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メガネ兵長! 〜エピソード:エレン

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  1. 1 : : 2013/10/17(木) 04:53:18
    初めましての方へ!
    こちらは「兵長とメガネ」(処女作です!あしからず…:http://www.ssnote.net/archives/483)の後日談第5弾にして最終話です
    一話完結型ですが前作を合わせて読んでもらうと楽しさが倍増することは間違いないありません!

    以前からお付き合いいただいてるみなさま
    相変わらずアレ(更新時間が奇行種)ですがw
    今回もどうぞよろしくどうぞ!

    さあ、ついに『エピソード:エレン』の幕開けです…ッ!


  2. 2 : : 2013/10/17(木) 05:15:05

    ー旧調査兵団本部ー

    ー食堂ー

    ハンジ「それじゃあ!」

       「みなさん手を合わせてくださーい♪」

    ぱちんっ

    ハンジ「はい!ごちそーさまでした♪」

    リヴァイ班+モブリット「「ごちそーさまでした!!」」

    リヴァイ「…ボソッ(…ごちそうさまでした)」

    ハンジ「じゃ、食器片付けちゃおうか!」

    エレン「あ、今日は俺がやりますんで!」

       「俺は今日の訓練に参加してないし、みなさんお疲れでしょうから早く休んでください」

    ペトラ「そう?」

       「じゃあ今日だけエレンに甘えちゃおうかな」

       「ね、みんな?兵長も!」

    エルド「うむ、エレン、頼んだ」

    グンタ「悪いな、エレン」

    オルオ「ふんっ」

       「少しは先輩を敬う姿勢が養われてきたみたいだな…だがお前みたいな新兵が俺の女房に少し甘えられたからっていい気になるなよ」

    エレン「え!?」

    ハンジ「あはははは!!オルオ、今の意味不明だよ!」

    ペトラ「本当に…」はぁ…

    グンタエルド「まったくだ」

    オルオ「」

    リヴァイ「…」

        (…オルオのやつ、前からあんな喋り方だったか?)

        
  3. 3 : : 2013/10/17(木) 05:29:00

    リヴァイ「オイ、エレン」

    エレン「は、はい!」

    リヴァイ「てめえにしちゃあ気が利くじゃねえか」

        「頼んだぞ」

    エレン「わかりました」

    リヴァイ「これから俺とハンジは今日の訓練の振り返りをするが…」

        「お前らは今日はもう休め」

        「明日はエルヴィンたちと合流して全体訓練だからな」

        「疲れを明日に持ち越すんじゃねえぞ」

    リヴァイ班「「はい」」

    リヴァイ「解散だ」



    ーーー
    ーー


    カチャカチャ…

    モブリット「エレン」

    エレン「はい?」

    モブリット「あ、エレンって呼ばせてもらうよ」

         「ハンジ分隊長にならって」

    エレン「あ、それは構いませんけど…」

    モブリット「僕も食器片付けるの手伝うよ」

         「今日、僕ができることはもうほとんどないしね」

    エレン「じ、じゃあ、お願いします」

       「えっと、モブリット…さん」

    モブリット「うん」
       

  4. 4 : : 2013/10/17(木) 05:57:06

    カチャカチャ…

    エレン「あの…」

    モブリット「なんだい?」

    エレン「いや、なんでハンジさんだけあんなに元気なんですか?」

       「あのオルオさんでさえ今日は随分静かだったのに…」

    モブリット(…アレで?)

    エレン「きっと、今日の訓練ってものすごいきつかったんじゃないですか?」

    モブリット「うーん…」

         「詳しいことは僕からは言えないけれど、」

         「今日の訓練は、エレンが想定外に巨人化してしまったときの、そして…」

         「ごめん、気を悪くしないでほしいんだけど…」

         「君が、自我を失い、暴走し、我々に対して、つまり、人類に対して敵意をみせたケースを想定して行われた初めての訓練だったから…」

         「特に、特別作戦班の人たちにとっても慣れないものだったと思う」

    エレン「ええ…」

    モブリット「ハンジさんが他の人たちよりも元気なのは…」

         「まあ、今日の訓練の骨子案はハンジさんが考えたものだからっていうのもあるんだけど…」

         「あの人はいつもああなんだよね」

         「ハンジさんが疲れているところなんて見たこともの」

    エレン「そう、ですか…」

    モブリット「うん…」

         「だから、僕は、あの人のことがすごく心配なんだ」

    エレン「…?」


  5. 5 : : 2013/10/17(木) 06:27:25
    期待!
  6. 6 : : 2013/10/17(木) 06:32:33

    モブリット「普通、人ってさ、疲れたら休むだろ?」

    エレン「ええ、まあ…」

    モブリット「でも、ハンジ・ゾエっていう人間は、」

         「どうやら、疲れってものに対してものすごく鈍感らしいんだ」

         「自分が夢中になっているときには、特にね、自制なんて効きやしない」

    エレン(…そういや、)

       (このまえ、一晩中、巨人の生態について語り明かされたばかりだ…)ブルッ



    モブリット「…だけどね、確実に疲れは溜まってる」

         「いくら自分の好きなことをやってるって言ったってね」

         「誰かが無理をしてでも休ませないと、限界を超えるまで働き続けるんだよ」

         「…そして、それが、できてしまう人なんだ」



         「だけど、限界を超えてもなお働き続けていたら、どうなると思う…?」

    エレン「…!」

    モブリット「僕は、そのことを考えると、いつも怖くなる」

         「そして、それ以上に、すごくすごく…っ、腹立たしい気分になるんだ…っ」


  7. 7 : : 2013/10/17(木) 06:33:09
    アロマさん
    おはようございますwww
    ありがとうございます!
  8. 8 : : 2013/10/17(木) 07:00:55

    エレン「…え……っと…」

    モブリット「…あ、ごめん!」

         「自分でも何が言いたいのか、よくわからなくなってきちゃったよ…」アハハ…

    エレン「…」

       「なんとなく、わかります…」

    モブリット「…」
         


         「エレンは入団してまだ間もないから、まだよくわからないことが多いかもしれないけれど、リヴァイ兵長にも同じところがあるように僕は思うよ」

    エレン「リヴァイ兵長、ですか…?」

    モブリット「うん」

         「こんなこと本人たちの前じゃあ絶対に言えないけどさ」

         「あの二人って、よく似てると思うんだよね」

    エレン「え、リヴァイ兵長とハンジさんが…!?」う〜ん

    モブリット「やっぱり僕だけかなあ?」
       
         「こんなこと思ってるのって…」

    エレン「どう、なんですかね…」


  9. 9 : : 2013/10/17(木) 07:23:12

    モブリット「ほら、リヴァイ兵長もさ」

         「いつ休んでるのか、わからないところあるじゃない?」

    エレン「まあ、確かに…」

    モブリット「僕もよく知らないけど、すごく忙しい人なんだと思う」

         「でも、疲れなんて一切見せない」

         「もちろん、僕なんかとは比べものにならないくらい強靭な身体を持っているだろうけど」

         「だからって、体力まで底なしってわけじゃあない」

         「僕らは、巨人とは違うからね」

    エレン「…」

    モブリット「は!」ヤッチマッタ!

         「いや、特に深い意味はないんだよ!?」あたふた

         「ごめんね、イヤな思いをさせたなら謝るから…!」あわあわ

    エレン「あ、いえ!」

       「わかってますし!そんな、むしろ気にしないでください!!」


       
  10. 10 : : 2013/10/17(木) 07:41:27

    モブリット「…ただ、」

         「ハンジさんのことは今のところ僕がお世話させてもらってるけど、リヴァイ兵長はどうなんだろうなって思っただけで!」

         「こんなこと、失礼かもしれないけど…」

    エレン「…」

       (リヴァイ兵長は、自分のことは自分でやらないと気が済まない人だろうし…)

       (そもそも俺なんかが心配したって…)



    モブリット「捕獲した巨人の生態実験なんてした日には、三日三晩、不眠不休なんて当たり前のことなんだよね」

    エレン「そんな…、ですか!!?」

    モブリット「でもね、明け方についうとうとしてしまうことだって稀じゃなくってさ…」

    エレン「そりゃあ、まあ…」

    モブリット「そこで!!」

         「突然ですが、エレンに質問!!!」

    エレン「!?」


  11. 11 : : 2013/10/17(木) 07:42:56
    ここから多少モブリット氏のキャラが崩壊します!!
    ご注意ください!
  12. 12 : : 2013/10/17(木) 07:54:30

    エレン「な、なんですか!?」

    モブリット「ハンジさんが机でうたた寝をしています」

         「エレンならどうしますか?」

    エレン「は…?え、え!?」

    モブリット「選択肢その1」

         「…起こす」

    エレン「ちょ、それは…」

       「いくらなんでも鬼畜……」

    モブリット「その2!」

         「メガネを外し、毛布をかける」

    エレン「ふ、普通はそれですよね…?」

    モブリット「その3!!」

         「眺める」

    エレン「はあっ!?」

    モブリット「さあ、エレンならどうする…?」

    エレン「いや、だから2番ですよ!!」

    モブリット「…ファイナルアンサー?」

    エレン(な、なんなんだ、これは、一体…!?)

    モブリット「いいよ…」

         「何も今すぐ答えを出せって言ってるわけじゃないんだ…」
         
         「時間はたっぷりある… ゆっくり考えてみて…」フフ、フ、フフフフフ…

    エレン(ちょ、え…)

       (えええええええええええええええええっ!!?)


  13. 13 : : 2013/10/17(木) 07:55:12
    むむむ…
    続きはまた今度!
  14. 14 : : 2013/10/17(木) 11:13:38
    モブリットさんww
  15. 15 : : 2013/10/17(木) 12:26:40
    え、ちょ、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
  16. 16 : : 2013/10/17(木) 23:11:45
    申し訳ない、今回誤字脱字文法ミス半端ないすね…
    スレ畳みたい勢いで死にたいけど続けま…ぐふぁっ(吐血)
    うう、みなさんの優しさに甘えさせてください… 続き投下しまうま…
  17. 17 : : 2013/10/17(木) 23:23:47

    エレン「そ、そういうモブリットさんは、どうするんですか!?」

       (くっ… 言い過ぎか?このへんでやめておいた方が…)

       (いや、言ってやる!)グッ

       (思ってること、全部!!)ギラッ

       

       「そ、そうですよ…!」

       「いつもハンジさんと一緒にいるなら、そういうときどうすればいいか一番よくわかってるのは、」

       「モブリットさんの方じゃないんですか!?」

    モブリット「エレン…」

         「自分の都合だけで話を進めちゃいけないよ」

         「君はまだ君自身の答えにたどり着いていないのに」

         「僕が先に答えてしまうのはフェアじゃない」

         「…そうだろ?」

    エレン「え…、」

       (だから俺は2番って言ったのに!)



       (…イヤ、でも、これ以上は今日はやめておいた方がいいかもな)

       (なんか怖ェし…)

       「そう、ですね…」

     

    ガチャ

    キィー… バタン




  18. 18 : : 2013/10/17(木) 23:33:50

    ハンジ「やあ、二人とも!」

    モブリット「あ、ハンジ分隊長!」

         「会議は終了ですか?」

    ハンジ「はは、会議なんて言うほど大げさなものじゃないよ」

       「共通見解をまとめただけさ」

       「私たちはもう本部に戻らないといけないからね」

    エレン「え!?」

       「今夜はこちらで休まれるんじゃないんですか?」

       「もう外は真っ暗ですし、今から出発したら街に着くのは深夜ですよ!?」

    ハンジ「そうだけど…」

       「明日の朝一でエルヴィンに今日の報告書に目を通してもらわないといけないし」

    モブリット「今夜も徹夜ですね」

         「馬の準備をしてきますので、ハンジ分隊長はしばらくここでお休みになってください」

    ハンジ「うん、ありがと」

    モブリット「エレン」

         「君と話せてよかったよ」

         「僕にまで夕食をごちそうしてくれてどうもありがとう」

         「…じゃあ、また会おう」

    エレン「ええ、また…」

    コツコツコツ

    ガチャ

    バタン


  19. 19 : : 2013/10/17(木) 23:47:19

    ハンジ「ねえ、エレン!」

       「モブリットと何の話してたの?」

       「気になるな〜」

    エレン「えっ」ギクッ

       「イヤ、大したことじゃないです!」

    ハンジ「ふうん?」

       「…あ、そうだ!」

       「あのブルーベリーティーどう?飲んでみた?」

    エレン「あ、ああ、アレ…」

       「以前、一度だけリヴァイ兵長に勧められて飲んでみたんですけど、」

       「俺は、ちょっと苦手みたいです…」

    ハンジ「そっかぁ〜」

       「まあ、好みは分かれる味、かもね?」

    エレン「味はよくわかんないんですけど、匂いが…」

       「口に含んだ瞬間、無理だ!飲め込めない!って…」

       「それで、吹き出しちゃって…」
       
    ハンジ「アハハ!」

    エレン「その日は一日中リヴァイ兵長の機嫌がすこぶる悪くて…」

       「厄日でした…」

    ハンジ「プフーッ!アヒャヒャヒャ!!」

       「なにそれ!」

       「すごいイメージつくんだけど!!」プククク

    エレン「…ハンジさんは飲んだことあるんですか?」

       「ブルーベリーティー」

    ハンジ「もちろんだよ〜」

       「あれ、私のお気に入りだもん」

    エレン「ああ、そうだったんですか」


  20. 20 : : 2013/10/18(金) 00:11:49

    ハンジ「知ってる?」

    エレン「はい?」

    ハンジ「ミケのやつがさ、趣味で茶葉作りしてるんだ」

       「鼻がいいから、なのかはよくわからないんだけど」

       「すごくおいしいんだよ、ミケのお手製茶葉!」

    エレン「ミケ…分隊長?」

       「あの、初対面でいきなり匂いを嗅いできた…?」

    ハンジ「アハハハ!そう、そのミケ!!」

       「特にブルーベリーティーは目の疲れにも効くし、もう手放せないんだよね〜」

    エレン「へ、へえ…」

    ハンジ「ね、まだ茶葉残ってる?」

       「ちょっと飲みたいな〜」

    エレン「えっと、見てみます」

    ガサガサ 

    ゴソゴソ

    エレン「あ…」

       「あと、一杯分しかないです…」

    ハンジ「え?もうそんなに飲んだの?」

       「リヴァイのやつ相当気に入ったんだ」プフーッ

    エレン「どうしますか?」

    ハンジ「ん〜 私はいいや」

       「本部に戻ったらまだあるし」

       「それはリヴァイにでも飲ませちゃってよ」

       「明日、休憩時間にでもまた分けてあげるからさ」

       
  21. 21 : : 2013/10/18(金) 00:24:24

    エレン「あの、聞いてもいいですか?」

    ハンジ「ん?」

    エレン「なんで、ハンジさんからの差し入れだってこと、リヴァイ兵長に秘密にするんですか?」

       「その、俺、あんまり隠し事とかできなくって…」

    ハンジ「ん〜 別に秘密ってわけじゃないんだけど…」

       「私からの差し入れだなんて知ったらきっと飲んでくれないかな、と思って」

    エレン「?」

    ハンジ「フフ… まあ、いろいろと、ね」

    エレン「はぁ…」

    ハンジ「じゃあ私もそろそろ行こうかな…っと」

       「…あ!」

    エレン「え!?」ビクッ

    ハンジ「リヴァイのやつ、いつもブルーベリーティーに何混ぜて飲んでんの?ストレート?」

    エレン「いや、よくわかんないです…」

       「あ、でもレモンのスライスは必ず添えてますね」

    ハンジ「あ〜 じゃあやっぱ知らないっか…」


  22. 22 : : 2013/10/18(金) 00:40:38

    ハンジ「あれさ、寝る前に飲むときはさ、ぶどう酒を少し混ぜて飲むと、ぐっすり眠れるんだよね!!」

    エレン「へえ…」

       「でも、ぶどう酒なんて高価なもの…」

    ハンジ「まあまあ!」

       「今夜はリヴァイもきっと疲れてるだろうし!」

       「だから、今夜は特別!私が許可する!!」

       「やってみて!ね!」

       「…で、明日、リヴァイがどんな様子だったか教えてよ!」クスクスクス

    エレン「いや、そうかもしれないですけど…」

       「そんな、勝手なこと、できないですよ…」

       (やべえ、なんか面倒くさいことになってきた…)

       (やるの俺なのに…)

       (絶対怒られるだろ、コレ…)

    ハンジ「ねえ、エレン!お願い!お願い、お願い、おねが〜〜〜い!!」

       「ほら、上官がこんなに頭下げてるんだよ!?」

       「エレンには暖かい血が流れてないわけ!!?」うるるっ

    エレン「ギクゥ…ッ」

       「…わ、わかりましたよ!」

       「へ、兵長のためになるんですよね?」

       「俺は、兵長のためにやるんですからね!?」

    ハンジ「やったぁー!!わぁーい♪」るんるん

       「エレン大好きー!」

    エレン「はぁ…」


  23. 23 : : 2013/10/18(金) 01:27:56

    ー廊下ー

    カション…

    カツカツカツ…

    エレン(ぶどう酒、最初っから混ぜておいたら、さすがに怒られるよな…)

       (用意だけしておいて、で、『よければ、どうぞ』…)

       (よ、よし!これなら、行ける…ッ!!)



    ーーー
    ーー


    ーリヴァイの自室ー
    (※注:すでに兵長はメガネを装着済です)

    リヴァイ(今日は、この辺までにしておくか…)

    チラッ

    リヴァイ(チ…ッ)

        (この前、書庫で借りてきた本、まだ読み終わってねえ…)

        (明日、本部に行くついでに返却したかったんだが…)

        (夜だしな、本なんか読んでいたら目も悪くなるかもしれん…)

        (…30分だけ読んで、読み終わらなかったら寝よう)

        

    パラ…

    リヴァイ(巨人のうなじの削ぎ方… 33番…)

        ("1人〜2人が囮になって相手の気をひきつつ…")

        ("囮の陰から飛び出したもう1人が、巨人の視覚を奪う攻撃を仕掛ける…")ふむふむ

        (”その隙に、囮役が巨人の背後に回り込み…”)

        (”うなじを削ぐ…” か…)



        (なるほどな、これは、あいつらに持ってこいの戦術かもしれん…)

        (早速、次回からの班別訓練に取り入れてみるか…)



        (ふざけた題名の本だが、書いてある内容は参考になる…)

        (変態だが、ハンジの野郎、巨人の研究に関してはやっぱりエキスパートなんだよな…)



    コンコンッ

    リヴァイ「ん?」

        「誰だ、こんな時間に?」


  24. 24 : : 2013/10/18(金) 01:36:52
    面白いです!
  25. 25 : : 2013/10/18(金) 01:48:56

    エレン『すみません、エレンです…』

    リヴァイ「エレン…?」

        (なんだ?こんな時間に…)

        「…入れ」パタンッ

    ガチャ

    バタン

    リヴァイ「おまえ、明日は夜明けとともに出発だって言っただろうが」

        「まさか、夜更かして起きれませんでした、なんてことにはならねえだろうな?」

    エレン「わ、わかってますよ!」

       「その、リヴァイ兵長、今日はお疲れなんじゃないかと思って…」

       「ブルーベリーティーをお持ちしました…」

    リヴァイ「ああ?」

        「エレン、おまえ、今日はやけに気が利くじゃねえか、気持ち悪い」

        「何か企んでやがんだろ?」

    エレン「ギク…ッ」

       「ち、違いますよ…!」

    リヴァイ「…ふん」

        「じゃあその赤黒い液体はなんだ」

    エレン「これは…、その、見てのとおりですが、ぶどう酒… です…」

       「え…っと、お好みで、混ぜてもらったらいいかな!」

       「なんて…」ハハ…

    リヴァイ「何言ってやがる」

        「ブルーベリーティーにはレモンのスライスだって口酸っぱく言ってんだろうが!(レモンだけに!)」

        「そもそも、誰がぶどう酒なんぞ開けていいと許可したんだ」

    エレン(ほら… やっぱり怒られた…)しょぼん…

       「すみません…」


  26. 26 : : 2013/10/18(金) 01:50:56
    チビトルト@甘えん坊さん
    コメ大感謝です!
    時間が時間なので仕方ないんですけど、誰も見てないんじゃないかと若干心が折れかけていたので、元気が出ました!
  27. 27 : : 2013/10/18(金) 01:50:56
    兵長wwギャグのセンスがwwww
  28. 28 : : 2013/10/18(金) 01:52:58
    僕はこの時間にいること多いからね笑

    wwww
  29. 29 : : 2013/10/18(金) 01:56:42
    が、しかし今回はここまで…
    ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございます!
    どうか最後までお付き合いください!!それでは、続きはまた今度!
  30. 30 : : 2013/10/18(金) 01:58:46
    進撃の猿人さん
    兵長も三十路なんです!
    親父ギャグのひとつも言いたい年頃なんです!!
  31. 31 : : 2013/10/18(金) 01:59:49
    おぉう!
    待ってる
  32. 32 : : 2013/10/18(金) 02:00:36
    チビトルトさん
    助かりますw 引き続きよろしくお願いします!!
  33. 33 : : 2013/10/18(金) 02:24:15
    すっごい面白いです!!
    続き待ってます!!!!
  34. 34 : : 2013/10/18(金) 23:05:09
    駆逐委員さん
    ありがとうございます!!
    自分で言うのもどうかと思いますが、全作読んでいただいてる方にはたまらない回になっているかと!笑
  35. 35 : : 2013/10/19(土) 04:36:21

    リヴァイ「…オイ、エレン」

    エレン「ビクッ」

       「…」

    リヴァイ「…俺は暇じゃねえんだよ」

        「黙ってねえで何か言ったらどうなんだ」



        「…おまえは隠し事なんぞできる程、器用な性格じゃねえだろうが」スッ…
        (※注:メガネを外してエレンを見据える兵長)

    エレン「う…」

       (こ、こんなの、どうやって…)
      
    リヴァイ「…話せ」ゴゴゴゴゴ…

    エレン(こ、これはもう…ッ!)

       「…〜〜〜す、すみませんでした!!」

       「実は、ハンジさんに頼まれてーーー…!!」

    かくかくしかじか…



    リヴァイ「ほう…」

        「…それでてめえはハンジの野郎の言い草に素直に従い、ここまでのこのことやってきたってわけか」

    エレン「…〜〜〜ッ」うるうる

       「兵長に黙って勝手なことしてすみませんでした!」

       「でも、俺…!」

    リヴァイ「いい、わかっている」

    エレン「…へ?」


  36. 36 : : 2013/10/19(土) 04:50:30

    リヴァイ「どうせハンジの野郎にすごまれたんだろうが」

    エレン「それは、まあ、そうなんですが…」

    リヴァイ「ふん…」

        (どうせそんなことだろうと思ったぜ)



        「もういい、今日は下がれ」

        「それはそこに置いておけ」

        「もったいねえからな、もらっておく」

    エレン「兵長…」

    リヴァイ「ただし、」

        「あと一回でもこんな真似してみろ」

        「そのときは… わかってんだろうな?」ギラッ

    エレン「…!」ゾクッ

    リヴァイ「いいか、たとえハンジの頼み事だとしても、だ」

    エレン「も、もちろんです!!」ヒイイィィィ〜

    カシャン…ッ

    エレン「し、失礼しましたッ!」

    ガチャ

    バタンッ

    『スタタタタタ…』



    リヴァイ「…」




       
  37. 37 : : 2013/10/19(土) 05:20:39

    リヴァイ(アイツからの差し入れだったのか…)

        (ミケの野郎もグルだったとは…)



        (俺だけ、知らなかった…)しょぼん

        (ち…っ!)

    カション!

    トポトポトポ!

    リヴァイ「…もったいないからだ」

        「もったいないから飲んでやるだけだ」

    まぜまぜ…

    リヴァイ「ふん…っ ぶどう酒だと?」

        「そんなもん外道の極みだ!」

    カチャン!

    リヴァイ「ブルーベリーティーにはレモンだろうが…!」

    ふーっ ふーっ

    リヴァイ「よ、よし…」

    ズズズ…

    ゴク…リ…



    リヴァイ「うむ…」




  38. 38 : : 2013/10/19(土) 06:02:19

    ーーー
    ーー


    ゴクゴク…

    フーッ

    リヴァイ「まァ…な」

        「…こんなもんだ」


    ハッ!

        (こんなことしてる場合じゃねえ!)

        (早く本の続きを読まねえと…)スチャ…


    パラ…

    リヴァイ("巨人のうなじの削ぎ方… 34番…")

        ("対15m級以上編…")

        (…!)

        (これは、エレンが巨人化して暴走した場合に役立ちそうだな…)



        ("第一に、相手の機動力を削ぐことを優先する")ふむふむ

        ("視覚、アキレス腱、肩甲骨近辺の筋肉などへの攻撃が有効…")

        (当然だ 動きを止めちまえばこっちに有利だからな…)



    パラ…

        (ち…っ、さすがに眠たくなってきた……)

        (少し横になるか…)ごろん…


    うとうと…

    リヴァイ「はっ! いけねえ…」

        (とりあえず、この章だけは読んでしまおう…)

        
     
  39. 39 : : 2013/10/19(土) 06:38:55

    ー再び、食堂ー

    ばたん

    エレン「はぁ〜」

    ペトラ「あれ? エレン?」

       「どうしたの、ため息なんかついちゃって?」

    エレン「ペトラさん!」

       「いや、まあ、ちょっといろいろあって……」

    ペトラ「?」

    エレン「ペトラさんの方こそ、どうしたんですか?」

    ペトラ「あたし?」

       「あたしは、部屋の窓から夜空眺めてたら、湯冷めしちゃって」

       「お茶でも飲んで暖まろうと思って」

    エレン「そうですか…」
     
       (そういえば、最近、星なんて見てないかも…)

    ペトラ「…あ、ごめん!!」

       「エレンは、毎晩、地下で寝てるんだもんね…」

    エレン「いえ!気にしないでください!!」
       
       「それより、星、キレイでした?」

    ペトラ「うん!雲一つなくてね、すっごくキレイ!」

       「…だけど、明日の朝はその分すごく冷えると思う」

       「もう一枚毛布をかぶって寝た方がいいかもね」

    エレン「了解です」

    ペトラ「うん」

       「じゃあ、あたしはもう部屋に戻るね」

       「片付けご苦労さま!」

    エレン「いえ!」

       「おやすみなさい、ペトラさん」

    ペトラ「おやすみ、エレン」

       「寝坊しちゃダメだよ!」

    エレン「アハハハ…」


  40. 40 : : 2013/10/19(土) 06:52:11

    エレン「そっか…」

       「今夜は冷えるのか…」


       (そういえば、リヴァイ兵長、薄着だったな…)

       (でも、リヴァイ兵長のことだし、それくらい自分で…)う〜ん…


       「やっぱ、毛布一枚、持って行ってあげた方がいい、よな…?」




    ー再び、リヴァイの自室ー

    リヴァイ("攻撃は3人以上で行うべし…")

        ("修復箇所にダメージを与え続けることにより、")

        ("生存率、および、うなじ部位への攻撃成功率を格段に上げることが期待される…")

        (確かにな…)



        (…ダメだ、眠い……)

        (あと少しで、)

        (エレンを殺さずに巨人から切り離す手段が、)

        (思い浮かびそう、なん、だ、が……)うとうと





    リヴァイ「…」すやすや



    ーーー
    ーー



  41. 41 : : 2013/10/19(土) 07:12:41

    ーリヴァイの自室前ー

    エレン「また、怒られないといいんだけど…」


       「まあ毛布持ってきたくらいで怒る人なんて、いない… よな?」

       「うん、いない! よし!!」

    スゥ…

    コンコンッ

    エレン「あの、何回も、すみません!」

       「エレンです!」



    しー…ん

    エレン「……あれ…?」


       「へーちょーー!」



    しー…ん

    エレン「もしかして、」

       「もう、寝ちゃった…?」


       (…いや、城の巡回にでも行ってるのかも!)

       (とりあえず、毛布だけ置いて行こう!)


       「すみませ〜ん」(小声)

    がちゃ…

    エレン「失礼しま〜…す……」


       「あ、やっぱいないや」

       「とりあえずベッドの上にでも置いておけば気づくよな…っと……」



       「………いっ!!!??」




  42. 42 : : 2013/10/19(土) 07:31:34

    リヴァイ「……」すやすやすや…


    エレン(…ね、ねてる……!)

       (あ、あの!り、りゔぁいへーちょーが!!)

       (ね、ねてるぅ〜〜〜!!!!!)


       「ど、ど、どうしよ…」

       「なんにもかぶらないで寝ちゃってるぞ…」

    …ハッ!!


    ーーーモブリット『選択肢… その1…』ーーー
     
         ーーー『…起こす』ーーー


    エレン「そ、そっか…」

       「本も持ったまんまだし、申し訳ないけど一度起きてもらえば…」チラッ


    リヴァイ「…」すやすや…


    エレン「むりむりむり…っ!!」ぶんぶんっ


       

  43. 43 : : 2013/10/19(土) 07:57:18

    ーーー(モブリット『その2…』ーーー

          ーーー『メガネを外し、毛布をかける』ーーー


    エレン「そ、それだ!」

       「そうだよ、普通はそうするだろ!!」

       
       「まずは本を放してもらわなきゃな…」

       (そ〜っと……)


       (ん…?)

       「兵長は、一体どんな本を読んで…」

       「『巨人の謎に迫るシリーズ うなじの削ぎ方よんじゅう…?』」
       (※注:読み方は"四十八手(しじゅうはって)"です)


    リヴァイ「…ん」ピク…


    エレン「…っ!」

       (まずい、こんなことしてる場合じゃねえ…)

       (次は、メガネを外さないと…!)


    そぉ〜…

    エレン(…!)

       (あれ?リヴァイ兵長ってメガネかけてるんだっけか!?)

       (…珍しいよな、メガネかけてるところなんて)じー

       (いや、寝顔自体珍しいけど…!)じーー

       (つーことは、メガネかけたまんま寝ちゃってる兵長なんてめちゃくちゃ貴重なんじゃないか!!?)じーーーっ


  44. 44 : : 2013/10/19(土) 07:59:07
    あらら…
    ごめんなさい、区切り悪くて申し訳ないのですが、今回はここまでです
    もう少しだけお付き合いください!続きはまた今度〜
  45. 45 : : 2013/10/19(土) 22:45:07
    まさか始まっていたとは…!
    期待大!!
  46. 46 : : 2013/10/20(日) 01:54:59
    ユンジさん
    ありがとうございますw
  47. 47 : : 2013/10/20(日) 02:20:54

    (※注:おやすみ兵長の鑑賞タイムです)

    エレン(つーか…)

       (すげえぐっすり寝ちゃってる…)

       (あ、ハンジさんが言ってたように、ぶどう酒入りのブルーベリーティーのおかげ…なのか?)


    リヴァイ「…すぴー」


    エレン(そうだよな…)

       (モブリットさんが言ってたっけ…)

       (いつも同じ顔だから、わかりにくいけど…)

       (兵長だって、疲れるんだよなあ……)


    リヴァイ「…、ん〜」もぞもぞ…


    エレン「…は!」


    ーーーモブリット『その3』ーーー

         ーーー『眺める』ーーー


    エレン(…ち、ちがう!!ふ、不可抗力だ!)

       (思わず、兵長の寝顔をじっくり眺めてしまった!!!)

       (な、何やってんだよ、オレ…ッ!!)かああぁぁぁッ


       
  48. 48 : : 2013/10/20(日) 02:33:58

    エレン「は、早いとこメガネを外さねえと、寝返りして壊しちまうかも…」

       「よ、よし…」

    そぉ〜…


    リヴァイ「すぴー…」


    エレン「ひぁ…っ!?」

       (へ、兵長の寝息が、手にかかって…)

       (こ、こしょばゆぅいぃぃ…ッ!!!(悶))


    リヴァイ「すぴー……」

        「ん…?」パチ…

    エレン「は、わわわっ!?」

       (お、起こしちゃった!?)

    リヴァイ「エレ…ン?」

    エレン「は、い…?」

    リヴァイ「おまえ… 半殺しで…… 済むぞ…」ス…

        「……すぴー」


    エレン(…え、えええええええええええぇぇぇぇぇっ!!!??)


  49. 49 : : 2013/10/20(日) 02:54:44

    エレン(ちょ、お、オレ、半殺しにされんの…!?)ドキドキドキ


    リヴァイ「…」すやすや…


    エレン(ね、寝言…?)ドキドキドキ

       (一体、どんな夢見てるんだ…?)ドキドキドキ



       (と、とりあえず、メガネ…)ドキドキ…   


    カチャ…

    スイ…ッ

    エレン「よ、よし…!」ふぅ〜

       「メ、メガネと本は、机の上に置いておきますね、兵長…」(小声)


    リヴァイ「…ん」 

        「…すぴー」


    エレン(あとは、毛布をかけて…っと)ふぁさ…

       「これで、よし…」


       「おやすみなさい、リヴァイ兵長」


  50. 50 : : 2013/10/20(日) 03:20:02

    ー翌朝ー

    リヴァイ「…ん」もぞもぞ…

        「ふ…あぁ……」ぱちっ

        「ぐっすり寝た…」

        「 …ん?」ふぁさ…


        「…毛布?」





    ー地下室ー

    エレン「…くっ…そ……」むくり

       「もう… 朝、か…」

       「ぜ、全然、眠れなかった…」嗚呼…



    ーーー
    ーー



  51. 51 : : 2013/10/20(日) 03:43:54

    ー厩舎前ー

    ペトラ「あ、エレン!おはよう!」

    エレン「お、おはようございます…」

    グンタ「ん、エレン?」

       「どうかしたのか?目の下に隈できてるぞ?」

    エルド「本当だ」

       「よく寝れなかったのか?」 

    エレン「あまり、というか、ほとんど、というか…」

    オルド「ああ?」

       「おまえ、自分だけが新兵だからって特別待遇でも受けてるつもりか?」

    エレン「ち、違いますよ!!」

    ペトラ「はぁ… 昨日の訓練で落馬して、運悪く打ち所悪くて死ねばよかったのに…」


    ザッ ザッ ザッ…

    エルド「あ、リヴァイ兵長!」

    エレン(ビク…ッ)

    リヴァイ班「「おはようございます!!」」ビシーッ(敬礼)

    リヴァイ「ああ」

        「準備はできてんのか、てめえら」

    ペトラ「はいっ」

       「準備万端です」

    リヴァイ「そうか …ん?」

        「エレン、おまえ顔色悪いぞ」

        「大丈夫か?」

    エレン「だ、大丈夫です…!」

    リヴァイ「?」

        「無理して後で俺たちに迷惑かけたりしたら承知しねえぞ」

    エレン「…!わ、わかってます…」


       「…あの!兵長!!」


  52. 52 : : 2013/10/20(日) 04:02:40

    リヴァイ「…なんだ」

    エレン「俺、半殺しにされたり、…しない、ですよね……?」ビクビク…

    リヴァイ「あぁ…?」

    エレン「昨晩、許可なく兵長の部屋に入ってしまって、そのときに…」

    リヴァイ「…!」


    オルオ「はぁ!?」

       「てめぇ、俺がちょっと目を離したスキに、兵長のお部屋に侵入しただとぉ!!?」

    ペトラ「そうなの、エレン!?」

    エルド「なぜ許可無くやった、エレン!!?」

    グンタ「それは後だ!」

       「先に俺たちに対して敵意がないことを証明しろ!!」

    エレン「ちょ…!!」

    リヴァイ「落ち着け、おまえら」

    ペトラ「兵長!近すぎます!!」

       「エレンから離れてください!」

    リヴァイ「いや、離れるべきはおまえらの方だ」

    ペトラ「なぜです!!?」
       
    リヴァイ「俺の勘だ」

        
  53. 53 : : 2013/10/20(日) 04:25:23
    ww大げさwww
  54. 54 : : 2013/10/20(日) 04:30:56

    オルオ「てめえ、その腕をピクリとでも動かしてみろ…!」

       「その瞬間にてめえの首がとぶ…っ」

       「俺はやれるぞ!?本当に… 試してみるかッ!!?」

    リヴァイ「落ち着け、オルオ」

    グンタ「早く証明しろ、エレン!!!」

    エレン「ちょっと、黙っててくださいよッ!!?」

       「…ふ、不可抗力で、俺もどうすればいいのかよくわかんなくって、それで…!」

    エルド「説明になってないぞ、エレン!」

    リヴァイ「落ち着けと言っているんだ、おまえら」


        「…エレン」

        「おまえは間違っちゃいない」


        「ありがとな…」ふっ


    リヴァイ班((…ふぁっ!?))

         ((リ、リヴァイ兵長が笑った……ッ!!?))

    エレン(や、やった…!!)

       (兵長に、ありがとう、なんて、初めて言われたぞ!)


  55. 55 : : 2013/10/20(日) 04:31:38
    駆逐委員さん
    みんな、リヴァイ兵長のことが大好きなんですwww
  56. 56 : : 2013/10/20(日) 04:38:48

    リヴァイ「かと言って勝手の人の部屋に入っていいわけじゃねえぞ」

    エレン「はいっ、それは、重々わかっています…!!」

    リヴァイ「ただし、今回の件に関しては、俺の不手際もあるからな…」

    リヴァイ班「「…」」


    リヴァイ「…これはもう済んだことだ」

        「くだらねえことで喚くな、情けねえ」

    リヴァイ班「「はい…」」しゅん

         ((い、一体、何が……?))

         
    リヴァイ「…よし、出発だ」

        「いいか、おまえら」

        「俺から二馬身以上、遅れをとるな」

    リヴァイ班「「は、はい…っ!」」





    ーーー
    ーー



  57. 57 : : 2013/10/20(日) 04:39:43
    修正:リヴァイ「かと言って勝手に人の部屋に…」
  58. 58 : : 2013/10/20(日) 04:54:11

    ー調査兵団・訓練用敷地ー

    ー昼休憩ー

    ハンジ「エーレーーーン♪」

    エレン「あ、ハンジさん…!」

       (イヤな予感しかしない…)

    ハンジ「やっほー♪」

    エレン「今日も、元気っすね…」(苦笑)

    ハンジ「ん?」

       「なに?なんか言った?」

    エレン「いえ、なにも…」

    ハンジ「?」

       「ま、いいや!」

       「ね、ね、昨日どうだった?」ニヤニヤ

    エレン「もう、大変でしたよ!」

       「勝手なことするなって、しっかり叱られました」

    ハンジ「アハハ!!ごめん、ごめーん!」

       「でも、今日はリヴァイの顔色も随分いいみたいだし」

       「ちゃんと効いたと思うんだけどな」

    エレン「そう、なんですか?」

    ハンジ「うん」

       「そんな気がしない?」

    エレン「う〜ん… そう言われてみれば…?」

       「機嫌は比較的いいかもしれないっすね」

       「初めて、ありがとう、って言われました」

    ハンジ「へ!?」

       (それは…想像以上だな……)唖然


  59. 59 : : 2013/10/20(日) 05:07:40

    モブリット『…ーーー、ちょー!分隊長ーーッ!!』

         『どこですかー!?』

         『ハンジ分隊長ーーーッ!!!』



    ハンジ「あ、いっけね!!」

       「もう行かなくっちゃ!」

    エレン「?」

    ハンジ「エレン、あとでゆっくり話そう!」

       「じゃあ、またね!!」シュタッ

    スタタタタタ…

    エレン「なんだったんだ…」



    タッタッタッ

    モブリット「やあ、エレン!」

    エレン「こんにちは、モブリットさん」

    モブリット「悪いんだけど、ハンジ分隊長見なかったかい?」

    エレン「ハンジさんなら、さっきまで俺と話してましたけど…」

    モブリット「ええ!?」

         「捕まえておいてくれよ〜…」

    エレン「どうかしたんですか?」

    モブリット「それが、あの人、昨晩一睡もしてないハズだから」

         「せめて休憩時間くらい仮眠させたいんだけど…」

         「はぁ… どこ行ったんだ…」

    エレン「大変ですね…」

       「すみません、それ知ってたら協力できた(かもしれない)んですけど…」

    モブリット「うん」

         「次、あの人見かけたら、頼むよ」

         「じゃあ、僕はもう行かないと!」

    エレン「はい…」

    シュタタタ…

    モブリット『ハンジ分隊長〜…!!』

         

       
  60. 60 : : 2013/10/20(日) 05:19:56
    あと、ちょっと!
    あとちょっとなんですけど!!
    また次回…(;´д`) 離脱です~
  61. 61 : : 2013/10/20(日) 20:13:19
    待ってます!
  62. 62 : : 2013/10/21(月) 03:17:45
    ちょっとだけ更新しますね〜

  63. 63 : : 2013/10/21(月) 03:26:11

    ペトラ「あ、いたいた!エレン!」

    エレン「どうしたんですか?ペトラさん」

    ペトラ「兵長が呼んでるよー」

       「全員、講義室に集まるようにって」

    エレン「え、でも、もう昼休憩終っちゃいますよ?」

    ペトラ「そうなんだけど…」

       「午後の訓練は途中から参加だって」

       「団長の許可もとってあるからって」

       「あたしもよくわからないんだけど、なんだか、すごく重要な事みたい」

    エレン「なんですかね?訓練より重要なことって…」

    ペトラ「う〜ん」

       「とりあえず行ってみよう」

       「みんなはもう先に向かってるから」

    エレン「はい」


       
  64. 64 : : 2013/10/21(月) 03:31:07
    ほんとにちょっとですみませんw
    続きはまた今度〜
  65. 65 : : 2013/10/21(月) 15:37:53
    待ってます♪
  66. 66 : : 2013/10/21(月) 15:58:53
    いいね
  67. 67 : : 2013/10/22(火) 00:24:40
    ユンジさん
    今回少々手間取っております…w
  68. 68 : : 2013/10/22(火) 00:24:56
    >>66
    ありがとうございます!
  69. 69 : : 2013/10/22(火) 00:36:14

    ー講義室ー

    リヴァイ「よし、全員集まったな」

        「ハンジにもわざわざ訓練を抜けてもらったわけだが…」

        「おまえら、これから俺が話す事をよく聞け」
     
        
        「エレン」

        「お前を半殺しに留める方法を思いついた」

    エレン「…はい?」

       (あれ…!?)

       (やっぱり昨日のこと怒って…る?)

    リヴァイ「巨人化したお前を止めるには殺すしかないと言ったが」

        「このやり方なら重傷で済む」

    カツン

    エレン(あ、ああ… そっちの話か…)

    リヴァイ(あ、メガネ忘れた…)

        (黒板よく見えねえが…)カツ カツ

        「とはいえ 個々の技量頼みだがな」

        (まあだいたいこんなもんだろ)

        「要はーーー」

    エレン(ん…?)

       (この人形みたいなの… もしかして、俺…?)

    リヴァイ「うなじの肉ごとお前を切り取ってしまえばいい」

        「その際 手足の先っちょを切り取ってしまうが…」

        「どうせまたトカゲみてぇに生えてくんだろ?」 

        「気持ち悪い」


       
  70. 70 : : 2013/10/22(火) 00:45:04

    エレン「ま… 待って下さい」

       「どうやったら生えてくるとかわからないんです」

       「何か他に方法は…」

    リヴァイ「『何の危険も冒さず何の犠牲も払いたくありません』と?」

    エレン「い…いえ」

    リヴァイ「なら腹を括れ」

        「お前に殺される危険があるのは俺達も同じだから安心しろ」

    エレン「…!」

       「はい…」

       「わかりました…」



    ハンジ「じ…じゃあ」

       「実験していいよね?」

    リヴァイ「…リスクは大きい…」

        「かといってこいつを検証しないワケにもいかないからな」

    ハンジ「計画は 私がやっていいよね?」

    リヴァイ「…」

    ハンジ「エレン… わからないことがあったら」

       「わかればいい…」

       「自分らの命を懸ける価値は十分ある」


    リヴァイ「…ただし」

        「実験の計画の前にお前にはコレだ」パチンッ

        「今だ!!モブリット!!!」

    ハンジ「!!?」

    ガターーーン!!

    モブリット「ハンジさん!やっと捕まえましたよぉ〜〜〜ッ!!」

    ハンジ「なっ!!」

       「ちょ、ちょっと!」

       「これは、どういうことだよ、リヴァイ!!?」


  71. 71 : : 2013/10/22(火) 00:57:14

    リヴァイ班「…」唖然

    ハンジ「このバカリヴァイ〜〜〜ッ!」

       「よくも騙したな〜〜〜ッ!!」ジタバタ

    リヴァイ「ふん… 人聞きの悪い事を言うな」


        「ペトラ おまえは下の簡易ベッドを確保しろ」

        「あとの3人はモブリットを援護だ」

        「俺はコイツと少し話がある」

    エレン「ビク…ッ!」

    リヴァイ班「「は、はい!」」


    バタバタ…


    エルド『ちょ、ハンジ分隊長!』ガシッ

    ハンジ『い〜や〜〜だ〜〜〜ッ!!』ジタバタ

    グンタ『おとなしくしてください!』いててっ

    ハンジ『は〜な〜せ〜〜〜ッ!!』ジタバタ

    オルオ『いい加減にしてくださいよっ』ふんっ

    ハンジ『実験す〜る〜の〜〜〜!!』ジタバタ

    モブリット『だから、生き急ぎすぎですってば!!』ギュッ

    ハンジ『にゃ〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!!』ジタバタジタバタ…



    ーーー
    ーー

  72. 72 : : 2013/10/22(火) 01:57:44

    リヴァイ「ハァ…」

        「手ェ焼かせんじゃねえよ、まったく…」



    エレン(…)びくびく

       「…へ、兵長」

       「あの、話って、なん…ですか?」


    リヴァイ「…」じーっ

    エレン(どきどき…)


    リヴァイ「てめえでてめえの面倒ぐれえみれねえとな」

        「こういうことになるんだよ」

    エレン「…へ?」

    リヴァイ「ハンジのやつにはここで倒れられちゃマズい」

        「…にも関わらず、アイツにはその自覚が欠けてやがる」

        「エルヴィンもそのことは気にしてるみたいだしな」

    エレン「…」

    リヴァイ「お前もだ、エレン」

        「他人の世話を焼くヒマがあったら自分の体調を気にしろ」

        「俺の世話を焼こうなんて、お前には100年早ェんだよ」

    エレン「あ…!」


    リヴァイ「…だが、まあ昨日は助かった」

        「それだけだ」


        
  73. 73 : : 2013/10/22(火) 02:42:15
    続き待ってます^^
  74. 74 : : 2013/10/22(火) 04:15:25
    駆逐委員さん
    いつもいつも本当にありがとうございます…!!
  75. 75 : : 2013/10/22(火) 04:15:40

    ーーー
    ーー


    エレン「…でも!」

       「オレはまだ役立たずかもしれませんが…」

       「できることだってあるハズです」

    リヴァイ「…あぁ?」

    エレン「大体… リヴァイ兵長は…」

       「自分は他人のことを気にかけるクセに」

       「自分のことは棚に上げてばかりで…」


       (ま…まずいか…?)

       (イヤ…)

       (言ってやる… 思ってること全部)

       (…今度こそ!!)ギリッ


       「力を持ってる人が助け合わなくてどうするんですか」

       「生きる為に助けられるのが怖いって言うなら」

       「あんな無防備にうたた寝なんかしないで下さいよ」


    リヴァイ「エレン…!?」


    エレン「いいから黙って」

       「全部オレに任せろ!!!!」


       
  76. 76 : : 2013/10/22(火) 04:30:08

    エレン(…っは!!!)

       (やっちまった まずい……)

       「すすす、すみませんっ!!」

       「全部っていうのはさすがに言い過ぎでした!!」

       「こ、言葉のアヤっていうか、台詞回し上致し方なかったというか…!」

       「…ただ、なんでも1人でやろうとしないで、」

       「オレにもできることがあったら任せてもらいたいな、って思っただけで!」


    リヴァイ「…ッ」


    バキッ!!!

    エレン「…!!?」

    ドサッ

    エレン(いきなり… 回し、蹴り!?)

       「い…ってぇ……」

    リヴァイ「…」クルッ (※注:エレンに対して背中を向けて吐き捨てる兵長)

        「調子に乗るな」

        「言っただろうが」

        「俺の世話を焼こうなんざ、100年早ェんだよ」


  77. 77 : : 2013/10/22(火) 04:55:41
    この時間帯に起きてる人がいた…だと…?

    とりあえずファイトp(^_^)q
  78. 78 : : 2013/10/22(火) 05:59:49
    進撃の猿人さん
    それはこっちのセリフww
    ありがとうございます

    でも学校はちゃんと行こうね?w
  79. 79 : : 2013/10/22(火) 07:45:21

    エレン「…」しょぼん

       (やっぱオレなんか……)


    リヴァイ「だから、お前は…」

        「後先考えないで突っ走るって言われんだよ」

        「まぁ、俺に言わせりゃそれが長所でもあるんだが…」


    エレン「え…?」

    リヴァイ「そういや、お前の同期のチビ助に頼まれてんだっけか」

        「クリスタ、とかいったか…」

        「お前に、無理はしないように伝えてくれってな」

    エレン「クリスタ、が…?」

    リヴァイ「ふん…」


        「焦るな」

        「少しずつ、だ」


    エレン「へ、兵長…?」おめめぱちくり

       「それ…って」

    リヴァイ「うるせぇ」

        「さっさと立て」


        「…行くぞ」

    エレン「は、はい…っ!!!」


  80. 80 : : 2013/10/22(火) 07:59:00

    ーーー
    ーー


    コツ コツ コツ…
    カツ カツ カツ…

    リヴァイ(まったく…)

        (ガキのくせに威勢だけはいいんだよな…)



        「…ふん」



    エレン(あれ…?)

       (いま、兵長が、笑ったような…)

       (やっぱり、今日は機嫌がいいのかな…?)



       「クスッ」



    リヴァイ「あ…?」

        「てめえ、何にやけてんだ」

        「気持ち悪い」

    エレン「…っ」

       「ぷふーっ!」クックックッ

       「そういうリヴァイ兵長だって!!」

       「アハハハハハッ!!!」

    リヴァイ「…ちっ」

    エレン「アハハハ……」






    ーおしまいー



  81. 81 : : 2013/10/22(火) 08:12:39
    お疲れさん
  82. 82 : : 2013/10/22(火) 23:01:48
    進撃の猿人さん
    やっとww
  83. 83 : : 2013/10/22(火) 23:09:11

    ーおまけー

    エレン「あの、モブリットさん」

    モブリット「やあ、エレン!」

    エレン「その、この前の質問、オレなりに考えた答えなんですけど…」

    モブリット「…聞かせてもらおうか」


    エレン「…もしかして、」

       「全部、正解」

       「なんてことは…?」


    モブリット「…エレン」

         「君とは」

         「うまくやっていけそうな気がするよ…」フフフ…


    エレン「…っ!!」



    ーーー
    ーー






    ーほんとにおしまいー


  84. 84 : : 2013/10/22(火) 23:27:05
    ここまで読んでくださったみなさま
    心の底から御礼申し上げます 本当にありがとうございました
    ただ、全シリーズを読んでいない方には腑に落ちない場面がいくつかありますので、以下に関連作を記しておきます

    ・ブルーベリーティーに関して
    『エピソード:ナナバ』(http://www.ssnote.net/archives/563
    …ミケがブルーベリーティーという単語について意味深な反応をみせるシーンなども含む

    ・リヴァイが読んでいた本(『巨人の謎に迫るシリーズ うなじの削ぎ方四十八手』)に関して
    『エピソード:クリスタ』
    http://www.ssnote.net/archives/753
    …クリスタがリヴァイにエレンへの伝言を頼むシーンなども含む

    ・ハンジがうたた寝する場面
    『兵長とメガネ』
    http://www.ssnote.net/archives/483

    対応が後手に回ってしまい、申し訳ないです
  85. 85 : : 2013/10/22(火) 23:35:34
    はい。。
    『エピソード・エレン』、いかがでしたでしょうか?
    これにて、メガネ兵長シリーズ、完結です。
    今回は、最終回ということもあるのですが、ちょっと長くなってしまいました。
    それでも、最後まで読んでくれたみなさまに、もう一度お礼をさせてください。
    ほんとに、ほんとに、ありがとうございました。ペコリ

  86. 86 : : 2013/10/23(水) 02:42:11
    全部面白かったです!
    もしまためたんさんの作品見つけたら絶対みます!^^
  87. 87 : : 2013/10/23(水) 03:54:07
    ご苦労様でした。
  88. 88 : : 2013/10/23(水) 04:32:24
    このシリーズは好きだったんで終わるのは残念。でも終わってしまうのなら仕方がない。最後に一言。

    おつかれ!
  89. 89 : : 2013/10/24(木) 00:25:59
    駆逐委員さん
    最後までお付き合いいただいて本当にありがとうございました。ペコリ

    >>87さん
    が、がんばりました…ww 感謝です〜!

    進撃の猿人さん
    更新時間のイレギュラーさにも関わらずいつも応援してくれてありがとうございました!
  90. 90 : : 2013/10/24(木) 00:38:05
    あぁ……
    そういえば(恒例の…笑)次回作の予告がまだでしたね…?フフフ…

    ありがたいことに、以前から、この「メガネ兵長シリーズ」を続けてほしいという声をお寄せいただいておりました

    …ので、「メガネ兵長シリーズ:セカンドシーズン」(←おい)執筆決定〜〜〜っ!!
  91. 91 : : 2013/10/24(木) 00:42:00
    というわけで、次回作は処女作「兵長とメガネ」の続編「兵長とクソメガネ(仮)」の執筆に取り組む予定です!

    ただし、11月に大切な試験がありましてしばらくは勉学の方に集中しなくてはならないので
    次回作がいつごろリリースされるかは未定です… すまぬ…

    チートまがいな予告になってしまい申し訳ない笑
    これからもメガネ兵長をよろしくお願いします!ペコリ。。
  92. 92 : : 2013/10/25(金) 02:41:25
    おおお!楽しみ!待ってます♪

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