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進撃の調査劇団~泣いた赤鬼~

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  1. 1 : : 2014/06/25(水) 10:58:40
    はいこんにちは。さっそく執筆を始めさせていただきます。

    * 数珠繋ぎの妄想盛りだくさん。

    その他の条件は、随時お知らせします。

    その条件でも良い、という方は、ぜひどうぞ。

    今回は、開演前のエピソードから始めさせていただきます。
  2. 2 : : 2014/06/25(水) 11:12:59
    <調査兵団本部にて>

    ニファ 「いよいよ開演の日を迎えたわね…」

    ケイジ 「…しかし、出演依頼をされたはいいが…」

    髭ゴーグル 「今回の公演は、出演枠が少ないらしく、余ったら裏方に回されるらしいな…」

    ニファ 「私たちハンジ班が裏方!?ふざけんじゃないわよ!!」

    ケイジ&髭ゴーグル ビクッ。

    ニファ 「…私たちの出演を阻む要因…それは…リヴァイ班…」

    ケイジ&髭ゴーグル ゴクリ…。

    ニファ 「実は私、ある作戦を思いついたの。」

    ケイジと髭ゴーグルに作戦を伝えるニファ。

    髭ゴーグル 「…それは…」

    ケイジ 「おい、いくらなんでもやりすぎだろ。班は違えど、俺たちは同じ調査兵団の仲間だろ。」

    ニファ フゥ…「…ケイジ…」

    ケイジ 「…な、なんだよ…」

    ニファ 「この作戦が成功したら…」

    ケイジ 「…したら?」

    ニファ 「…ちゅう、してあげる♡」

    ケイジ 「っしゃゃあ、みてろやリヴァイ班!!!」

    ニファ 「まぁケイジったら、そんなに舞台に立ちたいのね。」

    髭ゴーグル 「…おいニファ…」

    ニファ 「…何かしら?」

    髭ゴーグル 「…いや、いい。早く作戦の準備をしよう…」

    ニファ 「そうね。準備ができたら、早く旧本部へ向かわなくっちゃ。」
  3. 3 : : 2014/06/25(水) 11:33:10
    <旧調査兵団本部にて>

    エルド 「いよいよ、公演当日、だな。」

    グンタ 「俺たちもすっかり、調査劇団の一員だな…」

    ペトラ 「今回も、私たちの名演技で、観客の心をわし掴みよ。」

    オルオ 「そろそろ、ファンが騒ぎだす予感がするな…」

    エレン 「今回も、頑張ります!中の清掃もバッチリですし…」

    リヴァイ 「そうだな…まぁ悪くない。汚ねぇまま出かけるのは、良くないからな…」

    エルド 「…よし、では行きましょ…」

    コケッコ…

    エルド 「…う?…今、ニワトリの鳴き声が聞こえなかったか?」

    グンタ 「まさか。こんなところにニワトリが…」

    コケケケケッコケッ

    エレン 「ニ…ニワトリです!」

    コケケケケーコケッコ!

    バタバタバタ!!!

    ペトラ 「きゃあ!せっかく掃除したのに羽が散って…」

    オルオ 「こいつ外から来たのか!?ドロがそこら中に…」

    エルグンオルペトエレ 「…はっ!!!」

    リヴァイ 「」

    リヴァイ 「…お前ら…」

    リヴァイ 「俺が公演から帰ってくるまでに、全部キレイに掃除しておけ…いいな。」

    コケコケッコー!!!

    エレン 「了解です…って、先輩方!?」

    リヴァイ 「…じゃあ俺は出かける。」

    エルド 「…へ…」

    グンタ 「…へ…」

    オルオ 「…へっくしょい!!!…ズズ…」

    ペトラ 「…へ…」

    エルグンペト「…へいちょうぉぉぉっ!!!」


  4. 5 : : 2014/06/25(水) 14:23:16
    物陰からリヴァイ班を見ているニファたち。

    髭ゴーグル 「ただ旧本部にニワトリを入れるだけ、という単純なものだったが、作戦は成功したみたいだな…」

    ケイジ 「よしこれでニファからのちゅうは、俺のもの…」

    ニファ 「さ、私たちも早く、劇場に向かうわよ。」

    ケイジ 「ニファ…その…約束の…」

    ニファ 「…あっと…そうだったわね…」

    …チュッ。

    ケイジの頬に軽くキスするニファ。

    ケイジ 「…えっえっ口にじゃねぇの?」

    ニファ 「…さ、劇場にゴー!」

    ケイジ 「口じゃねぇのかよニファ…」

    髭ゴーグル 「…ケイジ…行くぞ…」

    ニファ 「待っててハンジさん、今回もニファ、超頑張りますわ!」
  5. 6 : : 2014/06/25(水) 14:27:55
    ※ここまで、開演までのちょっとしたエピソードをお送りしました。
    リヴァイ班の様子は、公演と並行してお伝えします。
    …さあ、劇場への入場が始まりました。
    ここまで読んでみて、少しでも興味をもっていただいた方は、ぜひご入場ください。
  6. 7 : : 2014/06/25(水) 14:43:52
    <劇場にて>

    エルヴィン 「今回の演目は、泣いた赤鬼だ。」

    ハンジ 「巨人が出る演目じゃないけど、私個人的にこのお話好きだし、まぁいいか。」

    リヴァイ 「…待たせたな…」

    ハンジ 「…お、来たねリヴァイ…あとは…」

    ニファ 「ハンジさぁん!」

    ハンジに抱きつくニファ。

    ハンジ 「おっ、ニファ、来てくれたんだね、嬉しいよ…」ヨシヨシ。

    ケイジ 「今回もよろしくお願いします。」

    ハンジ 「ああ、よろしく…って、リヴァイ班は?」

    リヴァイ 「ちょっとしたアクシデントがあってな…今回は出演を見送った。」

    ハンジ 「え!?そうなの…残念だなぁ…」

    ニファ 「ほんと。ほんっとに残念ですね…ほんっとうに残念だわ…ね、みんな。」

    ケイジ 「あ、ああ。残念だ!…な?」

    髭ゴーグル 「…まぁ、そういうことにしておくか…」ハハ。

    エルヴィン 「今回の主役である赤鬼と、準主役の青鬼の役は、すでに決まっている。」

    ハンジ 「私が赤鬼!…で、リヴァイが青鬼。」

    ニファ 「ハンジさんが主役だわうれしいっ!」

    髭ゴーグル 「…あと僕たちの役は、村人ですか?」

    エルヴィン 「そうだ。今回は出てくる人物があまりいない。俺はナレーターと演技指導をやる。」

    ハンジ 「…なんか、エルヴィンに演技を指導された覚えがないんだけど…」

    リヴァイ 「自分から言い出しておいてサボってんじゃねぇぞクソが。」

    エルヴィン 「…そこまで言うのなら、俺も本領を発揮させてもらう。皆、覚悟しておいてくれ。」

    リヴァイ 「…ほぅ。そりゃ楽しみだな…」

    ハンジ 「なんかリヴァイ、今日機嫌悪くない?」

    リヴァイ 「…は?何言ってやがる…」

    エルヴィン 「…よし、では幕を開けよう…」
  7. 8 : : 2014/06/25(水) 15:15:47
    【開演】

    エルヴィン 「昔むかし、1匹の赤鬼が、人里から少し離れたところに住んでいました。」

    ハンジ 「舞台のセットといえど、私1人暮らしって憧れてたんだよね…」ジーン。

    エルヴィン 「その赤鬼は大変心優しく、いつも人間と仲良くなりたいと思っていました。」

    ハンジ 「そうだっ、窓際には、この前街の1番くじで当てた“巨人フィギュア”を置こう!ラストワン賞狙ってるんだけど…なかなか街にでる時間が無いんだよね…」…ハァ…。※世界観が崩壊しております。ご了承ください。

    エルヴィン 「…おい、ハンジ。」

    ハンジ 「はいはい、なぁに?」

    エルヴィン 「赤鬼は今…孤独なんだぞ。そんなウキウキしてはいないんだ。もっと落ち込め。」

    ハンジ 「そんなこと言われても…あ、これがエルヴィン団長による演技指導だね。なかなか細かいね。」

    エルヴィン 「もっと孤独に身を置く演技をしてみろ。」

    ハンジ 「えー…あっ、布団には“巨人抱き枕”を置こう。“巨人柄のカーテン”もあるんだなぁこれが♪」

    エルヴィン 「…もういい…」
  8. 9 : : 2014/06/25(水) 15:29:03
    エルヴィン 「赤鬼はある日、村人たちと仲良くなろうと、立て札を作ることにしました…ほら、ハンジ。立て札の用意だ早くしろ。」

    ハンジ 「立て札…あ、これね。好きなこと書いていいの?」

    エルヴィン 「いや、俺の言う通りに書け…“心の優しい鬼の家です…”」

    ハンジ 「…私、このお話読んでても思ったんだけど、ただでさえ怪しい鬼の家の前に、そんな文句の書いた札があったら、余計誰も近づかないと思うんだよね。ここは1つ、改良の余地があるね…」

    エルヴィン 「…じゃあ何て書くつもりだ?」

    ハンジ 「…まぁ見ててよ…ちょちょいのちょい、と…」カキカキ。

    エルヴィン 「…とにかく、鬼は家の前に立て札を立て、村人が通りがかるのを待ちました。」
  9. 14 : : 2014/06/25(水) 21:53:37
    <旧調査兵団本部にて>

    エルド …ゼェ…

    グンタ …ゼェ…

    オルオ …ゲホッ…ゼェ…

    ペトラ 「…わっ…私たちは、巨人殺しの達人集団なのよ!なのにニワトリ1羽ごときにてこずって、どうするのよ!?」

    エレン 「…で、でもペトラさん…こいつ意外に素早くて…わっ、そっちにいきました!」

    コケコケッコーコケケケケ!

    オルオ 「こらおとなしく…っと!?」

    コケッ。

    エルド 「…これで1つ、はっきりしたことがある…」

    グンタ 「…なんだ、エルド…」

    エルド 「今日の夕食のメインは…」

    …コケッ?

    エルド 「…チキンだ…」

    ペトラ 「…それは楽しみね…」

    オルオ 「今日の公演で疲弊した兵長の体に、チキンはちょうどいいだろうぜ…」

    エルド 「…リヴァイ班…チキンに向かってファイト~…」

    エルグンオルペト 「…お~…」

    エレン 「先輩方…目が笑ってない…」コワイ。
  10. 24 : : 2014/06/28(土) 13:19:15
    【公演再開】

    ニファ 「…と、いうわけで…」

    ケイジ 「俺たちは村人、だな。」

    髭ゴーグル 「まずは、鬼の家の近くを通りすがって、立て札を見つけるんだが…」

    ニファ 「…あ、きっとこれね!」

    <以下、立て札の文面です>

    「ここは、心の優しい分隊長の家です。この家では、もれなく巨人についての色々なお話が聞けます。美味しい巨人の形のクッキーもあります。お茶は巨人風味…なんてね!さ、入口は目の前だよ。入ってね。」

    ニファ 「」

    ケイジ 「」

    髭ゴーグル 「」

    ケイジ 「…これ、村人に家に来てもらいたくて、書いてるんだよな?」

    髭ゴーグル 「完全にハンジ分隊長の趣味だよな…」

    ケイジ 「…ていうか、分隊長って書いてるし…」

    ニファ 「ごちゃごちゃ言ってないで、入りましょうよ。」

    ケイジ 「…そ、そうだな。」

    髭ゴーグル 「入るだけな。」

    コンコン。

    ニファ 「ごめんくださーい…」

    ハンジ 「はーい。よく来たね。入って入って!」

    ケイジ 「う、うわぁ!鬼だー!」

    髭ゴーグル 「ににっ、逃げろ…!」

    ハンジ 「…あ、待ってよぉ!」

    エルヴィン 「村人は、鬼の姿を見るなり、一目散に逃げ出してしまいました。」




  11. 25 : : 2014/06/28(土) 13:35:55
    ケイジ ハアッハァッ…。

    髭ゴーグル ハァ…。

    ケイジ 「…こ、ここまで逃げれば、もういいだろう。」

    髭ゴーグル 「けっこう全力で走ってしまったが…あれ、ニファは!?」

    ケイジ 「…まさかあいつ…」

    ※そのまさかでした。

    ニファ 「…なかなか良いお部屋ですね…」

    ハンジ 「でしょ。南向きで日当たり良好。駅も近くて、買い物便利だし。なかなか良い物件だと思うよ。」

    ニファ 「お家賃、いくらなんですか?」

    ハンジ 「意外に安いよ?…えっとね…」

    エルヴィン 「…おい、おいニファ…」

    ニファ 「…はい?」

    エルヴィン 「なぜお前は逃げないんだ?」

    ニファ 「…あら、なぜ逃げる必要があるんですか?」

    ハンジ 「そうだよ。赤鬼は村人と仲良くなれて、よかったと思うけどな。エルヴィンはそんなに冷たい人間だったのか。だからそんな歳になっても彼女の1人もできやしないんだね。あーこりゃ納得だぁ。」

    ニファ 「あら団長、恋人とかいらっしゃらないんですか。なかなかのイケメンでいらっしゃるのに…私の好みじゃないけど。」

    エルヴィン 「…リヴァイ…何とかしてくれ…」

    リヴァイ 「…このまま進めば俺の出番は無くて済むんだが…」

    エルヴィン 「青鬼は、赤鬼の家を訪ねていきましたっ!」

    リヴァイ 「…チッ。仕方ねぇな…」
  12. 26 : : 2014/06/28(土) 13:53:01
    リヴァイ ガチャ…「…邪魔するぞ…」

    ハンジ 「あ、リヴァイ。いらっしゃい。」

    ニファ 「どうぞお座りになって…」

    リヴァイ 「…ああ…」ガタッ。

    ハンジ 「何飲む?紅茶?コーヒー?」

    リヴァイ 「…紅茶をもらおうか…」

    ハンジ 「はいはい。ニファ、リヴァイにお菓子出してあげて。」

    ニファ 「はーい。」

    リヴァイ 「…なんだ、この奇妙な形の菓子は…」

    ハンジ 「巨人クッキーだよ。…これが通常種バージョンで、これが奇行種。これが女型で、鎧もあるよ。超大型はさすがに焼けなくてね…」

    リヴァイ 「…巨人を食うのか。なんか複雑だな…」

    ニファ 「巨人ではなく、クッキーだから大丈夫です。…あ、紅茶もどうぞ。」カチャ。

    リヴァイ 「…うむ。」

    ハンジ 「ニファは手際が良いね。きっと良いお嫁さんになるよ。」

    ニファ 「きゃ、ハンジさんたらっ。“このまま君に、ずっと私の紅茶を淹れてほしいな…” “まあ、ハンジさんたらっ。喜んで…” “ニファ…” “ハンジさん…”。」

    リヴァイ 「…おい、この女版劇団ひとりは、いつまでここにいるんだ?」

    ハンジ 「…いつまで大丈夫なの、ニファ?」

    ニファ 「そんなっ。いつまでも、永遠になんて…きゃあっ///」

    ハンジ 「…ゆっくりできるみたいだよ。」

    リヴァイ 「…もう、勝手にしてくれ…」
  13. 27 : : 2014/06/28(土) 14:09:21
    ケイジ 「…おい、ニファ!」バタァン!

    ニファ 「あら、ケイジ…」

    ハンジ 「…いらっしゃい、ケイジ。」

    ケイジ 「はぁ、どうも…って、ニファ、ダメじゃねぇか。勝手に鬼の家に上がりこんで!お話じゃ逃げることになってるだろ!」

    ニファ 「いやっ。私、帰らない!」

    ハンジ 「いいんだよ。ゆっくりしていけば…」

    ケイジ 「…し、しかしですね…」

    リヴァイ 「…まぁ、これは台本の無い調査劇団の演目だ。好きにさせてやれ。俺ももう帰る。」ガタッ。

    ハンジ 「また来てね、リヴァイ。」

    ケイジ ハァ。「…しょうがねぇな。ハンジさんに迷惑かけるなよ。」

    ニファ 「分かってるって。」

    ケイジ 「じゃあハンジさん…よろしくお願いします…俺も帰ります。」

    ハンジ 「うん。分かったよ。」
  14. 28 : : 2014/06/28(土) 14:23:10
    ニファ 「…もう。なによ。まるで子供扱いじゃない。」

    ハンジ 「はは。我が班のチームワークも、まずまずってとこかな。」

    ニファ 「そうでしょうか…」

    ニファの顔をじっと見つめるハンジ。

    ニファ 「…な、何か私の顔についてます?」

    ハンジ 「…いや。ニファも、やっと自然に笑顔になれるようになったなって…」

    ニファ ハッ…。

    ※数珠繋ぎの妄想設定ですが、ニファはハンジ班に配属された直後、親友を目の前で巨人に捕食され、会話すらできないほどに落ち込んだ時期があり、ハンジが献身的に支え、救った過去があります。詳しくは前作、【長靴をはいたネコ】をご覧ください。
  15. 32 : : 2014/06/28(土) 14:57:16
    ニファ 「…はい…あのときは、本当にありがとうございます…」

    ハンジ 「いいや。私は何もしてないよ。今だから言えるけど、あのときは、ケイジも、髭ゴーグルも、すごく心配しててね。でも自分には何もできないからって、すごく悩んでたんだよ。同じ班の仲間なのに…何も、できないって…」

    ニファ 「…そう…だったんですか…」

    ハンジ 「何も聞いてないの?」

    ニファ 「…はい…みんなあれから、何事も無かったように接してくれて…」

    ハンジ 「ああ、そうだったの。みんな優しいね。」

    ニファ 「…ええ…まぁ…」

    ハンジ 「良かった。私の人選は、間違ってなかったようだね。ケイジも、髭ゴーグルも、そしてニファ、君も…」

    ニファ 「」

    ハンジ 「ベストメンバー、だね。うん。」

    ニファ 「…あ、あの…ハンジさん…」

    ハンジ 「…ん、なぁに?」

    ニファ 「私、戻ります…みんなの…ところに…」

    ハンジ 「…うん。行っておいで。」

    ニファ 「…はい。おじゃましました。」

    ハンジ 「またおいで。」

    ニファ ニコ。「はいっ。」
  16. 34 : : 2014/06/28(土) 15:24:25
    エルヴィン 「…リヴァイ、ニファも鬼の家を離れたぞ。村を襲うなら今だぞ。」

    リヴァイ 「…てめぇは空気読め。」

    ニファ 「ケイジ~!髭ゴーグルぅ~!」

    ケイジ 「…あ、ニファが戻ってきた!」

    髭ゴーグル 「早かったな、意外に。」

    ニファ 「あ、あの…あのねっ…」

    髭ゴーグル 「…なんだよ改まって…」

    ニファ 「私、これからもハンジ班で頑張るからっ!みんなのこと、大好きだからっ!」

    ケイジ 「…よしニファそれを俺への、ちゅうで証明してくれっ!」(どさくさに紛れて…むふっ♪)

    髭ゴーグル 「こらこらこらこら。」

    ニファ 「うん、分かった!ケイジ、顔貸して!」

    ケイジ 「よっしゃあ!」

    …チュッ。

    ケイジの頬にちゅうするニファ。

    髭ゴーグル 「…て、するのか…」

    ケイジ 「…やっぱり口じゃなかった…」

    ケイジと髭ゴーグルを、両手で抱き寄せるニファ。

    ギュッ…。

    髭ゴーグル 「…えっ…」

    ケイジ 「…おっ…」

    ニファ 「みんな、これからもよろしくねっ!」

    髭ゴーグル 「…あ、ああ。よろしく…」

    ケイジ 「…こ、こち、こちらこそ…///」

    髭ゴーグル 「固まり過ぎだぞ、ケイジ。」

    ケイジ 「///るせぇよ。」

    舞台の上を見上げるニファ。

    ニファ 「モブリット副長~!」

    天井裏から顔を出すモブリット※裏方の仕事をしていました。

    モブリット 「…呼んだかい?」

    ニファ 「これからも、よろしくお願いしま~す!」

    モブリット 「…う、うん。よろしくね~!」

    ニファ 「あとで、ちゅうしてあげます~!」

    ケイジ 「…はっ!?」

    モブリット 「…気持ちだけ受け取っておくよ~!」

    ケイジ …ホッ。

    髭ゴーグル 「…ニファ…」

    ニファ 「…なに?」

    髭ゴーグル 「俺に、ちゅうは無いのか?」

    ケイジ 「…なにっ!?」

    ニファ 「…あ、そうね…」

    ケイジ ガルルルル…。

    髭ゴーグル 「…いや。冗談だ。さっそく仲間割れは、好ましくないからな。」

    ニファ 「?」
  17. 35 : : 2014/06/28(土) 15:36:32
    エルヴィン 「…どうせ俺のナレーションなんて、誰も期待してはいないのさ…台本のない劇なんだからな…」

    リヴァイ 「いい歳こいて、いじけてんじゃねぇぞクソが。」

    エルヴィン 「いじけてはいないさ。」

    リヴァイ 「…泣いてたのか。」

    エルヴィン 「泣いてはいないさ。」

    リヴァイ 「…ゴミ箱に、丸めたティッシュが大量に捨ててあるな…」

    エルヴィン 「俺は今、花粉症なんだ。」ズズッ。

    リヴァイ 「今は夏だぞ。」

    エルヴィン 「こんな俺を哀れに思ってくれるご婦人が、絶対にこの会場内にいるはずだ。」

    リヴァイ 「女だけとりあえず避難させるか…」

    エルヴィン 「…とりあえずリヴァイ、あとは頼んだ。」

    リヴァイ 「…俺かよ…」
  18. 36 : : 2014/06/28(土) 15:49:52
    ハンジ 「…やぁ、みんな!青春してるねぇ!」

    ニファ 「ハンジ分隊長…いつもの、お願いします!」

    ケイ髭ゴモブ 「…は?いつもの???」

    ハンジ 「…よっしゃ!ハンジ班…フォーエバー!!!」

    ニファ 「フォーエバー!!!」

    ケイ髭ゴモブ 「…ふぉ、フォーエバー…」

    ニファ 「声が小さぁい!」

    ケイ髭ゴモブ「フォーエバー!!!」

    ハンジ 「めでたしめでたし、だね。」

    髭ゴーグル 「いや、全く演目から外れてます。このままだと、観客の皆さんから苦情がきますよ。」

    ケイジ 「そうですよ。せっかく皆さんお忙しいのに、観に来てくださってるんですから…」

    ハンジ 「…それもそうだね。リヴァイ。暴れて。」

    リヴァイ 「…言われなくても、とても暴れてやりたい気分だな…」

    ケイジ 「リヴァイ兵長…どうか、ほどほどに頼みます…」

    ハンジ 「…あれ、エルヴィンのナレーションが無いよ?」

    リヴァイ 「…あいつは今、ナレーションができない状態だ。従って、俺が青鬼兼ナレーターをやる。」

    ハンジ 「…?なんだか知らないけど、演目再開しようか。」

  19. 38 : : 2014/06/28(土) 20:03:24
    【公演再開】

    リヴァイ 「ではいくか…村へやってきた青鬼は、クソ赤鬼に日頃のうっぷんをぶつけました…」シャキン…。

    ハンジ 「話変わってるし!ブレードこっちに向けないでよ!」ヒー。

    リヴァイ 「…何言ってる。この話の題名は、泣いた赤鬼だろ。赤鬼が泣いてなんぼの話だろうが…」

    ハンジ 「…泣く!泣くけど、そういう趣旨では泣かないと思う!」

    リヴァイ 「じゃあどうして泣くんだ…」

    ハンジ 「リヴァイ知らないの?青鬼の深~い友情に感激してだね…」

    ニファ 「その他にも…今まで自分が手にいれたいと思っていた願いが叶えられた矢先に、いつも側に居るのが当たり前だった、かけがえのない存在を失ってしまった…失って初めて、その大切さに気づいたというか…そういう複雑な想いも兼ねていると…」

    ケイジ 「なかなか深いな…」ウンウン。

    リヴァイ 「俺はこのクソメガネに友情の概念などかけらも無いんだが…」

    ハンジ 「そこは演技!演技でカバーするの!」

    リヴァイ 「…まぁ、やってみるか…」
  20. 41 : : 2014/06/28(土) 21:27:50
    リヴァイ 「…赤鬼、お前は村の奴らと仲良くなりたいのか。(棒)」

    ハンジ 「そうなんだよ、青鬼くん。(棒)」

    リヴァイ 「なら、協力してやろう。(棒)」

    ハンジ 「わー、ホントに、ありがとー。(棒)」

    髭ゴーグル 「…この演目の苦情の受付は、副長がやるのか…?」

    リヴァイ 「…俺がわざと村を襲うから、お前は俺を取り押さえ、村を守るんだ。(棒)」

    ハンジ 「分かったよー。でもそうすると青鬼くんが悪者になってしまう僕にはできないよー。(棒)」

    リヴァイ 「…いいんだ。俺たち…と、友達…だろ…(棒)」

    ハンジ 「分かった。僕頑張るよー。(棒)」
  21. 42 : : 2014/06/28(土) 21:54:52
    リヴァイ 「青鬼は村へ出向き、村を襲いはじめた…おい、お前らは逃げまどえ。」

    ニファ 「…了解です。…きゃゃあ青鬼よ!怖いわ!誰か助けてぇ!」

    ケイジ 「う、うわぁ!殺されるぅ!」

    髭ゴーグル 「だ、誰か来てくれぇ!」

    ハンジ 「や、やめるんだ!この凶悪青鬼め!」※(棒)、と示されていないセリフは、けっこう感情が込もってます。

    リヴァイ 「…誰だてめぇは…」

    ハンジ 「私は正義の使者、ハンジさ…いや、赤鬼だ!」ハッハッハー。

    ニファ 「きゃあ赤鬼さんステキ…!」

    ハンジ 「ご声援、ありがとう!さあ、青鬼め、観念しろ!」

    リヴァイ 「…ふざけた奴だな…少しこらしめてやるか…」

    ハンジ ヒソ…。「…リヴァイ、ここで青鬼は、わざとやられるんだよ…」

    リヴァイ 「…仕方ねぇな…さっさとやれ。」

    ハンジ 「では、遠慮なく…えいやあとう!!!」

    リヴァイ 「…おい、痛ぇじゃねぇか…少しは考えろ…」

    ハンジ 「お、青鬼め、まだ逆らうのかー。よーし…」

    リヴァイ 「俺が悪かった。もう帰る。(棒)」

    ハンジ 「…なになに、まだ村を襲いたいって?よし、赤鬼の必殺技を受けてみよー!」

    リヴァイ 「…帰る…」

    ハンジ 「えい、やあ、とう!」

    リヴァイ 「…こんの…」

    リヴァイ 「クソ鬼が!!!」

    バキィッ!!!

    ハンジ 「いっっってぇぇぇっ!!!」

    リヴァイ 「…帰る。」スタスタスタ。

    ハンジ 「…う…」

    ハンジ 「…うう…」

    ニファ 「…ハンジ…さん?」

    ハンジ 「…うわぁぁぁぁん!!!」

    ニファ 「ハンジさん!痛いのですか、救護班をよびますか!?」

    リヴァイ 「こうして赤鬼は泣きましたとさめでたしめでたし。(棒)…さて、旧本部へ戻るか…」

    ハンジ 「本気で殴ることないだろ~ほんの冗談のつもりでこっちはさぁ…うわぁぁん…」

    ケイジ 「…とにかく、傷を看てもらったほうがいいな…」

    髭ゴーグル 「人類最強に本気で殴られたら…たまらんだろうな…」

    ニファ 「…モブリット副長、幕を下ろしてください!」

    幕が下りてゆく…。

    ハンジ 「リヴァイの…バッキャやろう~!」

    ニファ 「…ハンジさん、気持ちは分かりますから、もう泣くのはよしてくださいな…」ヨシヨシ。

    ケイジ 「それだけ泣く元気があれば、大したことないですよ。」

    髭ゴーグル 「ほら、いつもの掛け声出して、元気出しましょう。」

    ハンジ ヒック…「…うっ…うん…」ズズ…。

    ニファ 「…いきますよ…モブリット副長も…よろしければ、観客の皆さんもご一緒に!」

    ハンジ 「…ハ、ハンジ班…フォーエバー!」

    ニファケイ髭ゴモブ 「フォーエバー!!!」

    ハンジ 「…み、みんな…ありがとう…」

  22. 44 : : 2014/06/28(土) 22:32:49
    【カーテンコール】

    エルド 「…や…やっと捕らえた…」

    グンタ 「…掃除も…完了した…」

    ペトラ 「あとは…こいつを…」

    オルオ 「さばく…だけだ!」

    エレン 「あのぅ…先輩方…」

    エルド 「どうした、エレン。」

    エレン 「本当に…こいつをさばいて、食べるんですか?」

    …コケッ?

    オルオ 「…あぁ?てめぇは今日1日なんのためにこいつを追いかけ回してたんだ?甘い考えは捨てろ。世の中、食うか食われるか、だ。」

    ペトラ 「そうよエレン。かわいそうだけど、私たちだって、食べて、生きていかなくちゃならないんだから…」

    エレン 「そうですね…すみません、変なことを言って…」

    グンタ 「…じゃあ、さばくか。」

    エルド 「やれるのか、グンタ…」

    グンタ 「ああ。俺も実家でニワトリを飼ってたからな…ちょっと場所を変えるか。エレンは見ないほうが良いだろうし。」

    エレン 「…すみません…」

    ペトラ 「じゃあグンタ、お願いね。料理は私がするから。」

    グンタ 「…ああ…」

    <約1時間後…>

    ペトラ 「…さ、みんな。できたわよ。ペトラ特製のチキンの照り焼きよ!」

    エルド 「おおっ。」

    グンタ 「これは…」

    オルオ 「…フッ。なかなかの出来だな。この分なら俺の女房役にしてやらんこともな…」

    ペトラ 「オルオの分、兵長に回すわね。」

    オルオ 「ちょっと待て。照れるなよ。まったく…」

    エレン 「…はぁ…なんかオレ、食欲ないな…」

    エルド 「エレン、そんなバチ当たりなことを言うな。ありがたくいただいて、明日の活力にしなきゃダメだぞ。」

    グンタ 「そうだぞ。俺たちは、命をいただいてるんだからな。」

    オルオ 「お勉強になったか、ガキんちょ。」

    リヴァイ ガチャ…「…今帰った…」

    エルド 「お帰りなさい、兵長!」

    グンタ 「お帰りなさい!」

    ペトラ 「舞台のご出演、お疲れ様です!」

    オルオ 「兵長の名演技を見ることができず…このオルオ、一生の不覚…」

    エレン 「兵長…今朝のニワトリを、先輩方が料理してくださって…」

    リヴァイ 「…ほう…悪くないな…」

    ペトラ 「私の、自信作です!」

    グンタ 「掃除も、完璧にこなしました!」

    リヴァイ 「…うむ。」

    エルド 「さぁ兵長、食べましょう!」

    リヴァイ 「…ああ。」

    グンタ 「さ、こちらのお席に…」

    リヴァイ 「…ああ。」

    ペトラ 「ナイフとフォークをどうぞ。」

    リヴァイ 「…ああ。」

    オルオ 「兵長には、1番美味しいとこを!」

    リヴァイ 「…ああ。」

    リヴァイ 「」

    リヴァイ 「…俺は…」

    エレン 「…どうしました、兵長…」

    リヴァイ 「俺は必ず…次の演目には、お前らを連れてゆく…絶対にだ…」

    エルド 「本当ですか、兵長!」

    グンタ 「次の演目が、待ち遠しいです!」

    ペトラ 「今度は、どんなお話かしら!」

    オルオ 「このオルオ、次こそは兵長の演技っぷりをこの目に焼き付けてみせます!」

    エルド 「…よし、リヴァイ班ファイト~…」

    エルグンペトオル 「おー!!!」

    エレン 「…はは、先輩方、元気だなぁ…」

    リヴァイ 「…ま、あいつらのそういう所も…悪くはないが、な…」
  23. 45 : : 2014/06/28(土) 22:35:49
    ※以上で、終了とさせていただきます。
    ご来場いただいた方々、S席をご購入いただいた方々、コメントをくださった方々、ありがとうございました。
    次の演目はまだ未定ですが、またよろしくお願いします。

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kaku

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