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ハンジ「バイバイ、人類最強」

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  1. 1 : : 2014/07/09(水) 23:11:27

    ◇リヴァペト・リヴァハン要素あり
    ◇亀更新?
    ◇キャラ崩壊
    ◇アニメ派の方はネタバレ注意

    ◆暗いです閲覧注意です












    ハンジ「ねえリヴァイ」

    リヴァイ「……ん」

    ハンジ「……あなたはどこへ行っちゃったの?」

    リヴァイ「なに言ってるクソメガネ。俺はここにいるだろう」

    ハンジ「いないよ」

    リヴァイ「ああ?」

    ハンジ「いない」

    リヴァイ「てめえの目は節穴か」

    ハンジ「ねえ」

    リヴァイ「なんだ」

    ハンジ「どうしてあなたは自分の足で立てないの?」

    リヴァイ「………」

    ハンジ「どうしてあなたは自分の手で食べられないの?」

    リヴァイ「……」

    ハンジ「どうしてあなたは、もう飛べないの?」

    リヴァイ「ハンジ…」

    ハンジ「どこ行っちゃったんだよ」


    ハンジ「返してよ」


    ハンジ「私の人類最強」

  2. 2 : : 2014/07/09(水) 23:12:26
    期待です
  3. 3 : : 2014/07/09(水) 23:12:31

    リヴァイ「…………………」

    ハンジ「はい、あーん」

    リヴァイ「………」

    ハンジ「食べないんなら片付けるけど」

    リヴァイ「……………食う」

    ハンジ「ん」

    リヴァイ「あ…」

    ハンジ「はい、もぐもぐごっくん」

    リヴァイ「…俺は、ガキじゃねえ」

    ハンジ「いいや、赤ちゃんと一緒だよ。歩けない。スプーンも満足に握れない。車椅子を自分で回すこともできない。一人じゃなーんにもできない」

    リヴァイ「……」

    ハンジ「人類最強と呼ばれたあなたがね。本当に赤ちゃんと一緒」

    リヴァイ「………」

    ハンジ「怒らないんだね」

    リヴァイ「………」

    ハンジ「怒ってもいいよ」

    リヴァイ「……なにに対してだ」

    ハンジ「あなたをこんな風にした…――私に対して」

    リヴァイ「何度も言ったはずだ……てめえのせいじゃねえ」

    ハンジ「私のせいだ」

    ハンジ「私があの時、巨人なんかの捕獲に執着したから」

    ハンジ「アレを捕まえたら謎が解けると思ったんだ。今度こそ私たちは反撃の一歩を踏み出せると。そう思ったらもうなにも見えなくなって」

    ハンジ「結局なにも得るものなんてなかった」

    ハンジ「あんなもののためにリヴァイの翼が」

    ハンジ「あんなくだらないことのためにリヴァイが」

    リヴァイ「やめろ」

    ハンジ「リヴァイごめん、ごめんなさい、リヴァイ、リヴァイ」

    リヴァイ「ハンジ」

    ハンジ「私がぁっ! 私があなたの翼を!」

    ハンジ「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめん…! っごめんなさいごめんなさいごめんなさッ…、ああ、あ、」

    ハンジ「ああああああ、ああああああ、あああああああああああああああああああああああああああああああ…!」
  4. 4 : : 2014/07/09(水) 23:13:07
    リヴァイ「ハンジ!!」

    ハンジ「っ!」

    リヴァイ「もう…やめてくれ…」

    リヴァイ「もう全て終わったことだ、ハンジ」

    ハンジ「…っごめん、ごめんよリヴァイ…私があなたの手足になる…」

    リヴァイ「バカ言え。お前はお前だ、好きに生きろ」

    ハンジ「私が…リヴァイの…」

    スッ

    リヴァイ「! おい、ハンジ…なんのつもりだ…」

    ハンジ「リヴァイがなに不自由なく生きられるように…私の全部リヴァイにあげるから…」

    リヴァイ「クソメガネ!! 変な気起こすんじゃねえ!」パシッ

    ハンジ「は、ははは、あなたのビンタ、全然痛くない。手加減してくれたの? ねえ、……そうだと言ってくれよ」

    リヴァイ「やめろ…俺は…!」

    ハンジ「大丈夫、私がちゃんとリヴァイのこと…」カチャカチャ

    リヴァイ「っ…!」

    ハンジ「リヴァイ…」

    リヴァイ「やめろ…!」

    ハンジ「私じゃイヤ…?」

    リヴァイ「……っ…、………」

    ハンジ「…っはは。優しいリヴァイ。最後の最後で突き放せないんだね」

    ハンジ「あなたの心の中には別の人がいる…知ってたよ」

    ハンジ「でも、」

    ハンジ「私あなたが好きだった」

    ハンジ「……大空を自由に飛ぶあなたが……好きだった」

    リヴァイ「…」

    ハンジ「あなたは強くて、誰もが憧れる人類最強なのに、潔癖性で神経質で、小柄で…」

    ハンジ「その頭を肘掛にするの、好きだったのに、今じゃ車椅子で肘掛どころじゃない」

    ハンジ「潔癖症のあなたが、今や自分で掃除もできない」

    ハンジ「リヴァイ…私がリヴァイをこんなにしてしまったんだから責任くらいとらせてよ…」

    ハンジ「だってあの子はもういない」

    ハンジ「私をあの子だと思ってくれて構わないから…」

    リヴァイ「………」フルフル

    ハンジ「リヴァイ…ッ」

    リヴァイ「目を覚ませ、ハンジ」

    リヴァイ「お前の言う通りだ」

    リヴァイ「お前の好きだった男はもう、」


    リヴァイ「もう、どこにもいない」


    ハンジ「っうわああああん、ああああ、うわあああああああああ」


    ハンジ「ああああ…ああ…」
  5. 6 : : 2014/07/09(水) 23:59:37



    カチャ…

    エルヴィン「…ハンジ、交代だ」

    ハンジ「わかった…。リヴァイ今は痛み止めの薬で眠ってるから…よろしく」

    エルヴィン「ああ」

    …パタン

    エルヴィン「……」

    リヴァイ「…」zZZ…

    エルヴィン「……物音がしても起きないとは…人は変わるものだな」

    エルヴィン「……覚えているか、リヴァイ」

    エルヴィン「お前が調査兵団に入って間もない頃…お前に紅茶を淹れてやったことがあったな」

    エルヴィン「あの時お前はとても嫌そうな顔をして…。王都の貴族から盗んでいた物は高級品で、調査兵団の安い紅茶は口に合わなかったんだろう」

    エルヴィン「………思えば、遠い昔の話になってしまったな、リヴァイ」

    エルヴィン「俺たちはずいぶん遠くまで来てしまった」

    エルヴィン「古くからの仲間も、ほとんどいなくなってしまったな。今や団長になる前の俺を知るのは、ハンジとお前くらいだ」

    エルヴィン「…俺は失いすぎた。お前が日に日に弱っていて、あまり先が長くないのも…わかっている」

    エルヴィン「だが…実感がわかないのか、それとも仲間が死ぬことに慣れてしまったのか…、正直…なにも、感じないんだ」

    エルヴィン「……ハンジは、まだお前の死を受け入れる準備は、できていないぞ。これから一生お前を支えて生きていくつもりでいるらしい」

    エルヴィン「だから…まだ、死んでくれるな」

    エルヴィン「人類最強」

    エルヴィン「……お前は俺の…希望だったよ」




  6. 7 : : 2014/07/10(木) 15:09:44




    カチャ…

    エレン「団長……朝です。交代します」

    エルヴィン「ああ、すまないな」

    エレン「兵長の具合はどうですか」

    エルヴィン「比較的安定している。まだ眠っているようだが、もうすぐ起きるだろう」

    エレン「わかりました」

    エルヴィン「ところで、何度も言ったが、私はもう団長ではないし、彼も兵士長ではないよ」

    エレン「……オレにとってあなたはいつまでもエルヴィン団長で、この人はいつまでもリヴァイ兵長です」

    エルヴィン「…君はまだ若い。いつまでも過去にとらわれていていいような人材じゃない」

    エルヴィン「前を向け、エレン兵士長」

    エレン「…………」

    エルヴィン「…………」

    エルヴィン「…リヴァイを頼んだぞ」ポン

    エレン「………はい」

    …パタン

    エレン「……」

    リヴァイ「……ん…」

    エレン「…兵長。お目覚めですか」

    リヴァイ「…エレン…か。いつも悪いな」

    エレン「気にしないでください。誰もが憧れる人類最強のお世話ができて光栄です」

    リヴァイ「…気持ちの悪いことを言うな。ガキのくせに気ィ遣うんじゃねえよ」

    エレン「もうガキじゃありませんよ。あなたと同じ…兵長になりました」

    リヴァイ「そうだったな…。兵士長自ら年寄りの介護か。ご苦労なこった」

    エレン「兵長まだそんな年じゃないでしょ」

    リヴァイ「さあな…」

    エレン「…あ、車椅子に移動しますか? お手伝いします」

    リヴァイ「頼む」

    エレン「わかりました。いきますよ……よい、しょっ!と」フワッ

    リヴァイ「…」

    エレン「っとと…」…ストン

    リヴァイ「悪いな」

    エレン「オレの腕力なめないでくださいよ。兵長ひとり持ち上げるくらい楽勝です」

    リヴァイ「壁外でピーピーわめいてたガキが…頼もしくなったもんだ」

    エレン「兵長のご指導のおかげです」

    リヴァイ「…ふ。思ってもねえことを」

    エレン「ひどいなぁ、本音ですよー」

    リヴァイ「まあそういうことにしといてやるよ…」

    エレン「はは…」

    リヴァイ「………」

    エレン「……」

    エレン「……散歩にでも、行きますか」

    リヴァイ「あ?」

    エレン「いい天気ですよ。オレが兵長の車椅子押して行きますから、散歩、付き合ってください」

    リヴァイ「…構わねえが」

    エレン「よし、行きましょう」






    ガラガラガラガラガラ…

    エレン「揺れますけど大丈夫ですか?」

    リヴァイ「問題ない」

    エレン「風気持ちいいですねー」

    リヴァイ「そうだな」

    エレン「空も青いですよ」

    リヴァイ「ああ」

    エレン「あ、見えますか、あの花。オレの故郷にも咲いてた花です」

    リヴァイ「…ほう。名前は?」

    エレン「それがね、知らないんですよ」

    リヴァイ「知らねえのかよ」

    エレン「ただの雑草だと思ってたので。でも、懐かしいなぁ……」

    エレン「……あ、兵長見てください、あの花はオレわかりますよ。あの花はね…」




  7. 8 : : 2014/07/10(木) 15:10:16




    ジャン「おーい、エレン!」

    エレン「ジャン? どうしてこんなとこに」

    ジャン「てめえを探しに来てやったんだろうが。アルミンが呼んでる。リヴァイさんにはオレがついとくから行ってやれ」

    エレン「アルミンが……わかった。ありがとな、ジャン」

    エレン「兵長すみません、オレちょっと戻りますね」

    リヴァイ「ああ」

    エレン「ジャン、悪いけど頼むぞ!」

    ジャン「おう」

    タッタッタッタッタッ…

    リヴァイ「…ジャン。世話になるな」

    ジャン「本当ですよ。全くエレンの野郎、オレにこんなリヴァイさん押し付けやがって」

    ジャン「……」

    ジャン「……オレ、正直……今の兵長見てるのは、辛いです」

    リヴァイ「……正直で良いと思うぞ」

    ジャン「…すみません」

    ジャン「でも…あなたがいなくて、オレ達はどうやって巨人に勝てるっていうんですか」

    リヴァイ「そりゃお前…俺を買いかぶりすぎだ。エレンもいるだろう」

    ジャン「確かにあいつの巨人の力は人類の希望…。でも、そんな化け物の抑止力になれるのは兵長だけでした」

    ジャン「もしあのバカが力をコントロールできなくなることがあれば…オレ達は終わりです。…もう、あなたがあいつを取り出してくれることはない」

    リヴァイ「……あいつはもう、大丈夫だろ」

    ジャン「いや…エレンの野郎、最近不安定で」

    ジャン「このままじゃみんなダメになっちまう」

    ジャン「ハンジさんは突然狂ったように泣きわめくし、エルヴィンさんはそんなハンジさんをなだめ続けてノイローゼ気味だし、エレンは心ここに在らずって感じで」

    リヴァイ「……」

    ジャン「他の奴らだって動揺しています。突然心の支えが奪われた…そんな感じです」

    ジャン「…兵長。兵長がいなくて、オレ達はどうすればいいっていうんですか」

    リヴァイ「………………」

    ジャン「あなたは人間でした。時々間違ったし、怪我をしてしばらく戦線離脱したこともありました」

    ジャン「でも、いつでも、最後にはオレ達を正しい場所へ連れて行ってくれた」

    ジャン「あなたはまさに、人類最強でした」

    リヴァイ「…………」

    ジャン「………」

    リヴァイ「…ジャン、お前は、よく周りを見ているな」

    ジャン「…オレの周り、バカばっかいやがるから…見てないと危なっかしくて」

    リヴァイ「…そうか…」

    リヴァイ「…頑張れよ、ジャン・キルシュタイン分隊長」

    ジャン「……はい」

    ジャン「……これからもよろしくご指導をお願いします、リヴァイ兵長」

    リヴァイ「…ふ…どいつもこいつも口が達者になったもんだ」

    ジャン「はは…」




  8. 9 : : 2014/07/10(木) 15:10:37
    期待です!
  9. 10 : : 2014/07/10(木) 15:28:28
    期待!!
  10. 11 : : 2014/07/11(金) 00:18:06
    期待です!
  11. 12 : : 2014/07/11(金) 03:46:13




    アルミン「ジャン!」

    ジャン「ああ…アルミン。エレンとの話は終わったのか?」

    アルミン「うん。さっきはエレンを呼んできてくれてありがとう。交代するよ」

    ジャン「了解だ。兵長、また今度」

    リヴァイ「ああ」

    アルミン「兵長、こんにちは」ヒョコッ

    リヴァイ「アルミン。よろしくな」

    アルミン「お任せください。じゃあまずは、お昼を食べに行きませんか?」

    リヴァイ「ああ…悪くない」

    アルミン「エレンのことだから、朝ご飯も忘れて外へ飛び出しちゃったんじゃないかと思って」

    リヴァイ「…そうだな」

    アルミン「やっぱり。食堂はお昼時でもう席埋まってるでしょうから…、兵長の部屋まで運んでもらいましょう」

    リヴァイ「…ああ」

    ガラガラガラガラガラ…

    アルミン「なにが食べたいですか? 今日のおすすめは確かクリームシチューだったかな…。あ、今日の日替わりパン、美味しそうでしたよ」

    リヴァイ「日替わりなのは見た目だけで、味は一緒なんじゃねえのか、あれは」

    アルミン「そうなんですか? …すっかり騙されてました」

    リヴァイ「お前は妙なところで素直だな」

    アルミン「まさか食堂のおばちゃんが僕らを騙そうとするなんて思いませんよ」

    リヴァイ「人は誰でも嘘をつく。覚えておけ、アルミン」

    アルミン「…はい」クスクス






    コンコンコンコン

    アルミン「はい」カチャ

    食堂のおばちゃん「クリームシチュー2つと日替わりパン2つ、お待ちどうさん」

    アルミン「わざわざすみません」

    食堂のおばちゃん「まさか、とんでもない。団長サマのご命令ならなんなりと」

    アルミン「はは…助かります」

    食堂のおばちゃん「リヴァイ兵長も、たくさん食べて栄養つけておくれよ?」

    リヴァイ「…善処する」

    食堂のおばちゃん「うんうん。じゃあ私はこれで」

    アルミン「ありがとうございました!」

    …パタン

    アルミン「…はい、どうぞ」コトン

    リヴァイ「ん、悪いな」

    アルミン「僕、パンをちぎるのが好きなんです…兵長の分もちぎってもいいですか?」

    リヴァイ「……気遣いに感謝するが、さすがにそれは不自然だぞアルミンよ」

    アルミン「ははは…僕もまだまだですね」

    リヴァイ「パンをちぎるのが趣味な奴がいてたまるか」

    アルミン「わかりませんよ。世の中にはいろんな人がいるから。…はいどうぞ」

    リヴァイ「助かる。…本当にお前らは成長したな」

    アルミン「そう…ですか?」

    リヴァイ「特にお前の成長には目を見張る…。昔から頭の切れる奴ではあったが、はっきりした奴だったからな。団長には向かんと思っていた」

    アルミン「昔の話です。それにそれは偏見ですよ…」

    リヴァイ「…そうかもな」…パクッ

    アルミン「…良かった、やっぱりパンは自分で食べられるんですね」

    リヴァイ「ああ…さして握力が必要なわけでもねえからな。ちぎるのは辛いが」

    アルミン「たくさん食べてください。僕実はお昼食べてきたんです。僕の分も良かったらどうぞ」

    リヴァイ「そうか、悪いな。ちょうど腹が減ってたんだ」

    アルミン「……」

    リヴァイ「冗談だ、黙るな」

    アルミン「…わかってます。人類最強の冗談が聞けるなんて光栄です」クスクス

    リヴァイ「…そういえば…お前、その髪は伸ばしてるのか?」

    アルミン「はい。…こうやって後ろでまとめていれば、少しは熟練の兵士らしく見えるかと思って」

    リヴァイ「…昔、お前らの前の俺の班員も、同じような髪型をしていた」

    アルミン「第57回壁外調査の頃のリヴァイ班ですね。…その人はどんな人でしたか?」

    リヴァイ「そうだな…、面倒見の良い奴で、カリスマのある奴だった。場の空気を掴むのが得意で、いつも班のまとめ役だったな」

    アルミン「へえ…僕もそんな兵士になりたいなぁ」

    リヴァイ「ああ、なれるだろう……、っ」

    アルミン「兵長? …顔色が…」

    リヴァイ「っ…大丈夫だ」

    アルミン「とりあえず横になりましょう。ちょっとだけ我慢してください」

    アルミン「よっ…と、っ」トサッ

    リヴァイ「悪い…」

    アルミン「このくらい平気ですよ」ニコ

    アルミン「お椀置いておくので辛かったら吐いてしまってください。少しは楽になるかも…」

    アルミン「僕は一応誰かを呼んできますね」

    リヴァイ「ん…」

    …パタン






  12. 13 : : 2014/07/11(金) 16:09:36
    リヴァイ?大丈夫かよ・・・
  13. 14 : : 2014/07/13(日) 18:58:48
    期待!
  14. 15 : : 2014/07/13(日) 19:20:44
    兵長…。・゜・(ノД`)・゜・。
    KITAI★☆〜(ゝ。∂)
  15. 16 : : 2014/07/17(木) 16:02:55





    カチャ…

    「兵長」

    リヴァイ「…?」


    エルド「失礼します」


    オルオ「兵長…」


    グンタ「具合はどうですか?」


    リヴァイ「……――!」


    リヴァイ「なんで…お前らが、ここに…」

    グンタ「突然具合悪くなったって聞いて…様子を見に来ました」

    オルオ「オレ達にできることがあればと思って…」

    リヴァイ「…そうか」

    リヴァイ「…夢の中でまで…心配させて、悪いな…」

    グンタ「……いえ…大丈夫ですか、兵長」

    オルオ「どう見ても大丈夫じゃねえだろ。…医者は?」

    エルド「あいにく、ここにはいない…。馬を飛ばしてあるから、あと1時間もすればつくだろう」

    オルオ「1時間って…もっとどうにかならねえのかよ?」

    グンタ「仕方ないだろ…こんなド田舎、その辺に医者なんかいるわけねえよ…」

    エルド「すみません、兵長…」

    リヴァイ「…なに謝ってんだ。悪ィな、世話をかけて」

    グンタ「オレ達はずっと兵長に助けられてきました。今度はオレ達が恩返しする番です」

    グンタ「…なのに、」

    グンタ「オレ達はただ医者の到着を待つ以外に、なにもできないでいる…」

    オルオ「…なあ、本当に、オレ達にできることはないのか?」

    グンタ「…………」

    オルオ「ッ…テメエは医者の息子なんじゃねえのかよ。なんとかしやがれ!」

    グンタ「なんとかなるならそうしてる! …でもオレは医者じゃねえから、どうにもできねえよ…」

    エルド「…焦ってるのはみんな同じだよ。でも、焦りは判断ミスを招くだけだ。一旦落ち着こう」

    オルオ「……そうだな。悪かった」

    リヴァイ「…お前は」

    エルド「?」

    リヴァイ「お前は相変わらず班のまとめ役だな…エルド」

    エルド「! …」

    グンタ「…………っ、兵長…、こいつは、」

    オルオ「バカ、やめろ!」

    グンタ「でも…!」

    エルド「……」

    リヴァイ「…俺は、お前らに恨まれていても仕方ない。俺は間違っていたのかもしれない」

    グンタ「…!」

    リヴァイ「なあ…俺を…恨んでいるか…?」

    オルオ「……兵長…」

    エルド「っ……きっと、」

    エルド「…いえ…絶対に!」

    エルド「兵長を恨んでなんかいません!」

    グンタ「…兵長が選んだ『リヴァイ班』は…最高のチームでした」

    オルオ「…オレ達は人類最強の兵長に選ばれたことを…誇りに思っています」

    リヴァイ「……そうか…、なら良かった」

    リヴァイ「…待ってろ。俺ももうすぐ…そっちへ行く」スゥ…

    エルド「兵長!?」

    オルオ「…大丈夫だアルミン、呼吸は安定してる。眠ってるだけだ」

    アルミン「ジャン……」

    ジャン「それにしてもやりきれねぇよなぁ…。おいエレン、俺たちはそんなに、前のリヴァイ班と似てるのか?」

    エレン「…そうだな…。時々、ダブって見えた」

    アルミン「あの時のリヴァイ班って確か4人いたよね。もう一人は、どんな人なの?」

    エレン「ああ、もう一人は…」


    エレン「ペトラさんっていう、女の人だったよ」








  16. 17 : : 2014/07/17(木) 16:29:24
    期待だな、これは
  17. 18 : : 2014/07/22(火) 15:36:57
    期待\(^o^)/
  18. 19 : : 2014/07/23(水) 13:10:26




    リヴァイ「――……ん、」

    エルヴィン「目が覚めたか」

    リヴァイ「…エルヴィンか」

    リヴァイ「俺はどのくらい寝ていた?」

    エルヴィン「まあ…4時間くらいだ。昔のお前がほとんど寝なかったことを思えば、寝過ぎだな」

    リヴァイ「…そうだな」

    リヴァイ「……さっき……、エルド達が来ていた」

    エルヴィン「――、…そうか。彼らは何と?」

    リヴァイ「俺を恨んでなんかいない、リヴァイ班は最高のチームだった、選ばれたことを誇りに思う…と」

    エルヴィン「…そうか。…お前はつくづく、部下に好かれるな」

    リヴァイ「お前ほどじゃない」

    エルヴィン「皮肉か?」

    リヴァイ「なに言ってる。調査兵団の人間はみなお前の演説に動かされて入団して来たんだろう」

    エルヴィン「…ふ…それは違うぞ。彼らは強い人間だ。自分のなすべきことがわかっていて、人類に心臓を捧げているんだ」

    リヴァイ「…そうかもな。立派な奴らだ。だが俺が巨人と戦う人生を選択したのは、お前の偉そうな演説のおかげだぞ」

    エルヴィン「……それは光栄だな」

    リヴァイ「……。あの頃は…」

    エルヴィン「……」

    リヴァイ「……」

    リヴァイ「…そういえば、医者はなんて?」

    エルヴィン「ああ。心配いらない、すぐに良くなる、と」

    リヴァイ「……」

    エルヴィン「……」

    リヴァイ「……」

    エルヴィン「……すまない、気休めにもならないな」

    リヴァイ「ああ。今ほどお前の嘘をクソだと思ったことはねえぞ」

    リヴァイ「本当はなんて言ってたんだ」

    エルヴィン「…、あまり良くないそうだ。…もって3日だと」

    リヴァイ「…3日。…まあ妥当だな。俺は今まで部下を殺しすぎた。大往生ってわけにもいかねえだろ」

    エルヴィン「それは俺も同じことだろう?」

    リヴァイ「お前は右腕を先払いしたから、死神がしばらく見逃してくれてるのかもな。それにこの世界にお前はまだ必要だ」

    リヴァイ「俺は肉を削ぐ兵士…。体が動かなくなった今、もうこの世界には必要ない」

    エルヴィン「……人類最強と呼ばれる強さだけじゃない。お前の頭脳も、俺は買っていたんだがな」

    リヴァイ「それは知らなかった。お前はいつも一人で作戦を立案して全部勝手に決めやがるから」

    エルヴィン「は…手厳しいな」

    リヴァイ「…だが…俺は馬鹿だからな。お前の判断を信じてここまできた」

    エルヴィン「…」

    リヴァイ「…悪かったと思ってる。あの時お前の命令を無視して、ハンジを助けに入ったこと」

    リヴァイ「…確かにハンジなら、俺が行かなくても逃げられたかもしれない。あの時俺が、お前の命令を聞き入れていれば…」

    エルヴィン「…『結果は誰にもわからない』…お前の持論だろう? 弱気になるんじゃない」

    リヴァイ「…そうだな」

    リヴァイ「……」

    エルヴィン「……具合が悪そうだな」

    リヴァイ「ああ…今日にでも死ぬのかもな」

    エルヴィン「滅多なことを言うな」

    リヴァイ「まあ、あとはよろしく頼む」

    エルヴィン「…任せておけ。だが、まだ早いだろう。寝ても良いが戻って来い」

    リヴァイ「……」

    リヴァイ「…考えておく…――」







  19. 20 : : 2014/07/23(水) 13:11:15
    随分間が空いてしまいまして、すみません
    次回最終回(予定)です

    あと少しだけ、おつきあいいただければ幸いです
  20. 21 : : 2014/07/23(水) 13:15:00
    期待\(^o^)/
  21. 22 : : 2014/07/23(水) 13:20:42
    待ってます
  22. 23 : : 2014/07/23(水) 14:50:14








    ペトラ「リヴァイ」



    リヴァイ「……?」



    ペトラ「リヴァイ、良かった、目が覚めたね」

    ペトラ「具合はどう?」



    リヴァイ「……ペトラ?」



    ペトラ「…私はペトラじゃないよ」



    リヴァイ「ペトラ」

    リヴァイ「さっき、エルド達が来ていた。お前だけいないから…嫌われたのかと思った」



    ペトラ「リヴァイ……」



    リヴァイ「会いたかった、ペトラ」ギュ…



    ペトラ「……」…ギュッ



    リヴァイ「もう、うまく力は入らねえが、」

    リヴァイ「ずっとこうしたかった」



    ペトラ「…私も…」

    ペトラ「私もだよ、リヴァイ」

    ペトラ「あなたは、残酷だね」



    リヴァイ「ああ、そうだな…。俺はお前らに作戦を教えることもせず…危険な場所へ放り出した」

    リヴァイ「見殺しにしたも同然だ…」



    ペトラ「……」



    リヴァイ「なあペトラ…俺はもう死ぬんだろう?」



    ペトラ「っ……」



    リヴァイ「ようやく…お前らのところへ行けるのか」



    ペトラ「……リヴァイっ」



    リヴァイ「なんだ?」



    ペトラ「私っ…、リヴァイのことが、好きだった…」

    ペトラ「だから…!」



    リヴァイ「そうか、嬉しい」

    リヴァイ「俺もお前のことが好きだ…ペトラ」



    ペトラ「リヴァイっ…」

    ハンジ「私を見て、リヴァイッ!!」



    リヴァイ「!」

    リヴァイ「…なに言ってんだ、ペトラ。ちゃんと見てるぞ」



    ペトラ「っ…!」



    リヴァイ「泣くな…喜んでくれ。俺が死ねば、今度こそ、お前といられる…」

    リヴァイ「ずっとだ…永遠に…」



    ペトラ「!」ハッ

    ペトラ「待って! リヴァイ!! 行かないで! 行かないでっ!!!」



    リヴァイ「俺はもう、未練はねえ…」

    リヴァイ「お前が、連れて行ってくれるんだろ…?」




    フワッ




    ペトラ『はい、兵長』



    ペトラ「!? やだ…待って! 待ってよ!」

    ペトラ「お願いリヴァイっ、目を開けて! 私を置いて行かないで…!!」



    リヴァイ「置いて行ったりしねえ…お前も、一緒だろ」



    ペトラ『はい、兵長。ずっと一緒です』

    ペトラ『行きましょう。みんな、待ってますよ』



    リヴァイ「…ああ」



    ペトラ「リヴァイっ! いやだ!! リヴァイ、目を開けてよ…!」

    ペトラ「リヴァイーー!!!!」



    リヴァイ「泣くな」


    リヴァイ「これからは、」



    リヴァイ「ずっと一緒だから…』




    リヴァイ『俺を連れて行ってくれ、ペトラ』



    ペトラ『はい、兵長』



    ペトラ「リヴァイっ!!!!」





    …リヴァイッ……、………イッ…


    …ヒュ






    プツッ

























    ハンジ「バイバイ、人類最強」

    おしまい

  23. 24 : : 2014/07/23(水) 14:52:57
    人間の五感で最後まで残っているのは聴覚だそうです
    だから…大切な人の心臓が止まるその時、もしその場に居合わせることができたなら、ぜひ叫んでください
    「今までありがとう」って


    お付き合いいただいた皆様、コメントくださった神様、本当にありがとうございました

    お粗末様でしたOyz
  24. 25 : : 2014/07/23(水) 18:30:58
    泣ける。・゜゜(ノД`)
  25. 26 : : 2014/07/24(木) 12:40:52
    最後の演説?は超泣けます( TДT)
  26. 27 : : 2014/07/24(木) 16:35:53
    泣けます。・゜゜(ノД`)・゜・(つД`)・゜・

    ペトラとハンジがぐちゃぐちゃになってて、リヴァイよりもハンジがすごいかわいそうというかもう・・・悲しかったです
    原作では死ぬなよ!ですね!エルヴィン、ハンジ、(モブリット)、リヴァイ
  27. 28 : : 2014/07/24(木) 17:08:43
    泣けるZE。・゜・(ノД`)・゜・。
    乙です!
  28. 29 : : 2014/08/02(土) 17:05:49
    兵長〜〜!(泣
    ハンジも見てあげて〜。ハンジがあまりにも可哀想・・・。でもリバァイ愛してるよぅ。カズナさん、お疲れさまでした!
  29. 30 : : 2014/08/04(月) 21:48:09
    乙!
    泣けちゃいました・・・
    切ないですね・・・
  30. 31 : : 2014/08/20(水) 15:11:53
    悲しい(´;ω;`)
  31. 32 : : 2014/09/03(水) 22:54:51

    最高でした(泣)
    題名から泣くような予感はしていました・・まさかここまで泣かされるとは・・・。本当に素晴らしい作品をありがとうございます!
  32. 33 : : 2014/09/03(水) 23:07:58
    良かったです!乙です!
    こんないい作品を書いてみたいなぁ!
  33. 34 : : 2014/09/07(日) 18:13:23
    すごくよかった!
    乙(^ω^)
  34. 35 : : 2015/01/14(水) 18:14:09
    悲しいそしてかわいそう
  35. 36 : : 2015/05/23(土) 12:20:56
    (泣)
  36. 37 : : 2015/11/05(木) 16:55:01
    悲しいです
    リヴァイ兵士死なないで
  37. 38 : : 2017/10/08(日) 14:30:43
    いい話ですね(泣)
  38. 39 : : 2018/01/04(木) 08:01:45
    エレンはグンタににてないと思うな…まぁでもいい話だからいいや!.....あれ?なんで目から汗が...。・゜・(ノД`)アレレ?・゜・。
  39. 40 : : 2019/04/01(月) 21:12:06
    兵長…ありがとうございました
  40. 41 : : 2020/10/06(火) 10:17:11
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18

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