ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

アホかのクリスタとの日常

    • Good
    • 1

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2018/04/11(水) 05:09:32


    目次

    1.夕食

    2.お詫び

    3.色仕掛け

    4.バレンタイン
  2. 2 : : 2018/04/11(水) 05:10:56
    期待
  3. 3 : : 2018/04/11(水) 05:30:38















    ――――――――――
    1.夕食




    俺は「エレン」。

    一応彼女がいる。中学の頃からずっと付き合っているヤツがいる。

    今はマンションで二人で生活しているんだが

    一つだけ、大きな問題があった。

    俺の彼女は

    アホなのである。














    クリスタ「お帰りなさ~~いエレン♪」


    エレン「あ、ああ。ただいま……」














    そのアホとはコイツ

    「クリスタ」だ。

    見た目はスゴイ可愛いんだが、

    中身はどうしようもないぐらいアホなんだ。














    クリスタ「ご飯にする?お風呂にする?それともワ・タ・シ?」


    エレン「……風呂で」


    クリスタ「りょうか~~い♪」














    信じられないと思うが、これが普段のアイツなんだ。

    別になにか良いことがあったわけでもないのに、

    いつもあんなにはしゃいでいる。

    アホらしいと言えばそうなのだが、時々羨ましいとも感じる。














    ―――――――――
    風呂



    エレン「フ~~」














    俺は湯船につかり、今日溜まった疲れを感じながら天井を見上げる。

    俺の仕事は「サラリーマン」。

    就職して間もない平社員だが、今はだいぶ職場にも慣れてきている。














    エレン「………さて、出るか」


    ザバーーッ














    ―――――――――
    居間





    俺はタオルを首に掛け、居間に行った。

    そこには料理がずらりと並んでいた。














    クリスタ「エレン早く。せっかくの料理が冷めちゃうよ~」


    エレン「あ~わりいわりい」














    実はクリスタ、料理はとても上手い。

    チーズハンバーグ、ポテトサラダ、和風、中華など

    いろんな料理を作ってくれる。

    俺に言わせれば、アホなコイツの、唯一だが十分な取り柄だ。
  4. 4 : : 2018/04/11(水) 18:30:23
    期待!
  5. 5 : : 2018/04/11(水) 21:07:37
    >>2 >>4
    期待のコメありがとうございます!!
  6. 6 : : 2018/04/11(水) 21:07:40



    今日のメニューはサバ味噌に肉じゃが、ホウレン草の胡麻和え。

    サバ味噌には全く関心がなかったが、こうして出してもらっているうちに

    悪くないと思い始めた料理である。














    エレン「いつもありがとなクリスタ」


    クリスタ「ちゃんと食べてね♡」


    エレン「いただきます」














    クリスタはそう言うとビールをつぎ、俺に渡した。

    こういう時だけ、コイツがアホなのだということを

    ふと忘れてしまいそうになる。














    エレン「さて、じゃあまずはサバみそ味噌から………あれ?」














    その時俺は、こういう時必ずあるはずの

    箸がないことに気が付いた。

    これでは無論料理を食べられないじゃないか。














    エレン「クリスタ、箸ねえぞ?」


    クリスタ「え、ホント?」


    エレン「ワリいけど、持ってきてくれないか?」


    クリスタ「うん」スクッ



    トコトコトコトコトコトコ



    エレン「え?」














    クリスタはスクッと立ち上がると台所に……じゃなくて

    何故か俺の隣に来た。














    エレン「な、なんだよクリスタ」


    エレン「箸持ってきてくれよ」


    クリスタ「箸ならあるよ」


    エレン「は、どこにあんだよ?」


    クリスタ「コ・コ♡」チョンチョン














    クリスタはそう言うと右人差し指を自分の頬につきつける。

    なんだ、何を言ってるんだコイツ……。














    エレン「なにふざけてんだよ、いいから箸を…」


    クリスタ「はい、ア~~ン♪」














    クリスタは不意に肉じゃがをつまんだ箸を俺の顔面に持ってきた。














    エレン「な、なんだよ!?」


    クリスタ「食べさせてあげる♪ア~~ンして♪」


    エレン「ひ、必要ねえよ!自分で食うって!」





  7. 7 : : 2018/04/11(水) 21:07:43





    クリスタ「エレン今日は疲れたんでしょ?」


    クリスタ「だから今日は、私がアナタのお箸になってあげる♪」














    箸になる?

    ホント何言ってるんだコイツ……。














    エレン「やめろよ!子供扱いすんなって!」


    クリスタ「子供扱いしてないもん!」


    クリスタ「恋人同士ならこうするの、常識でしょ?」


    エレン「何が常識だ!こんなのバカップルしかやんねえだろ!」


    クリスタ「とにかく私はお箸なの!エレン専用の、マイ箸なんだから!!」














    ………もうわけわかんねえ。

    ただ一つ言えるのは

    こんなやりとりは

    外でなんか絶対したくないということだけだった。














    エレン「………わかったよクリスタ」


    エレン「あーんすりゃいいんだろ?」


    クリスタ「うん、そうだよ♪」


    エレン「あーー」パカッ


    クリスタ「はい召し上がれ♪」ヒョイ














    俺は素直にクリスタの言うことに従うことにした。

    こういう時は、どちらかが引くまで一生終わらないのが殆どだと言われているらしいからな。

    世間曰くアホは無駄に頑固……一昨日のバラエティ番組で

    聞いたセリフが脳裏に浮かんだ。














    エレン「」モグモグモグモグ


    クリスタ「美味しい?」


    エレン「うん、美味いぞクリスタ…」


    クリスタ「やったあ♪」


    エレン「次はサバ食わせてくれよ」


    クリスタ「は~~いどうぞ~~♡」














    こうして食べさてもらえるのは、悪い気もしないが

    自由に食べれないぶん、めんどくさい。

    なんだか介護されてる気分だ。














    エレン「ご馳走様」


    クリスタ「おそまつ様でした~♪」














    30ほどかけてようやく夕食を完食。

    三品だけをこんなに時間をかけて食べたのは恐らく生まれて初めてだ。









  8. 8 : : 2018/04/11(水) 21:07:48



    エレン「じゃあ寝るか」


    クリスタ「待ってエレン!」ギュッ


    エレン「は?」


    クリスタ「まだやることあるでしょ?」














    なんだ次は?

    別にないだろうと俺は思った。

    洗濯や食器はクリスタが洗ってくれてるし、

    部屋のゴミだって片付けたはず。














    エレン「なんだよ、やることって…」


    クリスタ「ちゃんと洗って」


    エレン「洗う?」


    エレン「……ああ食器か」


    クリスタ「う~~ん、ちょっと違うなぁ」


    エレン「なんだよ、焦らさないで言えよ」


    クリスタ「」チョンチョン














    クリスタは無言で自分の頬をつついた。

    それを見て、俺には悪い予感しかしなかった。














    エレン「まさか、洗うって……」


    クリスタ「お箸はちゃ~~んと洗って下さ~~い♡」


    エレン「………お前いつまで箸になってるつもりだよ」


    クリスタ「と言うわけで、エレンよろしくお願いしま~~…」



    ピシャン














    言い終える前に俺は寝室のフスマを閉めた。

    これがアイツとの日常。

    だが日常と言ってもこれはそのほんの一端である。

    これは俺と、

    俺のアホ彼女(かの)クリスタとの日常を書いた

    そんな物語である。














    クリスタ「エレ~~ン、箸洗え~~」


    クリスタ「洗わないと呪うぞ~~」


    クリスタ「洗え~~洗え~~~」














    エレン「・・・・・・・・・・」


    エレン「妖怪『箸女』…」ボソッ





    夕食編 完



  9. 9 : : 2018/04/11(水) 21:30:02
    クリスタかわいい!きたい!
  10. 10 : : 2018/04/24(火) 23:13:04
    >>9
    期待ありがとうございます!
  11. 11 : : 2018/04/24(火) 23:13:07















    ――――――――――
    2.お詫び








    クリスタ「」ムスーーッ


    エレン「……なぁ、クリスタ」


    クリスタ「」ムスーーッ


    エレン「……その、悪かったよ。無断で、食べちゃってさ」


    クリスタ「」ムスーーッ


    エレン「アレ、お前のだってわかんなくてさ」


    エレン「それにあん時は、すげえ腹減ってたし…」


    クリスタ「」ムスーーッ


    エレン「・・・・・・・」














    どうしてクリスタは今こんなに不機嫌なのか。

    それは昨日のことだった。














    あの日は残業でひどくくたびれて帰った。

    クリスタは買い物に行っていたのか、風呂も食事もなく、

    自分で風呂を沸かした。

    風呂が出来上がる間、何か腹の足しになるモノはないかと

    冷蔵庫を見てみたら…














    エレン「」ガチャッ


    エレン「お、プリンあんじゃん」


    エレン「いただきま~す」














    俺は目の前にあった一個のプリンで軽く腹を満たした。

    今思えば、それが全ての始まりだった。














    ガチャッ


    クリスタ「ただいまー」


    エレン「おお、お帰りクリスタ」


    クリスタ「エレンごめんね。遅くなっちゃって」


    エレン「こんな時間までどこ行ってたんだよ?」


    クリスタ「トーカドー。今日卵とパスタが安かったから」


    エレン「やっぱ買い物か」


    クリスタ「待っててね。すぐ料理作……る……か」














    クリスタは俺の前にある空のカップを見た瞬間

    一気に笑顔が消えた。














    クリスタ「エレン……それ……」


    エレン「え、これか。冷蔵庫にあったプリン。美味かったぞ」


    クリスタ「・・・・・・・・・」


    エレン「結構美味しかったぞこれ。どこで買ったんだ?」


    クリスタ「………なんで」


    エレン「え?」


    クリスタ「なんで食べたのよ~~~!!?」














    クリスタはいきなり大声で怒鳴り散らし、

    テーブルをバンと叩いた。














    エレン「え、これお前の分…だったのか?」


    クリスタ「せっかく、せっかく1時間も並んで買ってきたのに!!」


    クリスタ「マリアケーキ店の一日100個の限定品なのに!!」


    エレン「マリア……100個限定……?」














    俺は若干アタフタしたが、すぐにクリスタの言ってることを

    理解した。

    要するに、今日

    ここから徒歩10分ぐらいの場所にある名店

    「マリアケーキ店」で1日100個のみ販売している

    プリンを食べてしまったことにコイツは激怒している。














    エレン「ご、ごめん…なさい」


    クリスタ「ごめんで済むなら自衛隊はいらな~~い!!」














    ・・・・・・・・・・・。

    今は突っ込んじゃいけない気がする。














    エレン「ご、ごめんよクリスタ。俺なんにも知らなくて……」


    クリスタ「エレンのバカ!!もう知らない!!」


    ピシャン


  12. 12 : : 2018/04/24(火) 23:13:11








    クリスタはそう言うと扉を閉めてしまった。

    まさか、プリン一個であんなに怒るなんて。

    これが……食い物の恨み……。

    地味な表現だが、空腹の俺には何よりも響いた。














    この事件がきっかけで、今現在クリスタは

    不機嫌になっている。

    こうも引きずられてしまうと、すごい気が重たくなる。

    俺も何かと、機嫌を治してもらおうと色々提案を出した。

    日帰り旅行、食べ歩き、観光……。

    …が、彼女は全てにそっぽを向いてしまった。














    エレン「・・・・・・・・・」














    ……しょうがない。

    こうなったら、目には目をだ。














    ―――――――――
    翌日




    今日は休日。決行するなら今日しかない。

    俺はすぐさま、マリアケーキ店に向かった。














    ―――――――――――
    マリアケーキ店





    エレン「えぇ、ウッソ……」














    休日ということと、人気店ということだけあって、

    マリアケーキ店にはもう長蛇の列が並んでいた。

    なるほど、この列なら1時間待たされてもおかしくない。














    エレン「頼む、俺が買うまで売り切れないでくれ……」














    俺は切に願った。

    これ以上アイツの手料理が食えず、3食カップ麺生活が

    続くと思うと増々。














    ――――――――――――
    約1時間後




    ようやくレジに辿り着けた。

    俺はすぐさまプリンを注文した。














    エレン「すいません!限定プリンを4個ください!」


    店員「は、はい、ありがとうございます…!」














    俺は大人げなく少し声を大きくしてしまった。

    店員さんも若干うろたえていたのがわかった。






  13. 13 : : 2018/04/24(火) 23:13:14






    ―――――――――――――
    マンション エレンの部屋






    ガチャッ


    エレン「ただいま~」














    クリスタはいた。

    テーブルにうつ伏せになっていた。

    寝ているのか、それともすねているのか分からないが、

    俺の言葉に返事はしなかった。

    だが、この状況は俺にとって良いものだった。














    エレン「よし、今のうちに……」ゴソゴソ














    俺はメモとペンを取り、

    「ごめんな」

    と書いた。

    そしてクリスタの前にそっとプリンを置いた。

    そして上にメモを置き、俺は居間に向かい、テレビを付けた。

    あとは、アイツが目覚めてくれるのを待つだけだ。














    ―――――――――
    2時間後







    クリスタ「んん…」


    クリスタ「フア…ア~ア」














    後ろでアクビが聞こえた。眠っていたらしい。














    クリスタ「ああ、今何時~?」


    クリスタ「………あら?」














    クリスタは何かに気づいた。

    俺はそう聞き取ると、テレビの音を少し下げた。

    すると後ろから



    ダッダッダッダッダッダッダッダッダッ




    走る足音が聞こえた。














    クリスタ「エレ~~~~~~~~~ン!!!」ガバアッ


    エレン「うわっぷ!!!」














    クリスタは俺に向かって走り来た。

    そしてその勢いに任せ、俺に飛びついてきた。

    勢いあまって、俺はクリスタと一緒に床に転がった。














    クリスタ「エレンありがとう!!あんなに!!あんなにたくさん!!」


    エレン「ごめんなクリスタ。あれで、許してくれるか?」


    クリスタ「もちろん!!やっぱりエレン、あなたとっても素敵♡」


    クリスタ「本当にありがとう!!愛してる~!!」














    クリスタは段々と力をいれながら俺をギュウギュウと抱きしめた。

    良かった。機嫌を治してくれたようで俺はホッとした。





  14. 14 : : 2018/04/24(火) 23:13:19





    クリスタ「エレン、せっかくだし、一緒に食べよ♡」


    エレン「お、おう」














    その日食べたプリンは、

    昨日のプリンより、格別な味がしたかのように感じた。

    そして俺は心から誓った。

    もう無断で食べたりしない…と。














    クリスタ「エレン、はいア~~ン♡」


    エレン「お前もうそれやめろよ」





    お詫び編 完




  15. 15 : : 2018/07/04(水) 10:20:07





    ―――――――――――――――
    3.色仕掛け














    ―――――――――――――――
    喫茶店 タイタンカフェ





    ウェイター「お待たせしました。シフォンケーキと紅茶のセットです」


    クリスタ「待ってました♪」


    ユミル「・・・・・・・・」


    クリスタ「はいユミル、これアナタ頼んだヤツ」


    ユミル「ああ、サンキュークリスタ」


    クリスタ「いっただきまーす♪」


    ユミル「……で、今日はどうしたんだ?」


    クリスタ「え、何が?」


    ユミル「何が、じゃないだろ?」


    ユミル「アンタにいきなり呼ばれて、アタシは今ここに来てんだよ?」


    クリスタ「あ、そうだったそうだった」


    クリスタ「ねぇユミル、一つ聞きたいことがあったんだ」


    ユミル「なんだ?相談事か?」


    クリスタ「そんなとこ」


    クリスタ「あのね……」


    ユミル「おう」














    クリスタ「私に色仕掛けを教えてほしいの」


    ユミル「ブウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥッ!!!」














    ユミル「ゲホッゲホッ!!」


    クリスタ「だ、大丈夫ユミル!?」


    ユミル「それはこっちのセリフだ!!」


    ユミル「いきなりなんてこと聞くんだお前は!?」


    クリスタ「だって、こんなこと相談できるの、ユミルぐらいしかいないと思って……」


    ユミル「よりによってなんで私なんだよ!?」


    クリスタ「だって、他の人に言ったら、絶対引かれると思うし……」


    ユミル「誰だって引くわそんなもん!!」


    ユミル「だいたいお前、どうしてそんなことを教えてもらいたいんだよ!!」


    クリスタ「そ、それは………」














    クリスタ「エレンに…振り向いて……ほしくて」


    ユミル「ハァ?」


    ユミル「振り向いてほしいって、お前ら同居してんだろ?」


    ユミル「何を今更……」


    クリスタ「そういうことじゃないの!」


    ユミル「へ?」


    クリスタ「ここんとこ、仕事が忙しいみたいで、帰ったらご飯も食べないですぐに寝ちゃって……」


    クリスタ「早く帰って来ても、パソコンで書類とか作ってばかりで、全然振り向いてくれなくて……」


    クリスタ「私、そんなエレン見てると、すごい寂しい気持ちになっちゃって……」


    ユミル「・・・・・・・・・・・」














    ユミル(なるほど)


    ユミル(要するにエレンに構ってもらいたいだけか…)


    ユミル(コイツはとんだ神聖かまってちゃんだな……)




  16. 16 : : 2018/07/04(水) 10:20:10





    ユミル「……わかったよクリスタ」


    ユミル「私なりにではあるけど、教えてやるよ」


    クリスタ「ホント!?」ガタッ


    クリスタ「さすがユミル!」


    ユミル「いいか、まずはな……」
















    ―――――――――――――
    翌日




    エレン「ただいま~~」ガチャッ


    クリスタ「お帰りエレン♪」


    エレン「ッ!!?」














    俺は家に帰った途端衝撃を受けた。

    クリスタが、下着とエプロンだけを付けた

    格好で俺を出迎えてきた。














    エレン「な、なんだお前その格好!!」


    クリスタ「えへへ、に、似合うかな?」














    クリスタ(やっぱりこれ、超恥ずかしい……!!///)


    クリスタ(でも、エレンを振り向かせるため、我慢我慢!)














    エレン「似合うも何も、どうしてそんな格好……!」


    クリスタ「エレンが、気に入るかなぁっと思って……」


    クリスタ「男はみんな、裸エプロン好きだって聞いてさ」


    エレン「誰から聞いたんだそんなこと!?」


    クリスタ「そんなことはいいでしょ!」


    クリスタ「それよりほら、ご飯食べよ、ね?」


    エレン「お、おい!!」














    俺はクリスタに引っ張られ、居間に向かわされた。

    テーブルには相も変わらず素敵な料理が並べられている。

    この中でまともじゃないのはクリスタ(の服装)だけのように見える。














    エレン「今日はホイコーローか」


    クリスタ「さあ早く食べて、ほら♪」


    エレン「わかったわかったよ」














    俺は箸を取り、手料理をいただく。

    味は文句なしにウマイ。

    ただ今回は、向かい合って座り、俺をジッと見つめる

    クリスタがすっげえ気になる。














    クリスタ(ユミルが言うには、確かこの後……)


    クリスタ(胸の谷間、見せてあげればいいって言ってたっけ…)


    クリスタ(それでその後……)


    クリスタ「」クイクイッ


    クリスタ(これで、見えるかな?)














    クリスタ「ねえエレン、どう?」


    エレン「ああ、美味いぞクリスタ」モグモグ


    クリスタ「……良かった」














    エレン「」モグモグ


    クリスタ「・・・・・・・・・」


    エレン「」モグモグ


    クリスタ「・・・・・・・・・」


    エレン「」モグモグ


    クリスタ「・・・・・・・・・」


    エレン「」モグモグ


    クリスタ(無反応!!)ガーン




  17. 17 : : 2018/07/04(水) 10:20:13




    クリスタ(ぐぬぬ……こうなったら、最後の手段!)














    クリスタ「エレン」


    エレン「ん?」モグモグ


    クリスタ「これ」スッ














    クリスタは俺の前に不意にバナナを突き出した。














    エレン「何だお前、それ?」


    クリスタ「よ~く見ててね」


    エレン「は?」


    クリスタ「あむ」パクッ














    するとクリスタはバナナの皮をむかずに、

    それを口に入れた。














    クリスタ「」ジュルジュル


    エレン「・・・・・・・・」


    クリスタ「」ジュルジュル


    エレン「・・・・・・・・」


    エレン「お前、それ、何やってんだ?」


    クリスタ「みふぇわはらない(見てわからない)?」


    エレン「いや、それ皮剥かねえと食えねえだろ?」


    クリスタ「」チュポン














    クリスタ「………なんで」


    エレン「へ?」


    クリスタ「なんでそんな反応なのよ!?」


    エレン「え、え?」


    クリスタ「こうすれば少しは私を見てくれると思ったのに……」


    クリスタ「私なりに頑張って、アナタを振り向かせたかっただけなのに……」


    クリスタ「私、アナタに……アナタに……」グスッ


    エレン「クリスタ……」














    クリスタのすすり泣く姿を見て、俺は箸を置いた。

    思えば、最近会議やら先輩の誘いやらで、帰りが遅くなってしまっていた。

    そのせいでコイツには今まで寂しい思いをさせていたと思うと、

    俺は切なくなった。

    俺は席を立つと、クリスタのそばにより、そっと頭を抱き寄せた。














    エレン「ごめんなクリスタ」ナデナデ


    エレン「最近忙しくて、お前の相手してやれなくて」ナデナデ


    エレン「これからはちゃんと早く帰れるよう頑張るからさ」ナデナデ


    クリスタ「本当?」グスン


    エレン「ああ、本当だ」


    クリスタ「破ったら?」


    エレン「………好きな服、一着買ってやる」


    クリスタ「……約束だよ」


    エレン「おう」




  18. 18 : : 2018/07/04(水) 10:20:17





    エレン「じゃあクリスタ」ガバッ


    クリスタ「へ?」


    エレン「今度はオレがサービスしてやるよ」


    クリスタ「な、なに?」


    エレン「ベッド行くぞ」


    クリスタ「え、え!?」


    エレン「寂しかったぶん、存分に相手してやるよ」


    クリスタ「ま、待ってエレン!」


    クリスタ「私、それは遠慮…」


    エレン「何言ってんだ。女はみんなこれが好きだって聞いたぞ」


    クリスタ「誰から聞いたのよそんなこと!?」


    エレン「そんなことより、ほら行くぞ」ヒョイ


    クリスタ「ひゃあっ!」














    俺はクリスタをひょいと持ち上げ、姫抱っこにして

    そのまま寝室へ向かった。














    エレン「さあ覚悟しとけよクリスタ」


    クリスタ「い……」














    バタン














    イヤアアアアアアアアアアアアアアアァァァァッ


    アアアアアアアアアアアアアアアァァァッ


    アハハハハハハハハハハハハハハハハッ


    ンアアアアアアアアアアアアアアアアァァァッ

















    ―――――――――――――
    翌日




    クリスタ「返り討ちに……あっちゃった」シュン


    ユミル「マジ?」(汗)


    ユミル(やるじゃんアイツ……)





    色仕掛け編 完



  19. 19 : : 2018/12/13(木) 19:06:17
    うわぁぁぁぁぁ!!

    これめっちゃ好きです♡♡

    期待です(✳‘௰‘ ✳)
  20. 20 : : 2019/02/20(水) 21:54:18
    >>19
    期待ありがとうございます!
  21. 21 : : 2019/02/20(水) 21:54:22





    ―――――――――――――
    バレンタイン















    ユミル「……で、今度は何の用だよ?」


    クリスタ「ごめんユミル。何度も何度も」


    ユミル「どうせまた色仕掛けか?」


    クリスタ「またって何よ!?」ガタッ


    クリスタ「もう色仕掛けはコリゴリなの////!」


    ユミル「あーそうですか」


    クリスタ「…それでね、ユミル」


    ユミル「ん?」


    クリスタ「それ以外に、なんかこう、もっと男性を惹かせる技とかないの?」


    ユミル「技ってお前……」


    ユミル「私だって、そんなに知ってるわけじゃ……」


    クリスタ「お願い!こんなこと頼めるのユミルだけなの!」


    ユミル「う~~ん」














    ユミル「待てよ」


    ユミル「今日って…確か」


    ユミル「クリスタ、いい案思いついたぞ」


    クリスタ「え!?」


    ユミル「あのな……」


    ユミル「ゴニョゴニョゴニョゴニョ……」














  22. 22 : : 2019/02/20(水) 21:54:26





    ―――――――――――
    マンション




    エレン「ただいま~~」ガチャッ


    クリスタ「お帰りエレン」














    部屋につくと何やらいい香りがした。

    クリスタがいつも通り料理を作ってくれているのが

    ハッキリわかる。

    だけどいつもと違って、何やら甘い香りがしている。














    エレン「クリスタ、今日はなんだ?」


    クリスタ「チョコレートだよ♪」


    エレン「チョコ?」


    エレン「なんだ、先にデザート作ってんのか?」


    クリスタ「ち・が・う」


    クリスタ「バレンタインのチョコだよ♡」


    エレン「バレンタイン?」














    バレンタインは今月の14日だけど、今日は20日だ。

    それに、その日はちゃんとチョコももらったぞ。

    なんで作ってんだよ?














    エレン「待てよクリスタ、俺ちゃんとチョコもらったじゃないか」


    クリスタ「あ、あれ、そだっけ?」


    エレン「あんなにはしゃいで俺にあげてたじゃないか」


    クリスタ「あーー、いーー、そ、そうだった……わね」


    エレン「なんだ、もう忘れたのか?」


    クリスタ「ご、ごめんなさいエレン」


    クリスタ「ホントは違うんだ……」


    エレン「違う?」


    クリスタ「うん」


    クリスタ「友人に作ってほしいって頼まれて」


    クリスタ「試作…してたんだ」


    エレン「友人?」


    クリスタ「うん……」


    エレン「・・・・・・・・・・」














    エレン「なんだ、そうだったのか」


    クリスタ「ホッ」


    クリスタ「それでね、エレンにも味見してもらおうと思って」


    エレン「ああいいぞ」














    気のせいか、クリスタが一瞬ホッとしたように見えたな。

    ……不味いチョコじゃなきゃいいけど。














  23. 23 : : 2019/02/20(水) 21:54:37





    クリスタ(危なかったぁ……)


    クリスタ(バレなくて良かったぁ……)















    ――――――――――――――
    3時間前




    クリスタ「特製チョコレート?」


    ユミル「そうだ」


    ユミル「2月と言えばバレンタイン」


    ユミル「バレンタインと言えばチョコだろ?」


    クリスタ「もう過ぎちゃったけどバレンタイン」


    ユミル「細けえこたぁいいんだよ」


    ユミル「とにかくだクリスタ」


    ユミル「このチョコをエレンに食べさせな」ペラッ


    クリスタ「これは?」


    ユミル「そのチョコのレシピさ」


    クリスタ「ホントに、これでエレンを落とせるの?」


    ユミル「ああ、絶対な」


    ユミル「私もこれで旦那手に入れたんだぜ」


    クリスタ「ホ、ホント!?」


    ユミル「ホントのホント」


    クリスタ「・・・・・・・・・・・」


    クリスタ「やってみる!」















    ―――――――――――――
    現在




    クリスタ「よし、あとはこれを流し込んで……」


    クリスタ「冷蔵庫で2時間」














    クリスタ「エレン、今冷やして固めてるから、待っててね」


    エレン「じゃあその間に飯と風呂済ませとくよ」


    クリスタ「うんわかった」


    エレン「ハァ今日も疲れた……」シュル














    俺は風呂につかる。

    クリスタがどんなチョコを作ったのか、

    少し俺は楽しみだった。

    チョコの甘い香りの他にも、不思議な香りも匂っていたからな。

    ザバーーッ














    クリスタ「はいエレンどうぞ」コトッ


    エレン「おお、サンキュ」














    今日の夕食は麻婆豆腐に春雨のサラダ。

    中華風だな今日は。














    エレン「そんじゃ、いただきます」


    エレン「」パクパクパクパク


    クリスタ(いよいよよクリスタ!)


    クリスタ(今日こそ、エレンを!)フンッ














    今日のクリスタ、やけに鼻息が荒いな……。

    どうしたんだ一体……。



  24. 24 : : 2019/02/20(水) 21:54:48





    ―――――――――――――
    2時間後




    クリスタ「時間かな?」


    クリスタ「どぉれ?」


    コチコチ


    クリスタ「よし、固まってる!」














    クリスタ「エレンお待たせ♪」


    エレン「お、出来たか?」














    クリスタが運んできた更にはキレイな丸いチョコが6個

    コロコロと皿の上を転がりながら運ばれてきた。

    お菓子のチョコボールと比べるとほぼ倍ぐらい大きい。














    エレン「おお、美味そうじゃねえか」


    クリスタ「さ、召し上がれ」


    エレン「よし、いただきます」














    俺はさっそく1個つまみ、それを口に放り込む。














    エレン「」パキッ


    エレン「ん?」














    俺がボールを噛んで割った瞬間、中から何かが出てくるのを

    舌で感じた。

    それと同時に、チョコではない何か強烈な匂いが口に広がった。














    エレン「これは…まさか…」


    クリスタ「そう、”ボンボンチョコ”だよ」














    ボンボンチョコ。

    中に酒を入れた丸いチョコレート。

    だけど、なんだ?」

    急に……目まいがする。立ってらんない……。














    エレン「う~~ん」バタン


    クリスタ「すごい、ホントに落とせちゃった…」


    クリスタ「さすがアルコール90のウォッカ」


    クリスタ「格が違うわね」














    視界がぼやける、頭が痛い、心臓が全身に響いてやがる。

    まるで酔っぱらってぶっ倒れたみたいだ…。














    クリスタ「よぉし、今のうちに……」


    クリスタ「」プチプチプチプチ














    クリスタ?

    何してんだ?

    なんで俺のボタン外してんだよ……?」














    クリスタ「エレン……」














    クリスタの顔が近づいてくる……。

    タコみてえにクチビル尖らせながら。














    クリスタ「ん♪」チュッ














    クリスタの柔らかい唇が伝わる。

    俺今、キスしてんのか?

    …ダメだ、酔ってて何も考えられない。














    クリスタ「ん~~ッ」ジュルル




  25. 25 : : 2019/02/20(水) 21:54:56





    今度は、なんかニュルニュルした長いのが俺の口に入ってきた。

    なんだこれ?

    太くてウネウネしてて気持ち悪い。














    エレン「あ、やべ」


    クリスタ「ふえ?」














    エレン「ゲフッ!」


    クリスタ「!?」














    その嫌な感触に、俺は思わず「おくび」を出してしまった。

    しかもクリスタの口内に。














    クリスタ「く……」


    クリスタ「くっさああああああああぁぁ!!」


    クリスタ「ゲホッゲホッ!!」


    クリスタ「ううぅ、いいとこまで行ってたのに~~~!」














    ごめんクリスタ。

    お前酒すげえ弱いのに……。

    ああダメだ、眠くなってきた……。














    クリスタ「ああもう口直し口直し!」


    パクッ←特製チョコ


    クリスタ「あ………」


    クリスタ「う~~~~ん」バタン














    エレン 「Zzzzzzzz////」
    クリスタ「Zzzzzzzz////」















    その日以降、俺とクリスタはしばらく二日酔いが続いた。














    クリスタ「もう最悪……////」シュン


    エレン「……最悪だ////」ズキズキ




    バレンタイン編 完




▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
hinokagututi

ローリン・ナオトLV.50

@hinokagututi

「進撃の巨人 × ラブコメ」カテゴリの人気記事
「進撃の巨人 × ラブコメ」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場
「ラブコメ」SSの交流広場
ラブコメ 交流広場