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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

穂乃果「私とミギー」

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  1. 1 : : 2015/07/27(月) 21:32:20
    ラブライブ!と寄生獣のクロスのssです。

    地の文、グロテスクな表現、キャラ崩壊、盛大にあります。

    ラブライブ!、寄生獣の両面においてオリジナル設定があります。

    それでも読みたい人はよろしくお願いします。

    一作目の続きとなってます。
  2. 2 : : 2015/07/27(月) 21:33:07

    音ノ木坂学院 放課後


    スタスタスタスタ…ピタッ


    穂乃果「・・・・・」ゴクッ


    ーーーー
    I 理事長室 I
    ーーーー


    穂乃果「・・・ミギー?」コソコソ

    スゥー

    ミギー「ああ、もうすでに用意は出来ている」コソコソ

    穂乃果「ほ、本当に間違いないの?」コソコソ

    ミギー「そうだったとしたら君だけわざわざこの部屋に呼ばれることもあるまい、当然向こうも私達の存在に脳波による感知で気づいているはずだ」コソコソ
  3. 3 : : 2015/07/27(月) 21:33:45
    穂乃果「こ、殺されたりしないよね?」コソコソ

    ミギー「それはわからない、だが現時点で戦闘になれば、私達に勝ち目は全くと言っていいほどない」コソコソ

    穂乃果「そ、それじゃあどうすればいいのさ?」コソコソ

    ミギー「戦闘にはならないと考える彼女だってわざわざ騒ぎは起こしたくないだろう・・・」コソコソ

    穂乃果「うう、怖くなってきたよぉ〜・・・」

    ミギー「だが、ここでこうしていても変わらない、向こうにも脳波で存在は知れてるんだ、このままここにいても仕方がない・・・」コソコソ

    穂乃果「うっ・・・じゃ、じゃあ入るよ・・・?」スッ

    ミギー「よし・・・・」スウッ…
  4. 4 : : 2015/07/27(月) 21:34:13
    コンコン…ドウゾー!

    穂乃果「・・・・・」ゴクッ

    穂乃果「し、失礼しまーす・・・?」ガチャ…

    ギイ…バタン…

    理事長「いらっしゃい、よかったら紅茶をどうぞ?とても美味しい茶葉を使ったのよ?」…カチャ

    穂乃果「あ、あのーー?」

    理事長「そんなに怖がらなくてもいいのよ?もっと近くに来なさい?」

    理事長「この距離でやり合ったら、お互いただじゃすまないことはわかるでしょう?」

    理事長「それに、私に殺気がないことを、右手さんはよく分かってるはずよ・・・」
  5. 5 : : 2015/07/27(月) 21:34:47
    シュバッ!

    ミギー「では単刀直入に聞こう!私達を呼び出した目的はなんだ!?」

    穂乃果「ちょっ!?ミギー!いきなり出てこないでよ!」

    理事長「本当に不思議ね・・・右手だけに寄生してその身体を共有しているなんて・・・」

    ミギー「話を反らすな、答えてもらおう、貴様の目的は一体なんだ?」

    理事長「強いていえば、観察・・・かしら・・・」

    穂乃果「・・・観察?」

    理事長「ええ、これまでいくつかの同種を見てきたけれど、人間と体を共有しているのは初めてよ・・・」
  6. 6 : : 2015/07/27(月) 21:35:11
    ミギー「観察が目的なら、私達を攻撃するつもりはないのか?」

    理事長「ええ、そのつもりよ・・・それに私は、人間との共存を目標に動いているの」

    ミギー「人間との共存だと?」

    理事長「そう、人間と同じ食物を食べ、人間を食べることなく共存することを目指しているの・・・」

    穂乃果「な、なぁんだ〜・・・よかったぁ〜〜」ハァー

    ミギー「そんなことが本当に可能なのか?私達が昨日見た同種はとてもそんなことが出来るようには見えなかったぞ?」

    理事長「現時点ではとてもじゃないけれど、不可能だわ。でも、それを可能にする鍵は・・・」
  7. 7 : : 2015/07/27(月) 21:35:53
    穂乃果「そ、その鍵は・・・?」ゴクリ

    理事長「高坂さん、ミギー、あなた達よ・・・」

    ミギー「我々が・・・共存の鍵だというのか?」

    理事長「ええ、何故ならあなた達はもうすでに共存という概念を叶えているからよ・・・」

    穂乃果「あ!確かに!」

    ミギー「これが共存と言えるのかは私達にもわからないがな」ウネウネ

    理事長「だから私はあなた達を観察し、実験を重ね、いつの日にか人間との共存を叶えてみせるわ」

    穂乃果「じゃあ!私達ももう戦う必要はないね!安心安心!」
  8. 8 : : 2015/07/27(月) 21:36:35
    ミギー「・・・わからないな、君ほどの力を持ったものが何故そんなことを夢見る?それだけの脳と力があれば他にも何かできるだろう?」

    理事長「争う、ということは生物の歴史の上で悲惨な出来事しか生んでこなかった・・・その点を踏まえて私は共存を叶えたいと感じたのよ」

    理事長「・・・もちろん、あなた達が不穏な動きをし、そして争いを求めるというのなら・・・」

    スピンッ!!!

    穂乃果・ミギー「!!!!!」

    ポチャン…ポチャン…

    理事長「・・・殺すわよ」ギロッ

    穂乃果「ッー!!」ゾクッ!
  9. 9 : : 2015/07/27(月) 21:36:55
    ミギー (速い・・・斬撃が早すぎて彼女の本体も見えず、飛び散った紅茶の雫が一滴も体についていない・・・)

    理事長「私はその気になれば、1クラス3秒で皆殺しに出来る・・・」

    理事長「全校生徒が人質と思いなさい・・・」

    理事長「・・・あなたの親友も・・・ね・・・」

    穂乃果「あ、あわわわ・・・」ガタガタ…

    ミギー (・・・やはりとてつもない実力だ・・・私達が正面からやり合っても勝てるわけがない・・・)
  10. 10 : : 2015/07/27(月) 21:37:27
    ギイッ…バタン!

    穂乃果「・・・大変なことになったね・・・」コソコソ

    ミギー「ああ、これからは下手な動きは出来なくなってくるだろう」コソコソ

    穂乃果「ここじゃ話しにくいから、家に帰ったらゆっくり話そ?」コソコソ

    ミギー「・・・わかった」スゥー

    穂乃果「・・・・・」ニギニギ

    穂乃果 (なんだか、自分の右手と話すのも慣れてきたなぁ・・・)

    穂乃果「ふふふっ・・・」クスクス

    穂乃果「よーし!部活いくぞー!」ダッ!
  11. 11 : : 2015/07/27(月) 21:38:05
    屋上

    にこ「暑いわね〜〜〜・・・」ダラダラ

    穂乃果「そうだね〜〜〜・・・」ダラダラ

    穂乃果「こんなに暑くちゃやる気にならないよ!」

    絵里「そんなこと言ってないで、早くレッスンするわよ」

    花陽「は、はいっ!」

    絵里「・・・花陽?もう同じ部活に入ってる以上、これからは先輩も後輩もないんだから、そんなにかしこまらないで?」

    花陽「は、はい・・・ごめんなさい・・・」シュン…

    穂乃果「あ、そうだ!!いいこと考えた!」
  12. 12 : : 2015/07/27(月) 21:38:37
    希「何を考えたん?」

    穂乃果「合宿だよ!合宿やろうよ!」

    海未「いいですけれど、費用などはどうするんですか?」

    穂乃果「うっ!?」

    穂乃果「・・・・・」パシッ…スタスタ

    ことり「え・・・?」スタスタ

    穂乃果「ことりちゃん、バイト代まだ入らないの?」コソコソ

    ことり「ええ〜〜〜!?」コソコソ

    海未「ことりを当てにする気だったんですか・・・」

    穂乃果「そんなことないもん!ちゃんとお金が貯まったら返すもん!」

    海未「大体、高校生のバイト代なんてたかが知れてますよ?」
  13. 13 : : 2015/07/27(月) 21:39:06
    穂乃果「うううっ!!」グググ…

    穂乃果「そうだ!!」ピコーン!

    真姫「・・・・・」クルクル

    タタタタ

    穂乃果「まっきちゃーーん!」ダキッ!

    真姫「ヴェェ!?何よ!?」

    穂乃果「お金持ちの真姫ちゃんなら、別荘とか持ってるよね〜?」スリスリ

    真姫「も、持ってるけど・・・」

    穂乃果「穂乃果、涼しいところで練習したいな〜」ウルウル

    真姫「うううう・・・」チラッ

    穂乃果「・・・・・」ウルウル
  14. 14 : : 2015/07/27(月) 21:39:53
    真姫 ハァーー…

    真姫「わかったわ、頼んでみる」

    穂乃果「ぃやったーー!!!」

    ミギー (穂乃果の人身掌握術も恐ろしいものだな・・・)

    凛「合宿だにゃー!!」

    絵里「ふふふ・・・」

    希「?・・・絵里ち?」

    絵里「この機会に・・・やってみるのもいいかもしれないわね・・・」フフフ

    希「・・・はて?」
  15. 15 : : 2015/07/27(月) 21:40:11
    数日後、集合場所

    一、二年生「先輩禁止!?」

    絵里「そうよ、この上下関係の雰囲気は、これから活動する上であまり望ましくないから、これからは、先輩、後輩関係なしに、仲良くしましょう?」

    穂乃果「うう、じゃあ・・・」

    穂乃果「ぅ絵里ちゃん!」

    絵里「ええ!よろしく、穂乃果」ニコッ

    凛「はいはーい!凛もやるにゃー!」

    凛「こ、と、りちゃーん!よろしくにゃー!」

    ことり「・・・うん!よろしく!凛ちゃん!」ニコッ

    絵里「よし、それじゃあ出発よ!」
  16. 16 : : 2015/07/27(月) 21:40:40
    その夜

    真姫「それじゃ、電気消すわよー」

    μ’s「はーい、おやすみなさーい」

    ・・・・・しーん

    穂乃果「ねぇ、ことりちゃーん」モゾモゾ

    ことり「・・・ぅん?なぁに?穂乃果ちゃん?」モゾモゾ

    穂乃果「なんだか、眠れないよ〜」

    絵里「そんなこと言ってないで、早く寝なさい、明日は朝から練習よ。ほら、海未を見習いなさい」

    海未「・・・・・」zzz

    穂乃果「わ、本当だ・・・」

    ことり「海未ちゃん、もうぐっすり寝てる・・・」
  17. 17 : : 2015/07/27(月) 21:41:05
    絵里「わかったらもう寝なさい・・・」フワァー…

    穂乃果「は、はーい、おやすみなさーい・・・」

    ・・・・・しーん

    ・・・・・バリバリボリボリ

    絵里「な、何?何の音?」

    花陽「わ、私じゃないですよ?」

    凛「凛でもないにゃ・・・」

    真姫「一回明かりつけるわよ?」

    パチッ

    穂乃果「・・・バリバリボリボリ」
  18. 18 : : 2015/07/27(月) 21:41:43
    μ’s「あああーー!!」

    穂乃果「むぐっ!!んー!んー!」ドンドン

    ことり「ほ、穂乃果ちゃん?何食べてるの?」

    穂乃果「えへへ、何か食べたら眠くなるかなー、って思って」エヘヘ

    にこ「もぉーーーーー!」ムクッ

    にこ「いい加減にしてよねー!」クルッ

    μ’s「うわぁぁぁぁぁーー!!」

    絵里「に、にこ?何よそれは?」

    にこ「美容法よ」

    絵里「は、ハラショー・・・」ヒクヒク
  19. 19 : : 2015/07/27(月) 21:42:04
    真姫「もぉーー…騒がしいわねぇ」

    希「・・・・・」フフフッ

    ヒュッ…ボフッ!

    穂乃果「むがっ!?」

    希「真姫ちゃーん?何してるのー?」
    フフフッ

    真姫「ちょっ!?希!?」

    穂乃果「やったなー?えいっ!」ヒュッ!

    凛「うにゃっ!?えーいっ!」ヒュッ!

    真姫「うわっ!?ちょっと!わっ!?」ボフッ…ボフッ!

    絵里「うふふふ・・・」フフフ

    真姫「ううう!いいわよ!やってやろうじゃない!!」ブンッ!
  20. 20 : : 2015/07/27(月) 21:42:42
    バフッ!ボフッ!ワイワイキャーキャー!

    海未「・・・zzz」スースー

    海未「むぐっ!?」バフッ!ボフッ!

    μ’s「あ・・・・・」

    海未「ぐぐぐ!・・・むんっ!!」ガッ!ムクリ…

    穂乃果・ことり「あわ、あわわわわわわわわ・・・・・・」ブルブル
  21. 21 : : 2015/07/27(月) 21:43:20
    ミギー (ッ!!?)ビクッ!

    ミギー「穂乃果ッ!!」バッ!

    穂乃果「うわあぁぁ!!!ミギー!!何やってんの!?」

    μ’s「でええええええええええええええええええええええ!!!???」

    海未「ほ、ほほほほほほ、穂乃果!な、ななな何ですか!その手についてる変な生き物は!?」

    穂乃果「いやいや!!みんな!これは違うの!!ちょっとした事情があって!!」アタフタ

    ミギー「そんな流暢なことを言ってる暇はないぞ!すごい速さで脳波がこちらに近づいてきている!」
  22. 22 : : 2015/07/27(月) 21:43:56
    ブウウウン…

    穂乃果「えっ!?じゃ、じゃあ!?まさか!?」

    ブウウウン…

    ミギー「そのまさかだ、この音はバイクだな、すごい速さで近づいてきている・・・」

    ブウウウン…

    ミギー「時間にしてこちらに到着するまで残り5秒だな」

    絵里「ちょっ!?ちょっと穂乃果!?会話してるみたいだけどその右手大丈夫なの!?」

    真姫「ちょっと!!その変な右手!!とっとと穂乃果から離れなさいよ!!」

    ミギー「来るぞ!!」ジャキン!

    穂乃果「く、来るってまさか!?」

    ブウウウウウン!!!!!

    μ’s「穂乃果!!(ちゃん!!)」

    穂乃果「みんな伏せてーーーーーーーーっっっ!!!!!!!」
  23. 23 : : 2015/07/27(月) 21:44:37





    バリーーーーーーーーン!!!!!!!!




  24. 24 : : 2015/07/27(月) 21:45:36
    μ’s「きゃああああああああああああああああああ!!!!!」


    穂乃果が出した警告の直後、何の予告もなく登場したドライバーは、バイクを盾にガラスをぶち破り、そのガラスの破片が9人に襲いかかる


    ミギー「はっ!!」ジャキン!

    シュイン!シャリン!キィン!

    サラサラ…


    だが、そのガラス片は一片も9人に降りかかることはなかった。ミギーが形成した刃により、電光石火のごとく襲い来るガラス片を切り刻み、飛び散ったガラス片はまるで砂糖のように細かく散霧する・・・


    穂乃果「す、すごい・・・ガラス片を全部切った・・・」

    運転手「・・・・・」ブロロロ…ガチャンッ!
  25. 25 : : 2015/07/27(月) 21:47:03
    花陽「ひいっ!!何なのぉ!何が起きてるのぉ!!」

    凛「か!かよちぃーーん!!怖いよぉーーー!!」

    にこ「ちょっと!?穂乃果!!今すぐそこ離れなさい!!何されるかわかんないわよ!!」

    穂乃果「私は大丈夫だから!!みんなはここから早く逃げて!!」

    海未「そんなこと出来ません!!みんなで早く逃げましょう!!」

    運転手「・・・・・」カポッ…

    ミギー「ヘルメットを取った・・・本体を見せる気だ・・・穂乃果、大丈夫か?」

    穂乃果「そ、そりゃ、こ、怖いけど・・・やらなきゃみんなが食べられちゃうなら戦わなきゃ!!」

    ミギー「・・・・・決まりだな」
  26. 26 : : 2015/07/27(月) 21:47:25
    寄生生物「オオオオオ・・!」グパァ!


    μ’s「きゃああああああああああああああああ!!!!」


    以前の寄生生物とは少し違い、顔面全体が8片にわかれ、その片には、隙間もなく鋭い牙が生えている。そして、細く生えた植物のような血管が八本あり、その血管の先には一つ一つ目玉があり、八つの眼球は全てミギーへの殺意をその視覚で訴えている


    穂乃果「うっ!?」ウップ…

    ミギー「臆するな!戦うのは私だけだ、君は平気のはずだ」

    穂乃果「うっ・・・」プイッ…

    ことり「穂乃果ちゃん!!逃げてーーーー!!!」

    寄生生物「オオオオオオ!!」ブンッ!
  27. 27 : : 2015/07/27(月) 21:47:47
    ミギー「フッ!!はっ!」ガキィン!ガキィン!

    寄生生物「!!!??」ヨロッ…


    寄生生物は八片に分けた顔面から生えている牙を巧みに使い、攻撃を仕掛けるも、ミギーには届かず、勢いに押されその体勢を大きく崩した


    ミギー「はあっ!!」ヒュンッ!!

    スパンッッッ!!!ボトッ・・・

    寄生生物「・・・・・」バタッ…


    ミギーはその崩した体勢からなる隙を見逃さず、寄生生物の首をその刃ではねる。そして、行き場と制御を失った本体は、力なくその身体を地につけた・・・
  28. 28 : : 2015/07/27(月) 21:48:02
    穂乃果「や、やったの?」チラッ

    ミギー「ああ、後に同種は朽ちるだろう・・・」スッ

    穂乃果「問題は・・・」チラッ

    μ’s「・・・・・」ポカーン…

    穂乃果「どうやって説明しよう・・・」ハァー…
  29. 29 : : 2015/07/27(月) 21:48:27
    μ’s「ミギー?」

    穂乃果「そう、穂乃果が寝てる間に穂乃果の右手に寄生してたの、右手に寄生してるから名前は『ミギー』っていうの」

    絵里「で、でもそこで倒れてる人もその・・・寄生されてたのよね?」

    海未「でも、穂乃果とは少し違ったような気が・・・」

    ミギー「そう、元は私達は君達人間の脳に寄生する生物なのだ。正しく脳に寄生されたものはああなる。だからむしろ私達が特殊なのだ」

    花陽「わ、私は穂乃果ちゃんとミギーのスタイルが好きだな・・・」

    凛「り、凛も同じだにゃ・・・」

    希「そんで、ちゃんと脳に寄生されたら、人間を見境なく食うようになるってことやね?」

    穂乃果「うん、だから穂乃果も出会ったら全力で戦わないと食べられちゃうの」

    ミギー「戦うのは私だがな」
  30. 30 : : 2015/07/27(月) 21:48:59
    真姫「でも、脳波で場所がわからなきゃ、さっきのは未然には防げなかったわね」

    ミギー「まぁ、その脳波のおかげで私達の存在も向こうには筒抜けではあるがな・・・」

    穂乃果「・・・ねぇ、みんな」

    ことり「なぁに?穂乃果ちゃん」

    穂乃果「みんなは、私のことを知っちゃたけど・・・」

    穂乃果「みんなは・・・私のことどうする?」

    海未「?どうするってどういうことですか・・・?」

    穂乃果「だって、これじゃ穂乃果、人殺しと同じだよ・・・」

    μ’s「!!!!!」
  31. 31 : : 2015/07/27(月) 21:49:21
    にこ「そ、そりゃ仕方ないじゃない!戦わなきゃあんただって食べられちゃうのよ!!」

    穂乃果「でも・・・このままこの人をほっといたら・・・」チラッ

    寄生生物「・・・・・」

    穂乃果「みんなも・・・疑われるんだよ?」

    海未「疑われるなんてそんなのはいいことなんです!でも、このまま穂乃果の事が世間に知れたら・・・」

    真姫「多分、間違いなく、世界のトップレベルの研究所かどこかで体の隅々まで解体されて・・・」

    穂乃果「ひっ!?」ビクッ!

    絵里「真姫!!なんてこというの!」

    真姫「ご、ごめんなさい・・・つい口が進んで・・・」
  32. 32 : : 2015/07/27(月) 21:50:16
    穂乃果「いやだよぅ・・・いやだよぅ・・・」ポロポロ

    ことり「!! ほ、穂乃果ちゃあん!」ポロポロ

    穂乃果「みんなとお別れなんてやだよぅ!!これでお別れなんてやだよぅ!!」ポロポロ

    ミギー「・・・・・」

    海未「みなさん・・・私から提案が・・・もとい、お願いがあるのですが・・・」

    絵里「・・・言いたいことはわかるわ、海未・・・でも、これは」

    海未「いやなんです!!穂乃果は何も悪くないのに、こんな!こんなことで!!」ポロポロ

    ミギー「・・・人間とは、実に不可解な生き物だ・・・」

    穂乃果「・・・ミギー?」
  33. 33 : : 2015/07/27(月) 21:51:01
    ミギー「群れることをしなくても生きていける生物であるのにも関わらず、他の人間と関わることで生きていくことを選び・・・」

    ミギー「集団の中でなくても生きていくことは出来るのに、集団の中での別れを非常に惜しむ・・・」

    ミギー「しかし、本当はその別れをも世間に貢献するために、その血も涙をも飲もうとする・・・」

    ミギー「実に非合理的で不可解な行動であると言える・・・」

    にこ「うっさいわね!!元はと言えば、あんたが穂乃果に寄生したりしなきゃこんなことには!!・・・こんなことにはならなかったんだから!!」

    ミギー「人間が他のどんな生物よりも上だと誰が決めたのだ?そんな怠慢が人間をさらに落としているようにしか私には見えないがな」

    真姫「何よ!!あんたは人間でもないくせに!!言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ!」
  34. 34 : : 2015/07/27(月) 21:51:26
    ミギー「ならば、言わせてもらおう。今、実に君達が別れを惜しんでいる、この穂乃果がいなかったならば、ここにいる9人も揃うことはなかっただろう」

    μ’s「!!!!!」

    ミギー「人間一人一人の意志をまとめるというのはかなり難しい、だが穂乃果は現にそれをやってのけた」

    ミギー「穂乃果には不思議な人徳がある。時に、私にも理解できないほどにな」

    ミギー「穂乃果はたとえ、これから私と共に解体される運命になっても、君達の命を守り、正しいことをしたと思えるだろう・・・」

    ミギー「しかし、君達は、穂乃果を失った後も、私達は正しいことをしたと胸をはって生きれるだろうか?」

    μ’s「・・・・・」

    ミギー「私は無理だと予想する。自分達をまとめてくれた穂乃果を無くし、この一時の短い思い出を、後悔しながら生きることになるだろう」
  35. 35 : : 2015/07/27(月) 21:52:54
    ミギー「いつの日か、自分が胸に思い出さないようにと押し込んでいた思い出を思い出した時に・・・」

    ミギー「・・・そして、これは、短い間ながらも、私が穂乃果といたことで、覚えた確かな感覚から言えることだ・・・」

    ミギー「これは、私の憶測でもない、ただの私の純粋な願望ということになるだろう・・・」

    ミギー「どうか穂乃果を・・・見捨てないでくれ・・・」ペコリ

    穂乃果「ミギー・・・」

    μ’s「・・・・・」

    絵里「私は・・・穂乃果を守るわ」

    希「ウチもや・・・穂乃果ちゃんがいたから、ウチらはウチらの好きな学校を守れたんやから」

    μ’s「!!!!!」

    にこ「はぁー、まぁそう言うと思ってたわよ・・・」

    にこ「私だって、ずっと一人で活動してたにこに手を伸ばしてくれた穂乃果のことを・・・」

    にこ「今度は、守ってあげたい」
  36. 36 : : 2015/07/27(月) 21:53:14
    穂乃果「絵里ちゃん、、希ちゃん、にこちゃん・・・」

    真姫「・・・今思えば、終わらせようとしていた私の音楽を続けさせてくれたのは穂乃果だった・・・」

    真姫「せっかく続けたんだもの、こんなところで終わらせたくないわ」

    花陽「あの日の放課後、どうしても素直になれなかった私を受け入れてくれたのは、穂乃果ちゃんでした・・・」

    花陽「だから、私はどんな穂乃果ちゃんも、大事に受け止めたい!」

    凛「凛は、昔からアイドルなんて女の子らしいこと諦めてたにゃ・・・」

    凛「でも、穂乃果ちゃんが集めてくれたみんながいたから、凛も勇気を出して少し変われた気がするんだにゃ!」

    穂乃果「凛ちゃん、真姫ちゃん、花陽ちゃん・・・」
  37. 37 : : 2015/07/27(月) 21:53:50
    海未「穂乃果・・・」

    穂乃果「海未ちゃん?」

    海未「私も同じです。今まで、私の知らない世界を教えてくれた穂乃果を、失いたくなんてありません」

    穂乃果「海未ちゃん・・・」

    ことり「私もだよ、穂乃果ちゃん・・・」

    穂乃果「ことりちゃん・・・」

    ことり「言葉なんて必要ないよ・・・私が大好きな穂乃果ちゃんが、ずっとそばにいてほしい・・・ただそれだけなの・・・」ギュッ

    穂乃果「うううっ・・・」ポロポロ

    穂乃果「うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」ポロポロ
  38. 38 : : 2015/07/27(月) 21:54:14
    それから、近隣の住民が呼んだ警察が真姫の別荘にたどり着いたが、バイクの運転手はもちろん首のない状態で発見され、警察は凶器を探そうとしたが、当然のことながら凶器は見つかるはずもなかった。

    穂乃果を除く8人は、穂乃果とミギーの関係を明かさず、事情聴取に答え、運転手との関係や、動機もないこと、さらには、運転手の死体から都合よくアルコールが分泌されたことから、不慮の事故として、無事事件は処理され、9人は無事に釈放された・・・

    そして、彼女達は今日も元気に学校に通い続けている・・・
  39. 39 : : 2015/07/27(月) 21:54:32
    数日後、理事長室

    理事長「そう・・・そんなことがあったの・・・」

    ミギー「今回は丸く収まったからいいが、次にこのようなことが起こったならば、ぜひ君の知能を借りたいものだな・・・」

    穂乃果「おお!それいいアイディア!」

    理事長「そうね、私達の立場からしても、君達を失うのは心惜しいわ、できる限りの尽力をしましょう」

    ミギー「そうか、ならもう問題はないな・・・」
  40. 40 : : 2015/07/27(月) 21:55:10
    ギィ…バタン…

    スタスタスタ

    穂乃果「ねぇ、ミギー」

    ミギー「なんだ、穂乃果」

    穂乃果「ことりちゃんは、お母さんの正体に気づいてるのかな?」

    ミギー「多分まだ、気づいてないだろう、ことりが生きていて、私達に相談しないのがその証拠と言っていい・・・」

    穂乃果「多分、知らない方が幸せだよね・・・」

    ミギー「どうだろうな、だが彼女は人間との共存を夢見ている、その心のままであれば、ことりと分かり合うことなどたやすいだろう・・・」

    穂乃果「そっか!そうだよね!」

    キーンコーンカーンコーン!

    穂乃果「うげっ!?昼休み終わった!?次は移動教室だ!!急げーーーーー!!」ダダダダダダ

    ミギー「まったく、いつまでたっても変わらない奴だ・・・」
  41. 41 : : 2015/07/27(月) 21:57:12
    数日後、放課後

    二学年教室

    委員長「では、これより、クラス会議を始めます!」

    委員長「議題は皆さんがお察しの通り、一ヶ月後にせまったこの学校の学園祭のクラスの出し物についてです!」

    委員長「何か案がある人はいますか!?」

    穂乃果「はいはい!はぁーい!!」ガタッ!

    クラス一同「ほ、穂乃果!?」

    クラス一同 (なんか嫌な予感しかしない・・・)ダラダラ

    穂乃果「お饅頭とか、お団子とか、お茶とか、和風なお菓子を私達で作ってお客さんに食べてもらう和風な喫茶店がいいと思います!」

    クラス一同 (意外にもかなりマトモな提案!?)

    ミギー (騙されるな、クラスの人間達よ、元は私が穂乃果に相談されて出した提案だ)
  42. 42 : : 2015/07/27(月) 21:57:37
    委員長「お、おほん、失礼いたしました・・・」

    委員長「え、えっと他に何か提案がある人はいますか?」

    クラス一同 (逆にあんなマトモな提案されたのが意外すぎて何も考えられないんですけど・・・)

    委員長「で、では先生は何かありすか?」

    先生「ん?いいんじゃないか?和風喫茶店。やりがいもありそうだし、高坂にしてはマトモな案だし」

    クラス一同 (で、ですよねぇ〜〜)
  43. 43 : : 2015/07/27(月) 21:58:15
    委員長「では、高坂さんの提案に賛成の方、拍手で承認をお願いします」

    パチパチパチパチ

    穂乃果「やったー!穂乃果のアイディアが通ったー!」

    ことり (多分、ミギー君の考えだね)パチパチ

    海未 (どうせ、ミギーにでもお願いしたんでしょう)パチパチ

    ミギー (何故だか、異様に人間のいうくしゃみというものがしたくなってきたぞ?)ムズムズ
  44. 44 : : 2015/07/27(月) 21:59:26
    その後、生徒会室

    にこ「どりゃあああああああ
    ああああ!!!!」ガラガラガラ!

    …コロン

    生徒会役員「残念!アイドル研究部は学園祭では講堂を使用できません!」

    μ’s「((( ;゚Д゚)))」
  45. 45 : : 2015/07/27(月) 21:59:57
    屋上

    穂乃果「うわああーーーー!!どうしよーーー!!!」

    花陽「ドウシテハズレチャッノオ?」ポロポロ

    希「ウチ、にこっちのこと信じてたんよぉ?」

    にこ「仕方ないじゃない!どうせあんなのくじ運なんだからぁ!」

    凛「あぁー!開き直ったにゃ!」

    にこ「う、うるさぃ!!」

    絵里「でも、外れてしまった以上、他の場所を考えるしかなさそうね」

    にこ「じゃあ、部室とか?」

    穂乃果「狭いよ!?」

    ことり「廊下とか・・・」

    にこ「バカ丸出しね・・・」

    穂乃果「元はといえばにこちゃんが外したから考えてるんじゃん!」

    にこ「うぐっ!・・・」
  46. 46 : : 2015/07/27(月) 22:00:23
    凛「そうだ!じゃあ、ここは?」

    真姫「ここ?」

    穂乃果「そっか!屋上なら、野外ステージを建てて、ある程度なら人も入るし、音が外に聞こえるから興味持ってくれた人達も集まるかも!」

    絵里「でも、ここだと天候に左右されるわよ?」

    海未「しかし、体育館も他の部活が使ってしまいますし、ここしか残ってなさそうですね・・・」

    穂乃果「よし!じゃあ、文化祭のライブはここ!屋上でやるよ!」

    μ’s「おおーーー!!」

    ミギー (矢澤にこという人間が土壇場の雨女だということは黙っておいた方がいいのだろうか・・・)
  47. 47 : : 2015/07/27(月) 22:00:53
    ある日の夜

    南家

    ことり (留学・・・かぁ・・・)ペラッ

    理事長「また、悩んでいるの?」チラッ

    ことり「お母さん・・・」

    理事長「決断を急ぐことはないわ、大切な事よ、ゆっくり考えて決めなさい・・・」

    ことり「うん・・・ありがとう」

    理事長「それじゃあね・・・」バタン

    ことり (・・・・・)ペラッ

    ことり(ミギーやみんなは・・・穂乃果ちゃんとのお別れを・・・本気で惜しんでた・・・)

    ことり(私は・・・私のことは・・・)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    理事長「子供の将来を見据え、それを支えていくことを運命として生きていく・・・」スタスタ

    理事長「それが・・・母親というものか・・・」スタスタ…
  48. 48 : : 2015/07/27(月) 22:02:16
    学園祭数日前の夜

    高坂家

    穂乃果 (・・・・・)カチッ…カチッ…

    パソコン「 [RANK19 μ’s] 」

    穂乃果 (・・・これからは、他の学校の人達も、ラブライブの為にランクインを目指してくるんだ・・・)

    穂乃果 (・・・・・よし!)

    スタスタスタ

    穂乃果「・・・・・」ギュッ!

    雪穂「ちょっとお姉ちゃん?こんな時間からどこ行くの?」

    穂乃果「あ、雪穂。ちょっと走ってこようかなーって」

    雪穂「こんな時間から!?文化祭までだってあと少しでしょ?あんまり無理しない方が・・・」
  49. 49 : : 2015/07/27(月) 22:02:43
    穂乃果「他の学校のスクールアイドルも頑張ってるんだよ!私達も負けてられないよ!行ってきまーす!」

    ガラガラ…バタン

    穂乃果「よしっ!」グッ!

    パラパラ…

    穂乃果「あ、雨だ・・・ちょっと降ってきてるなぁ」

    穂乃果「いやいや!負けないぞぉー!!ファイトだよっ!」

    タッタッ…スウー

    ミギー「穂乃果、走るのはやめたほうがいい、このままでは君は確実に体調を崩す」

    穂乃果「ミギー?いや、でも、他の学校のスクールアイドルの人達だって私達を目指して・・・」
  50. 50 : : 2015/07/27(月) 22:03:25
    ミギー「穂乃果っ!!」

    穂乃果「うわっ!?」ビクッ!

    ミギー「すまない、つい怒鳴りちらしたな、しかし、これまで私の言った通りにして間違ったことはあったか?」

    穂乃果「・・・なかったと思う」

    ミギー「そうだろう。それに、私は君の体を宿としている。君の体調は君と同じくらい把握できる上、君との思考は別にあることで、君よりも的確に体の状態を判断できる」

    ミギー「もはや、君の身体は君だけのものではないのだ」

    ミギー「それに、私がここまで止めるのには体調以外にも理由がある」

    穂乃果「?なぁに?」

    ミギー「私は、以前、穂乃果のライブを見てみたいと言ったことがあるのを覚えているか?」

    穂乃果「うん、覚えてる・・・」

    ミギー「以前までは、単純にそう思っていた。しかし、今ではその考えは少し違う」

    穂乃果「・・・?」
  51. 51 : : 2015/07/27(月) 22:04:01
    ミギー「私は、穂乃果の身体の一部として、ライブができることを本当に心待ちにしているのだ・・・」

    穂乃果「!!!」

    ミギー「だから、もう今日は帰って休もう、君の妹だってそうすべきだと言っていたぞ?」

    穂乃果「ミギー・・・そうだね、もうやめておくよ」

    ミギー「・・・わかってくれればいい」スゥー

    ガラガラ…バタン

    穂乃果「ただいまー・・・」

    雪穂「あれ?やっぱりやめたの?」

    穂乃果「うん、ここで体調崩したくないしね!それに!私達のライブを心待ちにしてくれてる人達だっているから!」

    雪穂「・・・そ、そう」

    穂乃果「・・・雪穂!!」

    雪穂「な、なに!?」

    穂乃果「学園祭ライブ!楽しみにしててね!」グッ!

    雪穂「は、はぁ!?」

    穂乃果「じゃあ、おやすみ〜!」

    スタスタスタ

    雪穂「・・・・・」
  52. 52 : : 2015/07/27(月) 22:05:41
    翌日、学園祭前日の準備日

    穂乃果「おっはよーー!海未ちゃん!ことりちゃん!」

    海未「おはようございます、穂乃果」

    ことり「おはよー♪」

    穂乃果「さぁーー!準備日だね!張り切っていこーー!」

    海未「最近は本当に遅刻しなくなりましたね、これもまたミギーのおかげですね」スタスタ

    スゥー…

    ミギー「その通りだ、全く少しは自力でどうにかしてほしいというものだ・・・」

    ことり「あ、ミギー君!久しぶりだね〜」

    穂乃果「えへへ、いつもありがとね、ミギー♪」スタスタ
  53. 53 : : 2015/07/27(月) 22:06:15
    ミギー「少しでもそう思うなら自分の体内時計を今一度見直してほしいものだ・・・」

    ことり「あれ?穂乃果ちゃん、竹刀なんて持ってきたの?」スタスタ

    穂乃果「ああ、これ?ミギーの提案で、和風な雰囲気を出したいなら教室に竹刀と弓道の弓矢を飾ってみたらどうだって言われたの!」スタスタ

    ことり「なるほど!じゃあ今海未ちゃんが持ってるのも飾る為の弓矢だね!」スタスタ

    海未「ええ、昨日の夜に穂乃果から連絡があって、家のを一張だけ持ってきたんです。一応、矢も一本だけ入っています」スタスタ

    ことり「おおー!今年の学園祭のクラスの出し物はすごい本格的になりそうだね!」スタスタ

    穂乃果「だよねだよね!よぉーし!クラスもライブも頑張るぞぉー!」

    三人・ミギー「おーーーっ!!」
  54. 54 : : 2015/07/27(月) 22:06:40

    その後、二学年教室

    ソレソコニカケテー…オッケー!

    穂乃果「うんうん!すごい和風な喫茶店になってきた!窓に障子がついてるのなんて最高だよ!」

    ミギー (全て私の考えだがな・・・)

    ことり「委員長、私、ちょっと部活の衣装作るためにちょっと行ってくるね?」

    委員長「うん、わかった、頑張ってねー!」

    穂乃果「あ、ことりちゃん!素敵な衣装をよろしくね!」

    ことり「・・・うん!任せて!」

    スタスタスタ

    穂乃果「さぁー!こっちも内装の仕上げに入るよー!」

    ガラッ!

    絵里「穂乃果ーッ!屋上の野外ステージについて生徒会で打ち合わせたいから屋上に来てー!」

    穂乃果「えーっ!!せっかく気合い入れてたのにー!」トホホ

    海未「穂乃果、クラスの出し物に熱心なのも良いことですが、ライブも十要なことです。行ってきて下さい」
  55. 55 : : 2015/07/27(月) 22:06:56
    穂乃果「うう〜〜、じゃあ海未ちゃん!竹刀とか弓矢とか部屋に良い感じで飾っといてね!」

    海未「わかりました、クラスの方は任せて下さい」

    穂乃果「うん!よろしくね!」

    絵里「穂乃果ー!行くわよー!」

    穂乃果「はーい!今行くよー!」

    ミギー (・・・・・)

    ミギー (かなり微弱だが、教室のどこかから微かに脳波を感じた気がしたのだが・・・)

    ミギー (同種なら・・・もっと強い脳波を出すはずだ、気のせいか・・・)
  56. 56 : : 2015/07/27(月) 22:07:26
    被服室

    ことり「お待たせ〜、今どんな感じ?」

    にこ「ん?ああ、ことりね、今丁度それぞれの衣装の仕上げに入ったところよ」

    花陽「寸法も、この前みんなから採寸したとおりですし、ジャストサイズで着れるはずです」

    ことり「そんなとこまで出来たの!?ありがと〜♪」

    にこ「気にしないでよ、むしろあんたの方が私達よりずっと凄いことやってんだから」

    ことり「・・・え?」

    花陽「そうだよ、ことりちゃんはこれまでのライブの衣装だって、たった一人で九人分も作ってきたんだよ?普通じゃそんなこと仲々できないよ?」

    にこ「それに、どの衣装もデザインは抜群だったし、まさにことり様々ね」

    にこ「将来はプロのアイドルになったこのにこにーちゃんの専属デザイナーにでもなってもらおうかしら」フフフ

    花陽「おおぉーー!なんだか本当のドラマみたいです!にこちゃんとことりちゃんの将来が楽しみです!」
  57. 57 : : 2015/07/27(月) 22:07:46
    ことり (・・・・・)

    ことり (私の・・・デザイナーとしての・・・才能・・・)

    ことり (私は一体・・・どうしたいんだろう・・・)

    ことり (お母さんは自分の意志でゆっくり考えてって言ったけれど・・・)

    ことり (・・・こんな時・・・穂乃果ちゃんならどうするだろう・・・)

    ことり (海未ちゃんなら・・・自分の意志で決められるのかな・・・)

    ……コトリ?

    ことり (自分で決めるべきことなんだろうけれど・・・幼馴染みとして相談する位なら・・・)

    にこ「ことり!!」

    ことり「ひゃあ!!?」ビクッ!

    にこ「ぶふっ!!」ブフー!

    花陽「ふっ!ふふふっ!」プクク
  58. 58 : : 2015/07/27(月) 22:08:06
    ことり「も、もぉー!二人とも笑わないでよー!びっくりしただけなのにー!」プンスカ

    にこ「だ、だってことり、ぼーっとしてたから声かけてみたら『ひゃあ!!?』って、あはは!」ケラケラ

    花陽「に、にこちゃん、あんまり笑うのは、よくない・・・ふふっ!」クスクス

    ことり「もぉーー!二人とも知りません!」プイッ!

    にこ「そんな怒んないでよ、あはは、ああ、おかし」フゥー

    ことり (やっぱり・・・みんなで一緒にいるのは楽しいな・・・)

    ことり (・・・向こうに行っちゃったら、もうこんな風にみんなと笑えることはなくなっちゃうのかな・・・)

    ことり (だとしたら・・・嫌だよ・・・)

    花陽「・・・?ことりちゃん?」

    ことり「ううん!なんでもない!さぁ!終わらせちゃお♪」

    にこ・花陽「おおーっ!!」

    ことり (私は・・・やっぱり・・・)
  59. 59 : : 2015/07/27(月) 22:09:01
    一学年教室(演劇)

    凛「約束する・・・必ず・・・帰ってくる・・・」

    一年生「待ってるわ・・・いつまでも・・・だから、必ず戻ってきて・・・」

    カンカンカンカン!プシューッ!

    凛「時間だ・・・もう行くにゃ・・・」

    一年生「・・・約束よ!絶対に帰ってきて!!」ポロポロ

    真姫「カット!」

    凛「よーし!これでオッケーだにゃ!」

    真姫「なわけないでしょ!自分で気付かなかったの!?」

    凛「・・・?何が?」

    真姫「なんでこれからお別れして、生死を分ける戦争に行く人の語尾に『にゃ』がつくのよ!?」

    凛「あ・・・」

    真姫「でも、演技はそのままでいいわよ、語尾を、どうにかしなさい!本番でやったらどうしようもないわよ!?」

    凛「うう・・・真姫ちゃんの鬼・・・」ボソッ

    真姫「・・・・・」ピクッ

    真姫「なんですってーーー?」ゴゴゴゴ

    凛「ひゃあーーー!!鬼だけに地獄耳だにゃー!!」ダッ!

    真姫「こらーーー!!りーーん!!待ちなさーーい!!」ダッ!

    クラスメート (こんな感じで明日の本番までに間に合うのかなぁ・・・?)
  60. 60 : : 2015/07/27(月) 22:09:36
    屋上

    穂乃果「うっわあーー!!すごい立派なステージだね!野外ステージ最高だよ!」キラキラ

    絵里「そりゃ私達が使うステージだもの!少し生徒会の余った予算まで使っちゃったわ!」

    希「え、絵里ち・・・?それって生徒会と言えど横領なんじゃ・・・」

    絵里「うふふっ♪細かいことは気にしなーい♡」ウフフ

    穂乃果「絵里ちゃん!最高!ウィンク上手!」パチパチ!

    絵里「うふふ♡もっと褒めて褒めて!」

    希 (こ、この子らも中々すごいことやるやんな・・・)
  61. 61 : : 2015/07/27(月) 22:10:25
    二学年教室

    委員長「海未ー!内装の方は大丈夫ー?」オーイ

    海未「大丈夫でーす!後は穂乃果の竹刀と私の弓矢を飾れば終わりでーす!」ハーイ

    委員長「わかったー!」

    ヒデコ「内装は順調そうね、これなら案外すぐ終わるかも」

    フミコ「外装も後は飾りを付けるだけだよ!」

    ミカ「その飾りも用意できたよ!」

    委員長「よしっ!外装もあと少しよ!一気に終わらせちゃうわよ!」

    外装班「おおーーっ!!」

    コレソッチニオネガーイ!オッケー!

    委員長 (さて!私も頑張るわよ!)グッ!
  62. 62 : : 2015/07/27(月) 22:11:04
    委員長「・・・?ねぇフミコ、この木材とかまだ使う?」

    フミコ「あ、使ったらそのままほっといちゃった!」

    委員長「いいよ、私が片付けておくから」ヒョイッ

    フミコ「え!?いいよ!それ私達が片付けてなかっただけだし、委員長に悪いよ!」

    委員長「いいのいいの!気にしないで?」

    フミコ「本当にゴメンね!じゃあよろしくお願いしてもいい?」

    委員長「うん!大丈夫!」グッ!

    委員長 (こ、これは!?ちょっぴり重いかも・・・)グググッ!

    カサカサカサ…

    委員長「・・・ん?」チラッ

    寄生生物「・・・・・」ググッ!

    委員長「きゃーー!!む、虫!・・・」

    寄生生物 ヒュンッ!グチュッ!


    委員長が悲鳴をあげようとしたその瞬間、その悲鳴を遮り、委員長の頭に寄生生物は目にも止まらぬ速さで飛びかかり、委員長の耳を貫き脳内に入り込んだ


  63. 63 : : 2015/07/27(月) 22:11:23
    委員長「ッ!!!!あああああああああああああああああああああああ
    !!!!!!!!!!!」バタバタ!

    フミコ「い、委員長!?どうしたの!?大丈夫!?」ダッ!

    委員長「・・・・・」ムクッ…

    ヒデコ「い、委員長・・・?」

    委員長「・・・・・」ギロ…

    ミカ「・・・え?」

    寄生生物「オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」グパァ!


    委員長が唸り声を上げたその瞬間、委員長の頭は顔面の中心から四つに別れ、四つの目玉をそれぞれ独立して動かす・・・その姿に、彼女らが親しむ委員長の姿はなかった・・・


    外装班「きゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
  64. 64 : : 2015/07/27(月) 22:13:28
    二学年教室内

    海未「・・・!!?」ビクッ!

    海未 (どこかで聞いた覚えのある今の唸り声・・・そして悲鳴・・・)

    二年生「な、何ッ!?今の変な声と悲鳴!?」ビクビク!

    海未 (!!!!!)

    海未 (お、思い出しました!!あの、あの唸り声はっ!!!)ダッ!

    ガシッ!

    海未「竹刀を借りますっ!!みなさんは向こうのドアから早く逃げて下さいっ!!」ダッ!

    二年生「ちょ!ちょっと海未!?逃げろってどういうことよ!?」

    海未「すいませんが今詳しく説明してる暇がっ・・・・・!!」


    バアアアアァァァンッ!!!!!


    寄生生物「・・・・・」スタッ…スタッ…

    海未「ッ!!!!!??」ザッ!

    ミカ「・・・・・」ピチャ…ピチャン…

    海未「ッ!?ミ!?ミカ!?」
  65. 65 : : 2015/07/27(月) 22:13:54
    教室内のざわめきを一瞬にして掻き消すように、教室のドアを破壊し、そこから現れた寄生生物の腕の中には、つい数秒前まではいつもの笑顔を見せていた1人の女子高生が見るも無惨な姿に変えられ、その血肉を垂らしながら、安らかな眠りについていた・・・


    二年生全員「いやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

    海未 (!!!!!)

    海未 (どこか見覚えのある面影・・・まさか寄生されたのは・・・!)

    海未 (委員長!?)

    寄生生物「ギオオオオオオオオオオオオォォォォ!!!!」

    海未「み、みなさん!反対のドアから逃げて下さいっ!!早くっ!!」

    二年生「うわぁっ!!きゃあ!!いやあああぁぁ!!」ドタドタ!

    海未「さあ!早くっ!!みんな出て下さいっ!」ドタバタ!

    寄生生物「・・・・・」スタッ…スタッ…

    海未 (くっ!反対側のドアから出てみんなを追う気ですか!!そうはさせません!!)
  66. 66 : : 2015/07/27(月) 22:14:44
    寄生生物「・・・・・」スタッ…スタッ…

    二学年生徒「きゃああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

    寄生生物「ギオオオオオオォォォォォ!!!!!!」

    海未「待ちなさいっ!!」ザッ!

    二年生徒「う、海未っ!!」ピタッ!

    海未「私は時間を稼ぎますっ!!その間にみなさんは早く逃げてくださいっ!!」

    生徒「わ、分かった!!先生もたくさん呼んでくる!!どうか死なないで!」ダッ!

    海未「さて・・・ッ!?」ビクッ!

    ヒデコ「・・・・・」ドクドク…

    フミコ「」ポタッ…ポタッ…

    寄生生物「・・・・・」コキッコキッ

    海未「ミカだけでなくっ・・・!ヒデコとフミコまでっ・・・!」

    海未「それに・・・委員長までっ!!」ギリッ!

    海未「私はあなたを絶対に許しませんっ!!覚悟しなさい!!」ザッ!

    寄生生物「ギオオオオオオオオオオオオォォォォォ!!!!」
  67. 67 : : 2015/07/27(月) 22:16:35
    屋上

    ミギー (・・・!!?)ピクン!

    ミギー「穂乃果ッ!!」シュバッ!

    穂乃果「うわっ!?ミギー!今度は何!?」ビクッ!

    ミギー「脳波だ!!同種が校内にいる!!しかも君の教室からだ!!」

    穂乃果「嘘っ!?それ本気で言ってるっ!!??」

    絵里「ちょっ!?それ本当!?」

    希「だ、だとしたら!!また合宿ん時みたいに!!」

    ミギー「どうする!?このままでは君の教室に残っている海未や生徒が危ないぞ!!」

    穂乃果「た、助けに行くに決まってるでしょ!!」ダッ!

    絵里「穂乃果ッ!!私達に出来ることあるっ!?」

    穂乃果「ああっ!そうだった!ええっとええっと・・・!!」タッタッ

    ミギー「なるべく他の生徒や教師には秘密にして近くにいる生徒は穂乃果達の教室から遠ざけてくれ!!でないと我々も立ち回りにくい!!」

    絵里「わ、わかったわ!!先生にもバレないように努力する!!」

    希「穂乃果ちゃん!!みんなを頼んだで!!」

    穂乃果「うんっ!!二人とも気をつけてねっ!!」ダッ!
  68. 68 : : 2015/07/27(月) 22:17:32
    二学年教室前廊下

    海未「ハッ・・・ハァッ・・・」ハァハァ

    寄生生物「・・・・・」スタッ…スタッ…

    海未「くっ・・・」ズザッ…ズザッ…

    海未 (みんなを教室から逃がし、直線的な攻撃しかできない廊下に誘い込むことで、時間稼ぎをしてきましたが・・・)

    海未 (竹刀だけではやはりこれが限界です・・・それに、私は攻撃を避けているだけで、攻撃を仕掛けることはできません・・・)

    海未 (やはり・・・穂乃果とミギーでないと・・・!)

    寄生生物 ヒュンッ!!!!!!

    海未「ッ!!?はっ!」バチッ!


    海未は長年鍛えたその反射神経を余すことなく解放し、全神経を集中させ、みんなが教室から避難するその最中、寄生生物の攻撃を海未はひたすら避け続けていた


    寄生生物 ブンッ!!!!!!

    海未「このっ!!!」スパンッ!
  69. 69 : : 2015/07/27(月) 22:17:56
    もはや人類の外を出た委員長の姿に戸惑いを隠しきれない中ながらも、海未は今を生きる自分の仲間を思い、得体の知れない恐怖も真っ向から向き合い、善戦していた


    海未 (攻撃の手数にしろ、相手は4本、こちらは竹刀1本、部が悪すぎます・・・)スッ…

    寄生生物 ブオンッ!!ブオンッ!!

    海未「ッ!!!!!」ザッ!

    海未 (日頃、日舞をやっていなければこの攻撃は絶対に避けられませんね・・・しかし!ここで負けるわけには行きませんっ!!)

    海未 (穂乃果がたどり着くまで!!何とか私が委員長をっ!!)
  70. 70 : : 2015/07/27(月) 22:18:21
    二学年フロア廊下

    ダダダダダダ!

    穂乃果「い、いたっ!!?う、海未ちゃんが戦ってる!?」ピタッ!

    ミギー「なんということだ、海未が一人で応戦していたというのか?人間の技とは思えないな・・・」



    寄生生物 ヒュンッ!!!!!!

    海未「くっ!!!!」スパンッ!



    穂乃果「うっ!!?」ウップ…

    穂乃果 (あの寄生されてる子って・・・まさか・・・委員長!?)

    ミギー (なるほど・・・おそらくまだ寄生生物が寄生した宿主の身体に慣れていないのだろう・・・攻撃の質が悪い・・・)

    ミギー (だが、寄生生物も時が経てば宿主の身体に順応していく・・・早目に手を打たねば・・・)

    穂乃果「あぁっ・・・あぁっ!」ガクガク!


    海未の正面に立つ寄生生物の姿を見るだけで、穂乃果の身体は悪寒が止まらなかった。人でない生物とはいえ、人の姿をした生物を殺したという過去の罪悪感が穂乃果の身体の内側から外側までを埋め尽くしていたのだ・・・
  71. 71 : : 2015/07/27(月) 22:18:54
    ミギー「大丈夫だ!穂乃果、ここの角を曲がって海未を守るだけだ!落ち着け・・・君の心臓は大丈夫なはずだ!」

    穂乃果「そんな簡単に言わないでよ!!怖いんだよ!!今度こそ殺されちゃうかもしれないんだよ!?そう思ったら出ていけるわけないじゃん!!」

    穂乃果「それに!!今度の相手は委員長だよ!?私と今まで一緒にクラスで仲良くしてきた委員長を殺せって言うの!?」

    ミギー「戦うのは私だけだ!!君が臆することはない!!今までだってそうしてきたはずだ!!」

    穂乃果「ミギーは自分の命が惜しいだけなんでしょ!?だったら戦う必要なんてないじゃん!!私を勝手に巻き込まないでよ!!!!」

    ミギー「穂乃果・・・」

    穂乃果「私はずっと怖かったんだよ!!最初の時も!合宿の時も!もういい加減にしてよ!!血なんてもう見たくないんだよ!!!」

    ミギー「・・・なるほど・・・当然の判断だな・・・誰だって自分の命が一番可愛い、人間とはそういう生き物だ」
  72. 72 : : 2015/07/27(月) 22:19:23
    穂乃果「そうだよ!!私だって人間だよっ!!だから!!・・・」

    ミギー「なら君は・・・自分の命のためなら、海未を見殺しに出来るのだな?」

    穂乃果「!!!!!」

    ミギー「今もそこで戦っている海未だって、逃げることは出来ただろう・・・」

    ミギー「しかし、彼女は自分の命よりも仲間の命を優先したのだろう」

    ミギー「ここの死体の少なさが証拠と言っていい・・・」

    穂乃果「海未・・・ちゃん・・・」

    ミギー「海未が何を考えて戦っているかなど、大体想像はつく・・・彼女は君ほど考えない人間ではない」

    ミギー「彼女は・・・君を待って戦っているんじゃないのか?」

    穂乃果「!!!!!」

    ミギー「だとしたら・・・君のやるべきことはなんだ・・・?君のために今まで懸命に戦ってきた海未を見殺しにしてやることか・・・?」
  73. 73 : : 2015/07/27(月) 22:19:47
    穂乃果「・・・違う」

    穂乃果「何で駄々ばっかこねてたんだろう・・・委員長と戦いたくないのは海未ちゃんだって同じはずなのに・・・それでも海未ちゃんは決心して戦ってるんだ・・・」

    穂乃果「いっつもいっつも、海未ちゃんには助けてもらってばっかりだった・・・勉強だけじゃなくて、私をいつだって助けてくれた・・・」

    穂乃果「でも、今度は私の番だ!!だって!今の海未ちゃんを助けられるのは私しかいないんだから!」

    穂乃果「またいつもみたいに、海未ちゃんとことりちゃんと!みんなと笑っていたいから!!」スクッ!

    ミギー「・・・行こう」

    穂乃果「うんっ!!」

    ダッ!!
  74. 74 : : 2015/07/27(月) 22:20:37
    寄生生物「オオオオオオオオオオッッッ!!!!!!」

    ブンッ!!ブンッ!!ブンッ!!

    海未「きゃあっ!! ?」バキンッ!

    海未 (し、竹刀がっ!?)

    寄生生物「・・・・・」スタッ…スタッ…

    海未「くっ・・・」ズサッ…

    寄生生物 グルンっ!!

    海未「はうっ!!・・・かはっ・・・!!」グググッ!


    寄生生物は、その触手の一本を巧みに操り、海未の首を絡め取り、その有り余る力を使い、海未の首を絞め上げ、その身体を宙に浮かせた


    海未「あぐっ!・・・あはっ・・く、くるしっ・・・だれ、か・・・」ググッ
  75. 75 : : 2015/07/27(月) 22:21:08
    寄生生物 ググググググッ!!!

    海未「うぐっ!!げほっ!!・・・はぁ・・・ううっ・・・」ゼェゼェ

    海未 (ダメ・・・です・・・意識が・・・遠退いて・・・)ググッ…

    海未 (私の命も・・・ここまで・・・です・・・か・・・)ググッ…

    海未 (穂乃果・・・後を・・・頼み・・・ます・・・)

    寄生生物「オオオオオオオオオオオオッッ!!!!!!!」ブウンッ!!

    穂乃果「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっ!!!!!!!!!」ダダダダダダ!!


    ミギー「はあっ!!」

    スパアァァンッ!!ブシャアァ!!


    空気を細かく、なおかつ太く振動させる叫びとともに寄生生物の懐に飛び込む穂乃果、そしてそれをフォローするべく、ミギーは海未の首を絞めつける触手を切断した
  76. 76 : : 2015/07/27(月) 22:21:33
    寄生生物「!!!??」ヨロッ…

    穂乃果「うりゃあああああああああああああっっっっっ!!」ドーーン!!

    寄生生物「!!!!??」ズドッ!!


    ミギーのサポートもあり、敵の懐にに臆することなく、穂乃果は渾身の体当たりを叩き込んだ。寄生生物はその思わぬ一撃にたまらず、宙を泳ぐ、寄生生物に勇敢に立ち向かっていった穂乃果のその姿には、つい先ほどまで戦うことを躊躇っていた姿を想像させる光景を微塵も残さなかった


    海未「ハァッ!!ゲホッ!ェホッ!ハァっ!・・・ハァ!」ハァハァ

    穂乃果「海未ちゃん!?大丈夫!?ゆっくり息して!!」サッ!

    海未「ほ、穂乃果・・・来てくれたんですね・・・?」ハァハァ

    穂乃果「ごめん!遅くなって!でももう大丈夫!後は私とミギーで何とかする!海未ちゃんは教室に隠れてて!!」

    海未「は、はい・・・後はよろしくお願いします!ご武運を!!」
  77. 77 : : 2015/07/27(月) 22:21:58
    ガラッ!…バタンッ

    ミギー「これで1対1だな・・・1対1の戦いに不測の事態はそうないだろう・・・実力の勝負だ」

    寄生生物 ムクッ…

    穂乃果「起き上がった・・・来るよ!ミギー!」ザッ!

    寄生生物「ギオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォ!!!!」

    ミギー「!?まずいな・・・奴の脳波に変化が起きた・・・」

    穂乃果「えっ!?ど、どうゆうこと!?」

    ミギー「寄生生物が寄生した宿主の身体に慣れてきたのだ、敵もこれからは実力を十分に発揮できるだろう、海未が相手をしていた時とは比べ物にならないほど実力が上がっているぞ!」

    寄生生物 ブンッ!!ブンッ!!ブンッ!!

    ミギー「ッ!!?はっ!!ハアッ!!」
  78. 78 : : 2015/07/27(月) 22:22:27
    ガギィン!ガィン!ギィン!ギィン!ギャイン!ビシッ!


    まさに斬撃の嵐、聞こえる音は二匹の腕が空気を切る音と、刃物の奏でる高い金属音のみ・・・人間の目では到底見切ることの出来ないほどの速さでミギーと寄生生物は攻撃、防御を繰り返していた・・・


    寄生生物 スッ…

    ミギー「ふっ!!」シュイン!

    ミギー (攻撃が思った以上に早い!それでいて一撃が的確に私を狙ってくる!先ほど触手を一本落としていなければ、確実にこの攻防でやられていただろう・・・)

    穂乃果「み、見えなかった・・・」

    ミギー「まずいな・・・これでは、私達の勝機は限りなく薄い・・・」

    穂乃果「ええっ!?そ、そんなにピンチなの!?」

    ミギー「すまない、半ば私が提案した戦いだったのだが、飛び込んでみればこのザマだ・・・申し訳ない」

    穂乃果「い、一体どうすれば・・・」
  79. 79 : : 2015/07/27(月) 22:23:22
    ガラッ!

    海未「穂乃果ッ!!」ダッ!

    穂乃果「海未ちゃん!?何で袴着なの!?それに危ないから下がってて!」

    海未「私も戦います!親友が命をかけて戦っているのに、目の前に弓矢があって立ち上がらなけければ園田家のご先祖様に顔向け出来ません!」

    ミギー「なるほど!遠距離型の戦闘兵器か!!それなら!」

    ミギー「海未!その弓矢を貸してくれ!」

    海未「この矢をですか!?は、はいっ!」パッ!

    ミギー「矢はこの一本しかないのか?」パシッ!

    海未「はい、今はその一本しか持ち合わせてません・・・」

    ミギー「仕方あるまい・・・この一本で決めるしかない・・・」スゥー


    ミギーが海未の矢の先端を握ると、ミギーの小さな腕からミギーの皮膚がより鋭利になり矢の先端に融合されていった
  80. 80 : : 2015/07/27(月) 22:23:43
    穂乃果「ミギー!!来るよっ!!」

    ミギー「ッ!!海未ッ!!」ブンッ!

    海未「うわっ!?」パシッ!

    寄生生物「ギオオオオオオオオオオオオォォォォォ!!!」

    ブンッ!!!!!!

    ギィーーン!!!!!

    ギリッ・・・ギリッ・・・!!

    ミギー「くっ・・・!」ギリッ…ギリ…


    不意を突かれた突然の一撃、寄生生物の二本の刃からなる、音速の攻撃を、ミギーは己の二本の刃でガッチリと受け止めた
  81. 81 : : 2015/07/27(月) 22:24:16
    ミギー「うぐっ!!はあっ!」バッ!

    寄生生物 「・・・・・」スッ

    海未「ミギー、この矢の先にある尖った物は!?」

    ミギー「私の細胞だ、私の細胞を矢に融合することで、矢を強化したその弓矢なら、奴の身体を貫くことができる」

    穂乃果「なるほど!で、でも、委員長の動きめちゃめちゃ早いし、矢を当てるほどの隙なんてあるの?」

    ミギー「隙はなければ、作るしかない、そこは私と穂乃果の役目だ」

    穂乃果「うんっ!!」

    ミギー「そして、海未。君に頼みたいことがある・・・」

    海未「・・・当てればいいんですね?」

    ミギー「そうだ、私達がやつから隙を作る、その隙を見逃さず、その矢をやつに打ってくれ、頼む」

    海未「わかりました・・・ですが、20秒以内に隙を作って下さい。その20秒間が今の私の腕力で弓を引いていられる限界の時間です」
  82. 82 : : 2015/07/27(月) 22:24:41
    ミギー「よし・・・わかった、では・・・」

    寄生生物「ギオオオオオオオオオオオオオォォォォォ!!!」ジャキンッ!

    ミギー「これで決めるぞっ!」ジャキンッ!

    穂乃果「うんっ!!」ザッ!

    海未「はいっ!!」キリキリ!

    ミギー「穂乃果!海未の前に出ろ!ただ、海未の射程範囲外にだ!」

    穂乃果「わかった!!」バッ!

    寄生生物 ブンッ!!!!

    ミギー「ふんっ!!!!」

    ギィン!!ズバンッ!!バチッ!!
    ギャイーーン!!キュイン!!キンッ!

    またも激しい嵐のような斬撃の攻防が繰り広げられる。ミギーは一瞬たりとも気を抜くことはしなかった、それは敵がはるかに自分の実力を上回っているからではなく、自分に命を任せてくれた二人の少女が、今もミギーが作り出すチャンスを、何の懸念もなく信じているからだ
  83. 83 : : 2015/07/27(月) 22:25:12
    海未 (集中です・・・私は・・・私のできることを尽くすのみ・・・)スッ…

    穂乃果 (う、海未ちゃん!?目をつぶってる!?)キン!ギィン!


    極度の集中状態、人間が作り出す「ゾーン」に完全に入った海未の耳には、ミギーと寄生生物が奏でる金属音も何も入らない、あるのはただミギーの作り出す「機」を待つのみ、その目は閉じてこそいるが、海未にははっきりと見えているのだ、
    「ゾーン」が作り出す「心の目」によって・・・自分自身の命を委ねたその弓矢の先にある未来が・・・


    ミギー (なるほど・・・攻撃のスピードにおいては我々の倍以上はあるだろう・・・)

    ミギー (しかし!奴の攻撃はスピードと的確さがあっても、致命的な弱点がある!)

    ミギー (パターンだ!君のその斬撃の速さと正確さは、ある一定の攻撃パターンの中でしか発揮されない!)
  84. 84 : : 2015/07/27(月) 22:25:30
    ミギー (その攻撃パターンを崩しさえすれば、隙など容易に作れる!!)

    ギンッ!ビシッ!ガッ!バシュッ!

    ミギー「ここだっ!!」バッ!!

    ギィン!!ズバンッ!!ボスッ!

    寄生生物「ッ!!?」ポタポタ…


    鈍い音ともに寄生生物の触手が地面に落ちた。ミギーは、自身の高度な頭脳から分析した敵のパターンを完全に見破り、そこにあるわずかな攻撃の穴を狙い、完璧な一撃をその刃で叩き込んだ
  85. 85 : : 2015/07/27(月) 22:25:59
    穂乃果「やっ!!やった!!」

    海未「!!!!!」ギンッ!

    穂乃果・ミギー「!!!?」ビクッ!


    寄生生物が体勢を崩したその瞬間、空間が圧迫されるような感覚を穂乃果とミギーは確かにその体に覚えた。それを発したのは目の前の寄生生物ではない、この瞬間を待ちわび、「心の目」を完全に開いた海未であった・・・

    思わず背筋も凍りつくような圧倒的な「殺気」・・・穂乃果とミギーはそれを感じとったのだ・・・その圧倒的な「殺気」は二人に息をさせることを忘れさせ、寄生生物との戦い以上の恐怖を覚えさせた・・・


    海未 (あなたは絶対に許しません・・・)

    海未 (よくも・・・委員長とヒデコとフミコとミカをっ!!)

    海未 (散りなさいっ!!!!)
  86. 86 : : 2015/07/27(月) 22:26:38





    バヒュンッ!!!!!!!!!!!!




  87. 87 : : 2015/07/27(月) 22:26:59
    穂乃果「うわっ!!!!!」サッ!

    ドスッ!!!!!!!

    寄生生物「ガッ!!!!!!」ビチャビチャッ!


    海未の腕からミギーによって強化された矢が放たれた。海未の圧倒的な「殺気」のこめられた矢は、見事に寄生生物の首を貫いた


    寄生生物「オ・・・オォォ・・・」バタッ…

    穂乃果「やった・・・」ヘタッ

    ミギー「い、今のは海未の殺気か?
    人間の成す業とは思えんな・・・」

    ミギー (どう考えても人間が個人で出すことの出来る殺気ではない・・・まさかこの女・・・)

    ミギー (いや、考えすぎか・・・そもそも海未からは脳波は感じない)


    壮絶な死闘の末、ついに寄生生物の体は膝から崩れ落ちた。その首はあっという間に腐敗していき、もう二度と寄生生物が動くことはなかった
  88. 88 : : 2015/07/27(月) 22:27:24
    海未「・・・終わりましたね」スチャッ

    ミギー「ああ・・・手強い敵だった。私と穂乃果だけでは到底、太刀打ち出来なかっただろう、礼を言う・・・」

    穂乃果「委員長・・・」

    寄生生物「・・・・・」

    海未「私は・・・いくら寄生されたとは言え、クラスメートに本気の殺意を向けるなんて・・・」グッ…

    海未「委員長・・・すいません・・・」ポロポロ

    穂乃果「ヒデコちゃんも・・・フミコちゃんも・・・ミカちゃんも」

    穂乃果「ごめんね・・・私が遅かったばっかりに・・・」

    穂乃果「ごめんねっ・・・!ごめんなさいっ・・・!」ポロポロ

    ミギー「・・・・・」スッ


    ミギーはその場の空気を察するように穂乃果の右手に戻った。間も無く他の先生や生徒が来るだろう、その少しの間だけでも、部外者なしで弔って欲しいという、ミギーのせめてもの情けだった・・・


    海未「ううっ・・・うわああああ
    ああああああああああああああああああああ!!!!!!!」ポロポロ

    穂乃果「わああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!」ポロポロ
  89. 89 : : 2015/07/27(月) 22:27:49
    その後

    校庭

    ウーーーーウー

    刑事「では、君の打った弓が、あの生き物を殺したんだね?」

    海未「はい、無我夢中で・・・」

    穂乃果「でも!海未ちゃんは悪くないんです!あのままだったら私たち二人とも・・・!」

    刑事「わかっている、この手の事件は他の場所でも起こっているんだ、君達の罪は問わないよ」

    穂乃果「ほ、本当ですか!?」

    刑事「ああ、でも約束してほしい、今後君達が見たことはなるべく全部忘れて、誰にも絶対に話さないでくれ」

    海未「ッ!?・・・友達の死を・・・忘れろと言うんですか?」

    刑事「気持ちは痛いほどわかる、だが、これが現実なんだ・・・この寄生生物の事件がまだ世に知られるわけには・・・」
  90. 90 : : 2015/07/27(月) 22:28:20
    海未「この気持ちがわかるですって!!?今まで共に過ごしてきた友達の死体を見て!!友達を殺さなければならない気持ちがっ!!」

    海未「体験してもないあなたにわかるはずないでしょうっ!!」

    穂乃果「海未ちゃんっ!!おさえてっ!!」

    刑事「・・・すまない、心にもないことを言ったことは確かだ。許してくれ・・・」

    先輩刑事「おい、次行くぞ、急げ」

    刑事「あっ、はい!すいません今行きます!」

    刑事「じゃあ、俺は行くけど・・・この事は誰にも話しちゃダメだ、もうこれ以上は何も言わない・・・それじゃ・・・」スタスタ

    海未「ううっ・・・ううっ…」ポロポロ

    穂乃果「・・・・・海未ちゃん」サスサス
  91. 91 : : 2015/07/27(月) 22:28:47
    ことり「穂乃果ちゃん!海未ちゃん!」タッタッ

    絵里「二人とも!!大丈夫だった!?」タッタッ

    希「大丈夫!?怪我とかない!?」タッタッ

    穂乃果「みんな!」

    真姫「ほんと・・・また来たのね」

    にこ「しかも・・・今度は学校に・・・」

    花陽「多分これじゃ・・・学園祭は・・・」

    凛「ライブも・・・多分なしだにゃ・・・」

    海未「すいませんっ・・・私の・・・私のせいでっ!!」ポロポロ

    絵里「そんなことない!海未はとっても立派よ!こんなに怪我人が少なかったのだってあなたのおかげだったんだから!!」
  92. 92 : : 2015/07/27(月) 22:29:05
    穂乃果「海未ちゃん・・・お願いだから泣かないで?みんな、海未ちゃんが悪いなんて少しも思ってないんだよ?」ナデナデ

    海未「・・・すいません・・・ありがとうございます・・・」ポロポロ


    それから、学校内は立ち入り禁止になり、一週間に渡る休校が決まり、生徒は全員帰宅させられた。どの生徒にも守秘義務が課せられ、情報の漏洩はないように心がけられた
  93. 93 : : 2015/07/27(月) 22:29:29
    その夜

    理事長室

    平間「本日の調査はこれで一旦終了にします。明日、もう一度伺いますので、警備面には今一度、注意をお願いします。では、失礼します」

    理事長「わかりました、明日もよろしくお願いします・・・」

    刑事「ご協力感謝いたします、失礼します!」

    ガチャッ…バタンッ!
  94. 94 : : 2015/07/27(月) 22:30:35
    刑事「あれ?平間さん、その手に持ってる資料なんすか?」

    平間「ああ、これか?お前も知っとるやろ、ここの学校の生徒が別荘に泊まってる時に、変死体がバイクと一緒に突っ込んだ事件」ペラッ

    刑事「ああ、うちの部署も他の部署も、これは寄生生物の仕業だって疑ってるやつですよね?」

    平間「実はな、この事件と今回の事件で関わった人物が、ほとんど一致しとるんや」

    刑事「ええっ!?」
  95. 95 : : 2015/07/27(月) 22:31:09
    平間「それが、この子たちや」ペラッ

    刑事「・・・みゅ、みゅーず?」ペラペラッ

    刑事「ああっ!この子!」

    平間「なんや?知っとるんか?」

    刑事「さっき事情聴取してた時に、俺がこの子に失礼な事言って・・・すっごい剣幕で怒られたんすよ」

    平間「・・・そりゃ、お前が悪いわ」

    平間「しかし、寄生生物絡みの事件において場所は違えど、同じ学校の、同じ境遇にいる少女達が巻き込まれた・・・」

    平間「これは、はたしてただの偶然やろか?」

    刑事「・・・たしかに」ペラッ…

    平間「そんでもって、わしがこん中の子でどーもおかしいと思った子が・・・」ペラペラッ…

    平間「この子や・・・」ピッ

    刑事「・・・・・」パシッ…

    刑事「この子が・・・ですか?」

    平間「そうや、そんでもってこの子の名前は・・・」
  96. 96 : : 2015/07/27(月) 22:31:26
    理事長室

    理事長「・・・ふぅ」ギシッ

    理事長「・・・今日のあれは、あなたの差し金なのね?」

    ガラッ!スタッ!

    ???「壁にずっとへばりついてるのも退屈で考えものだよ、ああ〜肩凝った」ゴキゴキッ!

    理事長「質問に答えなさい、今日のあの寄生生物はあなたの差し金なんでしょ?」

    ???「まぁね、ちょっと例の右手さんの実力を試してみたくてさ」

    理事長「あなた・・・またやったのね?」ピクッ

    ???「ざっと100くらいかしら?今回のはその中でも割と強めのにしたんだけど、ちょっと今日のこの結果にはガックシきたわ」
  97. 97 : : 2015/07/27(月) 22:32:04
    理事長「・・・あの子達は共存を成し遂げるには欠かすことのできない存在よ?勝手に手を出さないで」

    ???「まだ共存なんてそんな甘いこと言ってるわけ?なんで人間をこのまま生かしておく必要があるのよ?私達の方がよっぽど地球のことを思ってるじゃない」

    理事長「・・・・・」スクッ…スタスタスタ

    理事長「・・・地球上の誰かがふと思った」

    理事長「人間の数が半分になったら・・・燃やされる森の数は半分で済むのだろうか・・・」

    理事長「人間の数が100分の1になったら・・・垂れ流される毒も・・・100分の1になるのだろうか・・・」

    ???「またそれ?なるに決まってるでしょ?だって森を燃やすことも、毒を流すことも、人間にしか出来ないんだから」
  98. 98 : : 2015/07/27(月) 22:33:01
    理事長「地球上の誰かがふと思った・・・」

    理事長「みんなの未来(いのち)を守らねば・・・」

    ???「・・・・・」

    ???「相変わらず、ぬるい考えだね・・・」

    ???「人間はこの世の万物に対する闘争を与える生物・・・」

    ???「この世界に・・・人間は必要ない・・・」

    ???「それが私の答え・・・」

    ???「あいつらは・・・私が必ず殺す・・・」

    ???「一匹残さずね・・・」
  99. 99 : : 2015/07/27(月) 22:33:55

    これにてまた一旦ENDです。やはり少々長くなってしまいました。読んで下さった方々ありがとうございます。次が最後になると思いますので、読んで下さった方々のためにも頑張ります。
  100. 100 : : 2015/07/30(木) 15:27:59
    乙でした
  101. 103 : : 2015/08/05(水) 00:40:04
    ガンバ
  102. 104 : : 2015/08/20(木) 01:42:05
    関連作品はこちらです

    前作↓
    http://www.ssnote.net/archives/37238#bottom

    最終作↓
    http://www.ssnote.net/archives/38707#top

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メロンパン野郎

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