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エレン「音楽の翼で…!」【現パロ】

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  1. 1 : : 2014/03/18(火) 17:55:36
    現パロです。

    設定ってなんだっけ?くらい設定崩壊してます。
    ちょっと問題児なエレンが音楽の力で青春するSS。
    原作とは似てもにつかない内容になるので、苦手な方は回れ右で。
    そうでない奇特な方はそのままお進みください!
  2. 2 : : 2014/03/18(火) 17:56:02
    fight!
  3. 3 : : 2014/03/18(火) 17:56:07
    初現パロかな?

    期待です♪
  4. 4 : : 2014/03/18(火) 17:58:08
    早ァァァΣ(゚д゚lll)バンバン君、おぼろん、ありがとうです!
  5. 5 : : 2014/03/18(火) 17:58:13
    ふお!早速ですね(*゚∀゚*)ぱああ
    音楽大好き人間でもあるので。とても楽しみにしています!
  6. 6 : : 2014/03/18(火) 18:12:23
    期待です!!
  7. 7 : : 2014/03/18(火) 18:13:00
    期待です!!
  8. 8 : : 2014/03/18(火) 18:14:20
    音楽やってる人間として、期待せずにはいられません♪
    青春にも期待です♪
  9. 9 : : 2014/03/18(火) 18:17:24
    進撃の巨人と音楽…あまり見ない組み合わせです‼︎大期待です‼︎
  10. 10 : : 2014/03/18(火) 18:28:16
    期待ですよ!!!!!
  11. 11 : : 2014/03/18(火) 18:32:38
    ーあ、先生ですか?

    ーうちの生徒が迷惑を掛けたようで…大変申し訳ありません…。

    ーまあ、お家の事情を聴くと我々も…ね。学校で指導してもらえば、こちらは大丈夫ですから…

    なんで俺は…こんなことしちまうんだよ…。


    握った拳が、ブルブル震えるほど力を込める。
    俺は…どうしようもない奴だ。


    ハンネス「なあエレン、毎度ではあるが…自分のこと、大切にしてくれよ」

    「っせぇなハンネス…親父ぶるんじゃねぇよ…」


    ハンネス「まあな、おれはお前の親にはなってやれない。教師だからな。でもな?生徒を心配する気持ちは…誰にも負けねぇのが教師だからな。」

    …。黙って窓の外をみる。わかってんよ。おれは…あんたのこと嫌いじゃねえ。
  12. 12 : : 2014/03/18(火) 18:41:38
    俺の母さんは…有名なバイオリニストだった。国際コンクールでの入賞も何度も。俺が小学生の頃まで、よくコンサートにも招かれたりしてて…。

    父さんは…売れないミュージシャン。

    一枚だけだが、CDも出しているんだ。

    おれは父さんの、現実を見ないで理想ばかり歌う姿も、大好きだった。

    そしてもう一人の大事な家族。

    …ミカサ。
  13. 13 : : 2014/03/18(火) 19:03:09
    不意に、父さんの曲がラジオで流れる。なんつータイミングだよ…!

    ミカサ、元気にしてるかなぁ…いつか…絶対に再開してやる…!俺の最後の家族!

    エレン「なあハンネス…俺来年高校生に…なれんのかな…」

    ハンネス「馬鹿、それを心配してこうして指導してるんだろ」

    エレン「は、違いねぇな」

    ーー
    Would you hold my hand if I saw you in heaven?(もし天国でお父さんがお前に会ったら手を握ってくれるだろうか)
    Would you help me stand if I saw you in heaven?(もし天国で会ったら私が立っていられるように助けてくれるだろうか)
    I'll find my way through night and day
    'cause I know I just can't stay here in heaven(昼も夜もがんばって生きていこう
    私は天国にいられないことはわかっているから)
    (※イメージ エリッククラプトン/Tears in Heaven)
  14. 14 : : 2014/03/18(火) 19:05:07
    期待なのだよ☆
  15. 15 : : 2014/03/18(火) 19:14:58
    皆様、期待、支援ありがとうございます(≧∇≦)‼︎
    このSSでは、BGMとして店員がイメージしている曲を紹介しながら進めます。
    よろしければ、パソコンで、ステレオで、曲を聞きながら読み進めていただければ、音楽の世界の魅力を再発見しつつ、SSを楽しんでいただけると思います。
  16. 16 : : 2014/03/18(火) 19:29:58
    期待です!
  17. 17 : : 2014/03/18(火) 19:38:31
    俺は勉強が苦手だ。数学なんて目も当てられねえ。社会は暗記できねぇし。理科もわからん。さっぱりわからん。

    でも、国語や英語は…嫌いじゃない。

    リコ「イエーガー!聞こえてるの?」

    エレン「……」

    エレン「ミソソソドレ〜♪」

    リコ「だから聞こえてるの⁉︎」

    エレン「だからミソソソソドレって答えてるだろ?あんたの音階」

    リコ「……え?」

    エレン「あんた音楽教師だろ。自分の発する声の音階もわかんないのか?」

    ミリウス「イェーガー君、それ、普通の子はわかんないと思うよ?」
  18. 18 : : 2014/03/18(火) 19:48:19
    リコ「イエーガー君、どうしても話したいことがあるの。ハンネス先生と待ってるから、今日放課後、来てくれない?」

    ーんだよこいつ。おれがハンネスにだけは絶対約束を通すこと知ってて言ってんだろ…。

    放課後はいつも街をブラブラする。家に帰っても…一人だしな。

    飯なんざ、市からの援助ってやつでなんとかなるしな。



    ーがららっ

    エレン「なぁ、来たぜ?」

    ハンネス「エレン、ちょっと来てくれ。真剣な話だ」

    エレン「何だよハンネス」きい…すちゃっ
  19. 19 : : 2014/03/18(火) 20:03:14
    大期待なのだよ⭐︎
  20. 20 : : 2014/03/18(火) 20:04:14
    ハンネス「お前、歌好きだよな?」

    エレン「ん?ああ」

    リコ「イエーガー君。私はずっとあなたの才能を惜しいと思ってきた。」

    エレン「何だ?かしこまって」

    リコ「私たち、今三人だけでしょ?」

    エレン「おう。んで?」

    リコ「音楽の道に、進む気はない?」


    突拍子も無い話に、一瞬、理解に苦しんだが…

    リコ「あなたは気恥ずかしくて小さな小さな声で歌っているけど、あなたの声、とても魅力的なの」

    ハンネス「おれは…中1でお前が笑わなくなってから…本当にお前のことが心配でな。何処かにヒントがあるかもと思って、相談してたんだ。」
  21. 21 : : 2014/03/18(火) 20:11:53
    おれは両親の苦労を見てきた。

    母さんが…ひどいスランプで数百万はするのバイオリンをぶん投げて苦しむ姿。

    街頭で平和を歌い、警察に連れて行かれる倒産の姿。

    そして、歌声が綺麗、それだけでクラスじゅうの女子にいじめられたミカサ。

    音楽は、呪いだ。

    確かに歌うのは好きだが、おれが歌って食って行けるなんて、思ったことが無い。

    ハンジ「なあ?」

    エレン「うるせえ!おれは…おれは…」

    ハンネス「食っていけるかで考えなくていい。おれは30で教師になるまで、いろんな仕事をしてたくらいだ。仕事なんてのはいくらでも見つかる。だから…お前の本心を聞かせてくれ。」

    ハンネス「音楽を本気で…やんねぇか?」
  22. 22 : : 2014/03/18(火) 20:21:01
    ミスは気にしないでね‼︎
    大期待してますよ〜(((o(*゚▽゚*)o)))
  23. 23 : : 2014/03/18(火) 20:33:56
    音楽好きとして、期待しかないじゃないか!!
  24. 24 : : 2014/03/18(火) 20:54:59
    期待!!
  25. 25 : : 2014/03/18(火) 20:57:24
    倒産(つД`)父さんに脳内補完お願いします!
    そして皆様、ご支援ありがとうございます!
  26. 26 : : 2014/03/18(火) 21:10:18
    珍しくまっすぐ家に帰った俺は、父さんのギターに手をかけた。

    弦とピックだけは、ちゃんといつも新品を用意する。

    ーきゅっ

    1弦、2弦に指が当たって、独特のスレ音を奏でる。

    ああ、膝に乗るこの重み。

    父さんが逮捕される前に、母さんのことだけを思って作った曲。

    人差し指から順に弦に載せていく。

    ー…………

    ーー
    (イメージ エリッククラプトン/愛しのレイラ イントロ)

    ーああ、おれ、いろんな言葉で音楽を呪いだって…ごまかしてたけど。

    ーやっぱり音楽しかねぇんだな。
  27. 27 : : 2014/03/18(火) 21:27:41
    エレン「なあ、ハンネスせ…先生、俺音楽をやってみたい。」

    ハンネス「エレン……!」


    ーーーー

    ーーー

    ーー

    リコ「そう、ギターとボーカル…ね。」

    エレン「ああ。クラシックは母さんと違って勉強してこなかったし…ピアノはたしなみ程度だ、吹奏楽は俺じゃ輪を見出しちまうだろ?」

    リコ「そうね。わかった。私も本気で応援するからね!」
  28. 28 : : 2014/03/18(火) 21:39:14
    こうして俺は、他の奴に遅れることなく、志望校に音楽を学びながら高校卒業できる、専門高校に絞り、勉強を続けた。

    やると決めると、勉強ってのは意外に面白い。ごめんな、センセーたち。

    特にリコセンセーは熱心だった。

    ギターは後で家でできるが、声楽を教えてくれるのは、本当に嬉しかった。

    低いチェストからロングブレスで徐々にハイトーンへ。ミッドボイスからミックス…ファルセット。

    リコ「……音域も広いし、声が綺麗。肺活量もすごい。あなたは、自信を持っていいのよ」
  29. 29 : : 2014/03/19(水) 10:30:33
    こうして俺は、聖シガンシナ音楽専門高校に入学した。


    俺は前とは違う。

    音楽で俺を表現する。

    音楽の力で、腐った俺は生まれ変わるんだ!

    (イメージ ワンダイレクション/ストーリーオブマイライフ)
  30. 30 : : 2014/03/23(日) 15:16:24
    音楽に合わせて読むと、すごくいいですね!サビの部分と
    『音楽の力で腐った俺は生まれ変わるんだ!』の所がマッチして、うるっときちゃいました(。-_-。)
  31. 31 : : 2014/04/01(火) 18:34:57
    うん、店員さんはやっぱり神だった(確信)(笑)
    期待です!!!!!
  32. 32 : : 2014/04/01(火) 18:42:53
    期待!!エレンが悲惨で涙出る(T ^ T)
  33. 33 : : 2014/04/10(木) 14:38:31
    長らくお時間をいただきました。と待たせした方がた、大変申し訳ありません。続きを、がんばって書いて行きますので、よろしくお願いします、
  34. 34 : : 2014/04/10(木) 15:02:44
    入学式。つまんねぇ式典ではあったが、さすがは音楽学校。

    余興に先輩とやらの演奏があるらしい。

    ペトラ「初めまして、新入生のみなさん生徒会長のペトラ・ラルと申します。」

    壇上に立った、美しい人に目を奪われる。

    ペトラ「この学校は多くのミュージシャンを排出しており、在校生にも芸能所属、事務所預かり、プロもたくさんいます、今日はそんな先輩の演奏を少しずつですが、聞いていただきたいと思います」

    ー手際良く、舞台にはライブ機材が運び込まれた。
  35. 35 : : 2014/04/10(木) 15:49:00
    リヴァイ「3年のリヴァイだ。俺たち『Flügel』は去年プロデビューした。今日はそのデビュー曲を披露する」キィィィ…

    (イメージ L'Arc-en-Ciel / DIVE TO BLUE)

    圧倒的なシャウト、存在感。バンドの名前通りの自由な旋律に、俺は驚いた。

    ーすげえ!

    素直に、そう思わされた。

    俺は来年、再来年に、このレベルで壇上にいることができるのだろうか。
  36. 36 : : 2014/04/10(木) 16:31:04
    さて、どうやら演奏は1バンドではないらしい。

    ナナバ「はじめまして、二年生のナナバです。私は今年、ソロデビューが決まっています。みなさんにはその曲でなく、私が一年の時に作った歌を聞いていただこうと思います」

    凛とした雰囲気をたたえた、大人っぽい先輩。どんな歌を歌うんだ。

    バックバンドと目配せし、ドラマーがスティックでカウントする。

    (イメージ ZARD / 負けないで)

    凛としたイメージと、透き通った歌声。

    この学校、とんでもない人だらけじゃねぇか!
  37. 37 : : 2014/04/10(木) 17:13:43
    音楽…かっこいいですねぇ!

    ここからどう展開していくのか。

    超期待です。
  38. 38 : : 2014/04/11(金) 11:46:35
    クラスの挨拶もそこそこに、俺はレッスンに向かった。

    この学校は各楽器、ヴォーカルなど、必要に合わせてレッスンを選択して受講していく。俺はギターと、ヴォーカルで必要な技能の講習を受講する。

    …つってもギターはある程度は親父に教えてもらってたけどな。

    ーどん!

    「わあ!」

    エレン「悪い!かんがえごとしててな!」すっ

    「ありがとう」がしっ…よっと!

    アルミン「僕はアルミン・アルレルト、アルミンて呼んで」

    エレン「エレン・イェーガー」

    アルミン「イェーガー?って…」

    あ、こいつ知ってるのか…

    エレン「そうだよ、飛行機事故で悲劇の死って取り上げられた、グリシャ・イェーガーとカルラ・イェーガーの音楽夫妻の子だよ」

    アルミン「…ごめん!」

    エレン「あー…その顔、しないでくれ、親父にと母さんは俺じゃない。俺は俺だ。エレンて呼んでくれ」
  39. 39 : : 2014/04/11(金) 12:16:58
    エレン「お前、楽器か?」

    アルミン「うん、僕はキーボード」

    エレン「俺はギターだ。よろしくな」


    ーアルミンとのセッションは、意外にも、その日のうちに訪れた。授業でだけどな。


    授業後、残ってアンプを借りようとした時だった。

    特徴的な、印象的なメロディが聞こえてきた。

    ービビッときた。こいつはすげえ才能を持っている。間違いない。

    エレン「なあ、コード教えてくれ」

    アルミン「…! エレン!」

    エレン「お前の曲に合わせてみたくなった」にやっ

    アルミン「ふふ、大歓迎だよ!C→FGを繰り返して、9回目でAm、G、Am、GEm、その繰り返しだよ。」

    エレン「うし、やってみるか!」

    た。

    (イメージ ヴァン・ヘイレン / JUMP)
  40. 40 : : 2014/04/11(金) 12:34:50
    ーふう。

    アルミン「エレン…!バンド、組まない?」

    エレン「…奇遇だな、俺も同じ事を考えてた」すっ

    ーがしっ



    俺たちはそれから、行動をともにするようになった。

    アルミンも、音楽好きの祖父をなくし、両親と生き別れていた。

    全く、俺は何を悲観してたんだ。みんな、いろんなもんをしょってんだ。

    俺は、音楽を通して妹を探す話も、アルミンにした。

    こいつとは、なんでも共有できる。そんな気がした。
  41. 41 : : 2014/04/11(金) 12:51:57
    「なあ、ドラマー募集してねえか」

    アルミン「えーと、コニー…だよね?」

    コニー「おう、コニー・スプリンガーだ。よろしく!」

    エレン「どうして俺たちなんだ?」

    コニー「他の奴らはもう組んでるか、バンドは興味がない連中なんだよ。俺はバンドで叩きたい」

    エレン「面白いやつだな」

    アルミン「やってみる?」

    エレン「そうだな、まずは叩いてもらおうぜ」

    こうして、コニーとセッションすることになった。

    コニー「ちっと待ってろ、セット変えるから」

    バスドラ二つに、タムタム、フロアタム、スネアにハイハット。

    アルミン「へえ、ツーバスの割りに、他はシンプルなんだね。」

    コニー「ああ、ドラム精度と迫力とノリだ。余計なもんはいらねぇよ」にやっ
  42. 42 : : 2014/04/11(金) 13:07:44
    コニー「いくぜ!」

    (イメージ デヴィッド・シルビアン / ancient evening)

    ーなんだと!

    エレン「お前、めちゃくちゃうまいじゃねえかよ!」

    コニー「理屈はわからんが…感じろとしかいえねぇな。」

    アルミン「うまいよ!正確さだけじゃない!ドラムで曲が書ける!」

    エレン「頼むぜ、天才ドラマー!」

    アルミン「これであとは…ベースだけかな?」

    エレン「俺はギターはもう一人いてもいいと思うけどな」

    アルミン「エレンに見合うギターかぁ。なかなかにハードルが高いね」
  43. 43 : : 2014/04/11(金) 13:17:29
    メンバーが集まらないまま、新学期の一ヶ月が過ぎた。

    俺たちは一つの噂を耳にした。

    コニー「俺たちの代で事務所所属になった奴が出たんだってよ」

    アルミン「聞いたよ。あの子でしょ」

    アルミンの視線の先には、一人の金髪の女性。

    エレン「……う…お…」

    たまたま目のあった、その女は、小柄ではあるが、人を寄せ付けない、何か憂いを帯びた目をしていた。

    「なに?」

    俺の声が聞こえちまったのか、やや機嫌悪そうに話しかけてくる。

    エレン「いや、ちょっと目があって驚いちまってな、悪い。」

    素直に謝った。

    「いいよ、別に。…じゃ。」

    そう言って立ち去ろうとして。

    「あんた、名前は?」

    エレン「エレン・イェーガー。そちらは?」

    「アニ。アニ・レオンハート」

    そう言って、立ち去ってしまった。
  44. 44 : : 2014/04/11(金) 13:29:25
    とあるスタジオで、俺はバイトを始めた。

    生活保護に頼っていらんねぇからな。

    場所が学校から近いだけに、うちの学校の連中もちょいちょい利用している。

    「よう」

    エレン「おう、ジャンか。時間は?」

    マルコ「二時間でお願い」

    エレン「あいよ。ジャン、お前いつもひずませすぎてて外で聞いてるとよくわかんねえ音になってんぞ」

    ジャン「うるせえ死に急ぎ野郎」

    エレン「…なんじゃそりゃ?」

    ジャン「…わかんねえ、俺もびっくりした」

    エレン「まあいいや、ほれ、お好みの4号室だ」

    ジャンとマルコはPOPSのバンドを組んでいる。と言っても、ジャンはかなりロック好きのようだが。

    あいつらの音楽も、聞いてて結構心地がいい。
  45. 45 : : 2014/04/11(金) 13:42:27
    「いい?」

    エレン「はい、いらっしゃ…」

    驚いた。そこにいたのは、アニだった。

    アニ「アルバイトの募集が貼ってあったんだけど…あんたがいるとはね」

    エレン「バイト希望か。待ってろ…ゲルガーさん!」


    ーーーー
    ーーー
    ーー


    エレン「即採用とはな…俺ん時とはえらい違いだ」へっ

    アニ「そうなの?」

    エレン「ったく、ゲルガーさん、『野郎は俺の耳を納得させる演奏をしてみろ』ってさ。アルミンとコニーと、メンバー足りねーのに演奏させられてなんとかだ」

    アニ「じゃあ、私もまだ本当の雇用になってないのかな」

    エレン「そんなことないだろ」

    アニ「私はさ、上手いって言われてトントンと話が進んできたけど、自信がないんだよ」

    そういって俯くアニは、初めて会った時の印象とは正反対な少女であった。

    エレン「なあ、どんな歌を歌うんだ?」

    アニ「…アカペラで…いいなら…」

    エレン「おう!聞かせてくれよ!」

    アニ「いいよ…」

    (イメージ MISIA / Escape)

    才能の溢れる、確かな歌声。

    でも、逃げ出したい、不安で仕方が無い。

    そんな気持ちが、心から心に届く、そんな歌声。

    エレン「アニ…お前、すげえ!けど、俺には歌声に不安が感じられた。自身もてよ。勿体ねぇよ」

    思ったことを、素直に伝えた。
  46. 46 : : 2014/04/11(金) 13:49:09
    アニ「私の歌には…中身がない。どんな歌も、薄っぺらいんだ。」

    エレン「…バイト終わったら…ちょっと時間いいか?」

    アニ「…?」

    ーーーー
    ーーー
    ーー


    驚いた。エレン、バイクに私を載せていきなりツーリングを始めたんだもの。

    自分のヘルメットを私にかぶせて、まだ免許取って一年も経ってな…ダメじゃない!

    …でも、後にも先にも悪いことはこの一度だけ。

    私はこの体験を絶対に忘れない。絶対に。

  47. 47 : : 2014/04/11(金) 13:52:42
    エレン「気分転換になったか?」ヘへっ

    アニ「びっくりしたよ。…でも…ありがとう」

    エレン「笑った!お前、笑顔の方が絶対可愛いぞ」

    アニ「…あんたにだけだよ」

    よくわからねぇけど、少しは吹っ切れたようだ。

    エレン「じゃああに、明日、学校でな!」

    アニ「…まあ、期待しとくよ」
  48. 48 : : 2014/04/11(金) 14:05:19
    「なあ、ギターとベース募集してるって、本当か?」

    アルミン「君たちは?」

    ライナー「俺はライナー、ギターやってる。こいつは…」

    ベルトルト「ベルトルト、よろしく。」

    エレン「あんたら、タメじゃない…よな?」

    ライナー「気は使わないでくれ、歳は違うが学年は一緒だ」

    エレン「わかった」

    ライナー「俺たちもバンドメンバー探してたんだが…見つからなくてな。一緒にやらないか?」

    エレン「音楽はどんなのをやるんだ?熱いのが好きだな。ロックならオハコだ」

    ベルトルト「僕は地味だけど、ベースなら任せて」

    エレン「…へえ」にやっ

    ベルトルト「やってみようか?」

    こうして、また俺たちはジャムを開始した。

    ベルトルト「こんなのは、どう?」

    (イメージ BON JOVI / KEEP THE FACE)

    コニーの熱いビートに、ベルトルトのベースが走る。

    ライナーのストレートなオーバードライブ。

    俺たちの全てが噛み合った瞬間だった。
  49. 49 : : 2014/04/11(金) 14:09:41
    こうして、俺たちはやっと一つのバンドを結成し、本格的に活動し出した。

    バンド名は何故か俺の名前、「Jäger」となった。
  50. 50 : : 2014/04/11(金) 14:18:41
    エレン「ライブ?」

    アルミン「うん、オファー受けてるんだけどどうかな?」

    コニー「相手は?」

    アルミン「うん、二年の先輩たちと、うちの学年では僕らとジャンのところ」

    ライナー「いいんじゃねぇか?ライブ…‼︎」

    ベルトルト「うん、内輪でやっててもしょうがないしね」

    エレン「俺たちはオリジナルは4曲、もうちょい作っとかねぇと」

    アルミン「他のところはコピーバンドだし、コピーメインでいいんじゃない?」

    エレン「それならガンズ、ツェッペリン…いくらでもできそうだな」

    アルミン「決まりかな?」

    一同「おう!」

    「へえ、楽しそうですね!」

    アルミン「サシャ!」

    ユミル「ふーん、うちらも参加してみるか?」

    クリスタ「私たちまだそんなにうまくないよ」

    サシャ「こういうのはノリですよ!ノリ!」

    エレン「楽しそうだな!お前らもやってみろよ!」
  51. 51 : : 2014/04/11(金) 14:28:03
    こうして、一月後のライブに向けて、俺たちは動き出した。

    スタジオのバイトは軽くアンプから音出しして弾いていても怒られないからありがたい。

    アニ「あんた、今日はやる気が音に出てるね」

    エレン「わかるか?」

    アニ「……」

    何も言わないが、頬杖をついて微笑むアニからは、以前よりもはるかにゆとりが感じられる。

    アニ「ねえ、あんたが始めてバイクに乗せてくれたの。歌にしてみたよ」

    エレン「…マジか!聞かせてくれよ」

    アニ「この曲は、あんたにしか歌わない」

    (イメージ MISIA / K.I.T)

    以前と違い、驚くほど豊かな感情。

    これが、アニの本来の能力…‼︎

    俺はいつの間にか、アニに深く惹かれていることに気づいた。
  52. 52 : : 2014/04/11(金) 16:03:08
    もうすぐ…閉店か。

    エレン「なあ、アニ」

    アニ「なに?」

    本から顔を上げ、こちらを見るアニ。

    自覚をすると、なかなか直視できねえもんだ。

    エレン「今日はこの後、時間あるか?」

    アニ「ツーリングじゃなければいいよ」

    ーっし!
    自然と拳を握っていた。

    アニ「なんなら、うちに来る?」

    予想外の誘いに、俺は逆に尻込みしてしまう。

    エレン「いいのか?」

    アニ「バカ、冗談」

    …なんだよ。ちょっと期待しちまったよ。
  53. 53 : : 2014/04/11(金) 21:21:33
    バイクを押しながらアニとと帰る。

    不思議なことに、どこに向かうかは何と無くわかった。

    なぜなら。


    エレン「アニ、俺の家、その裏のアパートだわ」

    アニ「え?」

    エレン「まさか、こんなに近くに住んでたとはな」ははっ

    アニ「私、高校ここに来るために家から出て引っ越してきたばっかりだから…この辺りのこと全く知らなかった」

    ーぷっ

    どちらともなく、声を出して笑った。

    こんなに、心から笑ったのは何年ぶりだろうな。

    アニが家に入るのを見届けて、俺もアパートに戻ったのだった。
  54. 54 : : 2014/04/20(日) 09:16:19
    大期待です‼︎
  55. 55 : : 2014/07/17(木) 14:42:08
    まだかな?
    もう、3ヶ月たったよ。
  56. 56 : : 2014/08/11(月) 23:41:16
    まだっすか!?
  57. 57 : : 2014/11/06(木) 19:23:37
    もう、書かないんですか…?
    出来れば続きが見たいです…
  58. 58 : : 2014/12/12(金) 06:56:02
    頑張ってください!そこで諦めないでください
  59. 59 : : 2014/12/28(日) 15:31:41
    頑張れ
    諦めたらそこで試合終了ダゾ
  60. 60 : : 2016/02/05(金) 09:09:16
    続き書かないんですか?
  61. 61 : : 2016/04/03(日) 13:50:14
    これめちゃ面白いのに…
  62. 62 : : 2017/05/01(月) 21:24:05
    期待!!!!!!
  63. 63 : : 2017/08/30(水) 01:36:04
    期待するね
  64. 64 : : 2017/11/13(月) 20:50:07
    期待!!!
  65. 65 : : 2018/04/01(日) 16:26:50
    きーたーい!きーたーい!
    エレンカッコいい..ボソッ
  66. 66 : : 2020/10/06(火) 13:08:30
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986
  67. 67 : : 2020/10/26(月) 14:15:44
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
  68. 68 : : 2020/11/02(月) 18:59:51
    やなもにさまなわまかやはなまはゃになまたがたざまかたがやはさんさわたかさわゃ

































    つまんな

































    放置





































    死ね































































































































































































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