお前の大好きなエレンくんは発狂しているしよ」
 ユミル「さっさと目を覚ましてやってくれよ…」
 ミカサ「う………」
 ユミル「!!」
 ユミル「おい!大丈夫か!?」
 ユミル「医者呼んでくるな!?」
 ミカサ「まっ………て」
 ミカサは私の手を掴む
 ミカサ「私はもう…死ぬ」
 ユミル「そんなこというなよ!」
 ユミル「エレンが待ってるぜ!?」
 ミカサ「それは…心残りだけど」
 ミカサ「誰かに伝えないといけない」
 ミカサ「ユミル、人類の勝利のために聞いてほしい…」
 ユミル「あ、ああ!」
 ミカサ「これはグリ…エレンのお父さんから聞いた話」
 ミカサ「いつかエレンに伝えろといわれた」
 ミカサ「エレンには…人類と巨人を操れる力をもつ」
 ユミル「!!」
 ミカサ「”座標”…と呼んでいた」
 ミカサ「それを使えば…人類は敵に勝てるだろう…」
 ユミル「そんなものが…」
 ミカサ「だから、エレンが落ち着いたら伝えて…」
 ユミル「ああ、わかった!」
 ミカサ「ありがとう…」
 ユミル(ミカサの手…だんだん冷たくなっていってる…)
 ピリッ
 ユミル「!!!!」
 ユミル(なんだ!?突然頭が……)
 ユミル「あ……」
 ミカサの手は完全に冷たくなっていた
 ユミル(なんだったんだ?)
 
- 
                  - 30 : : 2014/09/06(土) 20:16:15
- ひゃ…!?
 
- 
                  - 31 : : 2014/09/06(土) 21:36:02
- ──
 ─────
 ────────
 ユミル「私はその後人を呼びに外にでた」
 ユミル「そして医者に話しかけたときに気づいた」
 ユミル「医者も、看護師も…ミカサのことを覚えていなかった」
 アルミン「そんな…」
 ユミル「超大型巨人が攻めてきたことによって死んだ奴らの記憶もなくなっていた」
 ユミル「いや、いなかったことになっていた」
 ユミル「それでその後もっと大きなことに気づいた」
 ユミル「歴史が変わっていたんだ…」
 アルミン「ああ…あの、超大型巨人が二年連続で攻めてきたという奴?」
 ユミル「ああ」
 ユミル「壁内すべての奴の記憶が書き換えられていたんだ」
 アルミン「え…?」
 ユミル「そして、全員が二年前の記憶になっていた」
 ユミル「私達が訓練兵になって一年たったくらいの記憶だ」
 アルミン「どうして、そんなことが?」
 ユミル「エレンだ」
 ユミル「エレンが”座標”を使ってみんなの記憶を書き換えた」
 
- 
                  - 32 : : 2014/09/06(土) 21:54:12
- アルミン「え…?」
 ユミル「自分のせいでミカサを傷つけたこと」
 ユミル「沢山の同期が死んだこと」
 ユミル「エレンの精神は完全に壊れていた」
 ユミル「だから…無意識かどうか知らねえがすべて無かったことにしたんだ」
 ユミル「ミーナも…マルコも…ミカサも」
 ユミル「あの時死んだやつらは最初から存在しないことになっていた」
 ユミル「そして、訓練も大分馴れてきて一番楽しかった時期」
 ユミル「訓練から一年後からやり直すことにしたみてえだ」
 アルミン「そんな…壁内人類全員の記憶を操る?」
 アルミン「そんなこと可能なのか?」
 ユミル「まあできちゃったものは仕方ねえ」
 ユミル「ああ、そういや」
 ユミル「ジャンとエレンみただろ?」
 ユミル「びっくりだよな」
 アルミン「あんな喧嘩ばかりしてたのに…」
 ユミル「原因はミカサがいなくなったからだ」
 ユミル「本来ならあの時の握手で全部水に流す予定だったみたいだが…」
 アルミン「エレンとミカサの仲がいいのを見て嫉妬しちゃったんだったね…」
 ユミル「ああ」
 ユミル「でもミカサがいなかったことで2人の衝突はなくなる」
 ユミル「今じゃお互いに意見を素直に言えるいい友達だ」
 アルミン「そうだったんだ…」
 アルミン「そういやなんでユミルは記憶を操られていないの?」
 ユミル「ああ、言い忘れてたな」
 ユミル「ミカサに聞いたことだ」
 ユミル「ミカサの腕に入れ墨があるのをしってるか?」
 アルミン「うん…」
 ユミル「あれは”座標”の影響を受けなくするためのものらしい」
 ユミル「ミカサの腕を握っていた私は座標の影響をうけずにすんだんだ」
 
- 
                  - 33 : : 2014/09/07(日) 04:41:25
-  
 アルミン「なんでエレンは歴史も変えたのかな?」
 ユミル「多分ローゼ内がこんなにも荒れてしまったのを都合良く解釈するためだ」
 ユミル「ほら、扉が岩で塞がれてるとか違和感バリバリだろ?」
 アルミン「それでもエレンのお母さんが死んだことはなかったことにしなかったんだね…」
 アルミン「あれも大分つらい記憶なのに」
 ユミル「それは多分エレンの巨人を駆逐するっていう最大の目標のためだな」
 ユミル「ありゃエレンにとっちゃいきる目的、個性って感じだ」
 アルミン「なるほどね…」
 アルミン「そういや教官はローゼ内には不毛の土地がいくつかあるといってたよね?」
 アルミン「あの日はトロスト区くらいしか被害をうけてなかったような…」
 ユミル「まあ追々話すな」
 
- 
                  - 34 : : 2014/09/07(日) 04:55:25
- ユミル「あの日、沢山の人が忘れられた」
 ユミル「そんな中、私にできることは墓を作ってこいつらの勇士を忘れないことだった」
 ユミル「もう、私しか覚えていなかったからな…」
 ユミル「男子は無理だったが…」
 ユミル「女子寮にあるこいつらの一番大切にしていたものも捨てずに置いておいた」
 ユミル「そして休暇の度に墓参りをした」
 ユミル「…とりあえず質問は一旦終わりか?」
 アルミン「あ…ちょっとまって!」
 アルミン「ミーナやミカサのことはわかった」
 アルミン「だけど、どうしてライナーやアニやベルトルトや…クリスタのことも忘れてたの?」
 アルミン「この人達はあの日生き残ってたよね?」
 ユミル「………」
 ユミルはじっと墓を見つめる
 僕はそれにつられて墓をみる
 そこにはさっきよりも新しく刻まれた名前があった
 アルミン「ダズ…ジャック……ギル…」
 僕は刻まれた同期の名前を読み上げる
 どんどん彫ってある跡が新しくなっていく
 アルミン「エリーナ…バトゥ…ユーリ…」
 そして…
 アルミン「ライナー、ベルトルト、アニ…」
 アルミン「マーニー…ジョエル……ジョージ…」
 そして
 最後に
 アルミン「ヒストリア…」
 アルミン「ヒストリア…?」
 アルミン「クリスタは…どこに?」
 
- 
                  - 35 : : 2014/09/07(日) 05:08:56
 ユミル「それはクリスタの本名だ」
 アルミン「偽名だったんだ…」
 アルミン「でも…みんなはいつ死んだの?」
 ユミル「じゃあ続きを話すな」
 ユミル「私は違和感を抱えたまま訓練を続けた」
 ユミル「そして、迎えた解散式の日」
 ユミル「また、悲劇は起こった」
 ユミル「超大型巨人がまた攻めてきた」
 アルミン「え!!?」
 ユミル「丁寧に岩を蹴ってどかしてな」
 アルミン「そ、そんな…」
 アルミン「まるで解散式を狙ってるかのようだ…」
 ユミル「ああ、そのとおり」
 ユミル「折角だからネタバレしてやろうじゃねえか」
 ユミル「超大型巨人の正体はベルトルさんだ」
 アルミン「え…?」
 ユミル「あと因みにライナーは鎧の巨人でアニも巨人な」
 アルミン「えええ!!?」
 ユミル「あいつらは解散式の日にローゼを破るという計画を」
 ユミル「マリアを破ったときから決めていたようだ」
 ユミル「だから、記憶をなくしたあいつらはまた、繰り返した」
 ユミル「また、沢山死んだ」
 ユミル「エレンはまた巨人化した」
 ユミル「岩で穴をまた塞いだ」
 ユミル「その後エレンは前回のことを思い出した」
 ユミル「沢山の同期の死、前回の嫌な記憶」
 ユミル「これに耐えられなくなったエレンは」
 ユミル「また、人類の記憶を操り」
 ユミル「すべての人の記憶を二年前に戻した」
 アルミン「え……」
 ユミル「私はミカサの効力が残ってたのか影響を受けなかった」
 
- 
                  - 36 : : 2014/09/07(日) 05:19:57
 ユミル「そして私はまた訓練をやり直す」
 ユミル「同期も大分少なくなっていた」
 ユミル「…まあ元々この人数ってことになってたがな」
 ユミル「私はまた超大型巨人が攻めてくるのではないかと恐れていた」
 ユミル「でも、今回は違った」
 ユミル「解散式の日」
 ユミル「ライナー達の故郷の獣の巨人ってやつがライナー達を迎えに来た」
 ユミル「壁内の記憶が逆行してなるだけで壁外ではもう4年以上時間がたっていたんだ」
 ユミル「なかなか壁内が地獄にならないから様子を見に来たらしい」
 ユミル「その時、また沢山死んだ」
 ユミル「その獣の巨人てやつはエレンみたいに他の巨人を操ることができた」
 ユミル「ぶっちゃけトロスト区奪還作戦の時よりつらかった」
 ユミル「沢山の巨人が操られることで意志をもったかのように動いた」
 ユミル「エレンの座標能力でなんとかそいつを撃退できたが…」
 ユミル「その時の戦禍はすざましく」
 ユミル「ローゼ内がいくつも不毛の土地となった」
 ユミル「ライナー、アニ、ベルトルトは連れて行かれた」
 ユミル「そして、クリスタ…」
 ユミル「ヒストリアも、死んだ」
 アルミン「………」
 ユミル「また、沢山死んだ」
 ユミル「エレンの心は段々もろくなっていった」
 ユミル「エレンはまた」
 ユミル「人類の記憶を二年前に戻した…」
 
- 
                  - 37 : : 2014/09/07(日) 05:35:34
- ユミル「ヒストリアがいなくなったことで」
 ユミル「私はもう憲兵を目指すことにした」
 アルミン「え?なんで?」
 ユミル「私はヒストリアがどうしても内地へいってほしかった」
 ユミル「だからヒストリアを10位以内に入れられるように頑張った」
 ユミル「だけど、それももう必要なくなった」
 ユミル「超大型巨人が攻めてこないとわかったから、もう、保身のために生きようと思った」
 ユミル「でも、エレンの心の奥底は衰弱しきっていた」
 ユミル「ミカサのことを思い出す度に、記憶を巻き戻した」
 ユミル「もう、人類は850年から8年ほど止まっている」
 アルミン「8年…」
 アルミン「この壁内は、ループしているの?」
 ユミル「いや、完全なループとは言えないな」
 ユミル「戻っているのは記憶だけ」
 ユミル「肉体は衰えていくし、死んだ者は元に戻らない」
 ユミル「コニーみただろ?」
 アルミン「うん…大きくなってた」
 ユミル「コニーは途中、遅い成長期を迎えた」
 ユミル「因みにアルミンに成長期はこなかった」
 アルミン「ちくしょう…」
 
- 
                  - 38 : : 2014/09/07(日) 05:48:58
 アルミン「皆に体の変化が起きたと思ったのはそういうことなんだね…」
 アルミン「にしても8年…」
 アルミン(僕見た目一切変わってなくない!?)
 アルミン(いうなら少し筋肉ついたくらいだよ!?)
 ユミル「そう、8年…」
 ユミル「22歳で童貞だけど安心してたやつも」
 ユミル「知らないうちに魔法使いになったんだ」
 アルミン「その例えは止めよう」
 アルミン(あれ…?)
 アルミン(ってことは僕もうそろそろ危ないんじゃない?)
 ユミル「因みにエレンは卒業している」
 アルミン「ええ!?」
 アルミン(この裏切り者がぁぁああ!!!)
 ユミル「因みに私でだ」
 アルミン「!!?」
 ユミル「まあ、理由もある」
 ユミル「私はあの後何度か850年から進めるように努力した」
 ユミル「エレンに直接言ったこともあった」
 ユミル「だけど、エレンは思い出すことで心が壊れた」
 ユミル「また、戻った」
 ユミル「彼女となって心を癒し、思い出させないでおこうとしたときもあった」
 ユミル「だけど、2年間一度も思い出さずにいられたことはなかった」
 ユミル「速いときは1ヶ月ですべて元に戻った」
 アルミン「誰かに相談とかは?」
 ユミル「誰も信じてくれなかった」
 ユミル「いや、でも…」
 ユミル「ヒストリアだけは信じてくれた」
 ユミル「でも、もうあいつは…」
 アルミン「ごめんね…」
 ユミル「あ、そうだ」
 ユミル「実は私も巨人だ」
 アルミン「えええ!!!?」
 ユミル「まあ、敵ってわけじゃないから」
 アルミン「あっさりしすぎだよ!?」
 ユミル「それでまあ、私はエレンの座標能力を手にすればいいんじゃね?とも思った」
 ユミル「エレンを食べればその能力が手にはいるんだ」
 ユミル「でも、できなかった…」
 アルミン「どうして?」
 ユミル「情けない話だが…情がうつっちまった」
 ユミル「あいつとつき合ったりしたからかな?」
 ユミル「どうしても殺せなかった…」
 アルミン「………」
 ユミル「そんなどうしようもない時、いつもと違うことが起きた」
 アルミン「違うこと…?」
 ユミル「アルミン、お前が記憶を取り戻した」
 アルミン「!!」
 ユミル「まあ、見たところ一周目しか覚えていないようだが」
 
- 
                  - 39 : : 2014/09/07(日) 17:39:14
- ユミル「エレン以外の誰かが思い出した事なんてなかった」
 ユミル「最初はどこまで覚えてるか探っていこうと思っていたが…」
 ユミル「エレンがいたからあまり探らないことにした」
 ユミル「せっかく…今までと違う状況になったんだ」
 ユミル「またやり直されたら困る」
 アルミン「でも…」
 アルミン「僕に何かできるのかな?」
 ユミル「ああ、できるさ」
 ユミル「私の声は届かなかったけど…」
 ユミル「アルミンの声なら必ず、届く」
 アルミン「…………」
 ユミル「こんな変な世界こりごりだ」
 ユミル「あの塞いだ岩をずーっと調査してる奴もいるんだぜ?」
 ユミル「巨人が岩になったっていってよ」
 ユミル「ただの岩なのにバカみたいだろ?」
 ユミル「それに…」
 ユミル「あいつらとの記憶をなかったことにしたくない」
 アルミン「………」
 アルミン「そうだね…」
 アルミン「僕が必ず、エレンに」
 アルミン「850年から進ませてみせる…!」
 
- 
                  - 40 : : 2014/09/08(月) 03:21:53
- 期待!続きが気になる!
 
- 
                  - 41 : : 2014/09/08(月) 19:20:12
 ドーーーーーーーーン!!!
 アルミン・ユミル「!!?」
 ユミル「何の音だ!?」
 アルミン「わからない…」
 アルミン「とにかく訓練所に戻ろう」
 アルミン「ここからは遠い?」
 ユミル「いや、すぐ裏だ」
 僕らはそのまま急いで訓練所へ戻った
 
- 
                  - 42 : : 2014/09/08(月) 19:26:20
 アルミン「!!?」
 アルミン「きょ…巨人だ…」
 エレン「なんで巨人が…」
 エレン「壁を破って来やがったのか!?」
 そこは沢山の巨人で溢れかえっていた
 エレン「お前等!戦うぞ!」
 コニー「あ、ああ!」
 サシャ「ひ……ひぃ!」
 ユミル「どうした?」
 サシャ「な、なんですかあの巨人!!」
 ユミル「ん…?」
 ユミル「!!」
 アルミン「なんだ…あいつら」
 アルミン「あれがユミルのいっていた奴?」
 ユミル「一匹はそうだ」
 ユミル「だが、あと三匹はみたことねえな…」
 そこにいた巨人
 猿「久しぶりだねえ」
 猿「この子等は初めてだね」
 猿「新しい戦士達だよ」
 全身がどろどろした巨人
 全身に堅いとげのようなものがある巨人
 八頭身に足長のスタイリッシュな巨人がいた
 
- 
                  - 43 : : 2014/09/08(月) 19:34:41
 ユミル「戦士達ってことは…」
 ユミル「そいつらも知性があるのか」
 猿「そうだよ」
 猿「もう大型、女型、鎧は使い物にならないからね」
 猿「リニューアルしてみたよ」
 ユミル「くそ…」
 エレン「あ……」
 猿「ん?」
 猿「ああ、君か」
 猿「そうだそうだ、君のせいで負けたんだったね」
 ユミル「まずい……!」
 ユミル(今、エレンが壊れるわけにはいかねえ!)
 エレン「お前は……あ………」
 ユミル「エレン!おちつけ!」
 アルミン「座標能力と巨人化能力は今使えるの?」
 ユミル「今までは思い出す前に一悶着あって能力が使えるようになっていた」
 ユミル「例えば巨人に食われたり、同期がエレンを庇って死んだりしてな」
 ユミル「でも、今心が壊れちまったらまた記憶を戻されるかもしれない」
 ユミル「アルミン…」
 ユミル「エレンの気を保たせてくれ」
 アルミン「うん」
 ユミル「座標能力がないとこいつらには勝てない」
 アルミン「頑張るよ」
 
- 
                  - 44 : : 2014/09/08(月) 19:35:56
- >>40
 ありがとうございます!
 
- 
                  - 45 : : 2014/09/09(火) 19:43:17
 エレン「嫌だ……もう……」
 アルミン「エレン!逃げたらだめだ!」
 アルミン「戦おう?」
 エレン「また沢山しぬ…」
 アルミン「皆を死なせないために戦わないとだめだ!」
 アルミン「君にはその力があるんだろ?」
 ハンジ「わ~何アレ!」
 ハンジ「あんな巨人始めてみるよ!?」
 モブリット「分隊長!」
 モブリット「まったくこちらの攻撃ができません!」
 ハンジ「うーん…ドロドロしたやつはワイヤーが刺さらないし…」
 ハンジ「トゲトゲのやつは刃が効かない…」
 ハンジ「スタイリッシュなやつは動きが俊敏だ…」
 ゲルガー「よけろ!!」
 ゲルガー「足の長い奴が足を振り回して来やがった!」
 ハンジ「わあ!」
 ハンジ「美脚を見せてくるね…」
 ナナバ「どうやったら勝てるんだ…?」
 ナナバ「人間離れした人類最強の兵士でもいればいいのに…」
 猿「おもしろい光景だね~」
 猿「あの時いたちっちゃい強い人はもういないから完全に戦力不足」
 猿「座標持ちくんも今は使えないみたいだし」
 猿「これは勝利かな~」
 猿「さて、座標くんを捜そうかな」
 エレン「こんなの勝てない…」
 エレン「戦いたくない…」
 エレン「こわいこわいこわいこわい」
 アルミン(はやく…なんとかしないと!)
 
- 
                  - 46 : : 2014/09/10(水) 19:34:21
 コニー「くそ!」
 コニー「こんなの相手にできんのかよ!?」
 コニー「普通の巨人もいんのによお!」
 サシャ「しかもなんか操られてますよ!?」
 ジャン「ここで死にたくなんかねえよ…」
 エレン「また…また失敗して」
 エレン「俺が仲間を殺しちまったら…」
 アルミン「大丈夫だよ!」
 アルミン「君は失敗なんか恐れるタイプじゃなかっただろう?」
 アルミン「いつも後のことなんか気にせずにガキ大将に喧嘩ぶっかけてたじゃないか!」
 エレン「いやだ…いやだ…」
 アルミン「君はいつも僕をそいつらから守ってくれたよね」
 アルミン「そんな強い君とだからあの夢を語り合ったんだ」
 エレン「!!」
 
 アルミン「そろそろ夢を叶えようよ」
 アルミン「海を、みるんでしょ?」
 アルミン「氷の大地をみるんでしょ?」
 アルミン「広い、広いこの世界をみるんでしょ?」
 エレン「……………」
 エレン「そうだ」
 アルミン「!!」
 エレン「俺は…」
 エレン「お前と一緒に外の世界を探索するんだ…」
 エレン「こんなとこで…立ち止まってる場合じゃないんだ!!!」
 アルミン「エレン…!」
 エレン「八年間、待たせたな」
 エレン「駆逐してやる…」
 エレン「一匹残らず!!」
 
- 
                  - 47 : : 2014/09/10(水) 19:52:07
 エレン「うぉぉおおお!!!!」
 エレン「巨人共!」
 エレン「お前等全員あの四体を倒しやがれ!!」
 猿「!!?」
 猿(座標が使われた!?)
 ユミル(まだか!?アルミン!?)
 ユミル(兵はどんどん死んでいってる…)
 ユミル(これは巨人化した方が身のためか!?)
 巨人「」アーン
 ユミル「!?」
 ユミル(気づかなかった!!)
 ユミル(やべえ!よけられねえ!!)
 巨人の顔が目の前に迫る
 ユミル「!?」
 しかし、巨人は私を食べることなくそのままどこかへいってしまった
 ユミル「もしかして…」
 ユミル「や、やったのか!?」
 
- 
                  - 48 : : 2014/09/10(水) 21:24:18
-  アルミンかっこいいー、エレンもかっこいいー!!
 
- 
                  - 49 : : 2014/09/11(木) 21:04:43
 猿「くそ…」
 猿(前回と同じ、俺の力より強いな)
 猿(これはまた逃げて対策を練るしかないかもね)
 エレン「逃がさねえよ…」
 エレン「今度こそ息の根を止めてやる!!」
 コニー「すげえ…」
 コニー「巨人が変な4体の巨人に群がってやがる」
 ジャン「もう他の巨人は俺らのことを見やしねえ」
 サシャ「私達……生き残れるんですね!!」
 アルミン(スタイリッシュな巨人はもう跡形もなくなった)
 アルミン(獣の巨人には特に多くの巨人が群がっている)
 アルミン(だけど、ドロドロの巨人とトゲトゲの巨人はなかなか倒せていないようだ)
 エレン「あの変な形したやつら厄介だな…」
 『壁に変えなさい』
 エレン「!!」
 エレン(座標能力が初めて使えたときと同じだ…)
 エレン(でも獣の巨人は操れなかったけど、あいつらには効くのか?)
 エレン(まあ、この”声”を信じるか)
 エレン「ドロドロのトゲトゲ野郎!」
 エレン「てめーらの開けたローゼの穴を塞ぎやがれ!!」
 ドロ・トゲ「!!!?」
 アルミン(そのまま2体の巨人は穴へむかい)
 アルミン(そのまま硬化して、壁になった)
 アルミン(壁内に残った巨人はエレンの指示により自滅)
 アルミン(壁内に平穏が戻った)
 
- 
                  - 50 : : 2014/09/11(木) 21:05:01
- >>48
 ありがとうございます!
 
- 
                  - 51 : : 2014/09/11(木) 21:14:03
 エレン「はあ…はあ…」
 アルミン「エレン!!」
 エレン「アルミン…ごめん」
 エレン「俺今まで…」
 アルミン「僕のことはいいよ」
 アルミン「思い出したのもつい最近だし…」
 アルミン「それよりユミルだ」
 エレン「ああ、そうだ」
 エレン「あいつには…この八年間迷惑をかけた」
 ユミル「迷惑じゃすまねえよ」
 ユミル「やっとまともになりやがって…」
 エレン「ユミル!!」
 エレン「ほんっとごめん!!」
 ユミル「あぁ~~~」
 ユミル「長かった…」ハァ
 ユミル「ったくよー」
 ユミル「私の言葉じゃ一切まともにならなかったくせに…」
 エレン「うう…」
 ユミル「彼女よりもアルミンの方がタイセツナンダネー」
 エレン「ご、ごめんって!」
 エレン「てゆーか今別に彼女じゃ…」
 ユミル「なんだ?一回忘れたら私との関係はなかったことにするのか?」
 ユミル「私の初めてを捧げたっていうのにあんまりじゃないか?」ニヤニヤ
 エレン「う…」
 ユミル「ははは!」
 ユミル「まあいい、これからどうするかだ」
 
- 
                  - 52 : : 2014/09/12(金) 20:34:40
 エレン「みんなの記憶を戻す…か」
 ユミル「だけどいきなり記憶が戻っても混乱するだろ」
 ユミル「アルミンも一回目の記憶しかねーからな」
 ユミル「今は正常だが、嫌な記憶を思い出して発狂されても困るし…」
 アルミン「そうだね…」
 アルミン「でも…忘れられてしまった人がかわいそうだな」
 エレン「ああ…」
 エレン「やっぱり、記憶を戻す」
 ユミル「そうか…」
 エレン「これによって困る人が多いのも分かってる」
 エレン「俺のせいだということも分かってる」
 エレン「だけど…進まないと」
 エレン「8年間あったことを踏まえて人類は 進まないと行けない」
 エレン「自己満かもしれないけど」
 エレン「誰も救われないとしても」
 エレン「どれだけの人から恨まれようとも!」
 ユミル「………」
 ユミル「わかった」
 エレン(壁内みんなの八年間の記憶…)
 エレン(戻れ!!)
 
- 
                  - 53 : : 2014/09/12(金) 20:53:47
 アルミン「う…!!」
 アルミン(色々な記憶が…)
 アルミン(流れ込んでくる!!)
 エレン『五年ぶりだな…』
 サシャ『超大型巨人!?』
 アルミン『さ、三人で勝てるの!?』
 エレン『明らか人数不足だが…』
 エレン『やるしかねーだろ!!』
 エレン『くそ…』
 アルミン『エレン…僕なんかを庇って!!』
 エレン『俺は…お前がいたから外の世界に…』
 アルミン『うわぁぁあああああ!!!』
 ジャン『ガス切れかよ…』
 コニー『なあ、どうするんだ?』
 ジャン『いい機械が訪れるのを待つしかねえよ…』
 ジャン『俺に先導する勇気なんてない…』
 サシャ『み、みなさん!』
 サシャ『巨人を殴る巨人がいますよ!?』
 コニー『なんだあれ!?』
 ジャン『もしかしてあいつの後をついていけば…』
 黒髪の巨人『』フリフリ
 ジャン『!!』
 サシャ『手まねいていますね…』
 ジャン『あいつが味方だってことを信じてみるか!?』
 アルミン『エレンだったのか!?』
 エレン『ああ!』
 ピクシス『エレンが岩を塞いでくれたぞ!!』
 リコ『やった…!』
 リコ『人類が…初めて巨人に勝ったんだ!』
 エレン『はじ……め、て?』
 アルミン『?』
 アルミン『どうしたの?』
 エレン『初めてじゃ…ない』
 ユミル『!!!』
 エレン『そうだ…俺が…』
 エレン『俺がなんにも知らずに巨人化したからミカサが…』
 エレン『沢山死んだ、沢山死んだ』
 エレン『今回は何人死んだ?』
 ユミル『おい!おちつけ!』
 ユミル『そんなもの気にする必要はねえ!』
 エレン『あ……あ……』
 エレン『うわぁぁあああああ!!!』
 アルミン(そうだ…)
 アルミン(ミカサもマルコもいなかったからガスを取りに行くのが本当に大変だった…)
 
- 
                  - 54 : : 2014/09/12(金) 21:37:24
 猿『あれ~?』
 猿『全然進んで無いじゃん』
 アニ・ベルトルト『!!?』
 ライナー『どうして…あなたが!?』
 猿『うーん…何かおかしいねえ』
 猿『時間が止まってるみたいだ』
 猿『僕直々に手を下してやるよ!』
 エレン『なんなんだ!?あいつは!?』
 エレン『アニとライナーとベルトルトが巨人ってどういうことだよ!?』
 アルミン『最悪の事態だ…』
 アルミン『巨人が…操られてる…』
 リヴァイ『ち……倒すしかねえだろ』
 エルヴィン『人類の存亡がかかっている!』
 エルヴィン『総員、心臓を捧げよ!』
 猿『さあ、さっさと攻撃しな』
 アニ『あ……あ……』
 ライナー『できねえ!!!』
 ベルトルト『もう…人なんか殺したくない…』
 ライナー『俺らは…せめてもの償いとして』
 ライナー『巨人をぶったおす!!』ガリ
 猿『あらら~』
 猿『戦士の教育失敗か…』
 猿『それじゃあもう連れて帰るしかないね』
 アルミン『巨人が目の前に五体…』
 アルミン『絶望的だ…』
 ドン!!
 アルミン『!!』
 アルミン『アニ!?』
 女型『』コク
 アルミン『ありがとう!助けてくれて!』
 女型『!!』
 エレン『あ……』
 エレン『ライナー…ベルトルト…アニ…』
 エレン『味方をしてくれるのか…』
 エレン『でも巨人に狙われてやがる…』
 ハンジ『よくも…よくもリヴァイを!!!』
 猿『いや~強かった強かった』
 エレン『リヴァイ兵長まで…!!』
 エレン『くそ…』
 エレン『負けてられるか!!!』
 エレン『巨人共!!』
 エレン『ライナー達から離れろ!!』
 エレン『やった!!』
 アルミン『撤退していった!!』
 ユミル『でも…ベルトルさんたち連れてかれたな…』
 クリスタ『!!』
 クリスタ『エレン!危ない!!』
 エレン『え……?』
 巨人がエレンの後ろに迫っていた
 ユミル『!!?』
 ユミル『ヒストリア!?』
 コニー『ヒストリア?』
 アルミン『あ……』
 目の前で
 美しい天使は巨人に噛まれ
 見るに堪えない姿となった
 アルミン『!!?』
 ユミル『ぁぁあああああ!!!!』
 ユミル『嘘だぁ!!嘘だぁ!!』
 ユミル『お前のいない世界で生き続けるなんて!!』
 ユミル『ぁぁあああああ!!!!』
 エレン『お、俺をかばって……?』
 エレン『ああ、まただ』
 エレン『俺のせいで、また人が死んだ』
 エレン『ははっ…』
 エレン『はははははははは!!!!』
 エレン『俺は!!本当に!!』
 エレン『だめな奴なんだな!!あはははは!!!』
 アルミン「う……!!」
 エレン「大丈夫か!?」
 アルミン「クリスタ…」
 エレン「!!」
 ユミル「………」
 
- 
                  - 55 : : 2014/09/12(金) 21:58:01
 エレン「やっぱり…」
 エレン「思い出さない方がよかったのか…?」
 アルミン「まって!!!」
 アルミン「ちゃんと…全部思い出してから…」
 ジャン『今期はほんと人数がすくねえな』
 ジャン『まあ十位以内に入りやすいからいいけど』
 エレン『はいはい、憲兵なー』
 ジャン『お前も入れよー!』
 アルミン『そういう会話できるのが羨ましいよ…』
 エレン『アルミンも頑張ればいけるって!』
 サシャ『コニーに成長期がきましたね!』
 コニー『へへん!チビとはもういわせねえ!』
 アルミン『………』
 コニー『しまった!アルミンを泣かせてしまった!』
 アルミン『うう…僕にだってくるし!成長期!』
 ユミル『私達』エレン『俺たち』
 ユミル・エレン『つき合うことになりました!』
 『『『えええ~~~~!!?』』』
 ジャン『嘘…だろ?』
 ユミル『因みに告白は私からな』
 アルミン『そんな…』
 エレン『アルミン、悪いな』
 エレン『先に行かせてもらうぜ!』
 アルミン『ちくしょー!!』
 サシャ『お揃いのパンツですか!?』
 コニー『ああ!買ってきたんだ♪』
 ユミル『流石バカだな!w』
 アルミン『ちょ、ちょっと!!』
 エレン『どうした?』
 アルミン『僕のだけ顔ついてるよ!?』
 ジャン『ぶふぉw』
 ユミル『ひゃひゃひゃ!!』
 ユミル『お似合いだww』
 アルミン『ちくしょー!!』
 アルミン(そうだ…)
 ライナー『なあアルミン!』
 ライナー『ベルトルトの寝相のことなんだが』
 ライナー『天気占いをしてみるってのはどうた?』
 アルミン『いいね!』
 ベルトルト『え!?』
 ライナー『ぜひアルミンがどの体制がどの天候がいいか決めてくれ』
 ベルトルト『ちょ、ちょっと!?』
 アルミン『今までの経験を元にした正確なやつを作り出してみせるよ!』
 アルミン『マルコも手伝ってくれる?』
 マルコ『ああ!もちろんだ!』
 ライナー『素晴らしいものができそうだな』
 ベルトルト『そんなにひどいの?僕の寝相…』
 アルミン(忘れたい思い出も沢山あるけれど)
 クリスタ『アルミンってかわいいよね』
 アルミン『え!?』
 ミーナ『ほらほらアニもあの中にまざっておいで!』
 アニ『は?何いってんの?』
 ミーナ『三人とも金髪でちっちゃくてかわい~』
 ミーナ『ああ!アニ!蹴らないで!』
 アルミン『かわいいって…』
 アニ『でも私よりアルミンの方が確実にかわいい』
 アルミン(それ以上にみんなと作り上げた)
 アルミン(忘れたくない思い出もあるんだ)
 ミカサ『アルミン…』
 アルミン「!!」
 
- 
                  - 56 : : 2014/09/12(金) 22:54:14
- お気に入り登録しました!期待です!!
 
- 
                  - 57 : : 2014/09/13(土) 19:22:24
- >>56
 ありがとうございます!
 
- 
                  - 58 : : 2014/09/13(土) 19:33:08
 ミカサ『アルミンは本当に頭がいい』
 アルミン『僕にできる事なんてそれくらいしかないから…』
 アルミン『もっと力があればいいんだけど…』
 ミカサ『アルミンはそれだけで十分』
 アルミン『え?』
 ミカサ『アルミンが頭脳』
 ミカサ『私が力』
 ミカサ『エレンが勇気』
 ミカサ『これさえあればどんな敵にも負けない』
 エレン『ゆ、勇気ってなんだよ!?』
 ミカサ『エレンが前に進めば私達も後をついていける』
 ミカサ『迷わずに、進める』
 ミカサ『私達がそろえば無敵』
 ミカサ『だから…いつまでも一緒』
 エレン『ああ』
 アルミン『…僕もいていいの?』
 エレン『当たり前だろうが!』
 ずっと──いっしょ─────
 アルミン「う……」
 アルミン「ぁぁあああああ!!!!」
 エレン「アルミン!!大丈夫か!?」
 アルミン「う……うぅ……」
 エレン「………」
 アルミン「……れ、ない」
 エレン「え?」
 アルミン「忘れない…!」
 アルミン「忘れたくない!」
 エレン「アルミン……」
 アルミン「僕らはずっと一緒だから…」
 アルミン「忘れちゃ…だめだ」
 エレン「ああ…」
 
- 
                  - 59 : : 2014/09/13(土) 19:55:41
 ジャン「なあ、エレン」
 エレン「ジャン…」
 エレン「それにコニーとサシャも…」
 エレン「よかった…生き残ってて」
 ジャン「俺らはずっと忘れていたんだな…」
 エレン「ああ、俺のせいだ…」
 ジャン「……」
 ジャン「いいんだ」
 ジャン「それより」
 ジャン「世界を救ってくれて、ありがとな」
 エレン「え…?」
 サシャ「よくよく考えたら私達が生きてるのはエレンのおかげなんです」
 コニー「ああ!いろいろ忘れちまったのは確かに困ったけどな!」
 エレン「そ、そんな!!」
 エレン「俺は自分の都合で皆の記憶を改竄して2年間を繰り返したんだぞ!?」
 ジャン「でもお前がいなかったら壁内人類は滅亡してた…」
 ジャン「もう、お前は正常になったからな」
 ジャン「気にしなくていいんだよ…」
 エレン「……」
 エレン「お前、ほんと丸くなったな…」
 ジャン「もう二十歳超えてんだ…そりゃ丸くもなる」
 エレン「はは…確かに」
 ジャン「だけど、お前にはまだつらい仕事があるんだよな…?」
 エレン「ああ…」
 エレン「この力をもったからには」
 エレン「すべて、終わらせる」
 エレン「敵はあの猿だけじゃない」
 エレン「まだまだ、壁内を脅威にさらす輩がいるんだ」
 エレン「俺はそいつらを倒し尽くさないといけない…!」
 エレン「アルミンと…海を見るために、な?」
 アルミン「うん」
 アルミン「僕ももちろんおわらせるまでつき合うよ」
 ユミル「私もだ」
 ジャン「ああ」
 サシャ「もちろんつき合いますよ!」
 コニー「まかせろよ!」
 エレン「みんな…」
 
- 
                  - 60 : : 2014/09/13(土) 20:16:19
 ユミル「そんなお前等に嫌な情報を」
 ユミル「王政府も敵だ」
 コニー「まじかよ!?」
 ユミル「多分エレンの力を狙いにくるぜ?」
 エレン「はあ…」
 エレン「もう敵の数なんかしるか!」
 エレン「俺らの夢を邪魔するやつはどんなやつでも駆逐してやる!」
 アルミン「それでこそエレンだ」
 ジャン「8年経っても駆逐脳は変わらずか」
 アルミン「でもジャンも8年たっても悪人顔は変わらないんだね」
 エレン「はは!アルミン最高!」
 ジャン「ふざけんな!」
 「「「はははははは!!!!」」」
 ─────────────────
 ──────────
 ────
 104期 墓前
 エレン「みんな」
 エレン「今まで忘れててごめん…」
 エレンは墓にそっと手を添える
 エレン「俺は、壁内を救うことで罪を償う」
 エレン「みんな…」
 エレン「戦ってくれて、ありがとう」
 供えてあったマフラーを手に取る
 エレン「ずっと…」
 エレン「一緒だ!!」
 ───────8年間の眠りから醒め
 僕たちは未来へと進む
 少年の頃交わした夢を
 叶えるために─────────
 おしまい
 
- 
                  - 61 : : 2014/09/13(土) 20:17:01
- 読んでくれた人!コメントくれた人!
 ありがとうございました!
 因みにマフラーはちゃんと洗って持って行きます
 
- 
                  - 62 : : 2014/09/14(日) 12:25:21
- くまおさんの作品はいつも俺を感動させてくれるなぁ
 乙でした
 次回作期待しています
 
- 
                  - 63 : : 2014/09/14(日) 12:40:19
- これまで読んだSSの中で5本の指に入る名作でした。素敵なものをありがとうございます。
 
- 
                  - 64 : : 2014/09/15(月) 23:17:20
- 素晴らしいSSでした!(小並感)
 乙です!
 
- 
                  - 65 : : 2014/09/16(火) 17:11:53
- ホラーかと思ったけど感動。面白かったです
 
- 
                  - 66 : : 2014/09/16(火) 19:11:29
- 感動しました。
 お疲れ様です(*´∇`*)
 
- 
                  - 67 : : 2014/09/18(木) 20:51:28
- ごめん泣いた
 
- 
                  - 68 : : 2017/01/16(月) 18:52:13
- ⁽⁽◞(˃̣̣̥᷄⌓˂̣̣̥᷅ =͟͟͞͞ ˃̣̣̥᷄⌓˂̣̣̥᷅)◟⁾⁾ 
 久しぶりにSSで泣けた
 
- 
                  - 69 : : 2017/07/16(日) 17:12:18
- (*´’Д’):;*:;カハッ
 
- 
                  - 70 : : 2017/09/17(日) 16:45:53
- 泣けるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
 
- 
                  - 71 : : 2017/09/30(土) 19:22:17
- 滅茶苦茶泣いた。・゚・(ノД`)・゚・。
 
- 
                  - 72 : : 2018/07/16(月) 14:35:35
- あれー、泣かなかったのは、もしかしてわいだけ?
 
- 
                  - 73 : : 2020/10/06(火) 09:16:06
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険 
 http://www.ssnote.net/archives/80410
 恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
 http://www.ssnote.net/archives/86931
 害悪ユーザーカグラ
 http://www.ssnote.net/archives/78041
 害悪ユーザースルメ わたあめ
 http://www.ssnote.net/archives/78042
 害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
 http://www.ssnote.net/archives/80906
 害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
 http://www.ssnote.net/archives/81672
 害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
 http://www.ssnote.net/archives/81774
 害悪ユーザー筋力
 http://www.ssnote.net/archives/84057
 害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
 http://www.ssnote.net/archives/85091
 害悪ユーザー空山
 http://www.ssnote.net/archives/81038
 【キャロル様教団】
 http://www.ssnote.net/archives/86972
 何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
 コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
 http://www.ssnote.net/archives/86986
 http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=12
 
- 
                  - 74 : : 2023/07/04(火) 14:51:20
- http://www.ssnote.net/archives/90995 
 ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
 http://www.ssnote.net/archives/90991
 http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
 http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
 2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
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 16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
 ちょっと時間あったから3つだけ作った
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 アカウントの譲渡について
 http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654
 36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
 理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
 22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
 以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
 46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
 ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
 52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
 一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
 89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
 noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
 
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