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サイドストーリー(ライユミ)

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  1. 1 : : 2019/08/22(木) 23:27:58
    「守るべきもの」シリーズのサイドストーリー、ライナーとユミルの過去の話です!

    ▼ジャンミカはコチラから▼

    サイドストーリー(ジャンミカ)
    http://www.ssnote.net/archives/80618

    ▼本編はコチラから▼

    ー第1部ー
    守るべきもの#1 
    http://www.ssnote.net/archives/79908 

    守るべきもの#2 
    http://www.ssnote.net/archives/80095 

    守るべきもの#3(Final) 
    http://www.ssnote.net/archives/80214 

    ー第2部ー
    Statice#1
    http://www.ssnote.net/archives/80402
  2. 2 : : 2019/08/23(金) 00:34:09
    これは、WINGSのシリア特別作戦の時のお話…



    オスカー「お母さん…お父さんは?」ゴシゴシ…

    ユミル「ん?オスカー起きたのか。お父さんは仕事だよ」

    オスカー「仕事…?今日は早いんだね」

    ユミル「ああ…早いね…何日か帰って来れないからね」

    オスカー「…そうなんだ…」

    ユミル「…大丈夫だよ。お父さんはちゃんと帰ってくるよ」ナデナデ

    オスカー「うん…あ、僕、着替えてくるよ」

    ユミル「そうだね、私も朝ごはん作っとくよ」

    オスカー「ありがとう、お母さん」トタトタ…

    ユミル(いつも…ライナーが作戦に出る度に不安になるのは治らないな…)

    ユミル(でも、オスカーのためにもしっかりしないと!)

    カサッ…

    ユミル「ん…?あ、これ…」

    ユミル「…もう、随分前だなあ…」

    ーーーーーーーーーーーーーー

    ユミル達が高2の冬、2月13日

    ユミル「アーニ!」トン!

    アニ「あ、ユミル!今日は珍しいね、余裕もって登校するなんて…」

    ユミル「私もたまには早起きするんだよ!」ニシシ

    アニ「あれ?ユミル、指、また怪我したの?」

    ユミル「ん?ああ、今度は火傷…ははは、ドジだなあ私…!」アセ…

    アニ「…もしかして、」

    ユミル「!」ギクッ…!

    アニ「チョコ…作ってたの?」ニヤニヤ

    ユミル「な…!そ、そんなこと…!!」カァ…/////

    アニ「わかりやすーい」ニヤニヤ

    ユミル「っ…」/////

    ユミル「い、言わないでくれよ!」

    アニ「当たり前じゃん!…で、誰にあげるの?」

    ユミル「…ら、ライナー…」カァ…/////

    アニ「ええっ!?ユミル、ライナーのこと好きだったの!?」

    ユミル「ちょ!誰かいたらどうすんの!」アセ…

    アニ「ご、ごめん…でも、なんか意外…」

    ユミル「私もなんでアイツが好きなのかよく分かんないんだ…でも、アイツと話す時はいつも緊張しちゃって、つい思ってることと逆の態度をとってしまって…」シュン…

    アニ「あ、それで…」

    ユミル「あ、学校着いたから、もうこの話は終わり!」

    アニ「やれやれ…」フフフ…




    ライナー「おい!ベルトルト、お前、昨日の代表戦見たか!?」

    ベルトルト「もちろん!凄かったね!最後のミドル!」

    ライナー「あれは痺れたなあ…俺、キーパーだけど、あんなプレしてみてえって思ったぜ…」

    ベルトルト「僕もミドルは得意じゃないからな…」

    ライナー「俺もキーパーじゃ無かったらモテてたのかな…」

    アニ「そんなわけ無いでしょ。変わんないと思うよー今と」

    ベルトルト「そうかもね…」クスクス…

    ライナー「…はぁ…」

    ベルトルト「どうしたんだい?急にため息なんかついて…」

    ライナー「いや、明日は…と思ってな…」

    アニ「あんた…まさか、バレンタインのことでため息ついてんの…?」

    ライナー「当たり前だろ!俺は今まで義理チョコも貰ったことねえんだぞ!」

    アニ「まあ私は義理は作らないしね…ユミルは…」チラッ…

    ユミル「!」

    ライナー「ユミルなんか尚更作らねえだろ…」ハァ…

    ユミル「はあ…!?私だってゴリラなんかにチョコなんか作んないよ!!」フン!

    ライナー「ゴリラって言うな!」

    ユミル「うるせえ!ゴリラ野郎!」

    ライナー「酷くなってんだろ!!」

    ベルトルト「また始まっちゃった…」アハハ…

    アニ「もう…」ハァ…

    ユミル「今年は作ってやろうかと思ったけど、もういい!お前なんか一生貰わずに死んじゃえゴリラ!!」

    ライナー「っ…!お、俺だってお前みたいな可愛げのない女のチョコなんざこれっぽっちも欲しくねえよ!麦チョコの方が100倍マシだ!」

    ユミル「!」ズキッ…

    ライナー「あ…」(言い過ぎちまった…)

    ユミル(…“可愛げのない女”…)ズキッ…

    アニ「ちょ、ちょっと、2人とも言い過ぎ!」

    ベルトルト「2人とも落ち着いて…」

    ライナー「…部活行くぞ…」スタスタ…

    ベルトルト「ちょ、ちょっと待ってよライナー!」スタスタ…

    ガラガラ…ピシャッ…

    アニ「…ユミル…?」

    ユミル「…」プルプル…

    アニ「…大丈夫…?」

    ユミル「…分かってた…」ポロ…

    ユミル「私が可愛くないのは分かってた…分かってたのに…」ポロ…ポロ…

    アニ「…ユミル…」

    ユミル「なんで…私は…」ポロポロ…

    ユミル「…私は…なんで可愛げ無いことしか出来ないんだろう…」ポロポロ…

    ユミル「たった一言…“あげる”って言うだけなのに…」ポロポロ…
  3. 3 : : 2019/08/23(金) 07:23:57
    あああああせつない
    さりげにベルアニもあって(アニの本命チョコはベルにって意味に取りましたが)尚すばらしい
  4. 4 : : 2019/08/23(金) 09:03:13
    ライナー「…」

    ベルトルト「…ライナー、帰らないの?」

    ライナー「なあ、ベルトルト…俺はさ、今年は1つは貰えるかもしれねえって思ってた…と言うか、1人だけ欲しいなあって思う人が出来たんだ…」

    ベルトルト「知ってるよ…」

    ライナー「でもやっぱ自惚れだったのかなあ…」ハァ…

    ベルトルト「…」

    ライナー「まあ、貰えなくても別に良かったんだ…でも、俺はユミルに“可愛げのない女”って酷いこと言っちまった…」

    ベルトルト「…僕も、あれは言い過ぎだったと思うよ…」

    ライナー「好きな人を傷つけるなんて…男として最低だ…」

    ベルトルト「でも、まだ、謝れば大丈夫だと思うよ!ユミルもライナーのこと、嫌いじゃないと思うし…」

    ライナー「…そうだよな…」

    ベルトルト「うん。潔く謝るのがライナーらしいよ!」

    ライナー「そうだな…!よし、明日、謝ろう!」




    アニ「ユミル…もう大丈夫?」サスサス…

    ユミル「うん…ごめん…」

    アニ「仕方ないよ!あれはライナーが悪い!いくら本心じゃないからって“可愛げのない女”なんて酷い!」

    ユミル「…たぶん、ライナーの本心だと思う…」

    ユミル「私、ライナーにすぐゴリラって言ってるし、いつも喧嘩ばかりしてるし…」

    ユミル「あーあ…今日1日我慢してたら明日渡せたのになあ…」

    アニ「チョコ…完成してたの?」

    ユミル「うん…」

    アニ「手づくり…なんだよね…?」

    ユミル「そうだよ…私さ、今まで料理なんて1度もしたことなかったんだ…」

    ユミル「でも、ライナーを好きになって…今年のバレンタインはちゃんと手作りチョコを渡したいって思って…色んなサイトを見ながらずっと練習したんだ…」

    アニ(両手も傷だらけになるまで…ほんとに好きなんだなあ…)

    ユミル「でも、私は今までライナーにしてきたことを考えてなかった…私はライナーに嫌われるようなことしかしていないんだ…好かれる方がおかしいよ…」

    アニ「それでも…逃げちゃダメだよ!」

    ユミル「え…?」

    アニ「逃げちゃダメ!ライナーのことが好きなんでしょ?だったらちゃんと食べてもらおうよ!」

    ユミル「で、でも、私みたいな“可愛げのない女”のチョコはいらないって…」

    アニ「あんなの本気で言ってるわけないでしょ!」

    アニ「それともユミルはそんな酷いやつのこと好きになったの?自分が好きになった人のことを信じられないの?」

    ユミル「…そうだね…」

    アニ「明日、ちゃんと渡すんだよ?」

    ユミル「うん…!私、こんなことでウジウジしてるなんて、らしくなかったよ。明日、ちゃんと渡すよ!」

    アニ「それでこそユミルだよ!」




    2月14日

    ジリリリ…!

    ユミル「んん…」ムクリ…

    カチッ…

    ユミル「ふぁ〜…」ゴシゴシ…

    ユミル「あ、チョコ取り出さないと!」

    ユミル「…よし、上手く出来てる!」

    ユミル母「あら、ユミル今日も早いのね…」

    ユミル「お母さん、もう起きたの?」

    ユミル母「私はいつもこの時間に起きてるよ。お弁当作らないとね」

    ユミル「そうか…ありがとう」

    ユミル母「ちょっと…どうしたのよ…あなたがお礼なんて…」

    ユミル「な、何でもないよ!」ドタドタ!

    ユミル母「…?まあ、今日も頑張りましょうかね!」




    アニ「ユミル!」

    ユミル「アニか」

    アニ「ちゃんと持ってきた?」

    ユミル「持ってきた。後は渡すだけだ!」

    アニ「うん!頑張ってね!」




    ライナー「ベルトルト…今かな?」

    ベルトルト「いつでもいいと思うけど…」

    ライナー「やっぱ放課後かな…」

    女生徒「ねえ…ライナー君、ちょっといい?」

    ライナー「!おう、なんだ?」

    女生徒「ちょっと…ついてきて」スタスタ…

    ライナー「あ、ああ…」スタスタ…

    ユミル(あれ?ライナーと…あの子、結構男子に人気の…)

    ユミル(あの子もあげるのかな…私なんかより可愛いし…)

    ユミル(やっぱり…可愛い子の方がいいよね…)グッ…

    アニ「ユミル!もう渡したの?」

    ユミル「私…ライナーに貰って貰えないと思う…」

    アニ「えっ…?」




    女生徒「ここでいいかな…」

    ライナー「な、なあ、なんだ?用って…」

    女生徒「私ね…ライナー君のこと、気になってたんだ。だから、これ、バレンタインチョコ!」スッ…

    ライナー「えっ!?ほ、本気で言ってんのか!?」

    女生徒「うん!私、ライナー君ともっと仲良くなりたいし、私のチョコ受け取って欲しいなあ…」

    ライナー(うっ…か、かわいい…でも…)

    ライナー「すまん…そのチョコは受け取れねえよ…」

    女生徒「なんで!?私の事、嫌いだったの!?」

    ライナー「いや、そうじゃなくて…」

    ライナー「好きな人が…いるんだ…」
  5. 5 : : 2019/08/23(金) 09:04:51
    >>3
    ありがとうございます!
    ベルトルトとアニは付き合ってる設定で進めてます!
  6. 6 : : 2019/08/23(金) 09:57:51
    女生徒「…ユミルちゃんだよね?」

    ライナー「ああ…俺はユミルが好きなんだ。だから…」

    女生徒「ユミルちゃんのどこが良いの?」

    ライナー「…え?」

    女生徒「ユミルちゃんなんて全然かわいくないじゃん。最近はちょっと減ったかもしれないけど、ずっと男の子みたいな話し方するし、いつもだらけてるし、それに2人ともいつも喧嘩してるじゃん!」

    ライナー「…うるせえよ…」ボソッ…

    女生徒「ユミルちゃんより私の方がかわいいし、女の子っぽいよ?ねえ、ライナー君、私にしなよ!」

    ライナー「うるせえよ!!」ギリッ…

    女生徒「!」ビクッ…

    ライナー「お前にユミルの何がわかんだよ!?確かにユミルはかわいくねえよ!男みたいな話し方する時もあるし、めちゃくちゃ美人ってわけでもねえ!ほとんどダラダラしてるし、いつもいつもゴリラって言ってくる!!」

    女生徒「だったら… ライナー「でもな!」

    ライナー「あいつは、誰よりも優しい心を持ってる!俺みたいな、なんの取り柄もないバカでも、怪我した時にはちゃんと手当してくれたし、風邪ひいて学校休んだらわざわざ家まで見舞いに来てくれたんだ!」

    ライナー「それと言っておくが、俺はあの喧嘩、割と楽しんでるんだよ!!」

    女生徒「怪我の手当して、お見舞いに行って…たったそれだけで好きになるなんて…」

    ライナー「ああ、分かってる。俺は確かに単純だ。でも…アイツがたまに優しくしてくれる時、たまに笑ってくれる時は心の底から好きって気持ちが湧き上がってくるんだ…」

    女生徒「そ、それぐらいは私だって…」

    ライナー「お前に同じことされても、惚れねえぞ」

    女生徒「!」

    ライナー「よく知りもしないで悪く言うやつに魅力は感じねえ。悪いが、俺とは別の男を探してくれ」スタスタ…

    女生徒「…」

    ライナー「ちっ…胸くそ悪いな…なんなんだよ、あの女…」

    女生徒「あーあ、いい金づるになると思ったのに…まあ仕方ないか。次のカモ探そっかなー」

    ライナー「また何か言って来たら…絶対許さねえ…」




    アニ「どう言うこと?貰ってくれないって…」

    ユミル「ライナー、他の女の子に呼び出されてた…それも結構かわいい子…」

    アニ「え…アイツに他の女の子が…」

    ユミル「ライナー、絶対付き合っちゃうだろうな…」

    アニ「そんなの分かんないよ!」

    ユミル「でも…」

    アニ「ユミル、昨日約束したでしょ?それに、その手、そんなにボロボロになるまで頑張ったんでしょ?だったら最後まで頑張り通そうよ!」

    ユミル「…わかった…私、行ってくるよ…」

    アニ「頑張れ!」


    ユミル「誰にも見られないところ…屋上かな?」

    ライナー「確かにユミルはかわいくねえよ!」

    ユミル「!!」

    ユミル「やっぱり…そうだよね…」ダッ…



    ー放課後ー

    ユミル「アニ、私、今日は先に帰る…」

    アニ「え…」

    ユミル「じゃあ、また明日…」スタスタ…

    アニ「…」

    ライナー「アニ、ユミル見てねえか?」

    アニ「今日は先に帰るって」

    ライナー「マジかよ…やっぱ怒ってるよな…今日謝りたかったんだが…」

    アニ「今日は…やめといた方がいいかも…なんか様子がいつもと違う…」

    ライナー「…そうか…わかった。明日謝ることにするよ」



    ユミル「家…帰りたくないな…」トボトボ…

    ユミル「…久しぶりに行ってみようかな…」トボトボ…



    ユミル「ここ…久しぶりだなあ…」

    ユミル「…ライナーと初めて2人きりで遊んだ時に最後に寄ったところ…」

    ユミル「夕方だけど…綺麗だなあ…」

    カサッ…

    ユミル「頑張って作ったんだけどな…私じゃそもそもダメだよね…」ニガワライ

    パクッ…

    ユミル「苦い…ライナー用に甘さ控えめだからか…」グスッ…

    パクッ…

    ユミル「…ライナー…」グスッ…

    ユミル「…ううっ…」ポロポロ…

    ユミル「ちゃんと素直になれてたら…ひとこと、“あげる”って…“好き”って…言うだけなのに…」ポロポロ…

    パクッ…

    ユミル「…苦いよお…」ポロポロ…




    アニ『もしもし!?』

    ライナー「なんだ?アニ」

    アニ『今、どこにいるの!?』

    ライナー「どこって…家だけど…」

    アニ『ユミル、知らないよね!?』

    ライナー「は…?俺は知らねえけど…ユミルのやつ、どうかしたのか?」

    アニ『今ユミルのお母さんから電話があって、まだユミルが帰ってきてないって…!』

    ライナー「は!?今もうすぐ10時だぞ!?」

    アニ『私とベルトルトは一緒に探してるから、ライナーも心当たりあるところ探して!!』

    ライナー「わ、わかった!!」ガバッ!

    ライナー「クソッ…ユミルのやつ…どこにいるんだよ…」
  7. 7 : : 2019/08/23(金) 12:04:25
    ユミル「もう…帰らないと…」スクッ…

    チンピラ「あらあら、お嬢ちゃん、こんな時間に1人で何してんの?」ニタニタ…

    ユミル「え…も、もう…帰ります…」スタスタ…

    ガシッ…

    チンピラ「ちょっと俺と遊んでいこうよ…」ニタニタ…

    ユミル「ちょ…離してください…!」

    チンピラ「お嬢ちゃん…結構いい体してるねえ…!」ニタニタ…

    ユミル「…!や、やめてください…!」

    チンピラ「こーんないい体のカワイイ女の子を前に何もしないなんて無理に決まってるでしょ…!」ニタニタ…

    ユミル「ちょっと…ほんとに…やめて…!!」

    チンピラ「そいじゃ…触っちゃうよお!!」

    ユミル「いやあああああ!!!」

    ヒュッ…

    チンピラ「ん… バコッ…!!

    ライナー「何やってんだよ…クソ野郎…!」

    ユミル(ら、ライナー!?どうして…)

    チンピラ「いってえな…このボール…てめえが蹴ったのか…」

    ライナー「そうだ…その子を襲いてえなら俺から倒してみろ!!」ザッ…

    チンピラ「いい所だったのに邪魔しやがって…ぶっ殺す…!!」ザッ…

    ドゴォォッ!!!

    バキッ!!

    ドカァァァッ!!!

    チンピラ「…お、覚えてろよ…!」ダッ!

    ライナー「あんな弱さでよくチンピラやってんな…」

    ライナー「ユミル!大丈夫か!?」

    ユミル「大丈夫…何もされてない…」

    ライナー「っ…!」ギュッ!

    ユミル「!?」

    ライナー「すまん…昨日言ったことは本心じゃねえんだ…ほんとにすまん…」

    ユミル「ら、ライナー…大丈夫だから…もう…気にしてないから…」カァ…/////

    ライナー「あ…す、すまん…つい…」カァ…/////

    ユミル「…」/////

    ライナー「…なんで…こんな所にいたんだ…?」

    ユミル「…わ、私…ライナーが昼にあの女の子に“確かにユミルはかわいくねえよ!”って言ってるのを聞いて…」

    ライナー「ちょうどそこを聞いたのか…」

    ユミル「それで…なんか悲しくなっちゃって…えへへ…」

    ライナー「…!すまん!ほんとにすまん!」

    ユミル「そんな、謝らなくていいって…」

    ライナー「違うんだ!あれには続きがあって…」

    ユミル「続き…?」

    ライナー「その…お、俺…」ドキドキ…

    ライナー「ユミル、お前のことがずっと好きだったんだ…!!」

    ユミル「えっ…!?」カァ…/////

    ライナー「俺がサッカーで手首痛めた時も手当してくれたし、俺が風邪ひいた時も家に見舞いに来てくれたし、アニとベルトルトの手伝いもしてたし…俺、ユミルのそういう、たまに出る優しさがすっげえ好きなんだ」

    ユミル「そう…なんだ…」/////

    ライナー「…も、もう遅えし帰るか…!」スクッ…

    ユミル「私も同じだよ」

    ライナー「えっ…?」

    ユミル「私も…ライナーと同じ気持ち…」

    ライナー「ほ、ほんとか…?」ドキ…ドキ…

    ユミル「うん…私、ライナーと一緒にいるとほんとに楽しいんだ…素直になれなくて、つい喧嘩ばかりしちゃってるけど、私は、ライナーのことが好きです」

    ライナー「あ、ありがとう…」カァ…/////

    ユミル「あ、あの…私、実はバレンタインチョコ作ってて…」

    ライナー「え!?作ってくれてたのか!?手作りで!?」

    ユミル「うん…初めてだったんだ…料理するの。だから…あまり美味しくないかもしれないけど…受け取って貰えないと思って少し食べちゃったけど…こんなので良ければ…食べて欲しいな…」スッ…

    ライナー「ありが…ってお前、この手…!!」

    ユミル「あっ…気にしないで…私、初めてだったから練習のときに色々失敗しちゃって…」アハハ…

    ライナー「…っ!」ジン…

    ライナー「ありがとう…ほんとに…いただきます…」

    パクッ…

    ライナー「あれ…?甘くない…?すっげえ食べやすい…!!」パクッ…

    ユミル「そ、その…ライナーが甘いもの苦手って…言ってたから…」カァ…/////

    ライナー「いや、ほんと美味いよ!ありがとうユミル!」

    ユミル「こちらこそ…ありがとう」

    ライナー「じゃあ、帰ろうぜ。お母さんも心配してたぞ」

    ユミル「そうだね」

    ライナー「…2人乗りはあのとき以来か」

    ユミル「…覚えてたんだ…!」フフフ…

    ライナー「当たり前だろ。初デートだったんだから」

    ユミル「は、早く帰ろ!」ストン…

    ライナー「ああ…でもその前に、」ヌギッ

    ライナー「これ着とけ。冷えるから」

    ユミル「ありがとう…」

    ユミル(ライナーの匂いがする…あったかいなあ…)

    ライナー「よーし、とばすぞー!」

    ブロロロ!
  8. 8 : : 2019/08/23(金) 12:27:35
    ー翌朝ー

    アニ「もう…ほんとにびっくりしたんだからね!」

    ユミル「ごめんごめん…でもちゃんと渡したよ!告白もしたし!」

    アニ「まあ、それは良かったけど…」

    ライナー「おーっす、アニ、ユミル!」

    ベルトルト「おはよー」

    アニ「あ、ライナー、昨日ユミルと付き合ったんだって?」

    ライナー「ああ!おかげさまでな!」

    ベルトルト「どんな感じだったの?」

    ライナー「それがよー」ニヤニヤ…

    ユミル「ちょ!言ったら殺すぞ、ゴリラ!」/////

    ライナー「てめえ!ゴリラはやめろって言ったろうが!それに、彼氏に殺すぞって…!!」

    ユミル「やめるか!本気で殺すわけねえだろ!馬鹿か!!」

    ライナー「怒ったら男口調になるの、治すんじゃなかったのかよ!!」

    ユミル「うるせえ!このクマブタゴリラ!!」

    ライナー「デカいやつの三大呼称並べんな!!」

    ギャーギャー!!

    アニ「い、1日目からこれなの…」

    ベルトルト「でも…2人とも楽しそうだよ?」フフフ…

    アニ「確かに…2人らしいっちゃ、らしいか」

    ベルトルト「うん!」

    アニ「あ、そうだ!1日遅れちゃったけど…はい、チョコ!」

    ベルトルト「わ!ありがとう!今年は貰えないかと思ってヒヤヒヤしたよ…」アハハ…

    アニ「そんなわけないでしょ…ちゃんと好きだよ!」ニコッ!

    ベルトルト(やっぱ、かわいいなあ…)デレデレ

    アニ「それにしても、2人が付き合えてよかった!」

    ベルトルト「僕も同感だよ。いつも仲良かったし、今も…」

    ユミル「あーあ、こんなゴリラ野郎と付き合っちまうなんてなあ!!」

    ライナー「俺だってこんなオトコオンナが彼女だなんてよお!!」

    ユミル「んだと、やるか!?」

    ライナー「表出ろコノヤロウ!!」バン!

    ユミル「上等だゴリラ!」バン!

    ベルアニ「…だ、大丈夫…だよね…?」ニガワライ…

    ーーーーーーーーーーーーーー

    ユミル「ふふふ…あの頃も喧嘩ばっかりしてたっけ…」

    オスカー「お母さん、それ、なんの写真?」

    ユミル「なんだと思う?」

    オスカー「うーん…お母さんと…お父さん…?」

    ユミル「そうだよー」

    オスカー「でもなんの写真かは分かんないや…」

    ユミル「お父さんとお母さんが恋人になった日に撮った写真だよ」

    オスカー「そうなんだ!後ろの夜景、すごく綺麗だね!」

    ユミル「お、やっぱそう思う?私のお気に入りの場所なんだ!」

    オスカー「お母さんのお気に入りかあ…僕も行きたいなあ…」

    ユミル「お父さん帰ってきたら連れて行ってもらおうか!」

    オスカー「うん!」パァッ!

    ユミル(ライナー…私、今度もちゃんと待ってるからね…)ナデナデ…

    オスカー「へへ…」ギュッ…

    ユミル(今度は、オスカーも一緒に!)ギュッ!
  9. 9 : : 2019/08/23(金) 12:32:32
    以上で、「サイドストーリー(ライユミ)」はおわりです!

    ライナーもユミルも自分の気持ちに素直になれないっていう、ありきたりな設定ですがいかがだったでしょうか!楽しんでいただけたなら幸いです!

    キャラ崩壊に関しては、もうどうしようもないです笑
    まあ注意書きに書いてあるので悪しからず…

    感想などお待ちしております!
    最後まで読んでいただいてありがとうございました!!
  10. 13 : : 2019/08/23(金) 15:32:07
    なんか、よくわからん小学生が荒らしに来てくれたみたいなので、一応言っておきます。
    荒らしは非表示にしておくので、皆さんも無視の方向でお願いします笑

    もうちょいマシな荒らし方あったやろ笑
    まあ、おつかれ

    じゃあまた定期的にチェックしておきます!
    皆さんは無視で大丈夫ですよ!
  11. 16 : : 2019/08/23(金) 17:43:38
    ライナーとユミル、めちゃお似合いのカップルやん!
    良作でした
  12. 27 : : 2019/08/24(土) 20:24:02
    >>16
    ありがとうございます!!

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Gerrard_177

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