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リヴァイ「ありがとう。」~リヴァイ班ができるまで~

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  1. 1 : : 2014/07/07(月) 00:14:50
    こんにちわ!

    今回はリヴァイさんのイメージが
    全然違うかもしれません…
    リヴァイさんが、初めての兵士長で
    部下と一緒に成長していく様子です!
    (妄想99パーセントです)

    たくさんのコメント&お気に入り
    本当にありがとうございます(;д;)
    無事完結につき、このスレッドに感想など書き込めるように設定しました。
    グループもあります。
    http://www.ssnote.net/link?q=http://www.ssnote.net/groups/543

    嫌味なリヴァイさん
    弱いリヴァイさん
    みたくない方は
    Uターンでお願いします!!



    ペトラ「にんにく臭い。」
    http://www.ssnote.net/archives/19371

    こちらは初作品です。
    よろしかったらどうぞみてやって下さい。
  2. 2 : : 2014/07/07(月) 00:15:49




    リヴァイ「…実践想定訓練を終わりにする。」


    エルド「はいっ…!」ハァハァ


    グンタ「ありがとう…ございました…!」ハァハァ


    ペトラ「」


    オルオ「ペトラ…起きろ!大丈夫か?



    リヴァイ「ボサド、そこで寝てる奴を救護室へ連れていけ。」


    オルオ「はっ!!ペトラ!行くぞ!」


    ペトラ「」


    リヴァイ「ちっ…やっぱり役立たずだな。」


    エルド、グンタ「…。」
  3. 3 : : 2014/07/07(月) 00:18:58


    リヴァイ「…ジン。お前は体力が持たないようだな。班をまとめるつもりになってんだろうが、それはお前の自己満足だ。最後まで訓練についてこれないで、一人前気取ってんじゃねぇクズ野郎。調子に乗ってる暇があるなら自主練習の一つしたらどうだ。なんなら訓練兵からやり直すか?キースもお前の訓練兵以下の力に呆れるだろうがな。」


    エルド「…っ。」


    リヴァイ「シュルツ。目的を見失ってる。巨人を殺るのが今回の訓練だったよな。それなのに他の班員との接触を恐れて何度も立体起動操作を誤まっていたな。正しい立体起動なんざガキでもできる。まぁ、お前はガキ以下の乳飲み子だがな。どうやら、お前の頭は飾りらしい。ボロ雑巾の方が役に立つ。」


    グンタ「…。」




    リヴァイ「ちっ…。いつまでもそうやって突っ立ってろ。」

  4. 4 : : 2014/07/07(月) 00:20:21




    オルオ「…ペトラ。ゆっくり休め…」


    ペトラ「」



    ガラッ!!!



    オルオ「リヴァイ兵士長…!!」ガタッ


    リヴァイ「お前に言って置きたいことがある。」


    オルオ「はっ!」


    リヴァイ「あれほど先走るなと伝えたハズだが。お前には耳がついてねぇのか?それと、脱落した人間を構うな。」


    オルオ「…ですがペトラが!」


    リヴァイ「コイツを助けるためだとも言いたいのか?冷静な判断ができなくてアンカー刺し損ねて勝手に落ちただけだろ。そんなことより目的を達成する事だけに徹しろ。情けは無駄だ。」


    オルオ「…。」


    リヴァイ「なんだ…?気にいらねぇって顔してるな?」


    オルオ「…っ!」ググッ


    リヴァイ「…そこで呑気に寝てる奴に起きたら伝えとけ。巨人の餌にしかなんねぇ問題外だとな。」



    ガラガラガラ
    バタン!!!


  5. 5 : : 2014/07/07(月) 00:21:20


    オルオ「…クソッ!!」


    コンコン
    ガラッ


    オルオ「!?」ガタガタッ!!


    エルド「焦るなって、俺たちだよ。」


    グンタ「リヴァイ兵士長は本部に帰ったよ。」


    オルオ「エルド…グンタ…」


    エルド「…ハハッ。俺たち一ヶ月ここにいて、兵士長と訓練してるけどボロクソに言われ放題だな。」


    グンタ「俺も…ボロ雑巾の方が役に立つって言われた時…さすがに…堪えた…。兵士長は俺たちに強さだけを求めていらっしゃるようだ…。確かに強い物が勝ち残るのだがな…」


    オルオ「アイツが言いたい事はわかる。けどな!!言い方がもっとあるんじゃねーか?!」バンッ!!!


    エルド「オルオ…」


    オルオ「俺たちだって、何回も何回もアイツが帰った後も作戦立て直したり、自主練習だって毎日欠かさずみんなしてる!!!無駄に毎日過ごしてる訳じゃねーんだ!!!」


    グンタ「…。」


    オルオ「それを…それをあいつは鼻で笑って、なんにも認めやしねぇ…!!」


    エルド「…俺たちは、あの人にとってただの駒だろう。使って使って、ダメになったら捨てられる。」

  6. 6 : : 2014/07/07(月) 00:22:18


    ペトラ「うん、その通りだと思う。」


    オルオ「ペトラ!?起き上がって大丈夫か?!」


    ペトラ「もう痛くないよ、大丈夫。」


    グンタ「…起きてたのかペトラ。」


    ペトラ「うん、兵士長がオルオに話してる所から。」


    オルオ「…聞いてたのか。」


    ペトラ「あははっ…私は巨人の餌にしかならない、問題外だって…。ごめんね…。私がいなかったらもっとみんな…」


    グンタ「ーっ!!!そんなことはない!この中に誰一人いらない奴はいないって、この間話し合ったろ!!!」


    オルオ「あのクソ野郎の事は気にすんな!!!俺が何度だってペトラのことをカバーする!」


    ペトラ「みんな…あはは、私、役…たたず…だ…ね…うぅっ」


    エルド「…。」


    ペトラ「ご…ごめ…ーーーっ!
    私…不安だよ。やっていけないよ。兵士長についていけないよ。もう、名前すら…呼ばれなかった…!!!」



    オルオ「クソッ!!!アイツ許せねぇ!人類の希望だかなんだか知らねーがくそくらえ!!!」バンッ!!!


    グンタ「オルオ、気持ちはわかるがお前の手を痛めるだけだ。辞めておけ。」


    オルオ「グンタ!?あいつに言われっぱなしでもいのか?!俺は絶対に嫌だ!!それにアイツに追い込まれっぱなしで、みんな精神が限界だ!エルド!そうだろ!?」


    エルド「…確かに限界に近い所まで追い込まれてる。自分たちの不甲斐無さは認められるが…訓練兵のほうがよっぽどマシだなんて、おかしい話だよな。リヴァイ兵士長を信じようとすればするほど、疑いしかなくなってくる。」


    グンタ「…朝から夕方まで訓練ぶっ通しで、夜まで訓練して…最初はこれがリヴァイ兵士長のお考えだろうと思っていたが…違ったようだ。ただただ、ストレスのはけ口にしかなっていないようだ…」ギリッ


    ペトラ「帰りたい…リヴァイ兵士長を尊敬していた頃に…みんなで兵士長に指名されて喜んでいたあの頃に…!!明日がくるのが怖い…兵士長の顔みるのが怖いよ…!!」



    エルド「こんな事の繰り返し、意味があるのか…。」


  7. 7 : : 2014/07/07(月) 00:23:07


    チュンチュン…


    エルド「おはようございます。…リヴァイ兵士長。」


    グンタ、オルオ「おはようございます。」


    ペトラ「おはようございます…」ガタガタ


    リヴァイ「…訓練を始める。」















    ハンジ「ふふふ~♪リヴァイには来るなって言われたけど、私だって久しぶりにみんなに会いたいもんねー♪張り切って差し入れ作っちゃったっ♪一ヶ月ぶりだもん!みんな、元気かなー?♪」パカッパカッ


  8. 8 : : 2014/07/07(月) 00:24:25



    リヴァイ「…おい。その頭の包帯はな     んだ?」


    ペトラ「ぁっ…」ガクガク


    リヴァイ「そんなもの訓練に邪魔だ…取れ。」


    ペトラ「」ガクガク


    リヴァイ「なんだ…お前は言葉もわかんねぇのか…?包帯を取れと言っているんだ。」


    ペトラ「ぁっ…あぁぁ。」ガタガタ


    リヴァイ「…わかんねぇなら、無理やり剥がすだけだ。」グイッ


    ペトラ「い、いやぁっ!!」



    ガシッ‼




    エルド「…辞めてあげてください。ペトラは…負傷者なんです。」


    グググッ


    リヴァイ「…エルド・ジン。兵士長に手を上げるとはお前も偉くなったな。」

    グググッ


    エルド「いえ、負傷者に手を上げる兵士長の腕を俺は掴んでるだけですが。」


    リヴァイ「手を離せ。」


    エルド「離せません。見てください。貴方を恐れて頭を抱えて縮こまってる彼女を。ここまで追い詰めたのは貴方じゃないのですか?」


    ペトラ「あ…あぁぁ怖い怖い怖い…ごめんなさいごめんなさい…」ガタガタガタガタ


    リヴァイ「そんな事は聞いていない。その汚い手を離せと言ってる。」


    グンタ「ーーっ兵士長‼貴方には人の心がわかりますか?!俺たちは人間です‼強くならないといけないのはわかってます‼でも‼俺たちは身心共に限界です‼」


    リヴァイ「…ちっ。


    バシッ


    リヴァイ「人がせっかく訓練してやろうと思ったら…なんだ?グタグタ御託並べやがって…言葉でわかんねぇなら身体で覚えさせるしかねぇじゃねーか…」ガシャン‼


    グンタ(目がすわってる…‼)


    エルド(ヤバイ…‼兵士長は本気でブレードを‼)

  9. 9 : : 2014/07/07(月) 00:25:26


    オルオ「じ、上等だ!!兵士長だかなんだか知らねーが!今の俺らにとったら巨人と同じ敵だ!ペトラをここまで追い詰めやがって!!」ガシャン‼シュッ‼


    エルド「やめろオルオ‼ブレードをしまえ‼」


    オルオ「先にブレードを抜いたのはアイツだろ?!俺がこれ以上、仲間を傷つけさせない‼なら今やって殺る‼」



    リヴァイ「ほう…ボサドいまの言葉後悔するなよ…ジン、シュルツ、こいつの最後をみとけ。」ジャキッ!!!


    ダダダダダダッ!!!!!!



    オルオ「ウォォォォオオオオ!!!」



    グンタ「ダメだ…!!!やめ




    ハンジ「や!!!!めろおおぉおお!!!!



    ドーーーーン!!!



    オルオ「!?痛っ!!!」


    リヴァイ「!?」シュタッ



    エルド「丸太が降って来た…?!」

  10. 10 : : 2014/07/07(月) 00:29:46


    リヴァイ「…どういうつもりだ、ハンジ。」


    ハンジ「どうもこうもない!!!リヴァイ!!!部下にブレードを向けるとは何事だ!!!今すぐしまえ!!!」


    リヴァイ「…俺は言葉で言ってもわからねぇガキどもにわかりやすくしたつもだがな…。」


    ハンジ「ふざけるな!!!見ろ!この班員の目を!みんな恐怖に怯えてお前に疑念しか抱いていない!それがわからないのか!?」


    リヴァイ「…俺のやり方に口出しするな。たとえ分隊長でも訓練の邪魔をすることは許されねぇ。」


    ハンジ「リヴァイ…これは訓練なんかじゃないよ…。目を覚ませ!!!お前のやり方は間違っている!!!」


    リヴァイ「話の通じねぇ分隊長だ。いいだろう。ブレードを抜け。どっちが上か…。確かめようじゃねーか。」


    ハンジ「…リヴァイ、本気ならこれしかないよね…!!!」ガシャン!!

    ペトラ「ぁぁあ!!!!!!もうやめて!!!」ガシッ!!!



    ハンジ「あっ!!!ペトラ!?」ドサぁッ!!!


    ペトラ「もうやめてください!!!わたし強くなります!!!だから私たちは…兵士長のためなら…わた…し…」


    オルオ「お、おい!ペトラ!?」タダッ


    ハンジ「大丈夫だよオルオ…わたしに抱きつきながら気絶しちゃった。」


    リヴァイ「…とんだ茶番だったな。くだらねぇ。」


    グンタ「リヴァイ兵士長!話はまだ…」










    エルド「行っちまった…。」



    ハンジ「ごめんね…もっと早く気づいてやれなくて。」


    エルド「…いえ。分隊長のせいではありません。俺たち…俺が…もっとこの異常な訓練に気づいていれば…!」


    グンタ「よく考えれば、最初から言われ放題、精神的な暴力だよな…これ、…」


    オルオ「俺は何もできなかった…クソッ!!悔しい…!!」


    ハンジ「ペトラ…明るくて元気が良くて…。なのにさっきの真っ青な顔…別人だった…。」ギュッ


  11. 11 : : 2014/07/07(月) 00:33:01


    ハンジ「…とりあえず部屋に入ろう。ペトラも寝かせてあげたい。一ヶ月なにがあったか話も…聞きたい。」


    エルド「はい…こちらへ…」








    ー本部ー




    エルヴィン「そうか…4人には申し訳ない事をした。」


    ハンジ「本当に…。ブレード向けられた時は、リヴァイが初めて調査兵団に入ったころを思い出したよ。」


    エルヴィン「4人にはこちらに戻って来てもらってしばらく待機してもらおう。心のケアが必要だ。馬を回してくれないか。」


    ハンジ「それはいいけどさぁ…リヴァイでおった心の傷は、リヴァイでしか癒せない。リヴァイ自信が変わらないといけないと解決しないと思うんだ。」


    エルヴィン「…。」


    ハンジ「それで、リヴァイはどこにいるんだ?わたしが話を付けて来てやろう。ブレードでもなんでもドンとこいっ!てんだ。」




    エルヴィン「いや、リヴァイは私が連れて来た。ハンジ、任せてくれないか?」



    ハンジ「…エルヴィンがいうなら私は反対しないよ。」



    エルヴィン「4人には…私からも詫びたい。未来を担う大事な兵士たちだ。」



    ハンジ「…うん。そうだよね。私も早くまたみんなと笑いあいたいよ…」

  12. 12 : : 2014/07/07(月) 00:34:34




    リヴァイ「…。」


    ~~



    エルド(ここまで追い詰めたのは貴方じゃないのですか?)



    グンタ(ーーっ兵士長‼貴方には人の心がわかりますか?!)



    ~~



    リヴァイ「…。」ギリッ





    ~~



    オルオ(俺がこれ以上、仲間を傷つけさせない‼)




    ペトラ(兵士長のためなら…わた…し…)




    ~~






    「やっぱりここか。」




    リヴァイ「エルヴィン…なんだ。壁外調査の計画書期限ならまだ先のハズだが…」

  13. 13 : : 2014/07/07(月) 00:36:07


    エルヴィン「ははっ、ちょっと夜風に当たりたくてな…。」



    リヴァイ「夜風に当たるだけで、屋根に登ってくるほどお前は暇じゃねーだろ。」



    エルヴィン「相変わらずて厳しいな。少しくらい星を眺めるくらいいいだろう。壁の外に人食い巨人がいるなんて忘れるくらい…綺麗な星だな。」



    リヴァイ「よく喋るな。ハンジから聞いたんだろう。さっさと俺を降格処分するなりしたらどうだ。」



    エルヴィン「なんだ。自覚があるような事をしたのか?罰を与えることは簡単だが…リヴァイの話を聞きたい。」



    リヴァイ「俺が4人を兵士として使い物にならなくしちまった。それだけで充分だろう。」



    エルヴィン「いや、聞きたいのは結果じゃない。」


    リヴァイ「…は?」



    エルヴィン「結果はとても大切なことだ。でも今回は人間と人間の問題なんだ。人は意味のない事で争わないと思ってる。」



    エルヴィン「…だから。お互いの言い分を聞く。命を投げ打って闘ってくれる大切な仲間だ…私を信じているなら…話してくれないか、リヴァイ。」





    リヴァイ「…はっ。…」




    エルヴィン「…。」








    リヴァイ「…俺は、兵士長になった。討伐数が多い。人より動ける。当然の結果だ。」



    リヴァイ「しばらくの間、自由に動けていた。楽しかった。クソみてぇな地下街を飛び出して、壁の外に出て…自由になって…好きなだけ巨人を殺して…」




    リヴァイ「でも、あの4人が部下として俺の下に着いた時から…生活が変わった。」



    エルヴィン「…。」


  14. 14 : : 2014/07/07(月) 00:37:50



    リヴァイ「あいつらは、人懐っこくて…あったかくて。荒んでた俺にも尊敬の目を向けてくれていた。」


    リヴァイ「…こいつ等に…俺が側にいていいのか…。地下でクソみてぇに生活してた俺と側にいたら、あいつ等までクソみてぇになっちまうようで…俺は、人の事をなんにも考えてねぇ。それなのにあいつ等は、俺に命を捧げるとかいいやがる。」



    エルヴィン「…。」



    リヴァイ「気づいたら…言動も昔の俺に戻ってた。自覚はあった。何処かで修正できたはずだった。でも…気の利いた言葉は…かけられなかった。」




    リヴァイ「みんなが壊れていくのは目に見えてわかった。自主練習していたのも知っていた。…俺にあいつ等は眩しすぎた。」



    エルヴィン「…ふぅ。リヴァイ。お前はあの4人が好きか?」



    リヴァイ「…。俺に質問を答える資格はない。」



    エルヴィン「好きか嫌いか聞いているんだが?」



    リヴァイ「…まぁ、悪くはないと思っている。」



    エルヴィン「部下っていうのはな。それだけで充分なんだ。その気持ちが伝われば、過去にどんな事があろうと着いてきてくれる。」


  15. 15 : : 2014/07/07(月) 00:39:44




    エルヴィン「きっと何かの縁があって、人は出会う。あの4人はなにかリヴァイにとって特別じゃないのか?何故指名したか…思い出せるか?」





    リヴァイ「あいつ等…オルオ・ボサドは闘い方…が、大胆で魅了された。エルド・ジンはいつも連携を大切にしていて…冷静だ。」





    リヴァイ「グンタ・シュルツは…時には前に出て…周りを見て補佐に切り替えることができる。頭がキレる。ペトラ・ラルは…どんな時でもどんな状況でも怯むことはない。強くて…気遣いできて…みんなを笑顔にする…はっ…もう…。」





    リヴァイ「もう、取り替えしのつかない事しちまった…。身勝手な俺の都合でみんなを振り回しちまった。」






    エルヴィン「リヴァイの心の声が聞けて嬉しかったよ。」



    リヴァイ「あぁ、もう会うことはないと思うが…どんな罰でもうけようエルヴィン。4人の…仲間をつぶしてしまった責任を負いたい…。」






    エルヴィン「…あぁ。たった今罰を考えた。お前にとって酷だが…受け入れて貰いたい。」

  16. 16 : : 2014/07/07(月) 12:11:40




    ハンジ「ヤッホー!!みんな元気ー?♪」



    ペトラ「ハンジ分隊長!ちょうどいい所に!午前の訓練が終わって、みんなで昼食作ってたんです!」



    ハンジ「ほーーんとだぁ!!!グッドタイミングだね!!!」



    グンタ「エルドがもうちょっと包丁がうまかったら出来上がってたのになぁ!」



    エルド「お、おい、トマトが切れなくても別に不自由はしないだろ。」



    オルオ「何故料理ができないエルドに彼女がいるのか。」



    ペトラ「見てわからないの?エルドはカッコいいじゃない。」



    オルオ「俺だってなかなかだと思うぞ!!!」



    エルド「ハンジ分隊長、よかったら昼食一緒にいかがてすか?」



    ハンジ「是非!!って言いたい所なんだけどね!今日は会わせたい人がいるんだ!」


    一同「…!」


    ハンジ「なんとなくわかると思けど…聞いてやってくれるかな?…アイツも反省したらしいからさ。」

  17. 17 : : 2014/07/07(月) 20:46:54
    期待です♪*\(^o^)/*
  18. 18 : : 2014/07/07(月) 20:52:13
    リヴァイ……仲直りしてくれよな……

    そして期待です
  19. 19 : : 2014/07/07(月) 21:05:52
    期待です
  20. 20 : : 2014/07/07(月) 21:58:45
    こんばんは。
    リヴァイ班好きには必読なSSですね!
    やっぱり彼らの絆は簡単に築けたものではないでしょうね…。
    続きを楽しみにしてます。
  21. 21 : : 2014/07/07(月) 22:13:19


    ガチャ


    ハンジ「リヴァイ、4人連れてきたよ。」


    エルド(リヴァイ兵士長…)


    グンタ(3日しかたってないがなんだかやつれたか?)


    オルオ(こいつ…またなんかしやがったら)


    ペトラ(リヴァイ兵士長…)







    リヴァイ「お前たち久しぶりだな…俺から行ってもダメだと思ったから…ハンジに頼んだ。」



    エルド「…何か用ですか、リヴァイ兵士長。」



    オルオ「昼飯なら兵士長様の分はないです。おかえりください。」ヒラヒラ













    リヴァイ「…すまなかった。」







    エルド(兵士長…。)




    グンタ(あんなに深々と頭を下げている。)




    オルオ(そんな安っちぃ謝罪じゃ騙されねぇぞ!これ以上傷つけられてたまるか!絶対ゆるさねぇ!)ギリッ



    ペトラ(…。)








    リヴァイ「お前たちの…俺が原因でうけた傷は深い…そして一生消えない傷はとして残るだろう。」


  22. 22 : : 2014/07/07(月) 22:16:34



    リヴァイ「許してくれとは言わない。当然の報いを受けるつもりだ。その罰についてたが…お前等が一週間考えて処分を下せと…エルヴィンが言っていた。」



    オルオ「…まぁ今までアンタが俺等にしてきた事は、なにもなかったじゃすまされないですからね。」



    リヴァイ「その罰を決めるまで…俺と一緒に生活する事。これがエルヴィンからの条件だ。」




    エルド「!?」



    グンタ「あ、あの寮にですか?!」




    リヴァイ「そうだ。もちろん、俺が嫌なら話しかけなくても、いない者としても構わない。」




    ハンジ「…ただ、二週間後は壁外調査が控えている。もし君たちがリヴァイについていく…となるなら、リヴァイの部下として壁外調査へ。改心が見られないようなら、他の隊長を君たちに付けよう。リヴァイは君たちの目に付かない所へ追いやる…だったよね?」





    リヴァイ「ああ。助かる…。」





    オルオ(ふんっ!こいつと壁外調査に出てったら巨人に食われる前に終わっちまう!俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない俺は騙されない。)






    ペトラ「…わかりました。
    一週間で兵士長の罰を4人で決めます。」




    オルオ「!?」





    リヴァイ「…。」






    エルド「エルヴィン団長から言われてしまったら断る理由もありませんし。」



    グンタ「望むところです。」




    オルオ「そ、その代わり俺たちにはあまり近づかないで下さいね!?」






    リヴァイ「あぁ…もちろんだ。」







    ハンジ「ふぅっ…。(助け舟出しちゃったけど…リヴァイ、頑張れよ。)」

  23. 23 : : 2014/07/07(月) 23:05:04
    コメントありがとうございます!!
    コメント頂くとこんなに嬉しいんですね…!泣

    上手くかけてるか不安なのですが
    最後まで頑張ります!
  24. 24 : : 2014/07/07(月) 23:13:39





    チュンチュン…



    ペトラ「ん…朝かぁ…。よく寝たぁああ‼」
    (あ、今日から兵士長と一緒なんだっけ…なんだか変な感じ…)





    キュッキュッ




    ペトラ「…ん?」



    窓に張り付くリヴァイ「」キュッキュッ










    ペトラ「…ぅううううああああああああああああああ‼!!!!」



    タダダダダダダダッ!!!!
    バンッ!!




    オルオ「どうしたペトラァアアア!!ってぅああああああ!!!!」



    グンタ「おい!!なんか叫び声ぅああああああ!!?!!兵士長?!覗きか?!!」




    エルド「なんだ?!って!!ぅあああa(以下略




    キィィィ



    窓からリヴァイ「おい。朝から騒がしいな。クソでもつまってんのか?」



  25. 25 : : 2014/07/07(月) 23:14:35




    グンタ「覗きかと思ったら、窓拭き掃除だとは。しかもアンカー使って。」



    オルオ「いーや!!アイツはなに考えてるかわかんねぇからな!」



    グンタ「オルオがブレードを持ち出したときは、終わったと思った。」



    エルド「兵士長あの格好で。…朝からずっと掃除しっぱなしだぞ…」







    リヴァイ「」キュッキュッ




    ペトラ「り、リヴァイ兵士長。そろそろお昼です。よ、良かったら…食堂いらっしゃって下さい。みんなで一緒に食べませんか…?」





    リヴァイ「…悪い。俺は手が離せない。午後も…引き続き好きに時間を使うといい…みんなに伝えてくれ。」




    ペトラ「はいっ…。」














    ペトラ「って兵士長がおっしゃってた…。」



    エルド「そうか、なら先に頂くとしよう。」



    グンタ「兵士長はよほどの綺麗好きらしいな。」カチャカチャ



    オルオ「さすが人類最強…人類最強の潔癖性だな。」



    エルド「あ、そうだ、良かったら午後に劇場へ誰か一緒に行かないか?たしか今日までの公演のがあったはずなんだ。」



    ペトラ「せっかく久しぶりの休みだもんね!はーい!行きます!」



    オルオ「俺も行くぞ!ペトラは危なっかしいから俺が側にいないと…



    ペトラ「オルオに感謝はしてるけど、その言い方は気持ち悪い。」



    グンタ「なぁ…どうせ、みんなで行くなら兵士長も誘ってみるか?」



  26. 26 : : 2014/07/07(月) 23:18:46



    オルオ「グンタ!?アイツは側にいたらあぶねぇ!もしかしたら背後から襲われるかもしれねーぞ!」



    エルド「オルオ、兵士長は熊じゃない。グンタ、俺は賛成だ。」



    ペトラ「わ、わたしも一緒に行くのいいと思う!」



    オルオ「お、俺は、どうなっても知らん!」



    グンタ「じゃぁ、俺は兵士長に声をかけてくる。みんなは先に馬の準備していてくれ。」


  27. 27 : : 2014/07/07(月) 23:19:21
    こんばんわ♪
    最初から号泣です。
    涙腺の弱い私ですが、もう涙で濡れています(笑)
    リヴァイ班が大好きな私にとって、すごく楽しみですっ!
    執筆応援していますっ(>_<)♪♪♪
  28. 28 : : 2014/07/08(火) 09:02:31
    ありがとうございます(;д;)
    リアルタイムで応援頂くと
    励みになります…!

    わたしもリヴァイ班大好きです!
    サクサク進むよう頑張ります!
  29. 29 : : 2014/07/08(火) 09:02:48





    グンタ「リヴァイ兵士長!」



    リヴァイ「…どうした。」




    グンタ「い、今からみんなで、舞台見に行くんです。リヴァイ兵士長も、い、一緒にいかがですか?」



    リヴァイ「…。」ジッ



    グンタ「…。」




    リヴァイ「俺は、ここにいる。好きなだけ遊んでこい。」



    グンタ「そう…ですか…。わかりました。」









    ペトラ「リヴァイ兵士長どうだった?」


    グンタ「いや、ここで待つって…。」


    ペトラ「そう…。」


    オルオ「俺はアイツが来なくてせいせいしてるがな!」


    エルド「…さぁ、みんな行くぞ。」














    リヴァイ「」サッサッ



    リヴァイ(もうすぐ日が沈む。)



    ギュルルルル




    リヴァイ(…腹減ったな。掃除は今日は引き上げるか。食堂になにかあったか?)



    キィィィ




    リヴァイ(紅茶でも…)
    「…?」




    リヴァイ兵士長
    お疲れ様です。
    お口に合うかわかりませんが
    お腹が空いたら食べて下さい。


    ジン、シュルツ、ラル、オルオ





    リヴァイ「…。」


  30. 30 : : 2014/07/08(火) 09:04:18





    バタバタバタ‼
    ガタン‼



    ペトラ「あーー!!遊んだ遊んだ!!」ドサッ


    エルド「楽しかったぁあ!」


    グンタ「オルオ、まだ泣いてんのか??」


    オルオ「ち、違うんだが!!馬にのって汗かいただけだが!?」


    エルド「ははっ!オルオは序盤から泣きっぱなしだったな!さて、もう遅いから、風呂はいって…



    ガチャ


    リヴァイ「おい。お前等。」









    一同(ビクゥッ!!)



    グンタ「へ、兵士長!!」



    ペトラ「あ…申し訳ありません!遅くまで遊び過ぎまし」


    リヴァイ「風呂は温めてある。…早く入れ。」







    オルオ「…は?」







    リヴァイ「それと…今はまだ俺の部下だ。帰る時間くらいハトを飛ばせ。」





    エルド「あ、はい。」





    リヴァイ「明日も一日する事もない。壁外調査に出たら遊べねぇ。今のうち遊んどけ。」





    ペトラ「はぁ…。」






    リヴァイ「それだけだ。俺は寝る。」



    キィィィ
    パタン


  31. 31 : : 2014/07/08(火) 09:07:03






    脱衣所


    ペトラ(今日は楽しかったな…。

    でも、兵士長が帰りを心配してくれたり…。

    意外すぎる。

    もしかしたら

    兵士長はただ不器用なだけなのかも…?




    ~~



    「ちっ…。クズ野郎。邪魔だ。」



    「お前はもっと使える人間だと思ってたんだが…失望した。」




    ~~




    ペトラ「…ダメダメ‼昔のことは考えない!!」



    そういえば…
    兵士長は一日、なにしてたんだろう。

    いいや、お風呂入ろう…。



    ガラガラ




    ペトラ「!?」








    ーー



    エルドの部屋



    エルド「見たか?」

    グンタ「みた。」

    オルオ「ない。」

    ペトラ「カビが一つもない。」



    エルド「風呂場のカビはしつこい。そしてこの寮は長いこと使われてなかったから尚更きたなかった。」


    グンタ「やっと俺たちが人並みに綺麗にしたのに…あんなにピカピカにリヴァイ兵士長が1人で一日でやったって事か…?」


    オルオ「なんなんだよ…巨人よりカビ駆逐してた方がいいんじゃねーのか…」ブツブツ



    ペトラ「これは…兵士長なりの自分への罰なのかな?」



    オルオ「はぁっ!?掃除なんて5歳過ぎれば人間だれでも出来る!それを罰なんて軽すぎる!考えが甘い!!」


    エルド「単純に、リヴァイ兵士長は掃除が好きなだけじゃないのか?」


    グンタ「同じ事考えてた!食べた食器も洗ってあったしな!」


    オルオ「アイツ…そのうち許しを媚びてくるんじゃねーか??風呂沸かしたり…俺たちを心配したり…なんなんだよアイツ…意味わかんねぇよ…」ブツブツ

  32. 32 : : 2014/07/08(火) 09:08:55




    ペトラ「…

    わたし、まだ兵士長の事は怖い。」







    ペトラ「…ときどき夢でうなされるの。


    リヴァイ兵士長の冷たい目。


    心をえぐるような言葉…。


    自分は無力で非力で…


    どうして調査兵団にはいっちゃったんだろうって。


    今日だって、話しかける時
    膝が震えて…情けないけど

    すっごく怖かった…」




    オルオ「…ペトラ、やっぱり無理する必要はない。やはりアイツと一週間過ごすなんざ馬鹿げてる。明日エルヴィン団長に



    ペトラ「でもね…オルオ!みんな!

    わたし兵士長に指名された時、本当に嬉しくて嬉しくて…

    兵士長のことを、もっとよく知りたい!…そう思ってる事も事実なんだ。」






    エルド「そうだな…。

    たしかに今まで兵士長に
    俺たちは精神的苦痛を受けてきた。


    本当に…毎日が生き地獄だった。
    相手は巨人でもなく
    人間に追い詰められるんだもんな。


    もしかしたら、今日遅くまで帰って来なかったのを心配してたのも
    全部リヴァイ兵士長の演技なんじゃないかって…思うくらい。


    それ位、俺たちはリヴァイ兵士長を疑ってる。
    リヴァイ兵士長をまだ…信じられない。


    でも、なぜか今日以外な一面が見れて、ホッとしてる自分がいるんだ…」



    オルオ「…。」



    エルド「罰を与えるのは簡単だ。だが…与えられた一週間。もっと、出来る限り兵士長と向き合わないか?」



    グンタ「…。」


    ペトラ「うん。」


    オルオ「…。」



    エルド「グンタ、オルオ…。無理にとは言わない。2人を失ってまで俺は


    グンタ「俺も怖い!兵士長が!

    平常心を保って
    過ごしてるつもりだけど

    ときどき、言われた言葉が
    フラッシュバックする…

    …本当は兵士長と向き合う事すら怖い。
    このまま、兵士長から…逃げたい。」



    ペトラ「グンタ…。」



    グンタ「けど、俺も兵士長を知りたい。

    あんなひどい事をされたけど…
    まだ、俺たちは兵士長の部下だ。

    もしかしたらなにか、
    変わるかもしれない。」



    エルド「…オルオは」

    オルオ「お、俺はあんなやつ怖くなんかねぇよ!!お、お前等だけじゃ、し、心配だかな!!俺がついててやる!なにかったら俺様が守ってやるよ!」




    エルド「決まりだな。明日からみんな…自分の出来る限りでいい。無理はするなよ。」










    リヴァイ「…。」ゴロン



    〜〜

    リヴァイ兵士長
    お疲れ様です。
    お口に合うかわかりませんが
    お腹が空いたら食べて下さい。


    ジン、シュルツ、ラル、オルオ


    〜〜



    リヴァイ「…ちっ、」

  33. 33 : : 2014/07/08(火) 10:23:50
    グループ作りました。初めてなのでうまくできてるかわかりませんが今後の感想など頂ける方はこちらへお願いします。みなさん感想、期待などありがとうございます。
    http://www.ssnote.net/groups/543
  34. 34 : : 2014/07/08(火) 13:05:46
    あーーーー
    こういうの待ってましたー!
    やっぱリヴァイ班のssサイコー
    そして超期待×一万回
  35. 35 : : 2014/07/08(火) 16:52:42
    期待!
  36. 36 : : 2014/07/08(火) 18:53:08



    リヴァイ(さて…昨日の掃除の続き)

    タタッ!


    エルド「リヴァイ兵士長!おはようございます!」


    リヴァイ「…なにか用か。」



    エルド「朝食…食べましょう。」



    リヴァイ「悪いがお前等で先に


    エルド「いきましょう!食堂に!待ってます!!では!」


    ダダダダッ‼



    リヴァイ「…。」






    ガチャ


    グンタ「リヴァイ兵士長どうだった!?」


    エルド「いい返事じゃなかったが、とりあえず待ってると伝えて来た。」


    ペトラ「は、初めてのリヴァイ兵士長とご飯だね…。」


    オルオ「…なんだか変な感じだな。」













    リヴァイ「…。」


    エルド「…。」カチャカチャ


    グンタ「…。」カチャカチャ


    ペトラ「…。」カチャカチャ


    オルオ「…。」ガチガチ





    リヴァイ以外((気まずい。))




    エルド(食事が喉を通らないとはこの事か。)


    グンタ(普通の会話もしたことないのに一緒に食事はハードル高い。)


    オルオ(平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心。)





    ペトラ「あ、あの兵士長。昨日の料理も今日の料理もわたしが作りました。」


    リヴァイ「…。」チラッ


    エルド(ペトラ…!)


    グンタ(無理はするなよ!)




    ペトラ「あ、あの…お口に合いますでしょうか…。」



    リヴァイ「…悪くない。」



    ペトラ「あっ…あ、そ、そうですか。あ、お茶入れますね!」




    エルド(悪くない…か。)



  37. 37 : : 2014/07/08(火) 18:54:22



    リヴァイ(…さて。もう、ほとんど掃除が終わったな…)


    タダダッ‼


    グンタ「兵士長!お疲れ様です!」





    リヴァイ「…なにか用か。」




    グンタ「お茶が入ったので知らせに来ました!食堂で待ってます!」



    ダダダダッ!


    リヴァイ「…。」










    ペトラ「お疲れ様です。いまお茶が入りました。」



    リヴァイ「…。」ガタッ




    オルオ(気まずい。)


    エルド(なにか新しい発見があるはずだ。)


    グンタ(この空気…なれない。)






    リヴァイ「…。」カチャ…ズズッ



    一同(なにか、そのカップの持ち方‼?)



    オルオ(…珍しい。)





    リヴァイ「…これは。緑茶か。」





    ペトラ「あ、はいっ!あいにくこの寮には緑茶しかなくて…。すみません。」





    リヴァイ「…出かける。日没前には戻る。」ガタッ




    エルド「おっ、お気をつけて!」



    パタン




    グンタ「どうされたんだ、兵士長は…」


    オルオ「…読めねぇやつだ。」




  38. 38 : : 2014/07/08(火) 18:56:03



    グンタの部屋




    グンタ(兵士長…。

    本当はいい人なのか…?
    感情を表すのが不器用なだけなのか?



    ~~



    リヴァイ「ボロ雑巾のほうが役に立つ。」


    リヴァイ「話にならん。失せろ。」



    ~~





    いや…
    少しでも罪を軽くする為に
    取り繕ってるだけだ…。



    もう…いっそのこと…





    グンタ「…ぅああ‼モヤモヤする‼」






    コンコン



    「おい。いるか。」



    グンタ「(この声!)リヴァイ兵士長?!」



    リヴァイ「食堂にこい。他の奴らにも伝えろ。」



    グンタ「(食堂?!)は、はいっ‼」

  39. 39 : : 2014/07/08(火) 18:57:42



    エルドの部屋




    エルド(このまま…

    なにも変わらなければ
    兵士長は俺たちと二度と会わないだろう。


    最初はみんな
    二度と顔も見たくないと望んでいた。


    でも、心からじゃない…
    みんな…本当は違うんじゃないかって。


    一緒に住み始めて
    その思いも強くなった。


    なにか
    きっかけがあれば…





    コンコン


    「エルド、俺だ。」



    エルド「グンタ?入っていいぞ。」


    キィィ



    グンタ「リヴァイ兵士長から、食堂に集まれと連絡が来た。」


    エルド「食堂に?何故?」


    グンタ「さぁ…壁外調査の計画じゃないのか?」

  40. 40 : : 2014/07/08(火) 18:59:13




    オルオの部屋




    オルオ(はぁ…


    アイツいると息が詰まるな。
    こんなのがまだ続くなんて…
    自分から話しかけない、
    話題に入らない…


    もう、ここで終わりなのか…?


    い、いや、残念がったのではない!
    さっさとあいつがしかるべく報いを受けるのが
    今の俺の望みなんだからな!!





    オルオ「でも、あのカップの持ち方…
    いいな…。」



    コンコン
    ガチャ


    エルド「オルオ、いるか?」


    オルオ「うぉぉおい‼部屋の主に断りなくはいる事は何事なんだが!?」


    エルド「あははっ、すまんすまん。リヴァイ兵士長が食堂にみんな集まれとのことだ。」


    オルオ「なんなんだよ…。」

  41. 41 : : 2014/07/08(火) 19:01:00




    ペトラの部屋



    ペトラ(このままでは

    何も変わらないまま

    時間だけが過ぎて行く…。


    このままでいいのかな…




    ペトラ「…はぁ。」








    コンコン




    「ペトラ、いるか?」



    ペトラ「オルオ?」



    エルド「兵士長が食堂に集まれとの
    ことだ。」


    グンタ「用意が出来てないだろうから、先にいってるぞ。」



    ペトラ「ま、まって!!」


    ガチャ‼


    ペトラ「わたしも、一緒に行く!」



  42. 42 : : 2014/07/08(火) 22:30:26



    キィィィ



    エルド「お待たせしました。」



    リヴァイ「…座れ。」




    ペトラ「…。」ガタッ

    オルオ「…。」ガタッ

    エルド「…。」ガタッ

    グンタ「…。」チラッ、ガタッ







    グンタ(カップが5つ…)


    エルド(お茶…入れてる。)


    オルオ(なんなんだよ…なんなんだよ…。)ブツブツ


    ペトラ(兵士長、何を考えてるの…?)





    …カチャ
    カチャ
    カチャ
    カチャ





    エルド「これ…紅茶ですか?。」



    リヴァイ「茶葉を持って来た。飲め。」



    リヴァイ「」ズズッ








    オルオ(なんだよ…紅茶だけに呼びたされたって事かよ。)





    グンタ「緑茶は…苦手でしたか…?」




    リヴァイ「そんなことはない。だが…紅茶も悪くない。」







    エルド「…。」(なんだか…あったかい気分だ。当たり前か…。紅茶が温かいんだからな。)





    オルオ(アイツが入れた紅茶なのに、なんだか…上手い。)





    グンタ(紅茶のせいなのか…落ち着く。)









    リヴァイ「…おい、お前。



    何故泣いている。」



  43. 43 : : 2014/07/08(火) 22:31:38



    エルド「ペトラ!?」


    グンタ「具合が悪いのか?!」


    オルオ「どうしたペトラ!」




    ペトラ「あ…、あ、ち、違うの…
    ご、ごめん…なさい…。」








    リヴァイ「…出しゃばった真似をして気分外して悪かった。」




    ペトラ「ち、違います!!
    兵士長!紅茶美味しいです!!」



    リヴァイ「…。」







    ペトラ「ただの紅茶かもしれない…

    でもわたしは
    兵士長の心遣いが嬉しくて…
    特別な味がしました…。」




    リヴァイ「…。」






    エルド「…ははっ…。俺も、心まで暖かくなったのは、気のせいではありませんでしたね。」



    グンタ「落ち着く、安心する味です。実家を…思い出してしまいました。」



    オルオ「俺はみんな、気のせいだと思いたいです。…でも、なんだか…。」ギュッ








    リヴァイ「…。」



    ガタッ




    リヴァイ「俺は…もう寝る。呼び出して悪かった。」







    パタン。



    ペトラ「兵士長…。」



















    バタンっ!!

    ズッズルズル…







    リヴァイ「ーーー。」






    ~~





    ペトラ「わたしは兵士長の心遣いが嬉しくて…特別な味がしました。」




    エルド「俺も、心まで暖かくなったのは、気のせいではありませんでした。」



    グンタ「暖かくて、安心する味です。」



    オルオ「気のせいだと思いたいです。…でも、なんだか…。」







    ~~











    リヴァイ「ーーーっ!!」






  44. 44 : : 2014/07/09(水) 07:33:34







    ガチャ




    グンタ「…おはよう。」



    エルド「おはよう…。」



    ペトラ「おはよう…。」



    グンタ「ペトラ…クマがすごいぞ…あと目が腫れぼったい。」


    ペトラ「うるさいな。察してくれてもいいでしょ。」



    エルド「兵士長の紅茶の意味を考えて…全然ねれなかった。」




    グンタ「同じく…。」



    ペトラ「もー頭ん中ゴチャゴチャ。」



    グンタ「リヴァイ兵士長は。」



    エルド「夕方まで本部って朝早く出て行った…」



    グンタ「オルオは…?」



    エルド「意味わかんねぇ!モヤモヤするっっ!!走ってくる!!って。」



    ペトラ「…。」



    グンタ「…兵士長の事を最近ずっと考えてた。」



    エルド「兵士長の言葉を疑ってさぐって…もう、どれが真実だかわからなくなった。もう疑うのは疲れた…。」


    グンタ「俺も…。頭パンクしそう…。」









    ペトラ「…







    …!!」キッ‼



    ガタッ
    バタン!!



    ペトラ「あぁぁあああああ!!!!!!」



    エルド「うぉっ!!」



    グンタ「ぺ、ペトラ!?」




    オルオ「な、なんだペトラのやつ!窓から叫びやがって!!」ハァハァ








    ペトラ「オルオ!!





    信じよう!!兵士長の事を!!!!」







    オルオ「!?」





    くるっ



    ペトラ「エルド…グンタ…!!信じようよ!!もう一度…!」



  45. 45 : : 2014/07/09(水) 07:35:32


    ペトラ「そうだよ!!信じるの!」




    エルド「…気持ちはわかるが、そんな簡単な事じゃない。第一、ペトラは足がすくんで兵士長に近づく事すらできないじゃないか。」




    ペトラ「そ、それは…」




    エルド「兵士長は反省していらっしゃるようだが、疑がり深い所がある。どれが真実か…わからない。なるべく減刑にしてもらうようエルヴィン団長に頼むってのが妥当だと思う。」



    グンタ「俺は!

    俺も、
    リヴァイ兵士長を信じたい。」



    エルド「まて、グンタよく考え



    グンタ「壁外調査まで、2週間切った。」


    エルド「…!」




    グンタ「…俺たちはいつ、巨人に食われるかわからない。潰されて形すら残らないのかもしれない。タダで飯を食える代わりにそんな世界で戦ってる。



    漠然と巨人に対しての怒りにまかせて闘ってたけど、リヴァイ兵長に指名されて違う目標ができた…。」



    ペトラ「…。」




    グンタ「前に話したろ。
    壁外調査に行く前に親父とお袋の手に
    キスをするんだ。
    2人にはいってきますって意味だって
    言ってるけど…


    本当は
    俺が死んでも親父とお袋を
    頼みます、神様。って祈ってるんだ。


    つまり…だな。」ポリポリ





    グンタ「あの時こうしとけばよかったって後悔したくない。

    ずっと心で思ってた言葉を
    ペトラに言われて気づいた。


    俺は、兵士長を信じる。」







    ペトラ「グンタ…!!」



    エルド「グンタ…俺が女だったら今、惚れてた。」



    グンタ「えっ、なんか変な事いったか?!」ワタワタ



    エルド「ちげーよ!





    お前らのせいで
    兵士長を信じたいって
    腹ん中で答えが決まったんだ。」


  46. 46 : : 2014/07/09(水) 07:37:43






    オルオ「お、おい…俺忘れてないか…?」ハァハァ






    エルド、グンタ、ペトラ「…あ。」



    オルオ「俺抜きで3人でいい感じになると入りにくいんだが!?」ズイッ



    ペトラ「あはは…わざとじゃないじゃん、怒らないでよ…」



    エルド「オルオ、実はな。」



    オルオ「それ以上いうな!!」ビシィッ!!











    オルオ「…信じるんだろ?
    アイツ…リヴァイ兵士長の事。」



    エルド「あぁ。やっぱりリヴァイ兵士長は人類の希望…俺たち目標だ。」






    一同「「…。」」















    ペトラ「もう、リヴァイ兵士長を疑わない…。死んでも食らいついてく!!」


    グンタ「クヨクヨすんのは俺たちの柄じゃない…!リヴァイ兵士長について行くぞ!!!」


    エルド「俺たちは5人で壁外調査から帰ってくる!」


    ペトラ「巨人になんか負けない!!」


    オルオ「リヴァイ班に勝利を!!」



    一同「「行くぞーー!!ぉおおおっっつ!!!!」」



  47. 47 : : 2014/07/09(水) 07:40:52



    一同「「…。」」






    一同「「…ぶふっ!!


    あはははははっっつ!!!!!!」」




    ペトラ「息ピッタリ過ぎてウケるっっ!!」アハハハッ



    グンタ「やべぇ!!腹よじれる!!」アハハハッ


    エルド「リヴァイ班って!!オルオ、ナイスッッ!」アハハハ


    オルオ「お、オイ、バカにすんなっ…」クククッ









    ペトラ「あーー!!わらった!!
    スッキリしたぁー!!」



    エルド「なぁ、夕方リヴァイ兵士長が帰ってくるから、それまで掃除して夕食作って待ってないか?」



    グンタ「賛成!俺は玄関掃きにいってくる!オルオがさっき汚しただろうからな!」ダダダッ


    オルオ「おいグンタ!!いい所をとってぐんじゃねぇよ!!」ダダダッ







    エルド「じゃー、俺たちは。」


    ペトラ「料理の前に水周りの掃除をしよっか!


    休憩には緑茶…じゃなくて


    紅茶を入れよう!」





    エルド「リヴァイ兵士長みたいに上手くいれられるかわかんないけどな。」




    ペトラ「もう、これで元通りだね。みんな…。」



    エルド「あぁ。もう、俺たちにはリヴァイ兵士長を信じるって決めたからな。リヴァイ班は、簡単には壊れないさ。」


















    ポツ…ポツポツ




    ペトラ「…ん?」






    ポツポツ…ポツポツポツ…

    ザザァァアアアアアアアアアアア!!!!!





    エルド「雨か?」




    ペトラ「あんなに晴れてたのに…。


    なんだか…



    やだなぁ…。」
















    ザザァァアアアアア!!!!!





  48. 48 : : 2014/07/09(水) 18:41:20



    数時間前





    ハンジ「リーヴァーイ!!」




    リヴァイ「なんだ…朝から騒がしいな。」




    ハンジ「ちょっとー!それって私のソファーに我が物顔で寝そべってる人のセリフなの?」



    ハンジ「昨日もさぁー!いきなりきたかと思ったら、私のお気に入りの紅茶持ってっちゃうし!!あれ、高かったんだからねっ!」




    リヴァイ「紅茶は悪かった。急いでたから買いに行く暇がなくてな。」




    ハンジ「んー。今度ご飯リヴァイの奢りで手を打とう!」


    リヴァイ「…。」





    ハンジ「っていうかさ!朝からここにいていいの?エルヴィンは寮にいると思ってるから、見つかったら大目玉食らうよ!」





    リヴァイ「エルヴィンにあいつ等と引き離してもらうよう、交渉にきた。」




    ハンジ「えっ!?マジで!?まだ一週間たってないじゃんか!」



    リヴァイ「俺の代わりはいくらでもいる。」




    ハンジ「…リヴァイがそれでいいならいいと思うよ!

    でも、
    あの子達は違うと思なぁ。」ドサッ





    ハンジ「4人が訓練兵卒業してから、私だって、ずっとあの4人の事をみて来たんだ。みんな優しいけど、メンタル強いよねー!

    それにね!リヴァイに指名されたときの笑顔がさ!もう、かーわいくって!忘れられなくって!」ニヤニヤ



    リヴァイ「…。」ジトーッ



    ハンジ「い、いやだな!そんな目でみないでよっ!!


    だ、だからさ、リヴァイが困ってたら
    自分の事より先に手を差し伸べて
    くれるんじゃないかな?
    今回も…
    あの4人は。



    リヴァイはその手を

    ちゃんと掴んだの?」





  49. 49 : : 2014/07/09(水) 18:43:08


    ハンジ「あとねぇ…エルヴィンは今日は会議も何もなくって、団長室にいるよ!!わかっててここにいるでしょ!」



    リヴァイ「…。」ブンッ



    ハンジ「ぅおおあああ!!!!!」パシッ


    ハンジ「大切な巨人クッション投げるなよぉ!!!!!それ作るのに苦労したんだぞっ!!!」




    リヴァイ「…茶葉を買いに行ってくる。それから…寮に帰る。」




    ハンジ「…そっかそっか!!ハンジさんが、着いてってやろうか??」




    リヴァイ「お前といると余計に時間かかるからいい。」



    ハンジ「えっ!そんなのひどいっ!!」



    リヴァイ「お前の紅茶も買ってくる。」


    パタン






    ハンジ「…。」ボフッ



    ハンジ「あーあ。リヴァイは素直じゃないんだから…。」




  50. 50 : : 2014/07/09(水) 18:46:55







    がやがや…






    リヴァイ(ハンジに紅茶と…。結構買っちまった。もうそろそろ帰るか。)





    リヴァイ「…。」(アイツらに…土産でも買って行くか。)





    ギャハハハハ!!!
    オイ!!金出せよっ!!





    リヴァイ(…チンピラか。…運が悪い奴だ…)



    ・「も、もうお金ないんです!!!!」


    バキッ!!!




    「アハハハ!!!!ウケる!鼻血が出てる!!!」



    「スボン脱げよ!!金隠してんじゃねーのか?!脱がねーなら脱がしてやるよ!!!」




    「や…やめ……っ!!」







    リヴァイ「…。」






    ーーー





    リヴァイ「なんだ…お前は言葉もわかんねぇのか…?包帯を取れと言っているんだ。」


    ペトラ「ぁっ…あぁぁ。」ガタガタ


    リヴァイ「…わかんねぇなら、無理やり剥がすだけだ。」グイッ


    ペトラ「い、いやぁっ!!」



    ーー







    「ギャハハハハ!!!!!」


    「オラッ!!!立てよ!!!」







    リヴァイ(あれは…俺。)

    「俺なのか…?」










    ーー



    グンタ「兵長には人の心がありますか!?」


    ーー



    リヴァイ「なっ…」ズキッ



    ーー


    エルド「…心まで暖かくなりました。」


    ーー


    リヴァイ「…。」ズキンッ!!ズキン!!


    ーー


    オルオ「仲間を傷つけさせねぇ!!」






    ペトラ「兵長の…心の使いが嬉しくて…。」



    ーー








    リヴァイ「……チッ…クソが。

    お前らのせいで、最低な気分だ。」





  51. 51 : : 2014/07/09(水) 19:54:53





    「ギャハハハハ!!!汚ねぇな!!」


    「金ねぇなら、親父のお財布からとってこいって言ったろ!!!まだ殴られてぇのかよ!」




    「も、もう本当に…たす…け…」










    リヴァイ「おい。」



    「あぁ!?なんなんだ




    バキィィッ!!!!!



    「お…おい!!!」


    「てめぇは何もん


    ドゴォッ!!
    バキッ!!
    ドスッ!!



    「…!!」







    リヴァイ「…チッ。きたねぇ…。」






    「…!!!!」ガタガタガタガタ




    リヴァイ「コイツらは気絶してるだけだ。死んじゃいねーよ。

    …おい。血が出てる。」






    「……!!」ガタガタガタガタ






    リヴァイ「ハンカチ…使え。」スッ




    「う…ぅあああああ!!!!!」


    ダダダダダダッ!!!!!














    リヴァイ「…まぁ。あんなけ走れりゃ大丈夫だな。」









    ポツ…ポツポツ…





    リヴァイ「チッ…雨か…。さっさと帰



    ヒュン


    バキィィッ!!








    リヴァイ「ーーーーっ」





    憲兵…?俺は…


    頭が重い

    あ…


    意識が…










    ドサッ!!




    ポツポツポツ…



    ザァアアアアアアア!!!!!!!!!!

  52. 52 : : 2014/07/09(水) 20:07:33











    ザァアアアアアアア!!!!!!!!!!






    ペトラ「ちょっとオルオ切り方雑すぎ!!」



    オルオ「バーカ!!これくらいが歯ごたえあって上手いんだよ!」



    グンタ「いやいや…全部繋がってるじゃん。」びろーん



    オルオ「そ、それは包丁が悪い!」



    ペトラ「もういい。オルオはクビ!」



    オルオ「俺も参加したいんだがっ!?」















    ザァアアアアアアア!!!!!







    エルド「雨すげぇな…。」


    グンタ「本当、バケツひっくり返したってこと事だな。」


    ペトラ「兵士長…大丈夫かな?」



    オルオ「雨に負けるようじゃ、兵士長は務まらんからな。大丈夫だろ。」


    ペトラ「なんで上から目線なの?」



    グンタ「俺、玄関にタオルおいて来るよ。」




















    ザァアアアアアアア!!!!!







    ペトラ「遅い…。」



    オルオ「もう、日没時刻とっくに過ぎてる。」



    グンタ「今日は帰られないのか…?」



    エルド「雨もつよくなってるから…
    遅れてるだけだろ?
    大丈夫だよ。時期に来るよ。」











    ザァアアアアアアア!!!!!















    その日



    リヴァイ兵士長は


    俺たちの所へ帰ってこなかった。

  53. 53 : : 2014/07/10(木) 20:57:36





    ハンジ「ぐぅうう…。」スヤスヤ




    …ます!

    や……メです…!




    ハンジ「ぐぅうう…」スヤスヤ






    「ちょ…


    君たち!!!!」



    バターーーン!!!!!!




    ハンジ「びゃぁああ!!!!!な、なになにモブリット!!ごめんよ!!モブリットの楽しみにてたクッキー食べちゃったの許して!!!!」土下座




    ペトラ「ハンジさん!!リヴァイ兵士長はどこですか!?」


    ハンジ「モブリット!?…じゃなくて、ペトラ??みんな、どうしたの?」



    エルド「朝早くお休みの所すみません。リヴァイ兵士長が、昨日寮にかえって来ませんでした。」



    オルオ「念のため、寮周辺を探しましたが見当たらなくて…」


    グンタ「憲兵、駐屯兵、調査兵、思いつく人に当たりましたが、誰も見てない、知らないと言われて…残りはハンジ分隊長とエルヴィン団長だけなんです。」



    ハンジ「…!!」



    モブリット「君たち!!分隊長…女性が身体を休めている所に押しいる事は何事だ!分隊長は研究で徹夜開けなんだぞ!出ていきなさい!」グイッ!!!



    ハンジ「あ!モブリット!いいよいいよ!私なら平気だからさっ!」



    モブリット「…しかし!!」



    ハンジ「あ、そうそう!!約束してたんだよ!みんなと…会うって!本当本当!!」



    モブリット「本当ですか?」ジーーッ



    ハンジ「さぁモブリット!ペトラたちを客室に案内して!私はリヴァイを連れて来るから!」タダッ




    ペトラ「よかった!兵士長いたんだ!」


    オルオ「なんだよ…心配しちまった…。」



    モブリット「分隊長!!せめてパジャマから着替えてください!あと、メガネ忘れてます!!」

  54. 54 : : 2014/07/10(木) 20:58:47


    コツッコツッ!!


    ハンジ(もー、すっかり昨日帰ったのかと思ったよ!!
    部下との揉め事の次は自分が失踪?!
    面倒みきれないよ!)




    バターーーン!!


    ハンジ「エルヴィンいる?!!」



    エルヴィン「ノックぐらいできないのか?ハンジ。」




    ハンジ「ノックより大事な話だよ!大変だ!リヴァイが失踪したんだ!最期に見たのは、昨日の朝だ!エルヴィン知らないかーって…どっか行くの?」


    コッコツ





    エルヴィン「…。リヴァイが憲兵に身柄を拘束されてるらしい。」







    ハンジ「リ、リヴァイが?嘘…どうして!?」





    エルヴィン「これからナイルに身元受け渡しの交渉してくる。壁外調査には…リヴァイが必要だ。」



    エルヴィン「当面の間、俺とハンジでリヴァイを監視する。了承してくれるな。」





    ハンジ「そりゃ…こんなけ不祥事を起こしてたら、調査兵団としてもデメリットだからね…。わかったよ。」





    エルヴィン「あの子達は真実を知ったところで、リヴァイに会いたいと言い出すだろう。うまく誤魔化しておいてくれ。…よろしく頼む。」



    パタン





    ハンジ「さーて。…こりゃ大変だ。」


  55. 55 : : 2014/07/10(木) 20:59:46




    ジャラッ






    リヴァイ「…。」




    憲兵「人類最強だか知らねーが…なんとも無様な格好だな!!」


    ドゴッ!!!!!



    リヴァイ「ーーーっ!!!ゲホッゲホッ!!!」



    憲兵「おい!!!!!寝てんじゃねぇ!」

    グイッ!!
    バキっ!!

    ガシャン!!!!!ガラガラガラ…




    憲兵「おお!ちっちぇーから良く飛ぶな。」



    憲兵「な、なぁ、やりすぎじゃねーのか…いくら自白しないからって…」




    リヴァイ「…。」ギロッ!



    憲兵「ひぃっ!!!な、なぁ、やっぱりコイツやばいよ…!仮にもほら…兵士長だし…。」




    憲兵「地下室で両手両足拘束してるし、こんな取り調べ、今まで散々やってきたろ?ビビんなって!」



    リヴァイ「…。」




    憲兵「しかも元地下街の人間だろ?自分のしたツケが回ってきたんだよ!」


    ガシッ

    グイッッ



    リヴァイ「ーーーッ!!」ハァハァ



    憲兵「どーだ?今の気分は…このままじゃこの冷たい地下室で死んじまうぞ?自分がやりましたって一言言えば、解放されるんだ…」



    リヴァイ「ーーッ!!」ギロッ







    イラッ


    憲兵「いい加減…なんとか言ったらどうだ!!」




    シュッ

    ゴッッ!!!



    リヴァイ「!!」ドサァッ!!



    憲兵「痛ーーーー!!!!コイツ頭突きしやがった!!!調子乗ってんじゃねーぞ!!!!」





    ガバッ!!!

    ググッ…!!!



    リヴァイ「がっーーーッ!!!」


    バタバタ!!!


    憲兵「や、辞めろって!!!!クビ締めたらマジで死んじまう!!!」




    憲兵「うるせぇっ!!コイツの目が…胸くそ悪りぃんだよ!!!」



    ググググッ…!!




    リヴァイ「ガッ……!!」



    憲兵「お前なんて、
    帰る場所も…心配してくれる奴も
    いねぇんだよっ!!
    今まで人を
    散々殺してきたくせに…!!!!


    なにが、人類の希望だ…!!」





    リヴァイ「………ガッ……ァ……」




    憲兵「…死んじまえ!!!!」



    ググッ!!




  56. 56 : : 2014/07/10(木) 21:01:00




    ガチャン!!




    憲兵「…おい、隊長から2人とも呼び出しだ。」







    ググッ…




    憲兵「い、今行く!な、なぁ今の聞いたろ?!行くぞ!」





    憲兵「…チッ。」




    リヴァイ「ーーー!!ゲホッゲホッ…オウェッッ…」





    憲兵「おい!これで終わりだと思うなよ!!自白するまでやってやるからな!!」





    ハァハァ…

    ギロッ!!





    憲兵「ッ!!」


    ドカッ!!




    リヴァイ「オエッ!!」ビチャビチャッ!!




    憲兵「お、おい…コイツ血塗れだからこれ以上は服に血がつくって…早く行こう!!」



    憲兵「…ぁあ。」




    カツン  カツン    カツン


    ガチャン














    リヴァイ(ハァハァ…




    ジャラジャラッ…


    ハァハァ…

    うっ…!!ゲッホッゲホッゲホッ!!

    オェッ…ッ








    ゴロン



    (…。)ハァハァハァ




    (…?)ハァハァ…



    リヴァイ(…隙間から…光が…。)










    リヴァイ「…



    眩しい…。」



  57. 57 : : 2014/07/10(木) 21:06:21






    ペトラ「え…それってどういうことですか?」



    ハンジ「えーー?ペトラ、ちゃんと聞いてた??だーかーらーぁーリヴァイは街で買い物してるときに困ったおばあちゃんを助けたら、その人がめっちゃお金持ちでお礼をしたいから、ぜひ私のお家へ!って招待されていま接待中なんだよー!!そのおばあちゃんがなかなかリヴァイ返してくれないらしくってさー!ってリヴァイから連絡あったこと忘れてたー!!本当、ありがた迷惑ってこの事だよねー!あはは!」




    エルド「そ、そうだったんですね。」


    グンタ「リヴァイ兵士長が無事なら、それでいいです。」



    ハンジ「いやー!!リヴァイ帰ったらみんなの所に行くように言っとくからさ!とりあえず、壁外調査まで万全な体調でお願いね!」



    オルオ「はいっ。」


    エルド「朝早くから押しかけてすみませんでした。」


    ハンジ「いいっていいって!!じゃぁまたねみんな!」






    ダダダダダッ!!!



    モブリット「ぶ、分隊長!大変です!!リヴァイ兵士長が憲兵に身柄拘束されたと連絡が入りました!!」






    一同「「……。」」ガタッ!!





    ハンジ「モブリット、今、君が私の努力を全て無駄にした瞬間だ。」


    モブリット「…えっ?」


  58. 58 : : 2014/07/10(木) 21:07:25





    ナイル「わざわざエルヴィン団長がこちらに出向いてくれるとは。」




    エルヴィン「そうか?俺はいつでもお前に会いたい気持ちでいっぱいだがな…」




    ナイル「…気持ちの悪い冗談はやめて、さっさと要件話せ。まぁ…言わずともだいたい察しは付くがな…。」












    エルヴィン「…壁外調査まであと少しだ。今回の壁外調査にはリヴァイに加わってもらえなければ行けない。



    …リヴァイを解放してくれないか。」






    ナイル「リヴァイは民間人相手に暴行している所を憲兵が拘束した。目つきが悪いやつだと思ってたが…手グセまで悪かったとはな。」





    エルヴィン「…見逃せとは言っていない。壁外調査の日だけでも解放してくれればいい。壁外調査から生きて帰ってきて、罪を必ず償わせる。」






    ナイル「でも、なかなか罪を認めなくてね…いま、部下が軽く体裁しているよ…。」



    エルヴィン「…。」




    ギシッ…


    ナイル「ふぅっ…おいおい、怖い顔するなよ…。俺も人類の希望を殺しはしない。ただ…罪は認めてもらわないと…師団長としてね。」



    エルヴィン「…。」



    ナイル「…なんだ?さっきから黙って、なにか不満か?…じゃぁこうしよう。リヴァイが自分がやりましたって認め被害者に謝罪するって言うなら…今すぐエルヴィンの元へ返そう。」






    エルヴィン「…真実は…本当に…リヴァイがやったという証拠はあるのか。」







    ギシッ


    ナイル「証拠も何も被害者達が言っていたぞ。遊んでいたらイキナリ殴られたと…。」










    エルヴィン「…そうか。」




  59. 59 : : 2014/07/10(木) 21:08:45






    お願います!!
    ナイル師団…て下さい!!


    ダメだ!!!

    早…に帰ろ!!








    ナイル「…。なんだ。下が騒がしいな。」

    スクッ

    コツッコツッコツッ



    キィィ









    グンタ「お願いします!!何故リヴァイ兵士長が憲兵に拘束されてるのか知りたいんです!!」



    憲兵「ナイル師団長はお前らに構うほど暇ではない!!」



    ペトラ「お願いします!!ナイル師団長がダメならリヴァイ兵士長に会わせてください!!直接話がしたいですっ!!」






    エルヴィン(…!!ハンジ…誤魔化しきれなかったか…。)





    憲兵「もっとダメだ!!そもそもお前らみたいな下っ端など話にならん!!」



    オルオ「少しくらい話してくれたっていいだろ!?この…ケチ憲兵!!」




    ドカッ!!



    憲兵「調査兵!!口を慎め!!」



    オルオ「ーーーってめえ!!やりやがったな!!」



    ヒュッ


    バシッ!!




    エルド「辞めろ…オルオ、手を出すな…!ますます兵士長の立場を危なくしてどうする。」



    オルオ「エルド!?……すまない。」



    憲兵「…少しは話しのわかりそうなのがいたな…。そいつ等連れて失せろ。」




    エルド「…私たちはリヴァイ兵士長の直属の部下です。少なくとも理由なく憲兵に拘束されるような事をするのは…そんな事できない人です。」



    憲兵「ふんっ…。元地下街の人間が、民間人に手を出さないとは言い切れないだろ。」



    ペトラ「地下街の人間…?それってリヴァイ兵士長の事??民間人にリヴァイ兵士長は手を出したの?!」



    オルオ「はぁ!?兵士長はそんな事しねぇよ!!どーせ、憲兵が酒飲んで暴れてたから兵士長にドヤされただけだろ!?」




    憲兵「とにかく!!ココを通す事も、お前らに話す事も何もない!!とっとと失せろ!!」






    一同「「      ……。    」」









    エルド「…。わかりました。今日は帰ります。」





    グンタ「…明日も来ます。」





    憲兵「はぁっ?」





    ペトラ「ちゃんと…ナイル師団長に会えるまで…リヴァイ兵士長から直接、真実を聞けるまで。」




    オルオ「リヴァイ班は諦めないからな!!ヴァーカ!!!!」




  60. 60 : : 2014/07/10(木) 21:10:24



    ナイル「…あの調査兵はリヴァイの部下か?」


    エルヴィン「あぁ。直属のな。…騒がしくしてすまない。」


    ナイル「ははっ!!リヴァイも隅に置けないな。…すっかりエルヴィンにベタベタだと思っていたが、部下を持っていたとは。
    …いい部下じゃないか!犯罪を犯した上司を健気にかばう…感動して涙がでるな。」


    エルヴィン「いい部下だよ…本部に帰ったら部下に謝らなくてはな…例え冤罪でも…認めなきゃならない時があるなんてな…」


    ナイル「あくまで、こちらを信じてないと…今に自白させてやる。」








    コンコン


    ナイル「…ちっ…!なんだ。今取り込んでる!!」



    「リヴァイの暴行事件の被害者が真実を話したいとの事です!!お連れしました!!」


    エルヴィン「…!!」


    ナイル「…いいだろう。…入れ。」
  61. 61 : : 2014/07/11(金) 08:24:34



    ハンジの部屋





    ハンジ「参ったなぁー。エルヴィンのカミナリが私に落ちるー!!」




    モブリット「分隊長!!ほんっっっ当に申し訳ありませんでした!!」深々




    ハンジ「確かにブレードがあったら唇を削ぎ落とそうと思ったぐらいだけど、モブリットのせいじゃないよ。こっちこそ巻き込んじゃってごめんね。」




    モブリット「いま、鳥肌が立ちました。」









    キィィ…


    ハンジ「それで、あの4人はエルヴィンの帰りを待っているのか。」





    モブリット「ええ。どこでもいいから待たせてくれと…本部には本来、関係者以外立ち入り禁止と言ったら…馬小屋の前で。」





    ハンジ「…ふぅーん。」






    ハンジ「…なんか。リヴァイに嫉妬しちゃうな。」



    モブリット「…はっ!?」








    ハンジ「だってさ…
    こんなに心配してくれる人がいて…
    帰りを待っていてくれる。


    調査兵団としては
    最高の贅沢だと思うな…」











    ハンジ「…よしっ!!」


    ガタガタガタ!!
    バッ!!




    カリカリカリ…





    モブリット「ハンジ分隊長…?何を書き始めたんですか?」



    ハンジ「んー?」



    カリカリカリ…



    ハンジ「内緒!!」



    モブリット「…はぁ。」




    カリカリカリ…


    ピタッ






    ハンジ「…モブリットは私が死んだらどうする??泣いちゃう??」


    バッ!!


    モブリット「愚問!!ハンジ分隊長は、私がお守りします!!あなたも人類と私の希望です!だから絶対に死にません!」敬礼!!





    ハンジ「モ…モブリットォォォオ!!なんていい子なんだぁあああ!!お礼に昨日徹夜して作った、超大型巨人クッションをあげるよぉおお!!」



    モブリット「いりません!!そして、クッションを作るために徹夜してたんですね!!壁外調査前だというのに、あなたは緊張感ってことば知ってますか!?心配して損しました!!」




    ハンジ「なんでぇええ!!!!ちょー可愛いじゃんかぁぁああ!!!!」


  62. 62 : : 2014/07/12(土) 05:35:52


    ドッドッドッ!!



    エルヴィン(あの子たちに…真実を語るべきか…。)



    エルヴィン「…。」












    ドドドッ!!
    ブルルル…




    エルヴィン団長!!



    エルヴィン「…?」






    タダッ!!


    ペトラ「エルヴィン団長!!…少しお時間頂けませんか…」



    エルヴィン「どうした…本部の馬小屋で…」




    オルオ「リヴァイ兵士長が昨日からお見えにならなくて…」



    グンタ「憲兵に拘束されてると聞き、憲兵に取り合ってきましたが、…本当の事はわかずじまいです。」



    エルド「エルヴィン団長が直接交渉しているときき、ここで待っていました。…失礼だとは思いますが、どうしても…知りたくて…。」










    エルヴィン「…君達の気持ちは察しよう。だが、私には時間が惜しい。」






    ザッザッ




    ペトラ「お願いします!!私たち決めたんです!!兵士長について行くって!!兵士長を信じるって!!」



    ザッ…


    エルヴィン「…そうか。」



    オルオ「だから、壁外調査にもリヴァイ班として進撃します!部下が上司の心配をするのは…当たり前じゃないですか。」



    グンタ「お願いします…!!」



    エルド「お願い…します!!」
















    エルヴィン「…ナイルとの交渉は決裂した。」






    エルヴィン「今回の壁外調査にはリヴァイは参加できない。しばらくリヴァイには本部関係者以外との接触も避ける。今回の壁外調査にも、今後も君たちには新しい隊長をつけよう。」




    エルヴィン「リヴァイを信じていたのに悪いことをした。今後の君たちの活躍に期待している。」




    エルヴィン「それでは…失礼する。」


  63. 63 : : 2014/07/13(日) 23:54:09



    パカッパカッ…





    エルド「…。」



    グンタ「…。」



    オルオ「…。」



    ペトラ「…これから…どうしようか。」




    パカッパカッ…





    グンタ「…どうもこうもないだろ。壁外調査どころか…これからも…会えるかわからない状況だ…。」



    パカッ…パカッ…



    ペトラ「…。」



    グンタ「憲兵の取り調べって…結構キツイらしいな…。」






    パカッパカッ…





    オルオ「壁外調査って…何回も俺たち…生きて返ってきてるけど、死なないって保証はないよな…」



    グンタ「…。」




    ペトラ「もしかしたら…今回の壁外調査で死んだら…」



    グンタ「…おい。縁起でもない事言うなよ…。」




    パカッ…パカッ…



    ピタッ





    エルド「みんな。どんな事あってもリヴァイ兵士長の事を信じるって…言ってたよな。」




    ペトラ「うん…。でも、リヴァイ兵士長が居なければ…」




    エルド「俺たちはリヴァイ班の前に兵士だ。こんな事で意気消沈してどうする?それに、兵士長はそれを望んでいると思うか?」



    グンタ「…!」




    エルド「いま、できる事をしよう。今こそ兵士長を信じて待とう。



    生きている限り…
    可能性も希望もある。」












    オルオ「…そうだな。死ななきゃいい。それだけの話だ。」



    グンタ「今できる事か…。そうだな、死ななきゃチャンスなんていくらでもあるからな…!」



    ペトラ「後悔したくないもんね…!」







    エルド(よかった…みんなに笑顔が戻った…。)



  64. 64 : : 2014/07/13(日) 23:57:27







    チュンチュン…







    コソコソコソ…







    モブリット「…なにしてるんですか。班の発表は明日のはずですが。」




    一同((ギクゥゥウッ!!))





    エルド「い、いやぁ!!いい天気ですね!!」


    ペトラ「モブリット副長、き、今日もカッコいいですねぇ~あははっ…」


    オルオ「べ、別に俺たち本部でハンジ分隊長に会おうとは思ってませんよ!」


    グンタ「おいっ!!自爆してどうする!!!」






    モブリット「はぁ…。どうせ来ると思って待ち伏せして正解でした…。」




    ペトラ(ば、ばれてる…!)




    モブリット「ハンジ分隊長は昨日から現在進行形で研究中です。それに本部には部外者は必要位上に立ちいらないと昨日教えたはずです。お引き取りお願いします。」



    グンタ「俺たち待ちます!!5分だけでいいです!」


    ペトラ「ハンジ分隊長に聞きたい事があるんです!!」



    モブリット「…。」



    エルド「どうか…お願いします…。」



    オルオ「壁外調査で帰ってこれる保証はないんです…。後悔しないように、できる限りの事はしたいんです…。」








    モブリット「……。いくらあなた達にお願いされても、会わせられません。無理なものは無理です。



    どうか、お引き取りお願いします。」


  65. 65 : : 2014/07/14(月) 22:55:04






    グンタ「すみませんでした…。」シュン



    ペトラ、オルオ「「…ごめんなさい…。」」シュン




    エルド「…帰るぞ。」




    トボトボ…




    モブリット「…















    あ、何か落としましたよ。」






    エルド「…え?」



    オルオ、グンタ、ペトラ「??」





    ザッザッ



    モブリット「これです。」



    グイッッ


    ポスッ




    エルド「え、え?これなんですか?」




    モブリット「…いいですね?これはあなたが落としました。大事な個人情報を粗末に扱わないで下さい。」




    エルド「え?…ちょっと言ってる意味がわ

    モブリット「あ  な  た  が       お   と   し   ま   し   た   !!それ以上、それ以下ではありません!!!!」



    エルド(ぽかーん


    グンタ、オルオ、ペトラ(ぽかーん




    モブリット「いいですね!!よろしくお願いしますよ!?」プンプン!!



    ザッザッ





    エルド「…はっ!!俺の意識は遠くにいっていたみたいだ…。」



    グンタ、オルオ、ペトラ「「お、同じく。」」








    エルド「なんだ…この紙…



    …!!」












    ツカツカツカツカ


    モブリット(全く…!!本人の許可なくいろいろ文章にしちゃって!あとでリヴァイ兵長に怒られても知らないですから!!




    …でも。

    自分もハンジ分隊長が

    リヴァイ兵長の立場にあったら…


    きっとあの子たちと
    同じ行動するだろうな…。)



  66. 66 : : 2014/07/15(火) 11:49:03




    寮の食堂







    (エルド、グンタ、オルオ、ペトラへ

    なんとなく君たちが尋ねてくる気がしてペンを取りました。

    今、リヴァイが何処にいて今後どうしていくのかは、言えないんだ。ごめん。代わりといってはなんだけど、リヴァイの過去の事、君たちには知る権利がある立場だと思う。リヴァイは感情を素直に表せない不器用な奴だから、そばにいるみんなが力になってやってくれ。約束は、読んだらこの手紙は抹消するこ






    パチパチ…







    オルオ「…あっという間に灰だな。」



    ペトラ「…憲兵がいってた地下街ってそういうことだったんだ…。」



    グンタ「確かに昔は酷い事をしてたかもしれないけど…。今は今だろ。」



    オルオ「まぁ…簡単に俺たちの精神をボロボロにできたのも納得した。」



    ペトラ「ちょっとオルオ!」



    オルオ「別に悪くいってるわけじゃねーよ。」


    エルド「書いてあったろ。リヴァイ兵士長はあの日、本部に行ったのはエルヴィン団長に会う為だったけど…俺たちの所に帰ろうとしていたって…」



    グンタ「今までの兵士長ならきっと…間違いなく俺たちから離れることを選んでいただろうな。」



    エルド「きっと…兵士長は変わったんだ。」



    ペトラ「会いたいな…。」


    オルオ「ふんっ…お前の100倍会いたいと思ってるぜ。」


    グンタ「お、俺だって…会いたい。」


    エルド「壁外調査があるなんて…ついてないな。」





    一同「「…。」」




    エルド「…さぁ、もう寝よう。明日は班の発表だ。朝早いぞ。」ガタッ


    グンタ「ぁあ。おやすみ。」ガタッ


    オルオ「じゃっ…」ガタッ


    ペトラ「みんなおやすみ…」ガタッ



  67. 67 : : 2014/07/15(火) 11:49:50






    ーーーー





    バッ!!


    エルド「エルド・ジン!討伐7体!討伐補佐17体!リヴァイ兵士長にご指名頂き嬉しく思います!!」



    グンタ「グンタ・シュルツ!討伐4体!討伐補佐25体!どんな厳しい訓練も兵士長を信じ努力を惜しみません!!」



    オルオ「オルオ・ボザド!討伐29体!討伐補佐3体!兵士長と共に巨人を殺しまくります!!」



    ペトラ「ペトラ・ラル!討伐3体!討伐補佐22体!己を信じ、兵士長を信じ抜き人類の勝利を誓います!!」






    なんだ?





    あぁ…
    思い出した…


    これは最初の頃だ…






    あっ…









    エルド「それでも…兵士長について行こう。」



    オルオ「うるせぇ!さっきっから、いい子ぶってんじゃねーよ!!エルド…兵士長のお気に入りは余裕だなっ!!」



    エルド「…なんだと?!もう一回言ってみろ!!」


    ガッ!!



    オルオ「上等だ!!かかって来い!!討伐の数は俺が上だ!!奥歯と前歯刺し違えてやる!!」


    エルド「黙れ!!クソガキ!!」

    ガタッ!!!!


    オルオ「やめろ二人とも!!仲間割れしてもなにも解決しないだろ!!」



    ペトラ「ぅっ…うぅ…」








    そうだ…


    あいつ等をそうさせたのは


    俺だ。




    もう…苦しませたくない。







    エルヴィン「好きってだけで部下は着いてくるものだ…。」



    エルヴィン「一週間4人と生活するんだ。まだお前には改心が見られる。罰はあの子たちに委ねよう。」



    エルヴィン?

    まぁ、悪くないが…


    今まで、酷い事をしてきた…
    アイツ等と一緒にいる資格はない…










    エルド「リヴァイ兵士長!食堂で待ってます!」


    グンタ「お茶が入りました!」



    オルオ「なんだか…」



    ペトラ「兵士長の心使いが嬉しくて…」




    ハンジ「リヴァイが困ってたら
    自分の事より先に手を差し伸べて
    くれるんじゃないかな?リヴァイはその手を…掴んだの?」







    俺は…

    本当はあいつらと…











    憲兵「お前なんて、
    帰る場所も…心配してくれる奴も
    いねぇんだよっ!!
    今まで人を
    散々殺してきたくせに…!!!!


    なにが、人類の希望だ…!!」







    そうだ…

    そうだった。
    忘れてた。






    俺はクソみてぇな人間だ。
    今も昔も変わらない。




    アイツ等が
    許してくれなくてもいい…


    そんな都合のいい
    夢物語あるはずがない。




    ただ…もう一度…




    ーーーー

  68. 68 : : 2014/07/15(火) 11:50:36







    (……夢?)




    「…。」





    「気分はどうだ。」




    リヴァイ「エルヴィン…。憲兵は…」



    エルヴィン「被害者が証言してくれたんだ。お前は助けてくれただけだと…。疑いははれてここは本部の医務室だ。」



    リヴァイ「…そうか。ーーー痛」



    エルヴィン「憲兵もよくここまでやってくれたよ。せっかくの綺麗な顔が台無しだな。」



    リヴァイ「…気持ち悪りぃ言葉だな。眠気が一気になくなった。」




    エルヴィン「ははっ!そうか!それはよかった!…その怪我だと…壁外調査は無理そうだな。」


    リヴァイ「いや、行く。」



    エルヴィン「…どうした?やけに積極的だな。」



    リヴァイ「幸い、身体の関節はやられていないみてぇだ。…ベッドで寝たきりだと、ボケ老人みてーだしな。」



    エルヴィン「そうか…壁外にでたらお前を構ってる暇なんてないぞ。」



    リヴァイ「足でまといになるか心配してるんだろ?心配にはおよばねぇよ。3日あれば治る。」



    エルヴィン「壁外調査まであと4日か…。いいだろう。お前を信じる。」



    リヴァイ「あぁ…。」



    エルヴィン「…それにしても。…驚いたよ。お前が人を助ける為に身を呈するとはな。どういう風の吹きまわしだ?」



    リヴァイ「…別に。」




    エルヴィン「…。」



    リヴァイ「…。」




    エルヴィン「…今日は壁外調査の班発表がある。しばらくの間、俺かハンジの目の届く所で行動してもらう。理由はどうあれ…民間人を殴った事は事実。調査兵団の一員として、今はできる限り一目に触れられたくない。わかってくれるな?」



    リヴァイ「…了解だ。4人から体裁受ける前に…はっ…自業自得だな。」



    エルヴィン「壁外調査もリヴァイの参加はギリギリまで隠しておきたい…。もう、お前の不祥事を知っている者もいる。面倒ごとは避けたい。」



    リヴァイ「…了解だ。」



    リヴァイなぁ、エルヴィン。…4人から…なにか聞いたか?」







    エルヴィン「…







    ーー




    ペトラ「お願いします!!私たち決めたんです!!兵士長について行くって!!兵士長を信じるって!!」




    ーー





    …いや、ここ最近会ってないな。」



    リヴァイ「そうか…たいした事じゃない。忘れてくれ。」



    エルヴィン「それと、今日はいろんな人が本部に出入りする…夜まで部屋から出ないでほしい。



    ガラガラガラ


    ピシャッ



    リヴァイ「了解だ…」





  69. 69 : : 2014/07/15(火) 11:52:17







    ガヤガヤ…





    リヴァイ(ここにきたのは…あの夜以来か。盗み見とは俺も気持ち悪りぃ趣味してるな。)





    ガヤガヤ…





    リヴァイ(悪いエルヴィン。目的が果たせたら直ぐ部屋に戻る。)



    ガヤガヤ…ガヤガヤ…



    リヴァイ(人が増えてきたな…)








    あはははー!
    オルオってば!






    リヴァイ(…いた。)









    ペトラ「馬乗ってブツブツ喋ってるから舌噛むのよ!あはは!」



    エルド「ククッ…」



    オルオ「わ、笑ってんじゃねーよ!結構痛いんだからな!」



    グンタ「おい、もう本部なんだから気引き締めろよ!でも…マヌケだなぁ…あははっ!」










    彼奴らには笑顔が似合う


    これでよかったんだ…







    リヴァイ「もう…充分だ…。」












    オルオ「ん?」



    ペトラ「どうしたの?」



    オルオ「いま…屋根の上に誰かいた気がした。」



    エルド「舌だけじゃなく、目も悪くなったんじゃねーのか?」



    オルオ「ば…!!俺は討伐数は負けねえ!!」



    グンタ「はいはい。さっさと中に入ろうなー。」




  70. 70 : : 2014/07/17(木) 09:06:01







    ペトラ「ハンジ分隊長、みなさん!よろしくお願いします!」



    オルオ「よろしくお願いします!」



    調査兵「あぁ、よろしくオルオ、ペトラ。」



    調査兵「活躍期待しているよ。」


    ガシッ!



    ハンジ「君たちがはいってくれてうっれしーなぁ!!一緒に可愛い奇行種たーくさん捕まえようね!」



    ブンブンブン‼



    ペトラ、オルオ「あ、あははは…」












    ネス「エルド、グンタ、久しぶりだな!期待してるぞ!」



    ポンポンッ



    エルド「またネス班長と壁外調査に行けるなんて光栄です!」



    グンタ「よろしくお願いします!」



    ネス「嬉しいこといってくれるじゃねーか!あんまり気張り過ぎんなよっ!」







    ~~






    ペトラ「あれ?エルドとグンタも今帰り?」



    オルオ「待ち伏せか?悪趣味だな。」



    グンタ「オルオを待ち伏せてなにが楽しいんだ?」




    エルド「ペトラとオルオはハンジ分隊長なんだな。顔見知りの人だと緊張しないですむから良かったな。」



    オルオ「そっちもネス隊長でよかったじゃねーか。」



    グンタ「あぁ。おかげでやりやすそうだよ。」



    エルド「ほら、お前たちの愛馬も干し草食うだろ?余分に持ってきたからあげてやれ。」ガサッ



    ペトラ「ありがと、エルド!」



    オルオ「すまん。」





    モシャモシャ…








    グンタ「なぁ、これからみんなどうする?」



    ペトラ「私はお父さんに会いに行こうかな。街にもよって行きたいから夕飯はこっちで食べてく!」




    オルオ「それなら俺も久しぶりに家帰るかな。夕飯もこっちで食う。」



    ペトラ「エルドとグンタは?」



    グンタ「俺とエルドは、ネス班長に飯を誘われんだ。」



    ペトラ「そっか!楽しんできてね!」



    エルド「…あ、俺…」



    グンタ「エルド?」





    エルド「飯食ったら…その、き、今日は彼女の家に…泊まるから…その。…すまん、グンタ。」





    グンタ、オルオ、ペトラ「「…。」」





    グンタ「な…なんでピンポイントで俺に謝るんだ…。べ、別にいいよ!ゆっくりしてこいよ!彼女がいないなんて気にしてないから…ははっ…」



    ペトラ「グンタ…可哀想…。」



    オルオ「ペトラ、俺はいまフリーだぞ。」



    ペトラ「世界で二人きりになってもオルオとの友情は変わらないから安心して。」



  71. 71 : : 2014/07/17(木) 09:07:42










    コンコン



    「…失礼する。」



    リヴァイ「無事終わったみてぇだな。」



    エルヴィン「あぁ。お前にも、もう一度壁外調査の目的を話しておきたい。」



    リヴァイ「…。」




    エルヴィン「通常の巨人は捉えて実験したことがあるが…今回は実験のため奇行種を捉えることだ。その為には以前より戦闘が必要になるだろう。奇行種を捉え次第帰還する。リヴァイは俺と行動してもらう。」



    リヴァイ「捉え方は通常の巨人とかわんねーんだろ?」



    エルヴィン「ああ。俺たちは奇行種を見つけ次第捕獲作業に移る。リヴァイ…頼むぞ。」


    リヴァイ「了解だ…。」



    エルヴィン「壁外調査まで身体を休めるといい。本部の敷地内から出ることは禁止するがな。また様子を見にくる。」



    カッカッカッ…


    ガラッ





    リヴァイ「…エルヴィン。」



    ピタッ




    エルヴィン「…?」






    リヴァイ「いろいろと…すまなかった。お前がくそみてぇな地下街から連れ出してくれて壁外に出て…俺は自由になった…。礼を言う。」





    エルヴィン「…明日は雪でもふりそうだな。…なんてな。冗談だ。…リヴァイがいてくれて助かる。ありがとう。」



    ガラガラガラ


    ピシャッ




    リヴァイ「…。」


  72. 72 : : 2014/07/17(木) 09:09:00





    食堂






    ガチャ


    ペトラ「ただいまー!」



    グンタ「おかえり。馬の音がしたから、一応、ペトラの分も紅茶用意してた所だ。」



    ペトラ「グンタ気が利く!いい旦那さんになれるよっ!」



    グンタ「そ、そうだよな。その前に…相手…」ズーン



    ペトラ(ヤバイ、地雷ふんじゃった。)



    ガチャ



    オルオ「ペトラやっと帰ってきたのか。」


    ペトラ「ただいま!そうだ、オルオ!グンタ!いいものがあるの!」


    ガサッ

    ドサァッ



    ペトラ「お父さんにみんなで食べてって、いっぱいお菓子もらっちゃった!たべよ!」



    グンタ「おお…!!なんだこのキラキラしてるものたちは…!」キラキラ



    ペトラ「右からフィナンシェ、ブルーベリーのカップケーキ、クッキー、全部お父さんの手作り!」



    オルオ「手作り!?ペトラの親父さんすげぇ!」キラキラ



    ペトラ「買うと高くつくでしょ?だから一回味覚えたら作れるものはお父さんの自己流で作ってるの。あとザクロのドライフルーツ!」



    グンタ「ド、ドライフルーツ!?高いんじゃないのか?」



    ペトラ「うん。とても高いけど、私が大好きで誕生日とか特別な日に買ってきてくれたの。調査兵団に入ってからは壁外に行く前にお父さんからもらうんだ。」



    オルオ「…お前はひとりっ子だもんな。両親に愛されてんな!俺は6人兄弟の長男だぞ!実家帰るとガキたちがチョロチョロチョロチョロうるさくてしょうがねぇよ!」


    ペトラ「それでもちゃんと実家帰ってるでしょ?」


    オルオ「ま、まぁ…。」


    グンタ「ははっ!俺はねぇさん2人の末っ子だから、オルオとは逆だな!でも男は一人だから大事に育てられた方かもな。俺も急遽、今日、両親にあってきたよ。」



    オルオ「あー!!今頃エルドは彼女といちゃついてるんだろうな!エルドの分も食っちゃおうぜ!」



    ペトラ「ダメ!!ちゃんととっておくの!」



    グンタ「じゃぁ、カップケーキに唐辛子をトッピングしてやろう。」



    ペトラ「嫌がらせはもっとダメっ!!」



  73. 73 : : 2014/07/17(木) 09:10:59








    チュンチュン…







    ハンジ「リッヴァーイ!おっはよー!朝から訓練お疲れさまー!」



    リヴァイ「…大声だすな。俺の存在がおおやけになるだろうが。」



    ハンジ「たははーっ!ごめんごめん!ところでさぁー!聞いてよ!巨人の歯についてなんだけど、この本によるとさぁ!!ペラペラペラペラペラ…」



    リヴァイ「…。」



    ハンジ「だから私が昨日ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ。」



    リヴァイ「…。」



    ハンジ「…ん?リヴァイ?お腹いたいの?それともリヴァイのソックリさん?」



    リヴァイ「…は?てめぇの眼鏡は曇ってんのか?」



    ハンジ「だってさぁ…いつもだったら「クソ眼鏡テメェどうでもいい事で時間取らせるんじゃねぇ。用件言ってサッサと仕事に戻れ。」っていうのに…なんかやけに素直だね。」



    リヴァイ「…俺は俺だ。なにも変わっちゃいねぇよ。」



    ハンジ「…ふーん。」





    ザザッ!!


    モブリット「あ!!!ハンジ分隊長こんな所に!!探しましたよ!!」



    ハンジ「ゲッ!!モブリット!」



    モブリット「全く!研究途中で放り出して!後片付けまでちゃんとしてくださいね!!」



    ハンジ「だ、だってめんどくさくなっちゃって…」


    モブリット「めんどくさいも何もありますか!さっ、行きますよ!リヴァイ兵長、邪魔してすみませんでした。」



    リヴァイ「…あぁ。」



    ハンジ「い、痛い!も、モブリットもっと優しく引っ張ってよ!じゃぁねーリヴァイ!!明日の壁外調査がんばろーねぇ!」



    ズルズルズル…





    リヴァイ「…明日か。」







  74. 74 : : 2014/07/17(木) 23:25:08









    ペトラ「…はぁ。」







    ペトラ「…ふぅ。」








    エルド「どうしたペトラ。」

    ペトラ「うわぁああ‼」ビクゥッ‼



    エルド「あははっ!そんな驚かなくていいだろ?」







    ペトラ「エルド…おどかさないでよ!…あの2人は?」





    エルド「2人で皿洗ってるよ。…どうした。ため息ついて…となり座ってもいいか?」



    ペトラ「…いいよ。」




    エルド「じゃぁ遠慮なく。」



    ストン








    ペトラ「…。」


    エルド「…今日は月も星も出ていなくて暗いな。」


    ペトラ「…うん。」






    エルド「まるで、今のお前みたいだな。」



    ペトラ「…。」




    エルド「なんかあるなら話してみろ。夕飯の時から元気がないと思ってたが…。そんなに俯いてたら、みんな心配するだろ?」



    ペトラ「…。」


    ペトラ「…絶対あの2人に言わない?」



    エルド「そう言うなら約束は守る。」







    ペトラ「本当は明日、リヴァイ兵士長と初陣だったはず…。班に不満とかそうじゃなくて、ただ何もできない自分が悔しいの。」



    エルド「うん…」



    ペトラ「みんな同じ気持ちってわかってる。明日生きて帰ってくればまだ兵士長に会えるチャンスがある。一度は私も思った。」



    エルド「うん…」



    ペトラ「けれど…壁外でもし、巨人に食べられてしまったら、握りつぶされたら…私たちは何一つ分かり合えないまま死んでしまう。

    いままでは使命を全うして死ねるなら本望、と思ってたのに…。」



    エルド「うん…。」



    ペトラ「兵士長ともっと話したい。兵士長をもっと知りたい…。ちゃんと気持ちを伝えたい…。兵士長に会えずに危険な地に行くことを身体が拒んでる。」



    エルド「うん…。」



    ペトラ「こんなに後悔するなら…あの時憲兵ぶっ飛ばしてでも…兵士ちょ…会いに…いっ……。」




    エルド「ペトラ…泣くな。」




    ペトラ「エルド…やだ…兵士長に会えないままなんて…」



    エルド「…。」



    ペトラ「うぅっ…。」





    エルド「ははっ…。お前の泣き顔みてると、なんだかリヴァイ班組んでから最初の頃に戻ったみたいだよ。」






    エルド「…懐かしいな。そして二度と思い出したくない…。あの頃はそんな事ばかりだったな。」



    ペトラ「…。」




    エルド「でも兵士長は変わった…いや、俺たちをわかろうとしてくれてたんだ。本当はもっと心優しい人なんだろう…」



    ペトラ「うんっ…。」




    エルド「俺は…


    俺もリヴァイ兵士長に指名されて…本当に嬉しかったんだ。あの人の糧になるならなんでもやってやろうって…今でも思うよ。例え兵士長と離れていても…」



    ペトラ「ぅぅっ…。」




    エルド「ペトラを安心させる言葉もない。…絶対という言葉も、壁外では通用しないけど…。


    俺たちはリヴァイ班の一員だ。
    例えバラバラになっていても
    変わらない事実なんだ。


    リヴァイ班に名に恥ぬよう
    明日の任務に務めよう。」






    ペトラ「…。」




    エルド「…口下手で悪い。」



    ペトラ「ううん…ごめん。弱気になってた…。」ズズッ



    エルド「たまには弱気なペトラもいいんじゃないか?」



    ペトラ「エルド…ありがとう。」






    エルド「…だとよ!2人とも!」




    ペトラ「…ってぇ!?」




    ガサガサッ



    グンタ「い、いや、立ち聞きする気はなかったんだがオルオがコソコソと…」


    オルオ「お前が先にいたじゃねーか!!ペトラ!濡れ衣だからな!濡れ衣!!」


  75. 75 : : 2014/07/17(木) 23:27:02





    ペトラ「い、いつからいたの!?」



    グンタ「…ペトラがため息ついているところから。」



    ペトラ「最初からじゃんかぁああ!!」



    オルオ「ペトラよ…水臭いぞ。確かにエルドより頼りないが…」



    グンタ「仲間が苦しい思いをしてるのは見ていて辛いからな。」




    ペトラ「…グンタ、オルオ、ごめんなさい。」



    オルオ「さぁ!俺の胸に飛び込んでこい!!」

    ペトラ「さっきのごめんなさい、オルオだけ撤回しとくね。」


    オルオ「なんだと!?せっかくの好意をお前という奴は!!」







    グンタ「…ペトラ。」


    ペトラ「ん?」



    グンタ「実は俺も、リヴァイ兵士長に会えなかったこと後悔してる。」



    ペトラ「…。」




    オルオ「…俺もだぜ?なんであの時憲兵投げ倒してでも、兵士長に会いにいかなかったんだろうって。兵士長がなにをしたのか何故やったのか…ちゃんと聞きたかった。」




    ペトラ「…いまはどこにいるのかさえ、わからないもんね。わかる事は…壁外調査にはいかないだけ。」




    エルド「壁外調査終わったら…もう一度憲兵に取り合おう。額が凹むくらい地面に這いつくばってやるさ。」



    グンタ「その時は、オルオは立体機動とブレードは置いておけよ。」



    オルオ「うっ…わかったよ。」



    ペトラ「生きて帰ってこようね…。リヴァイ班の名に恥ぬよう。」










    エルド「んじゃー、やりますか!」



    スッ



    グンタ「あいよ。」



    スッ



    オルオ「…んっ。」



    スッ



    ペトラ「…はいっ。」



    スッ








    スゥゥッ

    エルド「リヴァイ班行くぞぉおおおお!!!!」



    一同「「おうっ!!!!!」




























    リヴァイ(…。)ゴロン





    …。



    ーー


    エルド「リヴァイ兵士長にご指名頂き嬉しく思います!!」



    グンタ「どんな厳しい訓練も兵士長を信じ努力を惜しみません!!」



    オルオ「兵士長と共に巨人を殺しまくります!!」



    ペトラ「己を信じ、兵士長を信じ抜き人類の勝利を誓います!!」



    ーー





    これでいいんだ。





    もう、望まない。


  76. 76 : : 2014/07/17(木) 23:28:15










    ザワザワ…


                        ザワザワ…










    エルヴィン「諸君!!今回は短期決戦だ!奇行種を捕まえ次第帰還する!この任務を遂行すれば我々人類の進撃の糧になる事を約束しよう!そのために各々の使命を何としてでも全うしてくれ!」




    駐屯兵「開門30秒前です!!」




    ガラガラガラガラ…











    オルオ、ペトラ「…。」



    ツンツン



    オルオ、ペトラ「??」」



    ハンジ「今日はよろしくね…!」ニコッ



    オルオ、ペトラ「…はいっ!」










    エルド、グンタ「…。」


    ベシィッ‼バシィッ‼



    エルド「いたっ!」


    グンタ「わっ!」




    ネス「おいおい、辛気臭くせぇ顔してんなよ!帰ってきたらまたいっぱいやろうぜ!」




    エルド「…是非お願いします。」



    グンタ「こちらこそ…!」




  77. 77 : : 2014/07/17(木) 23:29:24









    ギギィィィ…






    カーーン

    カーーン









    ペトラ(鐘が鳴った…)





    オルオ(もう行くしかねぇ。)





    グンタ(絶対…)





    エルド(生きて帰る‼)










    ギギィィィ…










    エルヴィン「 進めぇええ!!」





    「「うぉぉぉぉおおおおお!!!!」」





    ドドドドドドドッ!!!!




    ドドドドドッ!!!






















    ドサァッ‼


    エレン「ーーーーいってぇ!!」



    ミカサ「エレン。あなたにはこの格闘技術は早い…」



    エレン「くそっ…もう一回…ん?」




    カーン…


    カーン…




    バッ‼




    ミカサ「エレン?」


    エレン「ミカサ…聴こえるか?」



    カーン…




    ミカサ「…門が開く時の鐘の音がする。」




    エレン「…俺たちがこうしてる間にも、調査兵団は命がけで闘ってるんだ。」



    ミカサ「…エレン。調査兵団にいくのは」



    エレン「ミカサ!続きを頼む!!どうしても早く強くなりたいんだ!!」ググッ



    ミカサ「調査兵団に入る事はやめた方がいい。…けど、強くなりたいならエレンの気持ちに応えよう。」スッ



    エレン「…いくぞっ!!」




  78. 78 : : 2014/07/18(金) 06:57:09









    ドドドドドドドッ‼









    エルヴィン「もうフードをとっても大丈夫だ。」



    パサッ


    リヴァイ「…だいぶ走ってきたが、巨人がまだいねぇな。」




    エルヴィン「平地での戦闘は少ない方がいい。予定通り西を目指す。」



    リヴァイ「…。」








    ドッ…ド…



    エルヴィン「…来たか。」



    調査兵「目の前に推定10m級の巨人3体確認‼」



    パシュッ






    エルヴィン「奇行種は抑えろ。あとは作戦通りだ。」



    調査兵団「…はいっ!」





    リヴァイ「やっとお出ましか…」

    ガシャン‼


















    ドドドドドドドッ‼‼‼





    ペトラ(走り始めて10分くらいかな…奇行種が見つかった合図が未だどこにもない…。)





    ハンジ(奇行種どころか、巨人の姿が…?!)




    ハンジ「!?緑だ!オルオ打て!」



    オルオ「はいっ!」



    パシュッ…






    ハンジ(エルヴィンの方か…ネスたちより私達の班の方が近い…!)




    ハンジ「西南に向かい奇行種を見つけ次第、捕獲作業に移る!!心してかかれ!」



    一同「「了解です‼」」













    ドドドドドドドッ‼



    エルド(ずいぶん走ってるな。運がいいのか悪いのか…巨人に一つも遭遇しねぇ。)



    グンタ(オルオ達は右翼か…だいぶ離れてきたな…!?緑…巨人か…!!)




    ネス「グンタ、打て!」


    グンタ「はいっ!」

    パシュッ…




    ネス(この距離だと四班が近い。人間が集まりすぎるといけねぇ…)



    ネス「作戦2だ!!右へ迂回しこのまま走るぞ!!指示をまて!」



    一同「「了解です‼」」





    ドドドドドドドッ‼


























    調査兵「ぅあああ!!死にたくない!!!助け


    グチャッ






    キュィイイイン‼‼


    ザシュッ‼
    バシュッ‼




    シュタッ




    リヴァイ「…。」



    エルヴィン(2人も…あと3人…。)



    調査兵「…エルヴィン団長!!西から6体きます!!」


    ドッドッ…ドッ!!




    リヴァイ「…どいつもこいつも。」ガシャン‼




    調査兵「…一体、奇行種らしき巨人がいます!!」



    エルヴィン「…。」



    調査兵「団長!!指示を!!」





    リヴァイ「…おい、迷ってんじゃねーよ。」






  79. 79 : : 2014/07/18(金) 06:59:26





    エルヴィン「…リヴァイ5体…頼む!!」



    リヴァイ「了解だ。」




    ドドドドドッ‼








    エルヴィン「増援を待つ時間はない。2人で奇行種を捉えるぞ。」



    調査兵「は…はい。」






    「エルヴィンーー!!」






    エルヴィン「!!」




    調査兵「あれは…!四班です!!増援です!!」




    エルヴィン「俺は先に行く!!ハンジに俺に続き捕獲作業を遂行!行け!」



    調査兵「はいっ!!」



  80. 80 : : 2014/07/18(金) 07:00:49





    ドドドドドドドッ‼‼







    調査兵「伝達です!!エルヴィン団長に続き四班は奇行種捕獲作業遂行!!」




    ハンジ「巨人の群れは!!」




    調査兵「リヴァイ兵長が‼」




    オルオ・ペトラ(!?)


    オルオ「あぁ!?なんだって!?」



    ペトラ「リヴァイ兵士長!?」




    ハンジ「悪いけど説明している時間はない!!ペトラ!青を打て!」



    ペトラ「…はい!」


    パシュッ




    ハンジ「私から二馬以上離れるな!!進め!!」



    オルオ、ペトラ(…。)
















    ドドドドドドドッ‼‼



    ネス(…青だ‼きた!!)



    ネス「奇行種発見!!総員!!目標から巨人を遠ざける!!ついてこい!!」



    一同「「了解です!!」」



  81. 81 : : 2014/07/18(金) 07:02:35








    オルオ「くらえぇぇえ!!!!」




    ザシュッ‼



    ペトラ「はぁぁああ!!!!」



    ズシャッ!!



    調査兵「死ね!!」



    ザシュッ‼



    ドーーーンッ‼…






    オルオ「はぁ…奇行種捕獲したのに、運馬車遅せぇよ…」



    ペトラ「まだくるよ!!なんとしてでも阻止する!!」



    ハンジ「みんな‼もう少し耐えてくれ!!すぐそこまで運馬車は来てる!!」




    「「了解です!!」」






    ドドド…ドドドド…ッ‼



    エルヴィン「運馬車と…二班の増援だ!」








    ネス「伝達です!!一班、五班巨人接触!目標の侵入阻止!」



    エルヴィン「了解だ。運馬車班は奇行種捕獲作業、二班はこの辺りに巨人を絶対に入れるな!」



    「「はっ!!」」





    ドドドドドッ!!


    ネス「エルド、グンタは四班の援護!他は俺と右の巨人を片付ける!!」



    エルド、グンタ「「ハッ!!」」



  82. 82 : : 2014/07/18(金) 07:03:57







    調査兵「はぁああああ!!!」


    ザシュッ‼




    ペトラ「はぁ…はぁ…」







    エルド「二班!援護します!!」




    オルオ「エルド!グンタ!!」


    シュタッ



    ペトラ「…2人とも!!」





    調査兵「まだ西から来るぞ!!気を抜くな‼」




    ドーーーン…







    エルド「…?!巨人が倒れた…」



    グンタ「人…?!だ、誰かあそこで戦っているんですか!?」



    調査兵「あそこには


    ペトラ「リヴァイ兵士長がいる。」



    グンタ「り、リヴァイ兵士長?!」


    エルド「…何故だ。」




    調査兵「説明する暇はない。口より手を動かせ!!」




  83. 83 : : 2014/07/18(金) 07:05:22



    ザシュッ‼




    グンタ「はぁあああ‼!」





    ズシャッ!!





    エルド「はぁ…はぁ…(リヴァイ兵士長が最前線で戦ってくれているから、あまり巨人が攻めてこない…。)





    オルオ(ちっ…刃があと3本しかねぇ…)







    パシュッ…







    調査兵「…赤だ!!」



    オルオ「やった!!任務成功だ!!」


    シュタッ



    グンタ「帰れる!!兵士長は…!」


    シュタッ


    エルド「…気づいてないのか!?」


    シュタッ



    調査兵「馬に乗れ!!総員退避!!運馬車班と合流し壁まで走れ!!」



    ペトラ「…。」





    グンタ「おい!ペトラ!」

  84. 84 : : 2014/07/18(金) 07:07:08




    調査兵「何をしている!!早く馬を出せ!巨人がくるぞ!!」



    ペトラ「兵士長は私たちより前から戦っていました!今も戦っています!ガスが絶対足りません!!」



    調査兵「リヴァイ兵長はお前たちより場数踏んでいる!!いらん心配だ!行くぞ!!」



    ペトラ「しかし!!」



    調査兵「命令だ!!帰還せよ!!」




    エルド、グンタ、オルオ「…。」



















    ザク‼


    キュィイイイン‼





    ザシュッ‼
    バシュッ‼


    ドーーーン…





    リヴァイ(あと…刃は1つ



    ガスももうすぐ空だ。)







    ザシュッ‼





    リヴァイ(…あいつらは


    無事だろうか。)






    キュィイイイン!!



    プスン












    リヴァイ「…あ。」


    ブラーン…











    ズシンッ…



    ガシッ‼







    あぁ…



    これか



    今まで食われた奴の景色





    巨人の手のひらは
    妙に暖かい…気持ち悪ぃ




    絶望と悲痛の中



    このクセぇ口に放りこまれる




    俺が殺した人間は




    断末魔のような声を上げていた




    何故だろう

    俺は声もなにも出ない










    ドドドドドドッ!!





    「兵長ーーーー!!!」


    「やばい!!」


    「俺がいく!!」



    パシュッ!!


    「クソ巨人!!
    その汚ねぇ手を離しやがれ!!」









    …聞き覚えのある声がする



    最後に、いい走馬灯をみた…








    少しの間だったが


    お前達に会えて良かった。













    グァァアアアア!!





  85. 85 : : 2014/07/18(金) 07:43:43











    「うぉおおおお!!!!」







    ザシュッ‼‼



    リヴァイ「!?」



    ヒュン





    「兵長!!!」



    ガシッ‼


    パシュッ!!

    ダンッ!!






    …は







    「兵長お怪我は!?」





    俺は…




    「…!!兵長のガスが空だ!!」




    「兵長!!馬に乗って離れて!!」




    ザシュッ‼



    「おい!!余所見すんな!これで…討伐20!!」



    ザシュッ‼
    バシュッ‼






    あぁ…



    また夢か…



    夢なのか…











    リヴァイ「…っ!!お前らに倒せる訳がない!!逃げろ!死ぬぞ!!」





    「絶対いや!!絶対逃ない!!」




    「やって見なきゃわかんねーだろ!!黙ってろ!!」








    ダン!!


    「エルド!!まだ巨人がくる!!」



    ガシャ
    ガシャ


    「兵長、刃少しもらいますね。…絶対みんなで生きて帰りますから。」



    パシュッ!!

    キュィイイイン‼





    「今ならみんなと合流できます!!兵長!!さぁ!!乗って!走って!」





    リヴァイ「…。」




    「~~~!!」


    パンッッ!!

















    リヴァイ「…あ。」





    エルド「…目覚めましたか?」












    リヴァイ「ジン…。」


    グンタ「エルド!!援護頼む!!」


    ザッ!!


    エルド「兵長、撤退です!!俺たちが巨人を引きつけます!すぐ後を追います!!」



    バシュッ‼

    キュィイイイン‼








    グンタ「腱は切った!!行け!!




    …シュルツ




    オルオ「討伐ーーー21!!」



    ボザド…




    ペトラ「右から巨人3体接近!!」



    ラル…





    エルド(くそっ…キリがねぇ!)




    エルド「グンタと俺が残る!!2人は兵長をつれて先に行け!!」



    オルオ「かっこつけてんじゃねーよ!!俺が残る!!」


    ペトラ「人数がいた方がいい!!」



    グンタ「オルオ!ペトラ!最善策だ!!すぐ後を追うから!行け!!」



    オルオ「…。」



    ペトラ「…了解!!」





    ドドド…ドドドドッ…




    エルド「グンタ!!行くーー






    リヴァイ「         目だ!!!     」



  86. 86 : : 2014/07/18(金) 07:46:16







    エルド「兵長!?早く行って下さい!!」





    リヴァイ「ジン!!シュルツ!!目を狙え!!目を潰せば一分は稼げる!!」




    ドドド…ドドドドッ!!



    ペトラ「目!?」


    オルオ「ペトラ俺たちは左だ!やれば時間稼げるらしい!」





    エルド「…いくぞっ!!」


    グンタ「おうっ!!」


    キュィイイイン‼


    オルオ「くらえっ!!」



    ザシュッ‼‼


    ザシュッ‼

    ザシュッ‼



    ヴォオオオオオ…‼











    シュタッ‼



    ペトラ「止まった…‼」


    エルド「今のうちに撤退だ‼」


    グンタ「エルド!!俺の後ろに乗れ!!」



    オルオ「兵長!!」


    ペトラ「みんなと合流します!!兵長!着いてきて!!」




    リヴァイ「…。」





    ドドドドドドドッ‼‼




  87. 87 : : 2014/07/18(金) 07:47:31







    ドドドドドドドッ‼


    ガラガラガラ…





    調査兵「あたりに巨人は見当たりません!!」


    エルヴィン「壁までもうすぐだ!最高速度を保て!!」



    「「はっ!!」」







    ドドドドドドッ!!




    ネス「分隊長…!!」




    ハンジ「…!?」



    ネス「…エルドとグンタ…知りませんか?」








    ドドドドドドドッ…





    ハンジ「…撤退命令の時は既にいなかった。オルオ、ペトラ…リヴァイも。」



    ネス「そ…そんな…。」




    ハンジ「…嘆くのは後だ。いまは前を向いて走るんだ。」




    ネス「…。」




    ハンジ「…。」




    ドドドドドドドッ…‼



















    カーーン…




    カーーン…


  88. 88 : : 2014/07/18(金) 07:51:33







    カーーン…


                        カーーン…






    ドドドドドドドッ‼







    エルド「…鐘だ!!」



    グンタ「くそっ!!こっからじゃまにあわねぇよ!!」



    オルオ「目の前に見えてんのに!!」


    ペトラ「ここまできて締め出されてたまるか!!」




    リヴァイ「…。」






















    ギィィィィ…





    ドドドドッ…




    エルヴィン「運馬車班はそのまま本部の地下室へ!」




    ガクッ


    調査兵「ぅ…ぅう…食われちまった…みんな…」





    調査兵「…歩けるか?救護班まで行こう…」





    エルヴィン「…。(リヴァイが…見当たらない。)」











    パカッ…パカッ…



    ハンジ「…。」



    モブリット「…長!!分隊長!!」


    ダダダッ‼


    ハンジ「モブリット…良かった。無事だったんだね。」



    モブリット「分隊長もよくぞご無事で!ネスさんも無事…」




    ガクッ!!


    ネス「ぅう…ッ!!」



    モブリット「えっ…」




    キョロ…





    調査兵「…。」



    調査兵「…くそっ。」




    ネス「う、ぅぅぁああ…。」





    モブリット「ネスさんの…隊員は…」



    ハンジ「…全滅した。私の班も帰ってきたのは2人だ。リヴァイも…。」



    モブリット「そ、…そんな‼


    …いや、

    そう…ですか…。」










    スタッ…





    ザッザッ…
    スッ



    ハンジ「ネス…行こう。とりあえず本部へ…歩けるか?」



    ネス「俺は…班を守れなかった…みんな…っ!!」







    ハンジ「自分を責めるな…。」



    調査兵「ネスさん…」





    スッ


    モブリット「…行きましょう…。」

    グッ


    ネス「…みんなすまない…すまない…!!」










    ハンジ「…くそっ!!」




  89. 89 : : 2014/07/18(金) 07:55:48











    ドドドドドドドッ!!!!



    ドッドッ…ドッ‼




    ペトラ「!?後ろから巨人接近!!」



    オルオ「ついてねぇな…‼俺がやる!!」
    ガシャン‼



    グンタ「まてオルオ‼」



    オルオ「このままだと潰されちまうぞ!!」



    エルド「このまま走れ!!合図したら壁を登れ!!兵長はオルオが援護だ!!」




    オルオ「…了解だ。」スッ



    リヴァイ「…。」




    ドドドドドドドッ‼‼


    ドッドッ…ドッ‼










    オルオ「…。」



    パッ


    リヴァイ「…。」



    オルオ「…兵長。俺に捕まって下さい。」



    リヴァイ「…。」



    ドッドッドッ!!




    オルオ「…。」



    リヴァイ「…。」








    オルオ「あんた…ガスが切れるの知ってただろ。」



    リヴァイ「…さぁな。」



    オルオ「…ここまできたんだ。とにかく生きて帰る。みんなで…約束したんです。」




    リヴァイ(生きる…。か)







    ドドドドドドドッ‼‼


    ドッドッドッ!!



    ペトラ「エルド追いつかれる!!」



    エルド(焦るな…焦るな…まだだ!!)



    オルオ「捕まって下さい…!」



    リヴァイ「…。」




    ドドドドドドドッ‼
    ドッドッドッドッ!!


    ペトラ「エルド!!!!」


    エルド「ーーー登れ!!!!!!」



    リヴァイ「!!」

    グッ!!




    パシュッ!!!

    パシュッ!!
    パシュッ!!
    パシュッ!!

    キュィイイイン!!



    ダダダダダダ!!




    ダッ!!



    グッ!!






    エルド「ハァハァ…!!」

    グンタ「着いた…生きてる!!」


    駐屯兵「調査兵か!!大丈夫か!?」

    ダッ!!




    ペトラ「…!!兵長とオルオ!!」


    バッ!!











    オルオ「クッソぉぉおお!!!!落ちてたまるか!!」


    ぐぐっ…



    リヴァイ「おい…手を離せ。」



    オルオ「寝言言ってんのか!?死ぬぞ!!」


    リヴァイ「俺は…死んで当然だ。」



    オルオ「意味わかんねぇよ!!さっさと右手も掴め!!」



    グググッ!!



    リヴァイ「…。」



    オルオ「生きてればなんとかなる!!くだらねぇプライドなんか捨てちまえ!!」





    グググッ!!



    リヴァイ「…!」






    キュィイイイン‼




    ペトラ「兵長!!」


    パシッ!!




    リヴァイ「…ラル。」





    パシュッ!!
    キュィイイイン!!





    グンタ「オルオ!!」


    パシッ!!
    キュィイイイン!!











    ペトラ「リヴァイ兵長…


    あぁ…


    良かった…。」








    リヴァイ「…。」





    ガッッ!!



    ズザザァアアッ!!





    エルド「みんな…無事だ!!」



    グンタ「オルオ!!しっかりしろ!」



    オルオ「ああ…死ぬかと思った…!!俺生きてるよな!?」



    ペトラ「良かった…!!生きて帰ってこれた…!!」



    リヴァイ「…。」







    ポツポツ…ポツ






    駐屯兵「お前たち大丈夫か!!」




    駐屯兵「担架こっちだ!!調査兵が負傷している!!早くしろ!」



    エルド「みんな怪我は…








    おい…



    リヴァイ兵長…」





    ペトラ「え?」ピチャッ





    グンタ「出血…!!怪我人がいます…助け…



    駐屯兵「酷い…血…はや…!!





    ペトラ「…だ!!いや…兵…ょ…
















    視界が暗くなる


    叫び声がうるせえが


    ゆっくり…



    ゆっくり…













    ポツポツ…



    ザァァアアアア…!!




  90. 90 : : 2014/07/19(土) 09:07:38







    ザァァアアアア…










    ハンジ「壁外調査から3日…ずっと降りっぱなし…憂鬱になっちゃうよね。ねっエルヴィン。」





    エルヴィン「…あぁ。」







    ハンジ「…みんなもそう思うでしょ?」







    エルド「…。」

    グンタ「…。」

    オルオ「…。」

    ペトラ「…。」







    コツコツ…



    ハンジ「なんでここに呼ばれたかわかる?ペトラ。」








    ペトラ「…。」




    ハンジ「…。」





    グッ

    ハンジ「黙ってちゃわかんないでしょ?」












    ペトラ「…私たちが撤退命令を無視して交戦を続けたか

    バシッ!!


    ドサァッ‼









    ペトラ「…。」








    くるっ



    ハンジ「…。」


    コツコツ…







    バシッ‼



    エルド「…。」



    バシッ‼



    グンタ「…。」



    バシッ‼



    オルオ「…。」












    ハンジ「…どう?言葉よりわかりやすいでしょ。」





    ペトラ「…はい。」



    …スクッ








    ハンジ「私だって…人を叩けば痛いよ。でも、今度個人的な感情で動いたら、こんなもんじゃすまない。」










    エルド「申し訳…ありませんでした。」



    ペトラ「…申し訳あり…ません。」




    グンタ「申し訳ありませんでした…」




    オルオ「申し訳…ありません…」














    ザァァアアアア












    ハンジ「…もういいよ。下がって。」



    エルド「…。」





    コツコツ…










    エルヴィン「君たち。」



    グンタ「…?」







    ザァァアアアア












    エルヴィン「リヴァイを助けてくれてありがとう。」











    ペトラ「…。」






    エルド「…壁外調査で私情を挟み…結果、調査兵団としての大事な規律を、私たちは破りました。」






    オルオ「…俺たちは…勝手な行動をして…とても軽率でした。」






    ハンジ「…。」





    グンタ「自分たちの判断が善か非か…私たちにはわかりません。」





    ペトラ「調査兵として…失格です。」








    ザァァアアアア…







    エルヴィン「失格かどうかは、リヴァイに委ねよう。」







    「「…。」」














    エルヴィン「リヴァイに会ってきなさい。」








  91. 91 : : 2014/07/19(土) 09:08:32











    ーーー


    ーーーー











    ザァァアアアア…

















    リヴァイ「…。」











    (また本部の医務室…)







    スッ…




    「…痛!!」











    (どうやら…



    死ねなかったらしい。)











    スタッ


    …スッ








    (鏡…オレか…





    なんてヒデェ顔してやがる…)
















    ーー


    エルド「…目、覚めましたか?」



    ーー







    (…せぇ…)








    ーー





    グンタ「兵長、刃少しもらいますね。…絶対みんなで生きて帰りますから。」





    ーー






    (うるせえ…)






    ーー




    オルオ「生きてればなんとかなる!!くだらねぇプライドなんか捨てちまえ!!」





    ーー









    「うるせえ…!」








    ーー








    ペトラ「リヴァイ兵長…


    あぁ…


    良かった…。」









    ーー













    「…せぇ!!うるせえ!!うるせぇんだよ!!」



    バリンッッッ!!!!







    「黙れ!!!!黙れ!!!!」




    ガンッ!!ガンッ!!








    「黙れ!!黙れ…」




    ズルッ…







    「…ク…ソ……ッ!!



    どうして…       」





    ポタッ…ポタッ…




    「…。」













    ーー






    「リヴァイ…やめてくれ!!殺さないでくれ!!…うわぁあああ!!!!」



    「人殺し…人殺し!!」



    「アイツに近づくとロクなことがない…」



    「人殺しが調査兵団にいるってよ…絶対アイツだよな…」







    「なにが人類の希望だ!!


    死んじまえ!!!!」







    ーー









    ポタッ…ポタッ


    「…。」








    (…もう、しくじらねぇ…)





    グッ‼
















    ドン!ドン!



    救護班「リヴァイ兵士長!!どうしました!?…入ります!!」



    ガチャ







    救護班「兵士長!?…いない?

    …窓が…。」






    キィィィ…

















    ザァァアアアア…





  92. 92 : : 2014/07/19(土) 09:09:45











    ザァァアアアア…






    リヴァイ「…。」


















    「なにしてるんですか?」








    リヴァイ「!?」バッ‼






    エルド「…そこから落ちたら大惨事です。」







    リヴァイ「…お前たちには関係のない事だ。」










    グンタ「せっかく、久しぶりに話すんです。風邪を引く前に部屋へ戻りませんか?」









    ザァァアアアア…











    リヴァイ「…どうしてここがわかった。」




    ペトラ「エルヴィン団長が教えてくれました…。兵長は1人になりたいとき、屋根の上によくいるってこと…。」






    オルオ「救護班も…リヴァイ兵長を探してました。部屋へ戻りましょう。」







    ザァァアアアア…





    リヴァイ「…。」





    「「…。」」







    リヴァイ「…お前たちにいい事を教えてやろう。」クルッ…



    「「…。」」




    ジリッ…




    リヴァイ「俺は…生まれも育ちも地下街。地下街の人間は…欲望むき出しだだった。もちろん俺も…。」


    ジリッ…



    オルオ「…。」








    リヴァイ「欲しいものは奪えばいい。邪魔なものは、消せばいい。とてもわかりやすい世界だった。」


    ジリッ…





    エルド「…。」



    リヴァイ「俺は何人も殺した。邪魔だったから。やらなきゃ殺られる世界だった。」




    リヴァイ「中には、涙と鼻水で顔をグチャグチャにしながら許しを媚びるやつもいたが…邪魔なものは殺るだけだ。」




    ダッ!!



    ドンッ!!

    エルド、グンタ「!?」ズシャッ‼








    ペトラ「グッ!!」

    ギリギリギリ…





    オルオ「ペトラ!!」














    リヴァイ「例えそれが…且つての仲間でも。」


  93. 93 : : 2014/07/19(土) 09:10:56










    ザァァアアアア…








    エルド「ペトラを…どうするつもりですか?」







    リヴァイ「俺は、最初からお前等が大キライだった。」



    ペトラ「…ッ!!」


    ギリギリギリ…







    リヴァイ「とりあえず…上辺だけ取り繕えば俺は調査兵団として生きていける。そのためだけに利用しやすい奴を班に選んだ。」




    グンタ「…。」





    リヴァイ「けど…気持ちの悪りぃ目で俺を見やがって…。めんどクセぇ奴らを選んじまった。心底思う。」



    ペトラ「…!!」


    グググッ…






    リヴァイ「お前らに謝ったのも…全て偽りだ。勘違いするな。お前たちとは住む世界中が違いすぎた…。」




    エルド「…。」




    リヴァイ「俺は死だって怖くない。」











    ザァァアアアア…




    ペトラ「ーーーッ!!」

    グググッ…



    リヴァイ「…道を開けろ。」




    ガシャン‼


    スッ…








    エルド、グンタ、オルオ「…!!」









    リヴァイ「さっさとしねぇと…


    この女の首が…跳ぶぞ。」














    オルオ「ーーーッ!!」


    ググッ…!!





    エルド「…!!」



    グンタ「…!!」











    リヴァイ(そうだ…


    ブレードを抜け。



    俺を




                 殺せ。    )



  94. 94 : : 2014/07/19(土) 09:11:51







    ザァァアアアア…










    オルオ「…。」






    スッ


    パチッ

    ガシャン‼ガシャン‼








    リヴァイ「…は?」






    エルド「…。」


    パチッ

    ガシャン‼ガシャン‼




    グンタ「…。」



    パチッ

    ガシャン‼ガシャン‼





    リヴァイ「何を…」







    オルオ「今日はリヴァイ兵長にお話しにきたので…武器は必要ないと判断しました。」




    グンタ「…。」






    リヴァイ「俺を…バカにしてるのか。俺は人殺しだなんだ…いますぐコイツを切り殺す事だってできる。」



    グググッ…








    エルド「今のあなたでは無理です…」





    リヴァイ「何だと?!」











    ペトラ「…兵…長…。









    震えて…る…。」















  95. 95 : : 2014/07/19(土) 09:12:48







    ザァァアアアア…






    リヴァイ「ーーーー!?」




    ブンッ!!



    ズシャァァア!!





    ペトラ「ーーゲホッ!ゲホッ!」



    グンタ「ペトラ!!…」スッ



    ペトラ「大丈夫…。」










    そんな…



    この震えは…一体













    エルド「…知ってました。あなたは犯した罪を。だけど、それは過去です。今のあなたとは違う。」




    リヴァイ「…やめろ。」




    オルオ「きっと、兵長は自分が思うより誰よりも優しくて…俺よりも弱くて脆い。」



    リヴァイ「やめろ…!」




    グンタ「まだ…兵長に伝えてませんでしたね。俺たちはリヴァイ兵長と共に


    リヴァイ「やめろ!!
    黙れ…!!黙れ!!」










    ザァァアアアア…








    ペトラ「兵長…。」





    リヴァイ「もう…

    こんな馴れ合いうんざりだ。」













    フラァッ…





    エルド「あっ…!!」






    リヴァイ「ーーーー」




    タンッ











    オルオ「ーーーー」




    ペトラ「ーーーー」




    グンタ「ーーーー」




    エルド「ーーーー」




  96. 96 : : 2014/07/19(土) 09:13:52





    ザァァアアアア…














    ペトラ「ーー!!」



    オルオ「ーー!!」


    グググッ!!









    ザァァアアアア…



    リヴァイ「…何をしている。」




    ペトラ「ーーー兵長!!自ら死んではだめです!!」



    オルオ「ーーーッ!!」








    リヴァイ「離せ。」




    ペトラ「嫌です!!」


    オルオ「嫌だ!!」



    グンタ「ーーー!!いま引き上げる!」



    エルド「ーーっ!」(ーー雨で手が滑っちまう…!)














    リヴァイ「ーーッ!!離さねぇならその腕を切る!!」


    オルオ「上等だ!!やってみろ!!」



    ペトラ「腕がなくなっても噛み付いてでも止めてやる!!」



    グンタ「俺たちもいるんだ!!兵長は死なせない!!」




    エルド(ーーーッ!あれを掴めば!)



    ザァァアアアア…










    リヴァイ「お前たちは…

    何故…


    他人の為にそこまでする。」







    ペトラ「…リヴァイ兵長だからです。

    それ以上他でもありません。」







  97. 97 : : 2014/07/19(土) 09:15:13





    ザァァアアアア…!




    パシュッ

    キュィイイイン…
    ダンッ!!





    オルオ「アンカーで…」






    エルド(兵長…「よし!引っ張るぞ!せーのっ!」




    グイッ!

    ドサァッ!




    グンタ「ハァハァ…」


    ペトラ「…ハァ…ハァ」


    オルオ「ハァ…ハァハァ」



    エルド「リヴァイ兵長…。」




    ザァァアアアア…









    リヴァイ「ーーーーあぁ。そうだよ。」







    オルオ「リヴァ

    リヴァイ「俺は人類の希望でも人類最強でも何でもない!!こんなに弱くて自分の事しか考えてないただの臆病者の男なんだ!!」






    ペトラ「リヴァイ兵長…!」




    リヴァイ「いつ死んでもいいと思ってた…



    でもお前たちに出会って
    俺に笑いかけてくれるたび
    生きていたいと思った…!!


    こいつらと
    素直に笑って生きて行けたら
    どんなに幸せなんだろうかって…!




    でも…

    もう無理なんだ…


    犯した過ちは消せない…

    殺した人間は…戻ってこない…



    俺は…お前たちを傷つける事しかできない!!
    もうほっといてくれ!!
    構うな!!


    どっかに行っちまえ!!」






  98. 98 : : 2014/07/19(土) 09:17:00









    ザァァアアアア…









    エルド「もう…自分を責めないで下さい。」




    リヴァイ「ーーーー」







    ペトラ「…。」



    パチッ

    ガシャン‼
    ガシャン‼





    スッ…





    リヴァイ「…来るな…来るな!!」ガタガタ








    ペトラ「リヴァイ兵長…



    私たちは…敵じゃないよ。」








    リヴァイ「…!!」ガタガタ



    スッ

    ペトラ「…。」



    グイッ

                                       ガシャン





    リヴァイ「…あ。」







    ギュッ…






    ペトラ「怖がらないで…

    ここには

    あなたを否定するものは
    何もないから。」




  99. 99 : : 2014/07/19(土) 09:18:19





    ザァァアアアア…













    ペトラ「リヴァイ兵長…


    ずっと1人で戦ってきたんですね。」








    リヴァイ「…。」











    ペトラ「ずっと


    1人で全てを背負って…


    自分を追い詰めて…。」









    リヴァイ「…っ」












    ペトラ「苦しかったですよね…


    寂しかったですよね…。」








    リヴァイ「ーーー!!」ボロボロ








    ギュッ…




    リヴァイ「!?」




    エルド「今は1人じゃない…俺たちがいます。リヴァイ兵長が背負ってる罪を…俺たちに分けて下さい。だから兵長…泣かないで。」




    ギュッ…



    リヴァイ「?!」




    グンタ「本当に心がない人は
    人を殺めた事だって
    なにも感じないはずです。

    だけど…兵長はこんなに傷ついてる。」





    ギュッ!!



    リヴァイ「!?」



    オルオ「オ…レは…グズッ!!兵長にどんな酷い事を言われても…グズッ!!嫌いになれなかった!!憎めながっだ!!俺たちは…グズッ…あの日がらずっど…ずっど兵長に会だがっだんだぁぁあ!!」



    オルオ「だがら…じぬなんで…いゔなよ!!いぎでぐれよ!!俺だぢのために!!」ボロボロ





  100. 100 : : 2014/07/19(土) 09:19:40








    ザァァアアアア…!!







    ペトラ「兵長…やっと…会えた…。」






    リヴァイ「…。






    ーーーっ!」ボロボロ





    グンタ「…。」









    リヴァイ「…それでも…俺は過去を
    …お前たちまで傷つけた
    自分を許せない…


    俺は…どうしたらいい…?
    どうすれば…償える…!!」ボロボロ








    エルド「…。」




    リヴァイ「…。」ボロボロ




    エルド「…兵長。聞いて下さい。」







    リヴァイ「ーーー!」
















    エルド「確かに…
    あなたがしてきた事は
    とても許せる罪ではない。
    人殺しも…俺たちに対しても。」






    グンタ「兵長にされて辛かった事…
    悲しかった、悔しかった事を
    なかった事にはできない。


    でも…それでも貴方に
    会いたかったのは…
    貴方の弱い所も、
    全てを受け入れたかったから。
    貴方についていくと決めたから…。」










    リヴァイ「ーーーッ」ボロボロ











    ペトラ「私たちがリヴァイ兵長の
    罪を背負う代わりに…


    私たちの命、兵長に託します。
    私たちが生きている限り
    あなたを信じている証です…」








    ザァァアアアア…



    サァァアアア…









    リヴァイ「俺は…
    変われるのか…


    人を傷つけて生きて来た
    俺が…


    生きて…いいのか…?」ボロボロ









    エルド「リヴァイ兵長は
    自分の運命に逆らって
    地下街から這い上がってきたじゃないですか…。


    これからもっと…変われます。」




    サァァア…






    グンタ「その時は俺たちも一緒ですよ。
    リヴァイ班で辛い事も…喜びも
    全て分け合いましょう。」





    オルオ「へいぢょう!!俺へいぢょうをそんげいじでまず!!ゔゔぅっっ!!」






    サァァ…











    ペトラ「一緒に…生きましょう。


    私たちをリヴァイ班に選んでくれて…
    本当にありがとうございます。



    貴方と共に戦える事を
    みんな嬉しく思っています…。」









    ピチョン…




                         ピチョン…





  101. 101 : : 2014/07/19(土) 09:22:46











    エルド「…雨が…あがった。」






    オルオ「…!」ゴシゴシッ






    グンタ「…眩しいな!虹でも見れたら…最高だったんだけどなー。」









    リヴァイ「…。」



    ペトラ「…兵長?」















    俺はもう…






    眩しくない。































    ハンジ「やっと晴れたねー!わーい!ひゃっほー!」クルクルクル‼



    モブリット「そうですね。やっと洗濯物干せます!」




    ハンジ「ははっ!!モブリットお母さんみたい!」





    モブリット「ちょ…!!そもそも分隊長が!」

    ハンジ「いつもありがとうモブリット。」



    モブリット「ど…どうしました分隊長!?何かありました?」





    ハンジ「別にー?よし!じゃぁ今日は可愛い奇行種くんの命名式をしようじゃないか!!モブリットー!早く早くー!」




    モブリット「…まったく。」








  102. 102 : : 2014/07/19(土) 09:24:25




    ーーーー


    ーー










    グンタ「おーい!リヴァイ兵長の部屋の掃除は終わったぞ!」



    オルオ「おい!ベッドの下、クローゼットの上も拭いたか!?」




    グンタ「拭いたって!」




    ペトラ「なーんかオルオってば上から目線。」




    エルド「ははっ!!あの時は男泣きしてたクセにいう事は一人前だよな!」





    オルオ「ち、違うんだが!?あれはそう…雨だ雨!!!」





    ペトラ「はいはい。さっさと手動かしてね!リヴァイ兵長がきちゃうでしょ?」





    グンタ「こっち手伝うよ。この辺拭くな!」




    ペトラ「グンタありがとう!いい旦n


    グンタ「ん?」

    ペトラ「ううん!なんでもないっ!あはは…」











    ザッ…





    エルド「あ、ペトラ紅茶の用意は…」



    ペトラ「カップあっためて置いたよー!」










    ザッ…ザッ…








    オルオ「俺への花嫁修行か…ペトラ」


    ペトラ「オルオの脳みそは楽しそうでなにより。」












    ザッ…



    ザッ…





    エルド「ははっ!!オルオもこりないなぁ!」



    グンタ「ははっ!本当に…








    ーーーーあ!!」







    エルド「!!」



    オルオ「ーー兵長!」



    ペトラ「兵長だ…!!」


















    リヴァイ「お前たち…待たせたな。



    礼を言う…」
















    リヴァイ「ありがとう。」

















    ーhappyendー










  103. 103 : : 2014/07/19(土) 09:36:18




    無事完結しました。
    やりたい事詰め込んで自分では満足したSSになりました。


    ここまで見てくれた方
    コメントくれた方
    本当にありがとうございました。


    misopan
  104. 104 : : 2014/07/22(火) 00:11:31
    最高のssでした!
    こちらこそこのすばらしい作品を書いてくれてありがとうございますっ!
  105. 105 : : 2014/07/22(火) 06:05:16
    泣けました!こんな兵長もありだなー(可愛すぎて死にそう)
  106. 106 : : 2014/08/20(水) 22:47:53
    めっちゃいい作品!!!!
    涙が止まらなかったよ~!
    リヴァイ班には、もっと幸せに
    なって欲しかった(>_<)
  107. 107 : : 2014/08/27(水) 21:16:53
    ペトラの、兵長震えてる、の所ら辺から画面が涙で見えなくなった…。(´;ω;`)
    最高の作品です!!弱気な兵長がもうほんとに泣けます!
    それを慰めるペトラにも泣けます!
    感動しました!
  108. 108 : : 2014/09/12(金) 22:34:04
    感動しすぎて鼻水と涙がヤバイことになった.......
  109. 109 : : 2014/09/13(土) 20:30:08
    久々にみたらコメントが…(;д;)
    みなさんありがとうございます。゚・(PД`q )・゚。
    たくさんの人が見てくれて嬉しいです☆
  110. 110 : : 2015/01/07(水) 02:46:24
    ヤバイ涙が止まらない
  111. 111 : : 2015/05/15(金) 00:17:14
    リヴァイ班!!!大好きーー!!!!!!!!!!!!
    兵長涙が止まりません!
  112. 112 : : 2016/08/12(金) 02:47:21
    違和感しかない。
  113. 113 : : 2018/09/05(水) 00:09:04
    この絆で女型に襲われてもみんな生存するんですねわかります
  114. 114 : : 2020/10/06(火) 10:23:50
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18

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