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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

この作品は執筆を終了しています。

OBITO―オビト― 巻ノ一

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  1. 1 : : 2016/08/15(月) 14:35:24



    ーーーーーーーーはしがき


    初めまして、 縁縄というss初心者であります。

    ssnoteにはじめてssを投稿しますので、手慣れていませんが、古参の方や私より先にユーザー登録されましたユーザーさん、未登録の方々に負けないようなssを執筆できるよ日々努力を重ねていきます。


    *ssnoteの利用規約等を従い、未分類とさせてもらいます。


    *このssは、NARUTOに登場するうちはオビトを主人公としたssとなります。私の虚構と原作を混ぜ合わせております。


    *初投稿にも関わらず長編物になりそうなので、シリーズとさせてもらいます。



    >>3から本編に入ります。
  2. 2 : : 2016/08/15(月) 14:37:45










  3. 3 : : 2016/08/15(月) 14:40:42



    #001 :モノガタリノ開始点



    川を圧して 聳え(そびえ)立つ蜒々たる大絶壁。その絶壁には三人の忍の顔が細かく正確にその忍たちの威厳を漂わせるには、十分な威光を放っている。

    ーーーーこの世は、第二次忍者対戦の時である。そんな中、町は、活気が溢れながら、その一方では、一人の忍が、また忍が戦場で失われて来たのだ。

    帯のように、一筋の道は挟んで左右に家が並ぶ中。活気を帯びた雑踏の音が津波のように寄せてくる中、とある家では一人の子供の鳴き声が聞こえてくる。

    「……これが、オレの子かぁ……」

    オギャア、オギャアと大きな産声を立てて、泣いている赤の子の父親は息子が生まれて、喜びながら涙を流している。この子が、父親の初めての子なのだから。


    「アナタ……この子が私とアナタの子?」


    「ああ!そうだこの子がオレたちの子だ!」


    「ほほう微笑ましいのォ…うちはさん。この子の名前がついているならば、読んでみたらどうだい」

    うちはさんと呼ばれた夫婦の子供を 助産師(じょさんし)である老婆は、そう尋ねた。


    「うーんとなんてつければいいだろうなぁ……うーん」

  4. 4 : : 2016/08/15(月) 14:43:22



    この若夫婦にとって、魂が洗われるような実に愉快な一日。父親は、生涯で一番悩んでいる表情を露なに出ていた。



    「……オビトは、どう……かしらっ!」


    「大丈夫か?……眼」

    子の夫は、妻の様態の変化に気づき一瞬だけ、眼を赤く染める。チャクラを凝視する……チャクラがぐねぐねと乱れているようだ。何者かに幻術を掛けられている証拠だが、今ここから自分が離れれば、 幻術(げんじゅつ)を掛けた術者が襲ってくるかもしれない。もしくは、子供が産んだばかりだから、チャクラが乱れているのか。


    「お母さん、行きなり声を出さない方がいいようだねぇ。まだ血が止まったわけじゃないんだから」


    「はぁ…そうですか」


    「この子を抱いたらどうです?うちはさん」


    「肝心な…父親としての役割を忘れていましたね」


    オレは、赤子を見て、この子は、きっと将来この忍者として成すことがあるかもしれないな。熱き 闘志(とうし) 才能(さいのう)、多くの人間から人望、愛を持って長い生涯を歩いていく息子の姿が頭の中でふっと妄想してしまった。


  5. 5 : : 2016/08/15(月) 14:45:41



    助産師は、これといって妻のチャクラの異変には察知はしていない。この状況で、何が起きているのか分かっているのはオレだけらしいな……。オビトかぁ……オレの子の名としてはいいかもな。人と人のつながりこそが、運命の輪を作り上げていくことを噛み締める人間になってほしいな。

    オビトの父親は、すやすやと眠りに着いた妻のおでこに手を置き、息子の顔を見て、こう言った。


    「オレとお前の子はーーーーーーーーうちはオビトだ!」


    うちはオビトと呼ばれる少年の果てなき物語が始めたその瞬間である。

    そう、この子どもが忍の世界で大きな 革命(かくめい)をもたらす存在となるのは、誰も知らないである。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーー

    オビトと名付けられた男の子は、すくすく育ち、言葉、知識、願望、人間関係、教養などを親や周りの人々から見て吸収していき、徐々にそれを自分ものとしているようだ。

    オビトの父も母の成長の早さに驚き、忍者学校入学させようかと一時話し合ったりしていたことがあったりした。

    そんなオビトの将来に期待しながらもまだ子供らしい無邪気さがあふれる息子を可愛がり、ときには叱ったりした。そんな親子のとある日常の光景の1つを紹介しよう。


  6. 6 : : 2016/08/15(月) 14:48:35



    「パパーママーこれ買ってよ買ってよ」


    「…この前もそっくりなやつ買ってもらったでしょ…オビト」


    「やだーやだー買ってくれないなら、僕は帰らない!帰らない!」


    「買ってあげても……いいじゃないかなー」


    「そう言って、いつもオビトを甘やかすから……ワガママをいう子に…」

    オビトの母は、困った顔のまま愛想笑いを浮かべた。オビトは、買ってくれない母親に往生際悪く、幼き 反抗心(はんこうしん)をからきしに表している。

    見かねたオビトの父は、二人の間を持とうとするも、苦言を呈される。


    「でもさーーーー今日でオビトとは、もう……」


    「……そうね。私たちが、今日はオビトの誕生日で、顔をすぐ近くを見られる最後の日だよね……」


    オビトにとあることを悟られないポーカーフェイスを貫きつつも、
    心の中では、 感傷(かんしょう)に引き込まされそうになっていたのだ。


    「……?」

    オビトは、不思議そうに二人をジーッと眺めているも、二人の秘密を感じとったのであろうか、二人から目を離し、さっきのようにオモチャ買ってとねだりはじめた。


    「じゃあーーーオビト買ってやるぞ!どれが欲しいんだーーオビト?」


    「これとこれ!」

  7. 7 : : 2016/08/15(月) 14:50:40



    オビトが、指差した二つのオモチャを父は取り、お店の人に両を払い、オビトにその二つを渡した。



    「わーい!ありがとう父ちゃん‼母ちゃん‼」


    「どういたしまして、オビト。明日父ちゃんと母ちゃんは、明日朝早く用事があるから今日はもう帰らないといけないんだ……」


    「うん!今日は父ちゃんと母ちゃんから二つのプレゼントを貰えたからいいよ!」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーー


    その夜。オビトたちは、夕飯を普段食事を楽しむ我が家ではなく、里の中心から少し離れた田舎のオビトの祖母が住む家で食べている。


    オビトは、久しぶりに出会う祖母に会えることにはしゃいで両親の後を着いていくが、これが家族三人揃っての最後の夕食になるとは知るよしもなかった。


    「うめー‼やっぱり母ちゃんとばあちゃんのご飯は最高だー」


    「ほほっ、本当に元気な子に育ったじゃのゥ……」


    「普段からこんな感じで…お婆ちゃんの家に来たから更にはしゃいちゃって……」


    「まあまあ、いいじゃないか」


    「母ちゃんーお代わり‼」


    「はいはい。待っていてね、オビト」


    「おう!」


  8. 8 : : 2016/08/15(月) 14:52:49



    オビトの母親が食卓から料理を運んできている間、父親と祖母とたくさんの会話を楽しんだ。


    「はい、オビト。今日のお菓子は、羊羮ですよ」

    オビトの母親が持ってきた皿には艶々な 羊羮(ようかん)が乗せられていた。オビトと父は、目をキラキラと輝かして見ている。


    「わああっ。これ高くなかった?母ちゃん?」


    「ええ。高い羊羮じゃなくて、お婆ちゃんの知り合いからの贈り物のようだわ」


    「バアちゃんの知り合いの誰かがこれをくれたんだー!バアちゃんありがとうな」


    「いえいえ。どういたしまして。オビトちゃんがたくさん食べていいよ」


    「わぁぁ。じゃんじゃん食べよう‼」

    オビトは、自分の分の無我夢中に羊羮を食べて、喜びを顔にみなぎらせる。


    オビトの様子を見て、祖母と母は、ホホホと女性的な笑い、父は、ポーカーフェイスながら小さく縦に 笑窪(えくぼ)が入っている。



    「母ちゃん、父ちゃん、バアちゃん……眠くなってきた……」

    朽木のように、オビトの意識は、自然にそうっと消えていった。オビトは、口の回りにに羊羮の残った粕が着いたまま、眠りに着き、父と母がオビトを寝室まで運び、祖母が蒲団とシーツを用意した。


  9. 9 : : 2016/08/15(月) 14:55:16



    オビトの父と母は、息子に内緒で持ってきた衣装、忍具、額当てを身に着けていた。


    「母さん、オレの息子………オビトを頼みます…」


    「お母さん、私からもオビトのことを……頼みますね……あと、オビトが忍を目指そうとしたら、大きな匣に入ってる忍具をオビトに渡しておいてください……」


    「了解じゃ。オビトは、アンタらに変わってオビトを一人前の忍になれるように世話を見てやるからのゥーーーー安心して行きなさい!」


    「………じゃあな。母さん。息子のオレだけではなく、孫まで世話してくれて……」


    オビトの父と母は、 颯爽(さっそう)に走っていき、その影は、月の光が作り出した一線の闇夜に消えていった。もちろんオビトは、このことは知らないままであった。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーー


    数年後・・・オビトは、12歳となった。父と母は、 忍界対戦(にんかいたいせん)で、敵の里と戦い勇ましく戦死を遂げたと祖母に教えてもらっていた。


  10. 10 : : 2016/08/15(月) 14:57:35


    #002 忍ノ歩み


    初めは、泣いても泣いても泣ききれない悲しみに突き落とされていた。

    オビトの祖母が「アンタのお父さんと母さんはな…オビトがこの木ノ葉を守る新たな木ノ葉になるじゃろうと言ってたわい。だからのゥ…悲しむことは、二人の死を侮辱するもんじゃ。死んでいった二人の意思を汲み取って前を見る。そうすれば自分が今何をすべきーーーーか。絶対見える!」

    その言葉は、行き詰まりだと思っていた眼前に、ほっと灯がともらしたきたのだった。オレは、その言葉を信じて前に進んでいくんだ!


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


    「お婆ちゃん、大丈夫か?オレが病院まで送っててやるよ」


    「……この間の距離ならワシャでも平気平気だから言いのゥ。いつも通りに訓練は言った方がええや」


    「オレは、進んでバアちゃんたちの役に立ちたいんだよ。遠慮しなくてもいいよ」


    「そうかのゥ。いつもいつも世話になってすまんな」


    「うん。じゃあ行こうぜ」


    オビトは、お婆ちゃんが病院に向かうために持っていた荷物を肩に背負い、老人の歩く速度に合わせて歩きその病院へ歩いていった。その間、お婆ちゃんに自分から話を振ったり、相手の話に 相槌(あいづち)を打ちながらコミュニケーションをしている内に、そこへ到着したのだった。

  11. 11 : : 2016/08/15(月) 15:00:48



    「今日も面白い話をしてくれたり、ワシのお話を聞いてくれてありがとう。ほんのお礼にこれじゃ」

    ほんの少しほころびた服のポケットに手を入れ、小さなキャンディを取り出した。


    「あ…ありがとな、バアちゃん。病が治るように頑張って下さい!」


    「うむ……また、オビトくんと話すのを楽しむを待っているぞ」


    オレは、一人のお婆ちゃんを病院まで見送りをし、とある図書館へと走っていった。



    屋根の(かわら)の一枚一枚が、鱗のような黒い影をつけて浮き上がり、学生の大半が積み上げた本の影でまどろんでいる。閲覧室全体が、一斉のまどろみに襲われているのだ。さらに本棚からは淀んだ紙の匂いを鼻に付くことがよくあることらしい。


    ここに来たのは……簡潔には言えば調べ事だな。オレが何も考えず行動する思考が 短絡的(たんらくてき) 火影(ほかげ)を目指す熱血少年だと思われがちだが、そんなオレも何か“知りたい”ということはある…火影になるためには

    ーーーー知らなければならないことがあるからだ。


  12. 12 : : 2016/08/15(月) 15:03:13



    「えっ~と、歴史書物関係の本はどこにあるかな―」


    ぐるりと図書館内を見渡す。すると右に曲がって歩いてすぐそばにある机と椅子の前にそのコーナーはあった。

    オレは、早々とそこへ向かい、幾つかの本を取りだして、適当に席を見つけて座り、読み漁りはじめた。

    まず、初めに開いたページは、木ノ葉隠れの里ーーーーその里制度、さては忍という存在する以前の話。

    太古昔ーーーーーーーー1人の僧が“忍宗”という組織?を作り、荒廃した世界を己の体に流れるチャクラを使い、泰平へと世界を導いたそうだ。


    本名は後世に残ってはないが、六道仙人という 渾名(あだな)が残っている。


    その後、世界の救世主となったその僧侶を二人の子供に恵まれたそうだ。

    二人の子供の名はーーーー・・・・

    インドラ


    アシュラ


    というらしい。

    何らかのいざこざがあって、兄インドラと弟アシュラは、“忍宗”の後継者を争いを初めたらしい。

    兄がうちは一族の祖先。弟が森の 千手一族(せんじゅいちぞく)の祖先。

    今はその対立は、残っているのかどうか分からないが……うちは一族と里とのわだかまりがもしかしたらこの事が関係があるかもしれない。


  13. 13 : : 2016/08/15(月) 15:06:01



    次に本のページを捲ると、 終焉ノ谷(しゅうえんのたに)にある二つの巨像が目に入ってきた。


    森の千手一族の力をもっとも顕現した初代火影 千手柱間(せんじゅはしらま)


    “うちは最強”を忍界知らしめたうちはマダラ。

    この二人によって里の基礎ができたと言えるだろう。

    二人が生きていた時代では、どんな強者も、かれらの前には膝つき、現代の里制度ができたのだった。しかし、オレの先祖うちはマダラは、抜け忍となり、九尾という尾獣を写輪眼で操り、初代火影と激闘を広げた後、負けて死んでしまったと…書かれている。

    もしも、オレの先祖である、うちはマダラが勝っていたら、この里は今とはまったく異なっていたんだろうな……。

    その後、初代火影の意思を引き継いだ二代目火影千手扉間、そして現三代目火影猿飛ヒルゼンの施政や戦場などでの活躍が詳細に本の表面に覆われた文字を追って読み込んだ。

    チャクラ、体術・幻術・忍術・仙術に関する本を読み終えた。元にあった場所に本を戻し、オレは、いつもトレーニングをしている秘密の特訓所に足を運んだ。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーー


  14. 14 : : 2016/08/15(月) 15:10:10



    「よし!今日も特訓するぞ!」


    オレは、普段着を持ってきたバックにしまって、、細かい運動や激しい運動をするために実際の下忍が身につける衣服と、忍具を持ってきておいた。


    「まずは、準備体操して…この森を回りを5周回って…腕立て伏せを20回……木登り…手裏剣・クナイ投げをするだったな…」


    この修行方法は、忍者学校の実技のカリキュラムから今の自分ができるであろう実技を抜き出した。それに体力や精神の限界を迎えないように調節したものだ。


    「オレは、みんなに認められる 火影(ほかげ)にーーーーなるんだ!」


    その一言の後にオレは、カリキュラム(改)を実践を始めた。自然のグラウンドを5周は、普段走り慣れてないのが顕著に現れ息切れが思ったより早くきてしまっているようだ。


    グラウンド5周…腕立て伏せ…木登りを終了し 手裏剣(シュリケン)・クナイ投げの練習を開始する。


    「右と左の木柱に…二つの手裏剣を投げれるぜ!」


    投げ飛ばされた手裏剣は、片方が木柱に刺さった!もう片方は木柱に刺さらず地面へと落ちた。


    「クナイで木柱に斬り込みを入れるぜーー」


    自分の小さい手の平に力を込めながら、肺がふいごのように音を立てて収縮しながら新鮮な空気を吸い込み、ゼロの距離まで接近する。


    「オラァ!オラァ!」


  15. 15 : : 2016/08/15(月) 15:12:56



    コマのようにくるくる回り、木柱に浅く斬り込みを入れる。


    だが、その反動で先ほど刺されたままであった手裏剣の先端の鋭く尖った部分がオレの服を斬り込み、切り込みの隙間から皮膚を慈悲もなく斬った。


    強い日差しで目が痛いとは違った痛みが雷の響きのように流れている。


    「痛ぃぃぃ!は、早く持ってきた…消毒液と 絆創膏(ばんそうこう)を取りにいけばこんぐらいの傷は……」


    バックを近づくこうとしたら…みしらぬ女の子が立っていた。医療セットを持って距離を縮めてこちらにやってきた。


    「オビト?だっけ……動かなくていいよ……私が手当してあげるから」


    「誰だよ??どうしてオレことを手当てしようとするんだ?」


    「私の名前は、のはらリン。呼び方は…リンって呼んでいいよ。ここの辺りでよく忍者学校の生徒?がよくここで修行しているって近所の人から聞いたからかな?」


    「ここで修行しているなんて……バレていなかったと思っていたんだけどな……」


    「そうかなー。まるで『火影』を目指す男の子がいるって近所で風の噂になって、私たちの家族の耳まで入ってきていたよ」


    「ははっ……」


    オレってそう見られていたのか……?てっきりただ修行バカとか、近所迷惑をかけていると思っていたけど案外ひどい評価はされていないのかな?


  16. 16 : : 2016/08/15(月) 15:15:29



    「それよりもさー1つに気になったんけどさーオビトの背中にあるうちはみたいな紋が施されているけどさーもしかしてオビトは、あのうちは一族の子なの?」



    「ああー…一応そうだけどまだ 写輪眼(しゃりんがん)も開眼していないし……それに肉親がいないから本家とはあまり関わっていないんだ……一人ぼっちなんだよ」



    「ふーん…そうなんだ。でも一人ぼっちじゃないよ。オビト」

    花が咲いたように微笑む顔だな……自分のハートがドキドキしてしまっている。なんでだろうほんの数分しか話していないこの少女に何か感情でも抱いた瞬間だったのかな?


    「??どうしてだよ?オレが一人ぼっちじゃなくなった?どーいうイミで言っているんだ?」


    「だってー私と友達になったじゃん。だからオビトは一人じゃなくなったよ」


    「……」


    「顔が赤く染めちゃってどうしたの?女の子みたいだよオビト」


    「べべっつに恥ずがしがってねーし。こっちをジロジロ見るな!」


    「フフっ…まるで弟みたい…」



    かすかな冷笑に似た奇妙な笑みが唇の端に浮かぶ。それと同じくして喜んでいるように見えるのは気のせいか…?


    「オレは…お前の弟にならないからな!」


    「冗談冗談。ところで、オビトは、どこに住んでいるのー?」


    「そうだなーーーーーーーー」


    後に、運命の人とはなるとは思わなかったが…こんな感じリンとは仲良くなっていた。まぁ、彼女との繋がりこそがオレの希望だ‼


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーー


  17. 17 : : 2016/08/15(月) 15:23:16



    #003 甘キ誘惑


    リンと 初瀬(はつせ)の日から3日後。オビトは、いつもどうりの訓練をした後、リンの家に上がってもらって、簡単な軽食を食べた後、彼女の部屋で安らか睡眠をしていた。遠慮という言葉は、オビトにはまだ存在しないようだ。


    「オビト、オビト。もう空も暗くなってきたから帰った方がいいよ」


    リンは、親切な口調で、背を撫でてやるようにやさしく言った。母ちゃんに起こされたような気分だ。


    「うげッ!もうこんな時間かよ!早く帰らないとバアちゃんに起こられてしまうぜ!」


    「うちは家には、門限みたいのがあるの?」


    「そんなモノはないけどよ…日がくれる前に帰らないと何らか罰則が課せられるんだよ!」


    「えっーとオレの大切な荷物はどこーだ?」


    「もう、私がオビトがぐっすり寝ている内に、準備しちゃた」

    リンの不思議に明るい声には、偽りなどない澄みきっていた。ホントウに最近のオレはどうもリンの前では、調子が悪ってか?素直になりにくいんだよな……。


    「ありがとうな。じゃオレは帰る。また明日もここに来ていいか?」


  18. 18 : : 2016/08/15(月) 15:25:15



    「うん。いいよ。オビトが来たいならいつでも」

    悩ましいまでに柔らかく女らしい彼女の表情を脳裏に焼き付けてオレは彼女の家を走って出ていった。


    「もうーオビトったら。せっかくお母さんが玄関にオビトの靴とお父さんの靴分けておいたのに…間違がちゃって……」


    「そういうところがオビトらしいーーーーところなんだけどね」


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


    オビトは、日が沈む前に、家に着こうとあせって道に迷ってしまった……。この辺りの地理よく分からないだよな……。こうなら、リンに帰り道が分かるところまで送っててもらえばよかったな…。霧も沸いてきている……。


    「はぁーどうしよかな。このただ何も考えないで、ウロウロしていても誰もいないしな…」


    徐々に辺りは暗くなり、夜の空に三日月が浮かびあがってきた。夕暮れに聞こえたカラスがカーカーと鳴く声も静まっていた。


    「うわーどうしよう。バアちゃんに迎えに来てもらうのも無理っぽいし……」


    「そこの君!迷子でもなったのかな?…ボクが案内してあげようか……オビトくん」


    面長でちょっと美しい顔立ち、象牙細工のように 華奢(きゃしゃ) 端正(たんせい)な足、肩幅の広い体格のがっしりした20歳前半の男がオビトの近くの森林の通り道に立っていた。どこかインテリ風な雰囲気を醸し出してる。


  19. 19 : : 2016/08/15(月) 15:26:55



    「心配しなくてもええや。ボクは忍者学校で教官をしているタツヤと言うんだ」


    「なんで、オレの名前を知っているんだ……?」


    「そりゃあーオビトくんは、ボクが住んでいるところのご老人たちの中でユウメイな子らしいじゃないか!」


    「……」

    本当に忍者学校の教官がこんな田舎道に一人でいるでいるのかな……?今どき、誰一人通っていないこの夜道に。


    「“ボクのこと信頼できない”っていう目で見てるけど…そうならボクは忙しいし…一人で帰ってしまうで?」


    「じゃー分かったよ。アンタ後に着いていけばいいんだろ?」


    「ああ。僕が知っている(ルート)に着いていけば、オビトくんが行きたい所にすぐにつくさ」



    「…本当か?」


    「信じてくれて。君が行きたいのは所は知っているから」

    川底に知らぬ間に砂が厚く積もっているように、(忍者学校の教官?を名乗る男)への感情が層を深く支度されているような気分だなァ。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーー


    「ほらね?オビトくん。あの迷路から脱出できただろう?」


    「……そうだな」


  20. 20 : : 2016/08/15(月) 15:30:05



    オビトは、そのまま家に帰り祖母の 叱責(しっせき)を受け、蒲団の中に入り寝ようとした……。不意に、今日着た衣服が気になり、確かめにいった。衣服から小さな紙切れが入っていた。


    『オビトくんへ

    君も日々の努力を見させてもらったよ。君みたいな小さな子供が火影を目指して、 切磋琢磨(せっさたくま)と忍を目指す君の姿にボクは、もしかしたら…この子と思わず小声で君の将来の期待を呟いてしまったよ。

    指定の年齢には、いってないが、特別君の忍者学校への入学を推薦しようと思っている。

    その見返りとして、君に1つ他の見事がある。

    僕の家の先祖代々、受け継がれていた忍術の巻物が、里が管理下に置く倉庫にある。ボクやその家族返してもらうことができない。しかしそこを守っている結界班の 守り(セキュリティ)の死角が1つだけある。忍者学校の卒業者、教官、下忍~上忍、他国の里の民間人・忍を除く人間は結界に引っ掛からずにそこへと行ける。君しか頼める相手がいないのだ。昨日の案内を思い出してくれたまえ、ボクの案内がなければ、家には帰ることができなかっただろう?恩を着せるような言い方になってしまったが是非君にこの任務を引き受けてもらいたい。

    明日その道を教えるから、“一楽”というラーメン屋でオビトくんを待っていよう。

    ー忍者アカデミー教官 上忍 秋羽タツヤより』


  21. 21 : : 2016/08/15(月) 15:33:23



    一通り読み終えると、その紙は、ぱちぱちと火の燃える音を立てて、燃えはじめた。昔父ちゃんが、この紙質と似た紙をさわって燃えたとバアちゃんが言っていたなー。その紙が示すのは、チャクラがどの 五大性質変化(ごだいせいしつへんか)に属するのか確かめるのが一般的と聞いた。


    「やけに、オレのことに詳しいなーまさか、秘密裏にストーカーでもしていたりは…さすがに、してはないよな?」


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


    次の日、オビトは、忍者アカデミー教官の秋羽タツヤに言われたまま、ラーメン屋“一楽”に立ち寄った。


    「やぁ、オビトくん。君がここに来たということは、あの紙切れを見てくれたんだね」


    「今日も修行しようと…思っていたけど、昨日の道案内の恩返しでも、しようと思ってて」


    「いい心掛けだね。本題に入ろうか。オビトくんに、この地図と羽織モノを渡さなきゃな」


    「ありがとうございます。地図は分かるけど…この羽織はなんだ?」


    「まぁ…これは、先祖火影様から直々に昔敵の里に侵入にせよという任務を請け負ったさいに、敵にバレないようにするために着たところが透明になる仕組みなんだよ。これは、感知タイプの忍でも中々見抜くのが難しいんだ」

  22. 22 : : 2016/08/15(月) 15:37:40



    うーん。これが、ただの布切れしか見るような…でも口で言っちゃうと…秋羽家のご先祖様を侮辱してしまうしな…ここは黙っていることが正解かな?


    「おしゃあ!分かったぜ!タツヤ先生!先生とご先祖様のために巻物を取り戻しに行ってきます!」


    オレは猫のようにすばやく身構まえ、その場所へと両腿に気合いという鞭をいれ、勢いよく地面を蹴る。


    「アイツを選んでおいて正解だったぜ…」

    自分の心の中で、人に言われたまま行動をしたオビトに 嘲笑(ちょうしょう)していた。自分の行動が、里への反逆行為に当たるのも知らないことに。そして、それが自分の人生をドブに捨ててしまっていることである。

    この男のドス黒い本性を知らぬまま、オビトは、大罪を侵してしまうのであった。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーー



    「ハァハァ…ここか」


    オビトは、秋羽タツヤから渡された地図の通りの場所へ着いた。


    建物の壁には、うずまきの紋様と木ノ葉隠れの里の紋様が画かれていた。オレが…想像していたスケールより随分大きな建物であった。

    …なんだろうか。自分が何をしようとしているのか。まるで見えないものに常に監視されているような 圧迫(プレッシャー)感が重くのし掛かっているような気分だな……。それに耐えながらオビトは、足音もたてず、内部に立ち入りした。


  23. 23 : : 2016/08/15(月) 15:45:45



    「ええっとどの巻物を取ればいいんだっけな……」

    オビトくんオビトくん聞こえているかいと、タツヤ先生からもらった羽織から声が聞こえてきた。

    (秋羽家の巻物は、鳥ノ羽に秋に、珍・爆・遁・廴・要という五つあってまとまって置かれているはずだ。それは、君がいる所の階段をのぼればすぐ目の前に置かれていると……思う)


    「あざっす。ただそこを見回りしてもらちがあかないし……」

    そうブツブツ独り言を呟きながら、オビトは、階段を登っていた。

    「おっ、タツヤ先生が言ってた通りだ…この五つを取っていけばいいのか?よいしょっと…と重い…さすがに巻物五つはツラいなぁ…」


    「さて、バレないように出ていかなきゃ!」

    そう言って、その建物を後にした。

    林を行く狭い道は湿っていて、(あしうら)に弾むような感じがある。


    「発見……巻物を盗む者アリ…あのコドモどうします?ミナト様」


    「様子見て行こう。こちらの行動が読まれないようしないと。あの子の後ろに首謀者がいるはずだ…!」


    「ワレらは、あのモノを追いましょうか?…ミナト様は、ヒルゼン様にご報告を」


    「いや…ここをオレに任せてください!あの子には犯罪者にはならないように冷静に対処します」


    「分かりやした。では、ワレらが火影に」


    二人の影は、煙のように消え去っていた。ただ残った金髪碧眼の若い青年は、うちはの少年を正道に戻すため、追跡を始めるのであった。


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

  24. 24 : : 2016/08/15(月) 15:49:44



    #004 ー 瓦解(ガカイ)



    「た、タツヤ先生約束のモノ持ってきたぜ……五本であっているよね……」

    オレが尾行を追い付かれないよう、 無我夢中(むがむちゅう)に走っていった。

    目の前の景色は――――――目を疑う光景だった。


    「はっ水影様。木ノ葉隠れ里から五つの巻物はもうすぐ霧隠れノ里の手に取り戻される時が……初代水影・白蓮以降“簒奪された巻物”をね…」


    「木ノ葉隠れの下忍にもなってない落ちこぼれのうちは一族のガキを利用したんで手を直接は染めていませんぜ。ヤツは“写輪眼”すら持っていないので…オレにだって簡単にーーーー打ち首にしますよ」


    大事なものを抜き取られたような寂しさがおいう感情が刻々と身体を(むしば)んでいく――――。

    出口を持たぬ怒りを全身に閉じ込める。体は小刻みに揺れる…!!

    自分の良心を逆手に取って、木ノ葉隠れノ里の人間と偽り、自分に近づいてきた秋羽タツヤの怒りとそれにまんまと利用されてしまった自分への憤慨が己の体のエンジンを動かす。


    「ふっざけるじゃねぇぇぇ!よくオレの思いを踏み潰しやがって!」


    オビトは、ズボンのベルトに掛けておいたクナイを秋羽の首へと突きだした。オビトは、怒りのあまり歯茎露にしし、犬のような息を荒くし、怒りを体現している。


  25. 25 : : 2016/08/15(月) 15:53:34



    「ど、どうしたんだい?オビトくん。君はボクの秋羽家ーーーーーーーー」


    クナイで数m程度の傷を入れ込む。


    「な、なにんするんだい!?君は正気かい!」


    「タツヤ先生…お前は、アンタは…… 木ノ葉隠(このはがく)れの人間じゃないような…。霧隠れの忍だろ?」


    「……??なんだね、それは。霧隠れノ里?僕は正真正銘のこの里の人間さ」


    冷静を保ってもムダだ!タツヤ先生……先の発言を聞いてしまったからな…。


    「じゃあ…質問するぜ!?この木ノ葉隠れの初代火影の名前は誰だ?」


    「うーんとだれだっけな…千手扉間だったけな


    ーーーーバレちゃったんだねオビトくん。君はここでオレの功績となるために土に帰っててもらうか!!」


    水遁(すいとん) 霧隠れの術(きりがくれのじゅつ)


    濃霧が発生してきやがった……これってこの前の霧と同じ……?


    「オレが疲れていたのはーよ。チャクラを大量に消費してよお前が迷うように仕込んで置いたんだよ!!」


    「さらに! 水遁(すいとん) 水弾の術(すいだんのじゅつ)

    その術は、オビトの頭に被っていたゴーグルを木の幹までふっ飛ばしオビトのオデコの前髪を削りとる。


  26. 26 : : 2016/08/15(月) 15:56:47



    「ッッッ…なんなんだよこの術は??」


    「オイ!どうしたんだよそんな弱気になっちゃってよ……先の覇気はどうしたんだ?」


    「うっせえな…オレはお前なんかに……」

    悪戦苦闘でも弱音を吐かず、自分を騙した秋羽を倒そうとしている……。

    こんなときに 写輪眼(しゃりんがん)さえあれば……。

    オレの実力が弱すぎるからだ。リンやバアちゃん……自分さえ守れないザコだから……。


    「次の技でお前のナマイキ口を開けないくして、お前のババアと一緒に地獄におくってやる!ーーーーこの術は、霧隠れノ里でも使用できる忍は少ないんだぜ!」


    水遁(すいとん) 五食鮫(ごしょくさめ)


    突然回りに水が沸いてきてオビトをおぼらせていくーーーー。水は、徐々に五つの鮫の形になり、一頭が遅いかけようとした。


    ーーーーーーーー刹那


    おばけみたいにすうっと消えたオビトが自分の目の前にいるのであった。秋羽は振り返り、後ろにいたオビトに二匹の鮫に追撃させるも、それも消え、今度は自分の前に現れる。


    「…まるで幻術にはめられているような気分……だねぇーーーーオビトくん。それは 影分身の術(かげぶんしんのじゅつ)を発動しているようだねぇ」


    「…これはどうかな! 水遁(すいとん) 水激楼魔(スイゲキロウマ)


    「うわっ…なんなんだよ。水がオレの足に絡まってる……地面の足が吸い付けられている…」

  27. 27 : : 2016/08/15(月) 15:57:54



    「ふふ君をわざと泳がせていたのはこのためなんだよ……。マーキングするためにね」


    「さあ今度こそ君に止めを……」

    秋羽は、ふんという顔つきでオビトを睨み付け、もう勝ち誇ったような気分になっていた。

    自信のたっぷりだ。

    まだオビトの変化に気づけていないようだ。


    「……水遁・水弾の術」


    「それは…さっきのボクの術‼…そ、その瞳は……写輪眼‼」

    逃げる隙も与えずオビトが放ったその術はライフルガンのように秋羽の顔をダイレクトに撃ち抜く。

    衝動により、その額まきは、地面へと落ちていった。紅を差したように赤い瞳孔は、敗北者の姿ただ眺めていただけであった。


    「オ、オレの額まきが…こんな伸びきったゴムひものように無価値なモノはいらね‼さっさとお前にトドメを指してお前に止めっ……あらあッ」


    無様にこけたとき、その顔は、ひどくシワがよってき、好青年を演じたスッキリしてのびのびしていた顔の面影はもうそこにはなかった。

  28. 28 : : 2016/08/15(月) 16:01:54



    「これは…お前が俺にさっき足止めに使った術だ……‼自分の術でうつぶせの姿は人間のようには見えず、オレには一瞬オマエが無意味な大きな黒い汚点、雨後の路上の(にご)った水たまりのようだぜ!」


    「くそくそうごけねぇ!とっとこの解術しやがれれれれれ‼天下の上忍秋羽タツヤを落としていれていいことあんとか思うじゃねぇぞ!いずれ増援がオレを助けに来るんだよ‼」


    秋羽の声は、チャクラの消費と自身のプライドという壁が陥落したのだろか、叫びが疲れと喉の枯れのため弱々しく鈍っている。

    負けを認めた犬の遠吠えのようだ。


    「秋羽と……誰だ?そこのゴーグルをかけているのは……?」


    「オレは…うちはオビト。コイツに騙されて、そこの木の棒に五つの巻物を盗んだクソヤロウだ……」


    「……君の話は、あとで聞こう。それより、そちらの木ノ葉隠れ忍者学校教官秋羽タツヤ……いや」

    「霧隠れ暗部分隊長・秋羽タツヤだね。君の部下なら里の結界班と警備隊のおかげで霧隠れノ里に帰宅の途に着いているだろうね?」


    「お、オマエは………

    木ノ葉の黄色の閃光(このはのきいろのせんこう)』……波風ミナト‼」


    「ボクの名前は…忍界ではよくその渾名で呼ばれているのか……それにしても、上忍であろう忍が忍でもない子に負けてるこの状況は……?」


  29. 29 : : 2016/08/15(月) 16:02:50



    「この俺だけがよ!!!なんでなんでオレだけがひとりぼっちに残されるだよ!!」


    「あっ、1つ言い忘れていました。秋羽…任務失敗の上、上忍であるまじき行為により…里からの追放がアナタの里の上層部が決めたようですよ。身柄は、こちらできっちりと刑務所に入ってもらいましょうか……」


    「……」


    秋羽は、己の命運尽きしと…悟ったのか。波風ミナトの配下の暗部に施錠をされ、トボトボと刑務所へと連れていかれた。


    それを見届けると共に、波風ミナトという忍は話しかけていた。


    「君は、うちは一族のオビトくんだね?」


    「ああ、そうだよ。オレも秋羽のヤツみたいに牢屋に入るんじゃないのか?」


    「うんうん。それはないよ。君が盗んだのはーーーー本物そっくりの偽物の巻物だからね」





    「偽物……??どういうことだ……」


    「ああ、彼は、君に会う前に、霧隠れの僕の忍と会話していてたんだ。そのときに会ってたのは変装をした木ノ葉隠れの忍で、彼に“デマ”を吹き込んだんだ。そしたら、彼はまんまと引っ掛かり、現在に至ったわけだ」


    「そーいうことなら、はやく言ってくれよ!!!殺されるところだったんだよ!」

  30. 30 : : 2016/08/15(月) 16:04:27



    「アハハ…君が彼と戦っているのに夢中だったから中々話しかけにくかったんだよね~」


    「そっそうかよ……」


    「1つ君のことで聞きたいだけど…君は実戦経験はあるのかい?オビト君は忍学校にも入っていないのになぜ他国の上忍を追い詰めることができたんだい?」


    「……この写輪眼があったからさ。相手の動きがはっきりじゃないが見えるんだ。よく分からないが、相手の術を見た瞬間相手の術の印が自然に体に馴染んできたんだよ」


    「……ナルホドね。君はまるで幼少期のうちはマダラの生まれ変わりみたいだね……」


    「ご先祖の…うちはマダラとオレは同じなのか?」


    「まだ君はそこまでいってはないのははっきりわかる……」


    「あっ、そろそろリンと会わなきゃならないから。じゃあな『黄色い閃光』さんよ」


    「コラコラ…寄り道して帰るじゃないぞ!オビト」


    オレは、彼の姿を鏡でも見るようにつくづくと見た。うちはオビト。君は、うちは一族の棟梁マダラのようになるだろう。…将来は。

    だが、彼のように独りよがりではなく、人と人のつながりを重んじている。そしてなにより努力をしている。

    うちはオビト…君は何者なんだ?


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


  31. 31 : : 2016/08/15(月) 16:06:31



    「オビト!遅かったね??こっちこっち!」


    「遅れてすまない。リン」


    「何かあったの?オビト…服に 土埃(つちぼこり)がついてるし、ゴーグルに切れ込みの後があるし……その深紅の眼はなに?」


    「こ、これはだな……」


    やべぇ…写輪眼から普通の眼に戻すにはどうすればいいんだっけ?どうすればいいんだ?バアちゃんは開眼していないから分からないようだし……。

    うちは一族の現棟梁フガクさんもいないしな……。そうだ!一回閉じれば元に戻るだろう。うっ…眼に熱い塊を突っ込まれるような振動が脳内に流れてきてやがる。


    「オ、オビト?大丈夫?」


    「なんでもねぇ…少し目眩がしただけだ」


    「あっ、そうだそうだ!オビト。これ、忍者学校の入学届け」


    「!?いつ届いていたんだ」


    「数十分前に、金髪碧眼の男の人からオビトと私の分をくれたんだよ?」


    「……アイツか」


    「?」


    「オビト!これでオビトが世界を救う一歩が始まったね!私オビトが火影になってみんなの笑顔を取り戻すのを応援しているからね!」


    無邪気な、見ているこちらの胸に日が射すような、あどけない笑みを浮かべている。なぜか反射的に顔を伏せてしまった。目からポタポタと涙が流れていた。


    「ッ……」


    「いつでもオビトをーーーー見ているからね」


    「……」

    オレの命は、リンと共にある。この世界がどんな矛盾や闇があるだろうが、彼女さえいれば生けていける。


    明け方の寒い光が次第に闇の中に広がるような安心がオレにはあったのだ。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    ーーーーーーーーーーーー


  32. 32 : : 2016/08/15(月) 16:07:12



    《あとがき》


    ふぅー私の処女作が執筆がようやく終わりましたね。やはり筆をとって執筆するのは疲れるの一言です。(ルビ振りがめんどくさかったな~)

    このオビトは、ここまで長くなるつもりはありませんでしたが、書いている内にどんどん内容が発展していきここまで延びてしまいました。やはりプロットを作成して、作品の基本となる土台を作っておくと、スラスラと執筆が進むので、皆さんもやってみたらどうだろうか。


    はい、前置きはここまでに、しておいて。

    このssの続きは、10/31日以降となる予定です。(#000,#005~#008)となるます。


    うちはオビトが生まれる少しの物語ーーーーである。(#000)


    オビトの永遠のライバルとなるはたけカカシが次回から登場します。(#005~#008)

    遅筆ですが、これからも執筆者縁縄頑張っていくのでよろしくお願いします。


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著者情報
Sakura-nsowto

縁縄

@Sakura-nsowto

この作品はシリーズ作品です

OBITOーオビトー 第1部 シリーズ

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