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苗木「ボクが超高校級の幸運……?それは違うよ」

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  1. 1 : : 2014/04/27(日) 23:35:31
    苗木「ボクは“超”幸運なんだ……超高校級なんてモノと一緒にして欲しくないな」

    大和田「んだとゴラァ……なめてんのか?」

    苗木「別にそんなつもりじゃないよ!」

    苗木「ただ、こんな環境でイライラしてもいいことないよ?」

    葉隠「なんかすごそうなやつが来たべ」

    石丸「しかし、遅刻したことには変わりない!8時集合と言われていたではないか!」

    苗木「あぁ、ごめんね。でもさ、見てよ」

    ボクは時計の方を指さす

    朝日奈「あ、7時59分で止まってる!」

    苗木「携帯も電波時計もないんだし、本当の時間なんてわからないよ」

    山田「ま、まわりにまで影響を与える……ですと?」

    苗木「そりゃそうだよ、なんてったって超幸運なんだから」

    超幸運

    苗木 誠


    さて、まずは挨拶して回るか……

    苗木「こんにちは、舞園さん」

    舞園「あ、あの!やっぱり苗木クンですよね!」

    苗木「うん、だから声をかけたんだ!」

    苗木「超幸運だもん、忘れられてるはずないよね」

    舞園「超幸運じゃなくても覚えてますよ♪」

    苗木「それは嬉しいよ!」

    さぁて、次はどこに……あの人でいいかな

    腐川「な、なによ……」

    苗木「キミが腐川さんだね?」

    腐川「そ、そうよ……だから何……」

    苗木「読んだよ、『磯の香りの消えぬ間に』」

    腐川「だから何よ……」

    苗木「とても良かったよ……でも幸運なことに誤字を見つけたんだ」

    腐川「!」

    苗木「まぁ、人間誰にでも間違いはあるよね」

    腐川「くっ……」ギリギリ

    苗木「あれ?怒った?ごめんね」

    葉隠「な、なんかヤバイ奴だべ……」
  2. 2 : : 2014/04/27(日) 23:44:05
    苗木「……やぁ、君は?」

    霧切「……霧切。霧切響子よ」

    苗木「へぇ……どんな才能でここに来たの?」

    霧切「実は思い出せないのよ」

    苗木「そうか……でも大丈夫、ボクの幸運は周りにも伝染するから」

    霧切「そう、だと良いけど……」

    葉隠「よう!苗木っち!」

    苗木「君は確か……超高校級の占い師、だね?」

    葉隠「そうだべ!俺の占いによると……はっ!部屋に女の子を連れ込むことになるべ!」

    苗木「そうなんだ……で、占いは当たるの?」

    葉隠「俺の占いは3割当たる!」

    苗木「なら問題ないよ、ボクの幸運の相乗効果でキミの占いは10割当たるに等しいことになるよ」

    山田「チート過ぎますな……」

    不二咲「そんなの、有りなの……?」
  3. 3 : : 2014/04/27(日) 23:53:58
    江ノ島「ていうかさ、あたしの荷物どこ?ケータイもどっか行っちゃったし?」

    苗木「……やれやれ、幸運なのについてないな、ボクも荷物がないよ」

    朝日奈「超幸運の名がすたるねー」

    苗木「仕方ないんだ、1年に2度は不運なことが起こるからね」

    十神「たったの2回だと……」

    セレス「……超幸運、ですか……超高校級のギャンブラーとどっちが勝負運があるのでしょうか」

    苗木「もちろんセレスティア・ルーデンベルクさんの方だよ。ボクは超幸運だけどキミの能力はボクの幸運で能力が引き上げられる……ギャンブルなら負けだよ」

    セレス「セレスで結構ですわ」

    桑田(凄まじい雰囲気で会話に入れないぜ……)
  4. 4 : : 2014/04/27(日) 23:58:55
    大神「しかし、始まらぬな入学式は」

    苗木「じゃあ、少しうんちくでも話そうかな、こうやって耳をふさいだ時のゴーって音は血液じゃなくて筋肉なんだよ」

    苗木「……ってテレビでやってたよ」

    朝日奈「えっ?本当だ!」

    葉隠「本当に音がするペ!」

    十神「ふん、くだら(キイイイイイインンン!

    「あーあー、マイクテストマイクテスト、ねぇ大丈夫?聞こえてる?聞こえてるよね?」

    石丸「苗木クンのおかげで爆音を聞かずに済んだな!」

    十神「……」ピクピク

    山田「聞いてしまった人が1名おりますがな」

    大和田「まぁ、運が良かったな」

    霧切(すごい幸運ね……)クラッ

    霧切(うぅ、私も爆音を聞いてしまったわ……耳を塞げばよかった)
  5. 5 : : 2014/04/28(月) 00:06:27
    「やぁ!オマエラ、おはようございます」

    モノクマ「ぼくはモノクマ、この学園の学園長なのだ!」

    苗木「へぇ……すごいね!」

    舞園「かわいいクマさんです!」

    モノクマ「クマじゃなくてモノクマなんですけど!」

    モノクマ「えー、では入学式を行います!」

    ……
  6. 6 : : 2014/04/28(月) 00:06:36
    ……
  7. 7 : : 2014/04/28(月) 00:22:29
    モノクマ「それでは、レッツコロシアイ!」

    大和田「く、く……」

    石丸「コロシアイなど、言語道断だ!」

    不二咲「じょ、冗談だよね、コロシアイなんて」

    セレス「とりあえず、この学園の探索を致しましょう?」

    苗木「そうだね、じゃあみんな固まって……」

    十神「俺は一人で行く」

    桑田「はぁ!?」

    大和田「そんな勝手は許さねえぞ!」

    あ……大和田クン十神クンの前に出た……喧嘩するねこれ

    十神「どけよプランクトン」

    大和田「あぁ!?」

    大和田「転がされてぇみてぇだな……」ゴキッゴキッ

    まぁ、止めに行くしかないよね

    苗木「ちょ、ちょっとやめなよ!」

    苗木「まずは落ち着いて話そうよ!」

    大和田「あぁ?綺麗事言ったな?俺に教えを解こうってのか?説教か?」

    苗木「ち、違うよ」

    大和田「うるせぇ!」ブンッ!

    苗木「危ないっ!」

    大和田「あぁっ!?よけやがった?」

    苗木「それは違うよ、大和田クンが怒りに任せて殴りかかったせいでバランスが崩れてボクに当たらなかったんだ」

    大和田「お、おぉ……なんか、カッとなって悪かったな」

    葉隠「凄いべ!苗木っちは主人公みたいだべ!」

    苗木「主人公なら十神クンの方がふさわしいよ」

    十神「……フン」

    霧切(超高校級の御曹司が反論できないですって……?)
  8. 8 : : 2014/04/28(月) 00:30:02
    その後、ボクたちは学園を探索した

    そして、食堂に集まって……

    石丸「では、ここに第一回希望ヶ峰学園定例報告会の開始をここに宣言する!」

    とりあえずいろいろなことがわかった

    入り口は固く閉ざされている……

    二階へのシャッターも閉まっていて

    でも、食材は毎日支給されるし部屋は快適らしい

    まぁ、ここに閉じ込められたって事実は揺るぎないものになったね

    腐川「あーーー!もう!なんにも解決しないじゃない!なにもわからないしぃぃ!!」

    セレス「いいえ、わかりましたわ。私達はここに閉じ込められたという紛れもない事実が……」

    ほらね。
  9. 9 : : 2014/04/28(月) 00:38:41
    特に何もわからなかったので各自部屋に戻った

    あぁ、でもこんなことが決まったね

    セレス『夜時間に部屋から出るのを禁止しましょう』

    セレス『まぁ強制ではありません』

    出るなよ、絶対出るなよってことかな

    さて、とりあえずシャワールームに行こうかな

    苗木「あれ、開かないな……よっと」ガチャッ

    苗木「なるほど、湯船はないんだね」バタン

    モノクマ「やぁ苗木クン!君の部屋のシャワールームのドアのたてつ……あれ?」

    モノクマ「コツがわかっている……?」

    モノクマ「いや、まぐれだよね?」

    苗木「うるさいなぁ、今シャワータイムだからどっか行ってよ」

    モノクマ「あ、はい!」

    モノクマ(……超幸運か、厄介だな)
  10. 10 : : 2014/04/28(月) 00:42:42
    次の日も学園の探索……

    次の日も……
  11. 11 : : 2014/04/28(月) 00:51:16
    桑田「あーーー!同じところ探しても手がかりねーよ!」

    石丸「落ち着くのだ!きっと助けは来るはずだ!」

    朝日奈「そうだよ!もう3日も経つんだよ?警察だって動いてるよ!」

    江ノ島「マジで?」

    モノクマ「オマエラ、警察なんてアテにしてるの??」

    大神「モノクマ……何しに来たのだ」

    モノクマ「オマエラがコロシアイしなくてつまらないんだよ……」

    葉隠「当たり前だべ!人殺しなんて嫌だべ!」

    腐川「……そうね、無理して出ようとする理由なんてないもの」

    モノクマ「ん?出る理由?そうか!足りないものがひとつあったね!それは動機だね!」

    ……嫌な予感がする

    でも、大丈夫……

    ボクは超幸運だからね
  12. 12 : : 2014/04/28(月) 00:56:24
    期待です!
  13. 13 : : 2014/04/28(月) 01:08:18
    しばらくしてモノクマから呼び出しがかかった

    モノクマ『オマエラ、視聴覚室に集まってください!』

    ……そうしてみんな集まった

    舞園「一体何を見せられるのでしょうか……」

    苗木「きっと、大丈夫だよ」

    こうして映像を見始めた……

    ボクの映像は……

    家族からのメッセージ……ん?

    ノイズ……

    荒れ果てた部屋……

    なるほどね、家族がどうなったかわからない……か

    でも何も心配じゃないな……だって

    ボクの妹も超幸運だからね、父さんも母さんも大丈夫だ

    それに映像も嘘っぽいし

    舞園「い、いやあああああああああ!!!!!」

    ……おっと、他の人は大変そうだな

    舞園「出なきゃ……ここから出なきゃ……」

    舞園「どうしてこんなことになっちゃったの……?」

    幸運にもボクは座りこんだ舞園さんのパンツを見ることができた。

    ボクの超幸運はささいなこともあるんだよね、まぁそんなことはおいといて……

    苗木「舞園さん!大丈夫!?」

    舞園「い、いや……」

    舞園「いやあああああああああ!!!!!」ダッ

    苗木「待って!舞園さん!」タッタッタッ

    舞園「嫌!離して!」

    苗木「落ち着け!」

    舞園「」ビクッ

    苗木「何を見せられた!」

    舞園「み、みんなが……」

    舞園「アイドルグループのみんなが……」

    苗木「大丈夫だよ、外にはこまるがいる。もう一人の超幸運がいるから大丈夫だよ」

    舞園(その自信はどこから湧いてくるんですか……)

    舞園(やはり信用できません)

    舞園(ならば、利用してみましょう)

    舞園(まずは)

    舞園「な、苗木クン……う、ああああああああ!!!!!」

    苗木「ボクの胸で泣かれるのは気分悪くないけど……ちょっとわざとらしいよ」

    舞園「!」

    苗木「動揺してる……やっぱりね」

    そう、どうしてわかったのか……それは昨日のこと
  14. 14 : : 2014/04/28(月) 01:13:02
    苗木『葉隠クン、どう?』

    葉隠『ん?あぁ、この雑誌面白いべ!』

    苗木『……捜査は進展してないんだね』

    葉隠『じゃあ!占ってみるペ!それで勘弁な!』

    苗木『仕方ないな』

    葉隠『俺の占いは3割当たる!』

    苗木『それは違うよ!!』

    葉隠『……そうだべ、苗木っちがいれば10割だべ!』

    葉隠『……』

    葉隠『見えたべ!』

    苗木『なにか外に出る手がかりは?』

    葉隠『……無いべ、けど』

    葉隠『舞園っちに気を付けろ』

    葉隠『って出たべ』

    苗木『なるほどね、気をつけてみるよ』

    葉隠『ん、あぁ、わかったべ……』

    葉隠『さっぱりわからんぞ……』
  15. 15 : : 2014/04/28(月) 01:13:25
    >>12
    ありがとうございます!
  16. 16 : : 2014/04/28(月) 01:17:05
    苗木「ボクを騙そうとしてるのかな?もしかしてボクを殺そうとしてるのかな?」

    舞園「ち、違いますよ……ひどいです……」

    ちょっとやりすぎたかな……

    苗木「ごめん舞園さん、ボクも気が動転してたよ……ひどいこと言ってごめん、ちょっと疑心暗鬼になってたよ」

    舞園「はい……ごめんなさい」

    大和田「……苗木が凄すぎて映像の内容ぶっ飛んだぜ」

    石丸「……あぁ」

    モノクマ(おっかしいな……)
  17. 17 : : 2014/04/28(月) 01:20:30
    苗木チートwww
  18. 18 : : 2014/04/28(月) 01:29:49
    苗木「さて、と……寝ようかな」ピンポーン

    苗木「舞園さんが夜這いに来たのかな」ガチャッ

    舞園「あ、あの……苗木クン?」

    苗木「ボクを襲いに来たんだよね?いいよ、心の準備はできてるから」

    舞園「違いますよ!逆に……襲われそうだったのかもしれません」

    苗木「どういうこと?」

    舞園「さっき私の部屋のドアをガチャガチャされて……怖かったんですけど外を見たら誰もいなくて……」

    苗木「それは大変だね……」

    舞園「はい……」

    苗木「じゃあ、ボクの部屋に泊まる?」

    なるほど、葉隠クンの『部屋に女の子を連れ込むことになるべ!』はこういうことか

    舞園「えっ」

    苗木「あ、いや……でもあれだね、ひとつの部屋に男女二人ってのはまずいし……ほら、監視カメラがあるからあれやこれやはできないよ」

    舞園「し、しませんよ!///」

    かわいいなぁ……やっぱ超幸運となると女の子のこういう面が見れるからいいよね

    苗木「ごめんごめん……じゃあ、部屋を交換するってのはどう?舞園さんを狙ってる不届き者が来たら返り討ちにするよ」

    舞園「そうですね!じゃあ、これが部屋の鍵です」

    苗木「わかった、言っておくけどボクが来ても開けないでね、もし襲われでもしたら嫌だから」

    舞園「はい!ありがとうございます!」

    さて、これからアイドルの部屋にお泊まりだ!

    ……本人はいないけどね
  19. 19 : : 2014/04/28(月) 01:33:48
    苗木「ここがアイドルの部屋か……」

    苗木「……なんかいい匂いがする」

    苗木「布団かぁ!匂いが残ってるのかな!?」

    モノクマ(超幸運であり超変態だったか)

    苗木「はぁ……落ち着くなぁ」

    苗木「……シャワールームに行ってみよう!」

    モノクマ(どうしようもないなこいつ……)
  20. 20 : : 2014/04/28(月) 01:34:13
    ……
  21. 21 : : 2014/04/28(月) 01:40:32
    苗木「……ふぅ、疲れちゃったな……ん?」

    ゴミ箱の中に……あのDVD?

    見てみようかな

    視聴覚室に行ってみようかな

    苗木「夜時間は外出禁止って言ってたけど強制じゃないしね……」ガチャッ

    「うわっ!舞園さん?」

    「ああああ!!!」

    「舞園っ!?……マジかよ!」

    苗木「……」

    少し様子を見ることにしよう

    案の定ボクは策にはまったのかな?

    「死んで……死んでよっ!」

    「落ち着けって!」

    「あなたを殺さないと……出られない!」

    「おま……本当にあのクマの言うこと信じてんのかよ!本当に出れるわけ……」

    「バカ!」

    「くっ……うらぁ!」

    「キャアアアアアアアアアア!!!!!!」

    そろそろ様子を見に行こう、暴力に発展してるみたいだ
  22. 22 : : 2014/04/28(月) 01:51:32
    舞園「嫌、いやあああああああああ!!!!!」

    舞園(シャワールームに逃げ込めば……)

    桑田「落ち着けって!話し合おうぜ!」

    舞園「い、嫌!」ガチャガチャ

    舞園(あ、開かない!?)

    苗木「そのドア、開けるのにコツがいるんだよ」

    舞園「な、苗木クン……!?」

    桑田「苗木!?よ、よかった……」

    苗木「何が良かっただよ……その手に持ってる模擬刀はなに?」

    桑田「こ、これは仕方なく……」

    苗木「仕方なく?何が……」

    その時、ボクは床に落ちている包丁を見て、すべてを悟った

    舞園さんが……桑田クンを殺そうとしていたということを、ね

    まぁ、さっき思いっきり『死んでよ!』って言ってるの聞いたけどね

    苗木「……ふぅ、こんな現場に居合わせて不幸なのか、殺人を止められて幸運と思うべきなのか……まぁ、ボクのことだから幸運なんだよね」

    舞園(やばい……やばい……やばい……)

    舞園(殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される)

    苗木「さて、舞園さん……どういうことかな?」

    舞園「い、いやあああああああああ!!!!!殺さないで!」

    桑田「大丈夫だって舞園!俺も苗木も殺したりしない!」

    舞園「う、嘘よ!二人で打ち合わせしてたに決まってる!そうじゃなきゃ……こんなに【都合よく苗木クンが部屋に来るわけが無い】じゃない!」

    苗木「それは違うよ……(ねっとり)」

    苗木「だって、ボクは超幸運なんだよ」

    舞園「そんなことで……」

    桑田「けど、苗木のおかげで助かった……俺も興奮してたからな、模擬刀で殴り殺してたかも……」

    桑田「それに、運良くシャワールームの建て付けが悪かったおかげでこうして逃げられずに話せてるしな」

    苗木「忘れたの?ボクは」

    舞園「……超幸運」

    苗木「そう」ニコッ

    舞園(本当に何者なの……)ペタッ

    桑田(あ、見えた)

    舞園さん、油断しすぎ。女の子なんだから……

    まぁいいや、説得は続けよう
  23. 23 : : 2014/04/28(月) 01:57:28
    その後、ボクと桑田クンは舞園さんを説得した。

    舞園さんは心から後悔し、そして桑田クンと……何故かボクにも謝った。

    ボクとしてはアイドルの部屋に行けたからぶっちゃけご褒美だったよ

    桑田「じゃ、じゃあ舞園……さん、おやすみ。」

    桑田「また明日、な?」

    舞園「……はい」

    桑田「じゃあな!」バタン

    苗木「……さて、目的は果たしたんでしょ?もう部屋を交換する必要はないよね?」

    舞園「……ごめんなさい、少し、一緒にいてください……まだ、手が震えてて……」

    苗木「わかった」

    舞園「怖いです……まだ……」

    苗木「ぎゅってしてあげようか?」

    舞園「……」コクン

    ボクの超幸運が初めて(?)とてもボクにとっていい働きをしてるね!

    超幸運万歳!ラッキー万歳!
  24. 24 : : 2014/04/28(月) 02:01:32
    舞園「……」

    苗木「落ち着いた?」

    舞園「zzz…」

    苗木「安心したのかな?」

    でも、どうしよう……部屋に置いていくとかぎをかけられない……

    一緒にこの部屋に泊まろう、校則には『個室でのみ就寝可能』って書いてあったけど、誰の部屋で誰と寝るのはダメとは書いてなかったからね

    舞園さんは……よっと。

    舞園「zzz…」

    ボクは床で寝よう……

    ……

    あっ、鍵閉めなきゃ
  25. 25 : : 2014/04/28(月) 02:04:49
    面白いです!期待!
  26. 26 : : 2014/04/28(月) 02:17:20
    >>25

    ありがとうございます!
  27. 27 : : 2014/04/28(月) 02:23:15
    次の日……ボクは舞園さんの声で目が覚めた

    舞園「苗木クン……苗木クン!」

    苗木「おはよう舞園さん……大丈夫?」

    舞園「はい!落ち着きました!」

    苗木「よかった……さぁ、朝ごはんを食べに行こう」

    舞園「はい!……あ、そうだ!」

    苗木「ん?」

    舞園「苗木クンには迷惑かけましたから……私は超高校級の……いいえ、超助手になっちゃお!」

    超助手 超高校級のアイドル

    舞園 さやか


    苗木「ありがとう、じゃあ行こうか」

    舞園「はい!」
  28. 28 : : 2014/04/28(月) 02:33:58
    石丸「おはよう苗木クン!舞園クン!」

    山田「おやおや?仲がよろしいですな?」ニヤニヤ

    腐川「な、なにがあったのよ……」

    桑田「何があってもいいじゃねえか!さぁ、朝飯食おうぜ!な?」

    十神「何を隠している……」

    桑田「べ、別に何も……」

    舞園「いいんですよ桑田クン……」

    舞園さんは昨日のことを説明し始めた。

    けど、時間的には今日なのかな?どっちでもいいか

    十神「殺そうとしただと……?」

    セレス「あら、怖いですわね」

    江ノ島「まじ、怖いんだけど」

    舞園さんを責めるような人もいるけど……

    朝日奈「大丈夫だよ!現に桑田は生きてるんだし!」

    大神「その通りだ……」

    桑田「そうだよ!気にすんなって!」

    不二咲「大丈夫!」

    ……味方も、たくさんいる

    舞園さんは大丈夫だよね……

    ボクは超幸運としての役目を果たしたのかな……

    幸運にも、皆は平穏を保っていられている。ボクはこれからも生き抜いてやるんだ!
  29. 29 : : 2014/04/28(月) 02:34:26
    モノクマ「いや、終わらないよ!」

    ですよね。
  30. 30 : : 2014/04/28(月) 02:45:57
    モノクマ「なーに和んでんのさ!せっかくコロシアイが起きてたのに!」

    苗木「ボクはコロシアイなんてさせないよ!」

    十神「フン……つまらん、こんな緊張感のあるゲームはそうそう経験できるものではないからな」

    苗木「ゲーム……ゲームだって!?」

    十神「当たり前だ、互いを騙し、騙され……殺し、殺され……面白いゲームじゃないか」

    モノクマ「そうそう!いいね!」

    石丸「何を言っているのだ十神クン!」

    十神「お前ら愚民とは思考が違うんだ……おいモノクマ!退屈だ、2階を開放しろ」

    モノクマ「うん、いいよ?」

    江ノ島「えっ!?いいの?マジ?」

    モノクマ「もう飽きちゃったでしょ?だから行動の幅を広げてやったよ!これで殺人の工作もいろいろできるね!」

    霧切「どうしてもコロシアイをさせたいみたいね」

    葉隠「俺の占いによると……モノクマは焦ってるべ!」

    モノクマ「そんなわけないじゃん!」

    そうなんだな。

    モノクマ「とにかく!2階を開放するから、探索して、殺って殺って殺りまくっちゃえー!」

    というわけで、ボクたちは2階に向かった。
  31. 31 : : 2014/04/28(月) 02:55:56
    2階にはプールがあった。

    ……つまりは

    サービスシーンがっ!?

    朝日奈「ねぇ!プールで泳ごうよ!」

    舞園「そうですね!」

    大神「良い気分転換になるといいな」

    桑田「お、おい!これは行くしかないよな!」

    山田「ふっ……僕は二次元にしか興味無いですがね!」

    葉隠「俺たちも泳ぐべ!そして見るべ!」

    苗木「それに賛成だ!」

    セレス「あら、醜いものですわね」

    腐川「わ、私が醜いですって……?」

    セレス「違いますわ」

    やっぱり超幸運は伊達じゃないよ……朝日奈さんと舞園さんのサービスシーンが見れるんだから!

    朝日奈「不二咲ちゃんも行こうよ!」

    不二咲「えっ!?……えーと」

    不二咲「いや、ボクは……」

    不二咲「その……」

    どうしたんだろう不二咲さん……気になるな
  32. 32 : : 2014/04/28(月) 02:57:07
    今回はここまでです。明日は更新できるかわかりません……

    コメントありがとうございます!
  33. 33 : : 2014/04/28(月) 03:58:33
    良い!
    続き期待です!
  34. 34 : : 2014/04/28(月) 06:57:53
    面白い…期待です!
  35. 35 : : 2014/04/28(月) 08:40:42
    >>33
    >>34

    ありがとうございます!

    少し時間あるので少し書きます
  36. 36 : : 2014/04/28(月) 08:46:40
    不二咲さんは図書室が気になるって言って図書室に言ってしまった

    今ここにいるボク、葉隠クン、桑田クン……そしてたぶん向こうには朝日奈さん、大神さん、舞園さん……以外は図書室にいるんだろうね

    つまり、今はサービスシーンに備えて水着に着替えてるんだ

    桑田「なぁ苗木!わくわくするな!」

    苗木「最高だよ!己の幸運をここまでありがたく思ったことないよ!」

    葉隠(今までろくなことがなかったんだべか……)

    葉隠「苗木っちの超幸運のおかげだべ!」

    苗木「さぁ、行こう2人とも、輝かしい未来が待ってるよ!」

    桑田「っしゃあ!行くぜ!」

    葉隠「目に焼き付けてやるべ!」
  37. 37 : : 2014/04/28(月) 08:47:20
    誤字訂正
    言ってしまった→行ってしまった

    やらかしてしまったorz
  38. 38 : : 2014/04/28(月) 08:56:19
    ボクたちは唖然とした。プールに入るなり凄まじい水しぶきが目に飛び込んできたから……

    葉隠「な……なんだべあれ」

    桑田「朝日奈と、大神か……?」

    苗木「す、すごい速さ……」

    舞園「あっ!苗木クン!」トテトテ

    桑田(走ってくる舞園かわいい)

    葉隠(眼福だべ)

    苗木「あれ?舞園さんは泳がないの?」

    舞園「ちょっとあの二人の勢いには……」

    朝日奈「ぷはぁっ」ザバァ

    朝日奈「皆もおいでよ!」

    桑田(お、おおおおお!?)

    葉隠(朝日奈っち最高だべ!)

    舞園「あの、さっきから葉隠クンと桑田クンが無言でうなずき合ってるんですが」

    苗木「男にはね、言葉以外でも通じるところがあるんだよ……」クルッ

    カッコつけて振り向いた時、幸運にもボクはボールを見つけた

    苗木「ねぇ!このボールで遊ぼうよ!」

    大神「よくそんなところにあるものを見つけたな……」

    苗木「当たり前だよ!だってボクは」

    舞園「超幸運、ですもんね?」

    苗木「そうだよ!……舞園さんの水着姿が見れるんだもん」

    舞園「なっ///やめてください!見るの禁止しますよ!」

    苗木「だって本当のことだもん」

    舞園「///」

    桑田(苗木って本当はただの超高校級の女たらしなのか?)

    葉隠(いんや、超チャラ男だべ)
  39. 39 : : 2014/04/28(月) 08:59:03
    葉隠「いてぇ!」

    桑田「お、おい大丈夫か!」

    大神「むぅ、加減が難しいな」

    苗木「大神さんもっと力抜いて投げないと葉隠クン死んじゃうよ!」

    朝日奈「大丈夫だって!」

    舞園「ふふ、楽しいですね」

    この幸せが続けばいいな……

    けど、その幸せはすぐに崩れることとなる

    ……わけないでしょ?ボクは超幸運だからね
  40. 40 : : 2014/04/28(月) 09:07:27
    しばらく遊んで、ボクたちはプールを出た

    桑田「いやー、楽しかったね!」

    葉隠「最初は女子に目がいったけど、途中からは本気で遊んじまったべ!」

    苗木「ボクは最初からそのつもりだったよ?2人とも変態なんだから……まったく」

    葉隠「オメーに言われたかねーって!」

    葉隠「苗木っちについて占ってやるべ……不幸が起きてしまえばいいんだべ」

    桑田「それはないだろ?だって超幸運だからな!」

    葉隠「むむっ!見えたべ!体を鍛えるべし!寝る間も惜しんで体を鍛えるべし!」

    葉隠「……だべ」

    苗木「ええ……?」

    桑田「あはは、災難だな」

    苗木「仕方ない、ここのダンベルを借りていこう……部屋で少し使ってみようかな」

    桑田「苗木も俺みたいになれよ!」

    超高校級の野球選手、桑田怜恩……確かに彼はいい体つきをしていた。さすがは超高校級の野球選手……2回言ってしまったね

    あの体は憧れるなぁ……大和田クンみたいなのはちょっとガチガチすぎるんだよね

    大和田「……ったく、イライラするぜ」ガチャッ

    桑田「よお、大和田じゃん?どうした?」

    大和田「十神のヤローがな……」
  41. 41 : : 2014/04/28(月) 09:13:30
    少し前、図書室にて

    十神「このゲーム、勝ち残ってやる……俺は本気で動く。貴様らも本気を出せよ」

    不二咲「……だよ」

    十神「なんだ」

    不二咲「嫌だよ!コロシアイなんて……嫌だよ……」

    江ノ島「十神泣かしたーサイテー」

    十神「黙れノータリン……」

    大和田「黙って聞いてりゃテメーは上から目線でいつもいつも……イライラすんだよ!」

    十神「当然だ、俺は愚民共よりも上にいるからな」

    大和田「んだとゴラァ!」

    石丸「やめたまえ!」

    大和田「どけ!あいつは殴ってやらねえと……」

    石丸「暴力は何も生み出さないぞ!」

    十神「フン、また仲良しごっこが始まったな」

    大和田「クッ……いちいちムカツクヤローだ」
  42. 42 : : 2014/04/28(月) 09:17:37
    大和田「……ってなわけだ」

    苗木「十神クン……仕方ないねぇ」

    葉隠「素直になれないんだべ」

    桑田「超高校級の御曹司だかなんだか知らねーけど俺たちだって御曹司がなんなのかよく知らねーよ」

    そう言えばそうかもしれない

    大和田「……イライラするから体を動かしに来たんだ」

    苗木「そっか……ボクたちは出たとこだから、またね」

    大和田「おお、またな」

    こうしてボクは更衣室をあとにした……

    言い忘れてたけど更衣室にはトレーニング機器があってトレーニング室としても使えるんだ
  43. 43 : : 2014/04/28(月) 12:46:48
    そしてその夜……

    苗木「……あれ、石丸クンと大和田クンだ」

    石丸「根性がないから暴力に走るのだろう!」

    大和田「あぁん?じゃあテメーには俺より根性があるってのか?」

    石丸「無論だ!」

    あー……これは絡むとめんどくさそうだね

    桑田「何言い争いしてんだよ……どうした?」

    石丸・大和田「ああん?」

    大和田「ちょっと付き合え!」

    石丸「ほら行くぞ!」

    桑田「は?ちょ!は、離せ!」

    どっかで捕まった宇宙人みたいに桑田クンが連れていかれた

    超幸運じゃなかったらボクが捕まってたんだろうなぁ

    さて、ボクはもう寝ちゃおう
  44. 44 : : 2014/04/28(月) 12:55:34
    翌日

    朝か……食堂に行こう

    ……

    ダッハッハッハッハ!
    ワッハッハッハッハッ!

    石丸クンと大和田クンの笑い声……?一体何が……

    石丸「やぁ苗木クン!おはよう!」

    大和田「おーっす苗木ぃー!」

    苗木「なにあれ」

    江ノ島「なーんか朝からキモいんだよねー」

    苗木「どうしてそんなことになってるの?二人は」

    石丸「サウナでの我慢対決だ!」

    大和田「おうよ!」

    苗木「で、どっちが勝ったの?」

    桑田「二人仲良くぶっ倒れてた、引き分けだ」

    そっか、桑田クンは立ち会い人ってわけね、悪いことしたなぁ(棒)

    石丸「勝敗などどうでもいいのだ!」

    大和田「その通りだぜ兄弟!ワッハッハッハッハッ!」

    石丸「ハッハッハッハッハッ!」

    まぁ、仲が良さそうで何よりだよ

    舞園「おはようございます苗木クン!」

    苗木「おはよう舞園さん」

    舞園「今日も超助手は頑張ります!」(`・ω・´)ゞ

    苗木「ありがとう!」

    ピンポンパンポーン

    葉隠「な、なんだべ?」

    モノクマ『オマエラ、至急体育館に集まってください!支給、子宮、四球、始球、死球、梓宮、至急!』

    十神「チッ……うるさいやつだ」

    山田「では、体育館に行くとしますかねぇ」

    今度はどんな動機だろう……でもボクは負けない、だって超幸運だから……
  45. 45 : : 2014/04/28(月) 17:39:08
    モノクマ「よく来たねオマエラ!」

    モノクマ「今回は……これ!知られたくない秘密や恥ずかしーい過去が書いてあります!」

    苗木「……」スッ

    葉隠「な、なにしてんだべ苗木っち」

    モノクマ「何カッコつけて右手を上にあげてるの」

    苗木「いいから配れよ」

    モノクマ「はいはい」バサァッ!

    桑田「投げんのかよ!」

    不二咲「ボクのは……これか」

    セレス「私のはこれですわね」

    山田「僕のはこれですな!」

    苗木「……!」パシィ!

    舞園「挙げてた手に紙が吸い寄せられてきた……!?」

    大和田「かっこよすぎる……」

    苗木「さて、ボクの秘密は……?」バリバリ

    『特になし~情報集まらなかった~』

    苗木「さすが幸運……」

    舞園さんは……?

    舞園「う、うそ、なんで……」

    どれどれ

    『舞園さんのパンツの色は〇〇であり、一年中色は変えない』

    苗木「へぇー……そうなんだ」

    舞園「みっ!?」

    舞園「見たんですか?」

    見る前に知ってたし……昨日生で見たからね

    多分、桑田クンも知ってると思うよ、その秘密

    ちなみに色はね、スクールモードをやればわかるんじゃないかな

    苗木「ごめんごめん」

    舞園「かわりに苗木クンのも見せてください!」

    苗木「いいよ」ハイ

    舞園「……」

    舞園「そんなのありですか?」

    苗木「ボクは超幸運だからね」
  46. 46 : : 2014/04/28(月) 17:44:16
    モノクマ「1日以内に殺人が起きなかった場合は……その秘密を全国に公開しちゃうよ!」

    大和田「んだとぉ!?」

    不二咲「そ、んな……」

    大丈夫、皆なら……
  47. 47 : : 2014/04/28(月) 18:50:09
    桑田クンと舞園さんがボクの部屋に来ている。

    なんでかって言うと……あの一件以来何かと仲がいいからだ

    舞園「……ということなんですよ」

    桑田「まぁ、そりゃ恥ずかしいよな……」

    苗木「ところで桑田クンは?」

    桑田「……」

    舞園「桑田クン?」

    桑田「俺はな……」

    ……

    なるほど、スタメンになるために昔仲間を怪我させて……

    それは知られたくない過去だね

    桑田「……今でこそ超高校級だけどな」

    舞園「あれ?桑田クンて野球嫌いじゃありませんでした?」

    桑田「昔は大好……」

    桑田「そ、そうだぜ、野球なんてダサいからやめるんだ!」

    本心が見え見え隠れ見え見えだよ桑田クン……素直じゃないね

    桑田「しっかし苗木はすごいな!情報集まらなかったってよ!」

    舞園「幸運てレベルじゃないですよ!」

    苗木「そりゃそうだよ、超幸運なんだから」

    ハハハハハ!!

    苗木「さて、寝ようか……」

    桑田「ま、待てよ……」

    舞園「どうしたんですか?まさか殺されるかもしれなくて怖いとか?」

    桑田「ちがっ……ちげーよ!」

    わかりやすいなぁ

    苗木「ボクが部屋に送っていくよ、桑田クン……舞園さんもね」

    桑田「……ありがとよ」

    舞園「はい!」ニコニコ

    こうして、他の皆を心配しながらも、ボクたちは一日を終えた

    超幸運のボクが学園内にいるんだ、殺人は起きないはずだよ

    ……たぶんね
  48. 48 : : 2014/04/28(月) 18:52:59
    凄く面白いです!
    期待です‼︎
  49. 49 : : 2014/04/28(月) 18:54:00
    >>48

    ありがとうございます!
  50. 50 : : 2014/04/28(月) 18:59:35
    次の日、目が覚めた時には正直不安でいっぱいだった

    苗木「誰か死んだりしてないよね……」

    食堂に行こう

    舞園「あ、苗木クン……」

    苗木「おはよう、どうしたの?」

    舞園「大和田クンが話したいことがあるって……皆を呼ぶようにって」

    苗木「ボクが最後なのかな?」

    舞園「はい!」

    苗木「さすが超幸運……誰も待つことないわけだよ」

    舞園「待たせてますけどね」

    苗木「……それを言われると反論できないよ」

    舞園「ふふっ……」
  51. 51 : : 2014/04/28(月) 19:01:18
    大和田「皆聞いてくれ……俺は……」

    苗木「あれ?不二咲さんは……?」

    山田「本当ですな」

    石丸「まずは聞きたまえ!」

    朝日奈「眠そうだね石丸」

    大神「まずは聞こう……」

    大和田「昨日な……」
  52. 52 : : 2014/04/28(月) 19:08:03
    図書室で揉め事があったあと、不二咲は俺にこう言ったんだ

    「強くなりたい」

    って。

    だからトレーニングをすることにしたんだ

    でも、どこでやろうかとなった時、不二咲は男子更衣室でいいよって言ったんだ

    よくわかんねえけど俺が女子更衣室に入るよりはいいと思って深くは考えなかった……

    そして約束の時間……あぁ、もう一つ謝らなきゃな。これは夜時間の遅くなんだ

    俺はあらかじめ更衣室に入っていた……けど、不二咲はどうやって入ってくるんだ?

    そう思った矢先、不二咲は……

    普通に入ってきやがった……

    「お待たせ」

    って……
  53. 53 : : 2014/04/28(月) 19:11:32
    朝日奈「そ、それって……」

    葉隠「【不二咲っちはエスパーなんだべ!】」

    苗木「それは違うよ!!」break!

    苗木「普通に入ってきたってことは……不二咲さんは男だったんだ」

    江ノ島「うっそ……」

    セレス「あらあら……」

    大和田「話を続けるぜ」
  54. 54 : : 2014/04/28(月) 19:16:54
    俺は戸惑った……まさかって。

    そして入ってくるなり……

    「ごめんね大和田クン……ボクは……男なんだ!」

    ……衝撃的だった。

    話を聞いてみると、それはあのクマ野郎がばらそうとしてた秘密らしい

    そしてな……

    「ボクも強い男になるんだ!大和田クンは強いもんね!」

    「どんな秘密をばらされても平気なんだろうね」

    それを聞いたとき、俺は不二咲への嫉妬と怒りで……

    「俺は強い!」

    「強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い!!!!」

    「お……大和田クン……?」

    「兄貴よりもだーーーー!!!!」

    ……って、思いっきり殴っちまった
  55. 55 : : 2014/04/28(月) 19:20:43
    セレス「話を聞く限り、一方的に殴ったということですわね」

    大和田「……」

    石丸「兄弟を責めないでくれ!兄弟は……兄弟は……!」

    大和田「いいんだぜ兄弟……」

    ……なるほど、ボクがダンベルを借りていかなかったらダンベルで不二咲さんが……殺されていたのかもしれない

    葉隠クン……ありがとう
  56. 56 : : 2014/04/28(月) 19:26:06
    石丸「僕はその後兄弟に呼び出され、不二咲クンを部屋へと連れ帰る手伝いをし……一晩様子を見ていた」

    葉隠「だから眠そうなんだべ」

    「あれ……?みんなおはよう……」

    セレス「おはようございます」

    セレス「……不二咲、くん<●><●>カッ」

    不二咲「えっ!?」

    まぁ、そのあとなんやかんやで大和田クンと不二咲さんは仲直りしたんだ

    もともと喧嘩してたわけじゃないけど……

    あ、不二咲クンだったね
  57. 57 : : 2014/04/29(火) 05:48:42
    モノクマ「コラー!コロシアイしろよ!」

    モノクマ「秘密をばらすぞ!いいのか!」

    十神「だからと言って今ここで殺人を起こす者はいないだろうが……」

    舞園「それに、秘密をばらされたところで皆さんはからかったりしません!」

    ……舞園さんのはからかえると思うよ?

    モノクマ「ぐぬぬ……次はそうはいかないよ!」

    次も失敗だよ……超幸運がここにいるんだからね
  58. 58 : : 2014/04/29(火) 07:37:31
    ピンポンパンポーン

    苗木「……なんだろう」

    「オマエラ、至急体育館に集まってください!」

    十神「新たな動機か……いい加減殺人が起きないとつまらん」

    石丸「な、そんなことを言うべきではない!」

    大和田「ほっとけ兄弟、コイツは俺たちとは頭が違うんだ」

    十神「当然だ、俺は愚民共とは」

    苗木「いいから体育館に行こうよ」

    大神「苗木の言う通りだな」

    ……十神クンはどうしてあんななんだろう
  59. 59 : : 2014/04/29(火) 07:50:03
    葉隠「来たべモノクマ!」

    モノクマ「よく来たね!」

    桑田「……お、おい!モノクマの下にあるのって全部札束じゃねえか!?」

    セレス「あら、本当ですわね」

    モノクマ「そう!これは10000000000円!」

    江ノ島「読めねーよ!」

    モノクマ「100億えーん!」

    葉隠「ひゃっ!?ひゃくっ!?」

    モノクマ「人を殺したクロには、卒業とは別にこの100億円をプレゼント!」

    大神「人の命は金では買えぬ!」

    十神「100億などというはした金では誰も殺人を起こすとは思えないな」

    腐川「……結構な金額よ」

    葉隠「あの金があればなんでもできるべ!」

    苗木「葉隠クン!」

    葉隠「わかってるべ……殺したりはしねぇよ」

    朝日奈「葉隠だしね……信用できるのかな」

    葉隠「ひでぇべ!」
  60. 60 : : 2014/04/29(火) 08:09:48
    苗木「……ねぇ葉隠クン、今回の占いは?」

    葉隠「……ちょっとここでは言いづらいべ」

    ……ん?

    舞園(今回の占いって……完全に葉隠クン頼りじゃないですか)

    舞園(いや、2人いてこそですね)

    舞園(……助手は私なのに)

    舞園(……なんの役にも立ててないですね)

    舞園「……グスッ」

    朝日奈「あー!桑田が舞園ちゃん泣かした!」

    桑田「何で俺なんだよ!」
  61. 61 : : 2014/04/29(火) 08:24:26
    葉隠クンをボクの部屋に呼んだ。これで占いもしやすいだろ

    苗木「で、今回は何が出たの?」

    葉隠「……セレスっちだべ」

    苗木「……セレスさん、が……なんだって?」

    葉隠「そこまでしか出ないんだべ……なんでだべ」

    ……まだ運命が決まってないのかも

    ピンポンパンポーン

    「えー、只今より3階を開放します!よりよいコロシアイを!」

    葉隠「出たべ!セレスっちには要注意だべ!」

    ……具体的に何を注意すればいいんだろう

    苗木「ありがとう葉隠クン」

    葉隠「で、でも俺の占いは……」

    苗木「ボクがいれば10割だよ」

    葉隠「だ、だべ……」
  62. 62 : : 2014/04/29(火) 10:44:15
    セレス(あのお金があれば……私の夢に近付く……いえ)

    セレス(夢は実現する!)

    セレス(その為には……誰かを殺さなければ……)

    「セレス殿!ロイヤルミルクティーですぞ!」

    「ぶ、豚めがすぐに持ってきますぞ!」

    セレス(……山田クンなら)

    セレス(……ふふ、ごめんなさい山田クン)

    セレス(あなたには生贄になってもらいます……)

    セレス(ですが、どうやって殺しましょうか……)
  63. 63 : : 2014/04/29(火) 11:17:35
    セレスさん……気をつけろったってどうすれば……

    監視するわけにもいかないよね

    とりあえず今日は寝よう……

    大丈夫、ボクは超幸運だから……
  64. 64 : : 2014/04/30(水) 09:59:47
    そして深夜……

    ピンポーン

    苗木「ん……こんな時間に……」

    舞園さんが夜這いに来たのかな……?

    苗木「今開けるよー……」ガチャッ

    山田「苗木誠殿ーー!」ブワッ

    苗木「や、山田クン!?どうしたの!?」

    山田「じ、実はですな……」
  65. 65 : : 2014/04/30(水) 10:08:56
    数分前

    セレスの部屋

    セレス「や、山田クン……」

    山田「どうしましたかウサギさん……」

    セレス「……チッ」

    セレス「じ、実は……」

    セレス「石丸クンに……」

    山田「石丸清多夏殿がどうかなさったのですかな?」

    セレス「あの……言いにくいのですが……乱暴されまして……」

    山田「な、なんだとぉ!?」

    セレス「恐らくこのコロシアイで溜まった怒りや溜まったアレを発散しようとしたのでしょう……」

    山田「む、むむ……許せん!」

    山田(はっ!こういう時……)

    回想(コロシアイ学園生活二日目)

    苗木『女の子が落ち込んでるとき?』

    山田『えぇ、超幸運なら何人もの女性を……』

    苗木『まぁ、その真相はおいといて……落ち込んでる時はね』

    苗木『「俺が忘れさせてやるよ」って抱いてやればいいんだ※』

    山田『な、なるほど!』

    回想終わり

    山田(い、今こそ……!)

    山田「セレス殿」

    セレス「……はい」

    山田「ボクが忘れさせてあげるよ(イケボ)」

    セレス「はっ……」

    セレス「はぁぁぁぁぁ!!!???」

    山田「まずは服を」

    セレス「っざけんなてめぇ!何考えてんだビチグソがぁぁぁ!!!」バキャァッ

    山田「うぅっ!?……殴られるのはご褒美ですが指にはめてる鉄が痛いですぞ……」フラフラ

    セレス「出てけ変態!てめーに頼ろうとしたのがバカみてーだ!」

    山田「う、うぅ……はい」
  66. 66 : : 2014/04/30(水) 10:15:38
    山田「……というわけですぞ」

    苗木「当たり前でしょ」

    山田「し、しかし!」

    苗木「忘れたの?それは……」

    苗木「※」

    苗木「だよ?」

    山田「……見落としてましたぞ」

    山田「※イケメンに限る」

    山田「……そうでしたな」

    苗木「そうだよ……まぁ、明日死んでないことを祈るよ」

    大丈夫だよね、ボクと接触したんだから死にはしないさ

    山田「う、うぅ……では、失礼いたしますぞ」

    苗木「うん、幸運を祈るよ」

    ……さて、寝るかな

    ピンーポン

    苗木「この鳴らし方は!」ガチャッ

    石丸「こんな夜遅くにすまない!」

    苗木「石丸クン!?」

    ……なんか読めたぞ
  67. 67 : : 2014/04/30(水) 10:30:00
    石丸「じ、実はな苗木クン!」

    数分前

    石丸「……さて、見回りも終わっ……」

    石丸「しまった!もう夜時間!しかもかなり遅い時間ではないかぁぁぁぁ!」

    山田「ヒィィィ」

    山田「苗木誠殿!」

    ……バタン

    石丸「むっ、こんな時間に……風紀が乱れるじゃないか!」

    石丸「セレスクンの部屋から……セレスクンに聞き込みだ!」

    石丸「……」ピンーポン

    セレス「はい」ガチャッ

    石丸「せっ、セレスクン!?服が乱れてるじゃないかぁ!」

    セレス「乱れてませんわ」

    セレス(山田の豚のせいで伸びちまった……)

    セレス「立ち話もなんですから中に来てください」

    石丸「しかし!女性の部屋に入るなど!」

    石丸「不健全……」

    セレス「相談したいことがあるのです……」

    石丸「よしわかった!相談なら受けるぞ!」

    セレス(楽勝ですわ)
  68. 68 : : 2014/04/30(水) 10:33:38
    石丸「ということでセレスクンの部屋に入ったのだ!」

    苗木「うん、だいたいわかったけど続けて」

    数分前

    セレスの部屋

    セレス「じ、実は先程山田クンに乱暴されまして……」

    石丸「乱暴とはなんのことだ!」

    セレス「そ、その……」

    セレス「ピー」

    セレス「……ですわ」

    石丸「な、なん、なっ!?」

    石丸「風紀が乱れるどころじゃない!法律違反じゃないか!」

    セレス「う、うぅ……」ポロポロ

    石丸(女の子が落ち込んで泣いている!?)

    石丸(こういう時は確か……)
  69. 69 : : 2014/04/30(水) 10:44:47
    苗木「うん、ごめん!石丸クンにも山田クンと同じこと言ったね!」

    石丸「?」

    苗木「つまりは抱きついてビチグソがぁぁぁ!!!されてボクのところに相談に来たんだね」

    石丸「なっ、なぜそれを!」

    わかるでしょ普通……

    石丸「そ、それでだ……どうしてボクは殴られたのだろう」

    苗木「だって※だし」

    石丸「?」

    ☆超幸運説明中☆

    石丸「そ、そうだったのか!」

    苗木「ごめんね、無責任なこと言ったね」

    ……石丸クンはイケメンだよね

    イケメンでもやっぱダメなのか

    石丸「そ、そこでだ苗木クン!問題は山田クンなんだ!」

    苗木「それなら心配ないよ、さぁ山田クンの部屋に行こう」

    石丸「し、しかし!」

    苗木「大丈夫、ボクは超幸運だから」

    ……待てよ、3人がグルの可能性も捨てきれない

    桑田クンか舞園さんを呼ぼう……

    苗木「じゃあ行こう石丸クン」ガチャッ

    石丸「うむ!」バタン

    舞園「……あれ?苗木きゅんと石丸きゅんじゃないれすかぁ……」

    舞園「ろーして私の部屋にぃ……」

    石丸(寝ぼけているな!)

    寝ぼけてるねこれ

    苗木「起きて舞園さん!」ペシペシ

    舞園「は、はい!」

    石丸「では行こう苗木クン!」

    苗木「待って石丸クン!舞園さんも連れてくよ」

    石丸「……第三者も多い方がいいな!」

    舞園「お、男だらけの部屋に連れ込んでなにかしようとしてますね!」

    そういう言い方をすればそうなるよね……

    ってなわけで、舞園さんと石丸クンと一緒に山田クンの部屋に向かった

    ……セレスさん?

    怪しいけど彼女はポーカーフェイスだ、もしグルだとしても何かと理由をつけて否定し、ボクにも真相はわからないだろうからね
  70. 70 : : 2014/04/30(水) 10:56:48
    山田の部屋

    山田「僕は殺される……」

    ピンポン

    山田「!」ビクゥ!

    山田「あ、開けませんぞ……」

    ボクダヨーヤマダクン

    山田「苗木誠殿!」

    山田「はい」ガチャッ

    山田「い、石丸ぅ!?」

    石丸「山田クン!話を聞かせてもらうぞ!」

    舞園「お、落ち着いてください!」

    結局、落ち着いて話をするまでには時間がかかった。

    一方その頃、セレスの部屋では

    セレス「これであの二人がコロシアイをするはずですわ」

    セレス「私のことが好きな山田……規律にうるさい石丸……」

    セレス「絶対上手くいきますわ!」

    セレス「……なぜだかわかりませんが」

    セレス「本物と違って考えが浅い気がしますわ」

    セレス「……本物?本物ってなんなんでしょうか」
  71. 71 : : 2014/04/30(水) 11:15:00
    舞園「つまり、2人ともセレスさんを襲ったんですね!」

    石丸・山田「断じて違う!」

    苗木「石丸クンは違うと思うけど山田クンはそうだよ」

    山田「ぐふっ!」

    舞園「……そうだ!」

    苗木「どうしたの?」

    舞園「話し合いだと緊張感にかけてるので本気で議論するために四人でここで裁判を開きましょう!」

    舞園「真実を導き出すための学級裁判を!」

    石丸「学級裁判……?校則にあったものだな!」

    山田「なるほど……予行演習ですな?」

    苗木「じゃあ、始めようか、命懸けの学級裁判を……」

    舞園「命かけてませんよ」

    苗木「……」

    もし、この話し合い……いや、裁判でどちらかがぼろを出したらそいつがセレスさんを襲ったことになる……

    そして誰も怪しくなかったら……

    セレスさんの陰謀があきらかになる!
  72. 72 : : 2014/04/30(水) 12:53:52
    舞園「ミニ学級裁判の説明です!」

    舞園「話し合いの中で怪しいと思ったところに苗木クンがコトダマを打ち込みます!」

    舞園「以上です!」

    舞園「安価ですか?なにそれおいしいの?らしいです」
  73. 73 : : 2014/04/30(水) 15:08:09
    学級裁判(ダン!ダダダン!

    開廷!(ズドォン!


    議論開始!

    山田「今回セレスティア・ルーデンベルク殿を襲った輩は……」

    山田「ずばり!【石丸清多夏殿ですぞ!】」

    石丸「そんなはずはない!」

    石丸「ボクはセレスクンの口から直接聞いたのだ!」

    石丸「【山田クンこそが犯人だ!】そうに決まっている!」

    舞園「どういうことなのでしょうか……」

    山田「僕がセレス殿に呼び出される前に……」

    山田「【石丸清多夏殿は僕より先にセレス殿の部屋に行っていたのです!】」

    石丸「何度言えばわかるのだ!僕ではない!」

    舞園「さっぱりわかりませんね……」

    いや……今の議論には決定的な間違いがある

    そこを否定できれば……彼のアリバイが証明できるはずだ!
  74. 74 : : 2014/04/30(水) 15:10:50
    山田「今回セレスティア・ルーデンベルク殿を襲った輩は……」

    山田「ずばり!【石丸清多夏殿ですぞ!】」

    石丸「そんなはずはない!」

    石丸「ボクはセレスクンの口から直接聞いたのだ!」

    石丸「【山田クンこそが犯人だ!】そうに決まっている!」

    舞園「どういうことなのでしょうか……」

    山田「僕がセレス殿に呼び出される前に……」

    山田「【石丸清多夏殿は僕より先にセレス殿の部屋に行っていたのです!】」

    苗木「それは違うよ!!」【石丸見回りを行う】

    break!
  75. 75 : : 2014/04/30(水) 15:19:00
    山田「な、何が違うんですかな……」

    苗木「石丸クンは、校内の見回りをしていたんだ……そうだよね?」

    石丸「うむ、今日は少し遅くなってしまったがな!」

    舞園「今日だけ、ですか……?」

    舞園「今日に限って遅くなるなんて……」

    山田「怪しいですぞ!」

    石丸「なぜだ!なぜそうなる!ボクは……」

    石丸「それに!山田クンがセレスクンの部屋から出て、苗木クンの名前を呼びながら部屋に入ったのを見ているんだ!」

    苗木「そうなんだ、彼は山田クンがボクに訪ねてきたのを知らないはず……それは」

    苗木「実際に見ていたからだ!」

    舞園「そうですよね……本人にしかわからないことです」

    山田「ぐ、ぐぬぬ……」

    山田「ならば、あの涙はどう説明するのですかな!?」

    石丸「涙だと……それならボクも見たぞ!セレスクンが『山田クンに乱暴されまして』と言いながら涙してるのを!」

    いや……その涙が本物とは限らない……だって彼女は……
  76. 76 : : 2014/04/30(水) 15:21:46
    閃きアナグラム開始!

    ス ェ イ ー カ ポ ー フ

    ポ ー カ ー フ ェ イ ス

    ポーカーフェイス


    そうかわかったぞ!
  77. 77 : : 2014/04/30(水) 15:26:12
    苗木「彼女……セレスさんは超高校級のギャンブラー……ポーカーフェイスなんだ!」

    苗木「それに涙なら……君にだって作れるよね舞園さん」

    舞園「……痛い所をつかないでほしいです」シュン

    舞園「確かに、女の涙は武器ですから……だいたいの女子はすぐに涙を流せますよ」

    石丸「なんだと……?」

    山田「そ、そんな……」

    山田「しかし!ボクの様子を見ていても石丸清多夏殿が先に来てヤった後である可能性は残ってますぞ!」

    石丸「なぜなんだ!素直に認めたらどうかね!」

    山田「絶対に僕は違いますぞ!」
  78. 78 : : 2014/04/30(水) 15:31:44
    舞園「結局のところ……山田くんがあやしいですよね」

    山田「僕はヤってませんぞ!童帝ですからね!」

    舞園「ひ、卑猥です……」

    石丸「そうだ!し、しかし君が犯人ならもう……」

    石丸「……ではないはずだ!」

    山田「繰り返し言われると恥ずかしいですぞ」
  79. 79 : : 2014/04/30(水) 15:33:10
    苗木「次は、セレスさんの様子について議論してみようよ」

    舞園「すみません、私だけ知らなくて……」

    苗木「気にしないでよ舞園さん」

    山田「セレス殿の……様子……?」
  80. 80 : : 2014/04/30(水) 15:37:36
    議論開始!

    石丸「僕は知っている!」

    石丸「山田クンがセレスクンの服を引っ張り、乱れた格好にさせたことを!」

    石丸「つまり、【無理やり服を脱がせたんだ!】」

    山田「脱がせてはいませんぞ!」

    舞園「……ということは襲おうとしたことは認めるんですね?」

    山田「せ、正確には違いますぞ」

    苗木「あはは……ごめんね」

    山田「ですが、僕は【セレス殿に抵抗された】のですぞ!」

    石丸「【そんな証拠はないではないか!】」

    舞園「どう考えても山田くんが怪しいですよ!」

    いや……証拠はある……そこを指摘できれば……

    山田クンの話は……真実性のある物になる!
  81. 81 : : 2014/04/30(水) 15:39:07
    石丸「僕は知っている!」

    石丸「山田クンがセレスクンの服を引っ張り、乱れた格好にさせたことを!」

    石丸「つまり、【無理やり服を脱がせたんだ!】」

    山田「脱がせてはいませんぞ!」

    舞園「……ということは襲おうとしたことは認めるんですね?」

    山田「せ、正確には違いますぞ」

    苗木「あはは……ごめんね」

    山田「ですが、僕は【セレス殿に抵抗された】のですぞ!」

    石丸「【そんな証拠はないではないか!】」

    苗木「それは違うよ!!」【山田の頬の傷痕】

    break!
  82. 82 : : 2014/04/30(水) 15:43:38
    苗木「山田クンの頬には……セレスさんに抵抗された証拠となる傷痕があるんだ」

    石丸「なにっ!?」

    舞園「痛そうな傷ですね……」

    山田「これはセレス殿に叩かれた傷ですぞ……いつつっ」

    山田「手に鉄の……あの……アクセサリーをつけた手で叩かれたのでこんな傷が……」

    舞園「では、山田くんも違う……?」

    石丸「ぼ、ボクが怪しいというのか!?」

    いや……石丸クンも違うはずなんだ

    そこを次の議論ではっきりさせよう……
  83. 83 : : 2014/04/30(水) 15:52:14
    議論開始!

    舞園「【容疑者は石丸】くんに絞られましたね!」

    石丸「ち、違う!僕は何もしていない!」

    山田「ふふふ……僕は知ってますぞ」

    山田「僕が来た時はセレス殿の服装はきっちりしていた……」

    山田「つまり!【抵抗されることなく服を脱がせた】のですぞ!」

    石丸「言いがかりはやめたまえ!」

    石丸「抵抗されたところで……」

    石丸「【まだ君がやった可能性はあるんだ!】」

    いや……w今の議論は明らかにおかしいだろw

    そこを論破して次に行こうw
  84. 84 : : 2014/04/30(水) 15:54:31
    舞園「【容疑者は石丸】くんに絞られましたね!」

    石丸「ち、違う!僕は何もしていない!」

    山田「ふふふ……僕は知ってますぞ」

    山田「僕が来た時はセレス殿の服装はきっちりしていた……」

    山田「つまり!【抵抗されることなく服を脱がせた】のですぞ!」

    苗木「それは違うよ!!」【セレスの証言】

    break!
  85. 85 : : 2014/04/30(水) 16:01:34
    山田「な、なにが……」

    苗木「抵抗されてないわけが無いんだよ……山田クン、セレスさんの部屋での会話を思い出してみて」

    山田「えーと確か……」

    山田「『あの……言いにくいのですが……乱暴されまして……』でしたな!」

    舞園「ら、乱暴されたなら抵抗するはずですよ!」

    舞園「抵抗してない場合は……『体を許しましたの』だと思います!」

    山田「うぐっ……?僕も違くて石丸清多夏殿も違うとなると……?」

    答えは……ひとつだ!

    1,2人はグル
    2,セレスが嘘をついている
    3,実はボクが犯人だ

    →セレスが嘘をついている

    これだ!
  86. 86 : : 2014/04/30(水) 16:24:30
    苗木「これが事件の全貌だよ!」

    苗木「セレスさんは、まず山田クンを呼び出し、石丸クンに仕向けようとした……しかしその後予想外のことが起こったんだ」

    苗木「それは石丸クンの訪問……しかしそれを逆手に取り、動揺しながらも石丸クンを騙すことにも成功した……動揺していても彼が気付くことはない。だから信じたんだ。だってセレスさんはポーカーフェイスだからね」

    苗木「その後、恐らく二人はコロシアイをすると読んでいたんだよ」

    苗木「敵を取ったあとはセレスさんに報告に来るだろう……その時に、彼女は親切なそのどちらかを殺し、もう一人のそばに置き……」

    苗木「二人は殺し合いました」

    苗木「……ですませようとしたんだ」
  87. 87 : : 2014/04/30(水) 16:27:07
    山田「しかし!そんなことをする理由はないですぞ!」

    石丸「そうだ!」

    舞園「それは違います!」【新たな動機】

    break!(どっちを?)

    舞園「モノクマが新たな動機を出してきたじゃないですか……百億円」

    石丸「しかし、彼女はギャンブラーなのだろう?金には困ってないのでは」

    苗木「逆だよて」
  88. 88 : : 2014/04/30(水) 16:27:51
    苗木「ここに来て誤字とはね」

    苗木「逆だよ……」

    山田「はい?」
  89. 89 : : 2014/04/30(水) 16:36:02
    苗木「お金がないからこそ、自分の力で荒稼ぎしていたんだよ……」

    石丸「そ、そうか!どちらにしろ人を殺さねばなにもできないからな!」

    山田「なるほど……外に出なければ金も使えないですからな」

    苗木「じゃあ……明日、行こうか」

    石丸「セレスクンの説得だな!」

    舞園(私は役に立てたのかな?)

    苗木「役に立ったよ」

    舞園「えっ!?」

    山田「認めたくはないですが……ボクも明日行きますぞ」

    とりあえず、死人は出なかった

    二人ともボクのところに来てくれてよかった……まぁ、超幸運だからね

    明日、セレスさんのとこに行こう!
  90. 90 : : 2014/04/30(水) 19:30:02
    果たしてセレスさんは納得するのかな・・でもこれだけは言える・・希望は絶望なんかには負けないよ・・

    臭い(別の意味で)ですね・・期待です!!
  91. 91 : : 2014/04/30(水) 20:34:41
    >>90

    ありがとうございます!

    セレスさんは……手ごわいと思いますw
  92. 92 : : 2014/04/30(水) 20:55:14
    次の日、ボクと石丸クン、山田クンはセレスさんの説得に行った。

    舞園さんには外の見張りを頼んだ

    なんでかって?それはその……女の子がいるとあれじゃないか、なんとなく。
  93. 93 : : 2014/04/30(水) 21:06:17
    セレス「苗木クン、これはどういうことですか?」

    苗木「キミがこの二人のどちらかを殺そうとしていたことはわかっているんだ!」

    石丸「そんなことはやめるんだ!」

    セレス「まぁ、言いがかりもいいとこですわね」

    セレス「それに……外に出る理由なんてありません、私はここでの生活に適応したのですから」

    山田「な、苗木誠殿……?やはりボクたちの勘違い……」

    石丸「では!どうして山田クンに襲われたと嘘をついたんだ!」

    山田「それに石丸清多夏殿はボクより前には部屋に来てませんぞ!」

    セレス「……ふふっ」

    何を考えてるんだ……?

    セレス「なるほど、昨日は集まって状況整理などをしたのですね……それなら襲われてない事実はばれてしまいますわ……」

    苗木「嘘をついたことを認めるんだね?」

    セレス「あら、この学園では嘘をついてはいけませんの?そんな校則はないと思うのですが勘違いでした?」

    石丸「こ、校則……には、ないな」

    セレス「ちょっとからかっただけですわ」

    だからって……!

    苗木「だからって!冗談にしても度が過ぎるよ!殺人に発展してたのかもしれないじゃないか!」

    セレス「まぁ、二人が殺し合い?そんなの無理に決まってますわ……人と話すことなど出来そうにない豚……規律の中にいるしかできない猿……私は三蔵法師かしら、うふふ」

    石丸「沙悟浄はどうしたのだ!」

    苗木「そこじゃないよ!」

    セレス「とにかく、適当なことを言うのはやめてくださらないこと?私は不愉快ですわ」

    苗木「……どうしてからかったの?」

    セレス「暇だったからですわ」

    苗木「どうして襲われたなんて言ったの?」

    セレス「ですから……暇だったからですわ」

    苗木「どうして二人を殺し合うように」

    セレス「暇だったからですわ、おわかりですか?」

    苗木「どうして涙まで見せたの」

    セレス「真実性をもたせるためですわ」

    苗木「じゃあ」

    セレス「いい加減にしろこの平凡野郎おおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

    山田「せっ、セレス殿!?」
  94. 94 : : 2014/04/30(水) 21:15:30
    セレス「うぜぇんだよさっきから!なんなんだよオメーラ!」

    石丸「せ、セレスクン!?」

    セレス「おとなしく騙されて殺し合えばいいのによ!なんだよ!なんで二人とも苗木に言いに行くんだよ!」

    苗木「認めるんだね?殺そうとしてたこと……」

    セレス「認めたらどうなるんですのぉぉぉ!?」

    苗木「は?」

    セレス「認めようが認めまいが関係ないですわぁぁぁぁぁ!?!?!?」

    石丸「適応したと言っておきながら、実は誰よりも出たいのだな!」

    セレス「んなわけねーだろ!」

    まいったな……これは論破できる気がしない

    けど……超幸運を信じるんだ……!

    苗木「どうして!素直に認めないんだよ!せめて理由を……」

    セレス「暇だったからって言ってんだろーが!」

    ……そう。

    山田「拉致があかないですな苗木……な、苗木誠殿!?」

    石丸「う、うつむいてどうしたのだ!」

    もういい……傷つけたくはなかったけど

    苗木「2人とも……外に出よう」

    セレス「やっとわかったか!帰れ!」

    石丸「わ、わかった……」ガチャッ

    山田「……失礼いたしました」

    舞園「な、苗木くん?苗木くんは来ないんですか?」

    苗木「あぁ、舞園さんはさ、ボクの部屋からあれ持ってきてよ」

    舞園「!」

    舞園「……本当にやるんですか?」

    苗木「当たり前だよ、もう他に手段はない」

    セレス(い、いったいなんなんだよ苗木ぃ!)
  95. 95 : : 2014/04/30(水) 21:20:17
    セレス「どういうつもりですの?」

    セレス「……まさか、男女二人きりですし」

    セレス「私を襲……!?」

    苗木「そんなわけないよね」

    ガチャッ

    苗木「やぁ舞園さん!ありがとう!」

    舞園「……はい、どうぞ」

    セレス(金の模擬刀!?)

    舞園「……」バタン

    苗木「さて、と」カチャ

    セレス「まさかそれで脅して私から本音を聞き出そうとしてますの?」

    苗木「……」ニヤァ

    セレス「!」ゾクッ

    ボクは……今だけ超高校級の鬼畜になるよ

    ん?超鬼畜じゃないのかって?

    超鬼畜は巷で噂のジェノサイダー翔とかだよ、やだなぁ
  96. 96 : : 2014/04/30(水) 21:27:08
    苗木「さぁ、本当のことを言ってよ」

    セレス「暇だったからですわ……もう、やめてくださらないこと……っ?」グスッ

    また嘘泣きか……反省の色なし、と判断させてもらうよ

    まずは……床に思い切り跡をつけるか

    苗木「言えよ!」バキッ

    セレス「」ビクッ

    セレス(な、まさか本当にこれで脅すつもりか……?苗木のくせに!)

    セレス「で、ですから暇だったのでちょっとからかっただけですわ……その、怖いのでその喋り方やめてくださらないこと?そのねっとりとした……」グスッ

    ※イメージ的には狛枝で

    また嘘泣きか……

    苗木「何言ってんの?本当のことを言わないからだよ」

    セレス「本当の事ですわ!」

    セレス(ま、まさか本当に叩いてきたりはしないはず……だよな!?)

    あー、まだ本気で叩かないとか思ってるよ

    じゃあとりあえず……首元に当てるか

    苗木「言ってよセレスさん……」グイッ

    セレス(やっぱり、脅しに過ぎないか、焦らせやがって……)

    セレス「暇だったからですわよ、さっきから言う通り」

    苗木「ふーん……」

    ……さて、どうしてやるかな
  97. 97 : : 2014/04/30(水) 21:32:20
    苗木「あくまでシラを切るつもり?」

    セレス「理由なんてないですわ……本当の事しか言いませんわよ」

    苗木「叩くよ?これで……骨折するかもよ?」

    セレス「そんなことできるかしら」

    苗木「いいの?包丁で応戦してても右手首折られそうな硬さの模擬刀だよ?」

    セレス「やれるもんならやってみろやビチグソがぁぁぁぁ!!!!」

    やれるもんなら……か

    ごめんね、ボクは他の死人が出ないためなら……

    “やれる”んだよ
  98. 98 : : 2014/04/30(水) 21:47:23
    苗木「……」

    セレス「どうしたんですの?降参……ですか?フフッ」

    口元に甲を当てたその右手……

    その右手、切らせてもらう!

    苗木「いい加減にしろよ!」バキッ

    ……まぁ、骨折しない程度には手加減するよ

    セレス「いたっ……!?」

    セレス(ほ、本気!?)

    苗木「言いなよ、ボクはやるよ?」

    セレス「何がだよ!暇だったからっつってんだろ!」

    苗木「正直に言えよ!」バキッ

    ……はい、今度は左

    セレス「いっ!?」

    苗木「ほら言ってよ」バキッ

    苗木「ほら」バキッ

    両足……

    セレス「っ!」バタッ

    はい、壁まで下がって……座りこんじゃったね……そうだね、痛みには耐えられないよね

    セレス「やめてくださらないことっ?こんな一方的な暴力は……」

    セレス「ちょっとからかっただけと言ってるはずですが?」

    まだ言わないか、さすがポーカーフェイス

    ボクだってこんなことしたくないけどさ……

    苗木「言えよ」ボゴッ

    今度は腹……効くんじゃないかな

    セレス「グッ……ウェフッ……ケフッ……何、を……」

    苗木「言わないからだよ!」バキッ

    苗木「ほら」バキッ

    苗木「言えって」バキッ

    苗木「ほら!」バキッ

    セレス「も、もうやめ……」

    苗木「喋る気になったか?言えよ!」バキッ

    セレス「や……やだ……」

    苗木「なんか言ったか?あ?」バキッ

    セレス「い、痛……」

    セレス(矛盾してる……)

    苗木「ほら!」バキッ

    セレス「ひっ……」

    モノクマ(……来てはみたけど)

    モノクマ(止められそうにないな)

    セレス(も、モノクマ!?)

    セレス(助けてくれるの?)

    モノクマ(これは僕の手にはおえないよ)

    セレス(モノクマぁぁぁ!帰らないでえええ!)

    苗木「そら!」バキッ

    一方その頃部屋の外……

    イヤアアアアアア!!!!!

    舞園「な、苗木くん……こ、怖いです……」

    舞園(でもこれも、きっと結果的にはよくなるはず……)

    モウイヤアアアアア!!!!

    舞園(……やりすぎじゃないですか?)

    舞園(人って必死になると怖いです)
  99. 99 : : 2014/04/30(水) 21:55:05
    苗木「言う気になったか?お?」バキッ

    セレス「ひぐっ……えぐっ……」

    苗木「なんだ、本気で泣くとそうなんのか、今までのは嘘泣きか……」

    さて、そろそろ仕上げかな

    首を絞めて……と

    苗木「よくも騙してくれたな、あん?」ギゥゥゥ

    セレス「ァ……ゥ……」

    苗木「どうした?やめて欲しいか?」

    セレス「……」コクコク

    苗木「仕方ないな……」

    セレス「!」

    セレス(い、今なら逃げれる……)

    あー、立って……逃げる気かな

    セレス(逃げさせてもらいますわ!)ダッ

    ガチャガチャ

    セレス(あ、開かない!?)

    苗木「何があっても開けさせないように外でつっかえ棒使ってるから」

    苗木「それから……逃げようとしたね?」

    セレス「い、いや……違……」

    苗木「逃げようとしただろ!」バキッ

    ……いてて、拳で殴るのは慣れてないよ

    あ、模擬刀も慣れてないよ!?

    セレス「ご、もう、その、」

    苗木「聞こえねえんだよ!」バキッ

    セレス「あ、その」

    苗木「ほら!」バキッ

    ……お、下がったね。距離ができた。話すかな?

    セレス「私が悪かったですうううううう……ごめんなさぁああああああい……えぐっ……ひぐっ……もう痛くしないで……」

    はい、堕ちたネ

    モノクマ(さすがの僕でも引くわ……)
  100. 100 : : 2014/04/30(水) 21:58:50
    苗木「さて、舞園さんを呼ぶか」ガチャッ

    苗木「舞園さん、セレスさんをよろしく。ボクは二人を呼んでくるから」

    舞園「は、はい……」

    舞園(目の前には、見てられないほどの傷のついたセレスさんでした)

    舞園(泣きじゃくって……恐怖にひきつった顔)

    舞園(今まさに、“死”を連想した感じですね)

    舞園(……私も怖いです)

    セレス「やだあああああ!!!あなたも殺す気でしょおおおおおお!!!!」

    舞園「ち、違います!落ち着いてください!ね?」

    舞園(だめですこれ!苗木くんやりすぎですよ!)
  101. 101 : : 2014/04/30(水) 21:59:51
    ……
  102. 102 : : 2014/04/30(水) 22:03:11
    苗木「やぁ舞園さん、ありがとうね」

    山田「なっ、これは……?」

    石丸「セレスクンが傷だらけじゃないか!」

    苗木「ん、あぁ……これね」

    セレス「苗木くんにやられました……助けてくだ」

    苗木「あ?」

    セレス「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」

    石丸「……」

    山田「……」

    舞園(そりゃ絶句しますよね……)

    苗木「さーて、セレスちゃん?話してみよっか、ほんとーのことをさ」

    セレス「ち、ちがうの……」

    苗木「な」

    苗木「に」

    苗木「が?」

    セレス「ほ、ほんとは……たえこ、です……」

    苗木「!?」

    そ、それは予想外だよセレスさん!
  103. 103 : : 2014/04/30(水) 22:13:48
    セレス「ほんとは、安広多恵子って言うんです……ひぐっ……えぐっ……」

    山田「……」

    石丸「……」

    舞園「……」

    苗木「ふーん、じゃーあー、どーしてたえこちゃんはー、セレスティア・ルーデンベルクなんてー、偽名を名乗ったのかーな?」

    お情けとして人物名はセレスのままにしとくよ

    セレス「……過去の自分と……決別するために……」

    苗木「ふーん、まぁそんなことはいいよ」

    苗木「どうして二人を騙したの?」

    セレス「こ、ここから出たくて……」

    苗木「でもさー、今わかったよね?今死ぬかもって思ったとこのたえこちゃんならわかるよね?」

    セレス「……」コクコク

    苗木「人を殺すってのは重ーいことなんだよ?」

    苗木「もうしないって約束できる?」

    セレス「できる……」

    苗木「本当に?」

    セレス「本当です……」

    苗木「じゃあ、二人に謝ってよ」

    石丸「い、いや僕たちはもう……」

    山田「そ、そうですぞ……」

    セレス「ごめんなさい石丸クン山田クン……ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……もうしないから許してくださいいいいい……」

    石丸「き、気にしてないからな!」

    山田「そうですぞぞ!ぞ!」

    セレス「……ひぐっ」

    セレス「ありがとふたりともおおおおおお!!!!!」ギュッ

    山田(抱きついてきたあああえええ!?)

    セレス「いつも豚とか言ってごめんなさいいいい……えぐっ……それから石丸クンもさっきは……」

    石丸「大丈夫だ、その……サル顔と言われることはよくあるのだ!」

    セレス「ごめんなさあああああいいいいいいい」

    舞園(こうして、セレスさんの野望は苗木クンがぶっ壊しました)

    舞園(2人ともセレスさんを許しました。)

    舞園(ですが、少し苗木クンを怖がってるようでした)

    舞園(……超助手としてやっていけるんでしょうけ)

    苗木「不安?」

    舞園「えっ、な、なんで……」

    苗木「エスパーだから」

    舞園「えっあの」

    苗木「冗談だよ」

    舞園(不安です)
  104. 104 : : 2014/04/30(水) 22:15:26
    舞園(不安過ぎて誤字りました。)

    舞園(超助手としてやっていけるんでしょうか)

    舞園(です……本当に不安です)
  105. 105 : : 2014/04/30(水) 22:19:40
    舞園(その後どうやって過ごしたのかあまり覚えてません……)

    舞園(さっきの苗木くん……怖かったな)

    ピンポーン

    舞園「……はい!」

    「舞園さん……ボクだよ……」

    舞園「……」

    舞園「どうしたんですか?」ガチャッ

    苗木「舞、園さん……」

    苗木「うああああああああああああああ!!!!!!!!!」

    舞園(私にしがみついて泣き出してしまいました)

    舞園(やっぱりつらかったんだと思います)

    舞園(……人が死んじゃったらどうなってしまうんでしょう)

    苗木「ちょっと、話してもいいかな……」

    舞園「いいですよ、さ、ベッドに座ってください」ニコッ

    苗木「ありがとう……」

    舞園(加害者も被害者も精神ズタボロですね)
  106. 106 : : 2014/04/30(水) 22:49:58
    人間って慣れないことをするもんじゃないよね・・
  107. 107 : : 2014/04/30(水) 22:56:32
    >>106

    でもやってるときは必死で周りが見えないもんなんですぜ……(更新しろ)
  108. 108 : : 2014/04/30(水) 23:15:34
    苗木「ボクは……なんてことしちゃったんだ……」

    舞園「大丈夫ですよ……苗木くん」

    苗木「セレスさん……ごめんなさい……」

    舞園「大丈夫ですよ!だってセレスさんは二人にちゃんと謝れたし、解決したんですよ!」

    苗木「でも、心に傷を……」

    苗木「どうしたら……いいんだ……」

    苗木「そうだ……体にも傷を……」

    舞園「苗木くん」

    舞園「命には変えられないです」

    苗木「でもあの時……セレスさんに死よりも怖いことを……」

    舞園「うーん……死よりも怖いって……誰が決めたんですか?死よりも怖いことなんて……ないです」

    苗木「……」

    舞園「いえ、むしろ……死にたいと気軽に思ってしまう人の心の方が怖いです……」

    舞園「……でも、命を二つ、救えたんです」

    舞園「いえ……三つかもしれません」

    苗木「舞園さん……」

    舞園「あなたは超幸運……でも、一年に二回は悪いことが起こる……これは、二度目だったんですよ」

    苗木「舞園さん……!」

    苗木「そうだね!ボクはヒーローだね!」

    舞園「ふふ、すっかり元通りですね!」

    苗木「さて、二人で同じ部屋にいるわけだし!ヤっちゃう?」

    舞園「調子に乗らないでください」

    苗木「はい」
  109. 109 : : 2014/04/30(水) 23:36:41
    舞園「……でも」

    舞園「一緒に寝てあげるくらいはできますよ」

    苗木「あ、いや結構です」

    舞園「なんですかそれ!」
  110. 110 : : 2014/04/30(水) 23:40:44
    次の日、ボクはチャイムで目が覚めた

    ピンーポン

    ピンーポン

    苗木「この鳴らし方は!」

    苗木「ミスター石丸!」ガチャッ

    石丸「な、苗木クン……大変なんだ!」

    苗木「どうしたの?」

    石丸「じ、実はだな……」
  111. 111 : : 2014/04/30(水) 23:50:39
    セレスクンが皆の前で昨日のことを話したのだ……

    朝食会だったのだが、苗木クンは疲れているだろうと思って呼ばなかったのだ

    セレス「ごめんなさい!」

    朝日奈「う、うん大丈夫だよ!」

    葉隠「しかし、苗木っちは超高校級の鬼畜だったんだべ!」

    江ノ島「えー?」

    不二咲「ジェノサイダー翔みたいだね!」

    大和田「ああん?」

    桑田「どっかで聞いたな、なんだそりゃ」

    大神「殺人鬼、だな」

    十神「そうだ、超高校級の殺人鬼……そしてそいつは、今ここにいる」

    山田「ななななんですとととおおおお!!!」

    セレス「やだあ!殺される!怖い……」

    不二咲「大丈夫だよぉ……」

    十神「腐川、お前だ」

    腐川「えっ!?」

    朝日奈「だ、だって」

    江ノ島「腐川ってさ、血が苦手とか言ってなかった?」

    腐川「な、な……黙っててくれるって言ってたのにぃ……十神、クン……」

    十神「別にいいだろ、もう秘密は全国に流れてんだ」

    腐川「アーーーーーーー!!!!」バタッ

    「それってあたしに変われってことかしらぁ〜ん?」

    山田「で、出たー!」

    ……というわけで今食堂が大変なのだ!

    苗木「す、すぐ行かなきゃ!」

    石丸「いこう苗木クン!」

    苗木「手を出されても繋がないよ!」バタン
  112. 112 : : 2014/04/30(水) 23:58:29
    突然ですがアンケートです

    セレスさんは自分が安広多恵子と言いましたが……

    呼び方はセレスがいいですか?安広ちゃん、安広クン、安広がいいですか?
  113. 113 : : 2014/05/01(木) 00:36:09
    セレスさんがいいです!
  114. 114 : : 2014/05/01(木) 00:57:04
    セレス「……ふふ、私はセレスティア・ルーデンベルク……それを証明できる手段がない以上それが真実ですわ!」

    苗木「いいの?安広呼びのssなんて他にないのに」

    セレス「チッ」

    苗木「あ?」

    セレス「ごめんなさい……」


    セレス呼びにすることとします!
  115. 115 : : 2014/05/01(木) 01:06:46
    そして食堂にやってきたボクと石丸クン……

    「あらら?あんたが超高校級の鬼畜だねぇ?」

    「ギャハハハハハ!!!」

    苗木「うん、腐川さん……じゃないね」

    「その名で呼ぶんじゃねえよ……あたしはな」

    「ジェノサイダー翔!」

    ジェノ「以後お見知りおきをっ!」

    苗木「よ、よろしく……」

    石丸「ううむ、いつもの腐川クンとここまで違うものか」

    ジェノ「だからその名で呼ぶんじゃねえよ」

    ジェノ「きーめた!石丸殺っちゃお!切り刻んだり切り刻んだり切り刻んだりして快楽タイムを味わっちゃおっかな〜?ックション!」

    腐川「あ、あれ?」

    石丸「た、助かった……」

    久々に働いたな、超幸運

    苗木「くしゃみをすると戻るんだ……」

    霧切「そうみたいね」

    舞園「おはようございます苗木クン」

    ……隠れてたみんなが出てきた。

    あれ?大神さんも隠れたの?

    朝日奈「あれ?さくらちゃんは?」

    江ノ島「逃げたんじゃねー?」

    ……まさかね
  116. 116 : : 2014/05/01(木) 01:17:31
    どこか

    モノクマ「いやー、順調じゃないよ」

    モノクマ「順調じゃないよ!」

    大神「……」

    モノクマ「ということは、わかってるね?」

    大神「……」

    モノクマ「殺しちゃってよね、誰かを」

    大神「……」

    モノクマ「一人でいいよ?」

    大神「……一人でいいのか?」

    モノクマ「ん?もっとがいい?」

    大神「そうではない!」

    モノクマ「まぁ一気に減っても仕方ないしね」

    モノクマ「んじゃ、頑張ってね?一日経っても殺さなかったら内通者だってばらすよ?」

    大神(……なんにせよ、皆の行動範囲は広い方がいいな)

    大神「我が力を使うとばれてしまう、毒薬を使うため、4階を開放してはくれないだろうか」

    モノクマ「おっ!?やる気に満ち溢れてるね!」

    モノクマ「いいよ!じゃあ校内放送だ!」

    ピンポンパンポーン……

    大神(頑張れ、皆……我は自分でけじめをつけよう)
  117. 117 : : 2014/05/01(木) 01:44:17
    ピンポンパンポーン

    江ノ島「あれ、放送だ」

    桑田「また動機じゃね?」

    「えーただいまから、4階を開放しまーす!」

    十神「行くぞ安広」

    セレス「……私の名はセレスティア・ルーデンベルク!黙れこの噛ませビチグソメガネ!」

    十神「な、なっ」

    腐川「ば、万死どころか億……いえ、兆死に値するわ!」

    三階をろくに見てなかった気がするけど四階を見に行くことにした。

    桑田「行こうぜ苗木!」

    舞園「行きましょう!」

    セレス「い、行きましょう!」

    山田「行きますぞ苗木誠殿!」

    ……仲間が増えたよ

    石丸クン?彼は大和田クンと不二咲クンと一緒だよ

    そう言えばその三人組に江ノ島さんが名前をつけてたなぁ……確か

    大和田サンド……って。
  118. 118 : : 2014/05/01(木) 02:23:39
    ……ところでセレスさんはボクのこと怖くないのかなぁ

    苗木「ねぇセレスさん」

    セレス「苗木……さん」

    苗木「クンでいいよ?」

    セレス「そ、それなら私のことも……多恵子でいいです……」

    セレス「本当の自分をさらけ出したのは貴方だけですから……///」

    ……恐怖でだよね?

    セレス「確かに怖かったし殺されると思いましたが……」

    セレス「よくよく考えると私のためにあんなに一生懸命……それに聞きました」

    セレス「あのあと後悔して泣いていたと……」

    舞園さん……だな……

    セレス「嫌なのにあんなこと……ありがたい話です」

    苗木「なんで嫌いにはならなかったの?」

    セレス「別に好きでもないですよ」

    苗木「まぁ……そうだよね」

    セレス「ふふ、そうですね」

    いや、明らかに頬を赤らめてたし……話し方が違うじゃないか

    ……舞園さんと喋り方同じじゃない?

    苗木「多恵子さん」

    セレス「は、はひ///」

    苗木「ボクはいつも通りの喋り方が好きだな」

    セレス「わ、わかりましたわ!」(´・ω・`)ゞ

    かわいい。これはかわ……

    舞園「苗木くん?」ゴゴゴゴ

    山田「苗木誠殿には是非とも爆発してほしいですな」

    桑田「まったくだぜ……ま、あいつなら仕方ねえよ」

    山田「ですな……」
  119. 119 : : 2014/05/01(木) 02:48:12
    苗木「……ん、葉隠クン!」

    葉隠「おう、なんだべ」

    苗木「今回はなんて出たの?」

    葉隠「はぁ、占いだべ?占いはあくまで道しるべなんだけどなぁ……ま、占ってやるべ」

    葉隠「……はっ!出たべ!化学室の薬を処分するべ!」

    苗木「……化学室?」

    葉隠「さっき俺と霧切っちで見てきたべ!毒薬や毒のない毒薬があったべ!」

    苗木「それはただの薬品だよ」

    葉隠「んだけど……どうしてこんな結果が出たんだ?わけわかんないべ」

    苗木「毒殺の可能性をなくすため、かな……?」

    葉隠「まぁ、とにかく行くべ……あれ、苗木っちの仲間たちは?」

    苗木「皆仲間だよ……舞園さんたち?しばらく自由に調べようってことになったんだ」

    葉隠「んじゃ、俺と一緒に薬を処分するべ!」

    苗木「そうだね」

    これで新たな殺人の道具はなくなったぞモノクマ!
  120. 120 : : 2014/05/01(木) 03:12:34
    葉隠「……よし!これで全部だべ!」

    苗木「じゃあ、運んじゃおっか」

    葉隠クンとボクはダストシュートに向かった。

    あれ、朝日奈さんだ

    苗木「どうしたの?」

    朝日奈「さくらちゃんはどこに行ったのかなって……」

    葉隠「どこに行ったんだべ?ジェノサイダー翔の時からいないべ」

    朝日奈「っていうかそれ!葉隠の持ってるのプロテインじゃん!」

    朝日奈「それちょうだいよ!」

    葉隠「別に構わないべ、ん。」

    朝日奈「ありがとう!……いいやつだねこれ!」

    プロテインにも種類はあるんだね

    苗木「さて、行こう葉隠クン」

    葉隠「重いべー」
  121. 121 : : 2014/05/01(木) 03:15:11
    大神「さて、皆は探索を終えたのか?」

    大神「我は4階から毒薬を持ってきて……」

    大神「朝日奈よ、すまぬな……」ガラッ

    大神「むっ!?」

    大神「薬がひとつもない!?」

    大神「……むう」
  122. 122 : : 2014/05/01(木) 03:29:33
    とりあえず、今日は特に何もなかったな……毒薬とかを処分したくらいかな?

    それと……セレ……多恵子さんが舞園さんとなにか言い争いしてたね

    理由を聞こうとしたら山田クンと桑田クンに引っ張られてきたんだ

    そして!

    現在に至るのさ!

    桑田「苗木ぃ、お前は自分の置かれた状況がわかってない」

    山田「そうですぞ!どちらを選ぶのですかな?」

    苗木「え?」

    苗木「言ってる意味がわからないんだけど」

    桑田「だからぁ、お前が舞園か……」

    山田「セレス殿かを選ばねばならないのですぞ」

    苗木「えっ?」

    桑田「いや、わかるだろ?」

    苗木「いやいやいやまさか!」

    ……いや、多恵子さんは明らかにそうだ

    けど、まだ決められないよ

    舞園さんは中学からの付き合いってだけのはずだし

    山田「はぁ……フラグがたってることに気づかないとは愚かよ」

    桑田「もちろんたえちゃんだよな?」

    山田「舞園さやか殿ですな?」

    苗木「え、選べないよまだ……」

    桑田・山田「チッ」
  123. 123 : : 2014/05/01(木) 09:06:26
    どーでもいいんですけどセレスさんと付き合う夢見ました。ご褒美です

    というわけで更新します



    大神(……毒薬はやはり見当たらぬな)

    大神(これでは明日我のことが皆にばれ……皆が動揺し、コロシアイが起きてしまう……)

    朝日奈「あ、さくらちゃんだ!もう、なにしてたの?ずっと探してたんだよ?」

    大神「朝日奈か、すまぬな……ジェノサイダー翔が出てきた時から少し体調が悪くてな……部屋にこもっていたのだ」

    朝日奈「そうなんだ……大丈夫?無理しちゃダメだよ?」

    大神「ありがとう……ところでここの棚に何もないのだが……不思議ではないか?」

    朝日奈「あぁ、それなら苗木と葉隠が持っていったんだよ!ダストシュートに!」

    大神「ダストシュートか」

    朝日奈「そうそう!」

    大神「ありがとう朝日奈よ」

    朝日奈「ん?あぁ……うん」
  124. 124 : : 2014/05/01(木) 09:15:53
    山田クンと桑田クンは帰ったし、何しようかな……

    ゴミ箱にゴミがたまってきてるな……

    トラッシュルームに捨てに行こう

    うん、ダストシュートじゃないね、間違えてた。
  125. 125 : : 2014/05/01(木) 09:33:53
    今日の当番は葉隠クンだよね……さっきは開けてくれたんだよ

    ……本当だよ?鍵の設定忘れてたわけじゃないよ?

    苗木「葉隠クーン」ピンポン

    苗木「……いないのかな?」

    ん……あ、あっちにいた

    苗木「葉隠クン!」

    葉隠「おう、なんだべ」

    苗木「……なんでまたトラッシュルーム開けてるの?」

    葉隠「オーガがゴミを捨てに来たんだべ」

    苗木「そっか、ボクもなんだよ」

    葉隠「開けてる時でよかったべ」

    苗木「開けっ放しでいいんじゃない?」

    葉隠「それはダメだべ!閉め忘れる可能性があるんだべ!」

    苗木「はは、そうだね」

    さて、ボクもさっさと……

    大神さん、さっきからうろうろしてどうしたんだ?
  126. 126 : : 2014/05/01(木) 09:36:29
    大神「……」

    大神(やはり毒薬はひとつもこぼれ落ちてないか……)

    苗木「大神さん」

    大神「……苗木か、どうしたのだ」

    苗木「ボクはゴミを捨てにきたんだ、大神さんは?」

    大神「我もだ……では失礼する」

    ……怪しいな
  127. 127 : : 2014/05/01(木) 14:51:56
    深夜……

    大神(……いよいよ一日経つ)

    大神(バレるのは仕方のないことだ……我に人など殺せぬ)

    大神(……)

    大神(せめて、朝日奈には言うべきだったか……?)

    ピンポン

    大神「むっ?……モノクマか」

    ボクデス、ナエギデス

    大神「……何!?」
  128. 128 : : 2014/05/01(木) 14:58:32
    苗木「やぁ大神さん」ガチャッ

    大神「どうしたのだ苗……あ、朝日奈!?」

    朝日奈「……さくらちゃん」

    苗木「大神さんの様子がおかしかったからさ……様子を見に行こうと思って……そしたら、朝日奈さんも同じ考えだったんだ」

    大神「……」

    大神「ふっ」ツー……

    苗木「どっ、どうしよ泣かせちゃった」

    朝日奈「あ、あの違うの!いなかったとか文句言いに来たわけじゃ……」

    大神「わかっている……嬉しかったのだ」

    大神「ここで立ち話も悪い……中に入ってくれ」

    やっぱり何かあったんだ……

    ボクだけじゃ力になれないと思ってたから朝日奈さんも一緒なのは嬉しいな

    ……ボクだけだったら不純異性交友とか言われかねないし
  129. 129 : : 2014/05/01(木) 16:35:04
    ボクと朝日奈さんは大神さんに話を聞いた……

    大神「我は……」

    ……

    なるほどね、黒幕の手先だったわけか

    朝日奈「で、でも!何か理由があったんだよね?」

    苗木「そうだよ!」

    大神「……我は人質を取られたのだ」

    朝日奈「ひっ……人質!?」

    なるほどね……

    苗木「それで、内通者ってことは何かを命令されてたんだよね?」

    大神「……今日までに誰か一人を殺さねば」

    苗木「内通者だってばらされる……だよね」

    朝日奈「えっ!?なんでわかったの!?」

    苗木「もちろん、エスパーだから」

    朝日奈「ええっ!?」

    苗木「……と、冗談はおいといて」

    苗木「大神さん、ボクにいい考えがあるんだ。」

    大神「?」

    苗木「……モノクマを殺そう」

    大神「!?」

    朝日奈「……えっ?」

    苗木「呼んでくれるかな……ちょっと待っててね、ボクは部屋からあれを持ってくる」

    大神「では、我はモノクマを呼ぶぞ……」

    朝日奈(苗木は何を考えてんだろう……)
  130. 130 : : 2014/05/01(木) 16:48:01
    モノクマ「こんな時間になんだよ!」ボヨヨーン

    朝日奈「ひっ……モノクマ!」

    大神「モノクマよ、我は誰も殺さぬ」

    モノクマ「あー?あぁあぁなるほど、親友には真実を告げたんだね」

    朝日奈「なるほども何も見てたんでしょ!」

    モノクマ「いやぁ、安広多恵子さんが苗木クンの名前を呼びながらなにかしてたからさぁ……」

    大神「覗きとは悪趣味だな」

    朝日奈「せ、セレスちゃん……///」

    キィ……

    衝撃の事実だよ……セレ……多恵……セレスさんって呼ぼう、慣れないよ

    さて、モノクマはボクに気付いてない……

    モノクマ「ところでさ、どうしてボクを呼び出したの?」

    苗木「模擬刀の先制攻撃だべ!」バキッ

    モノクマ「ザナドゥ!」

    苗木「(この模擬刀の威力は)きっと鉄パイプ(並)だべ!」バキッ

    モノクマ「ファザナドゥ!」

    モノクマ「」プスプス

    大神「モノクマが……動かなく……」

    苗木「大神さん!とどめだよ!」

    大神「む、そうだな……」

    大神「うううおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

    大神「うりゃあああああああ!!!!!」バグシャーン!

    モノクマだったもの「ぜ……ぼて……き」

    朝日奈「え?死んだの……?」

    モノクマ2世「こらー!何してくれてんだよ!」

    苗木「何が2世だよ!」

    モノクマ「まぁいいや、ボクへの暴力は校則違反だよね?」

    苗木「は?ボクは大神さんの仕事を手伝ったに過ぎないよ(ねっとり)」

    モノクマ「?」
  131. 131 : : 2014/05/01(木) 16:56:33
    苗木「モノクマ、自己紹介をしてもらえるかな?」

    モノクマ「は?」

    苗木「い」

    苗木「い」

    苗木「か」

    苗木「ら」

    朝日奈(苗木が怖いよ……)

    モノクマ「はぁ……仕方ないなぁ、美声として有名な僕の自己紹介を聞きたまえ!」

    モノクマ「ボクはモノクマ!この学園の……学園長なのだ!」

    苗木「学園長ってことは校長先生なんだよね?」

    モノクマ「ん?まぁ……そうだね」

    苗木「それじゃあ、先生なんだよね?」

    モノクマ「当たり前です!ボクは先生、オマエラは生徒です!」

    苗木「……」ニヤリ

    かかったなモノクマ!
  132. 132 : : 2014/05/01(木) 17:04:38
    どういうことだべ?
  133. 133 : : 2014/05/01(木) 17:07:27
    苗木「えー……先生、とはつまり……」カチャ

    朝日奈(お、おかしいなどこからメガネが出てきたの!?)

    朝日奈(心なしか巨乳に見えてきた!なにこれ本当に苗木?)

    苗木「学校の……教師のこと……なんです……」キノコ

    苗木「教師ってのはなぁ!」

    モノクマ「な、なんだよ……」

    苗木「おいらにとって大事なことだけど一回しか言わないからな!」グワッ

    苗木「1!学術、技芸を教授する人!」

    苗木「2!公認された資格を持って児童、生徒、学生を教育する人!教員!」

    苗木「3!宗教上の教化をつかさどる人!」

    大神(なるほどな)

    モノクマ「だ、だからなんだよ……」

    苗木「一回しか言わないから!よーく聞いててね!」きゃるんっ

    苗木「なんと!全ての説明に“人”って単語がついているのですー!」

    苗木「なんと!全ての説明に“人”って単語がついているのですー!」

    苗木「はっ///2回!///」

    苗木「ちなみにー、ソースは図書館にあった広辞苑クマー!」

    モノクマ(こ、こいつ……どうしてボクの正体と同じような話し方を……)

    苗木「……ふぅ、疲れた」

    苗木「つまり、先生であるモノクマを殺したということは、立派な殺人なんだよ」

    モノクマ「そんなの!言いがかりじゃないか!」

    苗木「悲しいけどこれ、真実なのよね」

    モノクマ「ぐっ……」

    朝日奈「どうなの!モノクマ!」

    モノクマ「ぐぬぬっ……覚えてろよ!いつか殺す!全員殺す!」

    やった!モノクマが逃げてくぞ!これが論破ってやつだね!
  134. 134 : : 2014/05/01(木) 17:09:20
    苗木「ちょっと強引だけど、勢いで押し切ればなんとかなるよ」

    朝日奈「なんでそんな自信たっぷりなの?」

    苗木「ボクは……超幸運だからね」ドヤァァァ

    大神(苗木が輝いている!)

    朝日奈(心なしかうざい!)
  135. 135 : : 2014/05/01(木) 17:14:12
    どこか

    モノクマ「あー!イライラする!」

    「ていうかさ、モノクマは実際には死んでないわけだよね?」

    モノクマ「残姉ちゃんは口出ししないでください、正論なのがむかつきます」

    残姉「何それ……で、どうするの?」

    モノクマ「そろそろ本気で苗木を片付けようと思ってね……」

    残姉「ふーん……で?なにすんの?」

    モノクマ「かくかくものくま」

    残姉「まるまるひとうさってわけだね、なるほど!」

    モノクマ「明日から本気を出そう!」

    残姉「おー!」

    モノクマ「絶望シスターズの力、見せてやろうぜ!」

    残姉「おー!」
  136. 136 : : 2014/05/01(木) 17:32:48
    そして次の日……

    苗木「ふぁぁ……」

    眠いけど朝食会行かなきゃ……

    苗木「んん〜……」ガチャッ

    あっ、腐川さんだ

    ジェノ「あらー、まーくんじゃない!超幸運さん!ゲラゲラゲラ!」

    あかんやつや

    ジェノ「てかさー、たえちゃんを追い詰めたまーくんの話を聞いたんだけどぉ……」

    ジェノ「まーくんってぇ、超高校級の鬼畜?殺人鬼?」

    ジェノ「どっちでもいいけどねー!ゲラゲラゲラ!」

    苗木「ボクはただの超幸運だよ」

    ジェノ「いやん!遠慮しなくていいのにぃ!」

    ジェノ「……さーて、萌える男子として合格したまーくんはぁ……」

    ジェノ「切り刻んだり切り刻んだり切り刻んだりしてみたくなっちゃったのー!」ゴゴゴゴゴ

    こ、これは!殺される!

    ど、どうしよう……

    1 逃げる
    2 説得
    3 運を天に任せる

    →運を天に任せる

    これだ!
  137. 137 : : 2014/05/01(木) 17:36:12
    ジェノ「覚悟はいいかしらぁーん?」

    苗木「……」スッ

    ジェノ「なぁにぃ?抱きしめて欲しいの?両手広げてさぁ」

    苗木「ボクは抵抗しないよ」

    ジェノ「いやん!素直!素敵……は……ブエエックシォン!」

    腐川「あ、あれ?」

    このパターン二度目だったね……ごめん

    まぁ、超幸運の力の再確認だよ
  138. 138 : : 2014/05/01(木) 18:26:09
    食堂に着くと……そこには意外な光景が広がっていた

    江ノ島さんが……縛られてる!?

    江ノ島「離せよー!私が黒幕とつながってる証拠なんてないだろー!」

    セレス「バッチリ聞きましたわ……」

    セレス「貴方が……絶望シスターズ、だと」

    十神「とぼけても無駄だ、どうどうと食堂で暴露してただろう」

    山田「ですな!」

    江ノ島「うっせー!んだよ!誘導尋問しやがって!」

    大和田「どこがだよ……」


    江ノ島『はよーっす!』

    不二咲『江ノ島さん!なんかはりきってるね!』

    江ノ島『うん!私たち絶望シスターズの力、見せてやるんだ!』

    不二咲『……どういうこと?』

    江ノ島『このコロシアイ学園生活を円滑に進めるために頑張るんだよ!』

    石丸『な、なにぃ!?』


    江ノ島「どう考えてもあれは……」

    セレス「オメーが残念なだけだろ!」

    江ノ島「チッ……」

    ……これも超幸運のおかげ?
  139. 139 : : 2014/05/01(木) 22:36:26
    苗木「これは一体どういうことだろうねぇ……(ねっとり)」

    セレス「な、苗木ひゃん///」

    山田(複雑ですぞ)ドドドドド

    桑田「涙拭けよ山田」

    舞園「苗木くん!江ノ島さんは黒幕とつながってるみたいです!」

    江ノ島「んな証拠はねえよ!」

    苗木「じゃあ、手加減しないよ」

    石丸「ま、まさかセレスクンの時みたいに!?」

    セレス「!」

    セレス「痛いのやだああ……やめてくださいいい」

    山田「トラウマが蘇ってしまっただけですぞ……石丸清多夏殿」

    石丸「す、すまない」

    江ノ島「な、何するってんだよ……」

    苗木「紹介しよう!最終兵器葉隠クン!」

    葉隠「だべ」(・´ω`・=・´ω` ・ )

    苗木「そして!ボクの超助手!舞園さん!」

    舞園「はい!」(`・ω・´)シャキーン

    苗木「舞園さんは江ノ島さんを黙らせて!」

    舞園「はい、ガムテです」

    江ノ島「もがっ」

    苗木「葉隠クンは占って!」

    葉隠「だべ」

    十神(……気に食わん)

    十神(どうして苗木が目立っている……)

    十神(世界を統べる一族の御曹司は俺なんだ……)

    十神(苗木如きが……!)

    腐川(白夜様がご機嫌斜め……?)
  140. 140 : : 2014/05/01(木) 22:40:03
    大和田「なぁ、苗木ってすげえよな」

    不二咲「そうだねぇ」

    大和田「俺たちの今の会話必要か?」

    不二咲「手番少ないから配慮だって」

    大和田「……よくわかんねぇな」
  141. 141 : : 2014/05/01(木) 22:53:31
    葉隠「出たべ!」

    葉隠「……かつら!かつらだべ!」

    石丸「かつらとなると……セレスクンか?」

    セレス「これはウィッグですわ……おおかた、江ノ島さんのことでしょう」

    舞園「じゃあ、江ノ島さんの髪の毛引っ張りますよ」

    江ノ島(や、やばい!)

    モノクマ「こらー!お前ら何して」グシャッ

    朝日奈「さくらちゃんナイス!」

    大神「もうモノクマなど怖くない……退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」

    舞園「……えいっ!」ファサッ

    江ノ島(あっ……)

    苗木「……」

    そこにいたのは、黒髪の可愛い女の子だった

    苗木「舞園さん、ガムテープはがして」

    舞園「はい!」ベリッ

    江ノ島(……っ!)

    江ノ島(……もう、江ノ島じゃないことはバレてるけど……)

    江ノ島(喋らないぞ……喋らないぞ……)

    苗木「何も喋ってくれないね」

    モノクマ「こらー!てめぇら何ギャルをイジメてんだよ!」

    石丸「いじめなどではない!」

    モノクマ「まったく……苗木くんのせいで予定が狂いまくりだよ……」

    モノクマ(どうしようかな……)
  142. 142 : : 2014/05/01(木) 23:01:29
    モノクマ(……もう、クライマックスでいいかな)

    モノクマ「このコロシアイ学園生活は、真の解答編へと突入します!」

    モノクマ「この学園のロックをすべて解除しますので、謎を解いてください!」

    十神(目立つチャンスだな!)

    十神「フン、俺が導いてやる……」

    十神「十神の名にかけて!」キリッ

    腐川「白夜様、かっこいい……」

    苗木「さて、学園を調べるとしようか」

    恐らく、これで最後の戦いになるんだろうね……

    負けないよ、誰一人殺させはしない……

    超幸運の名にかけて!
  143. 143 : : 2014/05/01(木) 23:11:53
    捜査開始!

    十神「俺の活躍を見せてやろう!」

    苗木「まぁ、原作と同じだからカットさせてもらうよ」

    十神「な、嘘だろ!苗木!」

    苗木「真実だよ」

    十神「おのれ!」
  144. 144 : : 2014/05/01(木) 23:14:19
    ピンポンパンポーン

    「只今より、学級裁判を開きまーす!」

    「エレベーター前に集まってください!」

    舞園「苗木くん……」

    桑田「苗木、行くぜ」

    山田「行きますぞ」

    セレス「行きましょう苗木さん」

    苗木「うん!ボクたちは負けない!」
  145. 145 : : 2014/05/01(木) 23:18:50
    そして、みんなは地下の学級裁判場にたどり着いた……

    これから命懸けの駆け引きが……

    命懸けの口撃戦が……

    そして……

    命懸けの!

    学級裁判が始まる!



    学級裁判(ダンダダダン!

    開廷(ズドォン!
  146. 146 : : 2014/05/01(木) 23:28:05
    モノクマ「始まりましたね!最初で最後の学級裁判!」

    モノクマ「ボクも参加するよ!」

    モノクマ「あ、そうそう江ノ島さんには黙っててもらうからね!」

    霧切「あら、まだ江ノ島と言い張るのね」

    不二咲「そこにいるのは、江ノ島盾子じゃなくて……」

    大和田「16人目の高校生……」

    石丸「戦刃むくろなんだ!」

    江ノ島「……」

    モノクマ「はぁ、バレちゃったねぇ、正解だよ。そう!そこにいるのは戦刃むくろさんです!」

    戦刃「……」

    葉隠「それより、俺から全員に言いたいことがあるんだべ!」

    舞園「どうしたんですか?」

    葉隠「お前ら全員、黒幕と繋がってるんだろ!」

    苗木「そ、そんなわけないよ!」

    葉隠「嘘だべ!」
  147. 147 : : 2014/05/01(木) 23:34:13
    議論開始!

    葉隠「俺は見たんだ……」

    葉隠「【俺以外の全員がばっちり映ってる】写真をな!」

    不二咲「待ってよ!それだったらボクだって……」

    大神「我もだ……」

    桑田「こんな【捏造写真】には騙されねえぞ!」

    霧切「どうかしら……本当に捏造だとすれば……」

    霧切「さぞ苦労して作ったんでしょうね……」

    石丸「捏造だろうがなんだろうが関係ない!」

    石丸「互を疑うのはやめようではないか!」

    今の議論には間違いがある……

    あの写真には……

    それを説明すれば……真実に近づける!
  148. 148 : : 2014/05/01(木) 23:40:52
    葉隠「俺は見たんだ……」

    葉隠「【俺以外の全員がばっちり写ってる】写真をな!」

    苗木「それは違うよ!!」【写っていない江ノ島盾子】

    brake!

    葉隠「な、何が違うんだべ!」

    苗木「葉隠クン、本当にみんな写ってるのかな?」

    葉隠「当たり前だべ!ほら!」

    不二咲「……江ノ島さんが写ってないみたいだよ?」

    苗木「ちょっと待って今すごいことに気付いちゃった」

    セレス「話してください苗木さん」

    苗木「ていうかもうこれあれだよね?モノクマの正体って江ノ島盾子だよね?それ以外ないよね」

    霧切「……そうね。戦刃むくろが生きてる時点で隠すのは不可能ね」

    霧切「仮に江ノ島盾子として死んだのなら……」

    霧切「正体を知るのは難しかったでしょうね」

    苗木「幸運にもいろいろな過程をすっ飛ばせた気がするよ」

    十神「どうなんだ!モノクマ……いや」

    十神「江ノ島盾子!」ビシッ!

    十神(決まった……)

    モノクマ「いやぁ、そこに気付くのは当たり前だよね」モクモク……

    江ノ島「幸運だけでよく一人も犠牲が出ずにここまでこれたな人間よ!」

    苗木「お前が黒幕か……」
  149. 149 : : 2014/05/01(木) 23:51:25
    江ノ島「せっかく頑張ってたのに……超幸運のせいでめちゃくちゃです」

    江ノ島「苗木を始末しようとした当日にお姉ちゃんは残念すぎるし……」

    朝日奈「お姉ちゃん……って」

    桑田「い、戦刃むくろと姉妹なのか!?」

    江ノ島「そう!体力自慢の姉という設定の姉と……」

    戦刃「……」

    江ノ島「かわいくて天才でしかも妹という設定がアタシ……」

    江ノ島「江ノ島盾子ちゃーん!俺ら姉妹揃って」

    戦刃「超高校級の絶望の」

    江ノ島・戦刃「絶望シスターズ」

    江ノ島「でした!」

    山田「絶望……ですと?」

    江ノ島「そう、私様たちは超高校級の絶望であり……」

    戦刃「私たちの目的は……絶望」

    苗木「なるほど、2年間の記憶を奪い、殺し合いをさせ……」

    苗木「真実を知った時に絶望する……それを望んでいたんだね」

    江ノ島「そのとー……えっ?」

    十神「二年の記憶?どう言う意味だ」

    桑田「お、おい苗木、いったい……」

    苗木「……ごめんね」

    苗木「幸運にも、今記憶が蘇ったんだよ」

    江ノ島「……は?」

    戦刃「え?」

    江ノ島・戦刃「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
  150. 150 : : 2014/05/02(金) 00:05:06
    苗木「……今から真実を一から説明するよ」

    苗木「希望ヶ峰学園に入学したボクたちは1年は楽しく過ごしてたんだけど2年目になってある事件が起きたんだ、人類史上最大最悪の絶望的事件。これによって世界中で多くの人が虐殺されて希望ヶ峰学園の生徒は先輩の絶望たちとボクたち以外は死んでしまったんだ。そんな中希望ヶ峰学園のシェルター化計画が始まって、皆はそれを受け入れていたんだ。だからこそ窓に鉄板を打ち付けたりしてたんだ。けど、ボクたちは絶望に記憶を奪われ、勝手にここに閉じ込められたと思いこんだんだ。そしてここでの生活を全国で流してるのは外の世界にまだ残ってる希望を持った人達を絶望させることで完全に人類絶望化計画を完遂させようとしていたんだ。ちなみにこのコロシアイ学園生活は人類絶望化計画のクライマックスにしようとしていたんだ。外は汚染されているけど、それでも絶望に負けちゃダメだ、あ、どうでもいいけど十神財閥滅亡してるから。絶望に負けちゃダメだ、希望はボクたちの中にある、希望は前へ進むんだ!皆!江ノ島戦刃姉妹に負けちゃダメなんだ!」


    江ノ島「おい!いろいろ知りすぎだろ!」

    苗木「エスパーだから」

    江ノ島「ハァッ!?」
  151. 151 : : 2014/05/02(金) 00:09:39
    不二咲「えーと、つまり?」

    葉隠「外は汚染されてて……?」

    舞園「でも、苗木クンがいれば大丈夫です!」

    江ノ島「ちょ、ちょっと待てよ!ふざけんな!こんなつまんないラストでいいはずねーよ!」

    戦刃「……苗木クン、消す」

    江ノ島「死ねぇ!苗木ぃ!」

    どういうことだろう……今ボクは殺されようとしてる?

    いいよ……超高校級の絶望と超幸運であり、超高校級の希望であるボク……

    どっちが勝つか、勝負だ
  152. 152 : : 2014/05/02(金) 00:11:24
    ナエギクンがクロにきまりました。

    オシオキをかいしします
  153. 153 : : 2014/05/02(金) 00:18:32
    補習


    苗木「……」ドン!

    イスから動けない……これはどうなるんだろうね(ドン!

    もしかして、死んじゃうのかな(ドン!

    今までがラッキーすぎたんだ(ドン!

    ……何が超幸運だ(ドン!

    調子に乗って……(ドン!

    結局最後は……(ドン!

    もうダメかな……

    ガシャーン!

    苗木「えっ!?」

    大和田「話は後だ、来い!」

    不二咲「急いで!」

    苗木「ちょっと何が起きてんの!?」

    朝日奈「いいから逃げるよ!」

    舞園「エレベーターまできてください!」

    苗木「ごめんなにもわからない」

    セレス「ちゃんと説明しますわ!補完を書きますから!」

    葉隠「メタ的な会話はやめるべ!」
  154. 154 : : 2014/05/02(金) 00:28:57
    よくわからないままボクは一階に戻ってきた

    苗木「何がどうしてこうなったの!?」

    葉隠「桑田っちが俺の水晶を投げてお仕置きの機械のスイッチをオフにしたんだべ」

    桑田「そして、苗木のとこに行くための道を大神が広げてくれた」

    セレス「鉄格子を折るなんて凄いです」

    朝日奈「……そして、さくらちゃんは地下に残って江ノ島と戦刃を……食い止めてる」

    大和田「助けに行きたいが、戦えない奴も多いからな」

    不二咲「ごめんねぇ」

    山田「情けないですぞ」

    えっと……つまり

    絶望に立ち向かってる大神さんのとこにこれから戻って……

    本当の最終決戦が始まるのか

    ……ぶっちゃけ人数多過ぎて裁判ろくに進行できないからね

    ……おっと、メタすぎたかな
  155. 155 : : 2014/05/02(金) 00:35:41
    とりあえず、なにか起きた時のための武闘派の大和田クンと桑田クン、話が得意な霧切さん、セレスさん、そして超幸運のボクが裁判場に戻った……

    これで本当に最後だ……!
  156. 156 : : 2014/05/02(金) 00:36:10
    ごめんなさい展開がわかんなくなってきてしまいましたが後少しです!もう少しお付き合いください!
  157. 157 : : 2014/05/02(金) 00:41:33
    裁判場に戻ると、大神さんと江ノ島、戦刃が睨み合ってた

    江ノ島「……全く、予定が狂いまくりだよ」

    戦刃「……本当だよ」

    大和田「覚悟しろよテメェら」

    桑田「お前らを論破して……外に出てやるんだ!」

    霧切「……そうね、ここで負けたらいけないわ」

    セレス「始めましょう、最後の学級裁判を……」

    苗木「江ノ島!戦刃!覚悟しろ!」

    江ノ島「黙れ!」

    戦刃「負けないよ……」
  158. 158 : : 2014/05/02(金) 00:42:21
    大神「……さぁ、はじめるか」

    学級裁判(ダンダダダン!

    開廷!(ズドォン!
  159. 159 : : 2014/05/02(金) 00:48:05
    江ノ島「これで希望は6人……当初の予定通りだね」

    苗木「何だって……」

    江ノ島「私様は計画を立てた時点である程度先が読めるんだよ」

    大和田「ふざけてんのか?未来予知なんてできるわけねえよ」

    桑田「相手にするだけ無駄だな」

    戦刃「……君たちは本当に外に出たいの?」

    大神「無論だ」

    セレス「当たり前ですわ」

    戦刃「……ふうん」

    江ノ島「お、お姉ちゃんやる?」

    戦刃「……論破するよ」
  160. 160 : : 2014/05/02(金) 00:53:50
    議論開始!

    戦刃「【外は絶望だらけだよ】」

    戦刃「【出ても希望なんかないよ】」

    戦刃「【絶望は伝染する】」

    苗木「絶望が伝染するなら……」

    桑田「希望だって伝染する!」

    大和田「外に希望がないなら作ればいいだろ?」

    江ノ島「あーあー、つまんない」

    江ノ島「【お前らに勝ち目はねーよ】」

    江ノ島「【絶望は希望に変わったりはしない】」

    今の議論には間違いがある……

    だって外には……

    外には……!
  161. 161 : : 2014/05/02(金) 00:58:04
    戦刃「【外は絶望だらけだよ】」

    戦刃「【出ても希望なんかないよ】」

    苗木「それは違うよ!!」【苗木こまるの存在】

    brake!

    戦刃「は?」

    苗木「外にはボクの妹がいることを忘れないでよ……ボクと同じく超幸運を持つ……!絶望に屈することはない!」

    江ノ島「黙れよシスコン!」

    江ノ島「えっと……じゃあ……真実を教えちゃいますね……」

    霧切「真実……?」

    大神「何事にも我は屈せぬ!」
  162. 162 : : 2014/05/02(金) 01:06:17
    江ノ島「今明かされる衝撃の真実ぅ〜☆」

    江ノ島「桑田クン!」

    桑田「なんだよ」

    江ノ島「外にはキミの大好きな野球はもうないんだよ」

    桑田「はっ?……嘘だよな……」

    江ノ島「大和田クン、君のチーム、解散してるよ?正確には滅亡したってところかな」

    大和田「…てめぇ!」

    江ノ島「多恵子ちゃあん、あなたが目をつけてた西洋の城は国ごと崩壊しました☆」

    セレス「……!」

    江ノ島「大神さん、あなたの道場は滅びました!ケンイチロウとか死んでっから!」

    大神「……クッ」

    江ノ島「霧切さん、あなたの一族……滅亡したよ?特に学園長の最期はあっけなかったな」

    霧切「……!」キリギリ

    江ノ島「苗木クン……あなたの信頼してる妹……見つかってないんだよねー」

    苗木「あっそう、どっかで逃げ延びてんだ」

    戦刃「チッ」

    江ノ島「やっぱ苗木つまんねー」
  163. 163 : : 2014/05/02(金) 01:18:28
    苗木「はあ、何が絶望だよ……たかが超高校級が」

    戦刃「どう言う意味」

    苗木「ボクは超幸運……超高校級なんかには負けないってことだよ!」

    苗木「桑田クン!野球は終わってなんかない!君が創始者となって創っていくんだ!」【希望】

    brake!

    桑田「……だよな」

    桑田「最終決戦で絶望させられてどうすんだよな俺ら……かっこわりぃ」

    苗木「大和田クン!チームは滅亡なんかしていない!」【希望】

    brake!

    苗木「走りを愛する心がある限り……男の約束が心に生き続ける限り、チームは不滅だ」

    大和田「……そうだな」

    大和田「俺は強い……兄貴よりも……いや、昨日までの自分より!絶望なんかより!」

    苗木「セレスさん!城が無くなってもボク達でお金じゃ買えない幸せをつかもう!」【愛情】

    brake!

    江ノ島(おいちがくねーか)

    セレス「そうですわね苗木きゅん!」エヘヘー

    苗木「大神さん!自分の仲間を信じなくてどうするの!きっと大丈夫だ!」【希望】

    brake!

    大神「……ふっ、わかっている。少し動揺しただけだ」

    苗木「霧切さん……死んでしまったお父さんの思いを無駄にしちゃダメだ!ボク達で……希望を創ろう!」【希望】

    brake!

    霧切「……そんな言葉に励まされるとはね……いいわ、やってやりましょう」

    江ノ島(さいこーに、つまんねー展開だわ)
  164. 164 : : 2014/05/02(金) 01:27:39
    戦刃「絶望に染めること、無理だね」

    江ノ島「苗木クンきらーい」きゃるんっ

    苗木「江ノ島……戦刃……」

    江ノ島「なんだよ」

    戦刃「……?」

    苗木「君たちは絶望が好きなんだろ?だったら、ボクたちに協力しないか?一緒に復興に協力する……希望に手を貸すんだ」

    江ノ島「それって……絶望的に最高じゃない!?」

    戦刃「……なわけないでしょ」

    江ノ島「だぁれが希望に手を貸すかよ!」

    江ノ島「……でも」

    江ノ島「もう疲れた」

    江ノ島「いいよそれで」

    戦刃「……うん」

    桑田「な、なんだってんだ!?」

    大和田「超幸運のおかげなのか……?」

    セレス「さすが苗木きゅん……エヘヘ」

    霧切(駄目だこいつ早くなんとかしないと)

    大神「超幸運……人の心まで左右するか」

    苗木「さぁ行くよ2人とも」

    江ノ島「はいはい……」

    戦刃「もう絶望することに絶望したよ……」
  165. 165 : : 2014/05/02(金) 01:35:02
    こうして外に出たボクたち……

    なんか締まりないかもね、うん。実際人生なんてそんなもんだよ

    江ノ島さんと戦刃さんは希望更正プログラムにかけることになった。他の絶望の残党と一緒にね。

    でも、一人だけ厄介なのがいたな

    カムクライズル……だったかな、あらゆる超高校級の才能を持つとかいう……

    けど、所詮は超高校級の才能に過ぎないよ


    だって彼には超高校級の幸運は持っていても

    超幸運は持ってないんだから……

    ボクはこれからも普通に生きていく。

    皆もだ。

    けど、その為に……

    今は機関で頑張る。

    そして平和になったら……

    舞園さんかセレスさん、どっちを選ぶか悩んだりしてみよう

    そんなことを笑いながら話せる世界にするために……

    迷路のような嘘まみれ世界も

    がんじがらめの仕組まれたルールも破って

    ボクたちは絶望の世界に武器を……

    【希望】を放つ



    苗木「ボクが超高校級の幸運……?それは違うよ」


    終わり
  166. 166 : : 2014/05/02(金) 01:36:40
    安価に頼らないで初めて真面目に書いてみました!

    ごめんなさい、最後は完全にネタ切れでした……

    もっと構成を練ってからやろう。うん。

    コメントしてくださった方や見てくださった方、ありがとうございました!
  167. 167 : : 2014/05/02(金) 01:40:31
    最後にとんでもないことに気付きました


    最後の裁判においてのすべて


    brake→break


    スペル間違えましたごめんなさい!
  168. 168 : : 2014/05/02(金) 02:06:25
    面白かったです
  169. 169 : : 2014/05/02(金) 07:14:48
    >>168

    ありがとうございます!
  170. 170 : : 2014/05/03(土) 10:06:29
    たえちゃん可愛すぎぃ!!

    おもしろかったです!
  171. 171 : : 2014/05/03(土) 10:12:00
    >>170

    ありがとうございます!

    正直一番力入れたのセレスさん関係なんで嬉しいですw
  172. 172 : : 2014/05/14(水) 23:13:08
    たえちゃんめっちゃめっちゃ可愛いすぎ////
    お疲れ様!
  173. 173 : : 2014/05/14(水) 23:21:47
    >>174

    乙ありです!たえちゃんは正義です
  174. 174 : : 2014/07/27(日) 19:59:52
    じゃあ狛枝より苗木のほうがチートか
  175. 175 : : 2014/07/27(日) 22:11:38
    >>174


    そこは微妙ですねー。超幸運で能力が引き上げられるとはいえ、オリジナルの超幸運に超高校級の幸運が適うとは言えませんが、何分狛枝ですからねw
  176. 176 : : 2015/07/22(水) 16:28:03
    うーん でも 狛枝には代償があるけど
    超幸運には無いからなー
  177. 177 : : 2015/11/10(火) 18:07:55
    乙です!
    濃い展開だった・・・被害者0全員生還とは展開を考えると
    すごく迷いますよね・・・しかもダンガンロンパキャラだけ・・・本当にさっとん@動かないさんは尊敬します!最期に、たえちゃんは正義!長文失礼しました。
  178. 178 : : 2016/08/16(火) 01:53:02
    面白かったです
  179. 179 : : 2016/09/03(土) 22:56:24
    つい熱中してしまった…
    最高でした!
  180. 180 : : 2016/11/02(水) 22:35:19
    お疲れ様でした!
  181. 181 : : 2018/07/29(日) 18:30:41
    やはり幸運系は
    最強ということか(^^;;
  182. 182 : : 2018/07/29(日) 22:28:16
    最後らへん十神が何もしゃべってないww

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