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仮面ライダーが幻想入り

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  1. 1 : : 2014/07/31(木) 03:30:58
    注意
    キャラ崩壊あり

    これは東方と仮面ライダーの二次創作です。

    東方はやったことはありません。その為、口調が変かもです。

    上記が許せるカテゴリーAに飲み込まれない人は変身しましょう。
    許せない人は閉じましょう。

    力関係は後々示します。
  2. 2 : : 2014/07/31(木) 03:39:41
    ある日、後輩が行方不明になった。
    後輩は誰よりも失うことの意味、虚しさ、悲しさを理解し、戦いに身を置いていた。
    だが姿を消し、文字通りに行方が分からなくなってしまった。

    何十年も後輩が帰ってくるのを信じ待った。
    世界が滅ぼうとも――――。
  3. 3 : : 2014/07/31(木) 17:47:58




    「ここは…」

    目を開ける。
    見た目は二十代に見える男が、細く高くそびえる竹を背にし地面に座り込んでいた。
    見回すと竹ばかり。

    「……」

    おかしい。
    自分は確か読書をしていた筈。
    何故、竹林に居る。

    「……っ、」

    ベタに頬をつねってみたが、覚める気配が無い。むしろ痛い。
    重い身体を立ち上がらせると位置を確認するためポケットから携帯を取り出す。
    ありとあらゆる情報網を駆使したかったが、圏外なため無駄に終わってしまう。
    ついでに財布……、何故か五円玉の様な形の小銭ばかりになってしまっている。

    「…一体全体どうした……」

    一歩を踏み出した、その時。
    紅い光球が竹と竹の間を縫い、抜けると男の足元に着弾し爆発した。
    熱風が伝わったのと同時に身体が浮く。

    「あああああああああああああああああ!!?」

    www.nicozon.net/watch/sm277563

    参考音声(後半)
  4. 4 : : 2014/07/31(木) 17:56:47






    男は間抜けな悲鳴を上げ竹林を抜けた。
    ただし、放物線を描いてだ。
    流れていく景色。
    緑に囲まれた、人が手を付けていない自然、死ぬかもしれない途中で男は冷静になっていた。
    長くて、短くて、失うものがいっぱいあった人生であった。
    製薬会社の社長の座を射止めたのも束の間だった。

    「ああああああああああああああああ!!」

    www.nicozon.net/watch/sm277563

    参考音声(後半)


    放物線を描いたその先に建物があり、人が良く分からないが沢山居る。

    男「お、親方! 空から変な悲鳴を上げた男が!!」
  5. 5 : : 2014/07/31(木) 21:19:25
    脳が詰まっている重い頭から確実に激突する、そして死ぬ、方程式が成り立った。

    「ああああああああああああ!!」

    www.nicozon.net/watch/sm277563

    (参考音声)


    覚悟する。






    「………………?」

    ??「間に合った、大丈夫か?」

    来るであろう衝撃に耐えようと目を閉じていたが、女性に抱き抱えられていた。しかもお姫様抱っこで。
    だが、この浮遊感は何か。フワフワと飛んでいる感じがする。
    それは足元を見たら解決した。
    本当に飛んでいた。

    「なっ、え…」

    有り得ない。
    何故人間が道具なしに飛んでいる。ホバークラフトの様な類か、それとも――――

    ??「ここまで飛ばされるなんて、――――は何しているんだか、ん?」

    男は気絶した。

    「…寺子屋に寝かせておこう」

    女性はゆっくりと地に下降し、歩いた。
  6. 6 : : 2014/08/01(金) 01:55:35



    寺子屋


    「………ここは」

    男が目を覚ます。あの後どうやら柔らかい布団に寝かされたらしい。
    見知らない天井、木の材質を見るのは久し振りだった。
    次に横を見ると自分を助けてくれた女性がそこに居た。何か変な帽子を被っているが。

    「…君は、俺を助けてくれたのか?」

    「そんなところ、かな。すまない、多分妹紅と輝夜のせいだと……いや二人がやったことに間違いないな、本当にすまない」

    「も、もこ?」

    「ところでその服装は、もしかしなくても外来人か」

    「外来? いや俺は愛知出身だが…」

    「ここはな、」


    四角帽子説明中
  7. 7 : : 2014/08/01(金) 14:46:52
    ??
    「……やはりそういうことか」キリッ

    帽子
    「みょ、妙に納得するのが早いな。賢くて助かるよ」

    ??
    「桃源郷みたいな世界と妖怪が混じっている、そういう解釈で良いか?」

    帽子
    「あながち間違ってはいない、のかな、そんなところだ」

    ??
    「それで、そのハクレイ神社に行けば俺は帰れると言う訳か」

    帽子
    「ああ」

    ??
    「神社に案内させ……いや、しばらく観光しておくか。俺が居なくてもアイツら何とかやってくれるだろう」

    帽子
    「良いのか?」

    ??
    「そんなに急ぎの用は無いからな。それに滅多に来れない場所だろうしな」

    帽子
    「どうしてここに来たのか、心当たりは無いか?」

    ??
    「無いな」

    帽子
    「即答か、だとしたら紫か。まあ良い、いつものイタズラかあの自称十代め」

    慧音
    「名前聴いてなかったな、私は上白沢慧音だ。君は?」

    ??
    「俺は」











    「橘だ、よろしくな」



    慧音「仮面ライダー?」 ??「ああ」

    改め、

    ダディが幻想入り








    注意
    これは仮面ライダー剣本編、及び仮面ライダーシリーズ(平成一部)、仮面ライダー剣たそがれ、小説版仮面ライダー剣のネタばれが含まれております。

    また、自己解釈が含まれています。
    お嫌いな方はブラウザバックをオススメします。
  8. 8 : : 2014/08/01(金) 18:43:01
    慧音
    「橘か、下は何と?」

    ダディ
    「朔也だ」

    慧音
    「さくや? 偶然だな、知り合いと同じ名前だ」

    ダディ
    「そうか、何かシンパシーを感じる。仲良くなれるかもしれんな」

    慧音
    「…同名か……」

    ダディ
    「どうした? 心当たりでもあるのか他に」

    慧音
    「タチバナサクヤはどういう字かこれに書いてくれないか?」

    ダディ
    「お、紙と筆か、随分と懐かしい物を」カキカキ

    ダディ
    「こういう字だ」

    橘朔也 ドロォリ

    慧音
    「なるほど有り難う(なんかドロドロしとる…)」

    ダディ
    「名前と何か関係でもあるのか?」

    慧音
    「最近読んだ本でな、所謂サイエンスフィクションか。ヒーローものの? 感じなので登場人物の内の一人が橘さんと同性同名なんだ」
  9. 9 : : 2014/08/01(金) 23:30:55
    ダディ
    「そうなのか。あ、さん付けは別に良いぞ? フランクに行こう」

    慧音
    「いや、何かよく分からんがさん付けする使命感が湧いてくるんだ」

    ダディ
    「俺もさん付けした方が良いか?」

    慧音
    「大丈夫、しなくて良い」

    ダディ
    「分かった、これからは上白沢と呼んで良いか?」

    慧音
    「もちろん」

    ダディ
    「よし、そうと決まれば早速外に出よう」

    慧音
    「良いのか体は?」

    ダディ
    「身体だけは頑丈だ。と言ってももう年だが…」

    慧音
    「少なくとも私よりはまだまだ若いぞ」

    ダディ
    「もしかして、と言うか上白沢も妖怪か? 空を自在に飛べるということは」

    慧音
    「半分はそうだな」

    ダディ
    「半分?」

    慧音
    「文字通りに半分妖怪、半分人間だ」

    ダディ
    「そうは見えんな、」

    慧音
    「私より純粋な妖怪はもっと人間に姿形も変わらんぞ。それに博麗の巫女は人間だが、空を飛ぶ程度の力を持っているし、魔法使いだって人間だが空を飛ぶぞ」

    ダディ
    「そうなのか(…何かとんでもない世界に来てしまったもんだ)」
  10. 10 : : 2014/08/01(金) 23:32:25
    慧音
    「話はここまでにして、さて、外に行くといっていたな。どこ案内しようか」

    ダディ
    「どこでも良いぞ。気になるんだがここは上白沢の家なのか?」

    慧音
    「んー、兼寺子屋だな。一応教師やってるよ。橘さんはあっちで何かやっていたのか?」

    ダディ
    「製薬会社の社長だ」

    慧音
    「医療知識があるのか、賢そうな顔つきしてるし納得できるな」

    ダディ
    「見た目で判断するのは良くない。そのせいでいつ漬け込まれるか分からんぞ」

    慧音
    「橘さんは真面目だな。気楽にいこう、でないと疲れてしまう」

    ダディ
    「仲間を蹴落とす、策略にはめる、最悪社会的に殺された同僚を俺は知っている。かくいう俺もそうだったな。特に騙される側」

    慧音
    「橘さん苦労してきたんだな……」
  11. 11 : : 2014/08/01(金) 23:37:43
    寺子屋前



    慧音
    「さて昼に近いし、ご飯を食べるか」

    ダディ
    「そうだな……、パスタが良いな」

    慧音
    「パスタ……ああ、あの紐のやつか、蕎麦みたいな」

    ダディ
    (町並みをチラッと見たが、何だか懐かしいな……いや、昔はこれが当たり前だったのか。パスタをあまり知っていない事から、)

    ダディ
    「洋食屋は無いのか」

    慧音
    「無いことも無いがやってるのは少ないよ。むしろ珍しいことだ」

    ダディ
    「パスタは無さそうだから、続きの話はそのパスタに似ている蕎麦屋で食べてに聴こうか。ところで皆が俺を見てるんだが」

    慧音
    「あんな悲鳴そうそう出せないからな」

    ダディ
    「確かモコウと言ったか、この世界では『ダンマクごっこ』とやらを使って決闘する。で、その遊びに巻き込まれたというわけか」

    慧音
    「橘さんは飲み込みが良いな。まあそんな感じなんだ。しかし、妹紅は悪気があって橘さんに当てた訳では無いんだ、私に免じて許してくれないか? この通りだ」

    ダディ
    「止してくれ、俺もその位は理解しているつもりだ。勝手に来たのがいけないんだ」

    慧音
    「橘さんは優しいな」

    ダディ
    「この話は水に流そう。それで洋食屋は少ないって言っていたが店舗はいくつある?」

    慧音
    「20、かな。中には変わった店もあってな」

    ダディ
    「?」

    慧音
    「看板を出さない店でね。赤いカブトと青いクワガタと男が二人の店で年に一度にしか開業しないんだ。今年はもう終わったけど」

    ダディ
    「赤いカブトに青いクワガタ……変わってるな相当」
  12. 12 : : 2014/08/02(土) 18:24:12

    ??
    「あ、上白沢先生。」タッタ

    ダディ
    「ん?」

    慧音
    「黄泉川先生。ちょうど良い、この後蕎麦屋で食事するんだが一緒にどうかな?」

    黄泉川
    「あ、すみませんもう済ませて参りました。そのお方は…もしかして外来人ですか?」

    ダディ
    「橘だ、よろしく頼む」

    黄泉川
    「私は黄泉川と申します。上白沢先生の寺子屋で生物学の教師をやらせてもらってます」
  13. 13 : : 2014/08/02(土) 20:55:46
    ダディ
    「白衣……にその格好、察するに君も外から来たのか」

    黄泉川
    「ええ、そうなんですよ。道に迷ったらいつの間にかここに来てしまいまして…」

    ダディ
    「それは大変だったな……ん? 帰らないのか?」

    黄泉川
    「はい、未知の生態系がわんさか居るので学者としては美味しいことなんです。退屈はしませんよ。かれこれもう1ヶ月でしょうか、ここに来て」

    慧音
    「未知とちょっと違うな。妖怪とあっちで絶滅したのが居るだけだから」

    ダディ
    「女性なのにたくましい人だ……。うちの社員にも見習わせたいところだ」

    黄泉川
    「そんなことはありませんよ。すみませんが私はこれで失礼します」

    慧音
    「引き留めて悪かった、また会おう」

    黄泉川
    「はい。では」スタスタ
  14. 14 : : 2014/08/02(土) 20:56:48
    名前を忘れてた……。
  15. 15 : : 2014/08/03(日) 01:41:22
    蕎麦屋

    店主
    「らっしゃーい、何名でせうかー」

    慧音
    「二人で」

    店主
    「お、デートかい先生。良い男を連れ込んだもんだ。俺に紹介してくれない♂」

    ダディ
    「上白沢何かこの人からやばい臭いが(性的に)」

    慧音
    「一応腕は良いんだ。こっちに座ろう」ヨッコイショウイチ
    ダディ
    「ここは定番のザルソバにするか」ドッコイショウイチ

    慧音
    「じゃ私もそれにしよう、店主ーザルソバ二つ頼むー」

    店主
    「あいよー」スタスタ

    ダディ
    「幻想郷、か。とても良い世界だな。全部を受け入れてくれる様に感じる」

    慧音
    「お、それが聴けて嬉しいな」

    ダディ
    (剣崎はここに来ていたら報われていたのだろうか。だがこちらに来ているか?)

    ダディ
    「幻想郷に来る条件をまだ聞いていなかったな。どうやって来れるのか教えてほしい」

    慧音
    「基本条件は、死ぬことかあるいは皆から忘れられること位だな」

    ダディ
    「忘れられる?」

    慧音
    「例えば、橘が使っている消しゴム。筆箱の中にいつも入れていたのに無くなっていた、何て事はないか?」

    ダディ
    「そうだな、いつの間にか無くなっている…。それとどう関係があるんだ?」

    慧音
    「いつも使っているからこそ、忘れるんだ。大抵筆箱の中に揃っている文房具があるからな。用を足した後に手を洗うみたいに、考えずに無意識で出来るだろう? それと同じなんだ。忘れていないつもりでも心のどこかで忘れているんだ」

    ダディ
    「俺の消しゴムもしかして流れ着いてるのかな」

    ダディ
    (死ぬに忘れる、か。どれも違うな。あいつは死なない身だし俺も始も忘れた事なんてないから来てないか……)
  16. 16 : : 2014/08/03(日) 03:30:54
    店主
    「はいーお待ちどーさまー、ザルソバ二つでござんす」

    ダディ
    「来るのが早いな、頂こうか」パキ

    慧音
    「店主、有り難う。頂きます」パチ

    店主
    「手打ちだから美味しいですよ」

    ダディ
    「ズゾゾゾゾ、ズズズズズズズァアアアアアア」モクモク

    店主
    「良い食べっぷりですね。作った甲斐があるってもんですよ」

    慧音
    「うぶっ、これ、なんか……食えたもんじゃないぞ? どうした店主?」

    店主
    「ああ! 塩と間違えて七味入れちまった!! すぐ代えます!」

    慧音
    「どうやったらそうなるのか意☆味☆不☆明だがお願いする」

    ダディ
    「何だ上白沢先生食べないならソレクッテモイイカナ?」ヒョイ
  17. 17 : : 2014/08/03(日) 22:54:17
    上白沢
    「完食早っ! 止めるんだ橘さ――」

    店主
    「代えをお持ちしますからお客さん!」

    ダディ
    「おかわり食っても良いかな」ペロリ

    店主
    「は、はい! もうタダで出させて頂きます!」

    慧音
    「た、橘さん……」

    ダディ
    「どうした?」

    慧音
    「味お――いやどうもしない、何でも無い」





















    ガラガラ

    店主
    「またのお越しを!」

    ダディ
    「ごっそさん」

    慧音
    「ごちそうさまでした」





    橘、教師移動中


    ダディ
    「この町は皆活き活きしてるな」

    慧音
    「普通じゃないか?」
  18. 18 : : 2014/08/03(日) 22:55:37





    人里の門前


    黄泉川
    「……」

    黄泉川は門の影に腰を下ろし休憩を取っていた。

    黄泉川
    「んー、この際、先生に言った……っ!?」

    突然、黄泉川の身体に白い布が巻き付く。それは蜘蛛の糸だった。しかし中々糸がちぎれない。強度からして普通ではない。妖精のイタズラだろうか、そう思っていたがハズレだった。

    何故なら、黄泉川の前に三つの紅い眼の仮面を被った怪人が居たからだ。

    黄泉川
    「なっ、お前は――――ぐぁ!?」

    怪人は黄泉川の首の根っこを掴み、乱暴に森の方へと投げる。そして一本の木にぶつかり、根元へ落ちていく。
    言えることはただ、コイツは普通じゃない、ということだった。

    黄泉川
    「……ぐっ、ぁ…っ」

    怪人
    「喜べ」

    スルスルと、木の上から糸を垂らし黄泉川の目と合うように逆さまにぶら下がっていた。
    その姿は蜘蛛そのもの。

    怪人
    「貴様は偉大なる真ショッカーの改造人間となるのだ」
  19. 19 : : 2014/08/03(日) 23:33:34
    橘、教師道中



    慧音
    「橘さんが居た世界はどういうところだったんだ?」

    ダディ
    「ほとんどが機械頼みの生活、と言ったところか。ああ、機械はカラクリと言った方が良いか?」

    慧音
    「それ位は問題無い。テレビとかプレステとかそういう物だろう?」

    ダディ
    「流石先生」

    慧音
    「で、それでどうやって生活をするんだ?」

    ダディ
    「そうだな、人型の機械があるとしたら召使いの様に身の回りを世話してくれる……、例えるならな」

    慧音
    「随分と発達しているんだな」

    ダディ
    「それは極一部の富豪達が使っている」

    慧音
    「橘さんはメイドは使っているのか?」

    ダディ
    「俺は機械任せは嫌いだから使ったことは無いな。しかしいつかは身体がボドボドになるかもしれんから使うかもな」

    慧音
    「体がボロボロって、そんな年寄りじゃないんだから」

    ダディ
    「…そうか。まだ俺はいけてるか」

    慧音
    「私くらいになってから言うもんだぞ、その言葉は。若者が使うんじゃない」

    ダディ
    「上白沢、くらいか…」
  20. 20 : : 2014/08/03(日) 23:44:29
    慧音
    「何だ、橘さん」

    ダディ
    「いや上白沢は何歳かと思っててな」

    慧音
    「デリカシーを考えてもらいたいな。妖怪だとしても人間の女性だから」

    ダディ
    「す、すまない。そのつもりは無かったんだ」

    慧音
    「冗談だ、まあ……200は超えてるんじゃないか?」

    ダディ
    「おれの約2倍か、300未満だとすると」

    慧音
    「え?」

    ダディ
    「え」
  21. 21 : : 2014/08/04(月) 02:37:09
    慧音
    「待て橘さん今何歳だ?」


    「俺か? もうすぐで100歳だが?」

    ※たそがれより、天音が約90歳近くの年齢だと考えます。結婚したのは本編より25年が経った頃、30代で結婚したと考えています。
    橘さんは自らを医療薬(?)の実験台となり、その副作用により剣本編と変わっていません(憶測)。多分。ですが、橘さんはたそがれを見る限りまだ生きています。

    慧音
    「え」


    「なんだ、どうした」


    慧音
    「ウゾダドンドコドン?」


    「ちゃう。上白沢ちゃうキャラになっとる」
  22. 22 : : 2014/08/04(月) 19:47:52
    慧音
    「ちょっと待て、橘さんは何者なんだ。人間って年取るんじゃないのか?」

    ※慧音は数千年鯖読みしました。

    ダディ
    「そうか、いや、妖怪とか比べたら俺はまだ赤子同然だよな。上白沢俺はまだ現役だ」

    ※慧音は数千年鯖読みしました。


    「年寄り云々言ってられないな。まだ若造が社長の椅子には座ることは許せん」キリッ

    ※ダディは数年鯖読みしました。100歳以上です。

    慧音
    「ちがくてだな、あ、橘さんの世界は発達してるのか、不老不死の薬を作ったのか。だから若い外見を」

    ダディ
    「不老不死は作れてはいないから無理だ」

    慧音
    「え、じゃあ」

    ダディ
    「上白沢、ここに癌を一発で死滅させる薬があったとする。家族か友人が癌に冒されていたら勧められるか?」

    慧音
    「ここにはそんな薬どころか性別を変えられるものもあるがな」

    ダディ
    「ダニィ!?」

    ダディ
    「……それは抜きにしようか(幻想郷恐るべし)」
  23. 23 : : 2014/08/04(月) 22:03:58
    ダディ
    「でだ、上白沢は完全完治する薬を飲ませるか? 値段は考えずにな」

    慧音
    「一刻も早く飲ませるだろうな」

    ダディ
    「リスクも分からずにか?」

    慧音
    「それは実証されな――――、まさか橘さんは……」

    ダディ
    「そうだ。俺自身が被験者となり、自分の薬を飲み込み続けた結果、俺はこうなった。元々薬のせいで身体中がボドボドなんだけどな」
  24. 24 : : 2014/08/04(月) 23:51:08
    慧音
    「何もそこまでしなくたって。確か、外は動物を実験台にしているんだろう? どうしてそこまでして……」

    ダディ
    「モルモットは人間の方が量が解るし、どんな薬が投与してはダメなのかが解るからな。おかげで人体実験がバレてはいけないから会社が優遇してくれて良いポストに付けられるしな。それにそうまでしなければならないのは」

    ダディ
    「仲間を見つけたかったからでもある」

    慧音
    「アイツが犠牲になっても、って言っていたアイツか?」

    ダディ
    「ああ。そうだ――――!?」
  25. 25 : : 2014/08/05(火) 11:53:01
    慧音
    「橘さん?」

    ダディ
    「…何でだ」

    慧音
    「?」

    ダディ
    「用事が出来た。すぐ戻ってくる、先に寺子屋に行っててくれ」ダッ マッハ

    慧音
    「橘さん!! まっ、速っ! ああーもう、里の外に出るなよーー!! 夕方には戻ってくるんだぞー!!」

    ダゾーだぞーダゾォ

    妹紅
    「おう、慧音どうしたんだそんなに橘さんが好きか」ヌッ

    慧音
    「うわっ!びっくりしたー、妹紅か…何で橘さんを知ってる?」

    妹紅
    「いやぁ、射名丸の新聞にな、ほい」パサ

    慧音
    「ん、どれどれ」
  26. 26 : : 2014/08/05(火) 12:41:47








    人里を抜けた森





    ??
    「……」

    ダディ
    「ハァ、ハァ゛あ、居た!!」

    ??
    「橘君…」

    ダディ
    「ケホっ、ケホっ(せき)………ぁあ゛…、どうして君がここに……」

    ??
    「…」

























    ダディ
    「……小夜子」

  27. 27 : : 2014/08/05(火) 19:50:28







    人里


    慧音
    「これは酷い」


    異変!? 親方ぁ空から男の子が!!


    妹紅
    「ここに橘さんとお前の熱愛が書かれているが、嘘だわな、これ。それで橘さんを知ったんだ。ってかあんな悲鳴そうそう出せない」

    慧音
    「空から降ってきたのは妹紅のせいだろ」

    妹紅
    「え!?」

    慧音
    「まーた輝夜と竹林で弾幕ごっこなんかして橘さんを巻き込んで打ち上げたんだろ」

    妹紅
    「待ってよ。あたしはここにずっと居たんだよ? 降ってきた時にはあのお店で買い物してたんだ。なんなら店長に聴いてみて」

    慧音
    「じゃあ二人ではないとすると誰が……」

    妹紅
    「妖精じゃないの? 最近じゃあ炎の妖精と森の妖精が新しく入ってきたし」

    慧音
    「あのガチムチと暑苦しくて煩い妖精か」




    「ウワアアアアアアアアアアアアアアアア」ウンメイノー

    ドオオオオオオオン




    慧音
    「な、何だ!?」

    妹紅
    「おい誰か爆死したぞ」


    「け慧音先生ここにいらっしゃったのですか!?」

    慧音
    「何事だ!」

    妹紅
    「魔理沙かそんじょそこらの妖怪がドンパチでもやってるのかい?」


    「それが、見たことない金色の妖怪で…突然襲ってきたんです! 俺達じゃどうにもなんねええっす!」

    妹紅
    「まったく男ってのはどうして弱いもんなのかね?」


    「それは貴女方が規格外過ぎる設定したZUNさんに訊ねてくだせえ!」

    慧音
    「わかった、わかったから、私はその金色の妖怪を足止めする、お前たちは避難指示を頼む!」
  28. 28 : : 2014/08/05(火) 20:53:42
    >>25訂正

    妹紅
    「いやぁ、射命丸の新聞にな、ほい」×

    妹紅
    「いやぁ、天狗の新聞にな、ほい」○
  29. 29 : : 2014/08/06(水) 00:45:21





    人里を抜けた森







    ダディ
    「小夜子……」

    小夜子
    「橘君これを…」スッ

    ダディ
    「こ、これは…ギャレンの……カードにベルト…、どうして君が」

    小夜子
    「お願い橘君。この世界を救って」

    ダディ
    「一体どういう」

    ドゴォォォォ……

    ダディ
    「何、音が…里の方か!」

    ダディ
    「小夜子せつめ…!? 小夜子どこ行った!?」

    爆音に目が行き、小夜子の方へ振り返ると居なくなっていた。

    ダディ
    「ザヨゴオオオオオオオオオオ!!」

    返ってくるのは静寂だけ。

    ダディ
    「くそっ、ん? あれは」

    橘が走ろうとした時、視界の端にこの世界に無いはずの物が置かれていた。
    それは黒いバイク。ブラックファング。
    ちょうど良い、使わせてもらおう。
  30. 30 : : 2014/08/06(水) 13:56:55
    ダディ
    「カード、何だバラバラじゃないか」タッタ

    前輪にラウズカードが散らばっておりそれを拾う。
    メタル、キック、ファイア、フロート、リカバー。

    ダディ
    「これも……何でここに……運命だと言うのか」ブウウン

    橘はブラックファングに跨がりエンジンを噴かす。
    その音が戦った時代を思い出させる。

    ダディ
    「このリーダーって他の使えるのかな」

    試しに

    『Float』

    ダディ
    ブァ「す、すごい…飛んだ! 流石ブラックファング! いやっふううううううー!!」

    上昇、下降が自分が思えばそれが可能になった。

    あっと言う間に人里の上空に辿り着いた。やはりバイクは便利だ。
    高度はそれなりにあるが、ぎりぎり人が見える。
    調子に乗って高く飛んでしまったがそれで良かった。

    ダディ
    「あれは……」

    ボドボドになった家屋と、道の真ん中に金色の何かと慧音が闘っていた。
    金色の何かは家屋を破壊しながら慧音に攻撃していた。
    橘は金色の何かの素性を知っている。

    やってきた妹紅が近接攻撃を仕掛けたが、あっさり撃墜された。
    もしかして、小夜子が言っていたのは……

    ダディ
    「アイツ……!」

    橘は一旦大きく回ることで勢いを付ける。そして、下降し金色に突っ込んでいった。
  31. 31 : : 2014/08/06(水) 18:18:08




    人里


    慧音
    「くっ……こいつっ」

    慧音は苦戦を強いられていた。
    周りに被害が無い様に歴史を食ったが、金色の妖怪に通用せず慧音諸とも民家を攻撃している。
    慧音の能力が効かないのなら、それ以上の力を持つ妖怪だ。
    弾幕を張るものの、何かに阻まれ通らないし近接攻撃をしようにも手に持つ双剣が振られる。風圧だけで家が崩れる程のものに近付くなど自殺に近い。

    ??
    「………」

    慧音
    「せめて里に出させ――――」

    突如、金色の妖怪が空から出てきた炎に全体をくるまれる。しかし多少困惑しただけで、後は腕を振るわれて炎が掻き消された。

    妹紅
    「慧音ここはあたしが引き継ぐ! ったく、霊夢は一体何やってんだこんな事態に!!」

    慧音
    「一人では無理だ! こいつはただの妖怪じゃない!!」

    妹紅
    「さっきの攻撃で解ってる! だから逃げろ!」

    慧音
    「死ぬつもりか!?」

    妹紅
    「あたしは不死身だよ!」

    両手に炎の剣を作り、降下する。
    妖怪は対抗すべく、双剣を構える。
    ガキィ! と炎と剣がぶつかる。

    妹紅
    「んな!?」

    おかしい、炎は物体などではない。こうしてぶつかる筈が無い。
    超高温で焼き切るつもりが、たかが物体に受け止められた。

    妖怪
    「……!」

    妹紅
    「ぐあっ!?」

    妹紅が驚いた一瞬の隙を見逃さず、脇腹に蹴りを入れた。
    妹紅は吹っ飛び民家の土壁に張り付き、動かなくなった。

    慧音
    「妹紅!」

    飛んだ先を横目で確認すると、双剣の対象を慧音に向けるとゆっくり迫る。

    慧音
    「くそっ!」

    苦し紛れに弾を放つ。
    弾幕ごっこの弾ではなく、殺人の弾を射つ。
    妖怪はそれを剣の一振りで片付ける。
    続けて連射するも、見えない壁によって弾かれる。
    近くにあった瓦礫の木を持つ。慧音とて妖怪だ、人間より力はある。自分より倍あるであろう木片を無駄だと解っているが妖怪に投げつける。
    しかし剣によってバラバラに砕けた。

    慧音
    (巫女は、巫女は来ないか!)

    人間ながら妖怪より強い博霊の巫女。様々な異変を力業で解決するあの巫女は来なかった。
  32. 32 : : 2014/08/07(木) 17:44:21






    ブウウウウン!!

    『METAL』


    妖怪
    「!!」

    慧音
    「!?」

    銀色の塊が妖怪の側頭部に当たる。
    不意の出来事に障壁を張れずそのまま横に飛ばされ、民家の瓦礫に突っ込んだ。
    銀色の塊が地面に落ちたと同時に人間が降り立つ。

    慧音
    「橘さん!?」

    ダディ
    「上白沢ここは危険だ、早く逃げろ!」

    慧音
    「何馬鹿なこと言ってる! 危険なのは橘さんの方だ!」

    ダディ
    「俺はコイツを知ってる! 黙らせられる!」

    橘は右手にカードを持つ。ダイヤのA、クワガタが描かれているカード。
    そしてそのカードを、左手に持っているバックルに入れた。
  33. 33 : : 2014/08/12(火) 14:31:04
    この後、橘さん無双するか迷う。
    きっと倒してくれる…のか、ブランク空いてるし苦戦させるか圧勝させるか展開が迷う。
  34. 34 : : 2014/08/16(土) 03:02:41
    慧音
    「……!」

    それを腹部に当てるとバックルから銀色のカードが腰に巻き付き、ベルトが出来た。
    慧音はそれを理解することは出来なかったが、河童が開発したものだと思った。
    妖怪が瓦礫から出てきた。しかし、さっきの一撃が効いたのか、フラフラしている。
    橘は左手を右上に持っていく。そして決意を固めたかのように拳を作った。


    ダディ
    「変身!!」


    『TURN UP』


    腹部にあるレバーを引いた。
  35. 35 : : 2014/08/19(火) 10:18:32
    ベルトから青い光のゲートが現れ、遠く離れた妖怪に当たり図体のでかい妖怪が彼方へ飛ばされた。

    慧音
    「まさか…」

    橘は青いゲートに向かい全力疾走する。ゲートは橘を待っているかのように留まっている。そしてそれに突っ込んだ。
    ゲートを抜けた橘は、橘では無くなっていた。

    慧音
    「あれは……」

    紅い鎧を纏う、現世の都市伝説の仮面ライダーだった。
    本の挿し絵で見たことがある。クワガタの様な角に緑の複眼、そして紅い身体。
    アンデッドと死闘を潜り抜けてきた伝説の戦士、またの名を仮面ライダーギャレンと瓜二つだった。





    慧音はその光景に呆然とし、もう一人の紅い眼をした襲来者に気が付かなかった。
  36. 36 : : 2014/08/28(木) 13:25:42
    ギャレン
    「金居ぃぃいい!! 貴様どういうつもりだ!」

    転がっている金色の妖怪に橘が叫ぶ。
    青いオリハルコンゲートに飛ばされ、人里から離れた森へ無様に転がった、最後にカードへ閉じ込めたアンデッド。
    橘は知っている。
    カテゴリーK、ギラファアンデッド、またの名前を金居。

    金居
    「……」

    だが何も言わない。
    ふらふらと立ち上がり、へルタースケルターを展開させる。

    ギャレン
    「封印する!」

    腰から銃を引き抜き、カードを展開させる。
    必殺技を決める為に。
    しかしカードが無かった。

    ギャレン
    「何ぃ!?」

    そこにあったのはさっき拾ったメタル、キック、ファイア、フロート、リカバーのカードだけだった。そして封印専用カード、コモンブランクカードそれだけだった。
  37. 37 : : 2014/09/01(月) 23:00:36
    ギャレン
    「くそったれ!!」

    『Fire』

    立ち上がった金居に近付き、近接を申し込む。
    だが金居はへルタースケルターを、ギャレンの首へと狙う。
    だがギャレンはそれをしゃがんで回避する。簡単だった。
    金居の懐に飛び込み銃口を腹に密着させる。

    ギャレン
    「この距離ならバリアは張れないな!」

    ファイアのカードをスートさせ、弾に火を宿らせ、連射する。
    金居は腹に衝撃を覚え、スケルターを落としてしまう。
  38. 38 : : 2014/09/03(水) 17:36:57
    このままではやられてしまうと判断しヘルターをギャレンに刺そうとするが、銃の連射に耐えられずヘルターを落とし、後退する。
    ギャレンはすかさずキックをスートした。

    『Kick』

    ギャレン
    「フアン!!」

    金居の腹部に渾身の中段回し蹴りを放つ。
    真横にノーバウンドで飛び、木に激突し、ずるずると糸の切れた人形の様に動かなくなった。
    すると、アンデッドのベルトが割れKの文字が出る。

    ギャレン
    「……」ヒュッ

    トランプを手に取り、金居へ投げると金居はカードに吸い込まれた。
    そして、トランプが独りでにギャレンの手元へと戻った。

    ギャレン
    「……」

    冷静に自分の腕を見ると、ラウズアブソーバーが無いことに気が付く。
    ギャレンは後ろに気配を感じ振り向いた。
    そこには慧音が居た。

    慧音
    「橘さん……、貴方一体」
  39. 39 : : 2014/09/09(火) 13:09:21
    ギャレン
    「……」

    バックルを引き、エースカードを抜き取るとオリハルコンゲートが出現しギャレンを通過させる。

    ダディ
    「俺は」

    ダディ
    「仮面ライダーだった」

    慧音
    「仮面、ライダー?」

    ダディ
    「ああ」

























    ??
    (あれは……私の知っているライダーではない…。いや、まさか……。この世界のことは分かっているつもりだけどこうも早く来るなんてね…、信用は出来るかな一応)














    慧音「仮面ライダー?」 ??「ああ」
    序章 完


    ここまで読んでくださり有難うございます。
    何故、剣崎にしなかったのかと言うと橘さんの幻想入りが無かったからです。それが動機です。



    仮面ライダーと幻想郷の妖怪の力関係

    そんじょそこらの妖怪<ライダー≦幻想郷の妖怪一部<<<<<かの有名な巫女

    という感じです。
    亀更新ですが宜しくお願い致します。
    1000まで完結出来るといいなあー。
  40. 40 : : 2015/01/05(月) 00:10:43
    少しだけ投下します。
    結構間が空きました。
  41. 41 : : 2015/01/05(月) 00:11:52
    黄泉川
    「橘さんがあの仮面ライダーだったなんて私初耳ですよ」

    ダディ
    「上白沢、俺の事をああ簡単に信用するのか? 黄泉川先生も」ヨッコイショ

    慧音
    「橘さんこそこの世界に居ても良いの? 危険だからこっちはこっちで何とかするけど」ドッコイショ

    あの後、俺達は人里の復興に協力していた。
    が、何かよく分からんが1時間もしない内に被害のあった民家が何事もなかったかの様に修復され、俺達はその後始末もとい掃除をやっていた。幸い、通報が早く怪我人、死人は出ずに済んだ。
    その修復作業をやったのが鬼らしい。
    鬼って…この世界は何でもアリなんだな。
  42. 42 : : 2015/01/05(月) 00:12:31
    慧音
    「にしても霊夢が来なかった、それに魔理沙も。何故なのだろう」

    ダディ
    「異変解決の二人、だったか確か」

    黄泉川
    「ええ、とても可愛い子達でしたよ。あの子らが妖怪達に勝てるとは信じられませんでしたよ」

    ダディ
    「そう、か」ゴソ

    ダディ
    (これがここに来た、というのは紛れもない事実。もしそうだとしたらこの世界はどうなるのかは目に見えている、俺がするべきことはただ一つしかない)

    ダディ
    「仕事の最中だがハクレイ神社に行こうと思う」

    黄泉川
    「? 帰るのですか?」

    ダディ
    「ああ、一度あっちに戻る。アンデッドサーチャーを取ってまたこっちに帰る」

    慧音
    「あ、あん何だって?」

    ダディ
    「アンデッドサーチャー、これを使えばアンデッドの位置を特定出来る。戻ってきてアンデッドが居るか確かめる」
  43. 43 : : 2015/01/05(月) 00:15:57

    黄泉川
    「へー」

    慧音
    「よし分かった、妹紅と黄泉川先生は子供達をお願いしたい。ちょっと行ってくる。何かあったら頼む」

    黄泉川
    「了解です、お気を付けて」

    妹紅
    「あい、りょーかい」

    壁にへばっていたのにこんなにピンピンしているのは彼女もまた老いることも死ぬこともない程度の人間だかららしい。
    何でもかの有名なかぐや姫の求婚に玉砕された一人のその娘らしい。
    不死身の薬を奪い不死に、何とも非科学的な話だ。
    言ったら俺もそうだが、そこまでの境地には行ってない。

    慧音
    「橘さん、背中へ。ひとっ飛びする」

    ダディ
    「ああ、失礼する」

    竹林で拾ったブラックファングはメタルをスートしてから金属のままになり、乗ることも飛ぶことも出来なくなってしまった。
    短い間だったがお世話になった。

    慧音
    「気絶は大丈夫?」

    ダディ
    「問題ない」

    ビュオ





    黄泉川
    「………」
  44. 44 : : 2015/01/05(月) 00:17:20








    ??
    (………)





  45. 45 : : 2015/01/05(月) 00:22:12
    期待!
  46. 46 : : 2015/01/05(月) 18:17:57
    >>45
    レス有り難うございます。
    また少し投下していきます。
  47. 47 : : 2015/01/05(月) 18:20:11




    博霊神社




    慧音
    「よし、着いた」スタ

    ダディ
    「有り難う、すまない」

    ダディ
    「ここがハクレイ、か」

    慧音
    「そうだ外来人を元のあっちへ還す所。まあ神社なんだがなこの通り参拝者はゼロ」

    ダディ
    「そうか、まあ、折角来たから賽銭の一つでもやろう」ゴソゴソ

    慧音
    「ついでだから私もやっとこう」チャリン

    ダディ
    「なあ、この世界に来たら金がこんなんなったが使えるか?」

    慧音
    「大丈夫だ、使える」

    ダディ
    「うむ、では」チャリンチャリン
  48. 48 : : 2015/01/06(火) 00:15:29













    ??
    「そこの教師はもっと入れてくれないのかしら」









    ダディ
    「ん?」

    慧音
    「賽銭は気持ちだ、この一銭に込められたものを感じろ」

    ダディ
    「何だこの子、コスプレが奇抜過ぎる」

    ??
    「これが正装なんだけど」

    ダディ
    「ここの神主は頭のネジが数本抜けてるのか?どういう神経しているのか疑ってしまう」

    慧音
    「橘さん、この子が例の巫女なんだ」

    ダディ
    「何?」

    霊夢
    「この口の聞き方、外来人他ならないわね。悪いわね変な神主で」

    ダディ
    「この世界って変わってるな」

    霊夢
    「で、そこの人を戻せばオーケーなのかしらね」

    慧音
    「そう、それで」

    霊夢
    「出来ない」

    ダディ
    「……、何だと?」

    霊夢
    「出来ない」

    ダディ
    「どういうことだ」

    霊夢
    「出来ない、出来ないの」

    慧音
    「おい霊夢、いくらなんでも服装をバカにされたからってそれは」

    霊夢
    「人里の教師さんはわかっちゃいないの?」

    慧音
    「口の聞き方か?」

    霊夢
    「違う違う、もっと根本的なこと。そこの外来人、幻想郷の入り方はご存知?」

    ダディ
    「…、忘れられるか、死ぬ、ことなのだろう」

    慧音
    「何が言いたい?こっちは急ぎの用事があるんだ」
  49. 49 : : 2015/01/06(火) 00:17:12
    霊夢
    「はー、だからね私が戻せないのはそのひ」











    ??
    「居た! そこの腋巫女!!」











    慧音
    「ん?」

    ダディ
    「何だ」


    ??
    「今日こそ結界を渡してもらおうか! この私との勝負、受けろ!」

    リグル
    「ちょ、ちょっと不味いって勝てるわけないよっ」


    霊夢
    「またあんたか。もう、一回の勝負で目に見えてるわ。あんたは絶対勝てない。そこの虫、お前も退治にでもされに自滅しに来たかしら。飛んで火に入る何ってヤツ」

    リグル
    「ち、ちが! 僕はただ止めに来ただけだよ!」

    ダディ
    「なあ上白沢あの女の子の触角は………」

    慧音
    「あれが妖怪だ。どうだ人間と変わりはないだろう」

    ダディ
    「本当だったんだな、で、あのスーツの女も妖怪なのか」

    慧音
    「いやあの妖怪は知らないが、霊夢が知ってるのなら妖怪なのだろう」
  50. 50 : : 2015/01/06(火) 00:18:45
    スーツの女
    「お、お前はギャレン! どうしてここに!?」

    霊夢
    「何かアイツあんたを指差してるけど知り合い? だったら無駄だって攻めいるのやめさせてくれない? ギャレンなのあんたの名前」

    ダディ
    「ギャレン、だと? お前! 誰だ!」

    慧音
    「ギャレンを知ってる…?」

    スーツの女
    「この姿だから当たり前か、まあ良い、知らないなら知らないで良かろう」

    霊夢
    「ほらほら、どいたどいた。外来人、この世界での決闘を見せてあげる」

    ダディ
    「俺が代わる、どくんだ」サッ

    霊夢
    「これは私の闘い。邪魔、あんたがどきなさい」

    慧音
    「霊夢を信じよう」

    ダディ
    「し、しかし」

    スーツの女
    「おしゃべりはそこまでだ! さあ、始めようか!! 私だってダンマクを覚えた、お前なんかめじゃない!」

    霊夢
    「はいはい、分かった。貴女はその姿でやるの?」

    スーツの女
    「ふん、だったら」グルグル
  51. 51 : : 2015/01/06(火) 00:19:51















































    カテゴリーキング
    「こっちの姿でやろう」
  52. 52 : : 2015/01/06(火) 18:46:57







    霊夢
    「弾幕を覚えたって日が浅いんだから無理ね」

    ダディ
    「何!?」

    慧音
    「あのアンデッド里を襲った変なクワガタじゃないか!!」

    霊夢
    「襲撃したの?尚更ね、退治してあげるわ」

    カテゴリーキング
    「何言ってるのか理解出来ないが、そんな覚えは無い。リグル案内ご苦労。あとは私がやろう」

    リグル
    「もー…! 後のことは保証しないぞ!」

    カテゴリーキング
    「私の弾幕を見せ」




    『夢想封印』





    カテゴリーキング
    「ちょその技はんそ――――ぎゃああああああああああああああ!!!!」ドーン

    リグル
    「何で僕も巻き添」ピチューン




    ダディ
    「………一瞬の出来事だったな」

    慧音
    「霊夢は伊達では無いのが分かっただろう?」

    ダディ
    「あれがダンマクごっこ……、美しいな、光弾の配置と色、まるで芸術だ」
  53. 53 : : 2015/01/07(水) 00:05:51











    カテゴリーキング リグル
    「」チーン

    霊夢
    「これに懲りたらもう私に挑戦しないことね」

    リグル
    「………な…なんで、ぼ、僕も…ぅう」

    霊夢
    「近くに居たアンタがいけないのよ」

    カテゴリーキング
    「……」ベルトカパ

    ダディ
    「そこのアンデッド」

    カテゴリーキング
    「…ギャレン」

    ダディ
    「お前は、誰だ」

    カテゴリーキング
    「僕を忘れたのかい、一緒に海に落ちた仲じゃない」ゾゾゾ

    慧音
    「え」

    ダディ
    「言い方が紛らわしいからよせ、心中なんぞ誰がやるか」

    スーツの女(カテゴリーキング)
    「僕はここに来る前は男だった、後は解るだろ、橘」

    ダディ
    「お前、金居か」
  54. 54 : : 2015/01/07(水) 00:07:09
    金居
    「…そうだ。まさかこんな所で会うとはね」

    慧音
    「人里に来たあのアンデッドはコイツではないのか?」

    ダディ
    「ソイツは俺がこの通りカードに閉じ込めた」

    霊夢
    「何それ?スペルカード?」

    金居
    「どうするんだギャレンまた私を封印でもするかい?」

    ダディ
    「……、何故ハクレイを襲った?」

    霊夢
    (無視?)
  55. 55 : : 2015/01/07(水) 00:08:21

    金居
    「種の繁栄の為さ、ハクレイはこの世界の源だと聞いてね私の物にしようかと思っていたよ。聞く所ここは最後の楽園と言うじゃない、だからだ」

    慧音
    「だがその巫女にやられた、か」

    金居
    「……、この世界は悪くはない。もう諦めたよ、手にするのは」

    金居
    「統制者が居ない世界に、アンデッドなんか必要はない。ましてやこの世界は眩しすぎるよ」

    ダディ
    「そうか、なら、」シュ

    金居
    「ああ、」

    ダディ
    「カードの中で寝ていろ」

    霊夢
    「待ちなさいよ」ガシッ

    ダディ
    「放せ、コイツは封印する」

    霊夢
    「封印も何も退治したのだからもうやんなくていい」

    ダディ
    「野放しにするのか」
  56. 56 : : 2015/01/07(水) 00:09:55

    霊夢
    「その時はまた退治して分からせれば良いこと、この世界における弾幕ごっこのルールよ」

    金居
    「私を受け入れてくれるのかい?」

    霊夢
    「ええ。勿論。ただし人や妖怪に手を出すんなら覚悟しておくことね」

    金居
    「納得だよ、君がここの巫女を何故やってこれたのか」

    霊夢
    「…とっとと行った方が良いんじゃない、橘さんが封印とかなんとかする前に」

    金居
    「そうだね私はこれで失礼するよ」

    シュン

    慧音
    「消えた…?」

    霊夢
    「へー中々のもんじゃない?瞬間移動なんて誰しも出来ないわよ」










    リグル
    「」チーン










    「この子が心配なのだが」

    霊夢
    「別に大丈夫よ。ほっとっきゃ治るわ」
  57. 57 : : 2015/01/07(水) 00:11:00
    ダディ
    「手当てをしよう」ターンアップ

    ギャレン
    「このカードで」

    『Recover』

    霊夢
    「その姿どっかで……」

    リグル
    「……うん?おお!凄いよ体が軽いよ!傷も無い!」

    ダディ
    キィーン「良かった」

    リグル
    「有り難う!……えーっと名前は?」

    ダディ
    「俺は橘だ、よろしくな」

    リグル
    「うん、ありがと橘さんじゃーねー」タッタ

    ダディ
    「気を付けるんだぞー」

    霊夢
    「…」ッス
  58. 58 : : 2015/01/07(水) 23:31:54


    慧音
    「でだ、れい――――――」

    霊夢
    「そこっ!!」ビュオ

    ドバァ!!

    ダディ
    「うぉ!? どこに狙って札を……って、札!? 札ってあんな威力あったか!?」

    慧音
    「どっ、霊夢どうしたんだ!」

    霊夢
    「何となく」

    ダディ
    「何となく、ってそこに誰か居たらどうするんだ! 大惨事だぞ!」

    慧音
    「橘さん霊夢の第六感は信じられる、今回も何かあるんじゃない?」

    ダディ
    「勘だけで森林一帯吹っ飛ばして……警察黙っちゃいないと思うんだが…」

    焼け野はら
    「アツアツデケムケムダオ!」

    慧音
    「警察?」

    霊夢
    「そんなん存在するの外界だけよ」

    ダディ
    「マズイ…ここ無法地帯じゃないか……!」

    霊夢
    「それだけ平和ってことよ」
  59. 59 : : 2015/01/07(水) 23:35:56























    ??
    「初対面でこんな挨拶してくれるなんて、とっても野蛮だと思うけどねー」

















    霊夢
    「んなっ……」

    ダディ
    「ほら見ろ! 人が居るじゃないか!! …人?」

    霊夢
    「橘さん、コイツあの変な垂れ耳妖怪はアンデッドとやらとほぼ同じ気質を持っているのよ。パット見分からなかったけど」ス

    慧音
    「何だと!」

    ??
    「えー? 垂れ耳じゃなくて髪の毛なんだけどなー」

    ダディ
    「こいつがアンデッド、か。だが俺達の世界に居ないぞ…」ベルトヲテニトル

    ??
    「そのベルト、君がギャレンで合ってるわよね? いや、これ見ても関係ないとも言わせない」シュッ

    ダディ
    パシッ「! これは…」

    霊夢
    「なにそれ、さっきも使ってたけどスペルカード?」

    慧音
    「要素は違うが合ってるだろう」

    ??
    「その反応やっぱり、ね」
  60. 60 : : 2015/01/07(水) 23:37:36


    ダディ
    「お前、何者だ。答えようによってはここでお前を封印する」

    ??
    「私はスペードのカテゴリーQ、そう呼ばれてたわね」

    ダディ
    「す、スペード!? お前があのスペードだと!?」

    ??
    「名前はカタール、前の名前だけどね。今は羊飼って言うの。よろしくね」

    霊夢
    「橘さん、どいて。こいつかなり強いわよ」

    ダディ
    「こいつは俺の獲物だ、危ないぞ二人とも」

    羊飼
    「まったく、どうしてヒトってこうも好戦的なのよ…私は貴方達と協力したいの、したくて来たの」

    ダディ
    「どういうことだ」
  61. 61 : : 2015/01/07(水) 23:42:21


    ダディ
    「どういうことだ」

    羊飼
    「あのねぇ、敵ならそのキングのカード渡すわけないでしょ? 特にキングフォームになるならね」

    霊夢
    「き、キング? 何王様にでもなれるの?」

    慧音
    「多分違うだろうな……」

    羊飼
    「幻想郷はアンデッドと無縁だってわかってたけど、ここまで知らないとは……」

    ダディ
    「キングフォームになれること知っているか知らないなんて関係ない。ともかく敵に塩を送るとは舐められたものだな」変身ポーズ

    羊飼
    「ちょっと、私何もしてない、降伏します、降伏。戦いたくないわ。とくにライダーと幻想郷最強の巫女となんて。って、協力しにきたのにどうして封印する気満々なの!」

    霊夢
    「私の弾幕受けといて無傷でいて何ほざいてるのよ」

    慧音
    「待て、落ち着くんだ二人とも。アンデッドの交戦の意思が感じられん、大人しく話でも聴」

    ダディ
    「変身!!」

    TURN UP


    羊飼
    「まってまって、待ってって! 降伏したんだから!! 話し合おうって!!」

    霊夢
    「大人しくしていれば痛い目に遭わずに済むわ」ババババ

    羊飼
    「きゃあああああああ!!?」ヒョイヒョイ

    慧音
    「な、なんという変な動きで避けてるんだ……って、橘さん霊夢!! 待て!!」
  62. 62 : : 2015/01/07(水) 23:45:33
    FIRE

    ギャレン
    「」バンバンバンバンバンバン

    羊飼
    「あわわわわわわわわわわわわわわ!」ヒョイヒョイ

    慧音
    「橘さん無心で撃たないで! 怖い!」

    羊飼
    「は、話そう! 話そうよ話せば分かるって!!」

    霊夢
    「あんた胡散臭いのよ、紫みたいにそんなんじゃないけどムカつくわ」ババババ

    ギャレン
    「」バンバン

    慧音
    「あーもう、止めんか!!」ブォン!!

    ギャレン
    ドゴァ!!「!!」
  63. 63 : : 2015/01/07(水) 23:47:47

    慧音
    「あたぁあああああ!!?」ジタバタ

    ギャレン
    「上白沢……自ら頭突きしての垂れ回るなんて……」ス

    シューン

    ダディ
    「元から俺達は闘うとは思っていない、ハクレイそろそろ止めるぞ」

    霊夢
    「はいはい」

    慧音
    「いてて、どういうことだ?」

    霊夢
    「簡単にホイホイ信じられるわけないから一芝居打っただけって話。脈絡からしてこいつは何か知っているわね」

    ダディ
    「色々聴こうか、おい羊飼」

    羊飼
    「つ、疲れた……」チーン
  64. 64 : : 2015/01/08(木) 22:48:37
    霊夢
    「何で違う姿に成らなかったのかしらね、少なくとも無様にならずに済んだものを」

    ダディ
    「スペードのQとは有り得んな。お前は本当にクイーンか?」

    羊飼
    「し、……信用、して……」

    霊夢
    「で、橘さん? いかが?」

    ダディ
    「……分からんな、話を聞きたい所だ」

    慧音
    「ならわざわざこんな回りくどいことしなくても……」























    博霊神社、居間




    羊飼
    「うーん、話をするのにね」

    ダディ
    「」

    霊夢
    「」

    慧音
    「」

    翠香
    「」ゴクゴク

    羊飼
    「おかしいと思います」縛られ
  65. 65 : : 2015/01/08(木) 22:50:12

    霊夢
    「え、まったく見当たらないんだけど。確かに鬼は居るけどなんにも変鉄無いわ」

    慧音
    「羊飼の至るところに札が張ってあるのも気になるんだが……」

    翠香
    「ちみはギャレンって言うんだっけ? いやー一回死闘したいもんだよ、ほら飲んで飲んで」

    ダディ
    「よせ俺は昼に飲まない主義なんだ」

    翠香
    「ぶー」

    霊夢
    「こいつが変な真似したら爆発するようになってんの」

    羊飼
    「え!?」
  66. 66 : : 2015/01/08(木) 22:51:35
    羊飼
    「え!?」

    慧音
    「おい、巫女の冗談に付き合ってられんぞ、聞き流した方が良い。疲れるだけだ」

    霊夢
    「ならそこに居る鬼に聴けば?」

    翠香
    「うーん? 霊夢嘘ついてないよー」グビ

    霊夢
    「ほらね」

    ダディ
    「幼女な酔っぱらい鬼の何が信用できるんだ。というか爆発止めろ」

    霊夢
    「御心配せずともあんたらに結界を張ったから大丈夫(神社も)。鬼は嘘が嫌いなの。見抜くことだって可能なの」

    羊飼
    「そ、そんな…私死ぬじゃない!」

    霊夢
    「あんたがそんなことしなければ無事に済むのよ、それにアンデッドだっけ、死なないんでしょ?」
  67. 67 : : 2015/01/08(木) 22:54:34

    霊夢
    「あんたがそんなことしなければ無事に済むのよ、それにアンデッドだっけ、死なないんでしょ?」

    羊飼
    「死ぬほどの痛みが襲うの!! いくら不死だからって痛いんだから!」

    霊夢
    「はいはい、取り敢えず何か話せば?」

    羊飼
    「もうやだ。なんで私達の子孫ってこんなに凶暴なの……」

    霊夢
    「個性よ、個性」

    慧音 翠香
    「子孫?」
  68. 68 : : 2015/01/08(木) 22:55:34
    羊飼
    「んー、この世界じゃちょっと違うかもね。ま、関係ないから忘れておくんなまし」

    翠香
    「たちばなーアンデッドって何だい? そもそもそこから話してよー」

    ダディ
    「アンデッドというのは……」








    ダディ説明










    慧音
    「なるほど、じゃあ私達が」

    霊夢
    「その子孫、ヒューマンアンデッドってわけね」
  69. 69 : : 2015/01/09(金) 00:46:11

    翠香
    「ヒトって猿から進化した、そんなん嘘ってことなのか?」

    羊飼
    「ここって世界から外れているわけだから違うと思う」

    霊夢
    「やけに言い切るわね」

    羊飼
    「だって私、そこのギャレンと違う世界から来たもん」

    ダディ
    「やはりか」

    霊夢
    「どう」

    翠香
    「いや、ついてないね」

    羊飼
    「ギャレン……いや、橘くんたちのアンデッドって全部で53体だよね。私達は52の種族に別れているの、それも1000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000も居たわ」

    翠香
    「へー。数字わかんないや」

    羊飼
    「この数値は人の知識で限界まで計算したから解らなくて当然。私達はそれ以上に存在していた」
  70. 70 : : 2015/01/09(金) 00:48:43
    ダディ
    「詳しく話してもらおうか」

    慧音
    「待て、そんなに居たらバトルファイトの最後の一体になるの大変だろう?」

    霊夢
    「大惨事ね、億単位の化け物が戦ったら地球滅ぶわよ」

    羊飼
    「そこで、統制者が53の種族の中から代表を選ぶの。そして戦って覇権を手に入れるそれが私達のバトルファイトだったわ」

    慧音
    「で、他の世界同様に人間が勝った、というわけになるな」

    翠香
    「でもおかしくない? 闘うならそんなに繁栄しないぞ?」

    羊飼
    「そう、元々私達は平和に暮らしてた」
  71. 71 : : 2015/01/09(金) 23:38:56

    >>70間違い
    53の種族×
    52の種族○



    ダディ
    「こっちの世界とはまったく違うな……」

    羊飼
    「でもある日、空からでかい捻れコンニャクが降ってきたの」

    ダディ
    「こ、こんにゃく?」

    羊飼
    「あの見た目はこんにゃくよ。統制者だけどね」

    翠香
    「ただのこんにゃく、ではなく闘いの統制者ってことだよね?」

    羊飼
    「うん。……それで皆がおかしくなっちゃって闘いが始まったの。地獄だったわ。海や川が血で染まって文字通りに血で血を洗うことになってたわ」
  72. 72 : : 2015/01/09(金) 23:40:27



    翠香
    「うへぇ~」

    慧音
    「海が緑色って……」

    羊飼
    「そこでね、私の種族であったカプリコーン、蜘蛛の祖先のタランチュラ、人間の祖先のヒューマン、狼の祖先のウルフと手を組んだの。親交が他のアンデッドと深かったから」

    羊飼
    「それぞれの長から、とても平和的で温厚なアンデッドのヒューマンを勝たせることになったの」

    ダディ
    「ほう」
  73. 73 : : 2015/01/12(月) 00:56:44
    >>72間違い

    羊飼
    「あの見た目はこんにゃくよ。統制者だけどね」×
    羊飼
    「あの見た目はこんにゃくよ」○



    ダディ
    「ん、ちょと待て。お前達はかなり居たんだよな? 地球がアンデッド、いや始祖だらけで食糧難や人口で問題が起こるぞ」

    羊飼
    「地球は今のように小さくなかったのよ。むしろこれでもかって言う程広くて未開の地が無限にあった」

    ダディ
    「あの数が存在するなら、なるほどな……とすると統制者はヒューマンが食物連鎖のトップに立てるように俺たちの今の規格内に留めたと言うわけか…」

    羊飼
    「私達の子孫も知恵と寿命が低下していた、いや、されていたからそう考えられるね…」
  74. 74 : : 2015/01/12(月) 01:39:11
    また間違えました。72ではなく71でした。




    霊夢
    「私達の祖先は手を組まないと他の祖先に対抗出来ないほど弱かったのかしら」

    羊飼
    「んーん、リザードやビートルを凌駕してたよ」

    ダディ
    「ビートル………キングに近いと言われるエースを…かなり強いじゃないか……」

    慧音
    「そうなの?」

    ダディ
    「仮面ライダーはエースを素体としているのはそう言う訳だ」

    霊夢
    「橘さんは本に書かれているけど対して強くはないようだけど」

    ダディ
    「昔はライダーシステムに負けていたからな。まあ、アンデッドとの融合はそれなりのリスクがある」

    霊夢
    「へー」
  75. 75 : : 2015/01/12(月) 15:02:12

    ダディ
    (虎太郎余計なことを書いていたな…)

    慧音
    「話が戻るが、おかしくなったのにまともなアンデッドが居たもんだ」

    羊飼
    「私達もそうは考えたけど、おかしくならなかった種族に共通することが幻惑の耐性が強かった。統制者は私達を洗脳し同士討ちを謀ったと思うんだけどまったく意図がつかめなかった」

    翠香
    「うーん。わからん」

    霊夢
    「で、大体は把握できたんじゃない?」

    霊夢
    「纏めると、橘さんのアンデッドは元々53体、そっちのアンデッドは52の種族に別れていた」

    慧音
    「世界を征服いや自分の種族を統一出来る世界に作り替える権利を与えられた」

    翠香
    「橘と羊飼の世界って何か凄いねー」

    慧音
    「一万年周期で行われたバトルファイト、ある日空から落ちてきた統制者に強いられたバトルファイト」

    翠香
    「はいはーい、羊飼と橘の世界のアンデッド封印解除されたん?」
  76. 76 : : 2015/01/13(火) 07:05:26
    75間違い
    翠香
    「はいはーい、羊飼と橘の世界のアンデッド封印解除されたん?」×

    翠香
    「はいはーい、羊飼いとたちばなの世界のアンデッドはいつ封印解除されたん?」○



    霊夢
    「あんたほとんど聴いてないわね」

    翠香
    「そんなこたぁないって。気になるじゃん人間目線と先祖様の目線で世界がどう映ったのか」

    ダディ
    「………、確か一万年前だ」

    羊飼
    「私は……うーん、地球が小さくなってたり以前存在していた星がたくさん消滅したから……わかんない、でも兆年以上立ってるんじゃないかな?」

    翠香
    「アンデッドの兆ってあたしたちのモノサシで測れないから相当経ったんだろうね」
  77. 77 : : 2015/01/16(金) 20:53:30

    ダディ
    「それで、封印が解けたのはある一人の研究者による。自分の大切な人を助けたかった為に。世界はいたって普通だった」

    羊飼
    「私の世界は興味本意で解かれ、世界各地でバラバラになり、人を襲ってた。私から見て世界は……人は狂暴だったかな。他のアンデッドのせいで私達をただの化物で封印対照にしか見てなかったわ」

    慧音
    「おおよそは同じ理由で解き放たれたのか……」
  78. 78 : : 2015/01/17(土) 01:02:50

    羊飼
    「狂暴なのはここもそうだよね」

    霊夢
    「今度余計な事を言うとその口を縫い合わすわよ」

    慧音
    「話は聴いたし、もういい加減解いたら良いんじゃないか」

    翠香
    「だね。羊飼に敵意の欠片も無いし、嘘も付いてないし危険性無いし」

    ダディ
    「……剣崎から聴いたスペードとは大いに違うな…」

    霊夢
    「ん、じゃあその縄と札を解するからじっ」

    羊飼
    「ん? もう良いよ。私からやったから」

    羊飼
    「よいしょ、っと」パラパラ

    翠香
    「そんないとも簡単に破って。霊夢最初から信用してるんじゃないか」

    霊夢
    「いいえ……あたしは……」

    羊飼
    「そうよ、これがアンデッドよ」
  79. 79 : : 2015/01/17(土) 03:39:27

    ダディ
    「ヤハリソウイウコトカ」

    慧音
    「どういうことだ橘さん」

    ダディ
    「まだ判らないか。あのカテゴリーキング……金井はこの世界のルールに則ってハクレイに弾幕勝負を挑んだんだ」

    羊飼
    「別に彼女が弱いってわけでもない。それに『また』ってことは一度手合わせしたのよね。彼女は貴女のことを舐めてかかっていたから返り討ちにされ、プライドが許せないからこの世界の弾幕で、しかも御丁寧に規則に従って霊夢ちゃんに挑戦した」

    ダディ
    「恐らく弾幕が通ったのは慣れない弾幕を操るのに余計な力を入れたせいだ。本調子で挑むなら里を襲ったこのカテゴリーキングのように圧倒されるてしまう」

    翠香
    「じゃ、どうして羊飼は霊夢にやられた振りをしたんだい?」

    羊飼
    「霊夢ちゃんの実力を計りたかったのと、私に弾幕が効くか確かめただけ」

    ダディ
    「上級アンデッドに確実に弾幕が効かないのが分かった。この先、羊飼より強いアンデッドが居る。俺たちは結託をしなければ幻想郷は終わるだろう」

    霊夢
    「弾幕を受けるなんてドMにも程があるわよ」
  80. 80 : : 2015/01/18(日) 23:04:53

    羊飼
    「弾幕ごっこは下手をすれば死ぬって文献にあるけど私には効かないし死なない。これは他のアンデッドに言えることだと思う」

    翠香
    「肉弾戦ならあたしに任せてくれるとありがたいなー。腕がなるよ」

    羊飼
    「時を止めるアンデッドや属性攻撃をしたり単純に翠香ちゃんのような鬼に匹敵する力を持ってるアンデッドも居る」ノビー

    慧音
    「となると本格的に不味い状況になってるんじゃないか?」

    霊夢
    「貴女のお仲間がこの世界に来ているのなら戦力になるんじゃ?」

    羊飼
    「幻想郷に来て半年になるけど……居なかった…」

    霊夢
    「半年?」
  81. 81 : : 2015/01/21(水) 17:16:19

    慧音
    「半年って今までどこでどうしていたんだ!?」

    羊飼
    「んー、幻想郷探索とカード収拾と地底探索とアルバイト」コキコキ

    翠香
    「地獄に来てたの? 見かけなかったなー」

    羊飼
    「気配隠して」
  82. 82 : : 2015/01/21(水) 23:27:35

    81ミス


    慧音
    「半年って今までどこでどうしていたんだ!?」

    羊飼
    「んー、幻想郷探索とカード収拾と地底探索とアルバイト」コキコキ

    翠香
    「地獄に来てたの? 見かけなかったなー」

    羊飼
    「気配隠してたからね。大変だったよ何度かばれそうになってたし」
  83. 83 : : 2015/01/22(木) 09:26:57

    霊夢
    「で。そんだけ居てあのキングのトランプしか見つからなかった訳ね」

    羊飼
    「この幻想郷は私にとって未知だから探索に時間が掛かるわ。それに…」

    ダディ
    「なあ皆」

    慧音
    「どうしたんだ、橘さん」

    羊飼
    「?」

    ダディ
    「夜遅いし飯にしないか」
  84. 84 : : 2015/02/01(日) 15:16:28




    蕎麦屋


    店主
    「らっしゃーい、ウホッまた来てくれたのか」

    ダディ
    「悪いな、そっちの趣味は皆無だ」

    店主
    「そうかい、残念だ。お、みかちゃんまたバイトしに来てくれたのかい?」

    羊飼
    「今回はただ食べる客ですよ。店主さんそんなに男性に手を出すと経営に支障出ますからやめて下さい」

    店主
    「嬉しいねー心配してくれるなんて。注文は?」

    ダディ
    「ごった煮うどん」

    慧音
    「焼きうどん」

    翠香
    「つけうどん」

    霊夢
    「手打ちうどん」

    店主
    「ここ蕎麦屋なんだけどなー」

    羊飼
    「メニューに加えたんだから仕方ありません。私も手伝いますからちゃちゃっと終わらせましょう」
  85. 85 : : 2015/02/13(金) 03:20:57




    数分後

    羊飼
    「おまちどおさまー」コトリ

    ダディ
    「やっと来たか」

    翠香
    「やっと、ってそんなん経ってないよ」

    慧音
    「羊飼いは食べなくても良いのか?」

    羊飼
    「アンデッドは食べなくても大丈夫なんですよー」

    翠香
    「へー」
  86. 86 : : 2015/02/20(金) 00:10:13


    ダディ
    「それでも腹は減らないのか?」

    羊飼
    「常に丁度良い感じ、ってとこかな? 食費が浮いて良いよー」

    ダディ
    「他の世界のアンデッドと俺らの世界のアンデッドがこうも違うとはな…」

    翠香
    「お酒で酔うってのは?」

    羊飼
    「まったく酔わないんだよね」

    翠香
    「ほぇーモッタイないなー」

    羊飼
    「私も一度くらいは酔ってみたいものよ」

    慧音
    「酔わないということは二日酔いを気にしなくて良いということ、教師の身分である私にはうらやましいものだ」
  87. 87 : : 2015/02/27(金) 16:53:10


    翠香
    「そんなこたぁどーだって良い。酔わなくたって味判るんだろ?飲もうぜー」

    羊飼
    「うーん、詰まらないと思うよ?」

    翠香
    「お酒飲みゃあ楽しいって。ほら、飲め飲め」トクトク

    ダディ
    「その瓢箪、酒だったのか…水でも入れてるとでも……」

    霊夢
    「鬼って大体こうよ」
  88. 88 : : 2015/03/10(火) 22:30:37



    その頃


    妹紅
    「……来なかったな」

    黄泉川
    「ですね。しかし藤原さん家に上がってもよろしかったんですか? お酒も頂いちゃって」

    妹紅
    「良いんだ良いんだ。あたしら居なくたってへーきへーき、あんなんでやられはしない」

    黄泉川
    「だと良いんですけど……」

    妹紅
    「にしたって、顔色一つ変えないで酒飲めるって、良いな」

    黄泉川
    「ふふ、ただお酒が強いだけです」

    妹紅
    「あー、あんだっけ、あれ、アセドアルデヒドだっっけ、日本人にはそれを分解する機能があんまし無いんだっけ?」

    黄泉川
    「よく覚えてましたね。そうなんですよ」

    妹紅
    「お前の生物の授業慧音みたいにつまんねーよなー。来る前の世界の生徒寝てたろ」

    黄泉川
    「うーん、紙飛行機とか、早弁とか、お喋りしてましたね」

    妹紅
    「結構ひでえな」

    黄泉川
    「でも成績は良いんですよ?」

    妹紅
    「そりゃ甘過ぎる。厳しくせんと」

    黄泉川
    「あははは…」
  89. 89 : : 2015/03/17(火) 01:26:14



    蕎麦屋

    その頃、ダディ一行は呑気に食事をしていた。

    霊夢
    「そうそう、先生とあんたどうして私の神社に来たの?」

    羊飼
    「私も気になって付いてったんだった。どうして?」

    ダディ
    「あ!」ズゾゾゾ

    翠香
    (たちばなのごった煮うどん不味そうだなー)

    慧音
    「そうだった! どうしてそれを早く言わなかった!」

    ダディ
    「ふぁふへぃおふへぃぉへっへいははっぶへ!(ハクレイ俺を結界から出せ!)」ズゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ

    霊夢
    「何言ってんのよ」
  90. 90 : : 2015/03/17(火) 23:22:17

    慧音
    「私達は橘さんの世界にある、……えと、あー、えー、アンコウダートを取りにだな……」

    羊飼
    「もしかすると、アンデッドサーチャー?」

    慧音
    「そうそう、それだ。それを取りに行きたかったんだ」

    翠香
    「羊飼どうして分かったの?」

    羊飼
    「私の世界でも私達を見付ける機械があったから、それかな、って」

    翠香
    「ほえー」

    ダディ
    「ごっそっさん」ゴト

    ダディ
    「それでだ、ハクレイ。俺をここから出してくれないか?」
  91. 91 : : 2015/03/18(水) 22:55:20


    霊夢
    「言ったけど、橘さんはあっちに送り込めないわよ」

    慧音
    「おいいい加減にしろ! もう良いだろ服のことは!」

    霊夢
    「いやだからね、送れないのは」










    霊夢
    「橘さん、貴方が死んでるからなのよ」










    ダディ
    「……?」

    慧音
    「……」

    翠香
    「ああ、どおりでちょっと性質が違う訳だなー」
  92. 92 : : 2015/03/20(金) 13:47:34

    羊飼
    「そんな…。ちょっと違うだけでしょ? こうやって食べてる訳だし……」

    霊夢
    「例外って言うか、西行寺幽々子を知っているなら、分かる?」

    羊飼
    「実際には見ていないけど、文献なら……」

    霊夢
    「なら、亡者は普通に食べ物を食べる。橘さんもその一人よ」

    ダディ
    「そんな、馬鹿な……俺が…」

    翠香
    「仮にここからたちばなが出たとしたらたちばなはここで姿を保っているからあっちに出たら消滅するぞ。それでも良いのかい?」

    ダディ
    「俺も薄々思い当たる節があった。」

    ダディ
    「俺も若くはなかった、身体が俺の居た世界よりも軽かった……」

    ダディ
    「仮面ライダーになるまでブランクがあったのに難なく倒せたのは、」

    ダディ
    「ヤハリソウイウコトカ」キリッ

    翠香
    「何か一人で納得してるよ」
  93. 93 : : 2015/03/20(金) 19:35:13

    羊飼
    「じゃあ私が取りに行く。私の世界にもあったし、まだ残ってる」

    霊夢
    「結界の外があんたの世界とは限らない。ましてや、橘さんとあんたが同時に居るのなら尚更よ」

    羊飼
    「っ……」

    翠香
    「それならあいつに頼めば? 賢者に」

    霊夢
    「あいつ、もう冬眠してるのよ。しかもご丁寧に邪魔されないようにスキマでね」

    翠香
    「あの老人こんなときに限って変な知恵を張り巡らせたな」

    ダディ
    「打つ手無し、か……」
  94. 94 : : 2015/03/21(土) 00:32:58

    慧音
    「橘さんそれを作ることは可能か?」

    ダディ
    「ああ、だがここに材料があればの話なのだが……」

    慧音
    「だったら河童に頼めば何とかなるかもしれない」

    ダディ
    「かっぱ?」

    翠香
    「妖怪の山に居る発明家さ」

    ダディ
    「何だと、早速出掛けよう」

    霊夢
    「今日のところは遅いし、妖怪も動いてるし明日ね」

    羊飼
    「あ、私も良い?」

    ダディ
    「羊飼は人里に居てくれると助かる」

    羊飼
    「うん、りょーかい」
  95. 95 : : 2015/03/24(火) 23:37:34


    数十分後

    ダディ
    ガラリ「ごっそっさん」

    店主
    「毎度ありー」

    羊飼
    「ここでお別れかな、じゃあねまた明日」フリフリ

    慧音
    「あ、そうだ。気になってたんだがどうやってここで働けた? ここの店主女性には興味ない筈だが」

    羊飼
    「マインドコントロールでちょっとだけ操っただけだよ?」

    翠香
    「おい、何か危ない単語が出てきたぞ」

    慧音
    「ま、マインドコントロール……って」

    羊飼
    「……ごめん、どうしても調査したかったから拠点が必要だったの…」

    霊夢
    「人操ってお金ぶんどってないだけマシよ。あんた本当にアンデッドなの? 本と違うけど」

    羊飼
    「別世界、だからかな」

    霊夢
    「それもそうね」

    慧音
    「橘さんは私のところに来ると良い」

    ダディ
    「済まない、俺も一人で本来やらねばならんのに」

    慧音
    「里を救ってくれたんだ。安いものだ」

    霊夢
    「じゃ、解散ね。何か分かり次第報告することね」

    翠香
    「おー」シュー

    ダディ
    「何!? 消えただと……」

    羊飼
    「うわお」

    慧音
    「ただ霧になっただけだ。それが能力だ」

    ダディ
    「何でもありな世界だな」



    こうして1日が過ぎた。
    果たして橘さんの運命、幻想郷の運命やいかに。



    運命の切り札を掴み取れ!







    今更ながら注意

    このssは仮面ライダー剣、仮面ライダー剣『たそがれ』、小説版仮面ライダー剣、ドラマCD仮面ライダー剣(買う予定)、平成ライダー(一部)のネタバレがございます。

    オリキャラ(アンデッドを含める)が居るので御注意下さいませ。
  96. 96 : : 2015/03/24(火) 23:50:04


    人物紹介



    橘 朔也
    皆大好きダディーャナザァン!
    どういう訳か死んだ。ついでに味覚も死んでるぞ!
    仮面ライダーギャレンにヘシン!するぞ!


    羊飼 美香
    スペードのカテゴリーQ。矢沢シンセイザーしないよ。
    半年間幻想郷に居ながらにして何も情報を得られずにいる無能さん。しかし、ある異変に少しだけ気づいているものの、橘に遮られうやむやに。

    この人の絵は一応描く予定。



    黄泉川
    突如迷い混んでしまった一般の先生。
    寺子屋で生物の授業をしている。しかし、内容が退屈過ぎてけーねすらも寝てしまった。偶々、その日来ていた妹紅は寝なかったものの、二度と授業に参加することは無かった。
    謎の怪人と対峙した筈なのだが……。
  97. 97 : : 2015/03/25(水) 03:52:32

    人物紹介


    白井 虎太郎
    橘の友人。サイエンスライターを目指していた。
    仮面ライダーと言う名の仮面を世に出し成功し、実写化アニメ化を果たす。
    残念ながら年に勝てず亡くなってしまうが仮面ライダーは続いていた。第三者の機械の手によって。
    幻想郷でも仮面ライダーと言う名の仮面は大好評であった。



    深沢 小夜子
    皆大好きザヨ゛ゴオオオオオオオオオオ。
    橘の良き理解者であり、同期である。
    橘に深く関わってしまったため、伊坂に殺される。
    だが、幻想郷で橘と出会う。
    彼女の目的は一体……。



    剣崎 一真
    皆大好きオンドゥル王子。
    自らをアンデッド化させることで世界とジョーカーである相川 始を救った。
    相川 始のアンデッドの本能を薄めるために人知れず何処かへと行ってしまった。
    今も何処かで彼は運命と闘い続けている。
    幻想郷には居ないみたいだ。
  98. 98 : : 2015/03/25(水) 16:09:09





    『この戦争が終わったら何処へ行くんだろう?』

    『それは神のみぞ知る、ってね』




    『まったく。一族だけがこの世界を支配する、ねえ。生き残らせるのが我々で良いのか?』

    『君達には恩がある。今こそ返すときが来た』

    『それだけで…、下らないな』

    『我々はそれだけで救われた。本当に感謝している』

    『このメンバーだけで勝てるのか?』

    『私達が居る。君の一族の………………』

    『劣っているじゃないか』

    『私が鍛えた。大丈夫だろう』

    『こんなので運命を決めさせられるとはな…。統制者は何考えてるのだか』













    かつて我々は平和的な種族であった。
    種族は52、人類が誕生する遥か昔に我々は存在し暮らしていた。
    領土問題、増えすぎる人口に悩まされていながらも、我々は平和であった。だが戦争が起きてしまった。
    空から漆黒の無機物な金属が自らを統制者と名乗り、種族を狂気へと誘った。
    そのせいで人口は、僅かに残り、海は血で染まり大地は白骨の死体で積み上げられた。
    後に統制者は言った。こちらが種族の中から一人の戦士を選び最後に残った一人が、覇権を手に入れられると。
    そして、私達はある種族に希望を託したのだった。
  99. 99 : : 2015/03/25(水) 16:15:27


    翌日

    慧音
    「……」ムクリ

    慧音
    「少しばかり早く起きてしまったか……」

    慧音
    「…汗、かいたな。水でも浴びるか…」テクテク





    前日
    蕎麦屋


    ダディ
    『何? 人間は何で出来ているかだと? 簡単だろ。三分の一が水分、炭素、カルシウム、』

    霊夢
    『誰が科学知識を披露しろと言った』

    慧音
    『橘さん、人間は肉体と精神と魂で出来ているんだ』
  100. 100 : : 2015/03/26(木) 00:54:59


    羊飼
    『何か壮大な話の予感がする…』

    翠香
    『そうでもないさ』

    ダディ
    『それがどうしたっていうんだ』

    霊夢
    『橘さんのが特殊でね。器が無いのよ』

    ダディ
    『器? なんだ、話の流れからして肉体が器だろう? 無くて当然だ』

    霊夢
    『中々良い線いってるけど、器っていうのは“魂”そのものを容れるものよ』

    霊夢
    『簡単に言うとお皿とご飯、ご飯が魂でお皿が器。つまり橘さんは魂そのものがここに存在している訳』

    霊夢
    『普通はそうならないんだけどね』
  101. 101 : : 2015/03/26(木) 00:58:23

    羊飼
    『ふーん』

    ダディ
    『俺は一体どうなってるんだ?』

    翠香
    『橘さんはご飯丸出し状態ってわけだ』

    ダディ
    『それが一体何だってんだ』

    慧音
    『特殊な例で私達にも分からない、ということだな』

    霊夢
    『そんなところね』
  102. 102 : : 2015/03/26(木) 01:10:47

    翠香
    『羊飼は霊的になんか思い当たる節は無いのかい?』

    羊飼
    『私達は長生きだったから宗教的なものは皆無だったの。滅多に死ぬ者は居なかったし』

    霊夢
    『1日の時間が数えられないほどあるのなら当たり前ね』

    羊飼
    『ただ、こう言い伝えられていた』

    羊飼
    『“大いなる意志の元に集い融合する。やがてそれは新しい命を分け与え我々は生を授けられる”ってね』

    ダディ
    『おおいなる石?』

    霊夢
    『何よそれ』

    翠香
    『よっぽど宗教になってるね』

    慧音
    『融合して分け与えるってなんだ?』

    羊飼
    『学者も研究はしてたけど何せ死後だから誰にも分からなかった。分かるのは大いなる意志に行く死者だけ』
















    慧音
    (橘さんは死んでいた、か。彼は聞いた限りボロボロとか言っていたな)ガラリ

    ダディ
    「」パンツサゲテイルトコロ

    慧音
    「」
  103. 103 : : 2015/03/26(木) 17:37:51

    慧音
    「うわああああああああああああ!!!」

    野符「GHQクライシス」

    ダディ
    「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!」

    ドガアアアアアアアアアアアアア

















    数十分後

    ダディ
    「オデノカラダハボドボドダー!」ボドボド

    慧音
    「す、すまない橘さん…」

    ダディ
    「いくら俺が死んでいるからといって痛みはある。死ぬかと思った」

    慧音
    「申し訳ない…」

    ダディ
    「朝に勝手にシャワーを浴びようとした俺にも非がある。すまなかった」ボドボド

    慧音
    「朝食の支度をするから橘さんはゆっくり休んでくれ」

    ダディ
    「ああ…」
  104. 104 : : 2015/03/27(金) 03:16:13



    妖怪の山

    ??
    「…」

    ??
    「まだ?」カチャカチャ

    ??
    「ええーい、これで、どうだ!」パチン

    ??
    「…、それ二歩。私の勝ち」

    ??
    「えー? いいじゃん見逃しておくれーよ椛ぃ」


    「ダメですにとり。勝負は勝負ですし」

    にとり
    「ぶー。今日の椛つめたいー」


    「気分、気分」

    にとり
    「気分で勝敗を分けるなんて真面目もみじたんらしくないぞ」


    「…、それより面白い物を今作ってるとかなんとか。何作ってるの?」

    にとり
    「うーんとね」ゴソゴソ

    にとり
    「これだよ」テレレーン


    「ミツバの家紋…? なにそれ無駄に金色とか」

    にとり
    「まだまだ秘密なんだ。出来たら見せてあげよう」


    「まだ完成してないの? というか用途は置物?」

    にとり
    「まま、そこらはまだ秘密さ。じゃ、あたしはこれでおさらば!」


    「また相手してね」

    にとり
    「じゃーねー!」ビューン
  105. 105 : : 2015/03/27(金) 12:43:30


    -------------------


    慧音
    「橘さんここだ」

    ダディ
    「川…? ここに住んでるのか?」

    慧音
    「釣竿にきゅうりを付けたものがある。それを使って釣るんだ」

    ダディ
    「よっぽどの間抜けでないと釣れんだろ」

    慧音
    「見てれば分かる」シュ

    ダディ
    (あんな糸丸出しのきゅうりに引っ掛かる馬鹿河童なんて居るのか?)

    慧音
    「……」

    ダディ
    「……」

    慧音
    「……」ピク

    慧音
    「そこだあああああああ!」

    ザパァ!
  106. 106 : : 2015/03/27(金) 15:29:41

    ダディ
    「んな馬鹿な!」

    慧音
    「釣れただろ?」

    ダディ
    「違う!」

    ダディ
    「女の子が河童な訳無いだろう!」

    にとり
    「うわわ! どうして人が川に!」

    慧音
    「早速で悪いのだが作ってほしいのがある」

    ダディ
    (妖怪が人間に似ているのはアンデッドも同じだがこうなるとは……)

    にとり
    「いきなりすぎないかい?」

    慧音
    「これは前払いだ。頼む」

    ダディ
    「予め用意しておいたバッグにできるだけ詰めたきゅうりで頼めるか? 普通は金を」

    にとり
    「喜んで作らせていただきます!!」

    ダディ
    「お前、人にいつか痛い目見るぞ」
  107. 107 : : 2015/03/28(土) 01:41:20
    ------------------

    博霊神社

    霊夢
    「……」ペラ

    霊夢
    「……」ペラ

    霊夢
    「……ふぅ」パタン

    霊夢
    「アンデッドのこと何かしら書いてあると思ったけど、作者本人の実体験と出来事しか書いてないわね……」

    霊夢
    (弾幕が効かない、とするなら力業でしか効果は無い。まったく、面倒くさ)










    ------------

    妖怪の山


    にとり
    「さて、ここが我が家でーす」

    ダディ
    「洞窟の中にあるのか」

    にとり
    「ちょっと待っとくれ、部屋片付けるから」バタン


    ドゴォ!! バギャアア!! ニャアアアアアアア!! ドッセーイ!

    ダディ
    (なんなんだ何が起きてるんだ……)

    にとり
    「お待たせー」ガチャリ

    慧音
    「案外早かったな。お邪魔する」

    ダディ
    (さっきの気にならんのか)
  108. 108 : : 2015/04/15(水) 18:25:43

    にとり
    「ささ、ここが家のなかでーす」

    ダディ
    「広いもんだ……(あそこにある機械の山…使えるかもな……)」

    慧音
    「ただ端っこに寄せただけか。だらしない」

    にとり
    「客人が来るって分かってたら片付けていたよー」

    にとり
    「んで何を造ってほしいんだい?」

    ダディ
    「これだ」バサッ

    にとり
    「どれどれ……これ何の設計図だい?」

    慧音
    (夜に書いていたのはアンデッドサーチャーだったのか)

    ダディ
    「アンデッドを見つける装置だ」
  109. 109 : : 2015/04/16(木) 22:04:06

    にとり
    「…これってパソコンと接続メモリ?」

    ダディ
    「そうだ。出来るか?」

    にとり
    「作るまでもないや。ここにあるからね」

    ダディ
    「なんてこったい。一晩中考えて描いたというのに」

    慧音
    「た、橘さん……(もしかして天然なのか?)」

    にとり
    「ちょっと取ってくるから待っていておくれ」テクテク
  110. 110 : : 2015/04/17(金) 17:49:11
    昨日見つけた
    期待
  111. 111 : : 2015/04/17(金) 23:43:01
    期待!がんばってください。
  112. 112 : : 2015/04/19(日) 12:06:08
    >>110
    >>111
    レス有り難うございます。


    にとり
    「はいよー、パソコンとUSBだよー」

    ダディ
    「すまん、ありがとう」

    慧音
    「型が古そうだな」

    にとり
    「河童特製にとり印の高スペックパソコン! そんじょそこらのパソコンとは違うんだ! なんとお値段以上にとり!!」

    慧音
    「何を言っとるんだ河城」

    ダディ
    「それとだな、小型エンジン無いか?」

    にとり
    「あるけど、何に使うの? それとアンデッドって何?」

    ダディ
    「昨日、人里で何かがあったんだ。知らないか?」

    にとり
    「昨日か。工房に籠ってて分かんないや」

    ダディ
    「そうか」

    慧音
    「追々話すとして、今は緊急事態なんだ。力を貸してくれ」

    にとり
    「……、これだけきゅうり貰ったんだからね。惜しみ無く協力するよ」

    ダディ
    「良いやつだな、ありがとう」

    にとり
    「それで、小型エンジンと何をご所望で?」

    ダディ
    「これに入っているデータを使ってアンデッドの居場所を特定させる衛星が欲しい」

    にとり
    「随分焦ってるみたいだね」

    慧音
    「無理な注文は承知だが、お願いだ」

    にとり
    「おーけー。ひとまずそれ(携帯)をパソコンに移してちょうだいな」

    ダディ
    「了解した」
  113. 113 : : 2015/04/19(日) 12:18:23


    ダディ
    「頼んだ、河城」

    にとり
    「頼まれた、盟友橘さん」ピョーン

    慧音
    (機械の山に頭からダイブした…。痛くはないのか)

    ダディ
    「俺も作業に取り掛かる」







    数分後



    ダディ
    「…」カタカタ

    慧音
    「私には分からんが、大分難しそうだな」

    慧音
    (文字がいっぱい羅列していてサッパリだ…)

    ダディ
    「よし、完成だ」

    慧音
    「早すぎないか?」

    ダディ
    「移植してデータを組み上げるだけだからな」

    ダディ
    「あとは河城だが……(俺のこと知っていたのは昨日のアレのせいか…。あんな記事がばら蒔かれていたんだからな)」

    にとり
    「お待たせー」ヨッコイショ

    ドサリ

    ダディ
    「早すぎないか?」

    にとり
    「試作品が腐る程あるからね」
  114. 114 : : 2015/04/19(日) 17:44:02

    ダディ
    「試作品、か。熱心だな」

    にとり
    「楽しいもんだよ?」

    ダディ
    「あの山を見れば言わずもがなだな」

    にとり
    「あははは」

    ダディ
    「早速試運転したい。大丈夫か?」

    にとり
    「勿論。外に出ようか」











    -----------------



    にとりの家の前






    にとり
    「打ち上げるよー」

    ダディ
    「ざん! にぃ、いち!」

    にとり
    「発射!」

    シュゴオオオオオオオオ


    慧音
    「おおお、感動だ」

    にとり
    「うん、あそこなら良いかな。橘さん起動してみて」

    ダディ
    「おう」カタカタ

    ダディ
    「何だこれ。なんの地図だ」

    にとり
    「幻想郷の地図に当てはめたんだ。探すときに便利だと思って」

    ダディ
    「感謝する」

    慧音
    「アンデッドサーチャーの調子はどう?」

    ダディ
    「良好だ」

    ダディ
    「俺のベルトの位置をここに表示することでどこに居るか判るしな」

    ダディ
    「河城、ありが---」

    ビーッビーッビーッビー

    慧音
    「な、何の音だ?」

    ダディ
    「早速アンデッドのお出ましみたいだ!」

    河城
    「そうなのかい?」
  115. 115 : : 2015/04/19(日) 21:46:43

    慧音
    「位置は?」

    ダディ
    「…、何!? 俺達からそう遠くはないぞ!」

    慧音
    「何だって!?」

    河城
    「うぇえ?」

    ダディ
    「上白沢、河城、俺の側から離れるな!」

    慧音
    「しかし見当たらんぞ!?」

    ダディ
    「上か下、不可視のアンデッドかもしれん! 変身!!」

    『TURN UP』

    にとり
    「……」

    にとり
    「見て! 妖怪の山にもいっぱい反応が!」
  116. 116 : : 2015/04/19(日) 22:07:30

    ギャレン
    「な、何なんだ…これ……UNKNOWN? ローチか!」

    にとり
    「ローチ? まったく話が見えないよ!」

    慧音
    「……、ちょっと待ってくれ」

    ギャレン
    「どうした!?」

    慧音
    「おかしくないか?」

    ギャレン
    「どういうことだ?」

    慧音
    「橘さんの姿を見てアンデッドは少なくとも逃げるはず。仮面ライダーと戦ったならなおのことだ。それなのにここの二つのアンデッドは私達から逃げようとしない……」

    慧音
    「現にこうして話しているのに襲ってこようともしない…」

    ギャレン
    「…、確かに、大量のUNKNOWNもおかしい。動きが無い。一体どうなってるんだ……」

    慧音
    「……この二つの反応、まさか私と河城なのか?」

    ギャレン
    「…、試しに少し俺から離れてみてくれないか?」

    慧音
    「ああ…」テクテクテク

    にとり
    「…あ、一つ離れていく」
  117. 117 : : 2015/04/19(日) 22:21:49

    慧音
    「じゃあ、これらの反応は…」

    にとり
    「冬眠している妖怪?」

    ギャレン
    「…」ガチャ

    ダディ
    キィーン「…」

    慧音
    「人里に羊飼が居るのに反応が無いぞ?」

    ダディ
    「羊飼はああ見えて上級アンデッドだ。上級アンデッドはアンデッドの気配を消せる」

    慧音
    「アンデッドサーチャー、意味無いな……」

    ダディ
    「……これではポンコツも同然だな」

    にとり
    「……」
  118. 118 : : 2015/04/20(月) 09:35:06

    -------------------

    慧音
    「悪い、お昼ご馳走になって」

    にとり
    「あはは、滅多に人なんて来ないし楽しかったよ」

    ダディ
    「こき使って悪かった、すまない」

    にとり
    「橘さんのアンデッドの話を聞けてきゅうりあんなに大量にくれただけで十分だよ。むしろこっちの方が謝りたいくらいさ」

    ダディ
    「また何かあったら頼るかもしれない。その時もお願いできるか?」

    にとり
    「もちのろん」

    ダディ
    「世話になった」スタスタ

    慧音
    「今日は有り難う」スタスタ

    にとり
    「じゃーねー」フリフリ







    ダディ
    「ん? これは……文々。新聞か……」

    慧音
    「珍しいな。昨日の新聞見ていなかったのだろうか河城」

    ダディ
    「……」

    慧音
    「さて、今日はどうするか」

    ダディ
    「アンデッドが現れん限りすることはないだろうな」

    慧音
    「そういえば、橘さん上級アンデッドって何なんだ?」

    ダディ
    「急だな」

    慧音
    「アンデッドサーチャーに反応しない理由聞いて気になってしまった」

    ダディ
    「上級アンデッドというのはジャックからキングのアンデッドを指している。2~10の下級アンデッドとは違い、高い知能を有し擬態能力がある。これが上級アンデッドだ」

    慧音
    「なるほど。しかし羊飼がその一人に入るとはな」

    ダディ
    「幸い俺達の味方をしてくれて助かる」
  119. 119 : : 2015/04/20(月) 13:39:23

    ダディ
    (河城にとり、河童なのに頭は禿げていなさそうだったな)

    慧音
    (橘さんなに考えてるんだろ)













    -------------------

    にとりの家


    にとり
    「たっだいまー」

    誰一人居ない空間ににとりは話をかける。
    すると上から青い羽を散らしながらサングラスを掛けた少女が舞い降りた。身長はにとりと良い勝負をしている。

    にとり
    「まさか仮面ライダーが存在していただなんて思っていなかったよ」

    ??
    「現に私が君にライダーシステムの設計図を渡しているではないか」

    にとり
    「それもそうだね」

    にとり
    「それで適合者は見つかったのかい?」

    ??
    「まだだ。ただ一人を除いてだな」

    にとり
    「あー、あの人ね」

    ??
    「しかし橘がもう来るとは予定外だ。気を付けておけ」

    にとり
    「そうだね」





















    にとり
    「井坂」

    井坂
    「……」
  120. 120 : : 2015/04/20(月) 14:12:51

    井坂
    「それは置いておこう」

    にとり
    「え?」

    井坂
    「君の帽子を取って頭のてっぺんを見せてくれないか」

    にとり
    「やだよ」

    井坂
    「よいではないか」

    にとり
    「やだ」

    井坂
    「こうなったら力ずくでも」ググ

    にとり
    「や、やめろ!! この帽子を取ったら私のファンの皆の夢を壊してしまう!!」グググ

    井坂
    「妖怪の癖に生意気な! 少し位よいではないか!」グググッ

    にとり
    「このっ、やめんか!!」ベシィン!!!

    井坂
    「え゛ん゛!!?」

    にとり
    「調子に乗るなこの羽散らし!!」

    井坂
    「うっうー……頭痛いよぉ…」ウルウル

    にとり
    「ったく、その程度で泣くくらいなら歯向かわなければいいのに」

    井坂
    (この妖怪……私を侮りおってぇ……以前の私なら一捻りなのに…! くそ、目が覚めたら女になってるし、力も弱まっているし!)

    井坂
    (だがマインドコントロールは成功した! 私の思い通りにはいかんが、ベルトを完成した暁にはぼろ雑巾のようにしてくれる!)

    井坂
    「ぐふふふふ、あーっはっはっはっは!!」

    にとり
    (やだ、この子頭おかしい。打ち所が悪かったかな…)
  121. 121 : : 2015/04/20(月) 20:21:24
    -----------------------
    人里

    ダディ
    「なあ、上白沢」

    慧音
    「どうした?」

    ダディ
    「何か腹減った」

    慧音
    「橘さん……さっき食べたばかり…」

    ダディ
    「きゅうりでは物足りない。もっと腹持ちの良いものが欲しい」

    慧音
    「持ってきた三分の一のきゅうり食べたくせに何を言ってる……」

    ダディ
    「お願いだ」

    慧音
    「……、妹紅の所へ行ってみるか…」
  122. 122 : : 2015/04/20(月) 22:42:51

    ダディ
    「上白沢は減らないのか?」

    慧音
    「あれだけ食べれば十分だと思うが……」

    慧音
    (橘さんと河城が味付けなしきゅうりで意気投合してたけど、橘さん本人の味覚が死んでいるっぽいから何食べさせても問題ないのでは?)

    慧音
    (橘さんってストレス溜まってるのか?)

    羊飼
    「あ、橘くん、せんせー。やっほー!」テテテテ

    ダディ
    「おう、羊飼か」

    羊飼
    「どうだったのアンデッドサーチャー」

    ダディ
    「それがな、妖怪とアンデッドの反応が同一で使えないんだ。むしろ無い方が良い」

    羊飼
    「そ、そうだったんだ……。地道に封印していくしか無いんだね…」
  123. 123 : : 2015/04/20(月) 22:58:47
    だいぶ進んでた!期待!
  124. 124 : : 2015/04/21(火) 18:37:11

    >>123
    有り難うございまする。



    慧音
    「だが収穫はあったんだ。妖怪とアンデッドは同じ性質、それが判っただけでも十分だと私は思う」

    羊飼
    「うん。先生ありがとうね」

    ダディ
    「そうだ、これから藤原の家に行くのだが羊飼もどうだ?」

    羊飼
    「うーん、行きたいけど橘くんが居なくなって私も居なくなると危ないから遠慮しとくよ」

    ダディ
    「そうだったな…」

    羊飼
    「大丈夫。何かあったらそっちに届く位の音で知らせるから」

    羊飼
    「それで妹紅ちゃんの所へ行って何するの?」

    慧音
    「橘さんの昼御飯を求めて行くんだ。きゅうりだけじゃ物足りないみたいでな」

    羊飼
    「橘くんって大食いなんだね」
  125. 125 : : 2015/04/22(水) 16:46:09
    羊飼 美香の想像図

    http://imepic.jp/20150422/602230
  126. 126 : : 2015/04/22(水) 16:47:19
    身長は156cm位で
  127. 127 : : 2015/04/22(水) 18:32:54

    ダディ
    「行ってくる」

    羊飼
    「行ってらっしゃーい気をつけてねー」フリフリ


    羊飼
    (……橘くんって腐ってても何でも食べそうだなー)








    ---------------
    迷いの竹林




    ダディ
    「戻ってきたか、俺の目覚めた場所へ」

    慧音
    「橘さんは弾幕を受けてここに来た、のだっけ?」
  128. 128 : : 2015/04/22(水) 20:57:11

    ダディ
    「そのことはどうでも良い。腹減った」キリッ

    慧音
    「もうすぐそこだから我慢我慢」

    ダディ
    「藤原はこの竹林で何をやっているんだ?」

    慧音
    「竹林の中に薬屋の『永遠亭』があってそこに案内する仕事をしている」

    ダディ
    「だが道を覚えれば良いのだろう?」

    慧音
    「この竹林に結界が貼られていて道が変わってしまうんだ」

    慧音
    「かと言って空から行こうとしても辿り着けない仕組みになっている」

    ダディ
    「怪しいな。まるでそこに近付かれたくない、いやまるで誰かに狙われて隠れているみたいだ」

    慧音
    「まあ、当たりだな。永遠亭には月の姫様が暮らしているから匿われてる」

    ダディ
    「月の姫、か」

    慧音
    「着いた。ここが妹紅の家だ」
  129. 129 : : 2015/04/23(木) 11:50:47

    慧音
    「もこぉー、居るかー?」コンコン

    ダディ
    (藤原の家、雪国のあの三角形の屋根の民家に似てるな……何だっけな名前…)

    妹紅
    『ちょっと待ってて』トテテテ

    ガラリ

    妹紅
    「あーい、あー頭いてー……。慧音あたし達ほっぽらかして何処に油売ってた?」

    慧音
    「あ」

    ダディ
    「すまない、ちゃっかり忘れてた」

    妹紅
    「マイペース過ぎんだろ」

    慧音
    「昨日の事と、これからの事を踏まえて話をしたい」

    妹紅
    「……まあ、上がっていきなよ」

    ダディ
    「すまんな。それより体調が優れていなさそうだが大丈夫か?」

    妹紅
    「黄泉川とであんたら待ってて、村の野郎から交代して酒飲んで二日酔いだ。どう責任持つ?」

    ダディ
    「自業自得だ。義務は無い」

    妹紅
    「はは、面白いヤツだ橘さん」
  130. 130 : : 2015/04/23(木) 21:09:46

    ------------------



    ダディ
    「」パクパクパク

    妹紅
    「あたしが知らない間にそんな事があったのか」

    慧音
    「うん、弾幕を受け付けないアンデッドが三つの世界からここに来てると予想されている」

    妹紅
    「その内の一つに羊飼っていうアンデッドが協力してくれる、と」


    「で、橘さんは死んでいる……んだよな……。この通りさっきから食べまくっているけど。幽霊ってのは食欲旺盛になるもんかね?」

    慧音
    「味すらも分かっているのか怪しい」

    ダディ
    「」パクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパク

    慧音
    「……」

    妹紅
    「……」
  131. 131 : : 2015/04/25(土) 10:31:03


    ダディ
    「ごっそさん」ゴトリ

    ダディ
    「美味しかった」

    妹紅
    「お粗末様でした」

    ダディ
    「でだ、アンデッド達は弾幕が効かん。物理的ダメージなら可能なはずだ」

    妹紅
    「あたしは無理だ。炎も里を襲ったアンデッドに太刀打ちできなかった」

    ダディ
    「…、いいや大丈夫だ」

    慧音
    「どうして? 私もそれを見ていたが剣の炎を受け止められて返り討ちにあったんだぞ?」

    ダディ
    「上級アンデッドの一部は障壁を張れる。恐らく藤原の炎が止められたのは剣の回りに障壁を張り、カテゴリーキングの回りに障壁を張り、あたかも炎とつばぜり合いをさせているのだと錯覚させていたんだ」

    慧音
    「観てもいないのに詳しいとは…、凄いな橘さん」

    ダディ
    「俺もそのお陰で苦戦したからだ」
  132. 132 : : 2015/04/26(日) 23:00:46

    ミス
    >>131

    ×
    慧音
    「どうして? 私もそれを見ていたが剣の炎を受け止められて返り討ちにあったんだぞ?」


    慧音
    「どうして? 私もそれを見ていたが炎の剣を受け止められて返り討ちにあったんだぞ?」


    ×
    ダディ
    「俺もそのお陰で苦戦したからだ」


    ダディ
    「俺もその障壁で苦戦したからな」
  133. 133 : : 2015/04/26(日) 23:07:40

    ダディ
    「里が襲われる以前に何か奇妙なことは無かったか?」

    妹紅
    「あんたが降ってきた事くらいだろ」

    ダディ
    「俺もそう思う」

    慧音
    「何で空から落ちてきたんだろう?」

    ダディ
    「俺が来る前はどうだ? ほんの些細な事で良い」

    慧音
    「……、うーん……」

    妹紅
    「いやー、まったく思い当たらんな」

    ダディ
    「人が狼になったりしていないか?」

    慧音
    「それはない」

    ダディ
    「まあだろうな」
  134. 134 : : 2015/04/26(日) 23:15:17

    慧音
    「はー、まったくないな……」

    妹紅
    「……、半年前、だったかな。空から流れ星が降ってきたっけ」

    慧音
    「あれは綺麗だったな」

    妹紅
    「ま、関係無いわな」

    ダディ
    「半年、か。羊飼も半年間ここを探検したとか言ってたな」

    慧音
    「確かそうだったけ」

    妹紅
    「関係無いね。数字は合ってるけど」

    ダディ
    「だな」
  135. 135 : : 2015/04/26(日) 23:25:19

    慧音
    「駄目だな。このままでは」

    ダディ
    「異変が起きて一日しか経っていないから当然だ。焦らずに緊張を持って行動するんだ」

    妹紅
    「…、異変じゃないけどさ今日の『文々。新聞』届いてないね」

    慧音
    「言われてみればそうだな。橘さんは格好の記事になり得るのに」

    ダディ
    「あの出鱈目新聞か」

    慧音
    「明日の天気予報も書いてあるし、捏造されている記事でも退屈でもある幻想郷の数少ない娯楽でもあるんだ」

    ダディ
    「あんな記事でも退屈しのぎになるんだな」

    妹紅
    「それと意外に使えるしね。主に火種に困らん」

    慧音
    「普通に炎出せるだろ」
  136. 136 : : 2015/04/27(月) 14:40:07


    --------------------

    人里



    羊飼
    (うーん……暇…)

    羊飼
    (今までは色んな場所に行けたのになー。しょうがないか…)


    ワイワイ
    デタゾディフェンスニテイヒョウノアルイケガミダー


    羊飼
    (昨日の襲撃にあっても子供達って元気なもんだなー。バスケやってるし。私も混ぜてもらおうかな)

    羊飼
    「ねぇね、私もバスケやっても良いかな」

    子供A
    「えー、どうしよっかな。人数足りてるし」

    子供B
    「じゃあ審判やって!」

    羊飼
    「うん、おっけー。審判やるよ」

    羊飼
    (って、幻想郷でもバスケってあったんだ。ルールブックでも流れ着いたのかな……)
  137. 137 : : 2015/04/30(木) 01:03:52

    子供D
    「イグナイトパス!」ドシュゥ!

    子供E
    「ダニィ!?」

    子供A
    「ナイスパス! このまま一気に決めてやるぜ!! レイカップシュートォ!」バゴォ!

    子供B
    「それダンクや!」

    羊飼
    「はーい、Aチームに2点入りましたー」


    羊飼
    (この世界にアンデッドなんて必要はないんだ…)

    羊飼
    (だから…、早く終わらせてこの光景を守っていかなきゃ……)


    子供C
    「くっそお!」

    子供B
    「あー、もー! どうやったらあんなんできるようになるんだ!」

    子供G
    「四葉じいさん前まで俺らに技教えてくれてたのになー。どうしていなくなったんだろ」

    羊飼
    「四葉じいさん?」

    子供H
    「俺らにバスケ教えてくれたおじいちゃんだよ」

    羊飼
    「ふーん。どこかにでも行ったの?」

    子供L
    「ある日ぱったり居なくなっちゃったんだー」

    子供A
    「そいや、何人かの大人たちも四葉じいさんと同じ日に居なくなったよな」
  138. 138 : : 2015/04/30(木) 01:11:39

    羊飼
    「何だって?」

    子供C
    「でも次の日何食わぬ顔でここに戻ってきたんだよ。不思議だったよな」

    羊飼
    「それってどれくらい前?」

    子供O
    「確か一年前になると思う」

    羊飼
    (私がここに来る三ヶ月前……、何が起こってるというの…)

    羊飼
    「それって妖怪とかの仕業なのかな?」

    子供B
    「うん、だって妖怪しか考えられないもん」

    羊飼
    (…そっか。妖怪か…。でも不明な点が多すぎる……)

    羊飼
    (橘くんたちが帰ってきたら報告しとかないと…)
  139. 139 : : 2015/04/30(木) 01:21:17

    もこたんの家


    妹紅
    「でさ、こう話し込んでも何も始まらないと思うんだよね。里が一回襲撃されたばかりなんだからさ」

    ダディ
    「ああ、俺たちにとっても不可解なことが山ほど在る。何か分かり次第報告してくれると助かる」

    慧音
    「一理あるな…」

    ダディ
    「でだ、藤原」グギュルルル

    妹紅
    「ん? 腹の虫鳴ってんじゃないか。まーた空いたのかい?」

    ダディ
    「いや、トイレしたい」グギュルルルル

    妹紅
    「…」

    慧音
    「た、橘さん…。橘さんの方が緊張感がないと思うのだが…」
  140. 140 : : 2015/04/30(木) 01:39:36













    ――え?

    ――種を蒔いたんだ



    『咲いたんだ…一輪だけ』


    ――来年花が咲いたら









    一緒に見に行こうよ













    『ぁ…りぉ、う』










  141. 141 : : 2015/05/01(金) 11:02:17

    永遠亭


    鈴仙
    「えーっと、ですね、花の種を植えるのは良いんですけどね」

    ??
    「はい」

    鈴仙
    「もうちょっと自粛してもらえると有り難いなーって」

    ??
    「良いじゃないですか。きっと春になったらいっぱい咲いて綺麗になりますって」

    鈴仙
    「いくらなんでもこんなに植えても咲かないって」

    ??
    「咲かせますよ。そうしたら、」

    妹紅
    「おーい! どなたかいませんかー!!」
  142. 142 : : 2015/05/01(金) 22:28:47

    鈴仙
    「あ、ちょっと行ってきます」トテテテ

    ??
    「行ってらっしゃい」


    タダイマッテドウシタノソノオトコノヒトキズダラケジャナイデスカ!
    コイツナミルカラニワナダッテワカルノニタベモノニツラレテナ
    テイアノイタズラウサギメ-キツクイットカナイト
    ソレトセイチョウザイヲモライタイ
    アトバカガナオルクスリモナ
    ダレニヒツヨウナンダ?
    アンタダヨタディーャナザァン

    ??
    (何か騒がしい患者さんが来たみたいだなー)
  143. 143 : : 2015/05/02(土) 13:33:22

    -----------------

    永琳
    「ただの食べ過ぎね。取り敢えずお薬出しておきます」

    慧音
    「橘さん今後は控えるように」

    ダディ
    「何だまるで俺が大食いみたいじゃないか」

    妹紅
    「聞くところ、鞄の三分の一きゅうりを一人で食べたみたいじゃん。その上あたしの一日分の食事を食べておいて一体何を言ってるんだ」

    永琳
    「原因はストレスみたいね。心当たりはある?」

    ダディ
    「ストレス? 俺にストレスなど無い」キリッ

    慧音
    「橘さん、同僚に騙されてたって言ってたね」

    ダディ
    「ああ」

    慧音
    「蹴落とされそうにもなったんだっけ?」

    ダディ
    「ああ」

    妹紅
    「橘さん……それをストレスって言うもんだよ……。典型的なやつだな。よく太らないもんだよ」

    ダディ
    「…ストレス、俺の心に……ストレス…」

    永琳
    「妙に韻が良いわね」
  144. 144 : : 2015/05/03(日) 00:35:38

    今更だけどレンゲルジャックフォームおめでとう!
    やったね睦月! フロート(笑)とは言わせないよ!(飛べるとは言っていない)
    http://hobbyjapan.co.jp/ltd_items/SIC/
  145. 145 : : 2015/05/03(日) 13:24:45
    しばらく書き溜めます。
    恐らく三ヶ月要します。
  146. 146 : : 2015/08/06(木) 16:41:39
    永琳
    「とにかく、食べ過ぎに注意すれば大丈夫でしょう。あとはストレスね。こればかりは私でも無理だから自分で何とかしてね橘さん」

    ダディ
    「…医者は身体を治せるが、心を治すことなぞ出来ない、だっけか」

    永琳
    「その通り。だけど私はただの薬師よ」

    妹紅
    「ふーん良く言うもんだねぇ」

    ガラリ

    ??
    「お薬持ってまいりました先生」

    永琳
    「有り難う。これを食後に飲んでくださいな。一週間分出しておきます」

    妹紅
    「ん? 新人でも雇ったのかい?」
  147. 147 : : 2015/08/06(木) 16:46:43


    永琳
    「ええ、そんなところね。どこかのいたずら兎さんとは大違いで助かるわ」

    ??
    「てゐさんはやればできる人ですよ」

    永琳
    「やれば、ねえ。本当それなのよ」

    慧音
    「少しばかり話しても良いだろうか?」

    永琳
    「何を、かしら? 寺子屋の先生」

    ダディ
    「実はだな、バケモノが里を襲ったんだ」

    永琳
    「普通ね。そんなの当たり前じゃない。わざわざ忠告(はなしをし)に?」

    妹紅
    「一筋縄じゃいかないから忠告(はな)しているんだ」

    ダディ
    「そいつらは神出鬼没のバケモノで、不死身なんだ。もし出会ったら俺たちに知らせて欲しい」

    永琳
    「情報が少ないわね。もっと具体的にお願いできるかしら?」
  148. 148 : : 2015/08/06(木) 20:20:13


    慧音
    「『仮面ライダーと言う名の仮面』を知っているか?」

    ??
    「あれですか! すごい面白い作品でしたよね先生!」

    永琳
    「お気に入りの本ね…、それとどう関係が?」

    ダディ
    「それが実在しているんだ」シュッ

    ??
    「そのクワガタのトランプは…」

    ダディ
    「俺はBORDのライダーシステム第一号の2代目、橘朔也ギャレンだ。作者の白井虎太郎とは親友だった」

    永琳
    「へぇ」

    妹紅
    「信じられんないって顔してるけど私は作中…って言っても別世界のアンデデッドと交戦した。そして橘さんが」

    慧音
    「仮面ライダーギャレンなんだ。この目で見た」

    妹紅
    「生憎変身は見られなかったけどね」

    ??
    「すごい! 都市伝説が実在してたんだ! 先生、サイン貰いましょう!」

    永琳
    「落ち着いて。相手は患者さん。有名人でも特別扱いは無し。サインはあなたの休暇を利用して貰いなさい」

    ??
    「は~い…」
  149. 149 : : 2015/08/06(木) 20:24:03
    更新されていた!??は誰なんだ...
  150. 150 : : 2015/08/06(木) 20:34:24
    永琳
    「戻すけど、それほど脅威かしら」

    ダディ
    「アンデッドに弾幕は通用しない。それに俺が居た世界とは別の二つの世界からアンデッドが入り混じっている。同個体の上級アンデッドが三体集まれば大変だ」

    永琳
    「なるほど…厄介ね」

    ??
    「そ、そうだったんですか…」

    妹紅
    「一応だけどね、あんたらに診察ついでに忠告を兼ねてきたんだ。輝夜がやられるとは思わんが、な」

    慧音
    「アンデッドを封印するには橘さんのカードが必要不可欠、アンデッドは倒しても時間が経てば蘇るんだ」

    永琳
    「なるほど小説と一緒って訳、ね」

    ??
    「不死身なら厄介ですよ先生……」

    妹紅
    (あんたが勤めてるやつらとあたしと橘さんと慧音、慧音は半永久か。全員不死身なんだけどな……気付いてない、そんなこたぁないか『幻想郷(ここ)』に来て事情聞いてるだろうし)チラ

    ダディ
    「……」

    妹紅
    (死人が腹壊すなんて聞いたことねえ……常識に捕らわれてはいけない、だっけな……)

    妹紅
    (……あん? 誰だっけ言ってたの…まあいい)
  151. 151 : : 2015/08/06(木) 20:35:46
    >>149
    ヒント リメイク作品
  152. 152 : : 2015/08/07(金) 00:50:00

    妹紅
    (…………いや……、そもそも誰が言ったんだ…)ウーン

    永琳
    「話は解ったわ、有り難うね。それで、お代は貴方のサインで良いわ。都市伝説の仮面ライダー本人となれば価値はあるでしょうしね」

    ダディ
    「そんなんで良いのか」

    永琳
    「この子も欲しがってることですし、サインだけでタダになるなんて話は滅多に無いことよ?」

    ??
    「やった、あの仮面ライダーからのサインが貰えるだなんて…!」

    慧音
    「本当に良いのか? それにこの話を簡単に信用しても良いのか?」

    永琳
    「まあ、ね。それにこの子だってほぼ同じだし…」チラッ

    ??
    「?」

    ダディ
    「何か言ったか?」

    永琳
    「何でも無いわ。ここにサインペンと色紙があるからお願いできるかしら?」

    ダディ
    「ああ。…サイン求められるのは初めてだな……。どう書けば良いのやら」

    妹紅
    「んなもん適当に書いとけばいいんじゃない? ぱぱっと書いちまいなよ」

    ダディ
    「普通に筆記体で良いか…」サラサラ
  153. 153 : : 2015/08/10(月) 04:53:27
    ダディ
    「これで良いか?」

    慧音
    「初めてでこれか、中々良い出来じゃないか(筆の時より上手だ…)」

    永琳
    「あらいけてるわね。はい晴彦君。良かったわね念願のサインよ」

    晴彦
    「わぁ! 有り難うございます! 橘さん一生大事にします!」

    ダディ
    「こう喜んでもらえるとこっちも嬉しくなるな」

    慧音
    「では、私達はこれで失礼する」

    永琳
    「ええ、お大事にね」

    ダディ
    「世話になった」スクッ スタスタ

    妹紅
    「んじゃ、あんがとさん」

    永琳
    「ちょっとお薬忘れてどうするの橘さん」

    ダディ
    「すまん」
  154. 154 : : 2015/08/19(水) 00:17:43
    -------------------------------











    ??
    「はっ、はっ…、は……」


    オイソッチニニゲタゾー
    オーエー
    イッー
    イー


    ??
    「……」ハア



    ??
    (何とか撒けたか……あの全身タイツに変なマスク……変態集団に亀に大砲が付いてたり、何なの…)

    ??
    (空から逃げようにも変な結界が張られているし……くそっ…)

    ??
    (仲間にも連絡が取れないし……しつこいし…)


    カタ カタ カタ

    ??
    「ここに隠れていたか、射命丸文。手こずらせてくれたな」

    射命丸
    「ったく、そんな変な格好で私に迫ってきて変態としか思えません」ジリッ

    ??
    「…、もう一度問おう。我々の傘下に入らないか。君の実力、指揮能力を評価しているのだ。天狗の下で汗を流すより良いポストに付けられるはずだ」

    射名丸
    「お断りします」

    ??
    「何故だ」

    射名丸
    「ポストに着くより大天狗の元で汗水流して新聞作った方がよっぽど有意義ですわ」

    ??
    「…交渉決裂だな」
  155. 155 : : 2015/08/19(水) 00:52:02


    射名丸
    「最初からそう言ってるんですけどねー、頭悪いんですかね?」スッ

    ??
    「君の情報収集力は我々の脅威となる。排除する」

    射名丸
    「余裕ぶるのも今のうちですよ……、食らえっ!!」

    歯団扇を怪人に向け大いに振るった。
    常人なら涼しい程度の風であろうが、射名丸は違う。幻想郷においての実力者であり最も疾い妖怪でもあり、風を操る能力がある。
    振るう葉団扇は妖力を纏い風は渦を巻き、竜巻と化す。それは周囲に存在する木を殴り倒しながら怪人へと進む。
    周りの追跡者などどうでも良い。
    目の前の怪人を打ちのめす。

    ??
    「……」

    しかし怪人は身動き一つもしない。
    動かないなら好都合。射名丸は怪人を打ちのめすために放ったが狙いはそうではない。
    派手な技で自分を隠し、自慢の疾さで逃げるのが算段だった。

    射名丸
    (この隙に……!?)

    突然強烈な光が襲った。
    余りの眩しさに手で光を遮った。

    射名丸
    「し、しまっ…!」

    射名丸は妖怪であろうが、モチーフは動物。遮ったが漏れた発光に眼が慣れず、視界がほぼ見えなくなる。

    ??
    「……」

    怪人は何か呟くと手に深紅の剣を持ち、射名丸の前に怪人が居た。
    竜巻はどう対処したのか射名丸に知る暇を与えなかった。

    ??
    「次元の狭間で眠っているが良い」

    ズバァ!!!













    文々新聞 スゥー

    文々新

    文々



    ……
  156. 156 : : 2015/08/19(水) 00:54:39













    ---------------------------------





    もこたんの家



    妹紅
    「? っかしーな、橘さんここに何か紙か何か置いてなかたっけ?」

    ダディ
    「紙? いや、分からんな」

    慧音
    「外の竹を切ってくるからそれを火種にすると良い。少し待っていてくれ」スタスタ

    ダディ
    「俺は野菜を切る、藤原は仕込みを頼む」ザクザック

    妹紅
    (てゆーか何で橘さんウチで夜ご飯食べることになってんだ…)イソイソ

    妹紅
    「里には戻らなくても良いのかい?」

    ダディ
    「羊飼が居るから大丈夫だろう。何かあったら音で知らせることになっている」

    妹紅
    (だめか……うちの食費が大変だ…)チーン
  157. 157 : : 2015/08/19(水) 00:58:42





    永遠亭




    晴彦
    「♪~」

    てゐ
    「おやおや晴彦くん随分ご機嫌良いみたいだね」

    晴彦
    「はい! 本物の仮面ライダーからサイン貰ったんですよ!」

    てゐ
    「ふーん良かったじゃん」

    晴彦
    「ちょっと報告しに行ってきますね!」トトトトトト

    てゐ
    「いってらー」

    てゐ
    (報告、か)

    鈴仙
    「居た! てゐ! 今日の患者さんあなたの罠に掛かって大怪我したのよ!」トテトテトテ

    てゐ
    「え? あんな動物でも分かる罠に?」

    鈴仙
    「あなた元動物でしょうが!」
  158. 158 : : 2015/08/19(水) 01:04:47
    てゐ
    「そりゃあそうだけどさ、だってスパゲティ道端に置いてたら誰だって気付けるでしょ?」

    鈴仙
    「え?」

    てゐ
    「立ち聞きしてたけどさ今日の患者さん『仮面ライダーと言う名の仮面』の橘さんだったみたいじゃん? あの食い意地張った味音痴」

    鈴仙
    「ああ、それ自業自得ね」

    てゐ
    「でしょ? それでさ『仮面ライダーと言う名の仮面』の登場人物の中で誰が好き?」

    鈴仙
    「え? えーと、剣崎かなー。てゐは?」

    てゐ
    「私は始かな」

    鈴仙
    「へー、意外ね」

    てゐ
    「バケモンが人の心を持ってるってなんかロマンがあると思うんだ」

    てゐ
    「晴彦は橘さんらしいね。渋いのを選択したもんだよ」

    鈴仙
    「師匠は主人公の剣崎だよね」

    てゐ
    「剣崎かー」
  159. 159 : : 2015/09/09(水) 22:00:08

    てゐ
    「渋い選択した晴彦、嬉しそうだったよ橘さんのサイン貰えて」

    鈴仙
    「私の所にも来て自慢してたわ。見てくださいよーって。しかも本人だったなんて思いもしなかったわ」

    てゐ
    「それで、あの子の所にも知らせに行くみたいだよ。目が覚めるのはいつ頃になるのか分からないのに」

    鈴仙
    「…私はきっと晴彦さんの夢叶うと信じてる」

    てゐ
    「どうして?」

    鈴仙
    「だって可哀想じゃない。毎日行ってあげて嬉しそうに出来事を話して、庭に花の種を蒔いて、それで報われなかったらって思うと…」

    てゐ
    「…晴彦が来て1ヶ月になるんだ……速いもんだよ」

    鈴仙
    「雨の日だったね、よく覚えているわ」



















  160. 160 : : 2015/09/09(水) 22:03:21
    1ヶ月前





    鈴仙
    「んもー姫様、マリオカートばかりやって! たまには身体動かしたらどうです?」

    輝夜
    「えー、だって妹紅来ないんだもーん」ゴロゴロ

    鈴仙
    「しょうがないですねー。たまにはお手伝いでもして下さいね」

    オ゛ーマンマミーア

    輝夜
    「あー! トゲゾー食らっちゃったあああああああああああ!」

    鈴仙
    (楽しそうだなー。今度私もや)

    ドア
    「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」ウンメイノー

    ドガアアアアアアア

    鈴仙
    「んな何の音!? 玄関から!?」

    輝夜
    「あああああああああ! またトゲゾおおおおおおおおおおお!」
  161. 161 : : 2015/09/09(水) 22:09:44
    ??
    『ああああ! ドアが! すみませんどなたか、どなたか居ませんか!!』

    鈴仙
    「姫様は隠れていてください!」

    輝夜
    「クソッタレー!! こんなときにキノコ3連続ぅうううううう!」ピコピコ

    鈴仙
    「ダメだこのゲーム廃人何とかしないと…」










    玄関


    ドア
    「オデノカラダハボドボドダァー!!」

    永琳
    「随分とまあ派手に壊してくれたわね、ノック一つで良いのに」

    晴彦
    「お願いです! 美代子さんを、美代子さんを助けてください!!」

    てゐ
    「物騒な格好してるわねー」
  162. 162 : : 2015/09/09(水) 22:22:11
    永琳
    「機械関係は何とかなるとかどうか分からないけど、てゐ運ぶのをお願い」

    てゐ
    「あいあいさー。ほら後はあたし達に任せな。ウサギさん運ぶのお願いねー」

    晴彦
    「あ、ありがとうございます!」

    鈴仙
    「師匠! あの一体何が――!」

    うどんげが見たのはてゐと従者のウサギによって運ばれている女の子。
    ところどころに皮膚が破けており、更にはピンク色をした肉が抉れていた。
    抉れて中身が見えていた場所には黒い何かが埋まってるのが見てとれた。それは白い骨ではなく黒い何か、歯車のようなもの、人工物だった。

    永琳
    「みよこさん、だっけ、修理するから、あなたはその子をお願いできる?」

    鈴仙
    「はっはい!」

    晴彦
    「美代子さん…よ、ぁ…っ………」ドサ

    鈴仙
    「ああああ! 大丈夫ですか!? しっかりし、重っ!!?」ズシッ
  163. 163 : : 2015/09/09(水) 22:32:56




















    晴彦
    「…っ! 美代子さん!!」ガバッ

    永琳
    「あら、よかった。目が覚めたのね」

    晴彦
    「あの! 美代子さんは! 美代子さんは助かったんですか!?」

    永琳
    「5日寝込んで一番はあの子のことね…。急に動くのは止めておいた方が良いわ、直したけれど身体に合ってるか分からないから」

    晴彦
    「5日も寝てたんですか!? それと治せたって凄いですね!」

    永琳
    「“直せた”わ、形式的にだけどね。それとあなた、美代子さん程酷くはなかったけど融合炉がやられてたわよ」

    晴彦
    「ゆ、ゆうごうろ…?」
  164. 164 : : 2015/09/10(木) 02:55:08

    永琳
    「ついでに、廃棄物が溜まらない様にしたわ。前に定期的に血液交換か何かしてたでしょう?」

    晴彦
    「そんな…ショッカーの技術でも不可能だったのに…」

    永琳
    「ミヨコさんの方は内部がもうほとんどやられててね…。パーツを埋め合わせたけど、どうにも」

    晴彦
    「美代子さん…」

    永琳
    「彼女の気力次第ね」

    永琳
    「それでだけど、あなたは何者? あの大鷲のマークと機械の身体に、ショッカーは? 危険だということは分かるけどね」

    晴彦
    「……、話せば長くなるのですが…」

    晴彦
    「僕達は改造されてしまったんです、ショッカーに…」
















    現在





    てゐ
    「あんなほっそい身体にいろんなもん詰め込められるなんて、不憫なもんだよ」

    鈴仙
    「不治の病を治す希望を弄ばれて、洗脳されて正義の改造人間に倒されて正気に戻ってここに来て、美代子さんは寝たきり…」

    てゐ
    「外って物騒になったもんだよ」

    鈴仙
    「人って残酷なんだね…」

    てゐ
    「時間は無限にあるから、傷は少しくらい癒えてほしいね」

    鈴仙
    「うん…」

    晴彦
    「お二人ともそこで何を」ヌッ

    鈴仙
    「うわ!? って晴彦さん! びっくりしたー」

    てゐ
    「音を消して近づくなんて忍者か」

  165. 165 : : 2015/09/10(木) 02:56:51


    晴彦
    「あははは。あ、僕の仕事終わったので何かお手伝いできませんか?」

    鈴仙
    「うーん、無いなー」

    てゐ
    「まあ、ゆっくりしてなよ晴彦。偶には休んだら?」

    晴彦
    「そうはいきません。居候しているのに、何かやらないとニートになってしまいます」

    てゐ
    「働きモンだね」

    鈴仙
    「はあー、姫様もこれ位働いてほしいものよ」

    晴彦
    「月のお姫様なんでしょう? お姫様は何もしなくてもいいのでは?」

    てゐ
    「まあ、あれよ、ここに来たらそれは関係ないっていうかね、形骸よ形骸」

    晴彦
    「ほぇー」

    鈴仙
    「じゃあ、姫様のゲームのお相手でもしたらどう?」

    晴彦
    「んー、僕ゲーム弱くて相手にならないと思いますし、力加減もまだまだですし」
  166. 166 : : 2015/09/10(木) 03:02:46


    てゐ
    「前なんかここに来る時なんかドアをノックしたら粉々にしてたしね」ニシシ

    鈴仙
    「力の扱いには気をつけてくださいな」

    晴彦
    「善処します」

    鈴仙
    「茶碗とかねー、壊しちゃって」

    てゐ
    「試験管にビーカー、ちょっとぶつかっただけで壁まで吹っ飛ばされる、散々だよ」

    晴彦
    「許してくださいよ~、わざとではないんですー」

    てゐ
    「冗談冗談。もう閉店時だしさっさと夕飯支度しよ」

    鈴仙
    「じゃ、私はお姫様呼んでくるね」
  167. 167 : : 2015/09/10(木) 20:38:20

    ----------------------------------



    その頃

    人里 誰かの家の屋根

    人里

    誰かの家の屋根


    羊飼
    「( ´・ω・`)」コナイナー

    羊飼
    (1日が24時間しかないって退屈でしょうがないや。橘くんら何やってるんだろ? もう夜なのに)




    アレーテラコヤシマッテルダトー
    ナンデダロウネー



    羊飼
    (ん?)

    羊飼
    (氷の羽に…妖精が2に、後は誰だろ)

    羊飼
    「よっこいしょういちっと」シュタッ

    チルノ
    「うぉう!?」

    ルーミア
    「おおう、女の子が空から降ってきたー?」

    大妖精
    「人の気配感じなかったのに…!?」

    羊飼
    「やほー、ただのお姉さんダヨー?」

    チルノ
    「あんた誰?」
  168. 168 : : 2015/09/10(木) 22:51:48
    しばらく書き貯めします。
    そろそろカテゴリーに仮面ライダーが入っても良いと思いますううううう(´・ω・`)
  169. 169 : : 2015/09/18(金) 16:14:10


    人物紹介


    三田村 晴彦
    仮面ライダーTHE FIRST の世界から来た少年。ショッカーに病気を治す手術と言われ改造されてしまい、コブラとなる。
    ショッカーを裏切ったホッパー(仮面ライダー)により倒され花を見て正気に戻った。美代子の髪に花を飾り息を引き取る。
    が、数十年の歳月が経った頃に幻想郷に送り込まれ息を吹き替えし、目覚めないボドボドの美代子を抱え偶然にも永遠亭へと辿り着く。
    現在は身体を永琳によって再改造され、健康的に日常を過ごしている。
    何か庭に花の種を植えていたりと、生前に出来なかった事をしている。毎日、目覚めない美代子の所に行き、その日の出来事を話している。




    原田 美代子
    仮面ライダーTHE FIRST の世界から来た少女。ショッカーに病気を治す手術と言われ改造され、スネークとなる。
    春彦同様、ホッパーにより倒されてしまう。
    春彦と幻想郷に流れ着くが、意識は戻らず。
    内部が相当駄目になっており、永琳が再改造を施したが目覚めぬままである。永琳曰く彼女の気力次第らしい。
  170. 170 : : 2015/09/18(金) 17:29:21


    人物紹介


    河城 にとり
    お値段以上にとり♪ 幻想郷一の機械いじり屋さん。常に何かを試作し、人里で売っている。
    ダディーヤナザァン!の力になった(?)り、椛と将棋をしたり、日常を送っていたが…。




    井坂
    上級アンデッドのスペードジャックである。
    本編では烏丸ショチョォ!をマインドコントロールし、レンゲルクロスを開発している。
    幻想郷では何故かにとりより背の小さい女の子に変化。力も弱まりアンデッド態になれない。
    にとりの噂を聞き付け、マインドコントロールし、レンゲルを遂に完成させる。
    にとりには頭が上がらなく、マインドコントロールが成功しているのか定かではない。
  171. 171 : : 2015/09/18(金) 19:10:37


    人物紹介


    店主(蕎麦屋)
    や ら な い か ♂


    森の妖精
    あぁん?餡掛けチャーハン?


    焔(炎)の妖精
    もっと熱くなれよおおおおおおお!!!!
  172. 172 : : 2015/09/18(金) 19:21:01


    人物紹介


    金居
    ハートのカテゴリーキング。里を襲ったと思われたが、別人だと判明。幻想郷に流れ着き、霊夢に勝負を挑むがあっさりと敗北。弾幕を覚えアンデッド態になり再度勝負を仕掛けるがあっさりと敗北。現在はリグルの元でお世話になっている。
    何故か女性になっている。



    犬走 椛
    白浪天狗のわんわん。可愛い。もみたんもみもみ。可愛い。千里先も見渡せる。可愛い。
  173. 173 : : 2015/09/18(金) 19:24:25
    気が向いたら登場した人物を紹介したいと思います。
  174. 174 : : 2015/09/22(火) 02:38:10
    色々誤字ってるぞ。井坂じゃなくて伊坂だし、スペードジャックじゃないし、ハートのジャックでした。
  175. 175 : : 2015/10/11(日) 16:19:57
    再開でごんすぅうう



    前回までのあらすじ



    ダディ
    「お腹痛い」ギュルルルル

    永琳
    「薬やる。だがやらん」

    ダディ
    「ダニィ!?」

    ダディ
    「ソノクスリハオデノモノダー!!」

    永琳
    「サインくれたらやる」

    ダディ
    「良いだろう」

    そして、夜まで置き去りにされる羊飼ェ…

    羊飼
    「( ´・ω・`)」





    次に本編に入ります。
  176. 176 : : 2015/10/11(日) 16:21:52



    羊飼
    「言ったでしょ? ただのお姉さんだよー。どうしたのかな夜だし危ないよ?」

    ルーミア
    (音もなく近寄れる時点でただの人間って訳じゃないみたいだね)

    大妖精
    「いつも、ということではないんですけど慧音先生と黄泉川先生にお勉強をお願いしてるんです。それで来たんです」

    チルノ
    「ちょ、大ちゃんこんな怪しい人に簡単に教えちゃダメ!」

    羊飼
    「…」

    羊飼
    (この子達お昼に起こっていたこと何も知らない……?)

    羊飼
    「心外だなー。私は羊飼美香、よろしくね。先生だけど今週一杯お休みすることになったの。大変な事があったから」

    ルーミア
    「何かあったっけ?」
  177. 177 : : 2015/10/11(日) 18:49:34
    大妖精
    「人里に来たら雰囲気がピリピリしてたよね、チルノちゃん」

    チルノ
    「え? そう? あたいにはいつもの事だと思うけど」

    ルーミア
    「一体何があったんだいお姉さん」

    羊飼
    (妖精はともかく……リボンの女の子は妖怪だよね。人を襲うから近辺の情報はある程度伝わってるはず…。知らないのはおかしい…)

    羊飼
    「化物が人里を襲ったの。それで暫くは警戒体制が厳になってる……って、知ってたならここに来てないか………」

    チルノ
    「そうだったのか!?」

    ルーミア
    「人里の人間食べて良くなったの? お姉さん食べて良い人類?」
  178. 178 : : 2015/10/11(日) 18:51:16
    大妖精
    「ルーミアちゃん、メッ! 決まりがそうそう変わるわけ無いから!」

    ルーミア
    「えー」

    羊飼
    (あれだけの騒動で本当に知らないっていうの? 妖精って呑気なのかただアホなのか……)

    羊飼
    「私は食べてもマズイからね、食べたらお腹壊しちゃうよ?」

    ルーミア
    (普通の人間なら怯えるのにミカはそれじゃない。人里だから?)

    ルーミア
    「そっかー、残念ー」
  179. 179 : : 2015/10/11(日) 18:52:54
    大妖精
    「ごめんなさい羊飼さん、食べるとかそういう気は無いんです」

    羊飼
    「んーん、気にしてないよ? 今日はちょっと危ないから住処に戻った方が安全よ?」

    羊飼
    (氷の子、チルノちゃんって言ってたよね。この子は典型的そうだけどもう一匹の大ちゃんはしっかりしてて、ルーミアちゃんは……一見弱そうな妖怪のフリをしてるみたいだね。人を食べるから結構黒いかもね)

    羊飼
    (チルノちゃんを除いて二人が知らないってどうかしてる…)

    チルノ
    「安全? あたいがいれば安心だね! 最強だから!」

    ルーミア
    「あーはいはい、そうだねー」

    チルノ
    「何よ、まーた始まったわ、みたいなその感じ」
  180. 180 : : 2015/10/11(日) 18:56:23
    ルーミア
    「おー、すごーいあたしの心読めるんだー」

    チルノ
    「あたしゃ天才だからとーぜん! ……それって褒めてる?」

    ルーミア
    「うんうん流石チルノちゃん」

    チルノ
    「でしょう!」

    大妖精
    「いやいや! チルノちゃんバカにされてるって!」

    羊飼
    (チルノちゃんって純粋なのかアホなのか……)

    チルノ
    「バケモノが来たらあたいが凍らせてぶっ倒す! よーし、明日から人里をパトロールDA! あわよくば手柄を貰う!」
  181. 181 : : 2015/10/11(日) 18:59:23
    羊飼
    「えっと、話き」

    チルノ
    「決まりぃー! 今日は帰るぞー」

    大妖精
    「チルノちゃん危険だよっ、もっと情報を集めないと!」

    チルノ
    「臆病者はあたいの背中に隠れているが良いんだ! 守るから! じゃねーしつじかいー!」ビューン

    大妖精
    「チルノちゃーーーん! あ、今日はありがとうございました! ごめんなさい! 後で言って聞かせますから!」ビューン
  182. 182 : : 2015/10/11(日) 19:06:58
    ルーミア
    「さて、帰るかーさらだばー」ピョーン




    ポツーン




    羊飼
    「(´・ω・`)」





    羊飼
    (ここって誰も話をあまり聞かないのかな?)

    羊飼
    「あれ?黄泉川先生は居なかったのかな……あ、別に暮らしてるんだっけ?」

    羊飼
    (家に帰ろ)トテテテ













  183. 183 : : 2015/10/11(日) 22:10:29


    翌日




    道中

    ダディ
    「まずいな朝まで居着いてしまった」

    妹紅
    「仕方ないね」

    慧音
    「羊飼にいい加減怒られるんじゃないか? いきなり攻撃されたり爆弾仕掛けられたりしたが」

    妹紅
    「なんかちゃっかり危険物を言ってるぞ」

    ダディ
    「素直に謝ろう」

    妹紅
    「っと人里の門に着いた。あたしはここらでお暇かな」

    ダディ
    「いや、一回羊飼と面を合わせたい。これからは仲間だ、顔を知っておかねば」

    妹紅
    「はー、わあったよ橘さん。で、そのアンデッドの羊飼てのはどこだい?」
  184. 184 : : 2015/10/11(日) 22:11:51
    羊飼
    「ふーん、今までご飯食べて呑気に歩いてきて私に会わせたい顔があるんだー」ヌッ

    慧音
    「うわぉ!? いつの間に背後に羊飼!」

    妹紅
    「そいつが羊飼かい。何かあんまし長生きしてなさそうだな」

    羊飼
    「初めまして、妹紅ちゃん。にんげ、じゃなかった、アンデッドは見た目じゃ判断出来ないよ?」

    妹紅
    「だな、不死仲間に出会えてあたしゃ嬉しいね」

    羊飼
    「有難う、私も嬉しいよ。どっかのだれかさんみたいに乱射してこなくて嬉しいよ?」

    ダディ
    「すまんかった」
  185. 185 : : 2015/10/11(日) 22:12:44
    妹紅
    「あんた一体何やらかしたん?」

    ダディ
    「その通りの意味だ」

    妹紅
    「良く解らんけど仲良くしなよ?」

    羊飼
    「あ、そうだ。私の家に行こうよ立ち話もあれだから」

    慧音
    「人里に住んでると聞いたがな……見たことないな」

    妹紅
    「お言葉に甘えさせて貰うか」

    ダディ
    「済まないな、案内を頼む」

    羊飼
    「こっちだよー、行こ行こ」
  186. 186 : : 2015/10/11(日) 22:22:33
    移動中








    羊飼
    「ここでーす」ゴマダレー

    妹紅
    「一軒家か…、人里の中では良い部類に入るんじゃないか?」

    慧音
    「なるほどな。私が滅多に行かない場所にあったか」

    ダディ
    「気になったんだが、上白沢の家や藤原の家は電気が通ってるのは何故だ?」

    妹紅
    「何故って…そりゃあ……家だから?」

    羊飼
    「……言いたいこと分かったかも。幻想郷では電気は『妖石』と言われる何でもありな石のおかげでエネルギー供給できて独立してるの。その石のエネルギーは永久的で貴重されてるらしいよ?」


    ※設定ですので実際とかけ離れています。ここの妖石は翡翠、水晶、琥珀等、を指しています。それに人間が気を念じ込めると使えます。
    尚、外界に行くと(博麗結界外に持ち出すと)効力は無くなります。
    ちなみに、水道は通っています。トイレは水洗です。
  187. 187 : : 2015/10/12(月) 15:18:41
    ダディ
    「永久機関…!? 有り得るのかそんなことが!」

    上白沢
    「ここは失われた技術も流れ込んでくる。人類はそれを当たり前に使っていたんだぞ?」

    ダディ
    「だとしたら金儲けに眼が眩む人間はそれを封じ込めたということか…」

    藤原
    「そういうことだろうね」

    ダディ
    (ライダーシステムにもあっちでは存在しなかったとされる金属を組み込んでいた。そういうことか…)

    羊飼
    「お話の続きは入ってから、ささどうぞどうぞ」ガチャ
  188. 188 : : 2015/10/12(月) 15:21:35
    妹紅
    「ん、お邪魔しまーす」

    慧音
    「失礼する」

    ダディ
    「お邪魔になります」

    \デエエエエエエエエエエエエン/(木こりのテーマ)


    ダディ
    「この様式懐かしいな。昔を思い出す」

    妹紅
    「へー、立派なもんじゃん」

    慧音
    「二人とも偉いな、靴を揃えて」

    ダディ
    「揃えておくと案外便利だからな」

    羊飼
    「こっちこっち」テクテク

    妹紅
    (スルーしたけどさっきの音何だったん?)
  189. 189 : : 2015/10/12(月) 15:24:14
    妹紅
    「ほう、今時流行りのフローリングかい」トテテテ

    ダディ
    「昔はこんな感じだったな、懐かしいな」テクテク

    慧音
    (橘さんの家ってどんなんだったんだろう?)

    羊飼
    「ここが居間でーす」


    \デエエエエエエエエエエエエン/(木こりのテーマ)


    妹紅 慧音
    「…………」

    羊飼
    「…あれ? どうかした?」

    妹紅
    「いや、その、なんというか…」

    慧音
    「何もないって言ってたが…」
  190. 190 : : 2015/10/12(月) 15:29:21



    ナニモナイヨーーーーヽ(^。^)ノ





    妹紅
    「お前さんには物欲と言うのが無いのか」

    慧音
    (うちより広いのにどこ見ても何も無い……羊飼の言う通りそのままじゃないか…)

    羊飼
    「そ、そう?」

    ダディ
    「ほう、中々良い感じの広さだな。ここに
    座っても構わないか?」

    慧音
    「橘さん!?」

    妹紅
    「まあ、何もないには慣れてるし、適当に寝転がっとくわ」ゴロン

    羊飼
    「うん、良いよー。冷たいお茶でも良い?」テクテク

    慧音
    「ふ、二人とも…そんなに馴染んでしまって…適応力高すぎる……!」




    橘さんの家はベッド一つしかなく、冷蔵庫の中身はほぼ空っぽ状態であったという。だが心配している当の本人、剣崎はそれ以上に欲がない。
    BY仮面ライダーと言う名の仮面 剣崎一真の証言より
  191. 191 : : 2015/10/12(月) 18:44:57



    数分後






    ダディ
    「分かったことを纏める」カキカキ ゴクゴク

    羊飼
    「はい、おかわりのお茶どうぞー」

    もこたん
    「さんきゅー」コクン



    1.アンデッドには弾幕は無意味。しかし、もこたんの様な物理攻撃(炎)が有効。
    術系統(呪い)も無効である(羊飼が爆弾符を解除している)。


    2.妖怪とアンデッドはアンデッドサーチャーに反応する。妖怪の場合はUNKNOWN表示。
    情報量が多すぎ、アンデッドサーチャーが壊れる事態に(にとりにご飯を奢ってもらったあと試した)。しかもUNKNOWN(妖怪)を対象から外しても効果はない。


    3.アンデッドは3つの世界から来ている。一つはダディーヤナザァン、一つは謎、一つは羊飼の世界。上級アンデッドが手を組むと大変なことになる。

    現在確認されているアンデッド
    別世界の金居(封印) 金居(ダディャナーザァンの世界) 羊飼

    現在の手持ラウズカード
    ダイヤA CHANGE STAG
    ダイヤK×2 EVOLUTION GIRAFFA
    ダイヤ6 FIREFRY
    スペード5 KICK LOCUST
    スペード7 METAL TLIROBITE
    ハート4 FLOAT DORAGONFLY
    ハート9 RECOVER CAMEL



    妹紅
    「ってかなー、弾幕とあたしの呪術にどういう関係があるんだかねー。みんながやってる普通の弾幕(やつ)と何ら変わらんでしょ」

    ダディ
    「炎が受け止められる筈はないしな。わざわざ張ったと言うなら尚更だ。そこは要検討だな」

    もこたん
    「ちなみに上にあるやつでとあるヒントが隠されているらしいな」

    ダディ
    「そのようだな。ブレイドを知ってる人ならそれが分かるヒントだな」

    慧音
    「分かってくれたら嬉しい、と下級アンデッドが思ってるぞ」

    羊飼
    「ぶっちゃけネタだけどね。それと物語の途中でも重要(?)なことに関わるかもしれないらしいよ?」
  192. 192 : : 2015/10/13(火) 02:49:32
    ダディ
    「話を戻すか」


    羊飼
    「斬ろうとした後に壁に打ち付けられてたけど大丈夫だったの?」

    妹紅
    「ああ……ってお前見てたのか」

    羊飼
    「うん」

    慧音
    「ならどうして助けなかった?」

    羊飼
    「私はアンデッドだよ?化け物と化け物が戦ってたら人里の人間達、先生は私を信用できる?」

    ダディ
    「羊飼なりの配慮だったか」

    上白沢
    「そこまで考えてたとはな…すまん」

    妹紅
    (どこから見てたんだろな?)
  193. 193 : : 2015/10/13(火) 02:51:36
    ダディ
    「思うんだが、いつカテゴリーキングが現れたんだ?」

    上白沢
    「里のみんなからは分からない、突然出現したと話している」

    妹紅
    「羊飼は?」

    羊飼
    「私もさっぱり。ここに居て騒ぎを聞き付けて行ったの」

    妹紅
    「かー、まあそうだわな。都合良く居るわけ無いもんな」

    ダディ
    「アンデッドは本能に従い、暴れる。アンデッドが居るならなおのことだ」

    羊飼
    「やっぱし私が居たから里が襲われたのかな…」

    妹紅
    「6ヶ月居たなら既に襲われてるんじゃはないのかい?」
  194. 194 : : 2015/10/13(火) 02:53:48
    慧音
    「では偶然にも里で騒ぎが起こったのか」

    ダディ
    「そういうことになる」

    ダディ
    「そして不審な点がある」

    慧音
    「それは?」

    ダディ
    「カテゴリーキングに弾幕は効かなかった、しかし同個体である金居に効果があった。ハクレイと戦闘した時だ」

    慧音
    「言われてみれば確かに……」

    羊飼
    「私と橘くんが話した仮説は合ってなかったの?」

    ダディ
    「あくまでも仮説だ。根拠はないし確信もない」
  195. 195 : : 2015/10/13(火) 02:56:19
    妹紅
    「聞くのが遅かったが金居って誰?」

    慧音
    「羊飼と同じアンデッドだ。今はどこかでゆっくりと暮らしてるだろうな」

    妹紅
    「…、もしかすると仮面ライダーと言う名の仮面の金居か?」

    ダディ
    「察しが良いな、そうだ」

    妹紅
    「その金居がどうしたんだ?」

    ダディ
    「ハクレイの霊夢に勝負を仕掛けて負けた」

    妹紅
    「まあ、だろうな。霊夢は肉弾戦でも強いしな」
  196. 196 : : 2015/10/13(火) 02:57:12
    ダディ
    「可能性として、だ。金居は弾幕を操る力を使いすぎて耐性が無くなったか、」

    慧音
    「何か異変が起きている、ということか」

    羊飼
    「異変と言ったら異変なのかな……」

    妹紅
    「何がだい?」

    羊飼
    「カプリコーンになれないの」

    ダディ
    「……何?」

    羊飼
    「霊夢ちゃんに気付いてもらうためにカプリコーンになろうとしたんだけど、気配を出すだけで終わっちゃったの」

    慧音
    「何なんだ、益々謎が深まっていくぞ……」

    ダディ
    「だからあの時ならなかったのか…」
  197. 197 : : 2015/10/13(火) 02:57:56
    妹紅
    「だーっ、とにかくだ。分からんこと話してもしゃーない!対策を練ろう、対策を!」

    慧音
    「橘さん今は様子見ということで大丈夫?」

    ダディ
    「後は、昨日の鬼の翠香に警護を当たらせたい所だ」

    妹紅
    「鬼が居るんならあたし達の出る幕は無いな」

    羊飼
    「妹紅ちゃん、アンデッドは鬼の様に単純に力で押せるのも居るの」

    妹紅
    「そうだったな……なあ、何かなれるんだっけな、金色の戦士に」

    ダディ
    「専用のが無いとなれないんだ。変身した時にそれが腕に装着されていなかった」

    慧音
    「河城に頼むか?」
  198. 198 : : 2015/10/13(火) 02:59:29
    慧音
    「橘さん今は様子見ということで大丈夫?」

    ダディ
    「後は、昨日の鬼の翠香に警護を当たらせたい所だ」

    妹紅
    「鬼が居るんならあたし達の出る幕は無いな」

    羊飼
    「妹紅ちゃん、アンデッドは鬼の様に単純に力で押せるのも居るの」

    妹紅
    「そうだったな……なあ、橘さんって何かなれるんだっけな、金色の戦士に」

    ダディ
    「金色の戦士…キングフォームか。専用のが無いとなれないんだ。変身した時にそれが腕に装着されていなかった」

    慧音
    「河城に頼むか?」

    ダディ
    「設計図なら俺の携帯に保管されているのだが、作れるかどうか…。それにクイーンのカードが無いからジャックフォームとキングフォームになれん」
  199. 199 : : 2015/10/13(火) 03:03:33
    羊飼
    「あ、私カテゴリークイーンだよ?」

    ダディ
    「強化形態になるにはそれぞれ専用のカードが必用だ。俺の場合ダイヤ、羊飼はスペードで根本的に合わない。しかしそれ以外の2~10なら良いんだがな……」

    羊飼
    「だめかー」

    ダディ
    「それと羊飼、例えお前が必要になっても封印はしない」

    羊飼
    「どうして?」

    ダディ
    「……お前が必要だからだ」

    羊飼
    「……」

    羊飼
    「戦力的に、だよね」

    ダディ
    「お前は俺達の仲間だ」

    羊飼
    「…嬉しい。ありがとうね」

    慧音
    「私もそうだぞ、居なくなったら困る」

    妹紅
    「あたし達と何ら変わらんのにね。こうして話しているってのに何であのクワガタは狂暴だったんかね」

    ダディ
    (嶋さんに城、考えてみれば恵まれていたんだな…)
  200. 200 : : 2015/10/13(火) 03:08:13






    -----------------------




















    人里の外れの森

    リグルの家


    金居
    「あー暇だー」ゴロンゴロンゴロンゴロン

    リグル
    「金居、働きなよ」

    金居
    「なぜ」ゴロゴロゴロゴロ

    リグル
    「働かざる者食うべからず、あんたあたしの家に住み着いてアンデッドとやらの威厳はどこ行ったの」

    リグル
    (休日のOLみたいだな)

    金居
    「」ピタッ

    リグル
    (寝転びまくっていたのに止まった)

    金居
    「アンデッドとは元々種の保存の為に闘うだけの代表だ。闘いが無くなれば私の存在意義なんてものはない」

    金居
    「お前たちが生まれる遥か昔、闘いに明け暮れていたものだ。それにただの人間にも負けてはおしまいだ」

    リグル
    「じゃあさ、生き甲斐見付けようよ」

    金居
    「ほう」

    リグル
    「ここは永遠の楽園。時間も永遠。私もほぼ死なないし一緒に生き甲斐でもさ見付けよ?」

    金居
    「……そうだね、それも良いかもしれないね」
  201. 201 : : 2015/10/17(土) 23:45:47
    リグル
    「うんうん、それがいい」

    金居
    (私は、闘うこと以外に出来るのか……、解らないものだ…)

    金居
    「……?」

    リグル
    「どったの?」

    金居
    「…いや、時間が確かめたくてな」

    リグル
    「うーん、9時くらいだよ」

    金居
    「そうか。ありがとう」

    金居
    (……。気のせいか)

    リグル
    「早速出掛けようか、ささ、出よ出よ」グイグイ

    金居
    「しょうがないな」











  202. 202 : : 2015/10/21(水) 13:41:42






    人里






    慧音
    「寺子屋は来週いっぱいまで休ませている」

    妹紅
    「それまでの間にアンデッドとかなんやらが問題を起こさなければ大丈夫だな」

    羊飼
    「寺子屋って言えばね、子供達が話してたんだけど、1年前に1日だけ子供達の親が消えたらしいね。先生は知ってる?」

    慧音
    「ああ、だが何も無かったらしい。いくら聞いても記憶がないと話す」

    羊飼
    「今回の異変と関連性があると思うんだけど、どうかな?」

    ダディ
    「ふーむ……」
  203. 203 : : 2015/10/21(水) 13:43:04
    羊飼
    「それと、四葉じいさんって人がその日から居ないらしいんだけど」

    慧音
    「それについては問題は無い」

    妹紅
    「何で?」

    慧音
    「その人は帰るべき場所に行った。閻魔の所に」

    妹紅
    「そいつ死人だったのかい。それだったらいつ居なくなっても不思議じゃないな」

    ダディ
    「だが、親が急に消えたのはきっと何かある。異変と視野にいれておこうか」

    羊飼
    「うん」
  204. 204 : : 2015/10/21(水) 13:43:54
    慧音
    「大体話したが、あと何かあるか?」

    妹紅
    「特になんも無いね」

    ダディ
    「あ、俺ある」

    慧音
    「橘さん何か気付いたことが?」

    ダディ
    「どうやって空を飛んでるんだ上白沢は。俺も飛びたい」

    慧音
    「…………」

    妹紅
    「………」

    羊飼
    「あ、私も飛びたい」
  205. 205 : : 2015/10/21(水) 13:45:03
    慧音
    「……」

    妹紅
    「橘さんなら死んでるから飛べるんじゃないの?」

    慧音
    「羊飼はアンデッドで何とかなるのでは?」

    ダディ
    「ふむ…」

    羊飼
    「空を飛べるのってカテゴリーキングくらいだから、私はちょっと無理」

    妹紅
    「なら諦めるこった」

    羊飼
    「そんなー」

    慧音
    「橘さん、クワガタと戦ったときに飛んでいたじゃないか」
  206. 206 : : 2015/10/21(水) 13:46:32
    ダディ
    「あれはカードの力だ。俺自身が飛んでるのではない」

    妹紅
    「橘さんって飛べるんじゃ…ってあれはジャックフォームか。専用の無いし無理か」

    ダディ
    「諦めるか……はぁ…」

    妹紅
    (橘さんって天然なのか?)

    慧音
    「やけに仮面ライダーに詳しいな妹紅」

    妹紅
    「ん? ああ、結構好きだからな『仮面ライダーと言う名の仮面』」

    慧音
    「意外だ」

    妹紅
    「そうかい?」
  207. 207 : : 2015/10/21(水) 13:50:00
    ダディ
    「そうか好きなのか。虎太郎も喜んでいるなきっと」

    妹紅
    「橘さん作者と知り合いなんだっけな。そっちの仮面ライダーと言う名の仮面の人気ってどうだったんだい?」

    ダディ
    「そうだな…、実写化されたり、アニメ化されたりして、空前のヒット作と言われてたな」

    羊飼
    「橘くんの世界って仮面ライダーは前向きに捉えてたんだねー」

    ダディ
    「実質、都市伝説扱いだからな。架空だとか実際に見たとか議論が続いていていたな」

    慧音
    「都市伝説にロマンを感じていたから人気があったとか?」
  208. 208 : : 2015/10/21(水) 13:53:17
    ダディ
    「どうだろうな。俺は虎太郎の書き方が良かったと思える。それで人気が出たと思った」

    妹紅
    「虎太郎さんの文は臨場感があったな。その場面にあたしが居たように感じた」

    羊飼
    「虎太郎さんって凄い人なんだね。先生は?」

    慧音
    「虎太郎さんの文章は下手とか上手いでは無くて、ただただ伝えたいという気持ちがあったのだと思う。そこに私は惹かれていったのだろうな」

    ダディ
    「虎太郎が生きていたら聞かせてやりたいな…」

    妹紅
    「何だ、若く死んでしまったのかい?」
  209. 209 : : 2015/10/21(水) 13:55:36
    ダディ
    「いいや、寿命で去ったさ。俺は薬の代償で生き長らえてしまった。そして仮面ライダーの真実を知っているのは俺と始だけになったんだ」

    羊飼
    (蕎麦屋で言ってたのってこの事だったんだ…。私も読んでみようかな)

    妹紅
    「そっか、何か悪いこと聴いちまったみたいで、ごめん」

    ダディ
    「いいや、虎太郎がどうあったのか知るのは遅かれ早かれ、俺が伝えていただろう。気にするな」

    妹紅
    「ありがと、橘さん」

    ダディ
    「よせ、照れる」

    慧音
    (どこに照れる要素があるんだ)
  210. 210 : : 2015/10/21(水) 13:58:04
    ダディ
    「それより腹が空いたな。何か食べたい」

    妹紅
    「時間的に昼だもんな。あたし達も食べるか」

    慧音
    (この話の流れで…唐突に……橘さん…)

    羊飼
    「そうだ、私の台所を使ってよ。まだ使ってないから」

    妹紅
    「使ってない? なら食材も何も無いんじゃないか?」

    羊飼
    「あ……」

    慧音
    「アンデッドは食事しなくて良いんだっけな…」

    ダディ
    「不死なら…藤原は食事を摂るのか?」
  211. 211 : : 2015/10/21(水) 14:01:20
    妹紅
    「摂った方が怪我とか何とかした時に治りが早くなるからね。まあ、摂らなかったら摂らなかったでも大丈夫なんだが、空腹感があって気持ちが少し悪いな」

    ダディ
    「なるほどな」

    慧音
    「では、外食するか。羊飼も行くか?」

    羊飼
    「うーん、私多分食べないと思うよ?」

    妹紅
    「食事は人数が多いほど楽しくて旨くなる。それに見てたら食べたくなるんじゃないか?」

    羊飼
    「うーん、じゃ行く」

    ダディ
    「決まりだな」










    ダディ一行移動中
  212. 212 : : 2016/02/26(金) 23:20:55
    序章(冒頭だけ)の動画を作ったけど、アップロードするのに902分掛かるってどういうことなんだろう?
  213. 214 : : 2016/02/28(日) 22:04:20
    取り敢えず動画を作った感想。
    もうやりたくない。けどおもしろい。
  214. 215 : : 2016/03/16(水) 20:16:39
    金居と伊坂の現在の姿

    金居
    http://www.fastpic.jp/images.php?file=8158920517.jpg


    伊坂
    http://www.fastpic.jp/images.php?file=5337456329.jpg

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