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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

エレンの奇妙な日常

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  1. 1 : : 2021/01/26(火) 22:06:43
    最近、ジョジョにハマり進撃の巨人も終わりそうなので書こうって思っています

    この作品では僕がオリジナルで考えたスタンドが出てきますので、原作に出てくるスタンドを期待している人はおすすめしません

    ごめんなさいm(__)m

    けど、『彼ら』が出てくるかもしれないのでそれは期待してください

    よろしくお願いします!
  2. 2 : : 2021/01/26(火) 22:18:45
    ちなみに現パロです
    設定は原作にも出てきた『進撃のハイスクール』に似た世界観です

    エレン・イェーガー(17)
    目付きが悪く友達がいない
    基本的に勉強は良くも悪くもない普通の青年
    趣味は洋楽観賞

    アルミン・アルレルト(17)
    学年の中でトップの成績を持つが、所謂オタクなのでごく少数の限られた友達しかいない
    趣味はパソコン弄り、アニメ観賞

    ミカサ・アッカーマン(17)
    ショートボブが似合う東洋人
    転校生としてハイスクールに来るが彼女の目的は何か別のもの「探している」
    趣味は空手

    キース・シャーディス
    怖い顔にスキンヘッドが似合う2-Aの担任教師
    怒ると怖いがなによりも生徒を一番に考えてくれている人
    趣味は乗馬

    今の所はここまでです
    スタンド名と能力は基本的に僕の好きなバンドと音楽を出しますがあとで読者から聞くかもしれません
  3. 3 : : 2021/01/26(火) 22:44:03
    皆は超能力というもの知っているか?
    手をかざしただけで穴が出来るとかのアレだ

    しかもそれを手にいれる方法は矢を心臓に突き刺すというハイリスクな方法ということも

    狂ってる?知ってる
    俺だって信じられないし、やりたくないし、やられたくないと思っていた
    けど、今にも見えない『ナニカ』が頭目掛けて来ることを本能で察知したら、身を守るために多分皆もやると思う


    こうなる前に自己紹介と行こう
    俺の名前はエレン・イェーガー(17)
    高校2年生の帰宅部で友達がいない普通の男だ
    友達がいないのには理由はある
    シンプルに顔が悪人顔だからだ
    なりたくてなった訳ではなく生まれつきだ


    『州立エルディア高等学校』に通って1年半たつが未だにクラスメイトと距離が縮む様子がなく愛用するスマホで大好きな音楽を聴いて過ごす平凡な毎日だった


    「おかえりエレン!帰ったら手洗いしてよ!」


    「分かったから大声で出迎えないでよ母さん
    ただいま」


    帰ったら手洗いをして音楽聴いて、夕飯食ってシャワーして寝るの毎日だ
    別に不幸だとは思わない
    今までだって友達が出来た試しはない
    そりゃあ、小さい頃は友達を作ろうと奮闘したが無駄に大きな目で見つめて「遊ぼう」と誘うと「怖っ!」って言われるのがオチだ


    それから馬鹿らしくなってこの様だ
    けどそれでもよかった
    大好きな音楽が俺の心を癒し、勇気づけてくれるからだ
    『Led Zeppelin』『T-rex』『AC/DC』
    『Queen』『The Band』『Carpenters』

    その他もろもろ
    彼ら彼女らがいつだって俺を音楽で励ましてくれるから辛い(こともあるが)平気だった


    そう『だった』
    つい3日前までは俺も普通の高校生だったんだ
    あの東洋人が現れるまではな....
  4. 4 : : 2021/01/26(火) 22:54:48
    「おい今日は転校生がくるらしいぜ!」

    「しかも東洋人の女だってさ!」

    「東洋人か...!日本人だったらいいな!」

    「楽しみだね!」「ねぇ~!」

    いつもの朝よりも騒がしい教室では転校生の話で持ちきりだった
    正直に言うと俺自身も転校生がどんな奴か期待しているのは事実だが、それで友達が出来ると思っているほど能天気な頭はしていない
    そういうとあのキース先生チャイムがなる前に教室に入ってきた


    「うるさい!静かにしろ!少し早いがHRだ」


    一人一人のクラスメイトの名前を淡々と呼ぶ先生と期待でソワソワしているクラスメイトはいつもの日常には変わりはなかった


    「先生!今日転校生が来るっていうのは本当ですか?!」


    そう言って期待で目をキラキラしている
    自称『エルディアのライダー』こと
    ジャン・キルシュタイン(17)だ


    「このクラスは何故その情報収集能力を勉強に生かさんのだ!まあいい、本当のことだ」


    「「「「いよっしゃ~~~~~!!!」」」
  5. 5 : : 2021/01/26(火) 23:29:07
    ジャン「来たぜ!俺の時代!Golden age!」

    「これで女だったら最高だぜ!!」

    「fooo~~!!」


    うるさい
    シンプルに頭に響くからやめて欲しいと思った例えるならAC/DCが全盛期の声で教室中で歌いまくるくらいだ
    昼だったらいいさまだ
    けど朝は静かな曲で良い
    『gone gone gone』とかさ
    あっ、キース先生怒っている


    キース「静かにしろ!その元気をもっと勉学に使え猿(モンキー)共!!」


    そこまで言うかよ
    あ、転校生かな?なんというか黒髪ショートボブが似合う綺麗な女だと思った
    けど、気のせいかな?あいつの影(?)が全然違う形になっているような気が....


    「ミカサ.....ミカサ・アッカーマンよろしくお願いします」


    なんというミステリアスだな
    表情が読みにくいというか感情がないというか


    「お、おい中々美人じゃあねぇか?」

    「スタイル良いね~!」「うん!脚細~い!」

    ボソボソと聞こえてくるミカサという転校生に対してのクラスメイトの反応だ
    けど、ミカサはその反応対して気にしていない
    いや、『ナニカ』を『探している』のか?
    目がキョロキョロと周りを見ているのが分かる
    あ、やべ目が合った
    無視だ無視


    キース「という訳だ!残りの1年半はミカサと仲良くしろ!という訳だミカサ」

    ミカサ「あ..はい...分かりました」

    おいミカサさん
    なんで目が合っただけで俺を見る
    なんだ?本能で俺がボッチだと気づいたのか?
    それとも俺みたいな悪人顔を初めて見るのか?
  6. 6 : : 2021/01/27(水) 11:24:36
    きたい
  7. 7 : : 2021/01/27(水) 14:11:59
    次の授業の準備中
    皆は転校生のミカサに転校してきた理由や出身地とか質問攻めだ
    ミカサはそれに慣れているのか淡々と質問に対して回答しているが表情は全く崩れない
    見ていて楽しそうとは思えなかった


    が俺には関係ない
    きっちりと次の授業の準備を進めて席に座り次のチャイムが来るのを待った
    長いようであっという間に鳴り、その後も何事もなく昼休みに突入した
  8. 8 : : 2021/01/27(水) 14:33:07
    今日は食パン2枚とサラダという地味で面白みもない昼食を食堂でイヤホンをしながら食べていた
    今日の昼は『I am a rock』だ
    古いがS&Gの中でも一番好きかもしれない
    そうしたらいつものアイツが来た


    「エレン!探したよ!今日こそ一緒に食べようよ!」


    そうコイツだ
    アルミン・アルレルト(17)
    所謂オタクというやつで俺の知らないどうでも良いアニメや情報を知っている学年一の秀才様だ
    眼鏡をとれば中々に良い顔なのだが本人はコンタクトが嫌いでわざと眼鏡をしているらしいが反応に困る


    良い奴だし勉強もテスト期間になったら分からない所を真摯に教えてくれるのは好感が持てるがこいつと関わるとトラブルしか起きないから、個人的に凄く困る


    エレン「あ、あぁごめん。ちょっと思い出したから教室に戻るな」


    アルミン「そんなこと言わずにお願いだよ!」


    ジャン「おっ!なんだMr.ギークとボッチがなんかしていやがるぜ?」


    最悪だ
    そうだこいつ(アルミン)と関わるとこいつ(ジャン)みたいな不良に絡まれるから嫌だった
    ていうか何でジャンも俺とアルミンに絡むんだよ
    こっちからすれば迷惑以外の何でもない
    こいつさえいなければ今頃アルミンだったら...いや、やっぱなしだ


    ジャン「おいおい?質問してんのになんだその態度は悪人顔?」


    うるさい悪人顔はお互い様だろうが
    あんまり関わると顔に腐ったミートローフかけるぞライダー(笑)さんよ?


    アルミン「き、君には関係ないだろ?!」
  9. 9 : : 2021/01/27(水) 18:41:09
    ジャン「あぁん?!なんだその反抗的な態度はよ!?!」


    今日は色々と騒がしい日だな
    あんまり関わりたくないが放っておくと周りの皆に迷惑をかけちゃうな
    アルミンも小刻みだけど、震えてるし....
    とりあえずいつもの様に自分の怖い顔を利用して作った「睨み付ける」をやろう
    こういう威勢だけ逞しい奴はちょっとのことでビビるのは経験から学んだ


    ミカサ「ねぇ」


    俺の必殺技をやる前に転校生のミカサがジャンの肩を掴んで止めた
    よく見るとジャンの顔がみるみる赤くなっているのが分かる
    そう言えばこいつ、自己紹介の時から既に見惚れている様子でジーっと顔を見ていた気がする


    ジャン「なっ、なんだミカサ?俺にようか?」

    ミカサ「あなたはもう少し周りを見なさい」


    そう言われたジャンは周りを見渡してみた
    俺たちは勿論のこと、周りの野次馬や女子の嘲笑いで赤かった顔がさらに赤くなりピンクになっていた


    ミカサ「ここは学校。人に迷惑掛ける前に自分の行動をトイレの鏡で見てきたらどう?」


    ジャン「.....チッ、分かったよ」


    ようやく下らない喧嘩が終わり、野次馬共も元の席に戻って昼食を再開した
    それにしても、あの状況でよく割って止めに入ったな
    普通だったら黙って見て、野次馬と一緒に昼飯の肴にするのに


    アルミン「あ、ありがとう!助かったよ!えと.....」


    ミカサ「ミカサ・アッカーマン。よろしく」


    アルミン「うん!こちらこそ!」


    微笑ましい空気に水を指すのも悪いからさっさと元の平穏な昼食を楽しもう
    「エレン・イェーガーはクールに去るぜ」ってやつだ
  10. 10 : : 2021/01/27(水) 22:05:37
    アルミン「であの人が僕の友人のエレンだよ」


    おいクールに去らせてくれよMrギーク
    お前が引き止めると関わって2秒後には転校生から「怖っ」って言われるんだから
    いくら慣れていても心はいつだって繊細なガラスの少年だぞ俺は


    ミカサ「.....さっきはアルミンを彼から守ろうとしたのは凄いと思った」


    エレン「.....実際に守ったお前が言っても嫌味にしか聞こえないぞ」


    ミカサ「ごめんなさい。でも、本当に勇気がいる行動だから凄いと思ったのは本当よ」


    素直に嬉しがればいいのか分からないが初対面の人間と話して顔のことを言われないのは初めてだった
    さっきの行動を見ても分かったが、なんだか逞しいというかカッコいいというか男として恥ずかしくなってきた


    エレン「あ、うんありがとうな。じゃあもう俺は別のところで食べるから次の授業でまた会おうな」


    ミカサ「あ、でももう...」


    ジリジリジリジリジリジリ....!!


    エレン「....最悪だ」


    昼飯は放課後までのお預けなったのはアルミンお前のせいだ
  11. 11 : : 2021/01/27(水) 22:53:16
    帰り道
    ようやく終わった最悪な1日
    早く家に帰って『Help!』を聞こう今の俺にはピッタリな曲だ
    そう思っていたのになんで一緒にいるんだ?
    この転校生は


    ~~~~~~~放課後~~~~~~~

    キース「おい、イェーガー」


    エレン「はい?なんですか?」


    キース先生今の俺は最高にハイッな状態なんですよ
    余計なことは遠慮したいのが本音だが断るわけにもいかないからどんな要件でもあるがままに受け入れますよ

    キース「ミカサに校内を案内してくれないか?」


    エレン「はいいいです...へ?」


    キース「という訳だ。イェーガーから色々教えてもらえ」


    ミカサ「よろしくエレン」


    よりにもよって転校生の校内案内か
    まあ、案内だけして帰ればいいか
    そう思って普通に案内した


    エレン「ここが生物室兼科学室だから科学の時はここに移動する。それでこっちが.....」


    ミカサ「...」


    一言も喋らないから間が持たないし怖い
    俺も人のこと言えないがこんなので友達できるのかこいつ?
    チラっと顔を見ても感情が読み取りにくいからどうやって接すればいいのか分からない


    ミカサ「ねぇ」


    びっくりした
    いきなりそんなホラー映画を彷彿させるようなトーンで話し掛けないで欲しかった
    学校も暗くなってきたし、不気味さが増してきた
    そう思ってミカサの方に目を向けて答えた


    エレン「....なんだ?」


    ミカサ「......」


    エレン「.....?」


    一体なんなんだその間はなんで俺の目をジッと見つめるんだこいつは?
    これが所謂不気味ちゃんって奴か?
    それでも反応しないから暫く見つめていたら横から風が吹いたような気がして横を見たが何もなかった


    エレン(なんだったんだ?)


    でも、あれはただの風じゃあなかった
    まるで見えない『ナニカ』が俺に目掛けて殴ってきたみたいな風だった
    それでも、なにもないから周囲を見たがやはり何もなかった
    もう一度ミカサの方を見るとミカサは何やらホッとした顔で安堵していた
    転校初日だから緊張がとけたのか?


    ミカサ「...あなたは違うのね」


    エレン「....は?」


    ミカサ「ううん、何でもない..何でもないの」


    俺は何気なくミカサの影を見てみた
    しかし、それは影には見えなかった別の誰かがいる...いや、それはミカサに寄り添っているようにも見えた
    俺はきっと疲れているかもしれない


    エレン「...か、帰るか?」


    ミカサ「....うん、今日はありがとう」
  12. 12 : : 2021/01/28(木) 00:00:11
    そして今現在こうなった
    たまたま同じ帰り道だとしてもやっぱり少し気まずいというが本音だ
    さっき一言二言話した程度で仲良くなるとは思わなかったが、それにしてもだ


    ミカサ「あなたの趣味は何?」


    エレン「...え?」


    ミカサ「趣味。お互い関わることが多くなりそうだからもっと知りたい」


    エレン「えっと...音楽鑑賞」


    ミカサ「どんな?」


    そこからは他愛もない話をした
    対して盛り上がりもしなかったが不思議とポツリポツリとお互いのことについて話あった
    ミカサは幼い時に両親が他界してからはミカサの兄と二人暮らしで支えあって生きてきたらしい
    ミカサの兄もといミカ兄は他人ともっと関わる環境に過ごさせたいことをきっかけにこの『エルディア州』にやってきたそうだ
    なんというか兄妹揃って行動に移すタイプのようだ


    ミカサ「それでエレンの好きなバンドは何?」


    エレン「えっと、『green day』とか『village people』とか色々好きだよ」


    ミカサ「その人達の有名な曲とかってある?」


    エレン「『Y・M・C・A』と『Holiday』」


    ミカサ「西城秀樹...!」


    ごめん誰それ?
  13. 13 : : 2021/01/28(木) 00:09:29
    ミカサ「今日は本当にありがとう」


    エレン「いやこちらこそ楽しい時間をありがとな」


    それにしてもお隣さんとは偶然だ
    1ヶ月前から荷物が運ばれていたのはそういうことなのか
    話していて分かったが、こいつは普通の女ってことが分かった
    ただ、他の奴より会話が少ないだけでなんと平凡な普通の女子高生ってことが今日の帰り道で分かった


    ミカサ「それじゃあ、また明日」


    エレン「おうまた明日」


    こういう何気ない会話をしたのは初めてかもしれない
    こういうことをずっと続くのが友達かもしれないな


    エレン「ま、俺には関係ない話か」


    そう言って玄関のドアに手を掛けていつものように過ごしていたのはこの日まで
    次の日からはこの日よりも最悪で怖い日々が続くとは夢にも思わなかった


    エレン「ただいま」
  14. 14 : : 2021/01/28(木) 07:50:13
    現在公開可能な情報(1)

    ジャン・キルシュタイン(17)
    自身を不良というスタンスで固めようとしている自己主張が強い青年
    不良という割に本物との喧嘩は一度もない
    自称『エルディアのライダー』
    趣味は古着屋巡り


    マルコ・ボット(18)
    ジャンが不良の道を本気で行かないよう止め続けている青年
    ジャンの親友であり、アルミンとはオタク仲間
    趣味はパソコン弄り、アニメ観賞、漫画集め


    ライナー・ブラウン(21)
    『マーレ州』出身の青年
    現在はエレンらが通うエルディア高校の教師
    常に物事に熱く、生徒からよく親しまれている
    趣味はビデオゲーム


    ベルトルト・フーバー(21)
    ライナーとは幼なじみ
    身長意外はこれといった特徴のない青年
    ライナーと同じエルディア高校の教師
    趣味は睡眠
  15. 15 : : 2021/01/28(木) 21:02:23
    次の日

    俺はいつもの様にベッドから起き上がり、すでに部屋でカーテンを開けている母さんに起こされながら朝を確認する
    いつものように学校に行く準備をしていたら母さんに呼び止められた


    「ちょっとエレン、あんな美人といつ知り合いになったの?」


    エレン「美人?」


    玄関に向かって歩くとミカサが玄関の前で立っていた
    昨日とは変わらない無表情の顔立ちで俺の顔を見つめて、朝の挨拶を交わしてきた


    ミカサ「おはよう」


    エレン「あぁ、おはよう」


    こいつ当たり前のように来ているが、そんな仲良いわけではないだろ
    昨日会った(助けて貰った)ばかりで一緒に登校するなんて見られたりしたら、またジャンが絡んでくるのは間違いない


    ミカサ「どうしたの?」


    エレン「いや...その、一緒に登校すると学校でなんて言われるか怖くて..またジャンとかに絡まれるのはお前にも迷惑だろうし...」


    ミカサ「大丈夫」


    エレン「大丈夫って....」


    結局、母さんに「早く学校行かないと遅れるよ!それともそこの可愛子ちゃんと行くのは恥ずかしいのかい?」と言われ仕方なく一緒に登校することにした
    時間はゆっくり歩いても間に合うぐらいだから、また昨日のように喋りながら歩いた


    ミカサ「昨日おすすめしてくれた曲聞いてみた」


    エレン「あ、あぁ。どうだった?」


    ミカサ「私はあの『tewotoriatte』っていう曲が好き」


    エレン「Queenのな。あれは個人的にQueenの中でも1,2を争うほどいいよな」


    ミカサ「凄く良い歌だった」


    おきに召したようでよかった
    同年代でこんな美人と音楽のことで話すのは俺自身、初めての経験で嬉しかった
    あわよくばミカサと友達になれたら嬉しいと思っているが、こんな顔で『友達』と言われたらミカサも嫌がるのが目に見えてるから結局心の中で諦めている


    「ちょっとごめんな君たち」


    俺の肩に手を置いて止めたのは知らない男だった
    格好から見るに警察官のようだが、どこか『嘘臭かった』
    別に怪しいとは思わないが、この顔はどこかで見たことあるのは覚えている
    見た気がするが思い出そうとしたが、その人は質問を続けてきた


    「実は人探しをしているだが...」


    エレン「人探し?」


    「あぁ、アッカーマンっていう人を探しているんだが、知っているかな?」
  16. 16 : : 2021/01/28(木) 22:49:42
    俺はミカサがそのアッカーマンであることを説明しようとしたら、ミカサがいきなり手を引っ張って「そんな人知らないです」と言い残して走り始めた
    結局、警察官を取り残したまま学校に着いちまった俺たちはミカサに置いていった理由を聞いたが...


    ミカサ「....今はだめ」


    と言ったきり納得できる理由を聞けなかった
    昼休みになり、食堂ミカサを見つけて隣の席に座れるかミカサに聞いてみた


    エレン「一緒にいいか?」

    ミカサ「...えぇ、いいわよ」


    もう一度ミカサに今朝のことを聞こうとしたが「エレン!一緒に食べよ!」とアルミンがいきなり隣に座り話し掛けてきた


    エレン「...アルミン今はちょっと」


    アルミン「そういえばエレンあの噂聞いた?」


    エレン「噂...?」


    噂とはここの地域で不審者がいるという話だ
    その不審者の顔は信じられないことに死んだはずの人達が歩いて、特定の人物を探しているという噂
    通称「歩く死体(walking dead)」がここの地域で出没したのを目撃者が多数いるそうだ


    エレン「....なあその『死体』は警察官も目撃されているのか?」


    アルミン「そうだよ!よく分かったね!もしかしてその死体に会ったのかい?!」


    ミカサ「.....」


    ミカサお前はもしかして....
  17. 17 : : 2021/01/29(金) 00:44:59
    帰り道ミカサと一緒にまた歩いて帰ったが会話もなくただ帰路に向かって歩き続けた

    ミカサ「え、エレン」


    エレン「?」


    ミカサ「その、勘違いしないでほしい」


    エレン「....え?」


    ミカサ「今はまだエレンには言えない。でも、いつか本当に言うから今は待ってて」


    深々と頭を下げてくるミカサは本当に申し訳なさそうに謝罪してきた
    俺は馬鹿だな
    そうだよ、ミカサが本当に話してくれるまでは待てばいいじゃあないか
    それでいいんだよ


    エレン「...ああ、大丈夫だ。俺の方こそ無理に言ってごめん」


    そう言った後、ミカサが俺に突き立てた小指を胸に向けてきた
    戸惑っていると「約束」とミカサが言った


    ミカサ「これは...東洋のおまじないの一つ。必ず約束は守るって意味なの」


    エレン「...あぁ、約束だ」


    やり方をミカサから聞いて、小指と小指を互いに引っ掛けて約束を誓った
  18. 18 : : 2021/01/29(金) 00:55:35
    あの後、ミカサからLINEで友達登録を誘ってくれた
    少し戸惑いがあったが「これで友達でいいかな?」とミカサから言われて、少し照れ臭かったが登録をした
    家に着いてからもしばらく、家族以外の連絡先をジーっと見続けた
    初めての友達に内心不安が生じたが、それでも嬉しかった
    人生で一番最初の友達が転校生というのも悪くないのかもしれない
    後で、アルミンも友達に誘うと考えていたらミカサからメールがきた


    エレン「...!」


    『今朝の警察官は噂の死体だから気を付けて』


    というメール内容だった
    なんでミカサがそのメールを送ったのかじっくり考えたが次の日も学校があるから寝る支度をして『わかった、お休み』とだけミカサに送り、眠った


  19. 19 : : 2021/01/29(金) 04:36:55
    >>8 I am a rockは俺も大好物だぜ
    アルバム持ってた父親に感謝
  20. 20 : : 2021/01/29(金) 07:36:24
    実は最近聞いたばっかりですが、「20代でこんな生々しい歌作ったの?!」というショックを受けましたw
  21. 21 : : 2021/01/29(金) 23:46:07
    次の日の放課後...
    ミカサは急用を思い出し、先に家に帰ったことで久しぶりに一人で帰ることになった
    寂しくないといったら嘘になるがミカサにも、家庭の事情で忙しいのは知っていたから納得はしている
    しかし、それよりもあの警察官が『死体』というのが気になる
    もちろん、そんな迷信なんて信じている訳ではない
    根拠なんてどこにもないからだ


    エレン(ミカサは意外とそういう都市伝説とかにハマりやすいやつなのかな?)


    「よかった!君を捜していたんだよ!」


    それは昨日出会ったあの『嘘臭い』警察官だった
    もちろんそんな根拠はないのに、何故か不気味で仕方がなかった
    まるで全く違う人間が違う人間に『演じている』ような気がしたからだ


    エレン「昨日はすみませんでした」


    「いやいや、気にしないで!警察官っていうのはそういうのに慣れてるからさ。ところで..」


    辺りをキョロキョロと見渡す男は恐らくミカサを探していると思い、咄嗟に「彼女は今風邪で休んでいますからいませんよ」と嘘をついた
    すると、小さく男は「チッ」と舌打ちをした
    あり得ないと思っていても、頭でそれを理解すると怖くて堪らなくなってしまうのが人間だ


    「そうか、それは残念だな...」


    エレン「でも明日とかには治ると思うので...」


    「いや、いいんだよ!あとは自分で何とかするからさ!」


    エレン「はぁ...」


    「それじゃあ、ミカサにお大事にって伝えておいてね」


    .......ちょっと待てよ
    あいつ何でミカサの名前を知っているんだ?
    てことはあいつミカサが誰なのか分かっていて近づいたってことなのか?
    あいつは『ホンモノ』っていうことなのか?

    そう考えれば考えるほど怖くなり、ミカサに『あいつミカサのこと知ってた。気を付けろ』とメールをうち、ベッドに入ったが暫く眠るのに時間が掛かってしまった
    あいつは一体誰だ?
    いやなんなんだ『アレ』は?
  22. 22 : : 2021/01/30(土) 03:44:08
    >>20 割と早めに解散しちゃって悲しいね
    自分はWhy Don't You Write meが1番好きだったな
    現在までの2年間はジョジョと父親のダブルアタックが原因の、Pat Metheny一色だけどね笑(3部のED曲に使われた)
  23. 23 : : 2021/01/30(土) 07:51:46
    意外にも早くヒットして、早く解散した人達だったんですね
    最近聞き始めたばっかりで全然知りませんでした
    何か原因があったのですか?
    まだ色々聞いてない曲も多いので教えて頂けたら幸いです!
  24. 24 : : 2021/01/31(日) 08:57:22
    次の日
    いつも通りの朝が来たことで、少しはマシになるかもと思っていた俺が馬鹿だった
    あれから結局寝不足になり、学校に行くのがダルく感じた
    正確に言えば、学校の通学路に行くのが怖い
    またあの不気味な警察官(死体?)がいると思うと怖くて堪らない
    そんなことを思いながら準備をしていたらミカサがまた玄関でまた待っていた


    ミカサ「おはよう」


    エレン「おはよう」


    最早日常になりつつある朝に少し安堵し、「いってきます」と言い学校に向かった

    あのことを話していいのか迷ってはいた
    ミカサも他の奴よりも凛々しくしているが、まだ17歳の女だ
    わざわざ怖い思いをさせてまで話すことはない
    それを見抜いたのかミカサは


    ミカサ「心配しないで。あいつの狙いは私だから」


    と言ってきた
    ミカサもあいつの正体に気づいたのか?
    まるでデートの待ち合わせを確認しているみたいなトーンで話すみたいだった
  25. 25 : : 2021/01/31(日) 15:07:06
    あれから変わった様子はなく、授業も次のテストから数学史が追加されること以外はいつもと変わらない日常だった
    あの日から食堂でジャンがアルミンや俺にも絡んでくることはなくなり、平和のように見えた


    エレン「ちょっとトイレ行ってくる」


    アルミン「いってらっしゃい」


    ミカサ「いってらっしゃい」


    不気味なくらい普通だった
    俺はてっきりあの警察官で少し変わるかと思ったがそうでもなかったようだ
    小便を済ませて手を洗おうとしたら、大便の方から声をかけかられた


    「そこにいるのは誰だい?今何時か分かるんなら時間を教えてくれないかい?」


    その声はジャンの親友のマルコ・ボット(17)だった
    明るく頭も良く、クラスの厄介者であるジャンを親友として支えている(不良に走らせないため)お人好しだ
    それにアルミンとも仲が良く、よく一緒に遊ぶ光景を何度も見ているあのマルコだった


    エレン「マルコか?今は1時24分だぞ。あと6分で授業が始まるから大便なら早く済ませろよ」


    マルコ「その声はエレンかい?ありがとう時間通りになるよう終わらせるよ!」
  26. 26 : : 2021/01/31(日) 15:59:41
    マルコ「ところでエレン少し会話に付き合ってくれるかい?」


    今日は珍しいな
    マルコとはクラスメイトだが、会話なんて二年間で二度程度しかなく、接点は少ないほうだ
    それでも、あまり気にすることはなく会話を始めた


    エレン「いいよと言いたいが数分後には行くからな。次の授業の準備があるし」


    マルコ「ごめんね。じゃあさ早速だけど、あの転校生のミカサのことどう思っているの?」


    本当に珍しいな
    いつもだったら真面目な性格な故に、授業の分からないところやニュースについて話す光景をよく見るが、マルコもやはり男だな
    いや、ジャンのためにミカサのことを聞いているかもしれないな
    あれはどう見ても、ミカサに惚れてるようにしか見えないからな


    エレン「ミカサ?う~ん、良い奴じゃあないのか?この前の食堂の時も自分から率先して喧嘩を止めたし。ちょっと表情が分かりにくいけどな」


    マルコ「じゃあさ、ミカサのことで何か知ってることあるか?」


    エレン「ずいぶんミカサのこと気に入ってるんだな?」


    エレン(か?)


    マルコ「そりゃあ、あんな美人だから気にならない方がおかしいよ!」


    様子がおかしい
    俺はマルコと話しているはずなのに『マルコじゃあない』と感じているのは気にせいか?
    いつもジャンはこんな感じでマルコと話しているのか?


    エレン「あ、あぁ。そ、そうだな....」


    マルコ「大丈夫かいエレン?声が震えているよ?風邪?」
  27. 27 : : 2021/01/31(日) 17:18:19
    作品の参考にしたいので、自分にとって心に残っている音楽を教えてくれれば幸いです
    もちろん洋楽じゃあなくて、邦楽でも何でも良いです!
  28. 28 : : 2021/01/31(日) 21:02:47
    エレン「あぁ、大丈夫だ....大丈夫」


    マルコ「よかった~!続き良いかな?」


    見えないのに『見られている』
    そんな気分だ
    マルコは今トイレの中にいるのに頭上から視線を感じる
    上を見ても何もいないのに、まだ感じる


    マルコ?「...やっぱりお前は...!!」


    エレン(ヤバい!これは絶対ヤバい!逃げよう!)


    無我夢中でトイレから出て、教室に駆け込み荷物だけ持って家に帰る準備をした
    次の授業?そんなものよりもあの得体の知れない『ナニカ』から逃げないと...!
    そう思い準備して、出ようとしたらマルコの姿が教室のドアの前で待っていた


    マルコ?「どこに行くんだい?エレン?」


    エレン「.....!!」


    そいつは確かにマルコの姿をしていた
    しかし、そいつからはあの警察官と同じ『嘘臭い』匂いがプンプン感じた
    穏やかで周りに配慮し、俺にも優しくしてくれたマルコの目のではなく、今にも目的のためなら殺すのも躊躇わない目をしていた
    これだけは確実に言える
    こいつはマルコじゃあない.....!!


    エレン「お前誰だ...?!」


  29. 29 : : 2021/01/31(日) 22:29:18
    「...まあ、気付くか」


    マルコの姿をしているのに知らない男の声が聞こえる
    するとみるみるとマルコの顔が知らない男に変わっていった
    がそれは見たことある有名人の顔だった
    最悪な有名人だ


    エレン「確かに名前はダズ...」


    ダズ「おぉ!正解だ!正解だよエレン!」


    その屈託のない純粋な笑顔はとても人を殺してきた『殺人者』の顔には見えなかった
    年齢は24歳と言うにはあまりに老け顔で、ひ弱そうに見えた
    しかし、その手にはしっかりとナイフを持っていて「いつでも殺せる」と脅すように見せているのがよく分かる


    ダズ「君は賢い子だよ!君は顔を変えたくらいじゃあ騙せなかったんだから!まさかこの街であの女と同じ奴がいたなんてな...!」


    エレン「...理由はなんだよ?俺やミカサはあんたの様な殺人鬼に追われる理由なんてない」


    徐々に一歩一歩近づいてくるのに対して、俺も一歩一歩足を引かせて距離を取った
    けどそれも時間の問題だ
    昼休みまでの時間は1時30分ちょうどだ
    しかし、皆は残りある中休みでお喋りやトイレを済ましてから教室に来るから、皆が来るまであと5分は時間を稼がないといけない
    間に合わない
    5分後にはあのナイフは俺の体に入るのが用意に想像できる
    俺が出来ることは刃物を持つ相手を興奮させないようにゆっくりと距離をとることだ


    ダズ「なあエレンよ。隠さなくていいんだよ?ここにいるのは君と俺だ?それとも何だ会って間もない女のために『矢』の隠し場所を守り通すのか?うん?」


    エレン「『矢』?矢ってなんだ?そんな物持ってるわけないだろ?」


    ダズ「おいおいおいおいおいおいおい...。エレンよ立場を考えろよ?質問をしていいのはお前じゃあない。この俺なんだぜ?」


    最悪だ
    あのまま知っている振りをすれば命の危機にさらされなかったんじゃあないのか?という後悔が俺の中で生じた
    それでも俺は知らないんだ
    『矢』ってなんだ?
    ミカサからはそんな物騒な物の話なんか一度もしたことはない
    でも、それを言ったところで伝わるはずがない


    エレン(今は誰かに助けを呼んで逃げることが先決だ!こいつに今ミカサを会わせる訳にはいかない!)


    ダズ「さっさと答えろグズグズするな!!!その青臭い口の中にナイフと血でぐちゃぐちゃにされたくなかったら矢の場所を教えろ!!!」


    間に合わない!
    もうあと2、3歩でこいつのナイフが俺に...!
  30. 30 : : 2021/02/01(月) 05:06:04
    >>23 音楽に対する意見の対立が起きて解散したみたい。その後数回コラボしてファンを湧かせたことがあるそうだけど基本はソロ。今も二人とも生きてるね
  31. 31 : : 2021/02/01(月) 05:14:04
    お薦めの曲は・・・

    Pat Metheny Groupの

    ・San Lorenzo(邦題、思い出のサンロレンツォ)

    ・Minuano

    ・Phase Dance

    Richard Bonaの

    ・Samaouma

    Larry Carltonの

    ・Room335

    かな、好きな曲でスタンド名にできそうなのは

    上げすぎてしまったけど、当然全部使わなくていいし、なんならいいと思ったのが無ければ使わなくていいよ(ぜひ暇なときに聴いてみてね)
  32. 32 : : 2021/02/01(月) 07:26:22
    >>30
    もっと別の曲を聞いて勉強させていただきます
    教えてくれてありがとうございます!

    >>31
    是非聞いて、参考にさせていただきます!
  33. 33 : : 2021/02/01(月) 07:59:11
    『キルッ!!』


    その声と同時に何かが叩き壊れる音が聞こえた
    その壊れたものから白い煙が出て咄嗟に口を防いで教室の扉に向かって走った


    ダズ「糞っ!これは消火器か?!あ!待て!!」


    早く出て助けを呼ばないと!
    心の中にある焦りと恐怖でいっぱいになっても落ち着かないといけない
    こういうヤバい状況ほど、冷静に対処しないと自分自身を不利に追い込んでしまう
    これは今までの経験から学んだことだ


    エレン(よし!早く家に入らないと!)


    その思いでドアを開けたのに、もう奴は俺の肩に掴んで、ナイフを腹に刺してきた
    怒りで真っ赤になった奴は、俺を許す気にはなど更更なく俺は痛みで気を失いそうになるのを耐えた


    エレン「...ッ!いっ....て!!」


    ダズ「俺から逃げれると思うなよ!!いや、俺たちから逃げれると思うなよッ!!」


    もう駄目だ
    そう思い目を瞑って、憐れで情けない少年の人生を終わらせようとした
    もし生まれ変わりがあるなら、次に生まれてくる時は『MJ』みたいに愛される人になりたい
    振り下ろされるナイフが来るのを待ったがいつまでも来ず、目を開けてみると本来なら学校にいるはずのミカサが俺を守る態勢で立っていた
    そしてダズは恐らく2~3mは軽く飛ばされているようにも見えた


    ミカサ「私の友達に手を出さないで」
  34. 34 : : 2021/02/01(月) 15:43:14
    期待
  35. 35 : : 2021/02/01(月) 16:46:34
    >>34
    ありがとうございます!
    就職の準備などで忙しくなりますが、是非読んでいって下さい!
  36. 36 : : 2021/02/02(火) 01:10:35
    ダズ「..ッつ!このアマ!矢はどこだ!?」


    ミカサ「矢はここにはない」


    お互いに倒すべき相手に殺意を込めて睨みあう空間に、俺はビビっていた
    あの殺人鬼にビビるのは分かるが、友達であるミカサにもビビっていた
    痺れをきかした殺人者はそのままミカサに突進して、ナイフを下ろしたのにミカサには傷どころか、当たってすらいなかった
    ナイフの刃はポキリと折れて、奴はそれを投げ捨てた


    ダズ「...俺と一緒に殴れば再起不能にできたものを....やはり甘いなお嬢ちゃん」


    ミカサ「消えて。じゃないとあなたのそのシワだらけの顔に痛みに合うよ」


    ダズ「....あ?」
  37. 37 : : 2021/02/02(火) 01:25:09
    ...?なにか様子がおかしい?
    あいつがさっきまで怒っていたのは分かるが、今度は明確な殺意とともに、ミカサに怒鳴り付けた


    ダズ「てめぇ!!今俺の顔がなんだと?!ゴラぁっ!?こんな顔をしていないお前に、俺の顔を侮辱する資格はねぇだろーーーー!!」


    声と共にミカサの腕に小さい傷が出て来た
    まるでついさっき、トンでもないスピードで凶器を作り攻撃したようにも見えた
    ミカサは傷に目もくれず、淡々と距離を詰めた


    ミカサ「私の射程距離は2~3mと短いけど、その分あなたの顔を凹ませるほどのスピードとパワーを持っている。ので、今すぐ矢を忘れて消えろ」


    ダズ「俺に指図するなーーーーーーー!!!」


    射程距離?パワー?俺の知らない単語が、二人の間で当たり前のように使われている
    やっぱり何かあの二人は普通の人間にはないものを持っている
    いや、『持ってしまっているんだ』!
    何が起こっているのか分からないのだが、何もしていないはずのミカサの体が徐々に傷が増えてきた
  38. 38 : : 2021/02/02(火) 20:01:54
    ダズ「これが俺の『ザ・ドリフターズ』の能力だ!矢の場所を言わないと、身体中を切り刻んで『俺の者』にするぞ!」


    ミカサ「....あなたみたいな人間に矢を渡す訳にはいかない」


    俺のせいだ
    俺のせいでミカサはこいつと戦うハメになってしまったんだ
    そうじゃなきゃ、「わざと」ミカサは俺を守るために攻撃を受け止めることはなかった
    でもあのナイフのせいで、腹に直接火を炙られるような痛みがズキズキと伝わる


    ミカサ「エレン!」


    エレン「!」


    ミカサ「エレンの家の中に隠れていて!」



    エレン「ミ..ミカサは?どうするんだよ?早く逃げないとミカサが..」


    怖くて不安で震える俺の声に反応して、ミカサは俺の方に顔を向け目線を合わせて微笑んだ後「大丈夫」と言われた


    ミカサ「まだ日は浅いけど、守ると決めたからには守り通す。だから安心して。」


    ニコッという擬音が聞こえてきそうな、穏やかな笑みに戸惑っていると、奴が指をミカサに向けて叫んでいた


    ダズ「いい加減にしろよ!なんだその余裕そうな顔はよ?!もつ許さねぇぞ!!殺して『俺の者』だ!!ドリフターズ!!」


    ミカサ「...あなたは私の友達を傷つけた。ので、今度は私があなたを傷つける番」


    痛みで遠退きそうな視界に克つを入れながら、家の中に隠れた
    窓のあるところに隠れながら見ていたら、ミカサと奴の近くに見たことない『ナニカ』が見えた気がした
    さっきまではいなかったはずの奴の近くには小さい人型の群衆がいるに対して、ミカサの近くにはミカサと同じ身長と思われる人型が一人立っていた


    ミカサ「アイアン・メイデン!!」


    その光景はまるでお互いに『もう一人の自分』が傍にいるようにも見えた
  39. 39 : : 2021/02/02(火) 20:14:50
    『アイアン・メイデン』

    破壊力:A スピード:A 射程距離:D
    持続力:C 精密動作性:C 成長性:C

    能力:自身及び(本体が認めた)相手の運動能力を格段に上げる能力
    また、運動能力が向上した場合は相手の持つ能力とパラメーターが向上
    運動能力の向上によりエンドルフィンなどの脳内麻薬が作動する
    しかし、一定時間を超えると本来の能力やパラメーターよりも下回ってしまうのが難点
    (一定時間は個人により、違いがある。ミカサの場合は5分が限界)
  40. 40 : : 2021/02/02(火) 20:24:35
    『ザ・ドリフターズ』

    破壊力:D スピード:B 射程距離:C
    持続力:A 精密動作性:B 成長性:D

    能力:小型の人型の群衆により形成される
    本体が望む武器に変身し、自ら相手に衝突するのが攻撃方法
    またある条件を達成すればスタンドが本体に張り付き、自分の望む容姿と記憶を作ることができる
    しかし、人によってはバレることがある
    理由は不明
  41. 41 : : 2021/02/03(水) 01:49:21
    傷が広がり危機感を感じた俺は腹の傷を押さえながら傷口をペットボトルの水で洗い、腹に包帯を巻いて傷を止めた
    とりあえず思い浮かべる歌詞を歌って、心を落ち着かせた
    馬鹿みたいな行為に見えるが、自分のストレスで焦って衝動的になって、殺されるよりかはマシな方だ


    エレン「♪And you can tell anybod~♪This is your song~♪....~♪」


    よし幾分かはマシになってきた
    あとはミカサを信じて待機するだけだ
    その時「クソッ!」という声と共に家の窓が壊れる音が聞こえた
    ミカサは既にボロボロになっており、さっきよりも体力がないようにも見えた


    ミカサ「はぁ...はぁ..ごめんなさいエレン」


    それでも目だけはしっかりと奴を捉えて、攻撃するのが見えた
    姿はすっかり見えなくなったが、恐らく拳で殴っているのが分かるが奴はそれを、無数のナイフで防御した


    ダズ「どうしたんだ?さっきの勢いはどこに行ったんだよ!?!」


    ミカサ「...ふぅ」


    ミカサ(まだ行ける...あと2分は戦える)


    俺はその場から離れようとしたが、奴が俺を見た途端にニヤニヤと笑い始めた
    隠れようと必死になったが奴の能力なのか、徐々に奴に引っ張られている感触を感じた時には遅く、ダズは俺の首を掴んで人質にされた
  42. 42 : : 2021/02/03(水) 20:28:48
    僕が前に妄想してたオリジナルのスタンドとその能力

    『ウィンターズ・テイルス』……氷系
    『ミスファイア』……瞬間移動(自分で考えた主人公の能力だった)
    『テニメント・ファンスター』……物に意識を与える
    『チャットモンチー 』……喋ったことをチャットの形にして可視化する
    『ストレンジャー・キャット』……硬質化
    『ライオット』……時間停止
    『マイ・フェアリー・キング』……時間系
    『グレイト・キング・ラット』……探知系
    『FUZZ LOVE(綿いっぱいの愛を!)』……収納する感じのヤツ
    『ムーン・チャイルド』……軌道操作
    『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』……夢日記で予言
    『デッドマンズ・チェイス』……腐敗させる
    『コミュニケーション・ブレイクダウン』……スケアリーモンスターズの狼男版
    『アジアン・カンフー・ジェネレーション』……言霊を操ってしりとりをする能力
    『ウィ・ウィル・ロック・ユー』……射程範囲内の全てのものに条件付きで鎖を生やして縛り付ける
    『ヴァニラ・トワイライト』……クリームの装着型スタンド版
    『プゥシィ・コントロール』……傷口から記憶を読む
    『ウィアー・ザ・ワールド』……木彫りの人形を二酸化炭素を探知して人を襲うモンスターにする。
    『キミツナギ・ファイムブエム』……対象と自分との距離を設定して固定する
    『アルカディア』……物事の効能を二度時間差で発動する
    『クラスター・ワン』……群体型
    『ネイチャー・ボーイ』……色に関する能力だった気がする
    『エンドレス・ウォー』……怒りのエネルギーを探知する遠隔自動操縦型
    『キャンディ・マシーン』……爆発系
    『リトル・レッド・コルヴェット』……バラバラになっても動ける
    『ソード・アンド・テキーラ』……何でも切断できる
    『ボーン・トゥ・ブギィ』……傷を生き物の形にして移動させる
    『ニューロティカ』……真空を纏う装着型スタンド
    『スリーマイル・スマイル』……憑依
    『ゴールデン・キス(金魚の接吻)』……標的に必ずモノを必ず送りつける
    『ホワイト・ベリー』……殴った物を飴に変える
    『ストーン・コールド・クレイジー』……自分の弱点となるコアを作るがそれを壊されない限り無敵


    拗らせてたし今も拗らせてるので期待してます!
  43. 43 : : 2021/02/03(水) 20:30:39
    ちなみにミカサのスタンドのモデルは
    ヘヴィメタルで有名な『アイアン・メイデン』です
    個人的に『Hallowed by thy name』のドラムのリズムは思わず惚れ惚れするので是非聞いてほしいです!


    ダズのスタンドのモデルはローリングストーンズが選ぶ偉大なバンドで81位を取った
    『ザ・ドリフターズ』です
    代表曲は『Under the board walk』
    普段はロックを聞くことが多いけど、たまにはこういうソウル?というのも悪くないです
    むしろ好きになりました!
  44. 44 : : 2021/02/03(水) 20:35:24
    >>42『Fly me to the moon』は絶対入れたいと思っていたので、是非参考にさせていただきます!
    特に『We will rock you』はセンスが良いと本気でおもいました!
  45. 45 : : 2021/02/03(水) 20:37:02
    >>44
    あなたセンスが良い( ̄ー+ ̄)
  46. 46 : : 2021/02/04(木) 07:04:05
    ダズ「動くんじゃあねぇ!!お友達の命を預かっているのはこの俺だぞ!!」


    俺の顔を掴んで宙に浮かんでいるナイフで俺の顔を押し当てている姿にミカサは悔しそうな表情で顔が歪んでいた
    殺人者にも傷がついている所を見ると、ある程度ミカサの攻撃が効いているのが分かる


    エレン(これはマジでヤバいってやつだな。ミカサだけでも逃がして、警察を呼ば...)


    冷静に考えればこんなビックリ人間マンショー状態を見せても信じてもらえないのが普通であることと、こいつは能力で他人に成り済ませることができるため、それが無駄で終わることを悟った
    ここは少しでも気を引いて、ミカサに有利になるようにした方が良いかもしれない


    エレン「なぁ、」


    ダズ「アァッ!?なんだよ誰が口を開けて良いって言ったんだよ?!」


    エレン「あんたさっき「『自分の者』にする」って言っていたけど、あれってどういうことなんだ?」


    そういう風に質問を投げ掛けたら、ダズはさっきまで焦って怒っていた表情がうっすらと笑みを浮かべて自慢を始めた
  47. 47 : : 2021/02/04(木) 16:38:59
    ダズ「なんだよ?俺の能力のことか?いいぞ。冥土の土産に教えてやるよ」


    ニタニタと笑うその不吉な笑みに顔を殴ることを我慢して、ミカサに攻撃の隙を与えようと必死だった


    ダズ「俺はよ、顔が整っている奴が嫌いなんだよ。男も女もな。あいつらは、俺の顔を見ては、まるで虫みたいに俺の心も体も踏みにじっていくんだ。生きるのにも疲れた俺は自殺を考えたんだ」


    悲しそうに話すところはどこか哀愁漂う大人の姿に見えたが、次の話に移るとまたさっきみたいに目をランランとさせた笑顔で話しを再開させた


    ダズ「でも、2年前を気に俺は変わったんだ!知らない奴が俺に「お前の望む物を与える」と言われて、矢を刺されてから人生が薔薇色なんだ!俺は今まで俺を虐げてきた奴らを殺してから、あいつらと同じように人生がエスカレーター状態なんだ!凄いだろ?!」


    エレン「....お前、その人達を殺して人生が変わったって言ったよな?」


    ダズ「ん?あぁ、そうだが?」


    ちょっと待てよ
    そんなこと考えたくないけど、こいつはトイレでマルコの声を出して俺を問い詰めて、教室でマルコの姿で追い詰めたってことは...


    エレン「お、お前があの『歩く死体』っていう呼ばれるのは、今まで殺してきた被害者の顔をして歩いていたからなんだよな?」


    ダズ「なんだ分かっているじゃあねぇか?」


    やめてくれ、お前は漫画でよくある誰にでも化けることができる便利な能力なんだろ?
    だったら、あいつ...マルコはたぶん、トイレに閉じ込められているはずなんだ
    変なことを考えるな俺!


    ダズ「俺の能力は、殺した人間の記憶と姿そのものをコピーすることが出来る能力なんだよ!便利だろぅ~?」
  48. 48 : : 2021/02/04(木) 20:03:32
    その瞬間、一気に悲しみでいっぱいになった
    それほど関わってはいないが、皆からは愛されていて、スポーツも勉強も得意で俺に対しても優しく会話に参加させようとしてくれるお人好しだが、「いつかは俺もこいつみたいになりたい」と心の中では尊敬をしていたマルコが殺されたことにショックだった


    エレン「.....マルコはどこにやった?」


    ダズ「うん?そうだな便器の中に蹴りを入れた後、無理やり水飲まして窒息死したはずだぞ?死にかたを聞くなんて中々のドSだな!お前は!」


    死にかたを聞いたんじゃあない
    マルコの聞いたんだ
    それなのに、こいつは平気で命を蔑ろにしたことに誇りに思っているかのようにぺらぺらと話してきた
    さっきまでの悲しみが一気に怒りに変わった


    エレン(...こいつは..!絶対に許さない!)


    未だにダズ大声で笑っているが、ミカサは奴の能力のせいでまだ隙ができていないのか、鋭くドスの効いた目で睨みながら立っていた
    ならと思い、思いっきり肘で奴の下腹部を打ち付けた
    そこへうずくまった所に、顔を蹴り上げた


    ダズ「カバッ!!」


    エレン「隠れろミカサ!!」
  49. 49 : : 2021/02/04(木) 20:48:21
    ダズ「....!!糞っ!!あのガキ!人が親切にしてやったのによ~!!」


    一方、俺とミカサは隣のミカサの家に隠れていた
    二人とも怪我で遠くまで行けないし、今この場で決着を決めないと被害者が増えることを危惧して隠れて倒す作戦を練っていた


    エレン「あいつの能力ってやつは、ちょっとしか見えなかったが小さい集団に見えたな」


    ミカサ「えぇ...え?」


    エレン「倒すにしても厄介な能力だ...」


    ミカサ「ちょっと待って」


    驚いた顔をしたミカサが少し考えた後、俺に質問してきた


    ミカサ「あなたは『スタンド』が見えるの?」


    エレン「...さっき見た奴をスタンドって言うのか?」


    ミカサ「えぇ。でも、今は悠長に説明する時間はない。あなたは私のスタンドが見えるのね?」


    エレン「いや、今は見えないよ。でも、さっきまでは見えたんだ。ミカサくらいの身長の人が奴の集団と戦うところを...」


    ミカサ「....」


    しばらくミカサは考え込んでしまった
    その顔は、何かに覚悟を決めさせる...選択を与え、真実を与えるか否かの顔だった
    例えるならそう『マトリックス』でモーフィアスがネオに、赤のカプセルと青のカプセルの二つの内一つを選ばせる顔そのものだった


    ミカサ「この勝負は勝てるかもしれない。けど、あなたにはこれから辛い運命がずっと着いてくるかもしれない。その運命をあるがままに受け入れ、奴を倒すなら....」


    ミカサは自分の服の中に手を入れ、布でくるまれた何かを取り出した
    布を広げるとそこには、さっきまではミカサがないと言っていたであろう金色の装飾が特徴の『矢』が入っていた


    ミカサ「これをあなたに...選んで..!」
  50. 50 : : 2021/02/05(金) 16:11:13
    エレン「...これを使えば、ミカサみたいな奴が出てくるのか?」


    そうミカサに尋ねるとミカサはさっきと同様に厳しくも凛とした表情で頷いた


    ミカサ「ただし『矢』は素質のある者を選ぶ。仮に、素質のない者が刺されると傷の大小に関係なく死ぬ。」


    絶望的な選択を迫られているのに、あまり驚きはしなかった
    死ぬということが怖いのは、分かる
    しかし、この矢は俺を「受け入れてくれる」と直感的に感じた


    エレン「俺は今まで友人というのがいなかったんだ」


    ミカサ「...?」


    エレン「俺はよく、「顔が怖い」ていう理由だけで周りの人間から受け入れてくれなかったんだ。母親だけが唯一俺の味方でいてくれてから、いつしか友達という者は『俺には関係無い』て思うようになったんだ」
  51. 51 : : 2021/02/05(金) 16:32:27
    エレン「でも、俺は今まで趣味を否定されたり、家族を侮辱されることに対して怒ることははあったが....!」


    不意にミカサの持っている矢を手に取ってみた
    スマホほどの重さで、あいつが持っていたナイフと同じ、命を奪うことができる凶器というものを肌で体感していた
    そこで何故か、母さんが昔教えてくれた言葉が頭の中に出てきた


    エレン「『命を侮辱する』という行為に、生まれて初めて怒りを持った!母さんがよく言っていたんだ。『人は幸せになるために生まれてきたんだ』って。その『使命』を蔑ろにし、命を粗末にする権利は誰にもないと思っている!例え自分自身にもだ..!だから....!」


    エレン「俺達がアイツの罪を『裁く』!」
  52. 52 : : 2021/02/05(金) 21:00:13
    ダズ「見つけたぞ」


    さっき俺が蹴り上げて鼻が潰れたダズが、俺達の前に表れた
    おそらく、さっき見えた奴の能力(スタンド)が何らかの方法で俺達を見つけたのかもしれない


    ダズ「お前の服に俺のスタンドををくっつけさせて追ってきたんだがよ~、俺を裁くだって?」


    ミカサはさっきの傷が少しマシになり、攻撃態勢を整えてから奴に向かって突進した
    まだ何も見えないがミカサの方が少し勢いが強くなり、奴が押されているように見えた


    ダズ(速い!!さっきまでの比じゃあねぇ!!けど...!!)


    ミカサ(この『4分間』の私は誰よりも強い!ので、少しでも早く時間を稼がないと!!)


    俺は矢をポケットに隠し、ミカサの部屋にあった化粧水を奴の目に向けて投げた
    思った通り奴は目を瞑り、顔を手でガードした
    それを見逃さなかったミカサはスタンド(能力)で思いっきり奴を吹っ飛ばした


    エレン「やったか?!」


    ミカサ「いえ、手応えがなかった」


    ミカサの言うとおり、奴は吹っ飛ばされたわりには傷が全然目立っていなかった
    むしろ、奴は顔に笑みを浮かべながらピンピンとしていた


    ダズ「お前ら馬鹿だろ~?」
  53. 53 : : 2021/02/06(土) 09:56:56
    ダズ「ポケットの中を見てみろ!何か無くなっていねぇか?!」


    ポケットに手を入れれば、入れたはずの物が無くなっていた
    もう一度確かめてもやっぱり物そのものが無くなり、その光景を見ているダズは大声で笑っていた


    ダズ「どんな作戦をしてこようが、最初から無駄なんだよ!言ったはずだぜ!?お前の服に俺のスタンドをくっつけさせたってな!!」


    あの時、ダズのスタンドはポケットの中に手を入れたところを見越して、わざとミカサの攻撃をわざと受け続けていた
    顔を手でガードしたのは、本体の方に意識させてスタンドの存在に気付かせないためだった
    そして俺が化粧水を投げると同時にスタンドごと持ち出させたんだ


    ダズ「カハハハハハ....!!お前ら油断して勝ったつもりだけどよ~!俺のほうが一枚上手だったようダナ~!!」


    そう、その作戦は完璧だ
  54. 54 : : 2021/02/06(土) 10:04:37
    ただし、それも俺達の作戦の一つだったら意味が無いに等しい


    ダズ「ようやく矢を手に入れ...た?」


    そうダズが奪ったのは、俺のスマホだ
    あの時、ダズは俺達にスタンドがいることを気付かせないために顔をガードしたが、それが失敗の原因だ
    あの時、矢をスマホの入ったポケットに入れたのは本当だ
    しかし、それはたった一瞬だ
    あとは奴のスタンドにスマホの入ったポケットの方に入れてさせて、スタンドを離れさせ、矢も取らせずに仕組んだ


    エレン「高校生舐めんなよ...!」
  55. 55 : : 2021/02/06(土) 10:26:59
    ダズ「てめぇら、ぶっ殺してやる!!」


    ミカサ「エレン早く!!」


    矢を取り出し傷つけようとしたが見えないはずのスタンドがまた見えるようになった
    奴のスタンドが槍のような鋭利な凶器に化けて、俺の頭目掛けて攻撃してきた


    ダズ(矢を刺す前に、そのスマホで腐った脳ミソを抉り取ってやる!!)


    間に合わないと思った俺は覚悟を決めた
    スタンドが迫る中、俺は自分の心臓に矢を刺した
    それが俺の日常が非日常に変わった瞬間だった
  56. 56 : : 2021/02/08(月) 22:45:43
    思わず勢いで心臓に矢を刺したが、(自分で自分の寿命を短くしたのではないか?)と心の中で冷静に考えていた
    でも不思議と痛みがなかった
    最後に見たのは、奴のスタンドが俺の髪の毛をかすっていったところだった


    ダズ「ドリフターズ!!そのガキの胸に刺さってる矢を奪え!!」


    ミカサ「....!!させないッ!!」


    ミカサは能力で俺の所まで走り、周りにいるスタンドをパンチのラッシュで蹴散らしていた


    ミカサ「アイアン・メイデン!!」


    I・M『キルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキルキル....!!!』


    殺意を込めたラッシュで奴のスタンドの数を徐々に減らしていくが、本体からの攻撃も防御しているせいで、動きが荒くなっている


    ミカサ(関係ないエレンを巻き込んだのに...!!負けられない!!)


    ダズ「おらおら!段々息が荒くなって辛そうだぞ?!これで勝てば矢は俺の物だ!!ついでにお前も『俺の者』にしてやるよ嬢ちゃん!!」


    そして、ミカサの言う『4分間』がきてしまい、本格的に奴の思うツボになり大ピンチに陥ってしまった


    ミカサ「...!!エレン!!起きて!!」
  57. 57 : : 2021/02/08(月) 22:50:38
    『アイアン・メイデン』(弱体化)

    破壊力:A→D スピード:A→C 射程距離:D→C
    持続力:C→E 精密動作性:C→D 成長性:C→?

    ちなみに彼女のスタンドが叫んでいる『キル』とは英語の『Kill』からです
  58. 58 : : 2021/02/09(火) 13:33:46
    『無意識』だった記憶がある
    殴っていないのに無意識というのは分からないが、拳からは人を殴ったような重い感触が伝わっていた
    ミカサの声が聞こえることは分かるが、人を殴ったことがない俺がそれを感じるのは違和感があった


    『立て、エレン。立つんだ。』


    ミカサの声でも、奴の声でもない声が聞こえ目を徐々に開けると人型の『ナニカ』が俺の目を見て、俺の声で話しかけてきた


    『今、やるべきことをやれ。じゃなきゃ、俺たち以外に奴によって被害者が増えるぞ』


    エレン「お前が...俺のスタンド?」


    『...名前で付けてくれ。お前と同じように自分の存在を証明するための称号をな...』


    悠長な状況じゃあないのに、こいつは静かに自らの名前を懇願してきた
    そして、俺もまた無意識に奴のような罪を犯した者に『夢』を見せるという思いを込めて、ポツリと名前をつけた


    エレン「『ドリーム・オン』....!」


    『ドリーム・オン...「夢を見続ける」..か』


    その時、殴られたダズはゆっくりと腫れた顔を上げながら遠吠えてきた


    ダズ「スタンドを持ったからって調子に乗るんじゃあ~ねぇ~~ッッ!!」
  59. 59 : : 2021/02/10(水) 21:20:16
    ダズ「今まで手加減してやったがもう我慢ならねぇ!殺してお前ら『俺の者』だ!!」


    今まで隠れていた奴のスタンドが一斉に攻撃を始めたが、俺のスタンドはミカサのスタンドと同じくらい速いスピードでパンチのラッシュを奴等にぶつけた
    しかもただ速いだけでじゃあなく、相手がどこから攻撃をしてくるか分かっているような動きだった


    ダズ(攻撃が当てられない!しかも、スピードはあのミカサと同時か、それ以上か....!!)


    ミカサ(昨日今日でなんとかなるレベルじゃあないほどの強さ...!イケる...!)


    気が付けば俺自身にも相手の動きが遅く見えるようにも見えた
    けれど、俺は一切手加減抜きで相手のスタンドを攻撃し続けていた
    確かに数は多いが、必ず奴にも体力(精神力?)の限界というのがあるはずだ


    エレン(数が多いということは、本体にもそれをコントロールするのに限界があるはず...!)


    D・O『トゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラ......!!!』
  60. 60 : : 2021/02/11(木) 02:39:10
    ダズ(このままだと...!!撤退だ!!)


    唐突にスタンドを自分の体に密集させたあと、ミカサに向けてナイフを投げつけたが、ドリーム・オンが素早くそれを弾き飛ばした
    しかし、辺りを見てみたら既に奴は消えてしまっていた


    エレン「クソっ!!」


    D・O『落ち着け』


    エレン「落ち着けるわけないだろ!!このままだと、またマルコや他の被害者のように...!!」


    悔しくて地面に手を着けて、目を閉じた
    嘲笑う奴の顔が容易に想像して、悔しさが更に溢れてきた
    その時、目を閉じているのに視界が空を飛んでいるように見えた


    エレン「....!!」


    D・O『目を瞑っていろ。それが奴を見つける方法だ...。』


    言うとおりに目を瞑ってみれば、今度は視界がメイクしている女性に変わった
    と思ったら今度は窓の奥で服を脱ぐ女性の景色に変わっていった
    そして、暫く集中して目を瞑っていると奴が路地裏に走って逃げる姿を見つけた


    エレン「これが...!俺の....!」


    D・O『そう、これが俺たちの能力だ。奴の居場所は分かった。次にやることはただ一つだ。』


    ここで分かったことが三つある
    一つは、俺の能力は『他人の視界を見ることができる』ということ
    二つめは、奴は俺たちから逃げていること
    最後の三つめは...


    エレン「.....俺たちが倒す..!!」
  61. 61 : : 2021/02/11(木) 02:56:44
    『ドリーム・オン』

    破壊力:C スピード:A 射程距離:A
    持続力:D 精密動作性:C 成長性:A

    能力は自身の射程距離内(自身から半径1km以内)にある『視界がうつるもの全てを自身の目と共有』することができる
    (例:カラスの目、人の目、監視カメラ、玩具の目、パソコンの内臓カメラなど)
    また、触れたものを透視することが可能
  62. 62 : : 2021/02/11(木) 03:01:59
    元ネタは皆さん大好き『Aerosmith』の代表曲である『Dream On』です
    僕はこの曲から『Aerosmith』にハマり、色々な曲を聞くよくになりました!
    最近はジャズを聞くことにもハマり、辛いこの時期を乗り越えています!
  63. 63 : : 2021/02/12(金) 01:46:38
    ダズ「ひひひ...生き残った!生き残った!逃げてるんじゃあない!戦略的撤退だ!!」


    ダズは先ほどの勝負の影響か、体の傷が目立っていた
    それをカモフラージュするために被害者の姿に化けて歩いていた


    ダズ「ちっ...傷口はドリフで応急措置でカバーすれば...絶対諦めねぇぞ糞ガキども...!!」


    エレン「よかった。おんなじ気持ちだったんだ?」


    ダズは変身途中の顔で俺を見つめ続けた後、同情を誘うような声で俺に近づいてきた
    俺に同情を誘いながら、また姿を変えてきた所を見て、警戒していたら...


    ダズ「俺は自分の顔にコンプレックスを持っているだけなんだよ....分かってくれよエレン?』


    マルコの姿で説得を始めた
  64. 64 : : 2021/02/12(金) 14:06:50
    ダズ(かはははははは...!油断していやがる!ここでドリフをナイフにして...!)


    D・O『トゥラっ!!!』


    だが、そんなことは逆に俺を怒らせるだけの侮辱した行為だ
    大切なクラスメイトを自分のために利用した行為に迷いなく顔面に拳を振り下ろした


    ダズ「いてぇっ!!お、お、お!!俺の顔が~~!!」


    エレン「もう、許さねぇからな。それ相応の痛みをお前に喰らわせてやる。」


    ダズ「ヒイィィィィィィ~~...!!」


    そして、それに合わせてドリーム・オンが素早くダズに近づいて殴る準備を始めた
    それでも、ダズは「ごめんなさい!許して下さい!」とか言っていたけど...


    エレン「『夢を見続けろ』」


    D・O『トゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラ...!!トゥラっ!!!』


    パンチのラッシュを終えた後、すぐに警察を呼んだ
    ミカサは怪我は酷いが命に別状はなく、現在病院に運ばれているとのことだった
    マルコは奴の言った通り、トイレで無惨な状態で発見されたらしい


    エレン「...死ぬまで悪夢を見てろ」
  65. 65 : : 2021/02/13(土) 13:00:20
    ~一週間後~

    あの出来事から一週間がたち、ミカサと前に言っていた兄弟が見舞いにやってきた
    部屋に入ると、ミカサの兄があまりに鋭い目付きで睨みながらどんどん近づいてくるので内心びくびくしていたが、肩に手を置かれた時


    「妹を守ってくれてありがとう。おかげで、命は無事だった。」


    とだけ言って部屋をそのまま出ていった
    再びミカサの方を見るとあの時の目と違って、穏やかな顔で俺の目を合わせた


    エレン「調子良さそうだな?医者は何だって?」


    ミカサ「所々、傷はあるけどもう大丈夫だって。エレンこそ傷は大丈夫なの?」


    エレン「あ、あぁ。俺もそろそろ大丈夫だそうだ。医者が言うには『驚異的な回復力』だそうだ」


    ミカサ「良かった。これよかったら受け取ってほしい」


    受け取った袋の中を見てみると、果物と俺の大好きなチョコレートガルシア味のベン&ジェリーズが入っていた


    エレン「なんで俺の好きな味を?」


    ミカサ「エレンのお母さんが『あの子はこれが大好きだから届けてくれない?』って言ってたから」


    エレン「ありがとな。早速食べさせてもらうよ」
  66. 66 : : 2021/02/13(土) 22:17:02
    俺が先にアイスを食べていると少し気まずそうにミカサが話しかけてきた
    話によるとマルコの葬式はすでに済まされ、奴は警察に全部話して自供したとのことだ
    理由は「失敗したから」と言ったらしいが、意味が分からなかった


    エレン「...なあ、一ついいか?」


    ミカサ「なに?」


    エレン「スタンドってのは一体なんなんだ?」


    ミカサ「.....それはまだ」


    いい終える前にミカサに小指を突きだして「約束」と言った
  67. 67 : : 2021/02/13(土) 23:50:37
    エレン「前に言っただろ『いつか本当のことを言う』って....!なら、今それを使いたい!」


    ミカサ「....そうだとして、何で今なの?」


    理由は色々と頭の中で考えた
    この前のあいつとの戦い、ミカサの姿、そして死んでしまったマルコののことがぐるぐると頭の中で渦巻いていた
    やがて、ミカサに思っていることをつたえた


    エレン「...これ以上、マルコみたいな奴を増やしたくないじゃあ駄目か?」


    ミカサ「...分かった。順をおって説明する」
  68. 68 : : 2021/02/14(日) 01:24:28
    『スタンドの定義』


    ・スタンドは1人につき1体(1種類)である。外見上複数体存在する場合もある


    ・スタンドにはその持ち主である「本体」がいる。殆どは人間だが、人間以外の生物、さらには植物や無機物が本体となる場合もある


    ・スタンドが傷つけば本体も傷つき、本体が死ぬとスタンドも消滅する


    ・スタンドは1体につき1つ特殊能力を持つ。能力は本体の精神的才能に基づき、精神が成長すればスタンドも成長する場合がある


    ・スタンドの姿はスタンド使いでなければ見ることはできない


    ・スタンドは通常の物質をすり抜ける事ができる。そのためスタンドでなければスタンドを攻撃できない


    『スタンドのパラメーターの定義』


    ・破壊力:単純な攻撃力。パンチなどで起こせる破壊だけでなく、スタンドそのものの特殊能力で起こせる破壊も含む


    ・スピード:スタンドの動作速度。移動速度や、能力発動に必要な速度。本体が操る能力である以上は、本体の限界を超えて行動できるスタンドは存在しない


    ・射程距離:本体から離れてスタンドが発動できる限界距離。作中の描写を見るに、Eが2m以下、Dが数m程度、Cが十数m程度、Bが数十m程度、Aが100m以上、といった基準になると思われる


    ・持続力:スタンド能力を発生させ続けられる時間。これが低いと長期戦で苦労する


    ・精密動作性:いかに正確かつ器用な動作ができるかを表す。遠隔自動操縦型は精密動作性を犠牲に破壊力と射程距離を両立させたタイプと言える


    ・成長性:スタンド能力の伸び代。戦闘力とはあまり関係ない。本体の精神力によってスタンド能力も成長する
  69. 69 : : 2021/02/14(日) 23:59:14
    ミカサ「スタンドっていうのは持って生まれた人間が偶然発動するか、この前の矢みたいに、意図的に発動させることができる個人の才能が具現化されたもの...簡単に言うと、超能力みたいなものなの」


    エレン「..じゃあ、それって才能によって能力が違うこともあるってこと?」


    D・O『その通りだ』


    エレン・ミカサ「?!」


    いつの間にか表れたドリーム・オンが会話に参加してきたことに俺とミカサは驚いた
    ドリーム・オンは何ともないようにスタンドについて深く丁寧に教えてくれた


    D・O『本体の才能もそうだが、正確に言えば才能プラス負い目が反映されたものがスタンドだ?』


    エレン「負い目?」


    D・O『「頭が良くなりたい」「運動ができるようになりたい」「好きな人に振り向かれたい」誰しも持つ、自身のコンプレックス...願望も含まれているんだ。あの殺人鬼が典型的なソレだ』


    そういえばアイツは自分の顔に対してコンプレックスを抱いていたような発言をしていた
    アイツの能力『殺した人の外見に変身できる』というのは、ある意味人を殺す才能とコンプレックスが合わさって出来たのかもしれない
    じゃあ、俺は一体....?


    D・O『それはお前が観たいと願ったからだ』


    俺の疑問に返信するようにドリーム・オンは語りかけてきた
    表情は分からないが、その目からは燃えるような情熱がメラメラと表しているように見えた


    D・O『「見る」という行為は何も物理的に見ることだけじゃあない。「先を見る」「運勢を見る」「痛い目を見る」。本来なら目に見えないものを見ようとするのが人間だ。そして、お前は『ソレら』を自分の目で観たいと願ったからこそ、俺たちは「みる」という能力を得たんだ』


    それを言われても実感が湧かなかった
    しかし、ドリーム・オンは『いつか分かる』と言い残して、そのまま消えた
    面会時間が過ぎ、ミカサは「また来るね」と言い帰った
    俺は果物をテーブルの上に置いた後、俺は母さんが持ってきてくれた、スマホにイヤホンを指して音楽を聞き始めた


    エレン「...じゃあな、マルコ」


    今日の選曲はエルトン・ジョンの『Candle in the wind』だ
  70. 70 : : 2021/02/15(月) 11:55:27
    夢?暗くて何も見えないはずなのに、俺は声のする方に目を向けた
    そこには、スタンドを窓や牢屋に配置させ、隅っこでガタガタと震えているダズがいた


    ダズ『おしまいだ...あいつに殺される...』


    『失敗したからだ』


    ダズは信じらないと思いながら顔をあげると、鼻血が止まらなくなっていた
    慌てて扉の方を見ると、スタンドはすでに殺られた状態だった
    あと1mのところでダズは騒ぎはじめた


    ダズ『嫌だ!死にたくない!!もう一度で良い!!チャンスを!!』


    『俺は言ったはずだ。2回目はないと。それなのに失敗してココに隠れている』


    ダズ『違う!!当分住むところを確保するためなんだ!!だから...!!』


    『もう良い。安らかに眠れ』


    その言葉と共に断末魔が部屋中に響きわかったところで意識が晴れてきた
    夢のはずなのに現実に感じるのは、能力のせいなのかもしれない


    『ベヨネッタは持った。残るは....矢だ』


    目が覚めるとひどい頭痛が響いていた
    少しでも紛らわそうと思いながら、スマホのニュースアプリを見た
    そこには、次のようなニュースが写っていた


    『殺人の罪で捕まった、容疑者ダズが獄中で自殺!原因は自身の罪の負い目からか?!』


    それを見た時、俺は確信した
    ドリーム・オンの能力は見るだけじゃあなく、『視る』ことも『観る』こともできると...
    そして、ダズを殺したのは同じスタンド使い
    しかも、この街にいる誰かということが...!
  71. 71 : : 2021/02/15(月) 11:57:22
    ここからはオリジナル満載なので、苦手の人はみなくて結構です!( ノ;_ _)ノ

    ですが、面白くするよう努力します!
  72. 72 : : 2021/02/17(水) 08:31:32
    それから数日後には病院を退院し、当たり前に学校に通えるほど回復することができた
    教室に入って、自分の机に座るとミカサが「おはよう」と挨拶してくれた


    エレン「おはよう」


    ミカサ「元気そうでよかった」


    エレン「あぁ、後でノート貸してくれないか?」


    ミカサ「いいよ」


    今まで味わえなかった友達という関係を幸せに感じながら授業の準備を始めた
    今までは顔で決めつけられたことが多かっただけに、ミカサの俺に対する対応が心にしみる


    ~昼休み~


    案の定、休んでいる間に進んでいたせいで全く授業に集中することができなかった
    今日もサンドイッチを昼食に音楽を聞いていた
    今日のBGMは『Elvis Costello』の『Miracle man』
    今この瞬間俺は誰よりも幸運というのを噛み締めて、サンドイッチを食べていると


    アルミン「エレン!良かった元気だったんだ!」


    エレン「...ああ、久しぶりだな」


    そう、こいつだ
    前も言ったが嫌な奴じゃあない
    むしろ良い奴だが、反応に困ることと不良に絡まれることから、友達になりたくてもなりにくいと思っているのだ


    アルミン「良かったよ~!マルコだけじゃあなくてエレンも僕の前から消えると思ってヒヤヒヤしてたからさ!」


    そう言った後、決まり悪そうに顔を曇らせて悲しい顔をした
    それを振り切るように「隣座るね!」なんて言いながら、持ってきた昼食をテーブルにおいて
    世間話を始めた
  73. 73 : : 2021/02/18(木) 03:02:37
    アルミン「あの殺人鬼が獄中自殺したんだって?被害者にも申し訳がたたないね...」


    エレン「...なぁ」


    アルミン「ん?なにエレン?」


    こいつは昼休みになると真っ直ぐ俺のところに来るが、その理由がいまいち俺には分からない
    これ以上ネガティブになるのも嫌という思いもあって、何気ない疑問をアルミンに聞いてみた


    エレン「前から思っていたけど、なんで俺と関わってくるんだ?普通だったら、こんな奴に関わろうと思わないだろ?」


    アルミン「...エレンは覚えてないだろうけど、一度僕を助けてくれたから...かな?」


    そんな風に言ってくれたが、俺はアルミンを助けた覚えが全然なかった
    いつ助けたのか聞こうとしたら、ジャンがまた俺たちに絡んできた
    後ろを見てみたら、如何にもワルを気取っている少年たちがニヤニヤと笑いながら立っていた


    ジャン「おやおや?見たことあると思ったら、学校抜け出してナイフで刺されちゃったおマヌケさんがいるじゃあないか?」


    エレン「...いい加減にしろよジャン。なんで其処まで俺たちに絡んでくるんだ?」


    ジャン「おいおい、自意識過剰にも程があるぞマヌケさん?ちょっと一緒に遊ぶ金がないから『一応』友人であるお前らからお小遣いを貰いにきたんだぞ?」


    「意味が分からない理由で絡まれるのは勘弁」とジャンに吐き捨てて去ろうとしたら、ジャンの仲間が俺とアルミンの周りを囲んで見下ろしていた
    おおかた、俺の顔とアルミンが他の男子と比べてナヨナヨして気にくわないのだろう
    中学校の時もジャンに似た奴に、絡んでくる理由を聞いたら「顔が気にくわない」という理由で虐められたからなんとなく分かる


    エレン「金が欲しいならバイトでもして稼げよ。今だったらマーケットの中で治験のバイト募集中だったぞ?」


    「おい聞いたかジャン?治験だってよ?なら、道端の男にケツふって俺たちのお小遣い作ったらどうだ?エレン君?」


    ジャン「やめとけよ可哀想だろ?娼婦の息子だって、楽じゃあないだろうしさ?」


    「おいおい!娼婦だって!なら、逆に金払うから喉に直接ムスコをぶち込ませろよ!」


    家族を侮辱されて怒っていないと言われたら嘘になるが、ここで暴れたらアルミンもそうだが母さんにも迷惑をかけることを考え、必死に怒りをこらえていた


    「ん?うわッ!!」


    するとさっきまで普通にあったテーブルが突然、凄まじいスピードで不良に衝突した
    その衝撃に耐えきれず不良は思いっきり頭からガクンと転んでしまった
    さらに当たった衝撃でちょうどジャンと他の不良たちの顔面に昼食の皿が飛んできた


    ジャン「おい!なんだよこれ!」


    「いてっ!押すんじゃあねぇ!!」


    そして最後に、どこからともなくテーブルの足に括り付いていた紐に絡まって転んだ
    顔を吹いて周囲を見ると、他の野次馬が哀れな目でジャンたちを見ていた
    それに耐えきれずジャンたちはそそくさと逃げ出した


    ジャン「クソが!あいつと関わるとろくなことねぇ!!」


    エレン(こっちのセリフだっつ~の)


    アルミン「...す、凄い事故だった...ね?」


    エレン「あ?あ、あぁ。大丈夫か?」


    アルミン「平気だよこれくらい!」


    ニコッと笑うアルミンに安堵しつつ、隣を見たらドリーム・オンが俺に親指を立てて『スッキリしたろ?』と言ってきた
    確かにスッキリはしたが、二度とやるなという意味を込めてドリーム・オンに両人差し指をクロスさせた、バツの形で注意をした


    「...エレン・イェーガー...ねぇ...」


    視線を感じて後ろを見てみたが、そこには心配そうに駆け寄ってきたミカサだけがいた
    けど、ミカサの視線とは違った
    まるで虎がエサを見つけた時の視線を食らったような気分だった


    ミカサ「エレン!アルミン!大丈夫?」


    エレン「あぁ...平気...かな?」


    結局、あの視線の正体を見つけられないまま、昼休みの終了時間のチャイムが鳴ってしまった
  74. 74 : : 2021/02/18(木) 16:26:23
    ~放課後~


    あの後も視線を感じたが見つけず終いで終わってしまった
    ミカサから借りたノートをバックに入れて帰る準備をしていたら、聞き覚えがあるメロディがどこからともなく聞こえてきた


    エレン(あれ?この曲って?)


    ミカサ「どうしたのエレン?帰らないの?」


    エレン「悪いミカサ。少し用事できたから先帰ってくれないか?」


    ミカサ「...分かった」


    ミカサを先に帰らせた後、音の正体を探るため学校の中をうろついた
    かれこれ20分程探しても見つからないから諦めて帰ろうとしたら、またあの鋭く鋭利なナイフの如くのギターソロのメロディが聞こえた


    エレン「音楽室か...!」


    音楽室をそろりと開けてみると小柄で金髪の女子があの『Wolf mother』の『Joker&the thief』をエレキギターで弾いていたんだ
    音源はスマホをスピーカーに繋いで演奏しているが、言葉が出ないほど圧巻されてしまった


    エレン(凄ぇッ!あんなに速く綺麗なギターは素人のレベルを軽く超えてるぞ!!)


    演奏を終え、満足して帰ろうとしたら音楽室から「ねぇ」と一言発した
    しばらく、誰か中に誰かがいたのか?と呑気に考えていたら...


    「チップ代わりに拍手でもくれないのかい?」


    と明らかに外にいる俺に声を掛けてきた
    数秒くらい考え込んだあと、恐る恐るドアを開けて顔を合わせた
    夕日で顔が見えにくかったが、全身を黒で統一させたパンク風なファッションで身を固めているが、特徴とも言える後ろを結った金髪の女子が立っていた


    エレン「えと...その...」


    「別に怒ってる訳じゃあないよ。...ところで...」


    エレン「...?」


    スタスタと俺に近づくにつれて、さっきの演奏と比例した鋭い目が俺をジロッと見つめていた
    なんとなくだけど、ミカサの兄に近い目をしていたからか、内心はビクビクしていた


    エレン「あ、ぁあ。凄かったよ...。久々に『Wolf mother』の曲を聞けて、光栄といつか...。興奮したっていうのが、感想だ...」


    「...そう」



    何とも感じていないような雰囲気を出していたが、よく見ると顔が赤くうつむいているようにも見え、不覚にも可愛いと思ってしまった
    そこからは、会話が続かず気まずい空気を打破するため、「良かったら、また聞かせてくれよ。じゃあな」と言い帰ろうとしたら、不覚にも俺の偶然にも大好きな『Beatles』の『Come together』に反応して後ろを振り向いた


    「...あんた相当音楽好きね」


    エレン「...お前も中々だな」


    何となく趣味が合うような気がして、ギターを見ていたら相手がおもむろに手を差し出してきた
    初めての経験だから、どうすればいいか分からず戸惑っていると「握手」と返答してきた


    「何となくお互い気がしたからさ...ダメ?」


    エレン「...エレン。エレン・イェーガー」


    自分の顔を見ても反応しないのが嬉しくて、がっちりと握手したあと自分の名前を言った
    相手の方も自己紹介をしてくれたが、その顔ニヤリと笑みを見せたのが変に不気味だったのは気のせいということにしておこう


    「私はアニ....アニ・レオンハート」
  75. 75 : : 2021/02/20(土) 14:21:01
    ~帰宅後~

    帰宅して改めてアニの連絡先を見てみると、嬉しくて笑ってしまった。
    今まで音楽が友達みたいな俺が、その音楽を通して友達が増えるというのは、内心嬉しくて仕方がなかった。
    今まで気付かなかったが、アニはジャンと同じ、隣のクラスの2-Bのクラスメイトだと知った。あいつも昔から眼光が鋭すぎて怖がられていて、友達がいなかったという過去があったらしく、俺からも似たような過去を話したら、アニから「やっぱり気が合いそうだね」と言ってくれて、連絡先を交換した。


    エレン(...なんか俺。今までの人生で一番調子良いかも...!)


    なんて考えながらBGMとして『Norah Jones』の『Don't know Why』を聞いていたら、母さんが部屋に入って注意してきた。


    カルラ「いつまでも音楽聞いてるの?明日も学校でしょ?早く寝なさい!」


    エレン「Yes ma'am(了解しました母上)」


    カルラ「それとも、おやすみのキスでもする?」


    エレン「そんな歳じゃあないよ!おやすみ!」


    カルラ「はいはい、おやすみなさい!」


    なんて会話を終えて時計を見ると、既に夜中の11時半を過ぎていたため、スピーカーの音を小さくしてベッドに入り深い眠りについた
  76. 76 : : 2021/02/20(土) 16:19:24
    アニ・レオンハート(17)
    2-Bの生徒で2年生からは目付きの鋭さからジャンと同じ、不良という立ち位置としているが本人は不服と感じている
    現在、絶賛反抗期中で父親とは喧嘩がしばしば
    それの影響か、パンクで身を固めている
    趣味は音楽鑑賞、エレキギター
  77. 77 : : 2021/02/21(日) 21:03:06
    ~次の日~

    目を覚ますとまだ日がカーテンからの光が出ていないことを確認した俺は、まだ夜中なのだと思いベッドに潜り目を閉じた。
    しかし、セットしたはずの時計のアラームが部屋中に響いて眠ることができなかった


    エレン(...時間設定を間違えたな俺。)


    そう思った俺は、時計のアラームを止めて時間をセットしようとしたら、時間は既に朝の7時10分を過ぎていることに気がついた
    一目で勘違いだと思いスマホに手をかけると、スマホも朝の7時10分を過ぎていた


    エレン(何かおかしい...!)


    ゆっくりとカーテンのあるところまで歩き、スタンド使いが襲ってくることを考慮してドリーム・オンを発動させた。
    そして、勢いよくカーテンを開けてみたが外は真っ暗で光が一切見えなかった。
    しかし、よく見てみるとそれは外の暗さじゃあなく、モゾモゾと何かが動いて。


    エレン「?(なんでこんなモゾモゾ動いているんだ?)」


    ドリーム・オンの能力を発動させ見てみると、そこには....

    エレン「うっ!!これは...!!」


    それはカラスの翼と目玉が無数に窓に付いていた。小さい隙間を見てみるとゴキブリやムカデなどの黒い物体が俺の窓全体にくっついて、俺をじっくり見ていた。
    やがて、俺の姿に反応した奴等は『クワーッ!!』という一際大きいカラスの鳴き声に反応して、窓を強くつつき始めた。


    エレン「コイツらまさかッッ...!!」


    D・O『入ってくるぞッ!!!』
  78. 78 : : 2021/02/23(火) 13:05:18
    やがて扉はカラスたちの攻撃に耐えきれず、呆気なく中に入ってきた。ゴキブリやアリなどの小さい虫は壁に這いずりまわり、カラスたちは一斉に突撃し始めた。


    エレン「ドリーム・オン!!」


    D・O『トゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラトゥラ...........トゥラッッ!!!』


    パンチのラッシュで反撃したが、カラスだけでなく周囲にいる虫ですら攻撃に加わり、ラッシュが追い付かなくなってきた。
    部屋から出ようとドアノブに触れようとしたが、ドアノブにはムカデが俺を待っていたかのように歯を見せてきた。


    エレン(おいおいおいおい...!なんだよその新聞紙でゴキブリを殺す人間みたいな目はよ....ッ!?)


    D・O『トゥラッ!!』


    ドリーム・オンが俺を守るためにムカデを殺したが後ろからは既に大量の生物が待ち構えていた。『カァーッ!!』またあのブサイクなリーダーガラスが命令したのか、俺の方に突進を始めた。
    しかし、虫やカラスたちは俺の横を素通りして、大事なCDとレコードを置いた棚や机のほかに、ベッドの裏まで漁りはじめた。


    エレン「...?(これは...?)」


    最終的になにもせず部屋から出て、俺とドリーム・オンだけが残っていた。盗まれた(?)形跡がなくとりあえずホッと胸を撫で下ろした。あれもスタンド使いである可能性を考え、ミカサに部屋の写真を撮りメッセージとともに送信した。


    エレン「...ん?」


    さっき殺したはずのゴキブリがまだ鳴いていた。よく聞いてみると人の言葉を話しているように感じ耳をすますと


    『矢...矢...矢を手に入れないと...』


    明らかに人間の声で話していた。
    この街は何かがおかしい。

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