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  1. 1 : : 2014/04/02(水) 03:55:57
    能力者兵団4話《トロスト区奪還作戦》の続きです

    前回の失敗、パクリ多を気をつけます。

    今回はギャグ多めでいきます(笑えるかどうかはわからないけど)
  2. 2 : : 2014/04/02(水) 04:02:29
    前回

    http://www.ssnote.net/archives/12995#thread-bottom-navigation
  3. 3 : : 2014/04/02(水) 09:15:38
    期待!!
  4. 4 : : 2014/04/02(水) 11:11:33
    ありがとう
  5. 5 : : 2014/04/02(水) 11:46:36
    地下牢

    エレン(調査兵団、実行部隊のトップ
    エルヴィン団長と…)

    エレン(リヴァイ兵長)

    エレン(あと…この人は誰だ…?)

    エルヴィンとリヴァイから少し離れた場所に、20代ぐらいの若い男の兵士が立ったていた。

    エルヴィン「彼は君も知ってる人物だ」

    エレン「おれも知ってる…?」

    ロイ「ロイ・フェニックだ」

    エレン「あ……奪還作戦の時はどうも…」

    エレンがわからないのも無理はない

    ボサボサの長い汚い髪は、散髪してきっちりとした短髪になり。

    一番年をとって見える髭も綺麗に剃っている

    ボロボロだった服も、新品の綺麗な隊服に着替え、特長だったサングラスも外している。

    エレンがこの前見た時より10歳以上若く見えた。
    もっとも、この人の本来の年齢は25歳だ若く見えるというより、本来の若さが戻ったという方が正しいが
  6. 6 : : 2014/04/02(水) 12:36:02
    エルヴィン「君の生家、シガシンナ区にあるイェーガー医師の家の地下室、そこに巨人の謎がある」

    エルヴィン「そうだね?」

    エレン「はい…おそらく…父がそう言ってました」

    リヴァイ「お前は記憶喪失で、親父は行方知れずか…
    随分都合のいい話だな…」

    エルヴィン「リヴァイ…彼が嘘を付く理由は無いとの結論に至ったはずだ」

    ロイ「地下室か……おれも地下室には世話になった。
    食料を保存するにはもってこいだからな。
    記憶喪失と言えば、おれもあんまり昔のことは覚えて…」

    エルヴィン「ロイ…君もいちいち話を変えない」

    エルヴィン「まだまだわからないことだらけだが…今すべきことは
    君の意志を聞くことだと思う」

    エレン「おれの意志ですか?」

    エルヴィン「君の生家を調べるためには、シガシンナ区ウォール・マリアの奪還が必要となる」

    エルヴィン「破壊されたあの扉を速やかに塞ぐには、飛躍的手段…君の「巨人の力」が必要になる」

    エルヴィン「君の意志が「鍵」だ。
    この絶望から人類を救い出す「鍵」なんだ」

    エルヴィンが地下室の鍵を見せながら言った。

    ロイ「今のダジャレだよ、笑うとこ」

    エレン「は…ははは…」←苦笑い

    エルヴィン「笑わなくていい」

    リヴァイ「おい…さっさと答えろクズ野郎。
    お前がしたいことは何だ?」

    エレン「・・・・・」グググ

    エレン「調査兵団に入って…とにかく巨人をぶっ殺したいです」

    リヴァイ「ほぅ……悪くない…」

    ロイ「すごい顔してるぞあいつ…」

    エルヴィン「よし…君は少し黙っていろ」

    リヴァイ「こいつの世話はおれが責任持つ
    上にはそう、伝えておけ」

    リヴァイ「上も文句は言えんハズだ…おれ以外に適役がいないからな…」

    リヴァイ「認めてやるよ、お前の調査兵団入団を…」
  7. 7 : : 2014/04/02(水) 16:20:41
    エルヴィン「エレンとは話をした。
    あともう一人話をしなければならない者がいるな」

    ロイ「へぇー、そら一体誰なんで?」

    リヴァイ「お前だろうが」

    ロイ「そらびっくりやわ」

    エルヴィン「そのふざけた喋り方はやめろ(わざとらしい)」

    リヴァイ「話をごまかそうとするな。
    てめえは、何者だ?本当にロイか?」

    ロイ「どーいう意味や?おれにはよーわからんわ…目ぇ悪なったんか?リヴァ長……ごめん、ちゃんと話すから、先がとんがった凶器を置いてくれ」

    エルヴィン「人間が2年間、壁外で生存し続けることは不可能だ」

    ロイ「そのことに関しては後日説明すると言ったはずだ」

    リヴァイ「おれはまだお前を信用しきれない。
    お前は死んだはずだ…あの時…部下をかばってな…」

    ロイ「・・・・・」

    ーーーーーーーーーー

    『(右腕を…持っていかれたか…!)』

    『お前らだけでも逃げろ!!』

    『そんなケガで、この数の巨人を相手に…勝てるわけないじゃないですか!』

    『お前らがいたら足手まといだ!』

    『お前らは新兵だろ……討伐はおれたちの仕事だ!
    お前らは新兵らしく…生きて帰ることだけに集中しろ!!』

    『……それがお前らの仕事だ!』バシュ

    『ロイさん!!!』

    ーーーーーーーーーー

    ロイ「おれはおれだよ…兵長…」

    リヴァイ「・・・・・」
  8. 8 : : 2014/04/02(水) 16:57:13
    3日前

    トロスト区

    104期を含む作戦に参加した兵士達が、この襲撃で死んだ者の死体の回収作業を行っていた

    ジャン「お前…マルコ……か……?」

    マルコ「」

    体の半分が巨人に食われてえぐれてる

    医療班「訓練兵、彼の名前がわかるのか?」

    ジャン「見ねぇと思ったら…
    でも……こいつに限って…ありえねぇ」

    ジャン「だ……誰か………こいつの最後を見たやつは…」

    医療班「知っていたら早く答えなさい」

    ジャン「・・・・・」

    医療班「もう2日経っている。
    それなのにまだ回収作業が済んでない。
    このままでは、伝染病が蔓延する恐れがある」

    医療班「仲間の死を嘆く時間はまだないんだよ。
    わかったか?」

    ジャン「104期…訓練兵団所属
    19班…班長、マルコ・ボット…」

    カリカリ

    医療班「マルコか…名前がわかってよかった。
    作業を続けよう」

    ジャン「・・・・・」


    コニー(ジャンか……
    ?……あの2人は、何を見て話してたんだ?)
  9. 9 : : 2014/04/02(水) 17:09:02
    アニ「ごめんなさい…」

    アニが死体に向かって謝罪する

    ライナー「謝っても仕方ないぞ。
    早く弔ってやるんだ」

    ライナー「………あんなに訓練したのにな…」



    カーボン「・・・・・」

    ファルコ「・・・・・」

    ウワ「・・・・・」

    ジュラ「同情はしねぇ…
    先に引き金を引いたのはお前らだ…」
  10. 10 : : 2014/04/02(水) 17:44:16
    火葬


    みんな、後悔してる

    こんな地獄だと知ってりゃ、兵士なんか選ばなかった

    精魂尽き果てた今、頭にあることはそればっかりだ

    なぁ…マルコ

    もう…どれがお前の骨だか…わかんなくなったよ…

    エレン『お前は戦術の発達を放棄してまで、大人しく巨人の飯になりたいのか?』

    てめぇに教えてもらわなくてもわかってんだよ
    戦わなきゃいけねぇってことぐらい…

    でも…わかっていてもてめぇみたいな馬鹿にはなれねぇ…

    誰しも、お前みたいに…強くないんだ

    マルコ『怒らずに聞いてほしいんだけど…
    ジャンは…強い人ではないから、弱い人の気持ちがよく理解できる

    マルコ『それでいて、現状を正しく認識することに長けているから、今、何をすべきかが明確にわかるだろ?』

    ジャン「今…何を…すべきが…」

    ジャンがみんなの方に歩いた

    ジャン「おい…お前ら…
    所属兵科は、何にするか決めたか?」

    ジャン「おれは決めたぞ。
    おれは…………」

    ジャン「おれは…調査兵団になる」
  11. 11 : : 2014/04/02(水) 22:42:08
    エレンが審議所で裁かれた

    通常とは違う兵法会議により、エレンは調査兵団、憲兵団のどちらかの所属を迫られた

    憲兵団に所属することは、エレンにとって死を意味する

    調査兵団の策により、リヴァイの管轄下という条件で、エレンは調査兵団にとどまった

    それにより、エレンはなんとか生き延びることができた
  12. 12 : : 2014/04/03(木) 22:34:49
    エレンの審議から翌日

    2年以上壁外を生き延びて帰還したという怪しい兵士、ロイ・フェニック。

    彼が信用に至る人物なのか、調査兵団の幹部が集まり議論する。


    エルヴィン「巨人に見つかりにくい体質…?」

    ロイ「ご存知の通り、巨人は不思議な感覚を持ってるのか…人間の姿が目えなくても、その存在を感じとり、集まる習性がある」

    エルヴィン「あぁ…巨人の厄介な生態のひとつだ」

    ロイ「だがどういうわけか、おれはそれに影響されることがない」

    エルヴィン「どういうことだ?」

    ロイ「おれは巨人に気づかれることがないんだ」

    リヴァイ「巨人に気づかれないだと!?」

    ロイ「もちろん、視覚的に見つかれば襲われるがな…」

    ロイ「だが逆に言えば、巨人の目に映らない限り、巨人に襲われることはない」

    ロイ「そうなれば便利なもんだ。
    例えば民家の中や洞窟の中に隠れでば、巨人に気づかれることなく睡眠をとったりもできる」

    ロイ「もっとも…長居しすぎるとさすがに バレるけどな」

    ロイ「移動は夜に月明かりや松明を頼りに進めばいいしな」

    エルヴィン「なるほど、便利だな…」

    ロイ「もうちょっと小さい方が隠れやすいんだけどな…リヴァ長ぐらいの…
    …確かリヴァ長の身長が160cmで、おれの身長が185cm…ふふ…ふ…25cmも差が…ふ…あるのか…はははは!」

    ドコォ!!!

    リヴァイ「よーし、もう一発いっとくか?
    次は顔面に食らうか?」

    ロイ「……スミマセン…」

    ミケ(見事なボディーブロー…)
  13. 13 : : 2014/04/04(金) 10:22:47
    ハンジ「巨人のから助逃れた方法はわかったけど…食料のほうはどうしたんだい?」

    ロイ「食料は…狩りをしたり野生化した果物や野菜を採ったり民家から保存食もらったり、虫や蛇なんてのも食べたね」

    エルヴィン「ムシ…」

    ロイ「団長もどうだ?
    今度美味しい虫をとってくるよ」

    エルヴィン「…遠慮しておこう」

    ハンジ「それにしても、巨人に見つかりにくい体質かー。
    まだまだ巨人にはわからないことがいっぱいあるなぁ」

    ハンジ「ちょっと巨人研究のために君の体調べていい?」

    ハンジが興奮して迫る

    ロイ「これ以上近づいたら煙弾打ち上げるぞ!…黒い方の…」

    エルヴィン「まだ話し合いの途中だ」

    エルヴィン「だがもし、巨人が目の前に現れたらどうする?
    視覚的に見つかれば襲われるのなら、馬も立体起動も使えない状態で巨人から逃げるのはほぼ不可能だぞ?」

    ロイ「いや、立体起動は使用できる。
    壁外とは言っても、5年前まではウォール・マリアという壁の中だ。
    だから訓練所などの兵団の施設で、ガスを補給することができる。
    別に立体起動装置自体は壊れてなかったからな」

    ロイ「巨人に見つからないように歩行する方法もある。
    それがおれの能力だ」

    リヴァイ「能力?お前は能力なんて持ってたか?」

    ロイ「もちろん壁外で見つけたんだ。
    確かあれは遭難して5日目の…」

    エルヴィン「ロイ!」

    ロイ「あぁまぁ……おれは"ウソウソの実"っていう悪魔の実を食ったんだ」

    ロイ「ちょっと使ってみるか」

    パチン

    ロイが指を鳴らすと、何もないところから突然、3m級の巨人が現れた。

    ハンジ「ひゃっほー!巨人が出てきた!」

    興奮するハンジ

    エルヴィン「落ち着け、ハンジ」

    ミケ「スンスン、だが少しおかしいな」

    リヴァイ「あぁ…本当に本物か?」

    ロイ「さすがリヴァ長にザガさんだ。
    この幻影に一瞬できづくなんて」

    ハンジ「幻影?
    本当だ、よく見たら偽物だ…」

    ハンジが少しガッカリする

    ハンジ「でもすごい能力だね。
    正常の人間に幻覚を見せるなんて」

    リヴァイ「お前…自分が正常だと思ってるのか?」

    エルヴィン「その能力は、巨人にも通じるのか?」

    ロイ「人間ほどではないが、一応効くよ」
  14. 14 : : 2014/04/04(金) 11:51:33
    エルヴィン「だが、それでも君がロイ・フェニックだという証拠にはならない」

    エルヴィン「君がロイ・フェニックと同一人物か否かで、1ヶ月後の壁外調査に大きく関わる。
    そもそも…君は本当に人類の味方なのか?」

    ロイ「・・・・・」

    ロイ「ハァー…本当に疑り深いな、ズラは…」

    エルヴィン「ズラじゃない!カツラだ…って違う!私の髪は地毛だ!!」

    リヴァイ「エルヴィン…落ち着け」

    エルヴィン「すたない…取り乱した」


    ロイ「……おれは人類の味方だし、ロイ・フェニック本人だ。
    証拠がほしいというのなら、いくらでも質問してこい!
    誕生日か!?おれの入団日か!?それとも、おれの同期の名前か!?恋人の名前か!?
    ……なんでもいい、どんな質問にも答えてやる!
    それじゃ証拠にならねぇのか!?」

    エルヴィン「・・・・・」

    エルヴィン「わかった…信じよう」
  15. 15 : : 2014/04/04(金) 18:42:20
    ズラ、かつらwww
  16. 16 : : 2014/04/05(土) 16:06:31
    翌日

    エレンはリヴァイの管轄下という条件の下、リヴァイ直属の特別作戦班、リヴァイ班と共に行動する。
  17. 17 : : 2014/04/07(月) 13:33:14
    期待です。

    ヒエヒエの実には物理攻撃は有効な筈ですよ?
  18. 18 : : 2014/04/08(火) 22:46:25
    現在公開可能の情報

    進撃キャラ達をあだ名で呼ぶオリキャラ、ロイ・フェニック。

    彼がみんなにどんなあだ名をつけてるか紹介します(どうでもいいかもしれないけど…)


    エレン→《ヘレン》または《駆逐》

    ミカサ→《ミカン》または《腹筋》

    アルミン→《アル》

    ジャン→《ジャン》

    コニー→《コーニン》

    ライナー→《強面》または《ライ》

    ベルトルト→《ベル》

    アニ→《アーニン》

    ユミル→《ユーミン》または《そばかす》

    クリスタ→《クリス》または《女神》

    サシャ→《芋》または《サー》

    オルオ→《オレオ》または《舌》

    グンタ→《栗頭》または《グングン》

    ペトラ→《ペトラル》

    エルド→《エル》

    リヴァイ→《リヴァ長》

    エルヴィン→《ヴィンヴィン》または《ズラ》または《ヴィン長》

    ハンジ→《ハン分長》または《奇行種》

    ミケ→《ザガさん》

    …と、今はこのくらいです。後からまた増えるかもしれないです。
    もちろん、真剣な時とかは普通に呼びます
  19. 19 : : 2014/04/10(木) 01:15:03
    オルオ「旧調査兵団本部。
    古城を改装しただけあって、趣とやらだけは一人前だが…
    こんなに壁と川から離れた所にある本部なんてな、調査兵団には無用の長物だった」

    エレン「なんでロイさんまでここにいるんですか?」

    ロイ「団長の命令だよ。
    まぁ…もともと命令が出ようが出まいが、ついてくる予定だったがな」

    リヴァイ「・・・・・」

    ーーーーーーーーーー

    エルヴィン『本人の前では信用すると言ったものの…調査兵団団長としては、彼を完全に信用するわけにはいかない』

    エルヴィン『だが…私個人としては、彼が嘘をついているとは思えない』

    リヴァイ『お前がやつをどう思ってようが関係ない。
    お前が敵だと言うのなら、おれはやつを始末するし、お前が味方と言うのなら、おれはやつと戦う』

    リヴァイ『おれにどうしてほしいんだ?』

    エルヴィン『監視してほしい』

    エルヴィン『とは言っても、ずっと見ていなくてもいい。
    お前の管轄下である特別作戦班、リヴァイ班と共に行動さしてくれ』

    エルヴィン『彼らなら、もしものことがあっても…迅速に対応できる』

    エルヴィン『頼んだぞ』

    ーーーーーーーーーー

    リヴァイ「・・・・・」

    エレンがリヴァイの方を見るた。
    目が会い正面を見直す

    オルオ「調子乗るなよ新兵…」

    エレン「はい!?」

    オルオ「巨人だかなんだか知らんが、お前のようなガキにリヴァイ兵長がつきっきりになるなどーーガリッ

    オルオが舌を噛んだ
  20. 20 : : 2014/04/10(木) 01:38:08
    本部到着

    ペトラ「乗馬中にベラベラ喋ってたらしたも噛むよ」

    オルオ「あの新兵、ビビってやがったぜ」

    ペトラ「オルオがマヌケだからびっくりしたんだと思うよ」

    オルオ「何にせよ…おれの思惑通りだな」

    ペトラ「昔はそんな喋り方じゃなかったよね。
    もし…もしそれが仮にリヴァイ兵長のマネのつもりなら…本当にやめてくれない?」

    ペトラ「いや!全く共通点とかないから…」

    オルオ「おれを束縛する気かペトラ?
    おれの女房を気取るには、まだ必要な手順をこなしてないぜ?」

    ペトラ「した噛み切って死ねばよかったのに…」

    ロイ「相変わらずオルオはリヴァイにぞっこんだな。
    確か…イルゼの手帳が見つかった時からだったか?」

    エレン(調査兵団特別作戦班、通称"リヴァイ班"
    おれの所属班であり…おれが暴走した時は…この人達に殺されることになる)

    エルド「久しく使われてなかったので、少々荒れてますね」

    リヴァイ「それは重要な問題だ…
    早急に取り掛かるぞ」

  21. 21 : : 2014/04/10(木) 02:04:21
    エレン「・・・・・」

    ペトラ「失望したって顔だね」

    エレン「はい!?」

    ペトラ「珍しい反応じゃないよ。
    世間の言うような、完全無欠の英雄には見えないでしょ?」

    ペトラ「思いの外小柄だし、神経質で、 粗暴で近寄りがたい」

    ≪おい、どこで焚き火してんだ?

    ≪あっ、リヴァ長も一緒に食べる?
    この虫とイモリはなかなか絶品だ

    ≪今は…掃除中だ…!

    ≪まあまあ落ち着けよ、虫やるから

    ピカー

    ≪ちょっとリヴァ長!
    とりあえずその指先の光を消してーー

    ドォォォォン

    ギャアアアアア

    エレン・ペトラ「・・・・・」

    エレン「いえ…おれが以外だと思ったかのは…上の取り決めに対する従順な姿勢にです」

    ペトラ「私も詳しくは知らないけど、以前はそのイメージに近い人だったのかもね。
    リヴァイ兵長は調査兵団に入る前…都の地下街で有名なゴロツキだったってきいたわ」

    ペトラ「何があったかは知らないけど、エルヴィン団長の元に下る形で、調査兵団に連れて来られたと」

    エレン「団長に!?」

    リヴァイ「おい…エレン」

    エレン・ペトラ「」ビクッ

    ペトラが急いで掃除に戻る

    リヴァイ「全然なってない、全てやり直せ」
  22. 22 : : 2014/04/10(木) 15:51:30


    リヴァイ班に、ある訪問者が訪れる

    ハンジ「こんばんわ、リヴァイ班のみなさん」

    エレン「ハンジ分隊長」

    ハンジ「あぁ…そういえばこんなの拾ったんだけど」

    ハンジが引きずっていた、自分より大きな荷物を差し出した

    ロイ「」ゴロン

    ハンジ「まぁ…死んでないとは思うよ」

    エレン(あれから見ないと思ったら…)

    リヴァイ「・・・・・」←目を背ける

    ハンジ「明日の実験には、エレンにも協力してもらいたい」

    エレン「あの…許可については自分では下せません。
    自分の権限を持っているのは、自分ではないので」

    ハンジ「リヴァイ?明日のエレンの予定は?」

    リヴァイ「……庭の掃除だ」

    ハンジ「ならよかった、決定!!
    エレン!明日はよろしく」

    エレン「あ…はい…」

    エレン「しかし巨人の実験とは、どういうものですか?」

    ハンジ「!」

    オルオ(おい!やめろ…聞くな!)

    オルオがエレンの脇を小突く

    エレン「?」

    ハンジ「あぁ…やっぱり、聞きたそうな顔してると思った…」

    ハンジが話し始めた途端、全員が部屋から出て行った。(ロイだけはリヴァイに引きずられて)

    ハンジ「そんなに聞きたかったのか…しょうがないな。
    聞かせてあげないとね」
  23. 23 : : 2014/04/10(木) 16:05:59
    ハンジの名付けた巨人…ソニーとビーンの話や、ハンジの巨人について自分が思ったこと、分かったことを延々とエレンに話した





    翌朝

    エレン「」グッタリ

    ハンジ「ここからは、私独自の推測を交えてもう一度解説するよ」

    エレン「はい!?あの…もう…」

    ハンジ「まず巨人との意思の疎通に関してだけど、気になる事例がある。
    イルゼ・ラングナーというーー」

    モブリット「ハンジ分隊長はいますか!?」

    モブリットが大慌てでドアを開いた

    モブリット「被験体が……2体共殺されました!!」

  24. 24 : : 2014/04/10(木) 16:23:00
    ハンジ「ソニー!!!ビーン!!!」

    ハンジ「あああああぁぁぁぁ!!!」

    オルオ「見ろよハンジ分隊長がご乱心だ」

    調査兵「貴重な被験体なのに…どこのバカが…」


    リヴァイ「行くぞ…あとは憲兵団の仕事だ」

    エレン「は…はい」

    エルヴィン「エレン」

    エレン「団長!」

    エルヴィンがエレンの肩に手を置き、話しかける

    エルヴィン「君には何が見える?
    敵はなんだと思う?」

    エレン「…はい?」

    エルヴィン「……すまない…変なことを聞いたな」

    エルヴィンがリヴァイの方に歩く

    エルヴィン(ロイは昨日、何をしていた?)

    リヴァイ「ずっと監視してたが、特に何も……ずっとのびてたな」

    エルヴィン(そうか…やつは関係なさそうだな)
  25. 25 : : 2014/04/17(木) 21:06:04
    期待
  26. 26 : : 2014/04/18(金) 18:22:44
    所属兵団決定前

    被験体が殺されたことにより、104期訓練兵が疑われ、立体起動装置の検査が行われた。

    しかし、結局犯人は見つからず。
    訓練兵達は心の準備ができぬまま、所属兵団を選択することになった。

    コニー「巨人を殺して罰せられることもあるんだな。
    きっと…巨人が憎くてしょうがなかったんだろうな」

    コニー「………くそっ
    これから兵団を決めなきゃいけねぇのに…」

    コニー「あのジャンが調査兵団になるって言ってんのにな…」

    アルミン「え!?ジャンが?」

    コニー「なぁ…アニ、お前はどう思った?
    あいつがやるって言ってんだぜ?」

    アニ「別にどうも思わない。
    私の意思は変わらないから」

    コニー「…そうか」

    アルミン「・・・・・」

    アルミンがアニを見つめる。
    好意を寄せているようなわけではなく、何かを疑っているようだ。

    アニ「私の顔に何かついてる?」

    アルミン「…いや」

    アルミンが目をそらす
  27. 27 : : 2014/04/18(金) 20:24:36
    期待ありがとう
  28. 28 : : 2014/04/22(火) 21:38:14
    エルヴィン「所属兵団を決める本日、私が諸君らに話すのは、やはり調査兵団の勧誘に他ならない」

    エルヴィン「しかし今回の巨人の襲撃により諸君らは既に、巨人の恐怖も、己の力の限界も知ってしまったことだろう」

    エルヴィン「今回の襲撃で失ったものは大きいが、これまでにないほど、人類は勝利へと前進した」

    エルヴィン「それは周知の通り、エレン・イェーガーの存在だ。
    彼と諸君らの活躍で巨人の侵攻は阻止され、我々は巨人の正体にたどり着く術を獲得した」

    エルヴィン「彼の生家のある、シガシンナ区の地下室には、彼も知り得ない巨人の
    情報が隠されている。
    その地下室にたどり着きさえすれば、この100年に渡る巨人の支配から脱却できる手がかりがつかめるだろう」

    ザワザワ

    エルヴィンの言葉で訓練兵達の顔が、微かな希望で輝いた。

    エルヴィン「ただ…シガシンナ区内の一室を調べるためには、ウォール・マリアの奪還が必須となる」

    エルヴィン「トロスト区の扉が使えなくなった今、4年かけて作った大部隊の行路も全て無駄になった」

    エルヴィン「その4年間で調査兵団の9割以上が死んだ。
    4年で9割だ」

    エルヴィン「我々が再び、ウォール・マリアに大部隊を送るには、その5倍の犠牲者と、20年の歳月が必要になる…
    正気の沙汰でない数字だ」

    シーン…

    全員の顔が絶望に沈む。

    エルヴィン「この惨状を知った上で、自分の命を賭してでもやるという者は、この場に残ってくれ」

    エルヴィン「自分に聞いてみてくれ、人類のために心臓を捧げることができるのかを」


    エルヴィン「以上だ。
    他の兵団の志望者は解散したまえ」

  29. 29 : : 2014/04/22(火) 22:56:59
    調査兵「団長、必要以上に脅しすぎではありませんか?
    残る者はかなり絞られるはずです」

    調査兵の心配も当たり、ほとんどの者がその場から去って行く。

    ザッザッザッ

    ジャン(クソ…
    頼むぞ、お願いだ)

    ジャン(頼むからこれ以上…自分のことを嫌いにさせないでくれ…)


    ザッザッザッ


    他の兵団に行く者たちの足音が聴こえる。

    残るものはそれを聴き、自分もその団体に混ざりたいという気持ちを抑える。


    ザッザッザッ

    ドクンドクン

    心臓の音と足音が入り混じる。


    (ここから逃げ出したい)


    サシャ(今…ここから動かないと……また…)


    ザッザッザッ

    ドクンドクン


    (嫌だ)


    コニー(そうだ…おれは元々…憲兵になるために村を出たんだ…)

    コニー「……母ちゃん喜ぶぞ…
    憲兵になったら、村のみんなもおれを見直す」

    ここから去る口実を、頭の中で探す。


    ザッザッ

    ドクンドクン


    (死にたくない)


    ジャン(おれたちはもう知ってる、もう見ちまった)

    ドクン

    ジャン(巨人が、どうやって…人間を食べるのかーー)


    頭に巨人に食われて死んでいく、惨たらしい仲間や自分の姿が浮かんだ。


    今、彼らは戦っている。
    巨人の恐怖から逃げたいという自分との戦いだ。


    "恐怖"が勝つか…己の"信念"が勝利するか…









    随分と長く…時が経過した気がする。

    エルヴィン「君たちは、死ねと言われたら死ねるのか?」


    「死にたくありません!」

    エルヴィン「そうか…
    皆…良い表情だ」

    エルヴィン「では今!
    ここにいる者を、新たな調査兵団として迎え入れる!」

    エルヴィン「これが本物の敬礼だ!
    心臓を捧げよ!!」バッ

    「「「ハッ!!!」」」

    アニ以外の成績上位者を含む、数名が調査兵団になった。

    ミカサ「・・・・・」

    アルミン「………皆…」

    ジャン「あぁ……クソが…
    最悪だチクショウ…調査兵なんて…」

    サシャ「…う…嫌だよぉ…
    こわいぃ……村に帰りたい……」

    コニー「あぁ…もういいや…どうでもいい」

    ゴロ「魚食べたい…」

    ライナー「・・・・・」

    クリスタ「」ブルブル

    ユミル「……泣くくらいならよしとけってんだよ」

    ベルトルト「・・・・・」


    エルヴィン「よく恐怖に耐えてくれた…君たちは勇敢な兵士だ。
    心より尊敬する」





    彼らは残った。
    その結果、自分達が想像したような、無残に死ぬかもしれない。

    しかし

    彼らは勝った。
    巨人の恐怖に…自分自身との戦いに…

    些細なことかもしれない。
    しかし、この勇気は人類が勝利するための小さな一歩になるだろう。

  30. 30 : : 2014/04/24(木) 06:49:09
    キュクロ(巨人の子)として入れて~
  31. 31 : : 2014/04/24(木) 18:48:42
    調査兵団

    兵士の寮

    ジャン「ついにおれたちも…調査兵団に入っちまったか…」

    アルミン「皆…何で調査兵団に入ったの?」

    ライナー「なんだ?藪から棒に…」

    アルミン「いや…別に…」

    コニー「おれは…何でだろうな…
    やらなくちゃいけない気がしたからか?」

    アルミン「…ジャンは?
    あんなに調査兵団は嫌がっていたのに」

    ジャン「当たり前だ。嫌に決まってんだろ?
    調査兵団なんて…」

    コニー「え?…じゃあお前、なんで…」

    ジャン「いいか?
    くれぐれもエレンみてぇな死に急ぎ野郎とおれを一緒にすんなよ」

    ジャン「おれはな…誰かに説得されて自分の命をかけているわけじゃない」

    ジャン「こればかりは自分で決めずに務まる仕事じゃねぇよ」

    ライナー「………なるほどな。
    お前はお前で考えての決断みたいだな」

    ベルトルト「・・・・・」
  32. 32 : : 2014/04/24(木) 18:49:59
    ≪30

    いいよ。ドクドクの実あたりでどうですか?
  33. 33 : : 2014/04/24(木) 20:15:36
    ジャン「なんだ?
    ベルトルトのやつ、普段からあまり喋らねぇが、今日は一段とだんまりだな」

    ライナー「アニと離れ離れになって落ち込んでるんだ。
    そっとしておいてやれ」

    アルミン「あー、ベルトルトってアニのこと好きみたいだしね」

    ベルトルト「え!?どうしてそのことを?」

    ライナー「見過ぎだ。おれでなくてもわかるぐらいな」

    コニー「皆よく気づいたな。
    おれは全然わからなかった」

    ジャン「で…どうなんだよ?
    お前のことだし、あんま話したこともないんだろ?」

    アルミン「ジャンとミカサみたいに?」

    ジャン「うっ……それを言うなよアルミン」

    ベルトルト「ははは!
    僕はジャンよりは話せてる方かな」

    ジャン「なんだよ。ベルトルトまで」

    コニー「アニと言えば、あいつってよく髪がボサボサになってたよな」

    ジャン「多分静電気のせいだ。
    あいつは電気を帯電しやすい体質なんだろうな」

    コニー「ああ…だからこの間もビリってきたのか」

    アルミン「昔、アニの頭の上に雷が落ちたからだって変な噂が流れてたよね」

    ジャン「噂って言えば…訓練用の榴弾の火薬がなくなる事件があっただろ?」

    ライナー「ああ、そういえばあったな、そんなこと…」

    ジャン「その理由って…実はベルトルトが食っていたかららしいぜ」

    ベルトルト・ライナー「!!!」

    コニー「なるほど!
    火薬を食ってるからベルトルトはそんなにでかいのか!
    おれも今度食ってみようかな」

    ジャン「噂だ噂。
    信じるな」

    アルミン「本当に食べちゃダメだよ」

    ライナー「誰か知らんが、変な噂流すやつがいるんだな」

    ライナー(ベルトルト!)

    ベルトルト(ごめんライナー…つい…)
  34. 34 : : 2014/04/24(木) 20:48:53
    コニー「そういえばライナーって、体温高いよな」

    ライナー「どうした突然!?」

    コニー「いや、そうだったなーって思っただけだ」

    アルミン「でも、そういえばそうだよね。
    常人よりかなり高い方だ」

    ジャン「訓練後なんて汗が蒸気になってたからな。
    ライナーは筋肉質な体格だから、なかなか絵になってたけどな」

    ベルトルト「雪山の訓練じゃあライナーのおかげで助かったよ」

    コニー「吹雪いた時、みんなで集まってたらかなりあったかかったよな」

    コニー「ジャンとアルミンはどうしてたんだ?雪山の時は」

    アルミン「僕はエレンがいたからなぁ」

    ジャン「おれは能力的に大丈夫だ」

    コニー「あー、メラメラの実にヒエヒエの実かー」

    ライナー「炎と氷…だからお前らは仲が悪いのか?」

    ジャン「いや、だぶん関係ない」

    ベルトルトが立ち上がる。

    ライナー「ん?どこか行くのかベルトルト?」

    ベルトルト「ちょっとトイレに」

    ライナー「もう遅いし、早く帰ってこいよ」

    ベルトルト「うん」

    ベルトルトが部屋から出た。

    アルミン「ちょっと元気になったみたいだね、ベルトルト」

    ライナー「ああ」

    コニー「しかし…お前らの喧嘩には毎回楽しませてもらったよ」

    アルミン「僕にとっては迷惑だよ。
    あの時もジャンとエレンがーー」




  35. 35 : : 2014/04/24(木) 22:17:27
    僕に彼らと一緒に笑う資格なんて無い。
    そんなことは分かっている。

    でも…分かっているのに、彼らと一緒にいることを楽しいと思っている自分がいる。

    彼らといる時だけは、戦士を忘れられる。

    僕は罪を犯した、とてもとても大きな罪だ。

    僕はその被害者達と、こんな風に過ごしてもいいのだろうか?

    僕もライナーのことは言えないな。

    僕も…この苦しくも素晴らしい生活が、ずっと続けばいいのになと思っている。

    しかし僕は戦士だ。

    自分の手を血で染めなければならない。

    たとえそれが……今まで過ごした仲間の血であっても。

    僕はもう…引き返せない。

    だけど…

    ベルトルト(いいよね、こんな僕でも
    少しぐらい…使命を忘れて過ごすことぐらい)

    ベルトルト(少しだけ、許してくれ)
  36. 36 : : 2014/04/24(木) 22:55:59
    「随分楽しそうだったな」

    ベルトルト「ジュラ…」

    ジュラ「そんなに楽しいか?
    やつらと話すのは」

    ジュラがベルトルトを冷たい目線で睨む

    ジュラ「おれもあまり多くは語りたくないが…本来の目的を忘れるなよ」

    ベルトルト「…分かってるよ」

    ジュラ「余計な考えは捨てろ。
    割り切れ、あいつらは敵だ」

    ベルトルト「分かってるって!!!」

    ジュラ「・・・・・」

    ベルトルト「・・・・・」

    ジュラら相変わらず表情を変えず、無表情でベルトルトを睨む。

    ジュラ「分かっているのなら、おれもわざわざこんなことは言わない」

    ベルトルト「・・・・・」ギリッ

    ベルトルトを歯ぎしりをし、拳を思いきり握る。

    ベルトルト「………4年も…過ごしたんだ…!
    本当の仲間のように…必死に訓練して…共に笑あって…!」

    ベルトルト「そんな彼らに…君は何も感じないのかい!?
    何か…特別な感情を抱かないのか!?」

    ジュラ「・・・・・」

    ジュラ「変わった質問をするな…」

    ジュラが首をかしげる。

    ベルトルト「?」

    ジュラ「お前は…害虫相手にそんな感情を抱くのか?」

    当たり前のことを言っているような顔で話す。

    その目に嘘偽りも無い、本心でそう思ってるのだ。

    ベルトルトは悟った。
    こいつと自分では、考え方が根本から違うということに。

    ジュラ「お前がこれらに、愛情や友情という感情を抱くのなら、それはお門違いだ」

    ジュラ「思い出せ、お前は何をやった?
    決して忘れるなよ、敵もお前のやったことを忘れない」

    ジュラ「お前は死ぬまで狙われる。
    ここに…この壁の中に…お前の居場所なんて、ありはしない」

    ジュラ「ならどうすればいい?」

    ジュラ「簡単だ。
    殺られる前に、殺ればいい」

    ジュラ「お前の居場所はこっちだ。
    お前には、帰らなくてはならない場所があるだろう?」

    ベルトルト「………僕は…故郷に帰らなくてはならない…
    絶対に…」

    ジュラ「そうだ…それでいい」ニヤ

    ベルトルト「・・・・・」










    ライナー「帰ったか。
    随分遅かったな」

    ベルトルト「うん、少しね…」

    ベルトルト「僕はそろそろ眠らせてもらうよ」

    アルミン「おやすみ、ベルトルト」

    ジャン「明日の作品、楽しみにしてるぞ」

    コニー「いい夢みろよ」

    ライナー「おやすみ」

    ベルトルト「うん」


    ベルトルト(……僕はこんないいやつらを、殺さなくてはいけないのか…)

    ベルトルトの顔が、暗い表情に戻った。

  37. 37 : : 2014/04/24(木) 23:24:29
    調査兵団本部

    廊下

    ユミル「やっと落ち着いたようだな」

    クリスタ「うん、いつまでも泣いてはいられないよね。
    自分で決めたことだし」

    ユミル「じゃあ、そろそろ寮に戻るか」

    クリスタ「うん」

    クリスタ「」ピタッ

    クリスタが立ち止まった。

    ユミル「どうしたんだ?

    クリスタ「あ…あれ…」

    クリスタが恐る恐る窓を指差す。

    ユミル「ん?」

    窓をよく見ると、人の手が見える。
    誰かが窓につかまっているようだ。

    その誰かが、ゆっくりと窓を開ける。

    開いた窓から人が、腕から先にズルズルと履いながら入ってくる。(貞子風)

    クリスタとユミルが恐怖で立ち尽くしている。

    人がゆっくり立ち上がった。

    2人を見つめ、口を開いた。

    ロイ「こんばんは〜!」ニタァー

    クリスタ・ユミル「ぎゃああああああああ!!!」





    男子寮

    ジャン「今、人の悲鳴が聞こえなかったか?」

    アルミン「確かに…」

    コニー「なんなんだろうな」

    ライナー「不気味だ」





  38. 38 : : 2014/04/25(金) 00:12:07
    廊下

    ロイ「いや…だからごめんって」

    ユミル「いくら先輩だからって、やっていいことと悪いことがあるでしょう!」

    クリスタ「本当にお化けが出たかと思った」

    ロイ「いや、ほらあれだよ…コミュニケーションの一貫としてだねうん」

    ロイ「あ、あとおれの名前はロイだ」

    ユミル「なんか急に疲れが…」

    ロイ「それはいけない、医務室に行った方が」

    ユミル「あんたのせいでしょうが…」

    ロイ「お詫びの印に、イナゴの丸焼きをあげよう」

    ロイがイナゴを渡す。

    ユミル「いりませんよ!」

    ロイ「え!?
    虫の中では美味い方なのに?」

    ユミル「なぜに虫オンリー!?」

    ロイ「特にクモやムカデなんかはいいぞ。
    他の何を食べても美味しく感じる」

    ユミル「不味いってことですよね」

    クリスタ「ろひさんは、どうひてほんはほほろにひはのれすか?(ロイさんはどうしてこんなところに来たのですか?)」モグモグ

    ユミル「食べてんだクリスタ?
    まさか…今もらった虫じゃないだろうな?」

    ゴクン

    クリスタ「結構美味しいよ」

    ユミル(飲み込んじゃったよ…)

    ユミル(…つーかすごいなクリスタ、躊躇なく食べたよ)

    ロイ「お!なかなかいける口だな。
    イモリの丸焼きもあげよう」

    ユミル「だから!」

    ロイ「なんだ?丸焼きじゃ不満か?
    しかし、おれはあまり料理が得意じゃないからなぁ…」

    ユミル「そうじゃなくて!
    なんでグロテスクな食材ばかりなんすか!?」

    ロイ「食料不足だからな」モグモグ

    クリスタ「イモリも美味しい」モグモグ

    ユミル「クリスター!!戻ってきてくれ!」

    ロイ「っと…もうこんな時間だ。
    おれは適当な部屋で寝るとしよう」

    ロイ「その前に、君達の名前だけ教えてくれ」

    クリスタ「私の名前はクリスタです」

    ユミル「……ユミルです」

    ロイ(……ユミル?)

    ロイ「!」

    クリスタ「では、私達はこれで…」

    ロイ「ちよっと待ってくれないか?クリス君」

    クリスタ「はい?」

    ロイ「おれはちょっとユミル君と2人きりで話したいことがあってな」

    クリスタ「2人きりで?」

    ロイ「2人きり…察してくれ」

    クリスタ「あっ!…分かりました」ニコ

    クリスタが嬉しそうに帰って行った。

    ロイ「じゃ、ここじゃなんだし…場所を変えようか」
  39. 39 : : 2014/04/25(金) 18:11:44
    ひと気のない部屋

    ユミル(2人だけで話ってなんだ?)

    ユミル(クリスタのやつ…絶対なんか勘違いしてるし…
    まあ…そういう風に言ったんだろうけど)

    ユミル(なんでわざわざそんなこと…)

    ロイ「ここなら他のやつに盗み聞きされることもないし、多少騒いでも気づかれない」

    ユミル(おいおい、まさかよからぬことを企んでるんじゃ。
    いや…ないない)

    ロイ「さて…」

    ロイの顔がさっきまでの顔から変わって、真剣な表情になった

    ロイ「大人しくしてもらおうか」

    ロイがユミルに迫る。

    ユミル(まさかほんとに…!?)

    ロイ「嘘偽り無く、正直に答えてもらう」

    ロイ「"ユミルの民"について、何か知らないか?」

    ユミル「え!!?」
  40. 40 : : 2014/04/25(金) 20:01:39
    女子寮

    クリスタ「なんて答えたのユミル?」

    ユミル「なんてって…」

    サシャ「なんか元気がないですね」

    クリスタ「ロイさん、ユミルに告白したんじゃないの?」

    ロイ「してない」

    クリスタ「でも…察してくれって…」

    ロイ「確かにそれは言ったな。
    でも…告白とは言ってないぞ?」

    クリスタ「え…?」

    ロイ「イッツ、ジョーク」

    クリスタ「」カァ

    クリスタの顔が耳まで赤くなる。

    ロイ「」ニヤニヤ

    サシャ(この人、性格悪いですね)

    ロイ「おれは、今度こそ帰るから」

    ロイ「ユーミン」

    ユミル「!」

    ロイ「"約束"…忘れずにな」

    ユミル「」ゾクッ

    この言葉だけ、ロイの目は威圧的だった。






    ロイ「だいたいの状況は理解した。
    とりあえず次は、おれの後輩の戦士達を探すとしようか」ニヤ

  41. 41 : : 2014/04/25(金) 20:26:59
    旧調査兵団本部

    何者かの仕業で、エレンにある事件が起きる。

    エレン「もう朝か…そろそろ上に上がらないと」

    エレン(あれ?おれの声ってこんなだったっけ?
    それになんだか体の調子もおかしいし…)

    エレンは違和感を感じつつも、先輩達がいる上の広場に向かった。

    リヴァイ「・・・・・」サッサッ

    リヴァイが朝から掃除している。

    エレン「兵長、おはようございます」

    リヴァイ「ああ……………あ!?」

    リヴァイが驚いて二度見する。

    リヴァイ「誰だ?」

    エレン「誰って兵長…エレンですよ」

    リヴァイ「エレンは男だ」

    エレン「え?どういう意味ですか?」

    リヴァイ「まさか…」

    リヴァイ班「おはようございます」

    リヴァイ「ああ」

    エルド「あれ?誰ですかこの子?」

    グンタ「結構可愛いな」

    オルオ「まあ…確かにな」

    ペトラ「どことなくエレンに似てるけど」

    エレン「エレンですよ」

    リヴァイ班「は!?」

    リヴァイ「エレン…お前は鏡を見てこい。
    他のやつはここで待機だ」

    リヴァイ「おれは"あいつ"を探しに行く」

  42. 42 : : 2014/04/25(金) 23:49:12
    10分後

    ハンジ「」

    ハンジがリヴァイに引きずられてきた。

    リヴァイ「おい、何かってなことしてんだ」

    ハンジ「ははは、何のことかな?」

    リヴァイ「とぼけるな。お前以外に誰がいるんだ」

    エレン「まさか女になってたなんて…」

    ペトラ(やっぱり分隊長の仕業か…)

    グンタ・オルオ(可愛いって言った子がエレンって、ショックだな)

    エレン「でも、さすがにハンジさんでも、性別を逆転させるなんてことはできないと思いますが…」

    リヴァイ「いや…この女にはそれができるんだよ」

    エレン「え?
    あっ……もしかして、悪魔の実の能力ですか?」

    ハンジ「その通り!
    私の食べた悪魔の実の名前は"ホルホルの実"。
    ホルモンを利用して、人体を改造できる能力だよ」

    リヴァイ「自ら自白してくれるとは」

    ハンジ「あっ……」





    ハンジ「」ボロボロ

    リヴァイ「で……元に戻せるのか?」

    ハンジ「そりゃーもう、"男性ホルモン"を射てば一瞬で」

    リヴァイ「だったら早く治せ」

    ハンジ「え〜、面白いのに。
    ほら、女の子のエレン可愛いじゃん、胸もでかいし、しばらくこのままでもーー」

    リヴァイ「」ギロ

    ハンジ「……目で早くしろって語ってるね。
    仕方ないな〜」

    ハンジ「せっかくソニーとビーンに変わる新しいオモ…実験対象が見つかったのに…」

    ハンジ「じゃあエレン、じっとしててよ」

    エレン「はい」

    ハンジの指が注射器のように先が尖った。

    ブス

    エレンに指を突き刺した。

    エレン「ぐっ…!
    今頃だけど、よく気がつかなかったなおれ…」

    エレンの体がみるみる元に戻っていく。

    ハンジ「これでオーケーだ」

    エレン「戻った」

    リヴァイ「ならさっさと外に出るぞ。
    午前は能力、午後は巨人化実験だ」

  43. 43 : : 2014/04/26(土) 01:47:19
    旧調査兵団本部外

    リヴァイ「ペトラを除く、リヴァイ班の全員が能力者だ。
    それぞれが互いの能力を知っておくに越したことはない」

    リヴァイ「今回の訓練は、能力を使った対人格闘だ」

    リヴァイ「まずはエレンとオルオだ」

    エレン・オルオ「はい!」

    エレン「よろしくお願いします。オルオさん」

    オルオ「新兵との格の違いを見せてやる」

    リヴァイ「お互い、位置につけ」

    エレン「」ザッ

    オルオ「」ザッ

    リヴァイ「始めろ!」

    リヴァイの合図で同時に動きだす。

    エレン(相手は調査兵団の精鋭だ。
    まずは様子をみよう)ボォ

    エレンが体を炎に変化させた。

    エルド「ロギア系…ですか…」

    リヴァイ「らしいな、おれもあいつの能力を把握してるわけじゃない」

    ペトラ「兵長と同じ、ロギア系能力者」

    グンタ「炎となると…オルオには少し、分が悪いな」

    オルオ「なかなかな能力だが、まだまだおれの域には届いてないな」

    オルオ「おれの能力を見せてやる」

    オルオ「モサモサモサモサ!」

    エレン「!」

    オルオが奇妙なダンスを踊り始めた。

    オルオ「モサモサモサモサモサ、ニュッ!!」

    エレン「うわっ!?」

    地面の草から蔓が生え、エレンの体を縛る。

    オルオ「モサモサダンスは、あらゆる植物を操る。
    おれは"モサモサの実"の能力者」

    エルド「相変わらずかっこ悪いが、強力な能力だな」

    エレン「くっ…(動けない)」

    オルオ「どうした?もう終わりか?」

    エレン「うおおおお!!」ボオォ

    エレンが炎を放出し、絡みつく草を焼き消した。

    オルオ「なに!?」

    エレン「今度はこっちの番ですよ!」

    オルオ「ロギアだからと言って調子に乗るなよ。
    おれは覇気使いだ」

    エレン「"神火不知火"」

    エレンの炎の槍。

    オルオはエレンの攻撃を交わして、エレンに殴りかかる。

    エレン「ぐっ!」

    エレンが腕でガードする。

    エレン「」ブン

    エレンが殴り返す。

    オルオがそれを受ける。

    エレン(硬っ!?
    …これが覇気か…!)

    エレン(こうなりゃ、アニ直伝の足技で)

    エレンがオルオの足を蹴った。

    オルオ「うお!?」

    オルオが体制を崩す。

    エレン「らぁ!」

    エレンの追撃。

    オルオ「舐めるなよエレン。
    この程度の隙でおれを仕留められるとおmガリ

    ペトラ(あっ……舌噛んだ…)

    オルオ「」ガクッ

    オルオが倒れた。

    リヴァイ「……なんて様だ。
    …エレンの勝ちだ」

    エレン「なんでだろう…素直に喜べない…」

  44. 44 : : 2014/04/26(土) 03:18:18
    リヴァイ「次はエルドとグンタだ。
    位置につけ」

    グンタ・エルド「はい!」

    リヴァイ「始めろ!」

    グンタが速攻。

    グンタ「"ウシウシの実モデルバイソン"
    牛の突進力を舐めるなよ!」

    グンタが牛になり突撃する。

    エルド「くっ」

    エルドが転がってかわす。

    エルド「おれの能力を見せてやる!」

    エルドの拳に金属品が吸い寄せられて行く。

    エルドの腕が金属の固まりに覆われた。

    グンタ「もう一度だ!」ダッ

    グンタの強烈なタックル。

    ドガ!

    エルドが金属の固まりに覆われた腕で防いだ。

    グンタ「やるな」

    グンタが距離をおく。

    エルド「"反発(リペル)"」

    まとっていた金属を飛ばした。

    グンタ「なに!?」

    グンタ「ぐっ!」

    グンタが防御した。

    グンタ「あぶねぇー、牛が肉厚で助かった」

    グンタ「なかなかやるな、エルド」

    エルド「お前こそ」

    グンタ「こっからは能力なしだ!」

    エルド「受けてたとう!」

    バキッ!

    お互いがお互いの顔面を殴った。

    グンタ「ふっ…いい拳だぜ」

    エルド「そっちもな…食らっちまったよ」

    バタ

    両者ともに倒れた。

    リヴァイ「引き分けだ。(なんだこの茶番?)」
  45. 45 : : 2014/04/26(土) 03:30:26
    ハンジ「みんな面白そうなことやってるね。
    私も入れてくれないか?」

    リヴァイ「いいだろう、お前の相手はおれだ」

    ハンジ「げっ…リヴァイ!?
    ……やめときゃよかった」

    パカラ、パカラ

    馬が走ってきた。

    ロイ「ふぅー、やっとついた。
    本部と旧本部って遠いよなぁ」

    リヴァイ「ロイか…丁度いい」

    リヴァイ「エレン、お前はまだいけそうだな」

    エレン「はい」

    リヴァイ「ロイとやれ」

    エレン「わかりました」

    ロイ「何をするって?」

    リヴァイ「対人格闘だ。得意だろ?」

    ロイ「ああ…なるほど」

    エレン「初めましょう」

    ロイ「おう!どっからでもこい!」

    エレン「じゃあ行きます!」

    エレンが仕掛ける。

    ロイがそれを軽くいなす。

    エレン「くっ」

    エレンの足技。

    ロイ「よっと」ヒョイ

    また軽くかわされてしまう
  46. 46 : : 2014/04/26(土) 18:33:46
    エレン(強い…おれの技が、全部軽くよけられる)

    エレン(しかも全く本気を出してない…
    まあそれは…お互いだけどな!)ブン

    ロイ「くっ…(さっきより早くなった)」

    ロイ「こいつは…手加減してる場合じゃないな」

    ロイ「今度はこっちからだ」

    ヒュン

    ロイのがエレンに殴りかかる。

    エレンが防ぐ。

    エレン(やっぱり、相当強い…)

    ロイの猛襲。

    エレンは受けるのに手一杯だ。

    エレン(技で言えばアニの方が上だが…
    この人はあくまで基本に忠実だ…
    一発一発が重くて速く…隙が全くない)

    エレン「ぐっ」

    エレンの反撃。

    しかし、それもいなされ、カウンターが決まる。

    エレン「がっ!」

    エレン(くそっ
    なら体制を崩して…)

    再びエレンがアニ直伝の足技を繰り出した。

    ロイ「」ピクッ

    空振り。

    エレン(よけられた!?
    …なんて反射神経だよ…!)

    ロイ「隙あり」

    エレンの足がさばかれた。

    エレン「うわっ!」

    エレンが投げられ、地面に叩きつけられる。

    エレン「いつつ…」

    ロイ「大丈夫か?」

    助け起こす。

    エレン「ありがとうございます」

    エレン「しかし、かなり強いですね。
    おれも一応…今期の訓練兵での対人格闘は3番目くらいなんですけど…」

    ロイ「おれは昔、憲兵だったんだ。
    他の憲兵と違い、素手で相手にしてるうちに、対人格闘だけは得意になった」

    エレン「なぜ…調査兵団に…?」

    ロイ「友と、誓ったからだ…」

    エレン「違い?」

    ペトラ「エレン、お疲れ様」

    エレン「ペトラさん」

    ペトラ「かなり強かったでしょ?」

    エレン「はい…ても足も出ませんでした」

    ペトラ「それもそのはずだよ。
    ロイさんは壁内最強の対人格闘の使い手なんだから」

    エレン「壁内最強…?
    人類最強のリヴァイ兵長より強いんですか!?」

    ペトラ「立体起動の技術や、能力なんかは兵長より劣っているものの。
    格闘術においては、リヴァイ兵長よりも上でしょうね」

    エレン「以外に…凄い人だったんだな」

    エレン「そういえば、リヴァイとハンジさんはどうなって…」

    リヴァイ「」ピカ

    ドゴ!

    リヴァイがハンジの正面に瞬間移動し、ハンジを蹴り飛ばした。

    エレン「瞬殺……」

    ペトラ「兵長の食べた悪魔の実の名前は"ピカピカの実"
    光の速さで移動できる、ロギア系の能力」

  47. 47 : : 2014/04/26(土) 18:35:10
    あ、エレンがリヴァイを呼び捨てにしてた。
  48. 48 : : 2014/04/26(土) 20:09:23
    リヴァイ「これで能力訓練は終了だ。
    休憩の後、巨人化実験に移る」

    リヴァイ「いいなエレン?」

    エレン「はい!」

    ハンジ「やっとお待ちかねの実験だ!
    今からでも興奮してくるよ!
    こうしちゃいられない。早く実験の準備をしないと!」

    ハンジが走り去った

    エレン(復活早いな、ハンジさん)





    実験

    ハンジ「準備ができたら、信煙弾で合図するから。
    それ以降の判断は任せたよ!」

    ハンジが井戸の中にいるエレンに言った。

    エレン「了解です」

    エレンが中から返事する。

    ハンジ「うん…この枯れ井戸なら、自我のない状態の巨人であっても拘束できる…はず!」

    信煙弾が揚がる

    エレン(巨人の操作…壁を塞いだ時以来か…)

    エレン(もしまた暴れでもしたら…
    おれは今回リヴァイ班に、殺されるかもしれない…)ガリ





    ヒュゥゥゥゥゥ

    井戸にはなんの変化も見られない。

    ハンジ「…?
    合図が伝わらなかったのかな?」

    リヴァイ「…いいや
    そんな確実性の高い代物でもねぇだろ」

    リヴァイ「おい、エレン!
    一旦中止だ!」

    井戸に近づく

    ハンジ「何かあったの?」

    井戸を覗き込む。

    ハンジ「!」

    エレン「ハンジさん…巨人に、なれません」

    エレンが血まみれで言った。
  49. 49 : : 2014/04/26(土) 21:07:47
    一旦休憩

    リヴァイ「…お前が巨人になれないとなると、ウォール・マリアを塞ぐっていう、大義もクソもなくなる」

    リヴァイ「命令だ、なんとかしろ」

    エレン「はい…」



    エルド「そう気を落とすな」

    エレン「し…しかし」

    オルオ「まあ…思ったよりお前は人間だったってことだ」

    エレン「……!」

    ロイ「おれに勝てるのは〜おれだけだ〜♪」

    ロイが隣で謎の歌を歌う。

    エルド「焦って命を落とすよりはずっとよかった…これも無駄ではないさ」

    グンタ「あぁ…慎重が過ぎるってことはないだろう」

    ロイ「ヘイ!ハッハッハッ!ホッ!
    さわやか〜ナイスガイ〜♪」


    エレン(なんで…先輩方は失望してないんだ…?
    おれが巨人にならないと大変なのに…)

    エレン「うっ」ズキン

    エレンが手の痛みでスプーンを落とした。

    エルド「大丈夫か?」

    エレン「ええ…」

    エレンがスプーンを拾おうとする。

    ロイ「ジャスタウェ〜イ♪」

    ピシィ

    カッ
  50. 50 : : 2014/04/26(土) 22:23:25
    ドオォォォォォ!!!

    「何だ!?何の爆発だ!?」

    ロイ「おれの歌か!?
    ジャスタウェイで爆発したのか!?」


    エレン「〜〜〜〜〜!!」

    エレンの腕から、首も下半身もなく、皮膚もない。体の半分が骨だけの未完成な巨人が出現した。

    エレン「な!?な…何で今ごろ」

    リヴァイ「落ち着け」

    エレン「リヴァイ兵長、こ…これは…」

    リヴァイ「落ち着けといってるんだ。
    お前ら」

    リヴァイが落ち着けと言ったのは、エレンではなかった。

    リヴァイ班の兵士達が刃を抜き、
    恐怖と怒りが混じったような表情をエレンに向ける。

    ゴォォォォォォ

    リヴァイ班がエレンを取り囲む。

    エルド「エレン…!どういうことだ!?」

    エレン「は…!?はい!?」

    エルド「なぜ今、許可も無くやった!?
    答えろ!!」

    リヴァイ「エルド、待て」

    オルオ「答えろよエレン!!
    どういうつもりだ!!」

    エレン「…!」

    グンタ「おれたちに…いや人類に敵意が無いことを証明してくれ」

    エレン「え…!?」

    グンタ「証明してくれ、早く!
    お前には…その責任がある!」

    オルオ「その腕をピクリとでも動かしてみろ!
    その瞬間、てめぇの首が飛ぶ!!」

    オルオ「できるぜ!おれは!本当に!!
    試してみるか!?」

    リヴァイ「オルオ!落ち着けと言ってる!」

    ロイ「大丈夫だ、おれの歌で落ち着かしてやる」

    リヴァイ「お前は黙っていろ!
    お前のわけのわからねぇ歌なんざ、誰も聞きたくねぇ!」

    ロイ「酷い…」ガーン

    ペトラ「兵長!エレンから離れて下さい!近すぎます!」

    リヴァイ「いいや離れるべきはお前らの方だ」

    ペトラ「なぜです!?」

    リヴァイ「おれの勘だ」

    エルド「どうしたエレン!!何かしゃべれよ!」

    オルオ「妙な動きはするな!!」

    グンタ「早く証明しろ!」

    エレン「だからーー」

    グンタ「エレン!!!」

    オルオ「答えろ!!!」

    エルド「お前は人類にとってのーー」

    エレン「ちょっと!!黙ってて下さいよ!!!」

    「!!!」

    エレンが叫んだことにより、リヴァイ班の警戒にますます拍手がかかった。


    そんな時、周りの空気を読まずに、ハンジが興奮した表情でエレンに迫った。

    ハンジ「エレン!!!
    その腕触っていいぃぃぃ!!?」

    ハンジ「ねぇ!?いいよねぇ!?
    いいでしょ!?触るだけだから!!」

    エレン「ハ…ハンジさん!?
    ちょっと待ってーー」

    ハンジ「うおおおお!!!」ジュウウウ

    ハンジが巨人の腕を触る。

    ハンジ「あっ…つい!!!」

    ハンジ「皮膚無いとクッソ熱っいぜ!!!」

    モブリット「分隊長!!生き急ぎすぎです!!!」

    エレン(そうだ!さっさとこの腕を抜いちまえば…)

    ブチ

    エレンが巨人から腕を抜いた。

  51. 51 : : 2014/04/26(土) 23:14:19
    旧調査兵団本部

    エレン「わかっていたつもりでしたが…
    ただ…実際に敵意を向けられるまで気づきませんでした。
    あそこまで自分は、信用されてなかったとは…」

    リヴァイ「当然だ。
    そういうやつらだからこそ選んだ」

    リヴァイ「「生きて帰って初めて一人前」ってのが調査兵団の通説だが…」

    リヴァイ「そんな地獄のような状況で、あいつらは何度も生き延び、成果を残した」

    リヴァイ「巨人と対峙すれば、いつだって情報不足だ。
    ならば務めるべきは迅速な行動と、最悪を想定した非情な決断」

    リヴァイ「かと言って血も涙も失ったわけじゃない。
    お前に刃を向けることに、何も感じないってわけにはいかんだろう」

    リヴァイ「だがな…後悔は無い」

    リヴァイ「そろそろ行くぞ」

    エレン「は…はい!」
  52. 52 : : 2014/04/27(日) 08:36:43
    ハンジ「エレン、とりあえずこれを見てくれ」

    エレン「ティースプーンですか?」

    ハンジ「エレンが出した巨人の右手がこれをつまんでいた」

    エレン「…え?」

    ハンジ「偶然挟まっていたとはちょっと考えにくいね」

    エレン「あ…!
    確かそれを拾おうとして…巨人化はその直後でした」

    ハンジ「………なるほど」

    ハンジ「今回巨人化できなかった理由はそこにあるのかも…」

    ハンジ「「巨人を殺す」「砲弾を防ぐ」「岩を持ち上げる」いずれの状況も、巨人化する前に明確な目的があった」

    ハンジ「恐らく自傷行為だけが引き金になってるわけではなくて、何かしらの目的が無いとダメなのかもね……」

    エレン「まさか「スプーンを拾う」ために巨人になるなんて…
    …何なんだこれは…」

    ハンジ(やっぱりこれが自然に発生したものとは思えない。
    何かしらの用途があって存在してる道具のような性質とも見てとれる)

    ハンジ(だとしたら…彼ら巨人は、何にとって都合がいい存在なんだ?)

    グンタ「つまり…お前が意図的に許可を破ったわけではないんだな」

    エレン「……はい…」

    それを聞くとグンタが深く息を吸い、周りに合図を送るように頷く。

    ガッ ガッ ガッ ガッ

    リヴァイ班が自分の手を噛んだ。

    ハンジ「え!?」

    エレン「ちょっと…何やってんですか!?」

    グンタ「いってぇ…」

    エルド「これはキツイな…
    エレン…お前よくこんなの噛み切れるな」

    グンタ「おれたちの判断を間違えた…
    そのささやかな代償だ。だからなんだって話だがな…」

    エレン「え?」

    オルオ「お前を抑えるのがおれたちの仕事だ。
    それ自体は間違ってねぇんだからな!調子に乗んなよガキ!」

    ペトラ「ごめんねエレン…私達って、ビクビクしてて間抜けで失望したでしょ…?」

    ペトラ「でも…それでも…一人の力じゃ大したことはできない」

    ペトラ「だから私達は組織で活動する。
    私達はあなたを頼るし、私達を頼ってほしい」

    ペトラ「私達を、信じて」






    事件があったものの、リヴァイ班にとって、お互いの信頼を深め合う大切な1日になった。

  53. 53 : : 2014/04/27(日) 11:27:31
    調査兵団本部

    黒い影のような物体が動いている。

    その影が団長の部屋に入ったのを見たミケが、それを追って部屋に入った。

    ミケ「また影を使って外を見ていたのか?」

    エルヴィン「ああ…そうでもしないと、外の様子が見れないのでね」

    エルヴィン「何しろ仕事が多い」

    ミケ「便利なものだな。"カゲカゲの実"の能力というのは」

    エルヴィン「で…何か用があってきたんだろ?」

    ミケ「…次の壁外調査、何か裏があるんだろ?
    おれの鼻はごまかせないぞ」

    エルヴィン「・・・・・」

    ミケ「おれにも隠し事か?」

    エルヴィン「ごまかすつもりも隠すつもりもない、お前を含む信用できる兵士には、いずれ話すつもりだ」

    ミケ「まあいい…目的がどうであれ、おれはお前の作戦通りに動くだけだ」

    ミケ「命令を出せば、何体でも巨人を殺してやる」

    ミケの顔が豹に変わった。

    エルヴィン「性格…変わってるぞ」

    ミケ「ああ…肉食のゾオン系は血の気が多くなってこまる」

    エルヴィン「そこは少し困りものだな」
  54. 54 : : 2014/04/27(日) 12:41:27
    壁外調査前日

    エレン「…あいつら」

    エレン「オルオさん、ちょっと同期と話してきてもいいですか?」

    オルオ「ちっ…さっさと行けよ」



    エレン「おい!」

    ミカサ・アルミン「!!!」

    アルミン「エレン!」

    エレン「しばらく振りに会った気がするぞ」

    ミカサ「何か…ひどいことはされなかったの?
    体をいじくられたり調べ尽くされたとか、精神的苦痛を受けたとか」

    エレン「ね…ねぇよそんなの」

    エレン(いや…ないこともないか)

    エレンの頭にハンジの顔が浮かぶ。

    ミカサ「あのチビは調子に乗り過ぎた…
    いつか私がしかるべき報いを…」

    エレン「まさかリヴァイ兵長のこと言ってんのか?」

    104期生「エレン!」

    エレン「!、お前らも調査兵団になったのか?」

    エレン「ってことは憲兵団に行ったのはアニとマルコとジャンだけで、あとはみんな駐屯兵かそれ以外か…」

    「・・・・・」

    ジャン「マルコは死んだ」

    エレン「ジャン…!?
    何でお前がここに…」

    エレン「ーーって、え…?」

    エレン「今何て言った?マルコが?」

    エレン「死んだ…って……言ったのか?」

    ジャン「誰しも劇的に死ねるってわけでもないらしいぜ。
    あいつは誰も見ていない所で人知れず死んだ」

    ジャン「お前、巨人になった時、ミカサを殺そうとしたらしいな?
    それは一体どういうことだ?」

    ザワ

    ミカサ「違う、エレンはハエを叩こうとして…」

    ジャン「お前には聞いてねぇよ」

    ミカサ「・・・・・」

    エレン「本当らしい…」

    ジャン「らしいってのは記憶がないってことだな?
    つまりお前は「巨人の力」を掌握する術を持ち合わせていないと」

    エレン「…ああ、そうだ」

    ジャン「おれたちと人類の命が、これにかかってる。
    このために…おれたちはマルコのように、エレンが知らないうちに死ぬんだろうな」

    エレン「・・・・・」

    ミカサ「ジャン…今ここでエレンを追いつめることに、一体何の意義があるの?」

    ジャン「あのなミカサ、誰しもお前みたいになぁ…エレンのために無償で死ねるわけじゃないんだぜ?」

    ジャン「おれたちはエレンに見返りを求めている。
    きっちり値踏みさせてくれよ。自分の命に見合うのかどうかをな…」

    ジャン「だから…エレン。
    お前…本当に…頼むぞ?」

    ジャンが鬼気迫る顔で言いよる。

    エレン「あ…あぁ…」
  55. 55 : : 2014/04/27(日) 12:47:41
    壁外調査

    「いよいよだ!!!これより人類はまた一歩前進する!!!」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    「開門初め!!!」

    エルヴィン「第57回壁外調査を開始する!
    前進せよ!!!」













    続く
  56. 56 : : 2014/04/27(日) 12:51:24
    最後まで見てくれてありがとう。

    次は能力者兵団5話《壁外調査》に続きます。

    よかったら見てください。
  57. 57 : : 2014/04/27(日) 13:09:06
    次回予告

    航海士を救うため、エレンは巨人と戦う

    ドゴォン!!!

    エレン「おれは剣術は使えねぇんだコノヤロー!!!」

    エレン「航海術も使えねぇし!!!
    料理もつくれねぇし!!
    ウソもつけねぇ!!」

    エレン「おれは助けてもらわねぇと、生きていけねぇ自信がある!!!」

    獣の巨人「てめぇの不甲斐なさを全面肯定とは、歯切れのいい男だ!!!」

    獣の巨人「そんなプライドもクソもねぇテメェが一船の船長の器か!!?
    テメェに一体、何ができる!!!」

    エレン「お前に勝てる」どん!!!
  58. 58 : : 2014/04/27(日) 13:09:29
    本当の予告はこのしたです
  59. 59 : : 2014/04/27(日) 13:13:26
    次回、チートレベルの女型の巨人が登場。
  60. 60 : : 2014/04/27(日) 13:25:06
    次回

    http://www.ssnote.net/archives/15521
  61. 61 : : 2014/04/28(月) 02:09:32
    ウソウソの実…ONEPIECEでも出てきて欲しいなぁ
  62. 62 : : 2015/08/01(土) 15:56:07
    繋がりません...
  63. 63 : : 2015/12/23(水) 22:40:27
    つながりません
  64. 64 : : 2020/09/28(月) 10:57:54
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

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