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エレン「”真”撃の巨人」

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  1. 1 : : 2014/04/14(月) 20:57:01


    ~エレン奪還作戦後・ローゼ壁上~


    コニー「はぁ、はぁ…」


    アルミン「信じられない…」


    ジャン「俺達は本当に…あそこから生きて帰ってきちまった…」


  2. 6 : : 2014/04/14(月) 21:19:49


    エレン「…」


    エレン(あの時…オレは一体何をしたんだ?自分でも分からねぇ…)


    エレン(ライナー、ベルトルト、お前らは一体何を知ってるっていうんだ…)
  3. 7 : : 2014/04/14(月) 21:34:21



    クリスタ「…」


    コニー「おいクリスタ、お前やっぱりユミルのことが…」


    ジャン「そっとしておけよ。まさかあいつが、向こうに付くなんて誰も思っちゃいなかっただろ」


    コニー「あいつは一体、何を考えてんだ…」


    ジャン「思えば、訓練兵時代からよく分からん奴だった。結局、あいつが何者なのかは分からず仕舞いだ」


  4. 8 : : 2014/04/14(月) 21:41:28



    アルミン「分からない、で済ませちゃ駄目だよ」


    ジャン「アルミン…?」





    アルミン「ユミル、ライナー、ベルトルト。彼らにはもう一度会って、ちゃんと話をしなくちゃならない」


    アルミン「どうにかして、彼らとコンタクトを取る方法を考えないと…」











    「ひでぇ有様だな、これは」


    一同「!?」



  5. 9 : : 2014/04/14(月) 21:58:58



    リヴァイ「エレンを連れ戻すために、随分な対価を払ったみてぇだな」


    エレン「兵長、どうしてここに!?」


    リヴァイ「あの世からの迎えが来そびれた奴らに、俺がこうして出迎えに来てやった」


    エレン「はぁ…」



  6. 10 : : 2014/04/14(月) 22:17:54



    リヴァイ「まぁ、冗談はさておき…」チラッ…


    エルヴィン「…」





    リヴァイ「なんてザマだ、エルヴィン。右腕で巨人を餌付けでもしたのか?」


    エルヴィン「まぁ…そんなところだな…。残念ながら、俺に懐いてはくれなかったようだが…」


    リヴァイ「あぁ、そいつは残念だな…」



  7. 11 : : 2014/04/14(月) 22:38:34



    エルヴィン「わざわざそんなことを言うためにここへ来たのか、リヴァイ?」


    リヴァイ「そうだな、清々しいほどの凶報を持ってきた、と言ったらどうする?」


    エレン「凶報…」


    アルミン「あまり聞きたくありませんね…」



  8. 12 : : 2014/04/14(月) 23:04:46



    エルヴィン「聞かせてもらおうか…」


    リヴァイ「アニ・レオンハートが逃亡した」





















    一同「…えっ!?」


  9. 15 : : 2014/04/15(火) 21:09:55


    ~翌日・調査兵団本部~



    ガチャ…



    サシャ「おはようございまーす…」


    アルミン「サシャ!無事だったんだね!」


    サシャ「まぁ、何とか生きて帰ってこられましたよ…」


  10. 16 : : 2014/04/15(火) 21:19:56



    ジャン「ホントに、104期は悪運が強いぜ」


    サシャ「道中、何度も諦めかけましたけど、ミケ分隊長が助けてくれたんです」


    コニー「ミケ分隊長が!?無事だったのか!!」


    サシャ「私の村の人たちを助けた後、どこかへ走り去ってしまいましたが…」


  11. 17 : : 2014/04/15(火) 21:29:38



    コニー「そりゃよかったぜ。一人で巨人の相手をしてたからな、どうなったか心配してたんだ」
     

    エレン「さすが、兵長に次ぐNo.2の実力者だぜ!」


    ジャン「No.2の変人だけどな」




    ガチャ…




    ハンジ「おっはよー!みんな元気!?」


    ジャン「No.1が来た」


    ハンジ「ん?何の話?」


    ジャン「いえ、こっちの話です」


  12. 18 : : 2014/04/15(火) 21:38:57



    エレン「それよりハンジさん、怪我は大丈夫なんですか?」


    ハンジ「大丈夫…ってほどでもないけど、ゆっくり休んでもいられないからね」


    ハンジ「ローゼ内に突如出現した巨人、人類の仇敵の正体、さらにはアニの脱走」


    ハンジ「この数日間、予期せぬ出来事が起こり過ぎた。正直、みんな参っちゃってるよ」


  13. 19 : : 2014/04/15(火) 21:50:14



    ハンジ「おまけに熟練の調査兵の大半は死亡、もしくは重傷でまともに戦えない」


    ハンジ「エルヴィン、リヴァイ、そして私も含めてね」


    エレン「状況は…思わしくありませんね…」


    アルミン「ミカサも、とても戦える状態ではありませんし…」

  14. 20 : : 2014/04/15(火) 21:58:25



    ジャン「壁内の巨人は…どうなったんですか?」


    ハンジ「おそらく、全て討伐された…と思われる。あれ以来、1体も発見されてないからね」


    ハンジ「当初はローゼ内のどこかが破られたと想定されていたけど、どうやらそうではないらしい」


    アルミン「そうではない、と言うと?」




    ハンジ「駐屯兵が夜通しでローゼを探索したけど、穴なんてどこにもなかった。巨人の侵入は不可能だ」


  15. 21 : : 2014/04/15(火) 22:07:32



    ハンジ「となると、どこから巨人が出現したのか」


    ハンジ「空を飛んできたのか、穴を掘って来たのか、詳細は今のところ不明だ」


    一同「…」






    ハンジ「さらには壁の中に潜んでいた巨人、謎の毛むくじゃら巨人。かつてないほどの巨人のバーゲンセールだね…」


    エレン「笑えない冗談ですね…」


  16. 22 : : 2014/04/15(火) 22:16:19



    アルミン「僕達はこれから、どこへ向かって行けばいいんでしょうか…」


    ハンジ「それは…」






    ハンジ「…正直、私にも分からない。誰だってそうさ」


    ハンジ「ひとまず、バーゲンセールは終了した。今考えるべきことは、他にあるよ」


    アルミン「と、言いますと?」


    ハンジ「アニ・レオンハートの件だ」


  17. 23 : : 2014/04/15(火) 22:24:22



    コニー「そもそもアニまで巨人だったってこと自体、信じられねぇってのに…」


    サシャ「ライナー達を含め、私は誰かが巨人になる姿を目の当たりにしていないので、何とも…」


    ジャン「あれは見ねぇ方がいい。百害あって一利なしだ」


  18. 24 : : 2014/04/15(火) 22:32:14



    アルミン「地下でアニを拘束していたんですよね?あの水晶の中から、どうやって逃亡を?」


    ハンジ「詳細は不明だけど、どうやら何者かの手引きがあったと思われる」


    エレン「何者か…!?まさか、ライナー達が!?」


    アルミン「いや、それは不可能だ。ストヘス区での作戦中、ライナー達はずっとコニー達と居た」


    アルミン「さらにアニ捕獲後から逃走まで、ライナー達は一度もアニと接触する機会は無かった」


    アルミン「彼らとアニに何らかの繋がりがあるのは確定的だけど、彼らが逃走の手引きをするのは不可能だ」


    コニー「じゃあ、誰がどうやって…?」


  19. 25 : : 2014/04/15(火) 22:45:45



    ハンジ「それらも含めて、綿密な調査が必要だろう。今、憲兵団が捜索に当たっている」


    エレン「アニめ…!壁の中に、お前の逃げ場はねぇぞ!」






    ハンジ「各々思うところはあるだろうけど、今はゆっくり休んでくれ。来るべき戦いのときに備えて」


    ハンジ「これからナイルとピクシス司令がやって来る。今後の方針についての会議を行うためにね」


    ハンジ「何か決まったら連絡する。それじゃまた…」





    ガチャン…





    一同「…」


  20. 26 : : 2014/04/15(火) 23:05:17


    エレン「どうなるんだろうな、オレ達…」


    アルミン「こればっかりは、神のみぞ知る、ってやつだろうね…」


    ジャン「…」

    コニー「…」

    サシャ「…」
















    クリスタ「…もう、どうにでもなってしまえばいい」ボソッ…

  21. 30 : : 2014/04/18(金) 21:05:19



    ~同刻・シガンシナ区~


    ライナー「…」


    ベルトルト「おはよう、ライナー…」


    ユミル「見張りご苦労さん。体は大丈夫か?」


    ライナー「問題ない。この程度、兵士なら余裕だ」


    ベルトルト「ライナー…!?」



  22. 31 : : 2014/04/18(金) 21:15:08



    ライナー「何を慌ててんだ?壁上とはいえ、いつ敵が襲ってくるか分からないんだぞ?」


    ライナー「いついかなる時でも戦えるよう、俺達兵士は…」







    ベルトルト「やめろライナー!!」


    ライナー「!?」


    ユミル「こいつは…重症だな…」



  23. 32 : : 2014/04/18(金) 21:25:13



    ベルトルト「思い出すんだ。どうして僕らが今、シガンシナ区にいるのかを…」

    ライナー「シガン…シナ…」









    ライナー「…はっ!」


    ベルトルト「戻ってきてくれたかい…?」


    ライナー「…すまない…俺は」


    ベルトルト「あまり心配をかけないでくれよ…。壊れていく君を見るのは、とても辛い…」


    ライナー「すまない…本当に…」



  24. 33 : : 2014/04/18(金) 21:35:15



    ユミル「その辺にしとけよ、お二人さん。気が滅入っちまう」


    ベルトルト「そうだね…ごめん…」


    ライナー「それにしても、全てを投げ打つ覚悟だったというのに、俺達は結局エレンを…」


    ライナー「これからどうしたらいいんだろうな…」


    ベルトルト「…」



  25. 34 : : 2014/04/18(金) 21:45:05



    ユミル「この先どうすべきかなんて、誰にも分からん」


    ユミル「だが、『今』私達が何をすべきか、それだけはハッキリと分かる」


    ベルトルト「それは、どういう…?」






    ユミル「…朝飯だ。腹が減ってちゃ、いい考えは浮かばねぇよ」


    ライナー「ははは…。それもそうだな」


    ユミル「下の家から、適当に缶詰を見繕ってきた。好きなのを食いな」ガララ


    ベルトルト「ありがとう、ユミル。頂くよ」



  26. 35 : : 2014/04/18(金) 21:55:15



    ライナー「さて、それじゃ俺も…」

















    ドドドドドドドドドドドドド…

    一同「!?」

















    ライナー「何だこの音は!?」


    ベルトルト「地鳴り……いや、足音か!?」


    ユミル「巨人…だよな?普通に考えて」



  27. 36 : : 2014/04/18(金) 22:05:10



    ライナー「北からか!?近いぞ!」


    ベルトルト「見えた!14メートル級…あれは!!」


    ユミル「おいおい、なんてこった。あの巨人は確か、壁外調査で現れたって言う…」


    ライナー「…アニ」
















    女型の巨人「」ドドドドドドドドドドドドド…



  28. 37 : : 2014/04/18(金) 22:15:10



    ベルトルト「何故アニが一人で!?しかも、どうしてここが!?」


    ユミル「おいおい、あの巨人はアニだってのかよ!?」


    ライナー「待て…!肩に誰か乗ってるぞ!」


    ベルトルト「よく見えないけど…誰だあれは!?」
















    女型の巨人「」ドドド…



  29. 38 : : 2014/04/18(金) 22:25:13



    ユミル「真下に来たぜ…」







    女型の巨人「」シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…







    アニ「…ふぅ」


    ライナー「アニ!何があった!?どうして俺達がここにいると!?」


    アニ「質問は一つずつにしてくれる?」
















    「俺の口から答えてやろう」



  30. 39 : : 2014/04/18(金) 22:35:15



    ユミル「おい…何であんたがここにいる…」


    ベルトルト「どうして…!?だってあの時…!!」


    ライナー「何でアニと一緒にいる…?何がどうなっている…!?」


    「そう構えるな。俺はお前ら側だ」


    ユミル「根拠もなしに信用しろと?」


    「調査兵団に捕まったアニを、わざわざ助け出してやったんだ。お前らがここにいると言うのも教えてやった」



  31. 40 : : 2014/04/18(金) 22:45:25



    ベルトルト「アニを…助けた!?」


    ライナー「つまり、兵団に正体が露見しちまったのか…」


    アニ「悪かったよ、少々ヘマをした。やはりあの時、アルミンを見逃したのは間違いだったね」


    アニ「戦士になり損ねた時点で、覚悟は決めていたんだけどね…」


    「馬鹿を言うな。まだまだお前に戦士としての価値は残っている。悲観することじゃない」


    アニ「…」



  32. 41 : : 2014/04/18(金) 22:55:47



    「お前らもだ。まさかこのまま、おずおずと引き下がるつもりではあるまいな?」


    ライナー「それは勿論。だが、どうすればいいのかが分からない」


    ベルトルト「エレンを連れだすためには、もう一度壁の中に行かなければなりません。しかし…」


    アニ「正体が露見した状態であそこに戻るのには、リスクが高すぎる」


    「どうせ割れているのなら、真っ向から挑めばいい。今更小細工なんか必要ない」



  33. 42 : : 2014/04/18(金) 23:05:29



    ユミル「真っ向からだと?あんた、本気で言ってるのか?」


    「当然だ。熟練兵の大半を失った兵団に、お前らとまともにやり合う力は残っていない」


    「奴らが体勢を立て直す前に、お前らが襲撃をかけてやれば、たちまち兵団は壊滅するだろう」


    ベルトルト「真っ向勝負か…」



  34. 43 : : 2014/04/18(金) 23:23:45



    ライナー「うまく…行くのか…?」


    「結果がどうなるかは、お前ら次第だ。お前らの覚悟の程が試されるだろう」


    ライナー「…」


    ベルトルト「…」


    アニ「…」



  35. 44 : : 2014/04/18(金) 23:49:40



    「やるなら一週間以内だ。兵団に猶予を与えたくはない。さぁ、どうする?」


    ユミル「やるなら勝手にやってくれ。私には関係ないね」


    「いいだろう。お前はこいつらとは違うようだからな。好きにしろ」


    「さぁ、お前らの答えを聞かせてくれ」











    ライナー「俺達の答えは…」



  36. 45 : : 2014/04/19(土) 19:36:33



    ~同日夜・調査兵団本部会議室~


    ナイル「…」


    ピクシス「…」


    ハンジ「…」




    ガチャン…




    リヴァイ「揃ったか」


    エルヴィン「司令。わざわざ調査兵団本部までご足労、感謝いたします」


    ピクシス「当然じゃろう。かつてない未曽有の危機やもしれんのだからな」


  37. 46 : : 2014/04/19(土) 19:46:07



    ハンジ「ナイルもありがとね」


    ナイル「ふんっ」


    エルヴィン「それで、ここ二日間の壁内の様子は?」


    ピクシス「ローゼの住民じゃが、大半はシーナの地下街で一時避難しておる。全体の8割と言ったところか」


    ナイル「だが、長くは持たんぞ。今にも暴動に発展しそうな雰囲気だ」


    エルヴィン「だろうな。真っ当な説明もなく、ただ避難を強いられるのでは、誰だって納得できるはずがない」


  38. 47 : : 2014/04/19(土) 19:56:33



    ナイル「これ以上、避難民に憲兵の労力を割くことはできない。どうにかならないのか?」


    エルヴィン「巨人の残党は?」


    ピクシス「今のところ、発見には至っておらん。全て討伐されたか、どこかへ潜んでいるか…」


    ハンジ「ハッキリさせないことには、住民達を戻すわけにはいきませんからね」


    リヴァイ「まったく、なんてザマだ。ここまで奴らにコケにされるとはな」


  39. 48 : : 2014/04/19(土) 20:06:12




    エルヴィン「エレンという存在が露呈する前と後では、壁内の状況に天と地ほどの差がある」


    エルヴィン「今まで停滞していた『流れ』というものが、確実に動き出しているのは言うまでもない」


    ピクシス「彼は果たして疫病神か。それとも救いの神か。それを知るのも、また神のみと言う事じゃな」


    リヴァイ「下らん。選択し、全てを決めるのは俺達自身だ。神だのなんだの、反吐が出る」


    ハンジ「相変わらずだねぇ、リヴァイは」


  40. 49 : : 2014/04/19(土) 20:16:21



    ピクシス「して、エルヴィンよ。現在の調査兵団の残存戦力はいかほどか?」


    ナイル「憲兵を外に連れ出さなければならないほど、調査兵は足りてないという事か?」


    エルヴィン「そうだな…。古参の兵も、若手の有望株も、ここ一か月でほぼ死んだ」


    エルヴィン「加えて超大型、鎧、さらには女型、謎の獣巨人、そしてユミル」


    エルヴィン「どれだけ贔屓目に見積もっても、こいつら全員に勝利するだけの戦力は、壁内のどこにも存在しない」


    ナイル「ここへ来た時、見慣れた顔をほとんど見なかったのはそのためか…」


  41. 50 : : 2014/04/19(土) 20:26:09



    リヴァイ「本部がだいぶスッキリしたな。憲兵をウチに異動させてやっても構わねぇぞ、ナイル」


    ナイル「そう言う冗談は、笑いの席のために取っておくんだな…」


    ピクシス「打つ手なし、か。困ったのう…」


    ハンジ「つまり絶望、人類は負けた、という事なのか…」
















    「人は戦う事をやめたとき、初めて敗北する」


    一同「!?」


  42. 51 : : 2014/04/19(土) 20:38:23



    ミケ「戦い続ける限りは、まだ負けてない。そうだろう?」


    ハンジ「ミケ!今までどこ行ってたんだよ!!」


    ミケ「すまないな。巨人達をどうにか退けた後、少々内地まで出向いていた」


    エルヴィン「お前の消息が不明だったから、最悪の事態も考えていた。無事でよかった」


    ミケ「心配をかけた。だが、俺はこの通りピンピンしている」


    リヴァイ「そいつは何よりだ。お前がいるのといないのとじゃ、雲泥の差だからな」


    ミケ「そう言ってもらえるとありがたいな。俺もまだまだ、捨てたもんじゃないという事か」


  43. 52 : : 2014/04/19(土) 20:47:02



    ハンジ「ミケ、聞いて。今の壁内の状況は…」


    ミケ「大体把握している。この目で見て来たからな。その上で、ちょっとした情報を手に入れた」


    ハンジ「情報?」


    ミケ「内地で謎の男に出会った。怪しい雰囲気の男だったな」


    エルヴィン「それで、どんな情報を?」


    ミケ「何でも5日後、超大型、女型、鎧の3巨人が攻勢をかけてくると。根拠も何もない話だがな」


    一同「!?」


  44. 53 : : 2014/04/19(土) 20:56:07



    リヴァイ「そいつらが攻勢を?信憑性はゼロに等しいな」


    ミケ「俺もそう思う。が、ここ数日の壁内の状況から考えると、ゼロとは言い切れん」


    ミケ「もしかすれば、今の我々の手薄な戦力状況を見越して、奴らが一気呵成に出たという事なのかもしれない」


    ハンジ「まぁ、確かにあいつらは、今の私達のジリ貧な戦力状況を知っている。無い話ではないね…」


    エルヴィン「正面からエレンの強奪を行う、というつもりか」


    リヴァイ「舐めた連中だな。まぁこっちは、舐められるだけの体たらくを晒しているわけだが」


  45. 54 : : 2014/04/19(土) 21:06:15




    ハンジ「5日後か…。例のアレが間に合えば…」ブツブツ…


    ナイル「一人で何をブツブツ言っている?」


    ハンジ「あぁ、いや、何でもない。気にしないで」


    ナイル「?」





    ガチャンッ!





    モブリット「失礼しますっ!!」


  46. 55 : : 2014/04/19(土) 21:16:39



    ハンジ「モブリット!そんなに慌てて、一体どうしたの!?」


    モブリット「駐屯兵より聞いた情報なのですが…」







    モブリット「…壁内にて、ライナー、ベルトルト、アニと酷似した人間を目撃したとのことです!!」


    一同「!?」







    リヴァイ「こいつは…」


    ピクシス「先ほどのミケの話は、どうやら本当らしいのう」


  47. 56 : : 2014/04/19(土) 21:26:22



    ミケ「それで、場所は?」


    モブリット「アニがローゼ西部の巨大樹の森、ライナーは東部の平原、ベルトルトはトロスト区だそうです!」


    ハンジ「3人バラバラか…。他の二人はともかく、ベルトルトのトロスト区というのはマズいね…」


    エルヴィン「もう一度、前門を破壊しようと企んでいるのか…?」


    ピクシス「じゃが、あそこには大岩がある。あれを蹴破るなど、いくら超大型とはいえ容易ではなかろう」


    ハンジ「何か、別の目的があるのかもしれませんね。もしくは、攻勢のための下準備か…」



  48. 58 : : 2014/04/19(土) 22:27:29



    エルヴィン「何でも構わん。壁内に非常線を張れ。発見次第、場合によっては殺しても構わん」


    エルヴィン「人類の仇敵を逃がすな!奴らを野放しにしておくことは、人類の破滅へと直結する!!」


    モブリット「はっ!!!」




    ガチャン…




    ミケ「さて…。俺達人類に残された猶予は、後どれほどか…」


    リヴァイ「猶予が与えられてるのは俺達じゃねぇ。奴らの方だ」


  49. 59 : : 2014/04/19(土) 23:47:16




    エルヴィン「そうだな。ミケの言う通り、諦めない限りは戦い続けなければな」


    ミケ「あぁ、それとハンジ、内地の工兵部とも会って来た。例のブツが完成したそうだ」


    ハンジ「ほんと!?」ガバッ!


    リヴァイ「うるせぇぞメガネ。それに、例のブツとは一体何だ?」











    ハンジ「…勝てる!私達は、あの3巨人に勝てるぞ!!」


  50. 60 : : 2014/04/20(日) 13:48:46



    ~同刻・トロスト区~


    アニ「…ただいま」


    ベルトルト「お帰り、アニ。うまくいった?」


    アニ「おそらくね。マヌケそうな駐屯兵に、あえて見つかってきた。動き出すのはこれからだろうね」


    ライナー「あの人が、俺達の情報を兵団に流す算段もうまくいったようだ。後は、時を待つだけ…」


    ベルトルト「…」


    アニ「…」











    ライナー「…さて、腹を括ろうか。こちらも向こうも、5日後に全てが決まる」



  51. 61 : : 2014/04/20(日) 13:57:53




    ~5日後・ローゼ西部巨大樹の森~


    モブリット「…分隊長!すべての準備が整いました!」


    ハンジ「ご苦労様、モブリット。後は、アニが現れるのを待つだけだね」


    ケイジ「しかし、本当に来るでしょうか…?」


    ハンジ「目撃情報は、この森周辺に集中している。現れるならここだろう」


  52. 62 : : 2014/04/20(日) 14:07:44



    髭ゴーグル「しかし、罠という可能性も…」


    ハンジ「罠なら、こっちもちゃんと仕掛けてるよ」


    ニファ「対女型の兵器も、どこまで通用するか…」


    ハンジ「あんま悲観しないでってば!ハンジさんを舐めるんじゃないよ!」


    アルミン「…」


    ジャン「…」


  53. 63 : : 2014/04/20(日) 14:17:08




    ハンジ「…さて、そうこうしているうちにおいでなすったかな?」


    アニ「…」ザッ





    アルミン「アニっ!!」


    ジャン「本当に来るとはな…」


    アニ「あいつはいないんだね…」


    アルミン「エレンの事か…?」


    ハンジ「残念だけど、エレンは君の相手をしている暇はないんだ」


  54. 64 : : 2014/04/20(日) 14:27:29



    アニ「安心したよ…。あいつがいないなら、心置きなく暴れられる…」スッ…


    アルミン「アニ!待って!」


    アニ「何だい…?」






    アルミン「どうして…君たちと戦わなければならないんだ?君たちの目的は、一体何なんだ?」


    アニ「聞いてどうするの?情けでも掛けるつもり?」


    アルミン「そう言うワケじゃないけど…」


  55. 65 : : 2014/04/20(日) 14:37:21



    ジャン「おいアルミン、何考えてる?まさか、納得できる理由があれば、俺達がここから退こうなんて考えてるんじゃねぇだろうな!?」


    アルミン「…」


    ケイジ「おいアルミン!忘れたのか!?こいつらは人類の…」


    アニ「何だっていいよ。邪魔をするなら消すだけ。アルミン、今度は見逃したりしないよ」


    アルミン「…分かってる。ちょっと確認したかっただけさ。もう、穏便に済むとは思っていない」


  56. 67 : : 2014/04/20(日) 14:47:26



    アルミン「来い、アニ!僕は今、ここで君を仕留めることも厭わない!!」


    アニ「…良い目になったね。楽しませてもらうよっ!!」






    ガリッ…






    カッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
















    女型の巨人「」ドオォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!


  57. 68 : : 2014/04/20(日) 14:57:14



    モブリット「出た!!」


    ジャン「いまだに信じられねぇな…。これが現実か…」


    ハンジ「総員、展開!作戦通りに動き、アニを仕留めろ!!」


    一同「はっ!!!!」


  58. 69 : : 2014/04/20(日) 18:30:20



    ~同刻・トロスト区壁上~


    エレン「よぉ…また会ったな…」




    ベルトルト「…」ザッ




    リヴァイ「やはり現れたか。残りの奴らも来てるんだな?」


    エルヴィン「悪いが、この場所だけは死守せねばならんのでな。最大戦力で迎え撃たせてもらった」



  59. 70 : : 2014/04/20(日) 18:36:12



    コニー「おいベルトルト!まだ間に合う!無駄な抵抗をしなければ、殺されずに済むんだ!!」


    サシャ「そうですよ!私はあなたが巨人だなんて信じられません!どうか…」


    ベルトルト「残念だけど、その要求は飲めない。僕らにだって、退くに退けない理由があるんだ」


    リヴァイ「そこまでして壁を破壊する理由は何だ?エレンを欲する理由は何だ?」


    ベルトルト「説明するだけ無意味ですよ。あなたたちは、ここで死ぬのだから…」


  60. 71 : : 2014/04/20(日) 18:42:09



    ベルトルト「あなたたちに限らず、下に住むトロスト区民もタダじゃ済まない」


    エルヴィン「再び壁を蹴破る気か!?」


    ベルトルト「いえ、さすがにそれは無理でしょう。あんな大岩、いくら巨人の力と言えど蹴飛ばすのは不可能だ」


    ベルトルト「僕らの目的はエレンのみ。それ以外の人類は、どうなっても構いません」


    エルヴィン「ふむ。だが、最も機動力の無い君がエレンを捕えたとして、どうやって逃げ遂せると言うのだ?」


    ベルトルト「それは逆に言えば、僕が現れるこの場に敢えてエレンを配置した、という事ですよね?」


  61. 72 : : 2014/04/20(日) 18:48:13



    リヴァイ「この場にエレンがいることが、想定内だったと?」


    ベルトルト「そうです。後は、この場の全員を蹴散らし、エレンを連れ去ることが僕の仕事…」


    エレン「やってみろよ、腰巾着野郎!」


    ベルトルト「…行くぞ!!」









    エレン&ベルトルト「」バッ!!









    コニー「壁外に飛び降りた!?」


    サシャ「始まるんですね…」


  62. 73 : : 2014/04/20(日) 18:54:07



    エレン&ベルトルト「」ガリッ!!






    カッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!






    ドオォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!



















    エレン巨人「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」


    超大型巨人「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」


  63. 74 : : 2014/04/20(日) 19:00:09



    リヴァイ「…さて、俺達も」


    エルヴィン「待て。エレンの能力がうまくいくのなら、我々に出番はないだろう」





    リヴァイ「うまくいけばいいがな…」


  64. 75 : : 2014/04/20(日) 19:06:03




    ~同刻・ローゼ東部の平原~


    ミケ「…」


    ミカサ「待っていた。本当に来るとは」


    クリスタ「ライナー…」




    ライナー「随分と寂しい出迎えだな。これしかいないのか?」


    ミカサ「こちらは動ける兵に限りがある。戦力は、他の場所に優先的に割く必要があったから」


  65. 76 : : 2014/04/20(日) 19:12:07



    ライナー「やれやれ、俺も舐められたもんだな。調査兵3人に、周りの駐屯兵。この戦力で俺に勝てると?」


    ミカサ「勝てる。今の私達に、倒せない巨人はいない」


    ライナー「…後悔するなよっ!!」






    ガリッ…






    カッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!











    鎧の巨人「」ドオォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!











    ミケ「出た!作戦通り行くぞ!戦闘用意!!」


    一同「はっ!!!」


  66. 77 : : 2014/04/20(日) 19:18:06



    リコ「始まったか!!」ザッ


    ミカサ「はい。駐屯兵の方々の指揮、よろしくお願いします」


    リコ「任せておけ。ハンジ分隊長の開発した『対鎧兵器』、これがあればきっと勝てる」




    リコ「総員、戦闘用意!!」


    駐屯兵「はっ!!」


  67. 78 : : 2014/04/20(日) 19:24:15



    ライナー(わざわざこんな平原での戦闘を選ぶとは…。一体何を企んでいる?)


    ライナー(何か特別な兵器を持ち込んでいるようには見えん。こいつらはどうやって、俺に勝とうと?)




    サクッ…




    ライナー(!?)


    ミカサ「ぐっ…!すごい衝撃…!」


    ミケ「しかし、さすがの威力だな。鎧の肉体にも、あっさりとアンカーが食い込んだ」


  68. 79 : : 2014/04/20(日) 19:30:17



    ライナー(立体機動装置のアンカーか?ずいぶんと深く刺さったな…)


    ライナー(今までこんなに深く刺さったことは無かった。偶然か…?)


    ミカサ「ふっ…」パシュッ




    ミカサ「」ギュウゥゥゥゥゥゥゥンッ!!




    ライナー(無駄だ!この肉体には、お前らの刃など通用しない!)


  69. 80 : : 2014/04/20(日) 19:39:18



    鎧の巨人「グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!」ブンッ!!




    クリスタ「危ないっ!!」


    ミカサ「ふっ!!」ヒョイッ


    リコ「さすが、速いな!そのまま斬り付けろっ!!」


  70. 81 : : 2014/04/20(日) 19:49:23



    ミカサ「」ジャキンッ!




    ミカサ「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」


    ライナー(俺の巨人じゃ、機動力には勝てん。だが、何物にも負けない防御力を…)






    ズバアァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!






    ライナー(!?)


    ミカサ「斬れた…!」


    クリスタ「すごい…」


  71. 82 : : 2014/04/20(日) 19:53:38




    ライナー(どうなっている!?奴らの刃で、俺の巨人を斬り付けることなど…)


    ライナー(…!?)




    ミカサ「『対鎧兵器』、強化型立体機動装置と、この刃。もうあなたに勝ち目はない」


    ライナー(何だあの刃は…!?形状が…)


    ミカサ「…」


  72. 83 : : 2014/04/20(日) 19:59:16



    ~回想・2日前~


    ハンジ「…これを見てくれ」


    ミカサ「これは…!?」


    クリスタ「立体機動装置と…刃?」


    ミケ「装置の方は、見た目は大して変りはないな。だが、刃のほうは…何だコレは?」


    ハンジ「『対鎧兵器』、あの鎧相手じゃ、普通の装置と刃じゃ歯が立たないからね。これはそれに対抗するためさ」


  73. 84 : : 2014/04/20(日) 20:05:09



    ハンジ「まずこの立体機動装置。見た目は従来の物とあまり変化はないけど、中身は劇的に変化している」


    ハンジ「一つはこのアンカー。従来に物よりより鋭く、強固に作られている。鎧の体にだって簡単に刺さるだろう」


    ミケ「しかし、従来の物でも十分に鎧に刺さるはずだが?」


    ハンジ「一応、ね。ただ、先日鎧と交戦した兵の、立体機動装置を見たかい?」


    ミカサ「私の物は…アンカーの先端がボロボロになっていました…」


  74. 85 : : 2014/04/20(日) 20:11:35



    ハンジ「あの堅い体に何度も刺していると、アンカーは簡単に破損してしまう」


    ハンジ「立体機動装置において、アンカーの破損は死に直結する。由々しき問題だ」


    ハンジ「今回のアンカーの素材には、黒金竹の比率を多くしてみたんだ。それにより、強固なアンカーができた」


    ハンジ「本当なら従来の装置にも流用したいんだけど、何せ素材が限られてるからね。まだ量産は難しい」


    ミケ「鎧の肉体にも負けない、強固なアンカーか…」


  75. 86 : : 2014/04/20(日) 20:17:13



    ハンジ「アンカーだけじゃないよ。このワイヤーにも改良が加えられている」


    クリスタ「そう言えば、心なしかワイヤーが少し太いような…?」


    ハンジ「その通り。このワイヤーの中心には、ガスを通すためのチューブが入っているんだ」


    ミカサ「ガスを通す?つまり、ワイヤー内にボンベからガスを装填するという事ですか?」


    ハンジ「そう。それにより、射出の勢いを強力にできる」


    ハンジ「ワイヤーを高速で、且つ鋭く目標へ射出するための措置だよ」


  76. 87 : : 2014/04/20(日) 20:23:08



    ミケ「なるほどな。鎧のような堅い敵に限らず、高速で動く敵に対しても、射出速度は重要だ」


    ハンジ「ただ、射出の際にもガスを消費する上に、人体にかかる負担も大きい。多用はできないだろう」


    ハンジ「今回のように戦う相手が決まっている場合でのみ効果を発揮するけど、通常の戦闘ではあまり需要は無いかもね」


    ミカサ「十分です。鎧を倒せる可能性があるのなら、何だって構いません」


    ハンジ「さっきも言ったけど、射出の際の衝撃は大きい。くれぐれも気を付けて」


    ミケ「心得た」


    クリスタ「はい…」


  77. 88 : : 2014/04/20(日) 20:29:08


    ハンジ「立体機動装置のほうはこのくらいにしておいて、メインの刃の説明に移らせてもらおうかな」


    ミカサ「私も気になっていました。特に、この形状」


    ミケ「従来の物とはだいぶ違うんだな。あまり見たことのない形状だ」


    ハンジ「だろうね。これは、兵団の書庫で偶然見つけた文献に載っていたものを参考にしてみたんだ」


    ミカサ「不思議…。初めて見たはずなのに、どこか懐かしい印象すら受ける…」




    ハンジ「さすがミカサ。この刃はね、東洋の文献に載っていたものなんだ」


    ミカサ「え!?」


    クリスタ「とうよう…?」


  78. 89 : : 2014/04/20(日) 20:35:13


    ミケ「話でしか聞いたことがないが、壁の外に存在すると言われる、幻の地域か?」


    ハンジ「そう。だけど、現に東洋人が壁内に存在する以上、幻という表現は適切ではない」


    ハンジ「これは東洋で実際に使われていたという『カタナ』と呼ばれる武器をモチーフにしてみたんだ」


    ミカサ「カタナ…お母さんの話で聞いたことがある…」


    ミカサ「何でも、斬りたい物を全て斬り裂いてしまうと言う、凄まじい武器だと」


  79. 90 : : 2014/04/20(日) 20:42:09



    ミケ「何でも…。鎧の強固な肉体も斬り裂けると言うのか?」


    ミカサ「あ…ただ…」


    ミケ「ただ?」






    ミカサ「『華』は斬れないと…そう教わりました」


    ミケ「?」


  80. 91 : : 2014/04/20(日) 20:45:30



    ハンジ「何でも切れると言うのは言い過ぎだけど、鎧の皮膚くらいなら可能だよ」


    ハンジ「素材は黒金竹100%。この武器に、堅さで勝る物は存在しない。さしずめ『斬鉄剣』と言ったところかな」


    クリスタ「すごい…」


    ミカサ「これがあれば、本当に鎧に勝てる…」


  81. 92 : : 2014/04/20(日) 20:51:17



    ミケ「これはどうやって使うんだ?」


    ハンジ「従来に刃と同じように、トリガーに接続して装備できるよ。アタッチメントを改良してあるからね」


    ハンジ「ただし、こっちも量産は不可能だ。今回用意できたのは10本のみ」


    ハンジ「いくら強固な武器と言えど、絶対という事はない。くれぐれも大事に扱ってくれ」


    ミカサ「はい…」


  82. 93 : : 2014/04/20(日) 20:56:28


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    ミカサ「効いている。これなら鎧を…!」ビュッ!


    ライナー(なんだか知らんが、調子に乗るなっ!!)




    鎧の巨人「グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」




    ブンッ!!




    ミカサ「ぐっ…」


    ミカサ(このままでは喰らう…)

  83. 94 : : 2014/04/20(日) 21:03:45


    クリスタ「ミカサっ!!」







    ズバアァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!







    クリスタ「え!?」


    ライナー(なっ…)




    鎧の腕「」ボトッ…




    ミケ「凄まじい斬れ味だ…。これほどとは…」


  84. 95 : : 2014/04/20(日) 21:08:20


    ミカサ「…っ!」ドサッ


    クリスタ「ミカサ!大丈夫!?」


    ミカサ「まさか、腕を斬り落とすとは…。さすがNO.2の実力者、次元が違う…」





    ライナー(くっ…!なんでだよ…)


    ライナー(…何であんたが邪魔するんだ!!)







    鎧の巨人「グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!」


  85. 96 : : 2014/04/20(日) 21:12:09


    リコ「くっ…凄い雄叫びだ…!」


    ミケ「怯むな!この武器を手にした我々なら、勝てない相手ではないっ!!」


    一同「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」





    鎧の巨人「」ビキビキビキ…





    ミカサ「なに…!?」


    クリスタ「表面が…黒く…?」


  86. 97 : : 2014/04/20(日) 21:16:19


    リコ「構うな!やれっ!!」


    駐屯兵「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」




    ガキィィィィィンッ!!!!


    駐屯兵「!?」




    ボキッ…




    駐屯兵「刃が折れた…!?堅すぎるぞ!!」


    リコ「さらに硬化しただと…!?あの武器でも刃が通らないのか!?」


    クリスタ「どうすれば…」


  87. 98 : : 2014/04/20(日) 21:24:31


    駐屯兵「く…負けるかよっ!!」バッ!


    リコ「やめろ!闇雲に向かっても…」



    グシャッ…



    リコ「え…」



    ヒュゥゥゥゥゥ…



    ドサッ…






    駐屯兵「」


    リコ「おい…お前…」


  88. 99 : : 2014/04/20(日) 21:28:21


    鎧の巨人「…」


    ライナー(…容赦はしない。誰であれ、俺の邪魔をするのなら消えてもらうぞ)


    ミケ「向こうは本気だ!侮るなっ!!」


    鎧の巨人「グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!」




    ダダダダダッ!!!




    リコ「来たっ!!お前ら、気を付けろ!!」


  89. 100 : : 2014/04/20(日) 21:35:41



    駐屯兵一同「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」




    グシャッ…




    ドゴッ…




    ベキベキッ…




    リコ「あ…あぁ…」


  90. 101 : : 2014/04/20(日) 21:44:41


    駐屯兵「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」メキメキ…


    鎧の巨人「…」メキメキ…




    駐屯兵「仲間を…離せっ!!」バッ!


    鎧の巨人「」ブンッ…




    ドゴッ…




    ドサッ…




    駐屯兵「」


  91. 102 : : 2014/04/20(日) 21:51:26


    リコ「そんな…」


    ミカサ「このままでは…」






    クリスタ「ライナーっ!!」


    鎧の巨人「」ピク…


    ライナー(クリスタ…?)


  92. 103 : : 2014/04/20(日) 21:58:30


    クリスタ「お願い、もうこんなことはやめて!あなたはこんなことをする人じゃないでしょ!!」


    クリスタ「目的を教えてよ!何でも叶えてあげられるわけじゃないけど、理由もなくこれ以上人を殺すのはやめて!!」


    ライナー(…残念だが、今更後戻りはできん。ここでやめるわけにもいかないんだ)


    ライナー(お前の…その気持ちだけ受け取っておく。さらばだ…)







    鎧の巨人「…」ブンッ


    クリスタ「あっ…」


  93. 105 : : 2014/04/20(日) 22:10:23


    ミカサ「クリスタ!危ないっ!!!」


    クリスタ(これは…もう…駄目かも…)











    ミケ「そこまでだ、ライナー」


    鎧の巨人「」ピタッ…


    クリスタ「…止まった?」


    ミカサ「ミケ分隊長…?」

  94. 106 : : 2014/04/20(日) 22:20:06


    ミケ「…迎えが来た。茶番はここまでだ」






    ゾロゾロ…






    黒服「」ゾロゾロ…


    ミカサ「何…こいつらは…?」


    クリスタ「この人達…どこかで…」


  95. 107 : : 2014/04/20(日) 22:34:06


    ミケ「…ふっ」バッ!




    ギュルルルルルッ!!






    ズバアァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!






    ライナー「ぐあっ…!!」



    ドサッ…



    クリスタ「ライナーっ!!」


    ライナー「う…あぁ…」


    リコ「さすが巨人…あの高さから落ちて生きているとは…」


  96. 108 : : 2014/04/20(日) 22:47:54


    ミカサ「あの硬度の皮膚を斬り裂いた…。何て強さ…」


    ミケ「遅かったじゃないか。待ちくたびれたぞ」


    黒服「すまないな。少々準備に手間がかかった」


    ミケ「まぁ、大した問題ではない。手筈通り、こいつらを連れて行ってくれ」


    ミカサ「何がどうなっているの…!?分隊長、この状況は…!?」


  97. 109 : : 2014/04/20(日) 23:00:44


    ライナー「話が違うぞ、分隊長!こんなはずじゃ…」


    ミケ「詳しい説明は後でしてやる。今はおとなしく、全員眠っていろ」



    黒服「」スチャ…



    ライナー「あっ…」


    ミカサ「ライ…」





















    ドォンッ!!ドォンドォンドォンッ!!!!!!


  98. 110 : : 2014/04/21(月) 18:56:29


    ~ローゼ西部巨大樹の森~


    ケイジ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」



    女型の巨人「」ビュッ!



    ケイジ「しまっ…」


    ハンジ「右へ急旋回!女型の拳を回避しろっ!!」


    ケイジ「くっ…」ギュンッ!


  99. 111 : : 2014/04/21(月) 19:01:21


    ケイジ「はあぁっ!!」ビュンッ!




    女型の巨人「」スカッ…


    アニ(…厄介だね。まさかあんな動きで対抗してくるとは)




    ハンジ「ふふふ…いい感じだね…」


    アルミン「森での戦闘を想定した『立体機動フィールド』。ここまでは効果覿面ですね」


    ニファ「ここまでうまくいくと、逆に恐ろしいですね…」


  100. 112 : : 2014/04/21(月) 19:11:26


    女型の巨人「…」


    ハンジ「何が起きてるのか分からないって顔だね。いいだろう、教えてあげるよ」


    ハンジ「こう言った森の中での戦闘で、立体機動の性能を200%向上させるシステム、それがこの『立体機動フィールド』」


    ハンジ「まぁ、フィールドなんて大層な名前が付いてるけど、仕組みは至って単純さ」


    ハンジ「木々の間に特殊なワイヤーを無数に張り巡らせ、ワイヤーを伝って立体機動を行う」


    ハンジ「従来の自由度は大分失われるけど、移動領域が固定される分、その機動速度は大幅に向上する」


    ハンジ「だってワイヤーの上なら自由に行動できるんだよ?ルートが決まっていれば、その上をただ移動するだけ」


    ハンジ「例えるなら、巣の上を自由に動き回るクモ、と言ったところかな?」


  101. 113 : : 2014/04/21(月) 19:18:36


    ハンジ「君のその機動力は非常に厄介だけど、このシステムなら五分五分以上だろう?」


    女型の巨人「…」






    アニ(まったく、戦う場所を誤ったね。これほど大掛かりな仕掛けで対抗してくるとは思わなかった…)


  102. 114 : : 2014/04/21(月) 19:38:04


    ジャン「うおらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


    女型の巨人「」ピキピキピキ…


    ジャン「」ビュッ!




    ガキィィィィィンッ!!!!!


    刃「」ボロッ…




    ジャン「チッ…!あの硬化がある以上、刃は通らねぇか…!」


  103. 115 : : 2014/04/21(月) 19:46:12


    女型の巨人「」ビュッ!


    アルミン「ジャンッ!!後ろだっ!!」


    ジャン「うおっ!?」ギュンッ!





    スカッ…





    アニ(また…逃げられた!)


    ジャン「危ねぇ、間一髪だ…」


  104. 116 : : 2014/04/21(月) 19:54:29


    ジャン「だが、このフィールドはすげぇな!こんな高速で機動できるなんて、夢みたいだ!」


    ハンジ「私を舐めないでもらおうか?もっと褒めちぎってくれていいんだよ!?」


    モブリット「分隊長、天狗になり過ぎですっ!!」


    女型の巨人「…」




    アニ(こうなったら…)


  105. 117 : : 2014/04/21(月) 19:59:53


    女型の巨人「」ガシッ!


    髭ゴーグル「何だ!?」


    モブリット「ワイヤーを直接掴んだ!!」


    アニ(まとめて引き千切ってしまえば…)







    女型の巨人「」グググ…


    アニ(…千切れない!?)


  106. 118 : : 2014/04/21(月) 20:10:13


    ハンジ「当たり前だろ?君がそんな行動に出ることくらい、想定の範囲内さ」


    ハンジ「工兵部の力を結集させて作ったワイヤー、簡単に千切れるはずがないだろう?」


    アニ(こいつ、どこまでも…!)


    ハンジ「おっと、忘れてもらっちゃ困るよ。クモというのは、ただ自分の巣を這うだけの生物じゃないってことを」





    ハンジ「…やれっ!!!!!」


  107. 119 : : 2014/04/21(月) 20:18:12


    モブリット「今だ!!発射っ!!!!」













    ドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!!!!!!!!


    女型の巨人「!?」


    アニ(しまっ…)
















    ドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!!!!!!!!

















    ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ!!!!!!!!!

















    シーン…


    ハンジ「…捕えた。さぁ、食事の時間だ」


  108. 120 : : 2014/04/21(月) 20:26:29


    女型の巨人「」ギシッ…



    ハンジ「捕獲用のワイヤーもちゃんと準備してあるんだよねぇ。もちろん、素材はさっきのワイヤーと一緒」


    ハンジ「君がどれだけ引っ張ろうが、決して千切れることはない。もがくことすら許されない」


    女型の巨人「」ギロッ!


    ハンジ「おっと、怖い怖い。でも、その状態じゃ何もできないよねぇ?」


  109. 121 : : 2014/04/21(月) 20:34:03


    ハンジ「悔しい?ねぇ、悔しい?そりゃ悔しいよねぇ?」


    ハンジ「なんてったって、この間まで見下してた人間達に、ここまでコケにされてるんだから。でもさ…」


    ハンジ「…この程度じゃ、君に殺されていった者達の悔しさを晴らすことなんか、到底できないよ」


    ハンジ「このまま、タダで済むと思うなよ…?」







    ハンジ「これからお前に降りかかるのは、地獄のような苦しみと、目を背けたくなるほどの絶望と…」


    ハンジ「…暗い未来。出口のないトンネルのような、暗くて、狭くて、永遠に続く、そんな未来だ」


    女型の巨人「…」






    ハンジ「…何とか言えよこいつ!いつまでもシカトこいて腹立つなっ!!!」


  110. 122 : : 2014/04/21(月) 20:42:26


    モブリット「分隊長、落ち着いてください!ここで癇癪を起しても、何も始まりません!!」


    ハンジ「だけどモブリット!!」




    モブリット「そう、何も始まりません。まだ、今は…」


    ハンジ「モブリット…?」


  111. 124 : : 2014/04/21(月) 20:50:12


    ケイジ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」ビュッ!!


    ジャン「うらあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」ビュッ!!


    女型の巨人「」ピキピキ…





    ガキィィィィィィィィンッ!!!





    ケイジ「…チッ!駄目だ!!」


    ジャン「アニ!いい加減観念しろっ!!もう逃げ場はねぇんだぞ!!」




    女型の巨人「…」




    ジャン「この…クソがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」


  112. 125 : : 2014/04/21(月) 21:01:18


    アルミン「ジャン、落ち着いて。このために、アレを用意したんじゃないか」


    ジャン「あ…あぁ、そうだったな…」


    ニファ「みなさん、アレの準備をお願いします」


    一同「おうっ!!」







    モブリット「…いよいよですね」


    ハンジ「そうだね。この時のために用意しておいた、『対女型兵器』…」


    ハンジ「…『硬化破壊用・細動パイルバンカー』の出番だね」


  113. 126 : : 2014/04/21(月) 21:09:03


    髭ゴーグル「…よし、セット完了だ!いつでもいいぞ!」


    ジャン「大層な兵器だな、これは…」


    アルミン「先端に取り付けた金属製の杭を、高速で振動させて打ち込むことで、硬化を破壊する兵器…」


    アルミン「どれだけ硬度が高くても、この兵器に打ち込まれればひとたまりもないはず。だから…」


    アルミン「お願いだ、アニ!こんな手荒な真似はしたくない!おとなしく出てきてくれないか!!」





    女型の巨人「…」


    アルミン「アニ…」


  114. 127 : : 2014/04/21(月) 21:19:06


    ジャン「話し合いで解決できる相手なら、最初からそうしてるだろ。そうじゃねぇから、俺達は手こずってる」


    ジャン「いい加減諦めろ。認識しろ。アニは、敵だってことをよ…」


    アルミン「…」





    ハンジ「調査の結果、鎧の皮膚よりアニの部分硬化のほうが、若干ではあるが硬度が上であることが判明した」


    ハンジ「対鎧兵器を用いようかと思ったけど、向こうには数に限りがある。だったら、こっちはこっちで別に用意しないとね」


    ハンジ「平原と森とでは、断然こちらの方が敵を捕獲できる確率は高い」


    ハンジ「まさに、こんなゴツい兵器を使う相手としてはうってつけってことさ。さあ、覚悟はいいかい?」


    女型の巨人「…」


  115. 128 : : 2014/04/21(月) 21:29:39

    ハンジ「…もういいよ。やれ」


    ケイジ「装置…起動っ!!!」






    パイルバンカー「」ヴヴヴヴ…











    パイルバンカー「」ガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!


    女型の巨人「!?」


  116. 129 : : 2014/04/21(月) 21:39:07


    ハンジ「さぁ、もう止められないよ。硬化が壊れるのは時間の問題だ」


    ハンジ「このままだと、硬化を破壊し、そのままうなじの君ごと貫くだろうね」


    ハンジ「この状況は君が選んだんだ、文句は言わせないよ。さぁ、地獄へのカウントダウンと行こうか…」









    パイルバンカー「」ガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!


    女型の巨人「」ピシッ…


    アニ(くっ…)


  117. 130 : : 2014/04/21(月) 21:49:11


    ジャン「すげぇ、硬化が徐々に割れて来た…」


    アルミン「こうなっても尚、君は出てこないと言うのか…」


    モブリット「…」










    パイルバンカー「」ガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!


    女型の巨人「」ピシピシッ…


    アニ(ここまでか…)


  118. 131 : : 2014/04/21(月) 21:59:07


    ピシッ…










    パキーンッ!!!











    ケイジ「割れたっ!!」

    ニファ「うなじはっ!?」




    ヒュッ…




    ズバアァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!







    ハンジ「え…?」


    パイルバンカー「」ボロッ…


    ジャン「パイルバンカーを破壊した!?」


  119. 132 : : 2014/04/21(月) 22:09:09


    ハンジ「そんな…どうして…」




















    ハンジ「…モブリット!?」


    モブリット「…ふっ!!」





    ズバアァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!





    アニ「ぐっ…」ゴロン


    モブリット「すみませんが、こいつはもらっていきます」


    ハンジ「言ってる意味が分からないぞ、モブリット!」


  120. 134 : : 2014/04/21(月) 22:19:15


    ケイジ「副長、あんた自分が何してるか分かってるんですか!?」


    モブリット「調査兵モブリット・バーナーは今日までだ。今まで楽しかった…」


    モブリット「…後は頼んだ」





    ゾロゾロ…


    一同「!?」





    黒服「」ゾロゾロ…


    ハンジ「何だこいつらは!?どこから!?」


  121. 135 : : 2014/04/21(月) 22:29:21


    黒服「無駄な抵抗はするなよ。こっちだって、余計な手間を掛けたくない」


    ジャン「ふざっけんな!んなこと言われておとなしくしてるとでも思うか!?」




    ジャン「うらあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」ダッ!


    アルミン「ジャン、ダメだ!迂闊に飛びこんだら!!」


    黒服「…ふんっ」ドゴッ!


    ジャン「がっ…」
















    ジャン「」ドサッ…


  122. 137 : : 2014/04/21(月) 22:39:17


    アルミン「ジャンっ!!」


    ハンジ「ジャンを一発で!?何者なんだ、お前たちは!!」


    黒服「話してやる義理は無い。お前もここでくたばるんだからな」


    モブリット「あまり手荒な真似はしないでくれ。その人には世話になった、できれば殺さずに頼む」


    黒服「…甘いな、アンタも」


    モブリット「…」


  123. 138 : : 2014/04/21(月) 22:54:15


    ハンジ「モブリット、どうして…」


    黒服「そう言う事だ。仲良く眠ってもらうぜ…」


    ハンジ「モブ…」



















    ドゴッ…!


  124. 139 : : 2014/04/22(火) 19:08:00


    ~トロスト区外・壁外~


    超大型巨人「…」


    エレン巨人「…」


    リヴァイ「これが超大型か…。現物を見るのは初めてだな」


    エルヴィン「確かに、我々は奴を直に見たことが無かった。話で聞いた通りのサイズだな」


    コニー「ベルトルト…お前…クソッ!!」


    サシャ「とんでもない大きさですね…」


  125. 140 : : 2014/04/22(火) 19:16:10


    エレン巨人「…」


    エレン(こうしてお前と直接対峙するのは初めてだな。首が痛くなるようなデカさだ)


    エレン(だけどな!そのデカさは決して、お前のアドバンテージにはならねぇ!今からそれを証明してやるっ!!)






    リヴァイ「出るぞ、アレが。お前ら、できるだけ離れろ」


    エレン巨人「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!」









    ガリッ!!











    カッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!



  126. 141 : : 2014/04/22(火) 19:24:23


    サシャ「何を!?」


    ベルトルト(これは…!?)




    ゴゴゴ…







    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…













    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!













    エルヴィン「どうやら…ハンジの見立て通り、うまく言ったようだ」


    リヴァイ「こんな馬鹿見てぇな発想は、奴にしかできねぇ。そう…」







    リヴァイ「…『二段巨人化』なんて馬鹿なマネはな」


  127. 142 : : 2014/04/22(火) 19:32:03


    エレン巨人「ウ…ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!」





    コニー「でけぇっ!!!!!超大型の比じゃねぇぞ!!!!!」


    サシャ「こんな…ことが…本当にっ!?」


    ベルトルト(そんな…一体何をしたんだ、エレン!!)


    エレン(…)


  128. 143 : : 2014/04/22(火) 19:40:55


    ~回想・2日前~



    エレン「…『二段巨人化』…ですか?」


    ハンジ「そう、昨日の夜にふと思いついてね。もしかしたらと思ってさ」


    リヴァイ「言ってる意味が分からねぇな。つまりどういうことだ?」


    ハンジ「簡単さ。巨人化した状態で、さらに巨人化するってこと」


  129. 144 : : 2014/04/22(火) 19:49:33


    エルヴィン「理屈は分かるが…そんなことが可能なのか?」


    ハンジ「どうだろうね?私にも全く見当がつかない。ただ、試してみる価値はあると思うんだ」


    ハンジ「巨人の状態でもし巨人化できたとしたら。サイズは一体どうなるんだろうね?」


    ハンジ「通常の倍の30メートルか」


    ハンジ「それともエレンが巨人化して8.8倍の15メートル級になるように、132メートル級巨人になるのか」


    エレン「132メートル…」ハハハ…


    エルヴィン「途方もないデカさだな」


  130. 145 : : 2014/04/22(火) 19:56:10


    ハンジ「ぶっちゃけ、60メートルの超大型に対抗するためには、やはりサイズで勝らないとキツいと思うんだよね」


    ハンジ「いくら動きが鈍いって言ったって、あのサイズで一撃をもらってしまえば、こちらはひとたまりもない」


    ハンジ「うまくいくかどうかは分からないけど、どうにか試してみてもらえないか、エレン?」


    エレン「はぁ…一応やってみますが…」





    エレン「あまり期待はしないでください。オレ自身、この能力を未だにうまく扱えてないですから…」


    リヴァイ「そうだな、期待しないで待つとしよう。せいぜい頑張ることだな」


  131. 146 : : 2014/04/22(火) 20:03:15


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




    エレン巨人「…」ズウゥゥゥゥゥン…




    エルヴィン「見たところ、超大型の倍はあるな。予想通り、130メートルの巨人態となったようだ」


    リヴァイ「一つ言わせてもらうとすれば…」


    リヴァイ「…こんなバケモノが敵じゃなくてよかった。その一点に限るな」


    エルヴィン「全くだ」


  132. 147 : : 2014/04/22(火) 20:16:16


    超大型巨人「…」






    ベルトルト(まさか…巨人化した状態でさらに巨人化するとは…)


    ベルトルト(僕にも可能なのだろうか…?しかし、どんなリスクがあるかも分からないのに、そんなことは…)







    エレン巨人「」グラッ…


    超大型巨人「!?」


  133. 148 : : 2014/04/22(火) 20:24:51


    コニー「何だ!?倒れる!?」


    エルヴィン「いや、あの巨体で覆いかぶさる気だ!さすがにアレを喰らえば、超大型と言えどひとたまりもないぞ!!」


    サシャ「…」






    エレン(このまま押し潰してやる!覚悟しろ、ベルトルト!!)


    ベルトルト(マズい!この巨体では、即座に回避はできないっ!!)





    エレン巨人「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」グラアァ…





    ベルトルト(やられるっ!!!)


























    「おっと、そこまでよ」


    一同「!?」


  134. 149 : : 2014/04/22(火) 20:32:14


    ヒュパッ…







    ズバアァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!








    ベルトルト「うっ…」



    ガシッ!!



    ベルトルト「なっ!?」


    エルヴィン「ベルトルトを抱えた!?何の真似だ!!」


    リヴァイ「てめぇ…勝手な真似しやがって。そいつをどこへ連れてく気だ?」


    コニー「お前…何やってんだ…」































    コニー「…サシャっ!!」


    サシャ「ふぅ…」スタッ…


  135. 150 : : 2014/04/22(火) 20:40:16


    ベルトルト「うっ!」ドサッ


    サシャ「重いわね、あなた。見た目通りの木偶の棒って事かしら?」





    シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…


    サシャ「あら?」







    スタッ…







    エレン「おいお前、サシャ…なのか?ずいぶんと口調が…」


    コニー「エレンっ!!」


  136. 151 : : 2014/04/22(火) 20:48:07


    ベルトルト「サシャ、君は一体どうしたんだ?まるで別人じゃないか」


    サシャ「いいえ、こっちが本来の私。今までは間抜けな姿を演じていただけに過ぎないの」


    サシャ「揃いも揃ってバカばっかりよね。誰一人、私の事を見抜けないなんて」


    リヴァイ「随分と調子に乗ったマネを…。覚悟はできてんだろうな?」


    サシャ「覚悟…?今、それが必要なのはあなたたちの方ではなくて?」


    リヴァイ「何だと…?」


  137. 153 : : 2014/04/22(火) 20:56:06


    サシャ「周りをごらんなさい」


    リヴァイ「…!?」






    ゾロゾロ…






    黒服「」ゾロゾロ…


    リヴァイ「何だ、こいつらは?」


  138. 154 : : 2014/04/22(火) 21:04:14


    サシャ「どうやら、向こうも終わったみたいね」


    エルヴィン「向こう…?」





    スタスタ…





    ミケ「…」


    モブリット「…」


    エルヴィン「ミケ、モブリット、お前たちどうしてここに?」


  139. 155 : : 2014/04/22(火) 21:12:39


    リヴァイ「おいお前ら、抱えてるのは一体誰だ?」


    ミケ「…ふんっ」パッ




    ドサッ…




    ライナー「ぐ…」


    アニ「うぅ…」


    コニー「ライナー!アニ!分隊長達がやったのか!?」


    エレン「いや…なんだか二人の様子がおかしい…」


  140. 156 : : 2014/04/22(火) 21:20:33


    サシャ「早かったですね、二人とも。相変わらず仕事は完璧ですね」


    ミケ「お前こそ、もうこっちも終わるところだろう?」


    モブリット「そろそろ隊長もお見えになる。早いとこ、その二人を捕えようか」


    エレン「その二人…?」


    ベルトルト「僕と…エレンの事か?」


    サシャ「察しがいいじゃない。その通り、私達の目的はあなたたち巨人化能力者」


  141. 157 : : 2014/04/22(火) 21:28:18


    サシャ「確かユミルもそうだと聞いたけど、どこに行ったのかしら?」


    ベルトルト「…知らないよ。彼女とは別行動だ」


    ミケ「ふむ。あいつも一緒に行動すると踏んでいたが、どうやら読みが浅かったな」


    コニー「何がどうなってるんだ…?状況が理解できねぇのは、俺が馬鹿だからなのか…!?」


    リヴァイ「案ずるな。この場にいる奴らは、ほとんど状況を理解出来ちゃいねぇ」


  142. 158 : : 2014/04/22(火) 21:36:32


    エルヴィン「一つだけハッキリと分かっている」


    エルヴィン「ミケ、モブリット、サシャ、そしてこの黒服集団。こいつらは、我々の敵であるという事が…」


    エレン「敵…!?そんな、どうして!!」









    ハンジ「どうもこうもないさ。こうして今、我々と対峙していることが答えだ」


    エレン「ハンジさんっ!!」


  143. 159 : : 2014/04/22(火) 21:44:06


    アルミン「エレン、無事か!?」


    ジャン「こっちはこっちで大変な状況だな…」


    エレン「アルミンっ!ジャンっ!」







    ミカサ「気を付けて…!この人たちの強さは尋常じゃない!!」


    クリスタ「ミケ分隊長一人に、駐屯兵たちが簡単にやられちゃったの!!」


    エレン「ミカサっ!ヒストリアっ!」


  144. 160 : : 2014/04/22(火) 21:52:10


    モブリット「お揃いのようですね。動けないように痛めつけたつもりでしたが」


    ハンジ「やれやれ…モブリット、まさか君とこんな形で決別するとはね。本気なのかい?」


    モブリット「自分は冗談でこんなことはしません。それはあなたが一番分かっているでしょう?」


    ハンジ「そうだね。モブリットは質の悪い冗談は好まない。つまりこれは、冗談ではない」


  145. 161 : : 2014/04/22(火) 22:02:14


    ハンジ「理由は分からないけど、君たちの狙いは4人の巨人化能力者」


    ハンジ「アニを逃がしたと言うのも、君たちの誰かなんだろう?」


    ミケ「俺だ。エレンを奪還するために壁内戦力が手薄になった機会を見計らい、密かに内地へ赴いた」


    アニ「その通りだよ…。私はミケ分隊長に助けられ、シガンシナ区でライナー達と再会した」


    アニ「そこで今回の攻勢計画を持ちかけられた。今思えば、全てこうするための布石に過ぎなかったってことだね…」


    ライナー「俺達の協力者であるはずの分隊長が、容赦なく俺に攻撃を仕掛けてきたのは、そう言う事だったのか…」


  146. 162 : : 2014/04/22(火) 22:28:49


    ミケ「お前たちを壁外で捕えて連れ帰るのは骨だからな。甘言で壁内へと帰還させ、こうして一網打尽にする計画だった」


    ミケ「隊長が到着次第、お前たち4人を連行する。さっさとエレンとベルトルトを捕獲するぞ」


    リヴァイ「勝手な事ばかり言うな、ミケ。ワケの分からんまま、お前たちの好きにさせると思うか?」


    エルヴィン「そもそも、これは一体どういうことなのか、きっちり説明してもらわないと困る」






    ミケ「説明してもいいが…無駄だぞ?」


    エルヴィン「無駄…?」


  147. 163 : : 2014/04/22(火) 22:46:23


    ミケ「真実をお前たちが知ったところで、何も変わらない。だったら知らないままにしておいた方が得策だと言ってるんだ」


    エルヴィン「そんなものでは納得できん。お前の口から、こうなった経緯を教えてもらわねば気が済まない」


    ミケ「やれやれ…相変わらずだな、お前は」





    ミケ「三つ。お前達から受け付ける質問は三つまでだ。それが終わり次第、俺達は行動に移る」


  148. 164 : : 2014/04/22(火) 23:12:38


    ハンジ「じゃあ一つ目。君たちは一体何者なんだい?」


    ハンジ「今回の件は個人的な造反か、それとも、別の組織からの指揮で動いているのか…」


    ミケ「それについて…答えは後者だ」


    モブリット「我々は調査兵団に所属すると同時に、王政直属のある組織の一員でもあります」


    ハンジ「王政直属の組織…?」













    モブリット「対人戦闘のスペシャリスト…『対人制圧部隊』です」


  149. 165 : : 2014/04/23(水) 19:04:33


    リヴァイ「『対人制圧部隊』だと…?」


    モブリット「調査兵団が対巨人戦の達人なら、我々は対人戦の達人集団です」


    エルヴィン「そんな組織は聞いたことがないな。本当にそんなものが存在するのか?」


    リヴァイ「俺は聞いたことがある。そして、その部隊に所属する人間を一人知っている」


    ハンジ「まぁ、今じゃその人間を新たに3人知ってしまったけどね…」


  150. 166 : : 2014/04/23(水) 19:14:13


    ミケ「3人だけじゃない。各兵団には我々の仲間が他にも潜んでいた」



    ミケ「調査兵団にはナナバ、エルド、ダリウス、ユルゲン、フラゴン」


    モブリット「駐屯兵団にはアンカ、イアン、フーゴ」


    サシャ「憲兵にもヴァルツさん、ボリス、デニスさんなどがいるわ」


  151. 167 : : 2014/04/23(水) 19:24:16


    エルヴィン「死者の中にも…それだけの人数がいたのか…」


    リヴァイ「おいおい、爺さんの身が危ねぇな。あの副官の女、何かあるとは思っていたが…」


    コニー「サシャだけじゃなく、ユルゲンやボリスまで…」


    アニ「あの腑抜けた上官も、そんなエリート部隊の人間だってのかい…?」


  152. 168 : : 2014/04/23(水) 19:34:07


    アルミン「そもそも対人制圧部隊とは、どういった基準で人選が行われているんですか?」


    ミケ「それが二つ目だな。お前達でも一度は疑問に感じたことがあるだろう?」


    リヴァイ「何をだ…?」




    ミケ「訓練兵団において、戦闘の技術を高めた者ほど、内地へ近づける特権のことだ」


    エレン「確かに…。でもあれは、単純に優秀な兵を生み出すために、敢えて内地行きの特権を与えて訓練の質を高めるためじゃ?」


    ミケ「本当にそれだけだと思うか?」


    エレン「え…?」

  153. 169 : : 2014/04/23(水) 19:44:04


    モブリット「王政直属の組織には、我々以外にも複数存在します。当然、皆常人離れした戦闘力の持ち主です」


    モブリット「そんな連中を効率よく内地に集め、精鋭として育て上げるために、上位陣の内地行きシステムが確立されたというワケです」


    エルヴィン「だが君たちは、訓練兵を卒業後は直接ウチに来ただろう?内地で何かをする暇は無かったはずだが?」


    ミケ「制度には、例外というのがつきものだ」


    エルヴィン「例外…?」


  154. 170 : : 2014/04/23(水) 19:54:24


    ミケ「俺達は訓練兵になると同時に、部隊に所属していた。今までは兵団での諜報活動が主な仕事だ」


    ミケ「兵団の幹部になれば、おのずと機密情報にも触れやすくなる」


    ミケ「そう言った情報を部隊ないし王政府に流すことで、反逆の目をいち早く摘み取り、壁内の安定を保ってきた」


    リヴァイ「壁内の安定だと?お前らの目は節穴か?」


    ハンジ「この壁の中の、どこに安定が存在する?巨人の脅威に震え上がってる人類を見て、本当にそんなことが言えるのか?」


  155. 171 : : 2014/04/23(水) 20:04:10


    ミケ「だからこそ今こうして、人類に仇なす巨人共を成敗するべく動いているのだろう?」



    ライナー「…」


    アニ「…」


    ベルトルト「…」



    ミケ「お前ら間抜けな調査兵団では、到底得ることのできない成果だ。巨人殺しの達人集団が、聞いて呆れるな」


    リヴァイ「言わせておけば…」

  156. 172 : : 2014/04/23(水) 20:14:30


    サシャ「対人制圧に加え、巨人殺しの技術を身に付けた私達は、ある意味壁内最強勢力ってことね?」


    コニー「サシャ…お前も兵士になる前から、ずっと内地でそんな部隊に入ってたって言うのか!?」


    サシャ「私の場合は少し違うわ。まだ隊長も来ないようだし、少し話をしてあげる」




    サシャ「もともと私の村はね、王政から対価をもらい、政府のために食糧や馬を供給しているの」


    サシャ「ここ数年では、物だけではなく村の優秀な人材も、王政に供給している」


    サシャ「もちろん、理由は分かるわよね?」


  157. 173 : : 2014/04/23(水) 20:24:13


    ジャン「つまり…お前も含めたその『優秀な人材』ってのが、王政直属の部隊に配属されるってか…?」


    サシャ「ご名答。私も幼いころから訓練を受けて、諜報員として活動しているの」


    コニー「それじゃあよ…今までお前と過ごした日々は…訓練兵時代から一緒にいた時間は…」


    コニー「…全部嘘だったってのか!?あの笑顔も、アホ面も、全部!!」






    サシャ「嘘よ。すべて私の演技。女ってのは、誰しも役者なのよ」


    コニー「そんな…」


  158. 174 : : 2014/04/23(水) 20:34:14

    ミカサ「コニー、もうそんな奴の言葉に耳を貸す必要はない。己の目で見た事実だけを信じて」


    エレン「…」


    アルミン「エレンもだよ。世界は残酷だと、アニの時に学んだはずだ。迷いは捨てるんだ」


    エレン「あぁ…分かってる…」




    リヴァイ「そろそろ、長話もウンザリだ。てめぇらが対人戦のスペシャリストだろうが…」


    リヴァイ「…俺達の邪魔をする害虫だって言うなら、駆除するまでだっ!!」ダッ!


    エルヴィン「待てリヴァイ!迂闊に飛びこむなっ!!」

  159. 175 : : 2014/04/23(水) 20:44:10


    ミケ「やれやれ…。サシャ」


    サシャ「はいはいっ」バッ


    リヴァイ「どけっ!ガキがっ!!!」




    サシャ「…それっ」ビュッ


    リヴァイ「なっ…」





    バキッ!!





    リヴァイ「ぐっ…」ドサッ


    ハンジ「何だ!?今、何をしたんだ!?」


    エレン「兵長が突然倒れた!?」


  160. 176 : : 2014/04/23(水) 20:54:23


    サシャ「ふっ…!」ガシッ!


    リヴァイ「ぐ…」ギリギリ…






    サシャ「どう?動けるかしら?」


    リヴァイ「こ…の…」グググ…


    サシャ「あら?それで本気なの?びくともしないじゃない」


    リヴァイ「言わせておけば…このガキめ…」グググ…


  161. 177 : : 2014/04/23(水) 21:05:58


    サシャ「ダメダメ、そんなんじゃ私からは逃げられないわよ?」ギリギリ…


    リヴァイ「ぐ…あぁ…」メキメキッ






    エレン「そんな…兵長がサシャに負けた…!」


    アルミン「地面にねじ伏せられて、身動き一つできないなんて!!」


    ミカサ「夢でも見ているの…?」

  162. 178 : : 2014/04/23(水) 21:25:53


    ミケ「夢じゃない。お前らが見ているのは、正真正銘の現実だ」


    ミケ「人類最強と言えど、所詮は人間。俺達対人制圧部隊の敵ではなかったという事だ」


    サシャ「それっ」ゲシッ


    リヴァイ「ぐ…」


    ハンジ「人類最強が…こんなあっけなく…」


    リヴァイ「てめぇ…」ゼェ…





    エルヴィン「サシャですらあの腕前というと、お前たちはその上を行くのか…?」


    モブリット「実質、この中ではミケさんが壁内No.2という事になりますね」


    ハンジ「言うじゃないか、モブリット。それじゃ壁内最強は、一体誰だっていうんだい?」


    エルヴィン「それに我々が知りたいのは、お前たちが言う『隊長』なる人物のことだ」


  163. 179 : : 2014/04/23(水) 22:00:32



    リヴァイ「てめぇらのバックには…一体誰がいるんだ?」


    ミケ「それが三つ目だな」


    サシャ「そろそろお着きになる頃だと思うけど?」





















    「その通りだ、サシャ。待たせたな」


  164. 181 : : 2014/04/23(水) 22:20:19


    サシャ「噂をすれば。お待ちしてましたわ、隊長」


    「ご苦労だったな、お前ら。だが、まだ終わってないようだが?」


    ミケ「申し訳ありません。少々、無駄話が過ぎました」


    モブリット「直ちに捕獲します」


    「おっと、見知った顔がいるな。やはりお前もいたか…」












    「…リヴァイ」


    リヴァイ「やはり…あんただったか。もう十年ぶり、いや、それ以上か?」


  165. 182 : : 2014/04/23(水) 22:40:49


    ハンジ「リヴァイ、この人知ってるの?」


    リヴァイ「ガキの頃から少々世話になった。王政府の特殊部隊の人間だと聞いていたが、こんなところで再会するとはな」


    「人類最強の兵士長とは、大層な身分だな、オイ。女の足蹴にされてるのは趣味か?」






    サシャ「」グリグリ


    リヴァイ「チッ…!」グリグリ


  166. 183 : : 2014/04/23(水) 22:58:37


    「さて、獲物はこの二人と…」



    ライナー「…」


    アニ「…」



    「そっちの二人か?」



    エレン「…」


    ベルトルト「…」



    「さっさと捕まえて、王政府に差し出すとするか。お前ら、始めろ」


    モブリット「了解しました…」


























    モブリット「…アッカーマン隊長」


    一同「!?」

  167. 184 : : 2014/04/24(木) 19:06:21


    エレン「今…アッカーマンって言ったか…!?」


    ジャン「どういうことだよ…!あいつはミカサの…!?」


    ミカサ「違う!あんな人は知らない!」


    コニー「じゃあどうなってんだよ!」


    アッカーマン「何だ?俺の名がそんなに珍しいか?それとも…」


    リヴァイ「オイ、待て…。あんたの名がアッカーマンだなんて、俺は知らねぇぞ」


  168. 185 : : 2014/04/24(木) 19:23:53


    リヴァイ「昔は別の名を名乗ってたはずだが…?」


    アッカーマン「そうだったか?そんな細かいことは、いちいち覚えちゃいねぇよ」


    サシャ「ミカサとの関係は知らないけど、私達に取って、そんなことはどうでもいいのよ」


    サシャ「この人が対人制圧部隊長、壁内最強の人間であることには間違いないもの」


  169. 186 : : 2014/04/24(木) 19:47:05


    リヴァイ「てめぇ…いい加減その汚ねぇ足をどけろ…!」


    サシャ「自分でどかしてごらんなさい」


    クリスタ「やめてサシャ!あなたはそんな酷いことをするような人じゃないでしょっ!!」


    アッカーマン「ん…?」


    クリスタ「え…?」









    アッカーマン「…はっはっは!こいつは面白れぇ!まさか、こんな場所で再会できるとはな!」


    クリスタ「一体…何の話…?」

  170. 187 : : 2014/04/24(木) 20:07:35


    アッカーマン「久しいな、クリスタ・レンズ。5年ぶりか?」


    クリスタ「5年…まさか…!?」


    アッカーマン「そうだ。5年前、俺はお前の母親を殺した。あの時のガキが、調査兵団になってるとはな」


    アッカーマン「クリスタ・レンズが誕生した記念すべき刻を目の当たりにできて光栄だったよ、なぁ?」











    クリスタ「あ…あぁ…」ガタガタ


  171. 188 : : 2014/04/24(木) 21:23:22


    アッカーマン「追加だ。こいつも連行する。野放しにしちゃいけねぇ女だ、分かったか?」


    ミケ「了解しました」


    モブリット「直ちに」


    サシャ「それじゃ兵長さん、アディオス…」スッ…




    ドゴッ!!!




    リヴァイ「があっ…」
















    リヴァイ「」ガクッ…


  172. 189 : : 2014/04/24(木) 21:54:06


    エレン「そんなっ!兵長!兵長っ!!!」


    アルミン「駄目だ、意識を失ってる!!」


    ミカサ「サシャ…!!」






    サシャ「悪いけど、取り巻きの相手をしている時間はないの。あなたたち、やっちゃって」


    黒服達「了解…」スッ…


  173. 190 : : 2014/04/24(木) 22:21:49


    ジャン「何だよお前ら…!そこをどきやがれっ!!」


    黒服「」ビュッ!




    ドゴッ!!




    ジャン「ぐふっ…」


    コニー「ジャンっ!!」


    黒服「他人の心配をしている暇などないぞ」


    コニー「しまっ…」





    バキッ!!





    コニー「…っ!」ガクン…


  174. 191 : : 2014/04/24(木) 22:41:36


    ミカサ「…ふっ!!」ビュッ!


    黒服「甘い」





    バキッ!!





    ミカサ「うあ…」


    エレン「ミカサっ!!クソ!!」









    ベルトルト「ぐあっ…」


    サシャ「一丁上がりよ」







    ベルトルト「」


  175. 192 : : 2014/04/24(木) 23:14:05


    エレン「おいベルトルト!目を覚ませ馬鹿野郎!!」


    サシャ「無駄よ。そしてあなたも同じように…」


    エレン「ふざけ…」バキッ!












    エレン「あ…れ…」グラッ…


    エレン(意識が…)


  176. 194 : : 2014/04/26(土) 20:05:37


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    アルミン「」パチッ


    ミカサ「アルミンっ!大丈夫!?」


    アルミン「ミ…カサ…」











    アルミン「ミカサっ!!エレン達は!?」ガバッ!


    ミカサ「…」


    アルミン「そんな…」


  177. 195 : : 2014/04/26(土) 20:15:12


    ハンジ「エレン、ライナー、ベルトルト、アニ、そしてヒストリア、皆連れて行かれてしまった」


    エルヴィン「我々が目を覚ました時には、全てが終わった後だったよ」


    ハンジ「情けない…。こうもあっけなくやられるなんて、屈辱だよ…」


    ハンジ「そうでしょう、リヴァイ…」


    リヴァイ「…」


  178. 196 : : 2014/04/26(土) 20:25:34


    エルヴィン「まさか王政府の直下に、あんな部隊が存在していたとはな」


    ケイジ「部隊の存在もさることながら、兵団の中に何食わぬ顔で潜入していたことが許せません!」


    ニファ「副長…!今までずっと慕ってきたと言うのに…!」


    髭ゴーグル「所詮、俺達は副長たちの掌で転がされるだけのコマに過ぎなかったってことか…」


    ハンジ「…」







    エルヴィン「ハンジ、落ち込んでいる暇はない。今は一刻も早く…」


    ハンジ「誰が落ち込んでるって?」


    エルヴィン「ん?」


  179. 197 : : 2014/04/26(土) 20:35:25


    ハンジ「悪いけど、今の私は相当燃えてるよ。どうやってあいつらをギャフンと言わせようか、その事しか考えてない」


    ハンジ「モブリットにもきっちりケジメを付けさせる。このままおさらばなんて、絶対に許さない!」


    エルヴィン「さすがだな、ハンジ。俺が心配するまでもなかったか」


    ハンジ「当然。かわいい部下たちの前で、みっともない顔は晒せないからね」




    ケイジ「分隊長…」


    ニファ「あなたに…」


    髭ゴーグル「一生ついて行きます!!」


    ハンジ「よろしくね、みんな」


  180. 198 : : 2014/04/26(土) 20:45:23


    コニー「…」


    ジャン「コニー」


    コニー「何だよ…」




    ジャン「ハンジ分隊長を見ろ。お前はいつまでそうしてる気だ?」


    コニー「うるせぇな…お前に何が分かんだよ…」


    ジャン「分かるさ。ずっと一緒に戦ってきた仲間だ。いや…」


    ジャン「…仲間のはずだった。それが、まさかこんな形で終わりが来るなんてな」


  181. 199 : : 2014/04/26(土) 20:55:25


    コニー「サシャは…あいつは…ずっと俺達を騙していたんだな…」


    ジャン「そう言う事になるな。残念ながら」


    コニー「あいつが入団式で芋食ってたのも、食糧庫に何度も忍び込んだのも、全部嘘だったのかな…」


    ジャン「さぁな。もしあれらが全部演技だとしたら、あいつは相当の役者だ」





    コニー「もう…だったら黙って女優にでもなれよ…」


    コニー「対人制圧部隊とか…そんなワケの分かんねぇことやってんじゃねぇよ!!馬鹿芋女っ!!!」


    ジャン「…」


    コニー「クソ…クソォ…」









    ジャン「…立て。行くぞ。ここで嘆いてる時間は無い」


    コニー「…」


  182. 200 : : 2014/04/26(土) 21:07:44


    ミカサ「リヴァイ兵長」


    リヴァイ「…何だ」


    ミカサ「聞かせてください。アッカーマンと名乗るあの男、そいつと過去に何があったのかを」


    リヴァイ「聞いてどうする?そんなの知ったところで、エレンは帰って来ねぇぞ」


    ミカサ「アッカーマンを名乗る時点で、私と無関係ではないからです」


    エルヴィン「それについては、俺も気になっていた。リヴァイ、あいつは一体何者なんだ?」


    リヴァイ「詳しい事は知らねぇ。昔、イザベルやファーランと出会う前、俺は地下街で奴の世話になっていた」


  183. 201 : : 2014/04/26(土) 21:24:20


    リヴァイ「奴と最初に出会ったのは、俺がまだガキの頃だ。それから約10年、奴と過ごした」


    リヴァイ「俺に『リヴァイ』の名を授けたのも奴だ。俺に親と呼べる存在がいるのだとしたら、一番奴がそれに近い」


    エルヴィン「父親のような存在か…」


    ハンジ「リヴァイにもそんな人がいたんだ…」






    リヴァイ「だが、奴の名がアッカーマンだとは知らなかった。昔は別の名を名乗っていたからな」


    リヴァイ「何故アッカーマン性を隠していたのかは知らん。ついでに、ミカサとの繋がりも不明だ」


    ミカサ「そうですか…」


  184. 202 : : 2014/04/26(土) 21:46:41


    リヴァイ「可能性としては、お前の爺さんか、親類か、でなけりゃただの同性別人だな」


    リヴァイ「いずれにしろ、今はそんなことはどうでもいい」




    リヴァイ「ここまで俺達をコケにした人間は、過去に存在しねぇ。そうだろうエルヴィン?」


    エルヴィン「そうだな。我々が『人間』相手にここまで苦汁を舐めさせられたのは、初めての経験だ」


    ハンジ「このままおとなしく引き下がると思うなよ…」


  185. 203 : : 2014/04/26(土) 22:11:02



    リヴァイ「行くぞ」


    ジャン「行くって…どこへ!?」


    ハンジ「決まってるだろう。対人制圧部隊が向かった先…」






    リヴァイ「…王都だ。エレン達を取り返し、王政に一矢報いるために」


    アルミン「しかし、王政に歯向かえば、我々のような小規模勢力は一瞬で潰されてしまいます!」


    リヴァイ「じゃあどうしろと?他に良案でもあるのか?」


    アルミン「それは…」


  186. 204 : : 2014/04/26(土) 22:24:22


    ハンジ「もうすぐ…もうすぐ人類は巨人に勝利できる!その可能性を、横から王政にかっさらわれるなんて、納得できないよ!」


    ハンジ「あいつらが何にビビってるのかは知らないけど、これじゃ自分で自分の首を絞め、人類滅亡への道を進んでいるだけだ!」


    ハンジ「内地の豚どもの保身とか、そんなことを言っている場合ではない!」


    ハンジ「奴らに気付かせるんだ!人類は今、何をすべきかを!!」








    ピクシス「つまりお主らは、この壁内で人間同士の争いを繰り広げようと言うのじゃな?」


    エルヴィン「ピクシス司令!?ご無事で!!」


    ピクシス「危ないところじゃった。グスタフが身を挺して、わしを守ってくれたのじゃ」


    グスタフ「…」


  187. 205 : : 2014/04/26(土) 23:02:50


    ピクシス「まさかアンカがのう…。それに対人制圧部隊とは、噂程度にしか聞いたことが無かったが、実在したとは」


    エルヴィン「全くです。我々3兵団の情報は、向こうに筒抜けだったという事です」






    ピクシス「してお主らは、王政に真っ向から歯向かうと?」


    エルヴィン「そのつもりです」


    ピクシス「わしには、お主らと違って王政と対峙する理由はない。そして、お主らの企てを今この場で聞いてしまった」


    ピクシス「駐屯兵団の長として、この事実を見逃すと思うか?」


    エルヴィン「いえ…」


  188. 206 : : 2014/04/26(土) 23:28:39


    アルミン「そんな…!」


    エルヴィン「当然でしょう。あなたには、我々を裁く権利があります」


    ピクシス「もし、わしを納得させるだけの理由があると言うのなら話は別じゃが…」


    エルヴィン「それでは…少々お聞きいただけますか?」


    ピクシス「ほう、一体何を聞かせてくれるのじゃ?」











    エルヴィン「…この世界の歴史についての仮説と、レイス家についての仮説です」

  189. 207 : : 2014/04/27(日) 12:21:00


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    …あれ?ここはどこだ?







    …オレは今、何をしてんだ?







    「…」


    …あそこにいるのは誰だ?









    「…」


    ヒストリア…じゃないな。黒髪の…?













    黒髪女「」パクパク…













    何かを喋ってる…?




































    お  も  い  だ  し  て



  190. 208 : : 2014/04/27(日) 12:40:39


    エレン「…はっ!!」ガバッ!





    ライナー「起きたか、エレン」


    エレン「…ここは?」


    ライナー「分からん。地下深くの牢だという事以外はな」


    ベルトルト「…」


    アニ「…」


  191. 209 : : 2014/04/27(日) 12:56:12


    エレン「あれ…何か夢を見ていた気がするんだが…」






    エレン「何だっけ…思い出せねぇな…」


    クリスタ「私も、時々そう言う事があるよ。何か大事な夢だったはずなのに、思い出せなくて…」


    エレン「ヒストリアもか。一体何なんだろうな、この感覚は…」


    ライナー「今は夢の話はどうでもいい。俺達の状況を整理しよう」


    ベルトルト「まず、ここはどこかの…おそらく王都か、もしくはシーナのどこかにある地下牢」


    アニ「深さが分からない以上、ヘタに巨人化すればかえって自分の首を絞めることになる」


  192. 210 : : 2014/04/27(日) 13:10:51



    クリスタ「調査兵団のみんなは、重傷だろうけど殺されてはいないはず。そうなんでしょ、ライナー?」


    ライナー「あぁ、薄れ行く意識の中で見えた。奴ら、とどめは刺さずに引き上げたみたいだからな」


    エレン「そうか、それならよかった」






    エレン「しかし、あの対人制圧部隊って何なんだ?兵長まであっさりやられちまうなんて…」


    ライナー「ミケ分隊長は、アニに乗ってわざわざシガンシナまで来たんだ。そうまでして、俺達を捕まえたかった理由は一体…」


    アッカーマン「全員お目覚めか」


    エレン「お前は…!!」


    アッカーマン「出ろ。謁見の時間だ」


    エレン「…」







    エレン(こいつは…こいつらは一体、何者なんだ!?)

  193. 211 : : 2014/04/27(日) 18:22:20



    ~謁見の間~



    アッカーマン「連れてきましたぜ」


    「ご苦労。そこに並べてくれ」


    アッカーマン「はいよ。ほら、とっとと座れ」




    ドンッ




    エレン「いてっ…」ドサッ


    アニ「もう少し乙女に優しくしなよ」


  194. 212 : : 2014/04/27(日) 18:37:15


    アッカーマン「さて、何から話しましょうかい?」


    「そうだな。まずは…そこの彼女」


    クリスタ「え?」


    「私のことは覚えているか?」


    クリスタ「…あなたは!!」


    アッカーマン「忘れるはずはねぇよな。俺のことを覚えているくらいだ、当然か」





















    クリスタ「お父さん…」


    エレン「!?」


  195. 213 : : 2014/04/27(日) 18:52:07


    ライナー「父親だと!?」


    アニ「どうなってるの…」


    ロッド「大きくなったな、ヒストリア。いや、今はクリスタだったな」


    エレン「今はそんなことはどうでもいいだろ!!何でヒストリアの親父がこんなところにいるんだ!!」


    ロッド「こんなところ?お前たちは、ここがどこだか分かってないようだな」


    エレン「何だと…!」


    ロッド「…こいつを見れば、嫌でもこの場がどこか判明するだろう」











    謎の男「…」

  196. 214 : : 2014/04/27(日) 19:07:27


    エレン「なっ…」


    ライナー「こいつ…いや、この方は…!!」


    クリスタ「…王!フリッツ王!?」


    フリッツ王「…」









    ベルトルト「なるほど…。王様がここにいるという事は…」


    アニ「ここは王都の…壁内の中心地、ミットラス城の中という事か」


    ライナー「こいつらが王政直属の部隊であることを考慮すると、この場所に連行されるのも頷けるな」


  197. 215 : : 2014/04/27(日) 19:22:13


    クリスタ「王様、何故ですか!?どうして私達にこんなことを!?」


    フリッツ王「…」


    クリスタ「答えてくださいっ!!」


    ライナー「壁内の平和を脅かした俺たち3人ならまだしも、どうしてクリスタまで?」


    エレン「中央の連中がオレを狙ってるってことは薄々感付いてたけど…」


    フリッツ王「…」


    アニ「随分と無口な王様だね」


  198. 216 : : 2014/04/27(日) 19:39:20


    アッカーマン「そりゃそうだ。だってそいつは…」


    ロッド「偽りの王だ。真の王は、別に存在する」


    一同「!?」







    エレン「どういうことだよ!?偽りの王!?」


    ライナー「今ここにいるフリッツ王は、偽物だって言うのか!?」


    ロッド「そいつは表向きに王を演じてもらっているだけだ。言うなれば、我々の傀儡に過ぎない」


    ロッド「王政の実権を握っている人間は、別に存在するのだよ」


    クリスタ「そんなことが…」


  199. 217 : : 2014/04/27(日) 19:55:05



    エレン「一体誰だってんだ!!その、真の王って奴は!!」






    「私です」


    一同「!?」






    エレン「あれ…あの人どこかで見たような…」


    クリスタ「おねえ…ちゃん…?」


    エレン「ヒストリア…?」


    黒髪女「久しぶりね、ヒストリア。すっかり見違えた」


  200. 218 : : 2014/04/27(日) 20:10:18


    クリスタ「時々私の夢に出てくる…黒い髪のおねえちゃん…」


    クリスタ「そうだ…思い出した…あなたとはずっと前に…何度も会っている…」


    アッカーマン「ほう?まさかこいつと知り合いだとは」


    ロッド「お前、まさか隠れてヒストリアに接触していたのか?」


    黒髪女「申し訳ありません。ですが、私にもヒストリアに会う権利はあったはずです。そう…」







    黒髪女「…腹違いとはいえ、大切な妹なのですから」


    クリスタ「え!?」


    エレン「ヒストリアが…妹!?」


  201. 219 : : 2014/04/27(日) 20:25:08


    ベルトルト「なるほど、話しが見えて来た」


    アニ「つまり…」


    ロッド「そう、こいつは私の正妻の娘。フリーダ・レイスだ」


    ロッド「こいつとヒストリアは母親が違うが、正真正銘、どちらも私の娘だ」


    アッカーマン「そんなにペラペラ喋って、大丈夫なんですかい?」


    ロッド「問題ない。どうせこいつらの口から露呈する心配はないのだから」


    ライナー「それはつまり…」


    ベルトルト「そう言う事なんだろうね…」

  202. 220 : : 2014/04/27(日) 20:40:11


    アニ「だけど、クリスタの姉がどうして裏で王を操るようなマネを?」


    ロッド「ここにいるフリッツが偽りの王であると言ったはずだ。当然、真の王族が存在する」


    ロッド「その真の王族が、我々レイス一族だと言ったらどうする?」


    クリスタ「えっ…!?」





    ロッド「多くの文献によれば、フリッツ王家は2000年以上続く由緒正しき一族だと記されているが、そんなものはすべて嘘だ」


    ロッド「お前たちは、一度でも疑問に思ったことはないか?」


    エレン「…何をだよ」


  203. 221 : : 2014/04/27(日) 20:55:19

    ロッド「人類が壁の中に身を潜めて約100年。だが、それ以前の情報が何故これほどまでに謎なのか」


    ロッド「いくら当時を知るものが生存していないとはいえ、その家族、子孫、後世に伝える方法はいくらでもあるのに、だ」


    エレン「確かに…」


    クリスタ「文献すら残ってないのはおかしいよね…」


    ロッド「それについての答えも、こいつが握っている」


  204. 222 : : 2014/04/27(日) 21:10:08


    フリーダ「100年前、壁の中に逃げ込んだ人類は、記憶の改ざんを受けました」


    フリーダ「壁外の情報を知る者の頭から記憶を消し去り、余計な情報を後世に伝えぬように」


    ライナー「なっ…」


    ベルトルト「記憶の改ざん…!?」


    アニ「一体どうやって?」







    ロッド「それを行ったのが、100年前のレイスの女だ。そいつには、『叫び』で人間の記憶を操作する力があったらしい」


    ロッド「その能力を駆使して壁内の実権を握ったレイス家は、偽りの王族を立て、裏から王政を指揮していた」

  205. 223 : : 2014/04/27(日) 21:25:05


    ロッド「それから代々レイス家の女には、記憶を操る能力を持つ者が生まれることがあった。フリーダもその一人だ」


    クリスタ「おねえちゃんも!?」


    フリーダ「ヒストリアは覚えてる?私と別れるとき、あなたのおでこに触れたことを」


    クリスタ「あっ…」






    フリーダ「私には、先代のような大きな力はない。せいぜい、人一人の記憶を軽く弄る程度」


    フリーダ「ヒストリアが私の事を思い出さないように、会うたびにヒストリアの記憶から私を消していたの」


    フリーダ「尤も、やはり不完全な私の力では、完全に記憶を消し去ることはできなかったようだけど…」


    クリスタ「おねえちゃん…」

  206. 224 : : 2014/04/27(日) 21:40:13


    アニ「それで、結局あんたらは私達をどうしたいの?」


    ロッド「お前たちにうろつかれると、こちらとしてもいろいろと都合が悪い」


    ロッド「考えてもみたまえ。人間が巨人になるなんて知れたら、どうなると思う?」


    エレン「何言ってんだ?もう壁内の人達は、オレって言う存在を知ってるじゃねぇか」


    ロッド「そうだ。そのせいで下らん希望を抱き、壁外へと夢を見る人間が大勢出てきている。由々しき事態だ」


    ロッド「そうなれば当然、いずれは壁外へと進出し、壁内の歴史も王族も偽りであったことが露呈する。そんなことはあってはならない」


  207. 225 : : 2014/04/27(日) 21:55:37


    ライナー「なるほどな。結局あんたら王族や、内地のお偉いさん方は、自分達の身分が危うくなるのを避けたいと?」


    ベルトルト「この壁内が腐りきってる理由が、よーく分かったよ」


    アニ「対人制圧部隊だのなんだの、わけの分からない連中を使ってまで保身のことを優先するとはね」


    ロッド「お前、随分と他人事のように構えるんだな」


    アニ「どういう意味…?」






    ロッド「お前の故郷はどこだ?」


    アニ「私は…壁外の…」






    アニ「…あれ?」


  208. 226 : : 2014/04/27(日) 22:05:25


    ライナー「どうした、アニ?」


    ベルトルト「僕達と一緒だろ?」


    アニ「何で…思い出せない…」


    ロッド「当然だ。壁外に、お前の故郷など存在しないのだからな」


    アニ「は…!?」


  209. 227 : : 2014/04/27(日) 22:15:04


    ライナー「おいおい、どういうことだ?アニの故郷が壁外に無いだと?」


    ロッド「お前らはそもそも、アニと知り合ったのはどういう経緯だ?」


    ベルトルト「僕らは5年前、壁内へとやって来た。しかしその途中で仲間が一人…食われた…」


    ライナー「その欠けた人員を補うべく、シーナで諜報活動をしていた先行隊の一人と合流することになったんだ」


    アニ「そう、そのシーナの先行隊の一人が私…だったはず…」


    エレン「つまり…?5年前より以前に、お前らの仲間が壁の中に潜んでいたってのか!?」


    ライナー「そうだ。そこで俺達はアニと合流し、開拓地で過ごした後、訓練兵団へと入団したんだ」


  210. 228 : : 2014/04/27(日) 22:26:22


    ロッド「つまりお前たちは、故郷でアニと一緒に過ごした時間は皆無というワケだな」


    ライナー「何が言いたい…?」


    ロッド「やれ、フリーダ」


    フリーダ「はい…」スッ…


    アニ「ちょっと、何を…」





    コツン





    アニ「え…?」

  211. 229 : : 2014/04/27(日) 22:41:51


    フリーダ「これで…すべてを思い出すはずです…」


    アニ「あ…あぁ…」


    ベルトルト「アニ、どうした!?しっかりするんだ!!」


    ライナー「お前!アニに何をした!?」


    フリーダ「封じられていた記憶を蘇らせた。それだけです」


    ライナー「封じられた記憶だと…?」

  212. 230 : : 2014/04/27(日) 23:00:33


    ロッド「アッカーマン」


    アッカーマン「はいよ」シュルッ


    クリスタ「アニの拘束を解いた…?」


    ライナー「チャンスだアニ!こいつらを蹴散らしてくれ!」











    アニ「それはできないよ、ライナー」


    ライナー「アニ…!?いったい何を…!?」


    アニ「今、全部思い出した。私は…」スッ…





















    アニ「…こっち側の人間だったという事をね」


  213. 232 : : 2014/04/28(月) 19:00:18


    ロッド「ふふふ…」

    ライナー「な…」





    ライナー「何言ってんだアニ!!お前が王政側の人間だと!?冗談も大概にしろ!!」


    ベルトルト「そうだよアニ!君は任務を遂行して、僕らと一緒に故郷に帰るんだろ!?」


    アニ「帰るも何も、この王都こそ私の故郷。帰るべき場所だったんだよ」


    ライナー「そんな…馬鹿な…」


    エレン「何が起きてるのか、さっぱりわからねぇ…」


  214. 233 : : 2014/04/28(月) 19:15:18


    クリスタ「じゃあアニは、もともと壁内の人間だっていうの…!?」


    アニ「そうだよ。生まれも育ちもこの王都。対人制圧部隊の一員だよ」


    エレン「その特殊な格闘術も、対人制圧部隊で学んだってことか…」


    アニ「そう言う事。5年前、私は王都で捕えたあんたらの仲間になり変わり、あんたらと合流したって事だよ」


  215. 234 : : 2014/04/28(月) 19:30:07


    ロッド「先行隊の巨人化能力者、そいつらから情報を聞き出し、お前ら二人の事を知った」


    ロッド「アニをお前らと接触させ、壁外勢力についての情報を得ようとしたのだが…」


    ロッド「何を思ったか、こいつが記憶を操作してしまった。おかげで今の今まで、我々は壁外勢力に対して無知だった」


    フリーダ「もしこちらの意図が露呈すれば、アニの命が危なかった。それを回避するため、敢えて記憶を操作させてもらいました」


    アニ「それについては感謝してるよ。本気でこいつらの仲間を演じることができたからね」





    ベルトルト「嘘だ…」


    ライナー「アニまで王政側だなんてな…」


    エレン「もう…誰を信じればいいのか分からねぇよ…」

  216. 235 : : 2014/04/28(月) 19:45:10


    クリスタ「一体、何のためにあなたたちはこんなことを…」


    ロッド「この際だから全て教えてやろう。100年以上前から続く、極秘実験について」


    エレン「極秘実験…?」






    ロッド「そもそもこの世界に存在する50メートルもの巨大な壁、あれは何のために作られたと思う?」


    エレン「それは…」


    クリスタ「巨人から人類を守るためじゃ…」


    ロッド「違う。あの壁は元々、巨人ではない別の脅威から人類を守るために作られたのだ」


  217. 236 : : 2014/04/28(月) 20:00:14


    ロッド「そう、壁外に存在する国々。それらはレイス家の持つ『叫び』の力を狙い、武力を用いて先祖達を追いつめたと聞く」


    ライナー「壁外にそんな国が…?」


    ベルトルト「初めて聞いた…」






    ロッド「武力を持たない先祖達はある研究を完成させ、身を守るためにあの巨大な壁を作り上げた」


    ロッド「お前は先日のストヘス区で見ただろう?壁の中に佇む巨人の姿を」


    エレン「あぁ…超大型クラスの巨人が、壁の中で突っ立ってたよ」


    ベルトルト「なっ…!?」


    ライナー「それは本当なのか!?」


  218. 237 : : 2014/04/28(月) 20:15:14


    アニ「本当だよ。私が崩した壁の隙間から、こっちを覗いていた。間違いなく生きてたよ」


    ロッド「あれこそ、先祖が生み出した研究の成果。人間を『巨人化』させる大発明だ」


    ロッド「あの壁を作り出したのは、巨人に変えられた人間達」


    ロッド「途方もない数の人柱達が巨大な円を作り、硬化能力を用いて現在の壁の姿となったのだ」


    クリスタ「それじゃ…レイス家が壁の秘密を公開する権利を持つ理由って…」


    ロッド「そう。あの壁を作り出さねばならぬ理由が、レイス家そのものに存在していたからだ」


  219. 238 : : 2014/04/28(月) 20:30:08


    ロッド「尤も、研究が万事成功と言うわけにはいかなかった。実験の中で発生した失敗作によって、人類はさらに追い詰められたのだ」


    エレン「失敗作って…まさか…」




    ロッド「壁外を彷徨う無数の巨人。あれらは全て、研究の失敗によって生まれたものだ」


    ロッド「結果的にあの壁は、巨人から身を守るために存在する物、という事になってしまった」


    ロッド「まぁ我々からすれば、壁外の国についての余計な詮索をされずに済むわけだ。好都合だったよ」


    エレン「好都合だと…?ふざけんなっ!!」


    ライナー「あの巨人達のせいで、俺達の故郷をはじめとする壁外の人間達が、どれだけ脅威に晒されていると思ってる」


    ベルトルト「巨人の正体が人間だとは知ってたけど、まさかそれが人の手で生み出されたものだったなんてね」


  220. 239 : : 2014/04/28(月) 20:43:51


    ロッド「他人事みたいに言うな。お前たちの巨人化能力も、過去の研究を応用したものに過ぎんだろう」


    ロッド「アニの能力も、捕えた先行隊の能力を研究し、我々が独自に開発した薬によって得た力だ」


    ロッド「アニが巨人をある程度操作できるのも、レイス家の『叫び』の力を独自に応用しただけに過ぎん」


    アニ「そう言うこと。尤も、私の能力のポテンシャルはあんなものじゃないけどね」


    エレン「ちょっと待てよ…!それじゃ、この間のオレのアレは一体何だってんだよ…」


    アッカーマン「あぁ、そう言えばお前も壁外で巨人を操作したらしいな。それを聞いてから、内地の連中が慌ただしくなった」


    ロッド「その一報を聞いた時はヒヤリとしたよ。まさかお前にも『叫び』の力が備わっているとはな」


  221. 240 : : 2014/04/28(月) 21:00:31


    ロッド「最初にお前が審議に掛けられた時、意地でも我々が手中に収めるべきだったと後悔したよ」


    ロッド「やはりあの男の息子、普通ではない何かがあるとみていいな」


    エレン「父さんがどうしたって…?」


    ロッド「知らないのか?お前の父親こそ、巨人化研究の第一人者なのだよ」


    エレン「は…!?」





    ロッド「奴の先祖は、100年前の巨人化研究を完成させた男。その研究は、今も奴の家に眠ると聞く」


    ロッド「尤も、その研究成果はすでに王政の手中にある。奴はもう用済みだ」


  222. 241 : : 2014/04/28(月) 21:15:18


    エレン「まさかお前ら…父さんを…」


    アッカーマン「安心しろ。少なくとも、俺達は奴の所在を知らん。行方不明者を手に掛けるなんてマネはできねぇからな」


    エレン「そうか…」


    ロッド「何も知らないのだな、お前は。となると、生い立ちについても聞かされていないのか?」


    エレン「生い立ち…?」






















    ロッド「貴様らイェーガー家は、壁外出身だと言うことを」


    エレン「は…!?」

  223. 242 : : 2014/04/28(月) 21:30:26


    クリスタ「エレンが…!?」


    ライナー「待て、そんなのは俺達も初耳だぞ!」


    アニ「同じく」


    ベルトルト「待てよ…!僕達に巨人化能力をくれた人の名前って…」


    ライナー「確か…グリシャって言ったか…?」


    エレン「なっ…!!」


    ライナー「まさか…グリシャとは…」
















    エレン「オレの親父だ…!」


  224. 243 : : 2014/04/28(月) 21:45:58


    ロッド「その通り。そしてお前も母親も、出身地はライナー達と同じだ」


    ロッド「数年前、とある事情で故郷を脱走したお前たち一家は、偶然壁外調査に出ていた調査兵団と遭遇」


    ロッド「前団長キースによって壁内へと極秘に招き入れられ、シガンシナ区にて居を構えたと聞く」


    エレン「オレがライナー達と同じ出身だと…!?」


    ライナー「エレンに巨人化の力が備わっているのはそのためか…」





    ロッド「あのお人よしのキースが勝手な真似をしたおかげで、重大な事実を闇に葬られるところだった」


  225. 244 : : 2014/04/28(月) 22:02:05


    ロッド「だがこうして、全ての能力者を手中に収めることに成功した。後は…」









    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!!


    一同「!?」









    ロッド「何事だ!?」



    ガチャッ!



    モブリット「報告します!!」


    アッカーマン「どうした?」


    モブリット「兵団の連中が、この城に襲撃をかけてきました!!」


  226. 245 : : 2014/04/28(月) 22:15:15


    ロッド「襲撃だと…?奴ら、正気なのか?」


    アッカーマン「王政に真っ向から歯向かうつもりか。面白い奴らだ」


    ロッド「笑いごとではない。このままでは、奴らがここへたどり着くのも時間の問題だぞ」


    アッカーマン「そうさせないために、我々がいるんでしょう?」





    アッカーマン「総員、配置に付いて迎撃しろ。最悪、殺しても構わん」


    モブリット「はっ!!」




    ダダダダダッ…




    エレン「みんな…」


    アッカーマン「…ようやく、俺達対人制圧部隊の本領が発揮されるな」






    スタスタ…

  227. 246 : : 2014/04/28(月) 22:32:36


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    リヴァイ「」ダダダダダッ


    ミカサ「」ダダダダダッ


    アルミン「本当にこの方向でいいんでしょうか!?」


    リヴァイ「知らん。だが、どうせ考えても分からねぇんだ、進むしかねぇだろう」


    ミカサ「エレン…」







    アッカーマン「おっと、ここまでだリヴァイ」


    リヴァイ「…っ!!」

  228. 247 : : 2014/04/28(月) 22:45:17


    アルミン「そんな…いきなり隊長と出くわすなんて!!」


    ミカサ「やるしか…ないっ!!」


    アッカーマン「まぁそう構えるなよ。用があるのはリヴァイだけだ」


    リヴァイ「ちょうどいい。俺もあんたに用があった」


    アッカーマン「後の奴らは行っていいぜ。尤も、だからと言って簡単にエレンを助け出せるとは思わねぇ事だが」


    ミカサ「助け出して見せる。どんな相手が来ようと、必ず!」


    アルミン「行こう、ミカサっ!!」







    ダダダダダッ…


  229. 248 : : 2014/04/28(月) 23:01:34


    リヴァイ「…」


    アッカーマン「こうしてお前と対峙するのも、何年振りだろうな」


    リヴァイ「さぁな。俺にとっては、そんなことはどうでもいい」


    アッカーマン「しかし、お前も変わったな。まさかあんなガキのために、ここまで尽くすとは」


    リヴァイ「別に、今俺がここにいるのはエレンのためじゃない。自分のためだ」


    リヴァイ「このままあんたらにコケにされたまま、黙って引き下がるつもりはない。それだけだ」


    アッカーマン「なるほどな…。訂正するよ、リヴァイ」







    アッカーマン「やっぱりお前は何も変わってねぇ。あの頃のままで安心した」


  230. 249 : : 2014/04/28(月) 23:20:31

    リヴァイ「本質は変わらずとも、確かに変わった物もある。それを今から見せてやる」


    アッカーマン「そいつは楽しみだな。ところでお前、知ってるか?」


    リヴァイ「何をだ…?」






















    アッカーマン「…リヴァイ・アッカーマンと言う男を、だ」

  231. 251 : : 2014/04/29(火) 11:44:47

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ハンジ「やぁ…こんなところで会うなんて、奇遇だね」


    エルヴィン「全くだ…」


    モブリット「それはこちらのセリフですよ、分隊長」


    ミケ「…」





    エルヴィン「出来れば、違う形で再会したかったな」


    モブリット「そうですか?我々としては、二度とあなたたちと会うつもりはありませんでしたけどね」


    ミケ「何故なら…お前たちの殺害許可が下りているからな」


    ケイジ「何だって…!?」


  232. 252 : : 2014/04/29(火) 11:55:15

    モブリット「いくら敵同士とはいえ、お世話になった皆さんを殺めるようなマネはしたくありません」


    モブリット「このままおとなしく帰っていただければ、我々としても助かります」




    ハンジ「本気で言ってるのかい、モブリット」


    ニファ「嘘ですよね!?嘘って言ってください、副長っ!!」


    髭ゴーグル「俺達と一緒に帰りましょう!!あなたのいる場所は、こんなところじゃないでしょうっ!!」


    ミケ「やれやれ…。聞き分けの悪い部下を持つと苦労するな、モブリット」


    モブリット「そう…ですね。もっと物分かりが良ければ、こんな場所で死ぬこともなかったのに…」


  233. 253 : : 2014/04/29(火) 12:05:20

    ハンジ「モブリット!!」


    モブリット「?」






    ハンジ「…君は本当に、そっち側の人間なんだな?」


    モブリット「えぇ、そうですよ。調査兵団に入るよりもずっと前から、私はこちら側の人間です」


    ハンジ「そうか…」


    モブリット「…」


  234. 254 : : 2014/04/29(火) 12:15:12

    ハンジ「分隊規約第5条」


    モブリット「え…?」






    ハンジ「ハンジさんへの隠し事を行う事を禁ず。これを破りし者、極刑に処す」


    モブリット「えぇ…?」


    ハンジ「よってこれより、私直々に刑を執行させてもらう。覚悟しろ!」


    ケイジ「そんな規約あったか?」


    ニファ「いえ…」


    髭ゴーグル「相も変わらずこの人は…」


  235. 255 : : 2014/04/29(火) 12:25:13

    ミケ「威勢がいいのは構わんが、だからと言ってお前たちに勝ち目はないぞ」


    ハンジ「いくらお前たちが強いって言ったって、生身の人間相手に負ける私達じゃないぞ!」


    ハンジ「立体機動装置もないお前達じゃ、私達の動きに付いてこれないはず!!」


    ミケ「…やってみるか?」スッ…







    エルヴィン「総員、散開!目標、ミケ・ザカリアス!モブリット・バーナー!」


    一同「はっ!!」


  236. 256 : : 2014/04/29(火) 12:35:40

    ケイジ「すみません副長っ!死なない程度に痛めつけさせてもらいます!!」


    モブリット「来い…ケイジ!」


    ケイジ「はっ!」パシュッ!




    サクッ




    ケイジ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」ギュウゥゥゥゥゥゥゥンッ!!


    モブリット「起動…」スッ…


  237. 257 : : 2014/04/29(火) 12:45:50


    ニファ「あの構え…何を!?」


    ケイジ「関係ないっ!!覚悟ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」


    髭ゴーグル「…待て!やはり迂闊に近づくべきでは…!!」


    モブリット「…ふっ」





    バシュウッ!!





    スカッ…





    ケイジ「あれ…?」


    髭ゴーグル「外した…!?副長はどこへ!?」


  238. 258 : : 2014/04/29(火) 12:54:41


    ニファ「上ですっ!!」


    モブリット「…なかなか鋭い一撃だった。だが、その程度ではかすりもしない」


    ケイジ「飛んでる…!?立体機動装置もなしで!?」


    ハンジ「いや…!モブリットが飛ぶ直前、何かの噴射音がした!」


    エルヴィン「強いて言うなら、立体機動装置のガスを吹かすときの音に酷似していた」




    ミケ「ご名答。モブリットが空中へ舞い上がった仕掛けは、こいつによるものだ」


    ハンジ「…何だよそれ」


    エルヴィン「ミケ、お前は一体何を着込んでいるんだ…?」




    ミケ「我々対人制圧部隊に配布される特殊スーツ、その名も『対人立体機動スーツ』だ」

  239. 259 : : 2014/04/29(火) 18:30:09


    ミケ「我々は主に対人戦を想定している。このスーツは戦闘における我々の優位性を高める物だ」


    モブリット「その通り。と言っても、仕掛けはいたってシンプルです」スタッ


    ミケ「腰に装着した小型のガスボンベ。そして両手足に伸びたガスチューブ。これらがスーツの肝となる部分だ」


    ミケ「左手部分に装着してあるトリガー、こいつを引くことで足元のチューブからガスを地面に吹かし、空中へ舞い上がることができる」


    ミケ「ガスを吹かす強さは立体機動装置同様、トリガーの引き加減で調節できる」


    ハンジ「そんなシステム、聞いたことないよ…」

  240. 260 : : 2014/04/29(火) 18:42:04


    エルヴィン「これも、王政直属の工兵部によって作り出されたとでも言うのか…?」


    モブリット「いかにも。他にも様々な武器が存在しますが、対人制圧部隊が持つ物はこのスーツのみです」


    ミケ「対人戦を想定しているため、戦闘の邪魔になるボンベはコンパクト化されている。よって、使用できるガスの量は多くない」


    ミケ「だが、もともと我々にはそれを補って余りある身体能力がある。スーツの使用頻度自体、あまり高くはない」


    モブリット「必要に応じて、必要最低限のガスを使い、迅速にターゲットを仕留める。それが我々の任務です」


    ハンジ「まったく…物語に出てくるような奴らだね。非情な戦闘集団って事かい」

  241. 261 : : 2014/04/29(火) 18:54:04


    エルヴィン「今まで素性を隠して我々の下へ潜入していた。それについては感服しているよ」


    ミケ「褒めても何も出ないぞ、エルヴィン」


    エルヴィン「その素晴らしい能力を包み隠さず、壁外調査で生かしてくれれば、もっと色々なものが得られたと思うのだがな」


    ミケ「馬鹿を言うな。それをさせないための我々だ。犠牲になった部隊の仲間は残念だと思うが…」





    ミケ「…それ以外の連中については、何とも思わん。むしろ、死んでくれてありがたいとさえ思っている」


    エルヴィン「…」ピクッ…

  242. 262 : : 2014/04/29(火) 19:06:09


    ミケ「本来であれば、お前ら調査兵団など、我々が手を下さずとも勝手に壊滅すると思っていたのだがな」


    ミケ「一つだけ…エレンの存在だけが想定外だった。もっと早めに手を打ち、存在が露呈した時点で手中に収めるべきだった」


    ミケ「ここまで大掛かりに事が運んでしまったのは、我々のミスだ。なので…」


    ミケ「…責任を持って、ここで貴様らを粛正する。対人制圧部隊、No.2の名のもとに」


    ハンジ「ミケのくせにカッコつけるな!」





    ミケ「…悪いが、そろそろ時間だ。お前らの相手を長々とやっている暇はないのでな」


    ミケ「モブリット、アレの使用を許可する」


    モブリット「了解しました」

  243. 263 : : 2014/04/29(火) 19:18:11


    ケイジ「そうはさせませんよ、副長」


    ニファ「確かにあなたはものすごく強いかも知れませんが」


    髭ゴーグル「一度に3人相手じゃ、さすがにキツいんじゃないですか?」


    モブリット「…確かに。一般人相手ならまだしも、君達みたいな手練れの兵士相手じゃ、少々分が悪い」


    モブリット「だけどコイツを使えば、それも大した問題じゃなくなる…」

    ケイジ「何を使うって…」





    シュッ…





    モブリット「どこを見ている、ケイジ?こっちだ」


    ケイジ「!?」

  244. 264 : : 2014/04/29(火) 19:30:45


    ニファ「一瞬で背後に!?」


    髭ゴーグル「移動が速すぎて見えなかったぞ!!」


    モブリット「足元から、圧力を最大限に高めたガスを全開で地面に吹かして高速移動を実現する」


    ケイジ「瞬間移動ってか…!?」ブンッ!




    モブリット「無駄だ。その程度の速度じゃ当たらない」ヒュッ


    ケイジ「速すぎだろ…!人間の動きじゃねぇ!!」
  245. 265 : : 2014/04/29(火) 19:42:21


    モブリット「ケイジ、いい加減しつこいぞ。物分かりの悪い奴は…」スッ…


    ケイジ「何をs…」ビュッ!!




    ドゴォッ!!




    ケイジ「…ぐふっ!!」ガクンッ


    髭ゴーグル「ケイジ!!どうした!?」


    ニファ「一瞬、ものすごい音が聞こえた…」


  246. 266 : : 2014/04/29(火) 19:54:10


    モブリット「他人事みたいにしてるんじゃないよ。君たちだって例外じゃない」


    髭ゴーグル「何を…」ドゴッ!!


    ニファ「やめ…」ドゴッ!!


    モブリット「…制圧完了」





    髭&ニファ「…うぅっ」バタッ…





    ハンジ「なっ…!?」


    エルヴィン「あの3人が、一瞬で…」


    モブリット「何が起きたか分からない、と言う顔ですね」


    ハンジ「当たり前だろ!兵士三人が一瞬で倒れたんだ、異常事態だろう!!」


  247. 267 : : 2014/04/29(火) 20:06:11


    ミケ「教えてやろう。秘密はこの腕部にある」


    モブリット「脚と同様、こちらからも高圧のガスを噴出できます。もう、お分かりですよね?」


    エルヴィン「…なるほど、ガスの推進力に拳を乗せたのか。ガスの勢いそのままに拳を繰り出し、敵を一瞬で殴り伏せることができると?」


    ミケ「そうだ。さっきのは大分加減してある。でなければ、今頃そいつらは内臓破裂で死んでいる」




    ケイジ「うぐ…」


    ニファ「あぁ…」


    髭ゴーグル「ぐ…うぁぁ…」


    ハンジ「みんなっ!!」

  248. 268 : : 2014/04/29(火) 20:16:24


    モブリット「我々とあなた方の力量の差、分かっていただけたでしょう?」


    モブリット「このままおとなしく引き返してくれるのであれば、命までは取りません。さぁ、ご決断を…」


    ハンジ「最期の情けってワケ…?」




    モブリット「本当ならあなたたちを殺さなければならないところを、特別に見逃してあげると言っているんです」


    モブリット「これほど良いことはないでしょう?命あっての物種です、死んだら何もできませんよ」


    ミケ「頭のいいお前なら分かるだろう、エルヴィン?どちらの選択が最善か」











    エルヴィン「殺せ」

  249. 269 : : 2014/04/29(火) 20:26:06


    ミケ「な…?」


    エルヴィン「お前たちがそれほどまでに強いなら、遠慮はいらん。我々をこの場で殺せと言っている」


    エルヴィン「この世は弱肉強食。強者のみが生き残れる。壁内だろうが壁外だろうが、それは一緒だ」


    エルヴィン「この場における弱者である我々に、生きる資格などない。さぁ、一思いにやれ」


    ミケ「エルヴィン、お前…」


    モブリット「…っ!」


  250. 270 : : 2014/04/29(火) 20:36:08


    エルヴィン「どうした?何をためらっている?我々への殺害許可が下りているのだろう?」


    エルヴィン「それとも、王政直属のエリート部隊ともあろう者が、まさか我々に情が移ってしまったわけではあるまいな?」


    ハンジ「エルヴィン、あなたは…」





    ミケ「立場をわきまえろ、エルヴィン。俺達はお前たちを見逃してやると言ってるんだ」


    モブリット「この場の主導権は我々にあります。交換条件で殺さないと言っているのは我々です」


    エルヴィン「『殺さない』のではない、『殺せない』のだろう?否定できるか?」


    モブリット「違う…我々は…」


    ハンジ「モブリット、ミケ、もしかして君たちは…」

  251. 271 : : 2014/04/29(火) 20:46:55


    エルヴィン「…さぁ!やれっ!!!!」


    ミケ「く…」


    モブリット「う…あ…」







    エルヴィン「…そうか。それがお前たちの答えなのだな」


    エルヴィン「…道を開けてもらおう。我々には、先に進まねばならない理由がある」


    エルヴィン「これ以上、お前たちに関わっている時間は無い。一刻も早くエレンを…」


    モブリット「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」


    エルヴィン「!?」











    ドッゴォォォォッ!!!!!!!


  252. 272 : : 2014/04/29(火) 20:51:22


    エルヴィン「…ぐふっ!!」


    ハンジ「エルヴィンっ!!」


    モブリット「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」


    ハンジ「しまっ…」





    バッキィィィィッ!!!!!





    ハンジ「うあっ…」









    ドサッ…


  253. 273 : : 2014/04/29(火) 21:01:56


    モブリット「はぁ、はぁ…」


    エルヴィン「ぐ…」


    ハンジ「どう…し…て…」


    モブリット「これが…我々の覚悟です!こうなったら仕方ありません…」







    モブリット「ここからは、責任を持ってあなたたちを…殺すっ!!!」


    ミケ「モブリット、お前…!」


  254. 274 : : 2014/04/29(火) 21:11:16



    モブリット「まずはあなたからだっ!!分隊長っ!!!」ダッ!


    ハンジ「やめ…」


    モブリット「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」


    ハンジ「うわ…」
















    ハンジ「…」
















    ハンジ「…あれ?」


    モブリット「…」ピタ…


    ミケ「モブリット…」

  255. 275 : : 2014/04/29(火) 21:21:25



    モブリット「何故だ…どうして身体が動かない…」


    モブリット「動けっ!!腕!脚!何故だっ!!!」


    ハンジ「…」







    モブリット「どうして!?はやくこいつらにとどめを…」


    ミケ「もういいモブリット、退くぞ。どうせこいつらはろくに動けん」


    モブリット「ミケさん、しかし…!」


    ミケ「俺達の任務は、あくまでこいつらの邪魔を阻止することだ。もう十分だろう」


  256. 276 : : 2014/04/29(火) 21:31:11



    ミケ「他の部隊の奴らはこんなに甘くない。死なないうちに、さっさと帰るんだな」





    スタスタ…





    エルヴィン「ぐ…待て…」


    ハンジ「モブリット」


    モブリット「…」ピタ…











    ハンジ「いつでも…帰っておいで…。美味しいコーヒー淹れて待ってるから」


    モブリット「…さようなら」









    スタスタ…


  257. 277 : : 2014/04/29(火) 21:41:13



    エルヴィン「逃がした…か…」


    ハンジ「逃がしてもらったのはどっちだろうね…」


    ケイジ「ミケ分隊長…」


    ニファ「副長…」


    髭ゴーグル「クソ…俺達がふがいないばっかりに…」

  258. 278 : : 2014/04/29(火) 21:51:48


    ハンジ「みんな…体は大丈夫…?」


    ニファ「大丈夫…ではないですね…」


    ケイジ「骨を数本…ヤラれたようです…」


    髭ゴーグル「あれで手を抜いているのだとしたら、俺達には到底勝ち目はありませんよ…」


    ハンジ「他のみんなが心配だな…」









    エルヴィン「誰も…死んでくれるなよ…」

  259. 279 : : 2014/04/29(火) 22:01:17


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    スタスタ…






    モブリット「…」


    ミケ「モブリット」


    モブリット「…」


    ミケ「後悔するくらいなら、最初からやらねばよかっただろう」











    モブリット「…」ポロポロ…


  260. 280 : : 2014/04/29(火) 22:16:29


    ミケ「ハンジか?」


    モブリット「ミケさん…私を罵ってください…」





    モブリット「潜入捜査先で、不覚にも相手に情が移ってしまった私など、もう部隊の構成員でいる資格などありません」


    モブリット「やはり…この任務は私などには…」


    ミケ「情が移って何が悪い。お前がそういう風に思っているのなら、俺だって同罪だ」


    モブリット「え…!?」







    ミケ「あの場であいつらを殺せなかったのは、俺も同じだ。それどころか、まともに拳を叩きこむことすらできなかった」

  261. 281 : : 2014/04/29(火) 22:40:23


    ミケ「やらなかったのではない、できなかったのだ。奴らの顔を見た途端、急に躊躇いが襲ってきた」


    ミケ「奴らに手を下すと言う役回りの大半を、お前にやらせてしまったな。すまなかった」


    モブリット「そんな…私はっ!!」





    ミケ「溢れそうな感情を押し殺して、よく手を下したよ、お前は。恥ずべきことなど何もない」


    モブリット「…」

  262. 282 : : 2014/04/29(火) 22:59:33


    ミケ「…俺は今、とんでもない望みを持っている。上に知られれば、間違いなく打ち首になるような望みだ。分かるか?」


    モブリット「もしかすれば…私も同じことを考えているかもしれません」


    ミケ「ほらな、俺とお前は同じだ。結局はただの甘ちゃんだったというワケだ」


    モブリット「甘ちゃんでも構いませんよ。周りに何を言われようと、私の思いは変わりません」
















    ミケ「…王政が滅びてくれれば、俺達はもうこんなことをせずに済むのにな。淡い淡い望みだ」

  263. 283 : : 2014/04/30(水) 18:54:21


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    サシャ「…はっ!」





    ドゴッ!!





    コニー「ぐふっ…」バタッ…


    サシャ「どう、満足した?」


    コニー「ま…だまだ…だぜ…」


    サシャ「懲りないわね。どこまで痛めつけたら理解してくれるのかしら?あなたじゃ私に勝てないってことを」

  264. 284 : : 2014/04/30(水) 19:09:18


    コニー「そもそもお前に勝つ必要なんてねぇんだよ…。お前は俺達の仲間なんだからな…」


    サシャ「まだ言うの?いい加減にしなさいよ。どこまで夢を見れば気が済むのかしら」


    サシャ「私は正真正銘、あなたの敵。あなたと一緒にバカをやってたサシャ・ブラウスは、もうこの世に存在しないの」


    サシャ「頭の悪い子を相手にするのは疲れるわ。そろそろ終わりにしてもいいかしら?」


    コニー「やれるもんなら…」







    コニー「…やってみろよっ!!」ダッ!

  265. 285 : : 2014/04/30(水) 19:26:06

    サシャ「やれやれ」





    パシュッ!





    コニー「チッ!またアレかっ!!」


    サシャ「対巨人用の立体機動装置じゃ、この動きについて来るのは不可能よ」パシュッ


    サシャ「はっ!それっ!」ターンッ





    コニー「クソ…!あのヘンテコスーツ、すげぇな…!立体機動装置もねぇのに、あんな自由に壁や天井を飛び回るなんて…!」


    サシャ「キョロキョロしてると危ないわよ」スタッ


    コニー「なっ…!?」


    コニー(一瞬で背後に…!?)


  266. 286 : : 2014/04/30(水) 19:41:26

    サシャ「さよなら…」パシュウッ!





    ドッゴォォォォッ!!!!





    コニー「ぐ…あぁぁぁっ!!!!!」







    コニー「」バタッ…







    サシャ「いたた…。拳に推進力を乗せるのは、いつまで経っても慣れないわ」


    コニー「う…」


    サシャ「驚いた。まだ意識があるのね」

  267. 287 : : 2014/04/30(水) 19:57:11


    黒服「何をしている。さっさととどめを刺せ」


    サシャ「刺したつもりだったけど、このゴキブリがなかなか死なないのよ」


    黒服「兵士として鍛えられているだけの事はあるか。何にせよ、あまり時間を無駄にするな」


    サシャ「分かってるわよ。いいから黙って見てなさい」


    黒服「…」





    サシャ「チッ…。黙って寝ていれば助かる命もあるってのに…」ボソッ…


    黒服「何か言ったか?」


    サシャ「いいえ何も。やればいいんでしょ、やれば」


  268. 288 : : 2014/04/30(水) 20:12:25


    コニー「おい…サシャお前…」


    サシャ「何かしら?しつこい男は嫌われるわよ」





    コニー「おい…何で…手抜いてるんだよ…」


    サシャ「は?」





    コニー「お前は最初からずっとそうだ。俺がこの部屋に入ってから、何度も俺を殺すチャンスはあったはず…」


    コニー「なのにお前は殺さなかった。急所を外したり、死なない程度に威力を弱めて打ち込んだり…」


    コニー「よくよく考えたら、本気で俺達の邪魔を阻止したいなら、あの時壁上で皆殺しにしてるはず…」


    コニー「なのにお前たちはやらなかった。まるで、俺達に死んで欲しくないみたいに…」


    サシャ「黙りなさいっ!!」


    コニー「…っ!」

  269. 289 : : 2014/04/30(水) 20:28:03


    サシャ「私が手を抜いているですって?冗談はよして。あなたなんて、殺そうと思えばいつでも殺せる」


    サシャ「それを今から実践して見せるわ。覚悟を決めなさい」


    コニー「そうか…。ならいい、一思いにやってくれ」


    コニー「サシャに…お前に殺されるなら…俺も本望だからよ…」


    サシャ「…っ!」







    黒服「どうした?動揺が顔に出ているぞ」


    サシャ「うるさいわね…!ちょっと気持ちが高ぶってるだけよ!」

  270. 290 : : 2014/04/30(水) 20:43:19


    サシャ「今からこいつを血祭りに…」パス…


    サシャ「あれ…?」パスッ…


    黒服「ガス切れか。容量が小さいから、あれほど無駄遣いするなと言ったのに」


    黒服「調子に乗ってそこら中を飛び回るからだ。これが戦地の真っただ中ならお前は死んでいるぞ」


    サシャ「悪かったわね…」




    サシャ(普段はこんなミス、絶対しないのに…。今日の私は、やはりどこかおかしい…?)

  271. 292 : : 2014/04/30(水) 20:56:03


    黒服「もういい、俺がやる。お前は戻ってガスを補充しろ。他の連中の足止めも必要だからな」


    サシャ「ちょっ、待って…」




    黒服「なに、寂しくなんかないさ。あの世で調査兵団の仲間に再会できるのだからな…」


    コニー「ぐ…ここまでか…」


    サシャ「待ってって…」


    黒服「さらばだ…」スッ…













    サシャ「…言ってるでしょっ!!」ダッ!





    パチンッ!!



  272. 294 : : 2014/04/30(水) 21:16:12


    黒服「なっ…!?」


    コニー「唐突の…平手打ち!?」






    黒服「貴様…何の真似だ!?」


    サシャ「あ…これは…」


    黒服「そいつを庇うつもりか?造反行為とみなすぞ…?」


    コニー「おいサシャ、お前やっぱり…」


    サシャ「うるさいわね!あんたは黙ってなさいよ!」

  273. 295 : : 2014/04/30(水) 21:49:16


    黒服「裏切り者には死を。我が部隊の掟、遂行させてもらう」スッ


    コニー「サシャ!危ねぇっ!!」


    サシャ「はっ…!」





    ドゴォッ!!





    コニー「これは…予想外の…」


    黒服「肘…だとぉ…!?」


    サシャ「しまった…つい反射的に…」


  274. 296 : : 2014/04/30(水) 22:11:46



    黒服「ぐ…!これで貴様は完全に敵とみなしたぞ!覚悟しろっ!!」


    サシャ「ああもうっ!どうしてこうなるのよっ!!」


    コニー「ふっ…」


    サシャ「何が可笑しいの!?」


    コニー「だってよサシャ…」











    コニー「…本当は、こうなることを望んでたんだろ?」


    サシャ「な…何を言ってるの!?」

  275. 297 : : 2014/04/30(水) 22:34:44


    コニー「だってよ、今のお前、すげぇ嬉しそうって言うか、イキイキしてるぜ?」


    コニー「さっき俺を殺そうとしてた時には無かった、何て言うか…いつものお前らしい顔だよ」


    サシャ「それは…」







    コニー「安心したぜ。やっぱりお前はお前だよ。対人制圧部隊なんて馬鹿な事はやめて…」


    コニー「…戻って来い、サシャ。お前の居場所はこっち側だろ」


    サシャ「コニー…」

  276. 299 : : 2014/04/30(水) 22:56:36


    黒服「どの道、貴様らに選択肢はない。この場で俺に殺されるのみだっ!!」ビュッ!




    ガシッ!




    黒服「なっ…!?」


    サシャ「確かにあなたはそれなりの実力者だけど、こっちも一応、それなりの力は持ってるのよ」


    黒服「小癪な…!」


    サシャ「そっちがその気なら仕方ないわね。こちらも全力で迎え撃つのみよ」


    コニー「へへっ、さすがだぜサシャ!」


    サシャ「今更何を言っても言い訳になるけど、皆への謝罪は後でちゃんとやる。だから…」

















    サシャ「…この場であいつを倒すために、力を貸してください!コニーっ!!」


  277. 301 : : 2014/05/01(木) 21:16:10


    コニー「サシャ、お前…」


    サシャ「改めてハッキリ分かりました!やはり私は、こっち側に憧れていたんだと!!」


    サシャ「任務を遂行する傍ら、同期のみんなと笑い合っている時間だけは、本当に幸せでした!」


    サシャ「こんな時間がずっと続けばいいと、心の底から思っていました!!」





    コニー「それは…得意の演技か、サシャ?」


    サシャ「女優のサシャは、対人制圧部隊のサシャと共に消えました!今のこの瞬間からは…」


    サシャ「…調査兵団のサシャ・ブラウスとして、王政に真っ向から歯向かって見せますよ!!」


    コニー「いい返事だ!やっぱお前はそうでなくちゃな!!」

  278. 302 : : 2014/05/01(木) 21:41:35


    サシャ「行きますよコニーっ!厳しい訓練の成果をここで見せましょうっ!!」


    コニー「おうっ!!任せろっ!!」


    黒服「馬鹿共が…!何をする気だ?」





    サシャ「荒ぶる鷲の構えっ!!」バッ!


    コニー「猛る獅子の構えっ!!」バッ!


    黒服「…本物のバカか?」

  279. 303 : : 2014/05/01(木) 22:02:02


    サシャ「お互いの呼吸を合わせて…」


    コニー「敵を一撃で殲滅させる、一発限りの大技っ!!」











    サシャ&コニー「『天地神明・弱肉強食・空前絶後・オブ・ザ・荷電粒子拳』!!!!!!!」


    黒服「何だその技名はっ!!!」







    ドッゴォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!







    黒服「ぐ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
















    ドサッ…

  280. 304 : : 2014/05/01(木) 22:15:39


    コニー「…やったか!?」




    黒服「」




    サシャ「…やりましたね、コニー!!」


    コニー「はぁっ…」ペタッ


    サシャ「コニー!?」







    コニー「もう駄目だ、動けねぇ。あちこち痛ぇし…」


    サシャ「それは…その…すみませんでした…」


    コニー「別にいいよ。お前が戻ってきてくれただけで十分だ」


    サシャ「コニー…ありがとうございます…」


  281. 305 : : 2014/05/01(木) 22:34:31

    コニー「いいって事よ。それにしてもさっきの技、俺は必要なかったんじゃねぇか?」


    サシャ「え?」


    コニー「お前一人でも十分強いんだしよ。9割方、お前の力で吹き飛んだようなもんだろ?」


    サシャ「いいえ、違いますよ。私一人では、9割の威力しか出せません」


    サシャ「コニーと力を合わせて繰り出して、初めて10割の威力になるんです」


    コニー「そうか…それじゃ、そういうことにしておいてやるよ」


    サシャ「はいっ!!」







    コニー「へへっ…」


    サシャ「ふふっ…」

  282. 306 : : 2014/05/01(木) 23:05:06


    コニー「さて…」


    サシャ「ちょっと、まだ休んでないとダメですよ!」


    コニー「今こうしている間にも、皆が戦ってる。俺だけ休んでいるワケにはいかねぇだろ」


    サシャ「ですが…」





    コニー「なぁに、こんなの大したことねぇよ。お前が今まで背負って来たモンに比べたらな」


    サシャ「無理しないでくださいね…」


    コニー「おうよ!」


    サシャ「それじゃ…奥へ進みましょう!」




















    「悪いけど、あんたらはここでお仕舞だよ」


    サシャ「!?」


























    ドスッ…


  283. 307 : : 2014/05/02(金) 19:17:30


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ダダダダダッ…






    ミカサ「…」


    アルミン「…」


    ジャン「おいお前らっ!!」


    アルミン「ジャンっ!!無事だったんだね!!」


    ジャン「勝手に殺すな!この通りだよっ!!」


  284. 308 : : 2014/05/02(金) 19:33:10


    ミカサ「向こうに扉がある。おそらく、敵が待ち構えている可能性が高い」


    ジャン「上等だ!俺達の邪魔しようってんなら、目にもの見せてやるよ!!」


    アルミン「それじゃ…行くよ!」




    ガチャンッ!




    ジャン「オラッ!!!」









    ドスッ…









    ジャン「あ…?」

  285. 309 : : 2014/05/02(金) 19:47:52


    サシャ「あ…あぁ…」






    サシャ「」バタッ…


    コニー「サシャっ!!しっかりしろっ!!サシャっ!!!!」


    ジャン「何がどうなってる…?」


    アルミン「この状況は…説明してくれる…」











    アルミン「…アニ」


    アニ「裏切り者には死を。私達の掟だよ」


  286. 310 : : 2014/05/02(金) 20:06:29


    アルミン「裏切り!?それに掟って!?」


    ミカサ「それより、エレン達はどうしたの!?なぜあなた一人が、自由の身になっているの!?」


    アニ「質問が多いね。今この状況を見て察してくれると助かるんだけど」


    ジャン「分かんねぇな、何一つ。敵だったはずのサシャが、味方だったはずのお前に刺されたって事以外はな」


    アニ「最初からあんた達の味方になった覚えはないけどね。今は正真正銘の敵同士だけど」


    コニー「サシャは敵なんかじゃねぇ!こいつはもう一度、俺達の仲間になったんだよ!!」


    アルミン「その話が本当なら、アニは…」



    ミカサ「私達の敵…という事になる」

  287. 311 : : 2014/05/02(金) 20:19:25


    アニ「そう言ってるでしょ。私も対人制圧部隊の構成員。そいつが裏切りを働いたから殺しに来たってワケ」


    サシャ「う…」


    アニ「尤も、さすがに一撃で仕留められるほどヤワじゃなかったみたいだけどね。どの道、そいつはもう戦えない」


    ミカサ「どういう経緯でアニがそうなったのかは知らないけど…」


    ミカサ「…私達の前に立ち塞がると言うのなら、全力で蹴散らすまで!!」


    アニ「望むところだよ。いつかの決着を、今ここでつけようか」














    「待ってよ。自分だけ楽しむなんてズルいじゃないか」

  288. 312 : : 2014/05/02(金) 20:29:09


    アルミン「誰だ!?」


    ミカサ「そんな…嘘…」


    コニー「馬鹿な…!なんでお前がここにいるんだよ!!」


    アニ「あんたの出る幕はないよ。私一人で十分」


    「そう言わないでよ。僕だって、皆に会いたかったんだから」


    ジャン「オイ…どうなってんだよ…納得いく説明してくれよ…」





















    ジャン「…マルコ」


    マルコ「久しぶりだね、ジャン。元気だった?」

  289. 313 : : 2014/05/02(金) 20:39:24


    ジャン「元気だった、じゃねぇんだよ…。何で死んだはずのお前がここに…」


    マルコ「調査兵団に入ったんだね。最初は驚いたけど、ジャンならきっと大丈夫だよ」


    ジャン「話を逸らすな…。どうしてお前がここにいるかって聞いてんだよ…」


    マルコ「まさかこんな形で再会するとは思ってなかったけどね。僕としては、こうしてまた会えて嬉しいよ」


    ジャン「答えろっ!!!どうしてお前がここにいるっ!!!」







    マルコ「…君が考える、最悪のシチュエーションだと思ってもらって差し支えないよ」


    ジャン「そんな…嘘だろ…」


    アルミン「そもそも、どうしてマルコがここにいるんだ!?トロスト区で発見された遺体は、一体誰だっていうんだ!?」


    マルコ「半身を巨人に食われた遺体なんて、ちょっと細工をすれば誰でも僕に似せられるさ」

  290. 314 : : 2014/05/02(金) 20:45:04


    マルコ「偽装を施そうとした立体機動装置がいつの間にか紛失したことは、想定外だったけどね」


    アニ「その装置なら、私が拾った。検査を抜けるために、ちょっと利用させてもらったんだよ」


    マルコ「勘弁してほしいね。危うく、本当に巨人に食べられるところだったんだから」


    アニ「悪かった、と言いたいところだけど、あんたの腕なら装置なしでも巨人から逃げ遂せられるでしょ」


    マルコ「まぁね。そのための訓練を十分に積んできてるからね」


    アルミン「それじゃマルコ…君も同じく、対人制圧部隊だと言うのか…」


    マルコ「僕が訓練兵になった理由、覚えてるよね?」


  291. 316 : : 2014/05/02(金) 20:52:37


    ジャン「王にこの身を捧げるため、だったか…」


    マルコ「そう。そして2年前のある日、僕はトロスト区の裏通りで中央憲兵に会った」


    マルコ「どうやら訓練兵としての成績と、王への揺るぎない忠誠心を見出され、スカウトに訪れたらしい」


    コニー「スカウト…政府が直接勧誘しに来たってのか!?」


    マルコ「正直、驚いた。同時にとても嬉しかった。長年の夢が形になった瞬間だったからね」


    ジャン「それだけのために…お前は仲間を売って夢を叶えたってのか!?」


    マルコ「別に僕は、仲間を売った覚えはない。人類に仇なす巨人の仲間を、王の下に送り届けたに過ぎない」


    マルコ「それとも君たちは、マリア陥落の首謀者たちを、自分達の仲間だと思っているのかい?」


    ジャン「それは…」











    コニー「当たり前だ!!」

  292. 317 : : 2014/05/02(金) 20:58:17


    アルミン「コニー?」


    コニー「あいつらの正体が何であれ、正真正銘俺達の仲間だ!!」


    マルコ「やれやれ…。その言葉は、我々への宣戦布告と見ていいのかい?」


    コニー「宣戦布告なら、とっくにしてる!こうして城に乗り込んだ時点でな!!」


    マルコ「度胸だけは認めてあげるよ…」






    コニー「言っとくが、アニ、マルコ、お前らもちゃんと俺達の仲間だ!!だから…」


    コニー「…頼むから帰って来い!!また一緒にバカやって、楽しく過ごそうぜ!!」


    アニ「何を言ってるの?」

  293. 318 : : 2014/05/02(金) 21:05:50


    コニー「死んだと思ってた奴が生きてたんだ!これほどうれしい事はねぇ!!そうだろ、ジャン!!」


    ジャン「え…あ…あぁ、そうだな…」


    コニー「サシャはこうして戻ってきてくれた!他の奴らもきっと、説得すれば戻ってきてくれる!だから…」







    ドスッ…







    コニー「え…」


    アルミン「コニーっ!!」


    アニ「まったく、あんたがここまで馬鹿だとはね…」


    コニー「う…」







    バタッ…


  294. 319 : : 2014/05/02(金) 21:11:49


    ジャン「アニ!!お前コニーをっ!!」


    アニ「勝手に仲間だと思ってたのはそっちだけ。私はあんたらの事を、一度たりとも仲間だと思ったことはない」




    アニ「あんたは?」


    マルコ「…僕がこの場にいる時点で、答えにならないかい?」


    アニ「野暮な質問だったね。悪かったよ」




    サシャ「う…」


    コニー「あぁ…」


    ミカサ「二人とも、出血がひどい!早く手当をしないと、取り返しのつかないことに!」


    ジャン「アルミンっ!お前は二人を担いで、ここから逃げてくれ!!」

  295. 320 : : 2014/05/02(金) 21:17:23


    アルミン「でも、そしたらジャン達が!!」


    ジャン「いいから早く行けっ!!俺達がここで足止めをするっ!!」


    ミカサ「仲間を大切に想うコニーと、戻って来てくれたサシャを、こんな形で失うわけにはいかない!!」


    アルミン「…分かった!ただし、約束してくれ!!」







    アルミン「二人とも…絶対死ぬなっ!!」


    ジャン「言われるまでもねぇよ…」


    ミカサ「然るべき報いを…」

  296. 321 : : 2014/05/02(金) 21:24:26


    アルミン「頼んだっ!!」ダッ!


    アニ「逃がすと思う?」




    ゾロゾロ…




    黒服「」ゾロゾロ…




    アルミン「う…」


    ジャン「こいつら…隠れてやがったのか!!」


    ミカサ「この人数相手では…」

  297. 322 : : 2014/05/02(金) 21:30:29


    マルコ「おとなしく捕まれば、命だけは見逃してあげる」


    ジャン「捕まった後どうする気だよ…」


    アニ「さぁね。そこから先は、私達の管轄じゃないから」


    アルミン「大方、ひどい拷問を受けた後、見せしめに民衆の前で処刑するとか…?」


    ミカサ「王政にたてついた愚かな反逆者として、人間としての扱いを受けられないかも」


    アニ「そこまで察してるなら、話は早いね」


    マルコ「こう言う事になってしまって、非常に残念だよ…」

  298. 323 : : 2014/05/02(金) 21:36:59


    ジャン「ぐ…」


    アルミン「この状況では…勝ち目はゼロに等しい…」


    ミカサ「ここまで…なのか…」


    マルコ「…やれ」


    黒服「はっ!!」
















    「そうはさせるかよっ!!!」


    一同「!?」


  299. 324 : : 2014/05/02(金) 22:06:52


    マルコ「誰だ!?」


    アルミン「この声は!?」


    ミカサ「…エレンっ!!」











    エレン「間に合ったか!!」


    アニ「あいつ…捕まってたはずじゃ」


    マルコ「このタイミングで登場とはね」


    黒服「構うなっ!!やれっ!!」


    アルミン「しまっ…」









    ドゴッ!!

  300. 325 : : 2014/05/02(金) 22:20:54



    黒服「ぐあっ…」


    アルミン「なっ…」


    ミカサ「あなたたちは…」





    ライナー「勘違いするな、別にお前たちを助けに来たわけじゃない」


    ベルトルト「君達と僕達は共通の敵を持っている。仲間じゃないけど、敵じゃない。それだけだよ」


    ジャン「…十分だ。加勢してくれ!ライナー!ベルトルト!」





    ライナー&ベルトルト「もちろんだっ!!」

  301. 326 : : 2014/05/02(金) 22:36:12


    クリスタ「みんな…間に合ってよかった!」


    フリーダ「最高のタイミングで到着したみたいね」


    アルミン「クリスタ!…と、誰?」




    アニ「やれやれ…面倒な相手が増えたね」


    マルコ「大丈夫、こんな場所で巨人化しようものなら、自らの首を絞めるだけだよ」


    エレン「本当にそう思うか?」


    マルコ「何!?」
  302. 327 : : 2014/05/02(金) 22:51:44


    エレン「見せてやるよ…『戦士の記憶』の片鱗を!!」






    エレン「ライナー!ベルトルト!行くぞっ!!」


    ライナー「おうっ!!」


    ベルトルト「うんっ!!」






    ガリッッッッッッ!!!






    アニ「まさか!?」









    カッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!




  303. 330 : : 2014/05/02(金) 23:14:19


    マルコ「嘘…だろ!?」









    超大型巨人「オォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」




    鎧の巨人「グオォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」




    エレン「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」









    アルミン「変身した!!しかし、このサイズは!!」


    ミカサ「…等身大!?」







    エレン「あぁそうだ!オレたちは元のサイズのまま、巨人化する術を身に付けたんだ!!」


    ジャン「喋っただと!?」


    アニ「どうなってるの…」









    エレン「…」

  304. 335 : : 2014/05/04(日) 18:50:03


    ~回想~


    エレン「みんな…」


    アッカーマン「…ようやく、俺達対人制圧部隊の本領が発揮されるな」





    スタスタ…





    エレン「あいつ…」


    ロッド「対人制圧部隊が動き出したからには、あいつらに勝機はない。諦めろ」


    ロッド「さて、貴様らにはこれから実験のモルモットになってもらう。巨人の力を持つ者なら、簡単にはくたばらんだろうしな」

  305. 336 : : 2014/05/04(日) 19:05:54


    ライナー「ふざけるな…!俺達が大人しくそんなものになるとでも思ってるのか!?」


    ロッド「思わんさ。だが、嫌でもそうなる。お前らでは、こいつらに敵わんのだからな」




    黒服「」ゾロッ…




    ライナー「くっ…」


    ロッド「巨人化したければするがいい。ただし、その時は同時に貴様らの死を意味するがな」


    ベルトルト「どうにか…地上まで脱出できれば…」


    ライナー「少なくとも、こいつらに囲まれたこの状況では無理だ」


    エレン「クソ…」

  306. 337 : : 2014/05/04(日) 19:22:00


    エレン「お前たちは、なんでこんなことをする!?人類を苦しめて、何が楽しい!!」


    ロッド「何って…壁外への進出のためだ。そのためならば、人類がどうなっても構わん」


    ロッド「かといって、そこらの奴らが勝手に壁外進出を夢見ても困るのでな。見つけ次第、芽を摘ませてもらっている」


    エレン「壁外に出ることと巨人化の研究をすることと、何の関係があるんだよ!」


    ロッド「最初に言っただろう、壁外には凶悪な国々が存在すると。それらに対抗するためだ」


    ロッド「壁外には、我々の想像を絶する武力を持つ国が存在すると聞く」


    ロッド「だが、強靭な破壊力と再生力を併せ持つ巨人の力ならば、それらに対抗することも不可能ではない」

  307. 338 : : 2014/05/04(日) 19:35:27


    ライナー「力に対して、さらに大きな力でねじ伏せると。そう言う事なのか?」


    ロッド「そうだ。そのためにこの研究が100年以上も続いているのだよ」


    ベルトルト「僕らのこの巨人の力も…そんな目的のために作り出されたって言うのか…」


    ロッド「本来であれば、貴様らの能力のポテンシャルはそんなものではない」


    エレン「な…!?」





    ロッド「何らかの理由で力が封じられているか、消えてしまったか。どっちにしろ、貴様らを生かしておく理由はない」


    ロッド「私達が研究している巨人の最終形態『神の巨人』の贄となってもらう」


    エレン「神の巨人…だって!?」

  308. 339 : : 2014/05/04(日) 19:50:35


    ロッド「全てを超越する力を持った究極の巨人態。この力を以て、私は壁外へと繰り出す」


    ロッド「貴様ら巨人化能力者と、レイスの血を引く女。これらを糧として、神の巨人は完成するのだ」


    ライナー「生贄…。随分と古臭い手法を用いるんだな」


    ベルトルト「レイスの血を引く女って…」


    ロッド「そこにいるだろう」


    クリスタ「え…」





    エレン「お前!娘のヒストリアまで犠牲にしようってのか!?」


    ロッド「あの時ヒストリアを逃がしたのは、このためだ。こいつはこの日のために生かしておいたと言っても過言ではない」


    クリスタ「そんな…」

  309. 341 : : 2014/05/04(日) 20:05:06


    ロッド「あの場で母親が殺されたのは想定外だったがな。結果的に、邪魔な女が一人消えてくれて清々したが」


    フリーダ「お待ちください父上、ヒストリアは見逃していただけると約束したではありませんか!」


    ロッド「む、そうだったか?そんな細かいことはいちいち覚えておらんな」




    ロッド「お前を失うわけにはいかん。消去法で、ここはヒストリアに役目を担ってもらうのが最善と言うものだよ」


    フリーダ「そんな!父上!!」


    クリスタ「おねえちゃん…」





    フリーダ「ヒストリアを手に掛けると言うのなら、これ以上あなたの暴挙に手を貸す理由はありません!!」


    ロッド「裏切る気か、フリーダ。よかろう、ここまで来ればもうお前は不要だ」
  310. 342 : : 2014/05/04(日) 20:20:12


    ロッド「…やれ」


    黒服「はっ!!」






    エレン「クソ…もう駄目なのか!!」


    フリーダ「諦めないで!」


    ライナー「だが、このままでは全員やられる!あんただってタダじゃ済まないぞ!!」


    フリーダ「あなたたち巨人化能力者には、失われた記憶が眠っています…」


    ライナー「…何の話だ?」
  311. 343 : : 2014/05/04(日) 20:35:05


    フリーダ「当時生まれた巨人化の力は、もっと大きなものでした」


    フリーダ「しかしその力の強大さを危惧した初代レイスの女は、自身の能力を用いて、その力の記憶を封じたのです」


    ロッド「レイスが封じた?何の話だ…?そんな話、聞いたことが無いぞ」



    フリーダ「当然です。なぜなら私が、あなたの記憶からこの話を消したのですから」


    ロッド「なっ…!?私の記憶を操作しただと!?不届き者めが!!」


    フリーダ「何とでも言ってください。ヒストリアを守るためなら、私は何だってします」
  312. 344 : : 2014/05/04(日) 20:50:23


    フリーダ「さぁ皆さん!今から失われた記憶、『戦士の記憶』を呼び覚まします!」


    ベルトルト「『戦士の記憶』だって!?」


    フリーダ「巨人化の力とは、勇敢な戦士にのみ与えられる力なのです」


    ライナー「なるほど。俺達の故郷で『戦士』の呼称が使われていたのは、そういうことか」


    フリーダ「最初は力の大きさに戸惑うかもしれませんが…」





    フリーダ「…あなたたちなら、きっと自分の物にできるでしょう」





    コツン…





    エレン「うぉ…」





    コツン…





    ライナー「な…」





    コツン…





    ベルトルト「あぁぁ…」
  313. 345 : : 2014/05/04(日) 21:05:08


    クリスタ「みんなっ!」


    フリーダ「安心してヒストリア。彼らならきっと…」


    ロッド「構うな!やれっ!!」


    黒服「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」







    エレン「思い出した…。これなら確かにイケるな…」


    ライナー「まだ少々断片的だが、この場を切り抜けるには十分だ」


    ベルトルト「行くよ二人とも、準備は良い?」








    エレン&ライナー「おうっ!!」
  314. 346 : : 2014/05/04(日) 21:20:03


    ベルトルト「それじゃ…」




    ガリッ!!




    ロッド「馬鹿な!!巨人化だと!?血迷ったか!!」


    エレン「血迷ったかどうかは、こいつを見てから判断しろっ!!」






    カッッッッッッッッッッッッッ!!!!






    クリスタ「これは…」


    フリーダ「『戦士の記憶』の一部、『等身大巨人化』よ」







    エレン巨人「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」


    鎧の巨人「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」


    超大型巨人「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」

  315. 347 : : 2014/05/04(日) 21:35:20


    ロッド「元のサイズのまま巨人態を纏っただと!?」




    黒服「う…あ…」ガタガタ


    ロッド「怯むなっ!!お前達の腕なら、いくら巨人態とて敵ではないっ!!」


    エレン「そいつはどうかな?」


    ロッド「な…!?喋ったのか!?」


    ライナー「驚いた…。この形態は、どうやら会話が可能らしいな」


    ベルトルト「それに人間体の時と違わぬ感覚で動ける。これなら戦えるよ!」


    ライナー「うーむ…。その姿で喋ると少々気持ち悪いぞ、ベルトルト」


    ベルトルト「ライナーだって人のこと言えないだろっ!!」


    エレン「喧嘩してる場合じゃねぇぞ、お前ら!来るぞっ!!」







    黒服「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」







    ライナー「さて…」


    ベルトルト「いっちょ…」


    エレン「やりますか!!」

  316. 348 : : 2014/05/04(日) 21:45:11


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    黒服「」




    エレン「…ふぅ」


    ライナー「あっさり片付いたな」


    ベルトルト「対人制圧部隊と言えど、僕らの敵じゃなかったね」


    ロッド「馬鹿な…」





    エレン「さぁ、残るはあんただけだ。観念しろ」


    フリーダ「負けを認めてください、父上。手荒な真似はしたくありません」


    クリスタ「お父さん…お願い…」
  317. 349 : : 2014/05/04(日) 21:55:19


    ロッド「ば…」






    ロッド「馬鹿を言うな!『神の巨人』を手中に収めるまで、あと一歩だと言うのだぞ!こんなところで諦められるか!!」


    ロッド「見てろ!今に私は神たる存在となる!はっはっはっはっ!!!」ダダダッ!


    ベルトルト「逃げたっ!!」


    エレン「待てっ!!」


    ライナー「いや、お前が待て!!」


    エレン「何でだ!?早くあいつを追わねぇと!!」





    ライナー「深追いは禁物だ。それより俺達には、先にやることがあるだろう」


    エレン「やること…」


    クリスタ「そうだ!みんながここに来てる!助けに行かないと、皆が危ないよ!!」

  318. 350 : : 2014/05/04(日) 22:05:20


    フリーダ「生身の人間では、あの対人制圧部隊に勝つのは難しいでしょう」


    フリーダ「さらに…アニさんが率いる部隊、彼らが本気になったら全滅は必至です」


    エレン「なら、みんなを助けに行かねぇとな!!」


    ライナー「そうだな。せっかく大きな力に目覚めたんだ、使わない手はない」


    ベルトルト「ちょっとライナー、君は…」


    エレン「まぁ正直、お前らの事を許したわけじゃねぇけど…」







    エレン「…みんなを助けるために、今回だけは力を貸してほしい。頼む」


    ベルトルト「エレン…」

  319. 351 : : 2014/05/04(日) 22:09:01


    ライナー「この戦いが終わったら、どんな罰でも甘んじて受けよう。それが俺達のケジメだ」


    エレン「勝手に死ぬんじゃねぇぞ、お前ら。オレ達の手で、ちゃんと刑を与えてやるからよ…」


    ベルトルト「…」












    クリスタ「行こう、みんな」


    一同「おうっ!!」

  320. 352 : : 2014/05/04(日) 22:20:12


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    フリーダ「…というワケです」


    ミカサ「そんなことが…」


    アルミン「等身大のまま巨人化なんて、そんな夢のようなことが…」




    フリーダ「通常の巨人化に比べ、生み出す巨人態の質量が小さいので、肉体への負担は遥かに軽減されます」


    フリーダ「しかし通常の巨人化と違って、自身の肉体に直接巨人態を纏わせるため、ダメージは直接人体へ及びます」


    アルミン「確かに…。巨人化すれば手足が切断されようが、うなじの本体へのダメージはほぼ皆無」


    アルミン「だけどあのサイズじゃそう言うわけにはいかない。リスクもそれなりに大きいね」


    フリーダ「しかし、戦士の記憶を取り戻した彼らにとっては、それらのリスクを補って余りある力を発揮するでしょう」

  321. 353 : : 2014/05/04(日) 22:30:09


    ミカサ「でも…どうしてあなたが私達の味方を?」


    フリーダ「理由はただ一つ…」




    フリーダ「嘘偽りで塗り固められたこの壁内に、真の平和をもたらすために。黒幕の暴挙を止めるために!」


    フリーダ「そのためには、あなたたちの力が必要です。協力していただけますか?」


    ジャン「俺達が拒否したところで、すでにあいつらは…」





    エレン「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」





    ライナー&ベルトルト「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」





    ジャン「あんたを敵に回せば、同時にあいつらも敵になる。それだけは勘弁だ」
  322. 354 : : 2014/05/04(日) 22:40:03


    アルミン「フリーダさん、僕達の答えは最初から決まっていますよ」


    ミカサ「むしろ、私達の方から協力を依頼したい」


    フリーダ「ありがとう…皆さんありがとうっ!!」






    フリーダ「これでもう、これ以上父上に協力する理由は無くなりました。これからは、あなたたちへの協力を惜しみません」


    アニ「やれやれ、とんだ茶番だね。そいつら側に付いたとして、本当に勝ち目があると思う?」


    フリーダ「勝てますよ…!この人達ならきっと、父上の暴挙を止めてくれます!!」


    アニ「やってみな…」
  323. 355 : : 2014/05/04(日) 22:50:30


    マルコ「お前ら、やれ」


    黒服「しかし…」





    ライナー「やめといた方が身のためだ。生身の人間じゃ、今の俺達には勝てない」


    ベルトルト「それともアニ、君が巨人化して僕らと戦うかい?」


    アニ「いや…無理だね…」


    エレン「だろうな。このただっ広い空間の天井は、どう見積もっても10メートルもない」


    エレン「そんな場所で巨人化したら、結果は目に見えてるしな」


    アニ「ご丁寧に壁や天井は金属加工、あんたらを追いつめるための空間のはずが、逆にこっちが追いつめられたってワケかい」


  324. 356 : : 2014/05/04(日) 23:00:16


    ライナー「さぁ、おとなしく観念しろ。俺だって、お前に手荒な真似はしたくないからな」


    アニ「私は無理でも…」






    アニ「…こいつらになら、今のあんたらをどうにかできるかもね」


    ライナー「どういう意味だ…?」


    マルコ「アニ…やっていいんだね?」


    アニ「任せるよ。ただし、しくじるんじゃないよ」


    マルコ「了解」

  325. 357 : : 2014/05/04(日) 23:10:26


    マルコ「お前達!隊長からの許可が下りた!構えろっ!!」


    ベルトルト「隊長!?いったい何を始める気だ!?」


    マルコ「アニは本日付けで、この部隊の隊長となったのさ。そう…」







    マルコ「…この『巨人化部隊』の隊長にね!!」


    エレン「巨人化部隊!?」







    マルコ「地獄を…プレゼントするよ」スッ…


    黒服達「」スッ…

  326. 358 : : 2014/05/04(日) 23:22:25


    ライナー「マズい!お前たちは離れろっ!!」


    ミカサ「下がって!!」


    アルミン「そんな…まさか…!!」







    ガリッッッッッッ!!!!!!!!!!







    カッッッッッッッッッッッッッ!!!!







    ジャン「マジかよ…」


    クリスタ「嘘でしょ…」


    フリーダ「…」





















    マルコ巨人「アァァァァァ…」


    黒服巨人達「ウゥゥゥゥゥ…」


  327. 359 : : 2014/05/05(月) 11:48:49


    エレン「何だよこいつら…!全員巨人になれるのか!?」


    ライナー「何という事だ…!こんな研究を密かに続けていたというのか!!」


    ベルトルト「全員3メートルから5メートル級…。だけどこの数はっ!!」


    ジャン「マルコ!お前、馬鹿なことやってんじゃねぇぞ!!」





    マルコ巨人「アァ…?」





    ジャン「通じてねぇのか…?こいつら、そこらにいるバカ巨人と一緒じゃねぇか!!」


    アルミン「知性が無い…?」

  328. 360 : : 2014/05/05(月) 12:00:08


    黒服巨人「ウァァァ…」スッ


    アニ「…」





    ベルトルト「食われる…!アニ、危ないっ!!」





    アニ「」スッ


    黒服巨人「」ピタ…





    ベルトルト「何だ…?動きが止まった?」


    ライナー「それだけじゃない。他の巨人達も」






    黒服巨人「」シーン


    マルコ巨人「」シーン

  329. 361 : : 2014/05/05(月) 12:12:09


    ベルトルト「どうなってるんだ?アニが手をかざしただけで動きを止めるなんて」


    アルミン「イヤ…待てよ…!この光景に似たものを、僕は以前に見ている!」


    ミカサ「あの時も同じように巨人に囲まれた状況だった」


    ジャン「おい…そいつは…」


    エレン「いや、オレは何もしてねぇぞ!?」





    アニ「私だよ。私がこいつらの動きを止めた」


    ライナー「となると…お前もエレンと同じ力を…」


    アニ「一緒にしてもらっちゃ困るね。私の方は、そいつのとは似て否なる力」


    アニ「レイスの『叫び』の能力を応用し、巨人の脳内に直接干渉する力」









    アニ「今、こいつらの動きを止めたのは、巨人に『制圧』を与える力、『一次元座標』」

  330. 362 : : 2014/05/05(月) 12:24:07


    ライナー「一次元…?」


    ベルトルト「制圧、つまり巨人の動きを止めるための力?」


    アニ「ただ『動きを止める』だけだと思ってもらったら困るけどね。見せてあげるよ…」スッ…


    巨人達「」ピクッ…






    エレン「何だ…?」


    ライナー「気を付けろ!何かが起きるぞ!!」





    マルコ巨人「ウアァァァァッ!!」ダダッ!





    ジャン「う…!こっちに来やがった!」


    アルミン「速いっ!!」


  331. 363 : : 2014/05/05(月) 12:36:13


    ベルトルト「いきなり動き出した!?」


    ライナー「よそ見するなベルトルト!!こっちも来てるぞ!!」





    黒服巨人「アァァッ!!!」ブンッ!





    エレン「あぶねぇっ!!」ヒョイッ


    ミカサ「エレンっ!」


    アルミン「ミカサ!エレンは大丈夫だ!こっちはこっちで警戒しないと!!」


    ジャン「しかし何だってんだ!?まるでこいつら、明確な目的をもって俺達を攻撃してるみたいだ!」

  332. 364 : : 2014/05/05(月) 12:48:24


    エレン「巨人共が突然動き出したのも、お前のせいか!?」


    アニ「ご名答。今のは巨人達に『行動』を与える『二次元座標』」






    アニ「壁外であんたが使ったって言う力も、この『二次元座標』に近い物なんだろうね」


    エレン「二次元…」


    ジャン「エレン!ボケっとしてねぇで、お前もその何とか座標でこいつらを何とかしろよ!」


    エレン「んなこと言われてもよ!あの時は無我夢中だったから、どうやってやったかなんて覚えてねぇよ!!」


    ジャン「出来るか出来ねぇかを聞いてるんじゃねぇ!!みんなを守るため、今やれって言ってんだ!!」


    エレン「そんなこと…」


    ミカサ「今は言い争っている場合ではない!周囲を警戒して、ジャン!!」

  333. 365 : : 2014/05/05(月) 13:00:11


    マルコ巨人「」ブンッ!


    クリスタ「きゃっ!!」





    ガシッ!





    クリスタ「…え?」


    ライナー「マルコ…。貴様、誰の許可をもらってクリスタに手を出してるんだ?」


    クリスタ「ライナーっ!!」


    ライナー「クリスタ、あの時はすまなかったな。危うく俺は、お前を殺してしまうところだった」


    ライナー「だが、もう心配はいらない。俺が来たからには、何人たりともお前を…」





















    マルコ巨人「うるさいよ、ライナー。ゴタゴタ言ってる間に踏み潰しちゃうよ?」


  334. 366 : : 2014/05/05(月) 13:12:04


    ライナー「!?」


    クリスタ「喋った…?」






    黒服巨人「ふぅ、やはりこの姿は慣れんな」


    マルコ巨人「やれやれ、もっと早くやってほしかったよ、アニ」


    アニ「これでも早い方だよ。つべこべ言ってないで、さっさとそいつらを仕留めな」


    ライナー「どういうことだ?突然巨人共が喋り出した…?」


    アルミン「それだけじゃない!巨人化する前の人格を保っている!!」


    ミカサ「これも…アニの力なの?」







    アニ「巨人に『理性』を与える力、『三次元座標』。そろそろ自分達の置かれた状況が分かって来たんじゃない?」


  335. 367 : : 2014/05/05(月) 13:24:22


    ジャン「サイズは小さくても、こいつら全員知性巨人ってことになる…」


    ミカサ「この数が相手では…」


    エレン「馬鹿野郎!何のためにオレ達がいると思ってるんだ!?」


    ライナー「人間相手では満足できんのでな。そろそろこちらも本気を出させてもらおうか」


    ベルトルト「みんなは下がっていて。巻き添えはゴメンだろう?」






    黒服巨人「させるか。まずはこいつらから仕留めてやる」


    クリスタ「あっ…」


    ミカサ「クリスタっ!!」


  336. 368 : : 2014/05/05(月) 13:36:23


    アルミン「ライナーっ!!間に合うか!?」


    ライナー「当たり前だ」


    アルミン「えっ…」





    ライナー「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」


    アルミン「ライナー!?」






    バキバキバキ…






    ボトボトッ!






    ミカサ「鎧の皮膚が…剥がれた!?」


  337. 369 : : 2014/05/05(月) 13:48:14


    ライナー「…はっ!!」ダッ!


    黒服巨人「なっ…!?一瞬で俺の懐に…」






    ドッゴォォォォォォォォォォォォッ!!!






    黒服巨人「…ぐふっ!」






    バタッ…






    ライナー「はっ、他愛もない」


    クリスタ「ライナー、今のは…」


    ライナー「説明は後だ。早く逃げろ」ダッ!


  338. 370 : : 2014/05/05(月) 14:00:31


    ミカサ「何が起きたの…?鎧の巨人の表皮が剥がれ落ちた?」


    アルミン「それだけじゃない。肉眼では捉えられないほどの速度で、クリスタの元へ移動した」


    フリーダ「私から説明します」




    フリーダ「彼の巨人は強固な皮膚を持つ『鎧の巨人』。ですが、時としてその鎧は自らの動きを制限してしまいます」


    フリーダ「なので一時的にその鎧を剥がし、常軌を逸した移動速度を誇る巨人となるのです」


    ジャン「いや、いくら何でも速すぎじゃ…」




    フリーダ「しかし、彼の皮膚は他の部位に比べ異常な再生速度を誇ります」


    フリーダ「そのため、あの速度を実現できるのは鎧が再生するまでの10秒間のみ」


    フリーダ「加えて、人体への負担を考慮すれば、多用は禁物です」

  339. 371 : : 2014/05/05(月) 14:12:05


    クリスタ「なのに、私なんかを守るためにライナーはあの技を…」


    ライナー「クリスタっ!!」


    クリスタ「!?」






    ライナー「『お前なんか』じゃない。『お前だから』使ったんだ」


    クリスタ「ライナー…」


    ライナー「さっきのがジャンやアルミンなら見捨てても問題ないんだがな」


    ジャン&アルミン「ふっざけんなコラァ!!」


    ライナー「はっはっは、まぁそう言う事だ。気にするな」


    ライナー(しかし…さっきのは想像以上に負担がかかるな。やはり多用はできんか…)


  340. 372 : : 2014/05/05(月) 14:24:10


    黒服巨人「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」


    ベルトルト「…ふっ!」ヒョイッ


    黒服巨人「チッ!ちょこまかと!!」


    ベルトルト(まさか、巨人態で人間時と同等の動きができるなんて夢にも思わなかった)


    ベルトルト(僕の巨人はさんざんノロマだと馬鹿にされてきた。けど、これなら…)


    ベルトルト「はぁっ!!」ビュッ!






    ドゴッ!!






    黒服巨人「ぐ…ぅ…」


  341. 373 : : 2014/05/05(月) 14:39:03


    ベルトルト「さすがに巨人態はしぶといね。あんた達の仲間は、さっきの一発で眠ってくれたけど」


    黒服巨人「舐めるな。人間を超越した存在、それが我ら『巨人化部隊』だ」




    黒服巨人「しかし心なしか、この部屋が暑いような…」


    ベルトルト「気付いたかい?でもその暑さは僕のせいであって、僕のせいじゃない」


    黒服巨人「どういうことだ?」


    ベルトルト「僕の熱と、この空間の構造。この高温は、それらの要素が引き起こした物ってことさ」


    黒服巨人「そうか、この部屋はいかなる衝撃にも耐えうるよう設計され、全面を金属で覆われた」


    黒服巨人「貴様の発する熱が金属の熱伝導によって部屋全体に行き届き、この高温を引き起こしたという事か」


    ベルトルト「そう言う事。察しが良くて助かるよ」


  342. 374 : : 2014/05/05(月) 14:51:40


    黒服巨人「だが、巨人態である我々ならある程度の高温には耐えられる」


    黒服巨人「しかしお前たちの仲間はどうかな?生身の人間が、この高温にどこまで耐えられるか?」チラッ…





    アルミン「そんなに暑いかな、この部屋?」


    ミカサ「私はさほど感じない」


    ジャン「俺もだ。むしろ冷えた金属のせいで肌寒いくらいかもな」





    黒服巨人「な…!?どういうことだ!?奴らがいる場所にも同じように金属加工が施されているはず!!」


    ベルトルト「簡単だよ。君達がいる側には熱が通り、皆がいる側には熱が通ってない。それだけさ」


    黒服巨人「言ってる意味が分からんぞ!何故奴らのいる側に熱が通らないのだ!?」


  343. 375 : : 2014/05/05(月) 15:03:48


    ベルトルト「それは…」


    フリーダ「ベルトルトの巨人態の力で、熱の動きを操作しているからです」


    黒服巨人「熱を…操作!?」





    フリーダ「彼は60度を超える熱を有する物質を、ある程度操作することが可能です」


    フリーダ「今回の場合、正確には熱の動きというよりは熱を持った金属の…熱伝導率を操作しています」


    ベルトルト「細かい理屈は考えなくていいよ。君の周囲の金属は高温である。この事実さえ理解してもらえればね」


    黒服巨人「ぐぬぬ…」


  344. 376 : : 2014/05/05(月) 15:15:51


    ベルトルト「さらに…」






    プシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!






    黒服巨人「な!?蒸気!?」


    ベルトルト「高温物質の操作。そしてこの蒸気。これらが意味するものは…」


    黒服巨人「まさか…!?」


    ベルトルト「一つ、聞かせてくれるかい…」















    ベルトルト「…君は蒸し焼きと燻製、どっちが好みかな?」


  345. 377 : : 2014/05/05(月) 15:29:19


    黒服巨人「や…」








    黒服巨人「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」


    ベルトルト「…はあぁぁっ!!!」バッ!


    黒服巨人「あ…あぁっ…」







    プシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!







    黒服巨人「あぁぁぁっ!!!熱いっ!!やめてくれぇぇぇぇぇぇっ!!!!」ジュウゥゥゥゥッ!


    ベルトルト「安心して、殺しはしない。ただ…」








    黒服巨人「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」ジュウゥゥゥゥッ!













    ベルトルト「身を焼き続けるその高熱で、気絶することすら許さない。しばらく地獄を味わうといいよ」


  346. 378 : : 2014/05/05(月) 18:40:17


    エレン「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」


    マルコ巨人「エレン…?何をする気だ?」





    メキメキメキ…





    マルコ巨人「エレンの肉体が、どんどん膨れ上がっている…?すごい筋肉だ…」


    エレン「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」











    マルコ巨人「すごい肉体だね。それが君の『戦士の記憶』とやらの力かい?」


    エレン「そうだ。オレは自信が望むだけ、筋肉を脹れあがらせることができる」


    エレン「当然、やればやるだけ肉体への負担はデカい。今はこのサイズが限度だ」


    マルコ巨人「だが、熟練度を増せばどこまでも肥大化できる。末恐ろしい力だね」


  347. 379 : : 2014/05/05(月) 18:55:07


    エレン「今はこの程度でも、お前たちを蹴散らすには十分だ。覚悟しろ、マルコ!!」


    マルコ巨人「望むところだよ。王の野望のために、君達にはここで消えてもらうっ!!」







    エレン&マルコ「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」







    ガシッ!!







    エレン「ぐ…」グググ…


    マルコ巨人「5メートル級の僕を…そのサイズで受け止めるとは…」グググ…


    エレン「パワーなら…」











    エレン「…負けねぇぞ!!」バッ!


    マルコ巨人「しまっ…」


  348. 380 : : 2014/05/05(月) 19:10:42


    エレン「喰らえぇぇぇぇぇっ!!!!!!」ブンッ!


    マルコ巨人「くっ!」ヒョイッ





    ドッゴォォォォォォォォォォォォッ!!!





    マルコ巨人「なっ…」






    壁「」ベコッ…






    マルコ巨人「金属製の壁が…」


    エレン「チッ、外したか」


    ミカサ「エレン…何て凄まじい力…」


    ジャン「どっちがバケモノだか分かりゃしねぇな」


    アルミン「でも、あれなら勝てる…!」


  349. 381 : : 2014/05/05(月) 19:25:09


    マルコ巨人「クソ…!これじゃ少々分が悪いな…」






    マルコ巨人「アニ!こっちに加勢を送ってくれ!!」


    アニ「そうしたいのはやまやまだけどね…」チラッ…





    黒服巨人達「」チーン…





    マルコ巨人「なっ…全滅だと…!?」


    アニ「あの二人が予想以上に強すぎた。こいつらじゃ歯が立たないね」


    エレン「そう言う事だ、マルコ、アニ。お前たちに勝ち目はない」


    ライナー「おとなしく投降しろ。かつての仲間を痛めつけるようなマネはしたくない」


    ベルトルト「本当なら、僕達がここで争う理由もないはずだ。もう終わりにしよう」


    マルコ巨人「くっ…」


  350. 382 : : 2014/05/05(月) 19:40:08


    アニ「仕方ないね。今の状態じゃ、どう見積もっても私達に勝ち目はない」


    ライナー「分かってくれたか」


    アニ「そう、今の状態じゃ、ね…」スッ…






    エレン「気を付けろ!!何かする気だっ!!」


    アニ「奥の手を使わされたのは屈辱だけど、相手があんたらならやむなしか」


    マルコ巨人「…」


    ミカサ「何が…起きたの…?」


    アルミン「特に変化は見られないけど…」


  351. 383 : : 2014/05/05(月) 19:55:10


    クリスタ「エレン!ライナー!ベルトルト!そっちは大丈夫!?」


    ライナー「…」


    ベルトルト「…」


    エレン「あぁ、オレ達は大丈夫だ。ただ、マルコがだんまりに…」ガシッ!


    エレン「!?」









    ライナー「」ギリギリギリ…


    エレン「オイ…ライナー…何の真似だ…」ギリギリギリ…


    ライナー「…」


  352. 384 : : 2014/05/05(月) 20:10:05


    ジャン「馬鹿野郎、何してんだ!!エレンを殺す気か!?」


    ベルトルト「…」


    エレン「ベルトルト!見てないで助けてくれ!このままじゃライナーに…」


    ベルトルト「」ビュッ!






    ドゴッ!!






    エレン「…ぐふっ!」


    ベルトルト「…」


  353. 385 : : 2014/05/05(月) 20:25:28


    クリスタ「そんな…ベルトルトまで!?」


    ミカサ「やはりあいつら…許さないっ!」ジャキッ!


    アルミン「待ってミカサ!二人とも様子がおかしい!!」


    ジャン「あぁ、確かに変だ!何て言うか…行動にあいつらの意思が感じられねぇ!!」


    フリーダ「これは…」






    フリーダ「…あなたの仕業なのね?」


    アニ「私の能力の最終形態。巨人に『支配』を与える力、『四次元座標』」


    アニ「この力の前には、いかなる巨人でも私の支配からは逃れられない。知性巨人でも例外じゃない」

  354. 386 : : 2014/05/05(月) 20:40:15


    アニ「…と、言いたいところなんだけど」チラッ





    エレン「ぐ…」ギリギリ…





    アニ「どう言うワケか、あんたには効かないみたいだね。やはりあんたには、何か特別な力が備わってるのかい?」


    エレン「知るか…そんなこと…」ギリギリ…


    アニ「まぁいいさ。ここで消えてくれれば、そんなのはどうでもよくなる。やってしまいな」スッ…


    ライナー「」ブンッ!


    エレン「うわっ…」フワッ…


    ミカサ「エレンっ!!」


  355. 387 : : 2014/05/05(月) 20:55:05


    ベルトルト「」バッ!





    プシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!





    アルミン「マズい!あの蒸気はっ!!」


    エレン「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ジュウゥゥゥゥッ!!





    ライナー「」バリバリ…





    ボトボトッ!





    クリスタ「またあの技っ!!エレン、逃げてっ!!」


    ライナー「」ダッ!!






    ドッゴォォォォォォォォォォォォッ!!!






    エレン「ぐ…ふっ…」


  356. 388 : : 2014/05/05(月) 21:10:06


    マルコ巨人「アァァァァァァッ!!!!」ブンッ!





    グシャッ…





    エレン「」ヒュゥゥゥ…







    ドサッ…







    ジャン「マジかよ…」


    ミカサ「そんな!エレンっ!!」





    エレン「」





    アニ「終わったか。案外あっけないもんだね」


    アルミン「目を覚ませエレンっ!!君はこんなところで死ぬような奴じゃないだろっ!!」


    ミカサ「エレンっ!!」


  357. 389 : : 2014/05/05(月) 21:20:09


    サシャ「ぐ…」ズリズリ…


    コニー「エレン…」ズリズリ…


    クリスタ「サシャ!コニー!無理しちゃダメっ!」


    サシャ「向こうでエレンが死にかけてるってのに…」


    コニー「黙って寝てるわけにはいかねぇだろ…」







    アニ「あんたら、いつまで寝てるんだい?」


    黒服巨人達「」ムク…







    ジャン「おい…向こうの奴らも復活しちまったぞ…」


    フリーダ「このままでは…」

  358. 390 : : 2014/05/05(月) 21:30:04


    ライナー「」ザッ


    クリスタ「ひっ…!」ビクッ!


    ジャン「あの野郎!またクリスタをっ!!」





    ベルトルト「…」


    ミカサ「やるしかない…!」


    アルミン「待ってミカサ!」






    マルコ巨人「アァァァァッ!!!!」ダッ!


    コニー「やべぇ…」


    サシャ「動け…私の体…!!」








    アニ「任務完了、ってところかね」


  359. 391 : : 2014/05/05(月) 21:40:16


    エレン「…」







    エレン(やべぇ…アニにあんな力があったなんて…)


    エレン(このままじゃ、みんな殺されちまう…。けど、オレの体が全く動かねぇ…)


    エレン(どうしたらいいんだ…)


  360. 392 : : 2014/05/05(月) 21:50:13


    クリスタ「う…」ギリギリ…


    ライナー「」ギリギリ…





    ジャン「やめろ馬鹿野郎っ!!」


    ベルトルト「」ビュッ!





    ドゴッ!!





    ジャン「ぐふっ…」









    黒服巨人達「」ゾロゾロ…









    ミカサ「くっ…この数では…!」


    アルミン「もう…今度こそ本当におしまいだ…」


    フリーダ「無念…」

  361. 393 : : 2014/05/05(月) 22:00:44


    エレン(あぁ…オレはみんなが殺される様を…こうして眺めているしかないのかよ…)


    エレン(せっかく戦える力を手に入れたってのに…このザマかよ…)


    エレン(誰か…助けてくれ…)









    エレン「…」









    エレン(…いや、こんな状況じゃ誰も助けてくれねぇ。頼れるのは、自分自身の力)


    エレン(これ以上、オレの目の前で誰も死なせたくねぇ。だから動け、オレの体!!)


  362. 394 : : 2014/05/05(月) 22:10:20


    エレン「う…お…」グググ…




    ミカサ「エレンっ!!」


    アルミン「無理だ!再生も満足に済んでないのに!!」


    アニ「驚いた。まだそんな力が残ってるなんてね」





    アニ「でも、もう間に合わない。仲良く地獄に落ちな…」


    マルコ巨人「アァァァッ!!!」


    ミカサ「しまっ…」


    アルミン「ミカサっ!!」


  363. 395 : : 2014/05/05(月) 22:21:03


    エレン「オレの…仲間に…」









    エレン「手ぇ出してんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!」











    バリバリバリバリバリバリッ!!!!!!!!


    一同「!?」











    アニ「これは…!?」







    シュウゥゥゥゥ…







    ジャン「なっ…!?」


    アルミン「巨人達が…!?」







    マルコ「…あれ?」


    黒服「何が起きた…?」


    ミカサ「元に戻った!?」


  364. 396 : : 2014/05/05(月) 22:30:20


    ライナー「何だ…?俺達は一体何をしていた…?」


    ベルトルト「記憶がすっぽり抜け落ちてるみたいだ…」


    クリスタ「ライナー!ベルトルト!元に戻ったの!?」


    ライナー「クリスタ…?俺は一体…?」







    アニ「全員の巨人化が解けた?一体何をしたの…?」


  365. 397 : : 2014/05/05(月) 22:40:03


    マルコ「よく分からないけど、細かいことは後で考えよう」






    マルコ「みんな!もう一度行くぞ!!」


    黒服達「はっ!!!」






    ガリッッッッッッ!!!!!






    カッッッッッッッッッッッッッ!!!!






    マルコ巨人「」ズウゥゥゥン…


    黒服巨人達「」ズウゥゥゥン…







    アルミン「また出たっ!!」


    ライナー「何がどうなっている…」


    ベルトルト「肉体的にキツいけど、やるしかないっ!!」





















    エレン「いや」


  366. 398 : : 2014/05/05(月) 22:50:32


    ベルトルト「え?」


    エレン「もう…戦う必要はねぇよ」


    ライナー「何を…?」









    バリバリバリバリバリバリッ!









    シュウゥゥゥゥ…









    マルコ「…なっ!!」


    黒服「どうなっている!?確かに我々は巨人化したはずでは!!」


    アニ「関係ない。もう一度巨人化しな」


    マルコ「だけど…さすがに体力的に無理だよ…」


    黒服達「はぁ、はぁ…」


    アニ「チッ…」


  367. 399 : : 2014/05/05(月) 23:00:24


    ライナー「どうやら、この場で巨人態を保てるのはエレンのみ」


    ベルトルト「アニの14メートル級では、この場で巨人化するのは不可能だ」


    エレン「今度こそ勝負あったな、アニ」


    アニ「…」





    黒服「まだだ!巨人化は無理でも、我々には対人格闘術がある!」


    マルコ「悪あがきはよそう、皆。いくら格闘術が強くても、あのエレンには敵わないよ」


    黒服「しかし…」


    黒服「クソ…!あの謎の力さえなければ!」




























    アニ「『異次元座標』」


    黒服「えっ?」


  368. 400 : : 2014/05/05(月) 23:10:09


    アニ「強いて言うなら、そう言う力かね。私の物とは異なる次元の、巨人を駆逐する力」


    アニ「力の正体はサッパリ分からないけど、私らじゃどうにもできないって事だけは分かる」


    アニ「まさに駆逐バカのアンタにうってつけの力だね…」


    マルコ「撤収だ、皆。僕達の負けだよ」


    黒服達「…」








    アニ「さて、そっちの怪我人を渡しな」


    サシャ「うぅ…」


    コニー「ぐ…」


  369. 401 : : 2014/05/05(月) 23:20:13


    ミカサ「この二人をどうするつもり?」


    アニ「その傷を放っておいたら助からない。あんたらにどうこうできる術があるとは思えないけど?」


    ジャン「だったら何だってんだ?渡したら、こいつらを殺すだろうが」


    アニ「一つ。こいつらや対人制圧部隊の連中にはあんたらの殺害許可が下りてるけど、私には下りていない」


    ジャン「あ?」







    アニ「二つ。この部隊の隊長は私。私の命令には、こいつらは逆らえない」


    ジャン「何が言いてぇんだ?」


    マルコ「つまり、アニが君たちを殺すなと言えば、僕達は逆らえないという事さ」


    アルミン「それってつまり…」


    アニ「勘違いしないでよ。ヘタにそいつらに手を出すと、報復が恐ろしいからね。そこの駆逐バカが、ね」


    エレン「お前、駆逐バカって…」


  370. 402 : : 2014/05/05(月) 23:30:08


    アニ「こちらには技術を持った医療班がいる。そいつらは私に預けて、あんたらはさっさと行きな」


    ライナー「アニ、やはりお前は」


    アニ「さっさと行きな。私の気が変わらないうちに」


    エレン「…恩に着るぜ、アニ」


    ジャン「頼んだぞ、マルコ」


    マルコ「ここで君たちを見逃そうと、結果は変わらない。勝つのは王だよ」


    アルミン「精々足掻かせてもらうよ。最後の最後までね」


    フリーダ「行きましょう。早く父上を止めなければ」


    エレン「おうっ!!」











    ダダダダダッ…

  371. 403 : : 2014/05/05(月) 23:42:29


    アニ「…」


    マルコ「行っちゃったね」


    アニ「何であそこまで諦めが悪いんだろうね」


    サシャ「アニ、あなたは…」





    アニ「無駄話してないでさっさと行くよ。死にたくなかったらね」


    コニー「自分でやっておいて、よく言うぜ…」


    アニ「さて…。どんな未来が待っているか、楽しませてもらうよ…」
















    アニ「…エレン・イェーガー」


  372. 405 : : 2014/05/06(火) 11:31:50


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    アッカーマン「どうした、もう終わりか?」


    リヴァイ「はぁ、はぁ…」


    アッカーマン「期待外れだな。人類最強と持て囃されてる奴の実力がこの程度だとは」


    リヴァイ「黙れ…」


    アッカーマン「俺の見込み違いだったか?それとも、ハナからこの程度の小物だったってことか?」






    リヴァイ「解せねぇな…」


    アッカーマン「あ?」


  373. 406 : : 2014/05/06(火) 11:43:30


    リヴァイ「あんたみたいな奴が、何で王政の狗なんざに成り下がってるのか…」


    アッカーマン「色々と事情があるんだよ。お前には到底理解できるとは思えねぇがな」


    リヴァイ「王政の研究が目的か?巨人の力を手に入れて、一体どうする気だ?」


    アッカーマン「さぁな。お前には関係ない事だ」


    リヴァイ「ますます分からねぇな。あんたがそんなチンケな力に興味があるとは思えねぇが?」


    アッカーマン「色々事情があると言っただろう。しつこいガキにはお仕置きが必要だな」






    アッカーマン「今度は少々ガスを強めに吹かせてやる。内臓の一つや二つ、潰れたくらいじゃ死なねぇだろ?」


    リヴァイ「くっ…」


    アッカーマン「まだ殺さねぇさ。楽しみはこれから…」
















    アッカーマン「…ゲホッ!!」ガクッ!


    リヴァイ「!?」


  374. 407 : : 2014/05/06(火) 11:59:22



    アッカーマン「ゲホゲホッ!チッ、こんな時に…」


    リヴァイ「あんた…何だそれは…?」


    アッカーマン「あん?気にするな、少々トマトを食い過ぎただけだ」


    リヴァイ「ふざけるな!明らかにそいつは血だろうが!」


    アッカーマン「だったらどうした?人間の体の中に流れてんだ、偶には間違って口から溢れることくらいあるだろう」


    リヴァイ「おい…あんたの体には一体何が起きてる…?」






    リヴァイ「俺の前から突然姿を消したのも、その事に関係あるのか…?」


    アッカーマン「下らん詮索はやめてもらおうか、リヴァイ。お前には…」
















    アッカーマン「…ゲホゲホッ!!」ベシャッ!


  375. 408 : : 2014/05/06(火) 12:14:05


    リヴァイ「おい!吐血量が尋常じゃねぇぞ!!」


    アッカーマン「チッ…もう少しだってのに、いよいよ限界が来ちまったか…」


    リヴァイ「話せ。あんたの身に起きてることを、全部だ」


    アッカーマン「甘いな、リヴァイ。敵に情けをかけるのか?」


    リヴァイ「それが嫌なら、情けをかけられるような醜態を晒すな」


    アッカーマン「尤もだ」


  376. 409 : : 2014/05/06(火) 12:29:12


    リヴァイ「それで…あんたの体を蝕んでるのは一体?」


    アッカーマン「まぁ、不治の病ってヤツだな。病名は忘れた」


    アッカーマン「もう10年以上の付き合いになる。こいつは時間をかけて、ゆっくりと宿主の体を蝕む」


    アッカーマン「こいつに惚れ込まれたら最期、死ぬまで苦楽を共にする羽目になるのさ」





    リヴァイ「それで、王政に手を貸すのと何の関係がある?」


    アッカーマン「俺が欲しいのは巨人の破壊力じゃない。治癒力だ」


    アッカーマン「人間の治癒力では無理でも、巨人の治癒力ならこの病を治せる。そんな望みを持ったからだ」


    アッカーマン「だが結局、俺の病を治せるだけの治癒力を持った巨人化は、完成には至ってねぇワケだ…」


  377. 410 : : 2014/05/06(火) 12:44:10


    リヴァイ「あんたともあろう奴が、そんなものに縋るとはな…」


    アッカーマン「俺だって人間さ。死にたくなんざねぇからな」


    アッカーマン「だが…それもどうやら…ここまでのようだ…」


    リヴァイ「おい…」


    アッカーマン「…」










    リヴァイ「おい!しっかりしろっ!!ここまできてくたばるんじゃねぇ!!」


    アッカーマン「無茶言うな…。もう、中はボロボロだ。間に合わねぇことくらい分かってた…」


    アッカーマン「今日こうしてお前の顔を見れたのも…あるいは運命の悪戯か…」


  378. 411 : : 2014/05/06(火) 12:59:24


    リヴァイ「待て!あんたにはまだ答えてもらってねぇ!!」


    アッカーマン「何をだ…?」


    リヴァイ「リヴァイ・アッカーマンとは何だ!?俺はあんたやミカサと何の関係がある!?」


    アッカーマン「あぁ…その事か…。リヴァイ・アッカーマンとは…」





















    アッカーマン「…俺の名さ。過去に捨てた名だがな」


  379. 412 : : 2014/05/06(火) 13:14:03


    リヴァイ「何だと…」


    アッカーマン「地下街のリヴァイ・アッカーマンと言えば、知らない奴はいなかった」


    アッカーマン「だが、俺はこの病に侵された。地下街で遊んでる余裕なんざ無くなったんだよ」


    アッカーマン「でも、そんな時お前と出会った。一目見た時から、お前には何かあると思ったね」


    アッカーマン「お前は俺の見込み通りの奴に育ってくれた。嬉しかったよ」


    リヴァイ「誰が…そんな過去話をしろと言った…」






    アッカーマン「もし俺の遺志を受け継いでくれる奴がこの世にいるとしたら、それはお前しかいない」


    アッカーマン「そう確信した俺は、願いを込める意味でお前に名を与えた。そう…」


    アッカーマン「…『リヴァイ』の名をな。この『リヴァイ』は俺の誇りだよ」

  380. 413 : : 2014/05/06(火) 13:29:09


    アッカーマン「名を捨てた俺には、アッカーマンしか残っていない。ミカサとやらも、俺は知らん」


    アッカーマン「心配しなくとも、俺とお前に血縁関係などない。どうだ、満足したか?」


    リヴァイ「…」






    アッカーマン「何だ、その顔は?まだ何か不満でも?」


    リヴァイ「悪いが俺は、あんたの遺志を継ぐ気は無い。こんな最期はゴメンだ」


    アッカーマン「ほう…」


    リヴァイ「俺は俺の道を往く。誰にも邪魔はさせん」


    アッカーマン「言うようになったじゃねぇか、リヴァイ。俺は嬉しいぜ…」


  381. 414 : : 2014/05/06(火) 13:44:20


    リヴァイ「…聞きたい事は聞けた。俺はもう行く」


    アッカーマン「寂しいな、おい…。親の死に目には立ち会ってくれねぇのかい?」


    リヴァイ「あんたはさっき言った。『血縁関係はない』と。あんたは俺の親じゃねぇ」


    アッカーマン「それもそうだな。さっさと行け、どっかの誰かさんよ…」


    リヴァイ「…」











    スタスタ…


  382. 415 : : 2014/05/06(火) 13:59:21


    黒服「待て!貴様、よくも隊長をっ!!」


    リヴァイ「雑魚が…」


    黒服「貴様をこれ以上進ませるわけにはいかん!死ねっ!!」


    リヴァイ「…はぁっ!!」ブンッ!






    ドゴッ!






    黒服「があっ…」






    ドサッ…






    リヴァイ「…どけ。俺の歩く道だ」







    スタスタ…


  383. 416 : : 2014/05/06(火) 14:14:23


    アッカーマン「優しいねぇ…お前は…」


    アッカーマン「こんな俺でも、きっと最期は情けねぇ姿を晒しちまうだろう…」


    アッカーマン「俺がそんな姿を誰にも見せずに済むように、お前は部下を潰し、立ち去ってくれた…」






    アッカーマン「頑張れよ、リヴァイ。人類最強の称号は、お前にこそふさわしい…」











    ガクン…











    アッカーマン「」

  384. 417 : : 2014/05/06(火) 18:28:38


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ダダダダダダダッ…






    エレン「だいぶ深くまで来たな」


    ライナー「ロッドの奴が逃げた方向はこっちで合ってるはずだ」


    ベルトルト「この先にヤツが…」


    アルミン「あれを見て!!」


    ミカサ「大きな扉…」


    ジャン「あの先に、敵さんの親玉がいるってか!?」


  385. 418 : : 2014/05/06(火) 18:37:15


    フリーダ「あの部屋は…!!」


    クリスタ「何か知ってるの、おねえちゃん!」


    フリーダ「父上が巨人化の研究に使っていた部屋。あの場所に、全てが眠っています」


    エレン「それじゃ…行くぞ!!」


    一同「おうっ!!!」






    エレン「うらあぁぁぁっ!!!」







    ドッゴォォォォォォォォォォォォッ!!!







    エレン「出て来いロッド!!」
















    シーン…

  386. 419 : : 2014/05/06(火) 18:45:44


    エレン「…いないのか?」







    ロッド「よくここまで来たな、エレン・イェーガー。褒めてやろう」


    エレン「ロッド…!」


    クリスタ「お父さん…」


    ロッド「それにしても、あいつらは足止めにも使えん奴らだったか。こんなゴミ共に出し抜かれるとは」


    エレン「あいつらの悪口はやめろ!」


    アルミン「そう言えば、兵長や分隊長は…?」


    ミカサ「ここに辿り着いたのは私達だけ…?」


  387. 420 : : 2014/05/06(火) 18:54:09


    ジャン「まさか…みんな…」


    ロッド「案ずるな。全員生きている。無傷とはいかなかったようだがな」


    エレン「良かった…」ホッ


    ライナー「あのバカ強い隊長殿も負けたってのか?」


    ロッド「アッカーマンは死んだ。あのバカは、私が病を治してやると本気で信じていた」


    ロッド「そんなことをしてやる義理など、私にはないのに、だ。案の定、リミットが来てあの世行きだ」
















    リヴァイ「おい…そいつは聞き捨てならねぇな…」


    エレン「兵長っ!!」


  388. 421 : : 2014/05/06(火) 19:02:12


    ロッド「お前も辿り着いたか。次から次へとゴミが集まって来るな」


    リヴァイ「あいつは…本気でてめぇを信じていた。病を治してもらえると、本気でな」


    リヴァイ「だがてめぇは、そんなつもりは毛頭なかったと?」


    リヴァイ「都合のいい駒として、あいつを従わせていたと?そう言う事なのか?」


    ロッド「当然だ。それ以外に何がある。奴の存在価値など、その程度しかないだろう?」


    リヴァイ「…なるほど、よく分かった。俺は今、てめぇに対して何をすればいいかが」






    リヴァイ「お前ら、誰も俺を止めてくれるな。奴に引導を渡すのは、この俺だ…」


    エレン「兵長…」


  389. 422 : : 2014/05/06(火) 19:10:19


    ロッド「良い目になったな、リヴァイ。アッカーマンの言っていた通りだ」


    ロッド「兵団という鳥籠の中で飼われていたせいで、鈍らになっていたと思っていたが、どうやら違ったようだな」


    エルヴィン「兵団というのは籠ではない。あくまで鞘に過ぎん。リヴァイという名の刃を繋ぎ止めるためのな」


    ミカサ「団長っ!!」





    ハンジ「遅くなってごめん。班員のみんなはアニに任せて来たよ」


    アルミン「分隊長っ!!」


    ジャン「アニの奴、コニー達以外にも怪我人を…」


    ベルトルト「やはりアニは…」

  390. 423 : : 2014/05/06(火) 19:19:33


    ロッド「おーおー、全員集合か?賑やかになって来たな」


    エレン「余裕こいていられるのも今の内だ!こうなった以上、お前に勝ち目はねぇぞ!!」


    リヴァイ「引っ込んでろ、エレン。俺はこの手で奴を…」


    ロッド「まぁそう慌てるな。メインのショーはこれからなのだからな」


    リヴァイ「ショーだと?」






    ロッド「まずは…これを見ろ!」


    アルミン「何だあれは…?」


    ジャン「銅像…じゃねぇな。人型の造形品…?」





















    クリスタ「ユミル…?」


  391. 424 : : 2014/05/06(火) 19:26:18


    ジャン「あ?」


    クリスタ「あの像のうなじのところ!!ユミルが埋まってる!!」


    ライナー「何だと!?」





    ユミル「」





    ベルトルト「本当だ!なぜ彼女があそこに!?」


    ロッド「馬鹿な女だ。ヒストリアを返せと一人この場に乗り込んできた」


    ロッド「当然、対人制圧部隊によって返り討ちにしてやったがな。この通りだ」


    エレン「あいつ…!」


  392. 425 : : 2014/05/06(火) 19:34:07


    クリスタ「ユミルっ!!目を覚まして、ユミルっ!!」


    ユミル「う…」






    ユミル「ヒストリア…?」


    クリスタ「よかった!ユミル、怪我はない!?」


    ユミル「無事で…よかった…」


    ライナー「馬鹿野郎!何で一人でそんな無茶しやがった!!」


    ユミル「うるせぇよ…。私はヒストリアさえ無事なら何だっていいんだ…」


    ベルトルト「そんなこと言ってないで、早くそこから脱出するんだ!!」


    ユミル「出来たらとっくにやってるさ…」


  393. 426 : : 2014/05/06(火) 19:43:43


    ロッド「逃げられるはずがない。奴は今、巨人化の力を全て奪われ身動きが取れないのだからな」


    ライナー「どういうことだ!?」




    ロッド「貴様らにも話しただろう?巨人化能力者は、『神の巨人』の贄となってもらうと」


    ロッド「本来ならユミルに加え、貴様ら3人の力も注ぎ込みたかったのだがな」


    エレン「つまり、今のユミルは…」


    フリーダ「『神の巨人』を生み出す糧として、全ての力を吸収されてしまった状態です」


    クリスタ「おねえちゃん、ユミルはどうなっちゃうの!?」


    フリーダ「今は無事だけど、このまま放っておけばいずれ…」


    クリスタ「そんな!駄目だよ!!それだけは絶対に!!

  394. 427 : : 2014/05/06(火) 19:52:01


    クリスタ「お父さんお願いっ!!ユミルを離して!!」


    ロッド「そんなにこの女が大事か?」


    クリスタ「当たり前でしょっ!!私の大切な人なんだから!!」


    ロッド「そんなにこいつを助けたければ…」






    ロッド「…こっちへ来るんだ、ヒストリア。お前が来れば、ユミルは助けてやろう」


    クリスタ「…本当なの?」


    ライナー「ダメだクリスタ!行くなっ!100%罠だ!!」


    ベルトルト「確か巨人化能力者と、レイス家の女を生贄にすると言っていた!!」


    ハンジ「だとすれば、ヒストリアが向こうに捕まれば…」


    エルヴィン「その『神の巨人』とやらの復活を促してしまう事に…!」


  395. 428 : : 2014/05/06(火) 20:00:16


    クリスタ「ごめんね、みんな。確かに罠かもしれないし、最悪の事態になるかもしれないけど…」


    クリスタ「私にとって大切なユミルを、ここで見捨てるわけにはいかないの…」


    ユミル「馬鹿…来る…な…」


    ロッド「早く来いヒストリア。ユミルが死んでしまうぞ」











    クリスタ「今行くね…ユミル…」タッ…












    フリーダ「ヒストリアっ!!」


    アルミン「駄目だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」


    ライナー「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」


    ロッド「いい子だ…」

  396. 429 : : 2014/05/06(火) 20:10:23


    クリスタ「お待たせ、ユミル…」


    ユミル「馬鹿野郎っ!!今すぐ戻れ!!でないと…」


    クリスタ「ふんっ…」グググ…


    ユミル「お前の力で引っ張って抜けるわけねぇだろっ!!早く逃げろっ!!」


    クリスタ「イヤっ!私はユミルを…」







    ゴゴゴゴゴゴ…







    巨人像「」ゴゴゴゴゴゴ…







    ハンジ「何だ!?像が動き出した!?」


  397. 430 : : 2014/05/06(火) 20:20:24


    ロッド「…やれ」






    巨人像「」ゴゴゴゴゴゴ…






    ユミル「マズいっ!!ヒストリアっ!!」


    クリスタ「あっ…」





    ガシッ!





    クリスタ「うっ…」


    アルミン「あぁっ!!」






    巨人像「」ギリギリ…






    クリスタ「う…あぁ…」ギリギリ…


  398. 431 : : 2014/05/06(火) 20:35:15


    ロッド「いいぞ…。そのままヒストリアから力を吸収しろ」


    ベルトルト「だから言わんこっちゃない!!エレン、ライナー、彼女を救出にっ!!」


    ライナー「言われるまでもないっ!!うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」






    バキバキバキ…






    ボトボトッ!






    アルミン「またその技を!!」


    ジャン「さすがに無茶だっ!!お前の体が持たねぇぞ!!」


    ライナー「構うか!!クリスタの一大事に、自身の体をいたわる暇などないっ!!」


  399. 432 : : 2014/05/06(火) 20:49:00


    ライナー「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」ダッ!




    ハンジ「何という速度だ!!」


    エルヴィン「これならば…!!」


    ロッド「遅い」







    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!







    ライナー「ぐあっ…」


    一同「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
















    パラパラ…


  400. 433 : : 2014/05/06(火) 21:06:18


    エレン「う…いてて…」


    アルミン「どうなった…?」






    ライナー「」






    ベルトルト「ライナー!!しっかりしろ、ライナーっ!!」


    フリーダ「鎧を剥がした状態であの爆発を受けたのでは、肉体へのダメージは計り知れません…」


    ベルトルト「そんな…」


    ハンジ「ヒストリアとユミルは!?」

  401. 434 : : 2014/05/06(火) 21:26:25


    ロッド「もうその二人は不要だ。返してやる」





    ドサッ…





    クリスタ「」


    ユミル「」






    ハンジ「そんな…」


    ジャン「二人を守れず、ただ犬死かよライナー!!」


    エルヴィン「案ずるな、皆生きている。危険な状態であることには変わらんが…」


  402. 435 : : 2014/05/06(火) 21:46:16


    ミカサ「向こうはどうなったの…」


    フリーダ「そんな…」









    ドシン…ドシン…


    一同「!?」









    ドシン…ドシン…









    ロッド「素晴らしい…」





















    神の巨人「」ドシン…

  403. 436 : : 2014/05/06(火) 22:06:24


    エレン「あれが…」


    ベルトルト「神の巨人…」


    リヴァイ「何が神だ。ただの3メートル級じゃねぇか…」


    エルヴィン「だが、他の巨人とは比べ物にならないオーラを放っている…」


    ハンジ「さすがの私も、あいつには近寄りがたいね…」









    ロッド「ふははははっ!素晴らしいぞ!!」


    ロッド「本来なら巨人化能力者を複数取り込む予定だったが、一人だけでも十分素晴らしいっ!!」


    ロッド「見よ!この美しき肉体を!!これで私は、世界の頂点を…」ガシッ











    ロッド「!?」



  404. 437 : : 2014/05/06(火) 22:26:24


    神の巨人「…」


    エレン「おい、ロッドが捕まったぞ!!」


    アルミン「まさか…」











    ロッド「何をなさるのです…おやめください…」







    神の巨人「」アーン…







    ロッド「な…やめろっ!!離せっ!!」


  405. 439 : : 2014/05/06(火) 22:49:56


    ミカサ「まさか!!」


    ジャン「あいつ…」


    フリーダ「父上ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」











    ロッド「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」































    グシャッ…































    パキッ…






























    メキメキ…


  406. 440 : : 2014/05/07(水) 22:03:59


    ロッド「」


    神の巨人「」モグモグ…










    エルヴィン「何という事だ…」


    ハンジ「黒幕がこんな形で最期を遂げるとは…」


    フリーダ「父…上…」フラッ…


    ミカサ「しっかりして!」ガシッ







    フリーダ「」


    アルミン「気を失ってる。無理もないね…」


    ジャン「あんなクソ野郎と言えど、父親なんだからな…」

  407. 441 : : 2014/05/07(水) 22:13:15


    リヴァイ「さてと…」ジャキ…


    ハンジ「リヴァイ!?」





    リヴァイ「あの野郎、俺の許可なくあいつを殺しやがった。放ってはおけねぇな」


    ハンジ「馬鹿言うな!!だからって一人であんなバケモノに突っ込む気!?」


    リヴァイ「バケモノだろうが、巨人は巨人だ。巨人相手なら、俺達の専門分野。違うか?」


    ハンジ「違くないけど!!でもっ!!」


    リヴァイ「一瞬で終わらせる。いつも通り、うなじを削ぎ落せばお仕舞だ」パシュッ









    サクッ


  408. 442 : : 2014/05/07(水) 22:30:20


    リヴァイ「…はあぁぁっ!!!」ヒュウゥゥンッ!


    ハンジ「リヴァイっ!!」


    神の巨人「…」





    リヴァイ「…もらった」ビュッ!






    ガキィィィンッ!!


    リヴァイ「!?」







    神の巨人「…」


    リヴァイ「刃が…通らねぇ?」


    エルヴィン「硬化能力か!?」


    ハンジ「いや、見た目には何も変化がないぞ!!」


    アルミン「常時、硬化できる能力が!?」





















    「硬化能力?そんな安っぽいものではない」


    一同「!?」


  409. 443 : : 2014/05/07(水) 22:57:59


    エレン「誰だ!?」


    リヴァイ「いや、この声は…」









    「私だよ。忘れたとは言わせんぞ」









    エルヴィン「…ロッド・レイスか」


    ロッド「ご名答。数分ぶりだね、諸君」


    アルミン「何故…?あなたはさっき、巨人に…」


    ロッド「そう、私は神の巨人に食われた」


    ロッド「だが!そのおかげでこうして神の巨人と一体化し、新たな肉体を手に入れたっ!!」









    ロッド「言うなれば今の私は神の力を持った巨人、すなわち『神撃の巨人』!!!!!」


  410. 445 : : 2014/05/10(土) 12:32:19


    ハンジ「神撃の巨人…」


    リヴァイ「何だって構わねぇ。死んだと思ってたてめぇが生きてたんだ、これほど嬉しい事はねぇ…」


    ロッド「ふふふ、そうか、嬉しいか。望み通り、私を殺してみるか?」


    リヴァイ「…後悔するなっ!!」ジャキッ!


    エルヴィン「下がれリヴァイっ!!そいつに刃は…」






    ガキィィィンッ!!!






    リヴァイ「…チッ!やはり効かねぇのか…!!」


    ロッド「神である私に、そんな攻撃が通用するわけが無かろう」

  411. 446 : : 2014/05/10(土) 12:45:28


    アルミン「だけど、硬化もなしになぜ刃が通らないんだ!?」


    ロッド「貴様らは知っているか?この大気というものにも、重さがあるという事を」


    エレン「何の話だ…?」





    ロッド「大気の重さにより、我々の人体には想像を絶する気圧がかかっている。なのに、なぜ人体が潰れないか」


    ロッド「それは外からかかる圧力と同等の力で、体内から押し返す力が発生しているからだ」


    ロッド「その押し返す力により、我々の肉体はこの姿を保っているというワケだ」


    ジャン「だから何だってんだ!!それとお前に刃が通らねぇのと、何の関係がある!?」





    アルミン「なるほど、そう言う事なのか…」


    ハンジ「とんでもない奴だね…」


    ジャン「え…?」

  412. 447 : : 2014/05/10(土) 12:56:14


    ロッド「それと同じ原理だ。私の体に受けた衝撃は、同等の力で押し返される。それにより、いかなる攻撃も私には通らない」


    ロッド「刃だろうと拳だろうと、いかなる物であってもだ」


    ロッド「貴様ら下等種族が、私に傷をつけることなど不可能なのだよ」


    リヴァイ「確かに厄介な能力だが…」





    リヴァイ「神だのとほざく割には、随分とチンケな能力だな。てめぇの言う神ってのは、そんなもんで満足なのか?」


    ロッド「馬鹿を言え。能力のポテンシャルはこんなものではない」


    ロッド「いいか?そもそも巨人とは、人間の完全上位互換種だ。全てにおいて、人間より優れている」


    ロッド「知能、身体能力、自然治癒力。これら全てにおいて、だ」


    ロッド「人間に備わる全ての器官、機能、これらを限界まで底上げすることこそが、巨人化の真髄なのだよ」


  413. 448 : : 2014/05/10(土) 13:08:06


    リヴァイ「知能?壁外をうろついてる馬鹿共にも、同じことが言えるのか?」


    ロッド「言っているだろう、あれらは失敗作であると。だからこそ、奴らは他の人間を求め、知性を補おうとしている」


    ロッド「私に言わせれば、そこにいる巨人化能力者も十分失敗作と言える」


    エレン「お前…」


    ベルトルト「言ってくれるじゃないか…」





    ロッド「この大いなる力を以て、私は壁外へと繰り出す。そして全世界を制圧し、手中に収めるのだ!!」


    ロッド「まずは手始めに、貴様ら諸共この狭い壁内の奴らを葬り去る!覚悟はいいか!?」


  414. 449 : : 2014/05/10(土) 13:20:14


    エレン「冗談じゃねぇ…」





    エレン「そんな身勝手、オレ達が許すわけねぇだろっ!!」


    ロッド「許す、許さないの問題ではない。これは神たる私の意思だ。何人たりとも妨げることなど出来ぬ!!」


    リヴァイ「御託はそこまでにしておけ。てめぇの口から溢れ出す安い言葉の数々、もう聞き飽きた…」


    リヴァイ「これ以上てめぇがチンケな巨人に成り下がる前に、さっさと息の根を…」ジャキッ


    ロッド「どこを見ている?」スッ


    リヴァイ「!?」






    アルミン「な…!?さっきまで奴は向こうにいたはず!!」


    ミカサ「移動…したの!?」


    ジャン「全く見えなかったぞ!!」


  415. 450 : : 2014/05/10(土) 13:32:08


    ロッド「言っただろう、巨人とは人間の完全上位互換種。全てにおいて人間を上回ると」


    ロッド「この驚異的な速度も、人間の筋力を数百倍に強化したが故の結果。驚くことではない」


    ベルトルト「嘘だろ…ライナーよりも速い…」


    リヴァイ「この野郎…!!」ビュッ!





    ガキィィィンッ!!





    ロッド「…かわすまでもない。この体には、いかなる攻撃も通らないのだからな」


    リヴァイ「チッ…」グググ…


  416. 451 : : 2014/05/10(土) 13:44:17


    ロッド「…ふっ」





    ビュゥゥゥゥゥゥゥッ!!!





    リヴァイ「ぐっ…!!」






    ドサッ…






    リヴァイ「がぁっ…」


    エレン「兵長っ!!」


    ハンジ「何だ!?吐息で吹き飛ばされたのか!?」


    エルヴィン「一瞬だが、台風並みの突風が発生した!!」


  417. 452 : : 2014/05/10(土) 13:56:25


    リヴァイ「ぐ…おぉ…」


    ジャン「おい、もしかして兵長ヤバいんじゃねぇのか…」


    ロッド「どうやらアッカーマンに相当遊んでもらったようだな。さっきも、立っているのがやっとだったはずだが?」


    リヴァイ「黙れ…」ゼェ…





    ロッド「強がりだけは人類最強だな。その姿に敬意を表して…」スッ…


    エレン「おい…何する気だ…」


    ロッド「…さらばだ」


    エレン「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」


































    ガシッ!!


  418. 453 : : 2014/05/10(土) 14:09:58


    ロッド「…む?」


    ライナー「ぬぅ…」グググ…


    ベルトルト「ライナーっ!!」





    ロッド「ほう、まだ動けたのか。私の一撃を止めるとは、素晴らしい」


    リヴァイ「てめぇ…」


    ライナー「人類最強が、こんなところでくたばってちゃカッコつかんでしょう…」


    ライナー「残念ながら、あんたじゃ力不足だ。自分でも分かってる筈では?」


    リヴァイ「…」


  419. 454 : : 2014/05/10(土) 14:20:22


    ライナー「こいつに対抗できる可能性があるとしたら、俺とエレンとベルトルトのみ」


    ライナー「だからあんたはみんなを連れて、安全な場所へ逃げてください」


    リヴァイ「この俺に、尻尾巻いて逃げろと言うのか?」


    ライナー「戦略的撤退です。仮にこいつを倒せたとして、あんたが死んでたんじゃ締まらないでしょう」


    ライナー「上には他にも仲間がいます。そいつらのためにも、ここはどうか…」


    ハンジ「リヴァイ、私からも頼む。ここは素直に引くべきだ」

  420. 455 : : 2014/05/10(土) 14:32:09


    ミカサ「しかし!エレンを置いて私達だけ逃げるなんて!!」


    エレン「ミカサ!!」


    ミカサ「!!」







    エレン「オレ達を…信じろっ!!」


    ミカサ「エレン…」


    ベルトルト「そう言う事だよ、皆。ここにいられても、正直迷惑だ。みんなを庇いながら戦える余裕は、ハッキリ言って無い」


    ジャン「お前、言うようになったじゃねぇか。もう腰巾着だのなんだのって馬鹿にできねぇな」


    アルミン「それじゃエレン、ライナー、ベルトルト、頼んだよ!!」


    エレン「おうっ!!」


  421. 456 : : 2014/05/10(土) 14:44:18


    リヴァイ「生き残り、刑を受けに戻って来い。勝手に死ぬことは許さん」


    ライナー「もちろんですよ」


    ベルトルト「地下牢と、審議の準備をしておいてください」


    エルヴィン「君たちに…敬意を!!」






    ダダダダダダダッ…






    エレン「さて…」


    ロッド「茶番は済んだか?待ちくたびれたぞ」


    ライナー「悪かったな。ここからは第2ラウンドだ!」


    ベルトルト「こっちも全力で行かせてもらう!覚悟しろっ!!」





    ロッド「…来い」


  422. 457 : : 2014/05/10(土) 14:54:09


    ベルトルト「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」





    プシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!





    ロッド「ほう、蒸気か?」


    ベルトルト「外から受けた力に対して、同等の力で押し返すと言うお前の能力」


    ベルトルト「だが、『熱』を押し返すことはできないはずだ!!」


    ロッド「考えたな。確かに、私の力では熱まで押し返すことはできん」


    ロッド「だが、だから何だと言うのだ?そんな技が当たるとでも?」


    ベルトルト「僕は高熱の物質を操作できる。そして…はあぁっ!!!」






    ジュウゥゥゥゥッ!!!






    ロッド「床に蒸気を?何の真似だ?」


  423. 458 : : 2014/05/10(土) 15:04:06


    ベルトルト「こうすることでこの部屋の床は、高熱を有することになる。これがどういうことか…」





    ゴゴゴゴゴゴ…





    ロッド「む?」


    ベルトルト「奴を捕えろっ!!」


    ロッド「なっ…」






    ゴゴゴゴゴゴ…






    ロッド「床が変形した…?」





    ガシッ!!





    ロッド「ほう…」


    エレン「すげぇ…!床から巨大な手が生えて来た!!」


    ライナー「高熱物質操作がここまでとは恐れ入ったぞ、ベルトルト」


  424. 459 : : 2014/05/10(土) 15:14:09


    ベルトルト「これであんたは動けない。喰らえっ!!」ビュッ!





    プシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!





    ロッド「はっはっは、面白い。やってみろ」


    ベルトルト「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」





    ジュウゥゥゥゥッ!!!!!!





    ロッド「ぬ…おぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」


    ライナー「効いてるぞ!!」


    エレン「そのまま焼き尽くしちまえっ!!」


    ベルトルト「う…おぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」







    ジュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!


  425. 460 : : 2014/05/10(土) 15:24:10


    ロッド「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」


    ベルトルト「う…おぉ…」





    ピタッ…





    エレン「何だ?どうしてやめちまうんだよ!!」


    ライナー「これ以上はベルトルトの体力が持たん」


    ベルトルト「はぁ、はぁ、どうだ…」


    ロッド「…見事。まさか私にこれほどのダメージを与えるとは」


    ロッド「だが!!」





    シュウゥゥゥゥ…





    ベルトルト「そんな…」


    ライナー「迂闊だった…。奴の力が圧倒的過ぎて忘れていたが、奴も巨人である以上…」


    エレン「…再生っ!!」


  426. 461 : : 2014/05/10(土) 15:34:20


    ロッド「普通の人間であれば、とっくに死んでいるような大火傷だ。だが、私には何の問題もない」


    ロッド「さて、神に仇なす愚かな生物として、貴様に裁きを与えてやらねばな」


    ベルトルト「くっ…」ガクガク…


    ベルトルト(力を使い過ぎた…体が…)


    ライナー「マズいっ!!ベルトルト!!」


    ロッド「散るがよい、哀れな戦士よ…」スッ…


    エレン「ベルトルトぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」





















    ザシュッ…


  427. 462 : : 2014/05/10(土) 15:44:11


    エレン「あっ…」


    ベルトルト「ぐ…ふっ…」


    ライナー「あれは…ツメか!?」


    ロッド「ツメの成長速度を一時的に早めただけだ。特別なことをしたワケではない」


    ロッド「そらっ」ビュッ!





    ドサッ…





    ベルトルト「がっ…」


    エレン「ベルトルトっ!!」


    ライナー「おい…腹にこんな大穴が…再生で賄いきれるのか…?」


    ロッド「何も心配することはない。お前たちはここで皆死ぬのだからな」


  428. 463 : : 2014/05/10(土) 15:53:57



    ロッド「さてと…」ザシュッ!


    エレン「自分の腕を斬り裂いた!?」


    ライナー「何をする気だ…」




    ロッド「こうするのさ。はあっ!!」ビュッ!


    エレン「うわっ!!」ベシャッ!


    ライナー「血かっ!?」ベシャッ!


    ロッド「ふふふ…」


    エレン「この野郎…!悪趣味だな…」


    ライナー「いや…やられた…」


    エレン「は?お前、何を…」グググ…







    エレン「!?」



  429. 464 : : 2014/05/10(土) 16:04:10


    ロッド「気付いたか?」


    エレン「何だよこれ…血が固まって…動けねぇ…」グググ…


    ライナー「血液は空気に触れると固まる。その性質が最大限に強化され、こうなるという事か…」


    ロッド「そうだ。凝固速度、強度、どちらにおいても神の領域。貴様らはもう逃げられん」


    エレン「ク…ソ…」グググ…






    ロッド「さて…貴様らは神の拳に、何発耐えられるのだろうな?」


    ロッド「一発か、十発か、あるいはもっと…。試してみる価値は十分にある」


    ライナー「お前…!」


    エレン「じわじわオレ達を甚振ろうってか…」


  430. 465 : : 2014/05/10(土) 16:14:07


    ロッド「あっさり殺してしまっては面白くないだろう。せっかくここまで来てくれたのだ、丁重にもてなさねばな」


    ライナー「この悪魔が!貴様こそ、この壁内に巣食う悪の根源だ!!」


    ロッド「黙れ」ビュッ!





    ドゴッ!!





    ライナー「があっ…」


    ロッド「神に向かって何たる言い草だ。立場をわきまえろ、下等種族が」


    ライナー「ぐ…何という重い一撃だ…」


  431. 466 : : 2014/05/10(土) 16:24:59


    ロッド「喜べ。これから貴様らには、好きなだけ味わわせてやる…」


    ロッド「…さぁ、心行くまでフルコースを堪能するがいい」





    バキッ!!





    エレン「ぐっ…!」


    ロッド「ふはははっ!」






    ドゴッ!!






    ライナー「ぐふっ!!」


    ロッド「はっはっはっはっ!!」







    ベキッ!バキッ!!







    エレン「ぐあぁっ!!」


    ロッド「あーっはっはっはっはっはっはっ!!!!!」








    ドゴッ!!ベキッ!!グシャッ!!!








    ライナー「ぬあぁっ!!!!」


    ロッド「わははははははははははははははははっ!!!!!!!!!」









    ドゴドゴッ!!メキッ!!バキバキッ!!!









    エレン&ライナー「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」


























    ロッド「あはアハアははあハハぁhlはっぁははっッァァァぁっぁははハッはぁhぁぁははぁh!!!!!!!!」





















    ベキッ!!グシャッ!!バキバキッ!!ドゴッ……



  432. 467 : : 2014/05/10(土) 18:40:12


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    エレン「」


    ライナー「」


    ベルトルト「」




    ロッド「…ふぅ、少々遊びすぎたか。せっかくのおもちゃが台無しだ」


    ロッド「だが、辛うじて息があるようだな。力加減に苦労したぞ」


    ロッド「うっかり殺してしまっては、これから始まる絶望ショーの観客として招くことができなくなってしまうからな」


    ロッド「これから消えゆくせめてもの間に、現世の地獄というものを体感するがよい…」


    ロッド「…ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」







    ゴゴゴゴゴゴ…


  433. 468 : : 2014/05/10(土) 18:46:08


    エレン「…」


    エレン(何だ…奴の体がデカくなってく…?外に出て暴れるつもりか…?)




    ライナー「…」


    ライナー(この状態では何もできん…。奴が好き放題する様を、黙って見ているしかないのか…)




    ベルトルト「…」


    ベルトルト(このままだと、壁内はどうなるのだろう…。奴の力の前に、人類はなす術もなく滅ぶ…?)




    「…」




    ロッド「ふははははははははははっ!!!!!!」ゴゴゴゴゴゴ…











    「…いや!!」
















    エレン・ライナー・ベルトルト「そんなことは…させるかっ!!!!!」



  434. 469 : : 2014/05/10(土) 18:52:12


    ロッド「無駄だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」







    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!!







    ベルトルト「城が…」


    ライナー「崩れるっ!!!」


    エレン「伏せろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」
















    ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!!!
















    パラパラ…


  435. 470 : : 2014/05/10(土) 18:58:07


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!!!







    ミカサ「城が…崩れたっ!?」


    ハンジ「危なかったね…。あそこにたら、私達は今頃…」


    アルミン「でも、エレン達がっ!!」


    リヴァイ「あいつらがこの程度でくたばると?」


    エルヴィン「無いな。万に一つも」


    ジャン「あれを…あれを見てくださいっ!!」
















    「ふははははははははははっ!!!!!!」


    一同「!?」


  436. 471 : : 2014/05/10(土) 19:04:29


    エルヴィン「何だ…あの巨人は…」


    ハンジ「ミットラス城が崩れた場所に…!?」


    リヴァイ「間違いねぇ。ヤツだ」






    ロッド「ふははははははははははっ!!!!!!ごきげんよう、愚かな人間共よ!!」






    王都民「何だ!!あのバケモノは!!」


    王都民「巨人よっ!!」


    王都民「どうして王都に巨人が!?」


    王都民「そんなこと知るかっ!!逃げろぉぉぉぉっ!!!!!」


    アルミン「何てことだ…」


    ミカサ「大きい…超大型よりも、さらに…」


  437. 472 : : 2014/05/10(土) 19:10:05


    ハンジ「さっき垣間見せた規格外の戦闘力に加え、あのサイズ。これはもう…」


    リヴァイ「あの三人はどうなった?威勢だけはよかったが、あれはハッタリか?」


    ユミル「いや…」


    ジャン「ユミル!気が付いたか!!」


    ユミル「感じる。あいつらの鼓動を確かに、な。そのうちきっと…」







    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!







    ユミル「ほらな」









    エレン巨人「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」


    鎧の巨人「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」


    超大型巨人「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」


  438. 473 : : 2014/05/10(土) 19:15:32


    ミカサ「エレンっ!!」


    ハンジ「あれは通常サイズの巨人態!!」


    リヴァイ「そうだ。それでいい」


    リヴァイ「あれだけ大ミエ切ったんだ、死に物狂いでやってもらわなきゃ困る」






    超大型巨人「」ガシッ!


    ロッド「何をする気だ?」


    超大型巨人「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」ボォォォォッ!!!


    ロッド「凝りもせず熱攻撃か。愚かな…」ビュッ!





    ドゴッ!!





    超大型巨人「」グラァ…





    王都民「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!巨人が倒れるっ!!」


    王都民「早く逃げろっ!!殺されるっ!!」






    「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」






    バターンッ!!!

  439. 474 : : 2014/05/10(土) 19:20:04


    超大型巨人「…」


    ベルトルト(くっ…!やはり抑えつけるのも熱でダメージを与えるのも無理か…)


    ベルトルト(それに…)




    王都民「」


    王都民「」




    ベルトルト(今ので何人かが犠牲に…。ロッドは本気で、壁内を丸ごと消すつもりなのか…!?)


    ロッド「はっはっはっはっ!!逃げ惑うだけの蛆虫と、群がる3匹の小蠅!!」


    ロッド「私から見れば違いなどない!!どちらも無力で矮小な下等生物よ!!」


  440. 475 : : 2014/05/10(土) 19:24:28


    ロッド「取るに足らないゴミ共め!まとめてこの場から消え失せろっ!!」スゥゥ…


    エレン(あいつ!何かする気だ!!)


    ライナー(させんっ!!)




    鎧の巨人「」ダッ!


    エレン(ライナーっ!!)




    鎧の巨人「」ガシッ!!


    ロッド「む?貴様もか?」


    ライナー(これ以上好き勝手させるかっ!!)


    ロッド「無駄だ。王都ごと、まとめて消し飛べ…」







    ロッド「…はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」







    ビリビリビリビリビリッ!!!!!!!!


    一同「!?」


  441. 476 : : 2014/05/10(土) 19:28:04


    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!






    ガラガラガラガラガラッ!!!!!!!!!






    アルミン「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」


    ミカサ「これは…声の振動!?」


    ハンジ「これだけ距離を取っているのに、ものすごい衝撃が伝わってくる!!」


    ユミル「何が人間の上位互換だ…。あんなの、ただのバケモノだろうが!!」


    エルヴィン「向こうにいる人々やエレン達は…」


    リヴァイ「…」






    ロッド「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」


    エレン(ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!)


    ライナー(ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!)






    エレン巨人&鎧の巨人「」ドォォォォンッ!!!!


    ベルトルト(エレンっ!ライナーっ!クソ、すごい衝撃だっ!!)


  442. 477 : : 2014/05/10(土) 19:32:09


    エレン巨人「」


    鎧の巨人「」


    ベルトルト(意識を失ったのか…?周囲の建物もめちゃくちゃだ。これでは、逃げ遅れた人達はもう…)


    ロッド「さて、後は貴様だな」


    ベルトルト(!!)






    ロッド「図体がデカいばかりの木偶の棒よ。逃げられるものなら逃げ遂せてみるがよい」


    ベルトルト(ふざけるな…!誰が逃げるものか!!)


    ロッド「まぁ…逃げようが逃げまいが、結果は同じだがな…」



  443. 478 : : 2014/05/10(土) 19:36:07


    ロッド「…さらばだ」





    ドスッ!!





    ベルトルト(あ…)


    超大型巨人「」バターンッ!!






    ジャン「ベルトルトまでやられた!!」


    ユミル「ここまでか…」






    ロッド「わははははははははははははははははっ!!!!!!!!!」




    超大型巨人「」シュウゥゥゥゥ…


    鎧の巨人「」シュウゥゥゥゥ…




    ロッド「ん?」


    ライナー&ベルトルト「」ゴロッ…


    ロッド「何だ、とうとう巨人態を保てなくなったか。貧弱な人間共だ」


  444. 479 : : 2014/05/10(土) 19:40:10


    ライナー「うぐ…」


    ベルトルト「エレンは…?」




    エレン巨人「…」




    ライナー「おい!エレン、聞こえるか!?」


    エレン巨人「」コクン…


    ベルトルト「辛うじて意識はあるようだね…」


    ライナー「だが…あの状態ではどの道闘えんだろう…」


    ベルトルト「もう…お仕舞なのかな…」


    ライナー「悔しいがあんなバケモノ、俺達でどうこうできるとは思えん…」


  445. 480 : : 2014/05/10(土) 19:44:05


    ベルトルト「目的を果たして…故郷に帰りたかったなぁ…」


    ライナー「別にあいつらを助けずに、さっさとエレンを連れて逃げる手もあったはずだが?」


    ベルトルト「何でそうしなかったんだろう。わざわざこんな奴相手に戦っちゃってさ…」


    ライナー「全くだ。大馬鹿だよ、俺達は…」


    ベルトルト「本当だよ。これじゃ、喰われたマルセルに会わせる顔が…」







    ベルトルト「…あっ!」


    ライナー「…おい!」


    ベルトルト「まさかライナー、僕と同じことを…!?」


    ライナー「おそらくな。最後の手段としては持って来いだと思うが?」


  446. 481 : : 2014/05/10(土) 19:48:11


    ベルトルト「本気…なんだね…?」


    ライナー「これしか方法はない。乗り掛かった舟だ、兵士として最後まで責任を果たす!!」


    ベルトルト「ライナー…君は…相変わらずだね…」


    ライナー「兵士としての責任を果たす。それが戦士としての使命だ!!」


    ベルトルト「…よし!覚悟を決めよう、ライナー!!」






    ライナー「エレン!!聞いてくれ!!」


    エレン巨人「」ピクッ


    エレン(ライナー…?一体何だってんだ?)


  447. 482 : : 2014/05/10(土) 19:52:09


    ライナー「この場で奴を倒せる可能性があるとしたら、それはお前だけだ!!」


    エレン(何言ってんだよ、3人がかりでも歯が立たなかったんだぞ?それをオレ一人でやれるわけが…)


    ライナー「とっておきの最終手段が、一つだけある。もう、この方法に賭けるしかない」


    エレン(最終手段…?)


    ライナー「知っているか?巨人というものは、喰った知性巨人の能力を受け継ぐことができると…」


    エレン(は…?)






    ライナー「正確には、喰った相手の『巨人態をコントロールする術』を受け継ぐんだ」


    ライナー「俺たち巨人化能力者というのは、元々は壁外に存在する無知性の連中と同じ状態だった」


    ライナー「だが、他の巨人化能力者を食することにより、自身の巨人態を操作する術を手にすることができるんだ」


    エレン(言ってる意味が分からねぇぞ…)


  448. 483 : : 2014/05/10(土) 19:55:38


    ライナー「つまり、俺もお前もベルトルトも、アニもユミルも、誰かしらを食って今の姿を手に入れたという事なんだ」


    ベルトルト「まぁ、ユミルの場合は僕らの仲間を食ったからなんだけどね」


    エレン(それじゃ、オレも誰かを食ったから、こうして巨人化を操作できるってのか…)


    ライナー「唐突の話で信じられないのは分かる。だが、今は細かく説明している暇はない!」





    ライナー「単刀直入に言うぞ!エレン、今から俺とベルトルトを食え!!」


    エレン(…は!?)


    ライナー「余計なことは考えるな!俺達を食う事によって、お前は俺達の能力を得られる!!」


    ライナー「3人の力を一つに合わせる!これしかもう、俺達に残された方法はないっ!!」


  449. 484 : : 2014/05/10(土) 20:04:27


    エレン(正気なのかライナー!!そんなことをしたら、お前たちは…)


    ライナー「兵団との約束…生きて帰ってちゃんと刑を受けるというのを守れなくてすまない…」


    ライナー「だが、このままではどの道全滅は必至。約束どころではないからな」


    ベルトルト「君たちを本当の仲間だと思っていた。あの時の僕の言葉に、嘘偽りはないよ」


    ベルトルト「未練や後悔が無いと言ったらウソになるけど、君達のために死ねるのなら…」








    ライナー&ベルトルト「…命など惜しくはないっ!!」


    エレン(お前ら…)


  450. 485 : : 2014/05/10(土) 20:08:17


    ジャン「おい、向こうであいつら何してんだ?」


    アルミン「何か話をしてるのか?」


    ユミル「あいつら…」


    ハンジ「何か、嫌な予感がするけど…」


    リヴァイ「お前ら、あいつらの決意に水を差すマネはするんじゃねぇぞ」


    ハンジ「え…?」





    リヴァイ「ここが正念場だ。お前らの選択が正しいかどうか。結果で証明しろ、エレン」


    ミカサ「エレン…」


  451. 486 : : 2014/05/10(土) 20:12:05


    エレン(…)




    エレン(よく分かんねぇけど、お前らの覚悟はよく分かった)


    エレン(安心しろ。オレは必ず、あいつをブッ倒す。だから…)


    エレン(…お前らの命、無駄にはしねぇぞ!!!!!)







    エレン巨人「ウオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!」







    ロッド「作戦会議は終わったか?待ちくたびれたぞ」


    エレン巨人「」ガシッ!


    ライナー「…」


    ベルトルト「…」




    ロッド「む?何をする気だ?」


  452. 487 : : 2014/05/10(土) 20:16:06


    エレン(戦士ライナー、戦士ベルトルト、お前たちの命…)


    エレン(…このオレが、確かに預かり受けた!!!)






    エレン巨人「」カパァ…


    ロッド「なっ!?」







    エレン巨人「」バクンッ!!







    アルミン「えっ!?」


    ジャン「何してんだエレンの奴!!」


    ミカサ「嘘…」


    ハンジ「何てことだ!!こんな時に理性が吹き飛んだのか!?」


    リヴァイ「…」


  453. 488 : : 2014/05/10(土) 20:20:12


    エルヴィン「あれがエレンの選択か。いや、エレン“達”と言うべきかな」


    ユミル「そいつを選んだからには、もう後戻りできねぇぞ、エレン」


    ユミル「ライナーとベルトルさんのためにも、お前の勝利は至上命題だ。歯ぁ食いしばってやり遂げろ…」







    エレン巨人「ウオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!」







    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!







    ビキビキビキビキビキビキビキビキッ!!







    ロッド「ほう…。超大型のサイズに、鎧の皮膚硬化。先ほどよりはまともな姿になったじゃないか」


  454. 489 : : 2014/05/10(土) 20:24:10


    ロッド「だが、その程度で神たる私に勝てるとでも?」


    エレン「勝てるさ!!」


    ロッド「む?」


    エレン「見せてやる…!これがオレの…オレ達の真の力だっ!!!!」







    エレン「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」









    ガリッ!!









    カッッッッッッッッッッッッッ!!!!









    ハンジ「あれはっ!!」


    アルミン「『二段巨人化』!!」


    ジャン「あの状態からさらにデカく…!!どうなっちまうんだ!?」


  455. 490 : : 2014/05/10(土) 20:28:08


    エレン「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」











    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!











    ロッド「おぉ…」


    エレン「うぅ…うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」









    エルヴィン「デカい…!一体何メートルだ!?」


    ハンジ「もはや計測不能だよ…。何であのサイズで直立できるんだよ…」


    リヴァイ「あれは人類の意思の象徴。敵に対する反抗と進撃の嚆矢が具現化した姿。即ち…」











    リヴァイ「…『進撃の巨人』」











    アルミン「『進撃の巨人』…」


    ミカサ「エレン…」


  456. 491 : : 2014/05/10(土) 20:32:03


    エレン「すげぇ…とんでもねぇ力が湧いてくるのを感じる…」




    エレン「ライナー!ベルトルト!お前達の命は、絶対に無駄にしねぇぞ!!」


    ロッド「ほざけ!!ただデカくなった程度で、神に勝てると思うなっ!!」ビュッ!





    ガキィンッ!!





    ロッド「なっ…!私の拳が通用しない!?」


    エレン「鎧の皮膚に、そんな攻撃が通用するわけねぇだろっ!!」


  457. 493 : : 2014/05/10(土) 20:42:14


    ロッド「小癪な…!ならば今度は…」ジュウゥゥゥゥッ




    ロッド「あっ!?熱いっ!!なんだこれは!!」


    エレン「超大型の高温の肉体だ。触れれば火傷は避けられねぇぞ!!」


    ロッド「ぐ…あ…何という熱だ…」


    ロッド「しかも…再生がままならぬ…!どうなっているのだ…!?」


    エレン「知るかよ。高熱でお前の皮膚細胞が死滅したんじゃねぇのか?」


    ロッド「ぐぬぬ…どこまでもコケにしおって…!!」


  458. 494 : : 2014/05/10(土) 20:50:31


    ロッド「第一、神を見下すとは何事だ!!その無駄に巨大な姿、全く腹立たしいことこの上ないぞ!!」


    エレン「神なんてのはこの世にいねぇよ。いるのは、神を信じる人間だけ」


    エレン「お前みたいに自分を神だと思い込んでる勘違い野郎には、ちょっとお灸をすえてやらねぇとな…」


    ロッド「黙れ!私は神だ!!壁外を統一し、私こそが唯一の神となるのだっ!!」


    エレン「まだ分からねぇか馬鹿野郎がっ!!それが勘違いだって言ってんだ!!」




    エレン「そんなこと言ってるヒマがあるなら、ヒストリアに謝罪の一言でも言いやがれってんだ!!」


    ロッド「ヒストリア…」


  459. 495 : : 2014/05/10(土) 20:58:15


    ロッド「…馬鹿を言うな。奴は私の計画のために用意したコマに過ぎん。そんな奴に、どうして謝罪が必要なのだ?」


    エレン「…」




    ロッド「ヒストリアに限らず、フリーダもアッカーマンもそうだ!誰もが皆、私のために動いてくれた!!」


    エレン「…」




    ロッド「全ては私のために!下等生物共は、黙って私に心臓を捧げればよいのだっ!!」


    エレン「…もういい、その口を閉じろ。お前の安っぽいセリフは聞き飽きた」





    エレン「もう終わりにしよう。こんな馬鹿げた争いは。オレが鉄槌を下してやるよ…」スッ…


    ロッド「馬鹿め、忘れたか!?私にそんな攻撃が効かぬという事を!!」


    エレン「やってみれば分かることだ…」

  460. 496 : : 2014/05/10(土) 21:06:20


    エレン「…消えろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」ブンッ!!







    ドッゴォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!







    ロッド「ぬんっ!!!」グググ…


    ロッド(何と重い一撃…!!この体でなければ、受け止めることはできなかった…)


    ロッド(だが、所詮は下等生物の拳。この私には通用しない…)メキッ…




    ロッド「!?」




    エレン「う…うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」


    ロッド「馬鹿な…肉体が崩壊し始めている…!?」メキメキッ…


  461. 497 : : 2014/05/10(土) 21:14:11


    ロッド「何故だ!?神たる私に、貴様のような奴の攻撃が通用するはずが…」





    ボロボロ…





    ロッド「ぬおぉぉぉっ!!崩壊が止まらぬ…!!」


    ハンジ「これは…勝負あったね…」


    エルヴィン「あれだけ重い一撃では、さすがの“神”とやらも無事ではないようだな」


    アルミン「エレンの…人類の…勝ちだっ!!」


    ジャン「やれっ!!エレンっ!!」


    ミカサ「終わらせて…エレンっ!!!」


  462. 498 : : 2014/05/10(土) 21:22:15


    エレン「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!!!!!」


    ロッド「ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!!」









    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!









    ロッド「」ボロボロッ…



    ロッド(崩壊が…それにもう、肉体が限界だ…。これまでなのか…)


    ロッド(私の長年の野望が…壁外の国々の統一が…こんなところで…)


    ロッド「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!!」


    エレン「これが!!人類の一撃だっ!!!」















    エレン「…『真・撃』!!!!!!!」















    ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!















    ロッド「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!!」
















    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!


  463. 499 : : 2014/05/10(土) 21:30:22


    ジャン「うおぉぉぉぉっ!!!!すげぇ衝撃だっ!!!!!」


    ハンジ「ひぇぇぇっ!!!!王都が滅びるっ!!!!」


    エルヴィン「ロッドとエレンはどうなった!?」






    神の巨人「」ガラガラ…






    リヴァイ「向こうは原形を留めちゃいねぇ。もう奴は終わりだ」






    進撃の巨人「…」






    アルミン「あの巨人も動きを止めた!!」


    ジャン「力を使い果たしたってところか…?」


    ミカサ「エレンは!?エレンはどこ!?」


    ユミル「普通に考えりゃ、あのデカブツのうなじにいるはずだが…」


    ハンジ「…あれを見て!!」









    エレン「」ヒュウゥゥゥ…


  464. 500 : : 2014/05/10(土) 21:38:17


    ミカサ「エレンっ!!」


    アルミン「落ちるっ!!あの高さじゃ…!!」


    ジャン「いくら巨人って言ったって、タダじゃ済まねぇぞ!!」




    ミカサ「エレンっ!!今助けるっ!!」ダッ!


    ハンジ「待てミカサ!今から行って間に合うわけがないだろうっ!!」


    ミカサ「でもっ!!エレンがっ!!」


    ハンジ「それに、今向こうは危険だ!!崩れ落ちる巨人の肉体と、崩壊した建物の山で地獄も同然だ!!」


    ミカサ「関係ないっ!!私はエレンを助けないと…」





















    ドサッ…





















    ミカサ「あ…」


  465. 501 : : 2014/05/10(土) 21:46:32


    ~同刻・トロスト区壁上~



    ピクシス「探したぞい、アンカよ」


    アンカ「…」




    グスタフ「お前、よくも司令を…!」


    ピクシス「もう良いグスタフ。過ぎたことじゃ」


    グスタフ「しかし…!」


  466. 503 : : 2014/05/10(土) 21:54:09


    アンカ「司令、今までお世話になりました。私はもう、この壁の中に用はありませんので」


    ピクシス「どう言う事じゃ?」


    アンカ「もう王政は終わりでしょう。そうなれば我々対人制圧部隊も、行き場を失う」


    アンカ「そうなれば当然、皆が黙ってないでしょう?裏切り者である私なら、尚更」


    グスタフ「当たり前だ!お前を放っておくわけがないだろう!!」


    ピクシス「グスタフ」


    グスタフ「…っ!」


  467. 504 : : 2014/05/10(土) 22:02:29


    アンカ「結局、私の居場所はここにもなかった。また旅に出なければね」


    ピクシス「旅…?」




    アンカ「知っていますか、司令?人間がいるのは、何もこの壁の中だけではないんですよ」


    アンカ「私は今までいろいろな場所に行きましたが、どこにも私の居場所はありませんでした」


    アンカ「今まで行った中で、この壁の中が一番居心地が良かったのですが…」


    アンカ「…結局、ここにもありませんでした」




    ピクシス「して、お主はこれからどうするつもりじゃ?」


    アンカ「…こうします」スッ…


    グスタフ「なっ!?」









    ガリッ!!









    カッッッッッッッッッッッッッ!!!!
















    アンカ巨人「」ズウゥゥゥン…


  468. 505 : : 2014/05/10(土) 22:10:36


    グスタフ「巨人…!?アンカ!!お前巨人だったのか!!」


    ピクシス「美しい…」


    グスタフ「司令っ!?」
















    アンカ巨人「Auf Wiedersehen(さようなら)…」
















    ドシンドシン…
















    グスタフ「行ってしまった…。一体何者なんだ、あいつは…」


    ピクシス「超絶美女の巨人…」


    グスタフ「ちょっと司令…」


  469. 506 : : 2014/05/10(土) 22:18:55


    ピクシス「決めたぞグスタフ!わしはこれから、調査兵団に入る!!」


    グスタフ「はっ!?」





    ピクシス「あの巨人こそ、わしが長年追い求めていた超絶美女の巨人っ!!」


    ピクシス「この機会をみすみす逃すわけにはいかん!!駐屯兵団は退団じゃ!!」


    グスタフ「司令、何をおっしゃってるんですか!!」


    ピクシス「エルヴィンに頼み込んで、調査兵の新兵としてあの巨人を探し出すぞ!!」





    ピクシス「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!やってやるぞぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」





















    グスタフ「…クソジジイ」ボソッ


  470. 507 : : 2014/05/10(土) 22:26:24


    ~ストヘス区~



    マルコ「ふぅ、ここまで来れば一安心かな」


    アニ「まさか、王都があんなことになるなんてね」


    マルコ「全くだよ。王もあれじゃ無事ではないだろうね」




    アニ「これから…どうしようか」


    マルコ「どうって?」


    アニ「いや、私達がこのままノコノコ戻ったところで、奴らに捕まって終わりでしょ」


    アニ「あいつらは私達を仲間だと言ってくれたけど、だからってすんなり帰るわけにもいかないし…」


  471. 508 : : 2014/05/10(土) 22:34:09


    マルコ「じゃあさ…」






    マルコ「…もう、僕ら二人でどこか行こうよ。どこか、遠い土地へ」


    アニ「どこかって…壁外に行くって事?」


    マルコ「そうだよ。壁外にはたくさん国があるんだ、不可能じゃないよ」


    アニ「馬鹿だね、外には巨人がたくさんいるでしょ。どうやって辿り着くの?」


    マルコ「馬鹿は君だろ。僕らだって巨人じゃないか。この力があれば、壁外でもどうにか渡っていけるよ」


    アニ「無知性5メートル級がイキがるんじゃないよ。あんた程度じゃすぐに食われてお仕舞だよ」


    マルコ「大丈夫。アニの三次元座標もあるしね」


    アニ「結局は他力本願じゃないか」


    マルコ「頼ってもらえるだけ幸せだと思ってよ」


  472. 509 : : 2014/05/10(土) 22:43:04


    アニ「まったく…」


    マルコ「ふふ…」







    アニ「気に食わない」


    マルコ「え?」







    アニ「あんたのその笑顔。馬鹿にされてるみたいで気に食わない」


    マルコ「それは…ごめんよ」







    アニ「…気に食わないけど、あんたの話に乗ってあげるよ。楽しませてくれるんだろうね?」


    マルコ「…あぁ、約束するよ」


    アニ「そう。それじゃ…」


    マルコ「…行こうか」





















    タッタッタッタッ…


  473. 510 : : 2014/05/10(土) 22:43:28




























































  474. 511 : : 2014/05/10(土) 22:50:11


    崩壊した2体の巨人の破片は、およそ半日に渡って王都へ降り注いだ。



    神の巨人による王都襲撃、及び巨人同士の激しい戦闘によって、
    王都の人間のほとんどが負傷、死亡、あるいは行方不明となった。






    壊滅的被害を受け、王都及び王政は機能を停止。






    さらにフリーダとヒストリアによって、現王政が偽りであること、
    レイス家が真の王家であること、そしてロッド・レイスの企てなど、
    その全てが二人の口から壁内人類へと語られた。



    その上で現王政を完全廃止とし、それに取って代わる新たな自治制度の議論が
    ダリス・ザックレーを中心とした議会によって取りまとめられている最中である。




    その自治体制のトップにフリーダを推す声が多かったが、フリーダは辞退。
    ヒストリアと共に、兵団の仲間たちと共に暮らす道を選んだ。


  475. 512 : : 2014/05/10(土) 22:58:23



    事件から2か月、壁内は以前の平穏を取り戻しつつあった。







    兵団の捜索部隊によって、王都の行方不明者は次々と発見された。
    遺体となって発見されたロッド・レイスも、兵団の手によってひっそりと回収された。



    しかし、対人制圧部隊をはじめとする王政に関わる人間達の行方は判明しなかった。




















    そして、彼も……


  476. 513 : : 2014/05/11(日) 13:10:24





























































  477. 514 : : 2014/05/11(日) 13:10:52


    ~調査兵団本部~



    エルヴィン「…以上で会議を終了とする。何か質問はあるか?」


    ミカサ「あの」


    エルヴィン「何だ?」





    ミカサ「エレンは…まだ発見されていないのでしょうか?」


    エルヴィン「発見の報告があれば、いの一番にこちらに連絡が来る。残念だが…」


    ミカサ「そうですか…」


    リヴァイ「何か?そんなにあいつの死体が見てぇのか?」


    ミカサ「…っ!」ギロッ!


    アルミン「ミカサ、落ち着いて…」


  478. 515 : : 2014/05/11(日) 13:18:27


    ミカサ「エレンは…生きてます!」


    リヴァイ「希望を持つのは悪い事じゃねぇ。だが、現実を受け入れるのも大切だろう?」


    ミカサ「生きてます…!!」





    リヴァイ「…勝手にしろ。会議は終わりだ、さっさと部屋にでも戻れ」


    ミカサ「…」


    アルミン「し…失礼しますっ!」







    タタタッ!







    ガチャン


  479. 516 : : 2014/05/11(日) 13:26:06


    ハンジ「リヴァイ、言い過ぎじゃない?」


    リヴァイ「淡い妄想に縋るガキは、見てて胸糞が悪い。あのくらいでちょうどいい」


    ハンジ「全く…」







    リヴァイ「俺も戻る。まだ掃除の途中だったんでな」







    スタスタ…







    ガチャン…


  480. 517 : : 2014/05/11(日) 13:34:42


    ハンジ「まったく、リヴァイのヤツ…」


    エルヴィン「まぁ、リヴァイの言う事も分かる。あれはあれでリヴァイなりの愛情という奴だろう」


    ハンジ「うわっ、気持ち悪いっ」


    エルヴィン「それよりハンジ、頼んでおいた書類はどうなった?」


    ハンジ「あっ…」







    エルヴィン「…さっさとやって来い」


    ハンジ「すいまっせーんっ!」







    ガチャンッ!


  481. 518 : : 2014/05/11(日) 13:42:06


    エルヴィン「全く…」





    ガチャ…





    エルヴィン「どうしたハンジ?まだ何か用か?」



















    「調査兵団本部はこちらでよかったかな?」


  482. 519 : : 2014/05/11(日) 17:12:54


    エルヴィン「なっ…」






    「対人制圧部隊から、今日付けで異動になった。よろしく頼む」






    エルヴィン「ミケ…」


    ミケ「…なんてな。久しぶりだな、エルヴィン、傷は癒えたか?」


    エルヴィン「あぁ、この通りだ。右腕が生えてくれればさらに万々歳なんだがな」


    ミケ「尤もだな。無論、その時はお前を巨人だと判断し、削ぎにかからねばならんがな」


    エルヴィン「調査兵団みたいなことを言うんだな、ミケ」


    ミケ「仕方ないだろう、俺は調査兵団分隊長なのだから」







    エルヴィン「…よく戻ってきてくれた」


    ミケ「正直、戻るつもりは無かった。が、もう俺には他に居場所が無かった」


  483. 520 : : 2014/05/11(日) 17:20:48


    ミケ「もし、お前たちが俺を受け入れてくれるのなら、もう一度ここで…」


    エルヴィン「愚問だな。俺がお前を拒絶する理由があると思うか?」


    ミケ「エルヴィン、お前…」







    エルヴィン「みんな受け入れてくれるさ。サシャだって今は、調査兵として働いてくれている」


    ミケ「あの事を無かった事にするつもりはない。だが、約束しよう」


    ミケ「俺は今度こそ人類のため、調査兵として身を粉にしてお前に心臓を捧げると」








    エルヴィン「その言葉、しかと聞き入れた。頼んだぞ、ミケ・ザカリアス分隊長!」



    ミケ「…はっ!!」バッ!



  484. 521 : : 2014/05/11(日) 17:28:05


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




    「…」




    ハンジ「そんなところで突っ立って、何してるの?」


    「!?」


    ハンジ「全く、戻って来るなら来るって先に一言入れておいてよ…」













    ハンジ「…モブリット」


    モブリット「…」


  485. 522 : : 2014/05/11(日) 17:36:11


    ハンジ「何そんな辛気臭い顔してるのさ。私に怒られるとでも思った?」


    モブリット「それは…」




    ハンジ「立ち話もなんだから、とりあえず入りなよ。これでようやく約束も果たせそうだしね」


    モブリット「約束…?」


    ハンジ「ほら、入った入った」グイッ


    モブリット「うわっ!」


    ハンジ「ほら、座って座って!」


    モブリット「…失礼します」ガタ



  486. 523 : : 2014/05/11(日) 17:44:29


    ハンジ「私言ったよね?『おいしいコーヒー淹れて待ってる』って」ガサガサ


    モブリット「あっ…」





    ハンジ「いやぁ、苦労したんだよ。何せこの豆は、壁内最高級との呼び声高いブツなんだからね」


    モブリット「わざわざ…私のためにそのようなものを…」


    ハンジ「そうは言っても、商会のおっさんを脅迫すれば簡単に手に入ったけどね」


    モブリット「相変わらず、あなたって人は…」ハァ


    ハンジ「お?そうそう、その顔!やっぱモブリットはそうでなくちゃ!」


    モブリット「!!」



  487. 524 : : 2014/05/11(日) 18:00:35


    ハンジ「…はいどうぞ」コト


    モブリット「…なんていい香り」


    ハンジ「冷めないうちに早く。こいつは絶品だよ」


    モブリット「…いただきます」





    ズズズ…





    ハンジ「…どう?」


    モブリット「…」


    ハンジ「モブリット?」













    モブリット「うぅ…」ポロポロ


    ハンジ「ちょっ!?何泣いてるのさ!!」


  488. 525 : : 2014/05/11(日) 18:09:11


    モブリット「分隊長…先日の件は…本当に申し訳ありませんでしたぁぁっ!!!」


    ハンジ「なっ!?そんな事!?」


    モブリット「『そんな事』ではありませんよっ!!今までお世話になった兵団に、恩を仇で返すようなマネをして!!」


    モブリット「その上あなたに拳を振るい、命まで奪おうとした!!この罪は何をしても償えませんよっ!!」


    モブリット「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!!!!!」ビエーンッ


    ハンジ「ちょっと、モブリット…」









    ハンジ「…とりあえず泣かないで聞いて、モブリット」


    モブリット「はい…」グス…


  489. 527 : : 2014/05/11(日) 18:28:41


    ハンジ「この間の件、確かに君たちはとんでもない事をしてくれた」


    ハンジ「だけど、別に君たちは悪の組織ってワケじゃない。形は違えど、壁内の平和のための組織だった」


    ハンジ「それに君は、私に対して殺意は無かった。本当に殺す気なら、殴られた時に分かるしね」


    モブリット「分隊長…」






    ハンジ「残念だけど、君はもうどこにも行かせない。ずっと私の副官として、調査兵団に残ってもらうよ」


    ハンジ「嫌だとは言わせない。ハンジさんを殴った罰として、君に拒否権はないよ」


    モブリット「うぅ…ありがとうございますっ…分隊長…」


  490. 528 : : 2014/05/11(日) 18:37:39


    ハンジ「よしよし、いい子だモブリット。さーて…」







    ハンジ「きゃっほぉぉぉぉっ!!!!今日も巨人の研究がしたくなってきたぁぁぁぁっ!!!!!」


    モブリット「分隊長っ!?」


    ハンジ「テンションが上がりに上がりまくった私を止められる奴は、有能な副官しかいないぜっ!!」


    モブリット「まさか、あなた…」


    ハンジ「さぁ、早く止めないとエラいことになるよっ!!」チラチラ…


    モブリット「まったく、あなたって人は…」







    ハンジ「あははははははははっ!!!!クッソ滾るぅぅぅぅぅっっ!!!」


    モブリット「一回しか言わないので、耳の穴かっ穿ってよーく聞いてくださいね…」



























    モブリット「…分隊長!!生き急ぎですっ!!!!!!!」


  491. 529 : : 2014/05/11(日) 18:45:30


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    リヴァイ「また来てやったぞ、ありがたく思え…」


    リヴァイ「…リヴァイ・アッカーマンよ」





    墓石「」





    リヴァイ「せめてあんたの死体だけでも見つけてやりたかったがな、どうにも無理らしい」


    リヴァイ「こんなチンケな墓しか作ってやれねぇが、我慢してくれよ」


  492. 530 : : 2014/05/11(日) 18:53:07


    リヴァイ「…」






    リヴァイ「なぁ、あんたの人生は満足だったか?あんな奴に付き従った上に裏切られて、どうだった?」


    リヴァイ「…満足なワケねぇよな。死んじまったらお仕舞だ。何も残りゃしねぇ」


    リヴァイ「それでももし、あんたが満足だったと言うのなら、俺はもう何も言わん」


  493. 531 : : 2014/05/11(日) 19:01:15


    リヴァイ「…」






    リヴァイ「そう言えば、『斬り裂きケニー』って奴を知ってるか?」


    リヴァイ「数十年前に壁内を震撼させた、伝説の殺人鬼の名だ」


    リヴァイ「そいつはどうやら、過去に王都で捕まり、処刑されたと聞く」





    リヴァイ「だが俺はそうは思わねぇ。大方、王政の配下に身を潜め、何らかの仕事を与えられていたと見てる」


    リヴァイ「そしてそいつにはガキがいたらしい。尤も、血縁関係などねぇガキだったそうだが」


    リヴァイ「そのガキがどこの馬の骨だかは知らねぇが、きっとあんたの意思が流れてるんだろうな」


  494. 532 : : 2014/05/11(日) 19:03:54


    リヴァイ「…」







    リヴァイ「リヴァイ・アッカーマンなんて大ホラも、あの場でよくつけたもんだ」


    リヴァイ「内地での殺しの武勇伝を俺に誇らしげに語ってたのは、どこのどいつだったかな」


    リヴァイ「あんたの本名なんざに興味はねぇ。だが、せめて最後にこの名を呼ばせてくれ…」

























    リヴァイ「…ケニー・アッカーマンよ」

  495. 534 : : 2014/05/11(日) 19:11:52


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




    ミカサ「…」






    アルミン「ミカサ…」


    ミカサ「分かってる。私が大人げなかった」


    アルミン「ミカサの言う事も分かるよ。僕だって、エレンが生きてるって信じてるから」


    アルミン「でも、それと同時に諦めかけてる自分がいる。もう二か月も経つのに音沙汰がないなんて…」


    ミカサ「生きてる」


    アルミン「…」


  496. 535 : : 2014/05/11(日) 19:19:27


    ミカサ「エレンは絶対生きてる。今は何か事情があって来られないだけ」


    アルミン「そう…だね。きっとそうだよ」


    ミカサ「…だからこそ、こんなものを作ったチビは許せない」









    「エレン・イェーガー
     ライナー・ブラウン
     ベルトルト・フーバー
                 ここに眠る」









    アルミン「ここに眠る、だってさ。おかしな話だよね」


    ミカサ「エレンが生きてると分かったら、こんなもの即座に破壊してチビに投げつけてやらなければ」


    アルミン「怖いよミカサ…」








    ミカサ「エレン…」


  497. 536 : : 2014/05/11(日) 19:24:27


    アルミン「せっかく敵を倒したのに、こんなのはあんまりだよね…」


    アルミン「ライナーも、ベルトルトも。死んでるなら死んでるって、せめて一報が欲しいな…」


    アルミン「エレン…無事ならどうか…帰ってきてくれよ…」







    ミカサ「…!?」


    アルミン「ミカサ…?」


    ミカサ「アルミン、これを見て!墓石の右端の地面!」


    アルミン「地面…?」

  498. 537 : : 2014/05/11(日) 19:29:43


    ミカサ「何か文字が書いてある!!」


    アルミン「…本当だ!!しかもこれは!!」


    ミカサ「間違いない!見間違うはずがない!!この筆跡は間違いなく!!」


    アルミン「この文面から察すると、もしかして“彼ら”は…!!」





    ミカサ「ライナーっ!!ベルトルトっ!!そして…」





















    ミカサ「…エレンっ!!!!!!」









































    「Bis zum Tag, als wir etwas Tag zurückgeben」















































  499. 538 : : 2014/05/11(日) 19:32:11

    以上で本エピソードは終了です。


    約一か月にわたり更新を続けてきましたが、
    最後まで付き合っていただいた方々、本当にありがとうございます。


    クッソ長いのは百も承知、それでも評価していただいた方には
    感謝の言葉しかありません。


    重ね重ねになりますが、本当にありがとうございました。
  500. 539 : : 2014/05/11(日) 19:36:54
    乙です!感動した!続きが気になるが自分で想像しておこう。神ssでした!
  501. 540 : : 2014/05/11(日) 19:38:55
    なんかログアウトしていた。>>539です!
  502. 541 : : 2014/05/11(日) 20:49:06
    え、何このss?
    …天才?…神?
  503. 542 : : 2014/05/11(日) 23:18:33
    あれ、なんか目から水が…ハハ
    ところで最後の言葉はなんと読むのですか?
  504. 543 : : 2014/05/11(日) 23:21:20
    同じくわからない
  505. 544 : : 2014/05/12(月) 00:51:01
    最後の文字は「我々は一日戻って何かを与える日まで」かな
    面白かったです
  506. 545 : : 2014/05/12(月) 01:06:16
    最後の文章わかりませんねぇ...だがそれがいい。神作でした。乙です!
  507. 546 : : 2014/05/12(月) 02:20:02
    「いつか俺達が帰る日まで」
    お疲れ様でした!
  508. 547 : : 2014/05/12(月) 20:37:39
    凄く面白かったです!
    次回作も期待してます!
  509. 548 : : 2014/05/12(月) 21:25:01
    すげえ!
    次回にも期待!!
  510. 549 : : 2014/05/13(火) 00:54:39
    、 。*:☆☆*。  ☆彡
     。*☆:☆:☆:*。 ・.
     *☆:☆:☆:☆* ・.
    ´゚*☆:☆*☆:*゚・. .・
    .・ ゚:☆*☆:゚・.・.★・.
    .・※・. ) ・..・ ∥・.
    .・∥・. ( .・※・. ∥
     ∥  † ・.・.
     †  /\ ・†☆彡
     ∧  |[]|  ∧
     || /\/\ ||
    /\ |田||田|/\/\
    |田| |//||//||田||田|
    |∩|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄|
    | ̄|田‡田‡田‡田 |
    |∩|‡∩‡∩‡∩‡ |
    //////////
  511. 550 : : 2014/05/15(木) 22:43:42
    めっちゃ面白いけど。
    アニとマルコは・・・・・・
  512. 551 : : 2014/05/23(金) 21:22:27
    リヴァイって原作でアッカーマンって言われてなかったっけ?
  513. 552 : : 2014/05/24(土) 16:18:34
    素晴らしい物語でした。
    物語の構成、アイデア、結末、原作との関連、どれをとっても見事としか言いようがありません。
    時間を忘れて、ここまで物語を読んだのは本当に久しぶりです。

    神宮さん、長きに渡る執筆お疲れ様でした☆
    陰ながら応援しております。
  514. 553 : : 2014/05/30(金) 22:56:56
    >>551

    ネタバレになっちゃいますが

    アッカーマンは「リヴァイ・アッカーマンという男を知っているか」

    と聞いただけなのでリヴァイ確定とは決まってはいませんよ。

    決まるとしたら原作でもリヴァイの発言でしょう。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    素晴らしかったです!

    小説一つ読んだ気分です。

    これからも期待しております!!
  515. 554 : : 2014/07/08(火) 01:13:25
    素晴らしかったです。
  516. 555 : : 2014/07/08(火) 17:46:51
    素晴らしかったです♪(@≧ ≦)


  517. 556 : : 2014/07/11(金) 02:42:00
    すごく面白かったです
  518. 557 : : 2014/07/31(木) 15:49:07
    面白かった!
  519. 558 : : 2014/08/10(日) 02:11:53
    神宮の燕さんの作品はどれも素晴らしいですね…。
    この作品も、とても感動しました(つД`)ノ
  520. 559 : : 2014/08/10(日) 20:28:35
    エレンは死んだの?
    でも凄い良かった。
    神宮の燕さんの作品には読み応えがありますね。
    あんぱんまんの方も頑張って下さい。
  521. 560 : : 2014/08/17(日) 15:00:07
    これは原作と同じ話見たいで良かった!!!

    やっぱり進撃の巨人は最高だよ!!!
  522. 561 : : 2014/08/24(日) 00:23:54
    獣の巨人は?



  523. 562 : : 2014/08/25(月) 14:52:06
    >>561...あっ
  524. 563 : : 2014/08/27(水) 20:32:05
    このSSの大部分をリスペクト(ぱくり)してもいいでしょうか?駄目なら別いいですけどどうかお願いいたします。m(_ _)m
  525. 564 : : 2014/08/27(水) 22:51:35
    最後は「我々は一日戻って何かを与える日まで」です。

    神SSでした!!

    もしこれが原作だったら面白い!まぁグリシャとか獣の巨人が居ないのが............
  526. 565 : : 2014/08/28(木) 22:27:06
    なにこの名作。
    滾ったわ。乙。
  527. 566 : : 2014/08/29(金) 23:01:57
    なにこれ!めっちゃ感動…涙
  528. 567 : : 2014/08/30(土) 14:07:08
    人気SSの方から見させて頂きました。

    感動しました。

    お気に入り登録しました。

    また、このようなSSを書いてください。
  529. 568 : : 2014/08/30(土) 14:08:15
    「我々は一日戻って何かを与える日まで」....これを見て泣きました
  530. 569 : : 2014/08/30(土) 17:38:24
    サシャ&コニーの必殺技が笑えたかな?σ(^_^;)?
  531. 570 : : 2014/08/30(土) 23:50:01
    感動しましたまるで作家さん見たいです神ss有り難うございましたぁぁぁぁ
  532. 571 : : 2014/08/31(日) 10:20:39
  533. 572 : : 2014/09/16(火) 23:40:18
    あれ…おかしいな。
    画面がゆがんで見えないんだ…
    なんでもないのに目から塩化ナトリウム水溶液が…

    感動!!!!!!!!!!
  534. 573 : : 2014/10/02(木) 17:36:44
    か、神……
  535. 574 : : 2014/10/22(水) 17:52:10
    すごい...感動した
  536. 575 : : 2014/11/20(木) 21:03:19
    これまだ読んでないけどネタバレってある?
  537. 576 : : 2014/11/20(木) 21:03:33
    アニメです。
  538. 577 : : 2014/12/05(金) 17:03:40
    何ですかこれ…
    すごすぎです…天才…神…(T_T)
    最後のモブリットとハンジが特によかったです
  539. 578 : : 2014/12/17(水) 22:58:00
    凄く良い作品です。



    「エレン・イェーガー
     ライナー・ブラウン
     ベルトルト・フーバー
                ここに眠る」


    のところでちょっとジーンときました

    素晴らしい感動をありがとうございます。
  540. 579 : : 2015/01/25(日) 18:37:23
    とにかくこの作品は... サシャ「神ぃぃぃぃぃぁ!」
  541. 580 : : 2015/02/16(月) 23:10:58
    アニなぜライナーたちを裏切った(泣)
  542. 581 : : 2015/05/31(日) 23:48:46
    『進撃の巨人』とてもカッコよかったです!
    兵長が痛めつけられるシーンや、モブリット達が裏切りに苦悩するシーン
    ここまで感情移入したssは初めてです
    感動しました!
  543. 582 : : 2015/06/13(土) 14:51:59
    これは神作
  544. 583 : : 2015/07/03(金) 06:52:47
    ヤバイよ、前まではアニの降参するシーンいいはなしだなと思えたのに
    今では、は?納得要らねぇ苦しむように殺せと思ってしまう自分が6:4で納得要かないほうが上なんだけどw性格が黒くなってきちゃってるよw
  545. 585 : : 2015/07/20(月) 15:06:39
    !?
  546. 586 : : 2015/08/04(火) 17:20:13
    凄く面白かったし感動しました!!
  547. 587 : : 2015/08/05(水) 10:12:47
    sincostanΘ
  548. 588 : : 2015/08/28(金) 23:11:22
    今年の読書?感想文はこれにしました!!
    何か勝手にやってすいません
    これからも応援し続けます!
    長文失礼致しました
  549. 589 : : 2015/09/03(木) 01:15:47
    「進撃の巨人」のところで鳥肌がビンビン立ちまくりましたよ…………
  550. 590 : : 2015/09/06(日) 21:59:11
    すごい感動しました!
    あと、すごく面白くて、長くても飽きることなく、最後まで読みきれました!
    こんないい作品を作ってくれてありがとうございます。生まれてきてくれてありがとうございます!
  551. 591 : : 2015/09/13(日) 23:38:19
    >>590
    凄い感謝っぷりですね。

    わかりますが
  552. 592 : : 2015/10/08(木) 19:08:50
    最高です!これからも頑張ってください!
  553. 593 : : 2015/10/17(土) 18:08:05
    1 : ニーコン : 2015/03/13(金) 20:04:47
    諸君 私はサシャが好きだ
    諸君 私はサシャが好きだ
    諸君 私はサシャが大好きだ

    頑張る姿が好きだ
    芋を食べている姿が好きだ
    笑ってる所が好きだ
    寝てる姿が好きだ
    困ってる顔が好きだ
    絶望する顔が好きだ
    パァンに飛びつく姿が好きだ
    真顔が好きだ
    髪型が好きだ

    平原で 街道で
    城壁で 草原で
    凍土で 屋根で
    草むらで 空中で
    室内で 暗闇で

    この地上で存在するありとあらゆるサシャの行動が大好きだ

    戦列をならべた同志のサシャSSが 更新と共に他厨の心を吹き飛ばすのが好きだ
    結構高く浮き上がったユーザーが サシャSSを見て心がでばらばらになった時など心がおどる

    同志が操作するパソコンのサシャの萌え画像が他厨の心を撃破するのが好きだ
    奇声を上げて燃えさかる激論から飛び出してきた奴を容赦ない罵倒でなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった

    攻撃先をそろえた同志の行列が他厨の心意気を蹂躙してから洗脳するのが好きだ
    恐慌状態の新参者が既に意気消沈してる他厨を何度も何度も攻撃している様など感動すら覚える

    敗北主義の裏切り厨を吊るし上げていく様などはもうたまらない
    発狂している他厨共が私の振り下ろした指がスマホとともに喘ぎ声を上げるR18のサシャのSSにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ

    哀れな他厨共(レジスタンス)が雑多な反論で健気にも立ち上がってきたの完璧な理論で他厨共の心ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

    クリスタLOVEのクリスタ厨に滅茶苦茶にされるのが好きだ
    必死に守るはずだったサシャ愛が蹂躙されクリスタLOVEに書き換える様はとてもとても悲しいものだ

    エレン厨の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
    エレンのエロSSに惑わされ害虫の様に地べたを這い回りながら興奮しながら読む時など屈辱の極みだ

    諸君 私は討論を地獄の様な討論を望んでいる
    諸君 私に付き従うサシャ親衛隊同士諸君
    君達は一体何を望んでいる?

    更なる討論を望むか?
    基地外ばっかの糞の様な討論を望むか?
    鉄風雷火の限りを尽くし三千人ほどの閲覧者の心を殺す嵐の様な討論を望むか?
     
    『討論! 討論! 討論!』
     
    よろしい ならば討論(クリーク)だ

    我々は渾身の力をこめて今まさにサシャSSを書かんとする親指だ
    だがこの暗い闇の底で半年もの間堪え続けてきた我々にただの討論ではもはや足りない!

    嫁争奪戦を!!
    一心不乱の嫁争奪戦を!!

    我らはわずかに 進撃ファンの千分の一に満たない敗残ニートに過ぎない
    だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
    ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる

    サシャの可愛さを忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
    髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
    連中にサシャの素晴らしさを思い出させてやる
    連中に我々のサシャの愛を思い出させてやる

    天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
    一千人と一人のニートの戦闘団で
    世界を燃やし尽くしてやる


    さぁ……諸君




    サシャSSを作るぞ

    進撃の巨人交流広場 諸君私はサシャが好きだ
    より
  554. 594 : : 2015/11/14(土) 21:54:30
    http://www.ssnote.net/archives/18474見てください!
  555. 595 : : 2016/02/29(月) 18:01:13
    面白買ったです
  556. 596 : : 2016/05/31(火) 23:17:04
    か・み
  557. 597 : : 2016/07/05(火) 11:54:06
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