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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

苗木「超高校級の文化祭?」

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  1. 1 : : 2014/01/02(木) 19:58:41
    明けましておめでとうございます。
    オール明けの明けましてになりますが、よろしくお願いします。

    今回はなんと!あのベータ氏との共同ssになります。
    打ち合わせはすでにすんでいて、大まかな筋は決まっています。

    書き方は
    ・1レスずつ交互に。
    ・どんな無茶ぶりも返す。
    ですw

    それではベータ氏に繋ぎます!
  2. 2 : : 2014/01/02(木) 20:05:39
    新年明けましておめでとうございます!ベータです!

    『あのベータ氏』と言われましても…誰?ってなると思いますが気にしないでください(笑)

    初投稿から二週間で風邪は不治の病さんに声をかけてもらえて、興奮が覚めないまま書きます!

    家族に睡眠妨害をされて現在大変ですが頑張っていきますので是非読んでください!

    とりあえず、自分から投稿していきたいと思います

  3. 3 : : 2014/01/02(木) 20:09:47

    石丸「そういえば、そろそろ文化祭の準備期間だな!」

    一年生
    木々が赤く染まり衣替えの季節である 秋
    そんないつもと変わらない、超高校級に囲まれる異常だけど平凡な1日が幕を閉じようとしていたホームルーム

    そんなとき石丸君がそう発言した…

  4. 4 : : 2014/01/02(木) 20:16:25
    苗木「そっか…もうすぐ文化祭!」

    僕たちの文化祭は、いわゆる『普通の文化祭』ではない。
    希望ヶ峰スレでは『超高校級の文化祭』なんて呼ばれてる。
    それはそうだろう。なんせ、超高校級の才能達が行う文化祭だ。普通なわけがない。

    石丸「うむ!それにともなって、クラスの出し物を決めなくてはならない!」

    クラスの出し物。
    クラス、の、出し物である。

    舞園「そうですね。個人の出し物はもう決まってますから」

    隣の席で舞園さんが助け船を出してくれたが、そう、任意だが、個人での出し物もOKとなっている。

    石丸「うむうむ!それで、何かいい考えはないか!?」

    葉隠「はいはい!」

    石丸「葉隠くん!なんだね?」



  5. 5 : : 2014/01/02(木) 20:31:59
    葉隠「占い喫茶だべ!」

    苗木「それってどうやつなの?」

    葉隠「基本は飲食店なんだ…けど会計のとき強制的に占うんだべ」

    苗木「…いくら?」

    葉隠「普段は十万だがマケにマケて99980円だべ!!」

    朝日奈「ダメに決まってるよ!アンタ何言ってんの!」

    葉隠「チッ。今年こそイケると思ったのに…」

    苗木(そういえば、葉隠君今年で4回目なんだよな…)

    大神「ふむ…しかし飲食店は良いかもしれないな…」

    朝日奈「だよね!だよね!ドーナツ喫茶!」

    他のみんな(…言うと思った)


    江ノ島「あー飽きた、つまんね……あっ良いこと思い付いた…」

    戦刃(良いこと?)ビクッ

    江ノ島「おい石丸!良い意見があるぜ!!」

    石丸「江ノ島君!なんだね?」
  6. 6 : : 2014/01/02(木) 20:41:02
    江ノ島「へっへっへっ…」ゴソゴソ

    石丸「…ん、それはなんだね」

    江ノ島「SM喫茶!!」

    みんな(!!)ざわざわっ

    石丸「な…不純異性交遊だ!」カァーッ

    江ノ島「顔赤くしてるくせにー」

    桑田(おいおい…このクラスには超高校級のギャルと超高校級のアイドルがいるんだぜ……最高だろ)ヒソヒソ

    大和田(朝日奈もだ…これは是非やりたかった)ヒソヒソ

    桑田・大和田「はぁーーーっ」

    石丸「た、ため息をやめたまえ!」

    江ノ島「じゃー聞くけどさー、他に面白い案あるの?なかったらSM喫茶だよ!?」

    石丸「みんな全力で考えるんだ!」

    朝日奈「ド、ドーナツ喫茶を…」

    石丸「くっ…(これが一番いい案なのか?)」

    セレス「よろしいですか?」

    石丸「! 言ってくれ!」

    セレス「餃子喫茶…ですわ」

    石丸「なんでみんな喫茶なんだ!そんなに喫茶が好きなのか!」

    山田(このままSM喫茶ですな)

    石丸「頼む!他の案を出してくれ!なんでもいい!」







  7. 7 : : 2014/01/02(木) 21:35:21
    十神「フッ。愚民どもが騒々しい。」

    十神君は、読んでいた本から目を離しそう言う

    大和田「んだと!コラァ!」ガタッ

    十神「黙れ、プランクトン」

    大和田「アアンッ?!」ブチッ

    不二咲「お、大和田くん!こらえて」

    大和田「……おう、悪かった」スッ

    江ノ島「ねえ、そんな風に言うならアンタなにか意見あんの?」

    十神「無い」

    桑田「無いのかよ!」

    十神「だが、お前ら…特に男!」

    苗木「…なに?」

    十神「奇抜なSM喫茶の衣装を見て、鼻の下を伸ばしているが、貴様らは何をする気なんだ?裏にまわり料理が出きるのか?」

    大和田「…言われてみれば」

    葉隠「ひょっとして…結局SM衣装を着るのは、俺たちになってたんじゃ…」

    桑田「あっぶねぇー!また江ノ島の罠かよ!」

    江ノ島「…バレちったかー、つまんねぇの、折角衣装持ってきたのに、」

    江ノ島「それにしても、アンタもアタシの出した衣装見てたんだね」

    十神「」

    朝日奈「…変態!」

    十神「何がだ!他の男も見ていただろう!」

    朝日奈「なんか、こそって見てる感じがヤラしいんだよ!」

    腐川「きぃー!白夜様と口論出来るなんて……羨ましい!」

    十神「お前は黙っていろ!!」

    石丸「よし!SM喫茶は、完全にダメなことが証明されたな!」

    苗木(相当嫌だったんだね…)

    石丸「それでは、なに喫茶にするか決めよう!」

    霧切「待って」

    苗木「霧切さん、どうしたの?」

    霧切「そもそもなんで喫茶店という枠組みに囚われているのかしら?」

    霧切「他にも、お化け屋敷や劇なんかがあるんじゃない?」

    みんな(…あっ)

    朝日奈「うーん…お化け屋敷は怖いから嫌だなぁ」

    葉隠「この場合朝日奈っちは驚かす側だから怖くないはずだべ…」

    石丸「しかし劇か……皆で協力し!1つの作品を作り上げる!素晴らしい!」

    山田(うーん、メイド喫茶も良いかもしれませんな……グフフ)

    石丸「みんなの意見を聞かせてほしい!どうだね?」

  8. 8 : : 2014/01/02(木) 22:01:07
    十神「ま、さっきの案よりはマシだな…」

    腐川「だ、台本くらいなら書いてやってもいいわよぉ…」

    不二咲「うん!面白そうだよぉ」

    舞園「はい!とてもいい案だと思います!」

    桑田「! 俺も俺も!いいと思うぜ!」

    大和田「あっ!てめぇ!俺も賛成だぜ兄弟!」

    苗木「…うん!みんなでやったら、楽しそうだね!」

    石丸「よし!決まりだ!」

    黒板に書いてある「劇」の文字に、大きく丸がされた。

    石丸「よぉーし!早速練習だ!」

    葉隠「まだ何も決まってないべ…」

    石丸「む…」

    苗木「桃太郎とか…どうかな?」

    みんな(ふ、ふつ~…)

    石丸「うむ!実に学生らしい!それで決まりだ!」

    腐川「ちょ…ちょっとぉ…台本が…へっくし!」

    ジェノ「ゲラゲラゲラ!何この空気!」

    石丸「…とりあえず、練習だ!」

    こうして、僕たちは台本も役決めもないまま、発声やら何やらを練習した…。

    石丸「大和田くん!当日は髪を切るように!」

    大和田「うるせー!それは関係ねぇだろ!」

    石丸「江ノ島くん!練習中に化粧はやめたまえ!」

    江ノ島「えー、これから仕事なんですけど!」

    石丸「戦刃くん!話し合いの時はどこにいたんだね!」

    戦刃「…ずっと天井に張り付いてて……」

    江ノ島「あ、苗木は木の役だからそこに立ってて」

    苗木「僕は木の役なの!?練習しなくてよくない!?」

    江ノ島「いや、桃太郎に試し斬りされたり…」

    苗木「桃太郎は辻斬りか何かなの!?」

    舞園「あ、私苗木くんの木の役、少し見てみたいです」

    苗木「僕はそんなに木が似合うの!?」

    石丸「苗木くん!なんでしゃべっているんだ!」

    苗木「僕はもう木の役固定!?」


    うーん…それにしてもみんな僕のことを木の役とか言って、自分たちで楽しんでるみたいだけど…こんなことで、大丈夫かな?




    ………そしてやってきた…『超高校級の文化祭』当日!!


  9. 9 : : 2014/01/02(木) 22:20:19
    苗木「ぶらぶらまわってみようかな。僕はしてないけどほとんど皆個人の出し物でいないし…」

    苗木「はぁ…僕は木の役だから、ろくに劇の練習に参加させてもらえなかったなぁ…折角の文化祭なのに……」

    苗木「あっ、こんな沈んでるなんて僕らしくないや!よしっ、みんなの出し物を見てまわろう」


    山田「おーい!苗木誠殿ー!」

    苗木「ん?あれは山田くんと…腐川さんだ!」

    腐川「…地味で悪かったわね」

    苗木「ご、ごめんそういうつもりで言った訳じゃないんだ…」

    苗木「それで、2人とも何してるの?」

    腐川「見ればわかるでしょ、本を売ってるのよ」

    苗木「どんなの?」

    山田「ふっふーん!よくぞ聞いてくれました!」

    腐川「私は純愛小説で、こ、こいつは、いかがわしい本よ」

    山田「いかがわしいとは、何事?!」

    山田「僕の作品には愛が詰まっている!!そんな文字だけの本に負ける気がしませんなぁ!」

    腐川「なんですってぇ!」

    山田「それなら、勝負といきましょう!」

    腐川「良いわよ!売り上げで勝負よ!」

    腐川「というわけで、買いなさいよ!」

    山田「買ってくださいまし!」

    二人「「あれ?」」


    苗木「…触らぬ神に祟りなしだよね」タッタッタ

    その後、鋏を持った殺人鬼が大暴れし、勝負が台無しになるとはその時の僕には知るよしもなかった…

    苗木「よーしっ、次はどこ行こうかな!」
  10. 10 : : 2014/01/02(木) 22:35:50
    大和田「おうっ苗木じゃねーか」

    苗木「あ、大和田くん!」

    大和田「俺はバターを売ってるんだ!一つどうだ」

    大和田の前に、大和田がパンを持っている表紙の、『大和田バター』が売られていた。

    大和田「さっき江ノ島が買ってってよ!ホットケーキにするらしいぜ!」

    苗木「あはは…じゃあ一つもらおうかな」

    大和田「おうっ!まいど!」

    ーーーーーーーーーー

    苗木「はぁ…勢いで買っちゃった。大和田くんやっぱり髪は切ってなかったな…」

    小泉「いらっしゃい。安いっちゃ安いよ」

    左右田「いやいや!安いですよ!思い切った値段設定ですよ!」

    苗木「あ、2人はなにしてるの?」

    小泉「左右田と協力してね、カメラを作ったの。それを売ってるんだよ」

    左右田「なかなかいいものが作れたぜ!インスタントだけどな」

    小泉「思い出に、どう?」

    苗木「じゃあ…もらうね」

    ーーーーーーーーーー

    苗木「カメラか~。これはいい買い物かもね」

    田中「フハハハハ!俺が自ら育てた…牙獣の好む太陽の種だ!」

    ソニア「ハムスターが大好きなのはひまわりの種ですわ!皆さん買っていってください!」

    苗木(こ、これは見つかりたくない…)

    田中「待て、パーカーの民よ」

    苗木(パーカーの民!?僕じゃありませんように僕じゃありませんように)

    ソニア「苗木さん!行かないで!」

    苗木(僕だったー!)

    ソニア「ほら!ハムスター好きでしょう?」

    苗木「ハムスターは好きだけど…飼ってないからなぁ…アハハ」

    田中「貴様ら人間が食べても美味だがな!」

    苗木「えぇ…」

    田中「…何を決めかねているのだ」

    ソニア「ええ、1択ですわ」

    苗木「…………買います」

    ーーーーーーーーーー

    苗木「あぁ…僕は案外扱いやすいのかも」

    苗木「あっ、あれは…」

















  11. 11 : : 2014/01/02(木) 22:56:07
    葉隠「おーう、苗木っちー!」

    苗木「げっ、葉隠君か…」

    葉隠「どうだ、俺の占いは!今なら三割引きだべ!」

    苗木(聞こえない聞こえない聞こえない!心を鬼にしろ苗木誠!)スタスタ

    ――――――――――

    苗木「ふう、やっと撒けたよ…まさか追いかけてくるとは…ん?あれは…」

    九頭竜「いらっしゃい!どうだ俺のリアルなモデルガンは?」

    戦刃「おおー!」キラキラ

    僕の目に写ったのは九頭竜君の前に敷き詰められた“自称”リアルなモデルガンとその銃をキラキラしながら見つめる戦刃さんだった…

    苗木「って、なにやってるの?!」

    九頭竜「ん、苗木か。いらっしゃい、一つどうだ?安くしとくぜ」

    苗木「九頭竜君…銃刀法違反って知ってる?」

    九頭竜「ああ、知ってるぜ?」

    戦刃「大丈夫だよ?これ実弾は発射できないから」

    苗木「あっ、そうなんだ」

    九頭竜「で?どうするんだ?勿論買うよな?」

    苗木「……はい。」

    戦刃「今月のお小遣い…」ウウッ

    ――――――――――

    苗木「…いらない物ばかり増えてる気がする」

    苗木「うーん、押し売りをしない優しい人の所に行こう!うん、そうしよう!」

    苗木「ん?、あれは…」

  12. 12 : : 2014/01/02(木) 23:14:17
    花村「いらっしゃいいらっしゃーい!」

    豚神「この肉じゃが!箸が止まらない!これに比べたら俺が食っていた肉じゃがは豚の餌だ!」

    苗木(あ、美味しそう…)

    花村「やぁ苗木くん!僕の肉じゃがを召し上がれ!」

    なんて美味しそうな匂いだ!
    僕はお金のことなんか忘れて…

    苗木「わぁ!いただきます!」

    パクパクモリモリ…

    豚神「おかわりだ」

    花村「うん!いいよー!」

    苗木「ふぅ、ごちそうさま」

    花村「じゃ、お代をいただくよー!」

    苗木「お代!?しまった!お金がもうあんまりないんだ」

    花村「体で」

    苗木「え?」

    花村「体で」

    苗木「」

    豚神「…残念だが、金もないのに食べたお前が悪い」

    苗木「アッー!」

    ーーーーーーーーーー

    苗木(僕の処女…僕の処女…!)ガタガタブルブル

    罪木「ふぇ!?苗木さん!お顔が悪いです!」

    苗木「つ…罪木さん…助けて…」

    罪木「ふゅぅ。とりあえず、保健室に行きますねー!」

    保健室

    罪木「どこが悪いんですか?」

    苗木「お尻…」

    罪木「え?」

    苗木「お尻……」

    罪木「…!もしかして!」

    シャッ!
    と、勢いよく開かれたカーテンから…ベッドで寝ている終里が姿を現した。

    終里「うーん…うーん…」

    罪木「…もしかして、花村さんの肉じゃがを食べたんですかぁ?」

    苗木「うん……あぁ……お尻が…」

    罪木「…お金、払わなかったんですねぇ…。終里さんもですぅ…」

    苗木「あぁ…花村くん捕まってくれればいいのに…」

    罪木「と、とりあえず!お薬出しておきますぅ!」

    ーーーーーーーーーー

    苗木「文化祭でものすごい体験をしちゃったよ…」

    朝日奈「おっ!苗木ー!」

    苗木「あ、朝日奈さん!」

    大神「苗木…一つどうだ」

    苗木(大神さんはプロテインコーヒー…か)

    朝日奈「私はこれ!たこ焼き!」

    苗木「え!?ドーナツは!?」

    朝日奈「あれはねー、クラスでやるつもりだったから!えへへー」

    苗木(あくまでクラスにこだわったんだ…)

    苗木「それにしてもこのたこ焼き、大きいね(朝日奈さんの胸みたいに)」

    朝日奈「朝一泳ぎしてとってきたんだー!」

    苗木(朝日奈さんは漁船!?)

    大神「さすがに無茶とは思ったのだがな…この通りだ」

    苗木(超高校級どころじゃないよ…)

    朝日奈「あ、お金はいらないよ!だから食べていって!」

    苗木「え?ほんとに?」

    大神「無論だ」

    苗木「わ、やった!ありがとう!」

    ーーーーーーーーーー

    苗木「あー美味しかった!」

    苗木(まだお金はあるけど…)

    石丸「僕が作った風紀ビデオを視聴覚室で上映中!」

    苗木(あれは見る気しないし…。あ、あれは…)



  13. 13 : : 2014/01/02(木) 23:45:05
    学園長「やあ…」ハァ

    苗木「あっ、学園長。どうしたんですか?」

    学園長「響子が…」

    苗木「ああ…」

    学園長「あっ、それはいいとして、お父さ…響子の祖父に気を付けてくれ」

    苗木「なんで、ですか?」

    学園長「君のことを探している。見つかったら命がないと思った方がいい…」

    苗木「ええ?!」

    学園長「それでは、健闘を祈る」ダッ

    苗木「え?…どうゆうことなんだ?」ポツーン

    霧切「なに廊下で突っ立っているの?」

    苗木「あ、霧切さん…実はさ君のお祖父さんが僕のことを探しているらしいんだ」

    霧切「お祖父様が?!」

    苗木「うん。」

    霧切「本当は一緒に行動したかったけど、それなら離れた方が良いわね…じゃあ苗木君…健闘を祈るわ」ダッ

    苗木「ええー?!……全く親子だなぁ」クスッ

    ――――――――――

    ガヤガヤザワザワ

    うわっ、人がかなり集まってるけど…なにがあるんだ?

    狛枝「やあ」

    その人だかりの中心に居たのは、トランプゲームをしている狛枝君と、セレスさんだった

    苗木「なにをしているの?」

    セレス「私たちのする賭け事の勝敗をめぐった賭け事ですわ」

    狛枝「僕なんかが超高校級のギャンブラーである彼女に勝てるわけないけれど、それでも僕だって超高校級の幸運だからね。簡単に負けるつもりは無いよ」

    苗木「結局負けるんだね…」

    セレス「それでは、皆さん賭け終わりましたか?レートは1,5倍です。」

    狛枝「苗木君も…どうだい?」

    苗木「じゃあ…セレスさんに100円」

    セレス「あら?ありがとうございますわ」

    周り(おいおい、超高校級の幸運がギャンブラーに賭けたぞ!)

    周り「俺らもギャンブラーに500!」「俺は千円だ!」

    ………………

    …………

    ……

    セレス「フルハウスですわ」ニコッ

    狛枝「…ロイヤルストレートフラッシュだよ!」バッ

    周り「」ギロッ

    苗木(周りの視線が痛い…)

    僕はそそくさと二人の居た教室をあとにした

    ――――――――――

    弐大「マッサージじゃあぁぁぁーーーー!!!」

    苗木「オトコニカラダサワラレルノコワイ」ガクガクブルブル

    ――――――――――

    苗木「僕としたことが、凄く後ろ向きになってた!」

    苗木「ん?あの二人は?」

  14. 14 : : 2014/01/03(金) 00:12:52
    七海「あ、苗木くん」

    不二咲「僕たちのところに来てくれたんだねぇ」

    苗木「2人とも!何をしてるの?」

    七海「プログラマーvsゲーマー!超高校級のゲーム対決…だよ?」

    苗木「え?面白そう!人も多いみたいだし…」

    不二咲「僕は即席で編み出したチートコードを使うよぉ」

    七海「なら私は公式のチートを」

    ???「そんなんチーターや!」

    苗木「誰だ今の」

    ーーーーーーーーーー

    苗木「あー面白かった!ゲームになってなかったけど…」

    廊下を歩いていたら、ポスターが目に入った。
    よく見たら、至る所に貼ってあるようだが…。

    苗木(これは…?)

    『澪田×桑田。2人の田が表現する壮大な歌とギターの世界は体育館にて!~来ないと君にも届いちゃうかも?~』

    苗木(恐ろしい!そしてセンスない!体育館だけは行くのやめよう…)

    舞園「だめですよ。体育館は私もライブするんですから」

    苗木「わ、舞園さん!いきなりエスパーってるね!」

    舞園「ふふ、最も私のライブはもう終わっちゃいましたが」

    苗木「え!?ごめんね…僕の卒業式で時間が…」

    舞園「いいんです。次は私が苗木くん1人のためだけにライブしますから」ニコッ

    ファン<あ、舞園ちゃんなり

    ファン<むむっ!男と話してるなりー!許せんなり!

    苗木(気まずい…)

    舞園「あ、それじゃあ行きますね!」タッタッタッ

    苗木(うわぁ…気を使わせちゃった)

    西園寺「おにぃ!見てたよ!」

    苗木「あっ!西園寺さん!?」

    西園寺「…ヘタレだね」クスクス

    ロリコン<あ、あれは西園寺ちゃんなり

    ファン<あの男たらしすぎなり。許せん

    ロリコン<なんですと!オシオキなり

    苗木(オシオキならさっきお尻にされたけど…)

    西園寺「ねぇおにぃ!なんか買ってよ!」

    苗木「えぇ!?どうしよう…お金もあんまりないし」

    十神「愚民が…金の管理もできないとは」

    苗木「あれ?十神くん…」

    十神「使え。返さなくていい」バサッ

    苗木「…こんなに!?なんだか悪いなぁ」

    十神「たかが50万だ。小遣いにもならん」

    苗木(あぁ、感覚が…)

    十神「じゃあな、俺は行く」ザッ

    西園寺「辺古山おねぇの店いきたいー!いきたいー!」  

    苗木「うん…じゃあ行こうか」
  15. 15 : : 2014/01/03(金) 00:50:21
    苗木(もっと早く十神君に会っていれば…僕の純潔は………)トボトボ

    辺古山「いらっしゃい!」

    苗木「うわ、ここにはなにが売ってるの?」

    辺古山「もこもこでもふもふな物だ!」

    苗木「あ、人形だね!お金にも余裕あるし二つ貰おうかな」

    辺古山「ダメだ!」

    苗木「え?」

    辺古山「このもふもふには、指一本たりとも触れさせない!」

    苗木「え、売り物だよね?」

    辺古山「ああ。」

    西園寺「やばいよ!完全に頭のネジぶッ飛んでるよ!」

    苗木「ええ…どうしたら良いの?」

    辺古山「そうだな…欲しければ私を倒してからにしろ!」スッ

    苗木「いやいや、勝てるわけないよ!竹刀をしまって!」

    辺古山「冗談だ…これとこれだな」スッ

    苗木「あはは、ありがとう」(苦虫を噛み潰したような顔をしている…)

    西園寺「ねえねえ、その人形どうするの?さっきのアイドルにあげるの?」

    苗木「いや、一つはこの学園のどこかにいる妹に渡す分で、もう一つは…ハイっ」スッ

    西園寺「良いの?」

    苗木「うん、そのために買ったようなものだしね」ニコッ

    西園寺「わーい!苗木おにぃ大好きッ!」ダキッ

    苗木「だから、年下なんだって…」(抱きつかれても、無いからなぁ…全く)


    トントン


    苗木「はい?」

    老人「さっきのやり取りを聞く限りだと君が苗木誠くんかい?」

    苗木「はいそうですけ―」

    バタンッ

    僕は言葉を最後まで言い切れなかった。
    何故なら、僕は気づかぬうちに仰向けにされマウントをとられていた…

    老人「貴様かッ!響子をタブらかしている若造わ!」

    苗木「ええっと、なんのことですか?!」

    その時、僕はあることを思い出す。

    学園長の言っていた、僕を探している霧切さんのお祖父さんの話を

    そして、男に体を触れられることにより記憶の底に封印したトラウマを…

    苗木「うわぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」ブンブン

    老人「ぬう!こんな華奢な小僧のどこにこんな力が?!」

    僕は、老人の拘束を振りほどき精一杯逃げた。

    ――――――――――

    苗木「あっ、メールが来てる…こまるからだ」

    お兄ちゃんへ、
    今体育館前にいるんだけど、そろそろ田コンビのライブが始まるらしいから一緒に聞こう!
    こまるより


    苗木「あぁぁぁ?!」ピポパポ

    『ただいま留守にしております。ピーッという発信音の後に…』

    苗木「あっ、まさかこまるのやつ電源切ったのか?!」


    九頭竜「やばいやばいやばいやばい!忠告しとくべきだった!」

    苗木「九頭竜君…どうしたの?」

    九頭竜「妹の野郎が、澪田のライブに行ってやがんだ、なんとかして連れ戻さないと…」

    苗木「電話は、繋がる?」

    九頭竜「いや、体育館に入って電源切ったんだろう…」

    苗木「実は、僕も妹が中にいるんだ!」

    九頭竜「そうか。……おい、オメェ男だよな?」

    苗木「もちろんだよ!」

    九頭竜「妹のピンチ…男ならどうする?」

    苗木「助けに行くに決まってるよ!」

    九頭竜「よし、まだ始まってねぇようだし!行くぞ!」ダッ

    苗木「うん!」ダッ





  16. 16 : : 2014/01/03(金) 01:03:43
    妹の危機を救う為ッ!今ッ!男たちは体育館に居たッ!

    苗木(どこだ…どこにいるんだ!?)

    九頭龍(妹にあの歌はまだ早ぇ!悪影響が出ちまう!)

    しかし…この世は妹を思う兄たちに優しくない。

    澪田「みんなー!来てくれてありがっとすー!」

    桑田「すっげーきてんじゃん!うれしいぜ!」

    九頭龍(! もうそんな時間なのか!?)

    苗木(すっげーきてるから妹が見つからないよアポ!)

    澪田「じゃあ…歌いますね!澪田唯吹と」

    桑田「桑田11037(芸名)で!」

    澪田&桑田「「ふわっふわ時間!」」

    苗木(ギリギリだー!!相変わらず澪田さんは!!)

    澪田「君を見てると…ワラ人形ZUKI☆ZUKI」

    苗木(始まったー!!二つの意味でこまるー!!)

    こまる「あっ!おにいちゃ~ん!」

    苗木「わっ!こまる!よかった!はやくここをでよう!なんか買ってあげるから!」

    こまる「えぇ~ライブみたいのに~」

    苗木「いいの!どうせ誰かが録画してるから!」

    苗木(よしっ!なんとかこまるは助けたぞ!だけど、九頭龍くんは…?)

    一方、

    九頭龍(うぉー!歌が始まったのに妹がみつかんねぇ!)

    澪田「お気に入りの…ワラちゃん抱いて…今夜も…牛の刻…」

    桑田「ポーゥ!」

    九頭龍(合いの手下手すぎんだろ!!)

    九頭龍「くそー!妹ー!!」

    その声は田コンビによって打ち消され、誰にも聞こえることはなかった…。



  17. 17 : : 2014/01/03(金) 01:26:39

    ――――――――――

    苗木「ふう、外に出れた…」

    こまる「それでお兄ちゃん!ホントになんでも買ってくれるの?」

    苗木「ああ、うん。なんやかんやで50万円あるから」バサッ

    こまる「うわっ、あれだね!リッチだね!」

    苗木「あ、それとこれ!」スッ

    こまる「これは…人形だね」

    苗木「うん!」

    こまる「これ、お兄ちゃんのお金で買ったの?」

    苗木「うん。そうだよ?気に入らない?」

    こまる「ううん、嬉しいよ…凄く嬉しい。ありがとね」

    苗木「あはは、喜んで貰えてなによりだよ。」

    日向「おーい!」

    苗木「あ、日向くん」

    こまる「こんにちは」

    日向「苗木と隣にいるのは、お姉さんか?」

    苗木「…妹だよ」

    日向「……すまん」

    苗木「ところで、日向くんは何してるの?」

    日向「予備学科は、クラスの出し物がないからなぁ。それに個人の出し物をだす技量も俺にはないし…」

    苗木「大丈夫だよ…僕だって似たようなものだよ……」

    こまる「お兄ちゃんのクラスは何するの?」

    苗木「劇だよ…」

    日向「狛枝たちと同じか…」

    苗木「へぇ、狛枝君たちも劇するんだ」

    日向「ああ、必ず見に来るようにって、会うやつ皆に念を押された」

    苗木「あはは、大変だね…」(みんな僕には言ってくれなかったな…)

    こまる「ねえねえ!お兄ちゃん?お兄ちゃんは劇で何の役するの?」

    苗木「木だよ」

    日向「気?スタンドみたいなものか?」

    苗木「いや、森に生えてる方だよ」

    こまる「ふふっ」クスクス

    日向「あっはっはwwwww」

    苗木「ひどいよ!笑うなんて!」

    日向「悪い悪い…お前も大変だなww」

    こまる「必ず見に行くからね!」

    苗木「たぶん、この名前のせいなんだろうな…」トホホ

    苗木「…あ、そろそろ集合の時間だ…またね!2人とも」ダッ

    僕は走る。木のリハーサルをするために自分の教室へ!

    苗木誠

    所持品
    大和田バター
    インスタントカメラ
    ひまわりの種
    リアルなモデルガン
    現金五十万円


  18. 18 : : 2014/01/03(金) 01:43:22
    苗木は勢いよく教室の扉を開けた。
    中ではすでに、全員が自分の衣装に着替えていた。

    苗木「僕が最後か…ごめんね」ハァハァ

    石丸「主役が遅刻なんて、困るぞ!」

    苗木「!?」

    石丸「ほら、桃太郎の衣装に着替えるんだ!」

    苗木「ちょ、ちょっと待ってよ!僕は確か木って…」

    石丸「木…?僕はそんなこと言ってないが?」

    苗木「」

    江ノ島「ごめんハメた」

    苗木「この軽さ…警察は不必要だよ…」

    石丸「さ!体育館に行くぞ!お客様が待ってるからな!ハッハッハッ!」

    苗木「いや、僕は笑えないけど…」

    石丸「ん?そんなことは忘れろ忘れろ忘れろビーム!」

    苗木「知らなかったものは忘れようがないよ!?」

    大和田「さすがだぜ兄弟!」

    苗木(あ、僕の扱い木以下だ)

    なんやかんやで、僕たちは体育館に向かった…!

    石丸「皆さん!今回は僕たちの劇に来てくれてありがとうございます!存分に楽しんでいってください!」

    パチパチパチ…

    苗木(木から桃太郎…島耕作もびっくりの大出世だ!台詞もなにもまったく知らないけど!)


    ブゥーーーーーー…

    上映開始のアナウンスが鳴った。

    観客の拍手が、僕たちの緊張を膨らませる。

    苗木(よし…がんばろう!)


  19. 19 : : 2014/01/03(金) 02:01:06


    江ノ島『むかーしむかーしあるところに、お爺さんとお婆さんが住んでいました』

    苗木「ナレーターは、江ノ島さんか…」ボソッ

    大和田「よっしゃあ!山へ芝刈りに行くぜ!」

    石丸「そうか!それじゃあ僕は川へ洗濯に行くぞ!」

    苗木「ちょっと待て」

    舞園「わっ、苗木君堪えてください!」

    霧切「ええ、貴方はまだ木の中よ」

    苗木「桃じゃないの?!」

    江ノ島『おばあさんが、川で洗濯しているとドンブラコドンブラコと大きな大木が流れてきました。……それをお婆さんは華麗にスルーしました。』

    苗木「え?」

    石丸「えっ?」



  20. 20 : : 2014/01/03(金) 02:12:27
    江ノ島『大木を無視したお婆さん!年と共に好奇心も失ってしまいました。大木に興味なんてあるわけがありません』

    石丸「…」

    苗木(大木に興味があるのは彼岸島くらいじゃないかな…あれは丸太だけど)

    江ノ島『…それが悲劇の引き金とも知らず、お婆さんは、洗濯物を洗い続けます。機械のように、ただ黙々と』

    石丸「……」

    苗木(石丸くん全然しゃべってないよ…)

    江ノ島『やがて、川からは、どんぶらこ、どんぶらこ、と大きな桃が流れてきた…ように見えますが、山田くんです。もう一度言います。山田くんです』

    山田「川の流れのようにぃ~」

    石丸「!?」

    苗木(こ、これも台本と違うの!?)

    山田「ゆ~る~や~かに~」

    石田「…はっ!山田くん!しっかりするんだ!」

    山田「寒い…寒いよ」

    江ノ島『山田を救出したお婆さん。早速家に帰って割って食べようとしました』

    苗木(お婆さん鬼!?)

    石田「うぅ…じいさんや、おるかのぉ?」

    シーン…

    石田「…じいさん?」

    江ノ島『なんと、さっきの大木は、大和田おじいさんの頭だったのです』

    苗木(!?)

    江ノ島『おじいさんが帰ってくるわけがありません。目の前で見殺しにしてしまったのですから』

    苗木(急に重ーー!!)

  21. 21 : : 2014/01/03(金) 02:28:55
    山田「……僕は見ました、絶望の手先の仕業です!」

    石田「そんな、なぜ兄弟が……うおおおおおお!!!!」

    山田「ひぃ!さっきから思ってたけど覚醒してる?!」

    石田「許さねぇ!絶望め……俺が跡形もなく消し去ってやる!」

    山田「そうですか……」

    江ノ島『そのとき、石丸…もとい石田は知りませんでした。既に絶望の手先は眼前にいることを…そう山田は絶望の手先だったのです!』

    山田(へ?)


    苗木(いきなりのクライマックス?!僕の出番は?!)


  22. 22 : : 2014/01/03(金) 02:41:48
    石田「うおおおおおおお!!どこだぁぁぁあ!!」

    江ノ島『手先を探し回る石田の前に、現れたのは…』

    戦刃「わんっわんっ!」

    江ノ島『残念な犬…残犬でした』

    戦刃「わんっわんっ!アオーン!」

    石田「お前!俺についてこい!」

    戦刃「アオーン!」

    苗木(僕は!?)

    江ノ島『続いて現れたのは…』

    桑田「うきうきーっ!」

    江ノ島『アホ猿でした』

    桑田「うきーっ!(んだとてめぇアホアホアホ!)」

    石田「誰がアホだ!」

    桑田「うきっ!!(こいつ…俺の心を!)」

    桑田「うきうきっ!(一生ついてくぜ!)」

    石田「っしゃいくぞ!」

    江ノ島「そして次に現れたのが…」

    苗木(僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕)

    江ノ島『キジでした』

    苗木(普通ーー!今までが普通じゃないのにここは普通ー!)

    霧切(キジってどう鳴くのかしら…)

    石田「おいてめぇキジ!なんかしゃべれや!」

    霧切(キジ…キジ…)

    霧切「コケコッコォーー!」

    石田「いい声だ!」

    苗木(えぇ…)

    石田「よし!お前もついてこい!」

    江ノ島『…皆さんお気づきでしょうか?動物達がなぜ、石田に従っているのか。それは、新世代キビ団子の力です』

    苗木(!?)

    江ノ島『裏で渡していたのは…1匹辺り300万諭吉。そして毎日一本ジュースを買うという契約でした』

    苗木(なんて嫌な世界だ…)




  23. 23 : : 2014/01/03(金) 02:48:00

    不二咲「ってことがあったらしいよぉ」

    大神「物騒だな…」

    苗木(まさかの噂話?!)

    不二咲「うん、怖いよね」

    大神「だが、大丈夫だ。お主は我が命に換えても守ろう」

    不二咲「きゃっ、アナタカッコいい////」

    大神「妻を守るのは夫として当然のことだ」

    苗木(え?配役これでいいの?…いや合ってるけども!)


    不二咲「僕も体鍛えたいなぁ」

    大神「鍛えなくても我が守るぞ」

    不二咲「それでもさ、守ってもらうだけじゃ駄目と思うんだ!」

    大神「そうか……ならば、ちょうど川で拾った大木がある。少し殴ってみるか?」

    不二咲「うん。やってみるよ!えいッ!」ポコ


    江ノ島『奥さんが大木を殴ると』


    大神「腰が入ってないな……ぬ?」


    パカッ!


    江ノ島『真ん中からパカッと割れてなんと赤ん坊が出てきました!』

    苗木(やっと…やっと出番だよ)ホロリ


    江ノ島『夫婦はその男の子に木から産まれたので木太郎と名付けようとしましたが、それは2の主人公の方なので苗太郎と名付けました』

    苗木(声優ネタやめろ!)

    江ノ島『そして、苗太郎はお父さんには体の強さを、お母さんには、心の強さを貰いすくすくと大きくなりました……が身長はそれほどありませんね。絶望的です』

    苗木「余計なお世話だよ!」

    苗木(あっ、やっと喋れる)

    江ノ島『そして、旅立ちのときです』

  24. 24 : : 2014/01/03(金) 03:02:04
    苗木「お父さん、お母さん、ありがとう。僕は悪い鬼の話を聞いて全身が逆立つ思いがしたから、鬼を倒しに行くよ!」

    大神「うむ…これを持っていけ」

    苗木「これは…?」

    大神「プロテインだ」

    苗木(やっぱり!)

    不二咲「がんばってねぇ」

    苗木「うん!がんばるよ!」

    江ノ島『ついに鬼を倒す旅に出た苗太郎。道中、彼は色々な仲間と合うことになりますが、それはまた別の話』

    苗木「それは本編だよ!?」

    江ノ島『えーっと、犬猿キジ。ほら出てこいよ』

    苗木(投げやりすぎる…)

    舞園「私が苗太郎くんの犬になります!なんでも命令してください!」

    苗木(チンチ…いや待て!それは違うよ!)

    舞園「…エッチ///」

    葉隠「俺が猿だべ!俺のバナナは3割転ぶ!」

    苗木(まぁ…そこそこ適役だね)

    朝日奈「ねぇね!キジってなんて鳴くの!?」

    苗木(それは口に出しちゃだめ!)

    江ノ島『3人の仲間と出会った苗太郎。早速鬼の住む鬼ヶ島へと向かう…その前夜』

    葉隠「キジ…魅力的な身体してるべ」

    朝日奈「いやっ!…羽がっ…ばれちゃう」

    葉隠「へへへ…かまわねぇべ…俺のバナナが我慢できねぇんだべ…」

    苗木(そっちのバナナだったの!?てかこれなんのシーン!?)

    江ノ島『翌日鬼ヶ島に向かうわけですが、それはまた別の話

    苗木「本編!!!」

    江ノ島『えー……到着しました!!!』

    苗木(なんか怒ってるー!?)
  25. 25 : : 2014/01/03(金) 03:51:34


    苗木「ここが、鬼ヶ島……」

    アオーン、ウキーウキ―、コ,コケコッコー

    石田「絶望は全て滅ぼした。兄弟……仇はとったぞ」ガハッ

    苗木「なんか、先客がいるよ…」

    戦刃「リーダーしなないで!」

    桑田「お前が死んだらどうすんだよ!!もう一度兄弟の墓参りに行くんだろ!」

    霧切「コ、コケコッコー」

    苗木「……」

    舞園「…大変申し訳ないんですけど…ここ鬼ヶ島ですよ?」

    石田「な…に?」

    朝日奈「たぶん、アンタたちが倒したの絶望じゃなくて鬼だね」

    桑田「アポ?」

    葉隠「ああ、骨折り損のくたびれ儲けだべ…」

    戦刃「そんなぁー」

    苗木「…みんなよくもそうズバズバと言えるよね」

    石田「そんな…俺達の努力が……無駄だったなんて」ガクガク

    戦刃「リーダーしっかりして!」

    石田「もう、俺は長くねえ……だからこんなこと会って間もないアンタらに頼むのは筋違いってやつだが…」

    苗木「……なに?」

    石田「絶望を滅ぼしてくれ!……兄弟の仇をとってくれ!……そして、みんなの……みんなが笑っていられる世界を作ってくれ!」

    苗木「……わかったよ」

    石丸「はは、ありがとう……こ、これで安らかに逝けるよ」

    苗木「諦めちゃダメだ!君が欠けてしまったら、少なくとも彼女らが笑っていられる世界は作れないんだ!……だから逝くな!!」

    石丸「ふふ、君は優しいなぁ……君とは違う形で出会いたかったよ…」

    桑田「リーダー!何か食べたいものあるか?!」

    石丸「……トウモロコ、シと言いたいところだが…バターが食べたいな」

    戦刃「……そんな貴重なもの…持ってないよ」ウルッ

    霧切「苗木君!ポケコッコー」

    苗木(ん?ポケット?……あっ)ガサゴソ

    苗木「ねえ!しっかりして!大和田バターだよ!」スッ

    石丸「あ…貴方はありがとう」パクッ

    石丸「ああ……美味しい……ああ、兄弟か……今そちらに行くぞ」ウツロメ

    苗木「ダメだ!そっちに行くな!!逝くなァァァア!!」

    石丸「みんな、ありがとう……君たちに会えて、ほ…本当に良かった…」バタッ

    江ノ島『そうしてお婆さんは死んだ。ぶっちゃけ絶望がアンタらみたいなバカに負けるわけないだろ?バァーカ!!』

    苗木「ゆるさない……」

    江ノ島『なにぃ?チビなんだからもっと大きな声で言ってくれないと聞こえなーい?』

    苗木「偉そうに高みの見物しやがって!いろんな人から幸せと笑顔を奪って!!」

    江ノ島『勝手に勘違いした君たちが悪いんだろ?』

    苗木「もともとは、お前らが他人の幸せを壊したことから始まったんだろ?!全部全部全部全部!全部お前のせいじゃないか!!」

    江ノ島『見事な責任転換だね……それが苗太郎の希望かい?』

    苗木「うるさい!黙れ!何が有ろうと僕はお前を許さない!この世の絶望を……この世の悲しみを……僕が希望と笑顔に変えてやる!」

    江ノ島『フッ。やってみな…私様は待っているわ。あのそびえ立つ要塞の最上階で!』プツン

    苗木「いいよ。君の絶望も僕が希望に変えてやる!」

    ――――――――――

    戦刃「ごめんね、私達はもう少しリーダーの側にいるよ……」

    桑田「お墓も作らないといけないしな…」

    霧切「ごめんなさい…そのかわり貴方がピンチの時はいつでも駆けつけるわ」

    苗木「…そっか、ありがとう」

    葉隠「じゃ、俺はこの辺で…」ダッ

    朝日奈「私はお家にドーナツがあるから」ダッ

    舞園「お稽古の時間です!」ダッ

    苗木「……みんな」

    苗木『(確かに絶望は、恐ろしい。鬼退治の仲間が逃げ出すほどに…)』

    苗木『(だけど僕は諦めない!彼の希望を引き継いで絶望と戦う!たとえ一人であろうと絶望になんか負けない!)』

    苗木『僕の旅はまだ終わらない』


  26. 26 : : 2014/01/03(金) 04:21:17
    要塞。

    鬼ヶ島の時点で、すでに強固な守りを誇っているのだが、その上にそびえ立つのは要塞。

    要塞は、短いが塔の様な形をしていて、僕を…見下ろしていた。

    苗木『あの3人は船に乗り、帰ってしまった』

    苗木『でも僕は、前に進む。そう決めたから。お父さん、お母さん。ごめんね。もう少し、帰るの遅くなる』

    もらったプロテインをぐいっと飲み干し、容器を投げ捨てると、決心も固まった。

    苗木「…よし!」

    今、無敵と言われた要塞の扉が開いたーー


    ーーーーーーーーーー

    舞園「…これでよかったんでしょうか」

    船の上で、舞園達は、二つの境界線の上に立っていた。

    絶望に屈服するかーー
    希望と共に進むかーー

    今、自分たちは絶望しかけている。
    当然かもしれない。
    所詮、普通の犬猿キジ。
    苗太郎の、鬼を倒すという美談に酔いしれて、自分に酔いしれてここまで来た。

    朝日奈「私たちのせいでさ…苗太郎が負けたらどうなるのかな?」

    葉隠「大丈夫…苗太郎は負けねえべ」

    葉隠は、自分に言い聞かせるように吐き捨てると、オールをこいだ。

    ここら辺は、潮の満ち引きが激しい。
    少し頑丈とはいえ、木製のボートには限界がある。

    舞園「あっ!あれはー」

    舞園達のボートの周りに、渦が発生し始めた。
    のみ込まれたら、ひとたまりもない。

    葉隠「わーーっ!ひたすらこぐべ!!」

    朝日奈「私は飛べるから!逃げるね!」

    飛んで逃げようとする朝日奈の足を、葉隠が掴んだ。

    葉隠「ここまで来て…逃がさねぇべ!俺たちはずっと一緒だべ!」

    朝日奈「嫌…嫌ぁー!」

    舞園(助けてーー苗太郎くん!!)


    ザザァーー…

    嘘みたいに潮が穏やかになった。

    渦は、もう消滅している。

    穏やかな海の上をボートがぷかぷかと浮いている。

    葉隠「…助かった、のか?」

    朝日奈「や…やった!」

    舞園(……これは?)

    ???「間一髪、でしたわね」

    舞園・葉隠・朝日奈「!」

    3人が空を見上げると、そこには黒いゴスロリ服を着た女が、ボートに向かって着地しようとしていた。

    葉隠「それは無理があっー!」

    言い終わらぬ内に、ストン、と、軽やかに着地を決めてみせたその女は、3人をくるりと見渡すと、ぺこり、と、スカートの裾を持ち上げて頭を下げた。

    セレス「…危なかったですわね」

    舞園「あの…あなたは一体?」

    セレス「私はセレスティア・ルーデンベルク。鬼ヶ島にて、島の周りの海における潮の満ち引きの管理を行っていましたわ」

    葉隠「ってことは…波を止めてくれたのか!?」

    セレス「えぇ、あなた達のことはずっと見ていました」ニッコリ

    どこか妖しげに微笑む彼女だが、敵意はないらしい。
    それを確認させると、セレスは続けた。

    セレス「どうやら、あなた方のお仲間が要塞に入られたようですわよ?」

    舞園「!」

    朝日奈「本当に…行ったんだ」

    セレス「…私達鬼は、あの要塞に困っていたのです。ここはどうか、あなた達の力を借りて、あの要塞を潰す…と言うのはどうですか?」

    まるでこちらの全てを知っているとでも言うような訪ね方に、全員が動揺を隠せない。

    ーだが、答えはすでに決まっていた。

    3人は、首を強く縦に振った。
  27. 27 : : 2014/01/03(金) 16:11:17
    【要塞】

    ゴゴゴゴゴ

    扉が開く。…まるで僕のことを招き入れるように

    …絶望の巣へ誘き出すように

    一歩踏み出す…視界がグニャッと曲がるような重苦しい空気…ここは僕の知る世界じゃない

    苗木「…」スッ

    今まで一度も使わなかった刀に手をかけ引き抜く

    苗木「…行くぞ!」ダッ

    そして駆け出す

    ウィーオン!! ウィーオン!!

    警報が鳴り響く…

    「待て!」

    絶望の手先が制止をかけてくる…ざっと百人近く

    苗木「どけぇーー!!!」ブンッ

    「ぐわっ!」バキッ

    「きゃーっ!」ドガッ

    「痛い!痛いよ!」ゴロゴロ

    「この!仲間をよくも!」

    峰打ちだが、嫌な感触と悲鳴が手と耳に張り付く

    そして僕は気づく

    …これは絶望のやっていることと変わらないのでは?

    そう気づくと同時に僕の手がピタッと止まる…そして――

    「おい!動きが止まったぞ、チャンスだ!」

    「斬りかかれェ!」

    「……ちょ、ちょっと待て!こ、こいつ…」

    「泣いてる……のか?」

    ――僕の目からは、大粒の涙がボロボロと流れていた…

    苗木「だっておかしいじゃないか!」

    「…おかしいって何がだ?」

    苗木「君達は大切なものを…仲間を傷つけられて怒ったり悲しんだりするよね?」

    「当たり前だよ!」

    苗木「それと、同じように僕だって君たちを傷つけるのが辛いんだ!」

    苗木「……皮肉だよね。今、絶望と希望の立ち位置が逆なんだよ」

    「……」

    苗木「僕は、誰かを傷つけ悲しませるのなんて嫌だ!僕は希望でありたい!……君たちだってそうだろ!」

    「私達は…奪われたくない!悲しみたくない!だから…」

    苗木「…だから絶望になったんでしょ?…でも、そんな考え自体おかしいんだ!」

    「おかしくなんかない!これは…最善の策なんだ!」

    苗木「違うんだよ!!この世から絶望が無くなれば、誰かに奪われる心配なんかなくなる!悲しむ理由がなくなる!その為に僕はここに来たんだ!」

    「……本気でいっているのか?」

    苗木「うん!それにね。……僕が救いたい人たちには君達だって含まれているんだ」

    一瞬の沈黙……そして

    「……」ガチャン

    「……」ポイッ

    「……」スッ

    みんな、一斉に武器を地面に置く。

    そして

    「ははっ、僕たちは君のことを……希望を信じたいと思う!」

    苗木「!…ありがとう」

    「あっ、そうだ!名前を教えてくださいよ」

    「おう!それくらい教えてくれや」

    苗木「僕の名前は苗木ま……苗太郎だよ」

    「苗太郎くん!本当にありがとう」グスッ

    苗木「わわっ、泣かないでよ!」

    「泣かずにはいられないよ……」グスッ

    「苗太郎くん……僕達は君に会えて本当に良かっ…………え?」グサッ

    苗木「え?」

    彼らの声の続きを遮るように鋭い音が響き渡る

    シャキンッ…っと鋏を擦るような音が聞こえたあと

    バタバタッ

    苗木「…なんで?」

    目の前にいた元絶望の手下のみんなが倒れ、彼らの体からは、さっきまで彼らの体の中にあったであろう赤い血が徐々に流れ出していた…

    そして、そこにさっきまでいなかったはずの女の子が大量の返り血を浴びそこに立っていた

    ジェノ「呼ばれて飛び出てジャジャジャーン!ジェノサイダー!!!」ゲラゲラ

    苗木「なんで、殺したんだ!!」

    ジェノ「あ?殺してねぇよ?私は、萌える男子以外殺さねぇんだって!ん?こんなところに萌える男子が!…こいつなら殺しても問題ねぇな!」ゲラゲラ

    苗木「理由を聞いてるんだ!!」

    ジェノ「別にぃー、対した理由はーありませーん」ゲラゲラ

    ジェノ「ただ、残念ながらここに倒れている人達には、生きている必要性も無いんだけどね」ゲラゲラ

    苗木「…本気で言ってるのか?」

    ジェノ「本気も本気超本気」ゲシッ

    そう言いながらジェノサイダーは、足元にいた、女の子の頭を踏む

    ブチッ……それと同時に僕の何かが切れる

    苗木「お前だけは……お前だけは許さない!!」ダッ

    僕は刀を構えて走るそして、刀を横凪ぎに振るう。

    峰ではなく……刃で!!


  28. 28 : : 2014/01/03(金) 16:38:34
    苗木「おりゃあ!」ブンッ

    虚空を斬った。

    苗木「ーッ!」ブンッ

    続く一撃も、虚空を斬る。

    ジェノ「あれれー?その剣は我流?」

    ギリギリまで引きつけて…かわす。
    ジェノサイダーは、まるで戦いを楽しんでいるかのようだった。

    苗木(なんで当たらないんだ!なんで…なんで!)

    剣はお父さんに教えてもらった。
    お父さんも我流だった様だが、その腕は東洋一とまでも言われていた。

    大神「苗太郎よ…剣は人を殺める物ではない」

    練習中、突然お父さんが言ったことー

    苗木「お父さん…それじゃあ剣は」

    大神「剣は…大切な人を守る物だ!」

    苗木「…!」

    大神「我は母さんを…。苗太郎、お前もいつか人を守りたいと思う時が来るだろう。その時のために、今、必死で練習をしておけ」

    そうだ…

    剣は人を殺めるための物じゃない!

    フッと一息。呼吸を落ち着かせ、目を閉じ、剣をしまう。

    ジェノ「あれ?ひょっとして戦意喪失?」

    ジェノサイダーの声はかんに障るが、そんなこと今はどうでもいい。

    苗木『父さん…わかったよ。これが僕の剣だ!』

    ジェノ「まぁいいや。とりあえずあんたをチミドロフィーバー!」

    判る。
    ジェノサイダーの近づく音が。
    ジェノサイダーの鋏が、僕に向かっていることが。
    ジェノサイダーの確かな殺気が。

    苗木「……………」

    ドクンッドクンッ
    自分の心臓の音が、鮮明に聞こえる。

    タイミングは一瞬。
    それを逃したら、もう自分に勝ち筋はないだろう。

    ジェノ「死ねぇー!」

    苗木「ここだ!」

    ジェノサイダーの鋏が自分を切り刻もうとした瞬間!

    苗太郎は鞘から、剣を抜く。その懇親の力がジェノサイダーを捉えた!

    苗太郎『…居合い斬りは、父さんが最も苦手な技だったんだ』

    ジェノ「!?」

    突然の一撃に宙を舞いながら、苗太郎の言葉に耳を傾ける。

    苗太郎『僕は決めたんだ。自分がどうなってもいい。そこにみんなの笑顔を守れたなら!』

    ドサッ
    ジェノサイダーの身体が床に落ち、ピクッとけいれんする。

    ジェノ「…とんだ甘ちゃんだわ……この期に及んで峰打ち……なんて…」ガクッ

    苗木『仇はとった…次は上だ!』

    苗太郎は、上の階へと移動した。











  29. 29 : : 2014/01/03(金) 18:18:28
    パンッパンッ

    アルターエゴ『木刀の立て掛けられたお墓の前で、桑田,戦刃,霧切の3人は手を合わせていた』

    霧切「…さあ、名残惜しいけど行きましょう」

    桑田「ああ、苗太郎の所に行かないとな…」

    戦刃「リーダー……あっ、さっき行った船が帰ってきた!」

    アルターエゴ『そう。そこには、絶望に屈して逃げ帰ったはずの3人と見慣れないゴスロリの少女が木の船に乗って帰ってきたのだった。』

    葉隠「……帰ってきちまった」

    朝日奈「うん…そうだね」

    舞園「あ、あれは!おーい!」

    桑田「ん、なんか手を振ってるぜ!」

    戦刃「とりあえず、行ってみよう」

    霧切「………」

    …………………

    …………

    ……


    霧切「ねえ、貴方達はなんで戻ってきたの?」

    舞園「いきなり聞くのがそれですか……」

    霧切「ええ」

    葉隠「実はよう、このセレスっちにそそのかされちまってな」

    朝日奈「あっ、コラ葉隠!助けてもらったことをすっ飛ばしちゃってるよ!」

    霧切「そう……じゃあ次はセレスさん。貴方はこの三人に何て言ったの?」

    セレス「あら?そんなに気になりますか?」

    霧切「ええ、興味本意で聞いているだけよ」

    セレス「そうですわね。私は鬼の残党です。絶望を倒すために協力してください。そう伝えましたわ」

    霧切「そう…………残念だったわ」グサッ

    セレス「なっ………なぜ?」

    アルターエゴ『そういうと、霧切さんはクチバシではなく、手に持っていたレイピアでセレスさんの腹部を刺した』

    葉隠「うわぁぁ!!何してるべ!」

    朝日奈「なんで?なんで?」

    舞園「ど、どういうこと?!」

    霧切「セレスさんの言葉を思い出しなさい。彼女は『なぜ?こんなことに?』の意味でなぜと言ったのではないのよ」

    戦刃「……なぜ?バレた?って意味で使ったんだよね」

    霧切「ええ。」

    セレス「…そうだ、そうだよ!なんでわかった!!」

    霧切「私達は鬼を滅ぼしたわ。それなのに偶然生き残った鬼が、本来復讐すべき相手の私達を差し置いて絶望を倒すなんて言うかしら?」

    セレス「ぐっ……」

    葉隠「つまり、どういうことなんだべ?」

    霧切「大方、私達を油断させてあと、まとめて倒すつもりだったのか…それとも罠がある場所へ誘導させるつもりだったのかしら?」

    セレス「…………」

    桑田「おい!答えろよ!」

    セレス「……黙ってろ!ビチグソがぁぁあ!!!」

    朝日奈「豹変した?!」

    セレス「おい!山田!出てこい!」

    山田「御意!」サッ

    霧切「あら?手負いの状態で私達に勝つつもりでいるのかしら?」

    セレス「ええ。私の辞書に負けという文字はありませんわ。」

    山田「ぐふふ、さっすが安広多恵子殿」

    セレス「み、な、ご、ろ、し……ですわ」

    山田「ヒィーーー!!!」

    アルターエゴ『セレスさんから放たれる禍々しいオーラ……そして』

    葉隠「がはっ」バタッ

    桑田「あぽっ」バタッ

    アルターエゴ『一瞬で葉隠くんと桑田くんの意識が奪われる』

    セレス「…まずは、厄介そうな男達から倒させてもらいましたわ」フフッ

    舞園「2人とも…」

    セレス「これで、4対2ですわね。」フフフ

    アルターエゴ『不適な笑みを浮かべたのち、セレスさんはカッと目を開きこう言う…』

    セレス「さあ…始めましょう!…命懸けのゲームを!!」





  30. 30 : : 2014/01/03(金) 21:31:53
    キィン!

    キィン!

    霧切「くっ!私のレイピアが」ボロッ…

  31. 31 : : 2014/01/03(金) 21:32:11
    誤投稿!
  32. 32 : : 2014/01/03(金) 21:57:54
    セレス「ふふっ、この程度ですかァ!?」

    セレスの黒いゴスロリ服から突如現れるカードにより、周りの石が切り刻まれる。

    朝日奈「わっ!あんなの当たったらケガしちゃうじゃん!」

    舞園「ケガじゃすみません!現に霧切さんのレイピアだって…!」

    山田「僕もいますぞ!」

    戦刃「くっ!私ももう持たないよ!」

    山田のバズーカ砲を、戦刃は1人でいなしていた。
    そのおかげで霧切たちへの被害は少なくすんでいるが…。

    戦刃「はぁ…はぁ…」

    山田「ぐふふふ…ふっといのをお見舞いしますぞ…」

    朝日奈「…山田ー!!」

    朝日奈が山田に向かってダッシュ、そして羽を使って高く跳躍し、膝蹴りをくらわせた!

    山田「チチデカフィーバー!」ドサッ

    戦刃「わっ!ありがとう!」

    朝日奈「助け合わなきゃね!それにこれで4対1…」

    ドサッ

    向こうで誰かが倒れる音がした。

    戦刃「…舞園さん!」

    セレス「この女、まったくしつこく抵抗してくれましたわ」

    舞園「………」

    セレス「3vs1…そしてさらに」パチン

    セレスが指を鳴らすと、今倒れたばかりの舞園が起きあがった。

    朝日奈「あっ!舞園ちゃー」

    霧切「! だめ!」

    ザクッ

    朝日奈「えっー?」

    赤い液体が、辺りを汚す。

    間もなくして、朝日奈の身体が音をたてて崩れ落ちた。

    舞園の手は、セレスのカードをしっかりと握っていた。

    戦刃「…そんな!」

    セレス「ふふ…これで2対2、ですわ」


  33. 33 : : 2014/01/03(金) 23:15:01


    戦刃「霧切さん、どうしよう?」

    霧切「……たぶん、あのカードね」

    戦刃「え?」

    霧切「セレスさんにやられた舞園さんは、操り人形化していてカードを持っている。逆に倒れたままの朝日奈さんは、セレスさんにやられていないうえにカードを持っていない」

    戦刃「!……そういうことだね」

    霧切「接近戦は、避けた方が良いわ」

    戦刃「ねえ、霧切さん…考えがあるんだけど…」

    霧切「…考えって?」

    戦刃「それは、言えない。霧切さんには舞園さんの足止めをしていてほしい。」

    霧切「…時間が惜しいわ……乗るしかないわね」

    戦刃「ありがとう霧切さん」ダッ


    舞園「マテ…」

    霧切「貴女の相手は私よ!」


    戦刃は走る。そして手に持ったナイフをセレス目掛けて投げた!

    セレス「小賢しい真似を…」スカッ

    ナイフは虚しくも空を切る

    セレス「これでも、くらいなさい!」ブン!

    かわりに石の槍が戦刃に迫る

    戦刃「ぐっ…あっ」ブスッザシュッ

    いつもの彼女なら避けれたかもしれないが、今の彼女は山田の攻撃をいなしていたせいで、ボロボロだった…
    ボタボタと彼女の四肢から血が流れる

    戦刃(致命傷は避けた!あと少し!)

    戦刃「あっ」バタンッ

    戦刃が何も無いところで転ぶ

    霧切「くっ、嘘でしょ戦刃さん!」キンッ

    折れかけのレイピアで舞園の包丁を受け止めていた霧切が悲痛の叫びをあげた

    セレス「あらあら、残念な人だこと…」スタスタ

    セレスが倒れた戦刃にゆっくりと…カードを持ちながら近付く

    戦刃「確かに、私は残念だよ…」

    セレス「あら?最期の言葉でしょうか…しかしまあ、聞く義理はないのですが」スタスタ

    戦刃「失敗ばかりするし、他の人に誇れるのだって戦闘力しかない…」

    セレス「でもまあ、その戦闘力でさえ、ワタクシの前では全く役にたちませんでしたけどね」スタスタ

    戦刃「色んな人から…残念ってバカにされたりしてきたよ。」

    セレス「ふふふ、チェックメイトですわ!」ピタッ

    そう言いながらセレスは手に持っていたカードを振り上げる

    霧切「戦刃さん!立って!」ボキッ

    霧切「なっ!」

    霧切のレイピアが折れる

    舞園「…コレデ、チェックメイトデスワネ」

    戦刃「でもね……」

    セレス「また、来世でお会いしましょう」ブンッ

    スカッ

    セレス「なに?!」

    戦刃は横に転がる。そして山田の側にあるバズーカ砲に手をかける

    そして……

    戦刃「最期くらいはみんなを守って残念から卒業させてもらうよ」

    セレス「ま――」

    戦刃「流石にゼロ距離だと避けられないよね?」カチッ

    戦刃は引き金を引き

    2人の居た場所は火で包まれた

    霧切「戦刃さーーん!!!!!!」


    舞園さんは、受け身も取らずに地面に崩れ落ちた…

    モクモク煙が上がり

    そこにあったのは

    真っ黒に人間の形をギリギリ留めてある死体と戦刃むくろの姿だった…

    霧切「戦刃さん…!」

    戦刃「えへへ…やったよ」ブイッ

    霧切「無事で…よかったわ」グスッ

    戦刃「ありがとう、山田くんを盾にしたから爆風は難を逃れたんだ…」

    霧切「大丈夫?痛いところは?」

    戦刃「ぜ、全身…」

    戦刃「とりあえず、ここにいる全員を治療しよう」

    ~十分後~

    霧切「ふう、みんな命に別状が無さそうで良かったわ…」

    戦刃「…みんなじゃないよ」

    霧切「え?」

    戦刃「苗木……苗太郎くんがまだ、要塞の中に…」

    霧切「…きっと、彼はこんな化け物相手と今も戦っているんでしょうね…」

    戦刃「早く行こう! あッ!」ズキズキ

    霧切「無理しないで!……私一人で行くわ」

    戦刃「そんな、無茶だよ!」

    霧切「無茶すぎなのよ。苗太郎くんも貴女も…少しは私にも無茶させなさい」

    戦刃「それでも、危ない!危険すぎるよ!」

    霧切「……先に進むためには、危険を避けては通れない…のよ」

    戦刃「……」

    霧切「ふふ、私としたことが彼のみんな幸せな世界っていうのに惹かれてしまったのかしらね」

    戦刃「必ず、帰ってきてね……苗太郎くんと2人で」

    霧切「ええ、そのつもりよ。」

    私は、石丸くんの墓の前で一礼した。そして

    霧切「ごめんなさい…借りるわね」スッ

    墓に立て掛けてあった木刀を手に取り
    絶望の要塞への門をくぐった



  34. 34 : : 2014/01/04(土) 00:03:02
    アルターエゴ『一方苗太郎は、順調に塔を攻略していた』

    苗太郎「はぁ…はぁ…」

    あと少し!あと少しで頂上だ!

    十神「ふんっ。この絶望のプリンス…十神白夜に見つかるとは、貴様も運がない」

    苗木「ごめんね!時間がないんだ!」クビノウシロトンッ

    十神「なん…だと……」ドサッ

    階段を駆け上がり、一気に最上階へーー!






    苗木「ぜぇ………はぁ……」

    江ノ島「うぷぷ…ようやくここまで来たね!」

    苗木「…!お前!」

    苗木の目に入ったのは……縄で縛られている、両親の姿だった。

    苗木「お前!お父さんとお母さんに手を出したら許さないぞ!!」 

                      
    江ノ島「まぁまぁ…心配しなくても、どっちかは返すから」

    苗木「どっちか…だって?」

    江ノ島「そう!どっちかだよ!」

    苗木「………?」

    江ノ島「簡単簡単。お父さんかお母さんのどっちかを返してやるって言ってんの~!」

    苗木「なんだって?」

    江ノ島「あんたの腰につけてる剣…名刀なんだってね。その剣でさ、助けない方の親をさくっと斬っちゃってよ」

    苗木「そ、そんなことできるわけ 江ノ島「おぉっと!」

    江ノ島の鋭い爪先が、お母さんの首に当たった。

    江ノ島「有利なのはアタシだから…勘違いしないでね?これは苗太郎にとってもかなり良心的でしょ?」

    苗太郎「くっ…」

    嫌な汗が、頬を走った。
    全身が警告音をあげている。

    わからない…最善の選択が!

    お父さん…
    お母さん…

    僕は、ただそこに立ち尽くすしかなかった。
    江ノ島の笑い声が聞こえる。
    ひたすら無力なことをーー呪った。


    ーーーーーーーーーー

    霧切「苗太郎くん!待っているのよ!」

    はっ、と、ここまで喋ったところで、自分の役を思い出す。
    恥ずかしさに顔から火が出そうになるが…。

    霧切「コ、コケコッコー!」

    彼女は、階段を駆け上がっていた。

    霧切(そろそろ最上階ね…)

    と、そこでだった。

    横から訪れた、突然の圧力によって、壁に吹っ飛ばされたのは。

    すでにセレスとの一件で傷を負っている分、かなりこたえた。

    霧切(くっ…なにが…)

    見上げると、そこには白髪に眼鏡、ビシッとしたスーツにネクタイをした男が立っていた。

    十神「俺は絶望のプリンス…十神白夜だ!さっきは失態を犯したが…今回はそういかない!お前はここで葬らせてもらう!」

    霧切(やるしか…ないみたいね)






  35. 35 : : 2014/01/04(土) 00:41:02





    霧切「やるしかないわね…」

    十神「ほう?何をだ?」

    霧切「あまり、卑怯な手は使いたくなかったけど…」パチンッ

    ジェノ「ビャクヤサマー!!コロシニマイリマシター!!」ゲラゲラ

    十神「」

    霧切「ふう、セレスさんの懐から拝借させてもらって正解だったわ。自我が少し残ってるけど、まあ良いでしょう」

    十神「やめっ!そこは、あふん、やっ、あーーーー!!!!」バタン



    霧切「……嫌な戦いだったわ」ダッ

    アルターエゴ『そうして、霧切さんも塔の頂上にたどり着きました』

    霧切「はぁ…はぁ…ようやくたどり着いたわ…」

    苗木「君は…さっきの……」

    霧切「霧切…コッコよ」カァー///

    苗木「」

    江ノ島「…つまんねぇギャグは置いといてよ!こいつは面白くなってきたなァ!」

    江ノ島「おい苗太郎!オメェに選ばしてやる!」

    江ノ島「両親のどちらかを殺すか…その女を殺す…どちらかを選べ!」

    霧切「えっ…」

    苗木(僕は…僕はどうすれば良いんだ!)

    大神「…苗太郎よ。我を殺せ…」

    不二咲「だめだよ!僕を!」

    江ノ島「あーあ、つまんねぇな……あっ、そうだ!やっさしいワタクシ様がお前にもう1つの選択肢を与えよう…」

    苗木「もう1つの選択肢?」

    江ノ島「自分の首を切り落として☆」

    苗木「なっ……!」

    江ノ島「そうしたらみんな助けて、あ、げ、る!」

    苗木「………」スチャッ

    霧切「ダメよ。」

    苗木「!」

    霧切「苗太郎くん…よく聞きなさい……」

    霧切「貴方は、みんなを笑顔にするんでしょ?その中には、貴方と…貴方の帰りを待つ人たちは入っていないの?」

    苗木「!…でもどうすれば」

    霧切「……大丈夫よ……きっと、貴方なら出来るわ。」スッ

    苗木「え?」

    霧切「木刀よ。念のため持っておきなさい」

    苗木「…う、うん」

    江ノ島「さあ、そろそろ貴様の選択を聞かせて貰おうか?」

    苗木(……僕が、…僕がすべきことは…!)




  36. 36 : : 2014/01/04(土) 01:00:43
    苗木「これが僕の答えだ!!」

    チャキン…

    苗太郎は剣を取り出し、鞘を遠くに投げると、剣を地面に放り投げた。

    江ノ島「…どうするつもり?」

    苗木「いくよ!」

    苗太郎は、落とした剣を思い切り大神めがけて蹴り飛ばした!!

    江ノ島「なに!?」

    スパン!と、縄が切れる。

    大神「でかしたぞ苗太郎!」

    動揺で一瞬固まってしまった江ノ島を、大神は縄で縛り上げた。

    江ノ島「うわっ!くそぉーー!あんな手に!」

    大神「よくやったぞ!」

    不二咲「助けてくれて、ありがとうねぇ」

    霧切「終わったのね…何もかも」

    「それは違うぞぉ!!」

    みんな「!!」

    苗木「君は…」

    大和田「俺がまだ残ってんだよぉ…!」

    大神「! お前はすでに死んでいるはず…!」

    不二咲「まさか生きてたなんて!」

    江ノ島「…このタイミングで来るなんて…いい感じに絶望的だね、うぷぷ」

    大和田「俺を倒してからいけや…」

    苗木「やってやる…何度だって!」

    大神「待て!…我が行こう」

    苗木「父さん…」

    大神「ふふ、我にはお前が飛ばしてくれた剣がある。心配するな、我は剣を持たせれば東洋1だ」

    苗木(なんだろう…嫌な予感がする)

    霧切「私も…ウッ」

    大神「お主は傷だらけだろう…そこで休んでおれ」

    大和田「タイマンか…悪ぃが俺は、タイマンでは負け無しだぜ…?」

    言いながら、彼が取り出したのはピッケルだった。

    大和田「来いよ…鬼の末裔が」
  37. 37 : : 2014/01/04(土) 01:50:00



    ……………………

    大神『苗太郎…お主の守りたいものはなんだ?』

    苗木『お父さんとお母さん!それと、僕の周りにいる人みんな守りたいな』

    大神『そうか、お主なら守り通せるはずだ…なんたって…』

    苗木『お父さんとお母さんの子供だからね。』アハハ

    大神『そうだな。我らの自慢の息子だからな』フッ

    ……………………

    大神『我に何かあったときも、決して怒らぬようにな?』

    苗木『なんで?』

    大神『我に何かあると言うことは、我を脅かす何かがいると言うことだ…そこで冷静さを欠いては、他の守りたいものを守れなくなるからな…』

    苗木『うん。わかったよ!…………でもお父さんは負けたりしないよね?』

    大神『ああ、もちろんだ。』

    ……………………


    苗木(どうして?なんでこんな昔のことを今になって思い出す…?)


    大和田「うおらァ!」

    キンッ

    刃物のぶつかる音が室内に響き渡る

    大和田「オラオラ!そんなもんかよ!」ブンッ

    大神「フッ…隙がありすぎるぞ」ドスッ

    大和田のピッケル…もといツルハシを片手でもった刀で受け止め手刀を大和田の腹に叩き込む!

    それだけで勝負は決着がついた。

    大和田「ガッ!」バタッ

    大神「他愛もない…ヌッ?!」

    大和田「error…error外部の重度な衝撃により。腹部のコアの破損を確認…機能を停止します…」ピーー、プスプス

    苗木「ロボット…?」

    ??「ウププ…そうだよ。ロボットだよ。そして僕こそが絶望の化身であり神とも言える存在…」

    苗木「誰だ!」

    モノクマ「ボク?ボクはモノクマだよ」

    モノクマ「とりあえず、大神さん…君は邪魔だね。」パチン

    ドカーンッ

    モノクマと名乗る全長四メートル近くあるであろう熊が指を鳴らすと同時にお父さんの足元にいた、大和田くんのロボットが爆発した。

    苗木「うわぁぁぁあああ!!!!」

    不二咲「いやぁぁぁぁあ!!!!」

    アルターエゴ『その爆発の後に残ったのは、微かに原型を残す苗太郎のお父さんであった人の姿だった……彼の力強い手はもう動くことはない…』


    僕は爆発した拍子に飛んできた、さっきまでお父さんの握っていた刀を握った…

    そして、それをモノクマに向けて構える。

    苗木「霧切さん…下がっててね。絶対に前に出ちゃダメだよ?………お母さんをお願い…」

    霧切「…分かったわ。勝ちなさいよ」

    苗木「うん、当たり前だよ!」

    モノクマ「ウププ…さあ、苗太郎くん……絶望と希望を懸けた最期の戦いを始めようか!!」

    苗木「うぉおおおお!!!モノクマぁぁぁあ!!!」ダッ





  38. 38 : : 2014/01/04(土) 02:18:46
    キィン!

    モノクマの腕と、苗太郎の刀がぶつかり合い、火花を散らした。

    モノクマ「いいよ!すごくいい!」

    カァン!
    刀がはじき返される。
    反動で仰け反る隙に、モノクマの拳が苗太郎の腹部にめり込んだ。

    ゴリィ…嫌な音がする。

    苗木「かっ…はっ…」

    体勢を立て直せないまま、苗太郎は横腹に叩き込まれたミドルキックによって蹴り飛ばされる。

    苗木「ぐぁーっ」ズサー

    霧切「苗木くん!違った苗太郎くん!あぁもうコケコッコォー!」

    不二咲「…そんな」

    江ノ島(うぷぷ…)

    苗木「く…」

    よろよろと立ち上がる僕を、モノクマは笑っていた。

    苗木(何か…ないのか!?僕にあいつを倒す何かが!)

    その時、腰についている木刀が、カツン、と、苗太郎の足に絡まり、

    苗木「うわっ!」 

    …転んでしまった。

    モノクマ「うっひゃっひゃっ!そんなんで大丈夫ー!?」

    石丸『仇をー取ってくれ!』

    苗木「はっ!」ガバッ

    慌てて起きあがる。確かに声が聞こえたはずだが…。

    苗木(…そうだ。この木刀には、僕以外の意志が込められているんだ!それが何かわからないけど…きっと今の声は木刀の本当の持ち主からだ!)

    苗木「…やってやる!やってやるぞ!」

    苗木の身体が、黄金色に光り出す。

    霧切「…あれは!」

    苗丸「うおおおおおお!!!」

    苗丸「僕は勝つ!彼の意志と共に!」

    モノクマ「嫌だなぁ。勝てっこないのに。さっきので実力差はわかったでしょ?」

    苗丸「まだだぁー!」

    モノクマの右ストレートをかわし、懐に入り込む。

    苗丸「ここだ!」

    右手の剣を!
    左手の木刀を!

    交互にモノクマに打ち込んだ!

    モノクマ「う、うわぁぁぁぁあ!!」

    苗丸「お前を倒さないと…安心してみんなが帰れないんだ!」

    目にも止まらぬラッシュに、モノクマは声を出すこともできず、ひたすらサンドバックとなっていた。

    苗丸「とどめだ!」

    渾身の力を込めてーーー 一閃!!


    モノクマ「………あ」ドサッ

    霧切「…やったの?」

    苗木「はぁはぁ…やった!僕は…勝ったんだ!」

    江ノ島「キィー!くやしいいい!!」

    苗木「終わった!終わったよ!」

    『ありがとう』

    苗木「!」

    どこからかしたその声は、二度と聞こえることはなかった。

    アルターエゴ『こうして、絶望を倒した苗太郎は、犠牲を弔いながら…それでも幸せに、幸せに暮らしましたとさ!おしまい』

    観客<パチパチパチパチパチパチ!!

  39. 39 : : 2014/01/04(土) 02:43:26
    どっちも好きな作家の方だ…!w面白いです!
  40. 40 : : 2014/01/04(土) 02:52:11


    【舞台裏】

    苗木「ふう、疲れたよ…」

    江ノ島「あー!台無しにしようとしたのに絶望的ー!」

    舞園「最後苗木くんと一緒にいたかったです」

    霧切「ふふ、これが正嫁の力よ!」キリッ

    舞園「コッコさんは黙っていてください!」

    狛枝「やあ、苗木くんお疲れさま」ニヤニヤ

    苗木「あっ、狛枝くん。ありがとう」

    狛枝「いやぁ、次は僕たちなんだけど、凄い楽しみだよ…」ニヤニヤ

    苗木(不適な笑み…)

    狛枝「あ、そろそろ行かないといけないや…またね!」ニヤニヤ

    苗木「うん。またね」

    終始ニヤニヤしながら狛枝くんはステージではなく、体育館用の放送室に向かった。


    ――――――――――

    日向「苗太郎…良くやった」グスッ

    日向「…………いいなぁ、物語の主人公…」ハァー…

    日向は観客席の後ろで劇を見た後ため息とともにそうもらす…

    日向(しかし、アイツのあれアドリブだよな…恐ろしい…)

    アナウンス『続きまして、希望ヶ峰学園77期生の劇をお送りします…』

    七海『その前に…実はこの劇の主人公はこの会場内にいるお客さんからランダムで選ぶんだよ!』

    日向「可哀想に…苗木たちとある意味被ってるじゃないか…」

    狛枝『へぇー、!それは凄いね!きっと選ばれるのは僕みたいな超高校級の幸運か、頭にアンテナの生えた予備学科くらいだよね!』

    日向「ん?」

    ブワッと、背筋に電流が走ったような感触が走る……嫌な予感しかしない。

    七海『…というわけで、ご指名入りました!日向くーん。ステージへカモーン…だよ?』

    日向「なんで、名指しなんだよ!!」

    日向(しかもなんでホスト風?!)

    しばらくその場に立ち尽くしていると

    ピンポーンパーンポーン♪

    デパートなどで良く聞きなれた音楽が流れた

    狛枝『予備学科の日向クン予備学科の日向クン至急ステージに来てください。貴方の希望の踏み台狛枝凪斗と他14人がお待ちです。繰り返します。草餅が好物で好きな女性のタイプはおっとり横はね巨乳の――』

    日向「」ダッ

    俺は狛枝を止めるためにステージへ走った。



  41. 41 : : 2014/01/04(土) 02:57:20
    >>39
    書いてる本人もおもしろいですw
    先がわからないので…!

    それでは今度は自分の番。
    書いていきます!
  42. 42 : : 2014/01/04(土) 03:04:31
    >>39 さん
    ありがとうございます!

    こちらも楽しんで書かせて貰っているので、それで楽しんで貰えるのは何よりも嬉しいです(笑)

    自分まで返信を返すとややこしくなってしまいますね(笑)
  43. 43 : : 2014/01/04(土) 03:06:57
    お二人ともとても面白いです!
    応援してます!頑張って!
  44. 44 : : 2014/01/04(土) 03:09:48
    日向「てめぇこら希望厨!」

    狛枝「わぁ、思ったより早く来てくれたね!」

    七海「ありがとね、日向くん」

    日向「いや…俺が劇の主人公って…」ハァハァ

    狛枝「その通りだよ。僕は君の踏み台になって…ハァハァしてるから」ニコッ

    日向「うおおお!いきなりすぎる!」

    七海「おいっ!いつまでくよくよしてるんだよ!」

    日向「!」

    七海「やるしか…ないでしょ?」ニコッ

    狛枝「うん」ニコッ

    日向「…はぁ」

    いつもこうだ。
    こいつらはいつもいつも、俺を巻き込む…。

    日向「仕方ねぇな!やってやる!」

    狛枝「やった!日向くんのファインプレーだ!」

    七海「みんな待ってるからね。台本はないから…察してね?」

    日向「その言葉、すごく斬りたい!」

    アナウンス『それでは、77期生で、西遊記です』

    観客<パチパチパチパチ!

    ブゥーーーーーーー…

    幕が開いた!

    西園寺『昔々あるところに…バカなアホ毛猿がいました!その猿があまりにもバカなもんだから、お偉いさんはもうカンカン。でっかい石で押しつぶしました』

    日向(なんかナレーター口悪いー!)

    西園寺『しかしさすがは猿。生命力が違います。石の下でも3年。奴は生きていました』チッ

    日向(!?)

    西園寺『そんなとき…偉そうなお坊さんが、猿がどれだけ苦しんでるかを見て楽しもうと、猿の元にやってきたのです!』

    日向(…なんか色々あれだけど、出番か)

    日向「うぉー!なんだこの石はー!重すぎるー!(棒)」

    狛枝(演技も予備学科!)
  45. 45 : : 2014/01/04(土) 03:16:39
    >>43 さん
    ギャグやシリアスはあまり得意では無いのですが、ご期待に添えれるように頑張ります!
  46. 46 : : 2014/01/04(土) 03:29:10


    七海「やあやあ」

    日向「おっ、七海か!」(ナイスキャスティングだぜ)

    七海「三蔵法師…だよ?」

    日向「…自分の役に確証を持ってくれ!とりあえず重い!助けてくれー!」

    七海「任せて!…秘伝技いわくだき!!」カッ

    日向「……なにも起こらないぞ?」

    七海「だね。普通に持ち上げるよ」スッ

    日向「頼む」

    七海「……ん~~ッ!!」ハァハァ

    日向「…七海?」ドキッ

    七海「ごめん、重いから無理だよ。眠たいしゲームしたいから帰るね。」スタスタ

    西園寺『そう言うとトロ女はバカ猿のことは、放っておいて家に帰りました』

    日向(この流れさっきの劇でもあったぞ!?)


  47. 47 : : 2014/01/04(土) 03:41:23
    西園寺『しかし、神様はこんなバカ猿にも救いの手をちゃんと伸ばしてくれます。チッ,ツマンネーノ。なんと、近くを通りかかった人がいました』

    日向「! 助けてくれ!この石結構マジで重くなってきたんだ!」

    九頭龍「あぁ……妹が見つからねぇよ…」トボトボ

    日向(なんで劇の中でまで妹探してるのー!?)

    九頭龍「くそっ!家に帰ったら別人の妹が俺を待ってるなんて…嫌だぁーー!!」

    日向(劇そっちのけで私情挟まれるのも嫌だぁーー!!)

    西園寺『…とんだシスコンでしたね。きっと妹をオカズにC子C子したりしているんでしょう』

    日向(このナレーターはだめだ!!)

    九頭龍「んだチビ!海外に売り飛ばすぞ!」

    西園寺『チビにチビと言われました。お客さんここ笑うところですよー』

    観客<あははは…(苦笑

    九頭龍「何笑ってんだぶっ殺すぞ!」

    観客<シーン…

    日向(最悪だー!!)

    西園寺『そんなこんなで、バカ猿はまったく助けられませんでした』

    日向(!?)

    小泉「ちょっと!台本とちがうよ!」

    西園寺『あ、お姉勝手にでてきちゃ』

    小泉「ほら!日向も立つ!石ならどかすから!」

    日向「え…え?」

    小泉「…っしょと!ほらどかせた!もう自由だよ、行きな」

    西園寺『ちょ』

    小泉「あのねぇ!台本通りにやらなきゃ日向もお客さんも困っちゃうじゃん!」

    西園寺『いや日向お兄は台本ないしお客さんは台本なんかしらな』

    小泉「言い訳しないの!それじゃ、アタシは役まで裏にいるから」

    日向「………」

    西園寺『………』

    日向(これはやばい…)
  48. 48 : : 2014/01/04(土) 03:42:15
    >>43
    以前からありがとうございます!
    がんばります!
  49. 49 : : 2014/01/04(土) 04:06:27


    日向「い、いやーとりあえず出れた!だから七海の所に行こうかな?うんそうしよう!」

    狛枝「それは、違うよ…」ネットリ

    日向「はぁ?誰だお前?」

    狛枝「僕は狛枝凪斗だよ。通りすがりの……河童さ」

    日向「お前が沙悟浄かよ!……それより何が違うんだよ?」

    狛枝「ねえ、君も見たでしょう?さっきの赤髪の女の子を…」

    日向「ああ、小泉のことか?」

    狛枝「あの石を軽々と動かしてしまう怪力…」

    狛枝「彼女は妖怪だ!しかも悪い妖怪で三蔵法師を食べようとしているはずだ!」

    日向(百合か……百合なのか?!)

    狛枝「君の思考回路は予備学科と呼ぶには相応しくないね…いろんな意味で」

    日向「…つまり、小泉は俺が七海のもとへ行くのを尾行して。そして七海を見つけて食べようとしたんだな…」

    狛枝「そう!その通り!説明の手間が省けて助かるよ」

    日向「と言うことだ!そこに隠れてるのは分かってるぞ!小泉出てこい!」


    小泉(舞台裏にいるんだから当たり前でしょうが!!)

    豚神「おい、小泉行ってこい」ボソ

    小泉「なんでなの?」ボソ

    豚神「もともとは、お前の撒いた種だ。自分で摘んでこい。それにあの二人が何も考えなしにお前を呼んだとも考えられん」ボソ

    小泉「分かったわよ…」ボソ


    日向(あわよくば七海を食べさせようとしている俺がいる。いや、冗談だけども…)

    狛枝(…これからのためにも……小泉さんには希望の糧になってもらわないとね)

  50. 50 : : 2014/01/04(土) 04:21:18
    小泉「…やいやい!よく私の狙いがわかったわね!」

    狛枝「すぐわかったよ小泉さん…いや、妖怪!」

    小泉「…そうよ!私は妖怪『キョニュウイーター』!かかってらっしゃい!」

    日向(小泉思い切ったーー!そしてそんな妖怪いないーー!)

    西園寺『うわーん!バカ猿とクソ河童のせいでお姉が壊れたー!』

    小泉「わ、後でグミ買ってあげるから…」

    狛枝「三蔵様の元には行かせない!ここでくい止めるよ!」

    小泉「私に勝とうなんて100年早いわ!カメラマンキック!」ドカッ

    狛枝「リアルに痛ッ」

    日向(狛枝ーー!)

    小泉「ほら!ほら!」ゲシッゲシッ

    狛枝「あぁっ!小泉さんに蹴られてるっ!これはまさしく希望だよっ!」

    日向(まずい!俺がなんとかしないと…)

    西園寺『そ、そうだ!バカ猿には如意棒があるよ!』

    日向「そうだ!ほら如意棒だぜ!」

    狛枝「わぁ!みんなが徹夜で作っただけあってかっこいいぞー!」

    小泉「そんな物干し竿がなによ!」

    狛枝(それは秘密ー!)

    日向「伸びろ尿意棒!」

    狛枝(最悪の誤変換ー!)

    小泉「キャー!」

    日向「よしっ!三蔵様を守ったぞ!」

    西園寺『えぇ、最低なバカ猿がトロ女を守り、翌日…』

    七海「一緒に天竺…行こ?」

    日向「よし!いくぜ!」

    狛枝「あれ、猪八戒がいないみたいだけど…」

    豚神「遅れてすまなかったな」ドン

    日向「うぉっ!やっぱり!」

    七海「これでみんな揃ったね?それじゃあしゅっぱぁーつ!」



  51. 51 : : 2014/01/04(土) 05:00:35


    西園寺『三蔵一向改め馬鹿一向は皿洗いをしていました。』

    豚神「チッ。なぜ俺がこんなことを…」

    日向「それは、お前が『俺の武器はこれだけだ!』って言いながらフォークもって大量の飯を食うからだろ!」

    豚神「…ごめん。それで七海さんと狛枝くんは?」

    日向「ああ、接客の方を手伝ってるみたいだぞ」

    花村「はいはい、口じゃなくて手を動かす!あっ、今誰?!腰を動かすって言った人!」

    日向「誰も言ってねぇよ!」

    花村「あはーはんっ、そんなこと言っていいのかな?僕は、かの有名な三蔵一向の一人なんだよ?」

    日向「え?」(アイツラまさか!俺らを切り捨てるつもりなんじゃ?!)

    花村「ふふーん、驚いて何も言えない顔だね!そう僕こそ、かの有名な猪八戒だよ!」

    豚神「猪八戒は俺だ!」

    花村「え?」ダラダラ

    日向「あっ、ちなみに俺は孫悟空な」

    花村「ぶべらっ…うわぁーん」ダッ

    豚神「逃げたな」

    日向「接客してる二人が心配だな」

    ――――――――――

    西園寺『豚と豚の顔合わせの少し前』

    狛枝「かしこまりました。すぐにもって参ります。……ふう、接客も楽じゃないね」

    ??「おい!さっさとしろよ!」

    狛枝「あっ、すいません。って左右田くんじゃないか!」

    左右田「ん、あ?おう。そうだぜ?」

    田中「俺もいるぞ……だが貴様の妖気では俺の姿を視認することすら、困難なのかもしれないがな…」

    ソニア「わお!田中さん凄いです!邪気ではなく妖気も扱えるなんて…」

    田中「フッ人の子よ当たり前だ…良く聞け!俺様は千の術を使えるとされる、魔の妖怪……孫悟空だ!」

    狛枝「………へえ、凄いね。それなら2人は何なの?」

    ソニア「私はソニアと言います。一応ジャパニーズ三蔵法師です!」

    左右田「そんでもって俺が沙悟――」

    ソニア「馬です!」

    狛枝「馬?」

    左右田「沙―」

    ソニア「はい、私の愛馬です!」

    左右田「!……愛馬って――」

    ソニア「わぁ、馬が喋ってますこれは処分するべきでしょうか?」

    左右田「ヒ、ヒヒーン(……ありがとうございます!ソニアさん!)」

    狛枝「希望のあり方も人それぞれだね…」

    花村「うわーん!」

    ソニア「どうしたのですか?猪八戒?」

    花村「実は、猪八戒と孫悟空って名乗るやつが皿洗いしてる!ヤバイ!バレちゃうよ!」

    田中「落ち着け!供物の精よ…奴らは2人だ。三蔵一向とは考えられない…」


    狛枝「あはは、初めまして僕沙悟浄こと狛枝凪斗です!ちなみに、勤務中に立って居眠りしてる人が三蔵法師だよ。」

    田中「」

    ソニア「」

    花村「」

    左右田「」



  52. 52 : : 2014/01/04(土) 13:55:11
    田中「……ラグナロクが近いな!」ダッ

    ソニア「田中さん!私を追いて行かないで!」ダッ

    左右田「あっ!くそっ!花村またな!」ダッ

    花村「ま、またなって…え?」

    狛枝「逃げられちゃったね」

    七海「……zzz」

    花村「な、なごむわー!ずんずんなごむわー!」ダッ

    狛枝「…行っちゃった。お金はちゃんと残していく辺り良心を感じる…」

    日向「おーい、こっちは終わったぞ~」

    豚神「こんなところにもう用はない。行くぞ」

    西園寺『終わったと行っていますが、全然終わっていません。彼らは店の馬を盗んで夜逃げをしました』

    日向(ナレーター次第で悪役にもなれる!?)

    西園寺『当然、妖怪警察が黙っていません』


    妖怪警察本部

    辺古山「…警部!警部!」

    九頭龍「くそっ…妹…」

    日向(九頭龍警察だったのか…)

    辺古山「警部…食い逃げ事件についてですが」

    九頭龍「食い逃げぇ?そんなことより妹を探せ!劇を見に来てるはずだ!妹ー!!」

    西園寺『えー…黙っていたようです。三蔵一行は、とりあえず次の街へと向かっていました』

    七海「はぁ…やっぱり砂漠の太陽は強敵だね」

    狛枝「馬に乗りながらマリオ3は危ないよ」ハハハ

    日向「しかし…本当にここの砂漠は長いな。先が見えない…」

    豚神「! おい!あそこにオアシスがあるぞ!!」

    三蔵一行「!!!」

    西園寺『バカ共はオアシスに向かって走っていきましたが…』

    狛枝「あれ…?ないよ?」

    日向「なんでだ…確かここら辺に!」

    七海「蜃気楼…だと思うよ?」

    豚神「太陽のいたずらで見える幻覚と言うわけか…」

    日向「くそー!」

    西園寺『そのバカ共を、遠くでじっと見ているストーカーがいました』

    罪木「ふゅぅ…あれが三蔵一行ですぅ、金閣」

    澪田「うっひょー!さすが銀閣ちゃんっす!三蔵法師を食べると妖力が何倍にも膨れ上がるって言うっすからねー!」

    罪木「そ、そうですぅ…。食べるんですぅ」

    西園寺『どうなる!?バカ一行!!』
  53. 53 : : 2014/01/04(土) 16:09:02


    澪田「よーっし!早速突撃っす!」ダッ

    罪木「あー、金閣さぁん待ってくださーい!」ダッ

    澪田「…あれ?いないっす」ハァハァ

    西園寺『改めて言わせてもらおう。蜃気楼である。』

    罪木「わぁーん、銀閣さぁん!置いていかないでくださぁい!」ドッテーン

    澪田「わわっ!急なサービスシーンっすねぇ!」

    西園寺『おい!ゲロブタ!あからさまに男ウケねらってんじゃねえよ!』

    罪木「そんなことないですよぉ!…」

    小泉「ああもう!早く助けてあげなさいよ」スタスタ…

    澪田「ぎゃあァアー!現れたっすね『キョニュウイーター』!!金閣ちゃんは渡さねえっす!」

    小泉「えっ!?まだその設定引きずられてるの?!」

    罪木「ふぇーん…大きくてごめんなさぁい!」

    小泉「…そんなことで謝られたら惨めになるからやめて…」

    ――――――――――

    日向「ん?今なんか後ろの方で声がしなかったか?」


  54. 54 : : 2014/01/04(土) 16:24:37
    狛枝「何もしてないよ。それより水がなくなってきたよ…どうしようか?」

    日向「水か…深刻な問題だな」

    豚神「何を言っている。水ならここにあるじゃないか」

    狛枝「それは蜃気楼だよ…」

    豚神「!? ばかな!ほらみろ!飲める!飲めるぞぉオヴェェ!」

    狛枝「砂なんか飲むから…」

    七海「このままだとパーティーは全滅だよ!」

    日向「くっ…どうすれば」

    ???「お困りの様だな旅の人!」

    日向「お、お前は!」

    終里「オレも困ってるぜ!」

    日向「解決しないー!」

    小泉「巨乳の匂いがするわ!」ザッ

    日向「うわっ!また出た!」

    終里「あれ?お前そんな役だったか?」

    小泉「うるさい!その巨乳…食わせてもらう!」

    西園寺『もうバカばっかですが、最後までお付き合いください』

    小泉「キエェェェ!!」

    終里「うわぁー!おめぇ強ぇなぁ!ワクワクすっぞ!」

    日向「…先行こうか」

    狛枝・七海・豚神「うん」

    西園寺『こうして…なんとか4バカは街に着きました』

    澪田「逃がさないっすよ!」

    罪木「逃がさないですぅ!」

    小泉「巨乳!巨乳!」

    終里「うわっ!おいっ!そんなに揉むなって…アッ」

    西園寺『…まぁ他はどうでもいいや』





  55. 55 : : 2014/01/04(土) 18:45:08

    【街】

    広大な大地の上に作られたこの街は、様々な商人が根城にしており景気も活発。民家も多くとても賑わっており。街の中央には、大きな城が周りに強固な壁を造り佇んでいた。

    日向「うおっ、かなり広い街だな」

    七海「うん。そうだね……あれは!新作のゲーム!買いたいな!」

    日向「あはは、よくも明らかに地雷臭漂うゲームに目をつけるよな…」

    七海「三蔵法師だからね!」ドヤッ

    日向「法師関係ないな」

    豚神「いつまで喋っている行くぞ…ん?あれは…」

    タッタッタ

    ソニア「……ふう、やっと撒けましたね!」ハァハァ

    狛枝「偽三蔵法師…だね」

    ソニア「あっ…あなた方は!」

    狛枝「あはは、気付かれちゃったみたいだ」

    左右田「あーもう!姫ー待ってください……ってえぇー?!!なんでオメェらがここに?!」

    日向「それは、こっちのセリフなんだが……ん?姫?」

    左右田「おうよ!こちらの女性はソニア・ネヴァーマインド様といってこの国の王女様だ!!」

    ソニア「あっ、馬鹿者!何故それを言うのですか!」

    日向「……どういうことだ?」

    ~十分後~

    七海「…なるほど。国を抜け出して旅行してたんだ」

    ソニア「そ、そうなんです!」

    狛枝「…はぁ…そんな安い嘘をついてさ、バレないと思ってるの?」

    左右田「は?!な、なんのことだ…」

    日向「狛枝…どういうことだ?」

    狛枝「今の説明だとさ…彼らが三蔵一向って名乗っていた理由にならないんだ」

    豚神「その通りだ。そう考えると考えられる可能性は1つだ…人探しだろうな」

    ソニア「!」

    狛枝「そして、三蔵の名を名乗っているんだ…妖怪探し以外考えられないよね」

    豚神「それも護衛までつけている…相当強いやつを探しているのかもな……何かとてつもない脅威に立ち向かえる妖怪を」

    日向「…なるほどな」

    ソニア「……あなた方には、全てお見通しのようですね…」

    狛枝「まあ、そんな感じかな。全部話してくれるよね?」

    ソニア「……わかりました。全て…お話します」



    ――――――――――

    澪田「ふう!金閣ちゃんやっと街についたっすよ!」

    罪木「ふゆぅ、キョニュウイーターを撒くのに手間取りましたぁ…」

    小泉(いつまで私はそのネタを引っ張られ続けるの?!)

  56. 56 : : 2014/01/04(土) 19:12:10
    ソニア「実は…我が国は今、妖怪に乗っ取られているのです」

    狛枝「…聞いたことがあるな。君がその国の王女だったなんて」

    左右田「全部あの牛魔王のせいだ!」

    豚神「牛魔王!現在最強と名高い妖怪だな…」

    ソニア「さらには秘宝、芭蕉扇まで盗まれてしまいました…」オヨヨ

    七海「芭蕉扇!暴風を巻き起こす団扇だね!」フンフン

    ソニア「護衛の田中さんと花村さんは、その部下の金閣と銀閣にやられてしまいました…」

    日向(どっかで聞いた名前だな…)

    狛枝「金閣銀閣……大妖怪じゃないか。確かに、並の戦力じゃあ太刀打ちできないね…」

    ソニア「お願いします!私たちを…助けてください!」

    日向「いきなり言われても…なぁ」

    七海「いや、やろう」

    日向「え?」

    七海「お礼にたくさんゲームを買ってもらうよ!」フンフン

    ソニア「いくらでも買います!ありがとうございます!」

    豚神「ふん…どうせ天竺に行くには、牛魔王の城は避けては通れぬ道だ」

    日向「え?そうだったの!?」

    七海「ごめんね、言ってなくて」

    日向(なんてこった!これは辛くなってきたぞ!)

    澪田「やっと見つけたっすよ三蔵法師!」

    罪木「お、おとなしく食われろですぅ」

    ソニア「あぁっ!あれは金閣と銀閣!」

    日向「なにっ!お前らが!」

    罪木「ひぃぃすみませぇん!脱ぎますぅ!」

    観客<ゴク…

    澪田「脱いじゃだめっすよー蜜柑ちゃ…銀閣ちゃん!」

    罪木「そうですよね!私の裸なんかぁ~!」

    観客<oh…

    左右田「くそっ!あいつらの仇…取らせてもらうぜ!」ダッ

    日向「! 俺たちもいくぞ!」ダッ

    狛枝「うん!」ダッ

    豚神「ふんっ」ダッ

    澪田「うっひょー!さぁ和一ちゃん!返事をするっす!」バッ

    左右田「なんだ金閣…ハッ!」

    澪田「へへー!返事をしたっすね!」

    左右田「う、うわーー!!」

    左右田の身体が、澪田の持つひょうたんに吸い込まれた!

    日向「なんだあれは!」

    狛枝「日向くん!金閣銀閣の言葉に返事をしちゃだめだ!あのひょうたんに吸い込まれる!」

    澪田「ばれちゃあしょうがないっすね!」

    罪木「しょうがないですぅ!」

    豚神「上から来るぞ!気をつけろ!」

    上空に飛び上がった金閣と銀閣が持っているのは…槍だろうか?
    その槍を2人で持つと、地上に向かって急降下!!

    澪田「金銀インパクトっす~!」

    ドォォーーーン!!

    日向「ぐっ……はっ!」

    澪田「え…あれ?」

    その一撃はーー

    小泉「追いついたわよ…」

    片手で止められた。

    罪木「ひぃぃ!」

    日向「きょ、キョニュウイーター!」

    小泉「まだ銀閣の巨乳を食べてないわ…」

    罪木「ひぃぃ!食べないでくださいぃ!!」

    西園寺『なんだこれ』








  57. 57 : : 2014/01/04(土) 19:41:40


    日向「…キョニュウイーター……なんで俺たちを助けに?」

    小泉「それを聞くなんて愚問よ。1人の巨乳と2人の巨乳…どちらを助けるかは決まっているでしょ?」

    日向「!…ああ、そうだな!」

    澪田「…唯吹がちっちゃいから…唯吹がちっちゃいから…」ウジウジ

    豚神「顔を上げろ…女は胸だけじゃない…」

    澪田「白夜ちゃん…」

    狛枝「そうだよ。諦めなければ大きくなるはずだよ!そうだよね?澪田さん」

    澪田「凪斗ちゃん…うん!そうっすね!」クルッ

    西園寺『後ろを振り向いた金閣は気づいた…いつの間にか沙悟浄は金閣のひょうたんを奪っていたのです。』

    澪田「…え?」

    狛枝「…あはっ☆」

    澪田「そんなぁーひどいっすぅぅぅ」ヒュルルル

    狛枝「…ばいばい」


    罪木「あっ、金閣さぁぁん!!」

    小泉「さあ、次は貴女の番よ…」

    日向「ああ、大人しくすれば痛くはしない…」

    罪木「ひぃーー!!」

    七海「…ちょっと待った!!」

    西園寺『…どうなるんだ?この劇』


  58. 58 : : 2014/01/04(土) 20:02:29
    七海「銀閣…あなたがしたことは、決して許されることではありません」

    罪木「うゅぅ…」

    七海「銀閣…もう悪いことはしない?」

    罪木「しないですぅ!…絶対にしません!」

    七海「よかった。ならさ、一緒に牛魔王を倒しにいこ?」

    日向・狛枝・ソニア・豚神・小泉「えぇ~!!」

    罪木「わ、私は…牛魔王様の部下で…えっと……脱ぎますぅ!!」

    七海「脱がないで!…ね、一緒にいこ?」

    罪木「ふゅぅ…」

    銀閣が仲間になった!

    狛枝「敵を味方にしちゃうなんて…三蔵法師らしいね」ハハハ

    罪木「ふ、ふつつかものですが、よろしくお願いしますぅ。飽きたら全裸にして砂漠の真ん中にでも捨ててくださいぃ…」

    七海「脱がさないし、捨てもしない…と思うよ?」

    罪木「なんで疑問形なんですか~!」

    ソニア「みなさん…お気をつけて」

    豚神「それで…お前はどうするんだ?」

    小泉「私は、巨乳についていくわ」

    西園寺『このお姉嫌だ…』

    小泉「チチデカフィーバー!…って、昔の偉い人が言ったのよ」

    西園寺『言ったのは短足デブだよ!』

    日向「小泉…(すっかり変わっちまったな…)」

    豚神「おい銀閣、お前が案内するんだ」

    罪木「わ、わかりましたぁ。こっちですぅ」



    しばらくすると……



    罪木「ここが牛魔王の城ですぅ」

    日向「ここが…」

    七海「ものすごい存在感…ラスボスって感じだね」 

    罪木「ここから先は、妖怪しか入れません…が、関係ないですよね…」

    豚神「無論だ。さっさと行くぞ」ザッ

    狛枝「……あれ、キョニュウイーター?」

    小泉「………」

    日向「おいどうしたんだよ!いこうぜ!」

    小泉「………私はいけない」

    みんな「え!?」

    小泉「ごめんね…私、妖怪じゃないの!ほんとはキョニュウイーターじゃないのよ!!」

    日向「え、えぇ!?」

    豚神「なん…だと?」

    罪木「そ、そんなぁ…!」

    小泉「…本当のキョニュウイーターにね、私の胸…食べられちゃったんだ。だから、私はキョニュウイーターを探してたの……嘘をついてしまってごめんなさい」

    豚神「…今まで妖怪のフリをしていたのか!」

    小泉「…ごめんね。だから私はここまで…」

    日向「そうか…」

    狛枝「クククク……」

    日向「!? 狛枝…?」

    狛枝「アーッハッハッハッ!!」

    七海「沙悟浄…?」

    狛枝「ごめんごめん…いや、おかしくてさ。目の前にあの時食べた胸があったと思うと…」

    小泉「!!」

    罪木「ひぃぃ!目がおかしいですぅ!」

    日向「そんな…お前、沙悟浄じゃ…」

    狛枝「ごめんね、僕が本物のキョニュウイーターだよ」

    西園寺『』










  59. 59 : : 2014/01/04(土) 20:42:17



    小泉「そんな…。返して!私の胸を返してよ!!」

    狛枝「それはできない相談だね…もう無理だよ」

    日向「…なあ、狛枝…冗談だよな?いつも周りを思いやっていたお前が!あんなに優しかったお前が…狛枝…悪い冗談はやめろよ!」

    狛枝「あはは、怖い顔しないでよ…ほら深呼吸、深呼吸」

    日向「答えろ!!」

    狛枝「日向くん…大外れだよ。僕こそがキョニュウイーターだ…」

    豚神「おい、お前。覚悟は出来ているのか?」

    狛枝「覚悟?なんのこと?」

    小泉「私たちにぶっ飛ばされる覚悟よ!」

    狛枝「……分が悪いね。とりあえず僕は逃げさせてもらよ…」ダッ

    そういって、狛枝は牛魔王の城へ入っていった……


    小泉「……」

    日向「小泉…」

    小泉「日向……必ず私の仇とってね」

    日向「ああ!俺に任せろ!」

    西園寺『バカ猿!調子に乗るな!』

    日向(台無しだ!)

    七海「早く追いかけよう。」

    罪木「はい…そうですね…」

    こうして、小泉を残して俺たちは城へ足を踏み入れた…

    日向「え?」

    ……このとき俺は気づいてしまった。最低で最悪な……真実に


    日向「なあ、七海……」


    罪木『ここから先は、妖怪以外入れないんですぅ』


    七海「なに?」


    日向「どうしてお前は……」


    七海『私は三蔵法師だよ?一緒に旅……しよう?』









    日向「……人間なのにこの城に入れるんだ?」break!!




  60. 60 : : 2014/01/04(土) 20:56:22
    七海「…?ちょっと意味がわからないな…。もしかしたらバグかもね…」

    日向「とぼけるな!」

    …嘘だ。
    あの七海が?
    三蔵法師だぞ?

    ……七海を見る目が、確実に変わっていった。

    七海「嫌だなぁ。私の顔に何かついてる?」

    前まではかわいらしかった声が、今は聞くだけで虫ずが走る。

    豚神「………」

    誰も口を開こうとしない。
    当然だ。今まで旅をしてきた仲間の…2人が嘘をついていたなんて。

    七海「……気づかれちゃったね」

    罪木「あ、あぁ…!」

    七海「私はNEOキョニュウイーター!」

    七海はそう叫ぶと、銀閣に飛びかかった。

    罪木「わ、わ!やめてくださいぃ~!死んでしまいますぅ!」

    七海「姉ちゃんええ乳しとるやないか!スケベしようやぁ…!」モミモミモミ

    罪木「ひぁうん!///」

    七海「…ごちそうさま」ゴクン

    罪木「ふゅぅ…」ドサッ

    小泉「そん…な……」

    豚神「ばかなっ!七海の胸が大きくなっている!?」

    七海「私ね…胸を食べた分、胸が大きくなるんだよ?」

    小泉「そんなっ!」

    西園寺『ほんとにそんなっ!だよ!』



  61. 61 : : 2014/01/04(土) 21:32:31



    七海「ふっふっふ、これでバストも驚きの90越えだよ!」ドヤッ

    日向(嫌だぁ!こんな七海嫌だ!!)

    罪木「ふぇ~ん、無くなってしまいましたぁ……ぶかぶかしますぅ」ヒンニュウ

    日向(……こちらは、まあ……うん。…うん!)

    七海「ねえ?どうするの?君は私をどうするの?」

    日向「俺は……」

    ソフトタッチ
    揉む
    >話を続ける

    日向「なあ、もう少し話をしないか?」

    七海「へっへっへ、それは出来ない相談だぜ!」デストローイ

    日向「お前は、三蔵法師じゃないのか?」

    七海「ええ、なんども言いますが、違います。」

    七海「私は大事なことは一回しか言わないからね?よぉーく聞いてね!私はNEWキョニュウイーターだよ!私はNEWキョニュウイーターだよ!……はっ二回…」

    日向「……」

    呆れや嫌悪感…それを全て通り越して泣きそうなりそうになる…
    いくら嫌いになっても思い出すのは楽しくて微笑ましかった記憶だからだ

    忘れたくても忘れられない最高の過去…最悪だけど否定できない今。

    逃げ出すことを許されない現実

    ……これは、まさに……絶望?


    日向「ツマラナイ…」

    七海「え?」

    日向「ツマラナイツマラナイツマラナイツマラナイツマラナイツマラナイ…」

    日向「……貴女はとてもツマラナイ…」



  62. 62 : : 2014/01/04(土) 21:47:33
    日向「でもそんなお前が好きだッ!!」

    脱がす
    ソフトタッチ
    >揉む

    日向「うおおおおお俺の希棒がとまらねぇえええええ!!!」モミモミモミモミ

    七海「あっ…こんなところで!///」ハァハァ

    日向「半端ねぇ!この揉み心地…!90の高台!!!」モミモミモミモミ

    七海「っ…だめぇ!そんなに揉んだら!私…私…!」


    カッー!(閃光)



    ウサミ「フェルト地になっちゃうでちゅ」ボワン

    日向「!?」

    西園寺『その時、確かに時が止まりました。果てしないバカは時を止めることができます。…ここはバカの見本市なのかな?』

    ウサミ「バカじゃないでちゅ!ウサミでちゅ!」

    日向「こ、これは違うぞ!」ビシッ

    罪木「ち、違うのは日向さんですぅ!あんなに一心不乱に揉むなんて…人体に影響が出ちゃいますよぉ!」

    日向「す、すまん!」

    豚神「どういうことだ…説明しろ日向!」

    日向「成長期の胸は、揉まれると痛いらしいんだ」

    豚神「そういうことではない!」

    ウサミ「三蔵法師の正体…それはこのウサミでちゅ!」

    日向「殴っていいか?」

    ウサミ「暴力反対でちゅ!らーぶらーぶ…」

    豚神「お前が奴の正体だったとはな…これは確かに妖怪だ」

    ウサミ「妖怪だなんて失礼でちゅねー」プンプン

    日向(こいつぁうぜぇー!)

    小泉「そ、それより牛魔王を倒さないと!」

    豚神「忘れていたが狛枝もだな…」

    日向「そ、そうだな……」

    ウサミ「うふふ…さぁ行きましょう!えいえいおー!」

    シーン…

    ウサミ「……」オヨヨ

    罪木「わ、私の胸を返してくださいぃ!」

    ウサミ「うぅ…このウサミメダルでなんとか」

    罪木「私の胸は子供のおもちゃ以下ですか!ひどいですぅ!」

    そしてその頃…!

    辺古山「ぼっちゃん警部、牛魔王の城で新たな生体反応です」

    九頭龍「なにっ!妹かもしれねぇ…いくぞペコ!」


  63. 63 : : 2014/01/04(土) 22:24:13



    ウサミだったもの「……」

    西園寺『返事がない。ただのスクラップのようだ…』

    ウサミはとりあえず解体した。

    理由は三蔵法師と名乗りながら妖怪という訳の分からないことを言っていたからだ……

    案の定体の中には爆弾が積み込まれており自爆するつもりだったのだろう…

    豚神「よしっ、こいつが三蔵法師でないことが証明されたな」

    日向「こいつめ!七海に化けやがって!感触はリアルだったのに!!」ゲシッゲシッ

    罪木「それじゃあ、本物の七海さんはどこにいるんでしょうか?」

    日向「!……なあ罪木」

    罪木「ふゆぅ…なんでしょうか?脱げばいいんですか?」

    日向「……」ゴクッ

    豚神「おい日向」

    日向「そ、そうじゃなくて!……人がこの城に足を踏み入れることはできないのか?」

    罪木「牛魔王様が許可をしたら人でも入ることができますが、基本は無理だと思いますぅ…」

    日向「そっか…入れるのが分かっただけで十分だ」

    豚神「よしっ、行くぞ!」ザッ

    ??「ちょーっと待ったァ!」

    日向「お前は……九頭竜?!」

    辺古山「私もいるぞ」

    日向「どうしたんだ?」

    九頭竜「妹を探して……なっ!」ダッ

    九頭竜「おい!しっかりしろ!おい!目を開けろ!」

    ウサミだったもの「……」

    西園寺『返事がない。ただのスクラップのようだ…』

    九頭竜「久し振りに会えたのに……こんなのあんまりだ!!」

    豚神「なにっ?……まさかそいつは」

    九頭竜「ああそうだ!…俺の妹だ!!」

    日向(一気にカオスだ!)

    九頭竜「許さねぇ…許さねぇぞ…覚悟はできてるんだろうな?」

    九頭竜「行くぞ!ペコ!!」

    辺古山「はいッ!よくも…よくも警部のモフモフを!!」

    西園寺『ここには、バカしかいないのかよ!』




  64. 64 : : 2014/01/04(土) 22:36:31
    日向「その言葉…斬らせてもらう!」

    反論ショーダウン開始

    日向「モフモフならお前の胸にもついてるだろう!」ロンパ!!

    辺古山「くっ!やるな!」

    九頭龍「うおおおおお九頭龍閃!」シャキーン!!

    豚神「技の性質上防御・回避共に不可能!!ガクッ 

    罪木「ふえぇ…これはピンチですぅ!」

    日向「くそぉ!お前がいつもしてるパイスラッシュが俺の如意棒を伸ばすんだ!」

    辺古山「なっ!それは関係ないだろ!」

    日向「くらえ如意棒!」ブンッ

    辺古山「くっ!なんて速く!重たい一撃だ!」キィン!

    日向「そしてその隙をついて一揉み!」モミ

    辺古山「!?」

    日向「そしてまた如意棒!」ブンッ!!

    辺古山「ぐっ!(さっきよりも重たくなった…!?)」

    日向「これが孫悟空の能力の一つ!巨乳・DE・パワーアップ!」

    西園寺『もう嫌だこの劇!!』





  65. 65 : : 2014/01/04(土) 23:04:06


    日向「そして!」サワサワナデナデモミモミ

    罪木「ひゃあん!」

    シュンッ

    辺古山「なに!消えた?!」

    日向「後ろだ…」

    辺古山「なっ!いつの間に?!」

    日向「これも、俺の能力の1つ…… 貧乳 DE スピードアップだ!」

    西園寺『こいつダメだ!もう末期だ!!』

    日向「さらに――」カチャッ

    日向「……カチャッ?」

    九頭竜「14時25分…犯人確保!」

    日向「なっ!俺はなにもしていないぞ!」

    九頭竜「セクハラ」

    日向「あっ」

    西園寺『ははっ、ざまーみろ悪は滅びるんだ!』


  66. 66 : : 2014/01/04(土) 23:17:42
    日向「くっくっくっ…何勘違いしてるんだ?」

    西園寺『え』

    九頭龍「!! 手錠が…いつの間にか俺にかけられているだと!」

    日向「俺のスピードはお前を凌駕する…」シュッ

    九頭龍(消えた!)

    日向「「お前は俺に逮捕されているから…俺を逮捕することはできない!」」

    九頭龍(くっ!どこから声がするんだ!?)

    日向「…お前は気づかない」

    九頭龍(どこだ…どこにいるんだ!?)

    日向「お前はもう…死んでいりゅ」

    西園寺『噛んだー!!』

    九頭龍「…くっ」ドサッ

    日向「さすが主人公は格が違った。頭がおかしくなって死ぬ」

    辺古山「おのれ…よくもぼっちゃん警部を!」

    日向「おっと!よしときな」

    辺古山「!?」

    日向「これ以上…揉まれたくなかったらな」ドン☆

    辺古山「ぐ…完敗だ」

    豚神「やったな…」ヨロ…

    罪木「ふゅぅ!無理なさらないでください!」

    豚神「日向…銀閣と先に行ってくれ。俺は少し疲れた…」

    日向「…!わかった。いくぞ銀閣」

    罪木「は、はいぃ!」タッタッタッ




    豚神「…ふぅ、そろそろ行ったかな」

    バリバリバリ!

    澪田「ふぅ…変装も疲れるっす!」


  67. 67 : : 2014/01/04(土) 23:43:41



    澪田「いやぁー、ビックリしたっすねぇ。唯吹がスパイとして三蔵一行に潜り込んでいる間に白夜ちゃんが唯吹に変装してスパイやってるなんて驚き桃木っす!」

    澪田「まあ、凪斗ちゃんか気付かずに善良な妖怪を吸い込んでくれたお陰で行動しやすかったっすねぇ!」

    澪田「さぁーて説明も疲れたし、裏切った金閣ちゃんも含め。サクッと後ろからザックリするっす!」ザッ

    そこへ立ち塞がる妖怪が一匹…


    狛枝「…行かせると思うかい?」

    澪田「なんで、ここに凪斗ちゃんがいるっすか?」

    狛枝「…さあ?なんでだろうねえ?」

    澪田「唯吹は、おっぱい小さいから狙われるはずないっす!そもそも、凪斗ちゃんは城の中へ!」

    狛枝「入っただけだよ…上には上がってないんだ。……それにね、そもそもキョニュウイーターなんて妖怪はこの世にいない…」

    澪田「!…でも真昼ちゃんが!」

    狛枝「…嘘に決まってるじゃないか。もともと小さかった胸を架空の妖怪のせいにしてるんだよ被害妄想って言うのかな?…可哀想だよね…」

    小泉(酷い言われようだ!!)

    澪田「沙悟浄でもキョニュウイーターでもない…じゃあ凪斗ちゃんは何て言う妖怪なんっすか?!」

    狛枝「それはね……続きはCMのあとで」

    西園寺『CMなんてないし!このまんまじゃ終わんないよ!』



  68. 68 : : 2014/01/04(土) 23:59:36
    狛枝「ま、裏切り者を炙り出せたのは、僕が希望になれたってことかな…?」

    澪田「な、なんだってー!?あれは演技だったんすか!」

    狛枝「敵を騙すには味方から…ね?」

    澪田「…ふふふ、凪斗ちゃん。こっちにはこのひょうたんがあるんすよ?勝ち目はないっす!」

    狛枝「…ふふふ、こんなこともあろうかと用意しておいたんだ」

    澪田「そ、それはガムテープ!」

    狛枝「これを口に貼れば…クッチャクッチャ」

    澪田「もう口に入れてるっすー!」

    狛枝「モガモガ!」※通訳はありません。皆さんも澪田と同じ気分を味わってください。

    澪田「くぅー!なんて言ってるかわからないっす!これじゃーひょうたんが使えない!」

    狛枝「モーガ!」クッチャクッチャ

    澪田「…でもまだ唯吹にはこれがあるっす」スチャ

    狛枝「! モガモガッ!?」

    澪田「槍っす!」バッ

    狛枝「モガッ!」ダッ

    澪田「おっと!」ヒョイ

    狛枝「~~!」

    澪田「そして!唯吹には歌もある!」

    狛枝「!」

    澪田「聞いてください!君にも届け!!」

    狛枝「ーーーーッ!」

    西園寺『もう喋れや!わかりにくいわ!』

    狛枝「プハッ 息ができない!!」

    西園寺『バカの極みか!』

    澪田「口を開けたっすね…凪斗ちゃん」

    狛枝「息ができなくちゃどうにもないからね……」

    狛枝「あ」

    澪田「サヨナラっす~!」

    狛枝「うわぁぁぁぁ!吸い込まれるぅー!」

    西園寺『もう救いようがねぇ!』

    澪田「キュポン! ふぅ…当面の危機は回避っすね」

    ーーーーーーーーーー

    ひょうたんの中

    狛枝「…いてて、ここがひょうたんの中か」

    豚神「あつい…あつい…」ジュワー 

    狛枝「わっ!君は本物の猪八戒くん!」

    豚神「沙悟浄か…俺はもうだめだ…」

    狛枝「…!希望を捨てちゃだめだ!どうにかしてここから…!」

    ガンッ!

    狛枝(壁を殴ってみたけど…傷一つつかない!)

    豚神「そんなこと…すでに試している」

    狛枝「まだだよ…まだ諦めない!君だけでも…必ず助ける!」

    豚神「…沙悟浄……」

    狛枝(とはいえ…どうしたらいい!?入り口は遙か高いところにあるひょうたんの口。そしていずれは足下の液体に溶かされてしまう!)





  69. 69 : : 2014/01/05(日) 00:56:23



    澪田「さぁーって、そろそろ追い付く頃っすかね?」

    キュルルルルルっと、澪田の腰にぶら下げられたひょうたんから吸い込むときの音とは違う音がなる。

    そして…

    澪田「え?」

    狛枝「やあ、澪…銀閣。さっきぶりだね」

    澪田「なんで出てこれたんっすか!?」

    狛枝「あはは、さぁね。冥土の土産でも教えてあげないよ」幸運パーンチ

    澪田「ぎゃあーー!!!バイバイブキーン」キラーン

    キュルルルルル

    豚神「ふう。やっと出てこれた」スタッ

    狛枝「あっ、豚神くん遅かったね!もう終わっちゃったよ」

    豚神「お前が速すぎるんだよ!」

    狛枝「まあ、なんにせよ無事で良かったよ」

    豚神「フン…狛枝。よく聞け!…ありがとうな」

    狛枝「……ははっ、どういたしまして」ニコッ


    ~~回想~~

    狛枝(殴っても傷のつかない壁と遥か高くにある出口…か)

    周りを見渡すと骨や死んでいった人が使っていたであろう服や装飾品が散乱していた…

    豚神「この液体は肉だけを溶かすようだ」

    狛枝「なんで、そんなことがわかるの?」

    豚神「…俺の目の前で三人の人間が死んでいったのだからな」

    狛枝「でも、これくらいの深さなら鎧の上に居れば暫くは問題なさそうだね…」

    豚神「いや、このひょうたんの中は、定期的に人が死なないと液体が溜まっていく仕組みのようだ…」

    狛枝「……趣味の悪い仕組みだね」

    豚神「ああ、それと時間はもう無いだろうな…だからここは俺が犠牲になる。だからお前はどうにかして生きろ!」

    狛枝「…何言ってるの?」

    豚神「だから、俺が――」

    狛枝「ボクが目指したいのは、みんなが希望に満ち溢れてそしてみんなが笑っていられる世界だよ」

    狛枝「だから君を助けられなかったら、それは僕が助からなかったことと同じなんだ。」

    豚神「…………」

    狛枝「だから、諦めないで!希望は絶望になんか負けたりしないんだから!」

    豚神「……そうだな。その通りだよ…ありがとう狛枝君」

    狛枝「いやいや、ボクは御礼なんて言われるような人間じゃないよ…いや、御礼を言われる妖怪…かな?」

    豚神「……それにしてもどうやってここから出るつもりなんだ?」

    狛枝「うーん、試してみないと分からないんだけどさ…これを使おうと思うんだ…」スッ

    豚神「骨と…武器か?」

    狛枝「うん。」

    豚神「どうやってだ?投げるのか?」

    狛枝「ううん、刺すんだ…壁にね」

    豚神「まさか…!」

    狛枝「そう…ロッククライミングだよ」

    豚神「だが、壁は固いんじゃないのか?」

    狛枝「うーん、傷がつかないだけだよ。まあ少しは固いと思うけど刃物なら通るんじゃないかな?」

    豚神「なるほどな…しかし、俺は無理だろうな…」

    狛枝「…なんで?」

    豚神「重量だ…俺の体重が刃物にかかるとへし折れてしまうかもしれないだろう?」

    狛枝「大丈夫だよ…」

    豚神「…なにがだ?」

    狛枝「かもしれないなんて、ボクの前では無意味だよ…大丈夫…きっとボクらはここから出れるんだ!」

    豚神「フン…、この礼は必ず出てから言うからな。」

    狛枝「うん。出よう!二人で!」

    ――――――――――




  70. 70 : : 2014/01/05(日) 01:12:09
    狛枝「…さて、孫悟空たちに遅れをとっちゃったね。行こうか」

    小泉「」ポカーン…

    豚神「…おい、こいつはなんだ」

    狛枝「んんー…キョニュウイーターだよ」

    豚神「…だが、こいつがここにいるということは…どういうことだ」

    狛枝「うぅーん、なんでだろうね。案外本当に妖怪だったのかも」

    豚神「…?」

    狛枝「あ、こっちの話。じゃあいこうか」

    ーーーーーーーーーー

    西園寺『そしてバカ猿は…』

    日向「なぁ銀閣…道案内をしてくれよ」

    罪木「はいぃ。この道は右ですぅ」

    日向「おっけー。先に行ってくれ」

    罪木「わかりましたぁ」

    テクテク…

    日向「なぁ、銀閣はどうして牛魔王の手下になろうと思ったの?」

    罪木「金閣が決めたので…私に決定権はありませんでした。きっと大きいことがしたかったんですねぇ…」

    日向「そっか。お前も大変だなぁ」

    罪木「ふえぇ…これから牛魔王と戦うなんて…考えたくないですぅ」

    日向「そんなに強いのか?」

    罪木「強いだけじゃありません。ですが、一番厄介なのは、芭蕉扇ですぅ」

    日向「暴風を引き起こすアレか…

    罪木「あれのせいで、私と金閣のタッグでも傷一つつけることができませんでしたぁ」

    日向「…」ゴクッ

    罪木「……この扉の奥に、牛魔王様がいますぅ」

    日向「…わかった。銀閣、俺に協力してくれるな?」

    罪木「はいぃ…こうなったら仕方ないですよね…」

    日向「よし…いくぞ!」
  71. 71 : : 2014/01/05(日) 01:33:45


    ――――――――――

    【舞台裏】

    江ノ島「あーっ、飽きてきた。仲間の死とか裏切りみたいな絶望的な展開全部乗り越えたり回避しちゃうんだもーん」

    江ノ島「あっ、いいこと思い付いた♪」ピコンッ

    戦刃(何をする気なの盾子ちゃん)

    江ノ島「おい、不二咲!私様のアルターエゴ少し貸してほしいんだけど…」

    不二咲「うん。いいよ、でも悪用しないでね?」

    江ノ島「わかってますよん♪」

    ――――――――――

    俺の前には三メートル程の大きな扉がある。これは、この中にいる牛魔王がどれ程の強者であるかを指し示しているであろう……だがっ!

    ここで逃げるわけには行かない!逃げ出したくなる気持ちをギュッと、押さえ俺は扉に手をかける

    ギィィィイイイッ!!っと大きな音を立て開かれる扉

    そして、開いた扉のその先に俺が見たものは…

    弐大「……」ガクッ

    日向「ッ!……」

    罪木「ぎゅ、牛魔王様ぁあ!」

    変わり果てた姿の牛魔王だった…




  72. 72 : : 2014/01/05(日) 01:51:42
    おいおい、どういうことだよ?
    牛魔王ってのはすげー強いんだろ?
    芭蕉扇って…あの折られてる奴か?

    様々なハテナが頭を覆い尽くす。
    なんで?なぜ?why?

    バカは死なないと治らない。なら考えたって仕方がない。

    日向「う、うわぁぁぁぁぁあ!!」

    気がついたら、俺は叫んでいた。

    罪木「牛魔王様!牛魔王様!」

    …起きあがる気配はない。
    既に誰かと戦闘を行っているのは明らかだ。
    でも、誰と?
    誰がこのーー最強の妖怪をここまでできるだろう?

    日向「一体…何が」

    ゴゴゴゴゴゴ…!!!

    突然の地響き。

    揺れる大地に必死にしがみつく。

    罪木「ふ、ふえぇ!?」

    日向「な、なんだ!?」

    バコーーン!!!

    壁が壊れ、現れたのは巨大な……何だ!?
    これは人間なのか!?
    ありえない!?こんなサイズの人間が!存在するわけない!

    ???「あー、牛魔王つまんなーい!」

    その巨大な何かは、牛魔王の死体をつまみ上げると、ポイッと、城の外に捨ててしまった。

    日向「……は?」

    目の前の光景に、本気で言葉が出なかった。
    形容するなら、それは【絶望】。

    ???「…あんた達は、アタクシ様を楽しませてくれるの?」

    その、熊の髪飾りをしたギャル風の少女、と言うには似つかわしくない巨大な【絶望】が、俺たちに口を開いた。

    罪木「……そんな」

    日向「………俺たちが…こいつと戦う!?」

    心に浮かんだ一言はーー

    無理

    だった。



  73. 73 : : 2014/01/05(日) 02:24:24


    あんなのに勝てるわけない…

    …いや、戦うべきじゃない

    無理だ……だから

    逃げる!!

    【絶望】「ねえ、アンタたちもしかして逃げようとしてる?」

    日向「なっ!……」ギクッ

    罪木「ほぇっ……」ビクッ

    【絶望】「あ、なんで分かったかって顔してるね。アンタらの行動くらい計算できるっつーの!」

    日向(計算されようが逃げてしまえばこっちのものだ)

    【絶望】「あっ、逃げたらこの子八つ裂きだから…」スッ

    日向「う、嘘…だろ?!」

    罪木「なんで…?」

    七海「……」

    そこには、縄で十字に貼り付けにされた。七海千秋の姿があった…


    ――――――――――

    【舞台裏】

    苗木「ちょっ!ええ?!え、江ノ島さん!なにやってるんだ?!」ザッ

    戦刃「ごめん…苗木くんこれ以上先には通せない…」スッ


    ――――――――――


    【放送室】

    西園寺「あー!あー!あれ?声が入らない?!」

    エゴ島「無事にシステムをのっとれて良かったです…これで、音響もナレータもライトもスクリーンも好きにし放題ですね」


    ――――――――――


    【舞台裏】

    弐大「一言も喋ってないんじゃあァァァア!!!」

    左右田「うるせえよ!俺なんか最期骨だぞ!」ブワッ


    ――――――――――


    狛枝「少し周りが騒がしいけど行こう…なぜか嫌な予感がする…」

    豚神「それより、小泉のことは良いの……何?!」

    先ほどまで居た小泉の姿はどこにもなかった…

    足音もなく気配もなく、その場から消えたのだった……

    狛枝「…尚更上にいる彼らが心配だね……早く行こう」

    豚神「……いったいどういうことなんだ?」


  74. 74 : : 2014/01/05(日) 02:55:43
    目の前にいるのは、【絶望】
    そしてその【絶望】の傍らに、三蔵法師。

    相対するは、俺と銀閣…。

    日向(こんなん…勝てねえだろ!?)

    罪木「…私、これを使います」スッ

    銀閣が取り出したのは、七星剣。
    扱うのに相当な妖力が必要となるが、その切れ味は鉄をバターの様に斬ってしまう程。

    日向「お前…そんなものを!」

    罪木「とっておきですぅ!」

    …もしかしたら、勝機があるかもしれない!

    心の中に生まれた希望が、俺を奮い立たせる!

    日向「そうだよな!よし!いっちょやってー」グチャ

    日向(グチャ?)

    グチャ…グチャ……

    …………生まれたての希望は

    罪木『とっておきですぅ!』

    グチャ………

    文字通り、潰れてなくなった。

    【絶望】「…ねぇ今どんな気持ち?隣で希望が潰されて…どんな気持ち?」

    意味がわからなかった。

    おいおい、銀閣だって大妖怪だぞ?
    なんでそれが俺の横でペースト状になってるんだ?
    七星剣は?七星剣なんてどこにも見あたらない。
    あるのはただ、絶望ーーーー

    【絶望】「あーあ、戦意喪失って奴。つまんないのー」

    七海の姿が、ぼやけて見える。
    【絶望】の姿は…何よりも大きく見えた。

    ーーーーーーーーーー

    狛枝「くっ…この道はどっちに行けば!」

    この城は、侵入者に対して無慈悲。
    正しいルートを知らなければ、迷宮に閉じこめられることと同義である。

    豚神「…ここまで来て」

    狛枝(…僕の幸運でも迷ってしまう……これは何か仕掛けがあるね)

    狛枝は考えた。
    これは、ただの迷宮ではない。

    狛枝(考えるんだ!今までのパーツを…慎重に!素早く!)

    なぜ小泉は入れたのか?
    消えた小泉は?
    この迷宮の構造は?
    今、僕たちがいるのは本当に牛魔王の城ーーー?


    狛枝「…そうかわかったぞ!」

    豚神「どういうことだ…!」

    狛枝「僕たちがひょうたんの中にいる間に…場所が変わってしまったんだ!」

    豚神「…?しかし、小泉は城の中にいたぞ」

    狛枝「…発想の転換だよ。僕たちが最初に入ったのは、牛魔王の城じゃなかったんだ!」

    豚神「!」

    狛枝「そして…ひょうたんから出た僕たちの前にいた、抜け殻のような小泉さん…。ひょうたんの中に居る間に、牛魔王の城の中に入ったんだろうね」彼女は妖怪ではないから、きっと何かペナルティが発生したんだ…」

    狛枝「そして今僕らがいる迷宮に、小泉さんの姿がない!さっきの地響き…あれできっと!全ての構造が変わったんだ!この迷宮に…出口はない!


    豚神「ならどうすれば…」

    狛枝「戻るんだ!今来た道を…全力で!また地響きが鳴る前に!」

    狛枝達は、来た道を引き返した。
    するとそこには…

    狛枝「…ここは…さっきまでの僕たちがいた場所だね」

    豚神「ここからどうすれば…」

    狛枝「ここの壁の模様は…全て同じ!」

    壁に向けて、渾身のパンチを放つ!
    すると壁は思ったより薄く、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた。

    豚神「隠し通路か!?」

    狛枝「違うよ。ここの先が…最初に僕たちが居た廊下!」

    先に進む…と、そこには抜け殻の様な小泉がポツンと立っていた。

    狛枝「よかった!まだ肉体は無事だ!」

    豚神「こいつを外に連れ出せば…戻るんだな!」

    狛枝「豚神くん!頼んだよ!僕は日向くんのところに行く!」

    豚神「…わかった!必ず戻ってこい!」ダッ

    狛枝(牛魔王の部屋…その場所は!)

    狛枝は、天井めがけて飛び上がった!

    ーーーーーーーーーー

    バコーーン!!!

    日向「…?」

    突然地面に穴が開いたと思ったら、そこから出てきたのは沙悟浄だった。
    着地すると、辺りを見回し、状況を理解したようだ。

    狛枝「…これは穏やかじゃないね」

    …生気を失っている孫悟空。
    …銀閣と思われるが、原型をとどめていない死体。
    …囚われた三蔵法師。
    そして……【絶望】


  75. 75 : : 2014/01/05(日) 03:34:39

    【絶望】「助っ人……というやつですね」

    狛枝「うーん…この状況、なんて言うか…絶望的だn――」グチャッ

    絶望の拳が狛枝を叩き潰した

    【絶望】「うぷぷ。仲間が来たのにすぐ殺されちゃうなんて…絶望的だな!これでペースト二体目の完成♪」

    日向「こ、狛枝ァァァア!!!!」

    ……暖かい液体が顔につく。正確には狛枝の血液が……

    また…目の前で仲間が死んだ……俺はまたなにも出来ずに……ただ見ることしか出来なかった……


    狛枝「ねえ…勝手に殺さないでくれる?」

    日向「こ、狛枝!?」

    【絶望】「なんで、アンタが行きてんのよ!!」

    狛枝「実はさぁ…さっきも言ったようにボク沙悟浄でもキョニュウイーターでも無いんだ…ボクはね…吸血鬼のハーフなんだ…」

    【絶望】「……あっ、それなら怪力やその再生能力も納得だわ……じゃあ何回殺せば死ぬのかな?」ズガズガズガ

    狛枝「ガバッ!」ビチャ

    狛枝の体に穴が空き口からは大量の血が吐き出される

    狛枝(ボクじゃ…半端なボクじゃ彼女には勝てない…)

    【絶望】「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

    狛枝「ぁぁぁぁぁぁあああ!!!」ゴスッドスッ

    治っては破壊され治っては破壊されをそれを繰り返す狛枝の体は徐々に回復が遅くなり、狛枝の精神と共に壊れつつあった…

    ――――――――――

    日向「無理だ……あんなのに勝てるわけない……戦いたくない……いやいっそこんなこと放り投げて逃げ出したい!」

    日向は床にうずくまりながら泣き言のように、同じような言葉を繰り返す

    七海「……ねえ、日向くん」

    意識を失っていた七海が目を開け、こう口を開いた――






  76. 76 : : 2014/01/05(日) 03:54:35
    七海「やっと…会えたね。初めまして。三蔵法師です」

    彼女は、にっこりと微笑みかけた。
    自分も苦しいはずなのに!
    こんな絶望的な状況で…自分よりか弱い女の子が笑っていた。

    日向「……三蔵法師様、ごめんなさい…」

    謝る俺に向かって、彼女は首を横に振った。

    七海「それは違う…と思うよ?」

    あどけない表情。
    絶望の中でも強く生きる彼女は、まさに砂漠に咲く一輪の花ーー。

    日向「…三蔵法師」

    七海「ほら、しゃきっとして。私を守ってくれるんでしょう?仲間が傷ついてるんだから…あなたも戦わなくちゃ!がんばって!」

    言葉の一つ一つが、日向の冷め切った心を熱くした。
    なんだか安心する…。そっか、これが…

    日向「希望、なんだな」

    もう迷いはない。
    カッと見開いた目は、真っ直ぐに前を見ることができる。

    日向「俺が…やるべきこと!」

    覚 醒 !

    日向は、如意棒を手にし、【絶望】に立ち向かうことを決めたーー。



    狛枝「はぁ…はぁ…」

    【絶望】「ほらほら、もう終わり?最期の言葉…聞いてあげるよ?」

    狛枝「…僕は絶望に屈しない!」

    【絶望】「…へぇ。それが最期の言葉…ね!」

    言い終わる瞬間、拳を構える。
    もう、再生する妖力なんて残ってない。

    狛枝(みんな…ごめんね)


















    狛枝(…?)

    死んでーーーない?

    日向「おいおい、何俺を忘れてんだよ」

    見上げるとそこには、限界まで太くした如意棒で、【絶望】の拳を支えている日向の姿があった。

    狛枝「日向くん…!」

    日向「戦おう!一緒に…三蔵法師を天竺まで連れてくぞ!」

    狛枝「…!うん!」

    狛枝が懐から取り出したのは…どこかで見たことのある剣、だった。

    日向「それは…七星剣!?」

    狛枝「あはは、天井からこれが振ってきたんだ。これが…僕をここに導いてくれたのかも」

    日向「…そっか!」

    銀閣!見てろよ!

    【絶望】「2人になったところで関係ねぇ!」

    日向「来るぞ!」

    狛枝「うん!」

    ドォン!

    拳が振り下ろされた床に、大穴が開いた。
    かろうじてかわすことができたが…くらったら最期!!

    日向(状況はまだ決してよくない!どうする…?)








  77. 77 : : 2014/01/05(日) 04:38:27




    数では勝っていても、分は確実にこちらが悪い

    あちらの攻撃は一撃必殺。かすっただけでもただでは済まないだろう…

    だからって、逃げる理由にはならない

    だけど、戦う理由ならある。仲間を守るために!!

    日向「うぉぉおおおおおお!!!!!」ブン

    日向は名一杯大きくした如意棒を振るう――

    【絶望】「絶望的だよな!攻撃できる人間がお前しかいないって!1人分の攻撃くらい意識しとけば避けれるんだよ!」スカッ

    ――が虚しくもそれは、空を切る

    狛枝「そうだね。1人ならね」

    突如空中に狛枝が現れる。正確には如意棒の上から

    ザクッ

    【絶望】「ぎゃあッ!」

    不意を突いた攻撃は絶望の肩に深々と突き刺さる

    【絶望】「何故、妖力の切れたアンタがその七星剣を扱えるのよ!」

    狛枝「この剣には金閣の死ぬ間際に遺してくれた妖力が宿っている!これでボクもお前を切ることができる!」

    【絶望】「罪木ぃぃいい!!!!ザコの分際でよくも余計なことを!!」

    日向「後ろががら空きだ!!」ブン

    深々と如意棒が絶望の横腹に食い込む!

    【絶望】「ぎゃッ!」ゴフッ

    日向「……絶望!諦めろ、お前の敗けだ!!」

    【絶望】「敗け?アタシが敗ける?絶望が希望に敗ける?…そんなことはあってはならない!!」ゴゴゴ


    【絶望】がさらに大きくなる……そして、真っ黒だった顔には、徐々に目や鼻など人に近付いていく、サイズ以外は…

    そして

    江ノ島「さぁーってお待たせしましたー!!絶望と言えばこの私…江ノ島ーー盾子ちゃーーん!!!」

    先ほど与えた傷は全て癒えていた。

    サイズも先ほどより二回りは大きくなっているであろう。

    だけど、俺は諦めない。だって俺には守るべき仲間がいる!叶えたい夢がある!

    だから、俺は如意棒を強く握りしめる!

    日向「こんなところで……敗けるわけには行かないんだよぉぉぉおおお!!」



  78. 78 : : 2014/01/05(日) 05:05:13
    江ノ島「なにそれ!チョーウケるんですケド!」

    江ノ島が笑う。
    でも、俺はもうそんなことで絶望を感じない!

    日向は落ち着いて如意棒を短くする。
    機動性を重視した結果だ。

    手軽になった如意棒をしっかり握り、江ノ島の巨大な拳を受け流す!

    狛枝「はっ!」

    僕も…負けていられない。
    僕は超高校級の希望になりたかった。それが目標だった。

    でも、僕は超高校級の希望じゃなかった。

    狛枝(目の前に居たんだ!こんな近くに…それも予備学科に!)

    僕は決めた。
    希望の踏み台になることを!
    絶望に…立ち向かうことを!

    カァン!

    七星剣が、江ノ島の手の爪を一枚、切り飛ばした。

    江ノ島「ッ!」

    よし…少しでも、ダメージを与えられているみたいだ!

    僕はより一層、七星剣を強く振るった。
    希望を…切り開くために!

    江ノ島「お前らなんなんだよ!!どうして絶望しないんだよぉぉぉおおお!!」

    握られた拳が、日向めがけて振り下ろされる!

    日向「!」

    ドォーーン!!

    手応えはー…あった。

    江ノ島「!」

    なのにっ!

    日向「俺たちは…希望だ!」ググ…

    江ノ島「うがぁぁぁぁあ!!!」

    狛枝「ふんっ!」バサッ

    狛枝が、江ノ島の指を次々と切り落としていく!

    江ノ島「ぐぁぁっ!!」

    狛枝「どうしたのかな?動きが単調だよ?」

    江ノ島「こんの死に損ないがぁ!!」

    ズガァァァアン…!!

    腕を使って、部屋全体に大きくなぎ払った。

    振り上げた瞬間に日向と狛枝は大きく跳躍し、危機は免れた。

    が…

    江ノ島「空中じゃあ身動きとれねぇだろう!」

    よし、いけるー!

    日向「…」ニヤッ

    江ノ島「!!」

    どうして…そこで笑える!?

    日向「きんとうーーん!!」

  79. 79 : : 2014/01/05(日) 05:30:21

    江ノ島「筋斗雲?!」

    一瞬江ノ島の意識が日向たちから外れる

    だか、それこそが狙い

    日向は名一杯如意棒を伸ばし天井に突き刺した、それを更に伸ばすことで狛枝を回収しつつ無事着地した。

    日向「ふう、危なかった」

    狛枝「ヤバイね。そろそろあちらのターンだ…」

    江ノ島「うぷぷぷぷ」スチャ

    江ノ島が取り出したのは大きな携帯電話。そのディスプレイには江ノ島が写し出されていた…

    エゴ島『くっらえー!虚無ビーム!』

    ヒュンッ!

    凄まじい速さの光線が俺の一歩横を通過する

    日向「なっ……、」

    エゴ島『あ?次は当てるからね?』

    江ノ島「うぷぷ、これで状況は2対2だね。さあこの絶対絶望的な状況でアンタたちはどんな表情をするのかな?」



  80. 80 : : 2014/01/05(日) 05:41:31
    狛枝「2vs2…それは違うよ」

    江ノ島「はぁー!?ねっとりしすぎて聞こえなーい!」

    狛枝「僕たちは2人じゃないよ…。仲間たちの意志も一緒なんだ!」

    日向「そうだ!俺たちは…」

    小泉『私の仇とってね』

    豚神『必ず戻ってこい』

    ソニア『お気をつけて…』

    罪木『無理なさらないでください!』

    日向「仲間と一緒だ!」

    江ノ島「…ふぅん。わかったよ。わかったからさ……とっとと消えちまえよぉおおおお!!」

    エゴ島『死ね!死ね死ね死ね死ね!!』

    狛枝「日向くん、僕に考えがある!」

    日向「狛枝!?」

    狛枝「一か八かだけど…あのビームをどうにかできるかもしれない」

    日向「…!わかった!お前の才能を信じるぜ!」

    狛枝(…!)

    …なんだ。僕の思いこみだったのか…。
    僕の才能は…決してゴミみたいな才能なんかじゃない!
    希望に頼られる…素晴らしい才能なんだ!
  81. 81 : : 2014/01/05(日) 07:10:47


    狛枝「ーー作戦は今の通りだよ。…よし!いくよ!」ダッ

    日向「おう!」ダッ

    狛枝は、エゴ島に向かって走る。エゴ島の後ろにいた江ノ島は不適な笑みを浮かべていた…

    エゴ島『うぷぷ、死んじゃえ!』ビュン

    レーザーが狛枝目掛けて襲いかかる!

    狛枝「危なッ」サッ

    紙一重で避ける

    狛枝(髪を少し掠めたか……でも、これくらいなら……)

    エゴ島『ねえねえ、レーザーって一発ずつしか射てないと思ってた?残ねーん!連射できるんのだ♪!』

    ヒュンッ!ヒュンッ!ヒュンッ!ヒュンッ!

    無慈悲にもレーザーの嵐が狛枝を襲う…

    狛枝「!……くっ!」ポイッ

    狛枝は七星剣を盾にすることで致命傷は、なんとか避ける

    狛枝「君もさ……ボクが剣でしか攻撃できないって勘違いしてない?」ニコッ

    エゴ島『は?アンタなにを……』

    そのときエゴ島は気づく、自分のすぐ側にあるモノミ印の爆弾に……

    エゴ島『何ィィ?!』


    ドガァァン!!


    狛枝「…やったか?!」

    黒煙が立ち込めそして、煙が晴れる。エゴ島は……


    エゴ島『なんちゃってー、残ねぇーん!無傷でしたぁー!』ヒャッハー


    狛枝「いや……終わりだよ。」ザクッ

    エゴ島『な…にぃ?!』

    狛枝の七星剣が深々とディスプレイに、突き刺さる


    エゴ島『……まだだ…まだ!』キュィーン

    狛枝「こいつ、まだ動けるのか?!」

    エゴ島『死ねぇぇえええええ!!!』

    狛枝(射たれる!)

    狛枝が最期を悟り目を瞑った瞬間









    日向「させるかぁぁぁああ!!!」

    その声と共に日向が降ってくる

    手に持てないほど大きな如意棒と共に!



    江ノ島「は?でかすぎんだろぉぉお!!!」

    エゴ島『ぜ、絶望的ィィイ!!!!』

    日向「これで――」

    日向「――終わりだぁぁぁぁぁぁああ!!!!」


    ドコォォオン!!!


    …鈍い音とともに、グシャっと嫌な音がした


    妖力を、使い果たしちまった…。これ以上は動けそうにないないな……

    だけど……これで

    日向「終わったんだな…」ハァハァ

    …全てが終わった

    七海「全てじゃないでしょ?天竺に行かなきゃ!」

    …ああ、そうだな

    狛枝「日向くぅん!あと少しずれてたらボクがペチャンコだったよ!!危ないよ!」

    悪かったよ。でもまあ、流石の幸運だな


    お前らを守れて…そして出会えて本当に良かったよ……

    日向「……」バタッ


    (?! ねえ!しっかりしてねえ!ひ…………!………?!)

    (!? 目を開けて!意識をしっ……!!………………!!!)



    ………………………………

    ……………………

    ……………

    ……



    こうして、希望と絶望の戦いは幕をおろした。

    俺に希望なんて大それたものは似合わないし、寧ろ凡人と言われた方がしっくり来るのかもしれない。

    それでも、そんな俺でも未来を踏み出せた……希望を捨てずにいられた。それは全部仲間のお陰であって、俺1人の成果じゃない。

    そのことを忘れずに俺は前へ進む――

    七海「そろそろ行こっか?」

    日向「ああ、墓参りはもう終わったしな」タッ

    狛枝「わわ、待ってよ!」タッ

    豚神「ふん…騒々しいな。」ニヤッ

    日向「よし!……行くぞ!」


    ――仲間と共に未来へ進む!!


    ~fin~



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    こうして、盛大な拍手に包まれながら…俺達77期生の劇は幕を閉じた


  82. 82 : : 2014/01/05(日) 15:18:44
    舞台裏…

    狛枝「いやーおつかれ!素晴らしいよ!」

    日向「冷や冷やしっぱなしだったな…」

    辺古山「おい日向…覚悟はできているのだろうな…」ゴゴゴ

    日向『一揉み!』

    日向「あっ…」

    罪木「日向さん…」

    七海「むぅ…」プクー

    日向「あ、あれは、その、テンパってて…」

    九頭龍「おい…小指出せや」

    日向「うわぁあ!それだけは!」

    小泉「なによ…キョニュウイーターって…なによ…」ブツブツ

    西園寺(今日でだいぶみんなを見る目が変わった)

    ソニア「私、感激しました!ジャパニーズ劇!最高です!」

    左右田(くそっ…俺はなんもしてねぇ)

    澪田「くぅ~疲れたっす!」

    狛枝「最後に江ノ島さんは本当にびっくりしたね」ハハハ

    弐大「クソじゃぁぁぁぁあ!!」

    狛枝「ははっ。おかげで弐大くんのセリフがなかったしね」

    終里「オレだって…」ブツブツ

    狛枝「まぁなにはともあれ!この劇ができたのは日向くんのおかげだ!ありがとう!」

    七海「ありがとう!」

    豚神「ふっ」ニッ

    小泉「サンキューね!」

    田中「礼を言おう…」

    花村「後で僕の部屋に来てくれたらたんまりお礼するよ!」

    日向「みんな…最後のは嫌だけどありがとう!」

    アナウンス『間もなく、ベストオブ希望ヶ峰の発表になります』

    狛枝「あ、もうこんな時間か」

    七海「どきどきするね」

    アナウンス『苗木誠くん!日向創くん!ステージの上に来てください!


    日向「!」

    狛枝「…ほら、はやくいきなよ」

    七海「おめでとう。いってらっしゃい!」

    日向「…あぁっ!」ダッ



  83. 83 : : 2014/01/05(日) 16:10:16




    ――――――――――

    苗木「えっ!僕!?」

    霧切「そうみたいね……早く行きなさい」

    十神「まあ、凡人にしてはよくやったんじゃないか?」

    苗木「あはは、ありがとう…行ってくるね」ダッ



    【ステージ上】


    学園長「まずは、苗木君からだね。」

    苗木「は、はい!」

    学園長「君を今期文化祭のベストオブ希望ヶ峰に認定する」スッ

    学園長から、豪華な賞状が渡される

    苗木「ありがとうございます!」スッ

    観客<パチパチパチパチパチパチパチパチパチパ

    この溢れんばかりの拍手が自分だけに注がれているなんて思うと、頬のニヤけが押さえられるわけない!

    学園長「えー、それでは苗木君……イキなスピーチをどうぞ」

    苗木「…………」ピタッ


    ……ニヤけが止まった




  84. 84 : : 2014/01/05(日) 16:56:02
    苗木「え……え!?」

    観客<ワクワクワクワク!

    苗木「は?」

    学園長「は?とはなんだは?とは!いいからいいから!この気持ちを言葉にして!」

    苗木「いや、それがは?ですよ」

    学園長「ほら!しゃきっとしなさい!響子がみてるぞ!」

    霧切(苗木くん……)

    苗木「くっ…!」

    足の震えが止まらない。
    手も震えてる。
    こんな僕で大丈夫か?大丈夫じゃない。問題しかない。

    苗木「えー…」

    思ったより音量でかいマイクだな…。

    まあいいさ!やってやる…イキなスピーチを!

    苗木「僕たちの劇を見てくれた皆さん。ありがとうございます」

    観客<パチパチパチパチ…

    苗木「実はあの劇、僕の台本だけ用意されてなかったんです」

    苗木「当日まで木の役と伝えられていた僕に…主人公が、しかもアドリブでなんて…不安でした」

    苗木「結果からすれば、全員アドリブになっちゃったけど…」

    観客<ハハハ…

    苗木「それでもなんとか無事に劇を終わらせられたのは、僕のアドリブに一番合わせてくれた…江ノ島さん!君のおかげだと思います」

    江ノ島「!」

    苗木「だから…この賞は江ノ島さんのものだと思います。僕のものじゃありません」

    苗木「江ノ島さん、僕からで悪いけど、君のこの賞状を渡すよ。ありがとう」

    江ノ島「……霧切の気持ち、ちょっとわかったかも」

    苗木「え?」

    江ノ島「なんでもない!苗木のくせに、生意気だよ!」

    そう言うと江ノ島さんは、僕の手から賞状をとって、ぺこりと観客にお辞儀をしたら…舞台裏に引っ込んでしまった。

    観客<(谷間みえたな…)

    学園長(響子…苗木くんは強敵だぞ!がんばれよ!)

    学園長「それでは続いて!日向くん!おめでとう!」

    観客<パチパチパチパチパチパチ…!

    日向(あぁ…もしかして俺も)

    学園長「じゃあ…スピーチを」

    日向(はぁ…)

  85. 85 : : 2014/01/05(日) 17:52:53




    ゴホンッ

    1つ咳払いをしてマイクに向かう

    言うことも決まってないし、イキなスピーチをできる自信も無い……それでも俺は口を開く

    日向「俺達の劇を見てくださりありがとうございしゅ…」ガブッ


    日向(…噛んだァァーー!!!)


    狛枝「スピーチも予備学科だったね…」ボソッ

    日向「おい狛枝!聞こえてるぞ!」

    日向「はぁ……全く、これも全部お前らのせい……いや、違うな」

    日向「俺は予備学科で、本来こういうクラスの出し物は出来ませんでした。」

    学園長「………」

    日向「それをコイツらは、俺に気を使ってドッキリという形で参加させてくれました……全くドッキリじゃなくて先に言っとけっての…」

    観客< …………

    日向「だから、この賞は俺の物じゃないと思います………ったく俺を巻き込みやがって!お前らにこの賞くれてやるよ!!」バッ

    学園長(ベストオブ希望ヶ峰が二人いるだけで異例なのに……二人とも放棄?!)


    九頭竜「チッ、面倒なこと言いやがって、テメェが貰ったんだ…テメェが受けとるのが筋ってもんだろ…」クス

    左右田「まあ、アイツらしいけどな」ククッ

    日向「それじゃあ、俺はこのへんで…」スッ

    七海「それは違うよ!」

    日向「……え?」

    七海「私たちの劇を創ったのは私達だけじゃないんだよ。…日向くんだって欠けちゃいけないピースなんだよ?」

    七海「……だから皆で貰おう?もちろん日向くんもだよ!」

    日向「……ああ!」

    学園長「異例の異例だけど、77期生のみんな前へ!」

    ザッ

    学園長「君たち全員にベストオブ希望ヶ峰を贈る。おめでとう!」

    観客<パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

    俺達全員に盛大な拍手が贈られる

    その拍手は俺1人に向けられているものじゃないけれど…1人のとき向けられた拍手よりも何倍も温かく感じた

    それは、きっと皆がいるからだろう

    俺は、なんて幸福なんだろう

    ……こんな素晴らしい仲間に出逢えたのだから!

    ――――――――――


  86. 86 : : 2014/01/05(日) 18:09:12
    ……あれから数日。


    俺の本科入りが決まった。
    【超高校級の希望】として。
    あ、誤解されちゃ困るけど、別に変な人体実験とかなんたらプロジェクトとかはされてないぜ?

    俺は、俺なんだから!



    七海「それじゃあ日向くんの本科入りを祝って…かんぱーい!」

    みんな「かんぱーい!」

    苗木「おめでとう、日向くん」

    狛枝「日向くん…君はやっぱり希望だったんだね!」キラキラ

    日向「ありがとう!つかお前ら…本当に似てるな」

    苗木・狛枝「それは違うよぉ!」ネットリロンパ

    日向「!?」

    霧切「江ノ島さん、やってくれたわね」

    江ノ島「え、なんのことー?」

    舞園「江ノ島さん、負けませんから!」

    セレス「私が前から目をつけてたんですもの。誰にも譲りませんわ」

    江ノ島・舞園・セレス・霧切「~~!」バチバチ

    七海「日向くん」

    日向「七海…」

    チュッ

    七海「ありがと…」

    日向「……///」カァーッ

    花村「あ!ずるいよ!日向くんは今夜僕がもらうんだ!」

    罪木「ふゅぅ!ずるいですぅ!」

    みんな「ハハハハ!」


    日向『俺たちは…絶望なんかしない!』

    日向『だってこんなに素晴らしい仲間たちがいるから!!


    俺(僕)達は一つじゃない。

    だから、どんな困難も乗り越えられる。
    それは絶望だって例外じゃない!
    それは劇で証明したよな…?

    今俺たちがいる世界は、劇じゃないけどーー


    日向『俺の希望は、これからが幕開けだ!』



    END.
  87. 87 : : 2014/01/05(日) 18:11:41
    終わりです!

    数々の無茶ぶりや、荒削りな文章を優しくカバーし、昇華してくださったベータ氏!
    協力してくださってありがとうございます。
    声をかけてよかったと、心から思ってます!

    素晴らしい作品になりました!

    お疲れ様でした!
    …また声をかけますw
  88. 88 : : 2014/01/05(日) 18:21:14
    終わりです。!

    個人的に凄く楽しく満足する作品が出来て良かったです!

    お互いがカオス展開を狙ったり無茶ぶりをしたりしかえしたり書く方と読む方どちらも楽しませて貰えました!

    声をかけてくださり、拙い自分の文章をサポートしてくださった風邪は不治の病さん。
    ここまで読んでくださったみなさん。

    本当にありがとうございました!

  89. 89 : : 2014/01/05(日) 18:27:02
    とても面白かったです!
    次回作に期待です!!
  90. 90 : : 2014/01/11(土) 11:51:31
    見た中で一番おもしろかったです!!!!次回作もがんばってくだせえ!!!!!
  91. 91 : : 2014/03/24(月) 09:32:48
    遅ればせながら、一応続編が出ました。
    またベータさんと2人でがんばります!


    http://www.ssnote.net/archives/12746

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naoranaiyo

風邪は不治の病

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