ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

ナナバ「正義の味方・バナナ仮面」

    • Good
    • 11

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2014/02/19(水) 20:51:45

    ~調査兵団本部~

    ナナバ「ほらエレン、どうしたの?私のバナナをちゃんと見て…」ボロンッ

    エレン「いや…そんな…俺っ…!」




    ナナバ「どう、このバナナ?大きくなってるでしょ…?」

    エレン「大きい…です…でも…」




    ナナバ「ん?私のじゃだめなの…?」

    エレン「いや…ナナバさんだからダメとか…そう言う事ではなくて…」




    ナナバ「せっかくズル剥けになってるんだから…。先っぽだけでも咥えてみてほしいな…」ズイッ

    エレン「ひいっ…!」




    ナナバ「ほら、早く…」

    エレン「そ…それじゃ…」







    エレン「…はむっ」

    ナナバ「ちゃんと味わってよ。エレンのために用意したんだから…」









    エレン「むぐ…」チュパチュパ

    ナナバ「どう、エレン…?」


























    エレン「…おいしいです!こんなおいしいバナナ、初めて食べました!」

    ナナバ「でしょ?そう言ってもらえるとうれしいなぁ」
  2. 2 : : 2014/02/19(水) 21:22:32

    アルミン「エレンは昔からバナナ嫌いだったのに、ここまで喜ぶなんて」

    ミカサ「相当おいしいバナナのよう。私達も…」

    ナナバ「どうぞどうぞ。まだまだたくさんあるからね」
  3. 3 : : 2014/02/19(水) 21:38:37

    アルミン「しかし、どうしてこんなにたくさんのバナナを?」

    ナナバ「実はうちの実家でバナナ園を営んでいてね。毎年、両親がこうして送ってくれるんだ」



    ナナバ「ただ、今年は気温が低くてバナナが不作でね。あちこちで、バナナ窃盗事件も相次いでいるみたい」

    アルミン「バナナは高級食材ですからね。不作とあれば当然値段も高騰しますよね…」

    ナナバ「うん。幸い、うちはまだ被害に遭っていないけど、いつ狙われるか…」

    ミカサ「心配ですね」



    エレン「こんなにうまいバナナを盗むなんて、許せねぇ!」

    ナナバ「ありがとう。君たちの気持ちだけでも受け取っておくよ」
  4. 4 : : 2014/02/19(水) 21:48:45

    ナナバ「箱ごとこの部屋に置いておくから、好きな時に食べていいよ」

    エレン「ありがとうございますっ!」






    アルミン「…ん?」

    ミカサ「どうしたの?」

    アルミン「いや、箱の中に何やら不思議なものが…」ゴソゴソ…

    エレン「…何だそりゃ?」









    ナナバ「錠と…バックル?」
  5. 5 : : 2014/02/19(水) 21:58:32

    ミカサ「錠にはバナナを模った物がくっついている。バックルは…剣のようなものが…?」

    アルミン「何だろうね、これ?これもご両親が?」

    ナナバ「どうだろうね…。こんなもの、初めて見たよ」



    エレン「バックルかぁ。こういうのってよく、小さいころに使って遊んだなぁ。腰のところに当てたりして」

    アルミン「あぁ、そう言えばそうだねぇ。懐かしいなぁ…」



    ナナバ「へぇ、男の子ってそうやって遊ぶんだね。こうやってつけるの…?」カシャ




    ウィーン…





    カシャーンッ!

    ナナバ「…え!?」
  6. 6 : : 2014/02/19(水) 22:08:12

    エレン「バックルから!?」

    アルミン「ベルトが出現した!?どうなってるの!?」

    ナナバ「ちょっ、何だコレ!?腰に巻き付いちゃった!?」

    ミカサ「一体どういう仕組みで…」カチッ





    \バナナ!/





    ミカサ「…え?」

    アルミン「何か今、声が聞こえなかった?」

    エレン「ミカサの持ってるバナナの錠から声がしたような…」

    ミカサ「今少し、錠を押してしまった。おそらくそのせいで声が…」
  7. 7 : : 2014/02/19(水) 22:15:24

    ナナバ「そっちもこっちも変なものだらけだなぁ…」

    エレン「待て、この錠の形、ナナバさんのバックルの窪みにハマりそうじゃないか!?」

    アルミン「本当だ…!もしかしたら、これらは組み合わせて使うのかも!?」

    ナナバ「いやいや、ただでさえ得体の知れない物なのに、それを組み合わせるとか、正気じゃないでしょ…」



    ミカサ「物は試しです…」カチャ

    ナナバ「あっ!」





    \ロック オン!/
  8. 8 : : 2014/02/19(水) 22:22:37

    ミカサ「また声が!!」





    ウィィィィィィィン

    一同「ん?」





    巨大バナナ「」ズーン…





    エレン「んなっ!?」

    アルミン「どこからともなく、巨大なバナナが空中に!?」

    ナナバ「やっぱり、バナナ錠をバックルにはめたから…!?」
  9. 9 : : 2014/02/19(水) 22:29:32

    巨大バナナ「」フワフワ…





    ミカサ「なんだか、少しずつ下降して来ているような…」

    ナナバ「なんか怖いなぁ…。さっさと錠を外して…」カシャッ

    ナナバ「あっ!!」





    \カモン!/





    巨大バナナ「」ドスンッ!

    ナナバ「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」





    \バナーナ アームズ!/
  10. 10 : : 2014/02/19(水) 22:36:15

    エレン「ナナバさんっ!!」

    アルミン「何てことだ!バナナさんがナナバの下敷きに!!」

    ミカサ「違う、下敷きになったのはナナバさん!」

    エレン「どっちでもいい!早く助けないと!!」





    \ナイト オブ スピア~♪/





    一同「…え!?」





    ナナバ(?)『…うーん、一体何が…?』

    ミカサ「ナナバさん…?その姿は…?」
  11. 11 : : 2014/02/19(水) 22:41:46

    ナナバ(?)『え…?』

    アルミン「鎧…なのか?」

    エレン「バナナの鎧…?」







    ナナバ(鎧)『な…』













    ナンダコレェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!!!!!!!!!!!!
  12. 12 : : 2014/02/19(水) 22:46:01

    ナナバ(鎧)『ちょっと、何なのコレ!?バナナが降って来たと思ったら、なんでこんな姿になってるの!?』

    エレン「分かりません!とりあえず落ち着いてくださいっ!!」

    ナナバ『これが落ち着いていられる!?エレン、ちょっと脱がせて…』ドンッ!




    エレン「」ヒュゥゥゥゥゥ…





    ドサッ…

    ナナバ『え…?』

    ミカサ「エレンっ!!」





    エレン「」チーン…





    ナナバ『軽く触っただけなのに…エレンが吹き飛んじゃった…』

    アルミン「力が格段に上がっているのか…?」
  13. 13 : : 2014/02/19(水) 22:50:34

    ミカサ「エレンを…よくも!!」ダッ!

    アルミン「ミカサ!駄目だよ!!」

    ナナバ『ちょっ、待って…』




    ゴォォォォォォォォン…




    ナナバ『あ…』

    ミカサ「…っ!」ビリビリ…






    ミカサ「~~~~~~~~~~~~っ!!!!」ゴロゴロッ

    アルミン「ミカサの拳が通用しない…。硬さも半端じゃなさそうだ…」

    ナナバ『言いようのない痛みで悶絶してる…。ごめんね、ミカサ…』







    ミカサ「~~~~~~~~~~~~っ!!!!」ゴロゴロッ!!
  14. 14 : : 2014/02/19(水) 22:54:18

    ガチャッ!




    モブリット「ナナバさんは居ますか!?」

    ナナバ『あ、モブリット』

    モブリット「…って、なんですかこれ!?」

    ナナバ『あ、話すと長いんだけど、とりあえずナナバは私だよ』



    モブリット「遊んでる場合じゃないですよ!ナナバさんの実家に、バナナ窃盗団の一員が襲撃したそうなんです!!」

    ナナバ『何だって!?』



    モブリット「ナナバさんが調査兵団の一員だと知って、ご両親を誘拐して身代金を要求しています!」

    ナナバ『なんて奴らだ…。調査兵団の稼ぎは、決して良くないと言うのに…!』

    アルミン「問題はそこじゃないと思いますけど…」
  15. 16 : : 2014/02/19(水) 23:15:00

    モブリット「奴らは、トロスト区の倉庫で待ち構えてます!急がないと、ご両親が!」

    ナナバ『分かった!すぐに向かおう!』



    ミカサ「私達も!エレン、起きて!」ユサユサ

    エレン「ん…あれ、俺のバナナは…?」

    ミカサ「寝ぼけている場合ではない!早くしないと、ナナバさんのご両親が!」

    アルミン「説明は後でするよ!とにかく急いで!」











    ナナバ『お父さん、お母さん…』ダッ!
  16. 19 : : 2014/02/20(木) 20:00:27

    ~トロスト区・某倉庫~

    団員1「オラ!おとなしくしてろ!」

    団員2「死にたくなけりゃ、言うこと聞くんだな!」

    ママバ「ひぃぃ…!」ガタガタ

    パパバ「くっ…!貴様らの目的は何だ!?」



    団員3「金に決まってるだろ!お前らのとこのバナナを捌けば大金が入るが、それだけじゃ満足できねぇ」

    団員3「てめぇのとこのガキが兵団の一員らしいからな。そいつはたんまり金持ってんだろう?」

    パパバ「調査兵団の稼ぎなど、二束三文でしかないぞ!」

    ママバ「手取りの低さを甘く見ないで!仕送りなんて、ただの一度も来たことないんだから!」



    団員1「胸張って言う事かよ…」
  17. 20 : : 2014/02/20(木) 20:07:46

    団員2「まぁいい。どの道、奴が来ねぇ事には始まらねぇ。金が手に入らねぇと分かりゃ、その場で全員ぶっ殺せばいいだけだ」




    『そこまでだ、悪党ども!』

    団員達「!?」




    ナナバ『お父さんとお母さんを離せ!!』

    団員達「…誰?」

    パパバ「おお!どなたか存じませんが、助けに来てくださったのですね!」

    ママバ「ありがたや!ありがたや!」



    ナナバ『いや、ナナバだから!ハッキリ「お父さんとお母さんを離せ」って言ったでしょ!』
  18. 21 : : 2014/02/20(木) 20:14:21

    ママバ「え、ナナバ?」

    パパバ「その姿は…!?」



    団員1「黙れ黙れ!どこのどいつだか知らんが、それ以上近付いてみろ!この二人の命はねぇぞ!!」

    パパバ&ママバ「ひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」

    ナナバ『くっ…!どうすれば…!』



    団員3「選択肢は二つだ。おとなしく金を出すか、この二人を見捨てるか」

    団員3「せいぜい悔いの残らねぇ選択をするんだな」

    ナナバ『ぐ…』













    「お困りのようだねぇ、ヒーローさん」

    一同「!?」
  19. 22 : : 2014/02/20(木) 20:21:08

    団員1「なっ…!?誰だ!?」

    ナナバ『この声…もしや!?』




    ハンジ「はいはーい、毎度おなじみハンジさんですよー」

    ナナバ『ハンジ!』

    団員1「誰だてめぇは!?どこから入った!?」




    ハンジ「入り口から。君たちがゴチャゴチャ騒いでる間に入っちゃったよ」

    団員2「お前も動くな!こいつらの命がどうなってもいいのか!!」

    パパバ&ママバ「助けてぇぇぇぇぇぇ…」
  20. 23 : : 2014/02/20(木) 20:28:20

    ハンジ「ナナバ、君の力を見せてあげなよ」

    ナナバ『私の力って…この鎧のこと?いったいどうやって?』

    ハンジ「バックルについている剣のトリガーを、一度倒してみて」

    ナナバ『トリガー…こう?』カシャン





    \バナナ スカッシュ!/





    ナナバ『え!?この後どうすれば…?』
  21. 24 : : 2014/02/20(木) 20:35:21

    ハンジ「槍をあいつらに向けて!!」

    ナナバ『槍…こうか!?』ビュッ!



    槍「」キュイィィィィィン…

    団員1「何だ…?」




    槍「」カッ!

    ナナバ『えっ…』






    シュバアァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!






    団員1「う…」



    団員達「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」











    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!











    パラパラ…
  22. 25 : : 2014/02/20(木) 20:42:12

    団員達「」チーン…




    ナナバ『え…?何、今の?バナナの形をした…光線?』

    ハンジ「お見事、悪を駆逐しました。さすが正義の味方」

    ナナバ『…この謎の鎧、ハンジの仕業だね?』

    ハンジ「ご名答。丁度皆も来たみたいだし、奴らを縛ってゆっくり説明するとしようか」



    モブリット「はぁ、はぁ、ナナバさん速すぎですよ…」

    ミカサ「全力で走っても追いつけなかった…」

    アルミン「やはり身体能力が格段に上がってますね」

    エレン「おい、あいつら何だ?倒れてるけど…」



    ハンジ「お疲れ、皆。とりあえず、奴らを縛って憲兵に突き出そう」

    ナナバ『あれ、お父さんとお母さんは?』











    パパバ&ママバ「」チーン…

    一同「あっ…」
  23. 26 : : 2014/02/20(木) 20:49:16

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    パパバ「いやぁ、ありがとなナナバ。おかげで助かったよ」

    ママバ「あの人たちとは、ウチのバナナ園でバナナを盗んでいたところに出くわしちゃってね」

    ママバ「口封じに捕まった挙句、ナナバが兵団に所属してるってばれちゃって…」

    ナナバ『それで身代金を。馬鹿な連中だね』



    エレン「それよりもナナバさん…」

    アルミン「そんなゴツい鎧着たまま話されても、違和感しかないんですが…」
  24. 27 : : 2014/02/20(木) 20:56:12

    ナナバ『そうだハンジ、これどうやって脱ぐの?』

    ハンジ「簡単だよ。バックルについているバナナ錠を外せばいいんだ」

    ナナバ『こう?』ガチャ…




    シュイィィィィン…




    ナナバ「…戻った!よかったぁ」

    パパバ「おぉナナバ!久しぶりだな!」

    ママバ「ようやく顔が見れたわ!元気そうで何よりね!」

    ナナバ「ははは、おかげさまで。バナナ送ってくれてありがとね。みんなにも好評だったよ」
  25. 28 : : 2014/02/20(木) 21:03:07

    アルミン「僕達も食べましたけど、すごくおいしかったです!」

    エレン「俺も、バナナ嫌いが治りました!ありがとうございました!」

    パパバ「そいつはよかった!一人でも多くの人にバナナを好きになってもらえるのは、この上ない喜びだ!」



    ナナバ「だからこそ、一連の事件が許せないね。己の利益のために、バナナを盗んで売りさばこうなんて!」

    ハンジ「正直、憲兵団だけでは取り締まるのが追い付かなくなってきていてね」

    ハンジ「そればかりか、賄賂で憲兵を買収して、盗みを見逃してもらっている奴らもいるようなんだ」

    エレン「何て奴らだ…!」

    アルミン「許せない…!」
  26. 29 : : 2014/02/20(木) 21:13:14

    ハンジ「その件でこの間、ナイルが相談に来てね。どうにか、調査兵団にも協力を依頼できないか、ってさ」

    ハンジ「まさかあの人が直々に頼みに来るとは思わなかったけどね。ナナバの実家のこともあるし、無下にはできなかったよ」



    モブリット「もしかして、最近研究室に籠りがちだったのは…」

    ハンジ「そう。悪党撃退のための、ある装置を開発していたんだ」

    ナナバ「それが…このバックルとバナナ錠?」



    ハンジ「そう。専用の変身起動装置(ドライバー)、通称『ドライナナバー』」

    ナナバ「微妙なネーミングだなぁ…」
  27. 30 : : 2014/02/20(木) 21:20:30

    ハンジ「それと、変身起動アイテムの『バナナのジョー(錠)』だよ」

    パパバ「叩け!叩け!!」

    ママバ「いいえ、おそらくこの場合は、『霞』の方かと思われるわ」

    ハンジ「奥さんご名答。バナナは暖かいところで育ちますからね、即ち『太陽の子』ですよ」

    ナナバ「どうだっていいよ、そんなことは」



    ハンジ「今日ナナバに渡そうとしたんだけど、紛失してしまっていてね。本人が見つけてくれて助かったよ」

    ハンジ「おまけに、教えてもいないのに変身できるなんて。さすが、正義の味方」

    ナナバ「正義の味方ってどういう事?まさか、私にこれを使って悪党を撃退しろと?」

    ハンジ「うん。ナナバが適任かと思って」
  28. 31 : : 2014/02/20(木) 21:27:29

    ナナバ「そりゃ、バナナ泥棒を駆逐するのには賛成だけど、わざわざこんなものを使うのもなぁ…」

    エレン「じゃあ、それ俺がもらっていいですか!?俺も変身してみたいです!!」

    ナナバ「構わないよ。はい」スッ



    ハンジ「あ、ダメダメ。ドライナナバーは、最初に変身した人間以外は認識しないんだ」

    ハンジ「つまり、今それを使って変身できるのは、この壁内でナナバただ一人ってことだよ」

    エレン「そんな…」ガーンッ!



    ナナバ「なんでまたそんな要らない機能を…」

    ハンジ「間違ってそれが悪党の手に渡ったら大変でしょ。変身されたら手も足も出なくなっちゃう」

    ナナバ「確かにそうだけどさ。何も、変身する必要あるの?さっきも一撃で吹き飛ばしちゃったけどさ…」
  29. 32 : : 2014/02/20(木) 21:34:06

    ハンジ「必要がないのなら、わざわざそんなものを作ったらしないさ」

    ミカサ「と、言うと、必要があったから作ったと…?」



    ハンジ「うん。どうやらこの壁内のバナナ窃盗団が、団結してギルドを結成したとの噂があってね」

    ハンジ「そこに、とある科学者が加わったとの情報をキャッチしたんだ」

    ナナバ「バナナ窃盗ギルドだけでもツッコミどころ満載なのに、さらに悪の科学者?」

    モブリット「どんどん路線がずれている気がします…」




    ハンジ「悪の科学者、その名も『アクノカガ・クーシャ』。恐ろしい頭脳を持つ男だ」
  30. 33 : : 2014/02/20(木) 21:41:23

    ハンジ「そいつが自分の科学力を駆使して、凶悪な兵器を作ったとも聞く」

    ハンジ「ドライナナバーは、それに対抗する手段として開発したんだよ」

    ナナバ「そうだったのか…」




    ハンジ「今、そいつを後ろ盾に、大規模なバナナ窃盗計画が持ち上がっているとも言われているんだ」

    ナナバ「そいつは聞き捨てならないね…。お父さん、壁内のバナナ園って、うち以外にどのくらいあるの?」

    パパバ「そうだなぁ…。一番大きなところだと、ローゼ東のフィリピン村にある、ナバナさんところかな」

    ママバ「あそこは壁内で一番大きなバナナ園よ」



    ハンジ「そこは今まで強固な警備によって守られていたけど、窃盗団ギルドの力なら、襲撃も不可能じゃないかもね」
  31. 34 : : 2014/02/20(木) 21:48:50

    ナナバ「襲われてからじゃ遅いよ。先回りして、私達で守らないと!」





    「そうはさせないぜ!!」

    一同「!?」





    ギルド員1「お前たちはここで死んでもらう!」

    ギルド員2「ナバナのところへは行かせないぜ!!」

    ハンジ「というと、お前らはギルドのメンバーか!」

    パパバ「やはりナバナさんのところのバナナ園を襲撃する気か!!」

    ギルド員3「ご名答。だからこそ、お前らに邪魔されるわけにはいかねぇのよ」
  32. 35 : : 2014/02/20(木) 21:56:33

    ギルド員1「下っ端団員どもを軽く捻ってくれたようだが、俺達はそうはいかねぇぞ!」

    ナナバ「やれやれ、随分と舐めてくれるじゃないか…」

    ギルド員1「これを見ても同じセリフが吐けるか?出て来い、お前ら!!」






    ゾロゾロゾロ…






    ギルド員たち「」ゾロゾロ…






    ミカサ「なんて人数!!」

    アルミン「軽く50人はいるぞ!!」
  33. 36 : : 2014/02/20(木) 22:05:58

    ギルド員1「これだけの人数がいれば、いくら兵士のお前らと言えども、勝つことは不可能だ!!」

    ハンジ「それはどうかな…」

    ギルド員1「なに!?」




    ハンジ「ナナバ!今こそ、ドライナナバーの力の見せ所だ!!」

    ナナバ「やれやれ、またアレになるのか…」

    エレン「ナナバさん、お願いします!」

    モブリット「悪を駆逐するためには、ナナバさんのその力が必要なんです!!」
  34. 37 : : 2014/02/20(木) 22:13:14

    ナナバ「仕方ないね…。みんな、下がってて!!」カチッ





    \バナナ!/





    ギルド員1「あ?何だ?」

    ナナバ「はっ!」カチャ





    \ロック オン!/





    ウィィィィィィィン

    巨大バナナ「」フワフワ…




    ギルド員1「は…?バナナ…?」
  35. 38 : : 2014/02/20(木) 22:19:27

    ナナバ「変身っ!!」カシャッ!





    \カモン!/

    巨大バナナ「」ドスンッ!





    \バナーナ アームズ!/





    ギルド員1「何だ!?」

    ハンジ「来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」





    \ナイト オブ スピア~♪/











    ナナバ『…ここからは私のステージだ!』ジャキンッ!
  36. 39 : : 2014/02/20(木) 22:23:14

    ギルド員1「何だその姿は!?」

    ギルド員2「変な奴だな…!お前ら、やっちまえ!!」

    ギルド員一同「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」











    ナナバ『…かかってきな!』
  37. 40 : : 2014/02/20(木) 22:31:09

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




    ギルド員一同「」チーン…




    ナナバ「…ふぅ」シュゥゥゥゥゥゥゥ…

    ハンジ「お疲れナナバ!」

    ミカサ「すごい、あれだけの人数を一瞬で…」

    ナナバ「楽勝だよ。この力があれば、バナナ窃盗団を全滅させるのも楽そうだ」
  38. 41 : : 2014/02/20(木) 22:39:10

    ハンジ「いい顔になって来たね、ナナバ。それでこそ正義の味方だ」

    ナナバ「壁内のバナナは私が守る!なんてね」

    ハンジ「いよっ、無敵の『バナナ仮面』!!」

    モブリット「かっこいいですよ、ナナバさん!」

    ナナバ「ありがとう!」
  39. 42 : : 2014/02/20(木) 22:47:24

    ママバ「ナナバ…」

    ナナバ「なに?」



    ママバ「正義の味方になるのもいいけど、あまり調子に乗らないようにね」

    ナナバ「分かってるよ。というか、私のどこが調子に乗ってるのさ」

    ナナバ「壁内のバナナを守るための力だよ。悪用なんかしないって!」

    ママバ「それならいいんだけど…」



    パパバ「その力は、あくまでバナナを守るためにある物だ。目的を見失ってはいけないよ」

    ナナバ「お父さんまでそんなこと言って。言われるまでもないってば!」

    パパバ「忘れるなよ…」
  40. 43 : : 2014/02/20(木) 23:00:45

    エレン「ナナバさん、早くナバナさんのところに行かないと!」

    アルミン「奴らが言う事が本当なら、すぐ襲撃をかけてもおかしくありません!」



    ナナバ「よし、行こう!ハンジ!!」

    ハンジ「はいよ。モブリット、それじゃ私達も行くよ!」

    モブリット「はいっ!!」
  41. 44 : : 2014/02/21(金) 22:19:55

    ~フィリピン村・ナバナ宅~

    ナバナ「…何だ貴様らは?」

    ワルヴィン「俺はバナナ窃盗ギルド頭領、ワルヴィン・ヌスミス。こいつは、人類最強の奪い師、ウヴァイだ」

    ウヴァイ「…」
  42. 45 : : 2014/02/21(金) 22:34:09

    ナバナ「何しに来た…?」

    ワルヴィン「お前のとこのバナナを、全て頂きに来た。断ることなどできないぞ」



    ナバナ「断るっ!」

    ワルヴィン「たった今できねぇって言ったばっかだろが!!話聞けボケナス!!」

    ナバナ「ナスじゃねぇよ!!バナナだよ!!ちゃんと畑見ろハゲナス!!」

    ワルヴィン「ハゲじゃねぇぇぇぇっ!!もういい、頭に来た!!こいつを縛って連れて行け!!」




    ギルド員「へへへ…」ガシッ!

    ナバナ「な…何をする!!離せっ!!」ジタバタ!
  43. 46 : : 2014/02/21(金) 22:48:15

    ギルド員「おとなしくしろよ。さもなくば…」

    ナナバ『そこまでだ、悪党ども!!』

    悪党ども「!?」




    ナナバ『ナバナさんを離せ!!』

    ギルド員「誰だ、てめぇは?」

    ナナバ『私は正義とバナナの味方…』







    ナナバ『…バナナ仮面っ!!』
  44. 47 : : 2014/02/21(金) 23:05:01

    ワルヴィン「バナナ仮面だと?ふざけたやつだな」

    ウヴァイ「構うな。お前ら、さっさと樹からバナナを回収しろ」

    ギルド員たち「はっ!!」



    ナナバ『させないって…』





    ナナバ『…言ってるだろ!!』ダッ!




    ドゴッ!ベキッ!バシッ!




    ギルド員たち「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

    ドサドサッ…






    ウヴァイ「…ほう、少しはやるようだな」
  45. 48 : : 2014/02/21(金) 23:15:45

    ワルヴィン「感心してる場合か。使えない奴らだな、全く…」

    ナナバ『ふぅ、やっぱ悪を懲らしめるっていうのは快感だね。ゾクゾクするよ…』









    ナナバ『えへへへへ…』

    ウヴァイ「気持ち悪ぃ奴だな。頭イカれてんのか?」






    ハンジ「ナナバっ!」

    ミカサ「相変わらず速い…」

    エレン「やっと追いついたー!」

    ナナバ『みんなは見てるだけでいいよ。ここは、私一人で十分だから』

    アルミン「でも…」
  46. 49 : : 2014/02/21(金) 23:29:22

    ワルヴィン「どうやら雑魚では相手にならないらしいな。仕方ない」

    ワルヴィン「出番だ!ダッツ兄弟!!」

    ナナバ『ダッツ兄弟?』

    「とうっ!!!」





    バババッ!!

    ナナバ『何だ…?』





    ゴー・ダッツ「俺の名はゴー・ダッツ!趣味は強奪、好きな言葉は『寡占市場』!!」

    リャク・ダッツ「ボク様はリャク・ダッツ!特技は略奪、好きな言葉は『フランチャイズチェーン』!!」

    ハク・ダッツ「某はハク・ダッツ!特技は剥奪、好きな言葉は『有価証券売却益』!!」
  47. 50 : : 2014/02/22(土) 00:10:26

    ダッツ兄弟「3人合わせて!!ダッツ兄弟!!」

    ダッツ兄弟「…だっつーの!」ビシッ!






    ヒュゥゥゥゥゥ…






    ナナバ『…』

    エレン「…」

    ミカサ「…」

    アルミン「…」

    ハンジ「…」

    モブリット「…」
  48. 54 : : 2014/02/23(日) 13:09:57

    ゴー・ダッツ「なんでぇ、随分反応が薄いじゃねぇか」

    リャク・ダッツ「きっとボク様達の魅力に当てられて、言葉を失ってしまったんだよ」

    ハク・ダッツ「そうと決まれば、さっさと奴らを蹴散らすとしようか」



    ナナバ『参ったなぁ…。3人そろって、脳内お花畑か…』

    ウヴァイ「随分と余裕じゃねぇか。こいつらをあまり舐めるなよ」

    ナナバ『別に舐めちゃいないさ。冷静に実力を分析したうえで、私が勝てると思ってるんだからさ』
  49. 55 : : 2014/02/23(日) 13:15:07

    ウヴァイ「…やれ」

    ダッツ兄弟「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」



    ハンジ「来たよ!ナナバっ!!」

    ナナバ『やれやれ…』





    カシャンカシャンッ!





    \バナナ オーレ!/





    ナナバ『ふっ…』スチャ
  50. 56 : : 2014/02/23(日) 13:21:08

    ゴー・ダッツ「無駄だ!そんなものが俺らに通用すると…」

    ナナバ『…はあっ!!!!』バッ!



    槍「」ゴオォォォォォォォォォォォ…



    ウヴァイ「何だ…?振り上げた槍の先に…バナナ?」

    ワルヴィン「バナナ状のエネルギー波か!?マズい、避けろお前ら!!」

    ナナバ『間に合わないよ!!はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』バッ!




    槍「」シュバアァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!




    ゴー・ダッツ「ひっ…」






    ダッツ兄弟「ひぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」











    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!
  51. 57 : : 2014/02/23(日) 13:27:05

    ダッツ兄弟「」チーン…




    ウヴァイ「なんて威力だ…」

    ナバナ「おぉ、これはすごい…」



    モブリット「ちょっとナナバさん、やりすぎじゃないですか!?なにもそこまで…」

    ナナバ『悪党っていうのは、これくらいやらないと駄目なんだよ。まだ足りないくらいさ』

    エレン「ナナバさん…」



    ウヴァイ「おもしれぇ…。俺が相手になってやるよ」

    ワルヴィン「待てウヴァイ。奴の力を見ただろう。ここは止むを得ん、撤退する他ない」
  52. 58 : : 2014/02/23(日) 13:32:23

    ナナバ『逃がしはしないよ。お前らも、こいつらと同じ目に』

    ハンジ「ちょっと、あまりその技をここで多用したらダメだ!」

    ナナバ『あいつらを懲らしめられるんだ、問題はないだろう!?』

    ナナバ『それとも、ハンジも私の邪魔をするの!?それなら、容赦しないよ?』

    ハンジ「邪魔するとかしないとかじゃなくて、場所を考えないと…」




    ナナバ『うるさいうるさいっ!私はこの力で、悪党を駆逐しなければいけないんだっ!!』
  53. 59 : : 2014/02/23(日) 13:37:17

    ナナバ『覚悟しろ!!』





    カシャンカシャンッ!





    \バナナ オーレ!/





    ワルヴィン「むっ…」

    ウヴァイ「さっきのやつか…」



    アルミン「ナナバさん!奴らのほうに撃ったら駄目です!!」

    ナバナ「あぁぁ…」
  54. 60 : : 2014/02/23(日) 13:42:22

    ナナバ『覚悟しろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!』バッ!



    シュバアァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!



    ウヴァイ「む…ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」






    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!






    ナバナ「あぁ…」

    ハンジ「ナナバ!!それ以上はやっちゃだめだ!!」

    ナナバ『まだまだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!』



    シュバアァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!



    ワルヴィン「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」






    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!






    ナバナ「あ…あぁ…」
  55. 61 : : 2014/02/23(日) 13:45:10

    アルミン「ナナバさんっ!!お願いだからそれ以上はやめて!!!」

    ナナバ『あははははっ!!!悪は滅びてナンボだよ!!それえぇぇぇぇぇぇっ!!!』






    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!








    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!










    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!











    パラパラ…
  56. 62 : : 2014/02/23(日) 13:48:15

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ワルヴィン「」

    ウヴァイ「」

    ダッツ兄弟「」




    ナナバ「」シュゥゥゥゥゥゥゥ…






    ナナバ「思い知ったか、悪党ども。二度と悪さをするんじゃないよ」

    ハンジ「ナナバ…」
  57. 63 : : 2014/02/23(日) 13:53:23

    ナナバ「見てよハンジ、あの悪党どもがいとも簡単にやられちゃったよ。この力はすごいね」

    ナナバ「もう、これさえあれば巨人だって怖くないね。開発してくれて感謝するよ、ハンジ」



    モブリット「ナナバさん、あなたはなんてことをしてくれたんですか…」

    ナナバ「なんてことって…。バナナ泥棒を懲らしめただけだよ。それがどうかしたの?」

    ハンジ「確かに、バナナを奪う悪党は懲らしめた。だけど…」

    ナバナ「…」




    ナナバ「何が言いたいの…?」
  58. 64 : : 2014/02/23(日) 13:57:16

    ハンジ「ナナバ、よーく思い出してごらん。その力は本来、何を目的としていたのかを」

    ナナバ「何って、何度も言わせないでよ。バナナを狙う悪党を…」

    ハンジ「今のこのバナナ園を見ても、まだそんなことが言える?」

    ナナバ「…あっ!」





    バナナ園「」グチャァ…





    ナナバ「そんな…」

    ハンジ「ナナバが調子に乗って技を乱発したことで、確かに悪党は倒せた」

    ハンジ「だけど、その力は元々、バナナを守るために使うものだった。バナナをめちゃめちゃにするための物ではない」
  59. 65 : : 2014/02/23(日) 14:02:10

    ナナバ「あ…あぁ…」ガクッ…






    ナナバ「私は…なんてことを…」

    ナバナ「いいんですよ。あなたのおかげで、バナナ窃盗団を懲らしめることができた」

    ナバナ「私のバナナ園一つで壁内のバナナが守られたのなら、それに越したことはないでしょう…?」

    ナナバ「私は…」

    ナバナ「…」
  60. 66 : : 2014/02/23(日) 14:05:11

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ハンジ「後のことは憲兵に任せたから、私達は帰ろう」

    ナナバ「…」



    ハンジ「…ナバナさんの顔を見たかい?あの、悲壮感に満ちた顔を」

    ナナバ「…あぁ」



    ハンジ「100%ナナバが悪いとは言わない。けど、加減を誤ってしまったことは認めるね?」

    ナナバ「あぁ…」
  61. 67 : : 2014/02/23(日) 14:10:11

    ハンジ「とりあえず、終わったことを悔やんでも仕方がない。そこで落ち込んでいても始まらないよ」

    ナナバ「だけど、私は…」



    ハンジ「倉庫を出るとき、ご両親が言っていた言葉の意味を理解したかい?」

    ナナバ「うん…。こういう意味だったんだね…」



    ナナバ「本当はバナナを守らなくちゃいけないのに、悪党を倒すことに快感を覚え、いつの間にか目的をはき違えてしまっていた」

    ナナバ「バナナ一つ守れずに、何が正義の味方だ。私は…私は…」

    モブリット「ナナバさん…」
  62. 68 : : 2014/02/23(日) 14:14:44

    ナナバ「ハンジ、この『ドライナナバー』は返すよ…」スチャ

    ハンジ「ナナバ…」



    ナナバ「今の私に、これを持つ資格なんてない。今の私は、バナナを奪う悪党と同じレベルのクズ人間さ」

    アルミン「そんなことないですよ!だって、さっきのだってバナナ畑を守ろうとしたが故の行動で…」

    ナナバ「そんなものは言い訳に過ぎない。結果的に、私は貴重なバナナ園をめちゃめちゃにしてしまったんだからね…」



    ハンジ「…分かった。これは私が預かっておく」

    モブリット「ハンジさん、しかし!」
  63. 69 : : 2014/02/23(日) 14:20:55

    ハンジ「どの道、バナナ窃盗団は滅んだようなものだからね。しばらくは、これは必要ないだろう」

    ハンジ「あとは、アクノカガ・クーシャを探し出して捕まえるだけ。それくらい、私達でやらないとね」

    モブリット「…分かりました」



    エレン「じゃあ、俺達も…」

    ミカサ「一刻も早く、悪の科学者を捕まえましょう」

    ナナバ「…」
  64. 70 : : 2014/02/23(日) 14:22:33

    ~トロスト区~

    アクノカガ・クーシャ「へっへっへ!いよいよこの兵器の力を試すときが来たようだな…」

    アクノカガ・クーシャ「これを使って壁内人類を恐怖のどん底に叩き落とすとともに、壁内のバナナを全て駆逐してやる!」







    アクノカガ・クーシャ「へっへっへ…」
  65. 71 : : 2014/02/23(日) 14:27:25

    ~トロスト区・同刻~

    エレン「ナナバさん、大丈夫ですかね?相当落ち込んでいたようでしたけど…」

    ハンジ「無理もないよ。正義に基づいて取った行動が、結果的に悪と違わない物となったんだからね」



    ハンジ「まぁ、それに気付けただけでも御の字さ。後は、ナナバの心持ち次第だろうね」

    エレン「俺、正義の味方のこと、甘く見ていました。悪い奴らをやっつければ、それで十分なんだと」

    エレン「でも、今回の件で痛感しました。本当に守るべきものを守ることは、決して簡単なことじゃないんだって…」

    アルミン「エレン…」
  66. 72 : : 2014/02/23(日) 14:32:04

    エレン「これなら、悪に染まるほうが何倍も楽ですよね。だから、悪い奴らがいつまでも消えることはないんだって…」

    ハンジ「そうだね。おまけに、正義なんていくらでも形を変える」



    ハンジ「向こうからすれば、自分たちのやっていることが全て正義になる。私達もそれは一緒だね」

    ハンジ「自分達のやっていることが正義か悪かなんて、本来、誰にも決められることではないんだよ」

    エレン「…」
  67. 73 : : 2014/02/23(日) 14:37:09

    ハンジ「とりあえず、今私達がやるべきことは、アクノカガ・クーシャを探し出すこと」

    ハンジ「それが終わったら、みんなでナバナさんのバナナ園の復興のお手伝いをすること。いいね?」

    エレン「もちろんです!」

    ミカサ「私も協力します」

    アルミン「僕もです!」

    ハンジ「ふふっ、ありがとう」









    「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

    一同「!?」
  68. 74 : : 2014/02/23(日) 14:42:15

    住民「い…いやぁ…」




    モブリット「どうしました!?」

    住民「向こうに…巨大な兵器が…!」

    モブリット「兵器!?」

    住民「なんだか…よく分からないおじいさんが操っていて…」



    エレン「もしかして…」

    ハンジ「間違いない!アクノカガ・クーシャだ!!」

    ハンジ「兵器という事は、奴が本格的に暴れ出したという事か!!」
  69. 75 : : 2014/02/23(日) 14:47:09

    モブリット「ハンジさん!自分はナナバさんを呼んできます!!『ドライナナバー』を!!」

    ハンジ「非常事態だ、仕方ないね。頼んだよ、モブリット!!」スチャ

    モブリット「任せてくださいっ!!」ダッ!




    ハンジ「さぁ、私達は奴のところへ!!」

    エレ・ミカ・アル「はいっ!!」
  70. 76 : : 2014/02/23(日) 14:52:16

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ナナバ「…」






    ナナバ「はぁ…」

    ナナバ(もう、なんだかどうでもよくなっちゃったな)

    ナナバ(正義の味方だのなんだのって一人で浮かれて、結果的にあのザマ。私は一体、何をしているんだろうね)

    ナナバ(元々、私には何かを守る資格なんてなかったのかもしれない…)
  71. 77 : : 2014/02/23(日) 14:57:11

    ナナバ「…はぁ」






    モブリット「ナナバさんっ!!」

    ナナバ「モブリット…」

    モブリット「今すぐ、トロスト区まで来てくださいっ!!ついにアクノカガ・クーシャが動き出したんです!」

    ナナバ「へぇ、そう…」



    モブリット「そう、じゃないですよ!!奴は凶悪な兵器を持ち出しているらしいんです!!」

    モブリット「ナナバさんと、ドライナナバーの力が必要なんです!!力を貸してくださいっ!!」
  72. 78 : : 2014/02/23(日) 15:02:17

    ナナバ「私にそんな資格があると思う?何かを守る資格なんて…」

    モブリット「そんなことを言ってる場合じゃないんですよ!悩むなら、終わった後にしてくださいっ!!」

    ナナバ「私は行かない。いや、行けないよ…」



    ナナバ「トロスト区の町中でまたその力を使ったら、さっきみたいに守るべきものまで破壊してしまう」

    ナナバ「守るための力で壊すくらいなら、敵が使ってる、壊すための力で壊れたほうがまだマシでしょ」




    モブリット「…本気で言ってるんですか?」

    ナナバ「本気だよ。残念だけど、今の私には何も守れやしないんだ」

    モブリット「そうですか…」
  73. 79 : : 2014/02/23(日) 15:05:21

    ナナバ「…」

    モブリット「これから行う無礼を、お許しください…」

    ナナバ「え?」




    バキッ!!




    ナナバ「うっ…!」ドサッ!
  74. 80 : : 2014/02/23(日) 15:10:18

    モブリット「はぁ、はぁ…」



    ナナバ「痛いじゃないか…。上官を殴るとか正気なの?」

    モブリット「甘ったれんな!!」

    ナナバ「!?」




    モブリット「アンタが最初にドライナナバーを手にした時の覚悟は、その程度で消え失せるようなものだったのか!?」

    モブリット「違うだろう!?少なくとも最初は、本気でバナナを守るために力を使うと誓ったはずだ!!」

    モブリット「確かに、あんたはやってはいけないミスを犯した!!守るべきものを破壊してしまった!!」
  75. 81 : : 2014/02/23(日) 15:15:12

    モブリット「けど!!」



    モブリット「極端な話をすれば…人が死んだわけじゃない!!言い方は悪いが、畑がグチャグチャになった程度だろう!?」

    モブリット「全然やり直せる!!いくらでも修正が効く!!」



    モブリット「そんなレベルでいちいち悩んでるヒマがあったら、余計なこと考えずにさっさと変身しろ!!」

    モブリット「ハンジさんもトロスト区民も、皆アンタを待ってるんだ!!」

    モブリット「あんたの助けが!!力が!!今、必要なんだよぉっ!!!」
  76. 82 : : 2014/02/23(日) 15:19:42

    ナナバ「モブリット…」

    モブリット「…失礼しました。上官に対する暴力、暴言。処罰なら甘んじて受けさせていただきます」

    ナナバ「…いや、いいよ。その代わり、一つお願いがある」

    モブリット「…何でしょう?」











    ナナバ「私を!行くべき場所へ導いてくれ!!」

    モブリット「…もちろんですっ!!」
  77. 85 : : 2014/02/24(月) 21:09:00

    ~トロスト区~

    住民「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

    住民「助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」

    アクノカガ・クーシャ「はっはっは!叫べ!喚け!無力な人間共よ!!」






    ハンジ「そこまでだ!アクノカガ・クーシャ!!」

    アクノカガ・クーシャ「ん?何だ貴様らは!?」

    ハンジ「調査兵団さ!本来なら、お前みたいな奴の相手をしてるヒマはないんだよ!!」
  78. 86 : : 2014/02/24(月) 21:16:11

    エレン「馬鹿なマネはやめて、おとなしく捕まれ!!」

    アクノカガ・クーシャ「へんっ!お前らの言う事なんか聞くもんか!!」

    ミカサ「ならば、削ぐまで…」ジャキ…



    アクノカガ・クーシャ「そんなチンケなブレードが効くかっ!こいつを見ろ!!」

    アルミン「あれは…!?」




    謎の兵器「」バーンッ!!




    エレン「何だあれは…!?バナナ型の…大砲?両脇に、球状の物体がくっついている…」
  79. 87 : : 2014/02/24(月) 21:26:07

    アクノカガ・クーシャ「この兵器こそ、俺様が開発した究極兵器…」






    アクノカガ・クーシャ「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だ!!」

    アルミン「アームストロング2回言った!?」ガビーンッ!

    エレン「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねぇか!!」

    ミカサ「完成度高ぇなオイ!」



    ハンジ「君らは何を言ってるんだ…?」
  80. 88 : : 2014/02/24(月) 21:34:20

    アクノカガ・クーシャ「この兵器は、両脇に設置してある球体エネルギー装置からエネルギーを送り込み」

    アクノカガ・クーシャ「先端のバナナ砲身から放出するスグレモノ兵器だ!!」

    エレン「まずい、そんなものを街中で撃たれたら…」

    アクノカガ・クーシャ「もう遅い!!エネルギー充填開始!!」





    球体エネルギー装置(右)「」キュイィィィィィ…

    球体エネルギー装置(左)「」キュイィィィィィ…





    ハンジ「マズい、どうにかして止めないと!!」
  81. 89 : : 2014/02/24(月) 21:43:29

    アクノカガ・クーシャ「終わりだ…!『ピストンショット』発射!!」






    ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲「」ゴゴゴゴゴ…

    エレン「来るっ!!みんな伏せろ!!」









    ドピュッ!ドピュドピュッ!!

    アルミン「うわっ!!」
  82. 90 : : 2014/02/24(月) 21:50:53

    ベシャッ…




    ドロォ…




    ハンジ「うっ…!!これは…」

    ミカサ「白濁色のどろどろした液体…これは!!」

    アルミン「まさか…」ゾクッ…

    アクノカガ・クーシャ「察しがいいな、お前ら。そう。この液体こそ…」









    アクノカガ・クーシャ「…バナナジュースだよ。お前らの予想通り、な」

    アクノカガ・クーシャ「古びたパーツを再利用したせいか、少々イカ臭いのが難点だが、大した問題じゃない!」
  83. 91 : : 2014/02/24(月) 22:02:15

    ハンジ「くっ…!なんてもったいないことを!!」

    アクノカガ・クーシャ「バナナから発射される液体と言えば、バナナジュースに決まっているだろう!!」



    アクノカガ・クーシャ「俺はこの装置で奪ったバナナをバナナジュースに変え、壁内にばらまき、すべて無駄にしてやるのさっ!!」

    ミカサ「ひどい…!バナナは高級食材だと言うのに!!」

    アクノカガ・クーシャ「俺はバナナが大っ嫌いなんだ!この世から消し去ってしまいたいほどにな!!」
  84. 92 : : 2014/02/24(月) 22:13:12

    ハンジ「どうして、そこまでバナナを嫌うんだ…?」

    アクノカガ・クーシャ「お前らは『バナナグモ』と呼ばれる種類の毒グモを知っているか?」

    アルミン「バナナグモ…?」

    ハンジ「聞いたことがある。主にバナナの樹などに住み着く、強力な毒性を持つクモだね」



    アクノカガ・クーシャ「そうさ。俺の実家はバナナ園だったんだが、10年前のある日、事件が起きた」

    アクノカガ・クーシャ「ウチのバナナ園に、バナナグモが住み着いていたんだ…」

    エレン「それって、まさか…」
  85. 93 : : 2014/02/24(月) 22:22:40

    アクノカガ・クーシャ「その日はバナナ収穫作業の日でな。そんなクモがいるとも知らず、俺は夢中になって収穫作業を行っていたよ…」

    アクノカガ・クーシャ「だがそこで、悲劇が起きてしまった…」

    ミカサ「クモが…!?」



    アクノカガ・クーシャ「あぁそうだ。俺が手に掛けようとしたバナナに、そのクモがへばりついていた」

    ハンジ「そこでそのクモに噛まれ、生死の境をさまよったとか!?」

    アクノカガ・クーシャ「まぁ待て、話は最後まで聞くもんだ」
  86. 94 : : 2014/02/24(月) 22:29:11

    アクノカガ・クーシャ「俺はそのクモに触れる直前、間一髪で存在に気付き、噛まれずに済んだ」

    エレン「よかった…」



    アクノカガ・クーシャ「一つも良くなんかねぇ!!」

    アクノカガ・クーシャ「とっさに蜘蛛の攻撃を回避した俺は、そのままバランスを崩し、後方に転倒した!!」

    ミカサ「まさか、その転倒によって一生背負うような大けがを…!?」

    アクノカガ・クーシャ「いや、そこは普通に尻もちをついただけで済んだ」

    アルミン「よかった…」
  87. 95 : : 2014/02/24(月) 22:36:41

    アクノカガ・クーシャ「まだだ!問題はこの先だ!!」



    アクノカガ・クーシャ「俺は念のため、検査も兼ねて診療所に行ったんだ!!」

    アクノカガ・クーシャ「尻を見てもらうついでに、全身いろんなところを検査してもらった」

    アクノカガ・クーシャ「そうしたら、ある重大な事実を発見されてしまったんだ…」

    ハンジ「重大な事実とは…?」







    アクノカガ・クーシャ「…親知らずだよ。俺の口の中で、奴は堂々と根を張っていたんだ」

    一同「…は?」
  88. 96 : : 2014/02/24(月) 22:47:02

    アクノカガ・クーシャ「俺は医者の言葉に愕然としたよ」

    アクノカガ・クーシャ「『じゃ、抜きますねー』じゃねぇんだよ!!」

    エレン「それって、バナナ関係なくね?」




    アクノカガ・クーシャ「うちの実家がバナナ園でさえなけりゃ、そこで親知らずが露見し、抜かれることもなかったんだ…」

    アクノカガ・クーシャ「バナナが…バナナさえなければ…俺は…」

    ハンジ「呆れた…」
  89. 97 : : 2014/02/24(月) 22:52:09

    アクノカガ・クーシャ「あの日抜いた親知らずの痛みを俺は忘れない」

    アクノカガ・クーシャ「バナナが俺にもたらした災い!!その痛みを、貴様らにも植え付けてくれるわっ!!」











    「そうはさせるかっ!!」











    アクノカガ・クーシャ「誰だ!?」

    ハンジ「この声はまさか!!」
  90. 98 : : 2014/02/24(月) 22:59:07

    カチッ





    \バナナ!/





    ナナバ「天が呼ぶ!!」

    ナナバ「地が呼ぶ!!」

    ナナバ「人が呼ぶ!!」

    ナナバ「悪を倒せと私を呼ぶ!!」
  91. 99 : : 2014/02/24(月) 23:00:39

    ナナバ「聞け悪党っ!!!」

    アクノカガ・クーシャ「何者だっ!?」

    ナナバ「私は正義の戦士…」





    カチャ





    \ロック オン!/





    ウィィィィィィィン





    巨大バナナ「」ズーン…
  92. 100 : : 2014/02/24(月) 23:05:08

    ナナバ「…バナナ仮面っ!!」





    カシャッ!





    \カモン!/





    巨大バナナ「」ドスンッ!

    ナナバ「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」






    \バナーナ アームズ!/







    \ナイト オブ スピア~♪/
  93. 101 : : 2014/02/24(月) 23:15:28

    アクノカガ・クーシャ「な…何だその姿は!?」

    ナナバ『覚悟するんだね、悪党…』

    モブリット「ナナバさんが来たからには、もうお前はおしまいだぞ!!」











    ナナバ『…ここからは、私達のステージだっ!!!!』
  94. 102 : : 2014/02/28(金) 20:01:32

    アクノカガ・クーシャ「小癪なっ!!お前たち、やってしまえ!!」



    「ヒムラヒムラヒムラッ!!」

    「シタラシタラシタラッ!!」



    ナナバ『何だ!?』

    アクノカガ・クーシャ「こいつらは、俺の作ったバナナ人間ロボ、通称『バナナマン』だ!!」

    アクノカガ・クーシャ「ヒムラ、シタラ、こいつを叩きのめしてしまえっ!!」



    ヒムラ「ヒムラヒムラヒムラッ!!」

    シタラ「シタラシタラシタラッ!!」
  95. 103 : : 2014/02/28(金) 20:14:20

    ナナバ『雑魚の相手をしているほど暇じゃないのに…面倒だね!』

    ハンジ「モブリット!ここはあれの出番だよ!!」

    モブリット「任せてくださいっ!!」ジャキッ!

    エレン「な…何ですかそれは!?」

    ハンジ「対悪の組織用に開発していた、専用武器…」







    モブリット「群集登場人物的・火炎銃器(モブリット・バーナー)ですっ!!!」

    アルミン「モブリット・バーナー!?」
  96. 104 : : 2014/02/28(金) 20:23:02

    アクノカガ・クーシャ「そんなチンケな銃でこいつらが倒せるかっ!!やってしまえ!!」

    モブリット「あまり舐めない方がいいぞ!威力は本物だ!!」

    ハンジ「今だ!!出すんだ!!」






    モブリット「…『ブレストファイヤー』!!」





    ボオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!





    アクノカガ・クーシャ「ぬおっ!?」

    ヒムラ「ヒムラヒムラヒムラ~~~~~~~っ!!!!!」

    シタラ「シタラシタラシタラ~~~~~~~っ!!!!!」













    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!
  97. 105 : : 2014/02/28(金) 20:29:00

    エレン「やった!!」

    ミカサ「すごい威力…」

    モブリット「見たか!私だって戦えるんだ!!」

    アクノカガ・クーシャ「そんな馬鹿な…」




    アクノカガ・クーシャ「だ…だが!俺にはまだこの大砲がある!!お前らなんかに負けるわけには…」

    ナナバ『いや、お前の負けだ…』

    アクノカガ・クーシャ「何…!?」
  98. 106 : : 2014/02/28(金) 20:32:07

    ナナバ『お前は過ちを犯した。決して許されない、3つの過ちだ』

    ナナバ『一つ…』カシャンッ





    \バナナ スカッシュ!/





    ナナバ『壁内のバナナを弄んだこと』
  99. 107 : : 2014/02/28(金) 20:35:08

    ナナバ『二つ…』カシャンカシャンッ





    \バナナ オーレ!/





    ナナバ『バナナ農家の人々に、深い悲しみを与えたこと』
  100. 108 : : 2014/02/28(金) 20:39:09

    ナナバ『そして三つ!』





    カシャンカシャンカシャンッ!!





    ナナバ『…この私を怒らせたことだ!!覚悟しろっ!!』





    \バナナ スパーキング!/





    ナナバ『はっ!!!』バッ!

    アクノカガ・クーシャ「跳んだ!?高いっ!!」
  101. 109 : : 2014/02/28(金) 20:42:53

    ナナバ『バナナの敵は私の敵!私の敵は、人類皆の敵だ!!』

    ナナバ『悔い改めろ!!喰らえ…』






    ナナバ『…ナナバーキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィック!!!!!!!!!!』




    アクノカガ・クーシャ「や…」






    アクノカガ・クーシャ「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」







    ドゴッ…
















    ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!
  102. 110 : : 2014/02/28(金) 20:46:53

    アルミン「うわっ!!すごい破壊力だ!!」

    エレン「ナナバさんは!?」




    スタッ…




    ナナバ『…ふぅ、終わったね』

    アクノカガ・クーシャ「」チーン…







    ハンジ「正義は勝つ!バナナ仮面の大勝利だ!!」
  103. 111 : : 2014/02/28(金) 20:54:41

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    アクノカガ・クーシャ「…クソ!煮るなり焼くなり好きにしろ!」

    ナナバ「そんなことはしない。バナナはそのままが一番おいしい」

    アクノカガ・クーシャ「バナナバナナって…。バナナなんて、俺は大嫌いなんだよ!!」

    ナナバ「これを食べても、同じことが言える…?」

    アクノカガ・クーシャ「これは…」



    ナナバ「お前が破壊した、ナバナさん家のバナナさ」

    エレン(あれ?ナバナさん家のバナナ園壊したのって…)

    ミカサ(エレン、それは言ってはダメ。このままいけば、うまくあいつに罪を擦り付けられる雰囲気だから)

    アルミン(全部あいつが悪い。僕は何も知らない。そう、全部あいつが悪いことにすれば丸く収まる…)ブツブツ…
  104. 112 : : 2014/02/28(金) 20:58:18

    ナナバ「これを食べて、目を覚ますんだ…」

    アクノカガ・クーシャ「こんなもの食ったところで、何が変わる…」モグ…






    アクノカガ・クーシャ「…!?」

    ナナバ「…分かったかい?」




    アクノカガ・クーシャ「あ…あぁ…」ポロポロ…











    アクノカガ・クーシャ「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」ポロポロ…
  105. 113 : : 2014/02/28(金) 21:02:17

    アクノカガ・クーシャ「分かってたんだ!あんなのは所詮、俺の勝手な逆恨みでしかなかったってことくらい!!」

    アクノカガ・クーシャ「けどよ!何かに怒りをぶつけないと、気が収まらなかったんだ!!その対象がたまたま、バナナだっただけなんだよっ!!」

    ナナバ「それがお前の本心か」



    アクノカガ・クーシャ「すまなかった!本当にうまなかった!!うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

    ナナバ「そこまで悔い改めたのなら、もう大丈夫そうだね」

    ハンジ「そうだね。これ以上コイツに干渉するのは野暮ってもんだ」
  106. 114 : : 2014/02/28(金) 21:06:17

    アクノカガ・クーシャ「そんな!待ってくれ!俺は今まで、バナナに対する憎しみだけで生きてきたんだ!」

    アクノカガ・クーシャ「もう、生きる理由が見当たらない!俺は一体どうしたらいいんだ!!」

    ナナバ「そんなこと、私達に言われてもねぇ…」




    アクノカガ・クーシャ「これから俺は、何にすがって生きて行けばいい!?教えてくれ、なぁ!!」

    ナナバ「…そんなこと、自分で考えるんだね」



    ハンジ「勃って歩け。前に進め。あんたには、立派なバナナがあるじゃないか」

    ナナバ「お前は、私達にない物を持ってる。生きる理由はそれだけで十分でしょ?」

    アクノカガ・クーシャ「そんな…俺は…」
  107. 115 : : 2014/02/28(金) 21:12:26

    ナナバ「…行こう、みんな」

    エレン「あいつを置いて行っていいんですか…?」

    ナナバ「あいつならもう心配ない。今は無理でも、きっと自分で前に進める日が来る」

    ハンジ「ナナバ、それ…」




    ドライナナバー「」ボロッ…




    ナナバ「あぁ、さっきの衝撃で壊れちゃったみたい。残念だね」

    ハンジ「もう一度…作ろうか?」

    ナナバ「作れるの?じゃあ…」






    ナナバ「…いや、やっぱりいいや」

    ナナバ「もうこんなものに頼らなくても、私達なら、きっとバナナを守っていけるよ」

    ハンジ「そう…」
  108. 116 : : 2014/02/28(金) 21:16:32

    ナナバ「…さて、ナバナさんのところに行こうか。今度は、前以上に立派なバナナ園にしてあげなくちゃ!」

    ハンジ「そうだね!」

    モブリット「頑張りましょう!」



    エレン「俺も行きます!」

    ミカサ「エレンが行くなら私も」

    アルミン「ははっ、お決まりの流れだね」
  109. 117 : : 2014/02/28(金) 21:20:09

    ナナバ「いつか、壁内の誰もが分け隔てなく、おいしいバナナが食べられる日を夢見て…」




    ナナバ「…」


























    ナナバ「…私達の戦いは、これからだっ!!!」
  110. 118 : : 2014/02/28(金) 21:20:31

    本エピソードは以上で終了です。無理やりひねり出した感満載で申し訳ないです。

    ちなみに、バナナ仮面が現在放送中の某特撮ヒーローに酷似している点についてはスルー推奨です。

    何が言いたいかって言うと、バナナはウマい。以上。





    最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。

  111. 119 : : 2014/03/01(土) 05:01:35
    おつかれさまでした〜〜!
    タイトルと冒頭からして笑いそうなのを堪えて本編をわくわく読んでいましたが、要所要所に組み込まれてる笑いが秀逸すぎて、最後までとても楽しめました(個人的にはワルヴィンとウヴァイでお腹を抱えて笑いましたね。笑)。
    原作のセリフを組み込んでいたり、ナナバさんの苦悩も描かれていて、物語としても読んでいてとても興味をそそられましたし、勉強になりました。
    いつもいつも、素敵な作品をありがとうございます☻
  112. 120 : : 2014/03/01(土) 15:37:44
    フィニアスの博士に似てたwww
    それとナナバロンかっこよかった!!
  113. 121 : : 2014/03/01(土) 22:55:24
    ありがとうございます。全く持ってギャグになってますね。おかしいな…


    フィニアス…はよく分かりませんが、元ネタは確かにバロンです。
    中の人はバナナが嫌いだとか…


    地味に卑猥なものを連想させる描写があったと思いますが、あくまで「バナナ」なのであしからずw

  114. 122 : : 2014/03/24(月) 12:30:33
    バナナ……いいですねww乙でした!
  115. 123 : : 2014/07/10(木) 22:34:40
    バナナか、…最近食べてないな、バナナ買いにいこう
  116. 124 : : 2019/04/23(火) 00:19:00
    ワルヴィンwww
  117. 125 : : 2020/10/06(火) 10:13:37
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
harumav2

神宮の燕³

@harumav2

「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場