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恋する戦う刃

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  1. 1 : : 2014/04/27(日) 19:02:36
    こんにちは。フレンです!

    今回は、バクラχさんとの合作です!

    リレー式で投稿していきます!

    どんな展開になるか、楽しみです!

    バクラχさん、よろしくお願いします!
  2. 2 : : 2014/04/27(日) 19:13:33
    どうも!知ってる人はこんにちは!

    知らない人ははじめまして!

    バクラχ(カイ)です‼︎

    今回初の合作!しかもフレンさんとやれるなんて感激以外何もないです‼︎

    さあさあ、どんな化学反応が起きるか楽しみです!

    フレンさん!よろしくお願いします!
  3. 3 : : 2014/04/27(日) 19:23:14
    リレー最高ですね!(笑)

    期待です!ファイトですよ!!(笑)
  4. 4 : : 2014/04/27(日) 19:24:04
       私には     戦うこと以外には    何も無い          ただ戦う刃

    戦うこと以外には            ただ1人の姉がいるだけだった

                      でも

            幸運にも            私はあの人と出会った


    苗木「おはよう、戦刃さん」

    戦刃「…お…おはよう…」


    苗木誠

    絶望の私の前に現れた

      希望だった


    苗木「あ、そうだ。戦刃さん。はいこれ、あげる」

    戦刃「レーション…!!」

    苗木「うん、レーション好きだったよね?」

    戦刃「うん…!あ…あり…がとう…!」

    苗木「まあ、たまたま手にしただけだから!あ、あとはい。水」

    戦刃「あ…ありがとう…!」

    江ノ島(うわあ安上がり)

    戦刃(えへへ…!苗木君から…もらっちゃった!)
  5. 5 : : 2014/04/27(日) 20:16:00
    頑張ってください
  6. 6 : : 2014/04/27(日) 20:25:08
    リレーとか初めてなので、多少繋げにくかったりカオスったりするかもしれません。
  7. 7 : : 2014/04/27(日) 20:39:04
    戦刃ルーム

    戦刃「えへへ…苗木くんに貰っちゃったなぁ…いただきまーす!」もぐもぐ、ゴクゴク

    戦刃「ウマい!」

    江ノ島「『ウマい!』じゃねぇよ‼︎」

    千本ノック

    江ノ島「この残姉ぇぇぇ‼︎」ドガガガガガガガガガガガガガガ!

    戦刃「わわ⁉︎盾子ちゃん何⁉︎」サササササササササササササササ!

    戦刃はマトリッ○ス顔負けのスピードで千本ノックをよける。

    戦刃「はあ、危ないよ盾子ちゃん!」

    江ノ島「全部よけて何言ってんの…とゆうか何さっきの!」

    戦刃「さっきって?」

    江ノ島「苗木のプ・レ・ゼ・ン・ト・だ・よ‼︎」

    戦刃「あ、えへへ…貰っちゃった♥︎」

    江ノ島「『貰っちゃった♥︎』じゃねぇよ‼︎何だよレーションて!何だよ水て!安上がりにもほどがあんだろ!」

    戦刃「ええ?でも大好きだもん」

    江ノ島「だもんじゃねぇよ‼︎お前らどんだけ残念なんだよ‼︎」

    戦刃「ざ、残念じゃないもん!」
  8. 8 : : 2014/04/27(日) 21:22:56
    江ノ島「まったく、毎日毎日レーションだ水だ…」

    戦刃「別にいいと思…

    江ノ島「黙れ」

    戦刃「…」

    江ノ島「ここはこの完璧な妹様が、あなたたちのサポートをしてあげるしかなさそうですね。9割暇つぶしですけど」

    戦刃「ほとんど暇つぶし!?」

    江ノ島「ちなみに残りの1割は面白そうだからです」

    戦刃「全く真剣じゃないんだ!?」

    江ノ島「やっぱりお姉ちゃんは、ツッコミスキルが低いのです。もっとツッコミスキルを上げるべきだと判断します」

    戦刃「べ、別にツッコミがしたいわけじゃあ…」

    江ノ島「そうしないと、苗木君に相応しい人にはなれません」

    戦刃「わ、分かった!頑張る!」

    江ノ島(扱いやすっ)

    江ノ島「それと、お姉ちゃんは苗木君から貰ってばかり。やはり、お姉ちゃんからも何かすべきです」

    戦刃「あっ…。うん…確かに…」

    江ノ島「というわけで、まずは苗木君をデートに誘いましょう」

    戦刃「いきなり難易度高いよ!?」
  9. 9 : : 2014/04/27(日) 21:57:41
    江ノ島「ほら、よく言うでしょ?『強いヤツほどオラわくわくすっゾ』的な」

    戦刃「どこの戦闘民族⁉︎」

    江ノ島「いいからさっさとやれ!」ゲシゲシ

    戦刃「痛い!痛いよ踏まないでぇ!」

    江ノ島「おらさっさとケータイだせ」

    戦刃「うぅ…分かったよ…」

    数分後…

    戦刃「うーん…どう打てばいいかわからないよ…」

    江ノ島「そんなもんテキトーに書いとけ」

    戦刃「そんなもん⁉︎ひどいよ盾子ちゃん!私初めてなんだよ⁉︎」

    江ノ島「誤解されそうな言い方するなよ…。だったら『デートして♥︎』って書けば?」

    戦刃「直球すぎて恥ずかしいよ⁉︎」
  10. 10 : : 2014/04/27(日) 22:15:28
    江ノ島「大丈夫だって!それでアタシは何回も成功してるし?」

    戦刃「えっ本当?」

    江ノ島「そうそう!直球が大事なんだよ!」

    戦刃「よ…よーし…」

    江ノ島「まあ、それで成功するとはいえないけど…



    江ノ島「あ」

    戦刃「ふう…。これで大丈夫…だよね!」

    江ノ島「え、あ、うん。そーだね」


    苗木ルーム


    苗木「あれ、戦刃さんからメール?何だろ」

    『デートして♥︎』

    苗木「っ!!!???」

    苗木「え…え〜〜っと…??え?え?」

    苗木「…あっ」


    戦刃ルーム


    戦刃「あっ返信来たよ!」

    江ノ島「何て?」

    戦刃「えっと、『江ノ島さんの仕業?』…だって」

    江ノ島「まあ普通そう思うわな」

    戦刃「え、えっと…なんて返したらいいかな…」

    江ノ島「しょーがないな。ちょっと貸して?」

    戦刃「え?う、うん…」


    苗木ルーム


    苗木「あ、戦刃さんからだ。えっと…?」

    『これは私の本心だよ。私は苗木君とデートしたいの。
    慣れてないから…ちょっと変に思われちゃったかもしれないけど…ごめんなさい。
    で、どうかな。デートしてくれるかな?
    デートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートしてデートして』

    苗木「うわっ!?前半普通の文だったのに後半なんか怖いよ!?」

    苗木「う…うーん…どうしよう…これ…」
  11. 11 : : 2014/04/27(日) 23:12:25
    江ノ島「これで大丈夫だろ!」

    戦刃「これのどこが大丈夫⁉︎軽いホラーだよ⁉︎こんなメールじゃ絶対苗木くんに誤解され…江ノ島「メール来たぞ」

    『もちろん!僕で良かったら喜んで!』

    戦刃「う、ウソ⁉︎」

    江ノ島「ほら言ったろ?直球が大事って」

    戦刃「う、うん…やっぱり盾子ちゃんすごいね…」

    江ノ島「ふふん!あ、ところで日時と場所は?」

    戦刃「あ、考えてなかった…」

    江ノ島「本当に残念だな…どっか行きたいとこないの?」

    戦刃「行きたい所……ゆ、夢の国?」

    江ノ島「そおぃ‼︎」バキッ

    戦刃「げふっ⁉︎」

    江ノ島「おめぇは作者二人を夢の国入りさせる気か⁉︎いつの間にか黒服に連れてかれんぞ⁉︎」

    戦刃「だ、だってミッ○ーに会いたいもん」

    江ノ島「全く夢の国なんてダメだよ。人が多いから並ぶし、並んだわりにアトラクションすぐ終わるし」

    戦刃「盾子ちゃんの言ってることの方が危ないよ⁉︎」

    江ノ島「まあ遊園地は悪くないけど…イマイチだなぁ」

    戦刃「じゃあ水族館は?」

    江ノ島「普通すぎ」

    戦刃「じゃあ動物園!」

    江ノ島「水族館と大差ない」

    戦刃「じゃあどこ#」

    江ノ島「何切れてんだよ!」バキッ

    戦刃「ふべっ⁉︎」
  12. 12 : : 2014/04/27(日) 23:28:35
    戦刃「うぅ…痛い…」

    江ノ島「まったくこの残念なお姉ちゃんは。もう校内にでも行ってろ」

    戦刃「それ…なんか違う…」

    江ノ島「じゃあゲームの中にでも行ってろ」

    戦刃「それもなんか違う気がする…」

    江ノ島「では…そうですね…。あ、最近OPENした遊園地があるみたいですよ」

    戦刃「結局そこに行き着くんだ。しかもご都合主義…」

    江ノ島「やかましい。天国に片道デートでもする?」

    戦刃「い…いや…遊園地で…」

    江ノ島「まあ既に送信したけど」


    苗木ルーム


    『じゃあ、明日の朝10時に校門に集合ね!』

    苗木「…」

    苗木「…うわあ…なんか今更だけどドキドキしてきた…」


    戦刃ルーム


    戦刃「ど…どどどどどどどどうしよう盾子ちゃん!」

    江ノ島「落ちつけってうるさいなあ」

    戦刃「だって私…かわいい服持ってないし…デートって何すればいいか分からないし…」

    江ノ島「今更か」

    戦刃「うぅ…」

    江ノ島「…ほら、行くぞ」

    戦刃「え?どこに?」

    江ノ島「服買いに行くんだろ?」

    戦刃「え、あ、あり…あ!待ってよ!盾子ちゃん!」
  13. 13 : : 2014/04/28(月) 00:42:09
    ファッション デスパレェト

    江ノ島「これなんてどうかな?それともこっち?いやこれか?」

    戦刃「……ねぇ盾子ちゃん」

    江ノ島「あ?何?」

    戦刃「ふ、服ってこんなに高いの⁉︎知らなかったよ⁉︎」

    江ノ島「ああ、でもだいたいこれぐらいだよ?」

    戦刃「こ、こんなに高いなんて……これならMKモデル二つ買えるよ……」

    江ノ島「服とモデルガンを比べるなよ……大丈夫だよ。お前みたいな残念な奴でも可愛くしてやるよ」

    戦刃「じゅ、盾子ちゃん……」

    江ノ島「よーし!じゃあ決めるぞ!残姉改造だ!」

    戦刃「改造⁉︎」


    一方苗木は食堂

    苗木「どうしよう…僕オシャレな服持ってないよ…どうしよう…」

    桑田「ん?どうしたんだ苗木?」

    苗木「桑田君…あ!」

    桑田「何だよ?」

    苗木「あの…桑田君ってオシャレだよね…」

    桑田「な、なんだよ急に///」

    苗木「お願い!服のコーディネートして!」

    桑田「…は?」
  14. 14 : : 2014/04/28(月) 08:15:12
    苗木「…ってわけなんだよ…」

    桑田「へえー。なるほどなー」

    桑田「へへっ!そういうことなら任せろ!世界一カッケー俺が、苗木を世界二格好良くしてやんぜ!」

    苗木「う、うん!ありがとう!」


    戦刃「こ…これで大丈夫?」

    江ノ島「大丈夫大丈夫!もう大丈夫すぎ!」

    戦刃「な…なんか…そこまで連呼されると逆に不安なんだけど…」

    江ノ島「まあちょっと派手くらいが丁度いいんだって!」

    戦刃「派手すぎる気が…」

    江ノ島「んじゃあ会計50万な」

    戦刃「えっ!?高っ!?も…もうちょっと安いのにしとこうよ…!」

    江ノ島「文句ばっかだな」

    戦刃「ご…ごめん…今私そんなに持ってないから…」

    江ノ島「いくらくらい?」

    戦刃「…1万」

    江ノ島「おい」

    戦刃「だ…だって!こんなにするなんて思わなかったもん!」


    苗木「え…ええ…??これ…?」

    桑田「おうよ!これでバッチリだぜ!」

    苗木「う…うーん…確かに格好いいっちゃ格好いいけど…なんかデートとかとはなんか違うような…」

    桑田「そうか?よくわかんねーや!」

    苗木「分からなかったの!?」

    桑田「んじゃあこれか?あ、やっぱこれ?」

    苗木「う…うーん…??」
  15. 15 : : 2014/04/28(月) 09:03:47
    桑田「ならコレは?」

    苗木「あ、これなら確かにいいかも」(パーカーもあるし)

    桑田「よし!なら会計は6万だ」

    苗木「高っ⁉︎こんなすんの⁉︎」

    桑田「普通これくらいだろ?どうすんだ?」

    苗木「うーん……これもある意味経験かな……よし!買う!」

    桑田「おお!さすが苗木だぜ!」

    苗木「は、はは」(さようなら…僕の諭吉さん達…)

    諭吉×6「じゃあな!苗木!」






    その後、なんとかデート用の服を買うことが出来た二人。

    そして、デート当日になったのだ。
  16. 16 : : 2014/04/28(月) 16:11:01
    校門


    苗木(…戦刃さん遅いなぁ…)

    集合時間から、既に30分は経過していた。

    さっきから何度も集合場所と時間を確認しているが、間違っているようには思えない。

    苗木「…」


    少し前 戦刃ルーム


    戦刃「じ…盾子ちゃん!まだ!?遅刻しちゃうよ!!」

    江ノ島「あーはいはい。何回も聞いた」

    さっきから江ノ島は、戦刃のデートの準備をゆっくりとしている。

    江ノ島「はいよ。出来た」

    戦刃「あ、ありがとう!じゃあ行ってきま…!

    江ノ島「ちょっと待て!このまま行ったら間に合っちまうだろ!」

    戦刃「え?だって…間に合わなきゃ…」

    江ノ島「こういう時は、ちょっと遅れて、『ごっめ〜ん!待った〜?』って超かわいく言うのが普通なの!」

    戦刃「え、え?そ…そうなの?」

    江ノ島「そうそう!だから、ちょっと遅れて校門まで走ればいいって!その時息切れしてれば尚良い!」

    戦刃「わ…分かった!うん!」


    時は戻り 校門付近


    戦刃(…ちょっとってどれくらいなんだろう?)

    …戦刃は、校門から少し離れた所で、息を切らそうとぐるぐる走り回っていた。

    …が、中々息が切れなかった。

    戦刃(…息を切らしちゃいけないって…慣れちゃったからなあ…)

    戦刃(…ところで、今何時だろう?)

    戦刃(…)

    戦刃(30分!?うわあ!!大遅刻だよ!!!は…早く行かないと!!どうしよう!!苗木君怒ってるかな!?)


    校門


    苗木「…あっ!戦刃さん!」

    戦刃「ご…ごっめ〜ん!待った〜?」

    苗木「え、あ、いや…別に!うん!大丈夫!今来たとこ!」

    苗木(…って…今来たら大遅刻だけどね…)

    苗木(…それよりも…)

    苗木(戦刃さんって…あんな服持ってたんだ…)

    苗木(…かわいい…)

    戦刃(苗木君…いつものパーカーと少し違う…。あれしかパーカー持ってないのかと思ってたけど…)

    戦刃(…かっこいい…)

    苗木「え…えっと…じゃあ行こっか」

    戦刃「…あっ!うん!」

    戦刃(えーっと…盾子ちゃんデートメモ…)

    戦刃「こ…この辺に…新しくOPENした遊園地があるんだって!い…行って…みない!?」

    苗木「う…うん。そうだね」

    2人は歩き出した。
  17. 17 : : 2014/04/28(月) 21:02:47

    なんだろ?面白いんだけど………

    雑草さんの作品にすごい似てる気がする……
  18. 18 : : 2014/04/28(月) 22:05:49
    移動中

    苗木「………」

    戦刃「………」

    苗木「………あ、暑いね」

    戦刃「そ、そうだね……」

    苗木「………」

    戦刃「………」

    苗木・戦刃(…き、気まずい⁉︎)

    苗木(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい⁉︎全然話題がない⁉︎
    こんな時どんな話すればいいかわからないの……って何言ってんの僕⁉︎)

    戦刃(ど、どうしよう⁉︎何か私が話題ふらないといけないよね⁉︎
    でも何て話す?……ダメだよ全然浮かばない⁉︎)

    苗木「そ、そういえば新しい遊園地ってどんな場所だろうね?」

    戦刃「そ、そうだね…盾子ちゃんから聞いたからよくわかんないけど…多分楽しいとこだと思うよ?」

    苗木「そうだね!」

    苗木「………」

    戦刃「………」

    苗木・戦刃(はい会話終了\(^O^)/)
  19. 19 : : 2014/04/28(月) 22:15:12
    >>17
    まあ、雑草さんは好きだからかな?ついつい似てしまう……決してパクりではないです‼︎
  20. 20 : : 2014/04/28(月) 22:33:50
    >>17そういえば、確かに雑草さんにもこういうのあったかも…。真似てはいません!本当に!


    遊園地


    苗木「やった!やっと着いた!!」

    戦刃「わあ!大きいー!」

    苗木「OPENしたてなだけあって、やっぱり人が多いね。はぐれないように気を付けて」

    戦刃「う、うん!」

    戦刃(えっと…メモ…メモ…)

    戦刃(…はぐれないように手を繋ぐ!?だから難易度高いって!!)

    戦刃(つ…次は…)

    戦刃(…)

    戦刃(『あとは頑張れ、残姉☆』)

    戦刃(ええええええええええええええええええ!!!???)

    苗木「い…戦刃さん?」

    戦刃「…っ!」

    戦刃「あ…だ…大丈夫…!気にしないで…」

    苗木「う…うん…」

    戦刃「…」

    苗木「…」

    苗木「え…えっと…じゃあ…どうする?何かやりたいのある?」

    戦刃「…」

    苗木「…」

    戦刃「…おばけ屋敷…」

    苗木「えっ?」

    苗木「あ…じゃあ…いこっか…」

    戦刃「…うん…」

    戦刃(何もないから目に付いたものを選んじゃったけど…大丈夫かな…)
  21. 21 : : 2014/04/28(月) 23:06:48
    絶叫絶望おばけ屋敷

    苗木「もうすぐ僕らの番だね」

    戦刃「う、うん」

    戦刃(これはチャンスかもしれない…)


    戦刃『キャッ怖い!』

    苗木『はは、戦刃さんは軍人なのに怖いの?』

    戦刃『だ、だってぇ〜』

    苗木『大丈夫だよ』ダキッ

    戦刃『え///』

    苗木『僕が…付いてるから』イケボ

    戦刃(てなことになったり///)

    苗木「戦刃さん?僕ら番だよ?」

    戦刃「え?ああうん…」

    キャスト「お客様何名ですか?」

    苗木「あ、二人です」

    キャスト「では、恐怖の世界へどうぞー!」

    苗木と戦刃はおばけ屋敷に入る。

    苗木「く、暗いけど大丈夫?」

    戦刃「う、うん…」

    戦刃(ど、どうしよう…暗視スコープ持ってくればよかったかな…)

    苗木「案外怖くないかもしれないね…」チョンチョン

    戦刃「そ、そうだね…」チョンチョン

    苗木「ん?何戦刃さん?」チョンチョン

    戦刃「え?苗木くん背中突いた?」チョンチョン

    苗木「え?戦刃さんが僕を突いたよね?」

    戦刃「私じゃないよ?苗木じゃないの?」クルッ

    苗木「僕じゃないよ?」クルッ

    苗木・戦刃はフッと後ろをむくと、

    ゾンビ「アポオォォォォ……」

    目の前に顔面の腐ったゾンビがいた

    苗木・戦刃「ギャアアアァァァァ⁉︎」
  22. 22 : : 2014/04/29(火) 00:02:11
    2人は、絶対に離れないようにしながら走った。

    …が、急げば急ぐほど多くのトラップに同時にひっかかる訳で…

    気が付けば、大量のおばけとかに囲まれていた。

    苗木・戦刃「ぎゃああああぁぁぁぁあああぁぁあ!!??」





    苗木「はあ…はあ…」

    戦刃「こ…怖かったぁ…」

    苗木「なに…あの恐怖を確実に突いてくる、手慣れたおばけ屋敷は…。レベル高すぎる…」

    戦刃「う…うん…」

    戦刃(でも…どさくさで苗木君に抱きついちゃった…!)

    苗木「…」

    苗木「…さてと…。次、どこ行こっか?」

    戦刃「えっと…じゃあ…」

    きゅ〜…

    戦刃「…」

    苗木「…?」

    苗木(…あっ)

    苗木「な…なんか食べに行こうか」

    戦刃「…うん…」

    何だかんだで、もう12時近かった。
  23. 23 : : 2014/04/29(火) 00:29:55
    フードコート レストラン

    苗木「うわぁ!いっぱいあるな…」

    戦刃「こ、こんなに多いと…迷うね…」

    戦刃(どうしよう…結構好きなものあるな…)

    苗木「うーん…よし!決めた!」

    戦刃「え⁉︎苗木くん早いな…えっとえっと」

    苗木「そんなに慌てなくてもいいよ。ゆっくり考えて」ニコッ

    戦刃「う、うん///…」

    戦刃(苗木くん…優しいな…)

    戦刃「じゃあ…これかな…」

    苗木「それ?分かった。じゃあ店員さん呼ぶね」ピンポーン

    苗木は呼び出しボタンを押す

    店員「はいはい!ご注文お決まりですか?」

    苗木「えっと、ハンバーグセット一つとスパゲティナポリタン一つドリンクバー二つお願いします」

    店員「かしこまりました!しばらくお待ちください」

    苗木「じゃあドリンク取りに行こうか」

    戦刃「う、うん…」
  24. 24 : : 2014/04/29(火) 00:44:45
    苗木「わー結構混んでる」

    戦刃「そうだね…」

    苗木「戦刃さんどれにする?」

    戦刃「えーっと…うーん…苗木君は?」

    苗木「まあ無難にコーラとかかな?」

    戦刃「あ…じゃあ私もそれにしよう…」


    ゴクゴク

    苗木「えっ!?ちょっ!?戦刃さん!?」

    戦刃「〜〜!!」

    戦刃は、ストローも何も使わず、そのまま一気に飲んだ。

    …しかも元々炭酸に慣れてない為、涙目通り超して普通に泣いていた。

    苗木「だ…大丈夫!?」

    戦刃「…ぃ…痛い…」

    苗木「えっどっどうしよう…とりあえず、水持ってくるね!」

    戦刃「だ…大丈夫…!」

    苗木「え、そう?」

    戦刃(苗木君と同じものが飲みたいし…ここまで来て水っていうのも…)

    戦刃(水なら、いつも苗木君にもらってるし…やっぱり…これに慣れておこう…)

    店員「お待たせしました。ハンバーグセットとスパゲティナポリタンです」





    苗木「戦刃さん…ほとんどずっと涙目だったね…」

    戦刃「…」

    苗木「ははっ…」

    戦刃「…」

    苗木「え…えっと…じゃあ次!何かやりたいものある?」
  25. 25 : : 2014/04/29(火) 01:33:21
    戦刃は何がいい悩んで、あるものが目に入った

    戦刃「…うーん…あれ?」

    戦刃が指を指したところにはジェットコースターがある

    苗木「……あれ?」

    戦刃「ダメ…かな?…」

    苗木「だ、大丈夫だよ!それじゃ行こうか!」


    クレイジージェットコースター

    キィヤアアアァァァ!

    苗木「す、すごいな…」

    戦刃「苗木くん?…大丈夫?…」

    苗木「だ、大丈夫!…」

    キャスト「では、次の方々はどうぞ!」

    苗木「一番前か…」

    戦刃(苗木くん…苦手なのかな?…)

    キャスト「では、安全バーをおろしてください!それでは参ります!逝ってらっしゃーい!」

    苗木「字が違うよ⁉︎」
  26. 26 : : 2014/04/29(火) 01:59:38
    なんか脱字ばかり申し訳ありません!orz
  27. 27 : : 2014/04/29(火) 09:41:51

    恋する戦う刃って
    『恋する盾子ちゃん』のリスペクト版かなんかですか?
  28. 28 : : 2014/04/29(火) 09:50:00
    あ、何が言いたいのかって言うと

    あまりに何か似てる感が凄いので元ネタの人の許可を得た番外編なのかなって意味です。


    だとしたら面白いですねw
    期待です!
  29. 29 : : 2014/04/29(火) 10:00:15
    >>27>>28そんなのあったんだ…。すみません、知りませんでした。
    その場でパッと思いついたものです。
    期待ありがとうございます!


    カラカラカラ…

    ちょっとずつ上っていく…

    苗木(…た…高っ…)

    そして頂点に上ったところで…

    ゴォォォォオオオオオオオ!!!

    うぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!

    苗木達の叫び声も、周りの声や音にかき消された。

    苗木(は…速すぎて…っ息が…!!)

    一回転したり…逆さまになったり…バックしたり…

    とにかくクレイジーだった。


    苗木「はぁ…はぁ…」

    戦刃「はぁ…はぁ…」

    苗木(し…死ぬかと思った…)

    戦刃(戦場とは違う怖さだったなぁ…)

    苗木「…あっごめん戦刃さん。ボクちょっとトイレ行ってくる」

    戦刃「あ、うん。私も…」



    苗木「はぁ〜…」

    苗木(やっと落ち着いてきた…)

    苗木「…」

    苗木(まあ、何だかんだであのジェットコースターも楽しかった…かな)

    苗木(…戦刃さんまだかな…)

    ドンッ

    思いっきり歩いてきた人とぶつかった。

    苗木「あっすみません…」

    「おい」

    苗木「はいっ!?」

    明らかに悪そうな男性が絡んできた!
  30. 30 : : 2014/04/29(火) 10:15:12

    お二人の合作、期待ですよ。
  31. 31 : : 2014/04/29(火) 11:41:18
    >>30
    雑草さん!ありがとうございます!

    悪そうな男「どこ見て歩いてんだ?ああ#」

    苗木「ご、ごめんなさい!」

    苗木(そんな…そっちがよそ見していたんじゃないか…)

    悪そうな男「てめえ…とりあえず殴らせろ」

    苗木「はあ⁉︎何でですか⁉︎」

    悪そうな男「てめえのツラ見てると腹が立って仕方ねぇ#だから殴らせろ!」ガシッ

    苗木は悪そうな男に胸ぐらを掴まれる

    苗木「く、苦しっ⁉︎そんな…謝ったのに」

    悪そうな男「謝りゃいいってもんじゃねぇぞ#おら歯ぁ食いしばれ‼︎」グンッ

    悪そうな男が苗木に殴りかかる

    苗木「ぐっ」

    苗木は歯を食いしばる

    ガシッ

    苗木「………?」

    苗木は恐る恐る目を開ける

    そこには悪そうな男の腕を掴む戦刃がいた
  32. 32 : : 2014/04/29(火) 12:20:15
    苗木「戦刃さん…!」

    悪そうな男「ああ!?んだてめ…!?」

    悪そうな男(う…腕が…全く動かねえ…!?)

    ガッ!

    悪そうな男「ッ!」

    素早い蹴り攻撃で、苗木を掴んでいた手を弾いた!

    直後腹に一発殴り、掴んでいた男の腕を回し、男を地面に叩きつけた!

    悪そうな男「ぐはぁっ!!?」

    そんな華麗すぎる動きで、わずか1秒で男は地面に倒れ込んだ。

    苗木「…」

    戦刃「…」

    苗木「…っ…!」

    ふと周りを見てみると、多くの客達が見物していた。

    苗木「い…戦刃さん!」

    戦刃「えっ…?」

    苗木は戦刃の手を握り、その場から駆け離れた。


    苗木「はあ…はあ…」

    戦刃「ご…ごめん苗木君…。あんな目立つ行為しちゃって…」

    苗木「い…いや…助かったよ…!ありがとう!戦刃さん!」

    戦刃「…!」

    戦刃「い…いや…別に…」
  33. 33 : : 2014/04/29(火) 13:25:15
    苗木「ふぅ…少し疲れちゃったな…」

    戦刃「あ…苗木君…あそこのベンチで休も…」

    苗木「そ、そうだね…」

    苗木と戦刃は近くにあったベンチに座る

    苗木「はあ…さっきは驚いたなぁ。いきなり掴まれて…」

    戦刃「私も驚いた…トイレから出たら苗木君が掴まれてたから…」

    苗木「あはは…でも、ぶつかっちゃった僕も悪かったから…」

    苗木(本当は向こうがよそ見してたからだけど…)

    戦刃「な、苗木君は悪くない…悪いのはあいつだから…」

    苗木「はは…ありがとう戦刃さん」ニコッ

    戦刃「⁉︎///」

    戦刃(またその顔だ…いつもそのキラキラしてる笑顔が…私を照らしてくれる///)

    苗木「戦刃さん?顔赤いけど大丈夫?」

    戦刃「え⁉︎///だ、大丈夫だよ…」

    苗木「そう?ならよかった…あ!」

    苗木は戦刃の手をよく見ると、左手の甲が少し切れている

    苗木「戦刃さん!手怪我してるよ⁉︎」

    戦刃「え?ああ…さっきのあれで切れたのかな?…」

    苗木「ちょっとかして」グイッ

    戦刃「え///」

    苗木は戦刃の左手を掴む

    苗木「じっとしてて…」

    戦刃「う、うん///…」

    苗木は自分のポケットから絆創膏を取り出し、戦刃の怪我に貼る

    苗木「これでよし…」

    戦刃「べ、別にここまでしなくても…」

    苗木「それは違うよ!」

    戦刃「⁉︎」BREAK!

    苗木「戦刃さんは女の子なんだよ!女の子が怪我してたら治療するのは当たり前だよ!」

    戦刃「で、でもこれくらいの傷ならすぐ治るし…」

    苗木「こんなに綺麗な手に痕が残ったらどうするの!」

    戦刃「⁉︎///」

    戦刃(綺麗?私の手が?……///)

    苗木「だから…もっと自分を大切にして?」

    戦刃「う、うん///…」
  34. 34 : : 2014/04/29(火) 14:02:17
    戦刃(…今まで綺麗なんて言われた事なかったのに…)

    戦刃(数々の戦場を渡ってきた私の手は…むしろ…)

    苗木「戦刃さん!」

    戦刃「…!」

    苗木「ほら、早く行こう!」

    戦刃「う…うん!」

    戦刃(…ううん。私は…)

    戦刃(苗木君がそう言ってくれるだけで…十分…)

    戦刃(少なくとも…今は…)



    『まもなく閉園です。忘れ物のないようにご注意ください。…』

    苗木「…あっ。もうこんな時間か。そろそろ帰ろっか」

    戦刃「…うん!」


    戦刃ルーム


    戦刃「ただいまー!」

    江ノ島「お。帰って来た帰って来た。どうだった?」

    戦刃「すっごく楽しかったよ!ありがとう盾子ちゃん!」

    江ノ島「そーかそれはよかった。今度お礼に高級パフェでも奢ってねー」

    戦刃「ええっ!?お…お金足りるかな…」


    苗木ルーム


    苗木「…ふう…」

    苗木(…今日はすっごく楽しかったなあ…)

    苗木(また…戦刃さんと遊びにいけたらいいな…)


    『件名;苗木君
    今日はとっても楽しかったよ!またどこか遊びにいこう!』

    『件名;Re;苗木君
    それはよかった!また今度遊びに行こうね!』


    翌日


    何故か男子組が部屋に押しかけてきた。

    苗木「は!?え!?なに!?どうしたの!?なんで朝早くみんなボクの部屋に集まって来てるの!?」

    桑田「こいつらに苗木がデートしたことを伝えたら発狂した」

    苗木(もっと口が堅くてデートとか分かる人で、信用出来る人に話すべきだった!?そんな人心当たり無いけど!)
  35. 35 : : 2014/04/29(火) 16:24:59
    山田「苗木 誠殿!貴様はリア充なり下がったので爆発しろ!」

    石丸「苗木君!君だけはそんなことはしないと思ったのに…不順異性交遊はダメだ!」

    大和田「苗木!おめえも漢になったんだな!」

    不二咲「苗木くんとデートか…いいな…」

    葉隠「これって何の集まりだべ?」

    十神「ふ…くだらんな…」

    十神(苗木が俺より先に女とデートだと⁉︎認めん!認めんぞ!)

    桑田「……俺、何かまずいことした?」

    苗木「全くもってその通りだよ…」
  36. 36 : : 2014/04/29(火) 22:13:05
    山田「ピロリーン!苗木誠殿の携帯ゲット!」

    苗木「あっ!?」

    いつの間にか携帯取られてた!?

    大和田「よし!メールの受信箱の確認だ!」

    苗木「ちょっ!待っ…!!」

    十神「まったくくだらんな…」チラ見

    不二咲「ご…ごめんねぇ…苗木君…」

    石丸「不順異性交遊の確認の為だ!」

    葉隠「何か…男子組が怖えーべ…」

    桑田「オメーは女子かよ」



    山田「ぎゃああ!戦刃むくろ殿からのメールを多数発見ですぞ!!」

    大和田「やるなあ苗木!」

    山田「というか明らかに女子からのメールの方が多い気がするのは気のせいですかな!?」

    石丸「苗木君!君という奴は…!」

    苗木「ちょっ…!本気で止め…!!」

    ピロリン♪

    山田「ややっ!新たなメールを受信しましたぞ!」

    大和田「男子は全員この部屋にいるから、確実に女子からのメールだな!」

    葉隠「なんかよく分かんねーけど、確認だべ!」

    苗木「止めてってば!」

    ピッ

    メールが開かれた。
  37. 37 : : 2014/04/30(水) 00:29:02
    『件名:呪
    ナエギクンイガイミタラコロス』

    全員「⁉︎」

    桑田「こ、これは……」

    山田「僕らの命が危ういですぞ……」

    大和田「だ、大丈夫だろ!……たぶん」

    石丸「いやしかし……これはどうも……」

    不二咲「こ、怖いよぉ……」ブルブル

    葉隠「お、俺帰るべ⁉︎」ダダダダダ!

    桑田「な⁉︎おい!」

    十神「く、くだらんな!俺は帰るぞ!」スタタタタタ!

    大和田「早歩きじゃねぇか⁉︎」

    山田「ぼ、僕らも撤退ですぞ⁉︎」ダダダダダ

    桑田「お、おい!待てよ!」ダダダダダ

    大和田「おめえら待て!」ダダダダダ

    不二咲「お、置いてかないでぇ〜⁉︎」タッタッタッタ!


    苗木「……皆帰っちゃった……返信するか」
  38. 38 : : 2014/04/30(水) 01:15:33
    『件名;Re;呪
    良いタイミングで送ってくれてありがとう』

    『件名;ReRe;呪
    私のメール、誰かに見られそうだった?見られた?』

    『件名;祓
    誰も見てないから大丈夫。…っていうかなんで分かったの?』

    『件名;Re;祓
    なんとなく。そんな気配を感じた』

    『件名;了
    …さっきのメール、かなり効果あったよ』

    『件名;恥
    とっさに送っちゃったけどやっぱりすぐに消して!』

    『件名;笑
    了解っ』


    苗木(…何なんだこの件名…)

    苗木(っていうか…本当に見られてないよな…?)

    苗木(…あ、とりあえずさっきのメール消しとこ…。なんか怖いし…)

    苗木「ふぅ…」

    ぐぅ…

    苗木「…あっ。朝ご飯食べ損ねてた。食堂に行こっと」

    苗木(…戦刃さん…食堂にいるかな…)

    苗木(…いや…さすがにいないよな…)
  39. 39 : : 2014/04/30(水) 01:58:17
    食堂

    戦刃「あ、苗木君…」

    苗木「……天使だ」

    戦刃「え?」

    苗木「あ…いや何でもないよ……あはは」

    戦刃「ご、ごめんね…さっきは…あんなメール送って…」

    苗木「大丈夫だよ…あのメールのおかげで助かったよ!ありがとう!」ニコッ

    戦刃「⁉︎///……う、うん///」

    苗木「そうだ、朝食どうしよう…」

    戦刃「あ…苗木君…」

    苗木「何?」

    戦刃「そ、その…これ!」

    苗木「…レーション?」

    戦刃が苗木に出したのは、自分の好物のレーションだった

    戦刃「その…一緒に食べない?…」

    苗木「え…いいの?」

    戦刃「う、うん…」

    苗木「……ありがとう!じゃあ一緒食べようか!」

    戦刃「う、うん!」
  40. 40 : : 2014/04/30(水) 16:19:59
    …しかし、レーションは残り数個しかなく、2人で食べるには少なかった。

    戦刃「ご…ごめんね…」

    苗木「だ…大丈夫だよ!昼もうすぐだし!」

    実際は昼まで5時間ほどあったが。

    戦刃(はあ…)


    苗木「戦刃さん、好きな事とかってある?」

    戦刃「…戦場で戦う事…?」

    苗木「えっと…じゃあ…好きな食べ物は?…あ、レーション以外で」

    戦刃「水…?」

    苗木「…え…えっと…」

    戦刃「?」


    戦刃ルーム


    江ノ島「そりゃまた残念なことやらかしたね」

    戦刃「え!?何で!?普通に答えただけなのに!?」

    江ノ島「…気づいて無いところがまた残念な…」

    江ノ島「さてと、今日もサポートを開始するけど…」

    江ノ島「やっぱり、お姉ちゃんの一番の問題点は、残念な事だね」

    戦刃「ざ…残念…?」

    江ノ島「このまま残念が続いていくと、たとえ変装していてもボロを出しまくったり、仲間に裏切られる事に直前まで気付かなかったりと、色々大変な事になってしまうと思われます」

    戦刃「うぅ…」

    江ノ島「それに、残念すぎると苗木君に迷惑が掛かってしまいます」

    戦刃「そ…それは…!」

    江ノ島「なので、直しましょう」

    戦刃「な…直す…?」

    江ノ島「残念を直しましょう。そうすれば、少しはマシになると思いますよ」

    戦刃「う…うん…」

    江ノ島「お姉ちゃんの好きな食べ物は?」

    戦刃「え…?レーション…?」

    江ノ島「不合格」

    戦刃「えっ!?えっ!?」

    江ノ島「というわけでまず第一段階。今日1日中、レーションと水は禁止です」

    戦刃「えええええ!?」
  41. 41 : : 2014/04/30(水) 21:51:33
    江ノ島「ええじゃねぇよ。そんぐらいしないとお前の残念は直らないんだよ」

    戦刃「そんな……レーションが……食べられないなんて……絶望的」_| ̄|○

    江ノ島「そんなんで絶望するなよ⁉︎」

    戦刃「そんなんって何⁉︎レーションは私にとってソウルフードなんだよ⁉︎
    私といえばレーション!レーションといえば私なんだよ⁉︎
    そして水は命の源なんだよ⁉︎」

    江ノ島「だから落ち着け」バキッ

    戦刃「はぶっ⁉︎」

    江ノ島「だから別に何も食べるなとは言ってないんですよ?
    レーションと水をたった一日だけ我慢するだけです」

    戦刃「私はレーションを一日食べないだけで発狂するよ?」

    江ノ島「それ禁断症状じゃねぇか⁉︎毎日食べるからそうなんだよ!」

    戦刃「レーションは正義‼︎」

    江ノ島「やかましいわ!」ドガッ

    戦刃「げふっ⁉︎みぞおち……」

    江ノ島「いいか!これを気にレーション以外の食いもんを好きになれ!もしやぶったら炭酸水一気飲みな!」

    戦刃「そ、そんな……」_| ̄|○
  42. 42 : : 2014/04/30(水) 22:31:08
    戦刃「レーション以外なんて…何を食べれば…。レーション以外なんて食べたことない…」

    江ノ島「昨日の昼てめーはなに食った」

    戦刃「スパゲティナポリタンとコーラ」

    戦刃「…あっ!」

    江ノ島「『…あっ!』じゃねーよ」

    戦刃「そうか!スパゲティナポリタンとコーラを食べればいいんだ!」

    江ノ島「選択肢少ないにも程があんだろ!!レーションとスパゲティしか知らないのかよ!」

    戦刃「スパゲティナポリタンだよ!」

    江ノ島「どっちでもいいわ!!」


    江ノ島「はぁ…はぁ…。これ以上お姉ちゃんと議論しても、アタシが疲れるだけだ…」

    江ノ島「とにかく、今日はレーションと水無し!それだけ!」

    戦刃「水が飲めないなんて…私は何を飲めばいいの!?」

    江ノ島「ジュースなりお茶なり飲めよ!」


    廊下


    戦刃「…はあ…たくさん喋ったら喉渇いた…。何か買おう…」


    購買部


    戦刃「ミネラルウォータ…

    戦刃(あ…!そうだ…水は禁止だったっけ!)

    戦刃「えーっと…えーっと…」

    戦刃「…じゃあ…コラコーラで…」


    プシュッ

    戦刃「…」

    ゴクッ

    戦刃「〜ッ!」

    戦刃「…痛い…」

    戦刃「…けど…」

    戦刃「…ちょっとおいしい…かな…」

    戦刃「…さすがに一気飲みは無理だけど…」

    戦刃「…」

    戦刃「…苗木君は…普段何飲んでるんだろうなぁ…」
  43. 43 : : 2014/05/01(木) 00:49:08
    苗木ルーム

    苗木「…」ズズッ

    苗木「はあ……やっぱり温かい綾○はおいしいな……」

    選ばれたのは○鷹でした


    食堂

    戦刃「レーション以外…何を食べよう…ん?」

    セレス「ん〜///やっぱり王○餃子は最高ですわ!」もぐもぐ

    戦刃は食堂で餃子を食べるセレスを発見した

    戦刃(餃子か……あまり食べたこと無い……)

    セレス「あら?戦刃さんではないありませんか。ごきげんよう」

    戦刃「あ…どうも…」

    セレス「よろしかったらご一緒にいかがですか?」

    戦刃(おいしいのか?……)

    戦刃「あ…じゃあ…いただきます…」

    セレス「わかりました」パンパンッ!

    山田「はいはい!おかわりでしょうか?」

    セレス「はい…ついでに戦刃さんにも一つ」

    山田「⁉︎い、戦刃 むくろ殿にもですか?」ブルブル

    セレス「何かいけないのですか?」

    山田「い、いや…そういうわけでは…」ブルブル

    山田は朝のメールのせいで戦刃に恐怖している

    戦刃「?」

    戦刃は忘れている

    セレス「でしたら早くしてください…」

    山田「で、ですが」

    セレス「いいから早く作れやこのビチグソがああぁぁあ‼︎」

    山田「ぶひいいぃぃ⁉︎わ、わかりましたぁぁあ⁉︎」ダダダダダ!
  44. 44 : : 2014/05/01(木) 14:16:34
    山田「どうぞッ!!」

    戦刃「は…早っ…」

    とりあえず食べてみた。

    戦刃(…あっ。ちょっとおいしいかな…)

    セレス「どうでしょうか?」

    戦刃「…うん。おいしいよ」

    セレス「それはよかったですわ」

    戦刃(…うん!コーラと餃子があれば、とりあえず1日は大丈夫だ!)

    戦刃「…」

    戦刃(苗木君って…普段何食べてるんだろうなぁ…」

    セレス「苗木君ですか?」

    戦刃「…えっ!?」

    山田「声が漏れてましたぞ」

    戦刃「え…えぇ…?!」

    セレス「苗木君の好みの食べ物でも知りたいのですか?」

    戦刃「え…えっと…いや…うん…」

    セレス「まあ、あの人に聞いたら、間違い無くこう答えるでしょうね」

    セレス「『人気料理No.1のやつだよ』…と」

    戦刃「う…うーん…」
  45. 45 : : 2014/05/01(木) 15:42:56
    苗木ルーム

    苗木「…」カリッ

    苗木「…やっぱり綾○にはかりんとうだな」ぽりぽり

    かりんとうだった


    戻って食堂

    戦刃「あの…今日はごちそうさま…」

    セレス「ええ。またいつでもどうぞ」

    山田「ふう…これで王○餃子は終わりましたぞ」

    セレス「そうですか…なら次は広東風エビ餃子で」

    山田「ええ⁉︎まだ食べるのですか⁉︎」

    セレス「そろそろ味を変えなくては…」

    山田「とゆうかそんなに食べると僕のようになりますぞ?」

    セレス「だから早く作れやこのラードがああぁぁあ‼︎」バキッ

    山田「ありがとうございます⁉︎」


    廊下

    戦刃(意外と一日食べなくても大丈夫なのかな……)

    戦刃(餃子もおいしかったし……コーラも慣れればおいしいかも……)

    戦刃「ん?」

    戦刃は廊下を歩いているとそこに葉隠・桑田・大和田が何かを食べている

    戦刃(あ……あれは⁉︎レーション‼︎)

    葉隠「このレーションっての意外とうまいべ」もぐもぐ

    桑田「そうか?そうでもないだろ」もぐもぐ

    大和田「味がまったく無いからうまくねぇ」もぐもぐ

    戦刃「」ピクッ

    桑田「むしろまずいな」もぐもぐ

    戦刃「」プツーン
  46. 46 : : 2014/05/01(木) 19:10:53
    戦刃「…」ゴゴゴゴゴゴ……

    桑田「…っ!?」

    大和田「い…戦刃…」

    葉隠「い…戦刃っち…?どしたん…?」

    戦刃「…レーションは…まずくない…!」

    桑田「お…おう…わりー…」

    戦刃「レーションを馬鹿にしないでよ!!そんなこと言うなら、私が食べちゃうから!」

    戦刃は桑田からレーションを奪い…

    食べ…

    戦刃「っ!」

    戦刃(あ…危ない…!レーション食べちゃ駄目なんだっけ…)

    戦刃「…」

    戦刃(…ゴクリ…)

    戦刃(ちょっとくらいなら…)
  47. 47 : : 2014/05/01(木) 21:00:42
    ⁇?「ダメだよ!約束は守らないと!」

    戦刃(え?苗木君⁉︎)

    戦刃は後ろ振り向くとそこには

    天使苗木「戦刃さん!」パタパタ

    小さい苗木(天使の輪っかと翼付き)がいた

    戦刃(え?何この可愛い生き物///)

    天使苗木「あ!自己紹介をするね」

    天使苗木「僕は天使苗木!戦刃さんの心の希望の部分だよ。
    まあ戦刃さんにしか見えないけどね!」

    戦刃(そ…そうなんだ…)

    天使苗木「あと声は出さない方がいいよ?独り言だと思われるからね!」

    戦刃「わ、分かったよ苗木君…」

    桑田「え?苗木がどうした?」

    戦刃「あ…」

    葉隠「苗木っちはいないべ」

    天使苗木「ね?本当でしょ?」

    戦刃(軽く恥ずかしいよ///……)

    天使苗木「それよりレーションは食べちゃダメだよ!今日一日我慢するって約束でしょ?」

    戦刃(わ、わかってる……わかってるけど……)ジーー

    大和田「な、なんだよ」ガクガク

    戦刃(……おいしそうだよ……)ダラダラ

    葉隠「のわ⁉︎戦刃っちヨダレヨダレ⁉︎」

    戦刃(だからちょっとだけ……)ダラダラ

    天使苗木「だ、ダメだよ!戦刃さん君は軍人で強い子でしょ!戦刃さんは出来る子でしょ!」

    戦刃(は!……そうだ……私は軍人……出来る子……軍人ならいいよね?)

    天使苗木「で、でもダメだよ!我慢だよ!戦刃さん!」

    戦刃(そ、そうだ……我慢だ…我慢!)

    天使苗木「そうだ!その調子だ!」

    戦刃(そうだよ…我慢しないと…)
  48. 48 : : 2014/05/01(木) 21:34:40
    天使苗木「そもそも、それって食べかけだよ!そんなの食べたくないでしょ!?」

    戦刃(うっ…)

    天使苗木「よし、とにかくそこから離れるんだ!」

    戦刃(わ…分かった…!)

    戦刃はその場から立ち去った。



    戦刃「…ふう…助かった…。ありがとう苗木君…」

    苗木「え?ボクがどうかした?」

    戦刃「もう少しでレーションを食べちゃうところだった…。助けてくれてありがとう…」

    苗木「え?え?」

    戦刃「え?」

    戦刃は苗木を見た。

    …その苗木には、天使の輪っかも翼もなかった。

    戦刃(…あっ!本物の苗木君だった!)

    戦刃「い…いや…何でも無い…」

    苗木「?そう?」

    苗木「あっそうだ。はいこれ、レーション」

    戦刃「ッ!!」

    戦刃(レーションッ!!)

    天使苗木「だ…駄目だ!!目を覚ますんだ!!」

    戦刃「ありがとう!苗木君!」

    天使苗木「戦刃さん!!戦刃さん!!だめだ…声が届いてない…!このままじゃ…!」

    ビシュン!

    天使苗木「え?」

    ガンッ!

    戦刃「え?」

    ピシューーン…!!

    苗木「え?」

    突然横から何かが飛んできて…

    それがレーションに当たって…

    レーションがすごい勢いでふっ飛ばされた…

    戦刃「…」
    天使苗木「…」
    苗木「…」

    3人「…え???」

    葉隠「桑田っち!俺を殺す気か!?」

    3人「?」

    振り向いてみると…

    葉隠と桑田が、すごく離れたところで向き合っていた。

    桑田「わりーわりー。つい力んじまって」

    葉隠「キャッチボールにしては、力強すぎだって!!」

    3人「キャッチボール??」

    …見ると、下にボールが落ちていた。

    3人(えーっとつまり…キャッチボールしてて…桑田クンがすごい勢いでボールを投げて…レーションをふっ飛ばしたと…?)
  49. 49 : : 2014/05/01(木) 22:27:19
    葉隠「お!おーい苗木っち!ボールそっち行かなかっただべか?」

    苗木「ちょっと危ないよ⁉︎当たらなかったからよかったけどこんな狭い所でキャッチボールしないでよ⁉︎」

    桑田「わりーわりー!気をつけっからボールこっち投げてくれ!」

    苗木「分かったから移動してよ!まったく……あれ?ボールは?」

    苗木は地面に落ちていたボールを拾おうとしたが、ボールがどこにも無い

    苗木「戦刃さんボール知らな…」

    苗木が戦刃に聞こうと戦刃を見上げるとそこにはボールを握る戦刃がいた

    桑田「お、戦刃ー!こっち投げてくれー!」

    戦刃「……」ザッ

    戦刃は片脚を上げて投球フォームになる

    桑田「…あぽ?」

    戦刃「……シネ」

    そして、戦刃は全身を使って渾身のストレートを投げる

    ドビュゥン‼︎‼︎


    ビュン‼︎‼︎

    葉隠「え?」ツゥ

    葉隠の頬に切り傷ができて血が流れる



    ドカァン‼︎‼︎

    桑田「あ……ぽ……」

    桑田は地面の穴にいた

    葉隠「ヤム○ャ……じゃねぇ桑田っち⁉︎」

    戦刃「レーションの仇……」

    苗木「桑田くううぅぅぅん⁉︎」
  50. 50 : : 2014/05/01(木) 23:37:54
    戦刃「…はぁ…レーション…」

    苗木「い…戦刃さん…レーションまたあげるから…!」

    戦刃「…あ…いや…違う…」

    苗木「え?」


    苗木「…はぁ…また江ノ島さんか…」

    戦刃「だから今日は、レーションも水ももらえない…」

    苗木「…うん、分かった。明日になったら、レーションでも水でもあげるから!今日1日頑張って!」

    戦刃「…う…うんっ!」

    苗木「じゃあねー!」

    戦刃「うん!」

    戦刃(…よしっ)

    戦刃(今日1日だけ…頑張ろう!うん!)

    桑田「…オレの事は無視かよ…」

    戦刃「…ん?」

    桑田「…オレも一応、お前を救ったんだぞ…!」

    戦刃「…あっ!もう昼だ!…そう思ったらお腹空いてきたなぁ…。食堂にでもいこうっと」

    桑田「…」

    桑田「アポォ…」
  51. 51 : : 2014/05/01(木) 23:54:35
    食堂

    戦刃「さて……何を食べよう……」

    戦刃は食堂に来たはいいが何を食べるか迷っている

    するとそこに

    舞園「あれ?戦刃さんじゃないですか」

    霧切「……」

    戦刃「あ…舞園さんに…霧切さん…」

    舞園「もしかしてお昼ですか?」

    戦刃「そ、そうだけど…」

    舞園「でしたら一緒に食べませんか!」

    戦刃「え…いいの?…」

    舞園「もちろんですよ!霧切さんもいいですよね?」

    霧切「私は構わないわ…」

    戦刃「じ、じゃあ…一緒に…食べようかな…」

    戦刃は舞園達と一緒に食べることにした

    舞園「さて、今日は何にしましょう…」

    霧切「そうね…」

    戦刃(うわぁ……二人とも美人だな……それ比べて私は……)

    舞園「戦刃さんは何にします?」

    戦刃「え⁉︎…そ、そうだね……」

    戦刃はとりあえずメニューを見る
  52. 52 : : 2014/05/02(金) 00:31:02
    戦刃(…あっ。スパゲティナポリタン)

    戦刃(うーん…でも…他のに挑戦しようかな…)

    戦刃「…じゃあ…肉じゃが…」

    戦刃(肉が入ってれば、とりあえず食べられそうなものだと判断)

    舞園「じゃあ私は麻婆豆腐で」

    霧切「私は醤油ラーメンにしようかしら」

    舞園「じゃ、もらいに行きましょうか」


    戦刃「…そういえば、ここって超高校級の料理人が経営してるんだっけ?」

    舞園「そうみたいですね。だからこそ混雑してるんですよね…」

    霧切「ここの料理は、麻薬とも呼ばれるほどの中毒性があるらしいから、気を付けた方がいいわよ」

    戦刃「…そうだね。なんかちょっと怖いけど…」

    「はい、肉じゃが。麻婆豆腐。醤油ラーメン」

    3人「ありがとうございます」
  53. 53 : : 2014/05/02(金) 02:45:40
    舞園「では、いただきます」

    霧切「いただきます…」

    戦刃「い、いただきます…」

    三人に頼んだ物を食べる

    舞園「ん〜!美味しいです!トロトロでピリッとくる辛さが絶妙です!」

    霧切「これは…出汁の効いたスープに程よく麺が絡んでいる!それぞれの具材もまた絶品だわ!」

    舞園・霧切はまるで料理漫画のように感想を言う

    戦刃「………」

    舞園「戦刃さん?どうしたんですか?」

    霧切「もしかして、まずかった?」

    戦刃「………」ツー…

    舞園・霧切「⁉︎」

    戦刃の目から突然涙が流れた。そして戦刃は口を開いた

    戦刃「食べた途端……死んだおばあちゃんを思い出した……」ツー…

    そう…それは幼い頃に食べた…祖母の作った肉じゃがの味だった…
  54. 54 : : 2014/05/02(金) 17:23:01
    廊下


    舞園「おいしかったですね!」

    霧切「そうね。さすが麻薬と称されるだけはあるわ」

    戦刃(…まだあの味が忘れられない…)ツー…

    舞園「戦刃さん、そろそろ泣き止んだ方が…」

    …周囲の人が、突然変異を遂げた希少生物でも見るような目で見ていた。


    苗木「おいしかったね」

    山田「そうですな」

    桑田「やっぱあそこの料理は最高だぜ!」

    十神「フン。あの程度の料理、俺の家にいくらでもある」

    葉隠「おっ。まじか?じゃあ今度みんなで十神っちんちに行くべ!」

    大和田「おうそうだな!」

    石丸「うむ!面白そうではないか!」

    苗木(…ん?)

    ふと横を見ると…

    苗木(…戦刃さん?)

    戦刃が泣いていた。

    苗木「…あっごめん。ちょっとトイレ行ってくる」

    葉隠「お?おう」

    苗木は走って行った。

    山田「苗木誠殿!?トイレはそっちじゃないですぞ!?」

    十神(…)

    十神(…あれは…戦刃か…?)


    苗木「戦刃さん!?」

    舞園「あ、苗木君」

    苗木「戦刃さん、どうしたの!?」

    戦刃「…え?」

    霧切「落ち着きなさい苗木君。別に戦刃さんは、悲しくて泣いてるわけじゃないわ」

    苗木「…え?」

    戦刃「…あ。えっと…ごめん…。あそこの料理で…死んだおばあちゃんを思い出して…」ツー…

    …また涙があふれ出した。

    苗木「し…死んだおばあちゃん…?」

    霧切「つまり、あそこの料理に感動しただけよ」

    苗木「…」
  55. 55 : : 2014/05/02(金) 22:03:25
    苗木「…ごめん霧切さん、舞園さん…ここは僕と戦刃さんの二人にしてくれないかな?」

    舞園「え⁉︎でも……」

    霧切「……分かったわ」

    苗木「ありがとう…霧切さん…」

    霧切「行きましょう舞園さん…」

    舞園「ちょ、待ってくださ〜い!」

    霧切は先に行き、舞園も霧切を追って行く。そして、苗木と戦刃二人になった

    苗木「……戦刃さん……少し話そうか」

    戦刃「……うん…」ツー…



    山田「……遅いですな」

    大和田「たくどこまでトイレに行ってんだ?」

    葉隠「きっとウ○コのキレが悪いんだべ!俺の占いででたべ!」

    桑田「だとしたら下痢かデカイウ○コだな‼︎」

    石丸「君達!ウ○コウ○コうるさいぞ!」

    桑田・葉隠「お前もウ○コって言ってんじゃねぇか⁉︎」

    十神「………」

    山田「十神 白夜殿?どなされたのですかな?」

    十神「……いや…」

    桑田「ん?あれは!おーい舞園ちゃーん!」

    大和田「霧切もいるな」

    舞園「あれ?みなさんどうしたんですか?」

    石丸「皆ですぐそこ食堂で昼食をとっていたのだ!」

    舞園「そうなんですか!私達もそこで昼食を食べてたんですよ!」

    桑田「マジで⁉︎あそこ料理うまいよな‼︎」

    山田「ところでお二人は苗木 誠殿を見ませんでしたかな?トイレへ行ったきり戻らないのです」

    舞園「苗木君ですか?実は…」

    霧切「苗木君は急用を思い出して何処かへ行ったわ…確か皆には先に行ってくれと言ってたわ」

    舞園「え?」

    十神「……そうか…」

    石丸「うむ、急用なら仕方ないな」

    舞園「霧切さん……」

    桑田「じゃあしょうがねえか」

    十神「おい!さっさと行くぞ!」

    大和田「な⁉︎おいちょっと待てよ!」

    霧切「私達も行きましょう…」

    舞園「ちょ⁉︎霧切さん!」
  56. 56 : : 2014/05/02(金) 23:27:42
    苗木「…戦刃さん…。死んだおばあちゃんって…」

    戦刃「…」

    戦刃「…私がまだ幼い頃だよ…」

    戦刃「おばあちゃんは…私が落ち込んでたり…私を誉めてくれたり…祝ってくれたりしたとき…いつも肉じゃがを作ってくれてたんだ…」

    戦刃「おばあちゃんの肉じゃがは…とってもおいしかった…。それに…おばあちゃんは…すっごく優しかった…」

    戦刃「でも…おばあちゃんは…」

    戦刃「何かの戦争に巻き込まれて…」

    苗木「…」

    戦刃「…それから肉じゃがを食べる事ができなくなって…徐々に忘れていって…」

    戦刃「気付いた時には、私は軍人で…レーションと水が主な食料になってて…」

    戦刃「たった1年で…私は今までの事を完全に忘れて…軍人として生きたんだ…」

    戦刃「でも…」

    戦刃「ここの肉じゃがは…とっても懐かしい…おばあちゃんが作ってくれた肉じゃがと同じ味がする…」

    戦刃「そのおかげで…思い出したんだよ…」

    戦刃「おばあちゃんの事…」

    苗木「…」

    戦刃「…?苗木君…ちゃんと聞いてる?」

    苗木「あ、聞いてるよ。勿論。ただ、戦刃さんがこんなに話すのって珍しいなって」

    戦刃「…」

    戦刃「苗木君だから…かな」

    苗木「え?」

    戦刃「こんなこと…苗木君以外には、絶対に話さないと思う。自分の過去を話すなんてね…」

    戦刃「苗木君には…何だろう…そういう力が…あるのかな?」

    戦刃「相手がどんなに信用できる相手でも…私がこんなに話をするのは、苗木君だけだよ」

    苗木「…」

    苗木「…そう…」

    苗木「まあ…戦刃さんが楽にできる相手なら、ボクは嬉しいよ」

    戦刃「…」

    戦刃(私を…ただの戦う刃から…)

    戦刃(あの肉じゃがと苗木君が…)

    戦刃(恋する普通の少女にしてくれた…)

    戦刃「…ありがとう…苗木君」

    苗木「えっ?ボクは何もしてないけど?」

    戦刃「ふふっ。それは違うよ?」
  57. 57 : : 2014/05/03(土) 00:09:24
    苗木「あ、それ僕のマネ?」

    戦刃「どう?……似てる?」

    苗木「違うよ!僕はもっとこうだよ!」

    苗木「それは違うよ!」

    戦刃「そ、それは違うよ…」

    苗木「もっと強く!」

    戦刃「それは違うよ」

    苗木「もっとはっきり!」

    戦刃「それは違うよ!」

    苗木「そうその調子だ!」

    戦刃「それは違うよ!」

    苗木「それは違うよ!」

    戦刃「それは違うよ!」

    苗木「それは違うよ!」

    苗木・戦刃「それは違うよ‼︎」

    苗木・戦刃「………」

    苗木「……ぷっ…ふふふ」

    戦刃「……くっ…ふふふ」

    苗木「はっははははは!」

    戦刃「あははははは!」

    苗木・戦刃「あははははは!」

    二人は自分で何をやっているのだろうっと
    おかしくて笑ってしまった。



    苗木「はあ……さて…これからどうしよう…」

    戦刃「…あの……苗木君…」

    苗木「何?…」

    戦刃「その…行きたい所が…あるんだけど……」

    苗木「行きたい所?」

    戦刃「う、うん……実は…」


    戦刃が行きたい所がある。
    そう言ってきたので苗木は

    苗木「……もちろん!いいよ!」


    と返事し、苗木は戦刃と行きたい所に行く…

    そこは前に行った遊園地。

    そこで戦刃は

    戦刃「あれに乗ろう…」

    そう言って指を指したのは、観覧車だった
  58. 58 : : 2014/05/03(土) 01:14:44
    数十分並んだのち、2人は観覧車に乗り込んだ。

    苗木「…」

    戦刃「…」

    戦刃「…ごめんね、苗木君」

    苗木「えっ?」

    戦刃「私の都合で…苗木君を付き合わせちゃって」

    苗木「いや、ボクが自分から絡んだんだから。戦刃さんが気にする必要はないよ」

    戦刃「…うん…」

    苗木「…」

    苗木「えーっと…じゃあ…」

    苗木「今度ボクの方から用事があった時、戦刃さん、付き合ってくれる?」

    戦刃「…ぅ…!…うん!絶対に!別の用事があっても、苗木君を最優先するよ!」

    苗木「そ…そこまではいいよ…」

    ピロリン♪

    苗木「ん?」

    苗木の携帯が鳴った。

    苗木(桑田クンから…?)

    『件名;よう苗木!
    急用は終わったか!?これからみんなでカラオケ行くから、急用ってのが終わってたら、3時までに校門に来いよな!』

    苗木「…」

    『件名;ごめん
    まだ急用は終わりそうにないよ。悪いけど、今回はみんなだけで行ってきて』

    ピロリン♪

    『件名;了解
    じゃあまた今度な!』

    苗木(…みんなでカラオケか…別に悪くはないけど…)

    苗木「戦刃さん」

    戦刃「ん?」

    苗木「折角来たんだし、もう少し遊んでいこう!」

    戦刃「うん!」

    苗木(…今は、戦刃さんといたい)

    苗木達のゴンドラは、今一番高い所にあった。

    苗木「わあ!見て戦刃さん!町がよく見えるよ!」

    戦刃「本当だ!あっ。あれ希望ヶ峰学園だね!」

    苗木「っはは。分かりやすいね」
  59. 59 : : 2014/05/03(土) 09:54:05
    苗木「でも…改めて高い所から見ると……僕達は本当にすごい学校に通っているんだね」

    戦刃「うん…」


    超高校級の幸運…… 超高校級の軍人…… 肩書きは物凄く立派だ……

    だけど…肩書きとは別にあるもの……

    普通にデートして楽しんだり…

    ご飯を食べて感動して泣いたり…

    みんなでバカなことをして笑ったり…

    【超高校級】という前に……

    自分達は笑ったり泣いたり楽しんだりする……普通の高校生達だ……

    だが…もし自分が【超高校級】じゃなかったら……

    こうしてみんなに……

    幸運と…軍人は…

    巡り会えることはなかっただろう……

    二人はそう思った…



    ガタンッ!


    苗木「うわぁ⁉︎」グラッ

    戦刃「きゃっ⁉︎」グラッ


    二人が干渉に浸ると突然…ゴンドラが高い所で止まった
  60. 60 : : 2014/05/03(土) 19:00:12
    遊園地で観覧車のアクシデントって……
    さ、流石にこれは被り過ぎじゃないですか?


    オチがどうなるかは分かりませんが、これはあまりにも自分の【残念な残姉】シリーズに極似してる気が……


  61. 61 : : 2014/05/03(土) 19:09:28
    あっ本当だ(笑)

    でもこれどちらかと言うなら似ているのはバクラx(カイ)さんの方ですよね?


  62. 62 : : 2014/05/03(土) 19:22:49
    苗木「いてて…」

    急にゴンドラが止まって、2人は倒れていた。

    戦刃「な…なに…?」

    苗木「わ…分からない…けど…」

    苗木「…どうしよう…」

    戦刃「う…うーん…」

    どうしようもなかった。

    戦刃「…うん…どうしようもないね…」

    苗木「はあ…。一体何があったんだろう…?」

    戦刃「…あれ?」

    苗木「どうしたの?」

    戦刃「ほら、下見てみてよ」

    苗木「ん?」

    結構高い位置にいるので、遊園地がよく見えた。

    止まっていた。

    ジェットコースターも、メリーゴーランドも、照明さえも。

    ただ、一部のゴーカートなんかは動いていた。

    戦刃「…停電…かな…」

    苗木「…ただの停電じゃない」

    戦刃「え?」

    遊園地以外の場所を見ると、電気は問題なくついていた。

    戦刃「なにこれ…。遊園地だけが停電ってこと?」

    苗木「そうなるよね…」

    『ザ…ザザ…』

    『希望ヶ峰遊園地の諸君』

    苗木(ここの遊園地の名前初めて知った…とかそんなこと思ってる場合じゃないな…)

    『ここは、我々超高校級のハッカーが支配した』

    苗木「超高校級の…」

    戦刃「ハッカー…?」

    苗木「…てあれ?どこかで聞いた事あるような…」

    戦刃「あっ!思い出した!超高校級の解析者、超高校級のウイルスプログラマー、超高校級の催眠術師の3人が組んでる、一種の不良グループだったよね!?」

    苗木「あ!そうだった!前に桑田クンに聞いた事ある!」

    苗木「その時、何か催眠術師だけ場違いな事に疑問を持った事を覚えてるよ!」

    『我々の目的は、無論金だ。1時間でこの遊園地の入り口に、1億円用意しろ。勿論外からの援助や救出の手段は全て断っておいた。無駄な抵抗はやめ、素直に1億円かき集めた方が利口だぞ。逆らった場合は…分かってるな?』

    戦刃「1時間…?」

    苗木「…時間あげすぎだよね…。…もっと…別の理由があったりして…」

    苗木「…って…そんなこと言ってる場合じゃないよね…」

    戦刃「だね。とりあえず、ここから脱出しよう!」

    苗木「どうやって!?」

    戦刃「頑張って!」

    苗木「…無理だって!!」

    戦刃「うーん…!!」
  63. 63 : : 2014/05/03(土) 22:00:47
    ゴンドラハプニングは定番かなと思ったのですが……

    傷つけてしまったのなら申し訳ありません……

    確かに【残念な残姉】シリーズは自分は大好きで、何度も読んでます。

    そもそも、自分がSSを書こうと思ったのは
    雑草さん作品に憧れたからなんです。

    雑草さんの書く作品は…すごく面白くって…残姉の書き方がすごくうまいから、自分も残姉が好きになったんです!

    だから、雑草さんの作品大好きです。

    ですが決してパクリなどではありません!

    それは信じてください!

    自分の書いた文が迷惑をかけてしまい…雑草さんや…雑草さんのファンや…この合作を誘ってくれたフレンさんには、本当に申し訳ありません!

    こんな長文書いたしまいすみません。
  64. 64 : : 2014/05/04(日) 01:30:48
    戦刃「……」コンコン

    戦刃「これくらいの扉なら…」

    苗木「戦刃さん?…」

    戦刃「苗木君……少し離れて…」

    苗木は戦刃に言われて、何をやるのかわからないが素直にゴンドラの端まで離れる

    戦刃「ふぅ……」

    戦刃は深く深呼吸をする。そして、

    戦刃「でやぁ‼︎」

    バゴン!

    戦刃はソバットで扉を蹴り壊した

    苗木「⁉︎い、戦刃さん⁉︎何を」

    戦刃は壊した扉のから外を見る

    戦刃「……私の持ってるワイヤーじゃ……ここから垂らしても届かない……どうする…」

    苗木「ワイヤー?ワイヤーを持ってるの?」

    戦刃「うん…たまに高い所から降りる時に使うんだけど……長さが足りない!……強度なら問題ないんだけど……」

    苗木「…その長さって?」

    戦刃「この観覧車の半分と5mくらいかな……」

    苗木「半分か……」
  65. 65 : : 2014/05/04(日) 09:57:40
    苗木「…うん、半分あれば十分だよ!」

    戦刃「えっ?」

    苗木「じゃあ行こう!」

    戦刃「う…うん」


    コッ

    観覧車を支える、柱の上になんとか降りた。

    戦刃は素早くワイヤーを回収し、もう一度降りた。




    苗木「…っと…」

    苗木(よし…なんとか降りれた…。死ぬかと思った…)

    苗木「…で…どうしよう…」

    戦刃「うーん…」

    戦刃「…私には分からない」

    戦刃「考えるのは苗木君の仕事だよ」

    苗木「…」

    苗木「…分かった」

    苗木「この遊園地の管理室に行こう。ハックされてここが止められたなら、そこに奴等が居ると思う」

    戦刃「うん!」

    苗木「…そこにいたら…情けないけど…ボクには無理だから…戦刃さん、よろしく!」

    戦刃「分かった!」

    苗木(…大神さんや霧切さんがいれば…)

    苗木は携帯を取りだした…

    苗木「…あっ」

    苗木の携帯は、一目で見て分かるほどに壊れていた。

    苗木「…ゴンドラの中で転んだときかぁ…」

    戦刃「わ、私の携帯は無事だよ!」

    苗木「どのみち、どうせ無線切られてるよ。外からの援助・救出の手段は断っておいたって言ってたし…」

    戦刃「そ…そっか…」

    苗木「さてと…じゃあ管理室に行こうか」

    戦刃「うんっ」
  66. 66 : : 2014/05/04(日) 14:17:31
    苗木達は急いで管理室へと向かう


    管理室


    苗木達が目指す管理室にはある三人の姿があった

    ウイルスプログラマー(以降ウイルス)「へへ!わいの開発したウイルスプログラムは最高や!一瞬でこのシステム乗っ取りよったがな!なあ解析者はん!」

    解析者「わかったから…少し静かにして…集中したいから」プクーカチャカチャカチャカチャ

    ウイルス「何や冷たいな…」

    なんだかよく分からないエセ関西弁を喋る甚平を着た男とガムを噛んでいるポニーテールで改造制服を着る女が座っている。

    解析者「それに…ここに難なく入れたのは…彼のおかげ…」カチャカチャカチャカチャ

    ウイルス「せやった!ホンマに感謝やで!催眠術師はん!」

    催眠術師「俺は何もしていない……ただ夢を見せるだけだ」

    漆黒のコートを来ている長身の男が壁に寄りかかって答える

    その地面には楽しそうに眠る管理人が数名いた

    ウイルス「ホンマに暗いなあんた…というかあの放送の時と喋り方変えすぎやろ⁉︎」

    催眠術師「…雰囲気は大事だ…そうだろ」

    ウイルス「まあ…あんたがリーダーやから何も言わんけどな。
    それにこれが成功したら1億や!山分けで1人約3千万や!しばらくは遊んで暮らせるで!」

    催眠術師「……ああ…どうしても金が必要だ…」

    ウイルス「ん?何かいいはった?」

    催眠術師「……何でもない」

    解析者「……」カチャカチャカチャカチャ

  67. 67 : : 2014/05/04(日) 14:49:44
    苗木(あの3人が…超高校級のハッカー…?)

    戦刃(分からない…けど…間違い無いと思う)

    解析者「…」カチャカチャカチャカチャッ…

    解析者は、不意に手を止めた。

    解析者「…催眠術師…」

    催眠術師「…分かった」

    ウイルス「ん?なんや?」

    催眠術師は、壁から離れた。

    解析者「…お客様よ」

    苗木「っ!」
    戦刃「っ!」

    2人はすぐに立ち去ろうとしたが…

    目の前に既に催眠術師がいた…!

    苗木「えっ!?早…!?」

    パチン


    苗木(…)

    戦刃(…)

    戦刃(…ん…?)

    苗木(…あれ…?ここは…?)

    ウイルス「あと30分ってとこやな」

    催眠術師「……もう一度放送を入れてくる」

    ウイルス「おおきに〜!ここまで作戦が完璧やったのも、大体あんたのお陰やで〜!」

    催眠術師「…」

    催眠術師「…そろそろあの2人が目覚める頃だ」

    苗木「…っ」

    解析者「…今一瞬反応したな…起きてるんだろ…?」

    苗木「…」

    苗木と戦刃は目を開けた。

    ウイルス「時間ピッタシ!あの素早さにこの正確さ!さすが超高校級の催眠術師さんやな!」
  68. 68 : : 2014/05/04(日) 15:26:45
    苗木と戦刃は互いに背中合わせで縛られているのでそのまま喋る

    苗木「……君達が超高校級のハッカー?」

    ウイルス「せや!わいらが超高校級のハッカーや!リーダーの催眠術師さん!ウイルスプログラマーのわい!そして紅一点の解析者はんや!」

    解析者「ウイルス…ベラベラ喋りすぎ…」

    ウイルス「おお、すまんすまん。で、お前さん方は誰や?」

    苗木「………」

    戦刃「………」

    解析者「………」カチャカチャ

    ウイルス「……何か喋ってえな。わいこういうの苦手やねん」

    解析者「大丈夫…そいつらことは分かった…どっちも希望ヶ峰の生徒よ」

    苗木・戦刃「⁉︎」

    解析者「パーカーを着てる男は78期生…『苗木 誠』…超高校級の幸運…」

    解析者「黒い服の女も78期生…『戦刃 むくろ』…超高校級の軍人…」

    戦刃(いつのまに⁉︎…)

    苗木(まさか…希望ヶ峰のデータベースから…)

    ウイルス「幸運?幸運なんに捕まってもうてるけど?」

    解析者「……別名…不運の苗木…」

    ウイルス「幸運ちゃうやん⁉︎」

    苗木「というか誰⁉︎そんな別名付けたの⁉︎」

    ウイルス「もう一人の姉ちゃんは?」

    解析者「……残念…としか書いてないわ…」

    ウイルス「…何か…ごめんな」

    戦刃「敵に哀れられた⁉︎」
  69. 69 : : 2014/05/04(日) 16:37:47
    ウイルス「で、その幸運さんと軍人さんは、何しに来たん?」

    苗木「…」
    戦刃「…」

    解析者「…素直に喋りなさい…」

    苗木「…」
    戦刃「…」

    ウイルス「ったく、強情なやっちゃな」

    苗木(ボク達何しに来たんだろう!?)
    戦刃(…私達何しに来たんだろう!?)

    解析者「…まあいいわ…とにかく縛っておけば何も出来ない…」

    ウイルス「って、なんでコイツらだけは縛っておくん?他の奴等みたいに、ずっと眠ってもらえばええんちゃう?」

    解析者「…知らないわ…催眠術師の考える事なんて…」

    ウイルス「まあそらそか。アイツの考える事が分かる奴っちゅーと、それこそ超高校級の心理学者とかやな」

    苗木「君達は…何なんだよ…!」

    ウイルス「ただの超高校級のハッカーやけど?」

    苗木「君達も希望ヶ峰学園生じゃないのか!」

    ウイルス「そや」

    苗木「ならなんで…こんな…」

    解析者「…なにも知らないんだな?」

    苗木「えっ…?」

    ウイルス「この遊園地は、わい達の為に作られたっちゅーても過言やないんやで?」

    苗木「…は?」

    ウイルス「希望ヶ峰学園は、わい達の超高校級の才能の育成の為に、高度なシステムを用意してくれたんや!」

    解析者「…いわば…これは私の才能をレベルアップさせる為の…試練なんだよ…」

    ウイルス「才能の成長、更なる高度なシステムの開発、遊園地として金も集まる!利益だらけやないか!」

    苗木「えっと…じゃあ…1億円用意しろっていうのは…?」

    ウイルス「報酬や戦利品ってとこやな!」

    苗木「報酬や…戦利品って…え?」

    ウイルス「実践を兼ねた訓練!あらゆる可能性を考慮し、才能を解放させ、1億円手に入れるという目的を達成させる!目的を達成させた暁には、1億円という爆大な報酬が手に入る!」

    解析者「…今の時代…とにかく金が必要だ…。この遊園地にこのタイミングで来た人達は…不運ながら巻き込まれた…。希望の踏み台になるんだ…」

    苗木「…こんなのが…」

    苗木「こんな…みんなを脅し…お金を巻き上げるのが…」

    苗木「希望だっていうのかよ!!」
  70. 70 : : 2014/05/04(日) 18:20:59
    ウイルス「まあまあ幸運さん。そんな怒りはんなや。希望にも色々あるんやで」

    解析者「まあ…あなた達はそこで静かにしてなさい…どうせ動けないのだから…」プクー

    ウイルス「あ、解析者はん!わいにもガムくれん?」

    解析者「嫌だ…」プクー…パン!


    戦刃「…苗木君…」

    苗木「……あんな奴らのせいで……関係のない人達が巻き込まれるなんて……間違ってる!」

    戦刃「うん……私も許せない…」

    苗木「とにかく、この縄をどうにかしないと…」

    戦刃「……確かナイフがあるんだけど……」

    苗木「本当?じゃあそれで切ろう……でナイフはどこに?」

    戦刃「そ、その……お、お尻のポケット///」

    苗木「……えっと……ち、ちなみに自分で取れる?」

    戦刃「……む、難しい///」
  71. 71 : : 2014/05/04(日) 18:47:11
    苗木「…ぶっちゃけ約30分以内で取れる?」

    戦刃「…ぶっちゃけ無理」

    苗木「…」
    戦刃「…」

    苗木「…じゃあ…ボクが取って…大丈夫?」

    戦刃「う…うん…」

    苗木(幸い今あいつらはこっち見てない…!上手くやれば…!)


    解析者「ウイルス…今どれくらい…?」

    ウイルス「ぼちぼちやな!ざっと8000万ってとこや!」

    解析者「…あと20分…」

    解析者「…」カチャカチャカチャカチャ

    解析者は、慣れた手つきでコンピューターを操作し始めた。

    ウイルス「?どうかしたん?」

    解析者「いや…」

    監視カメラの映像を映したモニターには、急いでお金をかき集めようとする大勢の人が映っている。

    ウイルス「ん〜…これで限界ちゃう?」

    解析者「…やはり…いくら金を持った人が大勢いるからって…1億はやりすぎか…」

    ウイルス「そやね」

    ウイルス「っちゅーか、催眠術師はんはなにやっとんの?」

    解析者「…さあ?…まあきっと私達の知らないところで、上手く手を回してくれている…」

    ウイルス「ホンマなー。あれがおらんと、この作戦の半分が崩壊してまうな」
  72. 72 : : 2014/05/04(日) 21:05:24
    催眠術師『残り20分。それまでちゃんと1億円を用意しろ。いいな。』

    催眠術師は放送マイクのスイッチを切る

    催眠術師「………どうしても……金が必要なんだ」

    催眠術師は自分の首にかけたペンダントを見る


    戦刃「な、苗木君…まだ?」

    苗木「えっと……ここかな?」サワッ

    戦刃「あっ⁉︎な、苗木君どこ触ってるの⁉︎///」

    苗木「ご、ごめん///」

    戦刃「左の方のポケットだよ…」

    苗木「分かった…左だね」サワサワッ

    戦刃「ひゃんっ///ち、違うよ……私から左だよ///」

    苗木「ああ⁉︎ごめん!」

    ウイルス「おいどないしたん?さっきからうるさいで?」

    解析者「静かにしろ…集中できない…」プクー

    苗木「ああごめんなさい…」

    解析者「まったく…こっちは忙しいのだから……」

    ウイルス「まあ次から気をつけてな」

    ハッカー二人はまた監視カメラを見る

    苗木「……ふう…危ないとこだった」

    戦刃「苗木君急いで…私も我慢するから///」

    苗木「う、うん///」

    苗木は戦刃の左のポケットにあるナイフ急いで出そうとする

    苗木「よし……ここだな」モゾモゾ

    戦刃「んっ…ふぅんっ⁉︎///」

    苗木「もう少し……これか?」モゾモゾ

    戦刃「ひぅっ……あぁ///」

    苗木「よし、取れた」モゾッ

    戦刃「はぁ…はぁ…」///

    苗木「戦刃さん…大丈夫?」

    戦刃「う、うん///…」
  73. 73 : : 2014/05/04(日) 21:41:54
    戦刃「じ…じゃあ苗木君…それ貸して…」

    苗木「あ…うん」

    戦刃にナイフを渡すと…

    シャッ!

    苗木「えっ…?」

    戦刃の縄は、あっという間に切れた。

    シャッ!

    苗木「あっ」

    苗木の縄も、いつの間にか切れていた。

    苗木「あ…ありがとう…」

    戦刃「…うんっ!手足が自由になった今なら…!」

    戦刃は走った!

    ウイルス「ん?がっ!?」

    ウイルスの顎に回し蹴り!

    解析者「…っ!」

    そのまま、解析者に正拳…!

    ガッ!

    …が、止められた!

    戦刃「…!?」

    解析者「…お前の攻撃は、既に解析済みだ…。今までのお前のデータ…さっきウイルスに攻撃した時の速度…威力…」

    戦刃「…っ!」

    正拳突きを止められたまま、右足の跳び蹴り!

    ガッ!

    また止められた。

    …が、戦刃はひるむことなく体をひねり、自分の右手を止めていた手を弾き、床に手をつき、素早く左足による蹴り上げ!

    解析者「ぐっ…!」

    頬に命中!

    たまらず解析者は手を離し、戦刃はその場を離れ、苗木の近くへ戻った。

    苗木「戦刃さん、大丈夫!?」

    戦刃「…うん!」

    解析者「さすが…。解析できても…体が追いつかない…」
  74. 74 : : 2014/05/04(日) 23:26:36
    戦刃(まさか私の技を解析していたなんて……さすが超高校級の解析者……どうする……)

    ウイルス「う、うぅん……」

    解析者「おいウイルス…起きろ…」バシッ

    解析者はウイルスの服を掴み頬をひっぱたいて起こそうとする

    ウイルス「」チーン

    解析者「く!……さっきの蹴りか……よくもウイルスを…」

    苗木「いや君がトドメさしたよね⁉︎」

    解析者「さて、どうする戦刃 むくろ?…お前の技は解析済み…どう出る?」

    戦刃「く!…」

    苗木(どうする…向こうは戦刃さんの動きが分かる……迂闊に攻撃できない……なんとか攻撃を当てるには……そうだアレだ!)

    苗木「戦刃さん…少し耳を貸して…」

    戦刃「え…」

    苗木は戦刃に近づき耳打ちをする

    苗木「……………どうかな?」

    戦刃「…分かった」

    解析者「なんだ…作戦会議は終わったか?…まあ、お前の技は効かないがな」

    解析者(誤差は修正した…来るなら来い!)

    戦刃「!」バッ

    戦刃は解析者に向かって正面から突っ込む。そして、そのまま左ストレートを顔面に向ける

    解析者「正面左か…」ガッ

    解析者は顔面を守るために左ストレートを両腕でガードする

    だが、

    ドスン!

    解析者「ぐふっ⁉︎」

    戦刃は残った右腕で解析者の腹部に攻撃をした

    解析者「ひ、左は…囮?…」

    そう、戦刃は最初から左手を囮にガードためわざと顔面に向けて攻撃して、同時にもう片方の右手で腹部を攻撃したのだ

    解析者「これは…山突き…か…」

    山突き…古流空手の技。上段と中段の攻撃を同時に行う技で、現在の空手では使われない技。余程の訓練をしないと両方かわすのは難しい。※Wikipedia参照

    苗木「やった!うまく決まったね!」

    解析者「く…そ…」ガクッ

    解析者はそのまま気絶してしまった
  75. 75 : : 2014/05/05(月) 09:31:37
    苗木「えっと…」

    苗木はコンピューターに向かったが…

    苗木「どうしよう全然分からない」

    戦刃「っ!」

    苗木「えっ?」

    …催眠術師が戻って来た。

    催眠術師「…」

    催眠術師「……何故…ウイルスと解析者が倒れている…」

    ダッ!

    戦刃は地面を蹴り、素早く催眠術師に正拳突きを入れた!

    …が…

    戦刃「…!?」

    …催眠術師は何もしてないが、戦刃の攻撃は、催眠術師に当たる直前で止まった。

    苗木「えっ…?何…?どうしたの…?」

    催眠術師「…邪魔…」

    ガッ

    催眠術師は、戦刃の頭を掴んで持ち上げ、そのまま投げ飛ばしてしまった。

    ドカッ!

    投げ飛ばされた戦刃は壁に激突し、そのまま倒れ込んだ。

    苗木「…!?」

    催眠術師「…」

    苗木(な…何…この人…)

    催眠術師「…幸運」

    催眠術師「お前も…俺の邪魔をする気か…?」

    苗木「…」

    苗木は頷いた。

    苗木(…ってあれ!?なんで…勝手に…)

    催眠術師「…そうか」

    催眠術師(…こいつには、予め俺に従うのが正しいと思わせる催眠をかけてある…。不安要素にはならない…)

    催眠術師「…よし…ついてこい…幸運」

    苗木「…」

    苗木(なんだろう…ボーッとする…)

    催眠術師(こいつは…仮にも超高校級生だ…。利用するだけ利用してやる…)
  76. 76 : : 2014/05/05(月) 16:52:22
    催眠術師と苗木は管理室から外に出る。


    催眠術師「……」

    苗木「……」

    苗木(一体何なんだこの人……僕をどうする気だ……)

    苗木(それにさっきのボーッとする感じ……多分この人の催眠術だ……
    恐らく戦刃さんの攻撃が止まったのも……)

    催眠術師「……よし…幸運…お前はここにいろ」

    苗木(ここはどこだ…あ!…入り口が見える)

    催眠術師は苗木を入り口近くのベンチに座らせる

    催眠術師「残り15分…時間になって1億円が集まったたら……お前が回収して管理室に持ってこい」

    苗木「⁉︎……僕を利用する気か」

    催眠術師「最初からそのつもりだ……」

    苗木「ふざけるな!僕はお前達なんかに従わないぞ!」

    催眠術師「嫌でも従う……俺の催眠でな……」

    苗木「くっ……」

    催眠術師「じゃあ……時間になるまで動くな……心配するな……軍人には危害はくわえないさ」

    催眠術師「ただ…あいつの態度しだいだ…」

    催眠術師は苗木を置いて管理室に戻る

    苗木「くっ……どうする…」
  77. 77 : : 2014/05/05(月) 18:27:49
    苗木は、ポケットに手を入れた。

    苗木「いっ…!」

    手に何か刺されたような衝撃が走った。

    苗木「な…なんだ…?」

    中に入っていたのは、壊れた携帯の部品だった。

    苗木(部品の尖ってる部分に触ったとか…弱い感電とか…かな…?)

    苗木「あれ?」

    いつの間にか意識がはっきりしていた。

    苗木(…!そうか!さっきの刺激で催眠がとけたんだ!)

    苗木(…戦刃さん…!)

    苗木は急いで催眠術師を追った。

    苗木(…あっ!)

    蛇口の近くで、催眠術師が歩いていた。

    苗木(よし…!)

    苗木「催眠術師っ!!」

    催眠術師「…っ!」

    苗木「くらえっ!」

    ブシャアア!!

    蛇口をひねり、勢いよく水が発射された。

    催眠術師やまわりの地面が水浸しになってしまった。

    苗木「これもっ!!」

    かなりバラバラになった携帯を、催眠術師に投げつけた!

    催眠術師「っ!!」

    催眠術師は避けた。

    …が、近くの濡れている地面に当たり…

    水に電流が流れ…

    催眠術師が感電した

    バチバチバチ!!

    催眠術師「…ぅぐっ…!!」

    苗木(…って…これ大丈夫かな…死なないかな…)

    苗木(いや…まあ…この人それなりに強いし…大丈夫…だよな…うん…)

    苗木「って…そうだ!戦刃さん!」

    苗木は急いで管理室へ戻った。

    催眠術師「……くっ……そ…ぉ…」
  78. 78 : : 2014/05/05(月) 21:24:45
    管理室

    苗木「戦刃さん!」バン!

    苗木は急いで管理室の扉を開ける。そこには壁に倒れている戦刃がいた

    苗木「戦刃さん!戦刃さん!」ユサユサ

    苗木は戦刃の肩を掴んで揺らす

    戦刃「……ぅ…うぅ…」

    苗木「戦刃さん!」

    戦刃「うぅ……な、苗木…君…」

    苗木「戦刃さん…よかった…気がついたんだね」

    戦刃「……ごめんね…私があいつにやられたせいで…」

    苗木「大丈夫だよ。それに催眠術師はしばらく動けないと思うから」

    戦刃「動けないって…苗木君が倒したの?…」

    苗木「ま、まあ…そうなるかな…」

    戦刃「私が倒せなかった催眠術師を……苗木君が……苗木君…今度手合わせ「遠慮するよ」

    苗木「それよりコンピューターをどうにかしないと!」

    戦刃「う、うんそうだね……」

    苗木達もう一度コンピューターに向かった

    苗木「……やっぱりわからない…」

    戦刃「残り時間は12分……」

    苗木「何か手はないか…」
  79. 79 : : 2014/05/05(月) 22:51:04
    苗木「…あっ」

    戦刃「何か思いついた?」

    苗木「…いや…ボク達だけでなんとかしようとしたけど…そこに、気持ち良く寝てる、ここに詳しい人がいるよね?」

    戦刃「…あっ」

    戦刃「すっかり忘れてた」

    2人は、管理人達を起こした。


    苗木「というわけで、1億円取られそうなんです」

    管理人A「それは大変だ」

    管理人B「あっ。電波遮断されてる。入り口もシャッターで塞がれてるし…これじゃあ誰も助けられないわけだ」

    管理人C「よし、ここからは私達に任せなさい。君達は、早くここから出なさい」

    苗木・戦刃「はい」

    管理人D「おい、起きろ。ハッカー共。まったく」


    苗木「あっ!催眠術師!」

    催眠術師は、蛇口の近くに設置されたベンチに座っていた。

    催眠術師「…お前達か…」

    戦刃「…多分、あなたもハッカーの1人だって管理人達は知ってると思う。今すぐ逃げた方がいいよ…」

    催眠術師「…」

    催眠術師「…痺れて…動けねえんだよ…」

    苗木「あっ…ごめん…」

    催眠術師「…嘘だから気にする必要はない…。軽度の感電だ…なんとかなった…」

    苗木「えっ」

    催眠術師「…とにかく…今すぐ逃げるわけにもいかないんだ…金も手に入ってないしな…」

    苗木「金って…。捕まったらそんな事言ってられないんだぞ!?」

    催眠術師「…敵の心配してるのか…お前…」

    苗木「…」

    苗木「何で…そこまでお金に固執するんだよ…」

    催眠術師「…」

    ピンポンパンポーン♪

    『皆様。出口を解放致しました。電波も回復し、ハッカーも取り押さえました。…』

    催眠術師「…」

    催眠術師「…仲間が取り押さえられた…と言っていた…。…俺だけ逃げるわけにもいかない…だろ?」

    苗木「…」

    催眠術師「…」
  80. 80 : : 2014/05/06(火) 02:10:06
    苗木「……最後に聞かせてくれ……何でお金がいるの……どうしてそこまでして…」

    催眠術師「……俺には……妹がいる……」

    そういうと催眠術師は自分の首にかけているペンダントを出し、ペンダントを開く。それには女の子の写真がある

    催眠術師「…もう10歳になる……幼い頃……両親が海外の戦争に巻き込まれて死んだ…」

    「親戚のいない俺と妹は……ある孤児院に拾われて……そこで育った……」

    「そこの寮母のお婆さんはいい人で……俺達を自分の子供のように……優しくしてくれた……」

    「…俺の妹は明るい子で……いつも笑顔だった……いつも俺の近くにいて……お兄ちゃん大好きって……笑っていた…そんな妹が俺も大好きだった…」

    「だけどそのお婆さんが死んで……また親がいなくなった……妹も泣いていた……その時俺は……妹を守ると決めた…」

    「だけどあの日……妹が買い物行っていた時……妹は交通事故で……重傷をおって……意識不明になった…」

    「妹の手術には……3千万円かかると言われた……そんな大金……どうやったって払えない……」

    「俺は妹を助けるために……何か手はないかと探した……」

    「俺はある日孤児院の図書室にあった催眠術の本を読んだ……その時…俺は決めた……これで妹を助けると…」
  81. 81 : : 2014/05/06(火) 18:39:26
    苗木「超高校級の催眠術師として…大金を手に入れようとしたのか…」

    催眠術師「…ああ」

    戦刃「…妹の…為に…」

    催眠術師「…ああ」

    苗木「でもそんなの…」

    催眠術師「間違ってる…か?」

    催眠術師「だけど…妹を助けるには…これしかなかったんだ…」

    催眠術師「希望にも色々な形がある…。俺にとっての希望は…妹だ。妹が…俺の家族で…俺が守るべき相手で…希望で…妹の為なら…何でも出来るとも言える…」

    苗木「…」

    戦刃「…」

    戦刃(…妹…か…)

    苗木「でも…こんなことで手に入れたお金なんて…!」

    戦刃「私だったらそうする」

    苗木「えっ…?」

    戦刃「私だったら…大切な妹の為なら…どんな手を使ってでも大金を手に入れると思う…」

    苗木「戦刃さん…」

    催眠術師「…」

    戦刃「…3千万円あればいいんだよね?」

    催眠術師「…!」

    苗木「…い…戦刃さん…!?」

    戦刃「1億も必要無い。とりあえず3千万あれば…」

    苗木「…」

    戦刃「ここは遊園地で…しかも、お金を手に入れる為に作られた施設みたいだし…3千万くらいならあるよ」

    戦刃「さっきも8千万とか言ってたのがちらっと聞こえたし…」

    戦刃「ただ…私にはその方法が思いつかない。だから…苗木君」

    苗木「…」

    催眠術師「…頼む…幸運。全ての責任は…俺が背負う。3千万…妹の病院へ届けばそれでいい」

    苗木「…」
  82. 82 : : 2014/05/06(火) 21:01:18
    苗木「…分かった!僕が届ける!」

    催眠術師「ほ、本当…か?」

    苗木「僕にも妹がいるから…やり方は違ったとしても…僕も妹を助けたいと思うから!」

    戦刃「苗木君…」

    催眠術師「幸運…この遊園地には…金庫が…放送室にある…そこに…売り上げ金がある」

    苗木「その中身を届ければいいだね」

    催眠術師「頼んだ…」

    苗木「分かった!行こう!戦刃さん!」

    戦刃「うん!」

    催眠術師「…幸運…軍人」

    苗木「…何?」

    催眠術師「…最後に…お前達の…名前を教えろ」

    苗木「…僕は、苗木 誠!」

    戦刃「…戦刃 むくろ」

    催眠術師「…苗木…戦刃…覚えた」


    苗木達は急いで放送室に向かった


    催眠術師「……ありがとう…苗木…戦刃…」
  83. 83 : : 2014/05/06(火) 21:49:47
    放送室


    戦刃(…で…どうする?)

    苗木(…どうしよう)

    当然、警備員がうろうろしていた。

    苗木(…)

    ピンポンパンポーン

    『放送室の警備員に連絡。至急事務室へ来て下さい』

    警備員は少し躊躇した後、放送室を出て行った…

    苗木「…」
    戦刃「…」

    ピロリン♪

    戦刃「っ!」

    苗木「戦刃さんの携帯?」

    戦刃「う…うん」

    戦刃はすぐに携帯を確認した。

    『件名;ハッカー
    これでしばらく時間稼ぎできるはずだ。
    さて、このメールにウイルスを仕込んでおいた。害はない上、一度使えばそのまま消えるから安心しろ。金庫と接続すれば、金庫が開くはずだ。中にある金を、入り口まで持ってきてくれ。頼んだぞ』

    苗木「…はは…。今更だけど、ボク達とんでもないことしてるよね…」

    戦刃「…そうだね…」


    金庫前


    苗木(わっ。大きな金庫)

    金庫というより、ただの大きな立方体だった。

    金庫と携帯を、近くにあったケーブルに繋いで接続した。

    すると携帯に、入力画面が現れた。

    が、自動で入力され、勝手にOKが出て、金庫が開いた。

    苗木「…ウイルスってすごい」

    戦刃「…あっ!」

    中には、大量のお金と、1つの鞄が入っていた。

    鞄には、『3千万入』と書いてあった。

    苗木「…あからさますぎて…怪しいよね…?」

    戦刃「う…うーん…」

    中を調べると、ちゃんとそれなりのお金は入ってるようだった。

    戦刃「偽物とかじゃあ…ない…よね?」

    苗木「うーん…」

    苗木(普通の金庫にこんなのあるわけない…)

    苗木(でも…ここは…)

    苗木「そうか…!」

    戦刃「えっ?」

    苗木「ここは、ハッカーの為に作られたような所だって言ってたよね?」

    戦刃「う…うん」

    苗木「だから、これは一種の報酬ってことなんじゃないのかな…」

    戦刃「報酬?」

    苗木「金庫の場所を突き止め、警備員を欺き、金庫を開ける事ができたら手に入るっていう…」

    戦刃「…つまりこれは…」

    苗木「本物って…ことになるけど…」

    苗木「とにかく迷ってる暇はないよ。これ、持っていっちゃおう。丁度入れ物も無かったし」

    戦刃「そうだね」
  84. 84 : : 2014/05/06(火) 23:04:47
    苗木と戦刃は放送室を出て、急いで入口に向かう

    戦刃「このまま入口まで持っていけば!」

    苗木「急ごう!もたもたしてたら警備員が戻ってくるよ!」


    放送室前


    警備員A「何だったんだ?さっきの放送?」

    警備員B「事務室に行ったら呼んでないって言われたな」

    警備員A「たく誤報かよ全く」ガチャ

    警備員B「ん!金庫が開いてる⁉︎」

    警備員A「ああ⁉︎現金3千万の入った鞄がない⁉︎」

    警備員B「まさかハッカー達に⁉︎」

    警備員A「と、ともかく事務室に報告だ!」


    入口前


    苗木「催眠術師ー!」

    催眠術師「苗木…戦刃…」

    戦刃「ちゃんと持ってきた…」

    催眠術師「本当か!…」

    苗木「これがそうだよ!」

    苗木は催眠術師に『3千万入』の鞄を渡した

    催眠術師「…何か…あからさま…すぎないか?」

    苗木「そ、そこは気にしないで…」

    催眠術師「本物…なのか?」

    苗木「た、多分本物だよ!」
  85. 85 : : 2014/05/07(水) 16:16:10
    ウイルス「これが3千万入の鞄なんか?」

    苗木「ってウイルス!?」

    戦刃「取り押さえられたんじゃ…!?」

    解析者「…催眠術師に助けてもらった」

    催眠術師「…俺の催眠術なら…楽勝だ」

    苗木「まあいいや。とにかく、これを早く病院に…」

    催眠術師「…っ!」

    苗木「どうしたの?」

    催眠術師「…警備員か…」

    苗木「えっ…?」

    周りを見ると、さっきより警備員の数が増えていた。

    解析者「…3千万盗られたのがばれたっぽい…」

    ウイルス「中々対応が素早いやん。さすがやな」

    苗木「っていうかどうする…!?この鞄…3千万入とか分かりやすく書いてあるし、君達の顔も覚えられてるんじゃない…!?」

    催眠術師「…」

    催眠術師「…苗木」

    催眠術師は、苗木に小さな紙と普通サイズの紙を渡した。

    苗木「何…?これ…」

    催眠術師「…俺の妹がいる病院の場所と…。まあその紙と金を病院に渡してくれりゃあいい…」

    苗木「…」

    催眠術師「…俺に注目を集める。その隙に、3千万を隠しながらそこに行ってくれ…」

    苗木「…催眠術師…」

    催眠術師「…言ったはずだろ。…責任は全て俺が背負う」

    苗木「…分かった」
  86. 86 : : 2014/05/07(水) 17:42:43
    警備員A「大人しくしろ!超高校級ハッカー達!」

    警備員B「早くこちらに3千万入の鞄を返せ!」

    警備員C「抵抗したさいは、こちらもそれ相応の対応はするつもりだ!」

    催眠術師「…分かった…受け取れ!」ブンッ

    催眠術師は鞄をおもいっきり警備員Bに投げつける

    警備員B「げふっ⁉︎」ドカッ

    鞄は見事警備員Bの顔面にクリーンヒットする

    警備員B「くっ!よくも顔に…」

    警備員D「だが鞄が戻って…な⁉︎」

    警備員E「中身が…無い⁉︎」

    警備員達が鞄の中を見ると3千万どころかゴミ一つ入ってない
    すでに苗木が持っていたこの遊園地のビニール袋の移し終えていたのだ

    ウイルス「幸運さん!!ここはわいらに任せぇ!」

    解析者「…戦刃 むくろ!次は絶対お前を完全に解析して勝つ!」

    催眠術師「行け!苗木!戦刃!」

    戦刃「うん!行こう苗木君!」

    苗木「ああ!絶対に届ける!」

    苗木と戦刃は紙に書いてある病院へと急いで向かう

    催眠術師「…ありがとう…」

    警備員F「くそっ!あいつらを追うぞ!」

    警備員ABCDEGHIJ「「おおおお!」」

    ウイルス「させへんで!」ピピッピッピピッピッ

    ウイルスはケータイを取り出した何かを入力する

    ピッ!

    ギュイイイイイイイイン

    警備員A「ぐわああぁァあ⁉︎何だあぁ⁉︎」

    警備員C「む、無線から⁉︎何だこれはぁ⁉︎」

    ウイルス「へへ!わいのウイルスプログラムで無線に黒板引っ掻きやらなんやらの不快音を大音量で流してるんや!」

    警備員B「くっ!なら無線を切ればいい!」プッ

    ギュイイイイイイイイン

    警備員B「ぐわああぁ⁉︎何故⁉︎」

    ウイルス「切ったところで無駄や!」

    警備員D「なら無線を捨てればいい!」ガシャン!

    警備員D「これで音は平気だ!うおぉぉ‼︎」

    解析者「…ふん!」ブンッ

    警備員Dは解析者を取り押さえようとするが、投げ飛ばされる

    警備員D「ぐへっ⁉︎」

    解析者「…お前ら警備員達の動きは、すでに解析済みだ」

    警備員G「くっ!ならお前だぁ!」

    催眠術師「……」パチン!

    警備員G「んぐっ⁉︎か、体が動かな⁉︎」

    催眠術師「…はっ!」ドガッ

    警備員G「ぎゃふん⁉︎」ドサッ

    警備員H「な、なんだこいつら⁉︎」

    警備員J「つ、強すぎる⁉︎」

    催眠術師「…ここは…通さない…」
  87. 87 : : 2014/05/07(水) 18:24:38



    苗木「はあ…はあ…」

    戦刃「…ここまでくれば大丈夫かな…」

    苗木「…えっと…?病院は…」

    苗木「…うわあ…遠いな…」

    戦刃「…どれくらいかかりそう?」

    苗木「…かなり…」

    戦刃「…」

    苗木「…」

    苗木は、なんとなく周りを見渡した。

    苗木「…っ!!」

    戦刃「どうしたの?」

    苗木「…あそこに…カラオケ屋がある…!!」

    戦刃「え?う…うん…あるね…」

    苗木「もしかしたら…!」


    カラオケ屋


    苗木「…!みんな!」

    桑田「お?苗木と戦刃!」

    丁度、みんなが出て来るところだった。

    山田「戦刃むくろ殿とご一緒とは…急用とはこのことですかな?」

    桑田「チェッ!俺らよりも女をとるのかよ」

    苗木「え…えっと…その話はまた後で…大和田クン!」

    大和田「ん?なんだ?」

    苗木「あの…バイクある!?」

    大和田「ったりめーだ。俺は外出には必ずこの相棒を…

    苗木「じゃあ…連れて行って欲しいところがあるんだ!」

    大和田「は?」


    苗木は、今までの経緯を出来るだけ省いて説明した。


    苗木「…というわけで、病院まで連れて行って欲しいんだよ!」

    大和田「なるほどな…苗木!てめーの人を助けたいって気持ちはよく分かった!それなら、俺が協力しねえわけにはいかねえな!」

    苗木「大和田クン…!」

    大和田「話を聞いてる間に、援軍を呼んでおいた!」

    苗木「え?」

    …と、どこからともなく、ブォンブォンという音が聞こえる…

    苗木「えええええ!?」

    …暮威慈畏大亜紋土だった。

    大和田「ま、ごく一部だけどな。コイツらがいれば、病院まで一直線だ!」

    苗木「あ…ありがとう…」

    苗木達は、誰かのバイクに2人乗りし、走り出した。

    他の車とかは勝手に避けてくれて、すごいスピードで道路を突っ切った。
  88. 88 : : 2014/05/07(水) 22:55:19
    とある病院

    ブォンブォンブォンブォンブォンブォン!

    院長「な、何だ何だ⁉︎」

    看護婦「院長!そ、外に暴走族が⁉︎」

    院長「なんだって⁉︎」


    暴走族1「苗木アニキ!戦刃ネエさん!着きましたぜ!」

    苗木「あ、ありがとう」

    戦刃「…ありがとう」

    大和田「苗木!俺たちは帰るぜ!これ以上病院に迷惑かけねえようにな!」

    苗木「ありがとう大和田君!こんなに早く着くなんて」

    大和田「おいおい!お礼は病院にその金届けて、そいつの妹を救ってからだ!」

    苗木「……そうだね!」

    大和田「じゃあな!苗木!戦刃!おい野郎ども!行くぞぉ‼︎」

    暮威慈畏大亜紋土「「おおおぉぉぉ‼︎」」

    ブォンブォンブォンブォオオオォン……

    苗木「…ありがとう…大和田君」

    戦刃「苗木君…行こう」

    苗木「うん!早く届けないと!」


    暮威慈畏大亜紋土

    暴走族1「紋土のアニキ!久々に大阪まで走りませんか!」

    大和田「おう!いいな!シャア‼︎飛ばすぞぉ!」

    大和田(兄貴…キョウダイを失うのは俺だけでいい…だから…そいつの助けてやってくれ!)


    病院


    苗木「すみません!ここに意識不明の女の子が入院してよね!」

    受付「え?どうしてそれを?」

    戦刃「その子のお兄さんに頼まれたんです」

    受付「その、院長をお呼びしますのでお待ちください」

    苗木「急いでください!」
  89. 89 : : 2014/05/07(水) 22:58:50
    >>88
    間違えました

    大和田(そいつの助けてやってくれ)×

    大和田(そいつの妹を助けてやってくれ)○

    間違えてしまい申し訳ありませんorz
  90. 90 : : 2014/05/08(木) 00:03:06
    院長「なんだ、今度は別のが来たのか」

    院長「何度も言っているように、治療には3千万ほどかかる。別のが頼みに来ても変わらん」

    苗木「3千万なら持って来ました」

    院長「なに?」

    苗木「これです」

    ドンッ

    ビニール袋に入った大金を出した。

    院長「なっ…!?」

    苗木「あと…これ」

    苗木は、催眠術師から渡された紙を差し出した。

    院長「…」

    院長「…分かった。では、いいんだな?」

    苗木「はい!」

    院長「…よし!すぐに手術を開始するぞ!」

    苗木「…ふぅ…」

    戦刃「良かった…」


    『件名;Re;ハッカー
    病院に行って、3千万払ってきた。
    すぐに手術を開始するって言ってた』


    『件名;ReRe;ハッカー
    早いな。こちらも、警備員を倒して遊園地から離れたところだ。これからすぐに病院へ向かう。
    これで最後の連絡にしようや。仮にもわいらはハッカー。不良集団やからな。ホンマおおきに。
    これからも私達はハッカーとしての行動をするだろうが、その時は君達とは敵だ。…が、今回は催眠術師の妹を助けてくれてありがとう。これで、催眠術師も救われたはずだ。
    さて、そろそろ日が暮れそうだろ。気を付けて帰ってくれ。ありがとう。苗木。戦刃』


    苗木「…」

    戦刃「…」

    苗木「…帰ろうか」

    戦刃「…うん」
  91. 91 : : 2014/05/08(木) 07:29:54
    苗木「はあ…今日は何かすごい一日だったね」

    戦刃「…うん…」

    戦刃「……手術…成功するといいね…」

    苗木「絶対成功するさ!」

    戦刃「…ふふ…そうだね」

    苗木「それにしても…もうすぐ夜か…いろいろドタバタだったから時間なんて忘れてたな」

    戦刃「…そうだね…」


    ギュウウウゥゥ…×2


    苗木「あ…」

    戦刃「あ…」

    苗木「……」
    戦刃「……」

    苗木「……どこかで…ご飯食べて帰ろうか」

    戦刃「う、うん…」

    苗木達はしばらく歩きながら何か食べ物屋がないか探していた

    戦刃「……あ…」

    苗木「戦刃さん?何かあったの」

    戦刃「…あれ…」

    戦刃が指したのはラーメン屋だった

    苗木「ラーメン屋か…」

    ギュウウウゥゥ…

    苗木「…じゃあ…あそこ入ってみようか」

    戦刃「う、うん…」
  92. 92 : : 2014/05/08(木) 23:32:07
    その後2人はラーメンを食べ、希望ヶ峰学園へ帰って来た。


    苗木「じゃあね」

    戦刃「うん」

    苗木と別れた。

    江ノ島「おかえりぃ!お姉ちゃんっ!」

    しばらくした後、江ノ島が現れた。

    戦刃「あっ。盾子ちゃん」

    江ノ島「あのねぇ、私ぃ、すっごいこと思いついちゃったのぉ!」

    戦刃「盾子ちゃん…口調が…」

    江ノ島「キャラに飽きたんだよ!アタシのお姉ちゃんなら慣れとけってんだよ!!」

    戦刃「ご…ごめん…」


    戦刃部屋


    戦刃「で…すっごいことって…?」

    江ノ島「全人類を絶望に叩きこむ計画よ!」

    戦刃「…!」

    江ノ島「まあ、その前段階として、まず希望ヶ峰学園を落とし…」

    江ノ島「その準備も色々必要なわけだけど…」

    江ノ島「この計画が始まれば、お姉ちゃんの手も必要になってくる。だからその時は…」

    戦刃「うん。盾子ちゃんの為なら…もちろん協力するよ」

    江ノ島「さっすがアタシのお姉ちゃん!じゃ、その時になったら宜しくね!」

    戦刃「うん」

    戦刃(そうだ…私は…盾子ちゃんの手足…)

    戦刃(盾子ちゃんの目的を達成する為の…戦う刃…)

    戦刃(盾子ちゃんはそれを分かってくれなくてもいい…ただ私は盾子ちゃんの為に…)

    戦刃(…でも…)

    戦刃(それが始まっちゃったら…苗木君とは…)

    戦刃(…)


        そうだ。    計画が始まる前に 苗木君と…

    たくさん 仲良くしよう。    たくさん どこかにいこう。

             たくさんお話ししよう。

       私には     戦うこと以外には    何も無い          ただ戦う刃

        苗木君       私は彼に    恋をしたのかもしれない

             私は
                           恋する
                             戦う刃


    END
  93. 93 : : 2014/05/08(木) 23:33:59
    というわけでENDです!
    見て下さってありがとうございました!
    そしてバクラχさんもお疲れ様でした!
    楽しくてつい92スレまでいってしましたが…
    ありがとうございましたー!
  94. 94 : : 2014/05/08(木) 23:43:13
    自分は今回が初の合作で、難しかったですけど楽しかったです!
    フレンさんもお疲れ様でした!
    こんなひよっこを誘ってくれたフレンさんに感謝です!
  95. 95 : : 2014/05/08(木) 23:56:00
    二人ともお疲れ様でした!ラストがすごいいいですね!
  96. 96 : : 2014/08/07(木) 21:24:00
    凄く面白かったです。
  97. 97 : : 2014/08/07(木) 23:46:31
    すごい面白かったです!

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hurenn1gou

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